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技術 建設機械

出願人 日立建機株式会社
発明者 稲場康彦藤島弘明熊谷博齋藤智之
出願日 2018年9月18日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-173647
公開日 2020年3月26日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-045659
状態 未査定
技術分野 ワイパー、車両の清掃 建設機械の構成部品
主要キーワード 噴射スイッチ 上支柱 立上り板 ベース枠体 メンテナンス開口 コントロールバルブ装置 左前支柱 オフセット式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (11)

課題

ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを必要とせずに、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる建設機械を提供する。

解決手段

上部旋回体4の旋回フレーム6は、左前側がキャブ18を支持するキャブ支持部12となっている。キャブ18のフロア部材24には、走行用レバーペダル操作装置30の操作用パイロットバルブ30Cが設けられている。操作用パイロットバルブ30Cは、走行操作レバーペダル30A,30Bの操作に応じたパイロット圧を出力する。ウォッシャタンク34は、キャブ18の前窓27に噴射されるウォッシャ液を貯える。旋回フレーム6のキャブ支持部12には、操作用パイロットバルブ30Cと隣接してウォッシャタンク34が取付けられている。

概要

背景

一般に、油圧ショベル等の建設機械は、オペレータ運転席が設けられたキャブと、キャブの前窓(即ち、キャブの前面のガラス板)を洗浄するためのウォッシャ液貯留するウォッシャタンクと、キャブの前窓にウォッシャ液を噴出する噴射ノズルとを備えている。キャブの前面のガラス板に汚れが付着したときは、この汚れを取るために、噴射ノズルからキャブの前面のガラス板にウォッシャ液を吹き付け、洗浄することができる。また、寒冷地では、キャブの前面のガラス板に付着した凍結物を溶かすために、ウォッシャ液が使用されている。

ここで、特許文献1には、キャブの後側の点検ドアにウォッシャタンクを設けた油圧ショベルが記載されている。この構成の場合、ウォッシャタンクが外気にさらされることで、ウォッシャ液も外気温と同温度まで冷やされる可能性がある。一方、特許文献2には、上部旋回体の前側に設けられた作業装置取付部(作業機アタッチメント取付部)を挟んでキャブとは左,右方向の反対側にウォッシャタンクを設けた建設機械が記載されている。この構成の場合は、ウォッシャタンクと噴射ノズルとを接続するウォッシャホース内でウォッシャ液が冷やされる可能性がある。このため、特許文献1,2に記載された構成の場合は、キャブの前面のガラス板に付着した凍結物を溶かすためにウォッシャ液を使用するときに、ウォッシャ液の温度が低く、解凍の効果が低くなる可能性がある。

これに対して、特許文献3には、ウォッシャタンクと噴射ノズルとの間を接続するウォッシャホースを、キャブ内に設置された空調ダクト密着させて配策した構成が記載されている。この構成の場合には、空調用温風が持つ熱をウォッシャホース内に伝熱させ、ウォッシャ液を加温することが可能になると考えられる。

概要

ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを必要とせずに、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる建設機械を提供する。上部旋回体4の旋回フレーム6は、左前側がキャブ18を支持するキャブ支持部12となっている。キャブ18のフロア部材24には、走行用レバーペダル操作装置30の操作用パイロットバルブ30Cが設けられている。操作用パイロットバルブ30Cは、走行操作レバーペダル30A,30Bの操作に応じたパイロット圧を出力する。ウォッシャタンク34は、キャブ18の前窓27に噴射されるウォッシャ液を貯える。旋回フレーム6のキャブ支持部12には、操作用パイロットバルブ30Cと隣接してウォッシャタンク34が取付けられている。

目的

本発明の目的は、ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを必要とせずに、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる建設機械を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられたフロント作業装置とを備え、前記上部旋回体は、前側にキャブ支持部が設けられた旋回フレームと、前記旋回フレームの前記キャブ支持部上に支持され、内部に運転席が設けられると共に前面が前窓となり底面がフロア部材となったキャブと、前記運転席の前側に位置して前記キャブ内に設けられた走行操作レバーと、前記キャブの前記フロア部材に設けられ、前記走行操作レバーの操作に応じたパイロット圧を出力する操作用パイロットバルブと、前記キャブの前記前窓に噴射されるウォッシャ液を貯えるウォッシャタンクとを備えた建設機械において、前記旋回フレームの前記キャブ支持部には、前記操作用パイロットバルブと隣接して前記ウォッシャタンクが取付けられていることを特徴とする建設機械。

請求項2

請求項1に記載の建設機械において、前記旋回フレームの前記キャブ支持部は、前記キャブの前面の下端に連続する前下板を有しており、前記ウォッシャタンクは、前記キャブ支持部の前記前下板に取付けられていることを特徴とする建設機械。

請求項3

請求項1に記載の建設機械において、前記キャブの前記前窓に前記ウォッシャ液を噴射する噴射ノズルと前記ウォッシャタンクとの間を接続するウォッシャホースは、前記キャブを構成する前支柱内に配設されていることを特徴とする建設機械。

請求項4

請求項1に記載の建設機械において、前記操作用パイロットバルブの左,右方向の一側には、前記運転席に着席したオペレータが足を乗せるための足置きが設けられており、前記ウォッシャタンクは、前記足置きの下側に配置されていることを特徴とする建設機械。

請求項5

請求項4に記載の建設機械において、前記フロア部材には、前記操作用パイロットバルブと前記足置きとの間に位置して前記ウォッシャタンクにウォッシャ液を補充するための給水用開口が設けられていることを特徴とする建設機械。

