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図面 (8)

課題

表示部の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることを軽減する。

解決手段

車両1に搭載される車載装置10であって、表示装置101と、表示装置101の傾斜角度を変更するスライド機構102と、スライド機構102に傾斜角度を変更させるための表示装置101に対する入射光入射角度の変更実行範囲HHを設定する変更制御部110Gと、を備え、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアに応じて変更実行範囲HHを設定し、入射光の入射角度が設定した変更実行範囲HH内である場合、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる。

概要

背景

背景技術として、特開2008−155738号公報(以下、特許文献1という。)がある。特許文献1では、「車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表面における外乱光反射に、車両の運転者視界入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、を備えることを特徴とする車載用表示装置として提供可能である。」と記載されている。

概要

表示部の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることを軽減する。車両1に搭載される車載装置10であって、表示装置101と、表示装置101の傾斜角度を変更するスライド機構102と、スライド機構102に傾斜角度を変更させるための表示装置101に対する入射光入射角度の変更実行範囲HHを設定する変更制御部110Gと、を備え、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアに応じて変更実行範囲HHを設定し、入射光の入射角度が設定した変更実行範囲HH内である場合、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる。

目的

本発明は、表示部の傾斜角度の変更によりユーザーが煩わしさを感じることを軽減する車載装置、及び車載装置の制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

車両に搭載される車載装置において、表示部と、前記表示部の傾斜角度を変更する角度変更部と、前記角度変更部に前記傾斜角度を変更させるための範囲であって、前記表示部に対する入射光入射角度の範囲である変更実行範囲を設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両が走行するエリアに応じて前記変更実行範囲を設定し、前記入射光の入射角度が設定した前記変更実行範囲内である場合、前記角度変更部に前記表示部の傾斜角度を変更させる、ことを特徴とする車載装置。

請求項2

前記制御部は、前記車両が走行するエリアが、前記表示部の傾斜角度の変更を抑制する抑制エリアであるか否かを判別し、前記車両が走行するエリアが前記抑制エリアであると判別した場合、前記変更実行範囲を第1範囲に設定し、前記車両が走行するエリアが前記抑制エリアでないと判別した場合、前記変更実行範囲を前記第1範囲より広い第2範囲に設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。

請求項3

前記車両の周辺に存在する物体の高さを示す高さ情報を取得する高さ情報取得部を備え、前記制御部は、前記高さ情報取得部が取得した前記高さ情報に基づいて、設定した前記変更実行範囲を補正する、ことを特徴とする請求項2に記載の車載装置。

請求項4

前記車両の進行方向を特定する進行方向特定部を備え、前記制御部は、前記進行方向特定部が特定した前記車両の進行方向に対して前記車両の後方から前記入射光が前記表示部に入射する場合、前記車両が走行するエリアが前記抑制エリアか否かを判別する、ことを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載の車載装置。

請求項5

前記車両の勾配を示す勾配情報を取得する勾配情報取得部を備え、前記制御部は、前記勾配情報取得部が取得した勾配情報に基づいて、前記角度変更部に前記傾斜角度を変更させる、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車載装置。

請求項6

車両に搭載され、表示部と、前記表示部の傾斜角度を変更する角度変更部と、前記角度変更部に角度を変更させる制御部とを備える車載装置の制御方法において、前記制御部は、前記角度変更部に前記傾斜角度を変更させるため範囲であって、前記表示部に対する入射光の入射角度の範囲である変更実行範囲を、前記車両が走行するエリアに応じて設定し、前記入射光の入射角度が設定した前記変更実行範囲内である場合、前記角度変更部に前記表示部の傾斜角度を変更させる、ことを特徴とする車載装置の制御方法。

技術分野

0001

本発明は、車載装置、及び車載装置の制御方法に関する。

背景技術

0002

背景技術として、特開2008−155738号公報(以下、特許文献1という。)がある。特許文献1では、「車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表面における外乱光反射に、車両の運転者視界入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、を備えることを特徴とする車載用表示装置として提供可能である。」と記載されている。

先行技術

0003

特開2008−155738号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1では、対象反射光が存在するか否かに応じて表示部である表示パネルの傾斜角度を変更するため、車両が走行するエリアによっては必要性が低いにも関わらず表示パネルの傾斜角度を変更してしまい、ユーザーが表示パネルの傾斜角度の変更に煩わしさを感じる可能性がある。
そこで、本発明は、表示部の傾斜角度の変更によりユーザーが煩わしさを感じることを軽減する車載装置、及び車載装置の制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成するために、車両に搭載される車載装置において、表示部と、前記表示部の傾斜角度を変更する角度変更部と、前記角度変更部に前記傾斜角度を変更させるための範囲であって、前記表示部に対する入射光入射角度の範囲である変更実行範囲を設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両が走行するエリアに応じて前記変更実行範囲を設定し、前記入射光の入射角度が設定した前記変更実行範囲内である場合、前記角度変更部に前記表示部の傾斜角度を変更させる、ことを特徴とする。

発明の効果

0006

本発明によれば、表示部の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることを軽減できる。

図面の簡単な説明

0007

車載装置の外観構成を概略的に示す図である。
車載装置を搭載する車両の構成を示す図である。
太陽位置を説明するための図である。
変更実行範囲を説明するための図である。
車載装置の動作を示すフローチャートである。
抑制用範囲、及び非抑制用範囲を説明するための図である。
表示装置の傾斜角度の変更の一例を示す図である。

実施例

0008

図1は、車載装置10の外観構成を概略的に示す図である。車載装置10は、車両1に搭載される装置であって、制御装置100の制御に従って、表示装置101(表示部)に設けられるタッチパネル103に各種情報を表示する。なお、車載装置10は、車両1に搭乗するユーザーの操作に従って、地図の表示や、地図における車両1の現在位置の表示、目的地までの経路検索経路案内等の機能を実行する装置として構成されてもよい。車載装置10は、例えば車両1のダッシュボード等に固定される。なお、車載装置10は、車両1に対して着脱可能な装置でもあっても良い。

