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課題
解決手段
概要
背景
概要
ユーザの個人情報を保護しつつユーザの属性に応じた推奨情報を提供することができる情報提供システム、ユーザ携帯装置、情報提供装置、コンピュータプログラム及び情報提供方法を提供する。情報提供システムは、ユーザ携帯装置と、情報提供装置とを備える情報提供システムであって、前記ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備え、前記情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える。
目的
また、特許文献2には、ユーザ装置からユーザの個人情報を含む閲覧要求を表示情報構成装置へ送信すると、表示情報構成装置では、ユーザの個人情報に基づいて、表示コンテンツと電子広告を決定してユーザ装置に提供する
効果
実績
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この技術が所属する分野
請求項1
ユーザ携帯装置と、情報提供装置とを備える情報提供システムであって、前記ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備え、前記情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える情報提供システム。
請求項2
商業施設又は娯楽施設を含む施設の所定のエリア内でのユーザ携帯装置の存否を判定する判定装置を備え、前記削除部は、前記判定装置で前記ユーザ携帯装置が前記エリア内にいないと判定した場合、取得した属性データを削除する請求項1に記載の情報提供システム。
請求項3
前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置から所定の指示を取得する取得部を備え、前記削除部は、前記取得部で前記指示を取得した場合、取得した属性データを削除する請求項1に記載の情報提供システム。
請求項4
請求項5
請求項6
前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置が備える学習モデルによる学習によって得られた属性データを取得する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報提供システム。
請求項7
請求項8
請求項9
前記情報提供装置は、学習モデルを備え、前記学習モデルに取得した属性データを入力して得られた前記推奨情報を提供する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報提供システム。
請求項10
前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置が備える学習モデル及び該学習モデルが出力する属性データを取得し、取得した属性データ用いて前記推奨情報を提供する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報提供システム。
請求項11
ユーザが携帯するユーザ携帯装置であって、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備えるユーザ携帯装置。
請求項12
ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える情報提供装置。
請求項13
学習モデルを備え、取得した属性データを前記学習モデルに入力して得られた前記推奨情報を提供する請求項12に記載の情報提供装置。
請求項14
前記ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動の少なくとも一つを含む属性データを取得する請求項12又は請求項13に記載の情報提供装置。
請求項15
商業施設又は娯楽施設を含む施設での商品若しくはサービス又は前記施設の案内の少なくとも一つに関する前記推奨情報を提供する請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の情報提供装置。
請求項16
コンピュータに、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶する処理と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する処理とを実行させるコンピュータプログラム。
請求項17
コンピュータに、音声アシスタントによるユーザとの会話によって得られた属性データを前記記憶部に記憶する処理を実行させる請求項16に記載のコンピュータプログラム。
請求項18
コンピュータに、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する処理と、前記推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する処理とを実行させるコンピュータプログラム。
請求項19
ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信し、情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供し、推奨情報が提供された場合、取得した属性データを削除する情報提供方法。
技術分野
0001
本発明は、情報提供システム、ユーザ携帯装置、情報提供装置、コンピュータプログラム及び情報提供方法に関する。
背景技術
0002
近年、利用者の趣味嗜好に応じた推奨サービスが注目されている。例えば、特許文献1には、ウェブページ上でユーザが指定する検索キーワードに基づいて、ウェブページの注目度を示す評価値を取得して、ネットワーク上に公開された情報の取得を希望するユーザの多様な思考を幅広く満たすことができる検索方法が開示されている。
0003
また、特許文献2には、ユーザ装置からユーザの個人情報を含む閲覧要求を表示情報構成装置へ送信すると、表示情報構成装置では、ユーザの個人情報に基づいて、表示コンテンツと電子広告を決定してユーザ装置に提供する広告提示方法が開示されている。
先行技術
0004
特開2009−104356号公報
特開2002−133263号公報
