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技術 流体ポンプ

出願人 株式会社ケーヒン
発明者 大金雄弥
出願日 2018年9月21日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-177579
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-045891
状態 未査定
技術分野 燃料噴射装置 往復動ポンプの細部
主要キーワード 摺動バー 入口周辺 吐出連通路 リリーフ弁体 リリーフ弁座 リリーフばね 自転方向 摺動支
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

かかる従来技術の問題点に鑑み、吐出弁から高圧流体吐出される高圧通路露出するリリーフ弁入口周辺コンタミの付着を抑制することができる流体ポンプを提供する。

解決手段

流体ポンプ10は、加圧室14を備え、ポンプ本体12に複数の弁部材30、50、60が配置され、ポンプ本体12は高圧通路11を備える。円柱形状の中心軸線方向の一方の端面68が高圧通路11に露出し、端面68には、高圧通路11から低圧の空間16に通じるリリーフ孔62が開口し、吐出弁50は円筒形状の外周面53aを備えている。吐出弁50は円筒形状の外周面53aに開口し、吐出弁50の内部から高圧通路11に流体を通過させる吐出開口55を備える。吐出開口55が延在する向きと直交する投影面Sに吐出開口55が投影される範囲S1は投影面Sに端面68が投影される範囲に重なる。

概要

背景

従来、流体ポンプとして、例えば高圧直噴燃料ポンプには、高圧側通路リリーフ弁が配置される。リリーフ弁は、インジェクタなどの下流側の部品の作動不良及びエンジン排熱による配管内の加熱等によって、高圧側通路に繋がるコモンレール内の圧力が異常上昇することがある。コモンレール内の圧力が上昇した際に燃料を抜くことによって、高圧側通路内の圧力の異常上昇が防止される。このようなリリーフ弁を備えた流体ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。

特許文献1の流体ポンプでは、リリーフ弁は、ばねによって弁体弁座付勢された構造であり、高圧側通路内が所定の圧力以上になったときにばねの付勢力に打勝ち開弁する。リリーフ弁が作動していない場合は、ばねの付勢力によって弁体を弁座に押し付けシールする。これにより、燃料が高圧側の通路から低圧の空間に流出して流体ポンプの吐出量が低下することを防止している。

概要

かかる従来技術の問題点に鑑み、吐出弁から高圧の流体吐出される高圧通路露出するリリーフ弁の入口周辺コンタミの付着を抑制することができる流体ポンプを提供する。流体ポンプ10は、加圧室14を備え、ポンプ本体12に複数の弁部材30、50、60が配置され、ポンプ本体12は高圧通路11を備える。円柱形状の中心軸線方向の一方の端面68が高圧通路11に露出し、端面68には、高圧通路11から低圧の空間16に通じるリリーフ孔62が開口し、吐出弁50は円筒形状の外周面53aを備えている。吐出弁50は円筒形状の外周面53aに開口し、吐出弁50の内部から高圧通路11に流体を通過させる吐出開口55を備える。吐出開口55が延在する向きと直交する投影面Sに吐出開口55が投影される範囲S1は投影面Sに端面68が投影される範囲に重なる。B

目的

本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、吐出弁から高圧の流体が吐出される高圧通路に露出するリリーフ弁の入口周辺のコンタミの付着を抑制することができる流体ポンプを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