0009

車載装置10を搭載する車両1は、運転者が運転に関する操作を行うことで走行する手動運転が可能な車両でもよいし、運転者が運転に関する操作を行うことなく自動的に走行する自動運転が可能な車両でもよい。また、車両1は、例えばエンジン駆動四輪車両や、モーター駆動式電動車両モーター及びエンジンを搭載したハイブリット車両等の車両である。なお、車両1は、四輪車両以外の車両でもよい。

0010

車載装置10は、制御装置100と、表示装置101とを備える。制御装置100は、車両1のダッシュボード内に配置される。表示装置101は、ダッシュボードの前面側に配置される。表示装置101には、ダッシュボードの前面側の全面を覆うようにタッチパネル103が設けられる。表示装置101は、制御装置100に対してスライド機構102(角度変更部)により傾斜角度を変更可能に支持される。図1では、θkの傾斜角度で傾斜するように表示装置101が支持されている。

0011

スライド機構102は、制御装置100の下端部に設けられるスライドバー102Aと、スライドバー102Aの一端に設けられ表示装置101の下端部を支持する回動部102Bと、を備える。

0012

スライドバー102Aは、制御装置100の制御に従って、矢印FRが示す方向に長さを伸縮する。制御装置100は、スライドバー102Aを矢印Fで示す方向に伸ばすことで、タッチパネル103を矢印Fで示す方向に移動させる。一方で、制御装置100は、スライドバー102Aを矢印Rで示す方向に縮ますことで、タッチパネル103を矢印Rが示す方向方向に移動させる。

0013

回動部102Bは、制御装置100の制御に従って、表示装置101を支持した状態で回動軸10B2を中心として回動することにより、表示装置101の傾斜角度を変化させる。回動部102Bは、スライドバー102Aが矢印Fで示す方向に伸びる場合、傾斜角度を狭めるように表示装置101を回動させる。これにより、表示装置101は、下端部が矢印Fで示す方向に移動し、上端部が矢印Dで示す方向に移動する。そのため、表示装置101は、タッチパネル103の表示面103Cが矢印Uで示す方向に向くように傾斜する。一方、回動部102Bは、スライドバー102Aが矢印Rで示す方向に縮む場合、傾斜角度を広げるように表示装置101を回動させる。これにより、表示装置101は、下端部が矢印Rで示す方向に移動し、上端部が矢印Uで示す方向に移動する。そのため、表示装置101は、タッチパネル103の表示面103Cが矢印Dで示す方向に向くように傾斜する。

0014

このように、制御装置100は、スライド機構102を制御することで、表示装置101を所望の角度で傾斜させることができる。

0015

次に、車載装置10を搭載する車両1について説明する。
図2は、車載装置10を搭載する車両1の構成を示す図である。

0016

車載装置10は、制御装置100を備える。制御装置100は、CPUやMPUなどのプロセッサー、ROMやRAMなどのメモリーデバイス、HDDSSDなどのストレージデバイス、及び、各種周辺機器車載ネットワークなどを接続するためのインターフェースデバイスを備えるコンピューターである。

0017

制御装置100、機能ブロックとして、制御装置制御部110と、制御装置記憶部111とを備える。
制御装置制御部110は、プロセッサーや、メモリーデバイス、ストレージ装置等により構成され、制御装置100の各部を制御する。制御装置制御部110は、機能ブロックとして、計時部110A、現在位置特定部110B、太陽位置取得部110D、高さ情報取得部110E、勾配情報取得部110F、及び、変更制御部110G(制御部)を備える。制御装置制御部110の各機能ブロックは、プロセッサーが制御プログラム111Aに従って演算処理を実行することで実現される機能をブロックとして便宜的に示したものであり、特定のアプリケーションソフトウェアハードウェアを示すものではない。各機能ブロックについては、後述する。

0018

制御装置記憶部111は、メモリーデバイスやストレージデバイス等により構成され、データを書き換え可能に記憶する。制御装置記憶部111は、RAM等の揮発性メモリーを含んでもよい。制御装置記憶部111は、上記制御プログラム111Aを記憶する。

0019

車載装置10は、上述したスライド機構102と、タッチパネル103が設けられた表示装置101とを備える。
タッチパネル103は、表示パネル103Aと、タッチセンサー103Bを備える。表示パネル103Aは、液晶ディスプレイやEL(Electro Luminescent)ディスプレイ等により構成され、制御装置100の制御の下、各種情報を表示する。タッチセンサー103Bは、表示パネル103Aに重ねて、或いは一体に設けられ、ユーザーのタッチ操作を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。制御装置100は、タッチセンサー103Bの検出結果に対応する処理を実行する。

0020

車載装置10には、ネットワーク通信部3、GPS受信部4、相対方位検出部5、車速センサー6、及び、記憶装置7が接続する。

0021

ネットワーク通信部3は、所定の通信規格に従った通信に必要なハードウェアを備え、電話網インターネット等により構成されたグローバルネットワークGNに接続する機器と通信する。

0022

GPS受信部4は、GPSアンテナ4Aを介してGPS衛星から送信されるGPS信号周期的に受信するためのハードウェアを備える。GPS受信部4は、受信したGPS信号に基づいて、車両1とGPS衛星間の距離及び距離の変化率所定数以上の衛星に対して測定することにより、車両1の絶対位置(例えば車両1の緯度、及び経度)を算出する。GPS受信部4は、車両1の絶対位置を示す絶対位置情報を車載装置10に出力する。また、GPS受信部4は、車両1の進行方向の方角を算出し、車両1の進行方向の方角を示す方角情報を車載装置10に出力する。

0023

相対方位検出部5は、加速度センサー51とジャイロセンサー52とを備える。加速度センサー51は、車両1に作用する加速度を検出する。ジャイロセンサー52は、例えば振動ジャイロにより構成され、車両1の相対的な方位(例えば、ヨー軸方向の旋回量)を検出する。相対方位検出部5は、検出した相対方位を示す相対方位情報を車載装置10に出力する。

