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技術 エレベーターの返し車における油清掃治具

出願人 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
発明者 浦正樹
出願日 2018年9月7日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-167702
公開日 2020年3月19日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-040755
状態 未査定
技術分野 エレベータのケージ及び駆動装置 エレベーターの昇降案内装置及びロープ類
主要キーワード 段付構造 型固定部材 支持軸周り 清掃治具 ターンバックル構造 スポーク間 割ピン 二股形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
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図面 (8)

課題

エレベーター返し車における油清掃治具において、手間を掛けずに油拭き取り清掃を行うことである。

解決手段

エレベーターのロープの返し車の軸受給油した後に軸受端面側に滲み出た余分の油を拭き取る油清掃治具90は、スポーク間固定部材100と、清掃部材支持部130と、清掃部材150とを備える。スポーク間固定部材100は、返し車30の複数のスポーク70の内で互いに隣接して配置される一方側スポーク70aと他方側スポーク70bの間で返し車30の周方向に延び、両端にそれぞれスポーク取付部104,106を有する。清掃部材支持部130は、スポーク間固定部材100の中間部分に取り付けられる。清掃部材150は、清掃部材支持部130から軸受端面86側に延びるアーム部152、及び、アーム部152の先端側に設けられた油清掃用エッジ部154を有する。

概要

背景

エレベーターは、乗りかご乗客を乗せ、乗客の要求に応じて昇降路内で乗りかごを昇降させる乗客運搬装置である。乗りかごを昇降させるために、乗りかごに主ロープ懸架し、主ロープを巻上機で駆動する。巻上負荷を軽減するために乗りかごの質量とバランスさせるための釣合おもりが用いられるので、主ロープは釣合おもりにも懸架され、乗りかごが上昇する場合に釣合おもりは下降し、乗りかごが下降する場合には釣合おもりが上昇する。主ロープの移動方向を上昇と下降とで変更するために返し車が用いられる。主ロープは返し車に懸架されるので、主ロープの移動に伴い返し車は支持軸周りに回転する。返し車の回転を円滑に行うために、返し車と支持軸との間の軸受給油される。給油には、鉱油合成油などの潤滑油基油)を増ちょう剤で保持し各種の添加剤を加えたグリースが用いられる。軸受が予めグリースを封入した密封型軸受でなく、開放型軸受の場合は、軸受内部に適量のグリースを充填し、一定期間ごとに補給が行われる。

本開示の関連技術として、特許文献1には、機械レスエレベーターのかご上に設けられた巻上機の軸受から漏れる潤滑油が、巻上機ブレーキに流れ込むことを防止するオイルシール、オイルシールの先に設けられた油受、油受に連通する排出孔が開示されている。

概要

エレベーターの返し車における油清掃治具において、手間を掛けずに油拭き取り清掃を行うことである。エレベーターのロープの返し車の軸受に給油した後に軸受端面側に滲み出た余分の油を拭き取る油清掃治具90は、スポーク間固定部材100と、清掃部材支持部130と、清掃部材150とを備える。スポーク間固定部材100は、返し車30の複数のスポーク70の内で互いに隣接して配置される一方側スポーク70aと他方側スポーク70bの間で返し車30の周方向に延び、両端にそれぞれスポーク取付部104,106を有する。清掃部材支持部130は、スポーク間固定部材100の中間部分に取り付けられる。清掃部材150は、清掃部材支持部130から軸受端面86側に延びるアーム部152、及び、アーム部152の先端側に設けられた油清掃用エッジ部154を有する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

