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技術 乗用型草刈機

出願人 株式会社クボタ
発明者 殿谷佳央籠樹土生賢太郎高岡将樹
出願日 2018年9月20日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-176492
公開日 2020年3月26日 (7ヶ月経過) 公開番号 2020-043831
状態 未査定
技術分野 収穫機の構成要素3(刈取部)
主要キーワード 雄型カプラ 支持台部材 位置規制構造 柱状脚 上昇室 延長カバー 給排用配管 伸縮変化
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題

集草容器側の油圧シリンダに対する圧油給排用配管の脱着本数を少なくして、簡便な操作で集草容器の脱着操作を行えるようにする。

解決手段

モアー装置4と、集草容器50と、集草容器50を昇降作動ならびに姿勢変更作動させる複数個の油圧シリンダ53,54と、を備え、走行機体1側に搭載されている圧油供給源から複数個の油圧シリンダ53,54に対する圧油給排路に、複数個の油圧シリンダ53,54に対する圧油給排用の電磁弁が設けられ、圧油供給源と電磁弁との間に、圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラ88が設けられ、電磁弁が、ホルダ装置9を介して走行機体1に支持され、ホルダ装置9が、走行機体1に対して電磁弁を脱着操作可能に構成されている。

概要

背景

この種の乗用型草刈機において従来では、下記の技術が用いられていた。
すなわち、走行機体後端部に支持される集草容器を、リフトシリンダと、ダンプシリンダと、の複数個油圧シリンダを用いて、昇降操作ならびに刈草排出操作を行うように構成されていた(例えば特許文献1参照。)。

概要

集草容器側の油圧シリンダに対する圧油給排用配管の脱着本数を少なくして、簡便な操作で集草容器の脱着操作を行えるようにする。モアー装置4と、集草容器50と、集草容器50を昇降作動ならびに姿勢変更作動させる複数個の油圧シリンダ53,54と、を備え、走行機体1側に搭載されている圧油供給源から複数個の油圧シリンダ53,54に対する圧油給排路に、複数個の油圧シリンダ53,54に対する圧油給排用の電磁弁が設けられ、圧油供給源と電磁弁との間に、圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラ88が設けられ、電磁弁が、ホルダ装置9を介して走行機体1に支持され、ホルダ装置9が、走行機体1に対して電磁弁を脱着操作可能に構成されている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

走行機体の下部に備えたモアー装置と、前記走行機体に対して脱着可能に支持される集草容器と、前記集草容器を昇降作動ならびに姿勢変更作動させる複数個油圧シリンダと、を備えた乗用型草刈機であって、前記走行機体側に搭載されている圧油供給源から複数個の前記油圧シリンダに対する圧油給排路に、複数個の前記油圧シリンダに対する圧油給排用の電磁弁が設けられ、前記圧油供給源と前記電磁弁との間に、前記圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラが設けられ、前記電磁弁が、ホルダ装置を介して前記走行機体に支持され、前記ホルダ装置が、前記走行機体に対して前記電磁弁を脱着操作可能に構成されている乗用型草刈機。

請求項2

前記走行機体が後端部に立設されたロプスを備え、前記集草容器が前記ロプスに対して脱着可能に支持され、前記ホルダ装置が、前記ロプスに設けられている請求項1記載の乗用型草刈機。

請求項3

前記ホルダ装置に、前記電磁弁を支持するバルブ支持機構と、前記電磁弁及び前記圧油給排路を覆うカバー体と、が備えられている請求項1又は2記載の乗用型草刈機。

請求項4

前記バルブ支持機構に、前記走行機体側に備えた支持台部材と、前記電磁弁に備えた載置部と、前記載置部が前記支持台部材に載置された状態で、前記支持台部材に対する前記載置部の水平方向位置移動を規制及び規制解除可能な水平方向位置決め手段と、前記支持台部材に対する前記載置部の上下方向移動を規制及び規制解除可能な上下位置規制手段と、が備えられている請求項3記載の乗用型草刈機。

請求項5

前記水平方向位置決め手段が、前記支持台部材に形成された複数の係合孔と、前記載置部に形成された複数の係止ピンと、を備え、複数の前記係止ピンが複数の前記係合孔に係合して、前記支持台部材に対する前記載置部の水平方向移動及び相対回動が阻止されるように構成されている請求項4記載の乗用型草刈機。

請求項6

複数の前記係止ピンが、上下方向に長い長尺係止ピンと短い短尺係止ピンとの組み合わせで構成されている請求項5記載の乗用型草刈機。

請求項7

前記上下位置規制手段が、前記係止ピンに対して挿抜可能なベータピンによって構成されている請求項5又は6記載の乗用型草刈機。

請求項8

前記カバー体が、前記電磁弁を囲む弁カバー部と、前記電磁弁から前記カプラに至る前記圧油給排路を覆う配管カバー部と、を備え、前記弁カバー部が前記電磁弁に支持され、前記配管カバー部が前記走行機体側に支持されている請求項3〜7のいずれか一項記載の乗用型草刈機。

請求項9

前記配管カバー部が下向き開放チャンネル状に形成され、この配管カバー部と前記弁カバー部とが、互いに連結及び連結解除可能に構成されている請求項8記載の乗用型草刈機。

請求項10

複数の前記係止ピンのうち、前記ベータピンを挿抜可能な前記係止ピンが、前記カバー体のうちの、前記電磁弁を囲む弁カバー部から外部へ露出した箇所に設けられている請求項7記載の乗用型草刈機。

技術分野

0001

本発明は、走行機体に対して脱着可能に支持される集草容器と、集草容器を昇降作動ならびに姿勢変更作動させる複数個油圧シリンダと、を備えた乗用型草刈機に関する。

背景技術

0002

この種の乗用型草刈機において従来では、下記の技術が用いられていた。
すなわち、走行機体の後端部に支持される集草容器を、リフトシリンダと、ダンプシリンダと、の複数個の油圧シリンダを用いて、昇降操作ならびに刈草排出操作を行うように構成されていた(例えば特許文献1参照。)。

先行技術

0003

特開2002−101722号公報(段落番号0024、0025、図1図3参照)

