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課題

液体攪拌しながら精度良く定量吐出するための装置および方法の提供。

解決手段

第1の貯留容器と、計量孔を有する計量部と、計量孔内を進退移動するプランジャと、ノズルと、第一位置および第二位置を有する切換弁と、プランジャ駆動装置と、切換弁駆動装置と、を備え、さらに、第2の貯留容器と、計量孔の上部に設けられ、分岐流路を有する分岐部と、第2の貯留容器と計量孔とを連通または遮断する開閉機構と、を備え、第2の貯留容器の下端に流出口が設けられていることを特徴とする液体材料吐出装置および同装置を用いた吐出方法

概要

背景

各種液体材料を所定量ずつ分配する装置として、液体材料を貯留する容器を有し、この容器と接続するノズルから気体圧力または機械的圧力の作用により所定量ずつノズルから吐出を行う「ディスペンサ」という装置が知られている。出願人が提案するディスペンサとしては、例えば、特許文献1に開示される、計量孔内壁摺接するプランジャ後退させることで吐出する液体材料を計量孔内に充填し、プランジャを進出させることでノズルから液材を吐出するディスペンサがある。

ディスペンサで吐出を行う様々な種類の液体材料の中でも、特に、液体よりも比重の大きい固体粒子を混合した液体を吐出しようとした場合、時間が経過するにつれ固体粒子が容器の底部や流路の凹みへ沈降するなどの問題が発生してしまう。また、固体粒子の分散が不十分であると、ノズルに詰まりが発生して吐出できなくなるなどの不具合が起きる。これを防ぐためには、固体粒子が液体内で分散した状態を保つように攪拌を行う必要がある。
近年、固体粒子を混合した液体(例えば、LED用蛍光体混入した透光性樹脂)を吐出するのに、特許文献1に開示されるような構造を有するディスペンサが多く用いられるようになっているが、特許文献1のディスペンサは液体を攪拌するための手段を有していないため、攪拌を行うための手段が必要となる。

液体の攪拌は、容器に攪拌装置を設けて実施することが一般的である。しかし、容器に攪拌装置を設けても、容器と吐出機構とをつなぐ配管の途中で固体粒子の沈降などが発生してしまい、固体粒子が分散した状態で吐出をできないことが多い。かかる問題を解決すべく、これまで、次のような方法や装置が提案されてきた。

特許文献2は、二つ以上の容器のうち少なくとも一つの容器内に充填されている固形粒子を含む液体に0.001MPa乃至10MPaの圧力をかけ、一方、残りの少なくとも一つの容器内の液体の圧力を前記容器内の液体の圧力よりも小さくすることにより前記二つ以上の容器の間で前記液体を流通路を通して流しつつ前記流通路内の前記液体の流量を流量調整手段により調整する調整工程と、前記流通路からの前記液体を弁により吐出する吐出工程とを含むことを特徴とする液体吐出方法である。

特許文献3は、フィラー入り液体材料の収容容器下端に、吐出口に至るまでほぼ均一の内径を有する吐出通路を設け、その吐出通路の、前記吐出口の近傍位置に、貫通通路を設けた回転弁体を有する弁を配設するとともに、その弁より上流側で、前記吐出通路に往復ポンプを接続してなるフィラー入り液体材料の吐出装置である。

概要

液体を攪拌しながら精度良く定量吐出するための装置および方法の提供。第1の貯留容器と、計量孔を有する計量部と、計量孔内を進退移動するプランジャと、ノズルと、第一位置および第二位置を有する切換弁と、プランジャ駆動装置と、切換弁駆動装置と、を備え、さらに、第2の貯留容器と、計量孔の上部に設けられ、分岐流路を有する分岐部と、第2の貯留容器と計量孔とを連通または遮断する開閉機構と、を備え、第2の貯留容器の下端に流出口が設けられていることを特徴とする液体材料の吐出装置および同装置を用いた吐出方法

目的

本発明は、固体粒子を含有する液体を、固体粒子が分散した状態で精度良く定量吐出するための装置および方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

液体材料貯留する第1の貯留容器と、計量孔を有する計量部と、前記計量孔内を進退移動するプランジャと、前記液体材料を吐出する吐出口を有するノズルと、前記第1の貯留容器の流出口と前記計量孔とを連通する第一位置および前記計量孔と前記ノズルとを連通する第二位置を有する切換弁と、前記プランジャを進退移動させるプランジャ駆動装置と、前記切換弁の第一位置および第二位置を切り換える切換弁駆動装置と、を備える液体材料の吐出装置において、さらに、前記液体材料を貯留する第2の貯留容器と、前記計量孔の上部に設けられ、分岐流路を有する分岐部と、前記第2の貯留容器の流出口と前記計量孔とを連通または遮断する開閉機構と、を備え、前記第2の貯留容器の流出口が、前記第2の貯留容器の下端に設けられていることを特徴とする液体材料の吐出装置。

請求項2

前記第1の貯留容器の流出口が、前記第1の貯留容器の下端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体材料の吐出装置。

請求項3

さらに、前記第1の貯留容器内の液体材料を、前記計量孔を介して第2の貯留容器に移送し、前記第2の貯留容器内の液体材料を、前記計量孔を介して前記第1の貯留容器に移送する移送手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液体材料の吐出装置。

請求項4

前記移送手段は、前記第1の貯留容器に連通された第1の加圧エア供給源と、前記第2の貯留容器に連通された第1の加圧エア供給源と、を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の液体材料の吐出装置。

請求項5

前記第1の貯留容器と前記第2の貯留容器の容積比が、1:0.5〜1または0.5〜1:1であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体材料の吐出装置。

請求項6

さらに、プロセッサおよび吐出制御プログラムが記憶された記憶装置を備える吐出制御装置を備え、前記吐出制御プログラムが、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送ステップと、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送ステップと、前記第1の移送ステップと前記第2の移送ステップとを交互に実行する連続移送ステップを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の液体材料の吐出装置。