0024

車速センサー6は、車軸の単位時間当たりの回転数を検出し、検出した回転数に基づいて車両1の車速を周期的に取得する。車速センサー6は、検出した車両1の車速を示す車速情報を車載装置10に出力する。

0025

記憶装置7は、ハードディスクや、EEPROM、SSD等の不揮発性メモリーを備え、データを書き換え可能に記憶する。記憶装置7は、地図データ7Aを記憶する。

0026

地図データ7Aは、道路地図情報や、各種施設等の施設情報マップマッチング用のデータ等を格納するデータである。道路地図情報は、地図上の道路を線で表現した道路ネットワークからなり、交差点分岐点等をノードとして複数の部分に分割し、各ノード間の部分をリンクとして規定したリンク情報を含む。リンク情報は、リンク固有のリンクID、リンク長、リンクの始点及び終点の位置(例えば経度及び緯度)、リンクの方角、リンクに対応する道路の種別等の情報を含む。

0027

次に、制御装置制御部110の機能ブロックについて説明する。
計時部110Aは、現在の年、月、日、及び時刻を示す現在日時を計時する。例えば、計時部110Aは、車載装置10が起動した際に図示せぬRTC(Real Time Clock)から起動時の現在日時を取得し、取得した現在日時にタイマー機能で測定した起動時からの時間を加算していくことで、現在日時を計時する。

0028

現在位置特定部110Bは、GPS受信部4から入力された絶対位置情報及び方位情報、相対方位検出部5から入力された車両1の相対方位情報、記憶装置7に記憶された地図データ7Aに含まれる各種情報、車速センサー6から入力された車速情報に基づいて、車両1の現在位置(例えば緯経度)を特定する。例えば、現在位置特定部110Bは、相対方位検出部5や車速センサー6等から入力される情報、及び、地図データ7Aに含まれる各種情報に基づいて、随時、車両1の速度や車両1の進行方向の方角方位等を推定し、GPS受信部4からの入力に基づいて算出される車両1の位置を、推定した走行速度や方位等に基づいて補正して車両1の現在位置を特定する。なお、現在位置特定部110Bは、GPS信号と併せて、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS(みちびき)などの測位衛星システムの信号を利用して、車両1の現在位置を特定する構成でもよい。また、現在位置特定部110Bは、GPS受信部4から入力された絶対位置情報が示す絶対位置を、車両1の現在位置として特定してもよい。

0029

進行方向特定部110Cは、相対方位検出部5や車速センサー6等から入力される情報に基づいて推定した車両1の進行方向で、GPS受信部4から取得した方角情報が示す車両1の進行方向を補正することにより、車両1の進行方向を特定する。なお、進行方向特定部110Cは、GPS受信部4から入力された方角情報が示す方角を、車両1の進行方向として特定してもよい。

0030

太陽位置取得部110Dは、太陽Tの位置(以下、「太陽位置」という。)を特定する。
ここで、太陽位置について説明する。
図3は、太陽位置を説明するための図である。

0031

本実施形態において、太陽位置は、地平座標に基づく太陽高度角h、及び太陽方位角Aである。
太陽高度角hは、観測者Sの観測地点STを中心とした仮想的球面である天球上において、地平線から太陽Tまで大円に沿った角度であり、太陽Tが地平線からどれだけ上に位置しているかを示している。
太陽方位角Aは、天球上において太陽Tに対応する一点と天頂とを含む大円が地平線と交わる点が、観測地点STを中心に真の方向を基準として成す角度である。太陽方位角Aは、真南を0°とし、西回りに正の値を有し、東回りに負の値を有する。

0032

例えば、太陽位置取得部110Dは、観測者Sの観測地点STを車両1の現在位置とし、以下の式1に基づいて演算を行うことで、太陽高度角hを取得する。

0033

sin(h)=sin(φ)sin(δ)/cos(φ)cos(δ)cos(t)・・・(式1)

0034

式1において、hは、太陽高度角を示す。また、φは、観測者Sの観測地点STの緯度を示す、また、δは、太陽Tの視赤緯を示す。太陽Tの視赤緯とは、天球上における太陽Tの緯度である。また、式1において、tは、太陽Tの時角を示す。太陽Tの時角とは、天球上において、太陽T及び天の両極を含む大円と、天の両極と天頂とを含む大円とが成す角度であり、時間の単位で表現される。

0035

太陽位置取得部110Dは、車両1の現在位置を示す緯度をφに代入し、また、太陽Tの視赤緯をδに代入し、また、太陽Tの時角をtに代入して、正弦関数に基づく両辺の関係から太陽高度角hを特定する。なお、太陽位置取得部110Dは、太陽Tの視赤緯を、車両1の現在位置に基づいて所定の計算式により算出することで取得する。また、太陽位置取得部110Dは、太陽Tの時角を、車両1の現在位置に基づいて所定の計算式により算出することで取得する。

0036

また、例えば、太陽位置取得部110Dは、観測者Sの観測地点STを車両1の現在位置とし、以下の式2に基づいて演算を行うことで、太陽方位角Aを取得する。

0037

sin(A)=cos(δ)sin(t)/cos(h)・・・(式2)

0038

式2において、Aは、太陽方位角を示す。δ、t、及び、hは、式1と同じパラメーターである。

0039

太陽位置取得部110Dは、太陽Tの視赤緯をδに代入し、また、太陽Tの時角をtに代入し、また、式1で取得した太陽高度角をhに代入して、正弦関数に基づく両辺の関係から太陽方位角Aを取得する。

