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課題

画像表示部材カバー部材との貼り合わせにおいて、良好な視認性、高い粘着力段差追従性、優れたスリット性を有する粘着テープに用いることができる無溶剤光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

解決手段

重量平均分子量が10,000〜100,000のポリプロピレングリコール骨格を持つ(メタアクリル基を有する化合物(A)と、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)と、粘着付与剤(C)と、高分子可塑剤(D)と、光重合開始剤(E)と、を含み、組成物全体に対する前記(C)と(D)の配合量合計が45〜60重量%であることを特徴とする光硬化性粘着樹脂組成物2である。

概要

背景

アクリル樹脂はその特徴である透明性や速硬化性を活かし様々な用途で使用されている。例えばスマートフォンタッチパネルに代表される画像表示ディスプレイにおいて、画像を表示する液晶表示パネル有機EL表示パネル等の画像表示部材とそれを保護するカバーパネルとの間に、こうしたアクリル系の透明樹脂充填して接着することで、画像表示部材とカバーパネル間の空気層をなくしコントラスト輝度の低下を防ぐ技術が開発されてきた。(特許文献1)。

また過去に出願人は、画像表示部材とカバー部材張り合わせに用いるテープに使用できる粘着剤として、メチルメタクリレートブチルアクリレートブロック共重合体(A)と分子内にウレタン結合を含むアクリル系オリゴマー(B)と単官能アクリル系モノマー(C)と粘着性付与剤(D)と光重合開始剤(E)からなる粘着樹脂組成物を発明している。(特許文献2)

この発明は、画像の視認性を向上させると共に、カバー部材に突発的に力が加わり破損した場合でも、その粘着力でカバー部材の飛散を低減できるという特徴を有した優れたものであった。しかしながら、カバー部材がフラット形状でなく曲面を有する場合、曲面に追従できる強い粘着力と段差追従性が必要となり、更に加えて粘着テープに加工した時の良好なスリット性も要求されるようになり、改善の余地があった。

概要

画像表示部材とカバー部材との貼り合わせにおいて、良好な視認性、高い粘着力、段差追従性、優れたスリット性を有する粘着テープに用いることができる無溶剤光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。重量平均分子量が10,000〜100,000のポリプロピレングリコール骨格を持つ(メタアクリル基を有する化合物(A)と、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)と、粘着付与剤(C)と、高分子可塑剤(D)と、光重合開始剤(E)と、を含み、組成物全体に対する前記(C)と(D)の配合量合計が45〜60重量%であることを特徴とする光硬化性粘着樹脂組成物2である。

目的

本発明は、画像表示ディスプレイ等に使用される粘着剤で、テープ状に加工して画像表示部材とカバー部材との貼り合わせに使用することで、画像の視認性を向上させると共に、強い粘着性と段差追従性を有するため、カバー部材が曲面形状でも良好な張り合わせが可能であり、スリット性に優れた無溶剤の光硬化性粘着樹脂を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

重量平均分子量が10,000〜100,000のポリプロピレングリコール骨格を持つ(メタアクリル基を有する化合物(A)と、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)と、粘着付与剤(C)と、高分子可塑剤(D)と、光重合開始剤(E)と、を含み、組成物全体に対する前記(C)と(D)の配合量合計が45〜60重量%であることを特徴とする光硬化性粘着樹脂組成物

請求項2

前記(B)が、更に炭素数8〜18の非脂環式アルキル骨格を有する単官能(メタ)アクリレート(b3)を含むことを特徴とする、請求項1記載の光硬化性粘着樹脂組成物。

請求項3

前記(C)が、ロジンエステル系樹脂であることを特徴とする、請求項1または2記載の光硬化性粘着樹脂組成物。

請求項4

前記(D)が、非架橋ウレタン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物。

請求項5

硬化物弾性率が5.0×104Pa以上であることを特徴とする、請求項1〜4いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物。

請求項6

ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布するテープ用粘着剤であることを特徴とする、請求項1〜5いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物。

請求項7

請求項1〜6いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物を用いた、携帯端末電子機器カバー部材の貼り合わせで使用するディファレンシャルテープ

