図面 (/)

技術 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及びプログラム

出願人 富士ゼロックス株式会社
発明者 西尾拓
出願日 2019年11月20日 (1年5ヶ月経過) 出願番号 2019-209566
公開日 2020年3月19日 (1年1ヶ月経過) 公開番号 2020-042840
状態 特許登録済
技術分野 タイプライター等へのデジタル出力 総合的工場管理 デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード 抜き取り対象 経験回数 帽子型 作業完了通知 習熟度情報 網膜投影 委託元 工程管理サーバ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の対象を特定する。

解決手段

工程管理サーバ10の定常外業依頼取得部111は、定常外業務依頼を取得する。業務進捗状況特定部112は、取得された定常外業務依頼に係る業務の進捗状況を特定する。中間成果物特定部113は、取得された定常外業務依頼に係る業務を構成する工程において生成された中間成果物を作業の対象として特定する。作業指示情報生成部114は、特定された中間成果物に対して作業者が取るべき動作を示す作業指示情報を生成する。表示制御部115は、特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、生成された作業指示情報とを、作業者端末20の表示部24に表示させる。

概要

背景

近年のプロダクション市場では、印刷業務アウトソーシングが一つのビジネスモデルになっている。顧客からの依頼を受けて、印刷、後処理、梱包発送等の作業をすべて一括して請け負うサービスがその一例である。従来の業務は、プリンタで大量に印刷して、機械封筒に入れ、まとめて郵便局に出すだけであったが、近年の業務は、送付先年齢性別に合わせた広告や、送付先が実際に契約している銀行等のサービスの広告を封筒に入れるパーソナライズバリアブル業務となりつつある。このバリアブル業務は、作業内容が複雑で、かつ量が少量ということもあり、機械を使わずに手作業で行われることが多い。

この業務を行う中で、委託元である顧客より、本日作業予定印刷製品に対して、特定の発送先に対する郵便物抜き取りや、特定の郵便物に対する発送の差し止めや、特定のサービス広告差し替えや、同封する広告の追加などの緊急の依頼が日々なされている。このような顧客都合による突発的かつ緊急性の高い定常外業務に対応することは、現場作業員や管理者にとって大きな負担となっている。

定常外業務に対して効率的かつ確実に対応するためには、関係者全員が定常外業務の発生について早期に認識し、その作業対象と作業内容を確実に認識することが必要である。これは、印刷製品作成業務が後工程に進むほど、抜き取り対象印刷物を封筒から取り出したり、段ボール箱に詰められた封筒群の中から対象の封筒を探したりなど、リカバリ作業が複雑になってしまうからである。定常業務であれば、従来通り作業手順が記載された作業指示書を予め準備しておくことで、作業を確実に行うことができるが、上記のような定常外業務はいつ発生するか分からず、顧客からの要望に応じて作業手順も変わってしまうため、従来の作業指示書をもとにした方法では限界がある。

作業指示書によらない作業手順の提示方法としては、拡張現実(AR:Augmented Reality)を用いた方法が考えられる。例えば、特許文献1では、画像形成装置で発生したエラーから回復するための操作を提示するARガイダンスを表示する情報処理装置が提案されている。特許文献2では、装着した作業者に対してピッキングすべき物品が入った保管部を指示する保管部指示情報現実空間に付加提示するAR眼鏡が提案されている。

概要

複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の対象を特定する。工程管理サーバ10の定常外業務依頼取得部111は、定常外業務依頼を取得する。業務進捗状況特定部112は、取得された定常外業務依頼に係る業務の進捗状況を特定する。中間成果物特定部113は、取得された定常外業務依頼に係る業務を構成する工程において生成された中間成果物を作業の対象として特定する。作業指示情報生成部114は、特定された中間成果物に対して作業者が取るべき動作を示す作業指示情報を生成する。表示制御部115は、特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、生成された作業指示情報とを、作業者端末20の表示部24に表示させる。

目的

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の対象を特定することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させる表示制御部であって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させる表示制御部とを備える情報処理装置

請求項2

前記作業を実行させるための作業指示情報は、前記一の業務において前記成果物が生成される過程で前記複数の工程の各々において生成される中間成果物ごとに異なり、前記表示制御部は、前記判別情報とともに、前記特定された中間成果物に対応する前記作業の作業指示情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。

請求項3

前記作業を実行させるための作業指示情報は、前記作業の指示対象となる作業者習熟度によって異なり、前記表示制御部は、前記判別情報とともに、前記作業の指示対象となる作業者の習熟度に対応する前記作業の作業指示情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。

請求項4

前記一の業務において前記成果物が生成される過程で前記複数の工程の各々において生成される中間成果物は、各々形態が異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項5

前記データベースは、前記複数の工程のうち第1の工程で生成された第1中間成果物の識別情報と、前記1の工程の次の第2の工程で前記第1中間成果物に基づいて生成された第2中間成果物の識別情報とを対応付けて管理し、前記中間成果物特定部は、前記作業の対象として前記第1中間成果物を特定する場合に、前記第1中間成果物と対応付けられている前記第2中間成果物も併せて特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項6

複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を情報処理装置が前記作業の対象として特定するステップと、前記情報処理装置が、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させるステップであって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させるステップとを備える情報処理方法

請求項7

複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示させるための情報を端末装置に対して送信する送信部とを備えるサーバと、前記サーバの前記送信部から送信される前記情報に基づいて、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して前記判別情報と前記画像とを表示部に表示させる表示制御部を備える端末装置とを備える情報処理システム

請求項8

コンピュータを、複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させる表示制御部であって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させる表示制御部として機能させるためのプログラム

技術分野

背景技術

0002

近年のプロダクション市場では、印刷業務アウトソーシングが一つのビジネスモデルになっている。顧客からの依頼を受けて、印刷、後処理、梱包発送等の作業をすべて一括して請け負うサービスがその一例である。従来の業務は、プリンタで大量に印刷して、機械封筒に入れ、まとめて郵便局に出すだけであったが、近年の業務は、送付先年齢性別に合わせた広告や、送付先が実際に契約している銀行等のサービスの広告を封筒に入れるパーソナライズバリアブル業務となりつつある。このバリアブル業務は、作業内容が複雑で、かつ量が少量ということもあり、機械を使わずに手作業で行われることが多い。

