図面 (/)

技術 組立式テント及び組立式テント用部品

出願人 株式会社モンベル
発明者 辰野勇辰野岳史真崎文明鷹取秀雄三枝弘士浅田龍太
出願日 2018年9月7日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2018-167668
公開日 2020年3月19日 (1年1ヶ月経過) 公開番号 2020-041283
状態 未査定
技術分野 テント・膜構造
主要キーワード プライベート性 稼働期間 同左側面図 内側上端 支柱フレーム 端フレーム 薪ストーブ プレハブ式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

風雪に耐えうる耐久性を向上しつつ、容易に設営及び撤収が可能となる組立式テント及び組立式テント用部品を提供すること

解決手段

コンクリートからなる床部12と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部12に固着される板状の第1壁部12A1と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部12に固着され、かつ、第1壁部12A1の側端部に固着される第2壁部12B1と、金属から構成され、床部12と垂直をなして立設するための複数の第1フレーム20A−20Dと、床部12と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体40と、屋根部となるための第2幕体30と、を備える組立式テント10。

概要

背景

従来より、山地工事現場キャンプ場、及び、被災地等において、休息を得るための簡易家屋として、テントシェルター、若しくは、木造又は石造小屋等が知られている。

特許文献1には、可撓性を無端フレームで支持することにより複数の壁部を形成したテントが示されている。例えば、同文献の図14には、略四角形四隅湾曲された可撓性幕の周囲に無端を挿通することにより、4つの壁部と、天井部を備えるテントがしめされている。

特許文献2には、屋根、壁、床等をそれぞれ分解することができ、ボルト等により組み立てることでプレハブ式組立小屋や、コンテナ式の移動家屋が紹介されている。

概要

風雪に耐えうる耐久性を向上しつつ、容易に設営及び撤収が可能となる組立式テント及び組立式テント用部品を提供することコンクリートからなる床部12と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部12に固着される板状の第1壁部12A1と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部12に固着され、かつ、第1壁部12A1の側端部に固着される第2壁部12B1と、金属から構成され、床部12と垂直をなして立設するための複数の第1フレーム20A−20Dと、床部12と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体40と、屋根部となるための第2幕体30と、を備える組立式テント10。

目的

本発明は、風雪に耐えうる耐久性を向上しつつ、容易に設営及び撤収が可能となる組立式テント及び組立式テント用部品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

コンクリートから構成され、地面に対して固定される板状の床部と、コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着される板状の第1壁部と、コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、前記第1壁部の側端部に固着される第2壁部と、金属から構成され、垂直をなして前記床部から立設するための複数の第1フレームと、金属から構成され、前記床部から離間して前記複数の第1フレーム同士を接続するための第2フレームと、折り畳み可能な幕体であって、前記複数の第1フレーム及び前記第2フレームによって支持されることにより、前記床部と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体と、折り畳み可能な幕体であって、少なくとも、前記第1壁部、前記第2壁部及び前記第3壁部で囲まれる領域を覆うための屋根部となるための第2幕体と、を備える組立式テント

請求項2

前記第1壁部及び前記第2壁部は、それぞれ、積層されたコンクリートブロックと、前記積層されたコンクリートブロックの表面に塗布される塗布材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の組立式テント。

請求項3

前記床部、前記第1壁部、前記第2壁部、前記第1幕体及び前記第2幕体で囲まれる第1の空間と、前記床部、前記第1幕体及び前記第2幕体で囲まれ、前記第1壁部又は前記第2壁部で囲まれない第2の空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の組立式テント。

請求項4

前記床部は、平面視において四つの辺を有する矩形状に形成され、前記第1壁部は、前記四つの辺のうち、一つの辺にわたって、前記床部に固着され、前記第2壁部は、前記四つの辺のうち、他の一つの辺の少なくとも一部にわたって、前記床部に固着され、かつ、垂直をなして前記第1壁部の側端部に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式テント。

請求項5

コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、角度をなして前記第1壁部の内壁面と固着される第4壁部と、コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、角度をなして前記第2壁部の内壁面と固着される第5壁部とを更に備えることにより、前記第1壁部、前記第2壁部及び前記第3壁部で囲まれる空間内に、前記第1壁部、前記第2壁部、前記第4壁部及び前記第5壁部で囲まれる空間を設けることが可能に構成される請求項4に記載の組立式テント。

