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課題

本開示は、ヒト乳クリーム組成物ならびにヒト乳クリーム組成物を作製する方法およびヒト乳クリーム組成物を使用する方法を特徴とする。

解決手段

特に、本開示は、ヒト乳クリーム組成物を使用してヒト乳のカロリー含有量を上昇させる方法を特徴とする。一態様において、本開示は、ヒト乳に由来する低温殺菌クリームを含むヒト乳クリーム組成物であって、約2.5kcal/mlを含む組成物を特徴とする。

概要

背景

ヒト母乳は、新生児集中治療処置室(NICU)内の乳児を含む、乳児のための最適な栄養と見なされている(American Academy of Pediatrics,Section on Breastfeeding.Breastfeeding and the Use of Human Milk.Pediatrics,115:496〜506,2005)。通例、NICUで使用するヒト乳は、乳児自身の母親によるものであるが、提供者から提供されることもある。極低出生体重(VLBW)児の場合、これらの乳児が必要とする追加の栄養を提供するために、牛乳にヒト乳増強剤を添加することが多い。

ヒト乳は栄養素含有量分析されることはまれであるが、一般にヒト乳は、およそ0.7Kcal/mL(20kcal/オンス)を含有すると想定されている。しかし、Wojcikら(J Am Diet Assoc,109:137〜140,2009)は、このことはあてはまらないことが多く、415個のヒト母乳提供検体調査による検体の25%が0.585kcal/mL(17.3kcal/オンス)以下を有し、検体の65%が0.7kcal/mL(20kcal/オンス)以下を有することを示した。結果として、予想されたエネルギーおよび栄養素含有量は、かなりの割合の時間で達成されていない。最終的な結果は、乳児は特に体重に関して、望ましい成長パターンを得ていないということである。この問題に対する現行の解決策としては、完全非経口栄養(total parenteral nutrition、TPN)法による乳児の静脈内栄養補給が挙げられる。TPNは必要なレベルの栄養をVLBW乳児に送達するのに有効であるが、TPNは例えば肝障害を含む多くの負の副作用にも関連している。

概要

本開示は、ヒト乳クリーム組成物ならびにヒト乳クリーム組成物を作製する方法およびヒト乳クリーム組成物を使用する方法を特徴とする。特に、本開示は、ヒト乳クリーム組成物を使用してヒト乳のカロリー含有量を上昇させる方法を特徴とする。一態様において、本開示は、ヒト乳に由来する低温殺菌クリームを含むヒト乳クリーム組成物であって、約2.5kcal/mlを含む組成物を特徴とする。なし

目的

極低出生体重(VLBW)児の場合、これらの乳児が必要とする追加の栄養を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

ヒト乳由来する低温殺菌クリームを含むヒト乳クリーム組成物であって、約2.5kcal/mlを含む、ヒト乳クリーム組成物。

請求項2

約25%の脂肪を含む、請求項1に記載のヒトクリーム組成物。

請求項3

ヒトスキムミルク透過液をさらに含む、請求項1に記載のヒトクリーム組成物。

請求項4

脱イオン水をさらに含む、請求項1に記載のヒトクリーム組成物。

請求項5

前記組成物経腸栄養法に使用される、請求項1に記載のヒトクリーム組成物。

請求項6

前記経腸栄養法が低出生体重児のためである、請求項5に記載のヒトクリーム組成物。

請求項7

ヒト乳クリーム組成物を製造する方法であって:(a)ヒト乳のプール入手する工程、(b)前記ヒト乳のプールをクリーム部分およびスキムミルク部分に分離する工程、(c)前記クリーム部分を調合して、約2.5kcal/mlを含むクリーム組成物を得る工程、ならびに(d)前記クリーム組成物を低温殺菌する工程を含む方法。

請求項8

前記分離工程超遠心分離による、請求項7に記載の方法。

請求項9

前記スキムミルク部分から水を限外濾過して、ヒトスキムミルク透過液を得る工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。

請求項10

工程(c)が前記ヒトスキムミルク透過液のある体積を前記クリーム部分に添加することを含む、請求項7に記載の方法。

請求項11

工程(c)が脱イオン水のある体積を前記クリーム部分に添加することを含む、請求項5に記載の方法。

請求項12

前記ヒト乳のプールを不純物汚染物質薬剤および/または病原体について検査する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。

請求項13

前記検査工程が微生物パネルを使用した検査を含む、請求項12に記載の方法。

請求項14

前記検査工程がHIVHBVおよびHCVについてのPCR分析を含む、請求項12に記載の方法。

請求項15

前記検査工程がウシタンパク質を検出する、請求項12に記載の方法。

請求項16

前記検査工程が1種類以上薬物について検査することを含む、請求項12に記載の方法。

請求項17

前記1種類以上の薬剤がアンフェタミンベンゾジアゼピンコカインメタンフェタミンオピエート、THCおよびこれの主代謝産物より選択される、請求項16に記載の方法。

請求項18

前記ヒト乳のプールが1名以上の提供者による、請求項7に記載の方法。

請求項19

ヒト乳の前記カロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させる方法であって、(a)ヒト乳の検体を入手する工程、(b)前記ヒト乳のカロリー含有量を測定する工程、(c)前記ヒト乳のカロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させるのに必要なヒト乳クリーム組成物の体積を決定する工程、(d)前記ヒト乳クリーム組成物の体積をヒト乳の容器に添加する工程を含む、方法。