請求項7

前記第1および第2の移送ステップにおいて、前記プランジャの先端が前記分岐流路よりも上方に位置した状態とすることを特徴とする請求項6に記載の液体材料の吐出装置。

請求項8

前記吐出制御プログラムが、前記連続移送ステップの実行を前記第2の移送ステップ完了後に終了し、前記開閉機構を閉位置とし、前記切換弁を第二位置とする吐出準備ステップと、前記プランジャを下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出ステップと、を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の液体材料の吐出装置。

請求項9

前記吐出ステップにおいて、前記プランジャの下降および停止を複数回繰り返すことにより複数回にわたり前記計量孔内の液体材料を吐出することを特徴とする請求項8に記載の液体材料の吐出装置。

請求項10

さらに、前記第1の貯留容器または前記第1の貯留容器の流出口に連通する液送管に配設された第1の液体センサと、前記第2の貯留容器または前記第2の貯留容器の流出口に連通する液送管に配設された第2の液体センサと、を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の液体材料の吐出装置。

請求項11

さらに、前記分岐部の下部に設けられ、前記プランジャが摺接する開口を有するシールを備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の液体材料の吐出装置。

請求項12

前記開閉機構が、開閉弁により構成されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の液体材料の吐出装置。

請求項13

請求項1ないし12のいずれかに記載の液体材料の吐出装置と、液体材料吐出装置被塗布物とを相対移動させる相対移動装置と、を備える塗布装置

請求項14

請求項1ないし12のいずれかに記載の液体材料の吐出装置を用いた吐出方法であって、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送工程と、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送工程と、前記切換弁を第二位置とする吐出準備工程と、前記プランジャを下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出工程と、を有する液体材料の吐出方法。

請求項15

前記第1の移送工程において、液面が切換弁に到達しないように液体材料を移送すること、前記第2の移送工程において、液面が開閉機構に到達しないように液体材料を移送することを特徴とする請求項14に記載の液体材料の吐出方法。

請求項16

前記第1の移送工程において、前記第1の貯留容器内の液体材料の6割以上を移送すること、前記第2の移送工程において、前記第2の貯留容器内の液体材料の6割以上を移送することを特徴とする請求項14または15に記載の液体材料の吐出方法。

技術分野

0001

本発明は、固体粒子を含有する液体材料攪拌し、固体粒子が分散した状態で塗布するための装置および方法に関する。

背景技術

0002

各種液体材料を所定量ずつ分配する装置として、液体材料を貯留する容器を有し、この容器と接続するノズルから気体圧力または機械的圧力の作用により所定量ずつノズルから吐出を行う「ディスペンサ」という装置が知られている。出願人が提案するディスペンサとしては、例えば、特許文献1に開示される、計量孔内壁摺接するプランジャ後退させることで吐出する液体材料を計量孔内に充填し、プランジャを進出させることでノズルから液材を吐出するディスペンサがある。

0003

ディスペンサで吐出を行う様々な種類の液体材料の中でも、特に、液体よりも比重の大きい固体粒子を混合した液体を吐出しようとした場合、時間が経過するにつれ固体粒子が容器の底部や流路の凹みへ沈降するなどの問題が発生してしまう。また、固体粒子の分散が不十分であると、ノズルに詰まりが発生して吐出できなくなるなどの不具合が起きる。これを防ぐためには、固体粒子が液体内で分散した状態を保つように攪拌を行う必要がある。
近年、固体粒子を混合した液体(例えば、LED用蛍光体混入した透光性樹脂)を吐出するのに、特許文献1に開示されるような構造を有するディスペンサが多く用いられるようになっているが、特許文献1のディスペンサは液体を攪拌するための手段を有していないため、攪拌を行うための手段が必要となる。

0004

液体の攪拌は、容器に攪拌装置を設けて実施することが一般的である。しかし、容器に攪拌装置を設けても、容器と吐出機構とをつなぐ配管の途中で固体粒子の沈降などが発生してしまい、固体粒子が分散した状態で吐出をできないことが多い。かかる問題を解決すべく、これまで、次のような方法や装置が提案されてきた。

0005

特許文献2は、二つ以上の容器のうち少なくとも一つの容器内に充填されている固形粒子を含む液体に0.001MPa乃至10MPaの圧力をかけ、一方、残りの少なくとも一つの容器内の液体の圧力を前記容器内の液体の圧力よりも小さくすることにより前記二つ以上の容器の間で前記液体を流通路を通して流しつつ前記流通路内の前記液体の流量を流量調整手段により調整する調整工程と、前記流通路からの前記液体を弁により吐出する吐出工程とを含むことを特徴とする液体吐出方法である。

0006

特許文献3は、フィラー入り液体材料の収容容器下端に、吐出口に至るまでほぼ均一の内径を有する吐出通路を設け、その吐出通路の、前記吐出口の近傍位置に、貫通通路を設けた回転弁体を有する弁を配設するとともに、その弁より上流側で、前記吐出通路に往復ポンプを接続してなるフィラー入り液体材料の吐出装置である。

先行技術

0007

特許第4774407号公報
特開2003−300000号公報
特開平8−80464号公報

発明が解決しようとする課題

0008

固体粒子を含有する液体材料を、簡易機器構成により攪拌し、固体粒子が分散した状態で精度良く定量吐出するための技術手段が求められていた。

0009

特許文献2や特許文献3のように、液体材料を貯留する容器に背圧印加して吐出する方式の吐出装置においては、容器内の残量の変化と共に吐出制御条件が複雑に変化するため、所望量の吐出を精度良く行うことが難しかった。

