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技術 吸収性物品、及び表面シート

出願人 大王製紙株式会社
発明者 巣山潤之介
出願日 2018年9月18日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-173444
公開日 2020年3月26日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-043963
状態 未査定
技術分野 吸収性物品とその支持具
主要キーワード 幾何学的形 各中心線 移行経路 溶着処理 賦形処理 溶着面積 原料材 粒状粉
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

表面シートにおける液残りを防止し、且つ優れたデザイン性を備えた吸収性物品を提供する。

解決手段

表面シートと、不透液性裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートに、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニット複数構成し、前記ユニット同士の間隔は、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径より大きい。

概要

背景

生理用ナプキンパンティーライナー失禁パッド等の吸収性物品としては、透液性表面シート不透液性裏面シート、及び両シートの間に設けられた吸収体とを有するものが一般的である。これらのうち表面シートには、繊維を集積させて得られる不織布等が用いられることが多い。表面シートには、体液拡散性の向上、肌触りの向上等を目的として、熱、圧力等による賦形処理を施すことが知られている。

例えば、特許文献1には、クッション層肌当接層との2層からなる液透過性トップシートを有する吸収性物品であって、熱エンボスが前記トップシートの全面に形成されており、熱エンボスの長手方向が吸収性物品の短手方向に向く形状を有すると共に、千鳥状に配置され、且つ隣り合って配置される熱エンボスの長手方向及び短手方向の間隔が、熱エンボスを施す部材の厚みの2倍以上である、吸収性物品が開示されている。

概要

表面シートにおける液残りを防止し、且つ優れたデザイン性を備えた吸収性物品を提供する。表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートに、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニット複数構成し、前記ユニット同士の間隔は、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径より大きい。

目的

本発明の一態様は、表面シートにおける液残りを防止し、且つ優れたデザイン性を備えた吸収性物品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

表面シートと、不透液性裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートに、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニット複数構成し、前記ユニット同士の間隔は、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径より大きい、吸収性物品。

請求項2

前記吸収性物品の装着時に肌側に位置する第1表面シートと、下着側に位置する第2表面シートとが積層されてなる、請求項1に記載の吸収性物品。

請求項3

前記仮想円の直径が、0.5〜5.0mmである、請求項1又は2に記載の吸収性物品。

請求項4

1つの前記ユニットに含まれる前記棒状部の数は2〜5である、請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品。

請求項5

前記棒状部の形状は、2〜10のアスペクト比を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。

請求項6

前記ユニットは、千鳥状に配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品。

請求項7

前記棒状部の形状は、短辺が前記ユニットの内側を向く凧形である、請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品。

請求項8

前記棒状部の形状は多角形であり、一のユニットに含まれる棒状部の多角形の一辺と、別のユニットに含まれる棒状部の多角形の一辺とが、同一の仮想直線上にある、請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品。

請求項9

吸収性物品に用いられる透液性の表面シートであって、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニットを複数構成し、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径が、前記ユニット同士の間隔より小さい、表面シート。

技術分野

0001

本発明は、吸収性物品、及び表面シートに関する。

背景技術

0002

生理用ナプキンパンティーライナー失禁パッド等の吸収性物品としては、透液性の表面シート、不透液性裏面シート、及び両シートの間に設けられた吸収体とを有するものが一般的である。これらのうち表面シートには、繊維を集積させて得られる不織布等が用いられることが多い。表面シートには、体液拡散性の向上、肌触りの向上等を目的として、熱、圧力等による賦形処理を施すことが知られている。

0003

例えば、特許文献1には、クッション層肌当接層との2層からなる液透過性トップシートを有する吸収性物品であって、熱エンボスが前記トップシートの全面に形成されており、熱エンボスの長手方向が吸収性物品の短手方向に向く形状を有すると共に、千鳥状に配置され、且つ隣り合って配置される熱エンボスの長手方向及び短手方向の間隔が、熱エンボスを施す部材の厚みの2倍以上である、吸収性物品が開示されている。

先行技術

0004

特許第4953613号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に開示の吸収性物品のトップシートでは、長手方向及び短手方向を有する熱エンボスが同じ向きで平行に並んで配置されているため、熱エンボス同士が近接しやすい。特に、短手方向に並ぶ熱エンボス間の部分では液が保持されやすくなり、いわゆる液残りが生じる可能性があった。また、特許文献1の熱エンボスは、見た目を考慮したものではなく、高いデザイン性好む使用者の要求に十分に応えることができなかった。

0006

上記の点に鑑みて、本発明の一態様は、表面シートにおける液残りを防止し、且つ優れたデザイン性を備えた吸収性物品を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第一の態様は、表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品であって、前記表面シートに、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニット複数構成し、前記ユニット同士の間隔は、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径より大きい。