エレベーターロープ返し車軸受給油した後に軸受端面側に滲み出た余分の油を拭き取る清掃治具であって、前記返し車の外周側のシーブ部及び内周側の軸受部との間を径方向に接続する複数のスポークの内で互いに隣接して配置される一方側スポークと他方側スポークの間で前記返し車の周方向に延び、両端である一方端と他方端にそれぞれスポーク取付部を有するスポーク間固定部材と、前記スポーク間固定部材の一方端と他方端の中間部分に取り付けられる清掃部材支持部と、前記清掃部材支持部から前記軸受端面側に延びるアーム部、及び、前記アーム部の先端側に設けられた油清掃用エッジ部を有する清掃部材と、を備える、エレベーターの返し車における油清掃治具。

請求項2

前記エッジ部は、撥油性の材料で構成され、油除去用の凹凸を有する、請求項1に記載のエレベーターの返し車における油清掃治具。

請求項3

前記スポーク間固定部材は、右ねじめねじ部を一方端側に有し、左ねじのめねじ部を他方端側に有する本体部と、前記本体部の一方端側の前記めねじ部に噛み合うおねじ部を他方端に有し、一方端に前記スポーク取付部を有する一方端取付部と、前記本体部の他方端側の前記めねじ部に噛み合うおねじ部を一方端に有し、他方端に前記スポーク取付部を有する他方端取付部と、を備えるターンバックル型部材である、請求項1に記載のエレベーターの返し車における油清掃治具。

請求項4

前記清掃部材支持部は、前記スポーク間固定部材の中間部分において、周方向と直交する軸方向の両側にそれぞれ取り付けられる一組の支持部材である、請求項1に記載のエレベーターの返し車における油清掃治具。

請求項5

前記スポーク取付部は、前記スポークの径方向外周面を収容する溝を有する、請求項1に記載のエレベーターの返し車における油清掃治具。

請求項6

前記スポーク取付部は、前記スポークの外周面を囲んで開閉可能な形状を有する、請求項1に記載のエレベーターの返し車における油清掃治具。

技術分野

0001

本開示は、エレベーター返し車における油清掃治具に関する。

背景技術

0002

エレベーターは、乗りかご乗客を乗せ、乗客の要求に応じて昇降路内で乗りかごを昇降させる乗客運搬装置である。乗りかごを昇降させるために、乗りかごに主ロープ懸架し、主ロープを巻上機で駆動する。巻上負荷を軽減するために乗りかごの質量とバランスさせるための釣合おもりが用いられるので、主ロープは釣合おもりにも懸架され、乗りかごが上昇する場合に釣合おもりは下降し、乗りかごが下降する場合には釣合おもりが上昇する。主ロープの移動方向を上昇と下降とで変更するために返し車が用いられる。主ロープは返し車に懸架されるので、主ロープの移動に伴い返し車は支持軸周りに回転する。返し車の回転を円滑に行うために、返し車と支持軸との間の軸受給油される。給油には、鉱油合成油などの潤滑油基油)を増ちょう剤で保持し各種の添加剤を加えたグリースが用いられる。軸受が予めグリースを封入した密封型軸受でなく、開放型軸受の場合は、軸受内部に適量のグリースを充填し、一定期間ごとに補給が行われる。

0003

本開示の関連技術として、特許文献1には、機械レスエレベーターのかご上に設けられた巻上機の軸受から漏れる潤滑油が、巻上機ブレーキに流れ込むことを防止するオイルシール、オイルシールの先に設けられた油受、油受に連通する排出孔が開示されている。

先行技術

0004

特開2010−100373号公報

発明が解決しようとする課題

0005

返し車の軸受にグリースを給油した後に、余分なグリースが軸受端面側に滲み出ることがある。滲み出たグリースは、油滴となって垂れ、昇降路内を汚すので、拭き取り等の清掃作業が行われる。拭き取り等の清掃作業は、軸受端面側の全周にわたって行う必要があるが、返し車の取付構造上、軸受端面側は作業者の手が入りにくく、これを全周にわたって行うのは手間が掛かる。そこで、手間を掛けずに油拭き取り清掃が行える油清掃治具が要望される。

