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技術 メス載置具

出願人 株式会社リブドゥコーポレーション
発明者 鈴木雅也
出願日 2019年1月21日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2019-007644
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-044313
状態 未査定
技術分野 手術・診断のための補助具
主要キーワード 医療用メス 漸次上方 略四角錐 一繋がり 前部領域 略四角柱状 布カバー 中実構造
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

メス置具上にメスを容易かつ安全に載置する。

解決手段

メス載置具1の前側壁部3は、底板部2の前端部および前部両側縁から上方に突出する。複数の後仕切部4は、底板部2の後端部にて左右方向に配列される。複数の後仕切部4のそれぞれは、底板部2の後端部から上方に突出する。複数の中間仕切部5は、複数の後仕切部4よりも前側にて底板部2から上方に突出する。複数の中間仕切部5はそれぞれ、複数の後仕切部4と前後方向に並ぶ。メス載置具1にメス9が載置される場合、メス9の把持部91は、複数の後仕切部4のうち左右方向に隣接する2つの後仕切部4の間に配置される。メス9の刃先部92は、前側壁部3によって囲まれる前部領域31に配置される。前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の中間仕切部5のそれぞれの高さよりも高い。これにより、メス9をメス載置具1上に容易かつ安全に載置することができる。

概要

背景

従来、外科手術に使用される医療用メス(以下、単に「メス」と呼ぶ。)を載置する際には、特許文献1に示されるようなメス載置具が利用されている。また、当該メス載置具は、看護師執刀医との間でメスを受け渡しする際にも利用される。例えば、執刀医が看護師に使用済みのメスを渡す際には、執刀医は、看護師に直接的にメスを手渡すのではなく、看護師が持っているメス載置具上にメスを載置する。これにより、メスで手等を傷つけることを抑制することができ、医療者の安全性を向上することができる。

特許文献1の医療器具置きでは、複数のメスが配置可能なように、医療器具置きの手元側端部である後端部に、左右方向に並ぶ複数の後仕切部が設けられている。また、当該医療器具置きの前部は側壁部により囲まれており、当該側壁部と後仕切部との間には、左右方向に並ぶ複数の中間仕切部が設けられている。

概要

メス載置具上にメスを容易かつ安全に載置する。メス載置具1の前側壁部3は、底板部2の前端部および前部両側縁から上方に突出する。複数の後仕切部4は、底板部2の後端部にて左右方向に配列される。複数の後仕切部4のそれぞれは、底板部2の後端部から上方に突出する。複数の中間仕切部5は、複数の後仕切部4よりも前側にて底板部2から上方に突出する。複数の中間仕切部5はそれぞれ、複数の後仕切部4と前後方向に並ぶ。メス載置具1にメス9が載置される場合、メス9の把持部91は、複数の後仕切部4のうち左右方向に隣接する2つの後仕切部4の間に配置される。メス9の刃先部92は、前側壁部3によって囲まれる前部領域31に配置される。前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の中間仕切部5のそれぞれの高さよりも高い。これにより、メス9をメス載置具1上に容易かつ安全に載置することができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

医療用メスが載置されるメス載置具であって、上下方向に対して垂直に広がる底板部と、前記底板部の前端部および前部両側縁から上方に突出するコの字型の前側壁部と、前記底板部の後端部にて左右方向に配列され、それぞれが前記底板部の前記後端部から上方に突出する複数の後仕切部と、前記複数の後仕切部よりも前側にて前記底板部から上方に突出し、前記複数の後仕切部とそれぞれ前後方向に並ぶ複数の中間仕切部と、を備え、メスが載置される場合、前記メスの把持部は、前記複数の後仕切部のうち左右方向に隣接する2つの後仕切部の間に配置され、前記メスの刃先部は前記前側壁部によって囲まれる領域に配置され、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、前記複数の中間仕切部のそれぞれの高さよりも高いことを特徴とするメス載置具。

請求項2

請求項1に記載のメス載置具であって、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、20mm以上であることを特徴とするメス載置具。

請求項3

請求項1または2に記載のメス載置具であって、前記2つの後仕切部の上端部は、前記2つの後仕切部の間に載置された前記メスの前記把持部の上端部よりも上側に位置することを特徴とするメス載置具。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記底板部の上面のうち前記2つの後仕切部の間から前方に延びる領域は、前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面であることを特徴とするメス載置具。

請求項5

請求項1ないし4のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記2つの後仕切部の左右方向に対向する一対の側面において、左右方向に垂直な仮想面に対する一方の側面の傾斜角は、他方の側面の傾斜角よりも大きいことを特徴とするメス載置具。

請求項6

請求項1ないし5のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記前側壁部、前記複数の後仕切部および前記複数の中間仕切部は中実構造を有し、前記底板部の下面において、前記前側壁部、前記複数の後仕切部および前記複数の中間仕切部の下側の領域と、周囲の領域とは、上下方向の同じ位置に位置することを特徴とするメス載置具。

請求項7

請求項1ないし6のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前後方向に並ぶ複数組の後仕切部および中間仕切部について、各組の後仕切部および中間仕切部の間にて前記底板部から上方に突出するとともに前後方向に延び、前記各組の後仕切部および中間仕切部を接続する接続仕切部をさらに備え、前記各組の後仕切部および中間仕切部の高さは、前記接続仕切部の上下方向の高さよりも高いことを特徴とするメス載置具。

請求項8

請求項1ないし7のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記底板部の下面は凹凸構造を有することを特徴とするメス載置具。

請求項9

請求項8に記載のメス載置具であって、前記底板部の前記下面は、前記下面の周縁領域にて前記凹凸構造の周囲を囲む平滑面部を有することを特徴とするメス載置具。

請求項10

請求項9に記載のメス載置具であって、前記平滑面部の下端面は、前記凹凸構造の下端よりも下側、または、前記凹凸構造の前記下端と上下方向の同じ位置に位置することを特徴とするメス載置具。

