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課題

抗感染ペプチド及びその使用の提供。

解決手段

長さが16〜26アミノ酸残基であり、該抗感染ペプチドは、Dアミノ酸、Lアミノ酸、又はこれらの組合せを含み得る。ある実施態様において、該抗感染ペプチドは、ペグ化されるか、親水性ポリマーを含むように修飾されるか、ステープル化されるか、又は脂質化される。また抗感染ペプチドを含む組成物、並びに該抗感染ペプチドを用いた治療及び消毒の方法である。抗感染ペプチドは、広範囲の細菌及びウイルスに対して有用である。

概要

背景

(2.背景)
抗生物質細菌感染治療するための最も一般的な薬物クラスであり、製薬産業の重要
な部分である。米国では100億米ドルを上回る高額の年間費用が抗生物質にかかっている
。全世界での費用はこの推定値よりもはるかに大きく、これらの費用の大部分は外来患者
の薬物処方に対するものである。多くの異なる種類の病気に対する抗生物質の顕著な処方
及び過剰処方が存在する。時には、病気の原因が細菌性である可能性が低いこともあるが
医師慎重になり、それでも患者に抗生物質を与えたいと思う。この抗生物質の大量使
用は薬物耐性細菌を生み出すので、大きな公衆衛生問題である。これらは、一般的な抗生
物質によって死滅させることができない細菌であり、それらは、体内で広がる重篤な感染
を引き起こす。細菌耐性、とりわけ、「スーパー細菌」と呼ばれる多剤耐性細菌株への重
大な関心が存在する。最大の問題は、これらの薬物耐性細菌に起因する感染が一般的な抗
生物質によって治療することができないということである。

薬物耐性細菌感染の治療に対する市場潜在性は非常に大きい。抗生物質耐性細菌株は
、例えば、欧州連合で、年間200万人の患者に影響を及ぼすと推定される。米国では、抗
生物質耐性コストは年間200億米ドルを上回り、患者は、さらに1〜2週間の病院看護
必要とする。様々な抗生物質耐性細菌の中で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(S. aureus
)(MRSA)はよく知られており、急性細菌性皮膚及び皮膚組織感染症(ABSSSI)を含む、皮膚
及び軟組織感染の主な原因として特定されている。MRSAは、皮膚と皮膚の接触によって容
易に感染する。これは、グラム陽性抗生物質として復活し又は開発された多くの薬物に対
する耐性も示す。世界で5300万人を上回る人々がMRSAキャリアであると推定される。米国
だけでのMRSA感染の年間コストは140億米ドルを上回る。MRSA皮膚感染は単なる一例に過
ぎないが、この症例のみの数字から、多剤耐性細菌株に起因する感染による人的コスト及
経済的コストが重大であるということが支持される。

市場ニーズが満たされていないことに留意することが重要である。治療時間が短く、か
つ新しいクラスの抗生物質を同定することが難しいので、新しい抗生物質の開発は、多く
の企業にとって優先度が低い。1960年代から2011年にかけて、4つの新しいクラスの抗生
物質しか開発及び市販されなかった。現在、4つの大手製薬企業しか、新しい抗生物質を
創出する研究開発プログラムを実施していない。ちなみに、1980年代には、大企業20社が
新しい抗生物質の開発を試みていた。抗生物質研究の減少には3つの主な理由がある。新
しいクラスの抗生物質は既にかなり研究されたので、それを発見するのは難しい。店頭
入手可能な多くのジェネリック抗生物質も存在しており、企業は、これらの薬物が新しい
抗生物質からの潜在的な利益を減少させるかも知れない激しい競争をもたらすことを心配
している。新薬の開発には大変な費用と長い時間がかかるので、薬物は、特許権保護を受
け、かつジェネリック抗生物質によって満たされないニーズを満たすべきである。さらに
、新しい抗生物質が米国食品医薬品局(FDA)を含む規制当局による承認を受けるのは難し
い。

最近、この問題は、スーパー細菌の数が増加しているために、より注目されている。FD
Aは、認定感染症製品(QIDP)と呼ばれる新しい製品カテゴリーを作った。このカテゴリー
の薬物は、承認審査プロセスを短縮し、独占販売の時間を(さらに5年)延長するFDAからの
特別な指定を受ける。これらの恩恵は重要である。なぜなら、これは、新しい抗生物質が
より迅速に患者に届けられ、製薬企業が新しい抗生物質を開発するより大きな経済動機
付けがあることを意味するからである。ある特別な緊急の焦点は、通常株及び抗生物質耐
性株を含む、急性細菌性皮膚及び皮膚組織感染症の治療に対するものである。これらの感
染症に対する現在の管理は切開及び排膿であり、抗生物質が細菌感染を治療することがで
きる場合には、それも投与してよい。標準的な抗生物質は耐性があるので、そのような場
合に使用される他の抗生物質は数個である。表1には、抗生物質が、その機序及び長期的
課題を含めて記載されている。

表1.MRSA皮膚感染を治療するために使用される抗生物質のまとめ。

これらの統計から分かるように、2つの大きな問題が存在する。局所抗生物質の数が限
られており、全てのクラスの抗生物質が、すぐに出現する耐性株のことで問題を抱えてい
る。1つの代替案は膜作用性抗微生物ペプチドであるが、これらのペプチドは広くは応
用されていない。なぜなら、これらの抗微生物ペプチドは、(アミノ酸配列が非常に長い
ために)生産コストが比較的高く、また、かねてリスク回避的な製薬企業を低分子抗生物
質に固執するようにさせる2度の臨床試験の失敗が90年代にあったからである。しかしな
がら、薬物耐性細菌の差し迫った増加とともに、新しいクラスの抗生物質に対する必要性
の認識が高まり、いくつかのクラスの抗細菌ペプチドが、現在、初期及び後期の臨床試験
に入っている。注目すべきことに、薬物耐性細菌株の出現に対する高い障壁を有する長期
持続療法の基礎としての役割を果たす膜干渉の有望さにもかかわらず、膜作用性の抗細菌
ペプチドは、現在、臨床開発されていない。

ウイルスの治療も同様の課題に直面しており、ウイルスの出現及び再出現は新しい抗ウ
イルス薬を開発することができる速度を高速で上回っている。このギャップが広域スペ
トル抗ウイルス薬の開発の動機となり、エンベロープウイルス脂質二重層が重要な抗ウ
イルス物質となっている。ウイルスエンベロープを標的とする膜作用性挙動を有する低分
子が、大部分は、無差別活性を有するのに対し、抗ウイルスペプチドはより選択的であ
り、かつ新しい抗ウイルス療法の基礎を形成する強い可能性を有する。重要なのは、薬物
耐性ウイルス株の開発には非常に高い壁があるため、ウイルスエンベロープを標的とする
ことが治療的に魅力的であるということである。これは、エンベロープウイルスゲノム
にコードされているのではなく、宿主細胞由来するためである。ウイルスエンベロープ
を標的とする2つの抗ウイルスペプチドが報告されており、局所殺菌剤としての役割を果
たすことができる。しかしながら、これらのペプチドは、抗細菌活性を完全に欠いている

抗感染ペプチドの臨床開発を動機付けるために、ウイルスと細菌の両方に対する広域ス
クトル活性を有するペプチドを発明することが重要である。1つの好ましい実施態様に
おいて、細菌性皮膚感染症を治療するために、局所製剤を有する抗生物質であれば、患者
及び医師にとって使いやすいであろう。しかしながら、細菌は容易に突然変異することが
できるので、局所抗生物質には深刻な問題がある。MRSA皮膚感染症を治療するために使用
される他のタイプの抗生物質は静脈内投与を必要とするか又は有効性疑問がある。市場
は、これらの問題に対処する長期的な潜在能力を有する新しい抗生物質を必要としている
理想的な抗生物質であれば、i)局所製剤; ii)突然変異の発生に対する高い障壁、iii)
弱い副作用; iv)高い有効性;及びv)広域スペクトルを有するであろう。他の適切で好適な
治療特性があれば、この種の抗生物質は、静脈内、腹腔内、皮下、局所、経口、経鼻、及
び他の投与経路を介して、ヒト及び動物における幅広い細菌、ウイルス、及び真菌感染
治療するのに好適であることができる。

(ジカウイルス)

高まる抗感染ペプチドの必要性の例は、世界規模の公衆衛生非常事態と宣言された、現
在進行中のジカウイルス(ZIKV)の流行である(Gullandの文献、BMJ 352, i657(2016)、Luc
ey及びGostinの文献、JAMA 315, 865(2016))。ZIKVは半世紀余り前に発見されたが、最近
まで、地理的範囲が限られ、かつヒトへの感染例が少ない、顧みられない熱帯病として分
類された(Fayeらの文献、PLoS Negl Trop Dis 8, e2636(2014))。2007年に、ミクロネシ
アのヤップ島の70%を上回る人口が感染し、これは、アフリカ又はアジア以外で最初のヒ
ト感染の症状発現となった(Duffyらの文献、New England Journal of Medicine 360, 253
6(2009))。2016年には、ZIKVの世界的広がりが少なくとも4つの大陸で流行レベルに達し
ギランバレー症候群などの神経損傷(Cao-Lormeauらの文献、The Lancet(2016))及びZ
IKV感染と新生児の間での小頭症の増加との関連(Mlakarらの文献、New England Journal
of Medicine 374, 951(2016))を含む、循環株によって引き起こされる病原性臨床症状に
対する懸念が増大している。さらに、の媒介並びにヒトの血液感染及び性感染を含むい
くつかの感染経路が考えられる(Mussoらの文献、Emerging Infectious Diseases 21, 359
(2015))。ウイルスが世界中に広がるペース加速を考慮すると、ZIKV感染を予防し又は
鈍化させるための対策欠如が大きな課題であり、現在、承認されているワクチン又は治
療法はない(Maloneらの文献、PLoS Negl Trop Dis 10, e0004530(2016))。

ZIKVはフラビウイルス科ファミリーメンバーであり、デングウイルス黄熱病ウイル
ス、日本脳炎ウイルス、及び西ナイルウイルスに関連する蚊媒介性フラビウイルスである
(Chanらの文献、Journal of Infection,(2016))。他のフラビウイルスと同様、ZIKVは、
約11,000塩基ゲノムを保有するエンベロープ型プラス鎖RNAウイルスである(Mukhopad
hyayらの文献、Nature Reviews Microbiology 3, 13(2005))。RNAゲノムはカプシドタン
パク質とともにパッケージングされており、脂質二重層に埋め込まれたエンベロープ(E)
糖タンパク質、膜(M)タンパク質、及び前駆体膜(prM)タンパク質からなる20面体に閉
じ込められている(Lindenbachらの文献、フラビウイルス科(Flaviviridae)、p 712-746。
フィールズのウイルス学(FieldsVirology) 1(2013))。フラビウイルス粒子は、3つの形
態−未成熟(非感染性)、成熟(感染性)、又は宿主膜結合状態−で存在し、成熟過程は、ス
パイク状の表面形態から滑らかな表面形態への構造変化を伴う。感染性ZIKV粒子が球状で
、約40〜55nmの直径であることは以前から知られている(Dickの文献、Transactions of t
he Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene 46, 521(1952))。

最近、低温電子顕微鏡法を用いて、Sirohiらは、ZIKV粒子の構造が他のフラビウイルス
の構造と類似していることを示す一方で、ZIKV Eタンパク質が、抗体に対する感度に影響
を及ぼし得る融合ループの近くに特徴のある高可変領域を有することに言及した(Sirohi
らの文献、Science 352, 467(2016))。さらに、Kostyuchenkoらは、ZIKVと他のフラビウ
イルスの構造的類似性を報告し、また、ZIKV粒子がコンパクトな構造のために特に高い熱
定性を示すことを特定した(Kostyuchenkoらの文献、熱に安定なジカウイルスの構造(St
ructure of the thermally stable Zika virus.)、Nature先行オンライン発表、doi:10.1
038/nature17994 (2016))。ZIKV粒子の高い構造的安定性を考慮すると、ZIKV粒子を不安
定化する治療薬疾患転帰を軽減し又はウイルスの拡散を制限するための有用な薬剤であ
ることが示唆される(Kostyuchenkoらの文献、熱に安定なジカウイルスの構造(Structure
of the thermally stable Zika virus.)、Nature先行オンライン発表、doi:10.1038/natu
re17994(2016))。実際、Wang及びShiも、ウイルス粒子に直接的に干渉するフラビウイル
侵入阻害剤の開発を推奨している(Wangの文献、ACS感染性疾患1, 428(2015))。

この目標に向かって、フラビウイルス広域中和抗体は、未成熟ウイルス粒子のZIKV Eタ
ンパク質に結合し、かつZIKV感染を防御することが示されたが、この防御は、補体依存的
エフェクター機能を介して生じ得る(Daiらの文献、Cell Host & Microbe 19, 696(2016))
血漿試料中のZIKVを光感受性アモトサレン挿入剤紫外線A照射組合せへの曝露によ
って不活化することができることも報告されている(Aubryらの文献、Transfusion 56, 33
(2016))。しかしながら、ウイルス侵入を予防するという文脈においてZIKV粒子を不安定
化する抗ウイルス剤、特に、治療的に選択的でもあり、広範囲に適用可能でもある抗ウイ
ルス剤の同定にはまだ至っていない。この点で、エンベロープ型ウイルスを包囲する脂質
膜の破壊はウイルス侵入阻害剤の開発に向けた新たなアプローチであり、高い選択性及び
効力でこの目標を達成する膜作用性化合物を同定する強い動機付けがある(Vigantらの文
献、Nature Reviews Microbiology 13, 426(2015)、Jackmanらの文献、「感染症用途のナ
ノメディシン:ウイルス感染の広域スペクトル治療に向けたイノベーション(Nanomedicine
for Infectious Disease Applications: Innovation towardsBroad‐Spectrum Treatme
nt of Viral Infections)」、Small 12, No. 9(2016): 1133-1139, (2015))。

概要

抗感染ペプチド及びその使用の提供。長さが16〜26アミノ酸残基であり、該抗感染ペプチドは、Dアミノ酸、Lアミノ酸、又はこれらの組合せを含み得る。ある実施態様において、該抗感染ペプチドは、ペグ化されるか、親水性ポリマーを含むように修飾されるか、ステープル化されるか、又は脂質化される。また抗感染ペプチドを含む組成物、並びに該抗感染ペプチドを用いた治療及び消毒の方法である。抗感染ペプチドは、広範囲の細菌及びウイルスに対して有用である。

目的

側鎖架橋は、ペプチドらせんを安定化及び/又は模倣することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

以下のアミノ酸配列を含む、長さが16〜26アミノ酸残基ペプチド:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)。

請求項2

以下のアミノ酸配列を含む、請求項1記載のペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項3

以下のアミノ酸配列を含む、請求項1記載のペプチド:。

請求項4

以下のアミノ酸配列を含む、請求項1記載のペプチド:。

請求項5

以下のアミノ酸配列を含む、請求項1記載のペプチド:。

請求項6

以下のアミノ酸配列からなるペプチド:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)。

請求項7

以下のアミノ酸配列からなる、請求項6記載のペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項8

以下のアミノ酸配列からなる、請求項6記載のペプチド:。

請求項9

以下のアミノ酸配列からなる、請求項6記載のペプチド:。

請求項10

以下のアミノ酸配列からなる、請求項6記載のペプチド:。

請求項11

前記アミノ酸残基がLアミノ酸である、請求項1〜5のいずれか一項記載のペプチド。

請求項12

前記アミノ酸残基がDアミノ酸である、請求項1〜5のいずれか一項記載のペプチド。

請求項13

前記アミノ酸残基がDアミノ酸とLアミノ酸の混合物である、請求項1〜5のいずれか一項記載のペプチド。

請求項14

前記アミノ酸配列がLアミノ酸を含有する、請求項6〜10のいずれか一項記載のペプチド。

請求項15

前記アミノ酸配列がDアミノ酸を含有する、請求項6〜10のいずれか一項記載のペプチド。

請求項16

前記アミノ酸配列がDアミノ酸とLアミノ酸の混合物を含有する、請求項6〜10のいずれか一項記載のペプチド。

請求項17

以下のアミノ酸配列を含む、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチド:a.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、W、F、Y、もしくはHであり;かつX6は、W、F、Y、もしくはHである)(配列番号27);b.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、W、F、Y、もしくはHであり;かつX6は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTである)(配列番号28);c.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、W、F、Y、もしくはHであり;かつX6は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTである)(配列番号29);d.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTであり;かつX6は、W、F、Y、もしくはHである)(配列番号30);e.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTであり;かつX6は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTである)(配列番号31);f.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTであり;かつX6は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTである)(配列番号32);g.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTであり;かつX6は、W、F、Y、もしくはHである)(配列番号33);h.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTであり;かつX6は、K、Y、R、H、N、Q、S、もしくはTである)(配列番号34);i.(ここで、X1は、A、C、G、P、S、Tであり; X2は、A、C、G、P、S、Tであり; X3は、A、I、L、P、もしくはVであり; X4は、W、F、Y、H、A、I、L、P、もしくはVであり; X5は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTであり;かつX6は、A、C、G、P、S、I、L、V、もしくはTである)(配列番号35);j.(ここで、X1は、G、P、もしくはAであり; X2は、G、P、もしくはAであり; X3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、W、Y、もしくはFであり; X6は、K、R、Q、E、もしくはNである)(配列番号36);k.(ここで、X1は、S、T、A、もしくはQであり; X2は、G、P、もしくはAであり; X3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、W、Y、もしくはFであり;かつX6は、K、R、Q、E、もしくはNである)(配列番号37);l.(ここで、X1は、G、P、もしくはAであり; X2は、G、P、もしくはAであり; X3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、K、R、Q、E、もしくはNであり;かつX6は、W、Y、もしくはFである)(配列番号38);m.(ここで、X1は、S、T、A、もしくはQであり; X2は、G、P、もしくはAであり;かつX3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、K、R、Q、E、もしくはNであり;かつX6は、W、Y、もしくはFである)(配列番号39);n.(ここで、X1は、S、T、A、もしくはQであり; X2は、G、P、もしくはAであり; X3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、A、S、G、もしくはTであり;かつX6は、W、Y、もしくはFである)(配列番号40);又はo.(ここで、X1は、G、P、もしくはAであり; X2は、G、P、もしくはAであり; X3は、V、I、L、もしくはMであり; X4は、W、F、Y、もしくはHであり; X5は、A、S、G、もしくはTであり;かつX6は、W、Y、もしくはFである)(配列番号18)。

請求項18

1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含むペグ化ペプチドであって、該ペプチドが以下のアミノ酸配列を含む、前記ペグ化ペプチド:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)。

請求項19

以下のアミノ酸配列を含む、請求項18記載のペグ化ペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項20

以下のアミノ酸配列を含む、請求項18記載のペグ化ペプチド:。

請求項21

以下のアミノ酸配列を含む、請求項18記載のペグ化ペプチド:。

請求項22

以下のアミノ酸配列を含む、請求項18記載のペグ化ペプチド:。

請求項23

1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結されたペプチドを含むペグ化ペプチドであって、該ペプチドが以下のアミノ酸配列からなる、前記ペグ化ペプチド:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)。

請求項24

以下のアミノ酸配列からなる、請求項23記載のペグ化ペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項25

以下のアミノ酸配列からなる、請求項23記載のペグ化ペプチド:。

請求項26

以下のアミノ酸配列からなる、請求項23記載のペグ化ペプチド:。

請求項27

以下のアミノ酸配列からなる、請求項23記載のペグ化ペプチド:。

請求項28

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが前記ペプチドのN末端に連結されている、請求項18〜22のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項29

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが前記ペプチドのC末端に連結されている、請求項18〜22のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項30

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが前記ペプチドのN末端に連結されている、請求項23〜27のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項31

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが前記ペプチドのC末端に連結されている、請求項23〜27のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項32

以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチドを含むペグ化ペプチドであって、該ペプチドが、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつアミノ酸配列:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)を含む、前記ペグ化ペプチド。

請求項33

そのペプチドが以下のアミノ酸配列を含む、請求項32記載のペグ化ペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項34

そのペプチドが以下のアミノ酸配列を含む、請求項32記載のペグ化ペプチド:。

請求項35

そのペプチドが以下のアミノ酸配列を含む、請求項32記載のペグ化ペプチド:。

請求項36

そのペプチドが以下のアミノ酸配列を含む、請求項32記載のペグ化ペプチド:。

請求項37

以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチドを含むペグ化ペプチドであって、該ペプチドが、アミノ酸配列:(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番号12)からなる、前記ペグ化ペプチド。

請求項38

そのペプチドが以下のアミノ酸配列からなる、請求項37記載のペグ化ペプチド:a.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は、WもしくはKであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号13);b.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はWであり;かつX6は、KもしくはAである)(配列番号14);c.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号15);d.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号16);e.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、WもしくはAであり;かつX6は、W、K、もしくはAである)(配列番号17);又はf.(ここで、X1は、SもしくはGであり; X2は、SもしくはGであり; X3は、VもしくはIであり、X4はWであり; X5は、W、K、もしくはAであり;かつX6は、WもしくはKである)(配列番号19)。