発明が解決しようとする課題

0004

上記の特許文献1に記載の乗用型草刈機においては、集草容器を昇降させ、かつ刈草の排出動作を行うために、集草容器側に複数個の油圧シリンダが装備されている。
これらの油圧シリンダに対する圧油供給源となる油圧ポンプや、制御バルブは、走行機体側に配設されている。このため、走行機体に対して集草容器を脱着するには、走行機体側の圧油供給源から集草容器側への油圧シリンダへの配管途中で、脱着可能なカプラ等を設ける必要がある。
特許文献1には明示されていないが、集草容器側に複数個の油圧シリンダが備えられていると、各油圧シリンダ個数に応じて、供給用と排出用の配管が必要となるので、使用されている油圧シリンダの個数の2倍の配管に対して脱着用のカプラが設けられることになる。
この構造のものでは、集草容器を脱着する際には、各配管に備えた脱着用のカプラの総てに対して接続及び接続解除の操作を行う必要があるので、集草容器の脱着作業に、かなりの手数を要することになり、この点で改善の余地がある。

0005

本発明は、集草容器側の油圧シリンダに対する圧油の給排用配管の脱着本数を少なくして、簡便な操作で集草容器の脱着作業を行えるようにしようとするものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明における乗用型草刈機は、走行機体の下部に備えたモアー装置と、前記走行機体に対して脱着可能に支持される集草容器と、前記集草容器を昇降作動ならびに姿勢変更作動させる複数個の油圧シリンダと、を備えた乗用型草刈機であって、前記走行機体側に搭載されている圧油供給源から複数個の前記油圧シリンダに対する圧油給排路に、複数個の前記油圧シリンダに対する圧油給排用の電磁弁が設けられ、前記圧油供給源と前記電磁弁との間に、前記圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラが設けられ、前記電磁弁が、ホルダ装置を介して前記走行機体に支持され、前記ホルダ装置が、前記走行機体に対して前記電磁弁を脱着操作可能に構成されている、という特徴構成を有している。

0007

本発明によれば、圧油供給源と電磁弁との間に、圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラが設けられるとともに、集草容器側の油圧シリンダに対する圧油給排用の電磁弁が、ホルダ装置を介して走行機体に支持され、電磁弁も走行機体に対して脱着操作可能に構成されている。
上記のように、電磁弁がホルダ装置を介して走行機体に対して脱着操作可能であり、圧油供給路もカプラを用いて脱着することができるので、走行機体に対して集草容器を脱着操作する際に、油圧シリンダに対する圧油給排路も比較的簡単に断接することができる。
このとき、集草容器とともに電磁弁の脱着も行われるので、電磁弁と個々の油圧シリンダとの間では圧油給排路の断接を行う必要がない。そして圧油供給源と電磁弁との間では、圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラが必要となるが、この圧油供給源と電磁弁との間では、供給用と、排出用の二本の配管を設けるだけで済む。つまり、複数ある油圧シリンダの個々に対する圧油の給排は、圧油供給源からみて電磁弁よりも下流側で行われるので、電磁弁よりも上流側ではその必要がなく、供給用と、排出用の二本の配管を設けるだけで済み、カプラの使用個数を少なくすることができる。
したがって、圧油供給源から電磁弁に達するまでの流路では、電磁弁の下流側で行われる圧油の給排量の総和に相当する流量の給排が可能な二本の配管を設けるだけで済み、脱着用のカプラは、この二本の配管を脱着できるようにすれば良いので、カプラの使用数や、脱着の手数を削減し得る利点がある。

0008

上記構成において、前記走行機体が後端部に立設されたロプスを備え、前記集草容器が前記ロプスに対して脱着可能に支持され、前記ホルダ装置が、前記ロプスに設けられていると好適である。

0009

本構成によれば、ロプスを備えた走行機体において、ロプスにホルダ装置を設けることで、ロプスを電磁弁の支持手段として利用することができる。

0010

上記構成において、前記ホルダ装置に、前記電磁弁を支持するバルブ支持機構と、前記電磁弁及び前記圧油給排路を覆うカバー体と、が備えられていると好適である。

0011

本構成によれば、ホルダ装置のバルブ支持機構によって電磁弁の支持を行うことができるとともに、ホルダ装置のカバー体によって圧油給排路の保護をも行うことができる。

0012

上記構成において、前記バルブ支持機構に、前記走行機体側に備えた支持台部材と、前記電磁弁に備えた載置部と、前記載置部が前記支持台部材に載置された状態で、前記支持台部材に対する前記載置部の水平方向位置移動を規制及び規制解除可能な水平方向位置決め手段と、前記支持台部材に対する前記載置部の上下方向移動を規制及び規制解除可能な上下位置規制手段と、が備えられていると好適である。

0013

本構成によれば、バルブ支持機構に、支持台部材と載置部とによる載置構造と、水平方向位置決め手段と上下位置規制手段とによる上下及び水平方向での位置規制構造が備えられているので、電磁弁の支持と位置規制とを確実に行い得るものである。

0014

上記構成において、前記水平方向位置決め手段が、前記支持台部材に形成された複数の係合孔と、前記載置部に形成された複数の係止ピンと、を備え、複数の前記係止ピンが複数の前記係合孔に係合して、前記支持台部材に対する前記載置部の水平方向移動及び相対回動が阻止されるように構成されていると好適である。

0015

本構成によれば、支持台部材に形成された複数の係合孔と、載置部に形成された複数の係止ピンとによる簡単な構造で、支持台部材に対する載置部の水平方向移動及び相対回動を阻止する水平方向位置決め手段が得られる。

0016

上記構成において、複数の前記係止ピンが、上下方向に長い長尺係止ピンと短い短尺係止ピンとの組み合わせで構成されていると好適である。

0017

本構成によれば、水平方向位置決め手段におけるが、長尺係止ピンと短尺係止ピンとの組み合わせで構成されているので、複数の係合孔に対する複数の係止ピンの差し込み操作を、長い方から順に行うことで容易に行い易い。

0018

上記構成において、前記上下位置規制手段が、前記係止ピンに対して挿抜可能なベータピンによって構成されていると好適である。

0019

本構成によれば、上下位置規制手段として、係止ピンに対して挿抜可能なベータピンを用いて構造簡単に構成し得る。

0020

上記構成において、前記カバー体が、前記電磁弁を囲む弁カバー部と、前記電磁弁から前記カプラに至る前記圧油給排路を覆う配管カバー部と、を備え、前記弁カバー部が前記電磁弁に支持され、前記配管カバー部が前記走行機体側に支持されていると好適である。

