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課題

メントール化合物を含有し、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱く、例えば、皮膚化粧料頭皮化粧料頭髪化粧料などに用いられる皮膚外用剤、およびメントール化合物を含有し、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱く、例えば、顔、腕、手、足、首、脇、背中などの皮膚に適用されるシート状化粧料を提供すること。

解決手段

メントール化合物を含有する皮膚外用剤であって、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有することを特徴とする皮膚外用剤および当該皮膚外用剤がシート状基材含浸されてなるシート状化粧料。

概要

背景

皮膚外用剤には、ヒトの皮膚に対して冷感および/または清涼感を与えるために、メントールを配合することが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。当該皮膚外用剤では、冷感および/または清涼感の強さは、例えば、皮膚外用剤におけるメントールの含有率を調整することなどによって制御されている。しかし、皮膚外用剤におけるメントールの含有率が高い場合、使用者によっては、皮膚に不快な刺激感じることがある。近年、使用者の安全意識の高まりから、ヒトの皮膚に不快な刺激を与えないか、またはヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱い皮膚外用剤が待ち望まれている。

概要

メントール化合物を含有し、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱く、例えば、皮膚化粧料頭皮化粧料頭髪化粧料などに用いられる皮膚外用剤、およびメントール化合物を含有し、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱く、例えば、顔、腕、手、足、首、脇、背中などの皮膚に適用されるシート状化粧料を提供すること。メントール化合物を含有する皮膚外用剤であって、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有することを特徴とする皮膚外用剤および当該皮膚外用剤がシート状基材含浸されてなるシート状化粧料。なし

目的

本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱い皮膚外用剤およびシート状化粧料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

メントール化合物を含有する皮膚外用剤であって、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有することを特徴とする皮膚外用剤。

請求項2

請求項1に記載の皮膚外用剤がシート状基材含浸されてなるシート状化粧料

技術分野

0001

本発明は、皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、メントール化合物を含有する皮膚外用剤およびシート状化粧料に関する。

背景技術

0002

皮膚外用剤には、ヒトの皮膚に対して冷感および/または清涼感を与えるために、メントールを配合することが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。当該皮膚外用剤では、冷感および/または清涼感の強さは、例えば、皮膚外用剤におけるメントールの含有率を調整することなどによって制御されている。しかし、皮膚外用剤におけるメントールの含有率が高い場合、使用者によっては、皮膚に不快な刺激感じることがある。近年、使用者の安全意識の高まりから、ヒトの皮膚に不快な刺激を与えないか、またはヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱い皮膚外用剤が待ち望まれている。

先行技術

0003

特開2004−18411号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱い皮膚外用剤およびシート状化粧料を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の要旨は、
(1)メントール化合物を含有する皮膚外用剤であって、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有することを特徴とする皮膚外用剤、および
(2) 前記(1)に記載の皮膚外用剤がシート状基材含浸されてなるシート状化粧料
に関する。

発明の効果

0006

本発明によれば、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱い皮膚外用剤およびシート状化粧料が提供される。

0007

1.皮膚外用剤
本発明の皮膚外用剤は、メントール化合物を含有する皮膚外用剤であって、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有することを特徴とする。

0008

本発明の皮膚外用剤は、イソボルニルオキシエタノールがメントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合で用いられていることから、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を効果的に抑制するので、ヒトの皮膚に対する不快な刺激が弱いという優れた効果を発現する。また、本発明の皮膚外用剤は、イソボルニルオキシエタノールがメントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合で用いられていることから、メントール化合物による冷感および/または清涼感の発現を妨げずに、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を抑制するという優れた効果を発現する。

