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技術 路線図

出願人 神場雅史
発明者 神場雅史
出願日 2018年9月13日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-171869
公開日 2020年3月19日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-042245
状態 未査定
技術分野 教示用装置 イメージ処理・作成
主要キーワード 基本角 多角線 角丸長方形 複数路 広域範囲 環状線 線分比 鉄道路線図
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
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図面 (14)

課題

鉄道その他公共交通機関路線図において、正縮尺地図における鉄道路線バス路線等と位置関係の正確性と,デフォルメされた一般的な路線図における鉄道路線や駅の視認性とを両立させた新規の路線図描画方法を提供する。

解決手段

縮尺と駅や路線等の情報要素重要度軽重リンクさせ,広域範囲では重要度の高い情報だけを選択的に表示し,詳細範囲ては重要度の低い情報まで表示をし,かつ,縮尺に応じて正縮尺の地図情報を反映させる項目を選択する路線図の描画方法を解決手段として提示する。

概要

背景

以下において,「路線図」とは,旅客案内を目的として,公共交通機関運行路線をわかりやすく線(多くの場合は色つき)として表示し,その線上にを丸などの図案で,駅名の表示とともに並べ,統一的に図示したものをいい,この出願においては,鉄道路線図を主として述べるが,鉄道に限られず,バス路面電車その他の公共交通機関,徒歩連絡ルート等を含む。また,「地図」は,正縮尺の地図を言う。

路線図は,主に,路線や主要な列車系統種別停車駅,他の路線との乗換駅を明確にするため,直線を基調として大胆デフォルメ抽象化)され,必要な情報を選択し,直感的な理解のしやすさ優先に,路線を示す線を色分けするなどして作成されている。駅名や駅の表示も,実際の規模感(乗降客数)や,路線における重要度(優等列車や他路線の乗換駅であること)によって,文字や表示の大きさ等を変化させ,理解を助けている。特定の色の線を追ってゆけば,その路線がどこへ向かうのか,どの駅を経由するのか等の情報が直感的に理解でき,視認性が高いというのが路線図の大きな特徴である。

既存の路線図については、非特許文献1が詳細に開示している。路線図は,鉄道事業者が個別に旅客案内のために作成することが多く,その事業者列車内掲載されている。広域的に複数の事業者,複数の路線を一つの路線図に統合的に描画することは,紙面制約上困難であり,基本的には自社路線の情報だけが掲載されている。

例えば,JR東日本の場合,車内掲示用路線図では,首都圏の広域を地図的に表示したものであるが,自社以外の私鉄路線は資本関係ないし提携関係のある一部の路線を除いて掲載されていない。

また,路線図には,通常,路線バスや路面電車など,鉄道駅を中心とするフィーダー的な公共交通機関については,掲載されないことが多い。

他方で,インターネットを利用した地図の提供が可能になる中で,地図に重ねて鉄道路線の情報を強調表示させるサービスもある(例えば、Yahoo!地図サービスの「路線図」モードがこれにあたる)。このサービスでは,複数の路線を同時に表示することができ,正縮尺で表現されるので,駅や特定の地点の位置や方位,距離などの座標情報も正確である。そのため,例えば,特定の地点へのルートを検討する際に,最寄りの鉄道駅,およびその駅との当該地点とのアクセスを検討し,選択をするうえで重要な情報が与えられる。

もっとも,このサービスは,視認性が路線図より劣る。すなわち,実際の鉄道路線は蛇行しており,地図上に,正確に鉄道路線や駅を重ねて表示するので,縮尺を小さくして広範囲を表示すればするほど,線が複雑に何度も折れ曲がって表現される。また,駅の表示も,実際の駅間も均一ではなく,同じ路線でも利用者の集中する都心部では駅が密集していて,郊外では駅間が空いている路線(代表的な例として西武新宿線)では,目的とする駅が路線上のどのあたりに位置するのか,その駅に優等列車が停車するか否かなどの視認性が,従来の路線図より劣っている。

