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技術 巨大胚芽米玄米の発酵液と、この発酵液を配合した皮膚外用剤

出願人 株式会社ファンケル
発明者 山城晶
出願日 2018年9月6日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-167205
公開日 2020年3月19日 (8ヶ月経過) 公開番号 2020-040888
状態 未査定
技術分野 化合物または医薬の治療活性 植物物質含有医薬 化粧料
主要キーワード 最適環境 加水処理 中心品温 効果確認 品種登録 泡状製剤 ゲルパック 胴割れ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

γ−アミノ酪酸及びアミノ酸含量が多く、肌なじみに優れた、巨大胚芽米玄米発酵液、及びこの発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法を提供することを課題とする。

解決手段

本発明の主な構成は、次のとおりである。1.巨大胚芽米玄米をサッカロミセスベローナで発酵させた発酵液。2.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させる発酵液の製造方法。3.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合した皮膚外用剤。4.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法。

概要

背景

発芽米抽出物に麹を作用させたものを化粧品に使用する技術が提案されている(特許文献1:特開平7−10733号公報)。発芽玄米糠発酵物化粧料に配合する技術が提案されている(特許文献2:特開2007−131578号公報)。γ−アミノ酪酸富化させた米の発酵液を化粧料に配合する技術が提案されている(特許文献3:特開2018−002607号公報)。

概要

γ−アミノ酪酸及びアミノ酸含量が多く、肌なじみに優れた、巨大胚芽米玄米の発酵液、及びこの発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法を提供することを課題とする。本発明の主な構成は、次のとおりである。1.巨大胚芽米玄米をサッカロミセスベローナで発酵させた発酵液。2.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させる発酵液の製造方法。3.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合した皮膚外用剤。4.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法。

目的

特開平07−10733号公報
特開2007−131578号公報
特開2018−002607号公報






γ−アミノ酪酸及びアミノ酸含量が多く、肌なじみに優れた、巨大胚芽米玄米の発酵液、及びこの発酵液を配合する皮膚外用剤、及びこれらの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・べローナで発酵させる発酵液の製造方法。

請求項3

巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・べローナで発酵させた発酵液を配合した皮膚外用剤

請求項4

巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・べローナで発酵させた発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、巨大胚芽米玄米サッカロミセスベローナによって発酵させた発酵液を配合した皮膚外用剤に関する。

背景技術

0002

発芽米抽出物に麹を作用させたものを化粧品に使用する技術が提案されている(特許文献1:特開平7−10733号公報)。発芽玄米糠発酵物化粧料に配合する技術が提案されている(特許文献2:特開2007−131578号公報)。γ−アミノ酪酸富化させた米の発酵液を化粧料に配合する技術が提案されている(特許文献3:特開2018−002607号公報)。

先行技術

0003

特開平07−10733号公報
特開2007−131578号公報
特開2018−002607号公報

発明が解決しようとする課題

0004

γ−アミノ酪酸及びアミノ酸含量が多く、肌なじみに優れた、巨大胚芽米玄米の発酵液、及びこの発酵液を配合する皮膚外用剤、及びこれらの製造方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の主な構成は、次のとおりである。
1.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液。
2.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させる発酵液の製造方法。
3.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合した皮膚外用剤。
4.巨大胚芽米玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させた発酵液を配合する皮膚外用剤の製造方法。

発明の効果

0006

本発明の発酵液は、巨大胚芽米の玄米をサッカロミセス・ベローナで発酵させてなり、一般的な白米や玄米(γ−アミノ酪酸を富化した玄米を含む)の発酵液に比べてγ−アミノ酪酸及びアミノ酸の含量が顕著に多く、肌なじみに優れている。さらに本発明の発酵液を配合した本発明の皮膚外用剤は、肌なじみに優れる。

