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技術 収容体及び自転車

出願人 ブリヂストンサイクル株式会社
発明者 高橋寛
出願日 2019年11月26日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2019-213375
公開日 2020年2月27日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-029255
状態 未査定
技術分野 自転車用入れ物、その他の付属品
主要キーワード 長手開口 小径ワイヤ 大径ワイヤ 電力ワイヤ ブレーキレバ 漸次上方 電動補助装置 車軸近傍
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月27日)のものです。
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図面 (5)

課題

自転車製造効率の低下を抑制しながら、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくする。

解決手段

収容体20は、ダウンチューブ13に取り付けられるとともに、内部にワイヤ41,42が収容される収容空間S1、S2を備える。この収容体は、ダウンチューブを覆う内面を有する被覆部20aと、被覆部の内面と対向して配置され、被覆部の内面との間に収容空間S1、S2を画成する支持部20bと、を備える。また、収容空間はダウンチューブの長手方向に沿って延びている。

概要

背景

従来から、例えば下記特許文献1が開示するように、自転車フレームに沿って配置されるブレーキワイヤなどを、自転車フレームに取り付けるための保持部材が用いられている。

概要

自転車製造効率の低下を抑制しながら、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくする。収容体20は、ダウンチューブ13に取り付けられるとともに、内部にワイヤ41,42が収容される収容空間S1、S2を備える。この収容体は、ダウンチューブを覆う内面を有する被覆部20aと、被覆部の内面と対向して配置され、被覆部の内面との間に収容空間S1、S2を画成する支持部20bと、を備える。また、収容空間はダウンチューブの長手方向に沿って延びている。

目的

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、自転車の製造効率の低下を抑制しながら、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくすることができる収容体、自転車、及び自転車の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

自転車フレームに取り付けられるとともに、内部に第1のワイヤが収容される収容空間を備える収容体であって、前記自転車フレームを覆う内面を有する被覆部と、前記被覆部の内面と対向して配置され、前記被覆部の内面との間に前記収容空間を画成する支持部と、を備え、前記収容空間は前記自転車フレームの長手方向に沿って延び、前記収容体は前記自転車フレームと別体であり、前記支持部は前記被覆部と前記自転車フレームとの間に位置することを特徴とする収容体。

請求項2

前記被覆部と前記支持部との間に配置され、前記収容空間の前記長手方向に直交する短手方向仕切る仕切り部を備えることを特徴とする請求項1に記載の収容体。

請求項3

前記収容体は、前記収容体の前記長手方向の全長にわたって延びる開口を有することを特徴とする請求項1または2に記載の収容体。

請求項4

自転車フレームと、前記自転車フレームに沿って配置される第1のワイヤと、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の収容体と、を備えることを特徴とする自転車

請求項5

前記収容体は、前記収容体の前記長手方向における全長にわたって延びる開口を有し、前記開口における最大の幅は、前記第1のワイヤの外径と同等若しくはそれより小さいことを特徴とする請求項4に記載の自転車。

請求項6

前記収容体は、前記収容体の前記長手方向における全長にわたって延びる開口を有し、前記自転車は、前記自転車フレームに沿って配置され、かつ前記収容体の内部に収容される、前記第1のワイヤを含む複数のワイヤを備え、前記複数のワイヤの外径の合計は、前記収容空間の最大の幅と同等若しくはそれより大きいことを特徴とする請求項4または5に記載の自転車。

請求項7

前記自転車は、車輪を回転させる駆動力を生成するモータと、該モータに電力を供給するバッテリと、を備え、前記収容体は、前記被覆部と前記支持部との間に配置され、前記収容空間を第1の収容空間と第2の収容空間とに前記長手方向に直交する短手方向を仕切る仕切り部を備え、前記第1の収容空間には、前記モータと前記バッテリとを電気的に接続する前記第1のワイヤが収容され、前記第2の収容空間には、前記自転車のブレーキに接続された第2のワイヤが収容され、前記長手方向に直交する断面視において、前記第1の収容空間の断面積が、前記第2の収容空間の断面積よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の自転車。

技術分野

0001

本発明は、収容体及び自転車に関するものである。

背景技術

0002

従来から、例えば下記特許文献1が開示するように、自転車フレームに沿って配置されるブレーキワイヤなどを、自転車フレームに取り付けるための保持部材が用いられている。

先行技術

0003

特開2011−57152号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記特許文献1に記載の構成では、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合が大きいため、例えば駐輪する際に他の自転車に引っ掛かりやすいなどの課題があった。
一方、例えば自転車フレームの長手方向に沿って延びる保持部材を用いた場合には、ワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくすることができるが、自転車の製造時に、保持部材およびワイヤの位置を確認しながら、この保持部材を自転車フレームに取り付けなければならないため、製造効率が低下する場合があった。