0008

上記第一の態様によれば、表面シートに形成された溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニットを複数構成しているので、棒状部同士が平行に並んで近接する部分を少なくできるか、或いはなくすことができる。また、ユニットにおいて、棒状部に内接する仮想円を描くことができるので、ユニットの中心付近でも棒状部同士が所定距離を保つことができ、棒状部同士の密集が防止され、溶着部の近接による液残りを防止することができる。

0009

さらに、ユニット同士の間隔が、ユニットに含まれる棒状部に内接する最小の仮想円の直径より大きいので、ユニット間に十分な間隔を置くことができ、液残りの防止作用を向上させることができる。また、1つのユニットに含まれる複数の溶着部(棒状部)が1つのまとまりとして視覚的に認識でき、このまとまりによって所定形状を表現することができる。そのため、表面シート、ひいては吸収性物品のデザイン性を高めることができる。

0010

本発明の第二の態様では、前記吸収性物品の装着時に肌側に位置する第1表面シートと、下着側に位置する第2表面シートとが積層されてなる。

0011

上記第二の態様によれば、表面シートの各層に異なる機能を付与させることができる。

0012

本発明の第三の態様では、前記仮想円の直径が、0.5〜5.0mmである。

0013

上記第三の態様によれば、仮想円の直径を所定範囲とすることで、ユニットの中心付近での液の滞りをさらに解消できるとともに、1つのユニットによって所定形状をより明確に表現することができ、デザイン性を向上させることができる。

0014

本発明の第四の態様では、1つの前記ユニットに含まれる前記棒状部の数は2〜5である。

0015

上記第四の態様によれば、1つのユニットが所定数の棒状部を含むことによって、ユニットが形成する形状の可能性を広げることができるとともに、ユニット内の棒状部が密集してシート剛性過度に大きくなることを防止することができる。

0016

本発明の第五の態様では、前記棒状部の形状は、2〜10のアスペクト比を有する。

0017

上記第五の態様によれば、棒状部が所定のアスペクト比を有するので、棒状部の長手方向に沿った体液の誘導がより円滑になるとともに、棒状部が過度に長くなって体液の拡散阻害することを防止できる。

0018

本発明の第六の態様では、前記ユニットは、千鳥状に配置されている。

0019

上記第六の態様によれば、同じ数のユニットを格子状に設けた場合に比べ、体液がより拡散しやすくなる。

0020

本発明の第七の態様では、前記棒状部の形状は、短辺が前記ユニットの内側を向く凧形である。

0021

上記第七の態様によれば、ユニットの中央付近に到達した体液を、棒状部の辺に沿って速やかにユニット外へと拡散させることができる。また、デザイン性も高まる。

0022

本発明の第八の態様では、前記棒状部の形状は多角形であり、一のユニットに含まれる棒状部の多角形の一辺と、別のユニットに含まれる棒状部の多角形の一辺とが、同一の仮想直線上にある。

0023

上記第八の態様によれば、表面シートを異なるユニットにわたる範囲で、仮想直線が延びる方向に変形させやすくなるので、吸収性物品を身体の動き追従して変形させることが容易になる。また、溶着部を熱圧ドラムで形成する場合、ドラムの表面加工時に、溶着部に対応する凸部を直線的な切削によって形成することができるので、製造上の手間やコストを低減することができる。

0024

本発明の第九の態様は、吸収性物品に用いられる透液性の表面シートであって、少なくとも一部の領域にわたって溶着部が形成され、前記溶着部は、平面視で放射状に配置された複数の棒状部を含むユニットを複数構成し、前記ユニットに含まれる前記棒状部に内接する最小の仮想円の直径が、前記ユニット同士の間隔より小さい。

0025

上記第九の態様によれば、上記第一の態様と同様の効果を奏する表面シートを提供することができる。

発明の効果

0026

本発明の一態様によれば、表面シートにおける液残りを防止し、且つ優れたデザイン性を備えた吸収性物品を提供することができる。

図面の簡単な説明

0027

本発明の一形態による吸収性物品の部分破断平面図、及び断面図を示す。
本発明の一形態による表面シートの溶着部のパターンについて説明する図である。
溶着部の変形例を示す図である。
溶着部の変形例を示す図である。
溶着部のパターンの変形例を示す図である。
図5の一部の拡大図である。

実施例

0028

以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳説する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものであり、一部の寸法が大きく又は小さくなっている場合がある。

0029

本発明の一形態は、生理用ナプキン、パンティーライナー(おりものシート)、失禁パッド、紙おむつ等の吸収性物品であって、所定の構成を有する表面シートを備えたものである。また、本発明の一形態は、そのような表面シートでもある。