図面の簡単な説明

0007

白米、玄米、巨大胚芽米玄米の発酵液中のアミノ酸含量を示す図。
白米、玄米、巨大胚芽米玄米の発酵液中のγ−アミノ酪酸含量を示す図。
白米、玄米、巨大胚芽米玄米の発酵液滴の接触角写真

0008

玄米とは、収穫した稲穂脱穀して得た種子から籾殻を取り去ったものをいう。白米とは、玄米からぬか層と胚芽を取り去ったものをいう。
通常の玄米は、ぬか層5〜6%、胚芽2〜3%、胚乳92%である。巨大胚芽米は、玄米における胚芽が約6〜12%のコメであり、通常の玄米と比して胚芽の割合が3倍程度に増えている。巨大胚芽米としては、「金のいぶき(品種登録番号第24378号)」(玄米における胚芽が約7〜9%)、「はいごころ(品種登録番号第23276号)」(玄米における胚芽が約9.2%)、「カミアカリ(品種登録番号第16284号)」、「はいみのり(品種登録番号第8008号)」(玄米における胚芽が約11.1%)等が挙げられる。

0009

玄米を発させるとγ−アミノ酪酸が増加することが知られている。本発明で用いる巨大胚芽米は玄米そのままでもよく、米の生理作用によってγ−アミノ酪酸を富化させた玄米でもよい。

0010

玄米のγ−アミノ酪酸を富化させる製造方法としては、例えば、玄米を5〜50℃、好ましくは20〜40℃の温水に適当な時間浸漬することにより発芽させ、この発芽した玄米を常圧下又は加圧下で蒸煮する方法が挙げられる。
また、水に浸漬する発芽方法では、栄養成分の流出や、菌の繁殖の恐れがあるため、水に浸漬せず、緩慢加水により発芽させる方法でも良い。あらかじめ水分10〜15%に調整した玄米を、水分20〜30%の範囲となるように0.5〜2.0質量%/hの加水速度で緩慢な加水を行い(加水工程)、次いでこの玄米をタンク投入して通気条件下で2〜10時間の調質テンパリング)を行い(調質工程)、玄米を発芽させた(発芽工程)後、100℃の蒸気で5〜30分間蒸煮し(蒸煮工程)、さらに送風乾燥させる(乾燥工程)方法により、γ−アミノ酪酸が富化される。
さらに、あらかじめ水分10〜15%に調整した玄米を、0.5〜2.0質量%/hの加水速度で水分を16〜20質量%になるまで加水し(加水工程)、さらに通気条件下で調質(テンパリング)を行い(調質・発芽工程)、玄米を発芽させた後、玄米の中心品温が40〜60℃になるように加温設定し(加温工程)、98〜100℃の蒸気で蒸煮し(蒸煮工程)、さらに乾燥させる(乾燥工程)方法により、米のγ−アミノ酪酸を富化しても良い。この方法を用いると乾燥時間の短縮が可能となる。

0011

これらの製造方法により、玄米に生物学的な作用が生じ、γ−アミノ酪酸が富化される。一般的な玄米100g中のγ−アミノ酪酸量は通常1〜9mgであり、γ−アミノ酪酸を富化すると、10〜35mgに増大する。また、巨大胚芽米の玄米中のγ−アミノ酪酸量は通常6〜20mgであるが、γ−アミノ酪酸を富化すると、10〜40mgに増大する。

0012

巨大胚芽米を粉砕し、巨大胚芽米10重量部以上100重量部以下に対して、100重量部以上10000重量部以下の水を加え、110℃5分間加熱滅菌する。その後、1.0重量部以上10重量部以下のアミラーゼを加えた後、1.0重量部以上10重量部以下のサッカロミセス・ベローナを加え、16時間以上48時間以下発酵させる。さらに、110℃5分間加熱して殺菌し、発酵を停止させ、5℃3日間オリ引きを行った後、得られた発酵物をメンブランろ過し、発酵液を得る。

