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技術 材料開発支援システム、材料開発支援方法

出願人 株式会社日立製作所
発明者 野本悦子土屋裕子
出願日 2018年9月13日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-171338
公開日 2020年3月19日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-042704
状態 未査定
技術分野 検索装置
主要キーワード 中間報告書 作製データ マイルストン 案内表示領域 保護めがね 作業映像 コントロールカード 報告書作成処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

材料研究開発において、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理する材料開発支援システム及び開発支援方法を提供する。

解決手段

材料の研究開発を支援する材料開発支援システムであって、ユーザから材料の試作計画として入力された入力情報と、記憶部に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、入力情報に試作計画を識別するための試作IDを発行し、入力情報に対応するキーワードを入力情報のインデックスとして紐付け、インデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造としてDBに保存し、インデックスを用いて、入力情報と所定の関係にある過去の試作計画をDB保存の過去値から読み出し、読み出した過去の試作計画を参照して生成した、試作IDと当該試作計画で用いる材料を識別するための試料IDとを付与した新規試作計画を出力する。

概要

背景

製造業製造現場にはデータ情報基点とした運用システムが採用されている反面、製品に採用する材料やその材料を組み合わせた製品を生み出す研究開発現場では研究の各工程を人手運用しているため、作業工程ノウハウ、失敗などの情報共有遅れている。そこで、人手で記録された材料研究のデータを電子データとして保存し、共有する動きが出ており、例えば、特許文献1に示されるような手書き文字を高精度で認識する方法が開示されている。また、作業工程そのものを観測する作業システムとしては、例えば、特許文献2に示すような、作業者に装着した撮像装置を用いて撮像画像から生成される情報を管理するシステムおよびその方法が開示されている。

概要

材料研究開発において、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理する材料開発支援システム及び開発支援方法を提供する。材料の研究開発を支援する材料開発支援システムであって、ユーザから材料の試作計画として入力された入力情報と、記憶部に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、入力情報に試作計画を識別するための試作IDを発行し、入力情報に対応するキーワードを入力情報のインデックスとして紐付け、インデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造としてDBに保存し、インデックスを用いて、入力情報と所定の関係にある過去の試作計画をDB保存の過去値から読み出し、読み出した過去の試作計画を参照して生成した、試作IDと当該試作計画で用いる材料を識別するための試料IDとを付与した新規試作計画を出力する。

目的

本発明は、材料研究開発において、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理することが可能な材料開発支援システム、材料開発支援方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

材料の研究開発支援する材料開発支援システムであって、ユーザから前記材料の試作計画として入力された入力情報と、記憶部に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、前記入力情報に前記試作計画を識別するための試作IDを付与する第1の制御部と、前記試作IDを付与した入力情報に対応するキーワードを前記入力情報のインデックスとして紐付け、紐付けたインデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造として記憶部に蓄積する第2の制御部と、前記記憶部に蓄積された前記分類グループごとのインデックスと、前記入力情報とが所定の関係にあるか否かを判定し、両者が所定の関係にあると判定した場合、前記インデックスを用いた過去の試作計画を前記記憶部から読み出す第3の制御部と、読み出された前記過去の試作計画を参照して作成した新規試作計画であって前記試作IDと当該試作計画で用いる前記材料を識別するための試料IDとを付与した前記新規試作計画を前記ユーザの計画として出力する第4の制御部と、を備えることを特徴とする材料開発支援システム。

請求項2

前記第4の制御部は、前記修正試作計画と前記試作IDと前記試料IDとを対応付けた試作計画・試料表示画面を表示部に出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の材料開発支援システム。

請求項3

前記ユーザの動作を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像データであって前記材料の原材料と当該原材料の計量値とを含む前記ユーザの動作を示す動作画像データと、あらかじめ記憶部に記憶された前記材料を作製するための特徴的な動作を示す特徴画像データとに基づいて、前記ユーザの動作により作製される原材料および計量値を読み取り、当該原材料および計量値を表示部に表示する記録部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の材料開発支援システム。

請求項4

前記記録部により読み取られた前記原材料について、前記第4の制御部により付与された前記試料IDのラベル印刷する印刷部、を備えることを特徴とする請求項3に記載の材料開発支援システム。

請求項5

前記撮像部は、前記ユーザの頭部に装着され、当該ユーザの視線上の動きを撮像する、ことを特徴とする請求項3に記載の材料開発支援システム。

請求項6

材料の研究開発を支援する材料開発支援方法であって、第1の制御部が、ユーザから前記材料の試作計画として入力された入力情報と、記憶部に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、前記入力情報に前記試作計画を識別するための試作IDを付与し、第2の制御部が、前記試作IDを付与した入力情報に対応するキーワードを前記入力情報のインデックスとして紐付け、紐付けたインデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造として記憶部に蓄積し、第3の制御部が、前記記憶部に蓄積された前記分類グループごとのインデックスと、前記入力情報とが所定の関係にあるか否かを判定し、両者が所定の関係にあると判定した場合、前記インデックスを用いた過去の試作計画を前記記憶部から読み出し、第4の制御部が、読み出された前記過去の試作計画を参照して生成した新規試作計画であって前記試作IDと当該試作計画で用いる前記材料を識別するための試料IDとを付与した前記新規試作計画を前記ユーザの計画として出力する、ことを特徴とする材料開発支援方法。

請求項7

前記第4の制御部は、前記修正試作計画と前記試作IDと前記試料IDとを対応付けた試作計画・試料表示画面を表示部に出力する、ことを特徴とする請求項6に記載の材料開発支援方法。

請求項8

記録部が、前記ユーザの動作を撮像する撮像部が撮像した画像データであって前記材料の原材料と当該原材料の計量値とを含む前記ユーザの動作を示す動作画像データと、あらかじめ記憶部に記憶された前記材料を作製するための特徴的な動作を示す特徴画像データとに基づいて、前記ユーザの動作により作製される原材料および計量値を読み取り、当該原材料および計量値を表示部に表示する、ことを特徴とする請求項6に記載の材料開発支援方法。

請求項9

印刷部が、前記記録部により読み取られた前記原材料について、前記第4の制御部により付与された前記試料IDのラベルを印刷する、ことを特徴とする請求項8に記載の材料開発支援方法。