0030

図1(a)に、本形態による吸収性物品1の部分破断平面図を示す。また、図1(b)に、吸収性物品1のI−I線断面図(側方の一部を省略して図示)を示す。

0031

図1(a)及び(b)に示すように、吸収性物品1は、不透液性の裏面シート2と、透液性の表面シート3と、これら両シート2、3間に設けられた吸収体4とを有する面状の構成体である。吸収性物品1の装着時には、表面シート3側が肌に触れる側(肌側又は表面側)となり、裏面シート2側が下着に固定される側(下着側又は裏面側)となる。

0032

図1(a)に示すように、吸収性物品1は全体として、第1方向D1に所定の長さを有し、第1方向D1と直交する第2方向(幅方向)D2に所定の幅を有する細長い形状を有している。吸収性物品1の幅は、略一定であっても、第1方向(長手方向)D1にわたって変化していてもよい。装着時には、長手方向D1が、身体の前後方向となるように、下着のクロッチ部分に取り付けて下着を履くことにより、吸収性物品1を身体に接触させることができる。

0033

吸収体4は、平面視で、裏面シート2をはみ出ない大きさ及び形状になっている。そして、吸収体4の長手方向の両端縁では、裏面シート2と表面シート3との外縁が、ホットメルト等の接着剤ヒートシール超音波シール等の接着手段によって接合されている。また、吸収体4の側方部(幅方向の両端縁)においては、表面シート3側の両側部に長手方向D1に沿って設けられたサイド不織布7、7と、裏面シート2とが上記同様の接着手段によって接合されている。裏面シート2の裏面側には、下着に吸収性物品1を固定するためのズレ止め材が設けられていてもよい。

0034

裏面シート2は、吸収体4中を浸透して裏面側に到達した体液(経血、おりもの、尿等)を下着に移行させないようにするシートである。裏面シート2には、ポリエチレンポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。また、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、ムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられることがさらに望ましい。このような遮水・透湿性シート材として、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート等を用いることができる。

0035

表面シート3は、体液を速やかに透過させ、その裏面側に積層された吸収体4へと移行させる透液性のシートである。表面シート3は、合成された又は天然の繊維を用いて構成された不織布を含むことが好ましい。また、不織布に多孔性プラスチックシート等を積層させたものを用いることもできる。

0036

表面シート3を構成する繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィンポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレート等のポリエステルナイロン6ナイロン66等のポリアミド等の合成繊維レーヨンキュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維が挙げられる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維をとした芯鞘型繊維サイドバイサイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を用いることもできる。これらの材料は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。

0037

不織布の加工法としては、スパンレース法スパンボンド法サーマルボンド法メルトブローン法ニードルパンチ法等が挙げられる。これらの加工法のうち、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性富む不織布を製造できる点で好ましく、サーマルボンド法は嵩高でソフトな不織布を製造できる点で好ましい。

0038

また、表面シート3には、親水性又は疎水性を付与する処理が施されていてもよい。この処理は、親水剤又は疎水剤を、予め繊維材料に混合させておく、又は不織布の表面に塗布することによって行うことができる。

0039

表面シート3は、第1表面シート(トップシート)3Aと第2表面シート(セカンドシート)3Bとが積層されてなる多層構成とすることができる(図1(b))。各層は同じ構成であってもよいし異なる構成であってもよいが、第1表面シート3Aとして、体液を厚み方向に、すなわち吸収体4方向に拡散させる機能が比較的高いものを用い、第2表面シート3Bとして、体液を面方向に拡散させる機能が比較的高いものを用いることが好ましい。また、表面シート3に溶着処理等の賦形処理を施す場合、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bとを同じ材料で構成するか、又は共通する材料を両層に含有させると、各層に含まれる繊維同士が接合しやすくなるので、比較的弱い処理条件でも賦形処理が可能となる。

0040

第1表面シート3Aの材料及び第2表面シート3Bの材料としては、表面シート3の材料として上述したものを用いることができる。また、第1表面シート3A及び第2表面シート3Bとして、サーマルボンド法又はスパンボンド法によって形成された親水性の不織布を用いることが好ましく、嵩高で細い繊維を含むため肌触りが良好であることからサーマルボンド法によって形成された不織布を用いることがより好ましい。第1表面シート(トップシート)3A及び第2表面シート(セカンドシート)3Bにそれぞれ異なる材料を用いた場合、第1表面シート3Aをサーマルボンド不織布で、第2表面シート3Bをスパンボンド不織布で構成することが好ましい。これにより、第1表面シート3Aの繊維密度を第2表面シート3Bの繊維密度より低くした構成を容易に形成することができる。この構成により、体液は、毛管現象により第1表面シート3Aから第2表面シート3Bへと引き込まれやすくなるので、第1表面シート3A上に排出された体液を速やかに吸収体4へと誘導することができる。また、体液が表面から見えにくくなるため、体液の吸収が確実に行われていることを印象付けることもできる。