0010

そこで、本発明は、固体粒子を含有する液体を、固体粒子が分散した状態で精度良く定量吐出するための装置および方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明の液体材料の吐出装置は、液体材料を貯留する第1の貯留容器と、計量孔を有する計量部と、前記計量孔内を進退移動するプランジャと、前記液体材料を吐出する吐出口を有するノズルと、前記第1の貯留容器の流出口と前記計量孔とを連通する第一位置および前記計量孔と前記ノズルとを連通する第二位置を有する切換弁と、前記プランジャを進退移動させるプランジャ駆動装置と、前記切換弁の第一位置および第二位置を切り換える切換弁駆動装置と、を備える液体材料の吐出装置において、さらに、前記液体材料を貯留する第2の貯留容器と、前記計量孔の上部に設けられ、分岐流路を有する分岐部と、前記第2の貯留容器の流出口と前記計量孔とを連通または遮断する開閉機構と、を備え、前記第2の貯留容器の流出口が、前記第2の貯留容器の下端に設けられていることを特徴とする。
上記吐出装置において、前記第1の貯留容器の流出口が、前記第1の貯留容器の下端に設けられていることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、さらに、前記第1の貯留容器内の液体材料を、前記計量孔を介して第2の貯留容器に移送し、前記第2の貯留容器内の液体材料を、前記計量孔を介して前記第1の貯留容器に移送する移送手段を備えることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、前記移送手段は、前記第1の貯留容器に連通された第1の加圧エア供給源と、前記第2の貯留容器に連通された第1の加圧エア供給源と、を含んで構成されることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、前記第1の貯留容器と前記第2の貯留容器の容積比が、1:0.5〜1または0.5〜1:1であることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、さらに、プロセッサおよび吐出制御プログラムが記憶された記憶装置を備える吐出制御装置を備え、前記吐出制御プログラムが、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送ステップと、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送ステップと、前記第1の移送ステップと前記第2の移送ステップとを交互に実行する連続移送ステップを備えることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、前記第1および第2の移送ステップにおいて、前記プランジャの先端が前記分岐流路よりも上方に位置した状態とすることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、前記吐出制御プログラムが、前記連続移送ステップの実行を前記第2の移送ステップ完了後に終了し、前記開閉機構を閉位置とし、前記切換弁を第二位置とする吐出準備ステップと、前記プランジャを下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出ステップと、を備えることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、前記吐出ステップにおいて、前記プランジャの下降および停止を複数回繰り返すことにより複数回にわたり前記計量孔内の液体材料を吐出することを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、さらに、前記第1の貯留容器または前記第1の貯留容器の流出口に連通する液送管に配設された第1の液体センサと、前記第2の貯留容器または前記第2の貯留容器の流出口に連通する液送管に配設された第2の液体センサと、を備えることを特徴としてもよい。
上記吐出装置において、さらに、前記分岐部の下部に設けられ、前記プランジャが摺接する開口を有するシールを備えることを特徴としてもよい。

0012

上記吐出装置において、前記開閉機構が、開閉弁により構成されることを特徴としてもよい。
本発明の塗布装置は、上記吐出装置と、液体材料吐出装置被塗布物とを相対移動させる相対移動装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の液体材料の吐出方法は、上記吐出装置を用いた吐出方法であって、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送工程と、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送工程と、前記切換弁を第二位置とする吐出準備工程と、前記プランジャを下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出工程と、を有することを特徴とする。
上記吐出方法において、前記第1の移送工程において、液面が切換弁に到達しないように液体材料を移送すること、前記第2の移送工程において、液面が開閉機構に到達しないように液体材料を移送することを特徴としてもよい。
上記吐出方法において、前記第1の移送工程において、前記第1の貯留容器内の液体材料の6割以上を移送すること、前記第2の移送工程において、前記第2の貯留容器内の液体材料の6割以上を移送することを特徴としてもよい。

0013

本発明の第2の観点の固体粒子を含有する液体材料の吐出装置は、固体粒子を含有する液体材料を貯留する第1の貯留容器と、前記第1の貯留容器に加圧エアを供給する第1の空圧供給管と、前記液体材料が充填される計量孔を有する計量部と、前記計量孔内を進退移動するプランジャと、前記液体材料を吐出する吐出口を有するノズルと、前記第1の貯留容器と前記計量孔とを連通する第一位置および前記計量孔と前記ノズルとを連通する第二位置を有する切換弁と、前記第1の貯留容器と前記切換弁とを連通する第1の液送管と、前記プランジャを進退移動させるプランジャ駆動装置と、前記切換弁の第一位置および第二位置を切り換える切換弁駆動装置と、を備える液体材料の吐出装置において、さらに、前記液体材料を貯留する第2の貯留容器と、前記第2の貯留容器に加圧エアを供給する第2の空圧供給管と、前記計量孔の上部に設けられ、分岐流路を有する分岐部と、前記分岐流路と前記第2の貯留容器とを連通する第2の液送管と、前記第2の貯留容器と前記計量孔とを連通または遮断する開閉機構と、を備え、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送できること、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送できることを特徴とする。

0014

上記第2の観点の吐出装置において、前記第1の貯留容器と前記第2の貯留容器の容積比が、1:0.5〜1または0.5〜1:1であることを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出装置において、さらに、プロセッサおよび吐出制御プログラムが記憶された記憶装置を備える吐出制御装置を備え、前記吐出制御プログラムが、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送ステップと、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送ステップと、前記第1の移送ステップと前記第2の移送ステップとを交互に実行する連続移送ステップを備えることを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出制御プログラムを備える吐出装置において、前記第1および第2の移送ステップにおいて、前記プランジャの先端が前記分岐流路よりも上方に位置した状態とすることを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出制御プログラムを備える吐出装置において、前記吐出制御プログラムが、前記連続移送ステップの実行を前記第2の移送ステップ完了後に終了し、前記開閉機構を閉位置とし、前記切換弁を第二位置とする吐出準備ステップと、前記プランジャを所望量下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出ステップと、を備えることを特徴としてもよく、この場合、前記吐出ステップにおいて、前記プランジャの下降および停止を複数回繰り返すことにより複数回にわたり前記計量孔内の液体材料を吐出することを特徴としてもよい。