請求項10

前記ユーザの頭部に装着された前記撮像部が、当該ユーザの視線上の動きを撮像する、ことを特徴とする請求項8に記載の材料開発支援方法。

技術分野

0001

本発明は、材料の研究開発支援する技術に関する。

背景技術

0002

製造業製造現場にはデータ情報基点とした運用システムが採用されている反面、製品に採用する材料やその材料を組み合わせた製品を生み出す研究開発現場では研究の各工程を人手運用しているため、作業工程ノウハウ、失敗などの情報共有遅れている。そこで、人手で記録された材料研究のデータを電子データとして保存し、共有する動きが出ており、例えば、特許文献1に示されるような手書き文字を高精度で認識する方法が開示されている。また、作業工程そのものを観測する作業システムとしては、例えば、特許文献2に示すような、作業者に装着した撮像装置を用いて撮像画像から生成される情報を管理するシステムおよびその方法が開示されている。

先行技術

0003

特開2012−155662号公報
特開2014−211763号公報

発明が解決しようとする課題

0004

研究開発の担当者にとって、材料研究開発の情報を電子データとして取り出す際に業務が増えたり、工程を変更することによって新たな負担を強いたりすることは受け入れがたい。研究開発の担当者が、材料研究開発の情報を保存する場合に、他の人の手書きノートを電子データに変換しても、情報量や情報を記録する形式は人によって異なるため、内容を理解することが難しい。また、作業工程を直接撮影しても、画像から指定された作業を抽出して情報とすることはできるが、新たな検索語からその情報を参照することは難しいため、作業工程、ノウハウ、失敗などの情報共有ができない課題があった。

0005

本発明は、材料研究開発において、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理することが可能な材料開発支援システム、材料開発支援方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明にかかる材料開発支援システムは、材料の研究開発を支援する材料開発支援システムであって、ユーザから前記材料の試作計画として入力された入力情報と、記憶部に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、前記入力情報に前記試作計画を識別するための試作IDを付与する第1の制御部と、前記試作IDを付与した入力情報に対応するキーワードを前記入力情報のインデックスとして紐付け、紐付けたインデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造として記憶部に蓄積する第2の制御部と、前記記憶部に蓄積された前記分類グループごとのインデックスと、前記入力情報とが所定の関係にあるか否かを判定し、両者が所定の関係にあると判定した場合、前記インデックスを用いた過去の試作計画を前記記憶部から読み出す第3の制御部と、読み出された前記過去の試作計画を参照して作成した新規試作計画であって前記試作IDと当該試作計画で用いる前記材料を識別するための試料IDとを付与した前記新規試作計画を前記ユーザの計画として出力する第4の制御部と、を備えることを特徴とする材料開発支援システムとして構成される。

0007

また、本発明は、上記材料開発支援システムで行われる材料開発支援方法としても把握される。

発明の効果

0008

本発明によれば、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理することができる。

図面の簡単な説明

0009

材料開発支援システムの構成図
材料開発支援システムのキーワードツリーのイメージ
材料開発支援システムの担当者認証フローチャート
材料開発支援システムの計画入力フローチャート
材料開発支援システムの計画参照・出力フローチャート
材料開発支援システムの試料作製データ保存フローチャート
材料開発支援システムの試料評価結果保存フローチャート
材料開発支援システムの結果表示・報告書作成フローチャート
材料開発支援システムの試料作製場所の設備
材料開発支援システムのキーワードツリー例
材料開発支援システムのキーワードツリー例
材料開発支援システムの計画入力画面表示
材料開発支援システムの試作ID選択画面
材料開発支援システムのプロセス計画表示画面例
材料開発支援システムの試作計画・試料一覧表表示画面例
材料開発支援システムの評価結果画面例

0010

以下、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。

0011

以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。

0012

本明細書等における「第1」、「第2」、「第3」などの表記は、構成要素を識別するために付するものであり、必ずしも、数または順序を限定するものではない。また、構成要素の識別のための番号は文脈毎に用いられ、一つの文脈で用いた番号が、他の文脈で必ずしも同一の構成を示すとは限らない。また、ある番号で識別された構成要素が、他の番号で識別された構成要素の機能を兼ねることを妨げるものではない。

0013

図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。

0014

本明細書において単数形で表される構成要素は、特段文脈で明らかに示されない限り、複数形を含むものとする。

0015

図1は、材料に関する研究開発の管理を支援する材料開発支援システムの構成図である。図1に示すように、材料開発支援システム1000は、研究開発の担当者から情報を収集するための装置群を有し、当該装置群は、3つの装置から構成されている。各装置は、それぞれ、研究開発計画や最終報告書を入出力する計画入出力装置10と、試料等の材料作製プロセスの情報を保存する作製データ保存装置20と、評価部33から評価結果を受け取り保存する評価結果保存装置30とを有している。これらの装置で収集された情報は、制御装置40に出力され、必要な処理を実施した後、記憶装置50に保管される。制御装置40は、計画入出力装置10、作製データ保存装置20、評価結果保存装置30のそれぞれと通信するための通信装置41を有している。

0016

計画入出力装置10、作製データ保存装置20、評価結果保存装置30、制御装置40は、例えば、PC(Personal Computer)等のハードウェアとしては一般的なコンピュータから構成される。また、記憶装置50は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェアとしては一般的な記憶装置から構成される。

0017

研究開発の担当者が提供する情報は、担当者にづいた実験計画やそれに従って作製した試作品とその評価結果である。担当者本人が自身の情報を利用する場合は、担当者のIDとの紐付けが必要である。そのため、実験計画が計画入出力装置10に入力されたら、当該計画入出力装置10の計画入出力部13が、入力された実験計画を制御装置40に送信し、制御装置40は、計画入出力装置10から受信した実験計画ごとに実験管理番号(例えば、ロット番号)を自動付与し、付与した実験管理番号で一貫した管理をする。同様に、制御装置40は、作製データ保存装置20、評価結果保存装置30のそれぞれが収集した情報を受け取ると、当該収集した情報と担当者のIDとを紐付ける。そのため、上記情報を収集するための各装置は、それぞれ、担当者のIDを読み取るID読取部11、21、31を有している。