0041

なお、表面シート3は、3層以上を積層させて構成してもよい。その場合、各層の構成は同じであってもよく異なっていてもよい。また、各層には、上記の材料を用いることができる。

0042

吸収体4を構成する材料は、体液を吸収して保持できるものであれば限定されないが、綿状パルプ吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。化学パルプの原料材としては、広葉樹材針葉樹材等が用いられるが、繊維長が長いこと等から針葉樹材が好適に使用される。

0043

吸収体4は、積繊又はエアレイド法によって製造されたものが好ましい。吸収体4は、その形状保持等のために、クレープ紙又は不織布等からなる、着色又は無着色(白色)の被包シートによって包まれていてもよい。

0044

サイド不織布7としては、体液の浸透を防止する、或いは肌触り感を高める等の目的に応じて、適宜の撥水処理又は親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。サイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維又は再生繊維等を素材とすることができる。サイド不織布7の撥水処理には、シリコン系、パラフィン系等の撥水剤を用いることができる。

0045

本発明の一形態では、表面シート3に、立体的凹凸を形成する賦形処理が施されている。表面シート3に、賦形処理を施すことによって、体液を引き込んで誘導させる機能を向上させたり、表面シート3と肌とが接触する面積を低減して肌触りを向上させたり、剛性を高めたりすることができる。また、賦形処理されて凹部となった部分(賦形処理部)により、視認可能な所定形状を構成することによって、デザイン性、審美性を向上させることもできる。

0046

賦形処理は、熱及び/又は圧力によって、或いは薬剤等を用いて材料を局所的に変性させて、シートの厚みを局所的に変える処理であってよい。賦形処理としては、処理によって複数の溶着部が間隔を置いて形成される処理(溶着処理)が好ましい。形成される溶着部は、シートに含まれる繊維同士が少なくとも部分的に溶着融着)し、嵩密度が大きくなった部分である。溶着部は、その周辺の部分に比べ厚みが小さく、つまり凹部又は窪みとなっている部分である。溶着部は、例えば、ローラ等を用いて熱及び圧力を加える、いわゆる熱エンボス処理によって形成することができる。

0047

なお、表面シート3が単層の場合には、層内の繊維同士が溶着して溶着部が形成される。また、表面シート3が積層された2層以上を含む場合には、積層された層間の繊維同士が溶着して、又は同じ層内での繊維同士及び積層された層間の繊維同士が溶着して溶着部が形成される。

0048

本発明の一形態では、表面シート3の少なくとも一部の領域にわたって溶着部を形成することができる。すなわち、離間した複数の溶着部が、表面シート3の一部の領域全面にわたって、又は図1(a)に示すように表面シート3の全面にわたって分布していてよい。溶着部が表面シート3の一部の領域に形成されている場合には、例えば、吸収体4が積層されない領域及び/又はサイド不織布7に覆われる領域に溶着部が形成されないようにすることもできる。また、溶着部は、少なくとも体液排出口対応領域及びその周辺に設けられていることが好ましい。

0049

溶着部が形成されている上記の少なくとも一部の領域において、表面シート3の面積100%に対する溶着部の面積(以下、面積率とも呼ぶ)は、1〜50%とすることができる。1%以上とすることで、体液の誘導を促進させる等の溶着部の作用を向上させることができる一方、50%以下とすることで、表面シート3、ひいては吸収性物品1の剛性が過度に高まることを防ぎ、また体液が表面シートで過剰に保持されて却って液の拡散を妨げること等を防止することができる。

0050

以下、表面シート3の溶着部について、より詳細に説明する。図2(a)に、本発明の一形態による表面シート3の一部を拡大した平面図を示す。図2(a)の溶着部10のパターンは、図1に示す吸収性物品の溶着部10のパターンとは異なるものである。また、図2(b)に、図2(a)の一部をさらに拡大した図を示す。図2においては、溶着部10を黒色で示す。

0051

図2(a)及び(b)に示すように、溶着部10は、平面視で放射状に配置された、平面視で棒状の部分(棒状部12)を含むユニット20を複数構成している。ここで、平面視形状としての棒状とは、長さが幅よりも長い細長い形状を意味する。棒状部12の形状(1つの棒状部12の輪郭線によって形成される形状)は、幅が一定であってもなくともよい。また、長手方向の一方の端部又は両端は、丸められている、又はっていてよい。さらに、棒状部12の形状には、直線的に延びている形状のみならず、屈曲又は湾曲した形状も含まれ得る。