請求項20

前記望ましいカロリー含有量が0.7kcal/mL(20kcal/オンス)である、請求項19に記載の方法。

請求項21

前記ヒト乳クリーム組成物が約2.5kcal/mlを含む、請求項19に記載の方法。

請求項22

前記ヒト乳クリーム組成物が約25%の脂質を含む、請求項21に記載の方法。

請求項23

前記ヒト乳が経腸栄養法のためである、請求項19に記載の方法。

請求項24

前記経腸栄養法が低出生体重児のためである、請求項23に記載の方法。

請求項25

乳児身長発育速度頭囲発育速度および体重発育速度を含む成長測定基準を上昇させる方法であって、前記乳児にヒト乳に由来するヒト乳クリーム組成物を投与する工程を含み、前記クリーム組成物が約2.5kcal/mLを含み、前記ヒト乳クリーム組成物を摂取する乳児と前記ヒト乳クリーム組成物を摂取しない乳児との平均発育速度の差の信頼区間の95%下限が0.38である、方法。

請求項26

前記信頼区間において劣性がないことの定義が−3の下限である、請求項25に記載の方法。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照
本願は、参照によりその内容全体がここに組み入れられている、2013年3月13日に出願された、米国仮出願第61/779,781号の優先権を主張する。

0002

(発明の分野)
本開示は、一般に、高脂肪ヒト乳製品、例えば標準化ヒトクリーム組成物組成物の製造方法および組成物の使用方法に関する。

背景技術

0003

ヒト母乳は、新生児集中治療処置室(NICU)内の乳児を含む、乳児のための最適な栄養と見なされている(American Academy of Pediatrics,Section on Breastfeeding.Breastfeeding and the Use of Human Milk.Pediatrics,115:496〜506,2005)。通例、NICUで使用するヒト乳は、乳児自身の母親によるものであるが、提供者から提供されることもある。極低出生体重(VLBW)児の場合、これらの乳児が必要とする追加の栄養を提供するために、牛乳にヒト乳増強剤を添加することが多い。

0004

ヒト乳は栄養素含有量分析されることはまれであるが、一般にヒト乳は、およそ0.7Kcal/mL(20kcal/オンス)を含有すると想定されている。しかし、Wojcikら(J Am Diet Assoc,109:137〜140,2009)は、このことはあてはまらないことが多く、415個のヒト母乳提供検体調査による検体の25%が0.585kcal/mL(17.3kcal/オンス)以下を有し、検体の65%が0.7kcal/mL(20kcal/オンス)以下を有することを示した。結果として、予想されたエネルギーおよび栄養素含有量は、かなりの割合の時間で達成されていない。最終的な結果は、乳児は特に体重に関して、望ましい成長パターンを得ていないということである。この問題に対する現行の解決策としては、完全非経口栄養(total parenteral nutrition、TPN)法による乳児の静脈内栄養補給が挙げられる。TPNは必要なレベルの栄養をVLBW乳児に送達するのに有効であるが、TPNは例えば肝障害を含む多くの負の副作用にも関連している。

発明が解決しようとする課題

0005

このため、TPNの望ましくない有害な副作用を回避する、低カロリーのヒト乳の製造の問題を解決する解決策が必要である。本発明は、乳児に供給する全体の体積を実質的に増加させずに経腸投与して、ヒト乳のカロリー含有量を増加させることができる低温殺菌高脂肪ヒト乳製品を提供することによって問題を解決する。

課題を解決するための手段

0006

本開示は、高脂肪ヒト乳製品、例えばヒトクリーム組成物ならびに高脂肪ヒト乳製品の製造方法および使用方法を特徴とする。

0007

一態様において、本開示は、ヒト乳に由来する低温殺菌クリームを含むヒト乳クリーム組成物であって、約2.5kcal/mlを含む組成物を特徴とする。一実施形態において、組成物は約25%の脂肪を含む。別の実施形態において、ヒトクリーム組成物は、ヒトスキムミルク透過液をさらに含む。また別の実施形態において、ヒトクリーム組成物は脱イオン水をさらに含む。

0008

一実施形態において、組成物は経腸栄養法に使用される。詳細な実施形態において、経腸栄養法は低出生体重児のためである。

0009

別の態様において、本開示は、ヒト乳クリーム組成物を製造する方法であって、ヒト乳のプール入手する工程、ヒト乳のプールをクリーム部分およびスキムミルク部分に分離する工程、クリーム部分を調合して約2.5kcal/mlを含むクリーム組成物を得る工程ならびにクリーム組成物を低温殺菌する工程を含む方法を特徴とする。一実施形態において、分離工程超遠心分離による。

0010

一実施形態において、ヒト乳クリーム組成物を製造する方法は、スキムミルク部分から水を限外濾過して、ヒトスキムミルク透過液を得る工程をさらに含む。関連実施形態において、調合工程は、ヒトスキムミルク透過液のある体積をクリーム部分に添加することを含む。別の実施形態において、調合工程は、脱イオン水のある量をクリーム部分に添加することを含む。

0011

また別の実施形態において、ヒト乳クリーム組成物を製造する方法は、ヒト乳のプールを不純物汚染物質薬剤および/または病原体について検査する工程をさらに含む。一実施形態において、検査工程は、微生物パネルを使用する検査を含む。別の実施形態において、検査工程は、HIVHBVおよびHCVについてのPCR分析を含む。一実施形態において、検査工程は、ウシタンパク質を検出する。また別の実施形態において、検査工程は、1種類以上の薬物を検査することを含む。関連実施形態において、1種類以上の薬剤は、アンフェタミンベンゾジアゼピンコカインメタンフェタミンオピエート、合成オピオイド(例えばオキシコドンオキシモルホン)、THCおよびこれの主代謝産物より選択される。

0012

方法の一実施形態において、ヒト乳のプールは、1名以上の提供者から提供される。

0013

別の態様において、本開示は、ヒト乳のカロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させる方法であって、ヒト乳の検体を入手する工程、ヒト乳のカロリー含有量を測定する工程、ヒト乳のカロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させるのに必要なヒト乳クリーム組成物の体積を決定する工程、ヒト乳クリーム組成物の体積をヒト乳の容器に添加する工程を含む方法を特徴とする。一実施形態において、望ましいカロリー含有量は、0.7kcal/mL(20kcal/オンス)である。