0040

なお、上述した太陽位置取得部110Dの太陽高度角h、及び太陽方位角Aの取得方法は、あくまで一例であって、他の計算式により算出することで取得してもよい。また、太陽位置取得部110Dは、ネットワーク通信部3を介して所定のサーバーと通信し、この所定のサーバーから太陽高度角h、及び太陽方位角Aを取得してもよい。この場合、太陽位置取得部110Dは、計時部110Aが計時した現在日時を示す情報と、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置を示す情報とをサーバーに送信する。この構成である場合、太陽位置特定部は、太陽高度角h、及び太陽方位角Aを算出する必要がないため、太陽位置の取得に係る処理負荷を低減できる。また、太陽位置取得部110Dは、所定のデーターベースを参照し、参照する所定のデーターベースから太陽位置を取得してもよい。この所定のデーターベースは、日時、緯経度、及び太陽位置が情報として対応付いたデーターベースであり、事前テストシミュレーション等によって定められ制御装置記憶部111や記憶装置7等に予め記憶されている。この構成である場合、太陽位置取得部110Dは、計時部110Aが計時した現在日時、及び現在位置特定部110Bが特定した現在位置をキーとして、この所定のデーターベースから太陽位置を取得する。この構成の場合でも、太陽位置取得部110Dは、太陽高度角h、及び太陽方位角Aを算出する必要がないため、太陽位置の取得に係る処理負荷を低減できる。

0041

図2を参照し、高さ情報取得部110Eは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置に基づいて、車両1の周辺に存在する物体の高さを示す高さ情報を取得する。例えば、高さ情報取得部110Eは、車両1の現在位置を中心として予め定められた範囲に位置するビルディングや、マンション遊戯施設等の建築物や、橋や、トンネル等の構造物等の高さ情報を、地図データ7Aから取得する。また、例えば、高さ情報取得部110Eは、ネットワーク通信部3を介して所定のサーバーと通信し、車両1の周辺に存在する建築物や構造物等の物体の高さ情報を取得する。この構成の場合、高さ情報取得部110Eは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置を示す情報をサーバーに送信する。

0042

勾配情報取得部110Fは、車両1の勾配を示す勾配情報を取得する。例えば、勾配情報取得部110Fは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置に基づいて、車両1が走行する道路の勾配を示す勾配情報を地図データ7Aから取得する。地図データ7Aのリンク情報には、リンクに対応する道路の勾配を示す勾配情報が含まれている。勾配情報取得部110Fは、道路の勾配情報を車両1の勾配情報として取得する。また、例えば、勾配情報取得部110Fは、ネットワーク通信部3を介して所定のサーバーと通信し、このサーバーから車両1の勾配情報として車両1が走行する道路の勾配情報を取得する。この構成の場合、勾配情報取得部110Fは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置を示す情報をサーバーに送信する。また、例えば、勾配情報取得部110Fは、加速度センサー51が検出した加速度に基づいて、車両1の勾配を算出することで車両1の勾配を示す勾配情報を取得する。

0043

変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが、表示装置101の傾斜角度の変更を抑制する抑制エリアか、表示装置101の傾斜角度の変更を抑制しない非抑制エリアかを判別する。抑制エリアは、車両1の周辺に存在する物体によって車両1への太陽光の入射が遮られる蓋然性の高いエリアであり、市街地森林地帯等が例として挙げられる。抑制エリアは、エリア内に存在する物体の高さの平均値が後述する非抑制エリアより大きいエリアである。一方、非抑制エリアは、車両1の周辺に存在する物体によって車両1への太陽光の入射が遮られる蓋然性が低いエリアであり、住宅地海浜地帯等が例として挙げられる。非抑制エリアは、エリア内に存在する物体の高さの平均値が抑制エリアより小さいエリアである。

0044

例えば、変更制御部110Gは、地図データ7Aに基づいて、車両1が走行するエリアが、抑制エリアか非抑制エリアかを判別する。地図データ7Aが示す地図は、所定の基準に従って複数のエリアに分割されており、地図データ7Aは、各エリアに抑制エリアを示す抑制エリア情報、又は非抑制エリアを示す非抑制エリア情報が対応付けられている。この対応付けは、事前のテストやシミュレーション等によって適切に行われている。変更制御部110Gは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置に基づいて、地図データ7Aを参照して車両1が走行するエリアを特定し、特定したエリアに対応付く抑制エリア情報或いは非抑制エリア情報を取得する。変更制御部110Gは、抑制エリア情報を取得した場合、車両1が走行するエリアが抑制エリアであると判別し、非抑制エリア情報を取得した場合、車両1が走行するエリアが非抑制エリアであると判別する。

0045

また、例えば、変更制御部110Gは、高さ情報取得部110Eが取得した高さ情報に基づいて、車両1が走行するエリアが抑制エリアであるか非抑制エリアであるかを判別する。変更制御部110Gは、高さ情報取得部110Eから車両1の周囲に存在する1又は複数の物体の高さ情報を取得し、車両1の周囲に存在する物体の高さの平均値が所定の閾値以上である場合、車両1が走行するエリアが抑制エリアであると判別する。一方、変更制御部110Gは、車両1の周囲に存在する物体の高さの平均値が所定の閾値を下回る場合、車両1が走行するエリアが非抑制エリアであると判別する。

0046

また、例えば、変更制御部110Gは、高さ情報取得部110Eが取得した高さ情報に基づいて、所定の高さ以上の物体の密集度に応じて、車両1が走行するエリアが抑制エリアであるか非抑制エリアであるかを判別する。変更制御部110Gは、この密集度が予め定められた閾値以上である場合、車両1が走行するエリアが抑制エリアであると判別し、閾値を下回る場合、車両1が走行するエリアが非抑制エリアであると判別する。

0047

変更制御部110Gは、変更実行範囲HH(範囲)を設定する。
ここで、変更実行範囲HHについて詳述する。図4は、変更実行範囲HHを説明するための図である。

0048

変更実行範囲HHは、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させるための範囲であって、表示面103Cに対する太陽光の入射角度の範囲である。変更実行範囲HHは、真南の方向を0°とし、車両1の現在位置を中心として西回りに正の値を有し東回りに負の値を有する角度の範囲である。