請求項39

そのペプチドが以下のアミノ酸配列からなる、請求項37記載のペグ化ペプチド:。

請求項40

そのペプチドが以下のアミノ酸配列からなる、請求項37記載のペグ化ペプチド:。

請求項41

そのペプチドが以下のアミノ酸配列からなる、請求項37記載のペグ化ペプチド:。

請求項42

前記アミノ酸残基がLアミノ酸である、請求項18〜22、28、29、又は32〜36のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項43

前記アミノ酸残基がDアミノ酸である、請求項18〜22、28、29、又は32〜36のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項44

前記アミノ酸残基がDアミノ酸とLアミノ酸の混合物である、請求項18〜22、28、29、又は32〜36のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項45

前記アミノ酸配列がLアミノ酸を含有する、請求項23〜27、30、31、又は37〜41のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項46

前記アミノ酸配列がDアミノ酸を含有する、請求項23〜27、30、31、又は37〜41のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項47

前記アミノ酸配列がDアミノ酸とLアミノ酸の混合物を含有する、請求項23〜27、30、31、又は37〜41のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項48

各々のPEGポリマーが500〜5000ダルトン分子量範囲のものである、請求項18〜47のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項49

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが分岐状である、請求項18〜48のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項50

前記1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーが非分岐状である、請求項18〜48のいずれか一項記載のペグ化ペプチド。

請求項51

1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、請求項17記載のペプチドを含むペグ化ペプチド。

請求項52

請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドと担体とを含む組成物

請求項53

請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドと担体とを含む組成物。

請求項54

微生物増殖阻害するのに有効な量の請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドと担体とを含む組成物。

請求項55

ウイルス複製を阻害するのに有効な量の請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドと担体とを含む組成物。

請求項56

微生物増殖を阻害するのに有効な量の請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドと担体とを含む組成物。

請求項57

ウイルス複製を阻害するのに有効な量の請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドと担体とを含む組成物。

請求項58

前記担体が水性溶液である、請求項52〜57のいずれか一項記載の組成物。

請求項59

前記水性溶液が滅菌水である、請求項58記載の組成物。

請求項60

請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドの有効量と医薬として許容し得る担体とを含む医薬組成物

請求項61

請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドの有効量と医薬として許容し得る担体とを含む医薬組成物。

請求項62

前記医薬として許容し得る担体が水性溶液である、請求項60又は61記載の医薬組成物。

請求項63

前記水性溶液が滅菌水である、請求項62記載の医薬組成物。

請求項64

前記組成物が局所投与用に製剤化されている、請求項60又は61記載の医薬組成物。

請求項65

前記組成物がゲル製剤である、請求項64記載の医薬組成物。

請求項66

前記有効量が、前記ゲル製剤中、0.1%〜5%のペプチドである、請求項65記載の医薬組成物。

請求項67

前記組成物が、皮下、静脈内、又は腹腔内投与用に製剤化されている、請求項60又は61記載の医薬組成物。

請求項68

200mg〜300mgの請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドを含む凍結乾燥組成物を含有するバイアル

請求項69

医薬組成物を含有するバイアルであって、該医薬組成物が、1mlの水性溶液中に、200mg〜300mgの請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドを含む、前記バイアル。

請求項70

前記水性溶液が滅菌水である、請求項69記載のバイアル。

請求項71

請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドを含む消毒溶液

請求項72

請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドを含む消毒溶液。

請求項73

微生物の増殖、複製、又は感染性を阻害する方法であって、該微生物を、請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項74

微生物の増殖、複製、又は感染性を阻害する方法であって、該微生物を、請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項75

細菌増殖を阻害する方法であって、該細菌を、請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項76

細菌増殖を阻害する方法であって、該細菌を、請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項77

細胞内でのウイルス複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、請求項1〜17のいずれか一項記載のペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項78

細胞内でのウイルス複製を阻害する方法であって、該細胞を、請求項18〜51のいずれか一項記載のペグ化ペプチドの有効量と接触させることを含む、前記方法。

請求項79

前記細胞が、インビボインビトロ、又はエクスビボのものである、請求項77又は78記載の方法。

請求項80

対象の微生物感染治療する方法であって、該対象に、請求項60〜67のいずれか一項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項81

微生物感染に起因又は関連する対象の疾患を予防する方法であって、該対象に、請求項60〜67のいずれか一項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項82

前記微生物が細菌である、請求項74、80、又は81記載の方法。

請求項83

前記細菌がグラム陽性である、請求項82記載の方法。

請求項84

請求項85

前記細菌がグラム陰性である、請求項82記載の方法。

請求項86

前記グラム陰性細菌が、緑膿菌モラクセラカタラーリス、又はインフルエンザ菌である、請求項85記載の方法。

請求項87

請求項88

前記阻害される細菌増殖がグラム陽性細菌増殖である、請求項75又は76記載の方法。

請求項89

前記グラム陽性細菌増殖が、黄色ブドウ球菌、腸球菌、連鎖球菌、クロストリジウム・ディフィシル、プロピオニバクテリウム・アクネス、又は炭疽菌の増殖である、請求項88記載の方法。

請求項90

前記阻害される細菌増殖がグラム陰性細菌増殖である、請求項75又は76記載の方法。

請求項91

前記グラム陰性細菌増殖が、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリス、又はインフルエンザ菌の細菌増殖である、請求項90記載の方法。

請求項92

前記阻害される細菌増殖が、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン感受性腸球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、ペニシリン感受性肺炎連鎖球菌、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌、シプロフロキサシン耐性菌、又はクリンダマイシン耐性菌の増殖である、請求項75又は76記載の方法。

請求項93

前記腸球菌がエンテロコッカスフェカーリスである、請求項84又は89記載の方法。

請求項94

前記連鎖球菌が肺炎連鎖球菌である、請求項84又は89記載の方法。

請求項95

前記阻害されるウイルス複製が、フラビウイルス科トガウイルス科フィロウイルス科アレナウイルス科ポックスウイルス科ブニヤウイルス科、又はレトロウイルス科ファミリーに属するウイルスによる複製である、請求項77又は78記載の方法。

請求項96

前記阻害されるウイルス複製が、デングウイルスチクングニヤウイルスエボラウイルスHIV、又はインフルエンザウイルスによる複製である、請求項77又は78記載の方法。

請求項97

対象内での細菌増殖を阻害する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項98

対象の細菌感染を治療する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項99

その疾患が細菌感染に起因又は関連する、対象の疾患を治療する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項100

その疾患が細菌感染に起因又は関連する、対象の疾患を予防する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項101

前記細菌感染がグラム陽性感染である、請求項97、98、99、又は100記載の方法。

請求項102

前記グラム陽性感染が、黄色ブドウ球菌、腸球菌、連鎖球菌、クロストリジウム・ディフィシル、プロピオニバクテリウム・アクネス、又は炭疽菌感染である、請求項101記載の方法。

請求項103

前記細菌感染がグラム陰性感染である、請求項97、98、99、又は100記載の方法。

請求項104

前記グラム陰性感染が、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリス、又はインフルエンザ菌感染である、請求項103記載の方法。

請求項105

前記細菌感染が、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン感受性腸球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、ペニシリン感受性肺炎連鎖球菌、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌、シプロフロキサシン耐性菌、又はクリンダマイシン耐性菌感染である、請求項97、98、99、又は100記載の方法。

請求項106

前記腸球菌がエンテロコッカス・フェカーリスである、請求項102記載の方法。

請求項107

前記連鎖球菌が肺炎連鎖球菌である、請求項102記載の方法。

請求項108

対象内でのウイルス複製を阻害する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項109

対象のウイルス感染を治療する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項110

その疾患がウイルス感染に起因又は関連する、対象の疾患を治療する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項111

その疾患がウイルス感染に起因又は関連する、対象の疾患を予防する方法であって、該対象に、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドの有効量を含む医薬組成物を投与することを含む、前記方法。

請求項112

前記ウイルス感染が、フラビウイルス科、トガウイルス科、フィロウイルス科、ポックスウイルス科、アレナウイルス科、ブニヤウイルス科、又はレトロウイルス科ファミリーに属するウイルスによる感染である、請求項108、109、110、又は111記載の方法。

請求項113

前記ウイルス感染が、デングウイルス、チクングニヤウイルス、エボラウイルス、HIV、又はインフルエンザウイルスによる感染である、請求項108、109、110、又は111記載の方法。

請求項114

前記有効量が、1日に10mg〜300mgのペプチドの用量である、請求項97〜113のいずれか一項記載の方法。

請求項115

前記有効量が、1日2回の10mg〜300mgのペプチドの用量である、請求項97〜113のいずれか一項記載の方法。

請求項116

前記組成物が前記対象に皮下投与される、請求項97〜115のいずれか一項記載の方法。

請求項117

前記組成物が前記対象に静脈内又は腹腔内投与される、請求項97〜115のいずれか一項記載の方法。

請求項118

前記組成物が前記対象に局所投与される、請求項97〜115のいずれか一項記載の方法。

請求項119

前記対象がヒトである、請求項80〜118のいずれか一項記載の方法。

請求項120

無生物体又は生物材料消毒する方法であって、該物体を、請求項52〜59記載の組成物と接触させることを含む、前記方法。

請求項121

無生物体又は生物材料を消毒する方法であって、該物体を、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチドを含有するワイプと接触させることを含む、前記方法。

請求項122

請求項1〜51のいずれか一項記載の抗感染ペプチドとの結合又は該ペプチドによるコーティングを含む、無生物表面又は生物表面。

技術分野

0001

本出願は、引用により完全に本明細書中に組み込まれる、2015年6月25日に出願された
米国仮出願第62/184,354号の恩典を主張するものである。

0002

本出願は、2016年6月22日に作成された、23,659バイトのサイズを有する、「SeqListin
g_14312_001_228」という題のテキストファイルとして本出願とともに提出された配列表
を引用により組み込んでいる。

0003

(1.序論)
本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチド及びその使用である。そのような抗感染ペ
プチドは細菌及びウイルスに対して有用である。また本明細書に提供されるのは、該抗感
ペプチドを含む組成物である。

背景技術

0004

(2.背景)
抗生物質細菌感染治療するための最も一般的な薬物クラスであり、製薬産業の重要
な部分である。米国では100億米ドルを上回る高額の年間費用が抗生物質にかかっている
。全世界での費用はこの推定値よりもはるかに大きく、これらの費用の大部分は外来患者
の薬物処方に対するものである。多くの異なる種類の病気に対する抗生物質の顕著な処方
及び過剰処方が存在する。時には、病気の原因が細菌性である可能性が低いこともあるが
医師慎重になり、それでも患者に抗生物質を与えたいと思う。この抗生物質の大量使
用は薬物耐性細菌を生み出すので、大きな公衆衛生問題である。これらは、一般的な抗生
物質によって死滅させることができない細菌であり、それらは、体内で広がる重篤な感染
を引き起こす。細菌耐性、とりわけ、「スーパー細菌」と呼ばれる多剤耐性細菌株への重
大な関心が存在する。最大の問題は、これらの薬物耐性細菌に起因する感染が一般的な抗
生物質によって治療することができないということである。

0005

薬物耐性細菌感染の治療に対する市場潜在性は非常に大きい。抗生物質耐性細菌株は
、例えば、欧州連合で、年間200万人の患者に影響を及ぼすと推定される。米国では、抗
生物質耐性コストは年間200億米ドルを上回り、患者は、さらに1〜2週間の病院看護
必要とする。様々な抗生物質耐性細菌の中で、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(S. aureus
)(MRSA)はよく知られており、急性細菌性皮膚及び皮膚組織感染症(ABSSSI)を含む、皮膚
及び軟組織感染の主な原因として特定されている。MRSAは、皮膚と皮膚の接触によって容
易に感染する。これは、グラム陽性抗生物質として復活し又は開発された多くの薬物に対
する耐性も示す。世界で5300万人を上回る人々がMRSAキャリアであると推定される。米国
だけでのMRSA感染の年間コストは140億米ドルを上回る。MRSA皮膚感染は単なる一例に過
ぎないが、この症例のみの数字から、多剤耐性細菌株に起因する感染による人的コスト及
経済的コストが重大であるということが支持される。

0006

市場ニーズが満たされていないことに留意することが重要である。治療時間が短く、か
つ新しいクラスの抗生物質を同定することが難しいので、新しい抗生物質の開発は、多く
の企業にとって優先度が低い。1960年代から2011年にかけて、4つの新しいクラスの抗生
物質しか開発及び市販されなかった。現在、4つの大手製薬企業しか、新しい抗生物質を
創出する研究開発プログラムを実施していない。ちなみに、1980年代には、大企業20社が
新しい抗生物質の開発を試みていた。抗生物質研究の減少には3つの主な理由がある。新
しいクラスの抗生物質は既にかなり研究されたので、それを発見するのは難しい。店頭
入手可能な多くのジェネリック抗生物質も存在しており、企業は、これらの薬物が新しい
抗生物質からの潜在的な利益を減少させるかも知れない激しい競争をもたらすことを心配
している。新薬の開発には大変な費用と長い時間がかかるので、薬物は、特許権保護を受
け、かつジェネリック抗生物質によって満たされないニーズを満たすべきである。さらに
、新しい抗生物質が米国食品医薬品局(FDA)を含む規制当局による承認を受けるのは難し
い。

0007

最近、この問題は、スーパー細菌の数が増加しているために、より注目されている。FD
Aは、認定感染症製品(QIDP)と呼ばれる新しい製品カテゴリーを作った。このカテゴリー
の薬物は、承認審査プロセスを短縮し、独占販売の時間を(さらに5年)延長するFDAからの
特別な指定を受ける。これらの恩恵は重要である。なぜなら、これは、新しい抗生物質が
より迅速に患者に届けられ、製薬企業が新しい抗生物質を開発するより大きな経済動機
付けがあることを意味するからである。ある特別な緊急の焦点は、通常株及び抗生物質耐
性株を含む、急性細菌性皮膚及び皮膚組織感染症の治療に対するものである。これらの感
染症に対する現在の管理は切開及び排膿であり、抗生物質が細菌感染を治療することがで
きる場合には、それも投与してよい。標準的な抗生物質は耐性があるので、そのような場
合に使用される他の抗生物質は数個である。表1には、抗生物質が、その機序及び長期的
課題を含めて記載されている。

0008

表1.MRSA皮膚感染を治療するために使用される抗生物質のまとめ。

0009

これらの統計から分かるように、2つの大きな問題が存在する。局所抗生物質の数が限
られており、全てのクラスの抗生物質が、すぐに出現する耐性株のことで問題を抱えてい
る。1つの代替案は膜作用性抗微生物ペプチドであるが、これらのペプチドは広くは応
用されていない。なぜなら、これらの抗微生物ペプチドは、(アミノ酸配列が非常に長い
ために)生産コストが比較的高く、また、かねてリスク回避的な製薬企業を低分子抗生物
質に固執するようにさせる2度の臨床試験の失敗が90年代にあったからである。しかしな
がら、薬物耐性細菌の差し迫った増加とともに、新しいクラスの抗生物質に対する必要性
の認識が高まり、いくつかのクラスの抗細菌ペプチドが、現在、初期及び後期の臨床試験
に入っている。注目すべきことに、薬物耐性細菌株の出現に対する高い障壁を有する長期
持続療法の基礎としての役割を果たす膜干渉の有望さにもかかわらず、膜作用性の抗細菌
ペプチドは、現在、臨床開発されていない。

0010

ウイルスの治療も同様の課題に直面しており、ウイルスの出現及び再出現は新しい抗ウ
イルス薬を開発することができる速度を高速で上回っている。このギャップが広域スペ
トル抗ウイルス薬の開発の動機となり、エンベロープウイルス脂質二重層が重要な抗ウ
イルス物質となっている。ウイルスエンベロープを標的とする膜作用性挙動を有する低分
子が、大部分は、無差別活性を有するのに対し、抗ウイルスペプチドはより選択的であ
り、かつ新しい抗ウイルス療法の基礎を形成する強い可能性を有する。重要なのは、薬物
耐性ウイルス株の開発には非常に高い壁があるため、ウイルスエンベロープを標的とする
ことが治療的に魅力的であるということである。これは、エンベロープウイルスゲノム
にコードされているのではなく、宿主細胞由来するためである。ウイルスエンベロープ
を標的とする2つの抗ウイルスペプチドが報告されており、局所殺菌剤としての役割を果
たすことができる。しかしながら、これらのペプチドは、抗細菌活性を完全に欠いている

0011

抗感染ペプチドの臨床開発を動機付けるために、ウイルスと細菌の両方に対する広域ス
クトル活性を有するペプチドを発明することが重要である。1つの好ましい実施態様に
おいて、細菌性皮膚感染症を治療するために、局所製剤を有する抗生物質であれば、患者
及び医師にとって使いやすいであろう。しかしながら、細菌は容易に突然変異することが
できるので、局所抗生物質には深刻な問題がある。MRSA皮膚感染症を治療するために使用
される他のタイプの抗生物質は静脈内投与を必要とするか又は有効性疑問がある。市場
は、これらの問題に対処する長期的な潜在能力を有する新しい抗生物質を必要としている
理想的な抗生物質であれば、i)局所製剤; ii)突然変異の発生に対する高い障壁、iii)
弱い副作用; iv)高い有効性;及びv)広域スペクトルを有するであろう。他の適切で好適な
治療特性があれば、この種の抗生物質は、静脈内、腹腔内、皮下、局所、経口、経鼻、及
び他の投与経路を介して、ヒト及び動物における幅広い細菌、ウイルス、及び真菌感染
治療するのに好適であることができる。

0012

(ジカウイルス)

0013

高まる抗感染ペプチドの必要性の例は、世界規模の公衆衛生非常事態と宣言された、現
在進行中のジカウイルス(ZIKV)の流行である(Gullandの文献、BMJ 352, i657(2016)、Luc
ey及びGostinの文献、JAMA 315, 865(2016))。ZIKVは半世紀余り前に発見されたが、最近
まで、地理的範囲が限られ、かつヒトへの感染例が少ない、顧みられない熱帯病として分
類された(Fayeらの文献、PLoS Negl Trop Dis 8, e2636(2014))。2007年に、ミクロネシ
アのヤップ島の70%を上回る人口が感染し、これは、アフリカ又はアジア以外で最初のヒ
ト感染の症状発現となった(Duffyらの文献、New England Journal of Medicine 360, 253
6(2009))。2016年には、ZIKVの世界的広がりが少なくとも4つの大陸で流行レベルに達し
ギランバレー症候群などの神経損傷(Cao-Lormeauらの文献、The Lancet(2016))及びZ
IKV感染と新生児の間での小頭症の増加との関連(Mlakarらの文献、New England Journal
of Medicine 374, 951(2016))を含む、循環株によって引き起こされる病原性臨床症状に
対する懸念が増大している。さらに、の媒介並びにヒトの血液感染及び性感染を含むい
くつかの感染経路が考えられる(Mussoらの文献、Emerging Infectious Diseases 21, 359
(2015))。ウイルスが世界中に広がるペース加速を考慮すると、ZIKV感染を予防し又は
鈍化させるための対策欠如が大きな課題であり、現在、承認されているワクチン又は治
療法はない(Maloneらの文献、PLoS Negl Trop Dis 10, e0004530(2016))。

0014

ZIKVはフラビウイルス科ファミリーメンバーであり、デングウイルス黄熱病ウイル
ス、日本脳炎ウイルス、及び西ナイルウイルスに関連する蚊媒介性フラビウイルスである
(Chanらの文献、Journal of Infection,(2016))。他のフラビウイルスと同様、ZIKVは、
約11,000塩基ゲノムを保有するエンベロープ型プラス鎖RNAウイルスである(Mukhopad
hyayらの文献、Nature Reviews Microbiology 3, 13(2005))。RNAゲノムはカプシドタン
パク質とともにパッケージングされており、脂質二重層に埋め込まれたエンベロープ(E)
糖タンパク質、膜(M)タンパク質、及び前駆体膜(prM)タンパク質からなる20面体に閉
じ込められている(Lindenbachらの文献、フラビウイルス科(Flaviviridae)、p 712-746。
フィールズのウイルス学(FieldsVirology) 1(2013))。フラビウイルス粒子は、3つの形
態−未成熟(非感染性)、成熟(感染性)、又は宿主膜結合状態−で存在し、成熟過程は、ス
パイク状の表面形態から滑らかな表面形態への構造変化を伴う。感染性ZIKV粒子が球状で
、約40〜55nmの直径であることは以前から知られている(Dickの文献、Transactions of t
he Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene 46, 521(1952))。