0005

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、自転車の製造効率の低下を抑制しながら、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくすることができる収容体、自転車、及び自転車の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、本発明の収容体は、自転車フレームに取り付けられるとともに、内部に第1のワイヤが収容される収容空間を備える収容体であって、前記自転車フレームを覆う内面を有する被覆部と、前記被覆部の内面と対向して配置され、前記被覆部の内面との間に前記収容空間を画成する支持部と、を備え、前記収容空間は前記自転車フレームの長手方向に沿って延びていることを特徴とする。

0007

本発明の収容体によれば、被覆部との間に収容空間を画成する支持部を備えているので、収容体を自転車フレームに取り付ける前の段階で、収容空間内にワイヤを収容して、この収容体を自転車フレームに取り付けることができる。これにより、例えば収容体およびワイヤの位置を確認しながら収容体を自転車フレームに取り付ける場合と比較して、自転車の製造効率の低下を抑制することができる。さらに、収容空間が自転車フレームの長手方向に沿って延びているので、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくすることができる。

0008

ここで、前記収容体は、前記被覆部と前記支持部との間に配置され、前記収容空間を前記長手方向に直交する短手方向仕切る仕切り部を備えてもよい。

0009

この場合、複数に仕切られた収容空間内に各別にワイヤなどを収容することが可能となり、例えば仕切られていない1つの収容空間内に複数のワイヤを収容する場合と比較して、これらのワイヤ間同士の摩擦によってワイヤを収容空間内に収容しにくくなるのを防止して、自転車の製造効率の低下を抑制することができる。

0010

また、前記収容体は、前記収容体の前記長手方向の全長にわたって延びる開口を有してもよい。

0011

この場合、収容体に長手方向の全長にわたって延びる開口が形成されているので、この開口の周縁部からワイヤを収容空間に向けて順次または一度に押し込むことにより、ワイヤが、収容空間内における長手方向の全長にわたって収容されることとなる。このように押し込む動作によってワイヤを収容空間内に収容することができるため、例えば収容体の長手方向における端部に形成された孔を通してワイヤを収容体内に差し込む場合と比較して、自転車の製造効率を高めることができる。

0012

また、本発明の自転車は、自転車フレームと、前記自転車フレームに沿って配置される第1のワイヤと、前記収容体と、を備えることを特徴とする。

0013

本発明の自転車によれば、収容体が被覆部と支持部との間に画成される収容空間を備えているため、収容体を自転車フレームに取り付ける前の段階で、収容空間内にワイヤを収容して、この収容体を自転車フレームに取り付けることができる。これにより、例えば収容体およびワイヤの位置を確認しながら収容体を自転車フレームに取り付ける場合と比較して、自転車の製造効率の低下を抑制することができる。さらに、収容空間が自転車フレームの長手方向に沿って延びているので、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくした自転車を提供することができる。

0014

ここで、前記自転車において、前記収容体は、前記収容体の前記長手方向における全長にわたって延びる開口を有し、前記開口における最大の幅は、前記第1のワイヤの外径と同等若しくはそれより小さくてもよい。

0015

この場合、ワイヤを収容空間内に収容した後、開口からワイヤが不意に脱落するのを抑止することが可能になり、自転車の製造効率を向上させることができる。なお、ワイヤの表面を弾性を有する材質により形成し、このワイヤの外径よりも開口の幅を小さくした場合には、ワイヤを径方向圧縮変形させながら、開口を通してこのワイヤを収容空間内に収容することができる一方、収容空間内に収容したワイヤが、不意に開口から脱落するのを、より確実に防止することができる。

0016

また、前記自転車において、前記収容体は、前記収容体の前記長手方向における全長にわたって延びる開口を有し、前記自転車は、前記自転車フレームに沿って配置され、かつ前記収容体の内部に収容される、前記第1のワイヤを含む複数のワイヤを備え、前記複数のワイヤの外径の合計は、前記収容空間の最大の幅と同等若しくはそれより大きくてもよい。