0015

上記第2の観点の吐出装置において、前記第1の空圧供給管から一定圧力の加圧エアを継続して供給すること、前記第2の空圧供給管から一定圧力の加圧エアを継続して供給することを特徴としてもよく、この場合、前記第1の空圧供給管から、予め定められた時間の間、加圧エアを供給すること、前記第2の空圧供給管から、予め定められた時間の間、加圧エアを供給することを特徴としてもよく、或いは、さらに、前記第1の貯留容器または前記第1の液送管に配設された第1の液体センサと、前記第2の貯留容器または前記第2の液送管に配設された第2の液体センサと、を備え、前記第1の移送ステップにおいて、前記第1の液体センサが液体の不存在を検知するまでの間、加圧エアを供給すること、前記第2の移送ステップにおいて、前記第2の液体センサが液体の不存在を検知するまでの間、加圧エアを供給することを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出装置において、さらに、前記分岐部の下部に設けられ、前記プランジャが摺接する開口を有するシールを備え、前記開閉機構の開位置が、前記プランジャの先端を前記シールよりも上方に位置させることにより実現され、前記開閉機構の閉位置が、前記プランジャの先端を前記シールよりも下方に位置させることにより実現されることを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出装置において、前記開閉機構が、開閉弁により構成されることを特徴としてもよい。

0016

本発明の第2の観点の塗布装置は、上記第2の観点の固体粒子を含有する液体材料の吐出装置と、被塗布物を載置するワークテーブルと、液体材料吐出装置と被塗布物とを相対移動させる相対移動装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の観点の固体粒子を含有する液体材料の吐出方法は、上記第2の観点の固体粒子を含有する液体材料の吐出装置を用いた吐出方法であって、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第1の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第2の貯留容器に前記第1の貯留容器内の液体材料を移送する第1の移送工程と、前記切換弁を第一位置とし、前記開閉機構を開位置とした状態で、前記第2の空圧供給管から加圧エアを供給することで前記第1の貯留容器に前記第2の貯留容器内の液体材料を移送する第2の移送工程と、前記開閉機構を閉位置とし、前記切換弁を第二位置とする吐出準備工程と、前記プランジャを所望量下降させて前記計量孔内の液体材料を吐出する吐出工程と、を有することを特徴とする。
上記第2の観点の吐出方法において、前記固体粒子が、前記液体材料よりも比重の大きい固体粒子を含むことを特徴としてもよく、この場合、前記固体粒子が、LED用蛍光体であることを特徴としてもよい。
上記第2の観点の吐出方法において、前記第1の移送工程において、前記第1の貯留容器内の液体材料の6割以上を前記第2の貯留容器に移送すること、前記第2の移送工程において、前記第2の貯留容器内の液体材料の6割以上を前記第1の貯留容器に移送することを特徴としてもよい。

発明の効果

0017

本発明によれば、固体粒子を含有する液体材料を、固体粒子が分散した状態で精度良く定量吐出することができる。
また、同一流路内における液体材料の流れを逆転して攪拌を行うので、流路内での固体粒子の沈着を最小限とすることができる。
さらに、二つの貯留容器を連通する流路の途中に計量孔が設けられているため、計量孔内の攪拌を十分に行うことができる。

図面の簡単な説明

0018

実施形態例1に係る吐出装置の攪拌動作時の側面図である。
実施形態例1に係る吐出装置の吐出動作時の側面図である。
実施形態例2に係る吐出装置の側面図である。
(a)は実施形態例3に係る吐出装置の左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。
(a)は実施形態例4に係る吐出装置の左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。

実施例

0019

以下に、本発明を実施するための形態例を説明する。なお、本明細書中で用いる「液体材料」は、特に断りのない限り、固体粒子を含有する液体材料とする。

0020

《実施形態例1》
(1)構成
図1は、実施形態例1に係る吐出装置の側面図であり、断面部分にハッチングを施している。
実施形態例1に係る吐出装置1は、液体材料を貯留する貯留容器(11、12)と、貯留容器(11、12)と計量部3との連通または計量部3とノズル5との連通を切り換える切換バルブユニット2と、吐出される液体材料が充填される計量部3と、計量部3内を進退移動するプランジャ4と、液体材料を吐出する吐出口を有するノズル5と、貯留容器(11、12)を保持するホルダー6と、ベース体7とを備えて構成される。

0021

貯留容器A11と貯留容器B12とは、同一容量のシリンジにより構成され、いずれもベース体7に連結されたホルダー6により保持されている。貯留容器A11と貯留容器B12とを同一容量とする必然性は無いが、一方の貯留容器に貯留される液体材料の大部分を他方の貯留容器に移送できると攪拌効率が高まるため、一方の貯留容器と他方の貯留容器の容積比が1:0.5〜1となることが好ましく、容積比が1:0.6〜1となることがより好ましく、容積比が1:0.7〜1となることがさらに好ましい。本実施形態例とは異なり、貯留容器(11、12)内に攪拌装置を別途設けてもよい。

0022

貯留容器A11の下端に設けられた流出口には液送管A13が着脱自在に接続されており、貯留容器B12の下端に設けられた流出口には液送管B14が着脱自在に接続されている。貯留容器A11の上端に設けられたつばには接続具A15が着脱自在に装着されており、空圧供給管A17を介して加圧エア供給源A71から加圧エアの供給を受ける。貯留容器B12の上端に設けられたつばには接続具B16が着脱自在に装着されており、空圧供給管B18を介して加圧エア供給源B72から加圧エアの供給を受ける。なお、本明細書では「エア」の用語を空気に限定した意味で用いず、他のガス(例えば窒素ガス)も含んだ意味で用いるものとする。

0023

液送管A13は、切換バルブユニット2と連通しており、切換弁21の周面上に設けられた連通溝211を介して計量孔31と連通される。液送管B14は、分岐部35の第2エリア38と連通している。液送管A13および液送管B14は、任意の材質の管により構成することができ、可撓性の管により構成してもよいし、継手部材を設けてもよい。

0024

切換バルブユニット2は、切換弁21と、バルブブロック22とを備えている。切換弁21は、円柱状の回転弁であり、周面上に設けられた細長い連通溝211と、連通溝211と重ならないように設けられた貫通孔212とを備えている。切換弁21は、後述の切換弁駆動装置23により回転駆動され、液送管A13と計量孔31とを連通溝211により連通する第一位置とノズル5と計量孔31とを貫通孔212により連通する第二位置をとる。

0025

バルブブロック22の下方にはノズル連結部材51が配設され、上方には計量部3が配設されている。
ノズル連結部材51は、バルブブロック22に螺合接続されており、計量孔31の中心と同一直線上に中心を有する真っ直ぐ吐出流路を備えている。ノズル連結部材51の下端には、吐出口を有するノズル5が着脱自在に装着されており、吐出口の中心は計量孔31および吐出流路の中心と同一直線上に位置している。