流体吸入した後に流体の圧力を上昇し吐出する加圧室を備え、前記加圧室を構成するポンプ本体に複数の弁部材が配置され、前記ポンプ本体は前記加圧室から吐出される流体が通過する高圧通路を備える流体ポンプであって、前記弁部材のうち少なくとも一つは前記加圧室から前記高圧通路にいたる吐出連通路に設けられた吐出弁であり、前記弁部材のうち少なくとも一つは前記高圧通路から該高圧通路よりも低圧の空間へ流体を開放するリリーフ弁であり、前記リリーフ弁は少なくともリリーフ弁体と、該リリーフ弁体と当接する弁座面を備えるリリーフ弁座部と、前記リリーフ弁体を前記リリーフ弁座部に付勢するリリーフ付勢部材とを備え、前記リリーフ弁座部は円柱形状であり、前記リリーフ弁座部は前記円柱形状の中心軸線に平行な向きに前記ポンプ本体に設けられた挿入孔に前記高圧通路側から挿入され、前記円柱形状の前記中心軸線方向の一方の端面が前記高圧通路に露出し、前記端面には、前記高圧通路から前記高圧通路よりも低圧の空間に通じるリリーフ孔が開口し、前記吐出弁は円筒形状の外周面を備え、前記吐出弁は前記円筒形状の外周面に開口し、前記吐出弁の内部から前記高圧通路に流体を通過させる吐出開口を備え、前記吐出開口が延在する向きと直交する投影面に前記吐出開口が投影される範囲は前記投影面に前記端面が投影される範囲に重なることを特徴とする流体ポンプ。

請求項2

請求項1に記載の流体ポンプであって、前記円柱形状の中心軸線を取り囲む周囲面の少なくとも一部は前記高圧通路内に露出されている露出周囲面であり、前記吐出開口が延在する向きと直交する投影面に前記吐出開口が投影される範囲は前記投影面に前記露出周囲面が投影される範囲に重なることを特徴とする流体ポンプ。

請求項3

請求項1又は請求項2に記載の流体ポンプであって、前記吐出弁は、前記円筒形状の外周面における前記吐出開口と異なる位置に他の吐出開口を備え、前記吐出開口は、前記他の吐出開口よりも大きく開口していることを特徴とする流体ポンプ。

技術分野

0001

本発明は、流体吸入した後に流体の圧力を上昇し吐出する加圧室を構成するポンプ本体にリリーフ弁を備えた流体ポンプに関する。

背景技術

0002

従来、流体ポンプとして、例えば高圧直噴燃料ポンプには、高圧側通路にリリーフ弁が配置される。リリーフ弁は、インジェクタなどの下流側の部品の作動不良及びエンジン排熱による配管内の加熱等によって、高圧側通路に繋がるコモンレール内の圧力が異常上昇することがある。コモンレール内の圧力が上昇した際に燃料を抜くことによって、高圧側通路内の圧力の異常上昇が防止される。このようなリリーフ弁を備えた流体ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。

0003

特許文献1の流体ポンプでは、リリーフ弁は、ばねによって弁体弁座付勢された構造であり、高圧側通路内が所定の圧力以上になったときにばねの付勢力に打勝ち開弁する。リリーフ弁が作動していない場合は、ばねの付勢力によって弁体を弁座に押し付けシールする。これにより、燃料が高圧側の通路から低圧の空間に流出して流体ポンプの吐出量が低下することを防止している。

先行技術

0004

特開2011−149415号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、流体ポンプを長期間使用するうちに、ポンプ外部から浸入するコンタミ及びポンプの可動部で発生するコンタミが、リリーフ弁の入口付近に付着することがある。リリーフ弁の入口周辺に付着したコンタミは、リリーフ弁が開いたときに燃料の流れによってリリーフ孔から入り弁体と弁座との間を通過する。このとき閉弁のタイミングによってはコンタミが弁体と弁座との間に挟まる虞がある。この場合、ポンプの高圧側通路が密閉されず、ポンプの高圧側通路から低圧側の空間へ燃料が抜け出てしまう。そうすると、ポンプを動作させて昇圧しようとしても高圧側通路から低圧側の空間への燃料漏れによってポンプが適切に昇圧し難くなる。

0006

本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、吐出弁から高圧の流体が吐出される高圧通路露出するリリーフ弁の入口周辺のコンタミの付着を抑制することができる流体ポンプを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