請求項6

前記床部は、平面視において複数の辺を有する多角形状に形成され、前記第1壁部は、前記複数の辺のうち、一つの辺の少なくとも一部にわたって、前記床部に固着され、前記第2壁部は、前記複数の辺のうち、他の一つの辺の少なくとも一部にわたって、前記床部に固着され、かつ、前記第1壁部の側端部に固着されており、前記複数の第1フレームは、前記床部の複数の角部のうち、前記第2壁部に固着する前記第1壁部の側端部に相当する角部を除く、一つ以上の角部において、前記床部と垂直をなして立設していることを特徴とする請求項1に記載の組立式テント。

請求項7

コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、前記第2壁部の側端部と連続的に固着されており、かつ、前記第2壁部よりも高さが低い第6壁部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の組立式テント。

請求項8

地面に対して固定される板状の床部と、垂直をなして前記床部に固着される板状の第1壁部と、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、前記第1壁部の側端部に固着される第2壁部と、垂直をなして前記床部から立設するための複数の第1フレームと、前記床部から離間して前記複数の第1フレーム同士を接続するための第2フレームと、折り畳み可能な幕体であって、前記複数の第1フレーム及び前記第2フレームによって支持されることにより、前記床部と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体と、折り畳み可能な幕体であって、少なくとも、前記第1壁部、前記第2壁部及び前記第3壁部で囲まれる領域を覆うための屋根部となるための第2幕体と、を備える組立式テント。

請求項9

コンクリートから構成され、地面に対して固定される板状の床部と、コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着される板状の第1壁部と、コンクリートから構成され、垂直をなして前記床部に固着され、かつ、前記第1壁部の側端部に固着される第2壁部とを利用して組立式テントを構成するための組立式テント用部品であって、金属から構成され、前記床部と垂直をなして立設するための複数の第1フレームと、金属から構成され、前記床部から離間して前記複数の第1フレーム同士を接続するための第2フレームと、折り畳み可能な幕体であって、前記複数の第1フレーム及び前記第2フレームによって支持されることにより、前記床部と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体と、折り畳み可能な幕体であって、少なくとも、前記第1壁部、前記第2壁部及び前記第3壁部で囲まれる領域を覆うための屋根部となるための第2幕体と、を備える組立式テント用部品。

技術分野

0001

本発明は、組立式テント及び組立式テント用部品に関する。

背景技術

0002

従来より、山地工事現場キャンプ場、及び、被災地等において、休息を得るための簡易家屋として、テントシェルター、若しくは、木造又は石造小屋等が知られている。

0003

特許文献1には、可撓性を無端フレームで支持することにより複数の壁部を形成したテントが示されている。例えば、同文献の図14には、略四角形四隅湾曲された可撓性幕の周囲に無端を挿通することにより、4つの壁部と、天井部を備えるテントがしめされている。

0004

特許文献2には、屋根、壁、床等をそれぞれ分解することができ、ボルト等により組み立てることでプレハブ式組立小屋や、コンテナ式の移動家屋が紹介されている。

先行技術

0005

特許第6001804号公報
特開平4−343939号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、特許文献1に示されたテントや、シェルターは、比較的に容易に設営や撤収することできる長所を有する一方で、長期間にわたって風雪に耐えることができる耐久性を持ち合わせていない。

0007

一方で、プレハブ式の組立小屋は、十分な耐久性を備えている一方で、設営や撤収のためには、多くの人手と多大な時間を要してしまう。

0008

コンテナ式の移動家屋は、クレーン等で移動家屋を運搬するトラックから降ろさなければ利用することができない。また、トラックが移動できる付近にしか設営することができない。

0009

そこで本発明は、風雪に耐えうる耐久性を向上しつつ、容易に設営及び撤収が可能となる組立式テント及び組立式テント用部品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本開示に係る組立式テントは、コンクリートから構成され、地面に対して固定される板状の床部と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部に固着される板状の第1壁部と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部に固着され、かつ、第1壁部の側端部に固着される第2壁部と、金属から構成され、垂直をなして床部から立設するための複数の第1フレームと、金属から構成され、床部から離間して複数の第1フレーム同士を接続するための第2フレームと、折り畳み可能な幕体であって、複数の第1フレーム及び第2フレームによって支持されることにより、床部と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体と、折り畳み可能な幕体であって、少なくとも、第1壁部、第2壁部及び第3壁部で囲まれる領域を覆うための屋根部となるための第2幕体と、を備える。