0014

ヒト乳のカロリー含有量を増加させる方法の一実施形態において、ヒト乳クリーム組成物は、約2.5kcal/mlを含む。関連実施形態において、ヒト乳クリーム組成物は、約25%の脂肪を含む。

0015

方法の別の実施形態において、ヒト乳は経腸栄養法用である。関連実施形態において、経腸栄養法は低出生体重児のためである。

0016

本明細書で特徴とする組成物および方法は、ヒト乳クリーム製品に関する。(例えば母親または提供者の)ヒト乳への栄養添加の根拠は、かなりの早産をした母親による母乳が、満期産児と比べて、その乳児の上昇した代謝および成長要求を完全に満たすために十分な栄養素含有量を含んでいないことが見出されたことから生じている(Hawthorne et al.,Minerva Pediatr,56:359〜372,2004;Lawrence and Lawrence,Breastfeeding:A Guide for the Medical Profession,6th edition.Philadelphia:Elsevier Mosby,2005;and Ziegler,Human Milk for the Preterm Infant,International Congress of the Human Milk Banking Association of North America.Alexandria,VA,2005)。

0017

興味深いことに、いわゆる「早期産乳」は、満期産をした母親の母乳よりも高レベルのタンパク質を含有することがある(Hawthorne et al.,Minerva Pediatr,56:359〜372,2004;Lawrence and Lawrence,Breastfeeding:A Guide for the Medical Profession,6th edition.Philadelphia:Elsevier Mosby,2005;and Ziegler,Human Milk for the Preterm Infant,International Congress of the Human Milk Banking Association of North America.Alexandria,VA,2005)。しかし、これらのレベルは、特に、新生児集中治療以前の日々を生き抜くように運命づけられていない大きさの乳児においては、成長および発達の適切な初期レベルやそれ以上を確保するには、まだ不十分である。これらの上昇した栄養レベルは比較的短寿命であり、「早期産乳」は、満期産乳と急速に区別できなくなることもある。このため、これらの乳児への毎日栄養補給における栄養素含有量によって、カロリーやタンパク質などの主要成分の許容されるレベルが満たされることが不可欠である。

0018

しかし、乳児に供給されるヒト乳のカロリー含有量が測定されることは非常にまれである。Wocjikらが行った研究(J Am Diet Assoc,109:137〜140,2009)によって実証されるように、LBW児およびVLBW児に供給されるヒト乳が早期産児栄養要求を満たす十分な量のカロリーを提供しないことが多いと考えられる。本明細書に記載する高脂肪ヒト乳組成物は、本問題の解決策を提供し、乳児、例えばLBW児に供給する体積を増加させることなく、カロリー含有量を望ましいレベルまで増加させる目的で、例えばヒト乳に栄養添加するために使用されてよい。このことは、必要なのがカロリー摂取の上昇だけであり、タンパク質含有量でない場合、特に有用である。本発明の組成物は、タンパク質を増加させることなくカロリーを増加させることによってこの問題を解決し、したがって問題に対するよりコスト効率的な解決策を提供する。

0019

栄養を静脈経由で供給して消化管バイパスする方法である、完全非経口栄養(TPN)は、LBW児に栄養補給するためによく使用される。しかし、TPNは、例えば高血糖低血糖脂質生成、肝合併症(例えば脂肪感および胆汁うっ滞)、敗血症および血餅を含む、複数の潜在的な合併症と関連している。特に、LBW児の高脂肪および高タンパク質要求は、栄養が非経口的に摂取される場合に、肝障害を生じる傾向がある。したがって、TPNに関連する負の影響を避けるために、TPNではなく、可能な限り早く経腸栄養法によって乳児に提供することが望ましい。本明細書に記載する高脂肪ヒト乳組成物を使用して、ヒト乳のカロリー含有量および脂肪含有量を増加させることにより、ヒト乳脂肪経腸送達の手段を提供することができる。完全ヒト乳ベース食餌を維持することによって、壊死性腸炎などの合併症の発病率が低下し、したがって、高脂肪ヒト乳製品によって栄養添加したヒト乳の経腸栄養補給をTPNの代わりに使用してよいと考えられる。

0020

「早産」、「早期産」および「低出生体重(low-birth-weight、LBW)」児という用語は、互換的に使用され、在胎齢が37週未満でおよび/または体重が2500g未満で出生された乳児を示す。特に、「極低出生体重(very-low-birth-weight、VLBW)」児という用語は、出生体重が1250g以下の乳児を示す。したがって、「LBW児」は、VLBW児を含む。

0021

全乳」という用語は、脂肪が除去されていないヒト乳を示す。

0022

バイオバーデン」とは、乳中に存在するおそれのある微生物汚染物質および病原体(一般に生存している)、例えばウイルス、細菌、カビ真菌類などを意味する。

0023

本明細書で引用するすべての特許、特許出願および参考文献は、参照によりこれの全体が組み入れられている。別途定義しない限り、本明細書で使用する技術用語および科学用語は、当業者によって普通に理解されるのと同じ意味を有する。

0024

ヒトクリーム組成物
本明細書に記載する高脂肪ヒト乳組成物、すなわちヒトクリーム組成物は、ヒト全乳から製造される。一実施形態において、ヒトクリーム組成物は、1ml当たり約2.0kcalから約3.0kcal以上を含む。好ましい実施形態において、ヒトクリーム組成物は、約2.5kcal/mlを含む。ヒトクリーム組成物は、約18%から約30%以上の脂質(すなわち脂質)を含んでよいと考えられる。一実施形態において、ヒトクリーム組成物は約25%の脂肪である。

0025

本明細書に記載するヒトクリーム組成物は、望ましいカロリー含有量および/または脂肪の望ましいパーセンテージを有するために1種類以上の追加の成分を含んでよいことが考えられる。したがって、一実施形態において、ヒトクリーム組成物は添加ヒトスキムミルク透過液を含む。スキムミルク透過液(「透過液」)は、ヒト乳増強剤の製造において、これまで廃棄物と考えられていたヒトスキムミルクの限外濾過によって製造された液体である。別の実施形態において、ヒトクリーム組成物は、高脂肪ヒト乳に加えて脱イオン(DI)水を含む。