請求項11

請求項1ないし10のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記複数の中間仕切部よりも前側にて前記底板部から上方に突出し、前記複数の中間仕切部のうち少なくとも一部の中間仕切部と前後方向に並ぶ前仕切部をさらに備え、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、前記前仕切部の高さよりも高いことを特徴とするメス載置具。

技術分野

0001

本発明は、医療用メスが載置されるメス載置具に関する。

背景技術

0002

従来、外科手術に使用される医療用メス(以下、単に「メス」と呼ぶ。)を載置する際には、特許文献1に示されるようなメス載置具が利用されている。また、当該メス載置具は、看護師執刀医との間でメスを受け渡しする際にも利用される。例えば、執刀医が看護師に使用済みのメスを渡す際には、執刀医は、看護師に直接的にメスを手渡すのではなく、看護師が持っているメス載置具上にメスを載置する。これにより、メスで手等を傷つけることを抑制することができ、医療者の安全性を向上することができる。

0003

特許文献1の医療器具置きでは、複数のメスが配置可能なように、医療器具置きの手元側端部である後端部に、左右方向に並ぶ複数の後仕切部が設けられている。また、当該医療器具置きの前部は側壁部により囲まれており、当該側壁部と後仕切部との間には、左右方向に並ぶ複数の中間仕切部が設けられている。

先行技術

0004

意匠登録第1405264号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、特許文献1の医療器具置きでは、後仕切部、前部の側壁部、および、中間仕切部が、同じ高さで形成されている。このため、執刀医等が、メスを載置しようとしてメスの把持部を後仕切部間に挿入する際に、中間仕切部の上端部にメスが先に接触し、メスの載置が阻害されるおそれがある。また、前部の側壁部、および、後仕切部の高さが比較的低くなり、メスの刃先部および把持部が、当該側壁部および当該後仕切部から上方に突出する可能性がある。この場合、メスの突出している部位に医療者の手等が誤って接触し、メスが医療器具置きから跳ね上がったり、医療者の手等に切創が生じるおそれもある。

0006

本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、メス載置具上にメスを容易かつ安全に載置することを目的としている。

課題を解決するための手段

0007

請求項1に記載の発明は、医療用のメスが載置されるメス載置具であって、上下方向に対して垂直に広がる底板部と、前記底板部の前端部および前部両側縁から上方に突出するコの字型の前側壁部と、前記底板部の後端部にて左右方向に配列され、それぞれが前記底板部の前記後端部から上方に突出する複数の後仕切部と、前記複数の後仕切部よりも前側にて前記底板部から上方に突出し、前記複数の後仕切部とそれぞれ前後方向に並ぶ複数の中間仕切部とを備え、メスが載置される場合、前記メスの把持部は、前記複数の後仕切部のうち左右方向に隣接する2つの後仕切部の間に配置され、前記メスの刃先部は前記前側壁部によって囲まれる領域に配置され、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、前記複数の中間仕切部のそれぞれの高さよりも高い。

0008

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のメス載置具であって、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、20mm以上である。

0009

請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のメス載置具であって、前記2つの後仕切部の上端部は、前記2つの後仕切部の間に載置された前記メスの前記把持部の上端部よりも上側に位置する。

0010

請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記底板部の上面のうち前記2つの後仕切部の間から前方に延びる領域は、前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面である。

0011

請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記2つの後仕切部の左右方向に対向する一対の側面において、左右方向に垂直な仮想面に対する一方の側面の傾斜角は、他方の側面の傾斜角よりも大きい。

0012

請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記前側壁部、前記複数の後仕切部および前記複数の中間仕切部は中実構造を有し、前記底板部の下面において、前記前側壁部、前記複数の後仕切部および前記複数の中間仕切部の下側の領域と、周囲の領域とは、上下方向の同じ位置に位置する。

0013

請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前後方向に並ぶ複数組の後仕切部および中間仕切部について、各組の後仕切部および中間仕切部の間にて前記底板部から上方に突出するとともに前後方向に延び、前記各組の後仕切部および中間仕切部を接続する接続仕切部をさらに備え、前記各組の後仕切部および中間仕切部の高さは、前記接続仕切部の上下方向の高さよりも高い。

0014

請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記底板部の下面は凹凸構造を有する。

0015

請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のメス載置具であって、前記底板部の前記下面は、前記下面の周縁領域にて前記凹凸構造の周囲を囲む平滑面部を有する。

0016

請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のメス載置具であって、前記平滑面部の下端面は、前記凹凸構造の下端よりも下側、または、前記凹凸構造の前記下端と上下方向の同じ位置に位置する。

0017

請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載のメス載置具であって、前記複数の中間仕切部よりも前側にて前記底板部から上方に突出し、前記複数の中間仕切部のうち少なくとも一部の中間仕切部と前後方向に並ぶ前仕切部をさらに備え、前記前側壁部の高さおよび前記複数の後仕切部のそれぞれの高さは、前記前仕切部の高さよりも高い。

発明の効果

0018

本発明では、メスを容易かつ安全に載置することができる。

図面の簡単な説明

0019

一の実施の形態に係るメス載置具の斜視図である。
メス載置具の平面図である。
メス載置具の側面図である。
メス載置具の底面図である。
メス載置具の断面図である。
メス載置具の断面図である。
メス載置具の断面図である。
メス載置具上にメスが載置された状態を示す平面図である。
メス載置具上にメスが載置された状態を示す側面図である。
メス載置具の底面図である。
メス載置具の断面図である。

実施例

0020

図1は、本発明の一の実施の形態に係るメス載置具1を示す斜視図である。図2は、メス載置具1の平面図である。図3は、メス載置具1の側面図である。図4は、メス載置具1の底面図である。図5は、メス載置具1を図2中のV−Vの位置にて切断した断面図である。図6は、メス載置具1を図2中のVI−VIの位置にて切断した断面図である。図7は、メス載置具1を図2中のVII−VIIの位置にて切断した断面図である。

