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技術 ニッパヤシ抽出物を有効成分として含む口腔用組成物

出願人 エルジーハウスホールドアンドヘルスケアリミテッド
発明者 ウネ・キムジュンホン・ユム・ヒョン・ジンスン-ジン・ファン
出願日 2019年8月1日 (1年3ヶ月経過) 出願番号 2019-142322
公開日 2020年3月19日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-040944
状態 未査定
技術分野 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性 化粧料
主要キーワード アルファテルピネオール ニッパヤシ 外部物質 効能成分 バングラデシュ 湿潤成分 刺激源 カモシカ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
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図面 (2)

課題

人体無害で、抗炎症効果に優れ、歯周疾患口臭など、様々な口腔疾患の予防または治療に使用することができる口腔ケアのための組成物を提供する。また、前記組成物に基づく、安全で継続的に使用可能な口腔用製品を提供する。

解決手段

(a)ニッパヤシ抽出物;(b)フッ化化合物界面活性剤、またはその両方;を含む口腔用組成物を調製して用いる。

概要

背景

口腔健康が外貌管理及び円滑な社会生活のための必須要素の一つとして認識されることになり、最近の口腔管理に対する関心がさらに増大している。

既存の口腔用組成物は、現代人の食生活の変化による口腔及び歯牙の損傷に伴って発生する歯周炎のような口腔内の炎症または虫歯口臭などを予防するための目的で用いられている。現在、市中流通されている口腔用組成物は、歯肉の炎症の予防または緩和のために、アミノカプロン酸ビタミンEアセテート酢酸トコフェロール)、アラントイン及びその誘導体トラネキサム酸、塩、塩酸ピリドキシンビタミンB6)などが用いられ、抗菌効能を有する成分である、フッ化ナトリウム塩化ベンゼトニウムポリオキシエチレンポリオキシプロピレン重合体塩化セチルピリジニウムサッカリンナトリウム安息香酸ナトリウムなどを用いて、虫歯、歯周炎などを予防及び治療する。

しかし、これらの素材で歯肉の炎症の予防または緩和の効果を十分に達成するには難しく、また、既存の化学物質のみをベースにする効能成分の場合、安全性に対する問題が存在する。飲み込むときの嘔吐神経衰弱昏睡状態下痢などの副作用を示し、過量を飲み込む場合は致命的な損傷を引き起こす。また、長期間使用時には、口腔に損傷を与えるという研究が発表されている。

一方、ニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb. Fruit)は、ヤシ科に属する常緑多年生の植物であって、抗酸化酵素を生成させる必須要素であるポリフェノールが多量に含まれていることが知られており、栄養成分が豊富干潟で生育し、カルシウムカリウム硫黄などのミネラルも豊富に含まれている。しかし、ニッパヤシを口腔用疾患の治療に用いる場合、十分な治療効果を得るためには高濃度抽出物を用いるべきであり、この場合は、治療効果を得ることができるが、同時に、細胞毒性による副作用が現れるという問題点があった。

このような背景下で、本発明者らは、人体に有害でない低濃度のニッパヤシ抽出物を含む口腔用組成物の開発のために、ニッパヤシ抽出物の抗炎症効果極大化させることができる物質の組み合わせを探すために研究した。

概要

人体に無害で、抗炎症効果に優れ、歯周疾患、口臭など、様々な口腔疾患の予防または治療に使用することができる口腔ケアのための組成物を提供する。また、前記組成物に基づく、安全で継続的に使用可能な口腔用製品を提供する。(a)ニッパヤシ抽出物;(b)フッ化化合物界面活性剤、またはその両方;を含む口腔用組成物を調製して用いる。

目的

本発明の目的は、(a)ニッパヤシ抽出物;及び(b)フッ化化合物、界面活性剤、またはその両方;を含む、口腔用組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(a)ニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb)抽出物;及び(b)フッ化化合物界面活性剤、またはその両方;を含む、口腔用組成物

請求項2

前記フッ化化合物が、フッ化ナトリウム(sodium fluoride)である、請求項1に記載の口腔用組成物。

請求項3

前記界面活性剤が、ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate、SLS)である、請求項1に記載の口腔用組成物。