0018

制御装置40は、収集したこれらの情報を保存する場合、レイアウトフォーマット等のデータ形式を揃え、収集したこれらの情報に含まれる単語をキーワード分析して分類した後、分類した単語にインデックスを付与する。分類の方法は、例えば、担当者、物質名、材料の特性や性能、材料構造、材料作製プロセスなど、材料の研究開発の単位となる分類グループの中に、あらかじめツリー状に詳細を示すキーワードを紐付けて、図2のようなキーワードツリーを作成しておき、キーワードと上記分類した単語とを対応付けて記憶装置50に保存しておく。図2では、ある分類グループ「AA」をルートとして、例えば、ノード「BB」、「CC」、「DD」等のキーワードが第1階層に位置づけられ、さらに、例えば、最上位ノード「BB」については、さらに第2階層に「BX」、「BY」等のキーワードが位置づけられていることを示している。

0019

分類グループとしては、図1に示した記憶装置50に記憶されている各DB(データベース)に対応した分類グループを用いることができる。例えば、担当者により上記収集した情報を分類するための担当者DB51、試料を作製するプロセスにより上記収集した情報を分類するためのプロセスDB52、試料を構成する原材料により上記収集した情報を分類するための原材料DB53、作製した試料に関する報告書により上記収集した情報を分類するための報告書DB54、試料を作製する目的により上記収集した情報を分類するための目的DB55、試料の特性により上記収集した情報を分類するための特性DB56、試料を作製する作製装置により上記収集した情報を分類するための作製装置DB57、作製した試料を評価する評価部により上記収集した情報を分類するための評価部DB58に記憶された各分類グループを用いることができる。

0020

制御装置40は、キーワードツリーの末端に配置されたキーワードを、新しく収集された単語のインデックスとして紐付け、記憶装置50に記憶されている上記分類グループのうち、収集した情報が属する分類グループに保存する。制御装置40は、上記分類グループに紐付けられている情報を検索するときは、インデックスとした単語より上流に存在するキーワードあるいは当該キーワードに対応する単語が検索語として指定されたときに、該当のインデックスを持つ実験管理番号とそれに紐づいた実験計画などの情報を、表示部12、22、32に表示する。上記インデックスと実験管理番号と実験計画とは、あらかじめ対応付けて記憶装置50に記憶されている。

0021

図3〜8は、材料開発支援システムで行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。図3のフローは、担当者を認証する担当者認証処理である。

0022

テップ101では、担当者は自身の個人IDを記録した記録媒体を、例えばカード名札ICチップを埋め込んだ形態で保持している。当該担当者は、本装置のID読取部11、21、31のいずれかに対して、上記記録媒体を、読取に必要な所定の距離以内に近づける。

0023

ステップ102では、ID読取部11、21、31のいずれかが、近づけられた記録媒体に記録されている当該担当者の個人IDを読みとる。個人IDの記録媒体としては、例えば、担当者の個人IDを記録したICチップを担当者が身に着ける作業着保護具に埋め込んだり、担当者本人に固有身体情報を示す生体情報により生体認証を行うための媒体を用いることができる。これらの媒体を用いた場合、担当者本人が無意識のうちにID読取部に近づいて、個人IDを読み取ることができる。

0024

ステップ103では、制御装置40が記憶装置50の中に分類された担当者DB51を参照して、読み取った個人IDに対応付けて記憶されている担当者名を読み出す。制御装置40は、読み出した当該担当者名と、上記個人IDとを、これらの情報を読み取ったID読取部と同じ装置に送信し、当該装置10、20、30のいずれかの表示部12、22、32は、上記個人IDと担当者名とを含むメインメニューを表示させる。メインメニューは、少なくとも、実験計画作成と、試料作製と、試料評価と、報告書作成の4つのメニューを含む。

0025

図4は、担当者がメインメニューから実験計画作成を選択したときに開始する計画一覧表作成処理の処理手順を示すフローチャートである。以下のステップでは、図3に示した担当者認証処理において、個人IDがID読取部11で読み取られたと仮定する。

0026

ステップ104では、制御部40からの指示に従って、計画入出力装置10の計画入出力部13は、計画メニューを表示部12に表示する。計画メニューは、少なくとも、計画の新規入力、参照と修正、出力の3つのメニューを含む。

0027

ステップ105では、計画入出力部13は、担当者から、上記メニューの中から新規入力を受け付ける。新規入力の場合はステップ106へ、新規入力以外の場合は参照・出力の業務フロー117へ進む。

0028

ステップ106では、計画入出力部13は、新規の計画に、所定の規則に従って、当該計画を識別するための試作IDを発行し、計画入力フォーマット画面を表示部12に表示する。所定の規則は、担当者の所属する部署や、担当者が決めてもよい。試作IDは、例えば、担当者IDや所属に関する記号、年月を表す数字や記号、担当者ごとの通し番号などで構成される。試作IDは、以下の計画入力フォーマット画面の各項目に対応付けられている。

0029

図12は、計画入力フォーマット画面の例を示す図である。図12に示すように、計画入力フォーマット画面には、作製する試作品の試作計画として、計画の目的、計画のマイルストン、試作品の原材料、試作品を構成する試料数、表示するグラフが含まれる。ステップ106では、これらの各項目が初期値(例えば、空白)の状態で表示される。

0030

ステップ107では、計画入出力部13は、キーボードマウス等の入力装置を介して、担当者から、実験に必要な項目やマイルストン等の各項目の入力を受け付ける。実験に必要な項目には、例えば、作製対象の材料、原料、目的、報告書に掲載するグラフの軸などを含み、マイルストンには研究開発の報告デザインレビューの時期などを含む。

0031

図12では、例えば、試作計画の「目的」は「XXX特性をYY以上とする」ことであり、計画のマイルストンとして、2018年6月にレビューが行われ、2019年3月に最終報告が行われる予定であることを示している。また、試作計画は、「材料A」「材料B」の2種類の材料から、配合比および温度をパラメータとして、30個の試料を取得する計画であり、出力結果として、試料の特性を縦軸、取得した各試料の試料IDを横軸とした2つのグラフを出力することを示している。