0021

メス載置具1は、外科手術等の際に使用される医療用のメスが載置される医療用の物品であり、メスホルダー、メスケース等とも呼ばれる。メス載置具1は、好ましくは硬質樹脂製である。メス載置具1の色は、医療者が着用する手術着の色、および、患者機器台を覆うドレープの色と異なる色(例えば、補色)であることが好ましい。これにより、メス載置具1の位置を容易に視認することができる。メス載置具1は、例えば、インジェクション成形またはプレス成形により形成される。

0022

以下の説明では、図2中のメス載置具1の左右方向を単に「左右方向」と呼び、図2中の上下方向(すなわち、メス載置具1の長手方向)を「前後方向」と呼ぶ。図2中の上側がメス載置具1の「前側」であり、図2中の下側がメス載置具1の「後側」である。メス載置具1では、医療用のメスの長手方向が当該前後方向に略平行になるように、刃先部を前側に向けてメスが載置される。また、以下の説明では、メス載置具1の厚さ方向(すなわち、上記前後方向および左右方向に垂直な方向)を、「上下方向」と呼ぶ。メス載置具1が使用される際には、メス載置具1の上下方向は、必ずしも重力方向と一致する必要はない。

0023

メス載置具1は、底板部2と、前側壁部3と、後仕切部4と、中間仕切部5と、前仕切部6と、接続仕切部7とを備える。底板部2、前側壁部3、後仕切部4、中間仕切部5、前仕切部6および接続仕切部7は、一繋がりの部材である。換言すれば、底板部2、前側壁部3、後仕切部4、中間仕切部5、前仕切部6および接続仕切部7は、一体的に成形されている。図1に示す例では、後仕切部4、中間仕切部5、前仕切部6および接続仕切部7はそれぞれ、複数設けられている。

0024

底板部2は、上下方向に対して略垂直に広がる板状の部位である。底板部2の平面視における形状は、前後方向の長さが左右方向の幅よりも大きい略矩形状である。底板部2の前後方向の長さは、例えば、10cm〜20cmである。底板部2の左右方向の幅は、例えば、3cm〜10cmである。底板部2の前縁の平面視における形状は、左右方向の中央部が前方に突出するように湾曲する略円弧状である。底板部2の後縁の平面視における形状は、左右方向に略平行な略直線状である。

0025

前側壁部3は、底板部2の前端部および前部両側縁から上方に突出する壁状(すなわち、上下方向に略平行に延びる板状)の部位である。前側壁部3の平面視における形状は、後方に向かって開口する略コの字(すなわち、略C字状)である。前側壁部3は、底板部2の前縁および側縁の前部に沿って配置され、底板部2の前側のおよそ1/3〜1/2を囲む。換言すれば、前側壁部3の前後方向の長さは、底板部2の前後方向の長さの約1/3〜1/2である。

0026

図1に示す例では、前側壁部3の上下方向の高さ(以下、単に「高さ」とも呼ぶ。)は、前側壁部3の左右両側の後端部を除き、およそ同じである。前側壁部3の高さとは、前側壁部3の上端と底板部2の下面22との間の上下方向の距離(すなわち、底板部2の下面22からの高さ)である。前側壁部3の高さには、後述する凹凸構造26の凸部27の高さは含まない。前側壁部3の高さが前後方向の位置等により異なる場合、他の部位の高さとの大小を比較する際には、前側壁部3の高さとは、前側壁部3の最大高さを意味する。他の部位の上下方向の高さについても同様である。前側壁部3の後端部の高さは、後方に向かうに従って減少する。前側壁部3の高さは、左右両側の後端部を除き、例えば15mm〜30mmであり、好ましくは20mm以上である。

0027

複数の後仕切部4は、底板部2の後端部にて左右方向に略平行に配列される。複数の後仕切部4は、底板部2の後縁に沿って互いに離間しつつ配置される。複数の後仕切部4はそれぞれ、底板部2の後端部から上方に突出する略柱状(例えば、略四角柱状または略四角錐台状)の部位である。複数の後仕切部4は、前側壁部3の後端から後方に離間した位置に配置される。図1に示す例では、後仕切部4の数は4である。4つの後仕切部4のうち、左右方向の両端に位置する2つの後仕切部4は、底板部2の後端部の側端部に位置する。なお、後仕切部4の数は、2以上の範囲で適宜変更されてよい。

0028

複数の後仕切部4の上下方向の高さは、およそ同じである。後仕切部4の高さは、例えば、前側壁部3の高さとおよそ同じである。後仕切部4の高さは、例えば15mm〜30mmであり、好ましくは20mm以上である。後仕切部4の前後方向の長さL4は、例えば10mm〜25mmである。

0029

複数の後仕切部4のうち、左右方向に隣接する各2つの後仕切部4では、当該2つの後仕切部4の左右方向に対向する一対の側面41(以下、「後仕切側面41」と呼ぶ。)は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に離れる略平面である。換言すれば、当該一対の後仕切側面41の間の間隙42は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に漸次拡大する。図2に示す例では、間隙42は、一対の後仕切側面41の間から前方へと延び、後述する一対の接続仕切側面71の間を通過して、一対の中間仕切側面51の間へと至る。また、メス載置具1には、3つの間隙42が設けられる。間隙42の数は適宜変更されてよい。

0030

各間隙42を挟む一対の後仕切側面41のうち、図5中の右側に位置する後仕切側面41は、左右方向に垂直な仮想面に対して傾斜角αにて傾斜する傾斜面である。また、図5中の左側に位置する後仕切側面41は、左右方向に垂直な仮想面に対して傾斜角βにて傾斜する傾斜面である。図5に示す例では、傾斜角αは傾斜角βよりも大きい。傾斜角αは、例えば0°よりも大きく、かつ、20°以下である。傾斜角βは、例えば0°よりも大きく、かつ、15°以下である。なお、上記一対の後仕切側面41では、傾斜角αの後仕切側面41が図5中の左側に位置し、傾斜角βの後仕切側面41が図5中の右側に位置してもよい。

