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技術 織地の製造方法および生機

出願人 日清紡テキスタイル株式会社
発明者 山本勝之塩谷法夫名倉俊成
出願日 2018年9月14日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2018-172074
公開日 2020年3月26日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-045581
状態 特許登録済
技術分野 整経、ビーム巻き取りまたは綾取り 織物 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ 織機
主要キーワード 非導電性糸 仕上がり幅 テスト長 マイクロコンピュータ制御 導電性ポリエステル繊維 試験点 インテリア繊維製品 微粒子カーボン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
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図面 (2)

課題

経糸導電糸を用いて織地製織する方法であって、糊付を必須としない方法を提供すること。

解決手段

導電糸および非導電糸を経糸として用いて、無杼織機によって織地を製織する、織地の製造方法であって、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、製造方法。

概要

背景

綿を含む織地は、吸湿性および吸水性に優れる、肌触りが好ましく快適性に優れる、帯電し難い、天然由来である等の多くの利点を有することから、衣料等の繊維製品幅広く用いられている。例えば、制電用途では、低湿度下での帯電をより確実に防ぐ観点から、導電糸と併用することが行われている。

一方、綿を含む織地は、洗濯によって生じたしわが残りやすい。そのため、ウォッシュアンドウェアー性(洗濯および乾燥によるしわが少なく、アイロン掛けをせずに着用可能な特性のこと。以下、「W&W性」と称する。)を付与する観点から、架橋剤を用いて織地中のセルロース分子相互を化学架橋して防しわ性を向上させることが行われている。

上記綿を含む織地の製織工程においては、従来、経糸綜絖ヘルド)や筬(リード)との摩擦毛羽立ち、切断等の原因となるのを防ぐ為に糊付サイジング)が行われている。糊付を行う場合、糊剤の準備に加え、糊付着工程、乾燥工程および製織後の落しを行うことから、多くの装置、コスト、手間等が必要となる。また、製織後の糊落しが不十分であると、織地が部分的に硬くなる、残留した糊剤が架橋剤と反応して硬くなり、不快感を与える等の問題が生じる場合がある。

上記問題に対して、糊付をせず、無糊状態の経糸を用いて製織する方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。しかしながら、経糸に導電糸を用いる場合、導電糸と綜絖(ヘルド)や筬(リード)との摩擦が激しく、毛羽立ち、切断等の問題が大きくなることから、依然として無糊状態での製織は困難である。

概要

経糸に導電糸を用いて織地を製織する方法であって、糊付を必須としない方法を提供すること。導電糸および非導電糸を経糸として用いて、無杼織機によって織地を製織する、織地の製造方法であって、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、製造方法。なし

目的

本発明の主たる目的は、経糸に導電糸を用いて織地を製織する方法であって、糊付を必須としない方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

導電糸および非導電糸経糸として用いて、無杼織機によって織地製織する、織地の製造方法であって、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、製造方法。

請求項2

下記関係式(1)および(2)を満たすように製織時の経糸張力を調整する、請求項1に記載の製造方法。T=(W/S)×K(1)0.5≦K≦1.5(2)(式中、Tは製織時の経糸張力(N)を表し、Sは経糸全体の英国式綿番手平均値を表し、Wは経糸総数を表し、Kは係数を表す)

請求項3

前記合撚糸が、双糸または三子である、請求項1または2に記載の製造方法。

請求項4

前記非導電糸の伸度が、0.5%〜20.0%である、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。

請求項5

前記経糸の筬通し数が、4本〜8本である、請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。

請求項6

前記導電糸が、短繊維を含む鞘糸導電性を有する芯糸被覆したコアスパンヤーンである、請求項1から5のいずれかに記載の製造方法。

請求項7

前記経糸が、0.2本/2.54cm〜5.0本/2.54cmの間隔で配置された前記導電糸を含む、請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。

請求項8

導電糸および非導電糸を経糸として含み、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、生機

請求項9

前記合撚糸が、双糸または三子である、請求項8の生機。

請求項10

前記導電糸が、導電性を有する芯糸を短繊維を含む鞘糸で被覆したコアスパンヤーンである、請求項8または9に記載の生機。

技術分野

0001

本発明は、織地の製造方法および生機に関する。

背景技術

0002

綿を含む織地は、吸湿性および吸水性に優れる、肌触りが好ましく快適性に優れる、帯電し難い、天然由来である等の多くの利点を有することから、衣料等の繊維製品幅広く用いられている。例えば、制電用途では、低湿度下での帯電をより確実に防ぐ観点から、導電糸と併用することが行われている。

0003

一方、綿を含む織地は、洗濯によって生じたしわが残りやすい。そのため、ウォッシュアンドウェアー性(洗濯および乾燥によるしわが少なく、アイロン掛けをせずに着用可能な特性のこと。以下、「W&W性」と称する。)を付与する観点から、架橋剤を用いて織地中のセルロース分子相互を化学架橋して防しわ性を向上させることが行われている。