0032

ステップ108では、計画入出力部13が、入力された上記各項目および試作IDを制御装置40に送信し、制御装置40が、記憶装置50に保存されたキーワードツリーのキーワードあるいはキーワードに対応する単語を参照して、入力された項目ごとに、当該項目を含む分類グループに含まれるキーワードを紐付け、そのキーワードを、ステップ106で発行した試作IDのインデックスとして記憶装置50に保存する。例えば、制御装置40は、図12に示した各項目と、キーワードツリー(図2図10図11)の各項目とを比較して両者が同じ項目であるか否かを判定し、両者が同じ項目であると判定した場合、その項目をキーワードとして、試作IDに対応付ける。このとき、制御装置40は、同じ項目であるとして判定した項目同士のほか、当該項目の上位項目としてキーワードツリーに位置づけられている項目についても対応付けを行う。これにより、同じであると判定された項目の上位項目と関連があることが明確になる。ステップ107では、計画入出力部13は、担当者から必要項目をできるだけ自由に記述したテキスト読み取り、ステップ108では、計画入出力部13は、テキストマイニングによって、必要な単語(例えば、あらかじめ定められたキーワードや、キーワードと同じ意味を持つ類似キーワード)を抽出し、抽出した単語に対してインデックスを付与する。計画入出力部13は、担当者から各項目が入力された後は、制御装置40が記憶装置50に保存した所定の書式を読み出した後、整形して表示する。

0033

ステップ109では、制御装置40が、記憶装置50に保存されている過去の試作IDの中から、新規に保存した試作IDと同じインデックスを持つ試作IDを検索し、表示部12に分類グループごとに表示する。ここで表示される試作IDの中には、異なる担当者の試作IDが含まれてもよい。

0034

図13は、計画入出力部13が表示部12に表示する表示画面(試作ID選択画面)の例を示す図である。図13に示すように、試作ID選択画面1301は、新規に保存した試作ID「XXXX−01」と、当該試作IDに対応付けられている項目のうち、優先的に表示される項目(図13では、優先1−3)を含む新規保存試作ID表示領域1302と、新規に保存した試作IDと同じインデックスを有した試作IDを表示する過去保存試作ID表示領域1303とを含む。

0035

新規保存試作ID表示領域1302には、新規に保存した試作IDにより識別される試作と近い内容の試作を表示する旨の案内と、検索時に優先する項目の選択を促す旨の案内が表示された案内表示領域1302Aと、過去の試作IDを参照せずに計画を作成するための選択ボタン1302Bとが表示される。

0036

過去保存試作ID表示領域1303には、今回の試作IDと同じインデックスを有した過去のすべての試作IDの中から、検索優先項目として選択された項目を条件とした場合に最も近い順に、過去の試作IDと、当該試作IDにより識別される試作を行った担当者IDと、当該試作で用いられた材料およびプロセスとが対応付けられて一覧形式で表示される。

0037

図13では、制御装置40が、新規に保存した試作ID「XXXX−01」で識別される試作に近い内容の過去の試作を、検索優先項目「材料」、「プロセス」を条件として検索し、その結果が試作ID「PQR121−15」、「EFG385−04」、「PQR058−02」であることを示している。また、例えば、試作ID「PQR121−15」の試作は、担当者「AAA」により行われ、材料およびプロセスは「A、B」および「加熱、混合」であったことが検索されることを示している。

0038

ステップ110では、制御装置40が、担当者に過去の試作IDを参照するかどうかを問いかける表示画面を出力し、計画入出力部13が、出力された当該表示画面を表示部12に表示する。制御装置40が、担当者が過去データを参照することを選択したと判定した場合(ステップ110;Yes)、ステップ111に進む。

0039

ステップ111では、制御装置40は、ステップ109で検索して表示した過去の試作IDから、材料の特性や性能、材料構造、材料作製プロセスなどの分類グループのどれを表示するかを担当者に選択させ、計画入出力部13が、選択された試作IDの材料作製プロセス計画を表示部12に表示する。

0040

図14は、計画入出力部13が表示部12に表示する表示画面(プロセス計画表示画面)の例を示す図である。図14に示すように、プロセス計画表示画面1401は、選択された試作ID、当該試作IDにより識別される試作の目的、原材料、プロセス計画、試作結果を含む。

0041

図14では、例えば、試作ID「PQR121−15」(図13で選択された試作ID)のプロセス計画の目的は、「特性1をZZ以上かつ特性2をXY以下とする」ことであり、原材料は、今回保存した試作IDと同じ「A、B」であることを示している。また、試料数は50であり、プロセス計画の期間はxxからxyまでの期間であることを示している。

0042

プロセス計画は、原材料「A,B」を用いて様々な混合条件(条件1から3)で、6月1日から、順次試料を作製する計画であることを示している。さらに、当該計画により作製した試料の中で、試料a1、a2、b1が条件を満たす試料であり、各試料の特性がグラフにより表されることを示している。

0043

一方、制御装置40は、ステップ110において、担当者が過去データを参照することを選択しない場合(ステップ110;No)、ステップ112に進む。

0044

ステップ112では、計画入力部13は、ステップ106で表示した計画入力フォーマットにしたがってプロセス計画を作成、入力し、過去データを参照した場合はステップ111で表示されたプロセス計画を修正し、これらの入力内容修正内容を制御装置40に送信する。

0045

ステップ113では、制御装置40が、前記プロセス計画に従って作製予定の各試料(図12では、30個の試料)に、作製順に連続の番号を含む試料IDを付与し、前記プロセス計画と作製予定試料のリストを含む試作計画および試料の一覧表を作成し、計画入出力部13が、作成された試作計画および試料の一覧表を表示部12に表示する。

0046

図15は、計画入出力部13が表示部12に表示する表示画面(試作計画・試料一覧表表示画面)の例を示す図である。図14に示すように、試作計画・試料一覧表表示画面1501は、試作ID、当該試作IDにより識別される計画の目的、原材料、試料数(これらは図12で示した各項目の内容と同様)、担当者ID、計画日程、試作で用いる試料の一覧を含む。

0047

計画日程には、図12に示した試作計画にしたがって時系列にマイルストンが表示される。また、試料一覧には、当該計画で用いる試料の種類(a1、a2…)と、各試料を構成する原材料(A、B)と、試作におけるプロセスごとの条件を示すプロセス条件と、当該条件にしたがって行われた試作の測定値とが対応付けられていることを示している。