0031

複数の中間仕切部5は、前後方向において前側壁部3と複数の後仕切部4との間に位置し、左右方向に略平行に配列される。具体的には、複数の中間仕切部5は、前側壁部3の後端から後方に離間した位置に位置し、複数の後仕切部4よりも前側に配置される。複数の中間仕切部5はそれぞれ、底板部2から上方に突出する略柱状(例えば、略四角柱状または略四角錐台状)の部位である。複数の中間仕切部5は、互いに離間しつつ、複数の後仕切部4とそれぞれ前後方向に並ぶ。換言すれば、複数の中間仕切部5はそれぞれ、複数の後仕切部4と左右方向の略同じ位置に位置する。図1に示す例では、中間仕切部5の数は4である。4つの中間仕切部5のうち、左右方向の両端に位置する2つの中間仕切部5は、底板部2の側端部に位置する。なお、中間仕切部5の数も、後仕切部4と同様に、2以上の範囲で適宜変更されてよい。

0032

複数の中間仕切部5の上下方向の高さは、およそ同じである。中間仕切部5の高さは、前側壁部3の高さ、および、後仕切部4の高さよりも低い。換言すれば、前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の中間仕切部5のそれぞれの高さよりも高い。中間仕切部5の高さは、例えば10mm〜20mmであり、好ましくは15mm以上である。中間仕切部5の前後方向の長さL5は、例えば5mm〜15mmである。

0033

複数の中間仕切部5のうち、左右方向に隣接する各2つの中間仕切部5では、当該2つの中間仕切部5の左右方向に対向する一対の側面51(以下、「中間仕切側面51」と呼ぶ。)は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に離れる略平面である。換言すれば、当該一対の中間仕切側面51の間の上述の間隙42は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に漸次拡大する。当該一対の中間仕切側面51はそれぞれ、上述の一対の後仕切側面41とおよそ同じ傾斜角にて傾斜する傾斜面である。

0034

複数の接続仕切部7は、前後方向において複数の中間仕切部5と複数の後仕切部4との間に位置し、左右方向に略平行に配列される。接続仕切部7は、前後方向に並ぶ複数組の後仕切部4および中間仕切部5について、各組の後仕切部4および中間仕切部5の間に配置され、当該後仕切部4および中間仕切部5を接続する。複数の接続仕切部7はそれぞれ、底板部2から上方に突出するとともに前後方向に延びる略柱状(例えば、略四角柱状または略四角錐台状)の部位である。複数の接続仕切部7は、互いに離間しつつ、複数の後仕切部4および複数の中間仕切部5とそれぞれ前後方向に並ぶ。換言すれば、複数の接続仕切部7はそれぞれ、複数の後仕切部4および複数の中間仕切部5と左右方向の略同じ位置に位置する。図1に示す例では、接続仕切部7の数は4である。4つの接続仕切部7のうち、左右方向の両端に位置する2つの接続仕切部7は、底板部2の側端部に位置する。なお、接続仕切部7の数も、後仕切部4および中間仕切部5と同様に、2以上の範囲で適宜変更されてよい。

0035

複数の接続仕切部7の上下方向の高さは、およそ同じである。接続仕切部7の高さは、例えば、中間仕切部5の高さ、および、後仕切部4の高さよりも低い。換言すれば、前後方向に並ぶ各組の後仕切部4および中間仕切部5の高さは、接続仕切部7の高さよりも高い。接続仕切部7の高さは、例えば5mm〜15mmであり、好ましくは10mm以上である。接続仕切部7の前後方向の長さL7は、例えば5mm〜25mmである。

0036

複数の接続仕切部7のうち、左右方向に隣接する各2つの接続仕切部7では、当該2つの接続仕切部7の左右方向に対向する一対の側面71(以下、「接続仕切側面71」と呼ぶ。)は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に離れる略平面である。換言すれば、当該一対の接続仕切側面71の間の上述の間隙42は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に漸次拡大する。当該一対の接続仕切側面71はそれぞれ、上述の一対の後仕切側面41および一対の中間仕切側面51とおよそ同じ傾斜角にて傾斜する傾斜面である。

0037

上述の間隙42の底部における左右方向の幅は、例えば、前後方向のいずれの位置でもおよそ同じである。換言すれば、底板部2の上面21のうち、左右方向に隣接する2つの後仕切部4の間から前方に延びる領域23(以下、「第1仕切部間領域23」と呼ぶ。)の左右方向の幅は、第1仕切部間領域23の前後方向の略全長に亘っておよそ一定である。第1仕切部間領域23の幅は、例えば、5mm〜10mmである。図6に示すように、第1仕切部間領域23は、底板部2の後縁から前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面である。第1仕切部間領域23の水平面に対する傾斜角は、例えば、0.5°〜3°である。

0038

複数の前仕切部6は、前後方向において前側壁部3の前端部と複数の中間仕切部5との間に位置し、左右方向に略平行に配列される。具体的には、複数の前仕切部6は、前側壁部3の左右両側の後端部と前後方向のおよそ同じ位置に位置し、複数の中間仕切部5よりも前側に配置される。複数の前仕切部6はそれぞれ、底板部2から上方に突出する略柱状(例えば、略四角柱状または略四角錐台状)の部位である。複数の前仕切部6は、互いに離間しつつ、複数の中間仕切部5とそれぞれ前後方向に並ぶ。換言すれば、複数の前仕切部6はそれぞれ、複数の中間仕切部5と左右方向の略同じ位置に位置する。図1に示す例では、前仕切部6の数は4である。4つの前仕切部6のうち、左右方向の両端に位置する2つの前仕切部6は、底板部2の側端部近傍に位置し、前側壁部3の左右両側の後端部と左右方向に連続する。なお、前仕切部6の数は適宜変更されてよい。