0052

溶着部の各部分の形状が棒状部12となっていることで、体液を棒状部12の長手に沿って、棒状部12のない領域へと誘導させやすくなる。よって、複数の棒状部12の配向に応じて、表面シート3上及び/又は表面シート3内での体液を所望の方向に移行させやすくなる。

0053

棒状部12の平面視形状は、角張った輪郭を有していてもよいし、角のない滑らかな輪郭を有する形状、例えば長楕円形等であってもよい。全体として棒状と認識できる形状であれば、部分的に凹部を有する形状であってもよい。棒状部12は、具体的には、三角形四角形等の多角形であってもよい。四角形である場合、長方形平行四辺形ひし形を含む)、台形等の形状とすることができる。また、多角形である場合には、1つの頂点がユニット20の中央を向くように配置されていると、ユニット20内に排出された体液を、その頂点をなす2つの辺に沿って速やかにユニット20外へと誘導することができるので、好ましい。

0054

図2(a)及び(b)に示す形態では、棒状部12は凧形である。すなわち、全ての辺が、隣り合うどちらかの辺と等しい長さを有する四角形、或いは2つの二等辺三角形が結合して形成された四角形である。このような凧形形状では、長い方の辺に沿って体液を誘導しやすくなるので、誘導させたい方向に応じて棒状部12を配置することで、表面シート3全体における体液の誘導をコントロールすることが可能となる。

0055

図2(b)に示すように、本形態では、複数の凧形の棒状部12は、短辺124、124がユニット20の中央を向くように、さらには2つの短辺124、124がなす頂点がユニット20の中央を向くように配置されている。つまり、凧形棒状部12が最大幅を有する位置からユニット20内側に向かう部分の長さ(長手方向長さ)は、ユニット20外側に向かう部分の長さより短くなっている。これにより、ユニット20中央付近に排出された体液を、凧形の2つの短辺124、124に沿って2筋に速やかに誘導させ、さらに2つの長辺125、125に沿ってユニット20中央からユニット20外へより遠くに体液を誘導させることができる。

0056

棒状部12のアスペクト比は2〜10であると好ましく、2.5〜6程度であるとより好ましい。ここで、アスペクト比とは、棒状部12の長さの、幅に対する比の値であり、すなわち、長手方向の長さの、長手方向に直交する短手方向の長さに対する比の値である。棒状部12の幅が変化している形状の場合には、アスペクト比は、最大長さの、最大幅に対する比の値とすることができる。また、棒状部12が湾曲している場合には、棒状部12の両端間の距離の、最大幅に対する比の値とすることができる。

0057

アスペクト比が2以上であることで、棒状部12の長い縁部に沿った又は長手に沿った体液の誘導を促進することができる。またアスペクト比が10以下であることで、棒状部12の短手方向での体液の移行が阻害されることを防止できる。

0058

棒状部12の長さ(長手方向長さ)は、1.0〜10mmとすることができる。また、棒状部12の最大幅は、0.5〜2.0mmとすることができる。

0059

図2(a)及び(b)に示すように、ユニット20に含まれる複数の棒状部12は、放射状に配置されている。すなわち、棒状部12の長手方向が、ユニット20の内側からユニット20の外側に向かって四方八方に延びるように配置されている。例えば、棒状部12は、各棒状部12の一端がユニットの中心を向くように配置されていてよい。つまり、各棒状部12に中心線(棒状部12の長手方向に沿った中心線、又は棒状部12の幅を二分する位置を連結させた線)を引いた場合、その中心線がユニットの中央に収束するような配置とすることができる。その場合、中心線は等しい角度間隔で配置されていると好ましい。

0060

1つのユニット20に含まれる棒状部12の数が3以上である場合、1つのユニット20に含まれる棒状部12の3以上、或いは全ての棒状部12の中心線が1点で交わるように配置することができる。例えば、図2(b)の右側のユニットにて示すように、棒状部12a、12b、12c、12dの中心線12La、12Lb、12Lc、12Ldは、等しい角度間隔で延び、ユニット20中央の一点を通るようなっている。図示の形態では、各中心線は互いに約90°の角度をなし、向かい合う棒状部12a及び12cの中心線12La及び12Lcは一直線状にあり、向かい合う棒状部12b及び12dの中心線12Lb及び12Ldは一直線状にある。

0061

この放射状の配置によって、ユニット20内での複数の棒状部12の過度の近接を防止できる。例えば、棒状部12同士が2つ以上、或いは3つ以上平行に並ぶことを回避できるので、棒状部12(溶着部10)の密集を防止することができる。

