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図面 (2)

課題

バリア機能の向上やタイトジャンクション構造の形成促進を実現する新規の技術を提供することを課題とする。

解決手段

マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分として含む、皮膚外用組成物

概要

背景

皮膚は、大きく分けて表皮真皮、そして皮下組織の3層よりなる。最外層に位置する表皮は、さらに角質層顆粒層有棘層及び基底層の4つの層に分類され、これらを構成する主な細胞表皮角化細胞ケラチノサイト)と呼ばれる。

皮膚は外界からの刺激生体内への異物侵入の防止、過剰な水分放出の防止など重要な役割を担っており、これをバリア機能という。バリア機能の低下は、肌荒れかゆみ、炎症の原因となることが知られている。そのため、バリア機能の向上ないし保全化粧料開発における重点テーマの一つである(例えば特許文献1、2)。

バリア機能は、複数の防御構成要素の相互作用からなり、その中でも近年、細胞間タイトジャンクションがとりわけ重要な要素であるとされ、注目を集めている(例えば非特許文献1)。

角質層に隣接する顆粒層に存在する細胞間タイトジャンクション、すなわち細胞間接着構造体は、角質層における生体の内と外を隔てる機能を有しており、バリア機能において果たす役割は大きいと認識されている(特許文献3)。

バリア機能の指標としては、TER値(Transepithelial electrical resistance)が用いられており、TER値を向上させることにより、バリア機能を向上・改善する技術が提案されている(非特許文献1)。

TER値に関与する接着タンパク質には、TJP1(Tight Junction Protein 1)、CLD1(Claudin 1)、OCL(Occludin)、ZO1(Zonula Occludens Protein 1)などがある(非特許文献2)。

ところで、近年、人体に有用な作用を有する菌体を有効成分として含む化粧料が提案されている(例えば特許文献4)。

概要

バリア機能の向上やタイトジャンクション構造の形成促進を実現する新規の技術を提供することを課題とする。マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分として含む、皮膚外用組成物。なし

目的

本発明は、バリア機能の向上やタイトジャンクション構造の形成促進を実現する新規の技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分として含む、皮膚外用組成物

請求項2

前記マッシリア(Massilia)属細菌がマッシリア・エリラタ(Massiliaaerilata)である、請求項1に記載の皮膚外用組成物。

請求項3

バリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進のための、請求項1又は2に記載の皮膚外用組成物。

請求項4

乾燥肌肌荒れシワ色素沈着タルミから選ばれる1又は2以上の予防又は改善のための、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用組成物。

請求項5

マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分とする、バリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進剤。

請求項6

前記マッシリア(Massilia)属細菌がマッシリア・エリラタ(Massiliaaerilata)である、請求項5に記載のバリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進剤。

請求項7

乾燥肌、肌荒れ、シワ、色素沈着、タルミから選ばれる1又は2以上の予防又は改善のための、請求項5又は6に記載のバリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進剤。

技術分野

0001

本発明は、M.aerilataを有効成分とする皮膚外用組成物に関する。

背景技術

0002

皮膚は、大きく分けて表皮真皮、そして皮下組織の3層よりなる。最外層に位置する表皮は、さらに角質層顆粒層有棘層及び基底層の4つの層に分類され、これらを構成する主な細胞表皮角化細胞ケラチノサイト)と呼ばれる。

0003

皮膚は外界からの刺激生体内への異物侵入の防止、過剰な水分放出の防止など重要な役割を担っており、これをバリア機能という。バリア機能の低下は、肌荒れかゆみ、炎症の原因となることが知られている。そのため、バリア機能の向上ないし保全化粧料開発における重点テーマの一つである(例えば特許文献1、2)。

0004

バリア機能は、複数の防御構成要素の相互作用からなり、その中でも近年、細胞間タイトジャンクションがとりわけ重要な要素であるとされ、注目を集めている(例えば非特許文献1)。