技術分野

0001

本発明は、液晶等の画像表示部材カバー部材との貼り合わせ等に適した光硬化性粘着樹脂組成物に関する。

背景技術

0002

アクリル樹脂はその特徴である透明性や速硬化性を活かし様々な用途で使用されている。例えばスマートフォンタッチパネルに代表される画像表示ディスプレイにおいて、画像を表示する液晶表示パネル有機EL表示パネル等の画像表示部材とそれを保護するカバーパネルとの間に、こうしたアクリル系の透明樹脂充填して接着することで、画像表示部材とカバーパネル間の空気層をなくしコントラスト輝度の低下を防ぐ技術が開発されてきた。(特許文献1)。

0003

また過去に出願人は、画像表示部材とカバー部材の張り合わせに用いるテープに使用できる粘着剤として、メチルメタクリレートブチルアクリレートブロック共重合体(A)と分子内にウレタン結合を含むアクリル系オリゴマー(B)と単官能アクリル系モノマー(C)と粘着性付与剤(D)と光重合開始剤(E)からなる粘着樹脂組成物を発明している。(特許文献2)

0004

この発明は、画像の視認性を向上させると共に、カバー部材に突発的に力が加わり破損した場合でも、その粘着力でカバー部材の飛散を低減できるという特徴を有した優れたものであった。しかしながら、カバー部材がフラット形状でなく曲面を有する場合、曲面に追従できる強い粘着力と段差追従性が必要となり、更に加えて粘着テープに加工した時の良好なスリット性も要求されるようになり、改善の余地があった。

先行技術

0005

特開2005−55641号
特許6193427号

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、画像表示ディスプレイ等に使用される粘着剤で、テープ状に加工して画像表示部材とカバー部材との貼り合わせに使用することで、画像の視認性を向上させると共に、強い粘着性と段差追従性を有するため、カバー部材が曲面形状でも良好な張り合わせが可能であり、スリット性に優れた無溶剤光硬化性粘着樹脂を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

請求項1記載の発明は、重量平均分子量が10,000〜100,000のポリプロピレングリコール骨格を持つ(メタアクリル基を有する化合物(A)と、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)と、粘着付与剤(C)と、高分子可塑剤(D)と、光重合開始剤(E)と、を含み、組成物全体に対する前記(C)と(D)の配合量合計が45〜60重量%であることを特徴とする光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0008

請求項2記載の発明は、前記(B)が、更に炭素数8〜18の非脂環式アルキル骨格を有する単官能(メタ)アクリレート(b3)を含むことを特徴とする、請求項1記載の光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0009

請求項3記載の発明は、前記(C)が、ロジンエステル系樹脂であることを特徴とする、請求項1または2記載の光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0010

請求項4記載の発明は、前記(D)が、非架橋ウレタン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0011

請求項5記載の発明は、硬化物弾性率が5.0×104Pa以上であることを特徴とする、請求項1〜4いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0012

請求項6記載の発明は、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布するテープ用粘着剤であることを特徴とする、請求項1〜5いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物を提供する。

0013

請求項7記載の発明は、請求項1〜6いずれか記載の光硬化性粘着樹脂組成物を用いた、携帯端末電子機器とカバー部材の貼り合わせで使用するディファレンシャルテープを提供する。

発明の効果

0014

本発明の粘着樹脂は、画像表示部材とカバー部材との貼り合わせにおいて、良好な視認性、高い粘着力、段差追従性を有する粘着テープに用いることができる、スリット性に優れた無溶剤の光硬化性粘着樹脂組成物であり、特に曲面を有する保護ガラス用として有用である。

実施例

0015

以下本発明について詳細に説明する。

0016

本発明の組成物の構成は、ポリプロピレングリコール(以下PPG)骨格を持つ(メタ)アクリル基を有する化合物(A)と、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)と、粘着付与剤(C)と、高分子可塑剤(D)と、光重合開始剤(E)である。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレートとメタクリレートとの双方を包含する。