0049

変更実行範囲HHは、車両1の進行方向に対して車両1の後方に設定される。図4では、車両1がに向かって進行している場合を例示している。そのため、図4では、車両1の進行方向に対する車両1の後方に相当する南の方向に、変更実行範囲HHが設定されている。図4に示す変更実行範囲HHは、−α°から+α°までの範囲である。

0050

変更制御部110Gは、太陽光の入射角度が、設定した変更実行範囲HHの範囲内であるか否かを判別する。太陽光の入射角度は、太陽Tの太陽方位角Aで決定する。したがって、変更制御部110Gは、太陽方位角Aの角度が、変更実行範囲HH内であるか否かを判別することにより、太陽光の入射角度が変更実行範囲HH内であるか否かを判別する。
図4では、説明便宜のため、−β°の太陽方位角Aに位置する太陽T1と、+γ°の太陽方位角Aに位置する太陽T2とを図示している。βは、αより大きい値である一方、γは、αより小さい値である。図4では、変更実行範囲HHが−α°から+α°までの範囲であるため、太陽T1に関して、変更制御部110Gは、太陽T1の太陽方位角Aの角度が、変更実行範囲HH内でないと判別する。一方、太陽T2に関して、変更制御部110Gは、太陽T2の太陽方位角Aの角度が、変更実行範囲HH内であると判別する。

0051

変更制御部110Gは、太陽Tの太陽方位角Aの角度が、変更実行範囲HH内である場合、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる。一方で、変更制御部110Gは、太陽Tの太陽方位角Aの角度が、変更実行範囲HH内でない場合、スライド機構102による表示装置101の傾斜角度の変更を実行しない。

0052

以上の構成の下、車載装置10は、以下の動作を実行することで、表示装置101の傾斜角度の変更に対してユーザーが煩わしさを感じることを軽減する。

0053

図5は、車載装置10の動作を示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートでは、車両1のイグニッションオンであることを前提とする。

0054

車載装置10の変更制御部110Gは、ステップS2以降の処理を実行するトリガーが発生したか否かを判別する(ステップS1)。例えば、変更制御部110Gは、車両1のイグニッションがオンになってから、或いは、前回ステップS2の処理を実行してから、予め定められた期間が経過したか否かを判別する。そして、変更制御部110Gは、予め定められた期間が経過した場合、ステップS2以降の処理を実行するトリガーが発生したと判別する。

0055

変更制御部110Gは、トリガーが発生していないと判別した場合(ステップS1:NO)、再度、ステップS1の処理を実行する。

0056

一方、変更制御部110Gは、トリガーが発生したと判別した場合(ステップS1:YES)、計時部110Aが計時した現在日時に基づいて、現在の時刻が太陽Tの高度が低い時刻であるか否かを判別する(ステップS2)。

0057

太陽Tの高度が低い時刻とは、タッチパネル103の表示面103Cで太陽光が反射してユーザーが表示面103Cを視認し難くなる太陽Tの高度の時刻を示し、事前のテストやシミュレーション等によって定められている。

0058

例えば、変更制御部110Gは、エリア(例えば、国や地域)、月、日、及び、太陽Tの高度が低いとする時刻範囲のそれぞれが情報として対応付いたレコードが複数格納されたデーターベースを参照して、ステップS2の判別を実行する。なお、このデーターベースは、制御装置記憶部111や記憶装置7等に予め記憶されている。変更制御部110Gは、現在位置特定部110Bが特定した車両1の現在位置、及び計時部110Aが計時した現在日時に基づいて、データーベースから1のレコードを特定する。そして、変更制御部110Gは、計時部110Aが計時した現在の時刻が、特定した1のレコードが情報として格納する太陽Tの高度が低いとする時刻範囲内の時刻であるか否かを判別する。変更制御部110Gは、現在の時刻が太陽Tの高度が低いとする時刻範囲内の時刻であると判別した場合、ステップS2で肯定判別し、現在の時刻が太陽Tの高度が低いとする時刻範囲内の時刻でないと判別した場合、ステップS2で否定判別する。

0059

変更制御部110Gは、現在の時刻が太陽Tの高度が低い時刻でないと判別した場合(ステップS2:NO)、処理をステップS1に戻す。

0060

一方で、変更制御部110Gが、現在の時刻が太陽Tの高度が低い時刻であると判別した場合(ステップSA2:YES)、太陽位置取得部110Dは、現在の時刻における太陽位置を取得する(ステップS3)。

0061

次いで、進行方向特定部110Cは、車両1の進行方向を特定する(ステップS4)。

0062

次いで、変更制御部110Gは、太陽位置取得部110Dが取得した太陽位置と、進行方向特定部110Cが特定した車両1の進行方向とに基づいて、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置するか否かを判別する(ステップS5)。

0063

例えば、変更制御部110Gは、太陽位置取得部110Dが取得した太陽位置に含まれる太陽方位角Aの角度に基づいて、太陽Tの方角を特定する。そして、変更制御部110Gは、特定した太陽Tの方角が、車両1の進行方向に対する車両1の後方に相当する方角である場合、ステップS5において肯定判別する。

0064

変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置しないと判別する場合(ステップS5:NO)、ステップS1に処理を戻す。

0065

一方で、変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置すると判別した場合(ステップS5:YES)、車両1が走行するエリアが抑制エリアであるか否かを判別する(ステップS6)。

0066

変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが抑制エリアであると判別した場合(ステップS6:YES)、変更実行範囲HHを抑制用範囲HH1(第1範囲)に設定する(ステップS7)。一方で、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが抑制エリアでないと判別した場合(ステップS6:NO)、換言すると車両1が走行するエリアが非抑制エリアであると判別した場合、変更実行範囲HHを非抑制用範囲HH2(第2範囲)に設定する(ステップS8)。

0067

図6は、抑制用範囲HH1と非抑制用範囲HH2とを説明するための図である。
図6では、直線道路DRを車両1が真北の方向に走行している。図6において、直線道路DRの東側には、車両1の周辺に存在する物体として建築物KB1、KB2、KB3、KB4が存在している。また、図6において、直線道路の西側には、車両1の周辺に存在する物体として建築物KB5、KB6、KB7、KB8が存在している。