0017

この場合、収容空間の幅がワイヤの束の幅と同等若しくはそれより小さくなる。そしてこの場合であっても、収容体の長手方向における全長にわたって延びる開口を通して、各ワイヤを順次収容空間内に収容し、さらに各ワイヤを順次収容空間内の開口側からその反対側へと押し込むことができる。これにより、収容空間の幅と同等若しくはそれより大きい幅を有するワイヤの束を収容空間内に容易に収容することが可能となり、例えば収容体の長手方向における端部を通してワイヤの束を収容空間内に収容する場合と比較して、ワイヤの束のうち先に収容空間内に収容された部分が後から収容空間内に収容される部分の収容の際の抵抗になりづらく、ワイヤの束を収容空間内に収容する作業を効率化することができる。さらに、断面積の小さい収容空間内にワイヤの束を容易に押し込むことができるため、収容体のかさ張りを抑えて、外観の優れた自転車を提供することができる。また、収容空間内における複数のワイヤの位置を、ある程度安定させることができる。
なお、収容空間の最大の幅とは、長手方向に直交する断面における、収容空間を画成する一方の壁面から他方の壁面までの距離のうち最大のものをいう。

0018

また、前記自転車は、車輪を回転させる駆動力を生成するモータと、該モータに電力を供給するバッテリと、を備え、前記収容体は、前記被覆部と前記支持部との間に配置され、前記収容空間を第1の収容空間と第2の収容空間とに前記長手方向に直交する短手方向を仕切る仕切り部を備え、前記第1の収容空間には、前記モータと前記バッテリとを電気的に接続する前記第1のワイヤが収容され、前記第2の収容空間には、前記自転車のブレーキに接続された第2のワイヤが収容され、前記長手方向に直交する断面視において、前記第1の収容空間の断面積が、前記第2の収容空間の断面積よりも大きくてもよい。

0019

この場合、収容体は仕切り部によって2つに分けられた収容空間を備え、この2つの収容空間内に電力ワイヤとブレーキワイヤとをそれぞれ収容することができるため、これらのワイヤを収容体内に収容しやすくなる。さらに、電力ワイヤを収容する収容空間を大きくすることにより、例えば電力ワイヤを太くして電力の損失を抑え、より多くの電力を効率よくモータに供給させることが可能となる。

0020

また、本発明の自転車の製造方法は、第1のワイヤを収容体に収容する第1工程と、前記収容体を自転車フレームに取り付ける第2工程と、を有することを特徴とする。

0021

本発明に係る自転車の製造方法によれば、予め収容体内に第1のワイヤを収容してから、この収容体を自転車フレームに取り付けるため、例えば自転車フレームに敷設されたワイヤの位置と収容体の収容空間の位置とを確認しながら、この収容体を自転車フレームに取り付ける場合と比較して、収容体を自転車フレームに取り付ける作業が容易になり、自転車の製造効率を向上させることができる。さらに、収容体の収容空間は自転車フレームの長手方向に沿って延びているので、自転車フレームに沿って配置される第1のワイヤのうち、外部に露出する部分の割合を小さくした自転車を製造することができる。

0022

また、前記自転車の製造方法において、前記収容体は、前記被覆部と前記支持部との間に配置され、前記収容空間を第1の収容空間と第2の収容空間とに前記長手方向に直交する短手方向を仕切る仕切り部を備え、前記第1工程では、前記第1のワイヤを前記第1の収容空間の内部に収容し、前記第2工程の後に、第2のワイヤを前記第2の収容空間の内部に収容する第3工程を有してもよい。

0023

この場合、第1のワイヤが第1の収容空間内に収容された状態で収容体を自転車フレームに取り付けた後、第1の収容空間から仕切られた第2の収容空間内に第2のワイヤを収容することができるため、第2のワイヤを収容体内に収容する際に、例えば第2のワイヤと第1のワイヤとが接触するのを防止して、第2のワイヤを効率よく収容することができる。

0024

また、前記第1工程において、前記第1の収容空間の内部に、前記第1のワイヤを含む複数のワイヤを収容し、該複数のワイヤの外径の合計は、前記第1の収容空間の幅と同等若しくはそれより大きくてもよい。

0025

この場合、第1の収容空間の幅がワイヤの束の幅と同等若しくはそれより小さくなるが、第1工程において収容体の内部に収容された複数のワイヤ同士が幅方向に広がろうとするのを、仕切り部によって第1の収容空間内に留めることにより、第2の収容空間が確実に確保されて、第3工程において第2のワイヤを第2の収容空間に収容する作業が容易になり、自転車の製造効率を高めることが可能となる。さらに、断面積の小さい第1の収容空間内に、ワイヤの束を容易に押し込むことができるため、収容体のかさ張りが抑えられた、外観の優れた自転車を製造することができる。