0015

最近、低温電子顕微鏡法を用いて、Sirohiらは、ZIKV粒子の構造が他のフラビウイルス
の構造と類似していることを示す一方で、ZIKV Eタンパク質が、抗体に対する感度に影響
を及ぼし得る融合ループの近くに特徴のある高可変領域を有することに言及した(Sirohi
らの文献、Science 352, 467(2016))。さらに、Kostyuchenkoらは、ZIKVと他のフラビウ
イルスの構造的類似性を報告し、また、ZIKV粒子がコンパクトな構造のために特に高い熱
定性を示すことを特定した(Kostyuchenkoらの文献、熱に安定なジカウイルスの構造(St
ructure of the thermally stable Zika virus.)、Nature先行オンライン発表、doi:10.1
038/nature17994 (2016))。ZIKV粒子の高い構造的安定性を考慮すると、ZIKV粒子を不安
定化する治療薬疾患転帰を軽減し又はウイルスの拡散を制限するための有用な薬剤であ
ることが示唆される(Kostyuchenkoらの文献、熱に安定なジカウイルスの構造(Structure
of the thermally stable Zika virus.)、Nature先行オンライン発表、doi:10.1038/natu
re17994(2016))。実際、Wang及びShiも、ウイルス粒子に直接的に干渉するフラビウイル
侵入阻害剤の開発を推奨している(Wangの文献、ACS感染性疾患1, 428(2015))。

0016

この目標に向かって、フラビウイルス広域中和抗体は、未成熟ウイルス粒子のZIKV Eタ
ンパク質に結合し、かつZIKV感染を防御することが示されたが、この防御は、補体依存的
エフェクター機能を介して生じ得る(Daiらの文献、Cell Host & Microbe 19, 696(2016))
血漿試料中のZIKVを光感受性アモトサレン挿入剤紫外線A照射組合せへの曝露によ
って不活化することができることも報告されている(Aubryらの文献、Transfusion 56, 33
(2016))。しかしながら、ウイルス侵入を予防するという文脈においてZIKV粒子を不安定
化する抗ウイルス剤、特に、治療的に選択的でもあり、広範囲に適用可能でもある抗ウイ
ルス剤の同定にはまだ至っていない。この点で、エンベロープ型ウイルスを包囲する脂質
膜の破壊はウイルス侵入阻害剤の開発に向けた新たなアプローチであり、高い選択性及び
効力でこの目標を達成する膜作用性化合物を同定する強い動機付けがある(Vigantらの文
献、Nature Reviews Microbiology 13, 426(2015)、Jackmanらの文献、「感染症用途のナ
ノメディシン:ウイルス感染の広域スペクトル治療に向けたイノベーション(Nanomedicine
for Infectious Disease Applications: Innovation towardsBroad‐Spectrum Treatme
nt of Viral Infections)」、Small 12, No. 9(2016): 1133-1139, (2015))。

0017

(3.概要)
一態様において、本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドである。具体的な実施態
様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、広域スペクトルの抗ウイルス活性
及び抗細菌活性を保有する一方で、ヒト細胞株及び内細菌に対する低い細胞毒性を示す
。特定の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、10を超える治療指
数を有する。別の具体的な実施態様において、該抗感染ペプチドは水性溶液中で可溶性
ある。

0018

一実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、表2Aに示されるペプチ
ドを含むか、該ペプチドから本質的になるか、又は該ペプチドからなる。別の実施態様に
おいて、抗感染ペプチドは長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ表2Aに示されるペプチ
ドのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド
は、表2Bに示されるペプチドを含むか、該ペプチドから本質的になるか、又は該ペプチド
からなる。別の実施態様において、抗感染ペプチドは長さが16〜26アミノ酸残基であり、
かつ表2Bに示されるペプチドのアミノ酸配列を含む。いくつかの実施態様において、本明
細書に記載される抗感染ペプチドは、ペグ化されるか又は親水性ポリマーを含むように修
飾される。ある実施態様において、抗感染ペプチドは、ステープル化される(stapled)か
、又は脂質化される。いくつかの実施態様において、抗感染ペプチドは、Dアミノ酸、Lア
ミノ酸、又はこれらの組合せを含む。

0019

別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、
W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番
号12)。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、
かつ以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は
、W又はKであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号13)。別の実施態様において、
抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はW
であり;かつX6は、K又はAである)(配列番号14)。別の実施態様において、抗感染ペプチド
は、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号15)。別の実施態様において、
抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号16)。別の実施態様
において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配
列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号17)。別の実施態様にお
いて、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配列を
含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号19)。

0020

別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、
W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番
号12)。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は
、W又はKであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号13)。別の実施態様において、
抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はW
であり;かつX6は、K又はAである)(配列番号14)。別の実施態様において、抗感染ペプチド
は、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号15)。別の実施態様において、
抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号16)。別の実施態様
において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号17)。別の実施態様にお
いて、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号19)。

0021

別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、表4に示されるペプ
チドを含むか、該ペプチドから本質的になるか、又は該ペプチドからなる。別の実施態様
において、抗感染ペプチドは長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ表4に示されるペプ
チドのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26ア
ミノ酸残基であり、かつ以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、長さが16〜26アミノ酸残基であり、かつ以
下のアミノ酸配列を含む:



0022

別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染性は、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



。別の実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



0023

一実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、
該ペグ化ペプチドは、表2Aに示されるペプチドを含むか、該ペプチドから本質的になるか
、又は該ペプチドからなる。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチ
ドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、表2Bに示されるペプチドを含むか、該
ペプチドから本質的になるか、又は該ペプチドからなる。

0024

別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、
W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番
号12)。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチド
であり、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(P
EG)ポリマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペ
プチドは、以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は
、W又はKであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号13)。別の実施態様において、
本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1
つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、長さ
が16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列を
含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はW
であり;かつX6は、K又はAである)(配列番号14)。別の実施態様において、本明細書に記載
される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそ
れより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、長さが16〜26アミノ
酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号15)。別の実施態様において、
本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1
つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、長さ
が16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列を
含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号16)。別の実施態様
において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプ
チドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結さ
れた、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミ
ノ酸配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号17)。別の実施態様にお
いて、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチド
は、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された
、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸
配列を含む:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号19)。

0025

別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



(ここで、X1は、S、G、又はAであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4は、
W又はLであり; X5は、W、K、A、又はLであり;かつX6は、W、K、L、又はAである)(配列番
号12)。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチド
であり、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(P
EG)ポリマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列
からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり; X4はWであり; X5は
、W又はKであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号13)。別の実施態様において、
本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1
つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結されたペプチ
ドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3はVであり、X4はWであり; X5はW
であり;かつX6は、K又はAである)(配列番号14)。別の実施態様において、本明細書に記載
される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそ
れより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結されたペプチドを含み、ここ
で、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号15)。別の実施態様において、
本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1
つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結されたペプチ
ドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号16)。別の実施態様
において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプ
チドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結さ
れたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W又はAであり;かつX6は、W、K、又はAである)(配列番号17)。別の実施態様にお
いて、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチド
は、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された
ペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からなる:



(ここで、X1は、S又はGであり; X2は、S又はGであり; X3は、V又はIであり、X4はWであり
; X5は、W、K、又はAであり;かつX6は、W又はKである)(配列番号19)。

0026

別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、表4に示されるペプチドを含むか、該ペプチドから本質的になる
か、又は該ペプチドからなる。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプ
チドはペグ化ペプチドであり、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリ
エチレングリコール(PEG)ポリマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチド
を含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結された、長さが16〜26アミノ酸残基のペプチドを含み、ここで、該ペプチド
は、以下のアミノ酸配列を含む:



0027

別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



。別の実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化ペプチドであり
、該ペグ化ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのポリエチレングリコール(PEG)ポ
リマーに連結されたペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列からな
る:



0028

いくつかの実施態様において、本明細書に記載されるペグ化ペプチドは、500〜5000ダ
トン分子量範囲の1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーを含む。ある実施態様
において、該PEGポリマーは分岐状である。他の実施態様において、該PEGポリマーは非分
岐状である。

0029

ある実施態様において、抗感染ペプチドのアミノ酸残基はLアミノ酸である。いくつか
の実施態様において、抗感染ペプチドのアミノ酸残基はDアミノ酸である。ある実施態様
において、抗感染ペプチドのアミノ酸残基はDアミノ酸とLアミノ酸の混合物である。

0030

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチド
担体とを含む組成物である。ある実施態様において、該組成物は、微生物増殖阻害
るのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。いくつかの実施態様において、該組成物は、ウ
イルス複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において
、該担体は、蒸留水などの水性溶液である。ある実施態様において、該組成物は医薬組成
物であり、該担体は医薬として許容し得る担体である。医薬組成物は、任意の投与経路、
例えば、局所、皮下、静脈内、又は腹腔内用に製剤化することができる。具体的な実施態
様において、医薬組成物は、局所投与用に製剤化される。別の具体的な実施態様において
、医薬組成物は、局所投与用にゲルとして製剤化され、ここで、抗感染ペプチドの有効量
は、ゲル製剤中、0.1%〜5%である。

0031

別の態様において、本明細書に提供されるのは、200mg〜300mgの本明細書に記載される
抗感染ペプチドを含む凍結乾燥組成物を含有するバイアルである。具体的な実施態様にお
いて、本明細書に提供されるのは、医薬組成物を含有するバイアルであり、ここで、該医
薬組成物は、1mlの水性溶液(例えば、滅菌水)中に、200mg〜300mgのペプチドを含む。

0032

別の態様において、本明細書に提供されるのは、微生物増殖、複製、又は感染性を阻害
する方法であって、該微生物を、本明細書に記載される抗感染ペプチドの有効量と接触さ
せることを含む、方法である。該微生物は、インビボインビトロ、又はエクスビボのも
のであり得る。具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、細菌増殖を阻害
する方法であって、該細菌を、本明細書における抗感染ペプチドの有効量と接触させるこ
とを含む、方法である。該細菌は、インビボ、インビトロ、又はエクスビボのものであり
得る。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、細胞内でのウイルス
複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、本明細書に記載される抗感染
ペプチドの有効量と接触させることを含む、方法である。該細胞は、インビボ、インビト
ロ、又はエクスビボのものであり得る。

0033

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象において、微生物感染を治療する
か又は微生物に関連もしくは起因する疾患を治療もしくは予防する方法であって、該対象
に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される医薬組成物を投与す
ることを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内で
の微生物感染を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド
又は本明細書に記載される医薬組成物を投与することを含む、方法である。別の実施態様
において、本明細書に提供されるのは、微生物感染に起因又は関連する対象の疾患を予防
する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載
される医薬組成物を投与することを含む、方法である。いくつかの実施態様において、本
明細書に開示される方法に従って対象に投与される抗感染ペプチドの有効量は、1日に10m
g〜300mgのペプチドの用量である。ある実施態様において、本明細書に開示される方法に
従って対象に投与される抗感染ペプチドの有効量は、1日2回の10mg〜300mgのペプチドの
用量である。該抗感染ペプチド又は医薬組成物は、任意の経路で対象に投与することがで
きる。具体的な実施態様において、該抗感染ペプチドは、対象に、皮下、局所、静脈内、
又は腹腔内投与される。

0034

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象において、細菌感染を治療するか
又は細菌に関連もしくは起因する疾患を治療もしくは予防する方法であって、該対象に、
本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される医薬組成物を投与するこ
とを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での細
菌感染を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本
明細書に記載される医薬組成物を投与することを含む、方法である。別の実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、細菌感染に起因又は関連する対象の疾患を予防する方法
であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される医
薬組成物を投与することを含む、方法である。別の実施態様において、本明細書に提供さ
れるのは、対象内での細菌増殖を阻害する方法であって、該対象に、本明細書に記載され
る抗感染ペプチド又は本明細書に記載される医薬組成物を投与することを含む、方法であ
る。いくつかの実施態様において、本明細書に開示される方法に従って対象に投与される
抗感染ペプチドの有効量は、1日に10mg〜300mgのペプチドの用量である。ある実施態様に
おいて、本明細書に開示される方法に従って対象に投与される抗感染ペプチドの有効量は
、1日2回の10mg〜300mgのペプチドの用量である。該抗感染ペプチド又は医薬組成物は、
任意の経路で対象に投与することができる。具体的な実施態様において、該抗感染ペプチ
ドは、対象に、皮下、局所、静脈内、又は腹腔内投与される。

0035

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象において、ウイルス感染を治療す
るか又はウイルスに関連もしくは起因する疾患を治療もしくは予防する方法であって、該
対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される医薬組成物を投
与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象
内でのウイルス感染を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペ
プチド又は本明細書に記載される医薬組成物を投与することを含む、方法である。別の実
施態様において、本明細書に提供されるのは、ウイルス感染に起因又は関連する対象の疾
患を予防する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細
書に記載される医薬組成物を投与することを含む、方法である。いくつかの実施態様にお
いて、本明細書に開示される方法に従って対象に投与される抗感染ペプチドの有効量は、
1日に10mg〜300mgのペプチドの用量である。ある実施態様において、本明細書に開示され
る方法に従って対象に投与される抗感染ペプチドの有効量は、1日2回の10mg〜300mgのペ
プチドの用量である。該抗感染ペプチド又は医薬組成物は、任意の経路で対象に投与する
ことができる。具体的な実施態様において、該抗感染ペプチドは、対象に、皮下、局所、
静脈内、又は腹腔内投与される。

0036

ある実施態様において、微生物は細菌である。いくつかの実施態様において、細菌はグ
ラム陽性である。グラム陽性細菌は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、腸球菌(
例えば、エンテロコッカスフェカーリス(Enterococcus faecalis))、連鎖球菌(例えば
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumonia))、クロストリジウムディフィシル(Clostri
dium difficile)、プロピオニバクテリウムアクネス(Propionibacterium acnes)、又は
炭疽菌(Bacillus anthracis)であり得る。他の実施態様において、細菌はグラム陰性であ
る。グラム陰性細菌は、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、モラクセラカタラーリス(M
oraxella catarrhalis)、又はインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)であり得る。
具体的な実施態様において、細菌は、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌メチシリン耐性
黄色ブドウ球菌、バンコマイシン感受性腸球菌、バンコマイシン耐性腸球菌ペニシリン
感受性肺炎連鎖球菌、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌、シプロフロキサシン耐性菌、又はク
リンダマイシン耐性菌である。

0037

ある実施態様において、ウイルスは、フラビウイルス科、トガウイルス科フィロウ
ルス科、レトロウイルス科アレナウイルス科ブニヤウイルス科、又はポックスウイル
ス科ファミリーに属するウイルスである。具体的な実施態様において、ウイルスは、デン
グウイルス、チクングニヤウイルスエボラウイルスHIV、又はインフルエンザウイル
スである。

0038

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチド
を含む消毒溶液又は組成物である。別の態様において、本明細書に提供されるのは、無生
物体又は生物材料消毒する方法であって、該物体を消毒溶液又は組成物と接触させるこ
とを含む、方法である。具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、無生物
体又は生物材料を消毒する方法であって、該物体を、本明細書に記載される抗感染ペプチ
ドを含有するワイプと接触させることを含む、方法である。

0039

別の態様において、本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドとの結合又は該ペプチ
ドによるコーティングを含む、無生物表面又は生物表面である。
(3.1専門用語)

図面の簡単な説明

0040

(4.図面の簡単な説明)
図1A、図1B、及び図1C。図1A:ウイルス中和は、ウイルス粒子を直接溶解させることにより生じ、それにより、ウイルス感染が予防される(「ウイルス侵入阻害」)。図1B:円二色性スペクトルを、バッファー(点線)、50v/v%の2,2,2-トリフルオロエタノール(TFE)(実線)、及びPOPC脂質小胞(破線)中の抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)について25℃で記録した。図1C:モル分率分配係数、Kxは、抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)の平均小胞直径の関数(n=3の独立した実験についての平均±標準偏差)として提示されている。NDは、分配が最小限であるために分配係数を決定することができなかった場合の未決定を意味する。

0041

図2A、図2B、図2C、及び図2D。図2A:プラーク減少アッセイにおけるペプチド濃度の関数としてのZIKV株FSS13025に対する抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)の中和効力。図2B:ウイルス収量減少アッセイにおけるペプチド濃度の関数としてのZIKV株FSS13025に対する抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)の中和効力。図2C: 50μMの抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)で処理した後の、%生細胞として表された、様々な細胞株細胞生存能力。図2D: 50μMの抗感染ペプチドTSG001(配列番号1)で処理した後の膣内微生物叢細菌増殖阻害の評価。黒の棒(陰性対照;ペプチドなし)、白の棒(50μMのTSG001による処理)、破線の棒(陽性対照;抗生物質処理)。

0042

図3A及び図3B:QCM-D(図3A)周波数及び(図3B)エネルギー散逸反応速度曲線は、TSG001ペプチド(配列番号1)、AHペプチド(配列番号10)、又はC5Aペプチド(配列番号11)と表面に吸着した小胞(50mol%DOPC及び50mol%コレステロール)の相互作用を捉えている。矢印は、吸着小胞層にペプチドを添加した時点を示している。

0043

(5.詳細な説明)
デングウイルス(DENV)、チクングニヤウイルス、黄熱病ウイルスリフトバレー熱ウイ
ルス、及び日本脳炎ウイルスを含む、多くの臨床的に重要なウイルス(例えば、ジカウイ
ルス)に対する、0.5〜3μM又は1〜3μMの範囲のEC50値の、強力な広域スペクトルの抗感
染活性を有する、短い両親媒性ペプチドが開発されている。際立つことに、このペプチド
は、メリチンに対する同程度の抗細菌活性及びはるかにより魅力的な治療プロファイル(
低い細胞毒性;>50μM)とともに、黄色ブドウ球菌皮膚細菌に対する強力な抗細菌活性(例
えば、6μM又は1.5μMのMIC値)も示す。これは、他の多くの医学的に重要な細菌に対して
も作用する。薬物候補として、このペプチドは、それが、薬物耐性細菌株及びウイルス株
進化に対する高い障壁を伴う膜破壊機構によって作用するので、特に魅力的である。こ
れは、強力な広域スペクトルの抗ウイルス及び抗細菌活性を有する最初の公知のペプチド
である。

0044

本明細書に記載されるペプチドは、強力な抗ウイルス及び抗細菌活性を有することが知
られている唯一のペプチドである。競合相手の抗ウイルスペプチドは、抗細菌活性がほぼ
ゼロである。該ペプチドは、限定されないが、フラビウイルス科、トガウイルス科、フィ
ロウイルス科、レトロウイルス科、及びオルトミクソウイルス科ファミリーのメンバーを
含む、医学的及び生体防御的に重要な多くのウイルスを標的とする。例示的なウイルスと
しては、デング、チクングンヤ、エボラ、HIV、ジカウイルス、及びインフルエンザが挙
げられる。作用機序は、該ペプチドが標準細菌株及び抗生物質耐性細菌株を標的とするの
を可能にする。該ペプチドは、古典的な抗微生物ペプチド(多くの場合、1未満)と比較し
て、優れた治療指数(病原体に応じて、通常10を上回る)を有する。該ペプチドは、診療所
のほとんどの治療用ペプチドと比較して、短いアミノ酸配列を有する(例えば、Rocheによ
って市販されている抗HIV薬エンフュヴィルタイドの36アミノ酸と比べて、16アミノ酸)。
該ペプチドは水に非常に溶けやすく、製剤化しやすい。競合相手の抗ウイルスペプチドは
難溶性であり、製剤化に有機溶媒を必要とする。細菌及びウイルスは、製品(本明細書に
記載される抗感染ペプチド)に対して耐性を持つようになるには非常に高い障壁を有する(
事実上、ゼロ)。

0045

(5.1抗感染ペプチド)
本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチド(例えば、合成ペプチド)である。具体的な
実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、表2Aもしくは表2Bに掲載
れているアミノ酸配列を含むか又は該アミノ酸配列からなる。具体的な実施態様において
、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、表2A又は表2Bに掲載されているアミノ酸配列
から本質的になる。

0046

表2A.抗感染ペプチド

0047

表2B.抗感染ペプチド

0048

業者であれば理解しているように、アミノ酸は、アミノ酸残基の化学的及び物理的特
性に応じて、様々なクラスに分類することができる。例えば、その側鎖に基づいて、親水
性又は極性アミノ酸に分類されるアミノ酸残基もあれば、疎水性又は非極性アミノ酸アミ
ノ酸に分類されるアミノ酸残基もある。「極性アミノ酸」という用語は、当業者に公知の
用語である。通常、「極性アミノ酸」は、生理的pHで荷電性又は非荷電性であり、かつ通
常、親水性である側鎖を有する親水性アミノ酸を指す。つまり、それらは、水性溶液によ
って引き付けられるアミノ酸側鎖を有する。極性アミノ酸の例としては、アスパラギン酸
グルタミン酸グルタミンリジンアルギニンヒスチジンアスパラギンセリン
トレオニン、及びチロシンが挙げられる。疎水性アミノ酸は当業者に公知である。通常
、疎水性アミノ酸は、脂肪族側鎖又は芳香族側鎖を有するものにさらに分類することがで
きる。脂肪族アミノ酸及び芳香族アミノ酸は当業者に公知である。通常、脂肪族アミノ酸
は、水素原子及び炭素原子を含有する側鎖を有する。脂肪族アミノ酸の例としては、アラ
ニン、イソロイシンプロリン、及びバリンが挙げられる。通常、芳香族アミノ酸は、芳
香環を含有する側鎖を含有する。芳香族アミノ酸の例としては、フェニルアラニンチロ
シン、ヒスチジン、及びトリプトファンが挙げられる。場合により、アミノ酸は、サイズ
が小さいために、小アミノ酸に分類される。小アミノ酸の例としては、アラニン、システ
イン、グリシン、プロリン、セリン、及びトレオニンが挙げられる。