0009

本発明の皮膚外用剤において、メントール化合物は、ヒトの皮膚に対して冷感および/または清涼感を付与する成分として用いられている。メントール化合物としては、例えば、l−メントールなどのメントール;l−メンチルグリセリルエーテル、l−メンチルラクテート、l−メンチルヒドロキシブチレート、l−メンチルグルコシドメントキシフランメントン、メンチルエチルアミノシュウ酸ピロリドンカルボン酸メンチルなどのメントール誘導体などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらのメントール化合物は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらのメントール化合物のなかでは、l−メントール、l−メンチルグリセリルエーテルおよびメンチルエチルアミノシュウ酸が好ましく、l−メントールおよびl−メンチルグリセリルエーテルがより好ましい。

0010

皮膚外用剤におけるメントール化合物の含有率は、冷感および/または清涼感を向上させる観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。皮膚外用剤におけるメントール化合物の含有率の上限値は、皮膚外用剤の用途、皮膚外用剤に求められる冷感および/または清涼感の強さなどによって異なることから一概には決定することができないので、皮膚外用剤の用途、皮膚外用剤に求められる冷感および/または清涼感の強さなどに応じて適宜決定することが好ましい。皮膚外用剤におけるメントール化合物の含有率は、ヒトの皮膚に対して適度な冷感および/または清涼感を付与する観点から、通常、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下である。

0011

イソボルニルオキシエタノールは、式(I):

0012

0013

で表わされる化合物である。本発明の皮膚外用剤において、イソボルニルオキシエタノールは、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を抑制する成分として用いられている。また、イソボルニルオキシエタノールは、臭いが弱いことから、本発明の皮膚外用剤は、臭いおよび香りが弱いことが求められる化粧料、例えば、低臭タイプの化粧料、香料の香りが弱い微香タイプの化粧料、無香料タイプの化粧料などに用いることが期待される。

0014

メントール化合物1モルあたりのイソボルニルオキシエタノールの量は、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を効果的に抑制する観点から、0.1モル以上、好ましくは0.30モル以上である。メントール化合物1モルあたりのイソボルニルオキシエタノールの量の上限値は、特に限定されないが、製剤安定性を向上させる観点から、好ましくは10モル以下、より好ましくは5モル以下、より一層好ましくは1.5モル以下、さらに好ましくは1.2モル以下、さらに一層好ましくは0.75モル以下である。

0015

本発明の皮膚外用剤には、本発明の目的が妨げられない範囲で、例えば、水;炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールなどの有機溶媒ゲル化剤ロウ炭化水素油脂肪酸、油脂、エステル油シリコーン油などの油成分;陰イオン性界面活性剤陽イオン性界面活性剤非イオン性界面活性剤両性界面活性剤などの界面活性剤多価アルコール、糖、ヒアルロン酸ヒアルロン酸誘導体などの保湿剤増粘剤酸化防止剤キレート化剤pH調整剤;香料;色素紫外線吸収剤紫外線散乱剤ビタミンアミノ酸防腐剤などの成分が配合されていてもよい。

0016

前記成分のなかでは、炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコール、多価アルコールおよび油成分は、メントール化合物との相溶性に優れることから、メントール化合物に対する溶媒として用いることができる。これらの溶媒は、皮膚化粧料剤型、種類などに応じて適宜選択することができる。本発明の皮膚外用剤が水・アルコール系の皮膚化粧料である場合、当該溶媒として炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールを用いることが好ましい。水・アルコール系の皮膚化粧料としては、例えば、ボディーローションデオドラントウォーター化粧水トニック洗浄料、シート状化粧料、髭剃り用化粧料などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0017

炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールとしては、例えば、エタノール、n−プロパノールイソプロパノールなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。これらの溶媒のなかでは、メントール化合物を十分に溶解させる観点、当該皮膚外用剤の速乾性を向上させる観点および気化熱による冷感をヒトの皮膚にさらに与える観点から、炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールが好ましく、炭素数2〜4の脂肪族アルコールがより好ましく、エタノールがさらに好ましい。