0011

ただし、コンクリートとは、セメント、水及び砂利を含有する建築用の材料である。また、第1壁部等をなすコンクリートと、床部をなすコンクリートの材料は、同一でなくてもよい。また、コンクリートから構成される、とは、コンクリートのみから形成する場合のみならず、コンクリートブロックを積層して壁部等を形成する場合を含む。また、鉄筋コンクリートのように、コンクリート以外の素材を含んでもよい。また、左官仕上げをして、表面にモルタル等の材料を塗布して壁面を形成してもよい。更に、レンガや自然石などの石材積み重ねて壁部を形成することもできる。また、コンクリート等の石材から壁部を構成することが好ましいものの、木材のみから壁部及び床を形成してもよい。更に、壁部を土から形成して土壁としてもよい。第1フレーム及び第2フレームは、伸縮自在に形成してもよい。従って、組立前は、短い状態であってもよい。また、幕体やフレームは、それぞれ折りたたんだ状態で提供されてもよい。

0012

また、全部、又は、一部の第1フレームと第2フレームは、予め連結されていてもよい。また、全部、又は、一部の第1幕体と、第2幕体は、予め連結されていてもよい。

0013

そして、これら第1フレーム、第2フレーム、第1幕体及び第2幕体は、コンクリートからなる床部、第1壁部及び第2壁部で囲まれる空間に収納可能に構成してもよい。このような構成とすることにより、汚れ劣化を抑えつつ、フレームや幕体を保管することが可能になる。例えば、屋外イベントや、宿泊施設、あるいは、山地において遭難した登山者のための避難施設として、本開示に係る組立式テントを提供することが可能となる。

0014

本開示に係る組立式テント用部品は、コンクリートから構成され、地面に対して固定される板状の床部と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部に固着される板状の第1壁部と、コンクリートから構成され、垂直をなして床部に固着され、かつ、第1壁部の側端部に固着される第2壁部とを利用して組立式テントを構成するための部品である。そして、金属から構成され、垂直をなして床部から立設するための複数の第1フレームと、金属から構成され、床部から離間して複数の第1フレーム同士を接続するための第2フレームと、折り畳み可能な幕体であって、複数の第1フレーム及び第2フレームによって支持されることにより、床部と垂直をなす第3壁部となるための第1幕体と、折り畳み可能な幕体であって、少なくとも、第1壁部、第2壁部及び第3壁部で囲まれる領域を覆うための屋根部となるための第2幕体と、を備える。

図面の簡単な説明

0015

組立式テント10の間取りを示す平面図
組立式テント10の組立工程を示す斜視図
組立式テント10の組立工程を示す斜視図
組立後の組立式テント10の斜視図
組立式テント10の正面図、右側面図、左側面図及び背面図

実施例

0016

以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態のみに限定する趣旨ではない。

0017

図1は、組立式テント10の間取りを示す平面図である。図2乃至図54、本実施形態に係る組立式テント10を組み立てるための各ステップにおける組立式テント10の状態を示す斜視図である。図2は、フレームを設置した状態を示し、図3は、その後に、幕体を設置した状態を示している。図4は、組み立てが完成した組立式テント10を示している。図5(c)は、組立式テント10の正面図、図5(a)は、同右側面図、図5(d)は、同左側面図図5(b)は、同背面図である。

0018

図1に示されるように、組立式テント10は、平面視において、2つの平行な長辺12A1及び12A2と、これに垂直に接続される2つの平行な短辺12B1及び12B2と、4つの角部12C1乃至12C4を有する矩形の床部12を備えている。床部12の大きさは、適宜設定可能である。例えば、長辺は6〜10m程度の長さを有し、短辺は3〜6m程度の長さを有する板状に形成されている。

0019

床部12は、例えば、地面上に砕石を敷いて基礎となる層を形成し、その層上に設けた矩形の枠内にコンクリートを塗布し、硬化させた後に型枠を外すことで板状に形成される。内部に金属のワイヤーなどを通して床部12の強度の向上を図ってもよい。また、モルタルや撥水材等を表面に塗布してもよい。なお、床部12上の空間の居住性を高めるために、床部12上に、更に、合板フローリングや、断熱材などの床材を敷いてもよい。図2に示されるように、本実施形態において、床部12は、コンクリートが露出する領域12Dと、床材を敷いた領域12Eに分けられている。例えば、土足で、調理作業食事をするスペースとして領域12D上の空間DSを利用し、脱して就寝等するスペースとして領域12E上の空間LSを利用するようにしてもよい。