0003

この業務を行う中で、委託元である顧客より、本日作業予定印刷製品に対して、特定の発送先に対する郵便物抜き取りや、特定の郵便物に対する発送の差し止めや、特定のサービス広告差し替えや、同封する広告の追加などの緊急の依頼が日々なされている。このような顧客都合による突発的かつ緊急性の高い定常外業務に対応することは、現場作業員や管理者にとって大きな負担となっている。

0004

定常外業務に対して効率的かつ確実に対応するためには、関係者全員が定常外業務の発生について早期に認識し、その作業対象と作業内容を確実に認識することが必要である。これは、印刷製品作成業務が後工程に進むほど、抜き取り対象印刷物を封筒から取り出したり、段ボール箱に詰められた封筒群の中から対象の封筒を探したりなど、リカバリ作業が複雑になってしまうからである。定常業務であれば、従来通り作業手順が記載された作業指示書を予め準備しておくことで、作業を確実に行うことができるが、上記のような定常外業務はいつ発生するか分からず、顧客からの要望に応じて作業手順も変わってしまうため、従来の作業指示書をもとにした方法では限界がある。

0005

作業指示書によらない作業手順の提示方法としては、拡張現実(AR:Augmented Reality)を用いた方法が考えられる。例えば、特許文献1では、画像形成装置で発生したエラーから回復するための操作を提示するARガイダンスを表示する情報処理装置が提案されている。特許文献2では、装着した作業者に対してピッキングすべき物品が入った保管部を指示する保管部指示情報現実空間に付加提示するAR眼鏡が提案されている。

先行技術

0006

特開2013−140563号公報
特開2014−43353号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上記の印刷製品作成業務では、工程が進むにつれて、定常外業務の作業対象が変化してゆく。例えば、印刷物、冊子、封筒、段ボールのように変化してゆく。ゆえに、各工程間において成果物の情報を関連付けて管理しておかないと、定常外業務の作業対象を特定することができない。

0008

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の対象を特定することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る情報処理装置は、複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させる表示制御部であって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させる表示制御部とを備える。

0010

本発明の請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に記載の構成において、前記作業を実行させるための作業指示情報は、前記一の業務において前記成果物が生成される過程で前記複数の工程の各々において生成される中間成果物ごとに異なり、前記表示制御部は、前記判別情報とともに、前記特定された中間成果物に対応する前記作業の作業指示情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。

0011

本発明の請求項3に係る情報処理装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記作業を実行させるための作業指示情報は、前記作業の指示対象となる作業者の習熟度によって異なり、前記表示制御部は、前記判別情報とともに、前記作業の指示対象となる作業者の習熟度に対応する前記作業の作業指示情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。

0012

本発明の請求項4に係る情報処理装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構成において、前記一の業務において前記成果物が生成される過程で前記複数の工程の各々において生成される中間成果物は、各々形態が異なることを特徴とする。

0013

本発明の請求項5に係る情報処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構成において、前記データベースは、前記複数の工程のうち第1の工程で生成された第1中間成果物の識別情報と、前記1の工程の次の第2の工程で前記第1中間成果物に基づいて生成された第2中間成果物の識別情報とを対応付けて管理し、前記中間成果物特定部は、前記作業の対象として前記第1中間成果物を特定する場合に、前記第1中間成果物と対応付けられている前記第2中間成果物も併せて特定することを特徴とする。

0014

本発明の請求項6に係る情報処理方法は、複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を情報処理装置が前記作業の対象として特定するステップと、前記情報処理装置が、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させるステップであって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させるステップとを備える。

0015

本発明の請求項7に係る情報処理システムは、複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示させるための情報を端末装置に対して送信する送信部とを備えるサーバと、前記サーバの前記送信部から送信される前記情報に基づいて、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して前記判別情報と前記画像とを表示部に表示させる表示制御部を備える端末装置とを備える。

0016

本発明の請求項8に係るプログラムは、コンピュータを、複数の工程を経て成果物が生成される一の業務において付加的な作業が必要となった場合に、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照して、前記一の業務を構成する工程において生成された中間成果物を前記作業の対象として特定する中間成果物特定部と、前記特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報と、前記特定された中間成果物を示す画像とを表示部に表示させる表示制御部であって、前記中間成果物を含む前記現実空間内の景色に重畳して当該判別情報と当該画像とを表示させる表示制御部として機能させる。

発明の効果

0017

請求項1、4、6、7又は8に係る発明によれば、複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の対象を特定することができる。
請求項2に係る発明によれば、作業の支援をすることができる。
請求項3に係る発明によれば、作業者の習熟度に応じた作業の支援をすることができる。

図面の簡単な説明

0018

作業支援システム1の構成の一例を示す図である。
業務進捗状況管理テーブル121の一例を示す図である。
印刷工程成果物管理テーブル122の一例を示す図である。
後処理工程成果物管理テーブル123の一例を示す図である。
梱包工程成果物管理テーブル124の一例を示す図である。
定常外業務依頼管理テーブル125の一例を示す図である。
作業指示情報テーブル126の一例を示す図である。
定常外業務指示情報のデータ構造の一例を示す図である。
表示部24に表示される画像の一例を示す図である。
定常外業務対応処理の一例を示すフローチャートである。
定常外業務対応処理の一例を示すフローチャートである。
定常外業務対応処理の一例を示すフローチャートである。
表示部24に表示される画像の一例を示す図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
1.実施形態
1−1.構成
図1は、本発明の一実施形態に係る作業支援システム1の構成の一例を示す図である。作業支援システム1は、例えばプリントセンタに設置され、顧客からの依頼を受けて印刷、後処理、梱包、発送等の作業を一括して行う印刷製品作成業務を支援する。作業支援システム1は、特に定常外業務を支援する。作業支援システム1は、本発明に係る「情報処理システム」の一例である。作業支援システム1は、工程管理サーバ10と、複数の作業者端末20とを備える。工程管理サーバ10と作業者端末20とは、通信回線30を介して互いに接続される。通信回線30は、例えば、無線LAN(Local Area Network)である。