0026

計量部3は、内部に計量孔31を有する円筒状の部材であり、上部に分岐部35が設けられている。計量孔31は真っ直ぐな円柱状の流路であり、プランジャ4より大径に構成されている。分岐部35には、第1エリア37および第2エリア38からなる断面T字形の流路が形成されている。第1エリア37は計量孔31と同径であり、分岐流路である第2エリア38は第1エリアよりも小径である。上下に延びる第1エリア37の上端部には第1シール33が配設され、下端部には第2シール34が配設されている。第1シール33および第2シール34は、環状の弾性部材(例えば、Oリングスプリング荷重シール)であり、プランジャ4が摺接する大きさの開口を有している。第2シール34は、後述するように、プランジャ4と協働して開閉機構を構成する。

0027

プランジャ4は、ロッド状の部材であり、プランジャ駆動装置43およびスライダー41により、上下方向に移動される。後述の攪拌動作時には、第2エリア38の上端と第1シール33の下端との間にプランジャ4の先端が位置する(図1参照)。後述の吐出動作時には、プランジャ4の先端は、第2シール34の下端より下方の計量孔31内で進出動作する(図2参照)。
プランジャ4が計量孔31内に侵入することで計量孔31の容積が減少し、下方に開口する吐出口から液体材料が吐出される。プランジャ4は、一回の進出動作により最下降位置まで移動させてもよいし、進出動作および停止動作を複数回繰り返すことにより最下降位置まで移動させてもよい。すなわち、計量孔31内の液体材料を一回で全量吐出してもよいし、複数回に分けて吐出してもよい。
なお、プランジャ4の先端部の形状は図示の平面以外の任意の形状とすることができ、例えば、砲弾形、球状または先端に突起が設けられた形状とすることが開示される。

0028

スライダー41は、上下に延びるスライドレール42に移動自在に取り付けられている。スライダー41の上端部は、プランジャ駆動装置43の連結部材44と連結されており、プランジャ駆動装置43を駆動させることにより上下動される。プランジャ駆動装置43は、ベース体7に固設されており、例えば、電動アクチュエータリニアアクチュエータにより構成される。

0029

ベース体7の最上部には、切換弁駆動装置23が配設されている。切換弁駆動装置23の駆動力は、図示しない動力伝達部材により伝達され、切換弁21を回転動作させる。ここで、動力伝達部材としては、例えば、環状のチェーンベルトなどが用いられる(特許文献1参照)。切換弁駆動装置23およびプランジャ駆動装置43を鉛直方向に配置することにより、吐出装置1を幅細に構成することを可能としている。

0030

吐出制御装置100は、プロセッサと、吐出制御プログラムが記憶された記憶装置とを備えてなり、吐出制御プログラムを実行すると、後述する本発明の吐出動作および攪拌動作が自動で実行される。吐出制御装置100と前記各駆動装置(23、43)および加圧エア供給源(71、72)との間は制御配線(一部図示省略)で接続されており、制御のための信号が通信される。

0031

(2)動作
(2−1)攪拌動作
上記構成の吐出装置1において、液体材料の攪拌を行うときは、吐出制御プログラムにより次の動作が実施される。液体材料は、貯留容器A11にのみ貯留されているものとする。
1)まず、切換弁駆動装置23を駆動して、切換弁21を液送管A13(貯留容器A11)と計量孔31とが連通する第一位置に切り換える(図1のiの矢印参照)。
2)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を最上昇位置まで上昇させ、プランジャ4の先端を第2エリア38上端と第1シール33下端の間に位置させる(図1のiiの矢印参照)。
3)貯留容器A11に空圧供給管A17を介して加圧エア供給源A71から加圧エアを一定圧力で設定された時間供給する。これにより液体材料が、液送管A13、切換弁21の連通溝211、計量孔31、第1エリア37、第2エリア38、液送管B14の順に流れ、貯留容器B12に一定量の液体材料が供給される。
4)加圧エア供給源A71の動作を停止し、空圧供給管A17を介しての加圧エアの供給を停止する。加圧エアの供給を停止すると、貯留容器A11内の圧力が加圧エア供給前の圧力まで低下し、貯留容器B12に向かって流動していた液体材料が、その流動を停止する。

0032

5)次に、貯留容器B12に空圧供給管B18を介して加圧エア供給源B72から加圧エアを一定圧力で設定された時間供給する。これにより液体材料が、液送管B14、第2エリア38、第1エリア37、計量孔31、切換弁21の連通溝211、液送管A13の順に流れ、貯留容器A11に一定量の液体材料が戻される。ここで、吐出制御プログラムに吐出動作の実行状況監視させ、液体材料の消費量に応じて加圧エアを供給する時間を減少させる機能をプログラムしてもよい。
6)加圧エア供給源B72の動作を停止し、空圧供給管B18を介しての加圧エアの供給を停止する。加圧エアの供給を停止すると、貯留容器B12内の圧力が加圧エア供給前の圧力まで低下し、貯留容器A11に向かって流動していた液体材料が、その流動を停止する。
7)上記3)〜6)を繰り返す。上記3)および5)では、一方の貯留容器内に貯留される液体材料の大部分(例えば、5割以上、好ましくは6割以上、より好ましくは7割以上)を他方の貯留容器に移送することが、十分な攪拌を得るためには好ましい。また、一方の貯留容器に貯留される液体材料の殆どすべてをもう一方の貯留容器に移送して攪拌することもできるが、バルブユニット2や計量孔31にまでエアが到達すると残留エアの問題が生じるため、液送管(13、14)内に水頭位置(液面)が収まる範囲で移送をすることが好ましい。

0033

(2−2)吐出動作
上記構成の吐出装置1において、ノズル5から液体材料の吐出を行うときは、吐出制御プログラムにより次の動作が実施される。以下では、攪拌動作が終了し、切換弁21は第一位置にあり、計量孔31、第1エリア37および貯留容器A11に液体材料が充填されている状態(但し、貯留容器B12に少量の液体材料が残っていてもよい)から、吐出動作に移行する場合の例を説明する。