技術分野

0001

本発明は、例えば、油圧ショベル油圧クレーン等の建設機械に関する。

背景技術

0002

一般に、油圧ショベル等の建設機械は、オペレータ運転席が設けられたキャブと、キャブの前窓(即ち、キャブの前面のガラス板)を洗浄するためのウォッシャ液貯留するウォッシャタンクと、キャブの前窓にウォッシャ液を噴出する噴射ノズルとを備えている。キャブの前面のガラス板に汚れが付着したときは、この汚れを取るために、噴射ノズルからキャブの前面のガラス板にウォッシャ液を吹き付け、洗浄することができる。また、寒冷地では、キャブの前面のガラス板に付着した凍結物を溶かすために、ウォッシャ液が使用されている。

0003

ここで、特許文献1には、キャブの後側の点検ドアにウォッシャタンクを設けた油圧ショベルが記載されている。この構成の場合、ウォッシャタンクが外気にさらされることで、ウォッシャ液も外気温と同温度まで冷やされる可能性がある。一方、特許文献2には、上部旋回体の前側に設けられた作業装置取付部(作業機アタッチメント取付部)を挟んでキャブとは左,右方向の反対側にウォッシャタンクを設けた建設機械が記載されている。この構成の場合は、ウォッシャタンクと噴射ノズルとを接続するウォッシャホース内でウォッシャ液が冷やされる可能性がある。このため、特許文献1,2に記載された構成の場合は、キャブの前面のガラス板に付着した凍結物を溶かすためにウォッシャ液を使用するときに、ウォッシャ液の温度が低く、解凍の効果が低くなる可能性がある。

0004

これに対して、特許文献3には、ウォッシャタンクと噴射ノズルとの間を接続するウォッシャホースを、キャブ内に設置された空調ダクト密着させて配策した構成が記載されている。この構成の場合には、空調用温風が持つ熱をウォッシャホース内に伝熱させ、ウォッシャ液を加温することが可能になると考えられる。

先行技術

0005

特開2002−013161号公報
特開平11−321577号公報
特開2005−264654号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上述したように、ウォッシャタンクをキャブの後方の点検用ドアに設置した場合には、ウォッシャタンクが外気にさらされることで、ウォッシャタンク内のウォッシャ液が外気と同温度まで冷やされる可能性がある。一方、ウォッシャタンクと噴射ノズルとの間のウォッシャホースを空調ダクトに密着させる構成の場合は、空調ダクトからの伝熱が利用できる部位がウォッシャホースの一部に限られる。このため、例えば、キャブの前面のガラス板に付着した凍結物を溶かすために、多量のウォッシャ液が必要となった場合に、十分な伝熱効果が得られない可能性がある。即ち、加温されたウォッシャ液を十分に供給できない可能性がある。

0007

本発明の目的は、ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを必要とせずに、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる建設機械を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の建設機械は、自走可能な下部走行体と、前記下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、前記上部旋回体に設けられたフロント作業装置とを備え、前記上部旋回体は、前側にキャブ支持部が設けられた旋回フレームと、前記旋回フレームの前記キャブ支持部上に支持され、内部に運転席が設けられると共に前面が前窓となり底面がフロア部材となったキャブと、前記運転席の前側に位置して前記キャブ内に設けられた走行操作レバーと、前記キャブの前記フロア部材に設けられ、前記走行操作レバーの操作に応じたパイロット圧を出力する操作用パイロットバルブと、前記キャブの前記前窓に噴射されるウォッシャ液を貯えるウォッシャタンクとを備えた建設機械において、前記旋回フレームの前記キャブ支持部には、前記操作用パイロットバルブと隣接して前記ウォッシャタンクが取付けられている。

発明の効果

0009

本発明は、ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを必要とせずに、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる。

0010

即ち、ウォッシャタンクは、旋回フレームのキャブ支持部に操作用パイロットバルブと隣接して取付けられている。このため、操作用パイロットバルブから発生した熱を利用して、ウォッシャタンク内のウォッシャ液を加温することができる。これにより、加温されたウォッシャ液が多量に必要な場合でも、ウォッシャタンク内で加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる。しかも、ウォッシャタンクは、キャブの下方となるキャブ支持部に取付けられている。このため、例えば、キャブの後方の点検用ドア等にウォッシャタンクを取付ける従来技術と比較して、キャブの前面側に設けられるウォッシャ液の噴射ノズルとウォッシャタンクとの距離を短くすることができる。これにより、ウォッシャタンクと噴射ノズルとの間を接続するウォッシャホースを短くすることができ、ウォッシャホース内でのウォッシャ液の放熱(温度低下)を低減することもできる。この結果、この面からも、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することがでる。

図面の簡単な説明

0011

実施の形態による油圧ショベルを示す左側面図である。
図1中の矢示II−II方向からみたキャブおよび旋回フレームの一部破断の正面図である。
図2中の(III)部の拡大図である。
旋回フレーム、キャブのフロア部材、操作用パイロットバルブ、ウォッシャタンク等を示す平面図である。
図4中の(V)部に相当する拡大図である。
図5中の(VI)部に相当する拡大図である。
旋回フレームのキャブ支持部、キャブのフロア部材、操作用パイロットバルブ等を示す斜視図である。
キャブのフロア部材を取外し、旋回フレームのキャブ支持部、ウォッシャタンク等を示す図5と同様位置の平面図である。
旋回フレームのキャブ支持部、ウォッシャタンク等を示す斜視図である。
キャブ支持部の前板、ウォッシャタンク等を図8中の矢示X−X方向からみた拡大断面図である。

実施例

0012

以下、本発明の実施の形態を、建設機械の代表例としての油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。

0013

図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、クローラ式の油圧ショベルとして構成されている。即ち、油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に設けられた旋回装置3と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に設けられ掘削作業等を行う多関節構造のフロント作業装置5(以下、作業装置5という)とを含んで構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体4は、油圧ショベル1の車体(油圧ショベル本体)を構成している。