発明の効果

0026

本発明によれば、自転車の製造効率の低下を抑制しながら、自転車フレームに沿って配置されるワイヤのうち外部に露出する部分の割合を小さくすることができる収容体、自転車、及び自転車の製造方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0027

本実施形態に係る自転車の側面図である。
図1の自転車の収容体近傍を、長手方向に直交する方向のうち自転車の下側から見た平面図である。
図2の自転車のA−A断面図である。
図1の収容体の斜視図である。

実施例

0028

以下、本実施形態に係る自転車1の構成を、図1を参照しながら説明する。
自転車1は電動補助自転車であり、フレーム10(自転車フレーム)と、電動モータ30と、バッテリ31と、を備えている。
フレーム10は、フロントフォーク11、ヘッドパイプ12、及びダウンチューブ13を備えている。さらに、フレーム10は、トップチューブ14、シートチューブ17、シートステー15、及びチェーンステー16を備えている。

0029

なお、以下の説明にあたり、自転車1の通常の走行方向に合わせて、自転車1の前側(図1の右側)を前側、自転車1の後側(図1の左側)を後側として説明する。また、ダウンチューブ13が延びる方向を長手方向として説明する。

0030

フロントフォーク11は、自転車1の前部に配置されており、フロントフォーク11の上端部にヘッドパイプ12が接続されている。また、ヘッドパイプ12における後部側には、ダウンチューブ13の一端部が接続されている。さらに、ヘッドパイプ12におけるダウンチューブ13が接続された部位の直上部には、シートチューブ17が接続されている。

0031

ダウンチューブ13は、後方に向かうに従い漸次下方に向かって延在している。
図3に示すように、ダウンチューブ13は、中空半円柱状に形成されたチューブ本体部13aと、チューブ本体部13aの左右方向両端部から下方に向けて突出する突出部13b、13cと、を備えている。
チューブ本体部13aのうち、下面は平坦に形成されており、この下面に後述する収容体20が装着される。
なお、チューブ本体部13aの下面は平坦でなくてもよく、例えば収容体20から離れる方向に向けて窪んでいてもよい。この場合には、収容体20のうちダウンチューブ13の内側に収容される部分の体積を大きくすることができる。

0032

突出部13b、13cは左右方向において互いに対向しており、この突出部13b、13cの間には後述する収容体20の嵌合部20e、20fが嵌合する。
また、チューブ本体部13aのうち、後述する収容体20の2つの挿通孔20d、20iと上下方向に対向する部分には、不図示のナットがそれぞれ固定されている。

0033

図1に示すように、トップチューブ14は、後方に向かうに従い漸次下方に向かって延在している。また、シートチューブ17は、後方に向かうに従い漸次上方に向かって延在している。トップチューブ14の後端部はシートチューブ17の下端部に接合されている。トップチューブ14の前端部は、ヘッドパイプ12の上端部に接続されている。

0034

シートチューブ17における上端部の後側には、シートステー15の前端部が接続されている。そして、シートステー15の後端部と、チェーンステー16の後端部とは、後輪22の車軸近傍において互いに接続されている。

0035

フレーム10におけるフロントフォーク11の下端部には、前輪21が回動可能に取り付けられており、シートステー15とチェーンステー16との接続部には、後輪22が回動可能に取り付けられている。後輪22には、図示しないスプロケット(以下「後方スプロケット」という)が後輪22と同軸上に配置されて取り付けられている。

0036

ヘッドパイプ12には、ハンドルステム23が挿通されている。ハンドルステム23は、ヘッドパイプ12に対して回動可能とされている。ハンドルステム23の上端にはハンドル24が取り付けられている。
シートチューブ17にはシートポスト25が嵌め込まれている。このシートポスト25の上端にはサドル26が取り付けられている。

0037

シートチューブ17における下端部と、チェーンステー16の前端部との接続部には、図示しないスプロケット(以下「前方スプロケット」という)を介してクランク27の一端部が取り付けられており、クランク27の他端部には、ペダル28が取り付けられている。クランク27は、左右方向に沿った回動軸周りに回動可能とされている。また、ペダル28は、クランク27の他端部に位置し、左右方向に沿った回動軸周りに回動可能とされている。なお、クランク27及びペダル28は、自転車1の左側にも設けられている。このため、自転車1は、1対のクランク27及び一対のペダル28を備えている。