[1]本発明に係る流体ポンプは、
流体を吸入した後に流体の圧力を上昇し吐出する加圧室を備え、
前記加圧室を構成するポンプ本体に複数の弁部材が配置され、
前記ポンプ本体は前記加圧室から吐出される流体が通過する高圧通路を備える流体ポンプであって、
前記弁部材のうち少なくとも一つは前記加圧室から前記高圧通路にいたる吐出連通路に設けられた吐出弁であり、
前記弁部材のうち少なくとも一つは前記高圧通路から該高圧通路よりも低圧の空間へ流体を開放するリリーフ弁であり、
前記リリーフ弁は少なくともリリーフ弁体と、該リリーフ弁体と当接する弁座面を備えるリリーフ弁座部と、前記リリーフ弁体を前記リリーフ弁座部に付勢するリリーフ付勢部材とを備え、
前記リリーフ弁座部は円柱形状であり、
前記リリーフ弁座部は前記円柱形状の中心軸線に平行な向きに前記ポンプ本体に設けられた挿入孔に前記高圧通路側から挿入され、
前記円柱形状の前記中心軸線方向の一方の端面が前記高圧通路に露出し、
前記端面には、前記高圧通路から前記高圧通路よりも低圧の空間に通じるリリーフ孔が開口し、
前記吐出弁は円筒形状の外周面を備え、
前記吐出弁は前記円筒形状の外周面に開口し、前記吐出弁の内部から前記高圧通路に流体を通過させる吐出開口を備え、
前記吐出開口が延在する向きと直交する投影面に前記吐出開口が投影される範囲は前記投影面に前記端面が投影される範囲に重なることを特徴とする。

0008

かかる構成によれば、流体ポンプは、ポンプ本体に複数の弁部材が配置され、弁部材のうち少なくとも一つは吐出弁であり、弁部材のうち少なくとも一つはリリーフ弁であり、ポンプ本体に配置されている加圧室で加圧された流体は、吐出連通路に設けられた吐出弁から高圧通路に吐出される。

0009

リリーフ弁は、リリーフ弁体と、リリーフ弁体と当接する弁座面を備えるリリーフ弁座部と、リリーフ付勢部材とを備えている。リリーフ弁座部は、円柱形状であり、この円柱形状の中心軸線に平行な向きにポンプ本体に設けられた挿入孔に高圧通路側から挿入され、円柱形状の中心軸線方向の一方の端面が高圧通路に露出し、この端面に高圧通路から低圧の空間に通じるリリーフ孔が開口している。

0010

吐出弁は、円筒形状の外周面を備え、この外周面に開口し、吐出弁の内部から高圧通路に流体を通過させる吐出開口を備える。吐出開口が延在する向きと直交する投影面に吐出開口が投影される範囲は投影面に端面が投影される範囲に重なる。このため、吐出弁の吐出開口から吐出された流体は、リリーフ弁の端面に積極的に強い流れを作り、リリーフ弁の入口周辺のコンタミを流す。結果、吐出弁から高圧の流体が吐出される高圧通路に露出するリリーフ弁の入口周辺のコンタミの付着を抑制することができる。

0011

[2]また、本発明の流体ポンプにおいて、
前記円柱形状の中心軸線を取り囲む周囲面の少なくとも一部は前記高圧通路内に露出されている露出周囲面であり、
前記吐出開口が延在する向きと直交する投影面に前記吐出開口が投影される範囲は前記投影面に前記露出周囲面が投影される範囲に重なることが好ましい。

0012

かかる構成によれば、吐出開口が延在する向きと直交する投影面に吐出開口が投影される範囲は投影面に露出周囲面が投影される範囲に重なるので、吐出弁の吐出開口から吐出された流体は、リリーフ弁の露出周囲面に当たり、露出周囲面と高圧通路を画定する壁面との境目の狭い領域に積極的に強い流れを作る。この境目の狭い領域のコンタミを流す。結果、リリーフ弁の露出周囲面と高圧通路を画定する壁面との境目の狭い領域のコンタミの付着を抑制することができる

0013

[3] また、本発明の流体ポンプにおいて、
前記吐出弁は、前記円筒形状の外周面における前記吐出開口と異なる位置に他の吐出開口を備え、
前記吐出開口は、前記他の吐出開口よりも大きく開口していることが好ましい。