請求項4

前記組成物が、抗炎症効果を有するものである、請求項1に記載の口腔用組成物。

請求項5

前記組成物が、口腔疾患の予防または治療用である、請求項1に記載の口腔用組成物。

請求項6

前記口腔疾患が、歯周炎歯肉炎口臭歯牙う蝕症、口腔内粘膜潰瘍、歯のしみ及び歯痛からなる群から選択される1種以上の疾患である、請求項5に記載の口腔用組成物。

請求項7

前記ニッパヤシ抽出物の濃度が、30〜90ppmである、請求項1に記載の口腔用組成物。

請求項8

請求項1〜7のいずれか一項に記載の口腔用組成物を含む口腔用製品

請求項9

前記口腔用製品が、歯磨き粉口腔洗浄剤口腔用スプレー口腔用軟膏剤、口腔用パッチ及びガムからなる群から選択されるものである、請求項8に記載の口腔用製品。

技術分野

0001

本発明は、(a)ニッパヤシ抽出物;及び(b)フッ化化合物界面活性剤、またはその両方;を含む口腔用組成物に関するものであり、具体的には、人体無害で、抗炎症の効果に優れて、歯周疾患口臭などの様々な口腔疾患の予防または治療に用いられる口腔管理のための組成物に関する。

背景技術

0002

口腔健康が外貌管理及び円滑な社会生活のための必須要素の一つとして認識されることになり、最近の口腔管理に対する関心がさらに増大している。

0003

既存の口腔用組成物は、現代人の食生活の変化による口腔及び歯牙の損傷に伴って発生する歯周炎のような口腔内の炎症または虫歯、口臭などを予防するための目的で用いられている。現在、市中流通されている口腔用組成物は、歯肉の炎症の予防または緩和のために、アミノカプロン酸ビタミンEアセテート酢酸トコフェロール)、アラントイン及びその誘導体トラネキサム酸、塩、塩酸ピリドキシンビタミンB6)などが用いられ、抗菌効能を有する成分である、フッ化ナトリウム塩化ベンゼトニウムポリオキシエチレンポリオキシプロピレン重合体塩化セチルピリジニウムサッカリンナトリウム安息香酸ナトリウムなどを用いて、虫歯、歯周炎などを予防及び治療する。

0004

しかし、これらの素材で歯肉の炎症の予防または緩和の効果を十分に達成するには難しく、また、既存の化学物質のみをベースにする効能成分の場合、安全性に対する問題が存在する。飲み込むときの嘔吐神経衰弱昏睡状態下痢などの副作用を示し、過量を飲み込む場合は致命的な損傷を引き起こす。また、長期間使用時には、口腔に損傷を与えるという研究が発表されている。

0005

一方、ニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb. Fruit)は、ヤシ科に属する常緑多年生の植物であって、抗酸化酵素を生成させる必須要素であるポリフェノールが多量に含まれていることが知られており、栄養成分が豊富干潟で生育し、カルシウムカリウム硫黄などのミネラルも豊富に含まれている。しかし、ニッパヤシを口腔用疾患の治療に用いる場合、十分な治療効果を得るためには高濃度の抽出物を用いるべきであり、この場合は、治療効果を得ることができるが、同時に、細胞毒性による副作用が現れるという問題点があった。

0006

このような背景下で、本発明者らは、人体に有害でない低濃度のニッパヤシ抽出物を含む口腔用組成物の開発のために、ニッパヤシ抽出物の抗炎症効果極大化させることができる物質の組み合わせを探すために研究した。

先行技術

0007

韓国公開特許第10−2003−0069532号

発明が解決しようとする課題

0008

本発明の目的は、(a)ニッパヤシ抽出物;及び(b)フッ化化合物、界面活性剤、またはその両方;を含む、口腔用組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記口腔用組成物を含む口腔用製品を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

前記目的を達成するための一つの様態として、本発明は、(a)ニッパヤシ抽出物; 及び(b)フッ化化合物、界面活性剤、またはその両方;を含む、口腔用組成物を提供する。