発明が解決しようとする課題
0005
しかし、特許文献1のような方法は、利用者がウェブページを検索するというごく限られた場面で情報が提供されるだけであり、必要な場面で必要な情報を利用者に提供できるものではない。また、特許文献2のような方法は、ユーザの個人情報がユーザ装置から外部の表示情報構成装置に送信されるので、個人情報が漏洩するおそれがある。
0006
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの個人情報を保護しつつユーザの属性に応じた推奨情報を提供することができる情報提供システム、ユーザ携帯装置、情報提供装置、コンピュータプログラム及び情報提供方法を提供する。
課題を解決するための手段
0007
本発明に係る情報提供システムは、ユーザ携帯装置と、情報提供装置とを備える情報提供システムであって、前記ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備え、前記情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える。
0008
本発明に係るユーザ携帯装置は、ユーザが携帯するユーザ携帯装置であって、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備える。
0009
本発明に係る情報提供装置は、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える。
0010
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶する処理と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する処理とを実行させる。
0011
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する処理と、前記推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する処理とを実行させる。
0012
本発明に係る情報提供方法は、ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信し、情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供し、推奨情報が提供された場合、取得した属性データを削除する。
発明の効果
0013
本発明によれば、ユーザの個人情報を保護しつつユーザの属性に応じた推奨情報を提供することができる。
図面の簡単な説明
0014
本実施の形態の情報提供システムの構成の第1例を示す模式図である。
本実施の形態の情報提供システムによる情報提供方法の一例を示す説明図である。
本実施の形態のユーザ携帯装置の構成の一例を示すブロック図である。
本実施の形態の入出力装置の構成の一例を示すブロック図である。
入出力装置の表示画面に表示されるキャラクタの一例を示す説明図である。
本実施の形態の情報提供装置の構成の一例を示すブロック図である。
ユーザ携帯装置の学習モデルにより得られる属性データの一例を示す模式図である。
情報提供装置により生成される推奨情報の第1例を示す模式図である。
情報提供装置により生成される推奨情報の第2例を示す模式図である。
本実施の形態のユーザ携帯装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の情報提供装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の情報提供システムの構成の第2例を示す模式図である。
本実施の形態の情報提供システムの構成の第3例を示す模式図である。
実施例
0015
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の情報提供システム100の構成の第1例を示す模式図である。情報提供システム100は、判定装置及び出力装置としての入出力装置30、及び情報提供装置50を備える。入出力装置30と情報提供装置50とは、LAN又はインターネットなどのネットワーク1を介して接続されている。入出力装置30は表示画面35を備える。なお、図1の例では、入出力装置30を1台だけ図示しているが、入出力装置30の数は1台に限定されるものではなく、店舗に複数台設置してもよい。本実施の形態では、施設として店舗を例として説明するが、施設は店舗に限定されない。すなわち、施設は、商業施設を含み、例えば、デパート、ショッピングセンター又はショッピングモールなどの店舗(店舗の集合も含む)の他、商業を目的とした施設を含む。また、施設は、娯楽施設を含み、例えば、遊園地、テーマパーク、水族館、動物園などの他に、娯楽のための施設を含む。
0016
図1の例では、入出力装置30及び情報提供装置50が店舗内に設置される構成を示すが、これに限定されるものではなく、例えば、情報提供装置50が店舗内に設置されなくてもよく、電話網を含むネットワーク1に接続することができる場所であれば所望の場所に設置することができる。
0017
情報提供装置50は、ユーザ携帯装置10を携帯するユーザが店舗に来店すると、ユーザが店舗から出るまでの間、店舗内の所要の場所において、入出力装置30を通じて、ユーザが必要とする情報を提供することができる。ユーザ携帯装置10は、表示画面13を備える。
0018
図2は本実施の形態の情報提供システム100による情報提供方法の一例を示す説明図である。以下、プロセスP1〜P11について説明する。
0019
プロセスP1では、ユーザ携帯装置10は、ユーザの趣味、嗜好、性格、行動等を学習する。ユーザがユーザ携帯装置10を携帯する間、このような学習は継続して行われ、プロセスP2でも、プロセスP1と同様に、ユーザ携帯装置10は、ユーザの趣味、嗜好、性格、行動等を学習する。
0020
プロセスP3では、入出力装置30は、ユーザ携帯装置10が店舗内の所定のエリアである通信範囲内にいるか否か(存否)を判定する。通信範囲内は、例えば、入出力装置30とユーザ携帯装置10との間の近距離無線通信による通信が可能な範囲とすることができる。
0021
ユーザ携帯装置10が通信範囲内に入ると、入出力装置30とユーザ携帯装置10との間の通信が可能となる。
0022