0014

かかる構成によれば、吐出弁のリリーフ弁側の吐出開口は、他の吐出開口よりも大きく開口しているので、他の吐出開口よりもリリーフ弁側の吐出開口からより多くの流体を吐出し、リリーフ弁の端面及び露出周囲面に強い流れを作る。結果、リリーフ弁の入口周辺のコンタミの付着をより抑制することができる。

図面の簡単な説明

0015

図1は本発明に係る流体ポンプが配置される燃料供給系統の構成図である。
図2は本発明に係る流体ポンプの斜視図である。
図3A図2の3A−3A線断面図である。
図3B図3Aの要部拡大図である。
図4は本発明に係る流体ポンプの作用図である。

実施例

0016

以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は燃料供給系統1を模式的に表した構成図である。図1に示すように、流体ポンプ10は、例えば、ガソリンエンジン等の車両用内燃機関の燃料供給系統1に用いられている。燃料供給系統1は、燃料タンク2、低圧ポンプ3、燃料配管4、流体ポンプ10、燃料レール5、インジェクタ6、高圧配管7、減圧弁8及び低圧配管9を備えている。

0017

燃料タンク2には、低圧ポンプ3が設けられている。低圧ポンプ3には、燃料配管4を介して流体ポンプ10が接続されている。流体ポンプに10には、高圧通路11が形成されている。流体ポンプ10の高圧通路11には、ジョイント部11aを介して燃料レール5が接続されている。燃料レール5には、高圧配管7を介して減圧弁8が接続されている。減圧弁8には、低圧配管9を介して流体ポンプ10が接続されている。高圧通路11又は燃料レール5には、圧力センサ(不図示)が設けられている。

0018

燃料タンク2は、燃料を貯留するものである。低圧ポンプ3は、燃料タンク2に貯留された燃料を燃料配管4に送るものである。流体ポンプ10は、燃料配管4からの低圧の燃料を加圧し、高圧となった燃料を高圧通路11に吐出するものである。燃料レール5は、高圧通路11からの高圧の燃料をインジェクタ6に送るものである。減圧弁8は、燃料レール5内の燃料の圧力が所定値を超えたときに、燃料レール5内の燃料を低圧配管9に逃がすものである。減圧弁8は、ソレノイド8aの磁力により開閉する電磁駆動式の弁であり、制御部(不図示)により開閉が制御されている。圧力センサ(不図示)は、高圧通路11及び燃料レール5内の燃料の圧力を計測するものである。

0019

次に、燃料の流れを説明する。燃料タンク2に貯留された燃料は、低圧ポンプ3により燃料配管4を介して流体ポンプ10に送られる。流体ポンプ10に送られた燃料は、昇圧され、高圧通路11から燃料レール5に送られ、さらにインジェクタ6からエンジンの各気筒内に噴射される。

0020

圧力センサ(不図示)により燃料レール5内の燃料が所定値よりも高圧になったことが検知されると、制御部(不図示)によりソレノイド8aが励磁されて減圧弁8が開く。燃料レール5内の燃料は、減圧弁8から低圧配管9に排出される。低圧配管9に排出された燃料は、流体ポンプ10に戻される。

0021

次に流体ポンプ10について説明する。図1図2図3A及び図3Bに示すように、流体ポンプ10は、ポンプ本体12、低圧通路13、加圧室14、吐出連通路15、高圧通路11、低圧の空間16、プランジャ20及び弁部材30、50、60を備えている。

0022

次に弁部材としての吸入弁30について説明する。ポンプ本体12には、燃料配管4が接続された低圧通路13が形成されている。低圧通路13と加圧室14とは連通しており、この連通部分に吸入弁30が設けられている。

0023

吸入弁30は、ソレノイド31の磁力により開閉する電磁駆動式の弁であり、制御部(不図示)により開閉が制御されている。図3Aに示す吸入弁30は、ソレノイド31が励磁され、閉じた状態である。ポンプ本体12には、略円筒状の吸入本体部32が設けられている。