0010

前記従来技術の問題点を解決するために、本発明者らはニッパヤシ抽出物にフッ化化合物及び/または界面活性剤を混合して用いる場合、同様の濃度のニッパヤシ抽出物で高い抗炎効果を得ることができ、特にフッ化化合物及び界面活性剤をすべて混合した場合、ニッパヤシ抽出物の抗炎効果が最も高くなることを確認し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、従来のニッパヤシ抽出物に界面活性剤及び/またはフッ化化合物を追加の構成成分で混合して用いることにより、ニッパヤシ抽出物の濃度に対して抗炎効果を増進させて、細胞毒性による副作用を解消するという技術思想基礎し、これは、本発明者らの持続的な研究過程を介して本発明で最初に究明された。

0011

したがって、本発明は、ニッパヤシ抽出物にフッ化化合物、界面活性剤、またはその両方をさらに含んで効果が促進された口腔用組成物を提供する。具体的には、本発明の組成物は、ニッパヤシ抽出物及びフッ化化合物の混合組成物、またはニッパヤシ抽出物及び界面活性剤の混合組成物、またはニッパヤシ抽出物、フッ化化合物及び界面活性剤の混合組成物であってもよい。

0012

本発明の混合組成物において、ニッパヤシ抽出物とフッ化化合物との混合割合、ニッパヤシ抽出物と界面活性剤との混合割合、ニッパヤシ抽出物、フッ化化合物及び界面活性剤の混合割合は、制限がない。例えば、ニッパヤシ抽出物:フッ化化合物、ニッパヤシ抽出物:界面活性剤は、1〜10:1の重量比で混合してもよく、ニッパヤシ抽出物:フッ化化合物:界面活性剤は、1〜10:1〜5:1〜5の重量比で混合してもよく、具体的には、1:1:1の重量比で混合してもよい。

0013

本発明の口腔用組成物は、ニッパヤシ抽出物にフッ化化合物及び/または界面活性剤を一緒に含んで抗炎効果を向上させ、毒性を除去して安全性を高めた特徴があり、歯磨き粉口腔洗浄剤口腔スプレーガム軟膏、口腔パッチ剤などの口腔疾患の予防または治療のために用いるすべての口腔用製品に用いられてもよい。

0014

本発明でニッパヤシ(Nypa fruticans Wurmb)は、ヤシ科に属する常緑多年生の植物であって、本来の名称はニッパヤシ(Nipa palm)であるが、韓国では海に生える筍という意味である「海竹筍」で通用する。ミャンマー、インドシアフィリピンなどの東アジアで主に栽培される。ニッパヤシは、ミャンマーやバングラデシュなどで7,000万年余り前の化石でも発見されるなど、強靭な生命力を見せ、干潟で自生する炎色植物であり、カルシウム、カリウム、硫黄などのミネラルが豊富である。ニッパヤシには、抗酸化酵素を生成させる必須要素であるポリフェノールが多量に含まれていることが知られているが、ニッパヤシ抽出物の濃度に対する抗炎症効果を向上させるためにフッ化化合物と界面活性剤とを組み合わせた組成物は、公開されたことはない。

0015

本発明でニッパヤシの入手経路は制限されず、例えば、市販されるものを購入して用いるが、自然から採取または直接栽培して用いてもよい。

0016

本発明で抽出物は、前記ニッパヤシを適切な浸出液抽出処理して得られる製剤を意味するもので、ニッパヤシの抽出処理により得られる抽出液、抽出液の希釈液または濃縮液、前記抽出液を乾燥して得られる乾燥物、これらの粗精製物または精製物、これらの混合物などの抽出液そのもの及び抽出液を用いて形成可能なすべての剤形の抽出物を含む。

0017

本発明の抽出物は、ニッパヤシの天然雑種または変種植物、植物組織培養物などから抽出してもよい。

0018

本発明の抽出物は、ニッパヤシの様々な部位、例えば、花軸、葉、、実、樹皮、根、花、花芽果実、種子、樹液、及び植物全体などから抽出してもよく、具体的には、ニッパヤシの花軸(floral axis)から抽出してもよい。