0004

上記綿を含む織地の製織工程においては、従来、経糸綜絖ヘルド)や筬(リード)との摩擦毛羽立ち、切断等の原因となるのを防ぐ為に糊付サイジング)が行われている。糊付を行う場合、糊剤の準備に加え、糊付着工程、乾燥工程および製織後の落しを行うことから、多くの装置、コスト、手間等が必要となる。また、製織後の糊落しが不十分であると、織地が部分的に硬くなる、残留した糊剤が架橋剤と反応して硬くなり、不快感を与える等の問題が生じる場合がある。

0005

上記問題に対して、糊付をせず、無糊状態の経糸を用いて製織する方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。しかしながら、経糸に導電糸を用いる場合、導電糸と綜絖(ヘルド)や筬(リード)との摩擦が激しく、毛羽立ち、切断等の問題が大きくなることから、依然として無糊状態での製織は困難である。

先行技術

0006

特開昭62−110938号公報
特開昭62−110950号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の主たる目的は、経糸に導電糸を用いて織地を製織する方法であって、糊付を必須としない方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の1つの実施形態によれば、導電糸および非導電糸を経糸として用いて、無杼織機によって織地を製織する、織地の製造方法が提供される。該製造方法においては、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む。
1つの実施形態において、下記関係式(1)および(2)を満たすように製織時の経糸張力を調整する。
T=(W/S)×K (1)
0.5≦K≦1.5 (2)
(式中、Tは製織時の経糸張力(単位は(N))を表し、Sは経糸全体の英国式綿番手平均値を表し、Wは経糸総数を表し、Kは係数を表す)
1つの実施形態において、上記合撚糸が、双糸または三子である。
1つの実施形態において、上記非導電糸の伸度が、0.5%〜20.0%である。
1つの実施形態において、上記経糸の筬通し数が、4本〜8本である
1つの実施形態において、上記導電糸が、短繊維を含む鞘糸導電性を有する芯糸被覆したコアスパンヤーンである。
1つの実施形態において、上記経糸が、0.2本/2.54cm〜5.0本/2.54cmの間隔で配置された前記導電糸を含む。
本発明の別の局面によれば、導電糸および非導電糸を経糸として含み、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、生機が提供される。
1つの実施形態において、上記合撚糸が、双糸または三子である。
1つの実施形態において、上記導電糸が、導電性を有する芯糸を、短繊維を含む鞘糸で被覆したコアスパンヤーンである。

発明の効果

0009

本発明の織地の製造方法によれば、経糸に導電糸を用いた場合であっても、経糸に糊付を行うことなく、高い製織性で織地を製織することができる。

図面の簡単な説明

0010

織機の構成を説明する概略図である。
筬の構成を説明する概略図である。

0011

[A.織地の製造方法]
本発明の織地の製造方法は、無杼織機を用いて織地を製織する方法である。本発明の1つの実施形態による織地の製造方法においては、導電糸および非導電糸を経糸として用い、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、また、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む。

0012

A−1.経糸
上記のとおり、本発明の1つの実施形態による織地の製造方法においては、導電糸および非導電糸を経糸として用いる。導電糸を用いることにより、静電気の発生を抑制し、また、電荷消失を促進させる結果、帯電を防止することができる。

0013

導電糸としては、例えば、金属繊維炭素繊維等の導電性繊維からなる糸、該導電性繊維と非導電性繊維との複合糸、金属、金属酸化物カーボンブラック導電性ポリマー等の導電性物質非導電性糸内に混入させた複合糸、塗布、無電解メッキ等の化学処理により該導電性物質を非導電糸の表面に付着させた糸が挙げられる。さらに、このような導電糸と非導電糸との複合糸(混繊糸混撚糸芯鞘構造を有するカバリング糸等)を用いることができる。

0014

1つの実施形態においては、カーボンブラック等の導電性微粒子ポリエステル等の合成繊維中に分散させた導電性フィラメントを芯糸として、その周囲に巻き付けるように短繊維が紡績された構成を有するコアスパンヤーン(CSY)が導電糸として用いられる。このようなCSYは、高い導電性および耐久性を保有する一方で、低コストで皮膚への刺激性が低いという利点を有する。また、併用する非導電糸と同種の繊維を鞘糸に用いることにより、CSYの色相風合いを非導電糸と同様とすることができる。その一方で、このようなCSYは、無糊状態では表面の鞘糸(短繊維)が擦過により毛羽立ち、芯糸が露出して糸切れが生じやすい。そのため、このようなCSYを経糸として用いる際には、従来、糊付が必須であったところ、本発明の製造方法によれば、無糊状態であっても優れた製織性で製織することができる。

0015

導電糸の繊度は、非導電糸の繊度と同じであってもよく、異なっていてもよい。1つの実施形態においては、導電糸の繊度は、非導電糸の繊度の20%〜100%程度である。非導電糸よりも太い糸を使用した場合、導電糸の生地表面への露出が大きくなり、衣料としての審美性を低下させる場合がある。

0016

非導電糸は、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む。非導電糸は、好ましくは2本〜4本の単糸を引き揃えて撚った合撚糸であり、より好ましくは双糸または三子である。このような合撚糸は、糸全体としての撚りが少ないことから、綜絖によって上下に大きく動かされてもローリング(経糸の緯方向へのずれ、偏り)し難く、結果として、経糸相互または経糸と筬羽と摩擦が低減され得る。また、経糸間の距離を均一に保つことができるので、審美性の高い織地が得られ得る。