課題を解決するための手段

0006

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具は、エレベーターのロープの返し車の軸受に給油した後に軸受端面側に滲み出た余分の油を拭き取る清掃治具であって、返し車の外周側のシーブ部及び内周側の軸受部との間を径方向に接続する複数のスポークの内で互いに隣接して配置される一方側スポークと他方側スポークの間で返し車の周方向に延び、両端である一方端と他方端にそれぞれスポーク取付部を有するスポーク間固定部材と、スポーク間固定部材の一方端と他方端の中間部分に取り付けられる清掃部材支持部と、清掃部材支持部から軸受端面側に延びるアーム部、及び、アーム部の先端側に設けられた油清掃用エッジ部を有する清掃部材と、を備える。

0007

上記構成によれば、返し車の隣接するスポーク間に取付けられたスポーク間固定部材に清掃部材支持部が取り付けられ、清掃部材支持部から軸受端面側に延びて先端側に油清掃用のエッジ部を有する清掃部材が設けられる。返し車が回転すると、その回転と一体となって清掃部材も回転し、これによって、エッジ部は軸受端面側の全周にわたって油を拭き取る。返し車が回転することで、軸受端面側の油を自動的に拭き取って清掃するので、特別な手間を要しない。

0008

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具において、エッジ部は、撥油性の材料で構成され、油除去用の凹凸を有することが好ましい。上記構成によれば、効率よく軸受端面側の油を拭き取ることができる。

0009

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具において、スポーク間固定部材は、右ねじめねじ部を一方端側に有し、左ねじのめねじ部を他方端側に有する本体部と、本体部の一方端側のめねじ部に噛み合うおねじ部を他方端に有し、一方端にスポーク取付部を有する一方端取付部と、本体部の他方端側のめねじ部に噛み合うおねじ部を一方端に有し、他方端にスポーク取付部を有する他方端取付部と、を備えるターンバックル型部材であることが好ましい。

0010

上記構成によれば、スポーク間固定部材は、ターンバックル型部材である。例えば、一方端取付部のスポーク取付部に返し車の一方側スポークを取り付け、他方端取付部のスポーク取付部に返し車の他方側スポークを取り付けて、本体部をおねじ部の軸周りに回転させることで、一方端取付部と他方端取付部との間隔を調整できる。これにより、スポーク間固定部材を隣接するスポークの間にしっかり固定させることができる。

0011

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具において、清掃部材支持部は、スポーク間固定部材の中間部分において、周方向と直交する軸方向の両側にそれぞれ取り付けられる一組の支持部材であることが好ましい。上記構成によれば、軸受の軸方向の両側における軸受端面側についての油拭き取りを同時に行うことができる。

0012

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具において、スポーク取付部は、スポークの径方向外周面を収容する溝を有することが好ましい。上記構成によれば、溝を有するだけの簡単な構造のスポーク取付部を用いることができる。

0013

本開示に係るエレベーターの返し車における油清掃治具において、スポーク取付部は、スポークの外周面を囲んで開閉可能な形状を有することが好ましい。上記構成によれば、ターンバックル型部材を用いなくても、隣接するスポーク間にスポーク間固定部材をしっかりと固定できる。

発明の効果

0014

上記構成のエレベーターの返し車における油清掃治具によれば、手間を掛けずに油拭き取り清掃が行える。

図面の簡単な説明

0015

実施の形態のエレベーターの返し車における油清掃治具が用いられるエレベーターの構成図である。
図1のA部の詳細な斜視図である。
図2の正面図である。
図3のB−C線に沿った断面図である。
図3において、返し車取付部等を省略した図である。
図5における油清掃治具の部分についての斜視図である。
スポーク取付部の形状の例を示す図である。

実施例

0016

以下に図面を用いて本開示に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、エレベーターとして、機械室レス方式のエレベーターを述べるが、これは、返し車が乗りかごの下方に設けられる例を示すものであって、軸受に給油を行う返し車を備えるエレベーターであればよい。