0019

前記ニッパヤシ抽出物は、当業界に公知された一般的な抽出方法、分離及び精製方法を用いて製造してもよい。前記抽出方法としては、熱湯抽出、熱水抽出冷浸抽出、還流冷却抽出または超音波抽出などの方法を用いてもよく、これらを単独で行ったり、2種以上の方法を併用してもよいが、これに制限されない。抽出溶媒で抽出したり、抽出溶媒で抽出して製造した抽出物に分画溶媒を加えて分画することにより製造してもよく、前記抽出溶媒は、当該技術分野で公知された任意の溶媒を用いてもよい。

0020

前記抽出溶媒は、水、有機溶媒またはこれらの混合溶媒などを用いてもよく、具体的には、C1〜C4の低級アルコール酢酸エチルまたはアセトンなどの極性溶媒ヘキサンまたはジクロロメタン非極性溶媒またはこれらの混合溶媒であってもよい。より具体的には、抽出溶媒として、水(蒸留水)を用いてもよい。

0021

抽出温度は、60〜120℃であってもよく、具体的には、60〜100℃、60〜90℃、または70〜90℃、80℃であってもよく、抽出時間は、2〜6時間、2〜4時間、または3時間であってもよい。また、前記抽出は、数回繰り返して行ってもよく、具体的には、3回繰り返してもよい。

0022

前記抽出物の製造段階では、抽出物を減圧濃縮する過程がさらに含まれてもよく、前記減圧濃縮は、真空減圧濃縮器または真空回転蒸発器を用いてもよい。また、前記減圧濃縮過程を経た抽出物を乾燥させる段階をさらに含んでもよく、前記乾燥は、減圧乾燥真空乾燥沸騰乾燥、噴霧乾燥または凍結乾燥であってもよい。

0023

本発明の一実施例では、ニッパヤシの花軸の乾燥粉砕物を製造した後、水(蒸留水)で80℃で3時間抽出してニッパヤシ抽出物を製造し、フィルターでろ過した後、濃縮して試料と用いた。

0024

本発明のフッ化化合物は、フッ化ナトリウム、フッ化スズ、フッ化インジウム、フッ化アミン、フッ化リン酸ナトリウム、1フッ化リン酸ナトリウム、フッ化アミン297、及びこれらの混合物を含むが、これに制限されない。

0025

特に、本発明では、ニッパヤシ抽出物の抗炎効果を高めるためのフッ化化合物として、フッ化ナトリウム(sodium fluoride)を用いてもよい。

0026

本発明の界面活性剤は、陰イオン性界面活性剤陽イオン性界面活性剤両性界面活性剤非イオン性界面活性剤などを含み、陰イオン性界面活性剤の例は、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン酸塩ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水素添加ヤシ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウムラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウムなどを含む。陽イオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウムアルキルベンジルアンモニウム塩などを含み、両性界面活性剤の例としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型の両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩などのイミダゾリン型の両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−L−アルギン酸塩などのアミノ酸型の界面活性剤を含む。非イオン性界面活性剤の例としては、スクロース脂肪酸エステルマルトース脂肪酸エステルラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステルマルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルモノラウリンヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミドポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステルなどを含むが、これに制限されない。

0027

特に、本発明では、ニッパヤシ抽出物の抗炎効果を高めるための界面活性剤として、ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate、SLS)を用いてもよい。

0028

本発明の口腔用組成物は、抗炎症効果を示すものであってもよい。具体的には、ニッパヤシ抽出物とフッ化合物及び/または界面活性剤との組み合わせにより、ニッパヤシ抽出物の抗炎症効果を強化した相乗効果を示し、特に、フッ化化合物としてフッ化ナトリウムを用い、界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウムを用いることにより、ニッパヤシ抽出物の濃度に対する抗炎症効果を著しく向上させることができ、したがって低濃度のニッパヤシ抽出物だけを含んで人体に無害な口腔用組成物を製造することができる。