0039

複数の前仕切部6の上下方向の高さは、およそ同じである。前仕切部6の高さは、例えば、前側壁部3の高さ、および、後仕切部4の高さよりも低い。換言すれば、前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の前仕切部6のそれぞれの高さよりも高い。前仕切部6の高さは、例えば、中間仕切部5の高さよりも高い。前仕切部6の高さは、例えば10mm〜25mmであり、好ましくは15mm以上である。前仕切部6の前後方向の長さL6は、例えば5mm〜10mmである。

0040

複数の前仕切部6のうち、左右方向に隣接する各2つの前仕切部6では、当該2つの前仕切部6の左右方向に対向する一対の側面61(以下、「前仕切側面61」と呼ぶ。)は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に離れる略平面である。換言すれば、当該一対の前仕切側面61の間の間隙62は、底板部2から上方に向かうに従って左右方向に漸次拡大する。当該間隙62は、上述の間隙42と前後方向に並ぶ。間隙62の数は、上述の間隙42の数と同じである。一対の前仕切側面61はそれぞれ、上述の一対の後仕切側面41とおよそ同じ傾斜角にて傾斜する傾斜面である。

0041

上述の間隙62の底部における左右方向の幅は、例えば、前後方向のいずれの位置でもおよそ同じである。換言すれば、底板部2の上面21のうち、左右方向に隣接する2つの前仕切部6の間にて前後方向に延びる領域24(以下、「第2仕切部間領域24」と呼ぶ。)の左右方向の幅は、第2仕切部間領域24の前後方向の略全長に亘っておよそ一定である。第2仕切部間領域24の幅は、例えば、上述の第1仕切部間領域23と同様に5mm〜10mmである。

0042

第2仕切部間領域24は、第1仕切部間領域23と前後方向に並ぶ。図6に示すように、第2仕切部間領域24は、後側から前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面である。第2仕切部間領域24の水平面に対する傾斜角は、第1仕切部間領域23の水平面に対する傾斜角とおよそ同じである。第2仕切部間領域24は、第1仕切部間領域23を前方へと延ばした仮想面(図6中に二点鎖線にて示す。)上に位置する。

0043

底板部2の上面21には、複数の前仕切部6と複数の中間仕切部5との間に位置する凹部25が設けられる。図1に示す例では、平面視において略矩形状の3つの凹部25が左右方向に配列される。各凹部25は、前後方向に並ぶ第1仕切部間領域23および第2仕切部間領域24の間に配置され、第1仕切部間領域23および第2仕切部間領域24と前後方向に並ぶ。

0044

図7に示すように、各後仕切部4、各接続仕切部7、各中間仕切部5、および、各前仕切部6はそれぞれ、上端から底板部2に至るまで空洞を実質的に含まない中実構造を有することが好ましい。なお、当該空洞は、メス載置具1の製造時に意図的に設けられた空間を意味する。底板部2の下面22では、各後仕切部4、各接続仕切部7、各中間仕切部5、および、各前仕切部6のそれぞれの下側に位置する領域と、当該領域の周囲の領域(例えば、第1仕切部間領域23および第2仕切部間領域24の下側の領域)とは、上下方向の略同じ位置に位置する。

0045

底板部2の下面22は、凹凸構造26を有する。図4に示す例では、格子状に配置された多数の矩形のそれぞれが、下方へと突出する小さな凸部27である。凸部27は、例えば、底面が上側に位置し、天頂が下側に位置する四角錐(いわゆる、ピラミッド)型の凸部である。図4では、図示の都合上、当該四角錐の斜辺の図示を省略している。複数の凸部27は、前後方向に対して所定の角度(例えば、45°)にて傾斜する方向に略均等に配列される。凸部27の上下方向の高さは、例えば1mm〜2mmである。凹凸構造26の凸部27を含まない底板部2の上下方向の高さ(すなわち、底板部2の板厚)は、例えば1mm〜2mmである。

0046

図8は、メス載置具1上にメス9が載置された状態を示す平面図である。図9は、メス載置具1上にメス9が載置された状態を示す側面図である。メス9の把持部91(すなわち、刃先部92を除く柄部)は、メス載置具1の複数の後仕切部4のうち、左右方向に隣接する2つの後仕切部4の間に配置される。また、メス9の把持部91は、当該2つの後仕切部4と連続する2つの接続仕切部7および2つの中間仕切部5の間にも位置する。さらに、メス9の把持部91は、上記2つの後仕切側面41と前後方向に並ぶ2つの前仕切側面61の間にも位置する。

0047

メス9の把持部91は、第1仕切部間領域23および第2仕切部間領域24において、底板部2の上面21に接触し、底板部2により下方から支持される。また、把持部91は、上記2つの後仕切部4のうち、図8中の右側の後仕切側面41に接触し、当該後仕切側面41により側方から支持される。メス9の把持部91は、図8中の右側の接続仕切側面71、中間仕切側面51および前仕切側面61にも接触する。換言すれば、メス9は、図8中の右側に傾いた状態で、メス載置具1の底板部2上に載置される。なお、メス9の把持部91は、凹部25の上方では底板部2に接触しない。

0048

メス9の刃先部92は、前側壁部3によって囲まれる領域31(以下、「前部領域31」と呼ぶ。)に配置される。前部領域31は、前後方向に関して、前側壁部3の前端から左右両側の後端に至る。また、前部領域31は、前仕切部6よりも前側に位置する。換言すれば、前部領域31は、コの字状の前側壁部3と複数の前仕切部6とにより囲まれる空間である。前部領域31は、平面視において略矩形状である。メス9の刃先部92は、前部領域31において、底板部2の上面21から上方に離間しており、底板部2とは非接触状態である。刃先部92は、前側壁部3等のメス載置具1の他の部位とも直接的に接触していない。刃先部92の上端部は、前側壁部3の上端部よりも下方に位置することが好ましい。