0026

一般に、ヒトクリーム組成物は、貯蔵および/または出荷のために凍結され、使用前に解凍される。

0027

ヒトクリーム組成物の製造方法
本明細書に記載するヒトクリーム組成物は、ヒト全乳から製造される。ヒト乳は、乳児自身の母親からまたは1名以上の提供者から入手してよい。ある実施形態において、ヒト乳はプールされて、ヒト乳のプールが提供される。例えば、ヒト乳のプールは2名以上(例えば10名以上)の提供者からの乳を含む。別の例として、ヒト乳のプールは、1名の提供者による2回以上の提供物を含んでよい。

0028

提供者乳の入手
一般に、ヒト乳は提供者によって提供され、提供者が事前スクリーニングおよび承認を受けてから、いずれの乳も加工される。各種の技法を使用して、好適な提供者が識別および認定される。見込み提供者は、承認過程一環として、かかりつけ医および自分の子供の小児科医からリリース(release)を入手する必要がある。これは特に、提供者が慢性疾患でなく、提供者の子供が(複数の)提供物の結果として悪影響を受けないことを保証するのに役立つ。乳回収および配布を認定および監視するための方法およびシステムは、例えば、参照によりこれの全体が本明細書に組み入れられている、米国特許出願公開第12/728,811号(U.S.2010/0268658)に記載されている。提供者は、自身の提供物に対する報酬を受けても受けなくてもよい。

0029

通常、提供者のスクリーニングには、処方薬および非処方薬の評価、乱用薬物の検査およびある病原体についての検査を含む、包括的なライフスタイルおよび病歴アンケート調査が含まれる。提供者は、例えばヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)、HIV−2、ヒトヒトTリンパ球向性ウイルス1型(HTLV−I)、HTLV−II、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)および梅毒についてスクリーニングされてよい。

0030

提供者は、定期的に再認定されてよい。例えば、提供者が提供継続を望む場合、提供者は、初回認定で使用されたプロトコルによるスクリーニングを4か月ごとに受けることを求められる。再認定を受けないまたは認定に不合格となった提供者は、再認定を受けるまで見送られ、または再認定スクリーニングの結果によって正当化される場合には永久に見送られる。後者の状況の場合には、この提供者が提供した残りの乳すべてがストックから除去され、破棄されるか、または研究目的のみに使用される。

0031

提供者は、指定施設(例えば母乳バンク事業所)で提供してよいか、または好ましい実施形態において、自宅搾乳してよい。提供者が自宅で搾乳する場合、提供者は、承認されるために、例えば供給された温度計冷凍庫内の温度を測定して、冷凍庫がヒト乳を保管するのに十分低温であることを確認する。

0032

提供者識別情報の検査
提供者が承認を受けると、母乳は提供者によって自宅で搾乳され、母乳バンク施設で回収されていないため、提供されたヒト乳に対して提供者識別情報マッチングが行われてよい。特定の実施形態において、母乳が本当に承認された提供者によるものであることを保証するために、各提供者の母乳に遺伝子マーカー、例えばDNAマーカーについてサンプリングを行うことができる。このような対象識別技法は、当分野で公知である(例えば、参照によりこれの全体が本明細書に組み入れられている、国際公開出願第PCT/US2006/36827号を参照のこと)。母乳は、検査結果受理されるまで、保管(例えば−20℃以下にて)および隔離してよい。

0033

例えば、本明細書で特徴とする方法は、ヒト母乳見込み提供者から生物標準検体を入手する工程を含んでよい。このような検体、これに限定されるわけではないが、口腔粘膜細胞検体、または吸引血液検体、乳、唾液毛根または他の好都合組織などは、当分野で公知の方法によって入手してよい。参照提供者核酸(例えばゲノムDNA)の検体は、これに限定されるわけではないが、乳、唾液、口腔細胞、毛根、血液および間期核を有するまたは中期細胞を有する他のいずれかの好適な細胞または組織検体を含む、好都合な生物検体から単離できる。検体には、一意の参照番号をラベル表示する。検体は、見込み提供者を識別できる1種類以上のマーカーを、検体の入手時またはこの直後に分析することができる。分析結果は、例えばコンピュータ可読媒体に保存することができる。またはもしくは加えて、検体を保存して、後でマーカーを識別するために分析することができる。

0034

生物参照検体は、当分野で公知の方法、例えばSTR遺伝子座STR分析HLA遺伝子座のHLA分析または個々の遺伝子/対立遺伝子多遺伝子分析によってタイピングされたDNAであってよいと考えられる。標準検体のDNA型プロファイルは、例えばコンピュータ可読媒体に記録および保存される。

0035

生物参照検体を自己抗原について、当分野で公知の抗体または自己抗原プロファイルを決定する他の方法を使用して検査してよいと考えられる。抗原(または別のペプチド)プロファイルは、例えばコンピュータ可読媒体に記録および保存することができる。

0036

ヒト乳の検査検体は、1種類以上の識別マーカーを識別するために採取される。提供されたヒト乳の検体は、提供者の参照検体として同じ1つまたは複数のマーカーが分析される。参照生物検体および提供乳のマーカープロファイルが比較される。マーカー間の一致(およびいずれの追加の不一致マーカーがないこと)によって、提供乳が参照検体の提供者と同じ個人によるものであることが示される。一致がないこと(または追加の不一致マーカーが存在すること)によって、提供乳が検査を受けていない提供者によるものであるか、または検査を受けていない提供者による体液によって汚染されていることが示される。

0037

提供ヒト乳検体および提供参照生物検体は、1種類以上のマーカーについて検査することができる。例えば、各検体は、複数のDNAマーカーおよび/またはペプチドマーカーについて検査できる。しかし、各検体からのマーカーを比較するために、両方の検体を少なくともいくつかの同じマーカーについて、検査する必要がある。