さらに,複数の路線が狭い地域に集中するような場合も視認性が低下する。例えば,神奈川県の川崎から横にかけての東京湾地域では,東海道線(上野東京ライン),横須賀線(湘新宿ライン),京浜東北線・根岸線,横浜線,南武線,鶴見線,京浜急行線,東急東横線,みなとみらい線,相鉄線,横浜市営地下鉄など多数の路線が密集しているため,地図に重ねて,これら鉄道路線を線として表示すると,線や駅が重なり合い,また,複雑に絡みあって視認性が劣ってしまう。

また,地図には,路線バスや路面電車など,鉄道駅を中心とするフィーダー的な公共交通機関について,その運行系統図や停留所位置情報など,座標的正確性を特に必要とする情報を記載できるというメリットがあるものの,鉄道路線に関する情報をも一つの地図上で統合的に表示することは行われていない。

概要

鉄道その他公共交通機関の路線において、正縮尺地における鉄道路線・バス路線等と駅の位置関係の正確性と,デフォルメされた一般的な路線における鉄道路線や駅の視認性とを両立させた新規の路線描画方法を提供する。縮尺と駅や路線等の情報要素の重要度の軽重リンクさせ,広域範囲では重要度の高い情報だけを選択的に表示し,詳細範囲ては重要度の低い情報まで表示をし,かつ,縮尺に応じて正縮尺の地情報を反映させる項目を選択する路線の描画方法を解決手段として提示する。

目的

また,駅の表示も,実際の駅間も均一ではなく,同じ路線でも利用者の集中する都心部では駅が密集していて,郊外では駅間が空いている路線(代表的な例として西武新宿線)では,目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

鉄道その他公共交通機関路線図描画方法であって,描画対象地域の代表的なを広域基準駅として選択し,各広域基準駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅を通る多角線として描画し,描画対象地域の主要な駅を主要駅として選択し,その多角線上に各主要駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする描画方法。

請求項2

多角線が,略直線で構成される折れ線であって,構成する各線分がX軸となす角度が,ー90度または+90度の基本角,および,ー75度ないし+75度の範囲で選択される任意の選択角dをとることを特徴とする請求項1記載の描画方法。

請求項3

多角線の選択角dが,ー45度および+45度の2種類であることを特徴とする請求項2記載の描画方法。

請求項4

多角線の段数nが,ひとつの路線において,広域基準駅間において1以下,その路線において10キロメートル毎に2より小さいことを特徴とする請求項1ないし3記載の描画方法。

請求項5

多角線の隣接する線分の比が,長い線分が短い線分の2倍以上の長さであることを特徴とする請求項1ないし4記載の描画方法。

請求項6

描画対象地域の主要な駅を主要駅として選択し,各主要駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅および各主要駅を通る多角線として描画し,描画対象地域の主要駅に準ずる性格の駅を準主要駅として選択し,その多角線上に各準主要駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする請求項1ないし5記載の描画方法。

請求項7

描画対象地域の主要駅に準ずる性格の駅を準主要駅として選択し,各準主要駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅および各主要駅を通る多角線として描画し,その多角線上に描画対象地域の駅であって広域基準駅および主要駅および準主要駅のいずれでもない各駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする請求項1ないし6記載の描画方法。

請求項8

描画対象地域の主要なバス路線を多角線として描画することを特徴とする請求項7記載の描画方法。

請求項9

描画対象地域の各駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を実際の路線に略追従する形で各駅を通る多角線として描画することを特徴とする請求項1ないし8記載の描画方法。