0049

メス載置具1にメス9が載置された状態では、メス9の把持部91の後端部は、後仕切部4よりも後方に突出しないことが好ましい。換言すれば、把持部91の後端は、後仕切部4の後端と前後方向の同じ位置に位置する、または、後仕切部4の後端よりも前側に位置することが好ましい。また、メス載置具1にメス9が載置された状態では、メス9の把持部91の上端部は、左右の2つの後仕切部4よりも上方に突出しないことが好ましい。換言すれば、当該2つの後仕切部4の上端部は、当該2つの後仕切部4の間に載置されたメス9の把持部91の上端部よりも上側に位置することが好ましい。これにより、メス載置具1上に載置されたメス9の把持部91の後端部に、医療者が誤って接触することが抑制される。

0050

メス載置具1上に載置されたメス9の把持部91に医療者が誤って接触することを抑制するという観点からは、メス9の左右に位置する2つの前仕切部6の上端部も、メス9の把持部91の上端部よりも上側に位置してもよい。また、メス9の左右に位置する2つの中間仕切部5の上端部も、メス9の把持部91の上端部よりも上側に位置してもよい。

0051

以上に説明したように、メス載置具1は、底板部2と、コの字型の前側壁部3と、複数の後仕切部4と、複数の中間仕切部5とを備える。底板部2は、上下方向に対して垂直に広がる。前側壁部3は、底板部2の前端部および前部両側縁から上方に突出する。複数の後仕切部4は、底板部2の後端部にて左右方向に配列される。複数の後仕切部4のそれぞれは、底板部2の後端部から上方に突出する。複数の中間仕切部5は、複数の後仕切部4よりも前側にて底板部2から上方に突出する。複数の中間仕切部5はそれぞれ、複数の後仕切部4と前後方向に並ぶ。

0052

メス載置具1にメス9が載置される場合、メス9の把持部91は、複数の後仕切部4のうち左右方向に隣接する2つの後仕切部4の間に配置される。メス9の刃先部92は、前側壁部3によって囲まれる領域(すなわち、前部領域31)に配置される。前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の中間仕切部5のそれぞれの高さよりも高い。

0053

これにより、メス9の把持部91を2つの後仕切部4の間に挿入する前に、メス9が中間仕切部5の上端部にぶつかってメス9の載置が阻害されたり、メス9の刃先部92が意図せぬ方向を向くことを抑制することができる。その結果、メス9をメス載置具1上に容易かつ安全に載置することができる。また、前側壁部3および複数の後仕切部4を比較的高くすることにより、メス9の把持部91および刃先部92が、後仕切部4および前側壁部3よりも上方に突出することを抑制することができる。その結果、メス載置具1上に載置されたメス9を医療者間で受け渡しする際等に、医療者の手等が誤ってメス9に接触してメス9がメス載置具1から跳ね上がったり、医療者の手等に切創が生じることを抑制することができる。したがって、メス9の受け渡し時の安全性、および、メス9が載置された状態のメス載置具1の安全性を向上することができる。

0054

上述のように、前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは20mm以上であることが好ましい。これにより、メス9の把持部91および刃先部92が、後仕切部4および前側壁部3よりも上方に突出することを抑制することができる。その結果、医療者の手等が誤ってメス9に接触してメス9がメス載置具1から跳ね上がったり、医療者の手等に切創が生じることをさらに抑制することができる。したがって、メス9の受け渡し時の安全性、および、メス9が載置された状態のメス載置具1の安全性をさらに向上することができる。

0055

上述のように、2つの後仕切部4の上端部は、当該2つの後仕切部4の間に載置されたメス9の把持部91の上端部よりも上側に位置することが好ましい。これにより、医療者の手等が誤ってメス9の把持部91の後端部に接触してメス9の刃先部92がメス載置具1から跳ね上がったり、医療者の手等に切創が生じることを抑制することができる。その結果、メス9の受け渡し時の安全性、および、メス9が載置された状態のメス載置具1の安全性をさらに向上することができる。

0056

上述のように、底板部2の上面21のうち、2つの後仕切部4の間から前方に延びる領域(すなわち、第1仕切部間領域23)は、前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面であることが好ましい。これにより、メス9の刃先部92が把持部91よりも少し上側に配置されるため、下方に突出または湾曲している刃先部92を有するメス9が載置される場合あっても、刃先部92が底板部2の上面21に接触することを抑制することができる。その結果、メス載置具1に載置されたメス9の安定性を向上することができる。

0057

また、底板部2の上面21のうち、2つの前仕切部6の間にて前後方向に延びる領域(すなわち、第2仕切部間領域24)も、前方に向かうに従って漸次上方へと向かう傾斜面であることが好ましい。これにより、メス9の刃先部92が底板部2の上面21に接触することをさらに抑制することができる。その結果、メス載置具1に載置されたメス9の安定性をより一層向上することができる。

0058

メス載置具1では、前後方向に並ぶ複数組の後仕切部4および中間仕切部5について、各組の後仕切部4および中間仕切部5を接続する接続仕切部7をさらに備えることが好ましい。接続仕切部7は、各組の後仕切部4および中間仕切部5の間にて底板部2から上方に突出するとともに前後方向に延びる。これにより、メス9をメス載置具1に載置する際に、メス9の把持部91が、前後方向に並ぶ後仕切部4と中間仕切部5との間に誤って載置されることを抑制することができる。その結果、メス9を所定の載置方向である前後方向に沿って正しく載置することができる。