0038

このため、標準検体および提供ヒト乳検体は、異なる識別マーカープロファイルが存在するか検査されてよい。予想された対象による識別マーカープロファイル以外に識別マーカープロファイルがない場合は、一般に、提供ヒト乳を汚染している他のヒトまたは動物による体液(例えば乳)がないことが示されている。この対象で予想されたシグナル以外のシグナルがある場合、結果は汚染を示している。このような汚染があると、乳が検査に不合格となる。

0039

参照検体および提供ヒト乳の検査は、提供施設および/または乳加工施設で行うことができる。参照検体検査の結果は、保存されて、同じ提供者による今後のいずれの提供物とも比較することができる。

0040

汚染物質のスクリーニング
次に乳は、病原体について検査される。乳は、例えばウイルス、例えばHIV−1、HBVおよびHCVを特定するために例えばポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction、PCR)によって遺伝子的にスクリーニングしてよい。各種の細菌種、真菌類およびカビを培養によりスクリーニングする微生物パネルも、汚染物質を検出するために使用してよい。例えば、微生物パネルを好気性菌数、バチルスセレウスエシェリキアコリサルモネラシュードモナス大腸菌スタフィロコッカスアウレウス酵母およびカビについて検査してよい。特にバチルス・セレウスは、低温殺菌によって除去できない病原性細菌である。病原体スクリーニングは、低温殺菌の前後に行ってよい。

0041

病原体のスクリーニングに加えて、提供者乳は、乱用薬物(例えばコカイン、アヘン剤、合成オピオイド(例えばオキシコドン/オキシモルホン)メタンフェタミン、ベンゾジアゼピン、アンフェタミンおよびTHC)および/または不純物、例えば非ヒトタンパク質についても検査してよい。例えば、提供者が提供物に対して報酬を受ける場合に提供物の体積を増加させる目的で例えば牛乳または牛乳乳児用調製粉乳がヒト乳に添加されないようにするために、例えばELISAを使用して乳を非ヒトタンパク質、例えばウシタンパク質について検査してよい。

0042

ヒト乳の加工
ヒト乳はスクリーニングされると、高脂肪製品、例えばヒトクリーム組成物を製造するために加工される。提供施設および乳加工施設は、同じ施設であることも、異なる施設であることも可能である。乳加工は、大量のヒト乳、例えば出発材料約75リットルロットから約2000リットル/ロットを用いて行うことができる。

0043

患者に栄養を提供するための、ヒト乳からの脂質を含む組成物を得る方法は、2007年12月10日に出願されたPCT出願第PCT/US07/86973号(WO 2008/073888)に記載され、これの内容はこれの全体が本明細書に組み入れられている。

0044

ヒト乳を上記のように識別目的および汚染回避の両方のために慎重に分析した後、次に乳に例えば約200ミクロンフィルタによる濾過および熱処理を行う。例えば、組成物は約63℃以上にて約30分以上処理することができる。次に、乳を分離装置、例えば遠心分離機に移して、スキムからクリーム(すなわち脂肪部分)を分離する。スキムを第2のプロセスタンクに移して、濾過工程まで約2から8℃を維持することができる。場合により、スキムから分離したクリームをさらに分離して、さらにスキムを除去することができる。

0045

クリームおよびスキムの分離後、スキム部分にさらなる濾過、例えば限外濾過を行うことができる。この工程は、スキムミルク中の栄養素を水中に濾し出すことによって濃縮する。濃縮の間に得た水を透過液と呼ぶ。生じたスキム部分をさらに加工して、ヒト乳強化剤および/または標準化ヒト乳調合物を製造することができる。

0046

ヒト乳強化剤(例えば、ヒト乳から製造され、各種濃度の栄養成分を含有する、PROLACTPLUS(商標)ヒト乳強化剤、例えばPROLACT+4(商標)、PROLACT+6(商標)、PROLACT+8(商標)および/またはPROLACT+10(商標))および強化剤の組成物を得るためのヒト乳の加工は、2007年11月29日に出願された米国特許出願公開第11/947,580号(U.S.2008/0124430)に記載され、これの内容はこれの全体が本明細書に組み入れられている。これらの強化剤は、例えば早期産乳児用の乳の栄養素含有量を増加させるために授乳中の母親の乳に添加することができる。

0047

標準化ヒト乳調合物(PROLACT20(商標)、NEO20(商標)および/またはPROLACT24によって例示される)を得る方法および調合物自体も、2007年11月29日に出願された米国特許出願第11/947,580号(U.S.2008/0124430)で論じられ、これの内容はこれの全体が本明細書に組み入れられている。これらの標準化ヒト乳調合物を使用して、例えば早期産児に供給することができる。調合物は、栄養ヒト由来調合物を提供することができ、母親の乳を代替することが可能である。

0048

ヒトクリーム組成物の調合
クリーム部分がスキム部分から分離されると、クリーム部分のカロリー含有量が測定される。好ましい一実施形態において、クリーム部分のカロリー含有量または脂肪のパーセンテージが望ましいレベルより高い場合、スキム部分の限外濾過によるある体積の透過液をクリーム部分に添加して、望ましいカロリー含有量を有する調合ヒトクリーム組成物が提供されてよい。または、別の好ましい実施形態において、調合ヒトクリーム組成物を提供するために、脱イオン水をクリーム部分に添加してよい。例えば、ヒトクリーム組成物の望ましいカロリー含有量は、1ml当たり約2.0kcalから約3.0kcal以上である。好ましい実施形態において、望ましいカロリー含有量は約2.5kcal/mlである。別の例において、ヒトクリーム組成物の脂肪の望ましいパーセンテージは、約20%から約30%以上の脂質である。ある実施形態において、脂質の望ましいパーセンテージは約25%の脂質である。