0021

本構成によれば、カバー体が、電磁弁に支持された弁カバー部と、走行機体側に支持された配管カバー部とを備えているので、電磁弁及び油圧給排路の双方を覆うことができる。

0022

上記構成において、前記配管カバー部が下向き開放チャンネル状に形成され、この配管カバー部と前記弁カバー部とが、互いに連結及び連結解除可能に構成されていると好適である。

0023

本構成によれば、カバー体によって電磁弁及び油圧給排路の双方を覆うことができるものである。そして、このカバー部は、弁カバー部が電磁弁に支持され、配管カバー部が走行機体側に支持されている。
したがって、電磁弁の脱着に際しては、弁カバー部と配管カバー部との連結を解除して、電磁弁と弁カバー部との分解作業を要することなく電磁弁の脱着することができる。このとき、油圧給排路は、チャンネル状の配管カバー部における下向き開放部分を介して外部に開放することもでき、電磁弁とともに油圧給排路部分の脱着作業も容易に行い易い。

0024

上記構成において、複数の前記係止ピンのうち、前記ベータピンを挿抜可能な前記係止ピンが、前記カバー体のうちの、前記電磁弁を囲む弁カバー部から外部へ露出した箇所に設けられていると好適である。

0025

本構成によれば、ベータピンを挿抜可能な前記係止ピンが、電磁弁を囲む弁カバー部から外部へ露出した箇所に設けられているので、ベータピン及び係止ピンの挿抜操作を容易に行い易い。

図面の簡単な説明

0026

乗用型草刈機の全体側面図である。
乗用型草刈機の全体平面図である。
油圧系統を示す回路図である。
油圧配管部分を示す斜視図である。
複合操作レバーの操作形態を示す説明図である。
ホルダ装置を示す背面図である。
ホルダ装置を示す右側面図である
ホルダ装置を示す分解斜視図である。
カバー体を示す分解斜視図である。
カバー体の前後方向に沿う上下方向での断面図である。
集草装置支点支持枠部分を示す右側面図である。
ハイダンプ用の導電ハーネスを示す説明図である。
ローダンプ用の導電用ハーネスを示す説明図である。

実施例

0027

以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した乗用型草刈機の作業走行時における前進側の進行方向(図1における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。

0028

〔乗用型草刈機の全体構成〕
図1には乗用型草刈機の全体側面が、図2には乗用型草刈機の全体平面が示されている。この乗用型草刈機は、走行機体1における機体フレーム10の前側に左右一対操向操作自在な前輪11,11を備え、後側に左右一対の駆動自在な後輪12,12を備えて自走するよう構成されている。
機体フレーム10の下方で、前後方向における前輪11と後輪12の間に、リヤディスチャージ型式のモアー装置4が昇降操作可能に吊り下げ装着されている。その走行機体1の後方側に、モアー装置4で刈り取られた刈草を収容する集草装置5が設けられている。

0029

図1及び2に示すように、走行機体1の機体フレーム10上には、その前部に原動部2が設けられ、原動部2の後部側に搭乗運転部3が設けられている。
原動部2では、エンジン20が、エンジンボンネット21に内装された状態で機体フレーム10に搭載されている。エンジン20の後方側から取り出された動力は、主伝動軸22を介して後方位置の静油圧式無段変速装置6に入力され、静油圧式無段変速装置6からの出力が、ギヤ伝動機構を内装したミッションケース23を介して、左右の後車軸ケース24に支持された後車軸12aに伝達され、後輪12が駆動される。
前輪11の操向操作は、搭乗運転部3に備えたステアリングホイール31の操作に伴って作動するパワーステアリング装置7(図3参照)によって行われる。

0030

エンジン20の前方側からは、作業用の動力が取り出し可能に構成されている。つまり、エンジン20の前側に、ベルト伝動機構によって構成された動力取り出し機構25が設けられ、この動力取り出し機構25に備えたPTO軸26を介して、エンジン20の動力がモアー装置4に伝達されている。

0031

原動部2の後方側における搭乗運転部3には、エンジンボンネット21の後方側に連なる操縦パネル30、及びステアリングホイール31等を備えた操縦部3Aが設けられている。そして、操縦部3Aの後方側には、足元に位置する搭乗ステップ32の上側に運転座席33が設置され、その運転座席33の後部箇所にロプス34が立設されている。

0032

ロプス34は正面視で門形に形成され、機体フレーム10の後端部に一体に備えた左右一対のロプスベース(図示せず)に対して、左右両側における柱状脚部34a,34aの下端側が連結固定されている。左右の柱状脚部34a,34aの上端部側は門形の上部枠34bで連結され、運転座席33の上方側を覆う状態に設けられている。左右の柱状脚部34a,34aの上下方向での中間位置には、左右の柱状脚部34a,34a同士を連結する中間連結枠34cが設けられている。

0033

機体フレーム10の前部には、機体前部の保護部材となるガードフレーム10Aが設けられている。
このガードフレーム10Aには、複数個のバランスウェイトを装着可能な、バランスウェイト取付部14が、設けられている。

0034

〔モアー装置〕
モアー装置4は、前リンク13a及び後リンク13bの対を左右両側に備えたリンク機構13を介して、機体フレーム10に対して昇降可能に吊り下げ支持されたハウジング40を備えている。
リンク機構13のうち、前リンク13aの上端部には、モアー昇降シリンダ43が連結されている。このモアー昇降シリンダ43の伸縮作動に伴ってハウジング40の機体フレーム10に対する上下高さ位置を変更することができる。

0035

ハウジング40内には、左右一対の回転ブレード41,41が配設されている。各回転ブレード41は、上下軸心回りに回転し、その回転軌跡の一部が互いに重複した状態で、等速回転駆動されることにより、草類刈り取りを行うとともに、その回転運動生起される搬送風によって、ハウジング40の後部に形成された排出口から刈草を後方へ向けて排出するように構成されている。

0036

〔集草装置〕
図1及び図2に示されるように集草装置5は、刈草を収容する集草容器50と、その集草容器50を走行機体1に対して昇降作動及び刈草排出作動が可能であるように操作する昇降駆動機構51とを備えている。
集草容器50は、モアー装置4側から搬送ダクト42を介して供給される刈草を受け入れ受入口(図示せず)を前端側に備え、後端側に排出用の排出口50aと、その排出口50aを覆う開閉蓋50bとを備えている。