0068

図6に示すように抑制用範囲HH1は、非抑制用範囲HH2より狭い変更実行範囲HHである。一方で、図6に示すように非抑制用範囲HH2は、抑制用範囲HH1より広い変更実行範囲HHである。抑制用範囲HH1と非抑制用範囲HH2とは、事前のテストやシミュレーション等によって定められている。

0069

図5を参照し、変更制御部110Gは、高さ情報取得部110Eが取得した車両1の周辺に存在する物体の高さ情報に基づいて、ステップS7又はステップS8で設定した変更実行範囲HHを補正するか否かを判別する(ステップS9)。

0070

例えば、高さ情報取得部110Eが、図6に示す建築物KB1〜KB8のそれぞれについて高さ情報を取得したとする。この場合、変更制御部110Gは、建築物KB1〜KB8の高さの平均値を算出する。そして、変更制御部110Gは、ステップS7の処理を実行した場合、算出した平均値が抑制用範囲HH1に対応する閾値以上であると設定した抑制用範囲HH1を補正すると判別し、算出した平均値がこの閾値を下回と設定した抑制用範囲HH1を補正しないと判別する。また、変更制御部110Gは、ステップS8の処理を実行した場合、算出した平均値が非抑制用範囲HH2に対応する閾値以上である場合、設定した非抑制用範囲HH2を補正すると判別し、算出した平均値がこの閾値を下回る場合、設定した非抑制用範囲HH2を補正しないと判別する。これら閾値は、事前のテストやシミュレーション等によって予め定められている。

0071

変更制御部110Gは、設定した変更実行範囲HHを補正しないと判別した場合(ステップS9:NO)、処理をステップS11に移行させる。一方で、変更制御部110Gは、設定した変更実行範囲HHを補正すると判別した場合(ステップS9:YES)、ステップS7又はステップS8で設定した変更実行範囲HHを狭めるように補正する(ステップS10)。補正範囲は、事前のテストやシミュレーション等によって定めらえており、車両1の周辺に存在する物体の平均の高さに応じた範囲でもよく、一意の範囲でもよい。

0072

次いで、変更制御部110Gは、太陽光の入射角度が、補正した変更実行範囲HH、又は、補正していない変更実行範囲HH内であるか否かを判別する(ステップS11)。変更制御部110Gは、ステップS11で否定判別すると、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させることなく、処理をステップS1に戻す。一方で、変更制御部110Gは、ステップS11で肯定判別すると、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる(ステップSC12)。

0073

図7は、表示装置101の傾斜角度の変更の一例を示す図である。
図7では、表示装置101の傾斜角度をθk1からθk2に変更した様子を示している。表示装置101の傾斜角度をθk1からθk2に変更することで、タッチパネル103の表示面103Cに入射する太陽光の反射光が、タッチパネル103を視認するユーザーの目に入りこむことを回避でき、タッチパネル103の視認性が向上する。

0074

変更制御部110Gは、スライド機構102を、太陽位置が含む太陽高度角hに応じた表示装置101の傾斜角度に変更させる。例えば、変更制御部110Gは、太陽高度角hが大きければ大きいほど表示装置101の傾斜角度を狭くする。逆に、変更制御部110Gは、太陽高度角hが小さければ小さいほど、表示装置101の傾斜角度を広くする。太陽高度角hに応じた表示装置101の傾斜角度は、太陽光の反射光がタッチパネル103を視認するユーザーの目に入りこむことを回避する観点に基づいて、事前のテストやシミュレーション等によって予め定められている。図7では、表示装置101の傾斜角度を狭める角度変更を行った場合を示しているが、太陽高度角hによっては、表示装置101の傾斜角度をθk1から広げる角度変更を行う場合も有り得る。

0075

なお、変更制御部110Gは、スライド機構102に、予め設定された傾斜角度に、表示装置101の傾斜角度を変更させる構成でもよい。
例えば、表示装置101の最大傾斜角度から表示装置101の最小傾斜角度までの間において、異なる3つの傾斜角度からいずれかをユーザーが予め設定できるとする。なお、表示装置101の最大傾斜角度は、例えば、タッチパネル103の表示面103Cがスライドバー102Aの伸縮方向に対して略垂直になるときの傾斜角度である。また、表示装置101の最小傾斜角度は、例えば、タッチパネル103の表示面103Cがスライドバー102Aの伸縮方向に対して略平行になるときの傾斜角度である。この構成の場合、変更制御部110Gは、ステップS7において、スライド機構102に、ユーザーが設定した表示装置101の傾斜角度に変更させる。これにより、変更制御部110Gは、ユーザーが所望する表示装置101の傾斜角度に変更でき、タッチパネル103の視認性を向上できると共に、ユーザーの利便性が向上する。

0076

以上のように、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアに応じて変更実行範囲HHを設定し、太陽Tの入射光の入射角度が設定した変更実行範囲HH内である場合、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる。これにより、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアに応じて表示装置101の傾斜角度をスライド機構102に変更させることができる。そのため、車載装置10は、例えば角度変更の必要性が低いエリアでは表示装置101の傾斜角度を変更しないようにでき、車両1が走行するエリアに応じて適切に表示装置101の傾斜角度を変更できる。したがって、車載装置10は、不必要に表示装置10の傾斜角度を変更することがなく、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることを軽減できる。

0077

また、変更制御部110Gは、太陽光の入射角度が変更実行範囲HHか否かを、太陽方位角Aの角度が変更実行範囲HH内であるか否かに基づいて判別する。そのため、この判別を行うために、車載装置10は、実際にタッチパネル103の表示面103Cに入射する太陽光の入射角度を検出するセンサー等の検出機器具備する必要がない。したがって、変更制御部110Gがこの判別を実行することで、車載装置10の構成の複雑化、及びサイズの拡大を回避でき、また、コストの面でも有利である。