0017

合撚糸を構成する2本以上の単糸は、スパン糸であってもよく、フィラメント糸であってもよい。また、それぞれ異なる種類の繊維を含む糸(混紡糸、混繊糸)であってもよく、同じ種類の繊維を含む糸であってもよい。代表的には、合撚糸を構成する2本以上の単糸の少なくとも1本の単糸は、綿繊維を含む。

0018

合撚糸を構成する単糸が含み得る、他の繊維としては、例えば、レーヨン繊維ビスコースレーヨン銅アンモニアレーヨン)、アセテート繊維ジアセテートトリアセテート)、ポリエステル繊維ポリエチレンテレフタレートPTT、PBT等)、ポリアミド繊維ポリエチレン繊維ポリイミド繊維ポリ乳酸繊維等が挙げられる。これらの繊維は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。

0019

非導電糸は、織地の用途等に応じて、上記合撚糸以外の糸(単糸、カバリング糸等)をさらに含んでもよい。

0020

非導電糸の綿繊維の含有量は、5質量%〜99質量%であり、好ましくは10質量%〜80質量%、より好ましくは20質量%〜60質量%である。非導電糸が当該含有量で綿繊維を含むことにより、吸湿性、吸水性、快適性等に優れた織地が得られ得る。また、架橋処理を施すことにより、織地にW&W性を付与することができる。非導電糸の綿繊維の含有量は、JIS L 1030−2に準拠して決定することができる。

0021

非導電糸の繊度は、例えば英式綿番手で10番手〜80番手であり、好ましくは10番手〜70番手、より好ましくは10番手〜60番手である。非導電糸の繊度が当該範囲内であれば、経糸相互または経糸と筬羽と摩擦が激しくなることを防止し得る。

0022

非導電糸は、例えば0.5%〜20.0%の伸度を有し、好ましくは5.0%〜15.0%の伸度を有する。非導電糸の伸度が当該範囲内であれば、経糸に一定の張力を付与した場合であっても好適に製織することができる。伸度は、JIS L1095(一般紡績糸試験方法)に準じて測定することができる。

0023

導電糸と非導電糸との使用割合は、織地の用途等に応じて適切に設定され得る。導電糸の使用量が多いほど制電効果は増大する一方で、導電糸は一般に剛性が大きいことから、擦過により非導電糸の毛羽立ちや切断を誘発し得る。また、導電糸は、黒色ないし灰色に着色されていることが多く、さらに高価であるために、風合い、審美性、コスト等の点で問題が生じ得る。よって、導電糸を非導電糸中に一定の間隔で配置することが好ましい。例えば、製織時において、導電糸は、織幅1インチ(2.54cm)あたり0.2本〜5.0本、好ましくは0.5本〜5.0本、より好ましくは1.0本〜4.5本の割合で配置され得る。

0024

経糸の糊付着量は、2.0質量%以下であり、好ましくは0質量%〜1.0質量%、より好ましくは0質量%〜0.5質量%、さらに好ましくは0質量%である。一般的な製織方法では、6質量%〜10質量%の糊付着量となるように糊付された経糸を用いるところ、本発明の製造方法によれば、糊付着量が少ない、または、無糊状態の経糸を用いても優れた製織性を実現することができる。なお、本明細書において、無糊製織とは、経糸の糊付着量が0質量%である場合に加えて、経糸の糊付着量が2.0質量%以下である場合をも含む。また、用いられる糊剤に制限はなく、ポリビニルアルコールでんぷんアクリル系樹脂等の公知の糊剤を用いることができる。なお、糊付着量は、以下のようにして測定することができる。
[糊付着量(残糊量)の測定方法
測定は、JIS L 1095のり分測定方法に準拠して行う。具体的には、以下のB法、C法で処理前後の重量差を残糊量とし、それぞれを加算した数値(B法による残糊量+C法による残糊量)を糊付着量とする。
B法(ジアスターゼ法) でんぷん系のり剤に適用。試料ビーカーに入れ、10分間熱水処理した後、2〜3%の日本薬局法に規定するジアスターゼ溶液浴比1:50 温度50〜60℃)の中で1時間浸漬させ、さらに水中で1時間煮沸した後、温水洗浄する。
C法(炭酸ナトリウム法)アクリル酸樹脂系のり剤およびPVAのり剤に適用。試料をビーカーに入れ、10分間熱水処理した後、さらに炭酸ナトリウム5g/L、非イオン界面活性剤2g/L溶液(浴比1:100 温度80〜90℃)中で1時間撹拌しながら浸漬した後、温水で十分に洗浄する。

0025

A−2.緯糸
緯糸としては、織地の用途等に応じて任意の適切な糸を用いることができる。緯糸は、代表的には、非導電糸を含むが、導電糸は含んでもよく、含まなくてもよい。緯糸が導電糸を含む場合、該導電糸については、A−1項と同様の説明を適用することができる。また、この場合、導電糸は0.2本/インチ(2.54cm)〜5.0本/インチ、好ましくは0.5本/インチ〜5.0本/インチ、より好ましくは1.0本/インチ〜4.5本/インチの割合で配置され得る。