0017

以下で述べる形状、個数等は、説明のための一例であって、エレベーターの返し車における油清掃治具の仕様等に応じ、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

0018

図1は、エレベーターの返し車における油清掃治具90が適用されるエレベーター10の構成図である。以下では、特に断らない限り、「エレベーターの返し車における油清掃治具90」を油清掃治具90と呼ぶ。

0019

エレベーター10は、乗りかご12に乗客を乗せ、乗客の要求に応じて昇降路14内で乗りかご12を昇降させる乗客運搬装置である。昇降路14は、建物の上下方向に縦貫する空間で、建物の各階乗場に対応する乗降口を有する。図1では、二点鎖線で、いくつかの各階乗場16を示す。昇降路14の底面はピット18である。

0020

エレベーター10は、乗りかご12の他に、巻上機20、釣合おもり22、主ロープ24、乗りかごガイドレール26,27、釣合おもりガイドレール28,29を備える。さらに、主ロープ24が懸架される返し車として、乗りかご12の下方に設けられるかご下返し車30,31,昇降路14の天井側に設けられる頂部返し車32,33,34、釣合おもり22に設けられる釣合おもり返し車36を備える。主ロープ24は、昇降路14の天井側の一方側固定体38に一端が固定され、釣合おもり返し車36、頂部返し車34、巻上機20、頂部返し車32,33、かご下返し車30,31を経て、他端が昇降路14の天井側の他方側固定体40に固定される。このように、エレベーター10は、巻上機20が昇降路14内に設けられる機械室レスエレベーターで、乗りかご12と釣合おもり22が互いに上下逆方向に、主ロープ24の速度の(1/2)の速度で昇降する「2:1ローピング式」と呼ばれる昇降機である。

0021

エレベーター10には、かご下返し車30,31,頂部返し車32,33,34、釣合おもり返し車36が用いられ、それぞれの返し車は、固定軸46周りに主ロープ懸架輪が回転自在に支持される構成を有する。以下では、図1にAで示すかご下返し車30における油清掃治具90(図2参照)について説明する。以下では、特に断らない限り、「かご下返し車30」を、返し車30と呼ぶ。返し車30の固定軸46周りの回転を滑らかにするために、軸受80にグリースの給油が行われ、給油された後に軸受端面86(図4参照)から滲み出る油を拭き取るために、油清掃治具90が用いられる。

0022

図2は、図1のA部の斜視図である。乗りかご12の下部には、返し車取付部42が設けられ、返し車取付部42に固定軸支持部44が取り付けられ、固定軸支持部44によって、返し車30を回転自在に支持する固定軸46が固定支持される。固定軸支持部44には、固定軸46を通す穴を有する取付板48が固定され、取付板48に、返し車30に懸架される主ロープ24を保護するロープカバー50が設けられる。固定軸46周りに返し車30が図2に示す円弧矢印の方向に回転すると、主ロープ24は直線矢印で示す方向に移動する。

0023

図3は、図2の正面図であり、図4は、図3のB−C線に沿った断面図である。図3図4に、返し車30についての軸方向、径方向、周方向を示す。軸方向は、固定軸46が延びる方向である。径方向は、固定軸46の中心Oから外周側へ放射状に延びる方向である。周方向は、固定軸46の中心O周りの方向である。

0024

返し車30は、外周側のシーブ部60と、内周側の軸受部62と、シーブ部60と軸受部62の間を接続するスポーク輪64とを含んで構成される。シーブ部60は、円環状の主ロープ懸架輪で、外周側に主ロープ24を案内するロープ溝61を有する。主ロープ24は4本のロープを一組として構成されるので、シーブ部60には4つのロープ溝61が設けられる。