0013

本発明の発酵に用いるサッカロミセス・ベローナ(Saccharomyces Veronae)は、アルコールを産生せず、乳酸を産生する酵母であり、セラミドを産生することも知られている。サッカロミセス・ベローナは樹液から分離された野性酵母であり、乳酸生産能が高いことが特長である。サッカロミセス・ベローナの増殖適温は20〜35℃、好ましくは30℃前後であり、室温に近い温度で発酵が可能である。サッカロミセス・ベローナはサッカロミセス・セレビシエ等の一般的に知られる他の酵母と比較して発酵特性に優れている。さらに、ベローナで発酵させた巨大胚芽米の発酵液に含まれる蒸発残分は、セレビシエと比較して倍量程度含まれるため、保湿性や肌なじみに優れた発酵液が得られる。

0014

本発明の発酵液は、そのまま皮膚外用剤として用いても良く、保湿性や抗菌性を持たせるために、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオールプロピレングリコールジプロピレングリコール等の多価アルコールフェノキシエタノールエチルヘキシルグリセリン等を添加して皮膚外用剤としても良い。また、化粧水乳液クリームジェル等の保湿用皮膚外用剤に、保湿成分として配合しても良い。皮膚外用剤に配合する本発明の発酵液の配合量は、発酵液由来の蒸発残分が0.05質量%以上の配合となることが好ましく、特に好ましくは、0.05質量%以上6.0質量%以下である。

0015

本発明の皮膚外用剤は化粧料、医薬部外品医薬品を含むものであって、化粧水、乳液、クリーム、ジェル等の、溶液状、乳化物状、高分子ゲル状製剤とすることができる。また、泡状製剤多層状製剤、スプレー製剤、不織布等に含浸させたシートあるいはゲルパック製剤であってもよい。

0016

本発明の皮膚外用剤には、目的に応じて任意成分として保湿剤界面活性剤増粘剤抗炎症剤ビタミン類抗酸化剤血行促進剤創傷治癒剤抗菌性物質皮膚賦活剤常在菌コントロール剤活性酸素消去剤美白剤等の薬効成分を含有させることができる。

0017

薬効成分としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料等で使用されていて、水中に溶解、または分散可能なものであれば特に限定されることなく使用することができる。具体的には、アシタバエキスアボガドエキスアマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、ウイキョウエキス、ウコンエキスウーロン茶エキスエチナシ葉エキスオウゴンエキスオウバクエキスオオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物加水分解エラスチン加水分解コムギ末、加水分解シルクカモミラエキス、カロットエキスカワラヨモギエキス甘草エキスカルカデエキス、キウイエキスキナエキス、キューカンバーエキス、グアノシンクマザサエキスクルミエキスグレープフルーツエキスクレマティスエキス酵母エキスゴボウエキスコンフリーエキス、コラーゲンコケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液サルビアエキス、サボンソウエキスササエキスサンザシエキスシイタケエキス、ジオウエキスシコンエキスシナノキエキスシモツケソウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキスセイヨウキズタエキスセイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキスセイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキスタイソウエキス、タイムエキスチョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキストウヒエキス、ドクダミエキストマトエキス納豆エキスニンジンエキス、ノバラエキスハイビスカスエキスバクモンドウエキス、パセリエキス蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキスビサボロールフキタンポポエキスフキトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキスブドウエキスプロポリスヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキスホップエキスマツエキスマロニエエキスミズバショウエキス、ムクロジエキスモモエキス、ヤグルマギクエキスユーカリエキスユズエキス、ヨモギエキスラベンダーエキス、リンゴエキスレタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキスローズエキス、ローズマリーエキスローマカミツレエキスローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。