0037

昇降駆動機構51は、走行機体1の後方側に設けられたロプス34に対して集草容器50を連結する昇降リンク52と、その昇降リンク52をロプス34に対して昇降作動させるリフトシリンダ53(油圧アクチュエータに相当する)と、昇降リンク52に対する集草容器50の姿勢を、水平に近い回収姿勢の状態から後下がり後傾姿勢に変更して、集草容器50の開閉蓋50bを開閉作動させるためのダンプシリンダ54(油圧アクチュエータに相当する)とを備えている。
昇降リンク52は、左右一対のアッパーリンク52aと、左右一対のロアーリンク52bとを備え、各アッパーリンク52aとロアーリンク52bの前端側がロプス34の上部に着脱可能に連結され、後部側が集草容器50の後端側近くの下部に連結されている。そして、油圧シリンダで構成されているリフトシリンダ53の上端部はロアーリンク52bに対して連結され、リフトシリンダ53の伸縮作動によって、昇降リンク52が揺動し、集草容器50の昇降作動が行われる。

0038

油圧シリンダで構成されたダンプシリンダ54は、集草容器50の後端側の下方に配置されている。このダンプシリンダ54の伸縮作動によって、集草容器50を後端側の下部に備えた揺動支点p1回りに揺動させることができる。これによって、集草容器50の姿勢を、前端側が持ち上げられて後傾した排出姿勢と、前端側が降ろされた水平に近い状態の回収姿勢と、に切り換え操作することが可能であるように、ダンプシリンダ54の一端部を周知のダンプ操作機構(図示せず)に連結させている。
上記のリフトシリンダ53及びダンプシリンダ54は左右一対備えられていて、左右で同時作動するように油圧回路配備されている。

0039

図11に示すように、この集草装置5では、集草容器50の揺動支点p1を支持する支点支持枠50cが備えられている。そして、この支点支持枠50cに、図示しない満杯センサなどへの導電用ハーネス57を挿通可能な、ハーネス挿通孔57aを設けてある。
このハーネス挿通孔57aは、導電用ハーネス57の一部が集草容器50の揺動支点p1の近くに位置するように維持する保持部としての役目を有している。このように、導電用ハーネス57の一部が集草容器50の揺動支点p1の近く位置を通るように維持することによって、揺動支点p1回りでの集草容器50の姿勢変化に伴う導電用ハーネス57の伸縮変化量が少なくて済むようにしてある。これによって、導電用ハーネス57が強く引っ張られたり、大きく弛んだりする虞を少なくし得る。

0040

導電用ハーネス57は、図12に示されるように、走行機体1側に備えた制御回路(図示せず)に接続されるメインハーネスmhと、ハイダンプ用の集草容器50が装着されたか否かを検出する箱検出スイッチに接続される第一導電用ハーネスdh1と、満杯検出センサ、及び後述する選択切換弁56が接続される第二導電用ハーネスdh2と、を備えている。
これらのメインハーネスmhと、第一導電用ハーネスdh1と、第二導電用ハーネスdh2は、導電用コネクタc1,c2,c3,c4等を用いて脱着可能に接続されている。
メインハーネスmh、第一導電用ハーネスdh1、及び第二導電用ハーネスdh2のうち、メインハーネスmhと第一導電用ハーネスdh1は走行機体1に装備され、第二導電用ハーネスdh2は、走行機体1にではなく、取り外し可能な集草装置5に取り付けられている。

0041

このように、第二導電用ハーネスdh2に、満杯検出センサと選択切換弁56を接続し、第一導電用ハーネスdh1にハイダンプ用の箱検出スイッチを備えさせると、メインハーネスmh側の機能を単純化することができる。
したがって、例えば走行機体1にローダンプ用の集草装置5を接続する場合に、図12,13に示すように、メインハーネスmhは、そのまま利用し、そのメインハーネスmhに対して、ローダンプ用の箱検出スイッチや満杯検出センサを備えた第三導電用ハーネスdh3を接続させることができる。
つまり、走行機体1にハイダンプ用の集草装置5を連結する場合にも、ローダンプ用の集草装置5を接続する場合にも、メインハーネスmhとしては同じものを兼用することができる。

0042

〔圧油給排回路〕
上記の静油圧式無段変速装置6、パワーステアリング装置7、リフトシリンダ53、ダンプシリンダ54、及びモアー昇降シリンダ43には、エンジン20の動力によって駆動される圧油供給ポンプ8からの圧油が供給される。この圧油供給ポンプ8からの圧油が給排される圧油給排回路80(図3参照)について説明する。

0043

静油圧式無段変速装置6は、圧油供給ポンプ8と同様にエンジン20の動力によって駆動される可変容量型の油圧ポンプ60と、可変容量型の油圧モータ61と、を閉回路62で接続した周知の構造のものである。また、この閉回路62には、圧油を補充するためのチャージ回路63が接続されている。

0044

図3に示すように、圧油供給ポンプ8から吐出された圧油は、パワーステアリング装置7の操向制御バルブ70に供給される。
操向制御バルブ70は、ステアリングホイール31の操作に伴って、中立位置70Nと、右旋回位置70Rと、左旋回位置70Lとの三位置に切り換え操作される。このとき、ステアリングホイール31の操作量に応じて、メータリングポンプ71がステアリングホイール31の操作量に応じた量の圧油をパワーステアリング装置7のステアリングシリンダ72に送り込み、前輪11をステアリングホイール31の操作量に応じた角度に操舵する。

0045

ステアリングホイール31が「直進」に操作されている状態では、操向制御バルブ70が中立位置70Nに位置している。この状態では、圧油供給ポンプ8からの供給油の全量が第一油路81に流入する。この第一油路81では、下流側にリフトシリンダ53、ダンプシリンダ54、及びモアー昇降シリンダ43が接続されており、これらのリフトシリンダ53、ダンプシリンダ54、及びモアー昇降シリンダ43への圧油供給を行うことが可能である。

0046

ステアリングホイール31が「右旋回」又は「左旋回」に操作されている状態では、操向制御バルブ70が右旋回位置70R、又は左旋回位置70Lに位置している。
この状態では、圧油供給ポンプ8からの供給油のうち、一部が前記第一油路81に流れ、他の一部が第二油路82に流れる。つまり、圧油供給ポンプ8からの供給油が第一油路81と第二油路82との双方に供給され、このうち、第二油路82に流れた圧油が静油圧式無段変速装置6のチャージ回路63に供給される。