0014

下部走行体2は、例えば、左,右の履帯2Aと、履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行させる左,右の走行用油圧モータ(図示せず)とを含んで構成されている。下部走行体2は、メイン油圧ポンプ(図示せず)からの圧油の供給に基づいて、油圧モータ油圧アクチュエータ)である走行用油圧モータが回転することにより、上部旋回体4および作業装置5と共に走行する。

0015

作業機またはフロントとも呼ばれる作業装置5は、上部旋回体4の前側に設けられている。作業装置5は、例えば、ブーム5A、アーム5B、作業具としてのバケット5Cと、これらを駆動するブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ作業具シリンダ)5Fとを含んで構成されている。作業装置5は、メイン油圧ポンプ(図示せず)からの圧油の供給に基づいて、油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)であるシリンダ5D,5E,5Fが伸長または縮小することにより、俯仰の動作をする。なお、作業装置5は、作業具(アタッチメント)としてバケット5Cが取付けられているが、バケット5Cに代えて、グラプラー等のバケット5C以外の作業具を取付けることも可能である。

0016

上部旋回体4は、旋回軸受旋回用油圧モータ減速機構等を含んで構成される旋回装置3を介して、下部走行体2上に搭載されている。上部旋回体4は、メイン油圧ポンプ(図示せず)からの圧油の供給に基づいて、油圧モータ(油圧アクチュエータ)である旋回用油圧モータが回転することにより、下部走行体2上で作業装置5と共に旋回する。上部旋回体4は、上部旋回体4の支持構造体ベースフレーム)となる旋回フレーム6と、旋回フレーム6上に搭載されたキャブ18、カウンタウエイト31、エンジン32等とを含んで構成されている。実施の形態では、上部旋回体4は、旋回フレーム6と、キャブ18と、走行用レバーペダル操作装置30(走行操作レバー・ペダル30A,30B、操作用パイロットバルブ30C)と、ウォッシャタンク34とを備えている。

0017

旋回フレーム6は、旋回装置3を介して下部走行体2に取付けられている。旋回フレーム6の前部左側には、内部が運転室となったキャブ18が設けられている。旋回フレーム6の後端側には、作業装置5との重量バランスをとるためのカウンタウエイト31が設けられている。さらに、旋回フレーム6上には、カウンタウエイト31の前側に位置してエンジン32、メイン油圧ポンプ(図示せず)、コントロールバルブ装置(図示せず)等の各種機器が搭載されている。これらの各種機器は、上部旋回体4の外殻を形成する建屋カバー33により覆われている。

0018

ここで、図4に示すように、旋回フレーム6は、左,右方向の中間部に位置して前,後方向に延びるセンタフレーム7と、センタフレーム7に設けられた複数の張出しビーム8,9(即ち、左張出しビーム8、右張出しビーム9)と、各張出しビーム8,9の先端側にそれぞれ接続された一対のサイドフレーム10,11(即ち、左サイドフレーム10、右サイドフレーム11)とを有している。張出しビーム8,9は、センタフレーム7の左縦板7Bから左方向に延びる左張出しビーム8と、センタフレーム7の右縦板7Cから右方向に延びる右張出しビーム9とにより構成されている。一対のサイドフレーム10,11は、左張出しビーム8の先端側(左端側)に接続された左サイドフレーム10と、右張出しビーム9の先端側(右端側)に接続された右サイドフレーム11とにより構成されている。

0019

センタフレーム7は、旋回フレーム6の中心部を形成するものである。センタフレーム7は、前,後方向に延びる厚肉底板7Aと、底板7A上に立設された一対の縦板7B,7C(即ち、左縦板7B、右縦板7C)とにより構成されている。左縦板7Bと右縦板7Cは、底板7A上に左,右方向で間隔をもって対面した状態で前,後方向に延びている。左,右の縦板7B,7Cの前端側には、作業装置5のブーム5Aおよびブームシリンダ5Dが回動可能に連結される。

0020

左張出しビーム8は、センタフレーム7の前,後方向の中央部から左方向に張り出している。即ち、左張出しビーム8は、後述の前側フレーム14よりも後側で、センタフレーム7の左縦板7Bと左サイドフレーム10との間を連結している。図9に示すように、左張出しビーム8の上面板8Aは、左,右方向に延びる平坦面となっている。上面板8Aの左,右方向の両端側には、キャブ18の後側を弾性的に支持する防振マウント25が取付けられるマウント取付孔8Bがそれぞれ形成されている。即ち、左張出しビーム8は、キャブ18の後側を支持するキャブ支持部12の後側フレームを兼ねている。

0021

右張出しビーム9は、センタフレーム7の前,後方向の中央部から右方向に張り出している。即ち、右張出しビーム9は、センタフレーム7の右縦板7Cと右サイドフレーム11との間を連結している。右張出しビーム9は、例えば、前,後方向に離間した2個所位置に設けられている。

0022

左サイドフレーム10は、左張出しビーム8の先端側に接続されている。左サイドフレーム10は、例えば前,後方向に延びる断面D字状の筒体からなるD型フレームとして形成されている。右サイドフレーム11は、右張出しビーム9の先端側に接続されている。右サイドフレーム11も左サイドフレーム10と同様に、前,後方向に延びる断面D字状の筒体からなるD型フレームとして形成されている。

0023

旋回フレーム6の左前側は、キャブ18を下側から支持するキャブ支持部12となっている。即ち、旋回フレーム6は、前側にキャブ支持部12が設けられている。キャブ支持部12は、キャブ18を支持するための支持枠キャブ支持枠)であり、例えば、左張出しビーム8と、縦板側フレーム13と、前側フレーム14と、左サイドフレーム10とを含んで構成されている。

