図面 (/)

技術 肩ベルト構造

出願人 アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社
発明者 河野治生
出願日 2018年9月10日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-168807
公開日 2020年3月19日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-040490
状態 未査定
技術分野 車両用座席
主要キーワード 布製部材 引出具 後方部材 幅方向両側部分 面状部分 調節ベルト メッシュ素材 クッション素材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年3月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

従来よりも肩ベルトを引き出し易くする構造を提供する。

解決手段

肩ベルト構造は、子供用座席11に設けられるベルト長調節機構16,17と、ベルト長さ調節機構から引き出されてベルト長さ調節機構により長さ調節される1対の肩ベルト12と、肩ベルトに摺動可能に設けられる部材であって子供用座席に着座する子供の肩に当接するパッド21と、一端が子供用座席と結合し他端がパッドと結合する第1連結材23と、肩ベルトに摺動可能に取り付けられる引出具24と、一端がパッドあるいは第1連結材と結合し他端が引出具と結合する第2連結材25とを備える。

概要

背景

子供の両肩を拘束する1対の肩ベルトと、背もたれ部から延出する肩ベルトの長さを調節する機構と、肩ベルトに取り付けられて肩ベルトから子供の肩に加わる圧力を緩和するパッドとを備えるチャイルドシートとして、例えば特開2016−097758号公報(特許文献1)に記載のものが知られる。

概要

従来よりも肩ベルトを引き出し易くする構造を提供する。肩ベルト構造は、子供用座席11に設けられるベルト長調節機構16,17と、ベルト長さ調節機構から引き出されてベルト長さ調節機構により長さ調節される1対の肩ベルト12と、肩ベルトに摺動可能に設けられる部材であって子供用座席に着座する子供の肩に当接するパッド21と、一端が子供用座席と結合し他端がパッドと結合する第1連結材23と、肩ベルトに摺動可能に取り付けられる引出具24と、一端がパッドあるいは第1連結材と結合し他端が引出具と結合する第2連結材25とを備える。

目的

本発明は、上述の実情に鑑み、従来よりも肩ベルトを引き出し易くする構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

子供用座席に設けられるベルト長調節機構と、前記ベルト長さ調節機構から引き出されて前記ベルト長さ調節機構により長さ調節される1対の肩ベルトと、前記肩ベルトに摺動可能に設けられる部材であって、前記子供用座席に着座する子供の肩に当接するパッドと、一端が前記子供用座席と結合し、他端が前記パッドと結合する第1連結材と、前記肩ベルトに摺動可能に取り付けられる引出具と、一端が前記パッドあるいは前記第1連結材と結合し、他端が前記引出具と結合する第2連結材とを備える、肩ベルト構造。

請求項2

前記第2連結材は弾性的に伸縮可能である、請求項1に記載の肩ベルト構造。

請求項3

前記パッドは、子供用座席の背もたれ部側の一端部と、前記背もたれ部と反対側の他端部を有し、前記他端部は、前記子供の肩に当接する内側端部と、前記子供から遠い側の外側端部を含み、前記内側端部は前記外側端部よりも突出するよう舌状に形成され、前記第2連結材の原形長さで前記内側端部が、前記子供の肩と前記引出具の間に介在する、請求項2に記載の肩ベルト構造。

請求項4

1対の前記第1連結材同士を連結する第3連結材をさらに備える、請求項1〜3のいずれかに記載の肩ベルト構造。

請求項5

前記パッドのうち、前記子供の肩に当接する内側部分には、すべりどめ加工が施される、請求項1〜4のいずれかに記載の肩ベルト構造。

技術分野

0001

本発明は、座席肩ベルトに関し、肩ベルトの長さ調節に用いられる構造に関する。

背景技術

0002

子供の両肩を拘束する1対の肩ベルトと、背もたれ部から延出する肩ベルトの長さを調節する機構と、肩ベルトに取り付けられて肩ベルトから子供の肩に加わる圧力を緩和するパッドとを備えるチャイルドシートとして、例えば特開2016−097758号公報(特許文献1)に記載のものが知られる。

先行技術

0003

特開2016−097758号公報

発明が解決しようとする課題

0004

パッドは帯などの連結材でチャイルドシート本体に連結されており、肩ベルトはパッドに対して相対移動可能とされる。肩ベルトの長さを長くする操作は、チャイルドシートの操作者(主に子供の保護者)によって行われ、肩ベルトをチャイルドシート本体から前方へ引き出すことにより実行される。