0049

当業者であれば、アミノ酸を類似の化学的及び物理的特性を有するアミノ酸と置換し得
ることを理解しているであろう。これらの置換は、通常、保存的置換と呼ばれる。特定の
実施態様において、保存的置換は、ペプチドの構造もしくは機能、又はその両方を変化さ
せない。例えば、疎水性アミノ酸を別の疎水性アミノ酸に置換することができ、中性親水
性アミノ酸を別の中性親水性アミノ酸に置換することができ、酸性アミノ酸を別の酸性
ミノ酸に置換することができ、塩基性アミノ酸を別の塩基性アミノ酸に置換することがで
き、芳香族アミノ酸を別の芳香族アミノ酸に置換することができ、などである。保存的ア
ミノ酸置換の例は、以下の表3の通りである。

0050

表3

0051

具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、表4に掲載され
ているアミノ酸配列を含むか又は該アミノ酸配列からなる。

0052

表4.抗感染ペプチドTSG001〜TSG009のアミノ酸配列。

0053

具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列を含むか又は該ア
ミノ酸配列からなる



0054

具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、表4に掲載され
ているアミノ酸配列から本質的になる。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチド
は、以下のアミノ酸配列から本質的になる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的になる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的に
なる



。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、以下のアミノ酸配列から本質的になる



0055

具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に開示
されるペプチド配列、並びに第6節に記載されるペプチドの基本的な構造的及び機能的特
徴に対して顕著な影響を与えない追加のアミノ酸残基(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8
、9、又は10アミノ酸残基)を含む。例えば、当業者に公知の技法、例えば、第5.8節及び/
又は第6節に記載される技法によって評価したとき、該追加のアミノ酸残基は、該ペプチ
ドのEC50及びCC50に対して顕著な影響を与えず、第6節に記載されるペプチドの構造は維
持される。特定の実施態様において、該追加のアミノ酸残基は、EC50を5倍を超えては増
大させず、かつCC50を5倍を超えては減少させない。

0056

具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載
されるペプチドを含み、かつ長さが16〜26アミノ酸残基である。具体的な実施態様におい
て、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、か
つ長さが16アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感
染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ長さが17アミノ酸残基である
。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載
されるペプチドを含み、かつ長さが18アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、
本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ長
さが19アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペ
プチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ長さが20アミノ酸残基である。具
体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載され
るペプチドを含み、かつ長さが21アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、本明
細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ長さが
22アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチ
ドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ23アミノ酸残基である。具体的な実施
態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチド
を含み、かつ長さが24アミノ酸残基である。具体的な実施態様において、本明細書に提供
される抗感染ペプチドは、本明細書に記載されるペプチドを含み、かつ長さが25アミノ酸
残基である。具体的な実施態様において、本明細書に提供される抗感染ペプチドは、本明
細書に記載されるペプチドを含み、かつ長さが26アミノ酸残基である。

0057

ある実施態様において、抗感染ペプチドは、表2A、表2B、又は表4のアミノ酸配列を含
むが、1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの連続するアミノ酸がN末端又はC末端から欠失して
いる。いくつかの実施態様において、抗感染ペプチドは、表2A、表2B、又は表4のアミノ
酸配列を含むが、1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの連続するアミノ酸がN末端から欠失し、
かつ1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの連続するアミノ酸がC末端から欠失している。

0058

ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは(直接的に又は間接
に)ペプチドタグ(例えば、HISタグ又はFLAGタグ)に連結される。いくつかの実施態様にお
いて、リンカー配列(例えば、1〜5、1〜10、又は5〜10アミノ酸リンカー、例えば、グリ
シンリンカー)は、ペプチドタグを本明細書に記載される抗感染ペプチドに連結するため
に使用される。他の実施態様において、ペプチドタグは、抗感染ペプチドに直接的に連結
される。ペプチドタグと抗感染ペプチドの連結は、共有結合的であっても、非共有結合的
であってもよい。

0059

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドのアミノ酸残基はL
アミノ酸である。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドのア
ミノ酸残基はDアミノ酸である。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感
染ペプチドのアミノ酸残基はDアミノ酸とLアミノ酸の混合物である。具体的な実施態様に
おいて、本明細書に記載される抗感染ペプチドのアミノ酸配列はLアミノ酸を含有する。
具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドのアミノ酸配列はDア
ミノ酸を含有する。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドの
アミノ酸配列はDアミノ酸とLアミノ酸の混合物を含有する。

0060

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド(第5.1節、第5.2節
、及び第6節参照)は、1つ、2つ、又はそれより多くのアミノ酸誘導体を含む。例えば、具
体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1つ、2つ、又はそれ
より多くの天然に存在しない又は遺伝的にコードされていないアミノ酸を含む。遺伝的に
コードされていないアミノ酸の非限定的な例としては、α-アミノヘキサン酸、α-アミノ
吉草酸、1,2,3,4-テトラヒドロ-イソキノリン-3-カルボン酸、2,3,-ジアミノ酪酸、2,3-
ジアミノプロピオン酸、2,4-ジアミノ酪酸、2-フルオロフェニルアラニン、3-ベゾチエ
ル(bezothienyl)アラニン、3-フルオロフェニルアラニン、4-クロロフェニルアラニン、4
-フルオロフェニルアラニン、A-2-チエニルアラニン、A-アラニン、A-アミノイソ酪酸
シトルリンシクロヘキシルアラニン、ヘニルグリシン(henylglycine)、ホモアルギニン
ホモシステインホモセリンメチオニンスルホキシド、N-アセチルリジン、N-アミノ
フェニルアラニン、N-メチルグリシン、N-メチルイソロイシン、N-メチルバリン、ナフチ
ルアラニン、ノルロイシンオルニチンペニシラミンピリジルアラニン、t-ブチル
ラニン、及びt-ブチルグリシンが挙げられる。

0061

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1つ、2つ、又は
それより多くの修飾されたペプチド結合を含む。修飾されたペプチド結合の非限定的な例
としては、-CH2NH-、-CH2S-、-CH2-CH2、-CH=CH-(シス及びトランス)、-COCH2-、-CH(OH)
CH2-、並びに-CH2SO-が挙げられる。

0062

側鎖架橋は、ペプチドらせんを安定化及び/又は模倣することを目的とする数多くの戦
略のうちの1つである。ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは
ステープル化ペプチドである。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染
ペプチドは、1つ2つ、3つ、又はそれより多くのステープルを含む。ステープル化ペプチ
ド及びステープル化ペプチドを産生する方法の説明については、例えば、その各々が引用
により本明細書中に組み込まれる、米国特許出願公開第2010/0093086A1号及びBirdらの文
献、「炭化水素二重ステープル化は長いペプチド治療剤タンパク質分解的不安定化を改
善する(Hydrocarbon double-stapling remedies the proteolytic instability of a len
gthy peptide therapeutic.)」、PNAS 107(32): 14093-14098(2010)を参照されたい。

0063

いくつかの実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは脂質化される。
具体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くの脂質又は脂肪酸が該ペプチド
に付加される。ペプチド脂質化及びペプチドを脂質化する方法の説明については、例えば
、その各々が引用により本明細書中に組み込まれる、例えば、Zhang及びBulajの文献、「
脂質化によってペプチドを薬物リードに変換する(Converting peptides into drug leads
by lipidation)」、Curr. Med. Chem. 19(11): 1602-1618(2012)、並びにWardらの文献
、「ペプチド脂質化は構造を安定化して、生体機能を増強する(Peptide lipidation stab
ilizes structure to enhance biological function.)」、Mol. Metabol. 2(4): 468-479
(2013)を参照されたい。

0064

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはペグ化される。本
明細書に記載されるペプチドのペグ化の説明については、第5.2節及び第6節を参照された
い。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは(直接的に
又は間接的に)親水性ポリマーに連結される。親水性ポリマーの説明については、第5.2節
を参照されたい。

0065

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載
される微生物のうちの1つ、2つ、又はそれより多くに対して効果がある。例えば、本明細
書に記載される抗感染ペプチド又はそのような抗感染ペプチドを含む組成物(第5.4参照)
は、以下の結果:(i)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多
くの増殖の阻害;(ii)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多
くの複製の阻害;(iii)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより
多くの死滅;(iv)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多くの
感染の治療;(v)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多くの
感染の予防;(vi)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多くに
起因もしくは関連する疾患の治療;(vii)第5.7節に記載される微生物のうちの1つ、2つ、
もしくはそれより多くに起因もしくは関連する疾患の予防;(viii)無生物体表面もしくは
生物表面の消毒;及び/又は(viii)無生物体もしくは生物材料の消毒のうちの1つ、2つ、又
はそれより多くを達成するのに効果がある。具体的な実施態様において、本明細書に記載
される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載されるウイルスファミリーのうちの1つ、2つ、
又はそれより多くに対して効果がある。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載
される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載されるウイルスのうちの1つ、2つ、又はそれよ
り多くに対して効果がある。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペ
プチドは、第5.7節に記載される細菌ファミリーのうちの1つ、2つ、又はそれより多くに
対して効果がある。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチ
ドは、第5.7節に記載される細菌のうちの1つ、2つ、又はそれより多くに対して効果があ
る。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節
に記載されるウイルスファミリーのうちの1つ、2つ、又はそれより多く及び第5.7節に記
載される細菌ファミリーのうちの1つ、2つ、又はそれより多くに対して効果がある。別の
具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載さ
れるウイルスファミリーのうちの1つ、2つ、又はそれより多く及び第5.7節に記載される
細菌のうちの1つ、2つ、又はそれより多くに対して効果がある。別の具体的な実施態様に
おいて、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載されるウイルスのうち
の1つ、2つ、又はそれより多く及び第5.7節に記載される細菌ファミリーのうちの1つ、2
つ、又はそれより多くに対して効果がある。別の具体的な実施態様において、本明細書に
記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載されるウイルスのうちの1つ、2つ、又はそ
れより多く及び第5.7節に記載される細菌のうちの1つ、2つ、又はそれより多くに対して
効果がある。別の具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、
膣内微生物叢に対して効果がない。例えば、具体的な実施態様において、本明細書に記載
される抗感染ペプチドは、膣内微生物叢の細菌に対して50μM超のMICを有する。具体的な
実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、膣内微小環境の1つ、2つ、
又はそれより多くの細菌に対して効果がない。具体的な実施態様において、膣内微小環境
の細菌は、ラクトバチルス・イエンセニイ(Lactobacillus jensenii)である。具体的な実
施態様において、膣内微小環境の細菌は、ラクトバチルス・クリスパトゥス(Lactobacill
us crispatus)である。具体的な実施態様において、膣内微小環境の細菌は、ラクトバチ
ルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)である。

0066

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは両親媒性らせんで
ある。具体的な実施態様において、該抗感染ペプチドはわずかにらせん状である。具体的
な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、蒸留水中0.1〜0.5及びリ
ン酸緩衝生理食塩水中0.1〜0.6のヘリシティ率を有する。ヘリシティ率は、当業者に公知
の又は本明細書に記載される任意の技法を用いて決定することができる。例えば、円二色
性を以下のように使用することができる: CD実験を1mm路長石英キュベット(Hellma)を
用いてAVIV Model 420分光計(AVIV Biomedical, Lakewood, NJ, USA)で実施する。スペク
トルデータを0.5nmのステップサイズ及び4sの平均化時間収集する。全てのスペクトル
を、1-nmの帯域幅を用いて190〜260nmまで25℃で記録し、3回のスキャンにわたって平均
化する。CDスペクトルを50μMのペプチドへの2.5mMのPOPC脂質小胞の添加の前及び後に記
録する。バッファーのみ又はリポソームのみでのベースラインスキャンも同じ機器設定
用いて実施し、この寄与をペプチドに関するそれぞれのデータスキャンから差し引いた。
補正されたスペクトルは、平均残基モル楕円率(Θ)で表され、ペプチドのヘリシティ率は
、以下のように計算される:
fH=([Θ]222-3,000)/(-36,000-3000)(ここで、[Θ]222は、222nmでのモル楕円率である)
。ヘリシティ率を決定するための技法の説明については、例えば、本明細書中に組み込ま
れる、J. D. Morrisett、J. S. David、H. J. Pownall、A. M. Gotto Jrの文献、アポ
ポタンパク質(apoLP-アラニン)とホスファチジルコリンとの相互作用(Interaction of an
apolipoprotein (apoLP-alanine) with phosphatidylcholine.)、Biochemistry 12, 129
0-1299(1973)を参照されたい。

0067

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、双性イオン脂質
小胞中で顕著ならせん誘起(例えば、20%を超える増加)を受ける。つまり、溶液中の(PBS
中の)その二次構造状態から脂質膜に挿入されたときの(PBS中の)その二次構造状態へとヘ
リシティが増加する。ペプチドのヘリシティが脂質膜中でより大きくなる場合、ペプチド
はより安定となるので、会合して脂質膜に入ることを好む。具体的な実施態様において、
抗感染ペプチドは、双性イオン脂質小胞中で21%〜50%又は21%〜30%増のらせん誘起を
受ける。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、双性イオン脂質小胞中で、
下の表5に示されるらせん誘起を受ける。具体的な実施態様において、本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチドは、フォールディングされて、双性イオン脂質小胞中でα-ヘリック
ス状態になる。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、双
イオン脂質小胞中で83%のヘリシティを有する。具体的な実施態様において、らせん誘
起は、円二色性によって決定される(例えば、第5.8節を参照)。他の実施態様において、
らせん誘起は、タンパク質アルゴリズム又はFTIR分光法を用いて決定される。FTIR分光法
の説明については、例えば、Haris、Parvez I.、及びDennis Chapmanの文献、「フーリエ
変換IR分光法を用いたペプチドの立体構造解析(The conformational analysis of peptid
es using Fourier transform IR spectroscopy.)」、Biopolymers 37.4(1995): 251-263
を参照されたい。

0068

表5

0069

任意の特定の理論に束縛されるものではないが、具体的な実施態様において、本明細書
に記載される抗感染ペプチドは、例えば、小さいエンベロープ型ウイルスなどの、高度に
湾曲した膜に対して優先的に活性がある膜湾曲センサーとして働く。例えば、具体的な実
施態様において、該抗感染ペプチドは、双性イオン脂質二重層中への強い分配を示す。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、直径200nm未満の高
湾曲の双性イオン脂質小胞について、約105の脂質-水分配係数(別名、分配定数)を有する
。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、より大きい小胞
中にごくわずかしか分配されない。ごくわずかな分配は、1×104未満の脂質-水分配係数
を意味する。具体的な実施態様において、双性イオン1-パルミトイル-2-オレオイル-sn-
グリセロ-3-ホスホコリン脂質二重層中への該ペプチドの分配は、蛍光分光法によって決
定される(例えば、第5.8節を参照)。

0070

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドはカチオン性である
。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、+1の正味電荷
有する。例えば、TSG001(配列番号1)、TSG002(配列番号2)、TSG004(配列番号4)、及びTSG
005(配列番号5)の各々は、+1の正味電荷を有する。他の具体的な実施態様において、本明
細書に記載される抗感染ペプチドは、0の正味電荷を有する。例えば、TSG003(配列番号3)
、TSG006(配列番号6)、TSG007(配列番号7)、TSG008(配列番号8)、及びTSG009(配列番号9)
の各々は、0の正味電荷を有する。具体的な実施態様において、該抗感染ペプチドは、表2
A、2B、又は4に記載されているペプチドである。

0071

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、低い凝集傾向
有する。凝集傾向は、280nmの波長での吸光度測定によって決定することができ、これに
より、トリプトファン、チロシン、及びフェニルアラニンの数によって規定されるモル
係数に基づくペプチドのモル濃度を決定することができる。低い凝集傾向(つまり、良
い分散)は、ペプチドが水性溶液(例えば、蒸留水)中で良好に再構成することを意味し、6
0%以上と定義される(ここで、%は、吸光度測定によって測定される実験的モル質量/乾
燥質量及び分子量に基づく理論的モル質量×100%と定義される)。対照的に、高い凝集
向(つまり、悪い分散)は、60%未満と定義される(ここで、%は、吸光度測定によって測
定される実験的モル質量をペプチドの乾燥質量及び分子量に基づいて計算される理論的モ
ル質量で割ったもの×100%と定義される)。

0072

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載
されるウイルスに対する本明細書に記載されるEC50を有する。当業者であれば、「EC50」
が半最大応答をもたらすのに必要とされる活性化合物(例えば、本明細書に記載される抗
感染ペプチド又は組成物)の濃度を指すことを認識しているであろう。具体的な実施態様
において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.1μM〜20μMのEC50を有する。具
体的な実施態様において、EC50は、0.1μM〜2.5μM、0.1μM〜5μM、0.1μM〜10μM、0.1
μM〜15μM、0.1μM〜20μM、1μM〜2.5μM、1μM〜5μM、1μM〜15μM、1μM〜15μM、
又は1μM〜20μMである。具体的な実施態様において、EC50は、20μM未満、15μM未満、1
0μM未満、5μM未満、2.5μM未満、1μM未満、又は0.1μM未満である。具体的な実施態様
において、EC50は、第5.8節及び/又は第6節に記載されている通りに決定される。

0073

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載
されるウイルスに対する本明細書に記載されるIC50を有する。当業者であれば、「IC50」
所与生物学的過程又は生物学的過程の構成要素(例えば、細菌又はウイルス感染)を半
分阻害するのに必要とされる活性化合物(例えば、本明細書に記載される抗感染ペプチド
又は組成物)の濃度を指すことを認識しているであろう。具体的な実施態様において、本
明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.1μM〜20μMのIC50を有する。具体的な実施態
様において、IC50は、0.1μM〜2.5μM、0.1μM〜5μM、0.1μM〜10μM、0.1μM〜15μM、
0.1μM〜20μM、1μM〜2.5μM、1μM〜5μM、1μM〜10μM、1μM〜15μM、又は1μM〜20
μMである。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、20μM
未満、15μM未満、10μM未満、5μM未満、2.5μM未満、1μM未満、又は0.1μM未満のIC50
を有する。具体的な実施態様において、IC50は、第5.8節及び/又は第6節に記載されてい
る通りに決定される。

0074

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、本明細書に記載
されるCC50を有する。当業者であれば、「CC50」が、治療される集団内の細胞の半分にと
って細胞毒性となるのに必要とされる活性化合物(例えば、本明細書に記載される抗感染
ペプチド又は組成物)の濃度を指すことを認識しているであろう。具体的な実施態様にお
いて、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、動物細胞(例えば、ヒト細胞、例えば、
ヒト細胞株由来のヒト細胞)で1μM〜200μMのCC50を有する。具体的な実施態様において
、CC50は、動物細胞(例えば、ヒト細胞、例えば、ヒト細胞株由来のヒト細胞)で10μM〜2
5μM、10μM〜50μM、10μM〜100μM、10μM〜150μM、10μM〜200μM、15μM〜25μM、1
5μM〜50μM、15μM〜100μM、15μM〜150μM、15μM〜200μM、25μM〜50μM、25μM〜1
00μM、25μM〜150μM、25μM〜200μM、50μM〜75μM、50μM〜100μM、50μM〜125μM
、50μM〜150μM、50μM〜200μM、75μM、及び100μM、75μM〜125μM、75μM〜150μM
、75μM〜200μM、125μM〜150μM、125μM〜200μM、又は150μM〜200μMμMである。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、動物細胞(例えば、
ヒト細胞、例えば、ヒト細胞株由来のヒト細胞)で10μMよりも大きい、25μMよりも大き
い、50μMよりも大きい、75μMよりも大きい、100μMよりも大きい、125μMよりも大きい
、又は150μMよりも大きいCC50を有する。具体的な実施態様において、CC50は、第5.8節
及び/又は第6節に記載されている通りに決定される。

0075

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、本明細書に記載
される治療指数(「TI」)を有する。当業者であれば、治療指数が治療効果を有するのに必
要とされる活性化合物(例えば、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は組成物)の量と
毒性を生じる活性化合物(例えば、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は組成物)の量
との比較を指すことを認識しているであろう。具体的な実施態様において、本明細書に記
載される抗感染ペプチドは、1〜150のTIを有する。具体的な実施態様において、TIは、2
〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50、10〜100、10〜125、10〜150、25
〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、50〜100、50〜125、50〜150、75〜100、75
〜125、又は75〜150である。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペ
プチドは、10よりも大きい、25よりも大きい、50よりも大きい、75よりも大きい、100よ
りも大きい、又は125よりも大きいTIを有する。具体的な実施態様において、本明細書に
記載される抗感染ペプチドは、1〜150のTIを有する。具体的な実施態様において、TIは、
デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清
型2ニューニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例え
ば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25
)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、及び日本脳炎ウイルス(例えば、日本
脳炎ウイルス14-14-2)に対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50
、10〜100、10〜125、10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、50〜100
、50〜125、50〜150、75〜100、75〜125、又は75〜150である。具体的な実施態様におい
て、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PR
S41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば
、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤ
イルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイル
ス17D)、及び日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)に対して、10よりも
大きい、25よりも大きい、50よりも大きい、75よりも大きい、100よりも大きい、又は125
よりも大きいTIを有する。具体的な実施態様において、TIは、第5.8節及び/又は第6節に
記載されている通りに決定される。

