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技術 印刷紙の帯電防止方法

出願人 ニッカ株式会社
発明者 塚越浩志
出願日 2018年9月19日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-175265
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-044736
状態 拒絶査定
技術分野 版および印刷用紙の供給、装着、排除 印刷機の着肉、制御、洗浄
主要キーワード 微粒子パウダー 払拭体 帯電防止成分 脂肪酸エステル系溶剤 印刷経路 胴表面 洗浄布 繊維材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

オフセット印刷機に対して帯電防止のための構成を付加することの無い、印刷紙の帯電防止方法を提供する。

解決手段

上記課題を解決するための印刷紙の帯電防止方法は、洗浄布40を介してブランケット胴10に対して陽イオン性親水基30を付着させることを特徴とする。この方法においてブランケット胴10に対する陽イオン性親水基30の付着は、洗浄布40によるブランケット胴10の洗浄に伴って成されるようにする。

概要

背景

オフセット印刷機のうち、輪転型の印刷機は、帯状印刷紙(ウェブ)に対して、印刷、乾燥、冷却、裁断、折りといった工程を施すことで、紙面としての印刷物を生成する。このような工程を経る印刷紙は、ロールからの引き出しや擦れなどによって静電気が帯電しやすくなる。さらに、こうした印刷紙に対して乾燥や冷却といった処理を加えることで、さらに帯電性の向上が図られることとなる。静電気を帯びた印刷紙は、裁断や折りといった工程で、紙面同士の貼り付きによる紙詰まりや、紙揃えのバラつきといった不具合が生じ易く、一般的には、特許文献1や特許文献2に開示されているように、裁断後の印刷紙に微粒子パウダーを塗布したり、水分を加えたりするといった帯電防止策が採られている。

概要

オフセット印刷機に対して帯電防止のための構成を付加することの無い、印刷紙の帯電防止方法を提供する。上記課題を解決するための印刷紙の帯電防止方法は、洗浄布40を介してブランケット胴10に対して陽イオン性親水基30を付着させることを特徴とする。この方法においてブランケット胴10に対する陽イオン性親水基30の付着は、洗浄布40によるブランケット胴10の洗浄に伴って成されるようにする。

目的

本発明では、上記問題を解決し、オフセット印刷機に対して帯電防止のための構成を付加することの無い、印刷紙の帯電防止方法、及びこの帯電防止方法を実現するための洗浄布を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

洗浄布を介してブランケット胴に対して陽イオン性親水基を付着させることを特徴とする印刷紙の帯電防止方法

請求項2

前記ブランケット胴に対する前記陽イオン性親水基の付着は、前記洗浄布による前記ブランケット胴の洗浄に伴って成されることを特徴とする請求項1に記載の印刷紙の帯電防止方法。

請求項3

ブランケット胴に付着した汚れを溶解させる洗浄液と、陽イオン性親水基を有する添加剤と、を払拭体含浸させた洗浄布であって、前記洗浄布は、前記ブランケット胴の払拭に伴い、前記汚れを吸着すると共に、前記ブランケット胴へ前記陽イオン性親水基を付着させることを特徴とする洗浄布。

請求項4

前記添加剤は、複数の4級アンモニウム塩混入させることで構成していることを特徴とする請求項3に記載の洗浄布。

請求項5

前記払拭体は、不織布であることを特徴とする請求項3または4に記載の洗浄布。

技術分野

0001

本発明は、オフセット印刷機における印刷紙の帯電防止技術に関する。

背景技術

0002

オフセット印刷機のうち、輪転型の印刷機は、帯状の印刷紙(ウェブ)に対して、印刷、乾燥、冷却、裁断、折りといった工程を施すことで、紙面としての印刷物を生成する。このような工程を経る印刷紙は、ロールからの引き出しや擦れなどによって静電気が帯電しやすくなる。さらに、こうした印刷紙に対して乾燥や冷却といった処理を加えることで、さらに帯電性の向上が図られることとなる。静電気を帯びた印刷紙は、裁断や折りといった工程で、紙面同士の貼り付きによる紙詰まりや、紙揃えのバラつきといった不具合が生じ易く、一般的には、特許文献1や特許文献2に開示されているように、裁断後の印刷紙に微粒子パウダーを塗布したり、水分を加えたりするといった帯電防止策が採られている。