0025

軸受部62は、内径側に軸受80として玉軸受が取り付けられる。玉軸受は説明のための例示であって、他の形式転がり軸受を用いてもよい。軸受80に給油するため、軸受部62の内部に油溜り82が設けられる。油溜り82には、外部から新しいグリースを適宜充填するための給油口84が接続される。グリースは、鉱油や合成油などの潤滑油(基油)を増ちょう剤で保持し各種の添加剤を加えた油である。このように、軸受部62は、予めグリースを封入した密封型軸受でなく、適宜グリースの給油が必要な開放型軸受である。軸受部62の内周面と固定軸46の外周面との間には、固定軸46の周りに軸受部62を介して返し車30が回転できるように、僅かな隙間が設けられる。給油口84からグリースを給油した後に、この隙間を通り、軸受端面86に油が滲みだすことがある。油清掃治具90は、軸受端面86に滲み出た油を拭き取るために用いられる。

0026

スポーク輪64は、軸受部62の外周面に接続する内径側環状部66と、シーブ部60の内周面に接続する外径側環状部68と、内径側環状部66と外径側環状部68との間を放射状に接続する複数のスポーク70を含む。図3の例では、スポーク70の数は、5本である。隣接するスポーク70の間は抜き孔72の空間である。図3に示されるように、油清掃治具90は、隣接するスポーク70の間の抜き孔72の空間を利用して設けられる。給油口84は、スポーク輪64の内径側環状部66に設けられ、給油口84から油溜り82の間の給油路は、内径側環状部66と軸受部62にわたって設けられる。

0027

図5は、図3から返し車取付部42、固定軸支持部44、取付板48を省略し、返し車30と油清掃治具90の関係を示す図である。油清掃治具90は、スポーク間固定部材100と、清掃部材支持部130と、清掃部材150とを含む。

0028

スポーク間固定部材100は、スポーク輪64の5本のスポーク70の内で、互いに隣接して配置される一方側スポーク70aと他方側スポーク70bとの間で、返し車30の周方向に延び、返し車30のスポーク輪64に固定される部材である。スポーク間固定部材100は、本体部102と、本体部102から周方向に沿って一方側に延びた先端部である一方側のスポーク取付部104と、本体部102から周方向に沿って他方側に延びた先端部である他方側のスポーク取付部106を含む。一方側のスポーク取付部104は一方側スポーク70aに取付けられ、他方側のスポーク取付部106は他方側スポーク70bに取付けられる。

0029

清掃部材支持部130は、スポーク間固定部材100の一方端と他方端の中間部分である本体部102に取り付けられ、清掃部材150を固定支持する部材である。

0030

清掃部材150は、清掃部材支持部130側から軸受端面86側に延びるアーム部152と、アーム部152の先端側に取り付けられた油清掃用のエッジ部154とを含む。

0031

図6は、図5における油清掃治具90の部分についての斜視図である。図6において、軸方向、周方向、径方向を示すと共に、周方向の互いに反対側の方向を区別して、一方側と他方側を示し、軸方向の互いに反対側の方向を区別して、外周側と内周側と示す。一方側は、図5における一方側スポーク70a側であり、他方側は、図5における他方側スポーク70b側である。軸方向の外周側は、図5のシーブ部60側であり、内周側は、軸受部62側である。

0032

スポーク間固定部材100は、ターンバックル型固定部材である。本体部102は、一方端側に右ねじのめねじ部108を有し、他方端側に左ねじのめねじ部110を有する。一方側のスポーク取付部104は、右ねじのめねじ部108に噛合うおねじ部112を有する。他方側のスポーク取付部106は、左ねじのめねじ部110に噛合うおねじ部114を有する。