0076

ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、オルトミクソウイル
ス科ファミリーのウイルスの感染に対する抗ウイルス剤として効果がない。具体的な実施
態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、A型インフルエンザウイルス
対する抗ウイルス剤として効果がない。いくつかの実施態様において、本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチドは、単純ヘルペスウイルス1(HSV-1)感染(例えば、Kernらの文献、Ant
imicrob Agents Chemother. 49(3): 1039-1045(2005)に記載されているHSV-1の感染)に対
する抗ウイルス剤として効果がない。いくつかの実施態様において、本明細書に記載され
る抗感染ペプチドは、ラクロス脳炎ウイルス(LACV)感染(例えば、GenBankアクセッション
番号DQ380208.1に見られるLACV H44-71017の感染)に対する抗ウイルス剤として効果がな
い。

0077

ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、オルトミクソウイル
ス科ファミリーのウイルスの感染に対する抗ウイルス剤として効果がある。具体的な実施
態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、A型インフルエンザウイルス感
染に対する抗ウイルス剤として効果がある。いくつかの実施態様において、本明細書に記
載される抗感染ペプチドは、単純ヘルペスウイルス1(HSV-1)感染(例えば、Kernらの文献
、Antimicrob Agents Chemother. 49(3): 1039-1045(2005)に記載されているHSV-1の感染
)に対する抗ウイルス剤として効果がある。いくつかの実施態様において、本明細書に記
載される抗感染ペプチドは、ラクロス脳炎ウイルス(LACV)感染(例えば、GenBankアクセッ
ション番号DQ380208.1に見られるLACV H44-71017の感染)に対する抗ウイルス剤として効
果がある。

0078

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、本明細書に記載
される、血液毒性レベル、例えば、溶血活性を有する。当業者であれば、(例えば、最小
溶血濃度(「MHC」)として計算される)溶血活性が赤血球を溶解させるのに必要とされる活
化合物(例えば、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は組成物)の最小濃度を指すこ
とを認識しているであろう。具体的な実施態様において、溶血活性は、最小溶血濃度であ
る。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.5μM〜100
μMのMHCを有する。具体的な実施態様において、MHCは、0.5μM〜10μM、0.5μM〜25μM
、0.5μM〜50μM、0.5μM〜100μM、1μM〜5μM、1μM〜10μM、1μM〜25μM、1μM〜50
μM、1μM〜100μM、10μM〜15μM、10μM〜25μM、10μM〜50μM、10μM〜100μM、10μ
M〜15μM、20μM〜30μM、20μM〜50μM、20μM〜100μM、50μM〜75μM、又は50μM〜10
0μMである。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、2μM
よりも大きい、5μMよりも大きい、10μMよりも大きい、25μMよりも大きい、50μMより
も大きい、又は75μMよりも大きいMHCを有する。具体的な実施態様において、MHCは、第5
.8節及び/又は第6節に記載されている通りに決定される。

0079

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、第5.7節に記載
される細菌に対する本明細書に記載される最小阻害濃度(「MIC」)を有する。当業者であ
れば、MICが細菌の目に見える増殖を予防するのに必要とされる活性化合物(例えば、本明
細書に記載される抗感染ペプチド又は組成物)の最小濃度を指すことを認識しているであ
ろう。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.1μM〜20
μMのMICを有する。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは
、0.1μM〜2.5μM、0.1μM〜5μM、0.1μM〜10μM、0.1μM〜15μM、0.1μM〜20μM、1μ
M〜2.5μM、1μM〜5μM、1μM〜15μM、1μM〜15μM、又は1μM〜20μMのMICを有する。
具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、20μM未満、15μM
未満、10μM未満、5μM未満、2.5μM未満、又は1μM未満のMICを有する。具体的な実施態
様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.1μg/mL〜64μg/mLのMICを有す
る。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、0.1μg/mL〜2
.5μg/mL、0.1μg/mL〜5μg/mL、0.1μg/mL〜10μg/mL、0.1μg/mL〜15μg/mL、0.1μg/m
L〜20μg/mL、1μg/mL〜2.5μg/mL、1μg/mL〜5μg/mL、1μg/mL〜15μg/mL、1μg/mL〜1
5μg/mL、又は1μg/mL〜20μg/mLのMICを有する。具体的な実施態様において、本明細書
に記載される抗感染ペプチドは、20μg/mL未満、15μg/mL未満、10μg/mL未満、5μg/mL
未満、2.5μg/mL未満、又は1μg/mL未満のMICを有する。具体的な実施態様において、本
明細書に記載される抗感染ペプチドは、20μg/mL〜25μg/mL、20μg/mL〜30μg/mL、20μ
g/mL〜35μg/mL、20μg/mL〜40μg/mL、20μg/mL〜45μg/mL、20μg/mL〜50μg/mL、20μ
g/mL〜55μg/mL、20μg/mL〜60μg/mL、又は20μg/mL〜64μg/mLのMICを有する。具体的
な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、64μg/mL未満、55μg/mL
未満、45μg/mL未満、35μg/mL未満、又は25μg/mL未満のMICを有する。具体的な実施態
様において、MICは、第5.8節及び/又は第6節に記載されている通りに決定される。

0080

具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、表2A、表2B、又は表4に示されるアミ
ノ酸配列を含み、長さが16〜24アミノ酸残基であり、(i)当業者に公知の又は本明細書に
記載される技法によって測定したとき、ヒト細胞(例えば、ヒト細胞株、例えば、Caski、
HEC1A、Caco-2、及びME180由来のヒト細胞、又は非ヒト細胞株、例えば、Vero、MDCK、も
しくはMCBK細胞由来の非ヒト細胞)で15μM〜200μMのCC50、(ii)当業者に公知の又は本明
細書に記載される技法によって測定したとき、ヒト赤血球細胞に対して2μM〜100μMのMH
C、並びに(iii)1〜150のTIを示す。具体的な実施態様において、TIは、デング血清型1(例
えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2ニューギニアC)
、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、デング血清型4
H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、黄熱病ウイルス(
例えば、黄熱病ウイルス17D)、及び日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2
)に対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50、10〜100、10〜125、
10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、50〜100、50〜125、50〜150、7
5〜100、75〜125、又は75〜150である。別の具体的な実施態様において、抗感染ペプチド
は、表2A、表2B、又は表4に示されるアミノ酸配列からなり、(i)当業者に公知の又は本明
細書に記載される技法によって測定したとき、ヒト細胞(例えば、ヒト細胞株、例えば、C
aski、HEC1A、Caco-2、及びME180由来のヒト細胞、又は非ヒト細胞株、例えば、Vero、MD
CK、もしくはMCBK細胞由来の非ヒト細胞)で15μM〜200μMのCC50、(ii)当業者に公知の又
は本明細書に記載される技法によって測定したとき、ヒト赤血球細胞に対して2μM〜100
μMのMHC、並びに(iii)1〜150のTIを示す。具体的な実施態様において、TIは、デング血
清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2ニュー
ギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、デング
血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、黄熱病
ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、及び日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳炎ウイル
ス14-14-2)に対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50、10〜100、
10〜125、10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、50〜100、50〜125、5
0〜150、75〜100、75〜125、又は75〜150である。これらの実施態様によれば、抗感染ペ
プチドは、ある実施態様において、黄色ブドウ球菌(例えば、メチシリン感受性及びメチ
シリン耐性)、腸球菌(例えば、バンコマイシン感受性及びバンコマイシン耐性)、連鎖球
菌(例えば、ペニシリン感受性及びペニシリン耐性)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセラ・カタ
ラーリス、インフルエンザ菌、クロストリジウム・ディフィシル、並びにプロピオニバク
テリウム・アクネスに対して、0.1μM〜20μMのMICを示す。これらの実施態様によれば、
抗感染ペプチドは、ある実施態様において、黄色ブドウ球菌(例えば、メチシリン感受性
及びメチシリン耐性)、腸球菌(例えば、バンコマイシン感受性及びバンコマイシン耐性)
、連鎖球菌(例えば、ペニシリン感受性及びペニシリン耐性)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセ
ラ・カタラーリス、インフルエンザ菌、クロストリジウム・ディフィシル、並びにプロピ
オニバクテリウム・アクネスに対して、0.1μg/mL〜20μg/mLのMICを示す。

0081

具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、表2A、表2B、又は表4に示されるアミ
ノ酸配列を含み、長さが16〜24アミノ酸残基であり、(i)当業者に公知の又は本明細書に
記載される技法によって測定したとき、0.1μM〜20μMのMIC、及び(ii)1〜100のTIを示す
。具体的な実施態様において、TIは、黄色ブドウ球菌(例えば、メチシリン感受性及びメ
チシリン耐性)、腸球菌(例えば、バンコマイシン感受性及びバンコマイシン耐性)、連鎖
球菌(例えば、ペニシリン感受性及びペニシリン耐性)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセラ・カ
タラーリス、インフルエンザ菌、クロストリジウム・ディフィシル、並びにプロピオニバ
クテリウム・アクネスに対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50
、10〜100、10〜125、10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、又は50〜
100である。これらの実施態様によれば、抗感染ペプチドは、ある実施態様において、黄
ブドウ球菌(例えば、メチシリン感受性及びメチシリン耐性)、腸球菌(例えば、バン
マイシン感受性及びバンコマイシン耐性)、連鎖球菌(例えば、ペニシリン感受性及びペニ
シリン耐性)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリス、インフルエンザ菌、クロス
トリジウム・ディフィシル、並びにプロピオニバクテリウム・アクネスに対して、0.1μg
/mL〜20μg/mLのMICを示す。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、表2A、表2B
、又は表4に示されるアミノ酸配列からなり、(i)当業者に公知の又は本明細書に記載され
る技法によって測定したとき、0.1μM〜20μMのMIC、及び(ii)1〜100のTIを示す。具体的
な実施態様において、TIは、黄色ブドウ球菌(例えば、メチシリン感受性及びメチシリン
耐性)、腸球菌(例えば、バンコマイシン感受性及びバンコマイシン耐性)、連鎖球菌(例え
ば、ペニシリン感受性及びペニシリン耐性)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリ
ス、インフルエンザ菌、クロストリジウム・ディフィシル、並びにプロピオニバクテリウ
ム・アクネスに対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10〜50、10〜100
、10〜125、10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、又は50〜100である
。これらの実施態様によれば、抗感染ペプチドは、ある実施態様において、黄色ブドウ
菌(例えば、メチシリン感受性及びメチシリン耐性)、腸球菌(例えば、バンコマイシン感
受性及びバンコマイシン耐性)、連鎖球菌(例えば、ペニシリン感受性及びペニシリン耐性
)、炭疽菌、緑膿菌、モラクセラ・カタラーリス、インフルエンザ菌、クロストリジウム
・ディフィシル、並びにプロピオニバクテリウム・アクネスに対して、0.1μg/mL〜20μg
/mLのMICを示す。これらの実施態様によれば、抗感染ペプチドは、ある実施態様において
、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血
清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例
えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/
25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス(例えば、
日本脳炎ウイルス14-14-2)に対して、2〜5、2〜10、2〜15、2〜20、20〜25、10〜25、10
〜50、10〜100、10〜125、10〜150、25〜50、25〜100、25〜125、25〜150、50〜75、50〜
100、50〜125、50〜150、75〜100、75〜125、又は75〜150のTIを示す。

0082

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは蒸留水に溶ける(
例えば、よく溶ける)。蒸留水又は別の水性溶液への感染ペプチドの可溶性は、当業者に
公知の又は本明細書に記載される任意の技法によって決定することができる(第6節を参照
)。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドの少なくとも80%
、85%、90%、又はそれより多くは、当業者に公知の又は本明細書に記載される技法を用
いて蒸留水中で再構成する。

0083

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは非免疫原性である
か又は低い免疫原性を有する。当業者に公知の任意の技法を用いて、抗感染ペプチドの免
疫原性を評価することができる。

0084

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは膜破壊機構によっ
て作用する。膜破壊機構の例としては、以下のもの:膜における孔形成、膜可溶化、膜流
動性の低下、膜表面のコーティング、及び膜における病原性タンパク質又は糖の膜構造
は機能の形態学的変化をもたらす任意のプロセスのうちの1つ又は複数が挙げられる。こ
れらのプロセスは、物理的及び/又は化学的プロセスによって成立させることができる。

0085

具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、第6節に記載される抗感染ペプチドで
ある。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、第5.2節に記載されるようにペグ
化されるか又は修飾される。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、第5.3節に
記載されるように合成される。具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、第5.4節
に記載されるような組成物の一部として製剤化される。具体的な実施態様において、抗感
染ペプチドは、第5.5節に記載される方法で使用される。具体的な実施態様において、抗
感染ペプチドは、第5.8節に記載されるアッセイで使用される。具体的な実施態様におい
て、抗感染ペプチドは、5.9に記載されるキットの構成要素である。

0086

いくつかの実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは多量体化される
多量体は、2つ、3つ、又はそれより多くの抗感染ペプチドを含むことができる。

0087

一実施態様において、抗感染ペプチドは、表2Aに記載されているペプチドである。一実
施態様において、抗感染ペプチドは、表2Bに記載されているペプチドである。一実施態様
において、抗感染ペプチドは、表4のペプチドである。

0088

一実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは単離されている。別の実
施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは合成されている。

0089

(5.2ペグ化抗感染ペプチド)
具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド(第5.1節及び第6節
を参照)は、ポリエチレングリコール(PEG)ポリマーで修飾される(本明細書で使用される
「抗感染ペプチド」という用語は、第5.1節及び第6節に記載されるペプチド並びにそのペ
グ化形態を含む)。例えば、具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペ
プチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーに連結される。具体的な実施態様
において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多くのPEG
ポリマーに連結され、ここで、該ペプチドは、表2Aもしくは表2Bに示されるアミノ酸配列
を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる。具体的な
実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1つ、2つ、又はそれより多
くのPEGポリマーに連結され、ここで、該ペプチドは、表4に示されるアミノ酸配列を含む
か、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる。ある実施態様に
おいて、該PEGポリマーは、該ペプチドと共有結合的に連結される。他の実施態様におい
て、該PEGポリマーは、該ペプチドと非共有結合的に連結される。具体的な実施態様にお
いて、該PEGポリマーは、該ペプチドと直接的に連結される。他の実施態様において、該P
EGポリマーは、該ペプチドと間接的に連結される。具体的な実施態様において、該PEGポ
リマーは、500〜1,000ダルトン、500〜2,000ダルトン、500〜3,000ダルトン、500〜4,000
ダルトン、又は500〜5,000ダルトンの分子量範囲のものである。具体的な実施態様におい
て、該PEGポリマーは、1,000〜5,000ダルトン、2,000〜5,000ダルトン、3,000〜5,000ダ
ルトン、又は4,000〜5,000ダルトンの分子量範囲のものである。別の実施態様において、
該PEGポリマーは、500〜5,000ダルトンの分子量範囲のものである。該PEGポリマーは、分
岐状であっても、非分岐状であっても、叉状であってもよい。ある実施態様において、該
PEGポリマーの1つ、2つ、又はそれより多くは分岐状である。いくつかの実施態様におい
て、該PEGポリマーの1つ、2つ、又はそれより多くは非分岐状である。ある実施態様にお
いて、該PEGポリマーの1つ、2つ、又はそれより多くは叉状である。

0090

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1つのPEGモノ
ーを含有する。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、オ
ゴマー化PEG(PEGポリマー)を含有する。具体的な実施態様において、本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチドは、2個〜数百個のPEGモノマーを含有する。具体的な実施態様におい
て、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、1〜5、5〜10、10〜15、15〜20、10〜20、2
0〜25、20〜30、30〜40、40〜50、50〜60、60〜70、70〜80、80〜90、90〜100、又は100
〜200個のPEG単位を含有する。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染
ペプチドは、24個のPEGモノマーを含有する。具体的な実施態様において、本明細書に記
載される抗感染ペプチドは、2つのPEGポリマーを含有し、ここで、各々のPEGポリマーは
、12個のPEGモノマーを含む。

0091

本明細書に記載される抗感染ペプチドは、例えば、該ペプチドのN末端、該ペプチドのC
末端、該ペプチドのリジン残基、又は該ペプチドのアルギニン残基で、1つ、2つ、又はそ
れより多くのPEGポリマーに連結されることができる。具体的な実施態様において、1つ、
2つ、又はそれより多くのPEGポリマーは、ペプチドのN末端に連結される。別の具体的な
実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーは、ペプチドのC末端に連
結される。別の具体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマー
は、ペプチドのリジン残基に連結される。別の具体的な実施態様において、1つ、2つ、又
はそれより多くのPEGポリマーは、ペプチドのアルギニン残基に連結される。ある実施態
様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、以下の箇所:該ペプチドのN末端、
該ペプチドのC末端、該ペプチドのリジン残基、及び/又は該ペプチドのアルギニン残基の
うちの2つ以上で2以上のPEGポリマーに連結される。

0092

具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された24単位のPEGポリマーを含有する。別の具
体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された24単位のPEGポリマーを含有する。別の具
体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された24単位のPEGポリマーを含有する。別の具
体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された24単位のPEGポリマーを含有する。別の具
体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された24単位のPEGポリマーを含有する。

0093

具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された2つの12単位のPEGポリマーを含有する。
別の具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された2つの12単位のPEGポリマーを含有する。
別の具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された2つの12単位のPEGポリマーを含有する。
別の具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された2つの12単位のPEGポリマーを含有する。
別の具体的な実施態様において、アミノ酸配列



を含むか、該アミノ酸配列から本質的になるか、又は該アミノ酸配列からなる抗感染ペプ
チドは、該抗感染ペプチドのN末端に付加された2つの12単位のPEGポリマーを含有する。
本明細書で使用される場合、「PEG12」は、12PEGモノマー単位のPEGポリマーを指す。

0094

具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12
-ペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、長さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ表2A
又は表2Bに示されるアミノ酸配列を含む。具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは
、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、表2A
又は表2Bに示されるアミノ酸配列からなる。具体的な実施態様において、ペグ化ペプチド
は、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチドを含み、ここで、該ペプチドは、長
さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ表4に示されるアミノ酸配列を含む。具体的な実施
態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチドを含
み、ここで、該ペプチドは、表4に示されるアミノ酸配列からなる。ある実施態様におい
て、該ペプチドは、C末端でアミド化されている。

0095

具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12
-ペプチド-NH2を含み、ここで、該ペプチドは、長さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ
表2A又は表2Bに示されるアミノ酸配列を含む。具体的な実施態様において、ペグ化ペプチ
ドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチド-NH2を含み、ここで、該ペプチド
は、表2A又は表2Bに示されるアミノ酸配列からなる。具体的な実施態様において、ペグ化
ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチド-NH2を含み、ここで、該ペ
プチドは、長さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ表4に示されるアミノ酸配列を含む。
具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-
ペプチド-NH2を含み、ここで、該ペプチドは、表4に示されるアミノ酸配列からなる。あ
る実施態様において、該ペプチドは、C末端でアミド化されている。

0096

具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12
-ペプチド-COOHを含み、ここで、該ペプチドは、長さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ
表2A又は表2Bに示されるアミノ酸配列を含む。具体的な実施態様において、ペグ化ペプチ
ドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチド-COOHを含み、ここで、該ペプチド
は、表2A又は表2Bに示されるアミノ酸配列からなる。具体的な実施態様において、ペグ化
ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-ペプチド-COOHを含み、ここで、該ペ
プチドは、長さが16〜24アミノ酸残基であり、かつ表4に示されるアミノ酸配列を含む。
具体的な実施態様において、ペグ化ペプチドは、以下の構造: NH2-PEG12-アミド-PEG12-
ペプチド-COOHを含み、ここで、該ペプチドは、表4に示されるアミノ酸配列からなる。

0097

ある実施態様において、親水性ポリマーは抗感染ペプチドに付加される。親水性ポリマ
ーは、抗感染ペプチドに(直接的に又は間接的に)連結されることができる。具体的な実施
態様において、リンカー(例えば、1〜5、5〜10、又は1〜10アミノ酸リンカー、例えば、
グリシンリンカー)は、親水性ポリマーを抗感染ペプチドに連結するために使用される。
親水性ポリマーは、抗感染ペプチドに共有結合的に又は非共有結合的に連結されることが
できる。親水性ポリマーは、PEGの機能性類似体である基本的に構造化されていない親水
アミノ酸ポリマーであってもよい。親水性ポリマーの例としては、XTEN(Amunix;これは
864アミノ酸長であり、かつ6つのアミノ酸(A、E、G、P、S、及びT)から構成されている)
PAS(XL-Protein GmbH;さらにより制限されたわずか3つの非荷電小アミノ酸であるプロ
リン、アラニン、及びセリンの組から構成されたランダムコイルポリマー)、ポリ(メタ
リレート)、ポリビニルピロリドンポリビニルアルコールポリアクリル酸、ポリアク
リルアミド、N-(2-ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド(HPMA)、ジビニルエーテル-無
マレイン(DIVEMA)、ポリオキサゾリンポリホスフェートポリホスファゼン、及び従
来型PEGの誘導体(例えば、ヒドロキシ-PEG)が挙げられる。ある実施態様において、2つ、
3つ、又はそれより多くの親水性ポリマーは抗感染ペプチドに連結される。親水性ポリマ
ーは、C末端、N末端、又はC末端とN末端の両方でペプチドに連結されることができる。