0018

本発明の皮膚外用剤における炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールの含有率は、メントール化合物を溶解させるのに十分な含有率であればよい。この場合、本発明の皮膚外用剤における炭素数1〜4の1価の脂肪族アルコールの含有率は、当該皮膚外用剤の速乾性を向上させる観点および気化熱による冷感をヒトの皮膚にさらに与える観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、より一層好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上、さらに一層好ましくは20質量%以上、よりさらに好ましくは30質量%以上、よりさらに一層好ましくは40質量%以上であり、当該脂肪族アルコールの臭いおよびヒトの皮膚への負荷を抑制する観点から、好ましくは95質量%以下、より好ましくは80質量%以下、さらに好ましくは70質量%以下である。

0019

なお、本発明の皮膚外用剤は、前記水の量を調整することによって全量を100質量%とすることができる。

0020

本発明の皮膚外用剤は、例えば、メントール化合物をメントール化合物に対する溶媒に溶解させた溶液と、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上のイソボルニルオキシエタノールと、必要により、他の成分とを混合することなどによって容易に調製することができる。

0021

本発明の皮膚外用剤の剤型は、皮膚外用剤の用途などに応じて適宜選択することができる。本発明の皮膚外用剤の剤型としては、例えば、液剤ゲル剤クリーム剤スティック剤シート剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。なお、本発明の皮膚外用剤の剤型がゲル剤である場合、ゲル剤のゲル化度は、皮膚外用剤の用途などによって異なることから一概には決定することができないので、皮膚外用剤の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。

0022

本発明の皮膚外用剤が適用される皮膚としては、例えば、頭、顔、首、腕、手、、背中、胴、足などの部位の皮膚などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0023

本発明の皮膚外用剤は、冷感および/清涼感をヒトの皮膚に付与する効果が高く、ヒトの皮膚に対する刺激が弱いことから、頭、顔、首および腋からなる群より選ばれた少なくとも1種の部位に適用される皮膚外用剤であることが好ましく、顔および首からなる群より選ばれた少なくとも1種の部位に適用される皮膚外用剤であることがより好ましい。

0024

本発明の皮膚外用剤の製品形態には、ヒトの皮膚に直接適用される皮膚化粧料、ヒトの頭皮に適用される頭皮化粧料、ヒトの皮膚に接触することがある頭髪化粧料などが包含される。

0025

皮膚化粧料としては、例えば、ボディーローション、デオドラント化粧料、化粧水、乳液スキンケアクリーム、トニック、スティック化粧料リップ洗顔料、洗浄料、シート状化粧料、髭剃り用化粧料などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0026

頭皮化粧料としては、例えば、育毛剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0027

頭髪化粧料としては、例えば、洗髪用化粧料、ヘアカラー剤ヘアブリーチ剤パーマ液ヘアスタイリング剤などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0028

以上説明したように、本発明の皮膚外用剤は、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いことから、メントール化合物を含有する各種化粧料、例えば、敏感肌を有するヒト用の皮膚化粧料、敏感頭皮を有するヒト用の頭皮化粧料、敏感頭皮を有するヒト用の頭髪化粧料などに用いることが期待されるものである。

0029

2.シート状化粧料
本発明のシート状化粧料は、本発明の皮膚外用剤がシート状基材に含浸されているものである。本発明のシート状化粧料は、本発明の皮膚外用剤が用いられていることから、皮膚外用剤に含まれるメントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いという優れた効果を発現する。また、本発明のシート状化粧料は、本発明の皮膚外用剤が用いられていることから、メントール化合物による冷感および/または清涼感をヒトの皮膚に与えることができる。したがって、本発明のシート状化粧料は、メントール化合物によって引き起こされる不快な刺激を抑制しつつ、メントール化合物による冷感および/または清涼感をヒトの皮膚に与えるという優れた効果を発現する。

0030

シート状基材は、本発明の皮膚外用剤を含浸させることができる基材であればよい。シート状基材としては、例えば、紙、織布、不織布、ゲル状シートなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。シート状基材は、単層からなる基材であってもよく、2種類以上の層からなる積層構造を有する基材であってもよい。