0024

縦板側フレーム13は、センタフレーム7の左縦板7Bの左面側に設けられている。縦板側フレーム13は、センタフレーム7の底板7Aよりも前方に延びている。図8に示すように、縦板側フレーム13は、左張出しビーム8との前側フレーム14との間に位置してセンタフレーム7の左縦板7Bに沿って延びている。縦板側フレーム13は、キャブ18の右端側の下方に位置している。図9に示すように、縦板側フレーム13は、底板7Aの前端から前側フレーム14まで延びる下板13Aと、底板7Aおよび下板13Aから立上がり左縦板7Bの左面に沿って前,後方向に延びる立上り板13Bと、立上り板13Bの上端側で左張出しビーム8と前側フレーム14との間を接続する上板13Cとを含んで構成されている。

0025

前側フレーム14は、旋回フレーム6の左前側に配置されている。前側フレーム14は、縦板側フレーム13の前端と左サイドフレーム10の前端との間を左,右方向に連結している。前側フレーム14は、キャブ18の前側を支持するものである。図9に示すように、前側フレーム14は、縦板側フレーム13の上板13Cの前端から左サイドフレーム10まで延びる上面板14Aと、上面板14Aの右後端側から下方に向けて延びる右屈曲板14Bと、上面板14Aの左後端側から下方に向けて延びる左屈曲板14Cと、上面板14Aの前端から下方に向けて延びる前面板14Dと、前面板14Dの下端から後方に向けて延びる下面板14Eと、上面板14Aの右端から下方に向けて延びる右面板14Fとを含んで構成されている。

0026

上面板14Aは、左,右方向に延びる平坦面となっている。上面板14Aの左,右方向の両端側には、キャブ18の前側を弾性的に支持する防振マウント25が取付けられるマウント取付孔14A1がそれぞれ形成されている。右屈曲板14Bは、下端側が縦板側フレーム13の下板13Aに接合されている。左屈曲板14Cは、下端側が補強板15に接合されている。

0027

前面板14Dは、右面板14Fと左サイドフレーム10の前端との間で上面板14Aの前端から下側に向けて斜め後方へと傾斜して延びている。前面板14Dは、右下端側が縦板側フレーム13の下板13Aの前端に接合されている。下面板14Eは、縦板側フレーム13の下板13Aの左端前側から左サイドフレーム10まで延びている。後述するように、前側フレーム14の前面板14Dには、ブラケット35を介してウォッシャタンク34が取付けられている。この場合、ウォッシャタンク34は、走行用レバー・ペダル操作装置30の操作用パイロットバルブ30Cに近接した位置に設けられている。

0028

補強板15は、センタフレーム7の底板7Aの左端前側から左サイドフレーム10の前端側に向けて延びている。補強板15は、底板7Aの左端前側と左サイドフレーム10の前端側とを接続することにより、キャブ支持部12を補強している。メンテナンス開口16は、底板7A、縦板側フレーム13の下板13A、前側フレーム14の下面板14Eおよび補強板15により囲まれて上,下方向に貫通している。メンテナンス開口16の下側は、取付け取外し可能なアンダカバー17によって覆われている。アンダカバー17は、例えば、キャブ支持部12の下側からメンテナンスを行うときに取外される。

0029

キャブ18は、旋回フレーム6の左前側に位置するキャブ支持部12上に支持されている。キャブ18は、左張出しビーム8のマウント取付孔8Bおよび前側フレーム14のマウント取付孔14A1にそれぞれ取付けられた防振マウント25を介して弾性的に支持されている。図2に示すように、キャブ18は、内部に運転席29が設けられると共に、前面が前窓27となり底面がフロア部材24となっている。即ち、キャブ18の内部には、オペレータが着席する運転席29、油圧ショベル1を操作するための操作装置である走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置(図示せず)等が設けられている。オペレータは、走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置を操作することにより、下部走行体2による走行動作、上部旋回体4の旋回動作、作業装置5による掘削作業等を行うことができる。

0030

ここで、図1および図2に示すように、キャブ18は、底面部18A、前面部18B、後面部18C、左側面部18D、右側面部18Eおよび天面部18Fによりボックス状に形成されている。より具体的には、キャブ18は、骨組構造をなすキャブフレーム19を有している。図1ないし図3に示すように、キャブフレーム19は、ベース枠体20、左,右の前支柱21,21、左,右の上支柱22,22、左,右の後支柱(左後支柱23のみ図1に図示)等により構成されている。

0031

ベース枠体20は、キャブ18(キャブフレーム19)の下側枠体を構成している。ベース枠体20は、四角形枠体として形成されている。ベース枠体20は、床板状のフロア部材24により閉塞されている。図5および図7に示すように、フロア部材24は、ベース枠体20の外形形状に対応した四角形の板体として形成されている。フロア部材24外縁は、ベース枠体20によって囲まれる。ベース枠体20およびフロア部材24は、キャブ18の底面部18Aを構成している。フロア部材24の四隅は、キャブ支持部12の左張出しビーム8および前側フレーム14上にそれぞれ防振マウント25を介して取付けられている。

0032

図5ないし図7に示すように、フロア部材24の前端側には、左,右方向の中央に位置して走行用レバー・ペダル操作装置30(の操作用パイロットバルブ30C)が取付けられる中央パイロットバルブ取付孔(図示せず)が設けられている。これに加えて、フロア部材24の前端側には、中央パイロットバルブ取付孔の左,右方向両側、即ち、走行用レバー・ペダル操作装置30(操作用パイロットバルブ30C)の左,右方向両側に位置して、左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bが設けられている。左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bには、作業装置5の作業具(アタッチメント)として圧砕機を用いる場合、オフセット式またはスイングポスト式の作業装置を用いる場合等に、これらを操作するための追加ペダル操作装置(図示せず)が必要に応じて取付けられる。追加ペダル操作装置は、例えば、操作用パイロットバルブとこれを操作する操作ペダルとにより構成される。