0098

具体的な実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感
染ペプチドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加
は、当業者に公知の技法によって評価したとき、該ペプチドのインビボでの半減期を増大
させる。ペプチドの半減期を評価するための技法の説明については、例えば、引用により
本明細書中に組み込まれる、Bird, Gregory H.らの文献、炭化水素二重ステープル化は長
いペプチド治療剤のタンパク質分解による不安定化を改善する(Hydrocarbon double-stap
ling remedies the proteolytic instability of a lengthy peptide therapeutic.)」、
Proceedings of the National Academy of Sciences 107.32(2010): 14093-14098を参照
されたい。例えば、ある非ヒト動物(例えば、マウス)に、特定の濃度の抗感染ペプチドを
投与することができ、同じ種の別の非ヒト動物(例えば、マウス)に、ペグ化されているか
又は親水性ポリマーを含む同じ抗感染ペプチドを投与することができる。該ペプチドの投
与後の様々な時点で、血液を各々の動物から採取し、各々の時点での各々の動物由来の血
液中のペプチドの濃度を、例えば、液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)によって評
価することができる。

0099

ある実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペ
プチドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、
当業者に公知の技法によって評価したとき、該ペプチドのインビボでの半減期を、2〜5倍
、2〜10倍、2〜20倍、2〜25倍、2〜50倍、2〜75倍、又は2〜100倍増大させる。いくつか
の実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペプチ
ドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、当業
者に公知の技法によって評価したとき、該ペプチドのインビボでの半減期を、5〜10倍、5
〜20倍、5〜25倍、5〜50倍、5〜75倍、又は5〜100倍増大させる。ある実施態様において
、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペプチドのペグ化又は本明
細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、当業者に公知の技法によ
って評価したとき、該ペプチドのインビボでの半減期を、10〜20倍、10〜25倍、10〜50倍
、10〜75倍、又は10〜100倍増大させる。いくつかの実施態様において、本明細書に(例え
ば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペプチドのペグ化又は本明細書に記載される
抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、当業者に公知の技法によって評価したとき
、該ペプチドのインビボでの半減期を、25倍〜50倍、25〜75倍、又は25〜100倍増大させ
る。ある実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染
ペプチドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は
、当業者に公知の技法によって評価したとき、該ペプチドのインビボでの半減期を、50〜
75倍又は2〜100倍増大させる。

0100

具体的な実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感
染ペプチドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加
は、当業者に公知の又は本明細書に記載される技法によって評価したとき、エンベロープ
型ウイルス(例えば、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(
例えば、デング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、
デング血清型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクング
ニヤウイルス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウ
イルス(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイ
ルス)に対するペプチドのEC50を、2〜5倍、2〜10倍、2〜20倍、2〜25倍、2〜50倍、又は2
〜75倍より大きくは増大させない。いくつかの具体的な実施態様において、本明細書に(
例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペプチドのペグ化又は本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、当業者に公知の又は本明細書に記載さ
れる技法によって評価したとき、エンベロープ型ウイルス(例えば、デング血清型1(例え
ば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2ニューギニアC)、
デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、デング血清型4 H2
41)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、黄熱病ウイルス(例
えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2
)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)に対するペプチドのEC50を、5〜10倍
、5〜20倍、5〜25倍、5〜50倍、又は5〜75倍より大きくは増大させない。ある具体的な実
施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記載される抗感染ペプチドの
ペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの親水性ポリマーの付加は、当業者に
公知の又は本明細書に記載される技法によって評価したとき、エンベロープ型ウイルス(
例えば、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デ
ング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清
型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイル
ス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス(例
えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)に対
するペプチドのEC50を、10〜20倍、2〜25倍、10〜50倍、又は10〜75倍より大きくは増大
させない。いくつかの具体的な実施態様において、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6
節に)記載される抗感染ペプチドのペグ化又は本明細書に記載される抗感染ペプチドへの
親水性ポリマーの付加は、当業者に公知の又は本明細書に記載される技法によって評価し
たとき、エンベロープ型ウイルス(例えば、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41
393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、
デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイ
ルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス1
7D)、並びに日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び
/又はマールブルグウイルス)に対するペプチドのEC50を、25〜50倍又は25〜75倍より大き
くは増大させない。

0101

具体的な実施態様において、



を含むか、これから本質的になるか、又はこれからなるペプチドのペグ化は、本明細書に
記載される又は当業者に公知のアッセイを用いて、エンベロープ型ウイルス(例えば、デ
ング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2
ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、
デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、
黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳
炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)に対するペプチド
のEC50を、第6節に示される近似量だけ増大させる。別の具体的な実施態様において、



を含むか、これから本質的になるか、又はこれからなるペプチドのペグ化は、本明細書に
記載される又は当業者に公知のアッセイを用いて、エンベロープ型ウイルス(例えば、デ
ング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば、デング血清型2
ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング血清型4(例えば、
デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウイルス181/25)、
黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス(例えば、日本脳
炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)に対するペプチド
のEC50を、第6節に示される近似量だけ増大させる。

0102

具体的な実施態様において、



を含むか、これから本質的になるか、又はこれからなるペプチドへの親水性ポリマーの付
加は、本明細書に記載される又は当業者に公知のアッセイを用いて、エンベロープ型ウイ
ルス(例えば、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば
、デング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング
血清型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウ
イルス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス
(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)
に対するペプチドのEC50を、第6節に示される近似量だけ増大させる。別の具体的な実施
態様において、



を含むか、これから本質的になるか、又はこれからなるペプチドへの親水性ポリマーの付
加は、本明細書に記載される又は当業者に公知のアッセイを用いて、エンベロープ型ウイ
ルス(例えば、デング血清型1(例えば、デング血清型1 PRS41393)、デング血清型2(例えば
、デング血清型2ニューギニアC)、デング血清型3(例えば、デング血清型3 H87)、デング
血清型4(例えば、デング血清型4 H241)、チクングニヤウイルス(例えば、チクングニヤウ
イルス181/25)、黄熱病ウイルス(例えば、黄熱病ウイルス17D)、並びに日本脳炎ウイルス
(例えば、日本脳炎ウイルス14-14-2)、エボラウイルス及び/又はマールブルグウイルス)
に対するペプチドのEC50を、第6節に示される近似量だけ増大させる。

0103

本明細書で使用される場合、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、
数と一緒に使用されるとき、言及されている数の1、5、又は10%以内の任意の数を指す。
ある実施態様において、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、列挙さ
れている正確な数を指す。

0104

本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節及び第6節を参照)は、ペプチド
のペグ化のための当技術分野で公知の任意の方法によるか、又は本明細書に記載される任
意の方法(例えば、第6節を参照)によって、1つ、2つ、又はそれより多くのPEGポリマーに
連結されることができる。本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節及び第
6節を参照)は、当業者に公知の技法を用いて、1つ、2つ、又はそれより多くの親水性ポリ
マーに連結されることができる。本明細書に記載される方法は、別途示されない限り、分
子生物学、微生物学遺伝子解析組換えDNA有機化学生化学PCRオリゴヌクレオ
チド合成及び修飾、核酸ハイブリダイゼーション、並びに当業者の技能の範囲内にある関
連分野における従来の技法を包含する。

0105

具体的な実施態様において、第5.1節に記載される抗感染ペプチドは、当業者に公知の
又は本明細書に記載される任意の技法によってペグ化される。別の具体的な実施態様にお
いて、第6節に記載される抗感染ペプチドは、当業者に公知の又は本明細書に記載される
任意の技法によってペグ化される。別の具体的な実施態様において、ペグ化された抗感染
ペプチドは、第5.3節に記載されている通りに合成される。具体的な実施態様において、
ペグ化された抗感染ペプチドは、第5.4節に記載されるような組成物の一部として製剤化
される。具体的な実施態様において、ペグ化された抗感染ペプチドは、第5.5節に記載さ
れる方法で使用される。具体的な実施態様において、ペグ化された抗感染ペプチドは、第
5.8節に記載されるアッセイで使用される。具体的な実施態様において、ペグ化された抗
感染ペプチドは、5.9に記載されるキットの構成要素である。

0106

具体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くの親水性ポリマーに連結され
た抗感染ペプチドは、第5.4節に記載されるような組成物の一部として製剤化される。具
体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くの親水性ポリマーは、第5.5節に
記載される方法で使用される。具体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多く
の親水性ポリマーに連結された抗感染ペプチドは、第5.8節に記載されるアッセイで使用
される。具体的な実施態様において、1つ、2つ、又はそれより多くの親水性ポリマーに連
結された抗感染ペプチドは、5.9に記載されるキットの構成要素である。

0107

一実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは単離されている。別の実
施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは合成されている。

0108

(5.3抗感染ペプチドの合成)
本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)
は、ペプチドの合成のための当技術分野で公知の任意の方法によって、特に、化学合成
しくは組換え発現技法によるか、又は本明細書に記載される任意の方法(例えば、第6節を
参照)によって産生することができる。本明細書に記載される方法は、別途示されない限
り、分子生物学、微生物学、遺伝子解析、組換えDNA、有機化学、生化学、PCR、オリゴヌ
クレオチド合成及び修飾、核酸ハイブリダイゼーション、並びに当業者の技能の範囲内に
ある関連分野における従来の技法を包含する。これらの技法は、本明細書で引用されてい
る参考文献に記載されており、かつ文献中で十分に説明されている。例えば、Maniatisら
の文献(1982)、分子クローニング:実験マニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Ma
nual)、Cold Spring Harbor Laboratory Press; Sambrookらの文献(1989)、分子クロー
ング:実験マニュアル(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)、第2版、Cold Spring
Harbor Laboratory Press; Sambrookらの文献(2001)、分子クローニング:実験マニュアル
(Molecular Cloning: A Laboratory Manual)、Cold Spring Harbor Laboratory Press, C
old Spring Harbor, NY; Ausubelらの文献、分子生物学の最新プロトコル(Current Proto
cols in Molecular Biology)、John Wiley & Sons(1987年及び年次更新版);免疫学の最新
プロトコル(Current Protocols in Immunology)、John Wiley & Sons(1987年及び年次更
新版)、Gait(編)(1984)、オリゴヌクレオチド合成:実践的アプローチ(Oligonucleotide S
ynthesis: A Practical Approach)、IRL Press; Eckstein(編)(1991)、オリゴヌクレオチ
ド及び類似体:実践的アプローチ(Oligonucleotides and Analogues: A Practical Approa
ch)、IRL Press; Birrenら(編)(1999)、ゲノム解析:実験マニュアル(Genome Analysis: A
Laboratory Manual)、Cold Spring Harbor Laboratory Pressを参照されたい。

0109

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、合成によって産
生される。本明細書に記載される抗感染ペプチドは、従来の段階的液相合成又は固相合成
を用いて調製することができる(例えば、ペプチド及びタンパク質合成の化学的アプロー
チ(Chemical Approaches to the Synthesis of Peptides and Proteins)、Williamsら編
、1997,CRCPress, Boca Raton Fla.、及びその中で引用されている参考文献;固相ペプ
チド合成:実践的アプローチ(Solid Phase Peptide Synthesis: A Practical Approach)、
Atherton及びSheppard編、1989, IRL Press, Oxford, England、及びその中で引用されて
いる参考文献を参照)。

0110

或いは、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、例えば、Liuらの文献、1996, Tetra
hedron Lett. 37(7):933-936; Bacaらの文献、1995, J. Am. Chem. Soc. 117:1881-1887;
Tamらの文献、1995, Int. J. Peptide Protein Res. 45:209-216; Schnolzer及びKentの
文献、1992, Science 256:221-225; Liu及びTamの文献、1994, J. Am. Chem. Soc. 116(1
0):4149-4153; Liu及びTamの文献、1994, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 91:6584-6588; Y
amashiro及びLiの文献、1988, Int. J. Peptide Protein Res. 31:322-334に記載されて
いるセグメント縮合によって調製することができる。本明細書に記載される抗感染ペプチ
ドを合成するのに有用な他の方法は、Nakagawaらの文献、1985, J. Am. Chem. Soc. 107:
7087-7092に記載されている。

0111

具体的な実施態様において、抗感染ペプチドは、標準的なF-moc固相合成によって生成
される。例えば、抗感染ペプチドは、標準的なF-moc固相合成によって生成され、逆相
速液体クロマトグラフィーによって精製される。精製ペプチドの分子量は、MALDI質量分
析によって決定される。凍結乾燥ペプチド試料は、長期保存用に-20℃で保持される。ア
リコートは、該ペプチドを脱イオン水に室温で2mg/mLのストック溶液まで溶解させること
により調製され、その後、使用するまで-20℃で保存される。溶液中の該ペプチドのモル
濃度は、280nmでの吸光度測定によって決定される、アミノ酸配列中に存在する各々の芳
香族トリプトファン残基モル吸光係数を考慮することにより推定される。

0112

リンカーを含む抗感染ペプチドは、合成の適当な段階でリンカーを抗感染ペプチド鎖に
付加することにより合成することができる。好適な保護スキーム及び化学反応は周知であ
り、当業者には明白であろう。

0113

ある実施態様において、抗感染ペプチドは、組換えによって産生される。具体的な実施
態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に(例えば、第5.1節及び第6節に)記
載される抗感染ペプチドをコードする核酸配列である。遺伝暗号縮重のために、本明細
書に記載される抗感染ペプチドをコードする任意の核酸が本明細書に包含される。特定の
実施態様において、本明細書に提供されるのは、表2A又は表2Bに掲載されている抗感染ペ
プチドをコードする核酸配列である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは
、表4に掲載されている抗感染ペプチドをコードする核酸配列である。具体的な実施態様
において、本明細書に提供されるのは、第6節に記載される抗感染ペプチドをコードする
核酸配列である。

0114

本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、DNA分子(例えば、cDNA又はゲノム
DNA)及びRNA分子(例えば、mRNA)及びヌクレオチド類似体を用いて生成されるDNA又はRNA
の類似体を含むことが意図される。核酸は、一本鎖又は二本鎖であることができる。

0115

また本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドをコードする核酸配列にハイブリダイ
ズすることができる核酸配列である。ある実施態様において、本明細書に提供されるのは
、抗感染ペプチドをコードする核酸の断片にハイブリダイズすることができる核酸である
。他の実施態様において、本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドをコードする核酸
全長にハイブリダイズすることができる核酸である。核酸のハイブリダイゼーション条
件の一般的パラメータは、Sambrookらの文献、分子クローニング−実験マニュアル(Molec
ular Cloning - A Laboratory Manual)(第2版)、第1〜3巻、Cold Spring Harbor Laborat
ory, Cold Spring Harbor, New York(1989)、及びAusubelらの文献、分子生物学の最新プ
トコル(Current Protocols in Molecular Biology)、第2巻、Current Protocols Publi
shing, New York(1994)に記載されている。ハイブリダイゼーションは、高いストリンジ
ェンシー条件、中間のストリンジェンシー条件、又は低いストリンジェンシー条件の下で
実施することができる。当業者は、低いストリンジェンシー条件、中間のストリンジェン
シー条件、及び高いストリンジェンシー条件は、その全てが相互作用する複数の因子に左
右され、また、当該核酸によっても決まることを理解するであろう。例えば、高いストリ
ンジェンシー条件は、核酸の融解温度の5℃以内の温度、低い塩濃度(例えば、250mM未満)
、及び高い共溶媒濃度(例えば、1〜20%の共溶媒、例えば、DMSO)を含むことができる。
他方、低いストリンジェンシー条件は、核酸の融解温度より10℃を超えて低い温度、高い
塩濃度(例えば、1000mM超)、及び共溶媒の欠如を含むことができる。

0116

いくつかの実施態様において、抗感染ペプチドをコードする核酸配列は単離されている
。ある実施態様において、「単離された」核酸配列は、核酸の天然供給源に存在する他の
核酸分子から分離されている核酸分子を指す。つまり、単離された核酸配列は、天然では
それと関連していない異種核酸を含むことができる。他の実施態様において、「単離され
た」核酸配列、例えば、cDNA分子は、組換え技法によって産生されたとき、他の細胞物質
もしくは培養培地を実質的に含まないものであるか、又は化学合成されたとき、化学前駆
物質もしくは他の化学物質を実質的に含まないものであることができる。「細胞物質を実
質的に含まない」という用語には、核酸配列が、それが単離又は組換え産生される細胞の
細胞成分から分離されている核酸配列の調製物が含まれる。したがって、細胞物質を実質
的に含まない核酸配列には、(乾燥重量で)約30%、20%、10%、又は5%未満の他の核酸
を有する核酸配列の調製物が含まれる。「培養培地を実質的に含まない」という用語には
、培養培地が調製物の容量の約50%、20%、10%、又は5%未満に相当する核酸配列の調
製物が含まれる。「化学前駆物質又は他の化学物質を実質的に含まない」という用語には
、核酸配列が、該核酸配列の合成に関与する化学前駆物質又は他の化学物質から分離され
ている調製物が含まれる。具体的な実施態様において、そのような核酸配列の調製物は、
(乾燥重量で)約50%、30%、20%、10%、5%未満の対象となる核酸配列以外の化学前駆
物質又は化合物を有する。

0117

本明細書に提供されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチドをコードする核酸配
列を含有する、発現ベクターを含む、ベクターである。具体的な実施態様において、該ベ
クターは、本明細書に記載される抗感染ペプチドをコードする核酸配列の発現を導くこと
ができる発現ベクターである。発現ベクターの非限定的な例としては、プラスミド及びウ
イルスベクター、例えば、複製欠損レトロウイルスアデノウイルスアデノ随伴ウイル
ス、及びバキュロウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。発現ベクターとして
は、限定されないが、トランスジェニック動物及び非哺乳動物細胞/生物体、例えば、哺
乳動物のN結合型グリコシル化を行うように改変されている哺乳動物細胞/生物体を挙げる
こともできる。

0118

発現ベクターは、本明細書に記載される抗感染ペプチドをコードし、かつ宿主細胞内で
の核酸の発現に好適な形態の核酸配列を含む。具体的な実施態様において、発現ベクター
は、発現に使用される宿主細胞に基づいて選択される、発現される核酸に機能的に連結さ
れた、1以上の調節配列を含む。発現ベクターにおいて、「機能的に連結された」とは、
対象となる核酸配列が、(例えば、インビトロ転写/翻訳系での、又はベクターが宿主細胞
に導入される場合は宿主細胞内での)核酸配列の発現を可能にする様式で調節配列に連結
されていることを意味することが意図される。調節配列には、プロモーターエンハンサ
ー、及び他の発現制御エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)が含まれる。調節配
列には、多くのタイプの宿主細胞で核酸配列の構成的発現を導くもの、特定の宿主細胞で
のみ核酸配列の発現を導くもの(例えば、組織特異的調節配列)、及び特定の薬剤による刺
激によって核酸配列の発現を導くもの(例えば、誘導可能な調節配列)が含まれる。発現ベ
クターの設計は、形質転換される宿主細胞の選択、タンパク質の所望の発現レベルなどの
ような因子によって決まり得ることが当業者には理解されるであろう。「宿主細胞」とい
う用語は、核酸配列で形質転換又はトランスフェクトされる特定の対象細胞、及びそのよ
うな細胞の子孫又は潜在的子孫を含むことが意図される。そのような細胞の子孫は、後続
の世代で起こり得る突然変異もしくは環境的影響又は宿主細胞ゲノムへの核酸配列の組込
みのために、核酸配列で形質転換又はトランスフェクトされる親細胞と同一でなくてもよ
い。具体的な実施態様において、宿主細胞は細胞株である。