請求項10

描画対象地域の全てのバス路線を多角線として描画することを特徴とする請求項9記載の描画方法。

請求項11

縮尺に応じて,請求項1ないし10記載の描画方法を切り替えて描画を行うデジタル路線図プログラム

技術分野

0001

本発明は,路線図描画方法に関するものである。

背景技術

0002

以下において,「路線図」とは,旅客案内を目的として,公共交通機関運行路線をわかりやすく線(多くの場合は色つき)として表示し,その線上にを丸などの図案で,駅名の表示とともに並べ,統一的に図示したものをいい,この出願においては,鉄道路線図を主として述べるが,鉄道に限られず,バス路面電車その他の公共交通機関,徒歩連絡ルート等を含む。また,「地図」は,正縮尺の地図を言う。

0003

路線図は,主に,路線や主要な列車系統種別停車駅,他の路線との乗換駅を明確にするため,直線を基調として大胆デフォルメ抽象化)され,必要な情報を選択し,直感的な理解のしやすさ優先に,路線を示す線を色分けするなどして作成されている。駅名や駅の表示も,実際の規模感(乗降客数)や,路線における重要度(優等列車や他路線の乗換駅であること)によって,文字や表示の大きさ等を変化させ,理解を助けている。特定の色の線を追ってゆけば,その路線がどこへ向かうのか,どの駅を経由するのか等の情報が直感的に理解でき,視認性が高いというのが路線図の大きな特徴である。

0004

既存の路線図については、非特許文献1が詳細に開示している。路線図は,鉄道事業者が個別に旅客案内のために作成することが多く,その事業者列車内掲載されている。広域的に複数の事業者,複数の路線を一つの路線図に統合的に描画することは,紙面制約上困難であり,基本的には自社路線の情報だけが掲載されている。

0005

例えば,JR東日本の場合,車内掲示用路線図では,首都圏の広域を地図的に表示したものであるが,自社以外の私鉄路線は資本関係ないし提携関係のある一部の路線を除いて掲載されていない。

0006

また,路線図には,通常,路線バスや路面電車など,鉄道駅を中心とするフィーダー的な公共交通機関については,掲載されないことが多い。

0007

他方で,インターネットを利用した地図の提供が可能になる中で,地図に重ねて鉄道路線の情報を強調表示させるサービスもある(例えば、Yahoo!地図サービスの「路線図」モードがこれにあたる)。このサービスでは,複数の路線を同時に表示することができ,正縮尺で表現されるので,駅や特定の地点の位置や方位,距離などの座標情報も正確である。そのため,例えば,特定の地点へのルートを検討する際に,最寄りの鉄道駅,およびその駅との当該地点とのアクセスを検討し,選択をするうえで重要な情報が与えられる。

0008

もっとも,このサービスは,視認性が路線図より劣る。すなわち,実際の鉄道路線は蛇行しており,地図上に,正確に鉄道路線や駅を重ねて表示するので,縮尺を小さくして広範囲を表示すればするほど,線が複雑に何度も折れ曲がって表現される。また,駅の表示も,実際の駅間も均一ではなく,同じ路線でも利用者の集中する都心部では駅が密集していて,郊外では駅間が空いている路線(代表的な例として西武新宿線)では,目的とする駅が路線上のどのあたりに位置するのか,その駅に優等列車が停車するか否かなどの視認性が,従来の路線図より劣っている。

0009

さらに,複数の路線が狭い地域に集中するような場合も視認性が低下する。例えば,神奈川県の川崎から横にかけての東京湾地域では,東海道線(上野東京ライン),横須賀線(湘新宿ライン),京浜東北線・根岸線,横浜線,南武線,鶴見線,京浜急行線,東急東横線,みなとみらい線,相鉄線,横浜市営地下鉄など多数の路線が密集しているため,地図に重ねて,これら鉄道路線を線として表示すると,線や駅が重なり合い,また,複雑に絡みあって視認性が劣ってしまう。

0010

また,地図には,路線バスや路面電車など,鉄道駅を中心とするフィーダー的な公共交通機関について,その運行系統図や停留所位置情報など,座標的正確性を特に必要とする情報を記載できるというメリットがあるものの,鉄道路線に関する情報をも一つの地図上で統合的に表示することは行われていない。