0026

非導電糸は、織地の用途等に応じて任意の適切な形態であり得る。具体例としては、単糸、合撚糸(例えば、双糸または三子)、カバリング糸等の形態が挙げられる。

0027

非導電糸に含まれる繊維としては、綿、麻、レーヨン繊維(ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン)、アセテート繊維(ジアセテート、トリアセテート)、ポリエステル繊維(ポリエチレンテレフタレート、PTT、PBTなど)、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリイミド繊維、ポリ乳酸繊維等が挙げられる。これらの繊維は、単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。2種以上の繊維は、それぞれ別の糸として非導電糸に含まれていてもよく、あるいは、混紡糸、混繊糸、混撚糸、カバリング糸等の形態で1つの糸として非導電糸に含まれていてもよい。

0028

非導電糸の繊度および伸度はそれぞれ、経糸として用いる非導電糸の繊度および伸度と同程度とすることができる。同等の繊度および伸度を有する非導電糸を経糸および緯糸として用いることにより、審美性に優れた織地が得られ得る。

0029

緯糸の糊付着量は、例えば2.0質量%以下であり、好ましくは0質量%〜1.0質量%、より好ましくは0質量%〜0.5質量%、さらに好ましくは0質量%である。

0030

緯糸の綿繊維の含有量は、例えば5質量%〜99質量%であり、好ましくは10質量%〜80質量%、より好ましくは20質量%〜60質量%である。緯糸が当該含有量で綿繊維を含むことにより、吸湿性、吸水性、快適性等に優れた織地が得られ得る。また、架橋処理を施すことにより、織地にW&W性を付与することができる。緯糸の綿繊維の含有量は、JIS L 1030−2に準拠して決定することができる。

0031

1つの実施形態において、緯糸は、経糸として使用される非導電糸と同じ糸を含む。緯糸と経糸とが同じ糸を含むことにより、審美性に優れた織地が得られ得る。

0032

A−3.製織
図1は、無杼織機を用いて織地を製織する方法の一例を説明する概略図である。無杼織機100は、経糸を上下に分けて緯糸を挿入する開口を開けるための複数の綜絖10と、緯糸の挿入手段としての緯入れノズル20と、経糸を織幅どおりに配置するとともに、挿入された緯糸を打ち込むための筬30とを有する。無杼織機100においては、組織図に従って綜絖10の綜絖目に通された経糸40が、綜絖10の上下運動により上下に分かれて開口50を形成し(開口運動)、緯入れノズル20によって該開口50の一方の端から他方の端まで緯糸60を挿入して経糸40と交錯させ(緯入れ運動)、挿入された緯糸60を筬30で織り前へ打ち込む(筬打ち運動)ことにより、織地200が製織される。

0033

無杼織機としては、レピア織機等のグリッパー式織機またはエアージェット織機ウォータジェット織機等の流体噴射式織機が挙げられる。

0034

グリッパー式織機の回転数は、例えば300rpm〜500rpm、好ましくは350rpm〜500rpm、より好ましくは400rpm〜500rpmである。流体噴射式織機の回転数は、例えば400rpm〜1000rpm、好ましくは500rpm〜1000rpm、より好ましくは550rpm〜950rpmである。このような回転数であれば、審美性の高い織地を優れた生産性で得ることができる。

0035

一般に、織機の回転数を下げると糸相互の擦過および糸と金属との擦過が軽減され、毛羽立ちが少なくなることで、経糸の上下運動によって形成された開口のさばき状態が確保された状態(開口がきれいに開いた状態)となる。その結果、経糸切れが少なくなり、製織性が向上する一方で、製織コストは上昇する。よって、経糸の張力を調整することにより、一定の回転数を維持しつつ、上記擦過による毛羽立ちを許容可能な範囲に抑制することが好ましい。製織時の経糸張力は、一般に100N〜600N、好ましくは150N〜500N、より好ましくは200N〜400Nである。

0036

本発明の1つの実施形態においては、下記関係式(1)および(2)を満たすように製織時の経糸張力を調整する。これにより、有糊製織と同等の織機回転数を保持しつつ、充分な製織性を維持することができる。
T=(W/S)×K (1)
0.5≦K≦1.5 (2)
(式中、Tは製織時の経糸張力(N)を表し、Sは経糸全体の英国式綿番手の平均値を表し、Wは経糸総数を表し、Kは係数を表す。)

0037

上記K値が0.5未満の場合、上下運動された開口のさばき状態が不揃いの状態となり、例えば緯糸切れが多発する、部分的な糸密度のばらつきに起因する緯段が目立ち審美性が劣る等の問題が生じ得る。K値が1.5を超えると、無糊状態または糊付着量が少ない経糸は張力に耐えきれずに断糸して製織が困難となる場合がある。K値は、好ましくは0.6〜1.2、より好ましくは0.7〜1.0である。なお、関係式(1)で規定する経糸全体の英国式綿番手の平均値「S」は、経糸全体の繊度の加重平均値である。具体的には、経糸として、英国式綿番手が50番手である導電糸1000本および英国式綿番手が20番手である非導電糸(英国式綿番手40番手双糸である非導電糸)4000本を用いた場合、S=(50×1000+20×4000)/(1000+4000)=26となる。