0018

また、アミノ酸、尿素ピロリドンカルボン酸ナトリウムベタインホエイトリメチルグリシン等の保湿剤;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロールコレステロール誘導体リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸塩化リゾチームグアイアズレンヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B2,B6,D,E、パントテン酸カルシウムビオチンニコチン酸アミド等のビタミン類;トコフェロールカロチノイドフラボノイドタンニンリグナンサポニン等の抗酸化剤;γ−オリザノールビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノールレチノール誘導体等の創傷治癒剤;デオキシリボ核酸コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチンキチンキトサン加水分解卵殻膜等の生体高分子アラントインジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分セファランチントウガラシチンキヒノキチオールヨウ化ニンニクエキス塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ニコチン酸誘導体、D−パントテニルアルコールアセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノールエストラジオールエチニルエステラジオール塩化カルプロニウム塩化ベンザルコニウム塩酸ジフェンヒドラミンタカナールカンフルサリチル酸ノニル酸バニリルアミドノナン酸バニリルアミドピロクトンオラミンペンタデカングリセリルモノニトログアヤコールレゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム塩酸メキシレチンオーキシン女性ホルモンカンタリスチンキシクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等も挙げられる。

0019

[玄米のγ−アミノ酪酸富化]
巨大胚芽米玄米(金のいぶき)、玄米(ななつぼし(品種登録番号第12272号))のそれぞれについて、下記方法によりアミノ酪酸の富化を行った。
あらかじめ水分14%前後に調整した玄米を用い、これに水分20〜30%の範囲となるように緩慢な加水を行った。この緩慢な加水処理胴割れを生じさせないように、徐々に行った。具体的には、横形ドラム内にて玄米を撹拌しながら、ドラム内側に設置された2流体噴霧ノズルによって、水が垂れ落ちないようにして加水した。水温水道水の温度で、pH調整は行なわなかった。ノズルからの噴霧は、水が玄米から垂れ落ちないように霧状の水滴として玄米の表面に付着させた。玄米は撹拌されながらこの霧状の水滴に接触することによって均一に加水されるようにした。加水に使用する水としては、水道水を用いた。
加水終了後はタンクに移し換えて調質(テンパリング)を行った。このテンパリング時の最適環境温度は16〜24℃とし、タンク内に外気取り入れ換気を行った。一連の工程は20℃程度の室温で行い、テンパリング終了後は玄米を、蒸気処理した。
蒸気処理は、連続蒸米機を用いて2kg/h、100℃の蒸気中にて所定時間蒸煮することにより行った。さらに、この蒸煮終了後の玄米を常温送風温度で乾燥し、水分約15%のγ−アミノ酪酸が富化された玄米を得た。
γ−アミノ酪酸が富化された玄米に含まれるγ−アミノ酪酸の濃度は、巨大胚芽米玄米(金のいぶき)が約19〜36mg/100g、通常の玄米(ななつぼし)が約12〜18mg/100gであった。

0020

[発酵液の製造]
得られたγ−アミノ酪酸が富化された巨大胚芽米玄米を粉砕し、γ−アミノ酪酸が富化された巨大胚芽米玄米10重量部に対して、1000重量部の水を加え、110℃5分間加熱滅菌した。その後、1.0重量部のアミラーゼと1.0重量部のサッカロミセス・ベローナを加え、30℃に加温して、16時間発酵させた。その後、110℃で加熱して殺菌し、発酵を停止した。得られた発酵物をろ過し、発酵液(以下、巨大胚芽米玄米発酵液という。)を得た。
γ−アミノ酪酸が富化された巨大胚芽米玄米のかわりに一般的な精白米(あきたこまち)及びγ−アミノ酪酸が富化された玄米(ななつぼし)を用いて同様に発酵液(以下、それぞれ白米発酵液及び玄米発酵液という。)を得て、比較例とした。

0021

[アミノ酸分析
白米発酵液、玄米発酵液及び巨大胚芽米玄米発酵液約4gを精密に採取し、0.1N塩酸溶液で5mLへ定容した。この液を0.45μmメンブランフィルターでろ過した液を試料溶液とした。また、別にアミノ酸標準品を適宜0.02N塩酸溶液で希釈し、0.45μmメンブランフィルターでろ過した液を標準溶液とした。高速アミノ酸分析計(株式会社日立ハイテクサイエンス製、装置名:L−8900形)を用いて、全アミノ酸濃度、γ−アミノ酪酸濃度の測定を行った。結果を図1、2に示す。