0020

工程管理サーバ10は、印刷製品作成業務の進捗状況を管理するコンピュータである。また、定常外業務が発生した場合に、当該業務への対応を現場の作業者に指示するコンピュータである。工程管理サーバ10は、例えばプリントサーバである。工程管理サーバ10は、本発明に係る「情報処理装置」の一例である。工程管理サーバ10は、大略、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える。

0021

制御部11は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、ROM又は記憶部12からRAM上にプログラムをロードして実行することにより、工程管理サーバ10の各部を制御する。制御部11により実現される機能については後述する。記憶部12は、ハードディスクドライブフラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部12は、CPUにより実行されるプログラムや、各種のデータベースを記憶する。各種データベースについては後述する。なお、各種データベースは、外部サーバに記憶されてもよい。通信部13は、データ通信カード等の通信インタフェースである。通信部13は、通信回線30を介して作業者端末20と通信を行う。

0022

図2は、記憶部12に記憶される業務進捗状況管理テーブル121の一例を示す図である。業務進捗状況管理テーブル121は、各印刷製品作成業務の進捗状況を管理するためのテーブルである。図示の例では、各印刷製品作成業務につき、印刷工程、後処理工程、梱包工程、発送工程の各工程が完了したか否かが記録されている。空欄は工程が完了していないことを示している。ここで、印刷工程は、プリンタにより記録媒体に画像が形成されて印刷物が生成される工程である。後処理工程は、印刷工程で生成された印刷物に対して後処理機(すなわち、フィニッシャ)により後処理が行われる工程である。後処理とは、折り、封入封緘ホチキス留め、穴開け、製本断裁、装丁等の印刷物に対する加工である。梱包工程は、後処理工程で後処理を施された複数の印刷物が入れ物に梱包される工程である。発送工程は、梱包工程で印刷物が梱包された入れ物に発送用のラベルが取り付けられて、発送業者に引き渡される工程である。業務進捗状況管理テーブル121において業務番号は、各印刷製品作成業務を一意識別するための識別情報である。

0023

図3は、記憶部12に記憶される印刷工程成果物管理テーブル122の一例を示す図である。印刷工程成果物管理テーブル122は、印刷工程で生成された成果物に関する情報を管理するためのテーブルである。より具体的には、印刷工程で生成された成果物と後処理工程で生成された成果物とを対応づけるためのテーブルである。印刷工程成果物管理テーブル122は、印刷製品作成業務ごとに作成される。図示の例は、業務番号「WORK0001」に係る印刷工程成果物管理テーブル122である。印刷工程成果物管理テーブル122を構成する各レコードは、印刷工程成果物識別子と、証券番号と、後処理工程成果物識別子の各フィールドにより構成されている。ここで、印刷工程成果物識別子は、印刷工程で生成された成果物を一意に識別するための識別情報である。証券番号は、印刷物の識別情報である。後処理工程成果物識別子は、後処理工程で生成された成果物を一意に識別するための識別情報である。

0024

図4は、記憶部12に記憶される後処理工程成果物管理テーブル123の一例を示す図である。後処理工程成果物管理テーブル123は、後処理工程で生成された成果物に関する情報を管理するためのテーブルである。より具体的には、後処理工程で生成された成果物と梱包工程で生成された成果物とを対応づけるためのテーブルである。後処理工程成果物管理テーブル123は、印刷製品作成業務ごとに作成される。図示の例は、業務番号「WORK0001」に係る後処理工程成果物管理テーブル123である。後処理工程成果物管理テーブル123を構成する各レコードは、後処理工程成果物識別子と、同封物コードと、梱包工程成果物識別子の各フィールドにより構成されている。ここで、同封物コードは、同封物の識別情報である。梱包工程成果物識別子は、梱包工程で生成された成果物を一意に識別するための識別情報である。

0025

図5は、記憶部12に記憶される梱包工程成果物管理テーブル124の一例を示す図である。梱包工程成果物管理テーブル124は、梱包工程で生成された成果物に関する情報を管理するためのテーブルである。梱包工程成果物管理テーブル124は、印刷製品作成業務ごとに作成される。図示の例は、業務番号「WORK0001」に係る梱包工程成果物管理テーブル124である。梱包工程成果物管理テーブル124を構成する各レコードは、梱包工程成果物識別子と、送付先と、発送予定日時の各フィールドにより構成されている。

0026

図6は、記憶部12に記憶される定常外業務依頼管理テーブル125の一例を示す図である。定常外業務依頼管理テーブル125は、顧客から依頼された定常外業務を管理するためのテーブルである。ここで、定常外業務とは、印刷製品作成業務の委託元である顧客により依頼される、顧客都合による突発的かつ緊急性の高い業務である。具体的には、本日作業予定の印刷製品に対する、特定の発送先に対する郵便物の抜き取りや、特定の郵便物に対する発送の差し止めや、特定のサービス広告の差し替えや、同封する広告の追加等の作業依頼である。図示の例では、定常外業務依頼管理テーブル125の各レコードは、受付番号、業務番号、作業対象条件、作業区分、作業内容詳細、ステータス作業者識別子作業日時の各フィールドにより構成される。ここで、受付番号は、定常外業務を一意に識別するための識別情報である。作業対象条件は、定常外業務の作業対象を特定するための情報である。作業区分は、作業の種類である。ステータスは、作業が完了しているか否かを示す情報である。空欄は作業が完了していないことを示している。作業者識別子は、作業を完了した作業者の識別情報である。作業日時は、作業が完了した日時である。