先行技術

0011

井上マサキ・西まさゆき著「たのしい路線図」グラフィック社 、2018年8月刊

発明が解決しようとする課題

0012

本発明は,地図の正確性と路線図の視認性を両立した新しい路線図の描画方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0013

本発明は,正縮尺の地図サービスに依拠した路線図であって,直感的な理解のしやすい路線形状のデフォルメおよびその描画方法,および,駅の表示・非表示の選択および描画方法,駅名等の付加情報の描画方法表示・非表示の選択および描画方法である。

0014

すなわち,本発明により,第1には,鉄道その他公共交通機関の路線図の描画方法であって,描画対象地域の代表的な駅を広域基準駅として選択し,各広域基準駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅を通る多角線として描画し,描画対象地域の主要な駅を主要駅として選択し,その多角線上に各主要駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする描画方法が提供される。第2には,多角線が,略直線で構成される折れ線であって,構成する各線分がX軸となす角度が,ー90度または+90度の基本角,および,ー75度ないし+75度の範囲で選択される任意の選択角dをとることを特徴とする前記第1の描画方法が提供される。第3には,多角線の選択角dが,ー45度および+45度の2種類であることを特徴とする前記第2の描画方法が提供される。第4には,多角線の段数nが,ひとつの路線において,広域基準駅間において1以下,その路線において10キロメートル毎に2より小さいことを特徴とする前記第1ないし第3の描画方法が提供される。第5には,多角線の隣接する線分の比が,長い線分が短い線分の2倍以上の長さであることを特徴とする前記第1ないし第4の描画方法が提供される。第6には,描画対象地域の主要な駅を主要駅として選択し,各主要駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅および各主要駅を通る多角線として描画し,描画対象地域の主要駅に準ずる性格の駅を準主要駅として選択し,その多角線上に各準主要駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする前記第1ないし第5の描画方法が提供される。第7には,描画対象地域の主要駅に準ずる性格の駅を準主要駅として選択し,各準主要駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を各広域基準駅および各主要駅を通る多角線として描画し,その多角線上に描画対象地域の駅であって広域基準駅および主要駅および準主要駅のいずれでもない各駅を同一線分上では略等間隔になるよう配置し描画することを特徴とする前記第1ないし第6の描画方法が提供される。第8には,描画対象地域の主要なバス路線を多角線として描画することを特徴とする前記第7の描画方法が提供される。第9には, 描画対象地域の各駅を正縮尺の地図上の座標に依拠して近接する位置に描画するとともに,路線を表す線を実際の路線に略追従する形で各駅を通る多角線として描画することを特徴とする前記第1ないし第8の描画方法が提供される。第10には,描画対象地域の全てのバス路線を多角線として描画することを特徴とする前記第9の描画方法が提供される。第11には,縮尺に応じて,前記第1ないし第10の描画方法を切り替えて描画を行うデジタル路線図プログラムが提供される。

発明の効果

0015

本発明の描画方法により,従来の路線図の特徴である直感的な理解のしやすさと,正縮尺の地図サービスの特徴である3次元的な位置・方位・時間等の正確性との,二律背反関係ある要素を縮尺に応じた最適なバランス路線情報を表示することができる新たな路線図が提供される。

図面の簡単な説明

0016

路線図の描画方法(軸配置)の説明図である。
路線図の描画方法(軸配置)の説明図である。
路線図の描画方法(軸配置)の説明図である。
路線図の描画方法(軸配置)の説明図である。
路線図の描画方法(軸配置)の説明図である。
実施例1の広域路線図である。
実施例1の遷移路線図である。
実施例1の図7を更に拡大表示した遷移路線図である。
実施例1の図8を更に拡大表示した遷移路線図である。
実施例1の図8周辺部を含めた遷移路線図である。
実施例1の図9を最も拡大表示した遷移路線図である。
実施例2の詳細路線図である。
実施例2の図12を更に拡大表示した詳細路線図である。