0078

特に、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが抑制エリアである場合、変更実行範囲HHを抑制用範囲HH1に設定し、車両1が走行するエリアが抑制エリアでない場合、換言すると、非抑制用エリアである場合、変更実行範囲HHを非抑制用範囲HH2に設定する。これにより、変更制御部110Gは、抑制エリアにおいて変更実行範囲HHを非抑制エリアより狭く設定できるため、抑制エリアでは表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を抑えることができる。また、変更制御部110Gは、非抑制エリアにおいて変更実行範囲HHを抑制エリアより広く設定できるため、非抑制エリアでは表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を抑制エリアより高めることができる。したがって、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアにおける表示装置10の傾斜角度の変更の必要性に応じて、適切に表示装置10の傾斜角度を変更できる。そのため、車載装置10は、不必要に表示装置101の傾斜角度を変更することがなく、ユーザーが傾斜角度の変更に煩わしさを感じることを軽減できる。

0079

例えば、図6において車両1が走行するエリアが市街地である場合、建築物KB4によって太陽光が遮られる可能性が高い。この場合に、変更実行範囲HHが非抑制用範囲HH2であると、太陽光の反射光によるタッチパネル103の視認性が低下していないにも関わらず、変更制御部110Gは、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させてしまう。一方で、図6において車両1が走行するエリアが住宅地である場合、建築物KB4によって太陽光が遮られる可能性が低い。この場合、変更実行範囲HHが抑制用範囲HH1であると、変更制御部110Gは、太陽光の反射光によるタッチパネル103の視認性が低下しているにも関わらず、スライド機構102にタッチパネル103の傾斜角度を変更させないこととなる。そこで、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが市街地である場合、変更実行範囲HHを抑制用範囲HH1に設定し、車両1が走行するエリアが住宅地である場合、変更実行範囲HHを非抑制用範囲HH2に設定する。これにより、車載装置10は、車両1の周辺に存在する物体の高さの状況に基づく角度変更の必要性に応じて、適切に表示装置101の傾斜角度を変更できる。

0080

また、変更制御部110Gは、ステップS10において、ステップS7又はステップS8で設定した変更実行範囲HHを狭めるように補正する。車両1の周辺に存在する物体の高さが高ければ高いほど、太陽光が車両1の周辺に存在する物体に遮られて、太陽光が車両1に入射する蓋然性が低くなる。したがって、車両1の周辺に存在する物体の高さが高ければ高いほど、表示装置101の傾斜角度を変更する必要性が低下する。そこで、変更制御部110Gは、車両1の周辺に存在する物体の高さに基づいて、変更実行範囲HHを補正するため、車両1の周辺に存在する物体の高さに応じて、より表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を異ならせることができる。したがって、車載装置10は、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることをより低減できる。

0081

また、変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置する場合、車両1が走行するエリアが抑制エリアか否かを判別する。つまり、変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置する場合に、表示装置101の傾斜角度の変更に係る処理を実行する。一般に、タッチパネル103の表示面103Cは、車両1に搭乗するユーザー側に向くため、車両1の後方に向いている。したがって、タッチパネル103の表示面103Cにおいて太陽光が反射する状況は、車両1の後方から太陽光が入射する場合が多い。そのため、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置する場合では、表示装置101の傾斜角度を変更する必要性が低い。そこで、変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置する場合に、表示装置101の傾斜角度をスライド機構102に変更させるため、不必要に表示装置101の傾斜角度の変更に係る処理を実行することがない。

0082

上述した通り、変更制御部110Gは、ステップS2以降の処理を実行するトリガーが発生した場合に、表示装置101の傾斜角度の変更に係る処理を実行する。上述の例では、予め定められた期間が経過した場合をトリガーとしている。このように、変更制御部110Gは、予め定められた期間の経過をトリガーとすることで、以下の効果を奏する。車両1が抑制エリアにおいて曲折する道路を走行する場合では、太陽光の入射角度が抑制用範囲HH1内であったり抑制用範囲HH1外であったりする。抑制エリアを走行中では、時間経過と共に太陽Tの太陽高度角hが変化する。そのため、変更制御部110Gは、車両1が曲折する道路を走行する場合、車両1が抑制エリアを走行しているにも関わらず表示装置101の傾斜角度を高頻度で変更することとなる。そこで、予め定められた期間の経過をトリガーとすることで、抑制エリアにおいて曲折する道路を車両1が走行する場合でも、車載装置10は、表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を抑えることができ、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることをより低減できる。

0083

ステップS10では、車両1の周辺に存在する物体の高さに基づいて、ステップS7又はステップS8で設定した変更実行範囲HHを補正する構成を説明したが、変更制御部110Gは、道路幅に応じて変更実行範囲HHを補正してもよい。例えば、変更制御部110Gは、道路幅が広ければ広くなるほど、ステップS7又はステップS8で設定した変更実行範囲HHを広くなるように補正する。一般に、道路幅が広ければ広いほど、車両1の周囲に存在する物体は、道路を走行する車両1に遠くに位置する。そのため、エリアだけでなく車両1が走行する道路の幅によっても、車両1に対する太陽光の入射が異なってくる。そこで、変更制御部110Gは、道路幅に応じて変更実行範囲HHを補正することで、車両1が走行する道路の幅に応じて表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を異ならせることができる。したがって、車載装置10は、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることをより低減できる。

0084

ステップS12では、変更制御部110Gは、車両1の勾配を示す勾配情報に基づいて、表示装置101の傾斜角度を変更してもよい。例えば、水平面に対して+15°勾配している道路を車両1が走行しているとする。この場合、変更制御部110Gは、図7に示すように表示装置101の傾斜角度をθk1からθk2に変更させる際、勾配情報取得部110Fから車両1の勾配情報を取得する。そして、変更制御部110Gは、勾配情報が示す勾配分、更に表示装置101の傾斜角度をθk2より狭くなるよう表示装置101の傾斜角度を変更させる。これにより、車両1が勾配する道路を走行する場合でも、車載装置10は、タッチパネル103の視認性が低下すること回避できる。