0020

組立式テント10は、床部12の端部からL字形立ち上がるように形成される板状の壁部14B1を有する。本実施形態においては、壁部14B1は、短辺12B1と同じ3〜6mの幅を有し、1〜3mの高さを有する板状に形成される。また、壁部14B1は、下側の端部において、短辺12B1の全体にわたって床部12に固着されている。ただし、これに限られるものではなく、例えば、短辺12B1の半分程度の幅を有するように床部12を形成してもよい。

0021

壁部14B1は、床部12と同様に、型枠内ペースト状のコンクリートを流し込み、硬化することで形成できる。ただし、予め工場等で硬化されているコンクリート壁金具などで床部12に固定するように壁部14B1を形成してもよい。また、コンクリートブロックを積層させて、壁部14B1を形成してもよい。従って、壁部14A1と床部12は、必ずしも同一の組成を有するコンクリートから形成される必要はない。

0022

組立式テント10は、同様に、床部12から垂直に立ち上がって形成されるコンクリートからなる板状の壁部14A1乃至14A4及び14B2を備える。各壁部は、垂直をなして床部12に固着されている。

0023

壁部14A1は、床部12のうち、脱靴して就寝等するために利用する領域12E上の空間の壁部として形成される。例えば、床部12のうち、概ね三分の一の領域を領域12Dとし、残りの三分の二の領域を領域12Eとして利用する場合、壁部14A1は、角部12C1を含む長辺12A1の概ね三分の二の幅を有し、壁部14B1と同一の高さを有する板状に形成される。また、壁部14A1の角部12C1側の側端部は、壁部14B1の側端部にも固着される。

0024

このような構成の結果、領域12E上には、コンクリートの壁面を一部に備える、堅牢で耐久性が高く、快適な空間LS及び後述する空間PSが設けられる。図1には、空間LS内に、2つのベッド等と、薪ストーブSTが設置されている様子が示されている。薪ストーブSTの煙突は、壁部14A1を貫通し、外気に連通している。このように、床部12及び壁部14A1を、耐熱性及び耐火性に優れるコンクリートから形成したため、従来のテントでは設置することが困難であった設備を設置することが可能になる。

0025

壁部14B2は、領域12E上に形成される空間に、更に、プライベートな空間PS(図1)を形成するために設けられる。壁部14B2は、側端部において、壁部14B1の内壁面と垂直に固着される。壁部14B1との固着位置は、例えば、平面視において、角部12C1から、短辺12B1の四分の一以上半分以下の長さだけ離間した位置とすることができる。壁部14B2の幅は、壁部14A1の幅の半分以上であるが、これに限られるものではなく、例えば、壁部14A1の幅の四分の一以上半分以下とすることができる。また、壁部14B2の高さは、壁部14B1と同一又はそれ以下とすることができる。

0026

壁部14A2は、壁部14B2とともに、プライベートな空間PSを形成するために設けられる。壁部14A2は、側端部において、壁部14A1の内壁面と垂直に固着される。壁部14A1との固着位置は、例えば、平面視において、角部12C1から、壁部14B2の幅と同一の距離(すなわち、長辺12A1の四分の一以上半分以下の長さ)だけ離間した位置とすることができる。図2に示されるように、壁部14A2の他方の側端部は、壁部14B2と離間して設けられている。その結果、壁部14B2と、壁部14A2との間に、空間PSに出入りするための隙間を設けることができる。この隙間には、適宜、扉を設けることができる。また、扉の上方に、壁部14B2と固着される木材を設けてもよい。

0027

以上のような構成の結果、コンクリートからなる4つの壁部14A1、14A2、14B1及び14B2で囲まれる空間PSを形成することができる。このため、空間PSを、着替え用のスペースや、シャワー室又はトイレとして利用することができる。図1には、床部12又は壁部14A1等に水道管を通すことによって、洗面台及び便器を設置した様子が示されている。また、撤収時は、後述する幕体及びフレームをこの空間PS内に保管することにより、幕体等が汚れたり、劣化することを抑制することができる。例えば、組立式テント10を山地における避難用施設として用いる場合、避難者は、空間PS内に保管されている幕体及びフレームを用いて組立式テント10を組み立てることができる。