先行技術

0003

特開平4−80036号公報
特開平11−309841号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1、2に開示されているような帯電防止策によれば確かに、輪転印刷機から送り出された印刷紙の紙そろえ性の向上等に大きな効果を得ることができると考えられる。しかし、特許文献1や特許文献2に開示されている技術はいずれも、印刷紙の帯電防止のために新たな構成を付加する必要がある。このため、印刷機の大型化、高価格化を招くこととなるといった問題がある。

0005

そこで本発明では、上記問題を解決し、オフセット印刷機に対して帯電防止のための構成を付加することの無い、印刷紙の帯電防止方法、及びこの帯電防止方法を実現するための洗浄布を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するための本発明に係る印刷紙の帯電防止方法は、洗浄布を介してブランケット胴に対して陽イオン性親水基を付着させることを特徴とする。

0007

また、上記のような特徴を有する印刷紙の帯電防止方法において、前記ブランケット胴に対する前記陽イオン性親水基の付着は、前記洗浄布による前記ブランケット胴の洗浄に伴って成されるようにすると良い。このような特徴を有することによれば、ブランケット胴への陽イオン性親水基の付着は、新たな構成のみならず、新たな工程も増やす事なく行うことが可能となる。

0008

また、上記目的を達成するための本発明に係る洗浄布は、ブランケット胴に付着した汚れを溶解させる洗浄液と、陽イオン性親水基を有する添加剤と、を払拭体含浸させた洗浄布であって、前記洗浄布は、前記ブランケット胴の払拭に伴い、前記汚れを吸着すると共に、前記ブランケット胴へ前記陽イオン性親水基を付着させることを特徴とする。

0009

また、上記のような特徴を有する洗浄布において前記添加剤は、複数の4級アンモニウム塩混入させることで構成すると良い。このような特徴を有する洗浄布によれば、添加剤として、いわゆるカチオン系界面活性剤を用いることができる。

0010

さらに、上記のような特徴を有する洗浄布において前記払拭体は、不織布とすると良い。このような特徴を有することによれば、輪転印刷機における洗浄布の素材として一般的に使用されている素材を用いることができ、洗浄布の製造コストの高騰を抑えることができる。

発明の効果

0011

上記のような特徴を有する印刷紙の帯電防止方法によれば、オフセット印刷機に対して帯電防止のための新たな構成を付加する必要が無い。このため、印刷機の大型化、高価格化を招く虞も無い。

図面の簡単な説明

0012

実施形態に係る印刷紙の帯電防止方法を適用する枚葉型のオフセット印刷機における構成の一部を示す図である。
ブランケット胴に付着した陽イオン性親水基が印刷紙に吸着される様子を示すイメージ図である。
実施形態に係る印刷紙の帯電防止方法を実施するための洗浄布の構成を示すイメージ図である。

実施例

0013

以下、本発明の印刷紙の帯電防止方法、及び洗浄布に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施するための好適な形態の一部であり、その効果を奏する限りにおいて、適宜変更を加えたとしても、本発明の一部とみなすことができる。

0014

本発明における印刷紙の帯電防止方法を適用するオフセット印刷機は、少なくとも図1に示すように、外周面印刷パターンに沿ったインキを載せる版胴12と、この版胴12からインキが転写されるブランケット胴10、およびブランケット胴10に印刷紙20を押し付け圧胴14を備えた装置である。このような構成を備えるオフセット印刷機では、フィーダー16から印刷紙20を送り出す際や、ブランケット胴10と圧胴14との間の通過といった印刷経路上での引き剥がしやはがれ、および擦れ等により、印刷紙20に静電気が帯電し、印刷後の紙揃えに悪影響を及ぼす。

0015

本実施形態に係る印刷紙の帯電防止方法では、ブランケット胴10に帯電防止成分としての陽イオン性親水基30を付着させることで、印刷紙20に対する静電気の帯電を抑制する。図2にイメージを示すようにブランケット胴10に付着した陽イオン性親水基30は、静電気を帯びた印刷紙20におけるマイナス電荷22に電気的に吸着する。