プロセスP4では、ユーザ携帯装置10は、後述の記憶部16に記憶したユーザ情報を入出力装置30へ送信する。ユーザ情報は、ユーザの属性データ、ユーザ携帯装置10の使用履歴などを含む。
0023
プロセスP5では、入出力装置30は、受信したユーザ情報を情報提供装置50へ送信する。
0024
プロセスP6では、情報提供装置50は、受信したユーザ情報を後述の記憶部53に記憶する。
0025
プロセスP7では、情報提供装置50は、受信した(記憶した)属性データを後述の学習モデル54に入力してユーザに対する推奨情報を生成する。
0026
プロセスP8では、情報提供装置50は、生成した推奨情報を入出力装置30へ送信する。
0027
プロセスP9では、入出力装置30は、表示画面35に表示したキャラクタを通じて推奨情報を出力する。キャラクタの詳細は後述する。
0028
ユーザ携帯装置10が通信範囲から出ると、入出力装置30とユーザ携帯装置10との間の通信は終了する。
0030
プロセスP11では、情報提供装置50は、記憶部53に記憶したユーザの属性データを削除する。
0031
上述のように、ユーザ携帯装置10は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部(16)、及び記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部としての通信部(12)を備える。ユーザ情報は、例えば、属性データの他に使用履歴などを含むことができる。使用履歴は、ユーザによるユーザ携帯装置10の使用履歴とすることができる。ユーザの属性データは、例えば、ユーザの趣味、嗜好、性格、行動などの少なくとも一つとすることができる。また、属性データは、ユーザの年齢、性別、職業、居住地などを含めることもできる。
0032
情報提供装置50は、ユーザ携帯装置10の記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いてユーザ携帯装置10に推奨情報を提供する。ユーザ情報(例えば、ユーザの属性データ、あるいは使用履歴など)に基づいて、ユーザが必要としている情報を推定して推奨情報として提供することができる。
0033
情報提供装置50は、推奨情報が提供された場合、取得した属性データを削除する。すなわち、ユーザに所望の推奨情報を提供した後は、取得した属性データを削除するので、情報提供装置50を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0034
より具体的には、入出力装置30は、店舗の所定のエリア内でのユーザ携帯装置10の存否を判定する。所定のエリアは、例えば、ユーザに対して推奨情報を提供するのに適したエリアであり、例えば、店舗などの入口、あるいは施設内を含むエリアとすることができる。所定のエリアは、例えば、ユーザ携帯装置10との間で無線通信が可能なエリアとすることもできる。
0035
情報提供装置50は、入出力装置30によってユーザ携帯装置10がエリア内にいると判定した場合、ユーザ携帯装置10に記憶したユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報に含まれる属性データを用いてユーザに対する推奨情報を提供する。
0036
情報提供装置50は、入出力装置30によってユーザ携帯装置10がエリア内にいないと判定した場合、取得した属性データを削除する。すなわち、ユーザが店舗から出た場合、取得した属性データを削除するので、情報提供装置50を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0037
また、図示していないが、情報提供装置50は、ユーザ携帯装置10から所定の指示を取得する取得部としての通信部(52)を備える。情報提供装置50は、所定の指示を取得した場合、取得した属性データを削除することができる。
0038
所定の指示は、例えば、ユーザから、推奨情報の提供を終了する終了指示とすることができる。例えば、ユーザが店舗などの入口、あるいは施設内を含むエリア内に居る場合でも、推奨情報の提供を必要としない場合もある。
0039
ユーザが推奨情報の提供が不要と判断した場合、情報提供装置50は、ユーザ携帯装置10から所定の指示を取得して、ユーザの属性データを削除するので、ユーザに必要な情報を提供しつつ、情報提供装置を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0040
次に、ユーザ携帯装置10、入出力装置30及び情報提供装置50の詳細について説明する。
0041
図3は本実施の形態のユーザ携帯装置10の構成の一例を示すブロック図である。ユーザ携帯装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末又はパーソナルコンピュータ等とすることができる。また、ユーザ携帯装置10は、スマートメガネのようなウエアラブル端末でもよい。ユーザ携帯装置10は、装置全体を制御する制御部11、通信部12、表示画面13、表示処理部14、操作部15、記憶部16、音声入出力部17、GPS部18、カメラ部19、学習モデル20、音声アシスト部21、及び決済処理部22を備える。
0042
通信部12は、近距離無線通信により入出力装置30との間で所要の情報を送信及び受信することができる。
0044
表示処理部14は、表示画面13上での画像、文字等の表示を行う。
0046
記憶部16は、所要のデータを記憶することができる。記憶部16は、例えば、ユーザの属性データ、ユーザ携帯装置10の使用履歴、ユーザ携帯装置10の位置情報、ユーザとの会話履歴、商品等の購入履歴(決済処理の結果)、写真又はビデオ等の画像データを記憶することができる。
0048
GPS部18は、ユーザ携帯装置10の位置情報を取得することができる。
0049
カメラ部19は、ユーザの操作により、写真及びビデオを撮ることができる。
0050