0031

紙を構成する繊維としては、例えば、草本植物、大本植物などの植物繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの繊維は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。

0032

織布を構成する繊維としては、例えば、天然繊維再生繊維合成繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。天然繊維としては、例えば、パルプ綿繊維麻繊維などのセルロース繊維絹繊維などの動物繊維が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。再生繊維としては、例えば、レーヨンリヨセルなどの再生セルロース繊維が挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。合成繊維としては、例えば、ポリアミド繊維ポリエステル繊維アクリル繊維ポリプロピレン繊維ポリエチレン繊維ポリ塩化ビニル繊維ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリビニルアルコール繊維ポリイミド繊維、各種共重合体繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの繊維は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。織布の目付は、シート状化粧料の使用感を向上させるとともに、十分な量の皮膚外用剤をシート状基材に含浸させる観点から、好ましくは70g/m2以上であり、シート状化粧料の使用感を向上させる観点から、好ましくは300g/m2以下である。

0033

不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スティッチボンド不織布などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。不織布を構成する繊維としては、例えば、天然繊維、再生繊維、合成繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。天然繊維、再生繊維および合成繊維としては、織布に用いられる天然繊維、再生繊維および合成繊維と同様のものが挙げられる。これらの繊維は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。また、不織布を構成する繊維は、2種類以上の繊維の混紡繊維であってもよい。不織布の目付は、シート状化粧料の使用感を向上させるとともに、十分な量の皮膚外用剤をシート状基材に含浸させる観点から、好ましくは20g/m2以上、より好ましくは30g/m2以上であり、シート状化粧料の使用感を向上させる観点から、好ましくは100g/m2以下、より好ましくは90g/m2以下である。

0034

ゲル状シートを構成する成分としては、例えば、寒天ゼラチンカラギーナンアルギン酸アルギン酸塩ポリメタアクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸塩などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの成分は、単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」または「メタクリル」を意味する。

0035

シート状基材のなかでは、シート状化粧料の使用感を向上させる観点から、不織布が好ましい。

0036

シート状基材の表面積は、厚さおよび平面形状は、シート状化粧料の用途などによって異なることから一概には決定することができないので、シート状化粧料の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。シート状基材の平面形状としては、例えば、長方形状正方形状、円形状、楕円形状、ヒトの顔に対応した形状などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0037

シート状基材は、その表面にエンボス加工などによる凹凸形状を有していてもよい。さらに、シート状基材は、必要に応じ、ヒトのおよび眼に対応する位置に貫通孔を有していてもよく、当該シート状基材の周縁部に切り込み部を有していてもよい。

0038

シート状基材100質量部あたりの皮膚外用剤の量は、シート状化粧料の用途などによって異なることから一概には決定することができないので、シート状化粧料の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。シート状基材100質量部あたりの皮膚外用剤の量は、通常、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を効果的に抑制しつつ、メントール化合物による冷感および/または清涼感をヒトの皮膚に与える観点から、好ましくは50質量部以上、より好ましくは100質量部以上であり、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激を効果的に抑制しつつ、メントール化合物による冷感および/または清涼感をヒトの皮膚に与える観点から、好ましくは600質量部以下、より好ましくは500質量部以下である。

0039

本発明のシート状化粧料は、例えば、本発明の皮膚外用剤をシート状基材に含浸させることなどによって製造することができる。皮膚外用剤をシート状基材に含浸させる方法は、皮膚外用剤の剤型、シート状基材の種類などによって異なることから一概には決定することができないので、皮膚外用剤の剤型、シート状基材の種類などに応じて適宜決定することが好ましい。

0040

本発明のシート状化粧料は、皮膚外用剤がシート状基材に含浸された状態を良好な状態で維持する観点から、袋状容器箱状容器などの容器収納して保存してもよい。容器の材料は、シート状化粧料の用途などによって異なることから一概には決定することができないので、シート状化粧料の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。