0005

角質層に隣接する顆粒層に存在する細胞間タイトジャンクション、すなわち細胞間接着構造体は、角質層における生体の内と外を隔てる機能を有しており、バリア機能において果たす役割は大きいと認識されている(特許文献3)。

0006

バリア機能の指標としては、TER値(Transepithelial electrical resistance)が用いられており、TER値を向上させることにより、バリア機能を向上・改善する技術が提案されている(非特許文献1)。

0007

TER値に関与する接着タンパク質には、TJP1(Tight Junction Protein 1)、CLD1(Claudin 1)、OCL(Occludin)、ZO1(Zonula Occludens Protein 1)などがある(非特許文献2)。

0008

ところで、近年、人体に有用な作用を有する菌体を有効成分として含む化粧料が提案されている(例えば特許文献4)。

0009

特開2018−104322号公報
特開2017−002013号公報
特開2018−090631号公報
特開平09−020638号公報

先行技術

0010

The Journal of Nutrition, 2011 Jan;141(1):87−94
Frontiers in Immunology, December 2015, Volume 6, Article 612

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、バリア機能の向上やタイトジャンクション構造の形成促進を実現する新規の技術を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明者らは鋭意研究努力の結果、マッシリア属に属する細菌にバリア機能の向上、及びタイトジャンクション構造の形成を促進する作用があることを見出し、本発明を完成させた。

0013

すなわち、上記課題を解決する本発明は、マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分として含む、皮膚外用組成物である。
本発明の皮膚外用組成物は、バリア機能の向上及び/又はタイトジャンクション構造の形成促進作用を有する。

0014

本発明の好ましい形態では、前記マッシリア(Massilia)属細菌がマッシリア・エリラタ(Massilia aerilata)である。
マッシリア・エリラタを有効成分として含む形態の本発明の皮膚外用組成物は、バリア機能の向上及び/又はタイトジャンクション構造の形成促進作用に優れる。

0015

本発明の好ましい形態では、前記皮膚外用組成物は、バリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進のために用いられる。

0016

本発明の好ましい形態では、前記皮膚外用組成物は、乾燥肌、肌荒れ、シワ色素沈着タルミから選ばれる1又は2以上の予防又は改善のために用いられる。

0017

また、本発明は、マッシリア(Massilia)属細菌を有効成分とする、バリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進剤にも関する。

0018

本発明の好ましい形態では、前記マッシリア(Massilia)属細菌は、マッシリア・エリラタ(Massilia aerilata)である。

0019

また、本発明の好ましい形態では、乾燥肌、肌荒れ、シワ、色素沈着、タルミから選ばれる1又は2以上の予防又は改善のために用いる。

発明の効果

0020

本発明は、バリア機能向上及び/又はタイトジャンクション構造形成促進作用、より具体的には乾燥肌、肌荒れ、シワ、色素沈着、タルミなどの予防又は改善作用を有する。

図面の簡単な説明

0021

バリア機能の指標となるTER値の測定結果を表す棒グラフである。
免疫染色法によりタイトジャンクション構造の形成を可視化した共焦点顕微鏡による撮像画像である。

0022

次に、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができる。

0023

本発明における有効成分であるマッシリア属細菌としては、特に制限なくマッシリア属に属する細菌を用いることができ、マッシリア・エリラタ(Massilia aerilata)、マッシリア・ウレア(Massilia aurea)、マッシリア・チモナエ(Massilia timonae)、マッシリア・プリカータ(Massilia plicata)、マッシリア・デュラ(Massilia dura)、マッシリア・アルビデフラバ(Massilia albidiflava)、マッシリア・ルテア(Massilia lutea)などを例示することができる。

0024

その中でも、マッシリア・エリラタ(Massilia aerilata)を有効成分とすることが、より好ましい。

0025

マッシリア属細菌は、マッシリア属細菌の生息環境として報告されている種々の環境より採取された試料から分離して用いることもできるし、市販菌株寄託菌株を用いることもできる。