0029

前記口腔用組成物は、抗炎症のほか、抗菌活性に優れている。前記口腔用組成物は、優れた抗炎症または抗菌活性をもとに、口腔で発生しうる様々な疾患、障害、または有害な症状の改善効果がある。

0030

前記口腔用組成物に含まれるニッパヤシ抽出物は、30〜90ppm、40〜80ppm、40〜70ppm、または50ppmの濃度で含まれてもよい。本発明では、50ppmのニッパヤシ抽出物にフッ化化合物及び/または界面活性剤、具体的には、フッ化ナトリウム及び/またはラウリル硫酸ナトリウムを混合して一緒に処理する場合、細胞毒性は示されずに、抗炎症効果が向上されて、治療効果及び安全性の両方を確保したのが特徴である。

0031

本発明の口腔用組成物は、口腔疾患の予防、改善または治療用であってもよく、前記口腔疾患は、歯肉炎及び歯周炎を含む歯周疾患、口腔内微生物によって発生しうる口臭、歯牙う蝕症、及び口腔内粘膜潰瘍などを含む包括的な概念であって、具体的には、歯周炎、歯肉炎、口臭、歯牙う蝕症、口腔内粘膜潰瘍、歯のしみ、及び歯痛からなる群から選択される1種以上の疾患であってもよいが、これに制限されない。
本発明の予防は、本発明に係る組成物の投与で前記口腔疾患の発病を抑制または遅延させるすべての行為を意味し、治療は、本発明に係る組成物の投与で前記口腔疾患の症状が好転したり、有利に変更されるすべての行為を意味する。

0032

前記口腔疾患の予防または治療は、抗炎症効果を介して達成されるものであってもよい。本発明の一実施例では、ニッパヤシ抽出物を含む混合組成物をマクロファージに処理した結果、一酸化窒素(NO)の生成を阻害して、抗炎症効果があることを確認した。前記抗炎症効果が現れる組成物を口腔疾患に用いる場合、炎症の発生及び悪化を抑制して、口腔疾患を治療することができる。

0033

本発明で歯周疾患は、歯周組織で発生する一切の疾病を意味するもので、歯の溝(sulcus)の歯茎ラインの下部をバクテリア攻撃し、歯周靭帯隣接組織を損傷させて現れることがあり、病気の程度に応じて歯肉炎(gingivitis)と歯周炎(periodontitis)に分けられる。歯肉炎は、比較的に軽症で回復が早い形態の歯周疾患で歯茎のみに炎症が限定された形態をいい、歯周炎は、炎症が歯茎と歯茎の骨の周辺まで進行された場合をいう。

0034

本発明で歯牙う蝕症は、口の中に生息するバクテリアによって砂糖、でん粉などが分解されて生じる酸(acid)によって、歯牙のエナメル質が損傷して虫歯が生じることである。歯牙表面に生成された細菌膜であるプラーク(plaque)に残っている細菌によって、口の中の砂糖やでん粉などが分解されて発生する酸が歯面のエナメル質を攻撃して損傷されることがある。

0035

本発明で口腔内粘膜潰瘍は、口内炎とも呼ばれており、口腔内細菌ウイルス真菌などによる感染により口腔内粘膜(、歯茎、の内側など)に炎症が起こる疾患を含んでもよい。

0036

本発明で歯のしみは、前述した口腔疾患、例えば、歯周疾患、歯牙う蝕症などに伴って現れる症状であり、他の病的な原因とは別に、温度の刺激、歯の乾燥、外部物質との接触、甘いか酸っぱい飲食物による浸透圧などの外部刺激によって現れる痛症を含んでもよい。これは、歯全体に全体的に現れることもあり、上顎下顎、または右や左などの特定の部位に限定されて現れることもある。