0028

壁部14A3乃至14A4は、空間DS内における調理等の作業をするために、領域12D上の壁部として形成される。本実施形態において、壁部14A3は、長辺12A1の三分の一弱の長さを有し、壁部14A1の半分程度の高さを有する板状に形成される。壁部14A3は、角部12C3を含む長辺12A1の端部において床部12に固着し、この端部からL字形に立ち上がるように形成されている。壁部14A4は、短辺12B2に沿って床部12に固着され、側端部において、壁部14A3の角部12C3側の側端部にも固着される。更に、壁部14A4と平行となるように、床部12と固着され、側端部において、壁部14A3の角部12C1側の側端部と固着される新たな壁部を設けてもよい。壁部14A4及び新たに追加する壁部の高さは、壁部14A3と同一である。図1に示されるように、壁部14A3及び14A4の空間には、例えば、コンロ冷蔵庫、又は、流し台などを設置することができる。後述するように、壁部14A3及び14A4は、横幕40によって組立式テント10の内部に収容される。

0029

以上のような構成の結果、組立式テント10の組み立て前の状態において、既に、床部12と、床部12の短辺12B1から、床部12とL字形をなすように立ち上がって形成される壁部14B1と、床部12の長辺12A1の一部から、床部12とL字形をなすように立ち上がって形成される壁部14A1が形成されている。これら床部12及び壁部14A1及び14B1は、コンクリートから形成され、かつ、地面に固定される床部12に固着されているから、堅牢で、耐久性が高い組立式テント10を提供することができる。また、床部12の内方に向かって形成される壁部14A2及び壁部14B2によって、コンクリートからなる4つの壁部で囲まれるプライベートな空間PSを提供することもできる。このように、組立式テント10は、幕体のみから構成される組立式テントでは得られない、耐久性、快適性及び安全性を提供することができる。例えば、山の斜面側など、耐久性や安全性が求められる方向を向くように壁部14B1又は壁部14A1を設け、一方で、調理作業や食事をする空間DSを、広場など開放的なスペースに面するようにしてもよい。

0030

以下では、組立式テント10を組み立てる手順について説明する。作業者は、床部12及び壁部14A1、14A2、14B1、14B2を利用することにより、組立式テント10を容易に設営することができる。

0031

まず、図2に示されるように、フレームを組み立てる。フレームは、垂直に床部12から立設する4本の金属製の支柱フレーム20A乃至20Dと、床部12から離間した上方において、支柱フレーム20A乃至20Dの上端間を連結し、又は、壁部14B1等の上面又は上方に配置される10本の桁フレーム22と、屋根部分を構成するために傾斜して連結される8本の合掌フレーム24と、屋根の頂部を構成するために合掌フレーム24に連結される4本の棟フレーム26から構成される。これら各フレームは、様々な方法で連結することができる。例えば、支柱フレーム20Aの上端部に、2つの桁フレーム22と合掌フレーム24と連結するために、これら各フレームの方向を向いた中空円筒状の3つの連結部を設け、この連結部に各フレームを挿入し、ボルト及びナット等で連結するようにしてもよい。同様に、所定のフレームの端部に、他のフレームと連結するための連結部を設けることにより、フレーム同士を連結することができる。別の方法として、支柱フレーム20Aの端部に、桁フレーム22の一部となるフレーム等を回動自在に連結しておき、同様に、支柱フレーム20Bの端部に、桁フレーム22の一部となるフレーム等を回動自在に連結しておき、支柱フレーム20Aに連結される桁フレーム22の一部と、支柱フレーム20Bに連結される桁フレーム22の一部を連結させてボルト及びナット等で固定するようにしてもよい。なお、各フレームの連結部をなす端部には、不図示の筋交いを設け、連結される他のフレームを支持するにしてもよい。これらフレームは、例えば、中空円筒状のスチール等の金属から形成することができる。また、木製や強化樹脂等の樹脂からフレームを形成してもよい。