0041

本発明のシート状化粧料の製品形態としては、例えば、フェイス用拭き取りシート、ボディ用拭き取りシート、ウェットティッシュメイク落としシートフェイスマスクなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。本発明のシート状化粧料は、ヒトの皮膚全般に適用することができる。本発明のシート状化粧料の適用部位としては、例えば、顔、腕、手、足、首、脇、背中などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。

0042

以上説明したように、本発明のシート状化粧料は、メントール化合物によって引き起こされるヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いことから、例えば、敏感肌を有するヒト用の皮膚化粧料などに用いることが期待されるものである。

0043

以下に実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。なお、以下において、「メントール」は、l−メントールを示す。

0044

実施例1〜11および比較例1〜3
メントール、イソボルニルオキシエタノール、エタノールおよび水を表1〜3に示される組成となるように混合することにより、皮膚外用剤を得た。

0045

試験例1
噴霧1回あたりの噴霧量が0.15mLであるミストポンプを用いて、実施例1〜11および比較例1〜3で得られた各皮膚外用剤を専門パネラ3名の頸部に1回噴霧した。その後、専門パネラ3名が協議によって以下の「痛みの強さの評価基準」に基づいて不快な刺激である「痛み」の強さを評価した。なお、専門パネラは、以下の評価基準における「痛みの強さ」の違いがどの程度であるのかを専門パネラ間で共通して認識し、客観的に評価することができるように訓練されている。不快な刺激の評価結果を表1〜3に示す。
<痛みの強さの評価基準>
A:ほとんど痛みを感じない。
B:やや痛みを感じるが許容できるレベルである。
C:痛みを感じる。
D:強い痛みを感じる。

0046

0047

0048

0049

表1および2に示された結果から、実施例1〜11で得られた皮膚外用剤の評価結果は、「A」または「B」であることがわかる。これに対して、表3に示された結果から、比較例1〜4で得られた皮膚外用剤の評価結果は、「C」または「D」であることがわかる。なお、実施例1〜11および比較例1〜4において、メントールの代わりに他のメントール化合物が用いられた皮膚外用剤の評価結果も、実施例1〜11および比較例1〜4で得られた皮膚外用剤の評価結果と同様の傾向を示す。これらの結果から、実施例1〜11で得られた皮膚外用剤は、メントール1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有していることから、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いことがわかる。

0050

なお、前記において、専門パネラに痛みの強さを評価させる代わりに冷感および清涼感を評価させたところ、実施例1〜11で得られた皮膚外用剤は、比較例1〜4で得られた皮膚外用剤と同程度に冷感および清涼感をヒトの皮膚に与えることが確認された。したがって、実施例1〜11で得られた皮膚外用剤は、メントール化合物によって引き起こされる不快な刺激を抑制しつつ、メントール化合物による冷感および/または清涼感をヒトの皮膚に与えることがわかる。

0051

実験例1〜3
50質量%エタノール水溶液にイソボルニルオキシエタノール(実験例1)、ボルネオール(実験例2)またはユーカリプトール(実験例3)をその濃度が1質量%となるように添加した。得られた混合液を香料試験紙の先端より1〜1.5cm程度まで浸み込ませることにより、試料を得た。

0052

試験例2
実験例1〜3の各試料の臭いを専門パネラ10名に以下の「臭いの評価基準」に基づいて評価させた。なお、専門パネラは、以下の「臭いの評価基準」における臭いの強さの違いがどの程度であるのかを専門パネラ間で共通して認識し、客観的に評価することができるように訓練されている。
<臭いの評価基準>
0点:無臭
1点:やっと感知できる臭い(検知閾値濃度)
2点:何の臭いであるかがわかる弱い臭い(認知閾値濃度)
3点:楽に感知できる臭い
4点:強い臭い
5点:強烈な臭い