0038

前方スプロケット及び後方スプロケットには、チェーン29が巻きまわされている。ペダル28に運転者などの踏力が加えられると、前方スプロケットが回転する。前方スプロケットの回転は、チェーン29を介して後方スプロケットに伝達されて後方スプロケットが回転し、後方スプロケットの回転によって後輪22が回転する。

0039

電動モータ30は、前輪21の車軸に取り付けられている。電動モータ30は、前輪21を回転させる駆動力を生成するモータである。電動モータ30の回転は、図示しない減速機構によって減速され前輪21に伝達される。こうして、電動モータ30は、前輪21に補助トルクを付加している。電動モータ30としては、例えばブラシレスDCモータを用いることができる。

0040

バッテリ31は、シートチューブ17の後部に対して着脱可能に取り付けられている。バッテリ31は、電力ワイヤ41を介して電動モータ30に電気的に接続されており、電動モータ30に対して電力を供給可能である。バッテリ31は、例えばリチウムイオン二次電池からなり、充電を行うことによって繰り返し使用することができる。さらに、電動モータ30が回生電力を生成可能である場合には、この回生電力によってバッテリ31を充電することも可能である。自転車1は図示しない電動補助装置を備えており、適宜バッテリ31の電力を電動モータ30に供給させる。

0041

電力ワイヤ41は、図3に示すように、外径の小さい小径ワイヤ41a、41bと、外径の大きい大径ワイヤ41c、41dと、からなる。これら複数のワイヤ41a〜41bからなる電力ワイヤ41は、フロントフォーク11およびダウンチューブ13に沿って敷設されている。また、電力ワイヤ41はその前後方向の両端部に不図示のコネクタを備えており、前端側のコネクタを介して電動モータ30に電気的に接続され、後端側のコネクタを介してバッテリ31に電気的に接続されている。
ハンドル24には、ブレーキワイヤ42が接続されている。ブレーキワイヤ42は、ダウンチューブ13に沿って敷設され、後輪22に設けられた不図示のブレーキに接続される。ハンドル24に取り付けられたブレーキレバーを操作することにより、ブレーキワイヤ42を介して、後輪22に設けられたブレーキが作動する。
電力ワイヤ41およびブレーキワイヤ42のうちダウンチューブ13に沿っている部分は、後述する収容体20の内部に収容されている。

0042

収容体20は、フレーム10のダウンチューブ13における下部に取り付けられている。図3に示すように、収容体20には、半円筒状の被覆部20aと、被覆部20aと上下方向に対向する位置に配設された平板状の支持部20bと、被覆部20aと支持部20bとの間において上下方向に沿って延在する仕切り部20cと、被覆部20aの左右方向両端部のそれぞれから上方に向けて突出する嵌合部20e、20fと、が形成されている。この2つの嵌合部20e、20fがダウンチューブ13の突出部13b、13cの内側に嵌合することにより、収容体20がダウンチューブ13に対して左右方向に位置決めされる。ダウンチューブ13と収容体20とが組み合わされると、全体として断面が略円形になる。
なお、本実施形態では2つの嵌合部20e、20fがダウンチューブ13の突出部13b、13cの内側に嵌合されているが、これに限られず、例えば被覆部20aの両周端部が突出部13b、13cの内側に嵌合されてもよい。あるいは、支持部20bの左右両端部が突出部13b、13cの内側に嵌合されてもよい。

0043

被覆部20aの上面(内面)は、ダウンチューブ13の下面(外表面)を下方から覆っている。また、被覆部20aは、ダウンチューブ13の下面から離間する方向に突となる弧状に形成されている。
被覆部20aの上面と支持部20bの下面との間には収容空間S1(第1の収容空間)および収容空間S2(第2の収容空間)が画成されており、収容空間S1、S2は仕切り部20cにより、長手方向に直交する短手方向(図示の例では、左右方向)を互いに仕切られている。収容空間S1、S2内には、電力ワイヤ41およびブレーキワイヤ42が各別に収容される。収容空間S1の断面積は、収容空間S2の断面積よりも大きい。収容空間S1の左右方向の幅は、電力ワイヤ41の両端部に設けられた先述のコネクタの幅よりも小さい。なお、仕切り部20cの形態は図示の例に限られず、例えば左右方向に延びる仕切り部20cによって、収容空間S1、S2が上下方向を互いに仕切られていてもよい。