0059

メス載置具1では、2つの後仕切部4の左右方向に対向する一対の側面(すなわち、後仕切側面41)において、左右方向に垂直な仮想面に対する一方の後仕切側面41の傾斜角αは、他方の後仕切側面41の傾斜角βよりも大きいことが好ましい。これにより、メス載置具1にメス9を載置した際に、メス9の側面は、大きい傾斜角αを有する後仕切側面41に接触し、メス9が、当該後仕切側面41側に傾いた状態で支持される。このため、医療者は、所定の方向からメス9の刃先部92の形状を視認しやすくなる。その結果、医療者は、メス載置具1に載置されているメス9の種類を容易に判別することができる。

0060

上述のように、前側壁部3、複数の後仕切部4および複数の中間仕切部5は、中実構造を有することが好ましい。また、底板部2の下面22において、前側壁部3、複数の後仕切部4および複数の中間仕切部5の下側の領域と、周囲の領域とは、上下方向の同じ位置に位置することが好ましい。これにより、メス載置具1の重量を比較的重くすることができるとともに、メス載置具1が載置される場所(例えば、不織布カバー上)と底板部2との接触面積を大きくすることができる。その結果、メス載置具1が載置された場所からずれることを抑制することができる。なお、メス載置具1では、複数の接続仕切部7、および、複数の前仕切部6も、中実構造を有することが好ましい。

0061

上述のように、底板部2の下面22は凹凸構造26を有することが好ましい。これにより、メス載置具1が載置される場所(例えば、不織布カバー上)と底板部2との摩擦を大きくすることができる。その結果、メス載置具1が載置された場所からずれることを抑制することができる。

0062

上述のように、メス載置具1は、複数の中間仕切部5よりも前側にて底板部2から上方に突出する複数の前仕切部6をさらに備えることが好ましい。複数の前仕切部6は、複数の中間仕切部5と前後方向に並ぶ。これにより、メス9をメス載置具1に載置する際に、メス9が斜めに(すなわち、前後方向に対して傾斜して)載置されることを抑制することができる。その結果、メス9を所定の載置方向である前後方向に沿って正しく載置することができる。

0063

また、メス載置具1では、前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さは、複数の前仕切部6のそれぞれの高さよりも高いことが好ましい。これにより、メス9の把持部91を2つの後仕切部4の間に挿入する前に、メス9が前仕切部6の上端部にぶつかってメス9の載置が阻害されたり、メス9の刃先部92が意図せぬ方向を向くことを抑制することができる。その結果、メス載置具1上にメス9をより一層容易かつ安全に載置することができる。

0064

メス載置具1では、前仕切部6の数は、必ずしも中間仕切部5の数と同じである必要はない。例えば、図1に示す例では、4つの前仕切部6のうち左右両端の2つの前仕切部6は、省略されてもよく、あるいは、前側壁部3の左右両側の後端部と一体化されてもよい。この場合、残る2つの前仕切部6は、4つの中間仕切部5のうち、左右方向の中央部に位置する2つの中間仕切部5(すなわち、複数の中間仕切部5のうち一部の中間仕切部5)と前後方向に並ぶ。また、中間仕切部5の数が3である場合、左右方向の中央に位置する中間仕切部5と前後方向に並ぶ1つの前仕切部6がメス載置具1に設けられてもよい。換言すれば、前仕切部6の数は1であってもよい。

0065

すなわち、メス載置具1は、複数の中間仕切部5よりも前側にて底板部2から上方に突出し、複数の中間仕切部5のうち少なくとも一部の中間仕切部5と前後方向に並ぶ前仕切部6をさらに備えることが好ましい。また、好ましくは、当該前仕切部6の高さよりも、前側壁部3の高さおよび複数の後仕切部4のそれぞれの高さの方が高い。これにより、上記と同様に、メス9を所定の載置方向である前後方向に沿って正しく載置することができる。また、メス載置具1上にメス9をより一層容易かつ安全に載置することができる。

0066

図10は、メス載置具1の下面22の他の例を示す底面図である。図10に示す例では、底板部2の下面22の周縁領域は、凹凸構造26が設けられない平滑面部28である。平滑面部28は、下面22の周縁領域の全周に亘って設けられ、凹凸構造26の周囲を囲む。換言すれば、凹凸構造26は、略環状の平滑面部28に囲まれた内側の領域に設けられる。なお、図10に示す例では、凹凸構造26の前後方向の中央部に、凸部27が設けられない非凹凸領域260が配置されており、非凹凸領域260により凹凸構造26が前後に分断されている。

0067

平滑面部28が設けられる上記周縁領域とは、下面22の周縁を含み、当該周縁から内側に広がる帯状の領域である。当該周縁領域の幅(すなわち、平滑面部28の幅)は、下面22の全周に亘っておよそ一定である。平滑面部28の幅は、例えば、凹凸構造26における凸部27のピッチの1倍〜2.5倍である。例えば、当該ピッチが2mmの場合、平滑面部28の幅は、2mm〜5mmである。なお、平滑面部28の幅は変化してもよい。

0068

図11は、図10に示すメス載置具1の平滑面部28近傍の部位を、X1−X1の位置にて前後方向に垂直に切断した断面図である。図11に示す例では、平滑面部28の下端面281は、上下方向に略垂直であり、凹凸構造26の下端(すなわち、複数の凸部27の下端の頂点)と上下方向の略同じ位置に位置する。平滑面部28の下端面281は、凹凸構造26の下端よりも下側に位置してもよい。いずれの場合も、凹凸構造26の下端が、平滑面部28の下端面281よりも下方に突出することが防止される。平滑面部28の下端面281が、凹凸構造26の下端よりも下側に位置する場合、下端面281と凹凸構造26の下端との間の上下方向の距離は、例えば、0mmよりも大きく、かつ、1mm以下であり、好ましくは、0.3mm〜0.5mmである。なお、平滑面部28の下端面281は、凹凸構造26の下端よりも上側に位置していてもよい。