0034

1)まず、プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を下降させ、プランジャ4の先端を第2シール34の下端より少し下に位置にさせる(図2のiの矢印参照)。すなわち、第一シール33がプランジャ4に対し十分なシール性発現する位置までプランジャ4を下降させる。これにより、プランジャ4の外周面が第2シール34の開口の内周面と当接した状態となり、貯留容器A11と貯留容器B12の連通が遮断される(すなわち、第2シール34とプランジャ4が貯留容器A11と貯留容器B12の連通を遮断する開閉機構の役割を奏する。)。このとき、切換弁21は第一位置にあるので、プランジャ4を下降移動させてもノズル5からの不要な液体材料が漏出することはない。
2)切換弁駆動装置23を駆動して、ノズル5と計量孔31とを貫通孔212により連通する第二位置に切り換える(図2のiiの矢印参照)。
3)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を所望量だけ下降させることにより、ノズル5から液体材料を吐出する。ここで、プランジャ4を一回の進出動作により最下降位置まで移動して吐出してもよいし、進出動作および停止動作を複数回繰り返すことにより最下降位置まで移動させてもよい。
4)計量孔31に液体材料を充填するには、まず、切換弁駆動装置23を駆動して、切換弁21を液送管A13(貯留容器A11)と計量孔31とが連通する第一位置に切り換える。
5)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を上昇させ、プランジャ4の先端を第2シール34の下端より少し下に位置にさせる。これにより、貯留容器A11内の液体材料が計量孔31に充填される。このとき、貯留容器A11内の液体材料に空圧供給管A17を介して加圧エアを供給して、充填作業を速やかに行うようにしてもよい。
6)上記2)〜5)を繰り返すことにより、連続吐出が可能となる。

0035

(3)吐出制御プログラム
吐出制御プログラムには、上述の攪拌動作を、予め設定したタイミング(例えば、吐出動作と吐出動作の合間)で実施するようプログラムされている。攪拌動作を実施してから吐出動作をすることで攪拌作用を高めてもよく、吐出しない間は、攪拌動作を繰り返し実行するようにプログラムしてもよい。より詳細には、吐出制御装置100に、動作指令を一定時間(例えば、予めの計測により設定された粒子沈降の問題が生じる時間)以上受信しないことを検知するタイマーを設け、タイマーが一定時間の経過を検知した場合に一又は複数回の攪拌動作を実行するようにプログラムしてもよい(このタイマーは、ハードウェアまたはソフトウェアにより実現される。)。
吐出などのタイミングによらず、一定の周期で、次の吐出動作の実行までに攪拌動作を実行する時間があるタイミングを検出し、当該タイミングに1回ないし複数回の攪拌動作を行うようにプログラムしてもよい。

0036

(4)塗布装置
吐出装置1は、塗布装置の塗布ヘッドに搭載され、塗布ヘッド(吐出装置1)とワークテーブルとをXYZ軸駆動装置により相対移動させ、ワーク上に液体材料を塗布する作業に用いられる。XYZ駆動装置は、例えば、公知のXYZ軸サーボモータボールネジとを備えて構成され、吐出装置1の吐出口をワークの任意の位置に、任意の速度で移動させることが可能である。

0037

(5)用途
本実施形態例の吐出装置および方法は、液体材料より比重の大きい固体粒子が含有する液体材料の塗布工程、例えば、蛍光体(これが固体粒子に相当)を混合した液体材料をLED素子の上に塗布する工程で用いられる。LED素子への塗布工程で用いられる液体材料は、例えば、エポキシ系樹脂シリコーン系樹脂アクリル系樹脂であり、蛍光体には、窒化物系酸窒化物系酸化物系、硫化物系の蛍光体が含まれる。蛍光体の具体例としては、イットリウムアルミニウム複合酸化物からなるガーネット構造結晶に他の元素を混合した黄色蛍光体であるYAG系蛍光体化学式Y3Al5O12:Ce)、化学式Lu3Al5O12:Ceで表される緑色蛍光体であるLuAG系蛍光体、化学式(Sr,Ca)AlSiN3:Euで表される赤色蛍光体であるSCASN系蛍光体、化学式CaAlSiN3:Euで表される赤色蛍光体であるCASN系蛍光体、化学式La3Si6N11:Ceで表される黄色蛍光体であるLSN系蛍光体、化学式CaSc2O4:Ceで表わされる緑色蛍光体であるスカンジウム酸化物蛍光体、化学式SiAlON:Euで表される緑色蛍光体であるサイアロン系蛍光体が挙げられる。

0038

(6)作用効果
以上に説明した実施形態例1の吐出装置1は、固体粒子を含有する液体材料を攪拌動作で攪拌することにより、固体粒子が分散した状態で吐出動作を行うことができる。従来の吐出装置では、計量孔の上端部が流路の終端となっていたため、計量孔内の攪拌を十分に行うことができなかったが、実施形態例1では計量孔31が貯留容器A11と貯留容器B12を連通する流路の途中に位置することから、計量孔31内を十分に攪拌することが可能である。
また、進出移動するプランジャ4により排除された体積分の液体材料を吐出する吐出方式であるので、開閉弁の開閉時間吐出量を制御する吐出方式と比べ、所望の量の液体材料を精度良く吐出することが可能である。
さらに、充填動作と流入動作とでは、液体材料の流れの向きが逆転することにより正方向の流れで沈殿した固体粒子が逆方向の流れで巻き上げられる場合があるため、流路内に固体粒子の沈着が生じにくいという作用効果が奏される。

0039

《実施形態例2》
実施形態例2に係る吐出装置1は、開閉機構として機能する開閉弁39を備える点で、実施形態例1と主に相違する。以下では相違点に係る構成を中心に説明し、一致点については説明を割愛する。