0017

本発明の提供する路線図の描画方法は,デジタルデータとして画面上で描画することを前提として,大縮尺で限定された地域だけを拡大して表示する場合(以下「詳細路線図」という。)の描画方法,小縮尺で都道府県を跨ぐような広域を一括して表示する場合(以下「広域路線図」という。)の描画方法,および,この中間の縮尺で表示する場合(以下「遷移路線図」という。)の描画方法を基本的な構成要素とする。

0018

(1)詳細路線図
詳細路線図は,縮尺が,例えば3万分の1以上の場合である。路線を表す線や駅を,地図の座標情報に正確に追従させ,正確な位置に基づいて表示を行う。
また,詳細路線図では,表示の目的に応じて,追加の情報を表示させることができる。たとえば,バスや路面電車の運行ルートや停留所に関する情報,駅周辺の道路に関する情報,徒歩連絡が可能な近隣駅への徒歩ルート,駅周辺の公共施設商業施設に関する情報など,従来の地図に近い複合的な情報を重ねて表示することができる。

0019

(2)広域路線図
広域路線図では,その縮尺は,例えば,5万分の1以下の場合である。縮尺に応じて,その地域の代表駅となるような中心駅および各路線の末端駅(以下「広域基準駅」という。)を,地図上の座標に近接する位置にして表示するとともに,路線を表す線を,基準駅を通る多角線として描画する。広域基準駅以外の主要駅も表示される。
路線を表示する多角線は,略直線で構成される折れ線で,視認性を向上させるため,適宜にその角を丸めてよく,その近傍に路線名を1箇所以上記載する。多角線は,路線毎に,鉄道事業者のコーポレートカラー(小田急であれば青),ラインカラー(中央快速線であればオレンジ)または車両の色(京浜急行であれば赤)など,利用者にわかりやすいものを表示する。他方で,一つの路線にフォーカスして,表示をすることでき,その場合には,列車種別ごとに,鉄道事業者が自社路線図等で利用している色に基づいて表示をしても良く,事業者に関わらず,種別の優等度(有料特急列車,その他の速達列車,普通・各駅停車列車)に応じて統一したカラーバリエーションを用いても良い。
多角線の折れ線上の線分がX軸となす角度は,0度(X軸方向)および+90度(Y軸方向)の2軸を基本とし(以下「基本角」という。),それ以外にー75度ないし+75度の範囲で選択される角度(以下「選択角d」という。)をとるものである。
多角線の選択角dは,任意に,かつ,複数を同時に選択することができるが, 広域路線図中に含まれるすべての路線で,その多角線の選択角dが同一であることが望ましい。
また,選択角dは,特定の路線において,好ましくは1つの正の角度と,1つの負の角度であり,基本角の2軸と加えて4軸である。より好ましくは,選択角dは正の角度と絶対値を同じくする負の角度(例えば,ー30度および+30度),または,正の角度とその絶対値を90から引いた値を持つ負の角度(例えば,ー30度および+60度)である。さらに好ましくは,選択角dはー45度および+45度である。
他方で,4軸以外でも,路線図のマトリックスをより見やすくデザインする形として,基本角を含め使用する線分が交わる角度を30度刻みとし,選択角dをー60度,ー30度,30度および+60度とすることもできる(6軸)。また,60度刻みとし,選択角dをー30度および+30度とすることもできるが,この場合には,基本角のうち0度(X軸方向)を不使用とする(3軸)。
多角線の選択角dは,好ましくは,広域基準駅の前後で変化がなく,より好ましくは,表示される全て駅の前後で変化がないものである。
多角線の段数nは,折れ線である多角線を構成する直線の数から1を引いて,2で割った数字である(3本の場合,段数nは1となる)。段数が少ないほど視認性が向上する。また,多角線の起点から数えて奇数番目の線および偶数番目の線の線分比について,奇数番目の線分が偶数番目の線分より極端に短いまたは長いほうが,多角線がより直線に近くなるため,視認性が向上する。さらに,多角線の広域基準駅と接続する線分が,それ以外の線より長い方が,視認性が向上する。
多角線の段数nは,任意に選択することができるが,好ましくは,都心部などの複数路線が狭い範囲に集中する領域を除いては,広域基準駅間において1以下,特定の路線おいて10キロあたり2以下である。
なお,広域路線図において,環状線などの象徴的な路線(例:JR山手線)などを,例外的に,略円形で表示して,組み込むことも差し支えない。
広域路線図に置ける広域基準駅の配置について,段数nの制限があることから,複数の路線(多角線)がその駅を通る場合に実際の地図座標と,多角線の交点にずれが生じることがある。広域基準駅は複数の路線が結合する位置にあり,その配置は,必然的に多角線の交点になる。多角線の交点の位置は,複数取り得るものの,好ましくは,当該駅の地図座標と近接し,かつ,前述のとおりの多角線の段数n・線分比などを考慮して,視認性が最も向上する位置とする。なお,視認性について,より好ましくは,多角線の段数nが隣接する広域基準駅間で1程度であり,また隣接する線分の比が長い線分が短い線分の2倍以上の長さである。このような場合には,多角線はより直線に近づくので視認性が向上する。このような視認性の観点と,地図座標との整合・近接とのバランスをとりながら,理想的な広域基準駅の位置を決定することが出来る。
広域基準駅以外に表示する駅(以下「広域主要駅」という。)は,好ましくは,乗降客数や,優等列車や他路線の乗換駅であることなど利用者の一般的な重要度が高いと考えられるものを路線毎の特性に応じて選択する。広域主要駅は,地図座標に基づいて多角線上に近接配置してもよい。ただし,特定の列車種別を選択して表示をさせている場合(例えば「成田エクスプレス」を選択してその路線図を表示する場合など)には,主要駅ではなく,その種別の始発終着駅,主要な停車駅を併せて表示する。
駅の表示は,丸や角丸長方形等の矩形図形を利用することが好ましく,路線を示す多角線の数によっては,適宜変形を加えて良い。また,駅の図形に重ねて,または,近接した場所に駅名を記載し,視認性よく表示することが好ましい。また,駅ナンバリング等を併せて表示してもよい。
なお,使用言語は,日本語漢字,平仮名,片仮名,ローマ字),中国語,韓国語,その他,任意の言語を選択でき,これを併用しても良い。