0049

包装および低温殺菌
場合により、透過液または脱イオン水をクリームに添加した後、クリーム組成物に低温殺菌を行う。例えば、組成物を、高温短時間(high-temperature, short-time、HTST)低温殺菌装置白金硬化シラスティック配管で連結されたプロセスタンク内に入れることができる。低温殺菌後、クリーム組成物を第2のプロセスタンク内に回収して、冷却することができる。当分野で公知の他の低温殺菌方法を使用することができる。例えば、バット低温殺菌では、タンク内のクリーム組成物を最低63℃まで加熱して、この温度で最短30分間保持する。クリーム組成物上の空気が、クリーム組成物の温度の少なくとも3℃上まで蒸気加熱される。一実施形態において、製品温度は約66℃以上であり、製品上の空気温度は約69℃以上であり、製品は約30分以上低温殺菌される。別の実施形態において、HTSTおよびバット低温殺菌の両方が行われる。

0050

低温殺菌クリーム組成物は、一般に無菌加工される。約2から8℃まで冷却した後、製品は望ましい容積の容器に充填され、クリーム組成物の各種の検体を栄養およびバイオバーデン分析のために採取される。栄養分析によって、クリーム組成物の適正なカロリーおよび脂肪含有量が確保される。栄養分析を示すラベルは、容器ごとに作成される。バイオバーデン分析は、例えば総好気性菌数、B.セレウス、E.コリ、大腸菌、シュードモナス、サルモネラ、スタフィロコッカス、酵母および/またはカビの存在について検査を行う。バイオバーデン検査は、遺伝子検査であることが可能である。分析が完了して、望ましい結果が得られれば、製品は包装、出荷される。

0051

一実施形態において、得られたヒトクリーム組成物は、1ml当たり約2.0kcalから約3.0kcal以上を含む。好ましい実施形態において、ヒトクリーム組成物は、約2.5kcal/mlを含む。得られたヒトクリーム組成物は、約20%から約30%以上の脂肪を含むと考えられる。一実施形態において、ヒトクリーム組成物は約25%の脂肪である。

0052

ヒトクリーム組成物の使用
本明細書に記載するヒトクリーム組成物は、補助栄養として使用してよい。したがって、本明細書に記載するヒトクリーム組成物は、経腸または経口(例えば哺乳瓶による栄養補給)投与してよい。静脈内栄養補給の慣行である、非経口栄養法(例えば完全非経口栄養法)のための、これを必要とする患者へのヒト脂質の使用は、2007年12月10日に出願されたPCT出願公開第PCT/US07/86973号(WO 2008/073888)に記載され、これの内容はこれの全体が本明細書に組み入れられている。

0053

開示したヒトクリーム組成物は、ヒト乳のカロリー含有量を望ましいレベルにまで増加させるために、乳児、とりわけLBW児用のヒト乳への栄養添加に特に有用である。ヒト乳は、NICUにおいて早期産児に経腸投与されることが多い。経腸栄養法は、経鼻幽門通過および経皮のなどの経管栄養法の慣行である。(例えば母親自体または提供者の)ヒト乳は、LBW児のカロリー要求を満たしていないことが多い(Wocjik et al.J Am Diet Assoc,109:137〜140,2009)。したがって、一実施形態において、本発明のヒトクリーム組成物は、ヒト乳に添加されて、カロリー含有量を増加させ、同時に乳児の全体的なヒト乳による食餌を維持しながら、TPNに関連する合併症を回避する。一実施形態において、ヒトクリーム組成物を含む経腸栄養法は、早期産児またはLBW児のためである。

0054

一実施形態において、ヒト乳のカロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させる方法が提供される。本発明は、ヒト乳(例えば母親自体もしくは提供者またはおよび/もしくは提供者に由来する乳のプール)からヒト乳の検体を入手する工程、ヒト乳のカロリー含有量を測定する工程、ヒト乳のカロリー含有量を望ましいカロリー含有量レベルにまで増加させるのに必要なヒト乳クリーム組成物の体積を決定する工程、ヒト乳クリーム組成物の体積をヒト乳の容器に添加する工程を含む。例えば、望ましいカロリー含有量は0.7kcal/mL(20kcal/オンス)以上である。別の実施形態において、望ましいカロリー目標は、0.81kcal/mL(24kcal/オンス)以上である。別の実施形態において、望ましいカロリー目標は、0.88kcal/mL(26kcal/オンス)以上である。ヒト乳のカロリー含有量を上昇させるために使用するヒト乳クリーム組成物は、例えば約2.5kcal/mLおよび/または約25%の脂肪を含んでよい。

0055

いくつかの例において、乳児が投与または供給される総体積を同じに維持するために、ヒトクリーム組成物が添加されるヒト乳の量の減少が望ましいことがある。例えば、クリーム組成物の添加前に、等体積のヒト乳を除去してよい。

0056

本明細書で引用するすべての文書は、あらゆる目的のためにこれの全体が参照により明示的に組み入れられている。

0057

以下の実施例は、例証を目的としているが、開示を制限するものではない。

0058

(実施例1)
標準化ヒト乳クリーム製品
著しい体積の量を添加することなく、望ましい量のカロリーを母親自体のまたは提供者の乳に添加できる栄養補助食品を提供するために、経腸送達されて、TPNに関連する負の影響を回避することができるヒトクリーム組成物を製造した。先にスクリーニングおよび承認された提供者によるヒト乳を共に混合して、供給者乳のプールを生成した。清浄室内環境において、供給者乳のプールを特定の病原体およびウシタンパク質について、さらに検査した。具体的には、PCR検査を使用して、乳中のHIV−1、HBVおよびHCVをスクリーニングした。例えば好気性菌数、バチルス・セレウス、エシェリキア・コリ、サルモネラ、シュードモナス、大腸菌、スタフィロコッカス・アウレウス、酵母およびカビを検査する微生物パネルも行った。