0016

スタッカー(不図示)における印刷紙同士の静電気吸着は、帯電によって生じたプラスの電荷24とマイナスの電荷22が引き付け合う事によって生じる。このため、陽イオン性親水基30がマイナスの電荷に吸着した場合、印刷紙20におけるマイナスの電荷22が無効化されることとなり、重ねそろえられた印刷紙間における静電気吸着を抑制することができる。

0017

本実施形態に係る印刷紙20の帯電防止方法では、上述したブランケット胴10に対する陽イオン性親水基30の付着を、洗浄布40を介して行うようにする。近年、ブランケット胴10、その他の胴の洗浄には、洗浄対象とする胴に洗浄布を介して弾性体を押し当て、胴表面を払拭するという方法が採られている。このため、洗浄布によりブランケット胴10を払拭する際、払拭と同時にブランケット胴10の表面に陽イオン性親水基30を付着させれば、従来の工程や、設備を変更することなく、印刷紙20の帯電防止効果を付加させることができる。

0018

このような印刷紙の帯電防止方法を実施するための洗浄布40の構成について、図3に、そのイメージを示す。なお、図3においては、視覚的な認識の向上を図るため、洗浄液をハッチングで示し、添加剤については陽イオン性親水基30として示している。実施形態に係る洗浄布40は、払拭体42に対して、洗浄液44と添加剤46を含浸させることで構成されている。払拭体42は、詳細を後述する洗浄液44や添加剤46に対する耐性や、払拭時における摩擦引張りに対する耐性を持ち、かつ洗浄液44や添加剤46を含浸可能な吸水性を備えた薄物素材であれば、特に限定するものでは無い。具体的な例として、ポリエチレンや、ポリエステルポリプロピレン等の熱可塑性樹脂により構成されるフィラメントや、パルプ等の植物繊維、並びにこれらを組み合わせた繊維材等を原料とした不織布などであれば良い。

0019

洗浄液44は、インキを溶解させる特性を有し、版胴12やブランケット胴10に対する腐食性が無い溶剤であれば、特に限定するものでは無いが、高沸点脂肪酸エステル系溶剤および石油系溶剤等であることが望ましい。添加材46は、複数の4級アンモニウム塩を水やアルコール、および溶剤等の希釈液により希釈したもの、例えばカチオン系界面活性剤であれば良い。なお、洗浄液44と添加剤46との割合としては、両者を混合した含浸溶剤の重量に対して、添加剤46の混合割合が0.5〜15重量%程度、より好適には7〜12重量%となるようにすると良い。洗浄効果と帯電防止効果のバランスを良好に保つためである。

0020

このような構成の洗浄布40によれば、ブランケット胴10の払拭に伴い、インキ等の汚れを吸着すると共に、ブランケット胴10へ陽イオン性親水基30を付着させ、印刷紙20に対する帯電防止効果を奏することができる。このような方法で印刷紙の帯電防止効果を得る事によれば、オフセット印刷機に対して帯電防止のための新たな構成を付加する必要が無い。このため、印刷機の大型化、高価格化を招くこともない。

0021

なお、上記実施形態では、洗浄布40を介して弾性体を押し当てる事により、ブランケット胴10の表面を洗浄布40で払拭する旨記載した。しかしながら、本発明に係る印刷紙の帯電防止方法は、洗浄布40によりブランケット胴10を払拭することで、陽イオン性親水基30をブランケット胴10に付着させることができれば、その具体的な手段を問うものではない。すなわち、作業者手作業により、洗浄布40を用いてブランケット胴10と圧胴14を払拭した場合であっても、陽イオン性親水基30の付着による帯電防止効果を得ることができれば、本発明の一部とみなすことができる。

0022

また、上記実施形態では、オフセット印刷機の一例として、枚葉型の印刷機の構成を図に示して説明した。しかしながら、本発明に係る印刷紙の帯電防止方法は、ロール状の印刷紙を用いる輪転機にも適用することができる。

0023

10………ブランケット胴、12………版胴、14………圧胴、16………フィーダー、20………印刷紙、30………陽イオン性親水基、40………洗浄布、42………払拭体、44………洗浄液、46………添加剤。

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