0020

(3)遷移路線図
遷移路線図は,広域路線図と詳細路線図の間をシームレス補完する路線図である。
駅の配置および表示について,広域側(小縮尺側)では,広域基準駅および広域主要駅が選択され,これらの駅は地図座標に近似した位置に配置される。また,主要駅に準ずるような規模の駅(以下「準主要駅」という。)が,多角線上に等間隔ないし実際の駅数に応じた位置と場所に表示される。
さらに縮尺を上げて詳細側(大縮尺側)へ路線図を拡大するにつれ,準主要駅も地図座標に近似した位置に配置するようにし,その他の駅を多角線上に等間隔に表示する。更に縮尺を上げると,全ての駅が,地図座標に近似した位置に配置される。
好ましくは,縮尺を徐々に上げて路線図を拡大していった場合,拡大とともに新たに表示される駅は,初めは駅を示す図形だけが表示され,次に図形と併せて駅名も表示される。
また,路線を示す多角線の形状は,広域側では,広域基準駅および広域主要駅を結ぶ多角線で,選択角dおよび段数nがそれぞれ少ないもので描画される。他方,詳細側に拡大されるにつれ,選択角dの種類および段数nがそれぞれ多くなり,多角線が実際の路線形状に略追従する形で描画される。
そして,広域側では,路線バスの路線も始発終着のあるような主要な停留所とともに主要な路線が,実際の道路ルートに略追従する形で,多角線により描画される。