0059

提供者乳のプールを遠心分離して、クリーム部分およびスキムミルク部分を生成した。次に、スキム部分から限外濾過された水の量の、ヒトスキムミルク限外濾過透過液を添加することによって、特定の脂肪およびカロリー仕様を満たすようにクリーム部分を調合した。具体的には、クリーム部分は25%脂質に標準化され、約2.5kcal/mlを含有していた。

0060

標準化クリーム組成物を次に、FDA低温殺菌乳令(Pasteurized Milk Ordinance)により制定されたガイダンスに従って低温殺菌した。低温殺菌後、標準化クリーム組成物を次に高密度ポリエチレンボトルに充填して凍結した。ボトルを量して、ボトルに所期の体積が充填されていることを確認した。ボトルに充填したクリーム組成物を次に、微生物パネルによるすべてのデータが検討され、完全栄養分析が行われるまで隔離した。

0061

ボトルに充填したクリーム組成物には、ロット固有の「使用期限」日付および製品ロット番号のラベルを貼った。クリーム製品を次に冷凍状態目的地、例えば病院までドライアイスを詰めた断熱クーラーに入れて出荷した。

0062

(実施例2)
ヒト乳クリーム製品のVLBW児への経腸投与
極低出生体重(VLBW)新生児のために低カロリー含有量ヒト乳に栄養添加するヒトクリーム組成物であるProlact CR(商標)の使用の短期的な効果を評価する目的で、0.7kcal/mL(20kcal/オンス)未満を含むヒト乳に、ヒト乳強化剤(プロラクト+H2MF登録商標))に加えてヒトクリームを(すなわちクリーム調製乳群または処置群)、またはヒトクリーム栄養添加剤なしでヒト乳強化剤を(すなわち非調整乳群または対照群)栄養添加した。

0063

早期産児78名を8つのクリーム栄養添加剤群またはヒトクリーム栄養添加剤を摂取しなかった対照群に無作為割り付けた。各研究群は、ヒト乳ベース強化剤プロラクト+H2MF(登録商標)を実施基準に従って使用した。通例、強化は、乳児が経腸栄養法で最大約100ml/kg/日を摂取する場合に開始する。クリーム検査群用の乳は、強化開始後にヒトクリーム組成物を栄養添加し、通常は1日後に耐容性があることを判定した。

0064

必要な場合に0.7kcal/mL(20kcal/オンス)の母親の乳/提供者の乳のカロリーレベルを達成するための量で与えられたヒトクリーム組成物を除いて、研究中の実際の1日栄養補給量は制御しなかった。強化剤の使用は、開始タイミングおよびステッピングプロトコルとも、地域の標準治療に従って決定した。

0065

この研究は、それぞれの研究群における平均体重増加率である、以下の式を使用して、2つの研究群間体重増加率に関する劣性結果の帰無仮説を評価するために設計された:
H0:μクリーム−μクリームなし≦−3g/kg/日およびHa:μクリーム−μクリームなし>−3g/kg/日。

0066

頭囲および身長変化率のデータも収集した。しかし、これらは通常の優位性パラダイムに基づいて検査した。全研究期間を完了しなかったいずれの乳児の体重増加率も、この乳児が研究に残った期間について計算した。

0067

研究対象は、以下の期間の早いほうまで追跡した。36週修正在胎齢または強化からの離乳のいずれか早いほう;退院医療機関からの移転;または死亡。修正在胎齢は、出生時の在胎齢に暦年齢を加えて計算した。

0068

研究対象は、一連の組み入れ基準および除外基準に基づいて選択した。すべての研究対象は、下に挙げる組み入れ基準すべてを満たし、除外基準のいずれも満たさなかった。5つの組み入れ基準は次の通りであった:
1.750から1250gの出生時体重
2.最長研究期間にわたって(36週修正在胎齢または強化からの離乳のいずれか早いほうを通じて)、合理的な生存期待値を有する
3.プロラクト+H2MF(登録商標)および場合によってはヒトクリームを使用する強化を含む、母親自身の乳/提供者の乳を含む栄養補給プロトコルを順守可能でなければならない
4.経腸栄養補給は、出生後21日以前に開始しなければならない
5.親または法定後見人から得たインフォームドコンセント

0069

8つの除外基準は次の通りであった:
1.研究期間を通じて乳児の特定の在胎齢の合理的な生存期待値未満であった。
2.研究期間中に栄養管理に影響する他の臨床研究に組み入れられていた。
3.生後21日以前に最低限の経腸栄養補給を開始しない決定
4.経腸栄養補給の開始前に親または法定後見人かからインフォームドコンセントを得ることができない
5.臨床的に重大な先天性心疾患の存在
6.何らかの重大な先天性奇形の存在
7.非研究期間への早期移転の合理的可能性
8.治験担当医の決定に基づく何らかの理由で参加できない

0070

乳児の適格性が決定され、親または法定後見人からインフォームドコンセントを得た後に、乳児を層化研究施設による)ブロックスキームを使用して、ヒトクリーム栄養添加剤を摂取した検査群またはヒトクリーム添加剤を摂取しなかった対照群のどちらかに無作為に割り付けた。他の栄養すべて(例えばヒト乳およびプロラクト+H2MF(登録商標))を同じ方式で、機関の実施基準に従って、両方の研究群に提供した。

0071

無作為化は、研究規模が小さいために研究施設を除いて、層化変数を使用せずに4つのブロックで行った。ブロックサイズ盲検化したままであった。研究群の盲検化は、介入性質、例えば1群のみでヒト乳を検査する必要性ならびに栄養を調製および送達する方法のために、無作為化研究では常に望ましいが、本研究では可能ではなかった。