学習モデル20は、機械学習に必要なアルゴリズム及びパラメータなどを含む。学習モデル20は、ニューラルネットワークモデルでもよく、他の機械学習モデルでもよい。また、学習モデル20は、複数の学習モデルを組み合わせてもよい。例えば、全結合型のニューラルネットワークの他に、画像や自然言語処理などに対しては、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)を用いることができ、また、時系列データなどに対しては、再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)を用いることができ、あるいは、これらを適宜組み合わせてもよい。また、学習方法は、教師あり学習の他に、教師なしの学習も用いることができる。なお、学習モデル20は、ユーザの立場から見ると、あたかも秘書AIのような機能を果たすことが可能となる。
0051
音声アシスト部21は、音声アシスタントとしての機能を有し、音声認識処理機能を備え、ユーザの音声をテキストデータ(文字列)に変換することができる。また、音声アシスト部21は、形態素解析機能を備え、辞書データを用いて、変換したテキストデータから意味を持つ最小単位である単語を抽出することができる。音声アシスト部21は、機械学習モデルを備え、ユーザの会話内容を解析して、ユーザとの間で会話を行うことができる。例えば、音声アシスト部21がユーザに話しかけることにより、ユーザからの返事を取得して分析し、ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動などを学習することができる。
0052
決済処理部22は、ウェブ上のオンラインショッピング、あるいは実店舗でのショッピングにおいて、商品の購入のための決済処理を行う。
0053
図4は本実施の形態の入出力装置30の構成の一例を示すブロック図である。入出力装置30は、装置全体を制御する制御部31、第1通信部32、第2通信部33、判定部34、表示画面35、表示処理部36、及び音声出力部37を備える。
0054
第1通信部32は、ネットワーク1を介して情報提供装置50との間で所要の情報を送信及び受信することができる。
0055
第2通信部33は、近距離無線通信によりユーザ携帯装置10との間で所要の情報を送信及び受信することができる。
0056
判定部34は、店舗の所定のエリア内でのユーザ携帯装置10の存否を判定する。すなわち、判定部34は、店舗内に設置された入出力装置30の近くにユーザ携帯装置10が存在するか否かを判定することができる。また、入出力装置30を店舗内の所要箇所に1又は複数台設置することにより、判定部34は、ユーザ携帯装置10が店舗内に入ったこと、店舗から出たこと、及び店舗内に存在することを判定することができる。判定部34による判定結果は、制御部31の制御の下、第1通信部32を介して情報提供装置50に通知される。
0057
表示画面35は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成することができる。
0058
音声出力部37は、スピーカ等で構成され、音声の出力を行う。
0059
表示処理部36は、表示画面13上に画像、文字等の他にキャラクタを表示することができる。
0060
図5は入出力装置30の表示画面35に表示されるキャラクタの一例を示す説明図である。キャラクタは、例えば、仮想的な店員、案内員であり、キャラクタがあたかも実際の店員又は案内員のように、顔の表情を変え、身振り又は手ぶり等の動作をし、音声出力部37からキャラクタの声を出力することにより、ユーザが必要とする推奨情報を提供することができる。これにより、ユーザは、店員による説明や案内員による案内を受けているような親近感を持つことができる。なお、図5に示すキャラクタは一例であって、図5の例に限定されない。
0061
図6は本実施の形態の情報提供装置50の構成の一例を示すブロック図である。情報提供装置50は、装置全体を制御する制御部51、通信部52、記憶部53、学習モデル54、施設情報DB55、推奨情報生成部56、及び削除処理部57を備える。
0062
通信部52は、ネットワーク1を介して入出力装置30との間で所要の情報を送信及び受信することができる。通信部52は、入出力装置30を介してユーザ携帯装置10から当該ユーザ携帯装置10を携帯するユーザのユーザ情報を取得することができる。
0063
記憶部53は、所要のデータを記憶することができる。記憶部53は、例えば、ユーザ情報を一時的に記憶することができる。
0064
学習モデル54は、機械学習に必要なアルゴリズム及びパラメータなどを含む。学習モデル54は、例えば、CPU(例えば、複数のプロセッサコアを実装したマルチ・プロセッサなど)、GPU(Graphics Processing Units)、DSP(Digital Signal Processors)、FPGA(Field-Programmable Gate Arrays)などのハードウェアを組み合わせることによって構成することができる。学習モデル54は、ニューラルネットワークモデルでもよく、他の機械学習モデルでもよい。また、学習モデル54は、複数の学習モデルを組み合わせてもよい。例えば、全結合型のニューラルネットワークの他に、画像や自然言語処理などに対しては、畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)を用いることができ、また、時系列データなどに対しては、再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)を用いることができ、あるいは、これらを適宜組み合わせてもよい。また、学習方法は、教師あり学習の他に、教師なしの学習も用いることができる。学習モデル54は、ユーザの立場から見ると、キャラクタを通じて推奨情報を提供するので、あたかも店員AIのような機能を果たすことが可能となる。
0065
施設情報DB55は、施設に関する情報を記録している。施設が複数の店舗で構成されている場合、施設情報DB55には、施設内での各店舗の位置、各店舗で取り扱っている商品情報などが記録されている。商品情報には、商品の型番と対応付けて商品種別、商品名、サイズ、価格、色又は柄などの情報を含めることができる。また、施設がテーマパークのような場合、施設情報DB55には、施設内でのアトラクションや遊戯の乗り場等の位置、アトランクションの時間表や遊戯の内容などの情報が記録されている。
0066
推奨情報生成部56は、学習モデル54が出力する出力結果を用いて、ユーザが必要とする推奨情報を生成する。推奨情報は、入出力装置30の表示画面35で表示するキャラクタの動作や音声を出力するのに必要な情報も含まれる。
0067