0033

一方側のスポーク取付部104のおねじ部112を本体部102のめねじ部108に噛み合わせる。そして、スポーク取付部104が回転しないようにして本体部102をおねじ部112の軸周りに回転すれば、本体部102に対してスポーク取付部104を引き寄せあるいは遠ざけることができる。同様に、他方側のスポーク取付部106のおねじ部114を本体部102のめねじ部110に噛み合わせる。そして、スポーク取付部106が回転しないようにして本体部102をおねじ部114の軸周りに回転すれば、本体部102に対してスポーク取付部106を引き寄せあるいは遠ざけることができる。そこで、一方側のスポーク取付部104と他方側のスポーク取付部106の双方を回転しないようにして本体部102をおねじ部112,114周りに回転する。これにより、右ねじと左ねじの関係で、一方側のスポーク取付部104と他方側のスポーク取付部106との間隔を、狭く、あるいは広くに調整できる。

0034

図5の例では、返し車30の一方側スポーク70aに一方側のスポーク取付部104が宛がわれ、他方側スポーク70bに他方側のスポーク取付部106が宛がわれた状態で、本体部102をおねじ部112,114周りに回転させる。これによって、スポーク間固定部材100における一方側のスポーク取付部104と他方側のスポーク取付部106との間隔を調整できる。間隔を適度に広くとることで、スポーク間固定部材100の両端をそれぞれ一方側スポーク70aと他方側スポーク70bに押し付けることができ、適度な押付力で、スポーク間固定部材100を固定できる。

0035

一方側のスポーク取付部104は、おねじ部112が取り付けられる側の面とは反対側の一方側の面において、一方側スポーク70aの外形に合わせた溝116を有する。一方側スポーク70aは、返し車30の軸受部62からシーブ部60に向かって放射状に配置されるので、スポーク間固定部材100の長手方向とは所定の角度で傾斜している。そこで、溝116の溝深さは、径方向の外周側で浅く、内周側で深く設定される。同様に、他方側のスポーク取付部106は、おねじ部114が取り付けられる側の面とは反対側の他方側の面において、他方側スポーク70bの外形に合わせた溝118を有する。溝118の溝深さは、径方向の外周側で浅く、内周側で深く設定される。このように、一方側のスポーク取付部104は、スポーク間固定部材100における一方端取付部に相当し、他方側のスポーク取付部106は、スポーク間固定部材100における他方端取付部に相当する。

0036

清掃部材支持部130は、スポーク間固定部材100の中間部分である本体部102において、周方向と直交する軸方向の両側にそれぞれ設けられる一組の清掃部材支持部130a,130bで構成される。図6では、本体部102を直方体として、めねじ部108,110が設けられる面は周方向に直交する面であり、一組の清掃部材支持部130a,130bが取り付けられる面は、軸方向に直交する面である。清掃部材支持部130a,130bの基本構造は同じであるので、以下では、主として、清掃部材支持部130aを説明する。

0037

清掃部材支持部130aは、本体部102に取付けられたおねじ部132aを有する。さらに、おねじ部132aに噛合う2つのナット部134a,136aを含む。2つのナット部134a,136aは、清掃部材150aの二股支持部156aを軸方向の両側から挟み込んで固定するために用いられる。おねじ部132aの先端部には、ピン挿入孔138aが設けられ、割ピン140aが挿入される。割ピン140aは、ナット部136aが弛んでおねじ部132aから外れることを防止するものであるが、ナット部136aのおねじ部132a上の位置も、ピン挿入孔138aと割ピン140aの位置で定まる。そこで、ナット部136aの位置を割ピン140aの位置に定めて、清掃部材150aの二股支持部156aをナット部136aの割ピン140aとは反対側に配置し、2つのナット部134a,136aで二股支持部156aを挟みこむ。そして、ナット部134aをナット部136a側に向かって締め付けることで、清掃部材150aはおねじ部132aに固定される。

0038

清掃部材支持部130bも、おねじ部132b、2つのナット部134b,136b、ピン挿入孔138b、割ピン140bを含み、清掃部材150bをおねじ部132bに固定する作用を有する。

0039

清掃部材150も、清掃部材支持部130が一組の清掃部材支持部130a,130bであることに対応し、スポーク間固定部材100に対し、軸方向の両側にそれぞれ設けられる一組の清掃部材150a,150bで構成される。清掃部材150a,150bの基本構造は同じであるので、以下では、主として、清掃部材150aを説明する。