0027

図7は、記憶部12に記憶される作業指示情報テーブル126の一例を示す図である。作業指示情報テーブル126は、定常外業務に対応するために作業者端末20に対して送信される作業指示情報を管理するためのテーブルである。図示の例では、作業区分と工程とに対応付けられて作業手順情報登録されている。

0028

次に、制御部11により実現される機能について説明する。制御部11により、図1に示されるように、定常外業務依頼取得部111と、業務進捗状況特定部112と、中間成果物特定部113と、作業指示情報生成部114と、表示制御部115と、DB情報管理部116いう機能が実現される。

0029

定常外業務依頼取得部111は、複数の工程を経て成果物が生成される業務において付加的な作業が必要となった場合に、当該作業の依頼を取得する。

0030

ここで、業務とは、本実施形態においては印刷製品作成業務である。業務の結果生成される成果物とは、業務を構成するすべての工程が完了したときに成果として完成する物である。本実施形態では、印刷製品である。仮に業務が印刷工程のみで完結する場合には成果物は印刷物となり、業務が後処理工程で完結する場合には成果物は例えば封筒(印刷物を含む。)となり、業務が梱包工程で完結する場合には成果物は例えば段ボール箱(封筒を含む。)となり、業務が発送工程で完結する場合には成果物は例えば発送用ラベルが貼付された段ボール箱(封筒を含む。)となる。

0031

次に、業務を構成する工程とは、各々何らかの成果物が生成される工程である。後工程では前工程で生成された成果物を基に成果物が生成される。具体的には、前工程で生成された成果物に何らかの部材が付加されて成果物が生成される。本実施形態では、前工程で生成された成果物が何らかの部材に内包されることで成果物が生成される。工程とは具体的には、印刷工程、後処理工程、梱包工程、発送工程のいずれかである。

0032

次に、付加的な作業とは、定常業務において想定されていない作業である。すなわち、定常外業務である。定常外業務には、顧客都合によるものの他、作業者のミスに起因するものも含まれる。付加的な作業とは具体的には、業務を構成する工程で生成される成果物の変更、成果物の発送の差し止め等である。成果物の変更には、印刷物の抜き取り、差し替え、追加が含まれる。

0033

次に、付加的な作業が必要となる場合とは、顧客から送信された定常外業務依頼が工程管理サーバ10により取得された場合である。定常外業務依頼は、本実施形態では、業務番号、作業対象条件、作業区分、作業内容詳細の各項目により構成される。定常外業務依頼の取得方法は、例えば、メール、ファイル送信ファクシミリ郵送等である。定常外業務依頼取得部111は、定常外業務依頼を取得すると、定常外業務依頼管理テーブル125にその依頼内容を登録する。付加的な作業が必要となる場合とは、または、作業者によるミスが発覚した場合に作業者により登録された定常外業務依頼が工程管理サーバ10により取得された場合である。

0034

業務進捗状況特定部112は、定常外業務依頼取得部111により取得された定常外業務依頼に係る業務の進捗状況を特定する。具体的には、業務進捗状況管理テーブル121を参照して、定常外業務依頼に係る業務について、どの工程まで完了しているかを特定する。そして、当該業務がまだ完了していない場合には、業務進捗状況特定部112は、定常外業務依頼を受け付け可能と判断し、その旨の通知を出力する。一方、当該業務がすでに完了している場合には、定常外業務依頼を受け付けることができないと判断し、その旨の通知を出力する。ここで、業務がすでに完了している場合とは、本実施形態においては、発送工程がすでに完了している場合である。また、定常外業務依頼を受け付けることができる旨またはできない旨の通知は、本実施形態では、定常外業務を依頼した顧客に対して行われる。通知方法は、例えば、メール、ファイル送信、ファクシミリ、郵送等である。

0035

中間成果物特定部113は、定常外業務依頼取得部111により定常外業務依頼が取得された場合に、当該依頼に係る業務を構成する工程において生成された中間成果物を作業の対象として特定する。

0036

ここで、中間成果物とは、業務の途中で生成される成果物である。言い換えると、業務の最終成果物が生成される過程で生成される成果物である。中間成果物は、業務の工程が進むにつれてその形態が変化する。例えば、小さいものから大きいものへと変化する。本実施形態では、例えば、印刷物、封筒(印刷物を含む。)、段ボール箱(封筒を含む。)のように変化する。中間成果物には各々、中間成果物の識別情報を示すマーカが付加される。本実施形態ではARマーカが付加される。ARマーカは、例えば一次元又は二次元のバーコードである。

0037

中間成果物特定部113は、作業対象を特定するにあたり、各業務について成果物が生成される過程で複数の工程の各々において生成される中間成果物の識別情報を管理するデータベースを参照する。

0038

ここで、当該データベースは、具体的には、業務の識別情報と、各工程で生成される中間成果物とをづけるテーブル群である。本実施形態では、印刷工程成果物管理テーブル122と、後処理工程成果物管理テーブル123と、梱包工程成果物管理テーブル124である。中間成果物特定部113は、これらのテーブルを参照して、定常外業務依頼に係る業務番号と作業対象条件とに基づき、各工程の成果物の識別情報を特定する。なお、中間成果物の識別情報とは、中間成果物を一意に識別する識別情報である。本実施形態では、業務番号と工程名と任意の数字の組み合わせにより構成される。

0039

作業指示情報生成部114は、定常外業務依頼取得部111により取得された定常外業務依頼に係る作業区分と、中間成果物特定部113により特定された中間成果物が生成された工程とに基づいて、中間成果物に対して作業者が取るべき動作を示す作業指示情報を生成する。

0040

ここで、作業指示情報とは、例えば、中間成果物の開封廃棄、差し止め、追加等を作業者に指示する情報である。作業指示情報は、中間成果物ごとに異なる。本実施形態では、後工程で生成された中間成果物に対する作業指示は、前工程で生成された中間成果物を取り出す作業を指示するものとなる。作業指示情報は、文字情報に限られず画像情報(例えば、ピクトグラム)であってもよい。