0033

実施の形態では、追加ペダル操作装置は取付けられていない。このため、実施の形態では、図2および図3に示すように、走行用レバー・ペダル操作装置30の左,右方向両側で、左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bの上側に対応する位置には、左,右の足置き26,26がそれぞれ設けられている。即ち、実施の形態では、走行用レバー・ペダル操作装置30の左,右方向の両側に、固定式の足置き26,26が設けられている。足置き26,26は、運転席29に着席したオペレータが足を乗せるためのものである。これに対して、例えば、左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bに追加ペダル操作装置が取付けられた場合には、図2および図3中の足置き26,26の位置に、追加ペダル操作装置のペダルが可動式の足置きとして設けられる。

0034

左,右の前支柱21,21は、キャブフレーム19の前部に配置されている。前支柱21,21は、ベース枠体20の前端側から左,右方向に離間して上向きに立設されている。前支柱21,21の上端側は、左,右の上支柱22,22と一体または別体に形成されている。左,右の後支柱23は、キャブフレーム19の後部に配置されている。後支柱23は、ベース枠体20の後端側から左,右方向に離間して上向きに立設されている。後支柱23の上端側は、上支柱22,22の後端側に凹凸嵌合および/または溶接手段等を用いて連結されている。

0035

キャブ18の前面部18Bには、キャブ18内のオペレータに広い前方視界を与えるため、左,右の前支柱21,21間に位置して前窓27が取付けられている。前窓27は、例えば、上,下方向に長い略長方形状の透明なガラス板により構成されている。キャブ18の前面部18Bの下端側は、キャブ支持部12の前側フレーム14の前面板14Dと対応する位置に配置されている。また、図2に示すように、右前支柱21には、前窓27にウォッシャ液を噴射する噴射ノズル28が設けられている。

0036

キャブ18内には、オペレータが着席する運転席29が設けられている。また、キャブ18内には、運転席29の前側に位置して走行用レバー・ペダル操作装置30が設けられている。走行用レバー・ペダル操作装置30は、走行操作レバーとしての左,右の走行操作レバー・ペダル30A,30Bと、これら左,右の走行操作レバー・ペダル30A,30Bによって操作される操作用パイロットバルブ30Cとを備えている。従って、左,右の走行操作レバー・ペダル30A,30Bは、運転席29の前側に位置してキャブ18内に設けられている。左,右の走行操作レバー・ペダル30A,30Bは、オペレータによって足踏み操作または手動操作される。

0037

操作用パイロットバルブ30Cは、キャブ18のフロア部材24に設けられている。即ち、操作用パイロットバルブ30Cは、フロア部材24の中央パイロットバルブ取付孔に取付けられている。操作用パイロットバルブ30Cは、走行操作レバー・ペダル30A,30Bの操作に応じたパイロット圧をコントロールバルブ装置(図示せず)に出力する。即ち、操作用パイロットバルブ30Cは、例えば、減圧弁型のパイロットバルブであり、油圧パイロット管路を介してコントロールバルブ装置と接続されている。操作用パイロットバルブ30Cは、オペレータによって走行操作レバー・ペダル30A,30Bが手動操作または足踏み操作されると、パイロット油圧ポンプ(図示せず)の圧油をその操作に応じたパイロット圧としてコントロールバルブ装置に出力する。

0038

図1中に破線で示すように、エンジン32は、カウンタウエイト31の前側に位置して旋回フレーム6の後部側に設けられている。エンジン32は、旋回フレーム6上に左,右方向に延びる横置き状態で搭載されている。エンジン32は、油圧ショベル1の原動機駆動源)を構成するものであり、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関によって構成されている。エンジン32の出力側には、メイン油圧ポンプおよびパイロット油圧ポンプ(いずれも図示せず)が取付けられている。

0039

メイン油圧ポンプおよびパイロット油圧ポンプは、エンジン32によって駆動される。メイン油圧ポンプおよびパイロット油圧ポンプは、作動油タンク(図示せず)に貯溜された作動油を圧油として吐出する。メイン油圧ポンプから吐出された圧油は、コントロールバルブ装置を介して油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、旋回用油圧モータ、走行用油圧モータ)に供給される。パイロット油圧ポンプから吐出された圧油は、走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置を介してコントロールバルブ装置(の油圧パイロット部)に供給される。なお、メイン油圧ポンプ、パイロット油圧ポンプを駆動する原動機(駆動源)としては、エンジン32単体により構成される原動機の他、エンジンと電動モータとにより構成されるハイブリッド式の原動機、または、電動モータ単体により構成される電動式の原動機を採用することもできる。

0040

コントロールバルブ装置は、左,右の走行モータ用方向制御弁を含む複数の方向制御弁からなる制御弁群である。コントロールバルブ装置は、メイン油圧ポンプから吐出された圧油を、走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置の操作に応じて、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、旋回用油圧モータ、走行用油圧モータに分配する。即ち、コントロールバルブ装置は、オペレータによる走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置のレバー操作ペダル操作に応じて、メイン油圧ポンプから吐出された圧油を油圧アクチュエータに供給または排出する。

0041

例えば、オペレータが、左,右の走行操作レバー・ペダル30A,30Bを操作することにより操作用パイロットバルブ30Cを切換えると、パイロット圧が油圧パイロット管路を介してコントロールバルブ装置に供給される。より具体的には、操作用パイロットバルブ30Cから走行モータ用方向制御弁の油圧パイロット部にパイロット圧が供給される。これにより、走行モータ用方向制御弁のスプール変位し、メイン油圧ポンプから走行モータ用方向制御弁を介して走行用油圧モータに供給される圧油の方向および流量が制御される。この結果、走行用油圧モータが駆動され、下部走行体2の走行が行われる。このとき、走行用油圧モータの駆動に伴って作動油の温度が上昇する。そして、オペレータの走行操作レバー・ペダル30A,30Bの操作に伴って、温度上昇した作動油が操作用パイロットバルブ30Cに供給されると、操作用パイロットバルブ30Cが加温(加熱)される。