0037

本発明の口腔用組成物は、医薬部外品組成物であってもよい。

0038

別の態様として、本発明は前記口腔用組成物を含む口腔用製品を提供する。本発明の口腔製品は、口腔の衛生、口腔疾患の予防または治療、改善などのために用いられるすべての剤形及び種類を含み、具体的には、歯磨き粉、口腔洗浄剤、口腔用スプレー口腔用軟膏剤、口腔用パッチ、及びガムなどを含むが、これに制限されない。本発明の口腔衛生用製品は、液状、固状、懸濁液、ゲル状、エアロゾルの形態であってもよいが、これに限定されるものではない。製品の形態、種類及び使用目的に応じて通常、研磨剤湿潤剤結合剤気泡剤甘味剤香料防腐剤薬効剤酸性度調節剤増白剤などを適量配合して用いてもよい。

0040

前記湿潤剤としては、グリセリンソルビトール非結晶性ソルビトール液、エチレングリコールプロピレングリコールポリエチレングリコールキシリトール、またはこれらの混合物であってもよい。

0042

前記気泡剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤;ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合物質などからなる非イオン界面活性剤;またはコカミドプロピルベタイン(cocamidopropyl betaine)などの両性界面活性剤、またはこれらの混合物であってもよい。

0043

前記甘味剤は、スクロース、ラクトース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、シクラミン酸ナトリウム、グリセリン、サッカリンナトリウム、ステビオサイドアスパルテーム、またはこれらの混合物であってもよく、前記香料としては、ペパーミントメントールアネトールオイゲノールリモネンシトロネロールアルファテルピネオールサリチルメチル、シネオールリナロールエチルリナロール、バニリンチモールスペアミント油セージオイルローズマリー油シナモンオイル、またはこれらの混合物であってもよく、甘味剤または香料は、単独で、または複合的に用いてもよい。

0044

本発明の口腔疾患の治療または予防用組成物を製造する方法は、これを製造する業界で通常的に製造する方法により製造してもよい。

0045

別の態様として、本発明は、前記説明した口腔用組成物を個体に適用する段階を含む、口腔疾患の予防または治療方法を提供する。本発明で個体は、口腔疾患が発明する可能性があるヒトを含むすべての動物を意味してもよい。前記動物はヒトだけではなく、これと類似な症状の治療を必要とするヤギラクダカモシカ、及びなどの哺乳動物であってもよいが、これに制限されない。

0046

口腔用組成物、口腔疾患、予防、治療は、前記説明した通りである。

発明の効果

0047

本発明は、ニッパヤシ抽出物にフッ化化合物及び/または界面活性剤を一緒に含むことを特徴とし、歯周疾患などの口腔疾患の予防及び治療効果を画期的に向上させて有害性を解決した口腔用組成物に関するもので、これを利用して安全かつ継続的に使用可能な口腔用製品を製造して使用することができる。

図面の簡単な説明

0048

ニッパヤシ抽出物の単独処理、ニッパヤシ抽出物にラウリル硫酸ナトリウム、フッ化ナトリウムまたはその両方を併用処理したグループで、NO生成の阻害率を比較した結果である。

実施例

0049

以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。

0050

製造例1:ニッパヤシ抽出物の製造
ニッパヤシの花軸を乾燥して粉砕した後、乾燥重量100gのニッパヤシ粉砕物フラスコに入れ、蒸留水1,000gで80℃で3時間抽出した。収得した抽出物を0.2μm細孔サイズのフィルターでろ過した後、これを濃縮してニッパヤシ抽出物の試料として用いた。

0051

製造例2:ニッパヤシ抽出物を含む口腔用組成物の製造
下記表1に示した成分及び組成比で口腔用組成物を製造した。湿潤成分であるソルビトール液粉末成分であるカルボキシメチルセルロースナトリウム、サッカリンナトリウム水和物を分散させて、精製水を入れた後に混合器で1次混合した。続いて、研磨剤であるデンタルタイプシリカとニッパヤシ抽出物とを投入し混合した。最後に、表1に記載したように、ラウリル硫酸ナトリウムとフッ化ナトリウム、及び香料を添加して、真空状態の下で混合した。

0052

0053

実施例1:一酸化窒素(nitric oxide;NO)生成阻害効果分析
製造例1で収得したニッパヤシ抽出物及び製造例2で収得したニッパヤシ抽出物にフッ化化合物及び/または界面活性剤を添加した組成物の抗炎症効果を確認するために、RAW264.7細胞株ATCCnumber:CRL-2278 )を用いたGRIESS法でNO生成抑制力の実験を行った。