0041

作業指示情報生成部114は、作業指示情報を生成するにあたり、作業指示情報テーブル126を参照する。作業指示情報生成部114は、各工程について、作業区分を基に作業指示情報を生成し、それらをまとめて定常外業務指示情報を生成する。図8は、定常外業務指示情報のデータ構造の一例を示す図である。同図に示される例では、定常外業務の受付番号と、各工程の作業指示情報とにより構成されている。各工程の作業指示情報は、成果物識別子と作業手順とにより構成されている。図示の例では、後処理工程と梱包工程の成果物に対する作業指示情報が含まれている。

0042

表示制御部115は、中間成果物特定部113により特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報を表示部に表示させる。また、判別情報とともに、特定された中間成果物に対応する作業指示情報を表示部に表示させる。

0043

ここで、表示部とは、本実施形態においては作業者端末20の表示部24である。判別情報とは、中間成果物を強調的に表示するための情報である。例えば、囲み線や矢印等の図形や文字、色等である。中間成果物に対応する作業指示情報とは、中間成果物と対応づけてデータベースに記憶される作業指示情報である。本実施形態においては、作業指示情報テーブル126において、中間成果物が生成される工程と対応づけて記憶される作業指示情報である。

0044

表示制御部115は、具体的には、判別情報と作業指示情報とを作業者端末20の表示部24において表示可能とするために、作業指示情報生成部114により生成される定常外業務指示情報を作業者端末20に対して送信する。表示制御部115は、本発明に係る「表示制御部」及び「送信部」の一例である。

0045

DB情報管理部116は、各種テーブルの情報を管理する。具体的には、作業者端末20から送信される工程完了通知に基づいて、業務進捗状況管理テーブル121において管理される各印刷製品作成業務の進捗状況を更新する。また、作業者端末20から通知される成果物識別子を、印刷工程成果物管理テーブル122、後処理工程成果物管理テーブル123、梱包工程成果物管理テーブル124に登録する。また、作業者端末20から送信される作業完了通知に基づいて、定常外業務依頼管理テーブル125において管理される定常外業務のステータス等を更新する。
以上が、工程管理サーバ10の構成に関する説明である。

0046

次に、作業者端末20は、印刷製品作成業務に従事する作業者により携帯される端末装置である。本実施形態では、ウェアラブルコンピュータである。より具体的には、眼鏡型のヘッドマウントディスプレイである。作業者端末20は、図1に示されるように、大略、制御部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、撮像部25と、通信部26とを備える。

0047

制御部21は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、ROM又は記憶部22からRAM上にプログラムをロードして実行することにより、作業者端末20の各部を制御する。制御部21により実現される機能については後述する。記憶部22は、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部22は、CPUにより実行されるプログラムや、工程管理サーバ10から送信される定常外業務指示情報を記憶する。操作部23は、タッチセンサキー等の入力装置である。表示部24は、作業者の両眼の前方を覆うように配置される光学透過型のディスプレイである。作業者端末20を装着した作業者は、現実空間の光景を見るのと同時に、表示部24により表示される付加情報を見ることができる。表示部24は、例えば左右一対の小型のディスプレイである。撮像部25は、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子レンズとを備えたデジタルカメラである。撮像部25は、レンズを通して入射した光をCCDによって信号に変換し、この信号に基づいて画像データを生成する。撮像部25は、そのレンズが作業者の視線の方向に向くように配置され、作業者の視線の先の現実空間を撮像する。撮像部25は、例えば、左右一対の小型のディスプレイである表示部24の左右方向中央部に固定される。通信部26は、データ通信カード等の通信インタフェースである。通信部26は、通信回線30を介して工程管理サーバ10と通信を行う。

0048

次に、制御部21により実現される機能について説明する。制御部21により、図1に示されるように、作業指示情報取得部211と、画像解析部212と、AR情報生成部213と、表示制御部214と、作業完了通知部215という機能が実現される。

0049

作業指示情報取得部211は、工程管理サーバ10から送信されてきた定常外業務指示情報を通信部26を介して取得すると、当該情報を記憶部22に記憶する。

0050

画像解析部212は、撮像部25により定期的に生成される画像データを解析して、成果物に付加されたARマーカを検出する。

0051

AR情報生成部213は、画像解析部212により検出されたARマーカにより示される成果物識別子を、記憶部22に記憶された定常外業務指示情報と照合する。そして、定常業務指示情報内に、ARマーカにより示される成果物識別子が存在する場合には、当該識別子により識別される中間成果物を判別するための判別情報と、当該中間成果物に対応する作業指示情報とを表示させるためのAR情報を生成する。

0052

表示制御部214は、AR情報生成部213により生成されるAR情報に基づいて、中間成果物を含む現実空間内の景色に重畳して判別情報と作業指示情報とを表示部24に表示させる。

0053

ここで、判別情報は、対応する中間成果物と同時に作業者の視界に入るように表示される。すなわち、中間成果物の近傍に位置するように見えるように表示される。より具体的には、中間成果物を囲むように見えるように、または、中間成果物と重なって見えるように表示される。判別情報の表示タイミングは、例えば、対応する中間成果物が作業者の視界に入ったときである。本実施形態においては、定常外業務指示情報に含まれる成果物識別子を示すARマーカが画像解析部212により検出されたときである。

0054

図9は、表示部24に表示される画像の一例を示す図である。図9(a)は、定常外業務の作業対象が段ボール箱CB2である場合に表示される判別情報と作業指示情報とを示している。図示の例では、判別情報として囲み線FB1が表示され、また、作業指示情報を示す吹き出しB1が表示されている。図9(b)は、定常外業務の作業対象が封筒E2及びE4である場合に表示される判別情報と作業指示情報とを示している。図示の例では、判別情報として囲み線FB2及びFB3が表示され、また、作業指示情報を示す吹き出しB2が表示されている。