0119

発現ベクターを、原核生物(例えば、大腸菌(E. coli))細胞又は真核生物細胞(例えば、
昆虫細胞(バキュロウイルス発現ベクターを使用、例えば、引用により完全に本明細書中
に組み込まれる、Treanorらの文献、2007, JAMA, 297(14):1577-1582)を参照)、酵母細胞
植物細胞藻類鳥類、もしくは哺乳動物細胞)を用いた、本明細書に記載される抗感
染ペプチドの発現のために設計することができる。酵母宿主細胞の例としては、分裂酵母
(S. pombe)及び出芽酵母(S. cerevisiae)が挙げられるが、これらに限定されない。鳥類
細胞の例としては、EB66細胞が挙げられるが、これに限定されない。哺乳動物宿主細胞
例としては、Crucell Per.C6細胞、Vero細胞CHO細胞VERO細胞BHK細胞HeLa細胞
COS細胞MDCK細胞、293細胞、3T3細胞、又はWI38細胞が挙げられるが、これらに限定さ
れない。ある実施態様において、宿主細胞は、骨髄腫細胞、例えば、NS0細胞、45.6 TG1.
7細胞、AF-2クローン9B5細胞、AF-2クローン9B5細胞、J558L細胞、MOPC 315細胞、MPC-11
細胞、NCI-H929細胞、NP細胞、NS0/1細胞、P3 NS1 Ag4細胞、P3/NS1/1-Ag4-1細胞、P3U1
細胞、P3X63Ag8細胞、P3X63Ag8.653細胞、P3X63Ag8U.1細胞、RPMI8226細胞、Sp20-Ag14
細胞、U266B1細胞、X63AG8.653細胞、Y3.Ag.1.2.3細胞、及びYO細胞である。昆虫細胞の
非限定的な例としては、Sf9、Sf21、キンウワバ(Trichoplusia ni)、ヨトウガ(Spodopter
a frugiperda)、及びカイコガ(Bombyx mori)が挙げられる。特定の実施態様において、哺
動物細胞培養系(例えば、チャイニーズハムスター卵巣又はベビーハムスター腎臓細胞)
が抗感染ペプチドの発現に使用される。別の実施態様において、植物細胞培養系が抗感染
ペプチドの発現に使用される。植物細胞培養系を利用するタンパク質の産生のための植物
細胞及び方法については、例えば、米国特許第7,504,560号;第6,770,799号;第6,551,820
号;第6,136,320号;第6,034,298号;第5,914,935号;第5,612,487号;及び第5,484,719号、並
びに米国特許出願公開第2009/0208477号、第2009/0082548号、第2009/0053762号、第2008
/0038232号、第2007/0275014号、及び第2006/0204487号を参照されたい。本明細書に記載
される抗感染ペプチドをコードする核酸配列を含む宿主細胞は単離されたものであること
ができる、すなわち、該細胞は、対象の体外にある。ある実施態様において、該宿主細胞
は、本明細書に記載される抗感染ペプチドをコードする核酸配列を発現するように改変さ
れる。具体的な実施態様において、該宿主細胞は細胞株由来の細胞である。

0120

発現ベクターは、従来の形質転換又はトランスフェクション技法によって宿主細胞に導
入されることができる。そのような技法としては、リン酸カルシウム又は塩化カルシウム
共沈DEAE-デキストランによるトランスフェクション、リポフェクション、及びエレ
トロポレーションが挙げられるが、これらに限定されない。宿主細胞を形質転換又はトラ
スフクトするための好適な方法は、Sambrookらの文献、1989、分子クローニング−実
験マニュアル(Molecular Cloning - A Laboratory Manual)、第2版、Cold Spring Harbor
Press, New York、及び他の実験マニュアルに見出すことができる。ある実施態様におい
て、宿主細胞は、抗感染ペプチドをコードする核酸配列を含有する発現ベクターで一過性
にトランスフェクトされる。他の実施態様において、宿主細胞は、抗感染ペプチドをコー
ドする核酸配列を含有する発現ベクターで安定にトランスフェクトされる。

0121

哺乳動物細胞の安定なトランスフェクションについて、使用される発現ベクター及びト
ランスフェクション技法によっては、細胞のごく一部しか外来性DNAをそのゲノムに組み
込むことができないことが知られている。これらの組込み体を同定及び選択するために、
(例えば、抗生物質耐性のための)選択マーカーをコードする核酸配列が、通常、対象とな
る核酸配列と一緒に宿主細胞に導入される。選択マーカーの例としては、G418、ハイグロ
マイシン、及びメトトレキセートなどの薬剤に対する耐性を付与するものが挙げられる。
導入された核酸配列で安定にトランスフェクトされた細胞は、薬剤選択によって同定する
ことができる(例えば、選択マーカー遺伝子を組み込んだ細胞は生存するが、他の細胞は
死滅する)。

0122

宿主細胞を用いた抗感染ペプチドの組換え発現の代替法として、抗感染ペプチドをコー
ドする核酸配列を含有する発現ベクターを、例えば、T7プロモーター調節配列及びT7ポリ
メラーゼを用いて、インビトロで転写及び翻訳することができる。具体的な実施態様にお
いて、共役転写/翻訳系、例えば、PromegaTNT(登録商標)、又は転写及び翻訳に必要な構
成要素を含む細胞溶解物もしくは細胞抽出物を用いて、抗感染ペプチドを産生することが
できる。

0123

ひとたび抗感染ペプチドが産生されると、それを、タンパク質の単離又は精製のための
当技術分野で公知の任意の方法、例えば、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親
和性、特に、特定の抗原に対する親和性、プロテインAによるもの、及びサイジングカラ
ムクロマトグラフィー)、遠心分離示差溶解度、又はタンパク質の単離もしくは精製の
ための任意の他の標準的な技法によって単離又は精製することができる。

0124

したがって、本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドを産生する方法である。一実
施態様において、該方法は、抗感染ペプチドが産生されるように該ペプチドをコードする
核酸配列を含有する宿主細胞を好適な培地中で培養することを含む。いくつかの実施態様
において、該方法は、該ペプチドを培地又は宿主細胞から単離することをさらに含む。

0125

(5.4組成物)
本明細書に提供されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、
第5.2節、及び第6節を参照)の有効量を含む組成物(例えば、医薬組成物)である。また本
明細書に提供されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチド(第5.1節、第5.2節、及
び第6節を参照)の有効量と担体又は希釈剤とを含む組成物である。具体的な実施態様にお
いて、担体は水性溶液である。具体的な実施態様において、水性溶液は滅菌水である。別
の具体的な実施態様において、水性溶液は蒸留水である。具体的な実施態様において、担
体は医薬として許容し得る担体である。また本明細書に提供されるのは、本明細書に記載
される抗感染ペプチド(第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)の有効量とビヒクルとを含
む組成物である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、抗感染ペプチドの
有効量と医薬として許容し得る担体又はビヒクルとを含む組成物であり、ここで、医薬と
して許容し得る担体又はビヒクルは、賦形剤、希釈剤、又はこれらの混合物を含むことが
できる。一実施態様において、該組成物は医薬組成物である。いくつかの実施態様におい
て、該組成物は、2つ、3つ、又はそれより多くの本明細書に記載される抗感染ペプチドを
含む。

0126

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、本明細書に記載される方
法(第5.5節を参照)で使用するためのものである。例えば、抗感染ペプチドを対象に投与
するか、又はインビトロの細胞培養アッセイ単独でもしくは組成物の成分として使用する
ことができる。対象となる抗感染ペプチドは、ヒト医学もしくは獣医学で使用するための
、又は本明細書に記載されるインビボ法、エクスビボ法、もしくはインビトロ法で使用す
るための任意の好都合な形での投与のために製剤化することができる。

0127

医薬組成物の製剤は、対象への投与経路によって異なる。本明細書に記載される抗感染
ペプチドは、経口的に、皮内に、筋肉内に、腹腔内に、経皮的(percutaneously)に、静脈
内に、皮下に、鼻腔内に、硬膜外に、下に、大脳内に、膣内に、経皮的(transdermally
)に、経直腸的に、粘膜に、吸入によって、又は局所的に、目、もしくは皮膚に投
与することができる。投与の様式は、医療従事者の裁量に委ねられており、身体疾患の部
位又は細菌もしくはウイルス感染の種類によって一部決まることがある。

0128

例えば、抗感染ペプチドは、従来形態の調製物、例えば、カプセル錠剤マイクロ
セル顆粒トローチ粉末丸薬注射剤坐剤、懸濁液、及びシロップ中で、患者
に、経口的に又は非経口的に投与することができる。好適な製剤は、従来の有機又は無機
添加剤、例えば、賦形剤(例えば、スクロースグルコースラクトースセルロース
ソルビトールタルクマンニトール、リン酸カルシウム、デンプン、又は炭酸カルシウ
ム)、バインダー(例えば、セルロース、ヒドロキシメチルセルロースメチルセルロース
、ポリビニルピロリドン、ポリプピルピロリドンアラビアゴムゼラチン、ポリエチ
レングリコール、デンプン、又はスクロース)、崩壊剤(例えば、デンプン、ヒドロキシプ
ロピルデンプン、カルボキシメチルセルロース低置換ヒドロキシプロピルセルロース
リン酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、又はクエン酸カルシウム)、滑沢剤(例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク、軽質無水ケイ酸、又はラウリル硫酸ナトリウム)、香味
剤(例えば、クエン酸、グリシン、メントール、又はオレンジパウダー)、防腐剤(例えば
安息香酸ナトリウムメチルパラベン重亜硫酸ナトリウム、又はプロピルパラベン)
安定化剤(例えば、クエン酸、酢酸、又はクエン酸ナトリウム)、懸濁化剤(例えば、メ
チルセルロース、ステアリン酸アルミニウム、又はポリビニルピロリクロン(pyrroliclon
e))、分散剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、希釈剤(例えば、水)、及
ベースワックス(例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、又は白色ワセリン)
を用いて、一般に利用される方法によって調製することができる。一実施態様において、
本明細書に提供されるのは、追加の担体、賦形剤、又はビヒクルなしで抗感染ペプチドを
含有するカプセルである。

0129

別の例において、局所用途のために、組成物は: 5wt%以下(0.5〜5%)のヒドロキシエ
チルセルロース、5wt%以下(0.5〜5%)のグリセリン、及び3wt%以下(0.3〜3%)のPEGの
うちの1つ、2つ、もしくはそれより多く、又はこれらの組合せを含む水性溶液中に抗感染
ペプチドを含むことができる。別の例において、局所用途の組成物は、局所殺微生物剤
の従来のゲル製剤として製剤化される。別の例において、組成物は、ゲル、カプセル、錠
剤、フィルム、又は膣内リングとして製剤化される。

0130

ある実施態様において、抗感染ペプチドは、懸濁液、例えば、リポソーム、ミセル、ナ
ノ粒子、又は高分子電解質懸濁液中に製剤化される。いくつかの実施態様において、抗感
染ペプチドは、リポソーム、ミセル、ナノ粒子、又は高分子電解質の表面に非共有結合的
に又は共有結合的に連結される。連結は、直接的なものであっても、柔軟なテザー(例え
ば、PEGスペーサー鎖)を介するものであってもよい。

0131

具体的な実施態様において、本明細書に提供される組成物は、4〜7.5、4.5〜7.5、5〜7
.5、5.5〜7.5、6〜7.5、又は6.5〜7.5のpHを有する。別の具体的な実施態様において、本
明細書に提供される組成物は、約4.5、約5、約5.5、約6、約6.5、約7、又は約7.5のpHを
有する。

0132

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、微生物増殖を阻害するの
に有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される
組成物は、微生物増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具体的
な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下での微生物増
殖と比較して、微生物増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、少なくとも2倍
、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、50倍、75倍、100倍、又は1,000倍
含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下
での微生物増殖と比較して、微生物増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、2
倍〜5倍、2倍〜10倍、2倍〜20倍、5倍〜100倍、10倍〜50倍、10倍〜100倍、又は100倍〜1
,000倍含む。具体的な実施態様において、阻害される微生物増殖は、第5.7節に記載され
る微生物増殖である。

0133

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、ウイルス増殖を阻害する
のに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載され
る組成物は、ウイルス増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下でのウイ
ルス増殖と比較して、ウイルス増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、少なく
とも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、50倍、75倍、100倍、又は1
,000倍含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非
存在下でのウイルス増殖と比較して、ウイルス増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプ
チドを、2倍〜5倍、2倍〜10倍、2倍〜20倍、5倍〜100倍、10倍〜50倍、10倍〜100倍、又
は100倍〜1,000倍含む。具体的な実施態様において、阻害されるウイルス増殖は、第5.7
節に記載されるウイルス増殖である。

0134

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、ウイルス複製を阻害する
のに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載され
る組成物は、ウイルス複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下でのウイ
ルス複製と比較して、ウイルス複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、少なく
とも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、50倍、75倍、100倍、又は1
,000倍を含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の
非存在下でのウイルス複製と比較して、ウイルス複製増殖を阻害するのに有効な量の抗感
染ペプチドを、2倍〜5倍、2倍〜10倍、2倍〜20倍、5倍〜100倍、10倍〜50倍、10倍〜100
倍、又は100倍〜1,000倍含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物
は、該組成物の非存在下でのウイルス複製と比較して、ウイルス複製を阻害するのに有効
な量の抗感染ペプチドを、少なくとも1log以上、約2log以上、約3log以上、約4log以上、
約5log以上、約6log以上、約7log以上、約8log以上、約9log以上、約10log以上、1〜3log
、1〜5log、1〜8log、1〜9log、2〜10log、2〜5log、2〜7log、2〜8log、2〜9log、2〜10
log、3〜5log、3〜7log、3〜8log、3〜9log、4〜6log、4〜8log、4〜9log、5〜6log、5〜
7log、5〜8log、5〜9log、6〜7log、6〜8log、6〜9log、7〜8log、7〜9log、又は8〜9log
含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下
でのウイルス複製と比較して、ウイルス複製増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチ
ドを、0.5log〜2.5log、1log〜3log、2log〜4log、3log〜5log、4log〜6log、5log〜7log
、6log〜8log、7log〜9log、又は8log〜10log含む。具体的な実施態様において、阻害さ
れるウイルス複製は、第5.7節に記載されるウイルス複製である。

0135

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、ウイルスを死滅させるの
に有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される
組成物は、ウイルスを死滅させるのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具体的
な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、集団内のウイルスの少なくとも10
%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60
%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98
%、少なくとも99%、又は100%を死滅させるのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、集団内のウイルスの10%〜20
%、10%〜30%、10%〜40%、10%〜50%、10%〜60%、10%〜70%、10%〜80%、10%
〜90%、又は10%〜100%を死滅させるのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な
実施態様において、本明細書に記載される組成物は、集団内のウイルスの10%〜40%、20
%〜60%、30%〜50%、40%〜60%、50%〜70%、60%〜80%、70%〜90%、90%〜95%
、90%〜98%、又は90%〜100%を死滅させるのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具
体的な実施態様において、ウイルスは、第5.7節に記載されるウイルスである。

0136

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、細菌増殖を阻害するのに
有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、該組成物は、細菌増殖を
阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具体的な実施態様において、
本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下での細菌増殖と比較して、細菌増殖
を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、少なくとも2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍
、8倍、9倍、10倍、20倍、50倍、75倍、100倍、又は1,000倍含む。具体的な実施態様にお
いて、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下での細菌増殖と比較して、細
菌増殖を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、2倍〜5倍、2倍〜10倍、2倍〜20倍、
5倍〜100倍、10倍〜50倍、10倍〜100倍、又は100倍〜1,000倍含む。具体的な実施態様に
おいて、阻害される細菌増殖は、第5.7節に記載される細菌増殖である。

0137

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、細菌複製を阻害するのに
有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載される組
成物は、細菌複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具体的な実
施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下での細菌複製と比
較して、細菌複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、少なくとも2倍、3倍、4
倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、50倍、75倍、100倍、又は1,000倍含む。具
体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、該組成物の非存在下での細菌
複製と比較して、細菌複製を阻害するのに有効な量の抗感染ペプチドを、2倍〜5倍、2倍
〜10倍、2倍〜20倍、5倍〜100倍、10倍〜50倍、10倍〜100倍、又は100倍〜1,000倍含む。
具体的な実施態様において、阻害される細菌複製は、第5.7節に記載される細菌複製であ
る。

0138

具体的な実施態様において、本明細書に記載される組成物は、細菌を死滅させるのに有
効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、該組成物は、細菌を死滅さ
せるのに有効な量の抗感染ペプチドと担体とを含む。具体的な実施態様において、本明細
書に記載される組成物は、集団内の細菌の少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも
30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも
80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%
を死滅させるのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細
書に記載される組成物は、集団内の細菌の10%〜20%、10%〜30%、10%〜40%、10%〜
50%、10%〜60%、10%〜70%、10%〜80%、10%〜90%、又は10%〜100%を死滅させ
るのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、本明細書に記載さ
れる組成物は、集団内の細菌の10%〜40%、20%〜60%、30%〜50%、40%〜60%、50%
〜70%、60%〜80%、70%〜90%、90%〜95%、90%〜98%、又は90%〜100%を死滅さ
せるのに有効な量の抗感染ペプチドを含む。具体的な実施態様において、細菌は、第5.7
節に記載される細菌である。

0139

具体的な実施態様において、医薬組成物は、局所投与用に製剤化される。具体的な実施
態様において、局所投与用に製剤化される医薬組成物は、ゲル製剤である。具体的な実施
態様において、ゲル製剤中の抗感染ペプチドの有効量は、0.1%〜5%である。具体的な実
施態様において、膣内リングとしての使用のために製剤化される医薬組成物。具体的な実
施態様において、局所投与用に製剤化される医薬組成物は、第5.5節に記載される予防的
治療方法で使用される。具体的な実施態様において、局所投与用に製剤化される医薬組成
物は、第5.5節に記載される治療的治療方法で使用される。

0140

具体的な実施態様において、医薬組成物は、全身投与用に製剤化される。具体的な実施
態様において、全身投与用に製剤化される医薬組成物は、凍結乾燥粉末又はケーキである
。具体的な実施態様において、凍結乾燥粉末又はケーキは、10mg〜300mgの抗感染ペプチ
ドを含む。具体的な実施態様において、凍結乾燥粉末又はケーキは、10mg〜100mg、50〜1
50mg、100〜200mg、150mg〜250mg、又は200mg〜300mgの抗感染ペプチドを含む。具体的な
実施態様において、凍結乾燥粉末又はケーキは、200mg〜300mgの抗感染ペプチドを含む。
具体的な実施態様において、凍結乾燥粉末又はケーキは、1mLの水性溶液に再懸濁させら
れる。具体的な実施態様において、医薬組成物は、1日に1回、対象に投与される。具体的
な実施態様において、該組成物は、1日に2回、対象に投与される。具体的な実施態様にお
いて、全身投与用に製剤化される抗感染ペプチドは、第5.5節に記載される予防的治療
法で使用される。具体的な実施態様において、全身投与用に製剤化される抗感染ペプチド
は、第5.5節に記載される治療的治療方法で使用される。

0141

具体的な実施態様において、該組成物は、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例え
ば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)を含む消毒溶液である。具体的な実施態様にお
いて、該消毒溶液は、無生物体を消毒するために製剤化される。消毒溶液が無生物体を消
毒するために製剤化される場合、該消毒溶液は、ワイプ又はスプレーであることができる
。別の実施態様において、該組成物は、生物材料又は非生物材料の消毒で使用するために
製剤化される。生物材料としては、生体液(例えば、血液)、血液成分、組織、器官、及び
細胞培養物が挙げられるが、これらに限定されない。生物表面としては、皮膚(例えば、
手、手術の準備ができている部位など)が挙げられる。生物表面を消毒する場合、本明細
書に記載される抗感染ペプチドは、局所クリーム軟膏ローション、ゲル、粉末、液体
固体洗剤、又は石鹸として製剤化された形態で投与することができる。

0142

具体的な実施態様において、消毒溶液は、対象、例えば、第5.6節に記載される対象を
消毒するために製剤化される。消毒溶液が対象を消毒するために製剤化される場合、該消
毒溶液は、手洗い用もしくは全身用洗浄液外傷用の膏薬、ゲル、ローション、クリーム
、軟膏、手術時の手洗い液、又は皮膚、創傷、もしくは表面に吹き付けることができるス
プレーであることができる。具体的な実施態様において、消毒製剤は、水性又はグリセロ
ール性である。

0143

消毒用抗感染ペプチド含有組成物は、所望の場合、1以上の追加の化合物を含み得るが
、これらの追加の化合物が該ペプチドの抗ウイルス及び/又は抗細菌活性にそれほど悪い
影響を及ぼさないことを条件とする。例えば、そのような化合物は、微生物に対する消毒
強化するための抗微生物(例えば、抗細菌、抗真菌)剤であることができる。

0144

ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドは、無生物体表面(例え
ば、医療用品)又は生物表面の表面にコーティングされる。本明細書に記載される抗感染
ペプチドは、共有結合的又は非共有結合的方法によって、該表面に直接的に又は間接的に
コーティングすることができる。

0145

具体的な実施態様において、消毒溶液は、本明細書に記載される方法(第5.5節を参照)
で使用するためのものである。

0146

(5.5使用方法)
一態様において、本明細書に提供されるのは、微生物増殖、複製、又は感染性を阻害す
る方法であって、該微生物を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、
第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)と
接触させることを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、
微生物増殖、複製、又は感染性を阻害する方法であって、該微生物を、本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載
される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量と接触させることを含む、方法である。
具体的な実施態様において、微生物は、インビトロ又はエクスビボのものである。他の具
体的な実施態様において、微生物はインビボのものである。別の具体的な実施態様におい
て、微生物は、第5.7節又は第6節に記載される微生物である。