0038

製織時の経糸張力は、例えば、経糸張力センサによって実際に測定された経糸張力と事前に設定された経糸張力との張力差に応じて、経糸の送り出し速度を制御することや織地の巻き取り速度を制御すること等によって行われ得る。近年の織機の多くには、マイクロコンピュータ制御技術が導入されていることから、織機のコントロールパネルキー操作により、容易に張力制御を行うことができる。また、織機のワープラインを上下させること、綜絖で分割された経糸の上糸到達点および下糸到達点の高さ並びにその開口量の調整をすること等により、機械的に経糸張力を調整することができる。

0039

綜絖は、ロール状のビームから経糸を引出し、1本ずつ上下に移動させて分割させる働きを有する。綜絖の数は、目的の織地の織組織によって異なる。綜絖の数は、例えば2枚から12枚であり、平織の織地は2枚の綜絖で生産可能である。綜絖の数が増えると経糸の動き方が複雑になり、また、一部の経糸の動きが大きくなることから、より強い張力が生じ得る。従って、無糊製織では、綜絖の数が増えるに従い、製織性が低下する、経糸のローリングに起因して織地が不均一となり審美性が低下する等の問題が生じ得る。これに対し、経糸として合撚糸を用いること、さらには、上記(1)および(2)の関係式を満たすように経糸張力を制御することで、綜絖数が増加した場合であっても、糸相互の擦過および金属と糸との擦過を抑え、かつ、ローリングを抑制することができる。その結果、無糊製織でも、審美性に優れた織地を良好な製織性で得ることができる。

0040

筬は、織地の織幅および経糸密度を定めるとともに、緯糸を織り前まで打ち込む働きを有する。図2に図示するように、筬30は、代表的には、の歯のように一定の間隔を設けて多数配置された薄板状の筬羽32と、筬羽32を固定する枠34とから構成される部材である。

0041

筬通し数(隣接する2つの筬羽の間に通される経糸の数)は、好ましくは4本〜8本であり、より好ましくは4本〜6本である。従来の無糊製織では、筬通し数を1本にすることにより、製織中の経糸相互の毛羽絡み合いを抑制し、これにより、緯糸を開口に円滑に挿入して、高速回転で製織することが知られている(特許文献2)。また、有糊製織の場合、筬通し数は、通常、2本〜3本である。これに対し、本発明においては、筬通し数を4本〜8本とすることにより、無糊製織での製織性を向上することができる。

0042

上記効果が得られる理由は定かではないが、筬を通過する経糸の動きの自由度が増大し、結果的に、経糸と金属との擦過が大きく軽減された可能性がある。また、非導電糸として単糸を引き揃えて撚った合撚糸を用いており、糸に残る撚りが少なくなった結果、経糸の動きが大きくなってもローリング(経糸の緯方向へのずれ、偏り)によって経糸間の距離が不均一になることを防止し、結果として、審美性の高い織地が得られると考えられる。さらに、合撚糸は単糸よりも毛羽が少ないことから、開口のさばきが良好となり、結果として、製織性が向上し得る。なお、筬通し数が8本を超えると、擦過の問題はさらに軽減され得るが、経糸のローリングに起因して経糸間の距離が不均一となり、織地の審美性の低下(織地の地合いの悪化)、緯糸切れ等の問題が生じ得る。

0043

筬の番手(所定の間隔に配置された筬羽の数)は、所望の織地の幅および経糸本数に応じて適切に設定され得る。例えば、有糊製織と同じ経糸本数で同じ幅の織地を無糊製織する場合、有織製織での筬通し数が2本で筬番手が118羽/2インチであれば、無糊製織では、筬番手が59羽/2インチの筬を用いて筬通し数を4本とすることができる。

0044

織組織としては、特に制限はなく、任意の適切な織組織を採用することができる。上述のとおり、導電糸は、黒色ないしは灰色に着色している場合が多く、また、剛性も大であるため、風合い、外観、品位等の点から、導電糸は、織地の一方の表面において、ほとんど露出していないか、または、露出度が小さいように配置され、他方の表面において露出度が大きくなるように配置され得る。具体的には、織地を繊維製品に適用した場合に、繊維製品の外側(表面)における導電糸の露出度が小さく、内側(裏面側)における露出度が大きくなるように配置され得る。

0045

導電糸の露出度が互いに異なる表面を有する織地は、例えば、経および/または緯2重織組織とし、1側面に導電糸を多く配置することによって得られる。また、平織、綾織等の織地において、一方の表面の導電糸の浮き数が他方の表面での浮き数よりも多くなるようにした変化組織を採用することにより、導電糸が該一方の面に多く配置された織地が得られ得る。

0046

製織時の経糸密度は、例えば60本/インチ(2.54cm)〜200本/インチ、好ましくは80本/インチ〜180本/インチ、より好ましくは100本/インチ〜160本/インチである。経糸総数は、織幅によって変化し得るが、例えば2,700本〜14,000本であってよい。なお、織幅は、一般的には、45インチ〜71インチの範囲であり得る。

0047

製織時の緯糸密度は、例えば30本/インチ〜150本/インチ、好ましくは40本/インチ〜100本/インチ、より好ましくは50本/インチ〜80本/インチである。

0048

A−4.その他の処理
本発明の織地の製造方法は、必要に応じて、製織された織地に対して、シルケット加工液体アンモニウム処理、架橋、糊抜き精錬漂白、洗浄、柔軟化等の任意の適切な処理を施すことをさらに含み得る。