削除処理部57は、入出力装置30の判定部34が、ユーザ携帯装置10がエリア内にいないと判定した場合、当該ユーザ携帯装置10から取得したユーザの属性データを削除する。すなわち、ユーザが施設から出た場合、取得した属性データを削除するので、情報提供装置50を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0068
次に、ユーザ携帯装置10によるユーザの属性データの学習について説明する。
0069
図7はユーザ携帯装置10の学習モデル20により得られる属性データの一例を示す模式図である。学習モデル20は、予め学習済であり、ユーザ基本情報、ユーザによるウェブ操作履歴、ユーザ携帯装置10に保存された写真・アルバム(ビデオ等の動画も含む)、ユーザの行動履歴、ユーザによる商品等の購買履歴、ユーザと音声アシスト部21との会話履歴などの入力情報に基づいて、ユーザの趣味データ、嗜好データ、性格データ及び行動データの少なくとも一つを含む属性データを出力することができる。ユーザがユーザ携帯装置10を携帯することにより、学習モデル20は、ユーザの属性データを常に学習することができる。
0072
行動履歴は、GPS部18で検出したユーザ携帯装置10の位置情報に基づいて、ユーザが訪れた場所とその時刻などの情報を含めることができる。
0074
会話履歴は、ユーザと音声アシスト部21との間で行われた会話の内容を含めることができる。
0075
このように、ユーザ基本情報だけでなく、ウェブ操作履歴、保存された写真・アルバム、行動履歴、購買履歴、会話履歴などを用いて学習モデル20が属性データを出力するので、ユーザが必要とする情報を精度よく推定することができる。
0076
次に、学習によって得られた属性データを用いて推奨情報を生成する方法について説明する。
0077
図8は情報提供装置50により生成される推奨情報の第1例を示す模式図である。図8には、ユーザ携帯装置10の学習モデル20によって得られた属性データとして、趣味、嗜好(色)、行動(ウェブ検索)を図示しているが、これらに限定されない。趣味は、例えば、スポーツ、旅行、ファッション、読書などの要素に分類することができる。ユーザの趣味は、これらの要素の中でファッションに関心が高いとする。嗜好(色)は、例えば、白、赤、青、緑などの要素に分類することができる。ユーザの嗜好は、これらの要素の中で赤に関心が高いとする。行動(ウェブ検索)は、例えば、バッグ、靴、シャツ、スカートなどの要素に分類することができる。ユーザのウェブ検索では、シャツの検索が多いとする。なお、図示した各要素は一例であって、図の例に限定されるものではない。
0078
情報提供装置50の学習モデル54は、ユーザの趣味、嗜好(色)、行動(ウェブ検索)などの属性データを用いて、ユーザが必要とするデータ、あるいはユーザの関心が高いデータを出力する。図8の例では、ファッション、赤、シャツの各要素が関連付けられて出力される。なお、図8の例では、便宜上、ファッション、赤、シャツの簡単な要素を図示しているが、要素の数は3つに限定されるものではなく、さらに多くあってもよい。
0079
情報提供装置50の学習モデル54又は推奨情報生成部56は、ユーザに対して推奨する情報として、例えば、「赤色又は赤系のシャツ」を推奨することができる。具体的には、入出力装置30の表示画面35に表示したキャラクタを通じて、例えば、「赤色又は赤系のシャツをお探しですか。」、「エスカレータで2階に上がり右側に売り場がございます。」の如く情報をユーザに対して提供することができる。
0080
上述のように、情報提供装置50は、ユーザの趣味がファッションであり、嗜好が赤色であり、ウェブ検索履歴からシャツの検索履歴が得られた場合、ユーザが店舗でシャツを購入したいと考えていると推定することができ、例えば、赤色又は赤系のシャツに関する商品情報を提供することができる。
0081
図9は情報提供装置50により生成される推奨情報の第2例を示す模式図である。図9には、ユーザ携帯装置10の学習モデル20によって得られた属性データとして、趣味、行動(行動パターン)、性格(例えば、会話履歴に基づいて判断された性格)を図示しているが、これらに限定されない。趣味は、例えば、スポーツ、旅行、映画、音楽などの要素に分類することができる。ユーザの趣味は、これらの要素の中で旅行に関心が高いとする。行動(行動パターン)は、例えば、郊外、街中、山、キャンプ場などの要素に分類することができる。ユーザの行動は、これらの要素の中でキャンプ場に関心が高いとする。性格(会話履歴)は、例えば、努力家、行動派、世話好き、アーティストタイプなどの要素に分類することができる。ユーザの会話履歴では、ユーザの性格が行動派であるとする。なお、図示した各要素は一例であって、図の例に限定されるものではない。
0082
情報提供装置50の学習モデル54は、ユーザの趣味、行動(行動パターン)、性格(会話履歴)などの属性データを用いて、ユーザが必要とするデータ、あるいはユーザの関心が高いデータを出力する。図9の例では、旅行、キャンプ場、行動派の各要素が関連付けられて出力される。なお、図9の例では、便宜上、旅行、キャンプ場、行動派の簡単な要素を図示しているが、要素の数は3つに限定されるものではなく、さらに多くあってもよい。
0083
情報提供装置50の学習モデル54又は推奨情報生成部56は、ユーザに対して推奨する情報として、例えば、「アウトドア商品の売り場」を推奨することができる。具体的には、入出力装置30の表示画面35に表示したキャラクタを通じて、例えば、「アウトドア商品の売り場をお探しですか。」、「アウトドア商品の売り場は1階の奥にございます。」の如く情報をユーザに対して提供することができる。
0084
上述のように、情報提供装置50は、ユーザの趣味が旅行であり、行動がキャンプ場であり、ユーザとの会話履歴からユーザの性格が行動派である場合、ユーザがアウトドア商品を購入したいと考えていると推定することができ、例えば、アウトドア商品の売り場へ案内することができる。
0085
上述のように、情報提供装置50は、学習モデル54を備え、学習モデル54に取得した属性データを入力して得られた推奨情報を提供することができる。具体的には、図8、図9に示すように、ユーザ携帯装置10は、学習モデル20が学習して得られたユーザの属性データを情報提供装置50へ送信する。情報提供装置50は、ユーザ携帯装置10から属性データを受信すると、受信した属性データを学習モデル54に入力することにより、ユーザが必要とする推奨情報を生成し、生成した推奨情報を提供することができる。これにより、ユーザ携帯装置10の学習モデル20と情報提供装置50の学習モデル54とを連携させて、ユーザの所望の情報を提供することができる。