0021

以下に本発明の実施例を示すが,本発明の実施態様がこれら実施例に限定されるものではない。

0022

実施例1は,広域路線図から拡大していった場合の遷移路線図の段階的な描画の変化について詳しく解説するためのものであり,東京急行電鉄(以下「東急」という。)田園都市線(以下「田園都市線」という。)を含む東京南西部の領域に関する本発明の描画方法にかかる路線図である。同線は東京都の谷駅から神奈川県の中央林間駅を結ぶ路線であり,同線を中心に実施例の説明をする。

0023

(1)広域路線図
広域路線図で,田園都市線は,渋谷駅から中央林間駅が選択角d=45度,段数n=1の多角線で結ばれ,線の太さは一番太く,同線のラインカラーである緑色で描かれている。周辺の路線を含め,旅客の流れや路線の重要度,列車あたりの輸送力列車編成の長さ),運行される本数・頻度に応じて,たとえば,小田急小田原線や東急東横線など,東京の山手線と郊外を放射状に結ぶ路線(以下「放射路線」という。)は田園都市線と同じように一番太く,それらと連絡する路線であるJR南武線やJR横浜線は次に太く描いている。他方で,横浜市営地下鉄ブルーラインやこどもの国線は細く描かれている。このようにすることで,最も旅客流動が多い都心から郊外へ,またはその逆のルートの視認性が向上する。
広域基準駅は,起点の「渋谷」,終点の「中央林間」のほか,JR南武線との接続駅である「溝の口」,JR横浜線との接続駅である「長津田」の計4駅が,選択される。JR南武線は川崎〜立川,JR横浜線は横浜〜八王子の東京西部,神奈川東部を南に縦走する広域的な路線であり,かつ,東海道新幹線,東京南西部の複数の放射路線であるJR東日本東海道線・京浜東北線,東急東横線,小田急電鉄小田原線,京王電鉄京王線・相模原線,中央線等に接続する重要路線だからである。
広域主要駅は,田園都市線の急行停車駅のなかから,東急世田谷線との接続駅である「三屋」,大井線との接続駅である「二子玉川」,横浜市営地下鉄ブルーラインとの接続駅である「あざみ野」が選択される。

0024

(2)遷移路線図
遷移路線図では,広域側では,まず,広域基準駅同士が,選択角d=45度,段数n≧1の多角線で結ばれる。準主要駅として,その他の急行停車駅である「鷺」「たまプラーザ」「青葉台」「南町田」の各駅が選択され,さらに表示を詳細側に拡大するとこれらの駅名が表示される。
なお,多角線は,広域路線図では駅の前後で角度は変えず,駅を貫通する一本の線として描かれるが,遷移路線図では,駅を境に角度を変えることができ,「南町田」駅がこれにあたる。
更に拡大すると,「二子玉川」から「中央林間」の間のその他の駅について,視覚的に等間隔になるように駅の図形が表示され,次いで駅名が表示される。たとえば,「鷺沼」は,45度の線を基軸とする田園都市線を示す多角線上にあって,0度の線の上にある,視覚的に等間隔になるよう「梶が谷」から「前平」が全体的に「鷺沼」へ寄った形でシフトされている。
拡大を続けると,それまで非表示であった都心側の「渋谷」から「二子玉川」間のその他の駅についても,視覚的に等間隔になるように駅の図形が表示され,次いで駅名も表示される。このような多段階の遷移をするのは,特に都心側は隣接路線との間隔が狭く,表示スペースが少ないため,小規模な駅を表示するとかえって,視認性が低下してしまうからである。
最も詳細側の大縮尺での描画は,多角線の選択角dは±45度のほか,±60度や±30度等も選択される。隣接駅間で段数n≦0.5としている。また,主要な路線バスの路線(以下「バス路線」という。)も破線で表示している。
なお,広域基準駅,主要駅,準主要駅,その他の駅の順にフォントが細くあるいは小さくなって,目立ちにくく目にとまりにくくなっており,全体な視認性向上に寄与している。
このように,本発明の描画方法にかかる路線図の利用者は,全体的な広域路線図から目的とする路線を見つけ,目的とする駅の周辺をシームレスに拡大して情報をえることができる。