0040

(1)構成
図3は、実施形態例2に係る吐出装置の側面図であり、断面部分にハッチングを施している。
実施形態例2に係る吐出装置1は、分岐部35に第1シール33は設けられているものの、実施形態例1で設けられていた第2シール34は備えていない。本実施形態例では、液送管B14の分岐部35側の端部に開閉弁39を備えている。開閉弁39は貯留容器B12と分岐部35の第1エリア37とを連通する流路中の任意の位置に設けることができるが、攪拌動作時にエアが液送管B14に侵入して残留エアが生じることも想定されることから、第2エリア38の開口端またはその近傍に設けることが好ましい。言い換えれば、攪拌動作時には、水頭位置(液面)が開閉弁39に到達しないようにすることが好ましいことから、貯留容器B12から遠い側の液送管B14の端部または第2エリア38に開閉弁を設けることが好ましい。開閉弁39は、吐出制御装置100と制御配線(図示せず)により接続されており、吐出制御装置100により開閉される。

0041

本実施形態例では、分岐部35と計量部3とを一体的に形成しているが、分岐部35を別部品により構成し、計量部3と接合してもよい。
吐出制御プログラムは、後述の動作を行うようプログラムされている。
その他の構成は、実施形態例1と同様である。

0042

(2)動作
(2−1)攪拌動作
上記構成の吐出装置1において、液体材料の攪拌を行うときは、吐出制御プログラムにより次の動作が実施される。液体材料は、貯留容器A11にのみ貯留されているものとする。
1)まず、切換弁駆動装置23を駆動して、切換弁21を液送管A13(貯留容器A11)と計量孔31とが連通する第一位置に切り換える(図3のiの矢印参照)。開閉弁39は、開位置とする。
2)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を最上昇位置まで上昇させ、プランジャ4の先端を第2エリア38上端と第1シール33下端の間に位置させる(図3のiiの矢印参照)。
3)貯留容器A11に空圧供給管A17を介して加圧エア供給源A71から加圧エアを一定圧力で設定された時間供給する。これにより、貯留容器B12に一定量の液体材料が供給される。
4)加圧エア供給源A71の動作を停止し、空圧供給管A17を介しての加圧エアの供給を停止する。これにより、貯留容器B12に向かって流動していた液体材料が、その流動を停止する。

0043

5)次に、貯留容器B12に空圧供給管B18を介して加圧エア供給源B72から加圧エアを一定圧力で設定された時間供給する。これにより、貯留容器A11に一定量の液体材料が戻される。
6)加圧エア供給源B72の動作を停止し、空圧供給管B18を介しての加圧エアの供給を停止する。これにより、貯留容器A11に向かって流動していた液体材料が、その流動を停止する。
7)上記3)〜6)を繰り返す。この間、開閉弁39は、開位置のままとする。

0044

(2−2)吐出動作
上記構成の吐出装置1において、ノズル5から液体材料の吐出を行うときは、吐出制御プログラムにより次の動作が実施される。以下では、攪拌動作が終了し、切換弁21は第一位置にあり、計量孔31、第1エリア37および貯留容器A11に液体材料が充填されている状態(但し、貯留容器B12に少量の液体材料が残っていてもよい)から、吐出動作に移行する場合の例を説明する。

0045

1)まず、開閉弁39を閉位置とする。これにより、液送管B14と計量孔31との連通が遮断される。
2)切換弁駆動装置23を駆動して、ノズル5と計量孔31とを貫通孔212により連通する第二位置に切り換える。
3)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を所望量だけ下降させることにより、ノズル5から液体材料を吐出する。ここで、プランジャ4を一回の進出動作により最下降位置まで移動して吐出してもよいし、進出動作および停止動作を複数回繰り返すことにより最下降位置まで移動させてもよい。開閉弁39は閉位置にあるので、プランジャ4が下降動作しても液送管B14に液体材料が逆流することはない。
4)計量孔31に液体材料を充填するには、まず、切換弁駆動装置23を駆動して、切換弁21を液送管A13(貯留容器A11)と計量孔31とが連通する第一位置に切り換える。
5)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を上昇させ、プランジャ4の先端を分岐部35の第1エリア37に位置させる(好ましくはプランジャ4の先端が、第2エリア38の上方に位置するようにする。)。これにより、貯留容器A11内の液体材料が計量孔31に充填される。
6)上記2)〜5)を繰り返すことにより、連続吐出が可能となる。この間、開閉弁39は、閉位置のままとする。

0046

(3)作用効果
以上に説明した実施形態例2の吐出装置1によっても、実施形態例1と同様の作用効果が奏される。

0047

《実施形態例3》
実施形態例3に係る吐出装置1は、貯留容器B12を支持する継手部材141を備える点で、実施形態例1と主に相違する。以下では相違点に係る構成を中心に説明し、一致点については説明を割愛する。

0048

(1)構成
図4(a)は実施形態例3に係る吐出装置1の左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。図4(a)中、透過部分点線を施している。
本実施形態例では、貯留容器A11が正面側に配置され、貯留容器B12が右側面側に配置されている。貯留容器A11は、ベース体7に固設されたホルダー6により胴部を支持されているホルダー6は側面視L字形の管支持部材61を備えており、管支持部材61により液送管A13を支持している。液送管A13は、実施形態例1と同様、細管により構成されている。

0049

本実施形態例の液送管B14は、液体が充填された貯留容器B12を支持するのに十分な強度を持った太管により構成されている。液送管B14は、分岐部35から水平方向に延出され、継手部材141に連結されている。継手部材141の上部には接続部142が設けられており、接続部142に貯留容器B12が着脱自在に装着される。貯留容器Aおよび貯留容器B12は、異なる高さに配置されているが、攪拌性への影響は無い。

0050

貯留容器A11の上端に設けられたつばには接続具A15が着脱自在に装着されており、空圧供給管A17を介して加圧エア供給源A71から加圧エアの供給を受ける。貯留容器B12の上端に設けられたつばには接続具B16が着脱自在に装着されており、空圧供給管B18を介して加圧エア供給源B72から加圧エアの供給を受ける。各駆動装置(23、43)および加圧エア供給源(71、72)の動作が、吐出制御装置100により制御される点は実施形態例1と同様である。