0086
また、情報提供装置50は、学習モデル54を具備せず、ユーザ携帯装置10から属性データ及び学習モデル20(アルゴリズム及びパラメータなど)を取得し、取得した属性データ及び学習モデル20を用いて、ユーザが必要とする推奨情報を生成し、生成した推奨情報を提供してもよい。
0087
すなわち、ユーザ携帯装置10は、ユーザ携帯装置10が備える学習モデル20及び当該学習モデル20が出力するユーザの属性データを情報提供装置50へ送信する。この場合、属性データは、例えば、ユーザが必要とする情報(例えば、購入したい商品、来店の目的など)を含む。図8の例では、ファッション、赤、シャツの各要素が関連付けられて出力されるデータとすることができる。また、図9の例では、旅行、キャンプ場、行動派の各要素が関連付けられて出力されるデータとすることができる。
0088
情報提供装置50は、施設情報DB55(例えば、店舗内の商品情報、施設のレイアウトなど)に基づいて推奨情報を提供することができる。推奨情報は、例えば、ユーザが購入したい商品の売り場、売り場への案内情報などを含む。これにより、ユーザの所望の情報を提供することができる。
0089
図10は本実施の形態のユーザ携帯装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。便宜上、処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、ユーザの趣味、嗜好、性格、行動等の属性データを学習し(S11)、ユーザ携帯装置10が施設(例えば、店舗)の入出力装置30との通信範囲内にいるか否かを判定する(S12)。
0090
ユーザ携帯装置10が通信範囲内にいない場合(S12でNO)、制御部11は、ステップ11以降の処理を行う。ユーザ携帯装置10が通信範囲内にいる場合(S12でYES)、例えば、ユーザ携帯装置10が通信範囲内に入った場合、制御部11は、学習したユーザの属性データを含むユーザ情報を入出力装置30へ送信し(S13)、処理を終了する。なお、入出力装置30は、受信した属性データを情報提供装置50へ送信することができる。
0091
図11は本実施の形態の情報提供装置50の処理手順の一例を示すフローチャートである。便宜上、処理の主体を制御部51として説明する。制御部51は、入出力装置30からユーザ情報を受信したか否かを判定し(S51)、ユーザ情報を受信していない場合(S51でNO)、ステップS51の処理を繰り返す。
0092
ユーザ情報を受信した場合(S51でYES)、制御部51は、受信したユーザ情報を記憶部53に記憶し(S52)、受信(又は記憶)した属性データを学習モデル54に入力してユーザに対する推奨情報を生成する(S53)。制御部51は、生成した推奨情報を入出力装置30へ送信する(S54)。入出力装置30は、表示画面35に表示したキャラクタを通じて推奨情報をユーザに提供することができる。
0093
制御部51は、ユーザ携帯装置10が通信範囲外であることの通知を受信したか否かを判定し(S55)、通知を受信していない場合(S55でNO)、ステップS51以降の処理を行う。通知を受信した場合(S55でYES)、制御部51は、記憶部53に記憶した属性データを削除し(S56)、処理を終了する。
0094
なお、ステップS55の処理に代えて、ユーザ携帯装置10からユーザの終了指示(推奨情報の提供を終了する旨の指示)を受信した場合に、記憶部53に記憶した属性データを削除するようにしてもよい。
0095
図10、図11に示す処理は、CPU、ROM、RAM、記録媒体読取部などを備える装置で実現することができる。この場合、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを記録媒体読取部で読み取ってRAMに格納することができる。RAMに格納されたコンピュータプログラムをCPUで実行させることにより、図10、図11に示す処理を実現することができる。また、コンピュータプログラムは、記録媒体読取部で読み取る構成に代えて、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
0096
図12は本実施の形態の情報提供システム120の構成の第2例を示す模式図である。図1に示す第1例との相違点は、判定装置70を備え、判定装置70は、ネットワーク1を介して入出力装置30及び情報提供装置50と接続されている。判定装置は、図1に例示した入出力装置30の構成のうち、制御部31、第1通信部32、第2通信部33、及び判定部34に相当する構成を備える。この場合、入出力装置30は、判定部34を具備しなくてもよい。判定装置70は、入出力装置30の近く(例えば、壁、天井など)に設置することができる。
0097
判定装置70が備える制御部31、第1通信部32、第2通信部33、及び判定部34の機能は、図1に示した第1例の場合と同様であるので、説明は省略するが、第2例では、入出力装置30に代えて判定装置70が、ユーザ携帯装置10が店舗内の所定のエリアである通信範囲内にいるか否か(存否)を判定する。表示画面35を備える入出力装置30に比べて、判定装置(判定部)を小型化することができるので、判定装置の設置の自由度を高めることができる。
0098
図13は本実施の形態の情報提供システム140の構成の第3例を示す模式図である。図1に示す第1例との相違点は、入出力装置30と情報提供装置50とが1台の情報提供装置50に統合された点である。従って、第3例では、ネットワーク1を介して入出力装置30と情報提供装置50との間の通信は不要となる。
0099
上述のように、本実施の形態によれば、ユーザが店舗などの施設に出向いた際、ユーザ携帯装置10の学習モデル20(秘書AI)は、情報提供装置50の学習モデル54(店員AI)にユーザの情報(属性データ)を送信することにより、ユーザがわざわざ店員に店舗に来た目的や自分の好み等を説明することなく最適な案内(推奨)を受けることができる。また、ユーザ携帯装置10から情報提供装置50に送信されたユーザの属性データは、ユーザに対する推奨情報の提供が不要になると削除されるので、ユーザの個人情報を保護することができる。