0022

白米発酵液、玄米発酵液、巨大胚芽米玄米発酵液の全アミノ酸濃度は、それぞれ0.60mg/100g、1.24mg/100g、1.63mg/100gであり、γ−アミノ酪酸の濃度はそれぞれ0.05mg/100g、0.08mg/100g、0.67mg/100gであった。
巨大胚芽米玄米発酵液は、白米発酵液及び玄米発酵液に比べて、アミノ酸含量が顕著に多いことが確かめられた。特に、γ−アミノ酪酸は、白米発酵液の13.4倍、玄米発酵液の8.4倍も含まれていた。巨大胚芽米玄米発酵液中のアミノ酸が多いことは、巨大胚芽米玄米発酵液の保湿性が高い一つの要因であると考えられる。また、アミノ酸が多いことは、発酵処理に有利である。

0023

[肌なじみ試験]
試料精製水、玄米発酵液、巨大胚芽米玄米発酵液)の、肌へのなじみを比較した。機器は、ポータブル接触角計協和界面科学株式会社製、装置名:PCA−1)を用いた。
試料を0.7mL注射筒充填し、上腕内側部に1ショット1μLの試料を滴下し、液滴法にて測定を行った。1000msの接触角C.A.(°)をn=5で測定し、θ/2法で平均値として求めた。結果を図3に示す。
精製水の1000msの接触角は100.9°、玄米発酵液は75.5°であるのに対して、巨大胚芽米玄米発酵液は61.5°であり、皮膚に垂らした瞬間に液が広がることが示唆された。すなわち、巨大胚芽米玄米発酵液は顕著な肌なじみ効果を示した。

0024

[γ−アミノ酪酸富化の効果確認
γ−アミノ酪酸の富化を行わない以外は、上記と同様にして巨大胚芽米玄米(金のいぶき)の発酵液を得た。以下、γ−アミノ酪酸を富化した巨大胚芽米玄米発酵液を発酵液(富化あり)、γ−アミノ酪酸を富化しない巨大胚芽米玄米発酵液を発酵液(富化なし)とする。

0025

[アミノ酸分析]
発酵液(富化あり)、発酵液(富化なし)をそれぞれ約4gメスフラスコに精密に量り、0.1N塩酸溶液で5mLへ定容した。この液を0.45μmメンブランフィルターでろ過した液を試料溶液とした。別に、アミノ酸混合標準品H型0.5mLを同様に0.1N塩酸溶液で5mLへ定容し、0.45μmメンブランフィルターでろ過し、標準溶液とした。測定は、超高速液体クロマトグラフ(株式会社島津製作所、装置名:Nexera X2)にて行った。γ−アミノ酪酸の富化の有無で、全アミノ酸含量とγ−アミノ酪酸含量の比率を求めた。

0026

結果、全アミノ酸含量の比率は、発酵液(富化あり):発酵液(富化なし)=1.00:1.02、γ−アミノ酪酸含量の比率は、発酵液(富化あり):発酵液(富化なし)=1.0:1.0であった。
すなわち、巨大胚芽米玄米の発酵液中の全アミノ酸含量とγ−アミノ酪酸含量は、巨大胚芽米玄米のγ−アミノ酪酸の富化の有無に関わらないことが確認できた。

実施例

0027

また、発酵液(富化あり)、発酵液(富化なし)の接触角を上記と同様の方法にて測定した結果、接触角の差は、4.0°未満であり、差は確認できなかった。
すなわち、巨大胚芽米玄米発酵液は、γ−アミノ酪酸の富化の有無に関わらず、顕著な肌なじみ性を備えることが確認できた。

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