0017

本発明で使用するPPG骨格を持つ(メタ)アクリル基を有する化合物(A)は、透明樹脂組成物を構成するベースオリゴマーであり、例えばPPGに、複数のイソシアネート基を有する化合物、および水酸基を有する(メタ)アクリレートを反応させて得られるウレタンアクリレートが例示される。PPGはプロピレンオキサイド開環重合させたポリエーテルで、エーテル間の炭素数が小さいため、この骨格を有することで屈曲性が高く、また親水性を有するウレタンアクリレートとなる。官能基数は2官能が好ましく、3官能以上では網目状の高分子構造となるため剛性が高くなりすぎ、段差や曲面への追従性が低下する傾向がある。

0018

前記(A)の重量平均分子量は10,000〜100,000であり、15,000〜50,000が好ましく、18,000〜30,000が更に好ましい。10,000未満では硬化皮膜凝集力が低く剥離強度が低下し、100,000を超えると組成物の粘度が高くなり粘度調整がしにくくなる。なお重量平均分子量(以下Mw)は、ゲル浸透クロマトグラフィーにより、スチレンジビニルベンゼン基材充填剤を用いたカラムテトラハイドロフラン溶離液を用いて、標準ポリスチレン換算の分子量を測定、算出した。

0019

全組成物に対する(A)の配合量は10〜25重量%が好ましく、12〜22重量%が更に好ましい。10重量%以上で充分な凝集力と皮膜強度を確保でき、また25重量%以下で作業性に適した粘度にコントロールしやすくなる。市販のPPG系ウレタンアクリレートとしてはExcelateRX8−38、RX8−39(商品名:亜細亜工業社製)等がある。

0020

本発明で使用する単官能(メタ)アクリレートモノマー(B)は、高粘度の(A)を希釈すると同時に、硬化反応性を上げる目的で配合され、水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)と、水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)を少なくとも含む。全組成物に対する(B)の配合量は20〜40重量%が好ましく、25〜35重量%が更に好ましい。20重量%以上とすることで充分な反応性を確保でき、また40重量%以下とすることで充分な凝集力と皮膜強度を確保できる。

0021

前記(B)に含まれる水酸基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b1)は、カバー部材がガラスの場合に、ガラスとの密着性向上を目的に配合される。(B)に対する(b1)の配合量は、15〜25重量%が好ましく、18〜22重量%が更に好ましい。15重量%以上とすることで充分なガラスとの密着性を確保することができ、25重量%以下とすることで弾性率を低くコントロールしやすくできる。

0022

前記(b1)としては、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等があり、単独または2種類以上を組み合わせて使用できる。これらの中では、分子量や取り扱いの点で4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好適である。

0023

前記(B)に含まれる水酸基を有さない脂環式の単官能(メタ)アクリレートモノマー(b2)は、(A)を希釈すると同時に硬化反応性を上げ、また弾性率を高めるために配合される。脂環式構造であることにより凝集力が向上し、弾性率を上げることができる。(B)に対する(b2)の配合量は、50〜70重量%が好ましく、55〜65重量%が更に好ましい。この範囲とすることで良好な弾性率を確保することできる。

0024

前記(b2)としては、例えばイソボルニルアクリレートジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、アダマンタニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等があり、単独または2種類以上を組み合わせて使用できる。これらの中では低粘度で低臭気のイソボルニルアクリレートが好適である。また配合物の粘度を調整しやすくするため、粘度は500mPa・s以下である事が望ましい。

0025

本発明で使用される粘着付与剤(C)は、非反応成分であることから硬化収縮を生じることなく、剥離強度を向上させる目的で配合する。例えばロジンエステル系樹脂、テルペン系樹脂石油樹脂スチレン系樹脂クマロンインデン系樹脂アルキルフェノール系樹脂等があり、単独または2種類以上を組み合わせて使用できる。これらの中では、(A)及び(B)との相溶性に優れる点でロジンエステル系樹脂が好ましい。