0062

また、図2(b)に示すように、ユニット20に含まれる複数の棒状部12は、棒状部に内接する仮想円Cを描くことができるように配置されている。そのため、棒状部12同士が所定距離を保つことができ、棒状部12の密集が防止できる。このように、ユニット20内で棒状部12が密集していないことで、溶着部の近接によって過度に多い量の体液が表面シート3に保持されることなく、液残り(溶着部及びその付近の領域で体液の拡散が滞っている状態)を防止することができる。

0063

複数の棒状部12によって構成されたユニット20は、表面シート3に複数設けられている。図2(a)の形態では、複数のユニット20は格子状に配置されている。図2(a)では、格子状パターン縦横の並びは、吸収性物品1を形成する際に吸収性物品1の長手方向D1及び幅方向D2にそれぞれ対応しているが、吸収性物品1の長手方向D1及び幅方向D2と表面シート3の溶着部10のパターンとの関係は図示のものに限られない。

0064

図2(a)に示すように、1つのユニット20に含まれる棒状部12は、隣接する別のユニット20に含まれる棒状部12とは共通していない。別の言い方をすれば、複数の棒状部12によって1つのユニットが構成され、この1つのユニット20に含まれる棒状部12以外の複数の棒状部12によって別のユニットが構成されている。

0065

1つのユニットに含まれる棒状部12の数は複数あればよく、2〜5であると好ましい。棒状部12の数を2以上とすることで、ユニットによってよりデザイン性の高い形状を表現することができ、また溶着部10に沿って体液を誘導しやすくなる。一方、棒状部12の数を5以下とすることで、ユニット20内の棒状部12が密集してユニット20及びその付近の剛性が過度に高まることを防止することができる。

0066

また、図2(b)に示すように、ユニット20同士の間隔bは、ユニット20に含まれる棒状部12に内接する最小の仮想円Cの直径aより大きい。本明細書において、ユニット20同士の間隔bとは、1つのユニット20に含まれる棒状部12と、隣接する別のユニット20に含まれる棒状部12との最小間隔を指す。

0067

1つのユニット内に棒状部が3つある場合、棒状部12に内接する仮想円は1つであるので、その仮想円が最小仮想円Cとなる。一方、1つのユニット内に棒状部が4つ以上ある場合には、棒状部12に内接する仮想円は複数となり得るので、その最小の仮想円を最小仮想円Cとする。図2(a)及び(b)に示す形態のように、棒状部12が4以上あっても、全ての棒状部12から等しい距離に仮想円Cの中心Oがある場合には、棒状部12に内接する仮想円は1つとなり、その仮想円が最小仮想円Cとなる。

0068

上記のようなユニット20同士の間隔と、棒状部12に内接する仮想円の大きさとの関係によって、ユニット20間に十分な間隔を置くことができる。そのため、使用者は、1つのユニットに含まれる複数の棒状部12をひとまとまりとして視覚的に認識できる。そして、1つのユニット20によって所定形状を表現することが可能となり、デザインの可能性が広がる。

0069

最小仮想円Cの直径aは、0.5〜5mmとすることができる。直径aが、0.5mm以上であることで、ユニット20の中央に体液の移行経路をより確実に形成することができる。また、棒状部12が密集しすぎず、剛性が過度に高くなることを防止することができる。直径aを5mm以下とすることで、複数の棒状部12のユニットとしての一体感が得られ、ユニット20によって形成される形状が認識されやすくなる。

0070

ユニット20同士の間隔bは、より具体的には、0.6〜15mmとすることができ、3〜12mmであると好ましい。また、間隔bの、直径aに対する比の値(b/a)は1超となるが、1.1〜10であると好ましく、2〜7であるとより好ましい。上記比の値が1.1以上であることで、複数の棒状部12のユニットとしての一体感が得られ、ユニット20によって形成される形状が認識されやすくなり、上記比の値が10以下であることで、複数のユニット20に沿った体液の誘導、すなわち1つのユニット20に含まれる棒状部12から別のユニット20に含まれる棒状部12への体液の誘導も可能となる。

0071

ユニット20によって表現される所定形状は、デザイン性の観点から、単なる幾何学的形状に留まらず、人が見た時に、植物、動物生活用品装飾品等概念想起し得る形状にすることもできる。そのような形状としては、例えば、花、葉、星、結晶リボン等が挙げられる。図1及び図2の形態では、1つのユニット20が、星又は閃光を想起させ得る形状を形成している。

0072

このように、本形態では、複数の互いに分離した溶着部10(棒状部12)が構成する1つのユニット20によって、所定形状を表現することができる。よって、同じ所定形状を1つの連続した溶着部によって表現する場合と比べて、溶着面積の合計を小さくすることができる。