0049

架橋処理は、代表的には、架橋剤等を含む架橋処理液処理対象の織地に付着させ、次いで、熱処理することによって行われ得る。熱処理は所望の織密度になるように織地に張力を付与しながら行ってもよい。ここで、架橋剤とは、セルロース水酸基と反応し、セルロース繊維間に架橋結合を形成させる化合物を意味する。架橋処理は、当業者に公知の処理であり、その詳細な説明は省略するが、例えば特開2013−096022号公報等の記載を参照することができる。本発明の製造方法で製織される織地は、綿を含むことから、架橋処理を施すことによりW&W性を向上することができる。

0050

糊抜き処理は、任意の適切な方法で行われる。例えば、60℃〜80℃の温水で30分〜60分処理することでポリビニルアルコールを含む糊剤を除去することができる。また、アミラーゼ等の酵素糊抜剤を用いて、80℃〜85℃の熱水で30分〜60分処理することででんぷんを含む糊剤を除去することができる。さらにまた、60℃以上の温度条件下、0.5%〜1.0%の苛性ソーダで30分〜60分程度処理することでアクリル系糊剤を除去することができる。

0051

A−5.織地
本発明の製造方法によって製織される織地の糊含有量(残糊量)は、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0質量%〜0.3質量%である。

0052

上記織地の綿繊維含有量は、例えば5質量%〜99質量%、好ましくは10質量%〜80質量%、より好ましくは20質量%〜60質量%である。

0053

上記織地のW&W性は、好ましくは2.5級以上であり、より好ましくは3.0級以上、さらに好ましくは3.3級以上である。

0054

上記織地の摩擦帯電電荷量は、好ましくは7μC/m2以下である。摩擦帯電電荷量は、JIS T 8118に準拠して求めることができる。

0055

1つの実施形態において、導電糸が一方の面に多く露出した織地の該露出面の表面抵抗は、導電糸の表面抵抗と同程度の値である。なお、織地の表面抵抗は、該織地の一方の面にある導電糸部分を2個の電極板押圧し、該2個の電極間にある織地表面の電気抵抗を測定することによって求めることができる。

0056

上記織地は、火災爆発が発生し得る環境で働く作業者や帯電を嫌う電子部品を取り扱う作業者等の制電作業服ユニフォ−ム、白衣等の衣料製品;カ−ペット、カ−テン椅子張り等のインテリア繊維製品帽子、鞄等の産業資材用繊維製品;等に好適に用いられる。上記織地を用いて作製された衣料製品の摩擦帯電電荷量は、好ましくは0.6μC/着以下である。

0057

導電糸が一方の面に多く露出した織地を衣服製品に適用する場合、身頃部や部においては、導電糸が多く露出している面が衣服の内側もしくは裏面側になるように設計することが好ましい。また、部の内側(皮膚と接触する部位)、袖口部の内側(皮膚と接触する部位)、上衣裾部の内側(下衣と接触する部位)、および下衣の布の外側(表側)に、導電糸が多く露出している面が配置されるように衣服を作製することができる。

0058

上記構成を有する衣料製品では、皮膚と接触する機会が多い襟部や袖口部には、導電糸密度の高い織地が用いられているため、帯電した静電気を人体を介して除去することが容易であり、特に制電等を用いる場合にはアースすることが出来るので効果が大きい。また、導電糸が多く露出する面を衣料製品の内側もしくは裏側に用いることにより、衣料製品(上下の身頃部、袖部、襟部、袖口部、上衣の裾部)の外側からは導電糸がほとんど見えず、衣料製品の品格や審美性が向上する。

0059

[B.生機]
本発明の別の局面によれば、導電糸および非導電糸を経糸として含み、該経糸の糊付着量が、2.0質量%以下であり、該非導電糸が、綿繊維を5質量%〜99質量%の含有量で含み、該非導電糸が、2本以上の単糸を引き揃えて撚った合撚糸を含む、生機が提供される。ここで、生機とは、織り上げて織機からはずしたままの織地を意味し、糊落し処理を経ていない織地である。

0060

上記生機の糊含有量は、2.0質量%以下であり、好ましくは0質量%〜1.0質量%、より好ましくは0質量%〜0.5質量%、さらに好ましくは0質量%である。

0061

上記生機の綿繊維含有量は、例えば5質量%〜99質量%、好ましくは10質量%〜80質量%、より好ましくは20質量%〜60質量%である。

0062

上記生機は、A項に記載の織地の製造方法において記載の製織によって得られ得る。よって、生機を構成する経糸および緯糸については、A項に記載の経糸および緯糸の説明が同様に適用され得る。

0063

以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。実施例で用いられる測定方法および評価方法は以下のとおりである。また、「%」は、特段の記載がない限り質量%を意味する。