0026

組成物全体に対する(C)の配合量は、25〜40重量%が好ましく、28〜35重量%が更に好ましい。この範囲とすることで充分な剥離強度を確保することができる。

0027

本発明で使用する高分子可塑剤(D)は、(C)と同じく非反応成分であることから硬化収縮を生じることなく、粘着剤層に適度な柔軟性を付与して応力緩和する目的で配合する。例えばウレタン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂アクリル系樹脂等があり、単独または2種類以上を組み合わせて使用できる。これらの中では、(A)及び(B)との相溶性に優れる点で非架橋のウレタン系樹脂が好ましい。

0028

前記(D)の数平均分子量(以下Mn)は1,000〜10,000が好ましいく、1,500〜5,000が更に好ましい。1,000以上とすることで充分な剥離強度を確保でき、10,000以下とすることで作業性に適した粘度にコントロールしやすくなる。全組成物に対する(D)の配合量は、15〜25重量%が好ましく、18〜22重量%が更に好ましい。この範囲内とすることで充分な剥離強度と応力緩和を確保できる。

0029

組成物全体に対する前記(C)と(D)の配合量合計は45〜60重量%であり、47〜55重量%が好ましい。45重量%未満では粘着力低下や応力緩和が不足となり、60重量%超では皮膜の凝集力が低下しいずれも剥離強度が低下し、更にテープ状に加工した際のスリット性が低下する。またこの範囲内にすることで、良好な段差追従性を実現できる。

0030

本発明で使用される光重合開始剤(E)は、紫外線電子線などの照射ラジカルを生じ、そのラジカルが重合反応のきっかけとなるもので、ベンジルケタール系、アセトフェノン系、フォスフィンオキサイド系等汎用の光重合開始剤が使用できる。重合開始剤光吸収波長を任意に選択することによって、紫外線領域から可視光領域にいたる広い波長範囲にわたって硬化性を付与することができる。具体的にはベンジルケタール系として2.2-ジメトキシ-1.2-ジフェニルエタン-1-オンが、α−ヒドロキシアセトフェノン系として1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン及び1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンが、α-アミノアセトフェノン系として2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オンが、アシルフォスフィンオキサイド系として2.4.6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド及びビス(2.4.6‐トリメチルベンゾイル)‐フェニルフォスフィンオキサイド等があり、単独または2種以上を組み合わせて使用できる。

0031

これらの中では、黄変しにくいα−ヒドロキシアセトフェノン系、及び内部硬化性に優れるアシルフォスフィンオキサイド系を含むことが好ましい。特に硬化皮膜を100μm以上に厚膜化する場合は、アシルフォスフィンオキサイド系の併用が有効である。配合量はラジカル重合性成分100重量部に対して、1〜10重量部配合することが好ましく、2〜8重量部がさらに好ましい。この範囲で配合する事により、組成物を効率的に硬化させる事ができる。市販品としてはα−ヒドロキシアセトフェノン系でIrgacure184及び同2959が、フォスフィンオキサイド系でIrgacureTPO及び同819(商品名:BASFジャパン社製)などがある。

0032

更に本組成物へ、前記(A)と相溶性が良好な炭素数がC8〜18の非環式アルキル基を有する単官能(メタ)アクリレートモノマー(b3)を加える事で、透明性を維持しつつ弾性率の調整が可能である。(b3)として例えばノルマルオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、イソステアリルアクリレート等があり、これらの中では(A)との相溶性に優れ、ガラス転移点が比較的高いラウリルアクリレート、イソステアリルクリレートが好適である。(B)に対する(b3)の配合量は、10〜25重量%が好ましく、15〜22重量%が更に好ましい。10重量%以上とすることで硬化皮膜に柔軟性を付与することができ、25重量%以下とすることで充分な皮膜の強度を確保できる。

0033

更に加えて本発明の光硬化性樹脂組成物は、性能を損なわない範囲で、必要に応じ光増感剤酸化防止剤難燃剤、充填剤、シランカップリング剤着色剤重合禁止剤有機微粒子などの添加剤を添加することができる。

0034

本硬化物における弾性率は、5.0×104Pa以上であることが好ましく、8.0×104Pa以上であることが更に好ましい。5.0×104Pa未満では、テープに加工した際のスリット性が低下する傾向がある。