0042

次に、ウォッシャタンク34について説明する。

0043

ウォッシャタンク34は、キャブ18の前窓27に噴射されるウォッシャ液を貯える。即ち、ウォッシャタンク34は、キャブ18の右前支柱21に設けられた噴射ノズル28から前窓27に向けて噴射されるウォッシャ液を内部に貯溜している。ウォッシャタンク34は、例えばプラスチック製の液体タンクとして構成されている。オペレータは、噴射ノズル28からウォッシャタンク34に貯えられたウォッシャ液を前窓27に噴射することで、前窓27の洗浄、前窓27に付着した凍結物の解凍、除去を行うことができる。実施の形態では、ウォッシャタンク34は、走行用レバー・ペダル操作装置30の操作用パイロットバルブ30Cに近接して配置されている。即ち、ウォッシャタンク34は、操作用パイロットバルブ30Cと対面して旋回フレーム6のキャブ支持部12に取付けられている。

0044

換言すれば、旋回フレーム6のキャブ支持部12には、操作用パイロットバルブ30Cと隣接してウォッシャタンク34が取付けられている。この場合、旋回フレーム6のキャブ支持部12は、キャブ18の前面(前面部18B)の下端に連続する前下板としての前面板14Dを有している。前面板14Dは、キャブ支持部12の前側フレーム14を構成している。ウォッシャタンク34は、キャブ支持部12の前下板、即ち、前側フレーム14の前面板14Dに、操作用パイロットバルブ30Cと対向して取付けられている。

0045

図10に示すように、ウォッシャタンク34は、前面板14Dの内側面(後側面)に取付ブラケット35を介して取付けられている。取付ブラケット35は、前面板14Dに例えば、溶接、接着等により取付けられる一対の取付部35A,35Bと、取付部35A,35Bから内側に向けて(即ち、前面板14Dの内側面から車両の後側に向けて)延びる上,下で一対の脚部35C,35Dと、ウォッシャタンク34をボルト止めするタンク支持部35Eとを含んで構成されている。一対の脚部35C,35Dは、傾斜する前面板14Dに対してタンクが垂直となるように、上側の脚部35Cが下側の脚部35Dと比較して車両の前,後方向に長くなっている。そして、ウォッシャタンク34は、取付ブラケット35のタンク支持部35Eに取付けられている。

0046

次に、ウォッシャタンク34と操作用パイロットバルブ30Cとの位置関係について説明する。ウォッシャタンク34は、前面板14Dの内側面に操作用パイロットバルブ30Cに隣接して取付けられている。この場合、ウォッシャタンク34と操作用パイロットバルブ30Cとの間にこれらを遮るものは設置されていない。即ち、ウォッシャタンク34と操作用パイロットバルブ30Cは、隙間を介して直接的に対面(対向)している。

0047

ここで、キャブ18は、キャブ支持部12に対して防振マウント25を介して取付けられているため、キャブ18側に設けられた操作用パイロットバルブ30Cは、キャブ18の振動(変位)に伴ってキャブ支持部12に対して相対変位する。そこで、「隣接して取付ける」は、操作用パイロットバルブ30Cがキャブ支持部12のウォッシャタンク34側に最も変位した場合にも、ウォッシャタンク34に当接しない距離(または、当接したとしても弱い力で触れる程度の距離)で取付けることに対応する。

0048

これに加えて、「隣接して取付ける」は、操作用パイロットバルブ30Cからの放熱によりウォッシャタンク34内のウォッシャ液を加温する(温める)ことが可能な距離で取付けることに対応する。即ち、ウォッシャタンク34は、ウォッシャタンク34に当接しない範囲(耐久性を低下させない程度の弱い力で触れることは含む)で可及的に近い位置に取付ける。例えば、操作用パイロットバルブ30Cがキャブ18の変位に基づいてウォッシャタンク34に最も近付いた状態で、操作用パイロットバルブ30Cとウォッシャタンク34との間に0mm〜200mmの距離(より好ましくは、1mm〜100mmの隙間、さらに好ましくは、2mm〜50mmの隙間)を確保できる距離とすることができる。

0049

このような操作用パイロットバルブ30Cとウォッシャタンク34との離間距離を満たすために、実施の形態では、ウォッシャタンク34は、キャブ18内の右足置き26の下側に配置されている。即ち、操作用パイロットバルブ30Cの左,右方向の一側となる右側には、運転席29に着席したオペレータが足を乗せるための右足置き26が設けられている。そして、ウォッシャタンク34は、右足置き26の下側に配置されている。

0050

換言すれば、キャブ18のフロア部材24の前側には、操作用パイロットバルブ30Cを取り付けるための中央パイロットバルブ取付孔が設けられている。そして、中央パイロットバルブ取付孔の左,右方向一側となる右側には、追加ペダル操作装置の操作用パイロットバルブを取り付けるための右パイロットバルブ取付孔24Bが設けられている。そしてウォッシャタンク34は、右パイロットバルブ取付孔24Bの下側に配置されている。

0051

この場合、右パイロットバルブ取付孔24Bは、ウォッシャタンク34の給水用の開口として用いることができる。実施の形態では、右パイロットバルブ取付孔24Bには、ウォッシャタンク34のキャップ34Aと上,下方向に重畳する部分が切り欠かれた切り欠き部24B1が形成されている。そして、この右パイロットバルブ取付孔24Bの切り欠き部24B1が給水用の開口となっている。即ち、フロア部材24Aには、操作用パイロットバルブ30Cと右足置き26との間に位置してウォッシャタンク34にウォッシャ液を補充するための給水用開口(右パイロットバルブ取付孔24Bの切り欠き部24B1)が設けられている。