0032

ここで、床部12の4つの角部12C1乃至12C4のうち、角部12C1及び12C2には、壁部14A1乃至壁部14B1が形成されている。このため、作業者は、床部12の4つの角部12C1乃至12C4のうち、角部12C3及び12C4のみにおいて、角柱となる支柱フレーム20A及び20Bを立設すればよい。また、壁部14A1が形成されているため、この部分に中柱を設ける必要はなく、長辺12A2のみについて、中柱となる支柱フレーム20C及び20Dを立設すればよい。このように従来はフレームが設けられている部分をコンクリートからなる壁部で代替するようにしたから、フレームのみからなるテントと比較して、堅牢な組立式テント10を容易に組み立てることが可能になる。

0033

また、床部12の支柱フレーム20A乃至20Dを立設すべき場所には、予め支柱フレーム20A乃至20Dを支持するための支持具が形成されている。この支持具は、支柱フレーム20A乃至20Dを挿入することができる中空円筒状の上を向いた金属製のパイプ部と、このパイプ部と一体的に形成され、床部12にボルト等で固定される金属製の支持部を備える。組立式テント10を設営する作業者は、支柱フレーム20A乃至20Dを、支持部のパイプ部に挿入することによって容易に支柱フレーム20A乃至20Dを立設することが可能となる。なお、床部12に直接窪みなどを設け、支柱フレーム20A乃至20Dを立設可能に構成してもよい。また、壁部14Aの上面等にも、同様の支持具が設けられる。例えば、壁部14Aの上面には、2本の桁フレーム22及び1本の棟フレーム24を挿入するために、中空円筒状の上を向いた3本の金属製のパイプ部を備える支持具が設けられる。

0034

次いで、図3に示されるように、床部12上の空間全体を上から覆う屋根部となる天幕30が取り付けられる。天幕30は、合掌フレーム24及び棟フレーム26によって支持される。天幕30の内側下端部には、不図示のテープ所定間隔垂れ下がっている。このテープを、バックルを用いて桁フレーム22等に結びつけることによって、天幕30を固定することができる。更に、壁部14A1及び14B1の外側を向いた壁面の上端に、所定間隔をおいて金属製のフックなどを打ち込み、一方で、天幕30の対応する部分に小孔を形成し、この小孔を通したゴム紐をフックに結んで固定することで、桁フレーム22がない部分についても、天幕30を好適に固定することができる。

0035

最後に、図4に示されるように、壁部となる横幕40が取り付けられ、組立式テント10が完成する。横幕40は、壁部14A1及び14B1を除いた側面に、床部12と垂直をなすように設置される。このため、組立式テント10は、コンクリートの壁面(ただし、表面にモルタル等の塗布材内装材が形成されている場合を含む)と、布地の壁面から構成される。具体的には、短辺12B1上の壁面は、全面がコンクリートの壁部14B1から形成され、長辺12A1上の壁面は、一部がコンクリートの壁部14A1から形成され、一部が布地からなる横幕40による壁部から形成される。長辺12A2上の壁面には、コンクリートの壁部が形成されていないので、横幕40のみからなる壁部が形成される。ただし、図4に示されるように、空間DSの外部に面した壁面については、開放感を増すために、横幕40を設けなくてもよいし、又は、ロールアップしてもよい。なお、図4に示されるように、横幕40に切込みを入れて、横幕40の一部をロールアップすることにより、窓WやドアDを設けることができるようにしてもよい。また、横幕40の内側上端部には、不図示のテープが所定間隔で垂れ下がっている。このテープを、バックルを用いて桁フレーム22等に結ぶことによって、横幕40の上端部を固定することができる。また、床部12の側面に金属製のフックを所定間隔で打ち込んでおき、一方で横幕40の下端部には、フックを通すための小孔を同じ間隔で形成することにより、横幕40の下端部を固定することができる。更に、支柱フレーム20A乃至20Dを挿通できるように、一部二重に横幕40を形成してもよい。また、天幕30と同様に、壁部14A1等の壁面に、上下方向に所定間隔をおいてフックなどを打ち込み、一方で、横幕40の対応する部分に小孔を形成し、この小孔を通したゴム紐をフックに結んで固定することで、横幕40の側端部についても、固定することができる。

0036

これら天幕30及び横幕40は、折り畳み可能な布地又はプラスチックフィルム等などテントの幕体として使用可能な多様な素材から形成される。また、撤収時には、空間PS内に収容することができる。なお、天幕30と横幕40の一部又は全部を一体的に形成してもよい。