0047

第一油路81には、油圧アクチュエータの作動を制御する制御弁として、昇降操作弁55が設けられ、その昇降操作弁55の下流側に、選択切換弁56(圧油給排用の電磁弁に相当する)と、モアー昇降操作弁44と、が設けられている。
選択切換弁56は、リフトシリンダ53とダンプシリンダ54とのいずれを制御対象とするかを択一的に切り換えるためのものであり、人為操作可能なソレノイド弁で構成されている。
モアー昇降操作弁44は、モアー昇降シリンダ43を駆動上昇、又は自重下降させるように切り換えるためのものであり、三位置切換弁によって構成されている。

0048

昇降操作弁55には、センターバイパス可能に構成された中立位置55Nと、上昇位置55Uと、下降位置55Dと、自重下降位置55Gとが備えられている。
選択切換弁56が、図3に示すように、リフトシリンダ53を選択接続し、モアー昇降操作弁44が中立位置44Nにある状態で、上記昇降操作弁55の各操作位置における圧油の流れをみると、次の通りである。

0049

中立位置55Nでは、センターバイパス路を経て下流へ流れ、モアー昇降操作弁44のセンターバイパス路を通過して第三油路83に供給される。この第三油路83は、静油圧式無段変速装置6のチャージ回路63に接続されているので、第三油路83に供給された圧油はチャージ油として用いられる。

0050

昇降操作弁55が上昇位置55Uに操作されると、第一油路81の圧油は、第五油路85を介してリフトシリンダ53の上昇室53aに供給され、リフトシリンダ53が伸長して集草容器50が上昇操作される。リフトシリンダ53の下降室53bの圧油は第六油路86を経て昇降操作弁55に戻されたのち、センターバイパス路を介して第三油路83に供給される。

0051

昇降操作弁55が下降位置55Dに操作されると、第一油路81の圧油は、第六油路86を介してリフトシリンダ53の下降室53bに供給され、リフトシリンダ53が収縮して集草容器50が下降操作される。リフトシリンダ53の上昇室53aの圧油は第五油路85を経て昇降操作弁55に戻されたのち、センターバイパス路を介して第三油路83に供給される。

0052

昇降操作弁55が下降位置55Dに操作されると、第一油路81の圧油は、第六油路86を介してリフトシリンダ53の下降室53bに供給され、リフトシリンダ53が収縮して集草容器50が下降操作される。リフトシリンダ53の上昇室53aの圧油は第五油路85を経て昇降操作弁55に戻されたのち、センターバイパス路を介して第三油路83に供給される。

0053

昇降操作弁55が自重下降位置55Gに操作されると、第一油路81の圧油は、センターバイパス路を介して第三油路83に供給される。そして、第五油路85及び第六油路86は、第四油路84に接続され、リフトシリンダ53の上昇室53a又は下降室53bの圧油はタンクへ戻される状態となる。

0054

選択切換弁56が、ダンプシリンダ54を選択接続し、モアー昇降操作弁44が中立位置44Nにある状態では、上記昇降操作弁55の各操作位置における圧油の流れは、ダンプシリンダ54の上昇室54a及び下降室54bに対して、上述したリフトシリンダ53が接続されていた場合と同じ結果となる。

0055

次に、モアー昇降操作弁44の操作位置における圧油の流れをみると、中立位置44Nにある状態では、第一油路81の圧油は、センターバイパス路を介して第三油路83に供給される。上昇位置44Uにある状態では、第七油路87を介して第一油路81の圧油がモアー昇降シリンダ43の上昇室43aに供給される。
下降位置44Dにある状態では、モアー昇降シリンダ43の上昇室43aの圧油が、モアー装置4の自重で第七油路87を介してモアー昇降操作弁44に戻されたのち、第四油路84に供給され、タンクに流れることになる。

0056

上述のように、パワーステアリング装置7の操向制御バルブ70に供給された圧油が、ステアリングシリンダ72の作動の有無にかかわらず、直接的にタンクに還元されるものではない。つまり、パワーステアリング装置7からの圧油は、油圧アクチュエータとしてのリフトシリンダ53やダンプシリンダ54やモアー昇降シリンダ43への供給回路である第一油路81や、静油圧式無段変速装置6のチャージ回路63に接続された第二油路82に供給される。
そして、リフトシリンダ53やダンプシリンダ54への圧油供給経路においても、リフトシリンダ53やダンプシリンダ54からの戻り油を、全量がタンクに還元されるようにするのではなく、第三油路83を介して静油圧式無段変速装置6のチャージ回路63に供給している。

0057

〔油圧配管の脱着構造
上記の圧油給排回路80の配管部分において、昇降操作弁55から選択切換弁56への圧油給排路となる第五油路85及び第六油路86の途中には、この圧油給排路を断接可能な脱着用のカプラ88が設けられている。
カプラ88は、走行機体1の後部に設けられた雄型カプラ88aと、集草容器50側に連結された雌型カプラ88bとを備え、接続状態で圧油の給排を可能にし、接続解除で昇降操作弁55と選択切換弁56との間における圧油の給排を断つようにするものである。
走行機体1側の一対の雄型カプラ88aには、それぞれダストキャップ89が装着されている。雄型カプラ88aと雌型カプラ88bとの接続が解除された状態で、雄型カプラ88aの端部にダストキャップ89を被せて閉塞することができる。

0058

昇降操作弁55の下流側に設けられる選択切換弁56は、走行機体1の後端部に立設されたロプス34に対して、後述するホルダ装置9を介して支持されている。ホルダ装置9は、ロプス34に対して、選択切換弁56を脱着可能に、つまりロプス34に支持させる状態と、ロプス34との支持を解除する状態と、に切換可能に構成されている。
したがって、選択切換弁56は、ロプス34に支持されている状態では走行機体1側に装備された状態であり、ロプス34との支持が解除された状態では集草装置5に装備された状態となる。これにより、走行機体1に対して集草容器50が脱着される際には、集草容器50と共に選択切換弁56も、走行機体1から取り外されたり、取り付けられたりするように構成されている。

0059

選択切換弁56の上面側と後面側に、リフトシリンダ53やダンプシリンダ54への給排用配管が接続され、下面側に昇降操作弁55側への第五油路85及び第六油路86が接続されている。そして、その第五油路85及び第六油路86の末端に、走行機体1側の雄型カプラ88aに対して脱着可能な雌型カプラ88bが設けられている。

0060

選択切換弁56の機体内方側の端部にソレノイド部56Aが設けられ、ソレノイド部56Aには、左右方向から導電用プラグ56Aaを抜き差し操作可能なソケット56Abが備えられている。
したがって、走行機体1から集草容器50が取り外される際に、ソケット56Abから導電用プラグ56Aaを引き抜くことで、走行機体1側の電力供給部から選択切換弁56を切り離して、集草容器50と共に走行機体1から取り外されるように構成されている。