0069

図11に示す例では、底板部2の下面22の端縁(平滑面部28の端縁でもある。)は、左右方向の外側かつ下方に向かって凸状であるR形状を有する。当該端縁は、C面形状を有していてもよい。換言すれば、底板部2の下面22の端縁は、角部を有しない形状である。さらに換言すれば、底板部2の下面22の端縁は、R面取り加工またはC面取り加工が施された場合と略同様の形状を有する。なお、メス載置具1がインジェクション成形またはプレス成形により形成される場合、実際には、当該端縁に対して面取り加工が行われることはなく、金型により上記形状が実現される。

0070

以上に説明したように、底板部2の下面22は、下面22の周縁領域にて凹凸構造26の周囲を囲む平滑面部28を有することが好ましい。これにより、下面22の周縁領域に凹凸構造26が設けられる場合に比べて、メス載置具1の下面22の端縁に接触した物品が凹凸構造26により擦られて(すなわち、引っ掻かれて)傷つくことを抑制することができる。例えば、ドレープに対してメス載置具1が傾斜した状態で近付けられ、最初にメス載置具1の下面22の端縁のみがドレープに接触するような場合であっても、ドレープが当該端縁により擦られて傷つくことを抑制することができる。また、メス載置具1を保持する医療者の指や等がメス載置具1の下面22の端縁に接触して痛みを感じることを抑制することができる。

0071

上述のように、メス載置具1の下面22の端縁は、角部を有しない形状であることがさらに好ましい。これにより、下面22の端縁に接触した物品が傷つくことをさらに抑制することができる。また、メス載置具1を保持する医療者が痛みを感じることをさらに抑制することができる。

0072

上述のように、平滑面部28の下端面281は、凹凸構造26の下端よりも下側、または、凹凸構造26の当該下端と上下方向の同じ位置に位置することが好ましい。これにより、メス載置具1がトレーの底のような平らな硬い面上に載置された状態で、凹凸構造26が当該面に接触することを防止または抑制することができる。これにより、当該面上にてメス載置具1が移動した場合(例えば、何らかの衝撃等で滑り動いた場合)であっても、当該面が凹凸構造26により傷つくことを防止または抑制することができる。一方、メス載置具1が患者を覆うドレープ等の柔軟な物品上に載置された状態では、ドレープ等の一部が凹凸構造26の複数の凸部27の間に入り込んで凹凸構造26と接触し、凹凸構造26が滑り止めとして働くため、メス載置具1の位置がずれることを防止または抑制することができる。

0073

上述のメス載置具1では、様々な変更が可能である。

0074

例えば、底板部2の下面22に設けられる凹凸構造26では、凸部27の数、大きさ、形状および配置は、様々に変更されてよい。例えば、凹凸構造26として、平面視における1辺の長さが約1mm〜2mmの正方形状の突起部が、10個程度、底板部2の下面22に略均等に互いに離間して配置されてもよい。あるいは、凹凸構造26は、シボ加工により形成された細かい皺による凹凸模様(すなわち、シボ)であってもよい。なお、メス載置具1では、底板部2の下面22から凹凸構造26が省略されてもよい。

0075

メス載置具1では、前側壁部3、複数の後仕切部4、複数の接続仕切部7、複数の中間仕切部5および複数の前仕切部6のうち、いずれか1つ以上の部位が中空構造を有していてもよい。この場合、底板部2の下面22において、当該部位の下側の領域は上方に向かって凹んでいてもよい。

0076

左右方向に対向する一対の後仕切側面41では、一方の後仕切側面41の傾斜角αと、他方の後仕切側面41の傾斜角βとはおよそ同じであってもよい。また、傾斜角αおよび/または傾斜角βは、約0°であってもよい。換言すれば、一対の後仕切側面41の一方または双方が、左右方向に対して略垂直であってもよい。左右方向に対向する一対の接続仕切側面71、一対の中間仕切側面51および一対の前仕切側面61についても同様である。

0077

底板部2の上面21では、第1仕切部間領域23は必ずしも傾斜面である必要はなく、上下方向に対して略垂直であってもよい。また、第2仕切部間領域24も必ずしも傾斜面である必要はなく、上下方向に対して略垂直であってもよい。

0078

メス載置具1では、複数の後仕切部4の高さ、前後方向の長さ、形状および数等は、上述の例には限定されず、適宜変更されてよい。複数の接続仕切部7、複数の中間仕切部5、および、複数の前仕切部6についても同様である。また、2つの後仕切部4の間に載置されたメス9の把持部91の上端部は、当該2つの後仕切部4の上端部と上下方向の略同じ位置に位置していてもよく、当該2つの後仕切部4の上端部よりも多少上側に突出していてもよい。

0079

メス載置具1では、複数の後仕切部4の高さは異なっていてもよい。また、複数の中間仕切部5の高さも異なっていてもよい。さらには、前側壁部3の高さと、複数の後仕切部4のそれぞれの高さとは異なっていてもよい。前仕切部6の高さは、例えば、前側壁部3の高さ、および/または、複数の後仕切部4のそれぞれの高さと略同じであってもよい。

0080

メス載置具1では、前仕切部6は必ずしも設けられる必要はなく、省略されてもよい。また、メス載置具1では、複数の接続仕切部7は必ずしも設けられる必要はなく、省略されてもよい。

0081

メス載置具1は、メス9以外の医療器具(例えば、持針器剪刀鉗子等)の載置に利用されてもよい。

0082

上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。

0083

1メス載置具
2底板部
3 前側壁部
4 後仕切部
5 中間仕切部
6 前仕切部
7 接続仕切部
9 メス
21 (底板部の)上面
22 (底板部の)下面
23 第1仕切部間領域
26凹凸構造
28 平滑面部
31前部領域
41 後仕切側面
91把持部
92刃先部
281 (平滑面部の)下端面
α,β 傾斜角

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