0024

吸入本体部32の内周部には、摺動支持部33が設けられ、この摺動支持部33には、摺動バー34が摺動可能に設けられている。摺動バー34の一端には、鉄心35が設けられている。ソレノイド31を励磁することで摺動バー34及び鉄心35がソレノイド31側に引き寄せられる。摺動バー34の途中部分には、ばね座が設けられている。摺動バー34のばね座と摺動支持部33との間には、摺動バー34をソレノイド31とは反対側に付勢する摺動用付勢部材36が設けられている。

0025

吸入本体部32の加圧室14側には、吸入弁座部41、吸入弁体42、吸入スプリングホルダ43及び吸入付勢部材44が備えられている。吸入スプリングホルダ43に収納された吸入付勢部材44により、吸入弁体42が吸入弁座部41に付勢されている。

0026

吸入弁体42の吸入付勢部材44の当接面と反対側の面には、摺動バー34の他端が当接している。ソレノイド31が励磁されていないときは、摺動用付勢部材36の付勢力が、吸入付勢部材44の付勢力よりも大きいため、摺動バー34の他端により吸入弁体42が移動され、吸入弁30が開く。

0027

次に、加圧室14及びプランジャ20について説明する。プランジャ20は、当該プランジャ20の先端部が加圧室14に突出するように、ポンプ本体12に進退可能に設けられている。流体ポンプ10の近傍にカム21が回転可能に設けられている。プランジャ20は、プランジャ付勢部材22によりカム21の方向へ付勢されている。プランジャ20は、タペット23を介してカム21に接されており、軸方向に往復移動される。

0028

次に弁部材としての吐出弁50について説明する。ポンプ本体12には、加圧室14から高圧通路11にいたる吐出連通路15に、吐出弁50が設けられている。吐出弁50は、吐出弁座部51、吐出弁体52、吐出スプリングホルダ53及び吐出付勢部材54を備えている。吐出スプリングホルダ53に収納された吐出付勢部材54により、吐出弁体52が吐出弁座部51に付勢されている。

0029

吐出スプリングホルダ53は、円筒形状であり、外周面53aを備えている。吐出弁50は、円筒形状の外周面53aに開口し、吐出弁50の内部から高圧通路11に流体を通過させる吐出開口55を備えている。加圧室14内の燃料の圧力が所定値以上の大きさになると、加圧室14内の燃料の圧力によって吐出弁体52を押す力が、吐出付勢部材54の付勢力と高圧通路11内の燃料の圧力によって吐出弁体52を押す力との総力に勝り、吐出弁50が開く。

0030

次に弁部材としてのリリーフ弁60について説明する。ポンプ本体12には、高圧通路11と当該高圧通路11よりも低圧の空間16とを連通する挿入孔17が形成されている。挿入孔17には、高圧通路11から低圧の空間16へ流体を開放するリリーフ弁60が設けられている。

0031

リリーフ弁60は、弁座面61及びリリーフ孔62が形成されたリリーフ弁座部63、リリーフ弁体64、リリーフ付勢部材65、リリーフばね座66及びリリーフ弁体支持部67を備えている。リリーフばね座66に設けられたリリーフ付勢部材65によりリリーフ弁体支持部67を介してリリーフ弁体64が弁座面61に付勢されている。

0032

リリーフ弁座部63は円柱形状である。挿入孔17は、円柱形状の中心軸線に平行な向きにポンプ本体12に設けられている。リリーフ弁座部63は、高圧通路11側から挿入孔17に圧入されている。リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線方向の一方には、端面68が形成されている。端面68は、高圧通路11に露出している。この端面68には、高圧通路11から当該高圧通路11よりも低圧の空間16に通じるリリーフ孔62が開口している。リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線を取り囲む周囲面69の少なくとも一部は、高圧通路11内に露出されている露出周囲面71を形成している。