0048

ステップ114では、計画入出力部13は、計画を確定するかを担当者に問う表示を表示部12に出力し、計画が確定されたか否かを判定する。

0049

計画入出力部13が、計画が確定されたと判定した場合は(ステップ114;Yes)、ステップ115に進み、制御装置40は、前記試作計画および試料の一覧表を記録装置50に保存する。一方、計画入出力部13が、計画確定でないと判定した場合は(ステップ114;No)、ステップ107に戻る。

0050

以上のように、図4に示した計画一覧表作成処理を実行することにより、担当者は、新規に保存した試作IDと同じインデックスの試作IDをもつ試作計画を参照することができるため、試料の試作計画を入力する作業負担を減らすことができる。

0051

図5は、計画の参照・出力を行う計画参照・出力処理の処理手順を示すフローチャートである。図4に示したステップ105で計画入力が新規でないと判定された場合に(ステップ105;No)、ステップ117に進み、制御装置40は、計画参照・出力処理を開始する。

0052

ステップ118では、制御装置40が、試作IDを表示装置12に表示する。担当者自身の試料作製が完了していない試作IDは計画変更可能であり、担当者により少なくとも試料作製まで完了した試作の試作IDや、他の担当者により試料作製された試作の試作IDは計画変更不可であることが区別できるようにすることが望ましい。このため、試作IDの表示形式は、文字の大きさや色を変えたり、表示の欄を変えたりしておく。ここにはインデックスに相当する単語を選んで試作IDを検索してから表示するフローを入れてもよい。

0053

ステップ119では、計画入出力部13は、担当者から、表示部12に内容を表示したい試作IDの選択を受け付ける。

0054

ステップ120では、計画入出力部13は、選択された試作IDを制御装置40に送信し、制御装置40は、当該試作IDに対応する計画を読み出して計画入出力部13に送信する。計画入出力部13は、制御装置40から受信した上記計画を、あらかじめ決めた形式で表示部12に表示する。

0055

ステップ121では、計画入出力部13は、担当者に次の業務の選択を促す表示画面を表示部12に出力する。当該表示画面には、表示内容として、少なくとも、読み出された計画を修正する場合に選択するためのボタンと、読み出された計画を印刷するためのボタンと、何もせずに終了することを選択するためのボタンとが含まれる。

0056

計画入出力部13は、担当者が修正することを選択したと判定した場合(ステップ121;修正)、ステップ122において、計画入力フォーマットを表示部12に表示し、図4に示した再入力の業務フロー123に進む。

0057

また、計画入出力部13は、ステップ121で担当者が印刷することを選択したと判定した場合(ステップ121;印刷)、ステップ124に進み、保存されている計画を所定の形式で印刷部14に出力する。このときの所定の形式には、試作内容と試作目的や大まかなスケジュールなどを記したデザインレビュー資料や試料作製プロセスの詳細を記したコントロールカード、試料作製を作業者に委託するための作業指示書などがある。印刷の形態は紙や電子ファイルなどがある。

0058

一方、計画入出力部13は、ステップ121で、担当者が何もしないで終了を選択したと判定した場合(ステップ121;何もしないで終了)、ステップ124の完了後は、ステップ125に進み、メインメニューを表示部12に表示する。

0059

図6は、試料作製データを保存する作製データ保存処理の処理手順を示すフローチャートである。以下のステップは、担当者が試料作製場所で作業することを想定し、図3のフローに従って、個人IDが、作製データ保存装置20のID読取部21で読み取られ、表示部22にメインメニューが表示されたと仮定する。

0060

ステップ126では、作製データ保存装置20の記録部23が、担当者によりメインメニューから試料作製を選択する操作を受け付けると、以下の業務フローを開始する。または、試料作製場所での作業であることが明確なので、個人IDを認証したステップ103(図3)から、直接次のステップ127に進んでもよい。

0061

ステップ127では、記録部23は、計画が確定した試作IDを表示部22に表示する。記録部23は、担当者が、参考までに試料作製が完了した試作IDを閲覧可能なように、上記完了した試作IDを含む選択メニューを表示する。例えば、制御装置40は、試作計画に含まれるマイルストンに最終報告が記録されている試作IDを記憶装置50の中から検索し、当該検索により得られた試作IDを作製データ保存装置20に送信する。記録部23は、制御装置40から受信した上記試作IDを選択可能な形式(例えば、プルダウン形式)で上記選択メニューに表示する。ただし、試料作製が完了した試作IDの情報の書き換え禁止するため、記録部23は、当該試作IDの表示欄読み取り専用項目として表示する。

0062

ステップ128では、担当者が試料作製する試作IDを選択し、その入力を記録部23が受け付ける。

0063

ステップ129では、記録部23は、選択された試作IDを制御装置40に送信し、制御装置40は、該当の試作IDに紐づいた試作計画を記憶装置50から呼び出す。制御装置40は、呼び出した試作計画を作製データ保存装置20に送信し、記録部23が、当該試作計画を表示部22に表示する。呼び出した試作計画には、試作IDに対応付けられている各項目(図12から図15に示した項目)を含む。

0064

ステップ130では、記録部23は、さらに、当該試作計画の詳細を表示部22に表示する。この表示は、前記ステップ124で出力された紙で代用したり、同ステップ124で出力された電子ファイルと同じファイルを表示したりしてもよい。

0065

ステップ131では、記録部23は、担当者が試料作製を開始するときに、作業の負担にならないよう、作製記録をカメラ撮影し、その映像から試料作製情報を抽出することを承諾するかどうかを、担当者に問う表示を表示部22に出力する。記録部23は、担当者が撮影に承諾すると判定した場合(ステップ131;Yes)、ステップ132に進む。

0066

ここで、記録部23は、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等から構成される撮像部25を起動する。撮像部25は、必ずしも作製データ保存装置20に設けられていなくてもよい。例えば、担当者が身につける頭部保護具や作業着のに装着したり、試料作製場所に取り付け、撮像部25が撮像した画像データを、記録部23がネットワークを介して読み出し、作業者の手元の動きを記録してもよい。例えば、保護めがねのような頭部保護具は、担当者の視線に沿った方向を向くので、担当者の見ている物の映像を取得する目的でカメラを装着するのに適する。