0054

まず、マウスのマクロファージのRAW264.7細胞を数回継代培養し、24ウェルプレートに3×105個/ウェルの濃度で細胞を分注した後、24時間培養した。次に、前記製造例1のニッパヤシ抽出物及び製造例2の組成物を含有した細胞培地交換した。

0055

無処理の培地陰性対照群とし、陽性対照群にはNO生成の抑制物質であるL−NMMA(L-NG-Monomethylarginine)を20ppm処理した。刺激源としては、LPS(Lipopolysaccharide)を1ppmずつ処理し、24時間培養した。上澄み液を100μl取り、96ウェルプレートに移し、GRIESS溶液を100μlずつ加え、室温で10分間反応させた。

0056

その後、540nmでの吸光度を測定することにより、NOの抑制効果を判断し、NO生成阻害率(%)は、LPS単独処理群に比べて減少したNOの量を相対的な割合で計算し、下記表2に示した。実験は、それぞれ4回ずつ行い、平均値として示した。

0057

0058

0059

図1は、ニッパヤシ抽出物単独の処理、ニッパヤシ抽出物にラウリル硫酸ナトリウム、フッ化ナトリウムまたはその両方を併用処理したグループでのNO生成の阻害率を比較した結果である。

0060

前記表2に示すように、ラウリル硫酸ナトリウムまたはフッ化ナトリウムを単独で投与したグループでは、抗炎症の効果が現れなかった。ニッパヤシ抽出物単独の処理群では、NO生成の阻害効果が有意に現れ、濃度に比例して0.01%の濃度で処理する時に、0.005%濃度よりもNO生成阻害率が増加した。

0061

ニッパヤシ抽出物0.005%を単独で処理した場合、NO生成の阻害効果が23.47%に過ぎないことに比べて、ラウリル硫酸ナトリウムまたはフッ化ナトリウムを混合して処理した場合、それぞれ34.49%、37.52%の割合でNO生成を阻害効果が現れた。また、ラウリル硫酸ナトリウム及びフッ化ナトリウムの両方を混合した場合には、NO生成阻害率が46.79%と最も高かった。

0062

また、ニッパヤシ抽出物0.01%を処理した場合、NO生成阻害率が42.76%と現れ、ラウリル硫酸ナトリウムを追加した場合、48.16%、フッ化ナトリウムを追加した場合、55.77%と確認できた。0.005%のニッパヤシ抽出物を用いたものと同様に、ニッパヤシ抽出物にラウリル硫酸ナトリウムまたはフッ化ナトリウムを混合して用いた場合、抗炎症の効果が向上する傾向が現れた。ただし、ニッパヤシ抽出物を0.01%の濃度で処理した場合、抗炎症の効果が高まると同時に、細胞毒性が現れるのを肉眼で観察することができた。

0063

このような結果を介して、ニッパヤシ抽出物にラウリル硫酸ナトリウム及びフッ化ナトリウムを混合して用いることにより、細胞毒性が現れない低濃度のニッパヤシ抽出物を用いながら、効果的にNO生成を阻害できることを確認した。

0064

つまり、ニッパヤシ抽出物を0.01%で含む口腔用組成物を製造すると、安全性に問題がありうる。しかし、ニッパヤシ抽出物を0.005%で含み、ラウリル硫酸ナトリウム及びフッ化ナトリウムを一緒に含む場合はNO生成阻害率が46.79%と現れ、これはニッパヤシ抽出物を0.01%で処理して得られたNO生成阻害率42.76%と比較しても、より高いものである。したがって、毒性を除去するため、0.005%に濃度を下げたニッパヤシ抽出物を用い、これにラウリル硫酸ナトリウム及びフッ化ナトリウムを混合して用いることにより、十分な抗炎症の効果を得ることもでき、人体に無害な口腔用組成物を製造することができる。

0065

以上の説明から、本発明が属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施されうることを理解できるだろう。これに関連し、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、前記詳細な説明より、後述する特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

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