0040

清掃部材150aは、清掃部材支持部130a側から軸受端面86側に延びる細長い部材であるアーム部152aを含む。アーム部152aの清掃部材支持部130a側の端部は、清掃部材支持部130aに関連して述べたように、二股支持部156aである。二股支持部156aは、清掃部材支持部130aのおねじ部132aを受け入れる間隔を有して互いに平行に径方向に延びる二股形状を有する部分である。二股形状は、適当な長さを有し、清掃部材支持部130aの2つのナット部134a,136aで定まる径方向に沿った固定位置を適宜変更することが可能である。

0041

アーム部152aの軸受端面86側に延びた先端側には、エッジ部154aが設けられる。エッジ部154aは、撥油性の材料で構成される平板状部材で、軸受端面86に接触する面に油除去用の凹凸部158aを有する。エッジ部154aは、平板状の面が周方向に平行となるように、アーム部152aに取り付けられる。アーム部152aの二股支持部156aと清掃部材支持部130aとの固定位置を径方向に沿って調整して、エッジ部154aの凹凸部158aを軸受端面86に当接させる。その状態で返し車30が回転すると、スポーク輪64に固定されたスポーク間固定部材100も返し車30と共に固定軸46の周りに回転する。スポーク間固定部材100の回転と共に清掃部材150も固定軸46の周りに回転し、エッジ部154aの凹凸部158aも軸受端面86に当接しながら固定軸46の周りに回転する。軸受端面86に滲み出た油は、凹凸部158aによって掻き寄せられて拭き取られ、これによって油拭き取りの清掃が自動的に行われる。

0042

清掃部材150bも、アーム部152b、二股支持部156b、エッジ部154b、凹凸部158bを含み、軸受端面86に滲み出た油を拭き取り清掃する作用を有する。スポーク間固定部材100を挟んだ軸方向の両側にそれぞれ清掃部材150a,150bが配置されるので、軸受部62の軸方向に沿った両端における軸受端面86について、同時に油を拭き取り清掃することができる。

0043

上記では、返し車30の一方側スポーク70aと他方側スポーク70bにスポーク間固定部材100を固定するために、ターンバックル構造を用いた。固定方法は、スポーク間固定部材100の両端である一方端と他方端に設けたスポーク取付部104,106のそれぞれを一方側スポーク70aと他方側スポーク70bに押し付けて行われる。このターンバックル構造を用いた押し付け固定方法に代えて、スポーク70の外周面を囲んで開閉可能な形状を有するスポーク取付部を用いてもよい。

0044

図7は、いくつかのスポーク取付部の例を示す図である。図7(a)は、図6で述べたスポーク取付部106を示す図で、(b),(c),(d)は、スポーク70の外周面を囲んで開閉可能な形状を有するスポーク取付部160,170,180を示す。これらの図は、周方向に沿った断面図である。これらの図において、2本の二点鎖線を用いてシーブ部60の厚さを示し、スポーク70の断面形状に斜線を付して示す。スポーク70は、段付構造で、抜き孔72側の肉厚が薄い。返し車30が回転する場合にスポーク取付部が他の構成要素と干渉しないように、スポーク取付部160,170,180の軸方向に沿った厚さは、シーブ部60の厚さの範囲内に収める必要がある。

0045

図7(a)は、図6で述べたスポーク取付部106を示す図で、スポーク取付部106の溝118の底部が、スポーク70の肉厚の薄い部分に押付力Fで押し付けられる。スポーク取付部104も同様である。