0067

ステップ132では、記録部23は、撮像部25が撮像した画像データを制御装置40に送信し、制御装置40は、その中から、あらかじめ記憶装置50のプロセスDB52に登録された特徴的な動きを含むデータと同じデータを抽出する。ここで、特徴的な動きとは、例えば、試料作製時に原材料を計量し、所定の計量容器に移す動きやその順番である。原材料の種類を抽出する場合は、原材料が試薬びんや箱に入っていれば、特徴量として、そのラベル薬品名やバーコードなどの表示を読み取ればよい。

0068

ステップ133では、制御装置40は、上記画像データから抽出した動作と、記憶装置50のプロセスDB52や原材料DB53にあらかじめ保存した情報と照合して、原材料名とその計量値(所定の計量容器の目盛りの値)を判別し、表示部22に表示する。例えば、制御装置40は、抽出した動作を撮像したデータに含まれる動きを示す画像およびその順番をキーにしてプロセスDB52を参照し、当該動きを示す画像およびその順番と同じデータを読み出す。さらに、制御装置40は、読み出したデータに含まれるラベルに記載された薬品名やバーコードをキーにして原材料DB53を参照し、上記読み出したデータの中から、当該ラベルに記載された薬品名やバーコードと同じデータを絞り込む。制御装置40は、絞り込んだデータを作製データ保存装置20に送信し、記録部23が、当該データに含まれる原材料名とその計量値を読み取り、当該原材料名とその計量値を表示部22に表示する。

0069

ステップ131では、記録部23は、担当者が作業映像撮影に承諾しないと判定した場合(ステップ131;No)、ステップ134に進む。

0070

ステップ134では、記録部23は、担当者から、表示部22を介して試料作製情報の入力を受け付ける。この場合、記録部23は表示部22を兼ねた携帯型のタブレットによる入力、キーボード入力ペンによる手書き入力を採用すればよい。いずれの入力の場合も、次はステップ135に進む。

0071

ステップ135では、制御装置40は、ステップ133において計量され、計画時に付与した試料IDを含む必要事項を記したラベルを印刷部24から印刷する。必要事項は、担当者名、試料IDのほかに、担当者が試料の容器に記したい内容を含み、試料IDをデジタル化したバーコードなどを含むとよい。安全上取り扱いに注意が必要な試料には、制御装置40が記憶装置50の原材料DB53の安全上の情報を参照して、毒物劇物などの取り扱い種別ごとにラベルに記号をつけたり、色分けしたりするのもよい。また、ラベルは裏に接着剤がついたシールとなっていると便利であるが、万が一、試料作製に用いる薬品や水などが付着しても溶けたり文字情報が消えたりしない材質であることが望ましい。

0072

ステップ136では、記録部23は、担当者により、印刷された試料IDラベル試料容器に貼られたことを検知する。例えば、表示部22に表示された、担当者から上記試料IDラベルが貼られたことを確認するための確認ボタンが押下された場合、あるいは撮像部25が上記試料IDラベルを貼る動作を撮像した場合に、記録部23は、当該ラベルが貼られたことを検知し、試料IDと当該試料IDによる識別される試料が作製済みである旨を対応付けたデータを、制御装置40に送信する。

0073

ステップ137では、制御装置40は、作製データ保存装置20から受け取った上記データに含まれる試料IDと同じ試料IDを含む記憶装置50内のデータに作製済みの情報を保存する。このステップ以降は、この試料IDに関して記録された作製プロセスを改ざんできないように保護する必要があるためである。

0074

ステップ138では、制御装置40は、試料作製が終了したか否かを判定し、終了していればステップ139に進み(ステップ138;Yes)、メインメニューを表示部22に表示する。一方、制御装置40は、試料作製が終了していないと判定した場合(ステップ138;No)、次の試料IDについて、ステップ130からの工程を繰り返す。試料作製が終了したか否かについては、例えば、制御装置40が、ステップ137を実行して他の記憶装置50内のデータに作製済みの情報を保存したか否かにより判定すればよい。

0075

図7は、試料を評価した結果を保存する評価結果保存処理の処理手順を示すフローチャートである。以下のステップは、担当者が試料評価場所で作業することを想定し、図3のフローに従って、個人IDが、評価結果保存装置30のID読取部31で読み取られ、表示部32にメインメニューが表示されたと仮定する。

0076

ステップ140では、評価結果保存装置30の記録部33が、担当者により、メインメニューから試料評価の選択操作を受け付けると、以下の業務フローを開始する。

0077

ステップ141では、読取部31は、担当者により近づけられた、試料容器に貼られたラベルに印刷された試料IDまたはID情報を含むバーコードを検知する。

0078

ステップ142では、読み取り部31は、試料IDを読取り、制御装置40に送信する。制御装置40は、記憶装置50から、その試料IDを含む試作IDを呼び出す。

0079

ステップ143では、制御装置40は、あらかじめ決めておいた形式、例えば、計画段階で指定した形式で、評価結果をまとめるための表の枠やグラフの軸を出力し、評価結果保存装置30に送信する。評価結果保存装置30は、これらの情報を表示部32に表示する。この表やグラフは、該当の試料IDを含む試作IDの結果が取り込まれた後に、結果を表示し、同じ試作IDの結果を一覧する目的に用いる。必要であれば、過去の試作IDの結果を重ねて表示するように設定するのもよい。

0080

ステップ144では、評価部33は、担当者が試料IDを読み込ませた試料の評価をする。評価部33は、計画段階で決めた条件にしたがって試料の特性を評価するために適した装置から構成され、評価項目が複数の場合、その構成装置が複数となることがある。評価部33は、担当者により試料IDにより識別される試料が設置されると、所定の評価プログラムを実行し、試料ごとの評価結果を得る。

0081

ステップ145では、評価部33から評価結果を取り込み、試料IDと紐付けて、記憶装置50に保存する。担当者はこれ以降、評価結果を改ざんしたり、削除したりすることができないように、データを保護する必要があるためである。評価部33は、同じIDを持つ試料を同じ評価部33で再評価した場合は、試料IDに枝番をつけて発行し、双方を保存して残す。