0026

寄託菌株としては、マッシリア・エリラタ(Massilia aerilata) KACC12505(以下、M.エリラタ KACC 12505)を使用することができる。

0027

M.エリラタ KACC12505は、2009年に、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許生物寄託センター郵便番号:305−8566、住所県つくば市東1−1—1 つくばセンター中央第6)に、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされ、受託番号NBRC 106432が付与されている。

0028

M.エリラタ KACC12505は、常法により培養することができる。例えば、R2A寒天培地を用いて、温度5〜35℃(好ましくは30℃)、pH5〜9(好ましくはpH6〜8)、好気的条件下で培養することが可能である。

0029

本発明の皮膚外用組成物の有効成分であるマッシリア属細菌は、バリア機能の向上及び/又はタイトジャンクション構造の形成促進作用を有する。
また、バリア機能の低下及び/又はタイトジャンクション構造形成能の低下により引き起こされる皮膚の状態の予防又は改善に特に有用である。
バリア機能の低下及び/又はタイトジャンクション構造形成能の低下により引き起こされる皮膚の状態としては、乾燥肌、肌荒れ、シワ、色素沈着、タルミなどを挙げることができる。
マッシリア属細菌は上述の皮膚状態の予防又は改善に有効である。

0030

この通り、マッシリア属細菌は皮膚に関して有効な作用をもたらすものであるから、皮膚外用組成物の形態で提供されることが好ましい。

0031

本発明の皮膚外用組成物におけるマッシリア属細菌の菌体の配合量は、皮膚外用組成物の剤形によって異なるが、好ましくは50CFU/mL以上、より好ましくは5×102〜5×105CFU/mLを目安とすることができる。なお、CFUは、コロニー形成単位:Colony Forming Unitを意味する。

0032

本発明の皮膚外用組成物の実施形態は特に限定されず、化粧品医薬部外品医薬品などが好適に例示できる。
剤型としては、通常知られているローション剤形、乳液剤形、エッセンス剤形クリーム剤形、粉体含有剤形の何れをも取ることができる。

0033

皮膚外用組成物の形態として提供する場合、その組成も特に限定されず、本発明の効果を損ねない限度において、通常使用される任意成分を含有することもできる。このような任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油アボカド油トウモロコシ油オリーブ油ナタネ油ゴマ油ヒマシ油サフラワー油綿実油ホホバ油ヤシ油パーム油、液状ラノリン硬化ヤシ油、硬化油モクロウ硬化ヒマシ油ミツロウキャンデリラロウカルナウバロウイボタロウ、ラノリン、還元ラノリン硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイルワックス類流動パラフィンスクワランプリスタンオゾケライトパラフィンセレシンワセリンマイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類オレイン酸イソステアリン酸ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸ステアリン酸ベヘン酸ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコールステアリルアルコールイソステアリルアルコールベヘニルアルコールオクチルドデカノールミリスチルアルコールセトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタンセチルミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシルアジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル乳酸セチルリンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコールジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類等の油剤類;脂肪酸セッケンラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウムアルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム塩化ベンザルコニウムラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤アルキルベタインアミドベタインスルホベタイン等)、アシメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類ソルビタンモノステアレートセスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体グリセリンアルキルエーテルPOEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステルアルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、エリスリトールソルビトールキシリトールマルチトール、プロピレングリコール、2,4−ヘキサンジオール等の多価アルコール類ピロリドンカルボン酸ナトリウム乳酸乳酸ナトリウム等の保湿成分類;パラアミノ安息香酸紫外線吸収剤アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類などが好ましく例示できる。