0005

しかしながら肩ベルトはパッドに覆われているため、従来のチャイルドシートでは肩ベルトを前方へ引き出し難かった。また子供をチャイルドシート本体に着座させたまま肩ベルトを引き出すことは容易でない。

0006

本発明は、上述の実情に鑑み、従来よりも肩ベルトを引き出し易くする構造を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

この目的のため本発明による肩ベルト構造は、子供用座席に設けられるベルト長調節機構と、ベルト長さ調節機構から引き出されてベルト長さ調節機構により長さ調節される1対の肩ベルトと、肩ベルトに摺動可能に設けられる部材であって子供用座席に着座する子供の肩に当接するパッドと、一端が子供用座席と結合し他端がパッドと結合する第1連結材と、肩ベルトに摺動可能に取り付けられる引出具と、一端がパッドあるいは第1連結材と結合し、他端が引出具と結合する第2連結材とを備える。

0008

引出具は肩ベルトを引き出す用に供される。本発明によれば、操作者が引出具を把持して前方へ引っ張ることにより、肩ベルトを容易に長くすることができる。また引出具は、第2連結部材によって吊り下げられるため、子供用座席の座面へ脱落しない。

0009

第1連結材および第2連結材は、屈曲自在であればよく、形状および素材を限定されない。第1連結材および第2連結材は、例えば布帯からなる。本発明の一局面として、第2連結材は弾性的に伸縮可能である。かかる局面によれば、引出具の移動領域を大きくすることができ、肩ベルトを長くする操作が一層容易になる。他の局面として、第1連結材および第2連結材は、容易に弾性変形しない布材からなる。

0010

パッドの形状は特に限定されないが、肩ベルトに沿って延びる細長形状が好ましい。本発明の好ましい局面としてパッドは、子供用座席の背もたれ部側の一端部と、背もたれ部と反対側の他端部を有し、他端部は子供の肩に当接する内側端部と子供から遠い側の外側端部を含み、内側端部は外側端部よりも突出するよう舌状に形成され、第2連結材の原形長さで内側端部が子供の肩と引出具の間に介在する。かかる局面によれば、引出具が子供の肩に直接当たらないようにすることができる。また引出具はパッドの他端部に配置され、外側へ露出する。したがって操作者は引出具を容易に把持することができる。

0011

本発明のさらに好ましい局面として、第1連結材同士を連結する第3連結材をさらに備える。かかる局面によれば、1対のパッド間の距離が規制され、各パッドが子供の左右の肩に適正に当接する。また肩ベルトが子供用座席の背もたれ部に形成される肩ベルト通孔を通されている場合、肩ベルトを短くするよう調節することにより肩ベルトがベルト長さ調節機構に引き込まれても、パッドが肩ベルト通孔を通り抜けて背もたれ部の後方へ引き込まれる不都合を防止することができる。他の局面として、第3連結材を設けなくてもよい。

0012

本発明の一局面として、パッドのうち子供の肩に当接する内側部分には、すべりどめ加工が施される。かかる局面によれば、パッドが子供の肩を確りとグリップすることができる。すべりどめ加工は例えば、パッドの内側部分の表面に形成されるゴム層である。

発明の効果

0013

本発明によれば、操作者が引出具を引っ張ることにより、肩ベルトの長さを容易に調節することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明を具備するチャイルドシートの斜視図である。
チャイルドシートのフレームの斜視図である。
チャイルドシートの背もたれ部およびスライド部材を取り出して示す正面図であり、(A)はスライド部材の下方位置を示し、(B)はスライド部材の上方位置を示す。
背もたれ部のフレーム部分の後面およびスライド部材のフレーム部分の後面を示す背面図である。
ベルトの配置を示す模式図である。
ベルトの配置を示す模式図であり、肩ベルトを引き出す動作を表す。
チャイルドシートの1対の肩ベルトおよび1対のパッドを取り出して示す斜視図である。
チャイルドシートの1対のパッドを取り出して示す正面図である。
チャイルドシートの1対のパッドを取り出して示す分解図である。

実施例

0015

本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。

0016

図1を参照して、本発明の実施の形態に係るチャイルドシート1について説明する。チャイルドシート1の説明において、前後方向はチャイルドシート1に着座する子供の前後方向に対応する。また幅方向はチャイルドシート1に着座する子供の左右方向、あるいはベルトの短手方向に対応している。また内側はチャイルドシート1に着座する子供に向かう側に対応する。また外側はチャイルドシート1に着座する子供とは反対側に対応する。