0053

つぎに、実験例1〜3の各試料につけられた得点平均値を用い、以下の「臭いの強度の評価基準」に基づいて各試料の臭いの強度を評価した。なお、以下の「臭いの強度の評価基準」において、各基準を臭いの強度が低い順に並べると、「◎」、「○」、「△」および「×」の順である。その結果を表4に示す
<臭いの強度の評価基準>
◎:平均点が2点未満
○:平均点が2点以上2.5点未満
△:平均点が2.5点以上3点未満
×:平均点が3点以上

0054

0055

表4に示された結果から、実験例1で得られた試料の臭いの強度は、実験例2および3で得られた試料の臭いの強度と比べて、著しく低いことがわかる。これらの結果から、イソボルニルオキシエタノールの臭いは、ボルネオールおよびユカリプトールそれぞれの臭いと比べて著しく弱いことがわかる。

0056

実施例12
セルロース繊維(パルプ)100質量%のスパンボンド不織布(エンボス加工処理あり、目付:80g/m2)に、不織布100質量部あたり実施例1で得られた皮膚外用剤400質量部を含浸させることにより、シート状化粧料(シートサイズ:10cm×15cm、長方形)を調製する。

0057

試験例3
試験例1において、ミストポンプを用いて実施例1〜11および比較例1〜3で得られた各皮膚外用剤を専門パネラの頸部に噴霧する代わりに実施例12で得られたシート状化粧料を専門パネラの頸部に10分間接触させることを除き、試験例1と同様の操作を行ない、専門パネラ3名による不快な刺激である「痛み」の強さの評価を行なう。その結果、実施例12で得られたシート状化粧料は、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いことがわかる。

0058

以上説明したように、本発明の皮膚外用剤は、メントール化合物1モルあたり0.1モル以上の割合でイソボルニルオキシエタノールを含有しているので、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いという優れた効果を発現する。したがって、本発明の皮膚外用剤は、メントール化合物を含有する各種化粧料、例えば、敏感肌を有するヒト用の皮膚化粧料、敏感頭皮を有するヒト用の頭皮化粧料、敏感頭皮を有するヒト用の頭髪化粧料などに用いることが期待されるものである。また、本発明のシート状化粧料は、本発明の皮膚外用剤が用いられているので、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いという優れた効果を発現する。したがって、本発明のシート状化粧料は、例えば、敏感肌を有するヒト用の皮膚化粧料などに用いることが期待されるものである。

0059

処方例
以下、本発明の皮膚外用剤の処方例を示す。なお、原料名中のカッコ内の「E.O.」はオキシエチレン基を示す。また、「E.O.」の前に記載されている数字はオキシエチレン基の付加モル数を示す。

0060

処方例1(化粧水)
下記原料を下記組成となるように混合することにより、化粧水を調製した。
(化粧水の組成)
1,8−シネオール0.1質量%
メントール0.1質量%
イソボルニルオキシエタノール0.064質量%
ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 1.0質量%
グリセリン1.5質量%
1,3−ブチレングリコール15.0質量%
クエン酸0.05質量%
クエン酸ナトリウム0.1質量%
1,2−オクタンジオール0.2質量%
精製水残部
合計 100.0質量%

0061

処方例2(デオドラントジェル
下記原料を下記組成となるように混合することにより、デオドラントジェルを調製した。
(デオドラントジェルの組成)
イソボルニルオキシエタノール0.32質量%
メントール0.5質量%
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体0.2質量%
水酸化カリウム0.02質量%
イソノナン酸イソノニル1.5質量%
トリクロサン0.1質量%
エタノール 30.0質量%
香料適量
精製水残部
合計 100.0質量%

0062

処方例3(デオドラントロールオン
下記原料を下記組成となるように混合することにより、デオドラントロールオンを調製した。
(デオドラントロールオンの組成)
1,8−シネオール0.3質量%
イソボルニルオキシエタノール0.064質量%
メントール0.1質量%
トリクロサン0.1質量%
クロルヒドロキシルアルミニウム10.0質量%
イソノナン酸イソノニル1.0質量%
ヒドロキシプロピルセルロース1.0質量%
エタノール 60.0質量%
香料適量
精製水残部
合計 100.0質量%