0033

リリーフ弁座部63の周囲面69の一部は、低圧の空間16と高圧通路11とを区画する圧入保持部18に押圧保持されている。リリーフ弁座部63には、リリーフ弁座部63と低圧の空間16とを連通する連通孔72が複数形成されている。リリーフ弁座部63の圧入保持部18に押されている部分は、円柱形状の中心軸線方向において弁座面61と連通孔72との間に位置している。

0034

リリーフ弁座部63の圧入保持部18に押されている部分は、弁座面61から離れているので、リリーフ弁60の高精度に調整されたリリーフ圧が、リリーフ弁60の組付けによって変化することを抑制できる。また、リリーフ弁座部63の圧入保持部18に押されている部分は、環状に形成されているので、シールのための部品が不要となり、部品コストの低減を図ることができる。

0035

リリーフばね座66は、リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線方向の他方に設けられている。リリーフばね座66はリリーフ弁座部63の略円筒形状の内周面にリリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線方向に圧入されて固定されており、リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線方向にどの程度圧入するかによってリリーフ付勢部材65の縮み量が調整されている。

0036

また、ポンプ本体12には、リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線に対して直交する第1平面24を備えている。第1平面24は、リリーフ弁60の挿入方向先端側に位置している。第1平面24には、円筒形状の凹部25が形成されている。円筒形状の凹部25の軸線は、リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線と一致している。さらに、ポンプ本体12には、第1平面24と平行に形成された第2平面26を備えている。第2平面26は、リリーフ弁60の挿入方向手前側に位置している。

0037

ところで、リリーフ弁60をポンプ本体12に挿入するときには、リリーフ弁座部63の中心軸線に対して直交している第1平面24及び第2平面26を冶具で保持する。円筒形状の凹部25の軸線は、リリーフ弁座部63の円柱形状の中心軸線と一致しているので、リリーフ弁60をポンプ本体12に挿入するときにポンプ本体12がリリーフ弁から受ける力を、この力が作用する直線上で第1平面24によって受けることができる。

0038

このため、リリーフ弁60の組付け時における、ポンプ本体12の傾きを抑制することができる。組付け時におけるポンプ本体12の傾きを抑制することで、リリーフ弁60の挿入方向に対する挿入孔17の相対的な位置ずれを抑制できる。この相対的な位置ずれを抑制することで、リリーフ弁60が挿入孔17に挿入される過程における、いわゆるカジリを抑制することができる。

0039

低圧の空間16は、ポンプ本体12の外周の少なくとも一部に臨むようにして通路状に形成されている。リリーフ弁座部63には、円筒形状の外周に連通孔72が複数形成されている。リリーフ弁60は、当該リリーフ弁60の中心軸に対して自転方向位置決めしなくても、複数形成された連通孔72のうち少なくとも1つが低圧の空間16に臨む。このため、ポンプ本体12の挿入孔17に対するリリーフ弁60のレイアウトの自由度を高めることができる。

0040

次に吐出開口55とリリーフ弁60との位置関係について説明する。吐出弁50の吐出開口55は、リリーフ弁60側に開口している。リリーフ弁60側に開口している吐出開口55が延在する向きと直交する投影面Sに、リリーフ弁60側に開口している吐出開口55が投影される範囲S1は、投影面Sに端面68が投影される範囲に重なっている部分S2がある。

0041

また、吐出弁50は、円筒形状の外周面53aであって、リリーフ弁60側に開口する吐出開口55とは異なる位置に、他の吐出開口56を備えている。リリーフ弁60側に開口している吐出開口55は、他の吐出開口56と同じ大きさとなるように開口している。

0042

次に以上に述べた流体ポンプ10の作用を説明する。図4に示すように、加圧室14内の燃料の圧力が所定値以上になると、加圧室14内の燃料の圧力によって吐出弁体52を押す力が吐出付勢部材54の付勢力と高圧通路11内の燃料の圧力によって吐出弁体52を押す力との総力より大きくなる。吐出弁体52が吐出弁座部51から離れ、吐出弁50が開く。