0052

ウォッシャタンク34にウォッシャ液を補充するときは、必要に応じて足置き26を取外すと共にフロアマット(図示せず)を捲った状態で、右パイロットバルブ取付孔24B(の切り欠き部24B1)を通じてウォッシャ液をウォッシャタンク34に補充することができる。なお、左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bに追加ペダル操作装置が取付けられる場合は、ウォッシャタンク34は、追加ペダル操作装置のペダル(可動式の足置き)の下側に配置される。また、パイロットバルブ取付孔24Bとは別に給水用開口を設けてもよい。即ち、右足置き26と操作用パイロットバルブ30Cとの間に給水用開口となる給水専用の貫通孔給水孔)を設けてもよい。また、左,右のパイロットバルブ取付孔24A,24Bは設けずに、ウォッシャタンク34の上側に位置して給水用の貫通孔(給水孔)を設けてもよい。

0053

また、図2に示すように、キャブ18の右前支柱21には、キャブ18の前窓27にウォッシャ液を噴射する噴射ノズル28が設けられている。噴射ノズル28とウォッシャタンク34との間は、ウォッシャホース36により接続されている。そして、ウォッシャホース36は、キャブ18を構成する前支柱、より具体的には、右前支柱21内に配設されている。この場合、前側フレーム14の上面板14Aには、右前支柱21と上,下方向に対応する位置に、上,下方向の貫通孔となるホース挿通孔37が設けられている。ウォッシャホース36は、ホース挿通孔37を通じてキャブ支持部12側からキャブ18の右前支柱21内に向けて配設されている。一方、キャブ18内には、運転席29の近傍に位置してウォッシャ液噴射スイッチが設けられている。オペレータは、ウォッシャ液噴射スイッチを操作することにより、噴射ノズル28から前窓27にウォッシャ液を噴射させることができる。

0054

実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。

0055

オペレータは、運転席29に着席し、エンジン32を起動させる。エンジン32が起動すると、エンジン32によってメイン油圧ポンプおよびパイロット油圧ポンプが駆動される。メイン油圧ポンプから吐出した圧油は、運転席29の周囲に設けられた走行用レバー・ペダル操作装置30および作業用レバー操作装置のレバー操作、ペダル操作に応じて、走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F等に向けて吐出する。これにより、油圧ショベル1は、下部走行体2による走行動作、上部旋回体4の旋回動作、作業装置5による掘削作業等を行うことができる。

0056

例えば、オペレータが走行用レバー・ペダル操作装置30を操作すると、操作用パイロットバルブ30Cから走行モータ用方向制御弁の油圧パイロット部にパイロット圧が供給される。これにより、走行モータ用方向制御弁のスプールが変位し、メイン油圧ポンプから走行モータ用方向制御弁を介して走行用油圧モータに圧油が供給され、走行用油圧モータが駆動される。走行用油圧モータを含む油圧アクチュエータが駆動すると、作動油の温度が上昇する。そして、オペレータの走行操作レバー・ペダル30A,30Bの操作に伴って、温度上昇した作動油が操作用パイロットバルブ30Cに供給されると、操作用パイロットバルブ30Cが加温(加熱)され、操作用パイロットバルブ30Cが周囲に放熱する。この放熱により、ウォッシャタンク34が加温され、ウォッシャタンク34内のウォッシャ液が温められる。

0057

オペレータがキャブ18内に設置されたウォッシャ液噴射スイッチを操作すると、温められたウォッシャ液は、ウォッシャタンク34からウォッシャホース36を介して噴射ノズル28から前窓27に向けて噴射される。ウォッシャタンク34は、キャブ18の下側かつ前側に取付けられていることから、キャブの後方の点検用ドアや上部旋回体の右前側等にウォッシャタンクを取付ける従来技術と比較して、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間の距離を短くすることができる。これにより、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間を接続するウォッシャホース36の長さを短くすることができる。

0058

また、ウォッシャホース36は、キャブ18の右前支柱21内に配設されているため、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間を外気にほぼさらされずに接続することができる。このため、ウォッシャホース36内でのウォッシャ液の放熱(温度低下)を抑制できる。これにより、実施の形態では、ウォッシャ液を多量に使用する場合にも、ウォッシャ液を加温するための専用のヒータを使用することなく、操作用パイロットバルブ30Cにより温められたウォッシャ液を噴射ノズル28から供給することができ、キャブ18の前窓27に付着した凍結物を溶かすことができる。

0059

即ち、実施の形態によれば、ウォッシャタンク34は、操作用パイロットバルブ30Cと隣接して旋回フレーム6のキャブ支持部12に取付けられている。このため、操作用パイロットバルブ30Cから発生した熱を利用して、ウォッシャタンク34内のウォッシャ液を加温することができる。これにより、加温されたウォッシャ液が多量に必要な場合でも、ウォッシャタンク34内で加温された十分な量のウォッシャ液を供給することができる。しかも、ウォッシャタンク34は、キャブ18の下方となるキャブ支持部12に取付けられている。

0060

このため、例えば、キャブの後方の点検用ドア等にウォッシャタンクを取付ける従来技術と比較して、キャブ18の前面側に設けられるウォッシャ液の噴射ノズル28とウォッシャタンク34との距離を短くすることができる。これにより、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間を接続するウォッシャホース36を短くすることができ、ウォッシャホース36内でのウォッシャ液の放熱(温度低下)を低減することもできる。この結果、この面からも、加温された十分な量のウォッシャ液を供給することがでる。

0061

しかも、ウォッシャタンク34を旋回フレーム6のキャブ支持部12に設けることで、従来技術でウォッシャタンクが設けられていた部分(キャブの後方の点検用ドアや上部旋回体の右前側)にスペースを確保することができる。このため、このスペースを有効活用することができる。特に、上部旋回体の後端(カウンタウエイト側)が車幅(下部走行体の幅)内に収まる後方小旋回機の場合には、キャブの後側にウォッシャタンクのスペースを確保することが面倒になる可能性がある。このため、このような後方小旋回機において、ウォッシャタンクの搭載性を向上することができる。