0063

処方例4(デオドラントスティック
下記原料を下記組成となるように混合することにより、デオドラントスティックを調製した。
(デオドラントスティックの組成)
イソプロピルメチルフェノール0.2質量%
硫酸アルミニウムカリウム20.0質量%
クロロヒドロキシアルミニウム10.0質量%
ステアリルアルコール5.0質量%
モノステアリン酸グリセリン3.0質量%
無水ケイ酸35.0質量%
キャンデリラロウ0.5質量%
ヒマシ油0.1質量%
イソボルニルオキシエタノール0.64質量%
メントール1.0質量%
シトラール0.04質量%
オイゲノール0.05質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン残部
合計 100.0質量%

0064

処方例5(フェイスマスク)
下記原料を下記組成となるように混合することにより、フェイスマスク組成物を調製した。得られたフェイスマスク組成物4gをマスク用不織布1gに含浸させることにより、フェイスマスクを調製した。
(フェイスマスク組成物の組成)
ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 1.0質量%
ジプロピレングリコール5.0質量%
グリセリン5.0質量%
1,3−ブチレングリコール5.0質量%
イソボルニルオキシエタノール0.064質量%
メントール0.1質量%
クエン酸0.05質量%
クエン酸ナトリウム0.1質量%
ソルビトール1.0質量%
エタノール 1.0質量%
キサンタンガム0.01質量%
ヒアルロン酸ナトリウム0.001質量%
加水分解コラーゲン0.001質量%
精製水残部
合計 100.0質量%

0065

処方例6(洗顔料)
下記原料を下記組成となるように混合することにより、洗顔料を調製した。
(洗顔料の組成)
ラウリン酸6.5質量%
ミリスチン酸12.0質量%
ステアリン酸12.5質量%
グリセリン10.0質量%
プロピレングリコール9.0質量%
ポリエチレングリコール1500 8.0質量%
化粧品表示:「PEG-6 4.0質量%、PEG−32 4.0質量%」)
ラウリン酸アミドプロピルベタイン0.4質量%
水酸化カリウム6.0質量%
メントール0.5質量%
イソボルニルオキシエタノール0.32質量%
香料0.2質量%
精製水残部
合計 100.0質量%

0066

処方例7(ボディーシャンプー
下記原料を下記組成となるように混合することにより、ボディーシャンプーを調製した。
(ボディーシャンプーの組成)
ラウリン酸5.0質量%
ミリスチン酸7.0質量%
プロピレングリコール4.0質量%
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン3.5質量%
水酸化カリウム3.6質量%
亜硫酸ソーダ0.03質量%
パラオキシ安息香酸メチル0.3質量%
フェノキシエタノール0.8質量%
イソボルニルオキシエタノール0.064質量%
メントール0.1質量%
エデト酸塩適量
香料適量
精製水残部
合計 100.0質量%

0067

処方例8(拭き取り用シート状化粧料)
下記原料を下記組成となるように混合することにより、拭き取り用シート組成物を調製した。得られた拭き取り用シート組成物4gを不織布1gに含浸させることにより、拭き取り用シート状化粧料(拭き取りシート)を調製した。
(拭き取り用シート組成物の組成)
イソボルニルオキシエタノール0.19質量%
メントール0.3質量%
タルク10.0質量%
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン−2−デシルテトラデシルエーテル
0.2質量%
エタノール 40.0質量%
香料適量
精製水残部
合計 100.0質量%

実施例

0068

試験例3において、実施例12で得られたシート状化粧料を用いる代わりに処方例1〜8で得られた各皮膚外用剤を用いたことを除き、試験例3と同様の操作を行ない、専門パネラ3名による不快な刺激である「痛み」の強さの評価を行なう。その結果、処方例1〜8で得られた各皮膚外用剤は、メントール化合物によってヒトの皮膚に引き起こされる不快な刺激が弱いことがわかる。

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