0055

次に、作業完了通知部215は、定常外業務に係る作業の完了が作業者により登録されると、通信部26を介して作業完了通知を工程管理サーバ10に送信する。作業の完了は、操作部23を介して登録されてもよいし、予め定められたジェスチャを行うことにより、撮像部25を介して登録されてもよい。作業完了通知には、作業者識別子と作業日時情報とが含まれる。作業完了通知部215は、工程管理サーバ10から、定常外業務のステータスが定常外業務依頼管理テーブル125において完了済みに更新された旨の通知を取得すると、記憶部22に記憶される対応する定常外業務指示情報を削除する。

0056

1−2.動作
次に、作業支援システム1の動作について説明する。具体的には、顧客都合の定常外業務が発生した場合に実行される定常外業務対応処理の一例について説明する。図10及び11は、特に工程管理サーバ10により実行される処理の一例を示すフローチャートであり、図12は、特に作業者端末20により実行される処理の一例を示すフローチャートである。

0057

顧客都合の定常外業務が発生すると、まず工程管理サーバ10の定常外業務依頼取得部111は、定常外業務依頼を取得する(ステップSa1)。そして、その依頼内容を定常外業務依頼管理テーブル125に登録する。

0058

次に、業務進捗状況特定部112は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼に係る業務の進捗状況を、業務進捗状況管理テーブル121を参照して特定する(ステップSa2)。そして、定常外業務依頼に係る業務について、発送工程がすでに完了しているか否かを判断する(ステップSa3)。この判断の結果、すでに発送工程が完了している場合には(ステップSa3:YES)、業務進捗状況特定部112は、定常外業務依頼を受け付けることができないと判断し、その旨の通知を顧客に対して送信する(ステップSa15)。そして、本処理を終了する。一方、この判断の結果、まだ発送工程が完了していない場合には(ステップSa3:NO)、業務進捗状況特定部112は、定常外業務依頼を受け付け可能と判断し、その旨の通知を顧客に対して送信する(ステップSa4)。

0059

例えば、ステップSa1において、図6に例示される受付番号「IRR-001」の定常外業務依頼が取得された場合を想定する。この場合、当該業務(業務番号「WORK0001」)は、図2に例示される業務進捗状況管理テーブル121によれば、梱包工程までしか完了していないから、業務進捗状況特定部112は、定常外業務依頼を受け付け可能と判断する。

0060

定常外業務依頼に係る業務が受付可能な場合、中間成果物特定部113は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼に基づいて、印刷工程成果物識別子を、印刷工程成果物管理テーブル122を参照して特定する(ステップSa5)。

0061

例えば、ステップSa1において、図6に例示される受付番号「IRR-001」の定常外業務依頼が取得された場合を想定する。この場合、業務番号は「WORK0001」であり、作業対象条件として「証券番号XXXXまたはYYYY」が設定されているため、中間成果物特定部113は、図3に例示される印刷工程成果物管理テーブル122を参照して、印刷工程成果物識別子「WORK0001-PRINT-0001」及び「WORK0001-PRINT-0002」を特定する。

0062

次に、作業指示情報生成部114は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼と、ステップSa5において特定された印刷工程成果物識別子とに基づいて、印刷工程の成果物に係る作業指示情報を生成する(ステップSa6)。

0063

例えば、ステップSa1において、図6に例示される受付番号「IRR-001」の定常外業務依頼が取得され、ステップSa5において、印刷工程成果物識別子「WORK0001-PRINT-0001」が特定された場合を想定する。この場合、図7に例示される作業指示情報テーブル126によれば、作業区分「抜き取り」と印刷工程には作業手順は対応付けられていないため、作業指示情報生成部114は、印刷工程成果物識別子「WORK0001-PRINT-0001」のみからなる作業指示情報を生成する。

0064

次に、業務進捗状況特定部112は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼に係る業務について、後処理工程がすでに完了しているか否かを判断する(ステップSa7)。この判断の結果、まだ後処理工程が完了していない場合には(ステップSa7:NO)、本処理はステップSa13に進む。一方、この判断の結果、すでに後処理工程が完了している場合には(ステップSa7:YES)、本処理はステップSa8に進む。

0065

すでに後処理工程が完了している場合、中間成果物特定部113は、ステップSa5において特定された印刷工程成果物識別子に基づいて、後処理工程成果物識別子を、印刷工程成果物管理テーブル122を参照して特定する(ステップSa8)。

0066

例えば、ステップSa5において、図3に例示される印刷工程成果物識別子「WORK0001-PRINT-0001」が特定された場合を想定する。この場合、中間成果物特定部113は、同図に例示される印刷工程成果物管理テーブル122を参照して、後処理工程成果物識別子「WORK0001-FINISHING-0001」を特定する。

0067

次に、作業指示情報生成部114は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼と、ステップSa8において特定された後処理工程成果物識別子とに基づいて、後処理工程の成果物に係る作業指示情報を生成する(ステップSa9)。

0068

例えば、ステップSa1において、図6に例示される受付番号「IRR-001」の定常外業務依頼が取得され、ステップSa8において、後処理工程成果物識別子「WORK0001-FINISHING-0001」が特定された場合を想定する。この場合、作業指示情報生成部114は、図7に例示される作業指示情報テーブル126を参照して、後処理工程成果物識別子「WORK0001-FINISHING-0001」と、作業手順情報「抜き取り対象の封筒です。廃棄してください。」とを含む作業指示情報を生成する。

0069

次に、業務進捗状況特定部112は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼に係る業務について、梱包工程がすでに完了しているか否かを判断する(ステップSa10)。この判断の結果、まだ梱包工程が完了していない場合には(ステップSa10:NO)、本処理は、ステップSa13に進む。一方、この判断の結果、すでに梱包工程が完了している場合には(ステップSa10:YES)、本処理は、ステップSa11に進む。

0070

すでに梱包工程が完了している場合、中間成果物特定部113は、ステップSa8において特定された後処理工程成果物識別子に基づいて、梱包工程成果物識別子を、後処理工程成果物管理テーブル123を参照して特定する(ステップSa11)。