0100
本実施の形態の情報提供システムは、ユーザ携帯装置と、情報提供装置とを備える情報提供システムであって、前記ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備え、前記情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える。
0101
本実施の形態のユーザ携帯装置は、ユーザが携帯するユーザ携帯装置であって、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備える。
0102
本実施の形態の情報提供装置は、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する情報提供部と、前記情報提供部で推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する削除部とを備える。
0103
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶する処理と、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する処理とを実行させる。
0104
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶された、ユーザの属性データを含むユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供する処理と、前記推奨情報を提供した場合、取得した属性データを削除する処理とを実行させる。
0105
本実施の形態の情報提供方法は、ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を送信し、情報提供装置は、前記記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いて前記ユーザ携帯装置に推奨情報を提供し、推奨情報が提供された場合、取得した属性データを削除する。
0106
ユーザ携帯装置は、ユーザの属性データを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されたユーザ情報を送信する送信部とを備える。ユーザ情報は、例えば、属性データの他に使用履歴などを含むことができる。使用履歴は、ユーザによるユーザ携帯装置の使用履歴とすることができる。ユーザの属性データは、例えば、ユーザの趣味、嗜好、性格、行動などの少なくとも一つとすることができる。また、属性データは、ユーザの年齢、性別、職業、居住地などを含めることもできる。
0107
情報提供装置は、ユーザ携帯装置の記憶部に記憶されたユーザ情報を取得し、取得したユーザ情報を用いてユーザ携帯装置に推奨情報を提供する。ユーザ情報(例えば、ユーザの属性データ、あるいは使用履歴など)に基づいて、ユーザが必要としている情報を推定して推奨情報として提供することができる。
0108
情報提供装置は、推奨情報が提供された場合、取得した属性データを削除する。すなわち、ユーザに所望の推奨情報を提供した後は、取得した属性データを削除するので、情報提供装置を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0109
本実施の形態の情報提供システムは、商業施設又は娯楽施設を含む施設の所定のエリア内でのユーザ携帯装置の存否を判定する判定装置を備え、前記削除部は、前記判定装置で前記ユーザ携帯装置が前記エリア内にいないと判定した場合、取得した属性データを削除する。
0110
判定装置は、商業施設又は娯楽施設を含む施設の所定のエリア内でのユーザ携帯装置の存否を判定する。施設は、商業施設を含み、例えば、デパート、ショッピングセンター又はショッピングモールなどの店舗(店舗の集合も含む)の他、商業を目的とした施設を含む。また、施設は、娯楽施設を含み、例えば、遊園地、テーマパーク、水族館、動物園などの他に、娯楽のための施設を含む。所定のエリアは、例えば、ユーザに対して推奨情報を提供するのに適したエリアであり、例えば、店舗などの入口、あるいは施設内を含むエリアとすることができる。所定のエリアは、例えば、ユーザ携帯装置との間で無線通信が可能なエリアとすることもできる。
0111
削除部(情報提供装置)は、判定装置でユーザ携帯装置がエリア内にいないと判定した場合、取得した属性データを削除する。すなわち、ユーザが施設から出た場合、取得した属性データを削除するので、情報提供装置を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0112
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置から所定の指示を取得する取得部を備え、前記削除部は、前記取得部で前記指示を取得した場合、取得した属性データを削除する。
0113
取得部は、ユーザ携帯装置から所定の指示を取得する。所定の指示は、例えば、ユーザから、推奨情報の提供を終了する終了指示とすることができる。例えば、ユーザが店舗などの入口、あるいは施設内を含むエリア内に居る場合でも、推奨情報の提供を必要としない場合もある。
0114
削除部(情報提供装置)は、ユーザ携帯装置から所定の指示を取得した場合、取得した属性データを削除する。すなわち、ユーザが推奨情報の提供が不要と判断した場合、取得した属性データを削除するので、ユーザに必要な情報を提供しつつ、情報提供装置を介して属性データが漏洩することを抑制でき、ユーザの個人情報を保護することができる。
0115
本実施の形態の情報提供システムは、表示画面に表示したキャラクタを通じて前記推奨情報を出力する出力装置を備える。
0116
出力装置は、表示画面に表示したキャラクタを通じて推奨情報を出力する。キャラクタは、例えば、仮想的な店員、案内員であり、画像(動画)と音声等により推奨情報を提供することができる。これにより、ユーザは、店員による説明や案内員による案内を受けているような親近感を持つことができる。
0117
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動の少なくとも一つを含む属性データを取得する。