0082

ステップ146では、評価部33は、評価結果示す評価結果画面を表示部32に表示する。

0083

図16は、評価結果画面の例を示す図である。図16に示すように、評価結果画面1601には、目的、原材料、試料数(これらは図12で示した各項目の内容と同様)、試作ID、試料ID、参照試作ID、評価結果を含む。図16では、試作ID「XXXX−01」で識別される試作計画において、試料ID「XXXX−01−a6」で識別される試料を用いた場合の評価結果が、参照した試作ID「PQR121−15」および目的、原材料、試料数に対応付けて表示されていることを示している。

0084

ステップ147では、制御装置40が、評価部33による評価が終了したか否かを判定し、他の試料の評価が残っている場合や、他の評価部33で評価する場合は(ステップ147;No)、ステップ141からのフローを繰り返す。一方、制御装置40は、評価部33による評価が終了したと判定した場合は(ステップ147;Yes)、ステップ148で、メインメニューを表示部32に表示する。

0085

図8は、試作の結果を表示し、報告書を作成する報告書作成処理の処理手順を示すフローチャートである。以下のステップでは、個人IDが、計画入出力装置10のID読取部11で読み取られたと仮定する。

0086

ステップ149では、計画入出力部11が、結果表示メニューを表示部12に表示する。

0087

ステップ150では、計画入出力部11が、評価終了した、または評価中の試作IDを表示部12に表示する。

0088

ステップ151では、計画入出力部11が、担当者が結果表示したい試作IDの選択を受け付ける。

0089

ステップ152では、計画入出力部11が、選択された試作IDを制御装置40に送信し、制御装置40が、当該試作IDと計画時に担当者が入力した所定の項目を記憶装置50の中から読み出し、計画入出力部11が、読み出された項目および報告書に掲載するグラフを表示部12に表示する。

0090

ステップ153では、計画入出力部11が、担当者から、報告書の表示形式と必要な表示項目の選択を受け付ける。報告書は、例えば、中間報告書、最終報告書などがあり、また、それぞれに研究部向け、事業部向け、顧客向けなどで書式が異なる。上記の書類を、部署で統一した形式で準備して、記憶装置50の報告書DB54に保存しておくとよい。このステップでは、担当者が不要な項目を削除したり、グラフを付け加えたりする程度ができればよい。また、過去の試作IDの結果との比較が必要となる場合には、担当者以外の結果も含めて二つ以上の試作IDを検索して呼び出して表示できるようにしておくとよい。

0091

ステップ154では、計画入出力部11が、担当者から、結果の箇条書きや考察など、自由記述欄の入力を受け付ける。制御装置40がマテリアルズインフォマテクスのツールを用いることができるようにしておき、結果の箇条書きと考察を過去情報のテキストマイニングにより、自動で記載することも可能となる。

0092

ステップ155では、計画入出力部11が、入力された情報を制御装置40に送信し、制御装置40は、本フローで作成した報告書を試作IDに紐付けして、記憶装置50の報告書DB54に保存する。

0093

ステップ156では、計画入出力部11が、印刷するかどうかを担当者に問う表示を表示部12に出力する。計画入出力部11は、担当者から、印刷するという入力を受け付けたと判定した場合(ステップ156;Yes)、ステップ157で、これまで作成した報告書を所定の形式で印刷部14から印刷する。所定の形式は紙でも電子ファイルでもよい。

0094

一方、計画入出力部11は、印刷終了、または印刷不要の場合(ステップ156;No)、ステップ158でメインメニューを表示する。

0095

以上、試作計画段階から、試料作製、試料評価と報告書作成までを試作IDで紐付ける装置とその業務フローを示した。上記各処理を行うことにより、試作計画、試料作製情報、および試料評価結果を、試作IDで紐付けることによって、担当者の負担を増やさず再利用可能な情報を蓄積して管理をすることができ、作業工程、ノウハウ、失敗などの情報共有が可能となる。

0096

作業工程、ノウハウ、失敗などの情報共有のためには、研究開発の担当者が、情報を提供する場合の負担が軽く、かつ、それによって利益を得る仕組みである必要がある。このため、本実施例では、担当者が研究開発前に必ず作成する実験計画から必要な情報を収集して記録し、関係者間でレビューを実施するための計画資料や、研究終了後の報告書を自動的に生成する。これによって担当者の資料作成時間を短縮し、担当者が研究そのものに時間を使うことができる。ここで収集した情報は、ある程度の専門知識がある人なら誰が見ても理解でき、検索などにより利用できる情報としてデータベースに保管する。さらに、その保管された情報を担当者本人が利用するために、研究開発情報を実験計画から評価結果まで紐付けた一貫した管理とし、その情報を必要なときに引き出すことができる。

0097

本実施例では、実施例1における作製データ保存処理(図6)のステップ132で行われる処理が異なるため、当該処理について説明する。担当者が試料作製場所にある作製データ保存装置20のID読取部21に個人認証のための個人IDを記録した媒体、例えばIDカードやICチップを近づけ、個人が認証されると、それに連動して表示部22、印刷部24の電源が入るようスイッチを設けておく。例えば、作製データ保存装置20の記録部23は、ID読取部21が個人IDを読み取ったか否かを判定し、ID読取部21が個人IDを読み取ったと判定した場合に、表示部22、印刷部24の電源をオンする。なお、ID読取部21が、記録部23とは別の装置である場合には、ID読取部21が上記判定を行い、表示部22、印刷部24とともに記録部23の電源をオンしてもよい。さらに、試料作製場所には管理すべき原材料が置かれていることが多く、部屋の入室者を制限していることがある。そのため、入室者を認証することで部屋内の各装置の電源をオンするように、ID読取部21と、表示部22、記録部23、印刷部24とを連動させてもよい。

0098

図6のステップ132では、図9に示す試料作製場所の設備において、担当者201が撮像部25の一例であるカメラ202を有した保護めがねや面体などの保護具203を装着する。撮像部25は、担当者の視線上の動きを、例えば数マイクロ秒程度ごとの画像を連続して取得する。担当者201が原材料の量を計測する場合には、計量容器の目盛りを確認するために静止する。したがって、撮像部25は、画像記録のタイミングがその静止時間内に入れば、上記画像の取得間隔を長くしてもよく、記憶装置50の容量が十分大きければ、動画で保存してもよい。