0071

例えば、ステップSa8において、図4に例示される後処理工程成果物識別子「WORK0001-FINISHING-0001」が特定された場合を想定する。この場合、中間成果物特定部113は、同図に例示される後処理工程成果物管理テーブル123を参照して、梱包工程成果物識別子「WORK0001-PACKING-0001」を特定する。

0072

次に、作業指示情報生成部114は、ステップSa1において取得された定常外業務依頼と、ステップSa11において特定された梱包工程成果物識別子とに基づいて、梱包工程の成果物に係る作業指示情報を生成する(ステップSa12)。

0073

例えば、ステップSa1において、図6に例示される受付番号「IRR-001」の定常外業務依頼が取得され、ステップSa11において、梱包工程成果物識別子「WORK0001-PACKING-0001」が特定された場合を想定する。この場合、作業指示情報生成部114は、図7に例示される作業指示情報テーブル126を参照して、例えば、梱包工程成果物識別子「WORK0001-PACKING-0001」と、作業手順情報「段ボール箱を開けてください。抜き取り対象の封筒が2つ含まれます。」とを含む作業指示情報を生成する。

0074

次に、作業指示情報生成部114は、本ステップまでに生成した作業指示情報をまとめて定常外業務指示情報を生成する(図11のステップSa13)。そして、当該情報を作業者端末20に送信する(ステップSa14)。

0075

作業者端末20の作業指示情報取得部211は、工程管理サーバ10から送信されてきた定常外業務指示情報を通信部26を介して取得する(図12のステップSb1)。そして、当該情報を記憶部22に記憶する。

0076

画像解析部212は、撮像部25により定期的に生成される画像データを解析して、成果物に付加されたARマーカを検出する(ステップSb2)。

0077

AR情報生成部213は、ステップSb2において検出されたARマーカにより示される成果物識別子を、記憶部22に記憶された定常外業務指示情報と照合する(ステップSb3)。この照合の結果、定常業務指示情報内に、ARマーカにより示される成果物識別子が存在しない場合には(ステップSb4:NO)、本処理はステップSb2に戻る。一方、この照合の結果、定常業務指示情報内に、ARマーカにより示される成果物識別子が存在する場合には(ステップSb4:YES)、AR情報生成部213は、当該識別子により識別される中間成果物を判別するための判別情報と、当該中間成果物に対応する作業指示情報とを表示させるためのAR情報を生成する(ステップSb5)。

0078

例えば、ステップSb1において取得された定常外業務指示情報が図8に例示されるものであって、ステップSb2において検出されたARマーカにより示される成果物識別子が「WORK0001-PACKING-0001」であるときを想定する。この場合、AR情報生成部213は、例えば、成果物識別子「WORK0001-PACKING-0001」により識別される中間成果物を判別するための判別情報と、当該中間成果物に対応する作業指示情報「段ボール箱を開けてください。抜き取り対象の封筒が2つ含まれます。」とを表示させるためのAR情報を生成する。

0079

次に、表示制御部214は、AR情報生成部213により生成されるAR情報に基づいて、判別情報と作業指示情報とを表示部24に表示させる(ステップSb6)。表示部24に表示される画像の一例は、図9に示す通りである。

0080

その後、作業者が作業指示情報に従って作業を進め、最終的に定常外業務に係る作業を完了すると、作業者は作業の完了を作業者端末20に入力する。すると、作業完了通知部215は、定常外業務に係る作業の完了通知を通信部26を介して工程管理サーバ10に送信する(ステップSb7)。

0081

この作業完了通知が受信された工程管理サーバ10では、DB情報管理部116が、当該通知に基づいて、定常外業務依頼管理テーブル125の情報を更新する。具体的には、定常外業務のステータスと、作業者識別子と、作業日時情報とを更新する。その後、定常外業務のステータスが完了済みに更新された旨の通知が、工程管理サーバ10から作業者端末20に対して送信される。

0082

作業完了通知部215は、この工程管理サーバ10から送信される更新通知を取得すると、記憶部22に記憶される対応する定常外業務指示情報を削除する(ステップSb8)。
以上が、定常外業務対応処理の一例についての説明である。

0083

以上説明した作業支援システム1によれば、業務を構成する各工程で生成される成果物の識別子を関連付けて管理しておくことで、定常外業務が発生したときに、その作業対象の特定が可能になる。また、作業対象を判別するための判別情報と、作業内容を示す作業指示情報とが作業者端末20に表示されることで、作業者による作業が支援される。

0084

2.変形例
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。

0085

2−1.変形例1
上記の実施形態において、工程管理サーバ10の表示制御部115は、中間成果物特定部113により特定された中間成果物を現実空間において判別するための判別情報とともに、当該中間成果物を示す画像を、作業者端末20の表示部24に表示させるようにしてもよい。当該画像が表示されることで、作業対象の特定が支援される。

0086

ここで、中間成果物を示す画像とは、作業者が当該中間成果物を判別する上で参考になる画像である。具体的には、中間成果物の外観を示す画像である。特に、外観の特徴部分を示す画像である。上記の実施形態の場合では、印刷物の印刷面を示す画像である。中間成果物を示す画像は、作業者の視界を邪魔しないように、例えば、表示領域の端に表示される。

0087

中間成果物を示す画像を表示させる場合、作業指示情報生成部114は、成果物識別子と作業手順情報に加えて、成果物を示す画像情報を含んだ作業指示情報を生成する。そして、中間成果物を示す画像を表示する作業者端末20の側では、AR情報生成部213が、判別情報と作業指示情報に加えて、成果物を示す画像を表示させるためのAR情報を生成する。

0088

2−2.変形例2
上記の実施形態において、工程管理サーバ10の表示制御部115は、作業指示情報を作業者端末20の表示部24に表示させる際に、作業の指示対象となる作業者の習熟度に応じた作業指示情報を表示させるようにしてもよい。習熟度に応じた作業指示情報を表示させることで、作業者の習熟度に応じた作業の支援が可能となる。