0017

本実施形態に係るチャイルドシート1は、自動車の座席の上に配置され、乳児幼児などの子供を安全に乗車させるための子供用座席装置である。チャイルドシート1は、ベース本体10および座席本体11を備える。ベース本体10は乗用自動車座席シート上に載置され、座席本体11を下方から支持する。座席本体11は、ベース本体10の上側に取り付けられ、ベース本体10に対して回転自在に支持される。

0018

座席本体11には、子供が着座する。このため座席本体11は、子供用座席ともいい、子供の臀部を支持する座面部2と、座面部2の後方から立ち上がり、子供の背部を支持する背もたれ部3とを有する。また、座面部2のフレームには、座面部2用の被覆部材20が取り外し可能に装着されている。背もたれ部3のフレームには、背もたれ部3用の被覆部材30が取り外し可能に装着されている。これらの被覆部材20,30は、柔らかい布製部材、たとえば、クッション素材、あるいはメッシュ素材、によって形成される。

0019

背もたれ部3には、背もたれ部3に重なって、上下方向に摺動可能なスライド部材4が設けられる。スライド部材4は、子供の頭部を支持するヘッドレスト5を含み、図示しないロック機構により任意の高さ位置に固定することができる。なお、図1に示されるように、スライド部材4は、カバー部材70によりスライド部材4の前面が覆われていてもよい。背もたれ部3はリクライニング可能である。

0020

チャイルドシート1には、子供の体を拘束するベルトが複数設けられている。背もたれ部3に設けられるベルトは、子供の両肩を拘束する1対の肩ベルト12を含む。肩ベルト12は、スライド部材4および背もたれ部3を貫通するように配置されている。肩ベルト12の一端は、背もたれ部3の後面側で図示しないベルト長さ調節機構と接続する。肩ベルト12の途中領域および他端は、背もたれ部3の前面側に配置される。

0021

また、座面部2に設けられるベルトは、座席本体11に着座した子供の両太腿の間を延びる股ベルト13と、座席本体11を左右方向に横断するように延びて子供のを拘束する腰ベルト14とを含む。股ベルト13の一端は座面部2の幅方向中央部分に固定される。腰ベルト14は左右にそれぞれ配置され、各腰ベルト14の一端は座面部2の幅方向両側部分にそれぞれ固定される。

0022

これらのベルト12,13,14の他端同士は、股ベルト13の先端に設けられる連結具15により、子供の腹部付近で連結される。

0023

背もたれ部3およびスライド部材4と肩ベルト12との関係について説明する。図2は、本実施の形態に係るチャイルドシート1のフレームの斜視図であり、被覆部材20,30を取り除いた状態を表す。図3は、本実施の形態に係るチャイルドシート1の背もたれ部3のフレームおよびスライド部材4を取り出して示す正面図であって、図3(A)は、スライド部材4が一番低い高さで固定されている状態を示す正面図であり、図3(B)は、スライド部材4が一番高い高さで固定された状態を示す正面図である。

0024

スライド部材4は背もたれ部3のフレームに摺動可能に取り付けられる。スライド部材4は、任意の高さ位置に摺動可能であり、図示しないロック機構によって任意の高さ位置に固定される。

0025

スライド部材4には、1対の肩ベルト12を貫通させる1対の肩ベルト通孔43が左右に形成される。各肩ベルト通孔43は、座席本体11の幅方向に延びる横長断面であり、肩ベルト12の断面に対応する。

0026

背もたれ部3の肩ベルト通孔43に対面する位置には、上下方向に延びる1対の開口32が設けられている。これにより各肩ベルト12は、スライド部材4のカバー部材70、スライド部材4の肩ベルト通孔43、および背もたれ部3の開口32を通過する。

0027

図4は背もたれ部3の後面を示す背面図である。肩ベルト通孔43を通される肩ベルト12の一端部12tは、肩ベルト通孔43よりも上方へ延び、ピン33に掛け渡されることにより、ピン33から下方へ向きを変えてさらに延びる。次に2本の一端部12t,12tは、スライド部材4よりも下方で、1本の調節ベルト16に連結される。このため2本の一端部12t,12tおよび1本の調節ベルト16はY字状に配置される。ただし図面の理解を容易にするため図4では、Y字状の連結領域を図略し、各ベルトの一部のみを示す。