0051

その他の構成は、実施形態例1と同様である。
本実施例とは異なり、貯留容器B12を左側面側に配置してもよい。
本実施例とは異なり、加圧エア供給源A71および加圧エア供給源B72を、一つの加圧エア供給源と切換弁の組み合わせにより実現してもよい。すなわち、加圧エア供給源と空圧供給管A17とを連通する第一位置と加圧エア供給源と空圧供給管B18とを連通する第二位置とを有する切換弁を用いて、一つの加圧エア供給源から二つの貯留容器(11、12)に加圧エアを供給してもよい。

0052

(2)動作
攪拌動作および吐出動作は、実施形態例1と同様である。

0053

(3)作用効果
以上に説明した実施形態例3の吐出装置1によっても、実施形態例1と同様の作用効果が奏される。

0054

《実施形態例4》
実施形態例4に係る吐出装置1は、液体センサ(81、82)を備える点で、実施形態例3と主に相違する。以下では相違点に係る構成を中心に説明し、一致点については説明を割愛する。

0055

(1)構成
図5(a)は実施形態例4に係る吐出装置1の左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図である。
液体センサ(81、82)は、それぞれ貯留容器(11、12)の下部に配置されており、例えば、光学センサ超音波センサにより構成される。液体センサ(81、82)は、制御配線(図示せず)により吐出制御装置100と接続されており、検出信号を吐出制御装置100に送信する。より詳細には、検出位置に液体材料が存在するかを検出し、液体材料が存在する場合には液有信号を吐出制御装置100に送信し、液体材料が存在しない場合には液無信号を吐出制御装置100に送信する。

0056

吐出制御装置100は、検出位置における液有信号が液無信号に変化した場合には、貯留容器(11、12)の水頭位置(液面)が低下したと判定し、加圧エア供給源(71、72)の動作を制御する。ここで、液体センサ(81、82)による検出動作を加圧エア供給源(71、72)の加圧動作連動させ、加圧動作と関係のある液体センサ(81、82)にのみ検出動作を行わせるようにしてもよい。

0057

切換弁駆動装置23は、ベース体7を挟んでバルブブロック22の背面に設けられている。実施形態例4でも、切換弁駆動装置23およびプランジャ駆動装置43を鉛直方向に配置することにより、吐出装置1を幅細に構成することを可能としている。
吐出制御プログラムは、後述の動作を行うようプログラムされている。
その他の構成は、実施形態例3と同様である。

0058

本実施形態例では、一つの貯留容器に一つの液体センサを配置する構成を開示したが、一つの貯留容器の上方と下方に二つの液体センサを配置し、水頭位置が二つの液体センサの間で上下する条件で攪拌動作を行うようにしてもよい。また、液体センサは、貯留容器(11、12)に設置する必然性はなく、液送管(13、14)に設置するのでもよい。

0059

(2)動作
(2−1)攪拌動作
上記構成の吐出装置1において、液体材料の攪拌を行うときは、吐出制御プログラムにより次の動作が実施される。液体材料は、貯留容器A11にのみ貯留されているものとする。

0060

1)まず、切換弁駆動装置23を駆動して、切換弁21を液送管A13(貯留容器A11)と計量孔31とが連通する第一位置に切り換える。
2)プランジャ駆動装置43を駆動してプランジャ4を最上昇位置まで上昇させ、プランジャ4の先端を第2エリア38上端と第1シール33下端の間に位置させる。
3)液体センサA81は、検出位置に液体材料が存在するかを検出し、吐出制御装置100に検出信号を送信する。
4)貯留容器A11に空圧供給管A17を介して加圧エア供給源A71から加圧エアを一定圧力で供給する。これにより液体材料が、液送管A13、切換弁21の連通溝211、計量孔31、第1エリア37、第2エリア38、液送管B14の順に流れ、貯留容器B12に液体材料が供給される。
5)液体センサA81から吐出制御装置100に液無信号が送信されると、加圧エア供給源A71からの加圧エアの供給を停止する。

0061

6)液体センサB82は、検出位置に液体材料が存在するかを検出し、吐出制御装置100に検出信号を送信する。
7)貯留容器B12に空圧供給管B18を介して加圧エア供給源B72から加圧エアを一定圧力で供給する。これにより液体材料が、液送管B14、第2エリア38、第1エリア37、計量孔31、切換弁21の連通溝211、液送管A13の順に流れ、貯留容器A11に液体材料が戻される。
8)液体センサB82から吐出制御装置100に液無信号が送信されると、加圧エア供給源B72からの加圧エアの供給を停止する。
9)上記3)〜8)を繰り返す。上記5)において、液体センサA81による検出動作を停止し、上記8)において、液体センサA81による検出動作を開始してもよい。同様に、上記8)において、液体センサB82による検出動作を停止し、上記5)において、液体センサB82による検出動作を開始してもよい。

0062

(2−2)吐出動作
吐出動作は、実施形態例1および2と同様であるので、説明を割愛する。吐出動作の際に、液体センサ(81、82)により液体材料の残量を検出させてもよい。

0063

(3)作用効果
以上に説明した実施形態例4の吐出装置1によれば、攪拌動作時において、一方の貯留容器から他方の貯留容器に液体材料を移送する際の加圧時間を予め設定しなくとも、液体センサ(81、82)により液体材料の残量を検出し、過不足ない量の液体材料を移送して十分な攪拌を行うことが可能となる。

0064

1:吐出装置、2:切換バルブユニット、3:計量部、4:プランジャ、5:ノズル、6:ホルダー、7:ベース体、11:貯留容器A(第1の貯留容器)、12:貯留容器B(第2の貯留容器)、13:液送管A、14:液送管B、15:接続具A、16:接続具B、17:空圧供給管A(第1の空圧供給管)、18:空圧供給管B(第2の空圧供給管)、21:切換弁、22:バルブブロック、23:切換弁駆動装置、31:計量孔、33:第1シール、34:第2シール、35:分岐部、37:第1エリア、38:第2エリア(分岐流路)、39:開閉弁、41:スライダー、42:スライドレール、43:プランジャ駆動装置、51:ノズル連結部材、61:管支持部材、71:加圧エア供給源A、72:加圧エア供給源B、81:液体センサA(第1の液体センサ)、82:液体センサB(第2の液体センサ)、100:吐出制御装置

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