0064

[製織性]
製織可能時間に反映される停台回数(回/時間)を測定した。

0065

[織地のW&W性評価試験
JIS L−1096洗濯後のしわA法に準じて、洗濯を実施した。脱水後はタンブル乾燥を実施した。試験点数は1点とした。W&W性は、3名の判定者の平均値として、レプリカ(AATCCEST METHOD124にて規定)と比較して判定した。判定標準間は0.1級刻みで評価した。例えば、等級3.0から等級3.5の場合、3.1級、3.2級、3.3級、3.4級、3.5級とした。なお、一般に、W&W性が2.5級以上であれば、衣料製品のしわが少なくなり、3.0級以上であればさらにしわが目立ちにくくなり、さらに3.3級以上とすると、アイロン掛けをしなくてもしわが目立ちにくいレベルになる。

0066

[糸伸度の測定]
JIS L1095に準じて測定した。具体的には、温度23℃、湿度65RH%の条件下、「USTERTENSORAPID 3」を用いて、測定対象の糸を、テスト長500mmの間隔および50cNの初張力クランプし、引張速度500mm/minのスピード伸長させた際の伸度を測定した。当該測定を60回実施し、その平均を伸度とした。

0067

[実施例1]
(製織)
経糸として、繊度22Tの導電性ポリエステル繊維カーボン練り込んだ導電糸、商品名「カーボンベルトロンB31」、KBセーレン株式会社製)を芯糸として、該芯糸の周囲に鞘糸として綿繊維を巻回させた複合糸(撚り数21.2回/インチ、表面抵抗108Ω/cm、英国式綿番手45番手)と、英国式綿番手34番手双糸(非導電糸、綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%、トータルの繊度17番手)を用いた。また、緯糸として、英国式綿番手34番手双糸(綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%、トータルの繊度17番手)を用いた。また、織機として、エアージェット織機((株)豊田自動織機製、型式「JAT−710」)を用いた。
経糸に糊剤を付与することなく、導電糸が84.7mm毎の間隔で経方向に配列するように準備し、筬番手37羽/2インチ、筬通し数6本/羽、経糸の張力330N、回転数550rpmの製織条件で、経糸113本/2.54cm、緯糸54本/2.54cmの織密度で、織幅63インチ、2/1組織の織地を製織した。これにより、一方の表面にのみ導電糸が露出する織地(生機)を得た。なお、製織性は、0.1回/停台・時間であった。
また、上記製織条件においては、経糸総数が7126本であり、経糸全体の英国式綿番手の平均値が17番手であったことから、式(1)のK値は、0.8であった(小数点第2位四捨五入)。

0068

精練、漂白、水洗
得られた織地を、精練(90℃で1分湯洗いした後、1.5質量%の過硫酸ナトリウム、2.0重量%の水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、庫内90℃の飽和蒸気の条件下で30分間滞留)、漂白(1.2質量%の亜塩素酸ナトリウム液に浸漬し、マングルで絞った後、庫内90℃の飽和蒸気の条件下で30分間滞留)、水洗(60℃の水で1分処理して残留薬剤を除去)の順で処理して乾燥した。

0069

(シルケット加工)
次いで、シルケット加工として、20質量%の水酸化ナトリウム水溶液に20℃で10秒浸漬し、マングルで絞った後に湯洗いし、酸による中和と水洗および乾燥を実施した。さらに、織地を液体アンモニアに約2秒間浸漬した後、水洗乾燥した。

0070

(架橋処理)
次に、織地を架橋処理液(架橋剤としてジメチロールジヒドロキシエチレン尿素固形分濃度60質量%)12.0質量部、触媒として固形分濃度20質量%の塩化マグネシウム水溶液2.4質量部、ホルマリンキャッチャー剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスFC−KP」2.0質量部、柔軟剤としてDIC(株)製、製品名「ファインテックスPE−140−E」1.5質量部、および日華化学(株)製、製品名「AMC−800E」2.0質量部を付与したパッダーに浸漬し、マングルでパッドオン率(織地中に含まれる架橋処理液重量/架橋処理液付与前の織地の重量×100)65%として絞った後、架橋反応させた。条件は、155℃設定のピンテンターで4分間処理した。これにより、ユニフォーム用の仕上がり生地を得た。

0071

(織地)
得られた織地の仕上がり幅は155cmであり、綿繊維の含有率は35%であった。また、緯方向の抗張強力は28.0N、引裂強力は1850cNであり、経方向の抗張強力は45.0N、引裂強力は2250cNであった。W&W性は3.4級であった。

0072

(衣料製品)
上記仕上がった織地を所定の寸法に型取りし、糸で縫い合わせることによってユニフォームの上衣を作製した。

0073

[実施例2]
(製織)
経糸として、繊度22Tの導電性ポリエステル繊維(ケイ酸アルムニウムとケイ酸カルシウム微粒子カーボンを練り込んだ導電糸、商品名「ホワイトカーボンベルトロンB68」、KBセーレン株式会社製)を芯糸として、該芯糸の周囲に鞘糸として綿繊維を巻回させた複合糸(撚り数21.2回/インチ、表面抵抗108Ω/cm、英国式綿番手34番手)と、英国式綿番手45番手双糸(綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%、トータルの繊度22.5番手)と、を用いた。また、緯糸として、英国式綿番手45番手双糸(綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%、トータルの繊度22.5番手)を用いた。また、織機として、エアージェット織機((株)豊田自動織機製、型式「JAT−710」)を用いた。
経糸に糊剤を付与することなく、導電糸が10.2mm毎の間隔で経方向に配列するように準備し、筬番手62羽/2インチ、筬通し数4本/羽、経糸の張力290N、回転数550rpmの製織条件で、経糸130本/2.54cm、緯糸65本/2.54cmの織密度で、織幅63インチ、2/2綾組織の織地(生機)を製織した。製織性は、0.2回/停台・時間であった。
また、上記製織条件においては、経糸総数が8268本であり、経糸全体の英国式綿番手の平均値が22.5番手であったことから、式(1)のK値は、0.8であった(小数点第2位四捨五入)。