0043

リリーフ弁60側の吐出開口55から吐出された燃料は、矢印(1)のようにリリーフ弁60に向かって流れる。燃料の一部は、矢印(2)のようにリリーフ弁60の端面68に沿って流れる。燃料の一部は、矢印(3)のようにリリーフ弁60の露出周囲面71に沿って流れる。端面68及び露出周囲面71に沿って流れた燃料は、矢印(4)のように高圧通路11から燃料レール5(図1参照)へと流れる。

0044

以上のように、本実施形態によれば、リリーフ弁60側の吐出開口55が延在する向きと直交する投影面Sを定義すると、投影面Sに吐出開口55が投影される範囲S1と投影面Sに端面68が投影される範囲とが重なる部分S2が存在する。このため、吐出弁50の吐出開口55から吐出された流体は、リリーフ弁60の端面68に積極的に強い流れを作り、リリーフ弁60の入口周辺のコンタミを流す。結果、吐出弁50から高圧の流体が吐出される高圧通路11に露出するリリーフ弁60の入口周辺のコンタミの付着を抑制することができる。

0045

さらに、投影面Sに吐出開口55が投影される範囲S1と投影面Sに露出周囲面が投影される範囲とが重なる部分S3が存在する。このため、吐出弁50の吐出開口55から吐出された流体は、リリーフ弁60の露出周囲面71に当たり、露出周囲面71と高圧通路11を画定する壁面11bとの境目の狭い領域に積極的に強い流れを作る。この境目の狭い領域のコンタミを流す。結果、リリーフ弁60の露出周囲面71と高圧通路11を画定する壁面11bとの境目の狭い領域のコンタミの付着を抑制することができる。

0046

このように、リリーフ弁60の入口周辺のコンタミの付着が抑制されるので、リリーフ弁60が開いて燃料がリリーフ孔62に流れたときに、リリーフ弁座部63とリリーフ弁体64との間にコンタミが挟まることを抑制できる。結果、流体ポンプ10の昇圧機能を精度良く適切に保つことができる。

0047

また、流体ポンプ10のリリーフ弁60は、リリーフ圧が高精度に調整される必要がある。そのため、流体ポンプ10の外部でリリーフ弁座部63、リリーフ弁体64及びリリーフ付勢部材65がユニット化された弁ユニットとしてポンプ本体12に挿入して固定されるのがよい。この点、本発明では、リリーフ弁座部63は、高圧通路11側から挿入孔17に挿入されている。このため、流体ポンプ10の外部で、リリーフ弁座部63、リリーフ弁体64及びリリーフ付勢部材65をユニット化し、動作圧力を高精度に調整してからポンプ本体12に組付けることができる。

0048

なお、実施形態では、吐出弁50のリリーフ弁60側に開口している吐出開口55が、他の吐出開口56と同じ大きさとなるように開口しているとしたが、これに限定されず、リリーフ弁60側に開口している吐出開口55が、他の吐出開口56よりも大きく開口しているように形成してもよい。

0049

この場合、他の吐出開口56よりもリリーフ弁60側の吐出開口55からより多くの流体を吐出し、リリーフ弁60の端面68及び露出周囲面71に強い流れを作る。結果、リリーフ弁60の入口周辺のコンタミの付着をより抑制することができる。

0050

10…流体ポンプ、11…高圧通路、12…ポンプ本体、14…加圧室、15…吐出連通路、16…低圧の空間、17…挿入孔、30…吸入弁(弁部材)、50…吐出弁(弁部材)、53a…外周面、55…リリーフ弁側の吐出開口、56…他の吐出開口、60…リリーフ弁(弁部材)、61…弁座面、62…リリーフ孔、63…リリーフ弁座部、64…リリーフ弁体、65…リリーフ付勢部材、68…端面、69…周囲面、71…露出周囲面、S…投影面、S1…吐出開口が投影される範囲、S2…S1と端面が投影される範囲とが重なる部分、S3…S1と露出周囲面が投影される範囲とが重なる部分。

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