0061

集草容器50に備えられたリフトシリンダ53は、その下端側の端部が、走行機体1に固定されているロプス34の下部に連結されている。このため、集草容器50を走行機体1から取り外す際には、リフトシリンダ53の下端部も、ロプス34の下部との連結を解除する必要がある。ロプス34の下部との連結が解除されても、リフトシリンダ53に対する油圧配管の接続状態は維持したままで差し支えない。
ダンプシリンダ54は、走行機体1側とは連結されていないので、集草容器50側での何らの脱着操作も不要である。

0062

集草容器50を走行機体1に装着する際には、上記の説明とは逆に、リフトシリンダ53の下端部をロプス34の下部に連結し、導電用プラグ56Aaを選択切換弁56のソレノイド部56Aのソケット56Abに挿し、第五油路85及び第六油路86の雌型カプラ88bを走行機体1の雄型カプラ88aに接続すればよい。

0063

〔複合操作レバーの操作〕
上記のモアー昇降シリンダ43の伸縮操作、及び、リフトシリンダ53ならびにダンプシリンダ54の伸縮操作は次のようにして行われる。
図4及び図5に示すように、複合操作レバー16は、身が上下方向で後輪フェンダ15を貫通し、後輪フェンダ15よりも下方の揺動支点周りで、前後方向及び左右方向の十字方向に、揺動操作可能に支持されている。

0064

上記の複合操作レバー16の操作方向における前後方向と左右方向の交差する箇所が「中立位置N」であり、複合操作レバー16を右方向へ操作した位置が「モアー装置上昇位置M1」、左方向へ操作した位置が「モアー装置下降位置M2」である。
そして、複合操作レバー16を後方向へ操作した位置)が「集草容器上昇及び開閉蓋開放位置B1」であり、複合操作レバー16を前方向へ一段操作した位置(複合操作レバー16が後側の溝途中に位置する)が「集草容器下降及び開閉蓋閉じ位置B2」である。「集草容器下降及び開閉蓋閉じ位置B2」よりもさらに前方側に操作した位置(複合操作レバー16が後側の溝奥に位置する)が「集草容器自重下降位置B3」である。

0065

つまり、複合操作レバー16が「中立位置N」から右方向に操作されると、複合操作レバー16の右方向への動作に連係する機構がモアー昇降操作弁44を上昇位置44Uへ操作する。
複合操作レバー16が「中立位置N」から左方向に操作されると、複合操作レバー16の左方向への動作に連係する機構がモアー昇降操作弁44を下降位置44Dへ操作する。

0066

複合操作レバー16が「中立位置N」から後方向に操作され「集草容器上昇及び開閉蓋開放位置B1」に達すると、複合操作レバー16の後方向への動作に連係する機構が、昇降操作弁55を上昇位置55Uに操作する。同時に、複合操作レバー16の操作位置を検出するセンサ(図示せず)で検出された信号が選択切換弁56の制御装置で検知され、選択切換弁56がダンプ位置56Dにあれば、選択切換弁56をリフトシリンダ53に対する圧油の給排を行うリフト位置56Lに操作する。
そして、リフトシリンダ53が所定量伸長した時点で、複合操作レバー16の握り部に備えたプッシュタン16aを押し操作すると、選択切換弁56がダンプシリンダ54側に対する圧油の給排を行うダンプ位置56Dに切り替わる。これによって、集草容器50は所定高さに持ち上げられた後、開閉蓋50bを開放して刈草を排出する。

0067

複合操作レバー16が「中立位置N」から前方向に操作され、「集草容器下降及び開閉蓋閉じ位置B2」に達すると、複合操作レバー16の前方向への動作に連係する機構が、昇降操作弁55を下降位置55Dに操作する。同時に、複合操作レバー16の操作位置を検出するセンサで検出された信号が選択切換弁56の制御装置で検知される。このとき、選択切換弁56がダンプ位置56Dに存在していれば、ダンプシリンダ54を下降する側に操作して収縮作動し、開閉蓋50bを閉塞作動する。開閉蓋50bが閉塞した後、プッシュボタン16aを再度押し操作すると、選択切換弁56がリフトシリンダ53に対する圧油の給排を行うリフト位置56Lに操作され、これに伴ってリフトシリンダ53が収縮作動する。リフトシリンダ53が所定量収縮すると、集草容器50は、開閉蓋50bが閉塞された状態で、刈草の受け入れが可能な所定高さに位置する。

0068

複合操作レバー16が「集草容器下降及び開閉蓋閉じ位置B2」からさらに前方向に操作され、「集草容器自重下降位置B3」に達すると、複合操作レバー16の前方向への動作に連係する機構が、昇降操作弁55を自重下降位置55Gに操作する。同時に、複合操作レバー16の操作方向を検出するセンサ(図示せず)で検出された信号が選択切換弁56の制御装置で検知され、選択切換弁56がダンプ位置56Dに存在していれば、その選択切換弁56をリフトシリンダ53に対する圧油の給排が可能なリフト位置56Lに操作する。
この状態では、昇降操作弁55が自重下降位置55Gに位置していて、リフトシリンダ53への圧油の供給はなく、かつリフトシリンダ53からの圧油の排出が許された状態であるため、集草容器50はフローティング状態となる。

0069

〔ホルダ装置〕
選択切換弁56を走行機体1に支持させるホルダ装置9について説明する。
ホルダ装置9は、選択切換弁56を支持するバルブ支持機構9Aと、選択切換弁56及び圧油給排路を覆うカバー体9Bと、を備え、走行機体1の後端部に立設されたロプス34に設けられている。

0070

〔バルブ支持機構〕
バルブ支持機構9Aは、図6及び図7に示すように、ロプス34に固定された支持台部材90と、選択切換弁56に固定された載置接続部材91(載置部に相当する)と、を備えている。
そして、支持台部材90と載置接続部材91は、載置接続部材91が支持台部材90に載置された状態で、支持台部材90に対する載置接続部材91の水平方向位置移動を規制及び規制解除可能な水平方向位置決め手段92と、支持台部材90に対する載置接続部材91の上下方向移動を規制及び規制解除可能な上下位置規制手段93と、を介して、上下左右の位置が規制された状態、及び規制が解除された状態に切換可能に構成されている。