0073

ここで、デザイン性を重視して溶着部の視認性を向上させたい場合等に、溶着処理(賦形処理)の条件を強くする、例えばより高温、より高圧の条件で処理を行うことがある。また、表面シート3に用いられる材料によって、或いは第1表面シート3Aの材料と第2表面シート3Bの材料との組合せによっても、処理条件を強くする場合がある。そのような場合、溶着部における繊維同士の溶着が進み、溶着部が部分的に又は全て無孔化(フィルム化)することもある。溶着部がフィルム化した場合、溶着部及びその周辺では、体液が表面シートを透過、移行しにくくなり、シートに残ってしまうことがある。

0074

これに対し、本形態では、上述のように、同じ所定形状を1つの連続した溶着部で表現する場合と比べ、溶着面積の合計を小さくできる。よって、処理条件を強くして溶着部を形成した場合でも、ユニットによる形状の表現によって高いデザイン性を有すると同時に、透液性を確保した表面シート及び吸収性物品を得ることができる。

0075

図3(a)〜(e)に、一ユニットに含まれる棒状部12の構成の変形例を示す。図3(a)〜(e)には、放射状に配置された複数の棒状部12を含む1つのユニット20を示す。また、各例では、棒状部12に内接する内接円の最小の仮想円Cも示す。

0076

図3(a)のユニット20は、棒状部12の数が3である点で図2に示すものと異なる。本例は、1つのユニット20に含まれる溶着部部分の面積を低減させることができるので、表面シート3の柔軟性を確保する観点から好ましい。

0077

図3(b)のユニット20は、棒状部12の形状が、図2に示したものとは異なっている。すなわち、本例では、棒状部12は、幅がほぼ一定の長方形となっている。棒状部12の形状がこのような幅一定の形状である場合、棒状部12の輪郭がより明確に認識できるので、ユニット20によって形成されるデザインの視認性が向上し、デザイン性が高まる。

0078

図3(c)に示す例では、ユニット20に含まれる棒状部12の数は2つである。そして、各棒状部12は直線状ではなく、屈曲している。棒状部12が、図示のように屈曲、又は湾曲している場合には、棒状部12に中心線を引いた場合、棒状部12の両端部における中心線同士がなす角度は、80°以上であると好ましい。

0079

図3(a)〜(c)に示す形態では、ユニット20内の複数の棒状部12の形状及び大きさは等しい。しかし、図3(d)に示すように、ユニット20に含まれる棒状部12の大きさが互いに異なっていてもよい。図3(d)の例では、向かい合う一対の棒状部12a及び12cと、別の一対の棒状部12b及び12dとを含む、計4つの棒状部12が形成されている。向かい合う2つの棒状部12の形状及び大きさは互いに同じであるが、一対の棒状部12a及び12cの大きさは、別の対の棒状部12b及び12dの大きさとは異なっている。これにより、液を特定の方向に方向付けしやすくなる。例えば、本形態による表面シート3を用いて吸収性物品1を構成する場合に、棒状部12a及び12cが並ぶ方向を長手方向D1に沿わせた場合、長手方向D1での体液の誘導が進みやすくなり、幅方向D2の漏れの防止を助成することができる。

0080

図3(e)に示す例では、棒状部12a、12b、12c及び12dの形状は、図2に示すものと同様、凧形となっているが、各棒状部の中心線12La、12Lb、12Lc及び12Ldが一点で交わっていない。向かい合う棒状部12a及び12cの中心線12La及び12Lcは互いに平行であり、同様に向かい合う棒状部12b及び12dの中心線12Lb及び12Ldは互いに平行となっている。

0081

図3(e)の例によれば、体液は、矢印で示すようにユニット20外へと移行させやすくできる。そのため、体液がユニット20内に留まりにくく、液残りをさらに低減することができる。

0082

なお、図示の形態による溶着部のパターンでは、ユニットを構成する棒状部12以外の溶着部は設けられていないが、ユニット20を構成する棒状部12以外の溶着部、例えば、ドット状又は他の形状の溶着部が形成されていてもよい。但し、溶着面積を低減するという観点から、特に仮想円C内に、溶着部が存在しないことが好ましい。

0083

また、図4に、棒状部12の変形例を示す。図4(a)は、図2(a)及び(b)等に示した凧形の棒状部12の1つの拡大図である。また、図4(b)に、図4(a)のII−II線断面図を示す。図4(a)及び(b)に示すように、棒状部12は、比較的厚みの大きい、すなわち浅い凹部である浅溶着部121と、比較的厚みの小さい、すなわち深い凹部である深溶着部122とを有する。このような厚さ(又は深さ)の異なる溶着部は、1つの棒状部12内で部分的に溶着処理の処理条件を変更することによって形成することができる。