0028

ピン33は、開口32よりも上方で背もたれ部3に取付固定される。またピン33は背もたれ部3の左側領域および右側領域にそれぞれ配置され、背もたれ部3の幅方向に延びる。

0029

なお図4には、開口32よりも後方に配置され、開口32の幅寸法よりも大きな形状の後方部材44を示す。後方部材44の左右領域には、肩ベルト通孔43がそれぞれ貫通して形成される。

0030

図5および図6は、ベルトの配置を座席本体の側方からみた模式図である。調節ベルト16の途中部分は、座面部2の中を通されて前後方向に延びる、調節ベルト16の後端は、座面部2から後方へ突出し、2本の一端部12t,12tに接続される。調節ベルト16の前端は、座面部2の前側領域の中に設けられるベルトロック機構17に通される。ベルトロック機構17は、調節ベルト16の任意の位置をロックする。またベルトロック機構17には操作子18が設けられ、チャイルドシート1の操作者(子供の保護者)が操作子18を操作する間、調節ベルト16のロックを解放する。そうすると僅かな力によって調節ベルト16は後方へ移動することが可能であり、1対の肩ベルト12は長くされる。あるいは操作者が操作子18を操作しながら調節ベルト16の前端16fを引き出すことにより、調節ベルト16は前方へ移動し、1対の肩ベルト12は短くされる。操作子18はボタンあるいはレバーであり、操作者がボタンを押す間、あるいはレバーを倒す間、調節ベルト16はベルトロック機構17に対して自由な移動を許容される。

0031

かくして調節ベルト16およびベルトロック機構17は、ベルト長さ調節機構を構成する。ベルト長さ調節機構によって1対の肩ベルト12は長さを調節される。本実施形態では、操作子18を操作しない間、つまり常態で、ベルトロック機構17は調節ベルト16をロックしている。このため調節ベルト16はベルトロック機構17に対して相対移動しないよう固定されている。

0032

図1に示すように各肩ベルト12にはパッド21がそれぞれ取り付けられる。

0033

図7図9は、1対のパッド21,21を取り出して示す図である。パッド21は例えば筒状に縫製された布材である。あるいはパッド21は図9に示すように2つ折りされた布材であってもよい。パッド21は、背もたれ部3(図5)に近い上側の一端部21uと、背もたれ部から遠い下側の他端部(外側端部21t、内側端部22t)と、子供に当接する内側部分に設けられるクッション材22と、子供から遠い外側部分21vを有する。

0034

クッション材22と外側部分21vは布筒(および筒孔)を構成する。肩ベルト12はパッド21の筒孔を通過して延びる。このためパッド21は肩ベルト12に沿って相対的に摺動可能である。パッド21の内側部分(子供の肩に当接する面状部分)に縫着されるクッション材22は、肩ベルト12と子供の肩の当たり具合を柔らかくする。なお本明細書において使用される縫着とは、結合あるいは連結の一態様であると理解されたい。

0035

パッド21は第1連結材23を介してスライド部材4に連結される。第1連結材23は肩ベルト12に沿って上下方向に延び、第1連結材23の下側の一端23dがパッド21の上側の一端部に縫着される。第1連結材23は、肩ベルト12よりも幅狭のベルトであり、前述した肩ベルト通孔43に通され、図4に示すようにスライド部材4の後面まで延びる。第1連結材23の上側の他端23uは、環状に縫製されており、ピン45を通される。ピン45はスライド部材4の幅方向に延び、後方部材44に附設される。

0036

なお第1連結材23は、座席本体11のいずれかの部分に連結されて、パッド21が肩ベルト12に沿って脱落することを防止するものであればよく、スライド部材4に代えて、背もたれ部3に直接連結されていてもよい。

0037

1対の肩ベルト12,12には引出具24がそれぞれ設けられる。引出具24は操作者の指が通されるのに好適なリング部24rと、2本の軸部24s,24tを有する。引出具24は、パッド21からみて上側の第1連結材23とは反対側(下側)に配置される。
リング部24rは大人の指1本が入る程度の孔を構成する。軸部24s,24tは隣り合って平行に延び、これら軸部間に肩ベルト12が通される。軸部24tは肩ベルト12よりも内側(子供に近い側)に位置する。軸部24sおよびリング部24rは肩ベルト12よりも外側(子供から遠い側)に位置する。また軸部24tは上側に位置し、リング部24rは下側に位置し、軸部24sは軸部24tとリング部24rの間に位置する。かくして引出具24は、肩ベルト12に摺動可能に取り付けられる。なお軸部24tの長さは、肩ベルト12の幅よりもやや大きく、軸部24sとの間で、肩ベルト12の断面形状に適合する長孔区画する。