0072

この研究に組み入れられた乳児の数は最初に、経腸栄養補給の開始から36週修正在胎齢または強化からの離乳時のいずれか早いほうまでの期間にわたる、体重増加率の主要評価項目に基づいていた。Sullivanらによるヒト乳およびプロラクト+H2MF(登録商標)の研究(J Pediatrics,156:562〜567,2010)によって、4g/kg/日の体重増加標準偏差が示された。試験の目的は、対照群と比較してクリーム検査群の平均体重増加における劣性がないことを示すことである。劣性がないことは、3g/kg/日未満の体重増加の差として定義されている。研究は、片側5%有意水準および90%検出力を用いて、劣性仮説がないことを証明するために、1グループ当たり31名の対象を必要とした(合計62名)。しかし、クリーム群の一部の乳児について、乳児の(例えば母親または提供者の)ヒト乳は、Wojcikら(J Am Diet Assoc,109:137〜140,2009)によるデータに基づいて0.7kcal/mL(20kcal/オンス)を下回り得ないことが予想され、Wojcikらのデータはこのことが、25%もの時間で起こり得ることを示していた。結果として、クリーム検査群の検体サイズは約25%増加して対象39名となり、対象群も増加して、研究のバランスが保たれた。得られた総検体サイズは対象78名であった。クリーム検査群は、乳児の一部がクリーム栄養添加剤を摂取し得ないことにかかわらず、インテントトゥトリート(intent-to-treat、ITT))群であった。

0073

ヒト乳強化が開始され、臨床観察に基づいて耐容性が確立されると、ヒト乳の新たな容器を使用して栄養補給物を調製するたびに、ヒト乳の検査を行った。ヒト乳のカロリー含有量は、この目的のために提供された市販の装置(ユニティスペクトラスター近赤外分光光度計)を使用して測定した。クリーム検査群の乳児のヒト乳のカロリー含有量が0.7kcal/mL(20kcal/オンス)を下回るたびに、カロリー含有量を可能な限り0.7kcal/mL(20kcal/オンス)に近づけるために必要なヒトクリーム組成物の体積を決定した。添加される量は、栄養調製区域で使用したカロリー測定装置による不正確さを避けるために、0.1〜0.4mlの場合は切り捨てて、0.5−0.9mlの場合は切り上げて、最も近いmlまで計算した。クリーム組成物の計算した体積を添加する前に、等体積のヒト乳を容器から取り除いて、同じ総体積を維持した。機関の治療標準に従って、次に、必要な場合にはカロリー調整されたヒト乳と続いてのプロラクト+H2MM(登録商標)を次に提供した。対象群に無作為に割り付けられた乳児には、新生児集中治療室の圧倒的多数で通例であるように、乳分析を一切使用することなく、機関の治療標準に従って、プロラクトH2MM(登録商標)を提供した。

0074

36週修正在胎齢に達するか、もしくは強化剤から離乳するかのいずれか早いほうまで、またはさもなければ研究から離脱するまで(例えば非研究機関への移転、研究からの離脱または死亡のため)、栄養アルゴリズムを継続した。結果を下の表1に示す。

0075

下に示す関連情報を得るためのデータ収集フォームを提供した。上記のように、この研究の有効性の主要評価基準は、経腸栄養補給開始から36週修正在胎齢または強化剤からの離乳のいずれか早いほうまでの体重変化率であった。上で定義したITTパラダイムに基づいて、何らかの理由で研究期間を完了できなかったいずれの対象についても、研究中の期間の体重変化率を決定した。研究対象間での有効な比較を提供するために、体重増加率をg/kg/日として記録した。研究期間を完了できなかった対象はいずれも、この主要評価項目に関するいずれの計算からも排除した。

0076

研究登録時に、以下の変数を記録した:出生体重、在胎齢、性別アプガースコア分値機械換気の使用、出生前後のステロイドの使用および経腸栄養補給開始の日齢。さらに、研究登録時または研究中に生じた以下の臨床状態のいずれかの存在を記録した:新生児一過性多呼吸(TTN)、脳室内出血(IVH)および動脈管開存症(PDA)。

0077

研究期間の頭囲の増分および研究期間の身長の増分を決定した。身長および頭囲は研究期間中、毎週測定し、cm/週として記録した。出生後ステロイド(例えばヒドロコルチゾンおよびデキサメタゾン)、カフェインおよび他のメチルキサンチン調製物を含む、成長および発達に影響する薬剤の使用も記録した。

0078

すべての経腸栄養法の1日量をml単位で記録した。この量を使用した各種の栄養タイプ、すなわち母親の乳、提供者の乳、クリーム栄養添加剤、プロラクト+H2MF(登録商標)および他のいずれかの栄養補助物に細分した。栄養補給への不耐容、経腸栄養補給の中止および乳児の完全非経口栄養法(TPN)への復帰の場合に、想定される原因を識別した。さらに、研究期間のTPNの総日数を記録した。

0079

この研究の中心ではないが、敗血症、壊死性腸炎(necrotizing enterocolitis、NEC)および他の関連する感染性結果の発生を記録した。さらに、基本人口統計情報および各対象の医学情報を収集および記録した。これらの変数には、在胎齢、出生体重(出生体重が標準基準に基づいて、在胎齢に対して適切(appropriate for gestational age、AGA)であるか、または在胎齢に対して軽量(small for gestational age、SGA)であるかを含む)、性別および人種集団が含まれていた。

0080

研究結果により、クリーム検査群の乳児が対照群と比較した場合に、体重および身長に関して速いペースで成長したことが示され、現在の栄養補給プロトコルと比較して、請求する製品のより優位な有効性が明らかに実証された。

0081

表1は、研究における患者78名の研究期間にわたって定義された成長パラメータ発育速度のまとめである。人種を除いて、基準人口統計に差はなかった(p=0.02)。NECの症例はなく、研究群間の敗血症率の相違はなかった。平均発育速度の差(クリーム−対照)の信頼区間の片側95%下限は、g/kg/日に換算して0.38であった。これは劣性がないことの定義として示される、−3の値をはるかに上回っていた。

0082

実施例

0083

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