0071

支持台部材90は、ロプス34の右側の柱状脚部34aにおける機体左右方向での中央側に向く面に固定されたチャンネル状の部材で構成されている。チャンネル状の支持台部材90は、開放部90aが機体左右方向での中央側に向く状態で、右横側部90bが柱状脚部34aに溶接固定されている。また、支持台部材90の上面90cには、二つのピン係合孔92a,92b(水平方向位置決め手段に相当する)が形成され、支持台部材90の下面90dにも、一つのピン係合孔92cが形成されている。

0072

載置接続部材91には、支持台部材90の上面90cに対向する載置面部91aが備えられ、この載置面部91aに、支持台部材90の上面90cに形成された二つのピン係合孔92a,92bの一方に挿入可能な長尺の係止ピン92d(水平方向位置決め手段に相当する)と、他方に挿入可能な短尺の係止ピン92e(水平方向位置決め手段に相当する)と、が一体的に溶接固定されている。
このうち、長尺の係止ピン92dは、上部が前記一方のピン係合孔92aに挿入された状態で、その下部が支持台部材90の下面90dに形成されたもう一つのピン係合孔92cにも挿入され、上下二箇所で支持台部材90に係合する。
短尺の係止ピン92eは、支持台部材90の上面90cに形成された前記他方のピン係合孔92bに挿入される。
このように、載置接続部材91は、支持台部材90の上面90cに載置面部91aを載置した状態で、二つのピン係合孔92a,92bに、長尺の係止ピン92dと短尺の係止ピン92eを挿入してある。これによって、支持台部材90に対して載置接続部材91が各係止ピン92d,92eの軸心回りで相対回動したり、水平方向に相対移動したり、することを抑制し得る。

0073

上記の長尺の係止ピン92dのうち、一方のピン係合孔92aに挿入された状態で、チャンネル状の支持台部材90の上面90cよりも下方側に位置する部位に、係止ピン92dを径方向に貫通するピン孔93aが形成されている。このピン孔93aには、ベータピン93bが挿抜可能に構成されている。したがって、ピン孔93aにベータピン93bを挿入した状態で、係止ピン92dの上方側への抜け出しが規制され、ピン孔93aからベータピン93bを抜き出すことで規制解除される。
このピン孔93a及びベータピン93bが、支持台部材90に対する載置接続部材91の上下方向移動を規制、及び規制解除可能な上下位置規制手段93を構成している。

0074

載置接続部材91には、載置面部91aの他に、選択切換弁56に対する連結板部91bと、カバー体9Bの取付板部91cと、が一体に形成されている。
連結板部91bには、複数の連結孔94aが形成され、図示しない連結ボルトによって選択切換弁56が連結されている。
取付板部91cには、複数の取付孔95aが形成され、取付ボルト95bによってカバー体9Bが取り付けられている。

0075

〔カバー体〕
カバー体9Bは次のように構成されている。
図4及び図9に示すように、カバー体90Bは、選択切換弁56を囲む弁カバー部96と、選択切換弁56からカプラ88に至る圧油給排路を覆う配管カバー部97と、を備えている。

0076

弁カバー部96は、載置接続部材91の取付板部91cに連結された第一弁カバー部96Aと、その第一弁カバー部96Aに支持された第二弁カバー部96Bと、の組み合わせで構成されている。
第一弁カバー部96Aは、選択切換弁56の上方側を覆う上面部96Aa、選択切換弁56の右横下部を覆う右横側面下部96Ab、及び載置接続部材91の取付板部91cに対向する前面部96Acを備えている。
第二弁カバー部96Bは、選択切換弁56の右横上部を覆う右横側面上部96Ba、及び選択切換弁56の後方側を覆う後面部96Bbを備えている。

0077

第一弁カバー部96Aと第二弁カバー部96Bの連結は、第二弁カバー部96Bの上端縁部分に備えた接続片96Bcを、第一弁カバー部96Aの上面部96Aaに備えた接続孔96aに重合させて、連結ボルト96bにより連結する。
第一弁カバー部96Aの前面部96Acには、取付ボルト95bを挿通可能な貫通孔96cが形成されており、取付板部91cに対する取付ボルト95bの締め込みにより、前面部96Acを載置接続部材91の取付板部91cと取付ボルト95bの間に挟み込んで、載置接続部材91に対して第一弁カバー部96Aを連結支持させてある。
第一弁カバー部96Aの上面側には、部分的な切り欠き部96Adが形成され、この切り欠き部96Adが圧油給排路の上方側への配管取り出し用開口として利用される(図6,7参照)。

0078

第一弁カバー部96Aの右横側面下部96Abは、第二弁カバー部96Bの右横側面上部96Baよりも機体左右方向での中央側へ引退した位置にあり、この引退した第一弁カバー部96Aの右横側面下部96Abと、ロプス34の右側の柱状脚部34aとの対向間隔に、チャンネル状の支持台部材90が位置する状態で、第一弁カバー部96Aが取り付けられる。
これによって、載置接続部材91の載置面部91aから下向きに突出する長尺の係止ピン92d、及びベータピン93bがカバー体90Bの外側に露出した状態で位置する。したがって、カバー体90B自体を分割する手数を要することなく、ベータピン93bを引き抜くことによって、簡単にカバー体90Bごと選択切換弁56を、支持台部材90から取り外し、ロプス34の右側の柱状脚部34aに対する連結状態を解除することができる。

0079

配管カバー部97は、図9に示されるように、前面97A、上面97B、後面97Cを備え、左右両端と下面側が開放されたチャンネル状に形成されている。
この配管カバー部97は、ロプス34の左右の柱状脚部34a,34a同士を連結する中間連結枠34cに取り付けた左右一対の支持ステー98に支持されている(図6参照)。
つまり、図10に示すように、支持ステー98の上部に、上向きに突出する連結ボルト98aが溶接固定され、配管カバー部97の上面97Bに貫通孔97Baが形成されている。その貫通孔97Baを連結ボルト98aに挿嵌し、上側からノブナット98bを螺合させて締め付けることにより、支持ステー98の上部に配管カバー部97の上面97Bを上下から挟み込む状態で固定可能に構成されている。

0080

支持ステー98に固定された配管カバー部97の内部では、圧油給排回路80の複数本の油圧配管が、左右方向に沿って配設されている。その複数本の油圧配管のうち、選択切換弁56からカプラ88に至る圧油給排路は、配管カバー部97の前面97Aで左右方向の中間位置に形成されている開口97Aaから前方側へ引き出され、カプラ88に接続可能に構成されている。