0062

実施の形態によれば、ウォッシャタンク34は、キャブ支持部12の前下板となる前面板14D、即ち、キャブ18の前面(前面部18B)の下端に連続する前側フレーム14の前面板14Dに取付けられている。このため、キャブ18の前面側(前窓27の近傍)に設けられるウォッシャ液の噴射ノズル28とウォッシャタンク34との距離をより短くすることができる。これにより、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間を接続するウォッシャホース36をより短くすることができ、ウォッシャホース36内でのウォッシャ液の放熱(温度低下)をより低減することもできる。

0063

実施の形態によれば、キャブ18の前窓27にウォッシャ液を噴射する噴射ノズル28とウォッシャタンク34との間を接続するウォッシャホース36は、キャブ18を構成する前支柱(右前支柱21)内に配設されている。このため、ウォッシャタンク34と噴射ノズル28との間でウォッシャホース36が外部に露出することを抑制できる。即ち、ウォッシャホース36が外気に直接的にさらされることを抑制できる。これにより、この面からも、ウォッシャホース36内でのウォッシャ液の放熱(温度低下)を低減することができる。

0064

実施の形態によれば、ウォッシャタンク34は、操作用パイロットバルブ30Cの左,右方向の一側(右側)に設けられたオペレータの足置き26の下側に配置されている。より具体的には、キャブ18のフロア部材24の前側には、操作用パイロットバルブ30Cが取付けられる中央パイロットバルブ取付孔が設けられている。また、フロア部材24の前側には、中央パイロットバルブ取付孔の左,右方向の一側(右側)に位置して、追加ペダル操作装置の操作用パイロットバルブが取付けられるパイロットバルブ取付孔24Bが設けられている。ウォッシャタンク34は、追加のパイロットバルブ取付孔である右パイロットバルブ取付孔24Bの下側に配置されている。

0065

このため、ウォッシャタンク34と操作用パイロットバルブ30Cとを隣接させて配置させることができる。しかも、ウォッシャタンク34にウォッシャ液を補充するときは、足置き26の下側に設けられたフロア部材24の開口(右パイロットバルブ取付孔24B)を通じてウォッシャタンク34にウォッシャ液を補充することができる。これにより、ウォッシャ液の補充作業を容易に行うことができる。

0066

実施の形態によれば、フロア部材24には、操作用パイロットバルブ30Cと足置き26(より具体的には、右足置き26)との間に位置してウォッシャタンク34にウォッシャ液を補充するための給水用開口(右パイロットバルブ取付孔24Bの切り欠き部24B1)が設けられている。このため、給水用開口を通じてウォッシャ液の補充作業を容易に行うことができる。また、給水用開口として右パイロットバルブ取付孔24Bに切り欠き部24B1を設けているため、追加ペダル操作装置が右パイロットバルブ取付孔24Bに取り付けられていても、これを取外さずに、切り欠き部24B1を通じてウォッシャ液の補充をすることができる。即ち、操作用パイロットバルブ30Cとペダル(可動式の足置き)との間に位置する切り欠き部24B1を通じてウォッシャ液の補充を行うことができる。

0067

なお、実施の形態では、ウォッシャタンク34をキャブ支持部12の前下板となる前面板14Dに取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、ウォッシャタンク34は、キャブ支持部のうち前下板とは異なる位置、例えば、キャブ支持部12を構成する縦板側フレーム13の立上り板13B、キャブ支持部12を構成する左サイドフレーム10の内側面、左張出しビーム8の前面等に取付けてもよい。即ち、ウォッシャタンクは、キャブ支持部のうちウォッシャタンクに隣接する位置に取付けることができる。

0068

実施の形態では、キャブ18を構成する右前支柱21内にウォッシャホース36を配設した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、ウォッシャホース36は、キャブ18を構成する左前支柱21内に配設してもよい。この場合、併せて、噴射ノズル28を左前支柱21に設けてもよい。即ち、ウォッシャホースは、キャブを構成する前支柱に配設することができる。また、噴射ノズルもキャブを構成する前支柱に配設することができる。さらに、噴射ノズルを左右両方の前支柱に設け、かつ、ウォッシャホースを左右両方の前支柱に配設してもよい。

0069

実施の形態では、ウォッシャタンク34を操作用パイロットバルブ30Cの右側に設けられたオペレータの右足置き26の下側、即ち、右パイロットバルブ取付孔24Bの下側に配置した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、ウォッシャタンク34は、例えば、操作用パイロットバルブ30Cの左側に設けられたオペレータの左足置き26の下側、即ち、左パイロットバルブ取付孔24Aの下側に配置してもよい。要するに、ウォッシャタンクは、操作用パイロットバルブの左,右方向の一側(左側または右側)の足置きの下側に配置することができる。また、足置きは、固定式の足置きだけでなく、可動式の足置き(追加ペダル操作装置のペダル)としてもよい。

0070

実施の形態では、上部旋回体4の左前側にキャブ18を配置した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、上部旋回体の右前側にキャブを配置してもよい。

0071

実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン等、各種の建設機械に広く適用することができる。

0072

1油圧ショベル(建設機械)
2下部走行体
4上部旋回体
5作業装置(フロント作業装置)
6旋回フレーム
12キャブ支持部
14D前面板(前下板)
18 キャブ
21右前支柱(前支柱)
24フロア部材
26 足置き
27前窓
28噴射ノズル
29運転席
30走行用レバー・ペダル操作装置(操作装置)
30A 左走行操作レバー・ペダル(走行操作レバー)
30B右走行操作レバー・ペダル(走行操作レバー)
30C操作用パイロットバルブ
34ウォッシャタンク
36 ウォッシャホース

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