0035

本硬化物の膜厚が300μmにおける、ガラス板PETフィルムとの180°剥離強度は、15N/25mm以上であることが好ましく、25N/25mm以上が更に好ましく、40N/25mmが特に好ましい。15N/25mm未満の場合は、携帯端末電子機器と貼り合わせるカバーパネルが曲面を有する場合、粘着力が低すぎることにより、曲面に追従しにくくなり、また追従しても経時的に浮きが生じやすくなる。

0036

本発明の光硬化性樹脂組成物は、タッチパネルもしくはフラットパネルディスプレイ等の画像表示体、例えば携帯機器端末と、これを保護するカバー部材とを貼り合わせるテープ状の粘着剤として使用できる。本発明の光硬化性粘着樹脂組成物は、特にガラス材質に対し優れた密着性を有していると共に、貼り合わせミスにより再貼合する際に糊残りがないというリワーク性にも優れており、スマートフォンの保護ガラス用途で有用である。以下に、テープ製造及び使用方法の具体例を説明するが、これに限定されるものではなく、粘着剤の塗工順序やフィルムの貼り合せ順序は随時選択できる。

0037

PETフィルムに当該粘着剤を塗布後、紫外線照射により硬化させ粘着フィルム図1)を作成する。塗布方法は特に限定されず公知のロールコート、ダイコートエアナイフコート、ブレードコート、スピンコートリバースコートグラビアコート等が利用できる。塗布する厚みは任意であり、例えば50〜400μmが例示できるが、曲面加工されたガラス製カバーパネルには、200〜350μmの厚膜化が好ましい。また厚膜化する場合は、外観を向上させるため無溶剤化することが好ましい。硬化に用いる紫外線は、高圧水銀灯カーボンアーク灯キセノンランプメタルハライドランプLEDランプ無電極ランプ等の公知の光源を使用し、積算光量として例えば50〜1,500mJ/cm2を照射して光硬化性組成物を硬化させる。

0038

次に更にPETフィルムと易接着層を有するPETフィルム間にシリコ−ン系の粘着剤を挟んだ3層構造粘着シート図2)を別途用意し、易接着PET面に上記で用意した粘着フィルム(図1)の粘着面をラミネートして5層構造の粘着積層フィルム図3)を作成する。この構成のような表裏の粘着力が異なるテープは、一般的にディファレンシャルテープと呼ばれており、また携帯機器端末とカバー部材を貼り合わせるディファレンシャルテープは、特にABテープと呼ばれることがある。

0039

次に粘着積層フィルム(図3)の当該アクリル系粘着剤側のPETフィルムを剥離しカバー部材となる薄膜ガラスに貼り合わせる。その際必要に応じてオートクレーブ真空ラミネータ等を使用してガラス面と粘着剤の間に残存する泡抜きを行う。その後シリコ−ン系粘着剤側のPETフィルムを剥離し、画像表示パネル面に貼りつける。この粘着積層フィルムを薄膜ガラスと画像表示パネルの間に挿入し貼り合わせる事(図4)で、空気層をなくしコントラストや輝度の低下を防ぐと同時に、ガラス面に突発的な力が加わり破損した場合でも、その粘着力でガラスの飛散を低減する事が可能となり、例えば携帯電話タブレット端末デジタルカメラテレビパソコンモニターなどの電子機器に利用できる。

0040

以下、本発明を実施例、比較例に基づき詳細に説明するが、具体例を示すものであって特にこれらに限定するものではない。なお表記が無い場合は、室温は25℃相対湿度65%の条件下で測定を行った。

0041

実施例1〜4
(A)としてRX8−39(商品名:亜細亜工業社製、PPG骨格ウレタンアクリレート、Mw.24,000)及びRX8−38(商品名:亜細亜工業社製、PPG骨格ウレタンアクリレート、Mw.20,000)を、(b1)として4HBA(商品名:大阪有機化学工業社製、4ヒドロキシブチルアクリレート)を、(b2)としてIBXA(商品名:共栄社化学社製、イソボルニルアクリレート)を、(b3)としてLA(商品名:共栄社化学社製、ラウリルアクリレート)及びISTA(商品名:大阪有機化学工業社製、イソステアリルアクリレート)を、(C)としてKE311(商品名:荒川化学工業社製ロジンエステル系)を、(D)としてFZ100(商品名:亜細亜工業社製、非架橋ウレタン樹脂、Mn2100)を、(E)としてIrgacure184及びIrgacureTPO(商品名:BASFジャパン製)を、表1記載の配合で均一に溶解するまで撹拌し、実施例1〜4の光硬化性粘着樹脂組成物を調製した。