0118
本実施の形態の情報提供装置は、前記ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動の少なくとも一つを含む属性データを取得する。
0119
情報提供装置は、ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動の少なくとも一つを含む属性データを取得する。これにより、ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動の少なくとも一つに応じて、ユーザが必要とする情報を提供することができる。
0120
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置が備える学習モデルによる学習によって得られた属性データを取得する。
0121
情報提供装置は、ユーザ携帯装置が備える学習モデルによる学習によって得られた属性データを取得する。ユーザがユーザ携帯装置を携帯することにより、学習モデルは、ユーザの属性データを常に学習することができる。例えば、ユーザの年齢、性別、職業、居住地などの基本情報だけでなく、ユーザ携帯装置を通じて行われるウェブ操作の履歴、ユーザ携帯装置で取得した写真、ユーザ携帯装置が検出する位置情報に基づく行動履歴、ユーザ携帯装置を通じて行われる購買の履歴を用いた学習ができる。これにより、ユーザが必要とする情報を精度よく推定することができる。
0122
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置が備える音声アシスタントによるユーザとの会話によって得られた属性データを取得する。
0123
情報提供装置は、ユーザ携帯装置が備える音声アシスタントによるユーザとの会話によって得られた属性データを取得する。音声アシスタントは、例えば、音声アシスタントがユーザに話しかけることにより、ユーザからの返事を取得して分析し、ユーザの趣味、嗜好、性格及び行動などを学習することができる。
0124
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、商業施設又は娯楽施設を含む施設での商品若しくはサービス又は前記施設の案内の少なくとも一つに関する前記推奨情報を提供する。
0125
本実施の形態の情報提供装置は、商業施設又は娯楽施設を含む施設での商品若しくはサービス又は前記施設の案内の少なくとも一つに関する前記推奨情報を提供する。
0126
情報提供装置は、商業施設又は娯楽施設を含む施設での商品若しくはサービス又は施設の案内の少なくとも一つに関する推奨情報を提供する。例えば、ユーザの趣味がファッションであり、嗜好が赤色であり、ウェブ検索履歴からシャツの検索履歴が得られた場合、ユーザが店舗でシャツを購入したいと考えていると推定することができ、例えば、赤色又は赤系のシャツに関する商品情報を提供することができる。
0127
また、ユーザの趣味が旅行であり、行動がキャンプ場であり、ユーザとの会話履歴からユーザの性格が行動派である場合、ユーザがアウトドア商品を購入したいと考えていると推定することができ、例えば、アウトドア商品の売り場へ案内することができる。
0128
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、学習モデルを備え、前記学習モデルに取得した属性データを入力して得られた前記推奨情報を提供する。
0129
本実施の形態の情報提供装置は、学習モデルを備え、取得した属性データを前記学習モデルに入力して得られた前記推奨情報を提供する。
0130
情報提供装置は、学習モデルを備え、取得した属性データを学習モデルに入力して得られた推奨情報を提供する。例えば、ユーザ携帯装置は、ユーザ携帯装置が備える学習モデルが学習して得られたユーザの属性データを情報提供装置へ送信する。情報提供装置は、ユーザ携帯装置から属性データを受信すると、受信した属性データを情報提供装置が備える学習モデルに入力することにより、ユーザが必要とする推奨情報を生成し、生成した推奨情報を提供する。これにより、ユーザ携帯装置の学習モデルと情報提供装置の学習モデルとを連携させて、ユーザの所望の情報を提供することができる。
0131
本実施の形態の情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記ユーザ携帯装置が備える学習モデル及び該学習モデルが出力する属性データを取得し、取得した属性データ用いて前記推奨情報を提供する。
0132
情報提供装置は、ユーザ携帯装置が備える学習モデル及び当該学習モデルによる学習によって得られた属性データを取得し、取得した属性データ用いて推奨情報を提供する。例えば、ユーザ携帯装置は、ユーザ携帯装置が備える学習モデル及び当該学習モデルが出力するユーザの属性データを情報提供装置へ送信する。この場合、属性データは、例えば、ユーザが必要とする情報(例えば、購入したい商品、来店の目的など)を含む。ユーザ携帯装置は、施設の情報(例えば、店舗内の商品情報、施設のレイアウトなど)に基づいて推奨情報を提供することができる。推奨情報は、例えば、ユーザが購入したい商品の売り場、売り場への案内情報などを含む。これにより、ユーザの所望の情報を提供することができる。
0133
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、音声アシスタントによるユーザとの会話によって得られた属性データを前記記憶部に記憶する処理を実行させる。
0134
コンピュータプログラムは、音声アシスタントによるユーザとの会話によって得られた属性データを記憶部に記憶する処理を行う。これにより、ユーザとの会話によって得られた属性データを外部装置(例えば、情報提供装置)へ送信することができる。
0135
1ネットワーク
10 ユーザ携帯装置
11 制御部
12通信部
13表示画面
14表示処理部
15 操作部
16 記憶部
17音声入出力部
18 GPS部
19カメラ部
20学習モデル
21音声アシスト部
22決済処理部
30入出力装置
31 制御部
32 第1通信部
33 第2通信部
34 判定部
35 表示画面
36 表示処理部
37音声出力部
50情報提供装置
51 制御部
52 通信部
53 記憶部
54 学習モデル
55施設情報DB
56推奨情報生成部
57削除処理部