0074

(追加の処理)
実施例1と同様にして、得られた織地に、精練、漂白、水洗、シルケット加工および架橋処理を施した。

0075

(織地)
得られた織地の仕上がり幅は155cmであり、綿繊維の含有率は35%であった。また、緯方向の抗張強力は31.0N、引裂強力は2100cNであり、経方向の抗張強力は39.5N、引裂強力は3500cNであった。W&W性は3.4級であった。

0076

(衣料製品)
上記仕上がった織地を所定の寸法に型取りし、糸で縫い合わせることによってユニフォームの上衣を作製した。

0077

[実施例3]
(製織)
経糸に対して、糊剤としてPVA117(ポリビニルアルコール)0.5%、マコノールTS−365(界面活性剤)0.3%を使用してパッドオン率85%で糊付けしたこと以外は実施例1と同様にして、織地を得た。経糸の糊付着量は、0.43質量%であった。製織性は、0.1回/停台・時間未満であった。

0078

(追加の処理)
精練段階の90℃で1分の湯洗いに次いで、糊抜き(90℃で1分の湯洗い後、界面活性剤として(株)日生化成製、製品名「ソルジンSPD−H」0.2質量%の80℃の液で30分間処理)および水洗(60℃の水で1分処理して残留薬剤を除去)をこの順で行い、次いで実施例1と同様にして、漂白、水洗、シルケット加工および架橋処理を施した。

0079

(織地)
得られた織地の仕上がり幅は155cmであり、綿繊維の含有率は35%であった。また、緯方向の抗張強力は28.5N、引裂強力は1750cNであり、経方向の抗張強力は40.0N、引裂強力は2100cNであった。W&W性は3.4級であった。

0080

(衣料製品)
上記仕上がった織地を所定の寸法に型取りし、糸で縫い合わせることによってユニフォームの上衣を作製した。

0081

[実施例4]
製織時の経糸の張力を250Nとしたこと以外は実施例1と同様にして織地(生機)を製織したところ、製織性は5.5回/停台・時間であった。なお、式(1)のK値は、0.6であった(小数点第2位四捨五入)。また、得られた織地(生機)には、織り目欠点があった。

0082

[実施例5]
製織時の経糸の張力を590Nとしたこと以外は実施例1と同様にして織地(生機)を製織したところ、製織性は6.0回/停台・時間であった。なお、式(1)のK値は、1.4であった(小数点第2位四捨五入)。また、得られた織地(生機)には、織り目欠点があった。

0083

[実施例6]
製織時の筬通し数を3本にしたこと以外は実施例1と同様にして(生機)を製織したところ、製織性は約20回/停台・時間であった。

0084

[比較例1]
経糸として、繊度22Tの導電性ポリエステル繊維(ケイ酸アルムニウムとケイ酸カルシウムの微粒子カーボンを練り込んだ導電糸、商品名「ホワイトカーボンベルトロンB68」、KBセーレン株式会社製)を芯糸として、該芯糸の周囲に鞘糸として綿繊維を巻回させた複合糸(撚り数21.2回/インチ、表面抵抗108Ω/cm、英国式綿番手34番手)と、英国式綿番手34番手単糸(綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%)と、を用いた。また、緯糸として、英国式綿番手34番手単糸(綿35%ポリエステル65%、伸度5.5%)を用いた。また、織機として、エアージェット織機((株)豊田自動織機製、型式「JAT−710」)を用いた。
経糸に糊剤を付与することなく、導電糸が9.8mm毎の間隔で経方向に配列するように準備し、筬番手51羽/2インチ、筬通し数4本/羽、経糸の張力290N、回転数550rpmの製織条件で、経糸103.6本/2.54cm、緯糸65本/2.54cmの織密度で、織幅63インチ、平織組織の織地(生機)を製織した。製織性は、35回/停台・時間であった。なお、得られた織地(生機)表面形状にはが多く存在した。
また、上記製織条件においては、経糸総数が6690本であり、経糸全体の英国式綿番手の平均値が34番手であったことから、式(1)のK値は、1.5であった(小数点第2位四捨五入)。

0085

[比較例2]
製織時の経糸の張力を95Nで実施した以外は、比較例1と同様にして織地(生機)を製織したところ、製織性は40回/停台・時間(経糸切れだけでなく、緯糸切れによる停台も生じた)。なお、式(1)のK値は、0.48であった。

実施例

0086

上記実施例および比較例の製織条件および製織性を表1に示す。

0087

本発明の製織方法は、無糊状態の経糸を用いた織物の製造に好適に用いられ得る。

0088

10綜絖
20緯入れノズル
30 筬
40経糸
50 開口
60緯糸
100無杼織機
200 織地

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