0034

また、マッシリア属細菌は経口組成物の形態として提供してもよい。
経口組成物の形態としては、食品組成物又は医薬組成物の形態が挙げられる。

0035

食品組成物としては、菓子パン、麺などの一般食品ドリンク製剤顆粒剤粉末剤カプセル剤錠剤の形態をとる健康増進の目的を有する食品群(例えば、特定保健用食品等)などの実施形態が好適に例示できる。
医薬組成物としては、顆粒剤、粉末剤、カプセル剤や、錠剤の形態をとる経口投与医薬品などの実施形態が好適に例示できる。特に好ましくは、食品組成物としての形態である。

0036

またこれらの食品組成物及び医薬組成物は、許容される任意成分を含有することができる。この様な任意成分としては、食品組成物であれば、一般的な食品素材に加え、塩、砂糖グルタミン酸ナトリウムイノシン酸ナトリウム、酢等の調味成分、着色成分、フレーバー等の矯臭成分増粘剤乳化分散剤保存料、安定剤、各種ビタミン類等が好適に例示でき、健康増進の目的を有する食品群や医薬組成物であれば、結晶セルロース乳糖等の賦形剤アラビヤガムヒドロキシプロピルセルロース等の結合剤クロスカルメロースナトリウムデンプン等の崩壊剤ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、矯味、矯臭剤着色剤、各種ビタミン類等が好ましく例示できる。これらを常法に従って処理することにより、本発明の組成物を製造することができる。

0037

<菌株の培養>
後述する試験例に使用したマッシリア・エリラタ(Massilia aerilata)、スタフィロコッカスエピデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)は、いずれも独立行政法人製品評価技術基盤機構から購入した。なお、マッシリア・エリラタは、M.エリラタ KACC12505の菌株を購入した。

0038

購入した細菌は、それぞれに適した寒天培地又は液体培地を用いて培養し、続く試験において使用する菌株とした。

0039

<試験例1:バリア機能向上効果の評価(TER値測定試験)>
以下の方法により、マッシリア属細菌のバリア機能向上効果を評価した。
まず、正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(クラボウ社製)を12穴トランズウェルプレート播種(70,000cells/well)した。その後、播種したNHEKを37℃、5%CO2環境下で3日間培養した。3日間の培養後、培養液高カルシウム培地(1.45mM)に置換した。ここへ、最終的に7,500CFU/wellとなるように培地で濃度を調整した各菌株の懸濁液を添加した。なお、菌株を含まない試料を比較対照として用意した。

0040

6時間の培養後、MillicellERS2(ミリポア社製)を用いて経上皮細胞電気抵抗値(TER:Transepithelical Electronic Resistance)を測定した。結果を図1に示す。図1において、縦軸は、TER値(Ω・cm2)を表す。

0041

図1の結果より、マッシリア・エリラタは、比較対照に比して有意なTER値の上昇を示した。また、マッシリア・エリラタは、他の菌株と比べても顕著なTER値の上昇を示している。この結果は、マッシリア属に属する細菌が、優れたバリア機能向上効果を有することを示す。

0042

<試験例2:タイトジャンクション構造形成促進効果の評価>
以下の方法で、タイトジャンクション構造の形成を可視化し、マッシリア属細菌のタイトジャンクション構造形成促進効果を評価した。
まず、正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(クラボウ社製)を4穴チャンバープレートに播種(30,000cells/well)した。その後、播種したNHEKを37℃、5%CO2環境下で3日間培養した。3日間の培養後、培養液を高カルシウム培地(1.45mM)に置換した。ここへ、最終的に2,300CFU/wellとなるように培地で濃度を調整した各菌株の懸濁液を添加した。なお、菌株を含まない試料を比較対照として用意した。

0043

6時間の培養後、培地を除去し、リン酸緩衝生理食塩水PBS)により一度洗浄した。次に、細胞を固定するため、4℃、15分間のエタノール処理、その後室温で1分間のアセトン処理を行った。その後、0.1%Tween20/PBS溶液を用いて5分間処理し、さらに0.5%TritonX100/PBS溶液を用いて20分間処理した。そして、非特異的反応を阻止するため、10%ブロクエース/PBS溶液を用いて室温で30分間処理した。