0025

実施例2は,遷移路線図から詳細路線図への切替えた場合の描画の変化を詳しく解説するためのものであり,川崎駅周辺にフォーカスした本発明の描画方法にかかる路線図である。同駅は,神奈川県川崎市にある駅で,東海道線,京浜東北線,南武線,京浜急行線等が密集する要衝となる駅である。

0026

(1)遷移路線図
遷移路線図の広域側では,広域基準駅同士が,選択角d=45度,原則として段数n≧1の多角線で結ばれる。広域基準駅は「横浜」「名」「東神奈川」「川崎」「蒲田」等であり,最も大きなフォントで表示されている。
遷移路線図の詳細側では,省略されていた京浜急行京急本線や大師線の中間駅が表示され,同時に主要な路線バスの路線が破線で表示される,また,駅の配置は,主要駅ないし準主要駅以上が地図座標に近似した位置となり,そのうち特に運行本数の多い路線や複数の路線が重複している区間については太い線で表示している。

実施例

0027

(2)詳細路線図
川崎駅付近を拡大すると,鉄道路線を中心とした路線図から,バス路線を中心とした路線図に切り替わる。地図に準拠し正縮尺で表示され,鉄道路線は白黒地図記号に使われる鉄道を示す線を基調とする線として表示し,他方で,バス路線は実際のルートとなる道路形状に沿ったなめらかな多角線で表示される。バス路線は系統ごとに色分けをされ,運行本数や頻度ごとに太さを変化させている。多角線と同色系統番号が付され,多角線上に停留所が点または角丸長方形などの矩形で表示される。
なお,本発明の描画方法にかかる路線図が,オンラインで提供されている場合,例えば,ユーザーの位置情報から,最寄りのバス停留所を表示し,そのバス停を通る特定の路線を通るバスの位置情報を表示させることができる。停留所への到達予想時刻や,行き先に応じた料金(ICカード等の支払方法を含む),また路線バスの乗車方法を案内させることもできる。また,路線図の代わりに,自治体民間企業が提供しているシェアサイクルサービスの拠点を表示させることもでき,オンラインを通じて利用申込予約を行えるようにしてもよい。更に,タクシーその他の輸送サービス(UberやLyft)を提供する車両の現在位置の表示や,手配を可能としても良い。

0028

本発明の描画方法は,アルゴリズムとしてタブレット端末スマートフォン向け路線図アプリケーション(以下,「路線図アプリ」という。)へ適用することができる。

0029

また,路線図アプリは,路線情報(路線や駅等の疎密,列車種別の多寡等)などの地域的な特性に応じ,および,AIにより路線図アプリ利用者(以下,「ユーザー」という。)から随時にフィードバックを受け,ユーザーに応じて広域路線図と詳細路線図との遷移変化を切替える縮尺の閾値選択などを自動学習化し,最適な表示を実現することができる。

0030

路線図アプリがクラウドないしオンラインで提供されている場合には,各ユーザーのフィードバックされたいわゆるビッグデータ解析し,遷移変化の切替縮尺の最適な閾値を分析し,路線図アプリにおいて,初期設定としてこれを提供することができる。

0031

1多角線
11鉄道路線を表す多角線
12新幹線路線を表す多角線
13バス路線を表す多角線
2駅図形
21 基本駅図形
22乗換駅図形
23 大規模駅図形
24 単独停留所図形
25集合停留所図形
3 駅名表示
31 停留所名表示
32 新幹線停車駅図形
4 路線名表示
41 駅ナンバリング路線記号表
42系統番号表示

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