0099

また、試料作製場所がクリーンベンチドラフトなどのドレイン排気設備付属して外界遮断された設備204である場合は、その設備204の内部に、撮像部25の一例である防爆型のカメラ205を1台または複数台設置しておき、担当者の視点とは異なる角度からの画像を取得する。カメラ205は、担当者201が手に取った原材料、例えば、試薬びんのラベル情報や、使用している器具の配置などの担当者の手元周辺の画像を取得し、再現することができる。試薬のラベル情報は、作製メーカがバーコードを付しており、試薬の入出庫管理にも用いることができる。器具の配置や作業の順番を特徴量として抽出することで、ノウハウの蓄積につながる。担当者の動きの中で、試薬を計量する動きは、複数の担当者による作業の特徴量から機械学習で実施するか、あらかじめ、一般的に実施される作業方法から特徴量を設定して、記憶装置50に保存しておいてもよい。

0100

本実施例では、実施例1におけるキーワードツリー(図2)の具体例を示す。キーワードツリーのルートに入る単語は、研究計画に含まれるキーワードを分類するための単語であり、担当者、物質名、材料の特性や性能、材料構造、材料作製プロセスなどの分類名とする。図10には材料作製プロセスのうち、化学プロセスの例を示した。化学プロセスは、化学反応、混合、分離に大別される。例えば、純水に常温固体の試薬を混ぜるプロセスの場合にこのツリーをたどると、混合、液体に溶解、水に溶解、室温、粉砕して混ぜる、となり、あらかじめツリー末端の「粉砕して混ぜる」に対応する文字数の少ないコード(例えば、粉砕)を作成しておき、このプロセスのインデックスとして保存する。検索語で「粉砕して混ぜる」からツリー上流の「混合」までの単語を含む単語が指定されると、検索結果にこのプロセスが含まれる。

0101

図11は、試作する材料の特性や性能の分類の例である。例えば、地球上の寒冷地で用いられる材料の場合は、制御装置40は、「寒冷地動作(−40℃保証)」のインデックスを付けてキーワードツリーを保存する。同じ材料が、安全や強度に関する特性も保証することもあるため、制御装置40は、それぞれの特性に対応するインデックスを付与してもよい。この場合、一つの試作IDには複数のインデックスが付与される。

0102

上述したように、材料の研究開発を支援する材料開発支援システム1000において、第1の制御部(例えば、計画入出力部13)が、担当者であるユーザから材料の試作計画として入力された入力情報(例えば、作製データ保存装置20、評価結果保存装置30のそれぞれが収集した情報に含まれる単語)と、記憶装置50に記憶されたキーワードツリーを構成するキーワードとに基づいて、入力情報に試作計画を識別するための試作IDを付与し、第2の制御部(例えば、制御装置40)が、試作IDを付与した入力情報に対応するキーワードを入力情報のインデックスとして紐付け、紐付けたインデックスを、材料の研究開発の単位となる分類グループごとにツリー構造として記憶装置50に蓄積し、第3の制御部(例えば、制御装置40)が、記憶装置50に蓄積された分類グループごとのインデックスと、入力情報とが所定の関係(例えば、両者を比較して同じである関係)にあるか否かを判定し、両者が所定の関係にあると判定した場合、インデックスを用いた過去の試作計画を記憶装置50から読み出し、第4の制御部(例えば、計画入出力部13)が、読み出された過去の試作計画を参照して作成した新規試作計画であって試作IDと当該試作計画で用いる材料を識別するための試料IDとを付与した新規試作計画をユーザの計画として出力するので、材料研究開発において、担当者の負担を増やさずに再利用可能な情報を蓄積して管理することができるとともに、担当者による試作計画の入力作業の負担を軽減することができる。

0103

また、第4の制御部は、試作計画と試作IDと試料IDとを対応付けた試作計画・試料表示画面を表示部に出力するので、担当者は一見して修正した試作計画で用いられる試作IDを把握することができ、また、その試作計画で用いられる試料の試料IDを容易に識別することができる。

0104

また、記録部23が、ユーザの動作を撮像する撮像部25が撮像した画像データであって材料の原材料と当該原材料の計量値とを含むユーザの動作を示す動作画像データと、あらかじめ記憶装置50に記憶された材料を作製するための特徴的な動作を示す特徴画像データとに基づいて、ユーザの動作により作製される原材料および計量値を読み取り、当該原材料および計量値を表示部(例えば、表示部22)に表示するので、画像からユーザの特徴的な動作を客観的に把握し、当該動作で用いられた原材料、当該原材料の計量値を容易に把握することができる。

0105

また、印刷部24が、記録部23により読み取られた原材料について、第4の制御部により付与された試料IDのラベルを印刷するので、自動的にラベルが作成される結果、ユーザによるラベル作成のための手間を省くことができる。

0106

また、撮像部25は、ユーザの頭部に装着され、当該ユーザの視線上の動きを撮像するので、ユーザの視点で動作を把握することができ、当該ユーザがどのような動作を行ったのかを一見して把握することができる。

0107

なお、上述した各実施例における処理は、計画入出力装置10、作製データ保存装置20、評価結果保存装置30、制御装置40のCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムを読み出して、RAM(Random access memory)にロードして実行することにより実現される。

実施例

0108

上記プログラムは、ネットワークからダウンロードされ、RAM上にロードされて、CPUにより実行されるようにしてもよい。また、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有するコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に対して情報を読み書きする読書装置を介して、当該記憶媒体からRAM上に直接ロードされ、CPUにより実行されるようにしてもよい。さらには、上記プログラムを、コンピュータにインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで上記記憶媒体に記録して提供したり、配布してもよい。さらには、上記プログラムを、通信ネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供したり、配布してもよい。

0109

10計画入出力装置
20作製データ保存装置
30 評価結果保存装置
40制御装置
50記憶装置
101〜158業務フロー
201担当者
202、205カメラ
203頭部保護具(例えば保護めがね)
204試料作製設備

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