0044

その後、100倍希釈したマウス抗Occludin抗体(Invitrogen社製)、及び200倍希釈したウサギ抗Zonula Occludin−1(ZO−1)抗体(Invitrogen社製)を一次抗体として4穴チャンバープレート内に添加し、4℃で一晩反応させた。0.1%Tween20/PBS溶液を用いて洗浄した後、250倍希釈したヤギ抗マウスIgG抗体Alexa Fluor 488(Invitrogen社製)、及び250倍希釈したヤギ抗ウサギIgG抗体Alexa Fluor 555(Invitrogen社製)を二次抗体として4穴チャンバープレート内に添加し、室温で45分間反応させた。洗浄後、Fluoromount−G(Diagnostic BioSystems社製)を用いて封入した。調製した試料は、共焦点顕微鏡(LSM510:CarlZeiss社製)を用いて観察した。

0045

図2は、共焦点顕微鏡によるNHEKの免疫染色画像を示す。画像中、矢印はOccludin及びZO−1が連続的に共染色されている箇所を示す(図2最下段C−2)。また、矢頭は、Occludin及びZO−1が断続的に共染色されている箇所を示す(図2最下段C−3及びC−4)。なお、スケールバーは50μmを示す。

0046

マッシリア・エリラタを添加したNHEKは、細胞間の強い発色を示し、Occludin及びZO−1が細胞間隙に多く局在していることが確認された(図2上段A−2及び中段B−2)。また、図2最下段C−2に示されるように、Occludin及びZO−1を統合した画像において、これらが連続的に共染色された箇所が多く確認された。これらの結果は、マッシリア属に属する細菌が、優れたタイトジャンクション構造形成促進効果を有することを示している。

0047

<処方例>
(1)菌体濃縮液の調製
マッシリア・エリラタの菌株をR2A培地中で好気培養した。次いで、増殖した菌株を生理食塩水で懸濁し、菌体濃縮液(菌体濃度:約4.6×106CFU/mL)とした。調製した菌体濃縮液は、以下に示す処方例の配合材料として使用した。なお、マッシリア・エリラタは、M.エリラタ KACC12505の菌株を使用した。

0048

(2)化粧水の調製
表1の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である化粧水を調製した。まず、表1に示したAの成分を常温で、Bの成分を60℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でAにBを徐々に加え、攪拌冷却することで化粧水を得た。

0049

0050

(3)エッセンスの調製
表2の処方に従って、本発明の皮膚外用剤であるエッセンスを調製した。まず、表2に示したA及びBの成分を80℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でAにBを徐々に加え、攪拌冷却することでエッセンスを得た。

0051

0052

(4)乳液の調製
表3の処方に従って、本発明の皮膚外用剤である乳液を調製した。まず、表3に示したA及びBの成分を80℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でAにBを徐々に加え、攪拌冷却することで乳液を得た。

0053

0054

(5)O/Wクリームの調製
表4の処方に従って、本発明の皮膚外用剤であるO/Wクリームを調製した。まず、表4に示したA及びBの成分を80℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でAにBを徐々に加え、攪拌冷却することでO/Wクリームを得た。

0055

0056

(6)W/Oクリームの調製
表5の処方に従って、本発明の皮膚外用剤であるW/Oクリームを調製した。まず、表5に示したA及びBの成分を80℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でBにAを徐々に加え、攪拌冷却することでW/Oクリームを得た。

0057

0058

(7)UVクリームの調製
表6の処方に従って、本発明の皮膚外用剤であるO/W UVクリームを調製した。まず、表6に示したA及びBの成分を80℃に加温して、それぞれ混合した。その後、攪拌下でAにBを徐々に加え、攪拌冷却することでO/W UVクリームを得た。

実施例

0059

0060

本発明は、化粧品、医薬部外品、医薬品に応用できる。

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