0046

図7(b)のスポーク取付部160は、スポーク70の外周面について上面側を覆う部分と下面側を覆う部分とが互いに重なり合う部分がある巻き込み型断面を有する。上面側を覆う部分と下面側を覆う部分とが互いに重なり合う部分に係合部162が設けられる。下面側を覆う部分の弾性を利用して、係合部162を外し、さらに上面側を覆う部分と下面側を覆う部分とを離間させてスポーク70を挟み込み、その後、係合部162を用いて固定する。これによってスポーク取付部160はスポーク70を囲む環状形状となり、スポーク70に固定される。

0047

図7(c)のスポーク取付部170は、スポーク70の外周面について一方側端面、上面側、及び下面側とを覆う部分を有する部材172と、スポーク70の他方側端面を覆う部材174とを有する。そして、部材172の端部側と部材174の端部側とを重ね合わせて、ねじ止め構造176,178で結合する。これによってスポーク取付部170はスポーク70を囲む環状形状となり、スポーク70に固定される。

0048

図7(d)のスポーク取付部180は、スポーク70の外周面について一方側端面、上面側、及び下面側とを覆う部分を有する部材182と、スポーク70の他方側端面を覆う部材184とを有する。部材182の下面側を覆う部材の先端にはおねじ部186が設けられる。部材184は、おねじ部186に噛み合うめねじ部188を有し周方向に延びる部分と、これに垂直で軸方向に延びる部分とを有する。めねじ部188をおねじ部186に噛み合わせると、軸方向に延びる部分は、ねじ軸周りに回転し、スポーク70の他方側端面を開放状態あるいは覆う状態にすることができる。開放状態としてスポーク取付部180をスポーク70に嵌め込み、覆う状態でねじ込みを適度に行うことで、スポーク取付部180はスポーク70を囲む環状形状となり、スポーク70に固定される。

0049

スポーク取付部160,170,180は、いずれもスポーク70を囲む環状形状を有しスポーク70に固定される。この構造のスポーク取付部160,170,180を用いるスポーク間固定部材は、ターンバックル構造を有せず、単純に、返し車30の周方向に延び、両端である一方端と他方端にそれぞれスポーク取付部160,170,180を有する構成となる。

0050

上記構成のエレベーターの返し車における油清掃治具90によれば、返し車30の隣接するスポーク70に固定される。間に取付けられたスポーク間固定部材100に清掃部材支持部130が取り付けられる。そして、清掃部材支持部130から軸受端面86側に延びて先端側に油清掃用のエッジ部154を有する清掃部材150が設けられる。返し車30が回転すると、その回転と一体となって清掃部材150も回転し、これによって、エッジ部154は軸受端面86側の全周にわたって油を拭き取る。返し車30が回転することで、軸受端面86側の油を自動的に拭き取って清掃するので、特別な手間を要しない。

0051

10エレベーター、14昇降路、16各階乗場、18ピット、20巻上機、24 (主)ロープ、26,27乗りかごガイドレール、28,29釣合おもりガイドレール、30 (かご下)返し車、31 かご下返し車、32,33,34 頂部返し車、36釣合おもり返し車、38 一方側固定体、40 他方側固定体、42 返し車取付部、44固定軸支持部、46 固定軸、48取付板、50ロープカバー、60シーブ部、61ロープ溝、62軸受部、64スポーク輪、66内径側環状部、68外径側環状部、70スポーク、70a 一方側スポーク、70b 他方側スポーク、72抜き孔、80軸受、82油溜り、84給油口、86軸受端面、90 (エレベーターの返し車における)油清掃治具、100スポーク間固定部材、102 本体部、104,106,160,170,180 スポーク取付部、108,110,188めねじ部、112,114,132a,132b,186おねじ部、116,118 溝、130,130a,130b清掃部材支持部、134a,134b,136a,136bナット部、138a,138bピン挿入孔、140a,140b割ピン、150,150a,150b 清掃部材、152,152a,152bアーム部、154,154a,154bエッジ部、156a,156b二股支持部、158a,158b凹凸部、162係合部、172,174,182,184 部材、176,178 ねじ止め構造。

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