0038

引出具24は第2連結材25を介してパッド21に連結される。第2連結材25は肩ベルト12よりも幅狭のベルトであり、パッド21の筒孔内を延びる。第2連結材25の上側の一端25uは、パッド21の上側領域に縫着される。第2連結材25の下側の他端は環状に縫製され、引出具24の軸部24sが通される。なお第2連結材25は、肩ベルト12の外側面に重なっている。

0039

第2連結材25は例えばゴム糸を編んでなる帯状ゴムひもであり、弾性的に伸縮可能である。図8仮想線で示すように第2連結材25は弾性的に伸縮可能である。したがって第2連結材25の他端領域はパッド21の下側の他端部から弾性的に引き出されることができる。

0040

ここでパッド21の下側の他端部につき附言すると、図7に示すようにパッド21の他端部は、子供の肩に当接する内側端部22tと、子供から遠い外側端部21tを含む。内側端部22tは外側端部21tよりも突出するよう舌状に形成される。そして第2連結材25が伸びていない原形長さで、舌状の内側端部22tが、子供の肩と引出具24の間に介在する。これにより硬質の引出具24は子供の肩に当接しない。なお内側端部22tはクッション材22の下端部に相当する。

0041

第2連結材25は、引出具24が脱落しないよう規制する。これにより引出具24はパッド21の他端部に隣接して配置される。なお図示しない変形例として、第2連結材25の一端25uは、パッド21に代えて、第1連結材23の一端23dと結合していてもよい。あるいは一端25uは、背もたれ部3またはスライド部材4と結合していてもよい。

0042

本実施形態は、左右1対の第1連結材23,23同士を連結する第3連結材26をさらに備える。第3連結材26は、肩ベルト12よりも幅狭のベルトであり、座席本体11の幅方向に延びる。また第3連結材26はスライド部材4の全面に沿って配置される。第3連結材26の左右両端は、第1連結材23の途中部分に縫着される。第3連結材26は、1対のパッド21,21が離れすぎないよう、パッド21,21の間隔を規制する。また第3連結材26は、パッド21が肩ベルト通孔43を通り抜けて背もたれ部3の後方へ移動することを防止する。

0043

図5に示すようにパッド21のうち、子供の肩に当接する内側部分の表面には、すべりどめ層21sが設けられる。すべりどめ層21sは摩擦係数の高い材質、例えばゴム、であり、パッド21の内側部分に施される滑り止め加工により形成される。これによりパッド21は子供の肩を確りとグリップする。

0044

次に本実施形態の作用を説明する。

0045

図5に示す通常状態で、肩ベルト12は適正な長さとされる。適正な長さの肩ベルト12は、座席本体11に着座する子供(図略)の肩の前側に沿って延びる。1対の肩ベルト12の下端は連結具15を介して股ベルト13および1対の腰ベルト14と接続し(図1参照)、子供を拘束する。第2連結材25は原形長さにされ、引出具24を吊り下げている。引出具24は、軸部24tを上側にし、リング部24rを下側にして、内側端部22tの外側面に接触している。

0046

肩ベルト12の長さが不足する場合、操作者は一方の手で操作子18を操作しつつ、他方の手で1対の引出具24を図5に矢印で示すように引き起こし、図6中の前方Fへ引っ張るとよい。これによりベルトロック機構17は調節ベルト16の自由な移動を許容し、調節ベルト16は図6中の細矢印で示す方向に後方へスライド移動し、肩ベルト12は肩ベルト通孔43から背もたれ部3よりも前方へ引き出される。かくして肩ベルト12は長くされる。なお操作者が引出具24を引っ張る際、第2連結材25は弾性的に伸長し、引出具24は内側端部22tから離れて前方移動する。操作者が引出具24から手を放すと、第2連結材25は原形長さに復帰し、引出具24は内側端部22tの外側面に戻される。