0042

比較例1〜5
実施例で用いた材料の他、オリゴマーとして、RX71−25LA70(商品名:亜細亜工業社製、水素化ポリブタジエン骨格ウレタンアクリレート、Mw.26,000、固形分70%LA希釈)及びUC203(商品名:クラレ社製イソプレン重合物無水マレイン酸付加物ヒドロキシエチルメタクリレートエステル化物、Mw35,000)を、可塑剤としてGI1000(商品名:日本曹達社製、両末端水酸基水素化ポリブタジエン、Mn1500)及びDINCH(商品名:BASFジャパン社製、ジイソノニルシクロヘキサンジカルボキシレート)を、表1記載の配合で均一に溶解するまで撹拌し、比較例1〜5の光硬化性粘着樹脂組成物を調整した。

0043

表1

0044

評価方法は以下の通りとした。

0045

紫外線硬化条件
アイグラフィック社製の高圧電極水銀ランプH04−L41を用い、出力100mW/cm2、積算光量が800mJ/cm2とした。

0046

粘度:東機産業製のコーンプレート粘度計RE−215Rを用い、コーン角3°×R17.65で25±1℃、回転数10rpmで測定し、10、00〜10,000mPa・sを○、この範囲から外れる場合を×とした。

0047

剥離強度:PETフィルムA4300(商品名:東洋紡社製、厚さ50μm)上に、厚さ300μmとなるよう粘着樹脂組成物を塗布し、その上に軽剥離PETフィルムE7006(東洋紡社製、75μm)をラミネートした後、上記の硬化条件紫外線硬化させた。その後、幅25mmにカットして軽剥離PETフィルムをはがし白板ガラスに貼り付けたものを試験片とし、ミネベア社製の引張り試験機TGI−1kNを用い、クロスヘッドスピード300mm/min.で、白板ガラス面に対し180°の剥離強度を測定し、15N/25mm以上を○、以下を×とした。

0048

弾性率:サーモフィッシャーサイエンティフィック社製HAAKEMARS40を用い、直径20mmΦ、膜厚1mmの樹脂組成物を上記の硬化条件で調整したサンプルを用いて、25℃、1Hzのずりせん断モードの貯蔵弾性率を測定し、5.0×104Pa以上を○、5.0×104Pa未満を×とした。

0049

評価結果
表2

0050

実施例の各樹脂組成物は、粘度、弾性率及び剥離強度、いずれの評価においても良好な結果を得た。

0051

一方、(A)を含まない比較例1は剥離強度が低く、比較例2は相溶性が悪く、(b2)を含まない比較例3は硬化後に白化し、(D)を含まない比較例4は弾性率と剥離強度で不適で、(C)と(D)の合計配合量が低い比較例5は弾性率が低く、いずれも本願発明に適さないものであった。

0052

本願発明は、画像表示ディスプレイ等の表示体とカバー部材との貼り合わせにおいて、良好な視認性、密着性、段差追従性を有するため、特に曲面を有するスマートフォンの保護ガラス用のABテープ(スマートフォン用途のディファレンシャルテープ)に有用である。

図面の簡単な説明

0053

光硬化性粘着樹脂組成物を塗布したフィルムの断面
シリコーン系粘着剤を挟んだ3層構造の積層フィルムの断面
図1図2を貼り合わせた5層構造の積層フィルムの断面
薄膜ガラスと画像表示パネルを図3フイルムで貼り合わせた断面

0054

剥離用PETフィルム
2光硬化性粘着樹脂組成物
3 易接着PETフィルム
シリコーン粘着剤
5 剥離用PETフィルム
6薄膜ガラス
7 画像表示パネル

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