0147

別の態様において、本明細書に提供されるのは、細菌増殖を阻害する方法であって、該
細菌を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を
参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)と接触させることを含む
、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、細菌増殖を阻害する方
法であって、該細胞を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2
節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効
量と接触させることを含む、方法である。具体的な実施態様において、細菌は、インビト
ロ又はエクスビボのものである。他の具体的な実施態様において、細菌はインビボのもの
である。別の具体的な実施態様において、細菌は、第5.7節又は第6節に記載される細菌で
ある。ある実施態様において、細菌増殖の阻害は、該細菌を該ペプチド又は組成物と接触
させない場合に得られる細菌数と比べて、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10
倍、15倍、20倍、25倍、30倍、35倍、40倍、45倍、50倍、又はそれより大きい細菌数の低
下をもたらす。いくつかの実施態様において、細菌増殖の阻害は、該細菌を該ペプチド又
は組成物と接触させない場合に得られる細菌数と比べて、1log、2log、3log、4log、5log
、6log、7log、8log、9log、10log、又はそれより大きい細菌数の低下をもたらす。

0148

別の態様において、本明細書に提供されるのは、細胞内での細菌増殖を阻害する方法で
あって、該細胞を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、
及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)と接触させ
ることを含む、方法である。細胞を、細菌感染の前に又は細菌感染の後に接触させること
ができる。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、細胞内での細菌増殖を阻害
する方法であって、細菌に感染した細胞を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例え
ば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5
.4節を参照)の有効量と接触させることを含む、方法である。具体的な実施態様において
、細胞は、インビトロ又はエクスビボのものである。他の具体的な実施態様において、細
胞はインビボのものである。別の具体的な実施態様において、細菌は、第5.7節又は第6節
に記載される細菌である。ある実施態様において、細菌増殖の阻害は、該細胞を該ペプチ
ド又は組成物と接触させない場合に得られる細菌数と比べて、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍
、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、25倍、30倍、35倍、40倍、45倍、50倍、又はそれ
より大きい細菌数の低下をもたらす。いくつかの実施態様において、細菌増殖の阻害は、
該細胞を該ペプチド又は組成物と接触させない場合に得られる細菌数と比べて、1log、2l
og、3log、4log、5log、6log、7log、8log、9log、10log、又はそれより大きい細菌数の
低下をもたらす。

0149

別の態様において、本明細書に提供されるのは、細胞内でのウイルス複製を阻害する方
法であって、該細胞を、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2
節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)と接触
させることを含む、方法である。細胞を、ウイルスの感染の前に又はウイルスの感染の後
に接触させることができる。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、細胞内で
のウイルス複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を、本明細書に記載さ
れる抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載
される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量と接触させることを含む、方法である。
具体的な実施態様において、細胞は、インビトロ又はエクスビボのものである。他の具体
的な実施態様において、細胞はインビボのものである。別の具体的な実施態様において、
ウイルスは、第5.7節又は第6節に記載されるウイルスである。ある実施態様において、ウ
イルス複製の阻害は、該細胞を該ペプチド又は組成物と接触させない場合のウイルス粒子
の数と比べて、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、25倍、30
倍、35倍、40倍、45倍、50倍、又はそれより大きいウイルス粒子の減少をもたらす。いく
つかの実施態様において、ウイルス複製は、該細胞を該ペプチド又はその組成物と接触さ
せない場合のウイルス粒子の数と比べて、1log、2log、3log、4log、5log、6log、7log、
8log、9log、10log、又はそれより大きく減少する。別の態様において、本明細書に提供
されるのは、本明細書に記載される抗感染ペプチド又はその組成物を用いた予防的及び治
療的方法である。具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は
それを含む組成物は予防的に使用される。別の具体的な実施態様において、本明細書に記
載される抗感染ペプチド又はそれを含む組成物は治療的に使用される。

0150

別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での微生物感染又はそれに
起因もしくは関連する疾患を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗
感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される
組成物(例えば、第5.4節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様におい
て、本明細書に提供されるのは、対象内での微生物感染を治療する方法であって、該対象
に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照
)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量を投与することを含
む、方法である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での微生物
感染に起因又は関連する疾患を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される
抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載され
る組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量を投与することを含む、方法である。具体的
な実施態様において、微生物は、第5.7節又は第6節に記載される微生物である。別の具体
的な実施態様において、対象は、第5.6節に記載される対象である。

0151

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物
又は本明細書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによる微生物感染又はそれ
に起因もしくは関連する疾患の治療は、有益な効果又は治療的効果をもたらす。具体的な
実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細
書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによる微生物感染又はそれに起因もし
くは関連する疾患の治療は、以下の効果:(i)微生物感染又はそれに起因もしくは関連する
疾患もしくは症状の重症度の軽減もしくは改善;(ii)微生物感染又はそれに起因もしくは
関連する疾患もしくは症状の持続期間の減少;(iii)微生物感染又はそれに起因もしくは関
連する疾患もしくは症状の退行;(iv)微生物の粒子/力価の減少;(v)微生物感染又はそれに
起因もしくは関連する疾患と関連する器官不全の軽減;(vi)対象の入院の減少;(vii)入院
期間の減少;(viii)対象の生存の増大;(ix)微生物感染又はそれに起因もしくは関連する疾
患もしくは症状の消失;(x)微生物感染又はそれに起因もしくは関連する疾患もしくは症状
の進行の阻害;(xi)ある細胞、組織、器官、又は対象から別の細胞、組織、器官、又は対
象への微生物の拡大の予防;及び/或いは(xii)別の療法の治療的効果の増強又は改善のう
ちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、もしくはそれより多く、又は全てをもたらす。

0152

別の態様において、本明細書に提供されるのは、微生物感染に起因又は関連する対象の
疾患を予防する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば
、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4
節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供さ
れるのは、微生物感染に起因又は関連する対象の疾患を予防する方法であって、該対象に
、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)
又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量を投与することを含
む、方法である。具体的な実施態様において、微生物は、第5.7節又は第6節に記載される
微生物である。具体的な実施態様において、対象は、第5.6節に記載される対象である。

0153

具体的な実施態様において、微生物感染に起因又は関連する疾患を予防するための対象
への本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書に記載される
抗感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、予防的効果/有益な効果のうちの1つ又は複
数をもたらす。具体的な実施態様において、微生物感染に起因又は関連する疾患を予防す
るための対象への本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書
に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、以下の効果:(i)微生物感染に
起因もしくは関連する疾患又はその症状の発生もしくは発症の阻害;(ii)微生物感染に起
因もしくは関連する疾患又はそれに関連する症状の再発の阻害;並びに(iii)微生物感染及
び/又は複製の低下又は阻害のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多く、又は全てをもた
らす。

0154

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での細菌増殖を阻害する方法で
あって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、
及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)を投与する
ことを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での
細菌増殖を阻害する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例
えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、
第5.4節を参照)の有効量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様において
、細菌は、第5.7節又は第6節に記載される細菌である。別の具体的な実施態様において、
対象は、第5.6節に記載される対象である。

0155

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での細菌感染を治療する方法で
あって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、
及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)を投与する
ことを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内での
細菌感染を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例
えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、
第5.4節を参照)の有効量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様において
、細菌は、第5.7節又は第6節に記載される細菌である。別の具体的な実施態様において、
対象は、第5.6節に記載される対象である。

0156

別の態様において、本明細書に提供されるのは、その疾患が細菌感染に起因又は関連す
る対象の疾患を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド
(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば
、第5.4節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に
提供されるのは、その疾患が細菌感染に起因又は関連する対象の疾患を治療する方法であ
って、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及
び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量を投
与することを含む、方法である。具体的な実施態様において、細菌は、第5.7節又は第6節
に記載される細菌である。別の具体的な実施態様において、対象は、第5.6節に記載され
る対象である。

0157

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物
又は本明細書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによる細菌感染又はそれに
起因もしくは関連する疾患の治療は、有益な効果又は治療的効果をもたらす。具体的な実
施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書
に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによる細菌感染又はそれに起因もしくは
関連する疾患の治療は、以下の効果:(i)細菌感染又はそれに起因もしくは関連する疾患も
しくは症状の重症度の軽減もしくは改善;(ii)細菌感染又はそれに起因もしくは関連する
疾患もしくは症状の持続期間の減少;(iii)細菌感染又はそれに起因もしくは関連する疾患
もしくは症状の退行;(iv)細菌の数/力価の減少;(v)細菌感染又はそれに起因もしくは関連
する疾患と関連する器官不全の軽減;(vi)対象の入院の減少;(vii)入院期間の減少;(viii)
対象の生存の増大;(ix)細菌感染又はそれに起因もしくは関連する疾患もしくは症状の消
失;(x)細菌感染又はそれに起因もしくは関連する疾患もしくは症状の進行の阻害;(xi)あ
る細胞、組織、器官、又は対象から別の細胞、組織、器官、又は対象への細菌の拡大の予
防;及び/或いは(xii)別の療法の治療的効果の増強又は改善のうちの1つ、2つ、3つ、4つ
、5つ、もしくはそれより多く、又は全てをもたらす。

0158

別の態様において、本明細書に提供されるのは、その疾患が細菌感染に起因又は関連す
る対象の疾患を予防する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド
(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば
、第5.4節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に
提供されるのは、その疾患が細菌感染に起因又は関連する対象の疾患を予防する方法であ
って、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2節、及
び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効量を投
与することを含む、方法である。具体的な実施態様において、細菌は、第5.7節又は第6節
に記載される細菌である。別の具体的な実施態様において、対象は、第5.6節に記載され
る対象である。

0159

具体的な実施態様において、細菌感染に起因又は関連する疾患を予防するための対象へ
の本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書に記載される抗
感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、予防的効果/有益な効果のうちの1つ又は複数
をもたらす。具体的な実施態様において、細菌感染に起因又は関連する疾患を予防するた
めの対象への本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書に記
載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、以下の効果:(i)細菌感染に起因も
しくは関連する疾患又はその症状の発生もしくは発症の阻害;(ii)細菌感染に起因もしく
は関連する疾患又はそれに関連する症状の再発の阻害;並びに(iii)細菌感染及び/又は複
製の低下又は阻害のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多く、又は全てをもたらす。

0160

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象内でのウイルス複製を阻害する方
法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2
節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)を投与
することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内
でのウイルス複製を阻害する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプ
チド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例
えば、第5.4節を参照)の有効量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様に
おいて、ウイルスは、第5.7節又は第6節に記載されるウイルスである。別の具体的な実施
態様において、対象は、第5.6節に記載される対象である。

0161

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象内でのウイルス感染を治療する方
法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.2
節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)を投与
することを含む、方法である。一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象内
でのウイルス感染を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプ
チド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例
えば、第5.4節を参照)の有効量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様に
おいて、ウイルスは、第5.7節又は第6節に記載されるウイルスである。別の具体的な実施
態様において、対象は、第5.6節に記載される対象である。

0162

別の態様において、本明細書に提供されるのは、その疾患がウイルス感染に起因又は関
連する対象の疾患を治療する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプ
チド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例
えば、第5.4節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細
書に提供されるのは、その疾患がウイルス感染に起因又は関連する対象の疾患を治療する
方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.
2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効
量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様において、ウイルスは、第5.7
節又は第6節に記載されるウイルスである。別の具体的な実施態様において、対象は、第5
.6節に記載される対象である。

0163

具体的な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物
又は本明細書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによるウイルス感染又はそ
れに起因もしくは関連する疾患の治療は、有益な効果又は治療的効果をもたらす。具体的
な実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明
細書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せによるウイルス感染又はそれに起因
もしくは関連する疾患の治療は、以下の効果:(i)ウイルス感染又はそれに起因もしくは関
連する疾患もしくは症状の重症度の軽減もしくは改善;(ii)ウイルス感染又はそれに起因
もしくは関連する疾患もしくは症状の持続期間の減少;(iii)ウイルス感染又はそれに起因
もしくは関連する疾患もしくは症状の退行;(iv)ウイルスの数/力価の減少;(v)ウイルス感
染又はそれに起因もしくは関連する疾患と関連する器官不全の軽減;(vi)対象の入院の減
少;(vii)入院期間の減少;(viii)対象の生存の増大;(ix)ウイルス感染又はそれに起因もし
くは関連する疾患もしくは症状の消失;(x)ウイルス感染又はそれに起因もしくは関連する
疾患もしくは症状の進行の阻害;(xi)ある細胞、組織、器官、又は対象から別の細胞、組
織、器官、又は対象へのウイルスの拡大の予防;及び/或いは(xii)別の療法の治療的効果
の増強又は改善のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、もしくはそれより多く、又は全てを
もたらす。

0164

別の態様において、本明細書に提供されるのは、その疾患がウイルス感染に起因又は関
連する対象の疾患を予防する方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプ
チド(例えば、第5.1節、第5.2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例
えば、第5.4節を参照)を投与することを含む、方法である。一実施態様において、本明細
書に提供されるのは、その疾患がウイルス感染に起因又は関連する対象の疾患を予防する
方法であって、該対象に、本明細書に記載される抗感染ペプチド(例えば、第5.1節、第5.
2節、及び第6節を参照)又は本明細書に記載される組成物(例えば、第5.4節を参照)の有効
量を投与することを含む、方法である。具体的な実施態様において、ウイルスは、第5.7
節又は第6節に記載されるウイルスである。別の具体的な実施態様において、対象は、第5
.6節に記載される対象である。

0165

具体的な実施態様において、ウイルス感染に起因又は関連する疾患を予防するための対
象への本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明細書に記載され
る抗感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、予防的効果/有益な効果のうちの1つ又は
複数をもたらす。具体的な実施態様において、ウイルス感染に起因又は関連する疾患を予
防するための対象への本明細書に記載される抗感染ペプチドもしくはその組成物又は本明
細書に記載される抗感染ペプチドと別の療法の組合せの投与は、以下の効果:(i)ウイルス
感染に起因もしくは関連する疾患又はその症状の発生もしくは発症の阻害;(ii)ウイルス
感染に起因もしくは関連する疾患又はそれに関連する症状の再発の阻害;及び(iii)ウイル
ス感染及び/又は複製の低下又は阻害のうちの1つ、2つ、もしくはそれより多く、又は全
てをもたらす。

0166

本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される組成物は、種々の経路
で対象に送達することができる。これらには、鼻腔内、気管内、経口、皮内、筋肉内、腹
腔内、経皮、静脈内、結膜、及び皮下経路が含まれるが、これらに限定されない。いくつ
かの実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される
組成物は、対象に局所的に、例えば、対象の皮膚に投与される。具体的な実施態様におい
て、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される組成物は、対象に鼻
腔内投与される。ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明
細書に記載される組成物は、対象に筋肉内投与される。いくつかの実施態様において、本
明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記載される組成物は、対象に皮下投与
される。ある実施態様において、本明細書に記載される抗感染ペプチド又は本明細書に記
載される組成物は、対象に腹腔内投与される。

0167

本明細書に記載される感染又は疾患の治療及び/又は予防において有効となる本明細書
に記載される抗感染ペプチド又は組成物の量は、例えば、疾患の性質を含む、いくつかの
因子によって決まる。利用される正確な用量は、投与経路、及び該感染又はそれに起因も
しくは関連する疾患の重症度によっても決まる。例えば、有効用量は、投与手段、標的部
位、患者の生理的状態(年齢、体重、健康を含む)、患者がヒトであるか、動物であるかと
いうこと、投与される他の薬物、及び治療が予防的であるか、治療的であるかということ
によっても異なり得る。

0168

具体的な実施態様において、対象に投与される抗感染ペプチド又はその組成物の「有効
量」は、以下の効果:(i)微生物、細菌、又はウイルス感染、それに起因又は関連する疾患
又は症状の重症度を軽減又は改善すること;(ii)微生物、細菌、又はウイルス感染、それ
に起因又は関連する疾患又は症状の持続期間を減少させること;(iii)微生物、細菌、又は
ウイルス感染、それに起因又は関連する疾患又は症状の進行を予防すること;(iv)微生物
、細菌、又はウイルス感染、それに起因又は関連する疾患又は症状の退行を引き起こすこ
と;(v)微生物、細菌、又はウイルス感染、それに起因又は関連する疾患又は症状の発生又
は発症を予防すること;(vi)微生物、細菌、又はウイルス感染、それに起因又は関連する
疾患又は症状の再発を予防すること;(vii)ある細胞から別の細胞への、ある組織から別の
組織への、又はある器官から別の器官への微生物、細菌、又はウイルスの拡大を軽減又は
予防すること;(viii)ある対象から別の対象への微生物、細菌、又はウイルスの拡大を予
防又は軽減すること;(ix)微生物、細菌、又はウイルス感染と関連する器官不全を軽減す
ること;(x)対象の入院を減少させること;(xi)入院期間を減少させること;(xii)微生物、
細菌、もしくはウイルス感染、又はそれに起因もしくは関連する疾患を有する対象の生存
を増大させること;(xiii)微生物、細菌、もしくはウイルス感染、又はそれに起因もしく
は関連する疾患を消失させること;(xiv)微生物複製を阻害又は減少させること;(xv)微生
物、細菌、又はウイルスの数/力価を減少させること;及び/或いは(xvi)別の療法の予防的
又は治療的効果を増強又は改善することのうちの1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれより多く
を達成するのに十分な抗感染ペプチド又は組成物の量を指す。

0169

ある実施態様において、該有効量は、微生物感染に起因又は関連する疾患からの完全な
防御をもたらすのではなく、微生物感染を有する未治療の対象と比較した微生物の力価の
低下又は数の低下をもたらす。ある実施態様において、該有効量は、微生物感染を有する
未治療の対象と比べて、0.5倍、1倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍
、10倍、15倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、300倍、
400倍、500倍、750倍、もしくは1,000倍、又はそれを上回る微生物の力価/数の低下をも
たらす。いくつかの実施態様において、該有効量は、微生物感染を有する未治療の対象と
比べて、約1log以上、約2log以上、約3log以上、約4log以上、約5log以上、約6log以上、
約7log以上、約8log以上、約9log以上、約10log以上、1〜3log、1〜5log、1〜8log、1〜9
log、2〜10log、2〜5log、2〜7log、2〜8log、2〜9log、2〜10log、3〜5log、3〜7log、3
〜8log、3〜9log、4〜6log、4〜8log、4〜9log、5〜6log、5〜7log、5〜8log、5〜9log、
6〜7log、6〜8log、6〜9log、7〜8log、7〜9log、又は8〜9logの微生物の力価/数の低下
をもたらす。微生物の力価、数、又は総量の低下の利益としては、あまり重症でない感染
の症状、より少ない感染の症状、及び感染に起因又関連する疾患の長さの減少が挙げられ
るが、これらに限定されない。

0170

ある実施態様において、該有効量は、細菌感染に起因又は関連する疾患からの完全な防
御をもたらすのではなく、細菌感染を有する未治療の対象と比較して、細菌の力価の低下
又は数の低下をもたらす。ある実施態様において、該有効量は、細菌感染を有する未治療
の対象と比べて、0.5倍、1倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍
、15倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、300倍、400倍
、500倍、750倍、もしくは1,000倍、又はそれを上回る細菌の力価/数の低下をもたらす。
いくつかの実施態様において、該有効量は、細菌感染を有する未治療の対象と比べて、約
1log以上、約2log以上、約3log以上、約4log以上、約5log以上、約6log以上、約7log以上
、約8log以上、約9log以上、約10log以上、1〜3log、1〜5log、1〜8log、1〜9log、2〜10
log、2〜5log、2〜7log、2〜8log、2〜9log、2〜10log、3〜5log、3〜7log、3〜8log、3
〜9log、4〜6log、4〜8log、4〜9log、5〜6log、5〜7log、5〜8log、5〜9log、6〜7log、
6〜8log、6〜9log、7〜8log、7〜9log、又は8〜9logの細菌の力価/数の低下をもたらす。
細菌の力価、数、又は総量の低下の利益としては、あまり重症でない感染の症状、より少
ない感染の症状、及び感染に起因又関連する疾患の長さの減少が挙げられるが、これらに
限定されない。

0171

ある実施態様において、該有効量は、ウイルス感染に起因又は関連する疾患からの完全
な防御をもたらすのではなく、ウイルス感染を有する未治療の対象と比較して、ウイルス
の力価の低下又は数の低下をもたらす。ある実施態様において、該有効量は、ウイルス感
染を有する未治療の対象と比べて、0.5倍、1倍、1.5倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍
、8倍、9倍、10倍、15倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200
倍、300倍、400倍、500倍、750倍、もしくは1,000倍、又はそれを上回るウイルスの力価/
数の低下をもたらす。いくつかの実施態様において、該有効量は、ウイルス感染を有する
未治療の対象と比べて、約1log以上、約2log以上、約3log以上、約4log以上、約5log以上
、約6log以上、約7log以上、約8log以上、約9log以上、約10log以上、1〜3log、1〜5log
、1〜8log、1〜9log、2〜10log、2〜5log、2〜7log、2〜8log、2〜9log、2〜10log、3〜5
log、3〜7log、3〜8log、3〜9log、4〜6log、4〜8log、4〜9log、5〜6log、5〜7log、5〜
8log、5〜9log、6〜7log、6〜8log、6〜9log、7〜8log、7〜9log、又は8〜9logのウイル
スの力価/数の低下をもたらす。ウイルスの力価、数、又は総量の低下の利益としては、
あまり重症でない感染の症状、より少ない感染の症状、及び感染に起因又関連する疾患の
長さの減少が挙げられるが、これらに限定されない。

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