0047

本実施形態によれば、肩ベルト12がパッド21で覆われているために、操作者が肩ベルト12に直接アクセスすることは困難であるが、引出具24をつかんで肩ベルト12を前方へ容易に引き出すことができる。したがって円滑な肩ベルト長さ調節が実現し、操作者の労務が軽減される。

0048

肩ベルト12の長さが余る場合、操作者は一方の手で操作子18を操作しつつ、他方の手で調節ベルト16の前端16fをつかんで前方へ引っ張るとよい。これによりベルトロック機構17は調節ベルト16の自由な移動を許容し、調節ベルト16は図6中の細矢印で示す方向とは反対に前方へスライド移動し、肩ベルト12が肩ベルト通孔43から背もたれ部3よりも後方へ引き込まれる。かくして肩ベルト12は短くされる。

0049

本実施形態の肩ベルト構造は、子供が着座する座席本体11に設けられる調節ベルト16およびベルトロック機構17と、調節ベルト16およびベルトロック機構17により長さ調節される1対の肩ベルト12,12と、肩ベルト12に摺動可能に設けられる部材であって、座席本体11に着座する子供の肩に当接するパッド21と、一端が座席本体11と結合し、他端がパッド21と結合する第1連結材23と、肩ベルト12に摺動可能に係止して肩ベルト12を引き出す引出具24と、一端がパッド21と結合し、他端が引出具24と結合する第2連結材とを備える。

0050

本実施形態の第2連結材25は、パッド21に通されて、一端がパッドの上側の一端部と結合し、他端がパッド21の下側に引き出されて引出具24の軸部24sに連結される。

0051

パッド21の下側の他端部は、子供の肩に当接する内側端部22tが外側端部21tよりも突出するよう舌状に形成される。第2連結材25の原形長さで、舌状の内側端部22tが引出具24よりも内側(子供に近い側)に位置する。これにより内側端部22tは、子供の肩と引出具24の間に介在し、硬質の引出具24が子供の肩に当接することを回避できる。

0052

本実施形態の肩ベルト構造は、1対の第1連結材23,23同士を連結する第3連結材26をさらに備える。これにより1対のパッド21、21間の距離が規制され、各パッド21が子供の左右の肩に適正に当接する。1対の第1連結材23,23および第3連結材26はH型に配列される。図5に示すように肩ベルト12は肩ベルト通孔43を通されている。肩ベルト43を短くするよう調節する際、肩ベルト12は肩ベルト通孔43を経由して背もたれ部3の後方へ引き込まれるが、1対のパッド21は第3連結部材に連結されることから肩ベルト通孔43を通り抜けることができない。したがってパッド21は肩ベルト通孔43を経由して背もたれ部3の後方へ引き込まれない。

0053

パッド21のうち、子供の肩に当接する内側部分の表面には、すべりどめ加工が施され、すべりどめ層21sが形成される。これにより子供の肩はパッド21にグリップされる。

0054

以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えば上述した1の実施形態から一部の構成を抜き出し、上述した他の実施形態から他の一部の構成を抜き出し、これら抜き出された構成を組み合わせてもよい。

0055

本発明は育児器具において有利に利用される。

0056

1チャイルドシート(子供用座席装置)、 2 座面部、
3背もたれ部、 4スライド部材、 10ベース本体、
11座席本体、 12肩ベルト、 12t 肩ベルトの一端部、
16調節ベルト、 16f 調節ベルトの前端、
17ベルトロック機構、 18操作子、 20,30被覆部材、
21パッド、 21sすべりどめ層、
22クッション材(内側部分)、 22t内側端部、
23 第1連結材、 24引出具、 25 第2連結材、
26 第3連結材、 43 肩ベルト通孔、 44後方部材。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社ソミック石川の「 制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレスト」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させる。【解決手段】本発明は、弾性部材34、ストッパー35、第1の手段(第1の押し部3... 詳細

  • 株式会社ソミック石川の「 制止装置、ロータリーダンパ、及びアームレスト」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】所定の位置で静止している物品が動き出さないように物品の動きを制止することを可能にし、かつ物品の操作性を向上させる。【解決手段】本発明は、弾性部材34、ストッパー35、第1の手段(第1の斜面36... 詳細

  • 日本発條株式会社の「 車両用シート」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】ダブルヒンジを備えた構造において、安全性を向上させることができる車両用シートを得る。【解決手段】車両用シート10は、乗員Pを支持可能な第一フレーム31及び第二フレーム33と、一端側に第一フレー... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