0084

図4(a)及び(b)に示すように、棒状部12の凧形の短辺124、124側で深く、長辺側で浅くなるよう溶着部が形成されていることによって、体液をユニット20の中央に近い位置で集めて、ユニット20外側へ向かって誘導しやすくなる。

0085

このように、1つの棒状部12において、厚みは均一であってもよいし、不均一であってもよい。また、1つのユニット20内の異なる棒状部12同士の厚みは同じであってもよいし、異なっていてもよい。

0086

図5に、溶着部10のユニット20の配置パターンの変形例を示す。図5に示すパターンは、図1(a)の吸収性物品1において用いられている表面シート3の溶着部のパターンと同様である。図2(a)に示すパターンでは、複数のユニット20は格子状に並んでいたのに対し、図5のパターンでは、複数のユニット20が千鳥状に配置されている。ここで、千鳥状パターンの縦横の並びは、吸収性物品1を形成する際に吸収性物品1の長手方向D1及び幅方向D2にそれぞれ対応しているが、吸収性物品1の長手方向D1及び幅方向D2と溶着部10のパターンとの関係は、図示のものに限られない。

0087

このような千鳥状の配置によって、棒状部12に沿ってユニット20外へと移行してきた体液を、溶着部のない領域へとさらに誘導できる。よって、図5に示す矢印で示すように、体液を表面シート3上及び/又は表面シート3内全体へと拡散させやすくなる。

0088

図2(a)に示す格子状の配置、及び図5に示す千鳥状の配置は、いずれも規則的なパターンとなっている。しかし、ユニット20同士の間隔bが、ユニット20に含まれる棒状部12に内接する最小の仮想円の直径aより大きいという関係を有するのであれば、ユニット20の分布を局所的に不規則にして、ユニット同士の間隔bが異なる領域を形成してもよい。

0089

また、図2(a)及び図5のいずれの形態でも、各ユニット20は同じ構成を有しているが、放射状に配置された複数の棒状部12を含み、ユニット20同士の間隔bが棒状部12に内接する最小の仮想円の直径aより大きいのであれば、ユニット20間の構成を異なるものとしてもよい。例えば、棒状部12の長さや、棒状部12に内接する最小の内接円Cの直径aを、ユニット20間で異ならせてもよい。

0090

また、図5に示すパターンにおいては、1つのユニットに含まれる棒状部12の凧形の短辺と、別のユニットに含まれる棒状部12の凧形の短辺とが直線状に配置されるように構成されている。図6に、図5に示す千鳥状の配置パターンの一部の拡大図を示す。

0091

図6に示すように、ユニット20Aに含まれる棒状部12Aの一短辺124Aと、ユニット20Aでない別のユニット20Bに含まれる棒状部12Bの一短辺124Bとが、仮想直線X1上にある。また、ユニット20Aに含まれる棒状部12A'の一短辺124A'と、ユニット20Aでない別のユニット20Bに含まれる棒状部12B'の一短辺124B'とが、仮想直線X2上にある。このため、表面シート3がじられるように力がかかった時、複数の異なるユニットにおいて同じ方向に(仮想直線に沿って)変形が生じ得るので、吸収性物品を装着した場合に身体の動きに追従して表面シート3が変形できるので、装着時の違和感を低減できる。

0092

上述のように、吸収性物品の長手方向D1及び幅方向D2と溶着部のパターンとの関係は特に限定されないが、図6に示す溶着部の配置では、仮想直線X1及びX2は、吸収性物品の長手方向D1及び幅方向D2に対して角度をなしている。そのため、装着時に、例えば吸収性物品が、長手方向に延びる中心線を中心として捩れても、そのような捩れに追従した吸収性物品の変形を容易にすることができる。

0093

また、溶着部を熱圧搾ドラムで形成する場合、ドラムの表面加工時に、溶着部に対応する凸部を直線的な切削、すなわち、上記の仮想直線X1及びX2に沿った切削によって形成することができる。これにより、製造上の手間やコストを低減することができる。その場合、図示の例のように、仮想直線X1と仮想直線X2とに挟まれた領域に溶着部が形成されていないことが好ましい。

0094

1吸収性物品
2裏面シート
3表面シート
3A 第1表面シート(トップシート)
3B 第2表面シート(セカンドシート)
4吸収体
7サイド不織布
10溶着部
12、12a、12b、12c、12d、12A、12A'、12B、12B' 棒状部
12La、12Lb、12Lc、12Ld 棒状部の中心線
20ユニット
121 浅溶着部
122 深溶着部
124、124A、124A'、124B、124B' 凧形棒状部の短辺
125 凧形棒状部の長辺
C 最小仮想円
X1、X2仮想直線
D1 第1方向(吸収性物品1の長手方向)
D2 第2方向(吸収性物品1の幅方向)

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