0085

以上、説明したように、車載装置10は、表示装置101(表示部)と、表示装置101の傾斜角度を変更するスライド機構102(角度変更部)と、スライド機構102に傾斜角度を変更させるための表示装置101に対する太陽の入射光の入射角度の変更実行範囲を設定する変更制御部110Gと、を備える。変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアに応じて変更実行範囲HHを設定し、太陽の入射光の入射角度が設定した変更実行範囲HH内である場合、スライド機構102に表示装置101の傾斜角度を変更させる。

0086

この構成によれば、車載装置10は、例えば角度変更の必要性が低いエリアでは表示装置101の傾斜角度を変更しないようにでき、車両1が走行するエリアに応じて適切に表示装置101の傾斜角度を変更できる。したがって、車載装置10は、不必要に表示装置10の傾斜角度を変更することがなく、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることを軽減できる。

0087

また、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが、表示装置101の傾斜角度の変更を抑制する抑制エリアであるか否かを判別する。変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが抑制エリアであると判別した場合、変更実行範囲HHを抑制用範囲HH1(第1範囲)に設定する。変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアが抑制エリアでないと判別した場合、変更実行範囲HHを抑制用範囲HH1より広い非抑制用範囲HH2(第2範囲)に設定する。

0088

この構成によれば、変更制御部110Gは、抑制エリアにおいて変更実行範囲HHを非抑制エリアより狭く設定できるため、抑制エリアでは表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を抑えることができる。また、変更制御部110Gは、非抑制エリアにおいて変更実行範囲HHを抑制エリアより広く設定できるため、非抑制エリアでは表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を抑制エリアより高めることができる。したがって、変更制御部110Gは、車両1が走行するエリアにおける表示装置10の傾斜角度の変更の必要性に応じて、適切に表示装置10の傾斜角度を変更できる。そのため、車載装置10は、不必要に表示装置101の傾斜角度を変更することがなく、ユーザーが傾斜角度の変更に煩わしさを感じることを軽減できる。

0089

また、車載装置10は、車両1の周辺に存在する物体の高さを示す高さ情報を取得する高さ情報取得部110Eを備える。変更制御部110Gは、高さ情報取得部110Eが取得した高さ情報に基づいて、設定した変更実行範囲HHを補正する。

0090

この構成によれば、変更制御部110Gは、車両1の周辺に存在する物体の高さに応じて、表示装置101の傾斜角度を変更する頻度を異ならせることができる。したがって、車載装置10は、表示装置101の傾斜角度の変更にユーザーが煩わしさを感じることをより低減できる。

0091

また、車載装置10は、車両1の進行方向を特定する進行方向特定部110Cを備える。変更制御部110Gは、進行方向特定部110Cが特定した車両1の進行方向に対して車両1の後方から太陽Tの入射光が表示装置101に入射する場合、車両1が走行するエリアが前記抑制エリアか否かを判別する。

0092

一般に、タッチパネル103の表示面103Cは、車両1に搭乗するユーザー側に向くため、車両1の後方に向いている。したがって、タッチパネル103の表示面103Cにおいて太陽光が反射する状況は、車両1の後方から太陽光が入射する場合が多い。そのため、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方以外に位置する場合では、表示装置101の傾斜角度を変更する必要性が低い。そこで、変更制御部110Gは、太陽Tが車両1の進行方向に対して車両1の後方に位置する場合に、表示装置101の傾斜角度をスライド機構102に変更させるため、不必要に表示装置101の傾斜角度の変更に係る処理を実行することがない。したがって、変更制御部110Gは、効率よく、表示装置101の傾斜角度の変更に係る処理を実行できる。

0093

また、車載装置10は、車両1の勾配を示す勾配情報を取得する勾配情報取得部110Fを備える。変更制御部110Gは、勾配情報取得部110Fが取得した勾配情報に基づいて、スライド機構102に傾斜角度を変更させる。

0094

この構成によれば、これにより、車両1が勾配する道路を走行する場合でも、車載装置10は、タッチパネル103の視認性が低下すること回避できる。

0095

上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び、応用が可能である。

0096

例えば、上述した実施形態では、表示装置101の傾斜角度を変更する角度変更部として、スライド機構102を例示したが、角度変更部は、表示装置101の傾斜角度を変更可能であればスライド機構102に限定されない。

0097

また、例えば、上述した実施形態では、車載装置10にネットワーク通信部3、GPS受信部4、相対方位検出部5、車速センサー6、及び記憶装置7が接続する構成を例示したが、車載装置10は、接続するこれらのうち、任意の1又は複数を備えていてもよい。

0098

また、例えば、上述した実施形態では、車両1の前後方向に関して変更実行範囲HHが線対称となる範囲として説明したが、変更実行範囲HHは、車両1の前後方向に関して線対称でなくてもよい。

0099

また、例えば、本実施形態は、制御装置制御部110が一つのプロセッサーを備え、このプロセッサーが制御プログラム111Aに従った処理を実行することで制御装置制御部110の機能を実現するが、複数のプロセッサー又は半導体チップにより制御装置制御部110の機能を実現してもよい。

0100

また、例えば、上述した車載装置10の制御方法が、車載装置10が備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記通信方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。

0101

また、例えば、図2は、本願発明を理解容易にするために、車載装置10、及び車両1の構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、車載装置10、及び車両1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。

0102

また、例えば、図5のフローチャートの処理単位は、車載装置10の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方名称によって、本発明が限定されることはない。車載装置10の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。

0103

1 車両
10車載装置
101表示装置(表示部)
102スライド機構(角度変更部)
110C 進行方向特定部
110E 高さ情報取得部
110F勾配情報取得部
110G変更制御部(制御部)
HH 変更実行範囲
HH1 抑制用範囲(第1範囲)
HH2 非抑制用範囲(第2範囲)
KB1〜KB8建築物(物体)

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