0081

左右一対の支持ステー98と、連結ボルト98a及びノブナット98bを備える配管カバー部97の支持構造のうち、右側に設けられた支持ステー98と、連結ボルト98a及びノブナット98bは、配管カバー部97の右端部と弁カバー部96の左端部とを連結する連結金具としての役割をも果たす。
つまり、弁カバー部96の左端部に備えた延長カバー片96dと、配管カバー部97の右端部と、のそれぞれに連結ボルト98aを挿通可能な連結孔98cが形成され、連結ボルト98aにノブナット98bを螺合させて締め付けることにより、弁カバー部96と配管カバー部97を連結された状態と連結解除した状態とに切り換え可能に構成されている。

0082

このように構成された乗用型草刈機において集草装置5を取り外す際には、次のようにして行う。
まず、エンジン20及び圧油供給ポンプ8が停止している状態でカプラ88を取り外し、配管カバー部97のノブナット98bを外して、配管カバー部97の中間連結枠34cとの連結を解除する。
次に、バルブ支持機構9Aの係止ピン92dにおけるベータピン93bを引き抜いて、支持台部材90からカバー体90Bごと選択切換弁56を取り外す。この状態でカバー体90Bや選択切換弁56は、支持台部材90による支持作用はなくなるが、選択切換弁56に接続されている圧油給排回路80の複数本の油圧配管は、比較的保形性の高いものであるため、カバー体90Bや選択切換弁56が落下してしまうことはなく、取り外された集草装置5側で、圧油給排回路80の複数本の油圧配管に吊り持ち支持された状態となる。
集草装置5を走行機体1に取り付ける際には、この逆の順で行う。

0083

〔別実施形態の1〕
実施の形態では、モアー装置4の昇降操作を行うための操作具と、集草容器50の昇降や開閉を行う操作具と、を単一の複合操作レバー16で行う構造のものを例示したが、これに限らず、別々の操作具を用いて、各別に操作できるようにしても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0084

〔別実施形態の2〕
実施の形態では、ホルダ装置9が、ロプス34に設けられた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、ロプス34を用いずに、あるいはロプス34を用いても、ロプス34とは別の位置で、走行機体1の適宜固定部にホルダ装置9を設けたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0085

〔別実施形態の3〕
実施の形態では、ホルダ装置9に、選択切換弁56を支持するバルブ支持機構9Aとカバー体9Bとの双方を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、ホルダ装置9としはバルブ支持機構9Aのみを備え、カバー体9Bを省略するなどした構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0086

〔別実施形態の4〕
実施の形態では、バルブ支持機構9Aとして、支持台部材90に対する載置接続部材91の水平方向位置移動を規制及び規制解除可能な水平方向位置決め手段92と、支持台部材90に対する載置接続部材91の上下方向移動を規制及び規制解除可能な上下位置規制手段93と、を個別に設けた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、水平方向位置決め手段92と上下位置規制手段93を兼用し得る構造として、クリップ式、又はマグネット式固定構造を採用したり、水平方向位置決め手段92のみを設けて、上下方向の位置規制は載置接続部材91の重量等で行うなど、適宜の構造を採用してもよい。

0087

〔別実施形態の5〕
実施の形態では、水平方向位置決め手段92が、支持台部材90に形成された二箇所のピン係合孔92a,92bと、二本の係止ピン92d,92eと、を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、ピン係合孔92a,92bが三箇所以上にあって、係止ピン92d,92eが二本又は三本以上あって、適宜位置を変えて取り付けられるようにしたものであってもよい。
また、ピン係合孔92a,92bが単なる丸孔ではなく、角穴異径孔などに形成され、それに係合する係止ピン92d,92eも、角穴や異径孔などに形成されていれば、ピン係合孔92a,92bや係止ピン92d,92eは一箇所に存在するものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0088

〔別実施形態の6〕
実施の形態では、複数の係止ピン92d,92eが、上下方向に長い長尺係止ピン92dと短い短尺係止ピン92eとの組み合わせで構成されている構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、短尺係止ピン92eが係入する側のピン係合孔92bをハーフピアス構造にして、そのハーフピアス部分に短尺係止ピン92eに相当する凸部が係入するようにしてもよい。
また、係止ピン92d,92eとピン係合孔92a,92bが、支持台部材90側に係止ピン92d,92eが設けられ、載置接続部材91側にピン係合孔92a,92bが設けられるものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0089

〔別実施形態の7〕
実施の形態では、上下位置規制手段93が、係止ピン92dに対して挿抜可能なベータピン93bによって構成された構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、クリップネジなど、適宜の構造を採用することができる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0090

〔別実施形態の8〕
実施の形態では、カバー体9Bが、個別に構成された弁カバー部96と配管カバー部97の組み合わせで構成された構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。例えば、弁カバー部96と配管カバー部97を一体に構成して、選択切換弁56と一緒に取り外せるように構成したり、逆に、弁カバー部96と配管カバー部97を一体に構成して、走行機体1側に固定するように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0091

本発明は、大型機から小型機に至る各種の乗用型草刈機に利用可能である。

0092

1走行機体
4モアー装置
5集草装置
8圧油供給源(圧油供給ポンプ)
9ホルダ装置
9Aバルブ支持機構
9Bカバー体
34ロプス
50集草容器
53,54油圧シリンダ
56電磁弁(選択切換弁)
88カプラ
90支持台部材
91 載置部(載置接続部材)
92水平方向位置決め手段
92a、92b、92c係合孔
92d長尺係止ピン
92e短尺係止ピン
93 上下位置規制手段
93bベータピン
96弁カバー部
97配管カバー部

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    【課題・解決手段】電力ユニット(31)を備えたツールキャリア(3)に草刈機ユニット(1)を取り付けるように構成された接続点(132)を備えたフレーム(13)と、いくつかの切断モジュール(11)であって... 詳細

  • 株式会社クボタの「 作業車」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】運転者が運転座席に乗り降りする際に手摺に手を届かせ易い作業車を提供する。【解決手段】作業車には、運転座席14と、運転座席の両横隣において、走行装置3を覆うフェンダー16と、フェンダーのうち運転... 詳細

  • 株式会社クボタの「 モアー装置」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】パッチン錠を用いることによるカバー体脱着の簡便さを活かしながら、カバー体の固定をより確実に行えるようにする。【解決手段】ハウジング本体の開口を開閉可能なカバー体41を備え、カバー体41の装着位... 詳細

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