0037

図5(c)は、完成した組立式テント10の正面図、図5(a)は、同右側面図、図5(d)は、同左側面図、図5(b)は、同背面図である。右側図に示されるように、組立式テント10は、一つの壁面は、コンクリートからなる壁部14B1のみから形成され、背面図に示されるように、他の一つの壁面は、布地からなる横幕40のみから形成され、正面図に示されるように、他の1つの壁面は、コンクリートからなる壁部14A1と布地からなる横幕40とから形成される。なお、空間LSと空間DSの境界に、同図(d)に示されるように横幕40を設け、更に、出入り口となるドアDを設けてもよい。図5(c)に示されるように、高さが低い作業場として設けられた壁部14A3及び14A4は、横幕40で囲まれるため、空間DSは、側方については、横幕40のみにより外界区分され、上下方向については、天幕30と床部12により外界と区分された領域である。空間LSは、側方については、横幕40及び壁部14A1、14A2、14B1、14B2により外界と区分され、上下方向については、天幕30と床部12により外界と区分された領域である。空間PSは、側方については、壁部14A1、14A2、14B1、14B2により外界と区分され、上下方向については、天幕30と床部12により外界と区分された領域である。

0038

上述した通り、このような異方性を設けることにより、組立式テント10内に、従来の幕体のテントなどで実現されていた、すなわち、幕体で囲まれ、コンクリート壁面で囲まれない、土足のまま作業や食事ができるような開放的な空間DSと、一部はコンクリート壁面で一部は幕体で囲まれる、空間DSよりもプライベート性の高い就寝等するための空間LSを共存することができる。更に、壁部14A2等を設けることにより、コンクリート壁面で囲まれ、最もプライベート性の高いシャワー等を浴びるための空間PSを設けることもできる。

0039

しかも、木造や石造の小屋ほど設営に労力と時間を要することもなく、従来のテントと比較すると、多少の時間と労力を要する場合はあるものの、支柱フレームの替わりとして機能する壁部14A1や壁部14B1を利用して、簡易かつ迅速に、組立式テント10を設営し、また、幕体を外し、フレームを分解することで容易に撤収することができる。例えば、所定の期間だけ稼働するような家屋(いわゆる海の家や、スキー場の簡易宿泊施設)や、イベントのために設営される家屋として、組立式テント10を用いて、稼働期間外や、営業時間外は、幕体等を空間PS内に収容するようにしてもよい。特に、床部12そのものに支柱フレーム20A等を立設するための支持具を設けたので、地面上に支柱フレームを立設する手間を省略することができる。

0040

また、コンクリートの壁部に水道管を埋設することによって、トイレやシャワーなど水回りを予め設置できるので、従来型のテントと比較して、給水や排水、維持管理を容易に実現することができる。また、薪ストーブの煙突をコンクリートの壁部に貫通させることによって、耐熱防火を十分に確保して薪ストーブを設置することもできる。

0041

なお、床部12は、壁部14A1及び壁部14A2よりもわずかにはみ出るように形成してもよい。また、矩形以外の三角形五角形等の多角形から床部12を形成してもよい。

0042

その他、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。たとえば、当業者の通常の創作能力の範囲内で、ある実施形態における一部の構成要素を他のものに変形したり、取り除いてもよい。

0043

DS 空間
LS 空間
PS 空間
10組立式テント
12 床部
12C1-12C4 角部
14A1-14A4 壁部
20A-20D支柱フレーム
22 桁フレーム
24合掌フレーム
26棟フレーム
30天幕
40 横幕

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 中国電力株式会社の「 防水装置」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】制御盤における解放した状態の可動盤の裏面に設けられた補助リレーなどの装置に対する水滴の滴下を防止すること。【解決手段】制御盤100の躯体101と、略鉛直方向の一端を回動軸Yとして回動することで... 詳細

  • 株式会社ハマネツの「 目隠し機構およびユニットトイレ」が 公開されました。( 2021/03/18)

    【課題】安定性を向上させることができる目隠し機構およびユニットトイレを提供する。【解決手段】ユニットトイレ100は、便器を備える個室本体101の側面102bに目隠し機構120を備える。目隠し機構120... 詳細

  • 非公開の「 折り畳み式テント及び構造材」が 公開されました。( 2021/03/11)

    【課題】強度、重量の観点に加え、製造コストや製造の難しさ、安全性の観点等を総合的に判断し、現実的な範囲でより好適な構造材及び、この構造材を用いた折り畳み式テントを提供する。【解決手段】両端に軸穴SHを... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