0089

ここで、習熟度とは、習熟度合いを示す指標である。習熟度は、例えば、業務の経験時間又は経験回数、業務を実行するために必要な資格の有無、業務の試験の結果、管理者による評価のうちの少なくとも1つに基づいて設定される。ここで業務とは、定常業務又は定常外業務である。作業指示情報が習熟度に応じるとは、例えば、習熟度が低い作業者に対する作業指示情報ほど説明が詳細になることをいう。

0090

習熟度に応じた作業指示情報を表示させる場合、作業指示情報テーブル126は、作業区分と工程とに加えて、習熟度と対応付けて作業手順情報を格納する。すなわち、作業指示情報は習熟度によって異なる。また、工程管理サーバ10は、作業者端末20を携帯する各作業者習熟度情報を管理する作業者情報DBを記憶部12に記憶しておく。そして、作業指示情報生成部114は、定常外業務指示情報の送信先ごとに作業指示情報を生成する。その際、作業指示情報生成部114は、送信先の作業者の習熟度に応じて、参照する作業手順情報を変える。

0091

あるいは、習熟度に応じた作業指示情報を表示させるにあたり、すべての習熟度に対応する作業手順情報を作業者端末20に送信し、作業者端末20の側で作業者の習熟度に応じて、表示部24に表示する作業手順情報を選択するようにしてもよい。

0092

2−3.変形例3
上記の実施形態において、工程管理サーバ10の表示制御部115は、判別情報と作業指示情報とを作業者端末20の表示部24に表示させる際に、作業の種類に応じてその表示態様を変えて表示させるようにしてもよい。作業の種類に応じて表示態様を変えることで、作業内容の判別が容易になる。

0093

ここで、作業の種類とは、上記の実施形態では作業区分である。作業区分には、成果物の変更と、成果物の発送の差し止めが含まれる。成果物の変更には、印刷物の抜き取り、差し替え、追加が含まれる。次に、表示態様とは、形状、色又はサイズである。

0094

図13は、作業者端末20の表示部24に表示される画像の一例を示す図である。図示の例では、判別情報として囲み線FB4及びFB5と、記号M1及びM2とが表示されている。また、作業指示情報を示す吹き出しB3及びB4が表示されている。図示の例では、封筒E7と封筒E10とで作業の区分が異なるため、封筒E7の囲み線FB4と吹き出しB3とは実線で表示されているのに対し、封筒E10の囲み線FB5と吹き出しB4とは破線で示されている。また、封筒E7の記号M1はバツ印であるのに対し、封筒E10の記号M2は両矢印である。

0095

作業の種類に応じて表示態様を変える場合、作業指示情報生成部114は、成果物識別子と作業手順情報に加えて、表示態様を指示する表示態様情報を含んだ作業指示情報を生成する。そして、判別情報と作業指示情報とを表示する作業者端末20の側では、AR情報生成部213が、表示態様情報に基づいてAR情報を生成する。

0096

2−4.変形例4
上記の実施形態に係るARマーカは、ICタグであってもよい。その場合、作業者端末20には、撮像部25に代えて、ICタグのリーダを備えさせる。そして、AR情報生成部213は、リーダによりICタグから読み取られた成果物識別子を、記憶部22に記憶された定常外業務指示情報と照合する。

0097

2−5.変形例5
上記の実施形態に係る作業者端末20は、眼鏡型以外のヘッドマウントディスプレイであってもよい。例えば、帽子型のヘッドマウントディスプレイであってもよい。また、作業者端末20の表示部24は、光学透過型以外のディスプレイ方式を採用してもよい。例えば、表示部24は、ビデオ透過型のディスプレイであってもよい。すなわち、表示制御部214は、中間成果物を含む現実空間内の景色(具体的には、撮像部25により撮像される景色の画像)に重畳して判別情報と作業指示情報とを表示部24に表示させてもよい。上記の実施形態において、表示部24の投影方式については、例えば、虚像投影方式や網膜投影方式を採用してよい。

0098

上記の実施形態に係る作業者端末20は、ヘッドマウントディスプレイ以外のウェアラブルコンピュータであってもよい。例えば、腕時計型のコンピュータであってもよい。また、作業者端末20は、ウェアラブルコンピュータ以外の携帯型の電子機器であってもよい。例えば、タブレット端末や、スマートフォンや、携帯電話機であってもよい。作業者端末20が光学透過型のヘッドマウントディスプレイでない場合、表示制御部214は、中間成果物を含む現実空間内の景色(具体的には、撮像部25により撮像される景色の画像)に重畳して判別情報と作業指示情報とを表示部24に表示させる。

0099

2−6.変形例6
上記の実施形態に係る工程管理サーバ10の制御部11により実現される機能(表示制御部115以外)の全部又は一部は、作業者端末20の制御部21により実現されてもよい。工程管理サーバ10の記憶部12に記憶される各種データベースは、作業者端末20の記憶部22に記憶されてもよいし、工程管理サーバ10等の外部サーバに記憶されてもよい。本変形例に係る作業者端末20は、本発明に係る「情報処理装置」の一例である。また、本変形例に係る作業者端末20の表示制御部214は、本発明に係る「表示制御部」の一例である。

0100

2−7.変形例7
上記の実施形態に係る工程管理サーバ10の制御部11により実行されるプログラムは、磁気テープ磁気ディスクフレキシブルディスク光ディスク光磁気ディスクメモリ等の記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされてもよい。

0101

1…作業支援システム、10…工程管理サーバ、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、20…作業者端末、21…制御部、22…記憶部、23…操作部、24…表示部、25…撮像部、26…通信部、30…通信回線、111…定常外業務依頼取得部、112…業務進捗状況特定部、113…中間成果物特定部、114…作業指示情報生成部、115…表示制御部、116…DB情報管理部、121…業務進捗状況管理テーブル、122…印刷工程成果物管理テーブル、123…後処理工程成果物管理テーブル、124…梱包工程成果物管理テーブル、125…定常外業務依頼管理テーブル、126…作業指示情報テーブル、211…作業指示情報取得部、212…画像解析部、213…AR情報生成部、214…表示制御部、215…作業完了通知部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