0044

図2は自転車1の収容体20近傍を、長手方向に直交する方向のうち自転車1の下側から見た平面図である。なお、図2では電力ワイヤ41およびブレーキワイヤ42を二点鎖線で表示している。図2に示すように、被覆部20aの前後方向における両端部の左側には切り欠き部20gが形成されている。図2において、切り欠き部20gの範囲はハッチングによって示している。支持部20bのうち、切り欠き部20gと上下方向に対向する部分には、支持部20bを上下方向に貫通する挿通孔20d、20iが形成されている。挿通孔20d、20iは、支持部20bの前後方向における両端部にそれぞれ形成されている。挿通孔20dは丸穴であり、挿通孔20iは長手方向に延びる長丸穴である。
図3図4に示すように、支持部20bと嵌合部20eとの間には、収容体20の長手方向における全長にわたって延びる長手開口部20hが形成されている。長手開口部20hの左右方向における幅は、電力ワイヤ41の大径ワイヤ41c、41dの外径と同等若しくはそれより小さい寸法となっている。ただし、長手開口部20hの左右方向における幅は、大径ワイヤ41c、41dを通過させられる程度の寸法とされている。なお、長手開口部20hの左右方向における幅が、長手方向にわたって変化している場合には、その最大の幅が大径ワイヤ41c、41dの外径と同等若しくはそれより小さいものとする。

0045

また、本実施形態では、収容空間S1の左右方向における幅は、各ワイヤ41a〜41dの外径の合計よりも小さい。このため、ワイヤの束41a〜41dは上下方向に互いに積み重なった状態で収容空間S1内に収容されている。そして、ワイヤの束41a〜41dは支持部20bと被覆部20aとにより上下方向に挟持され、さらに被覆部20aの左端部と仕切り部20cとにより、左右方向に挟持されている。これにより、ワイヤの束41a〜41dの収容空間S1内における位置をある程度安定させることができる。なお、「各ワイヤ41a〜41dの外径の合計」とは、ワイヤ41a〜41dのそれぞれの外径寸法の総和を指す。
なお、ワイヤの束41a〜41dは、上下方向あるいは左右方向に挟持されていなくてもよい。

0046

なお、収容空間S1の左右方向における幅は、各ワイヤ41a〜41dの外径の合計と同等若しくはそれより大きくてもよい。
また、長手開口部20hの左右方向における幅は、大径ワイヤ41c、41dの外径よりも大きくてもよい。

0047

収容体20は、アルミニウム主材料として押出成形した後、切り欠き部20g及び挿通孔20d、20iを切削加工することにより形成される。なお、収容体20の材質および製法はこれに限られない。

0048

次に、自転車1の組立方法について説明する。

0049

電力ワイヤ41は、収容体20をダウンチューブ13に取り付ける前に、予め収容体20の収容空間S1内に収容される。より詳しくは、電力ワイヤ41のうち小径ワイヤ41a、41bを、収容体20の長手開口部20hを通して収容空間S1の内部に収容する。続いて、大径ワイヤ41c、41dを長手開口部20hを通して収容空間S1の内部に収容する。このとき、先に収容空間S1に収容された小径ワイヤ41a、41bは、後から収容空間内S1に収容される大径ワイヤ41c、41dにより、収容空間S1内における長手開口部20h側からその反対側へと、順次押し込まれる。
なお、収容空間S1の左右方向の幅は、電力ワイヤ41の両端部に設けられたコネクタの幅よりも小さいため、このコネクタが収容空間S1の内部に入り込んでしまうのを抑止することができる。

0050

電力ワイヤ41を収容体20の収容空間S1内に収容した後、収容体20をダウンチューブ13の下部に取り付ける。より詳しくは、収容体20の2つの嵌合部20e、20fを、ダウンチューブ13の2つの突出部13b、13cの間に嵌合させる。そして、不図示のボルトを収容体20の2つの挿通孔20d、20iにそれぞれ挿通させて、これらのボルトをダウンチューブ13に固定された2つのナットにそれぞれ螺着させる。これにより、収容体20がダウンチューブ13に固定される。
なお、収容体20には2つの切り欠き部20gが形成されているため、ボルトによって収容体20をダウンチューブ13に固定する際に、ドライバーなどの工具を挿通孔20d、20iの下方から直接この挿通孔20d、20iの近傍に進入させることができるため、固定作業が容易になっている。

0051

収容体20をダウンチューブ13に固定した後、ブレーキワイヤ42を収容空間S2内に挿通する。ここで、例えば収容体20の仕切り部20cが無かった場合には、電力ワイヤ41が収容空間S2の部分にも存在する場合があり、ブレーキワイヤ42が電力ワイヤ41と接触して収容体20の内部に収容しにくくなり、作業効率が低下するおそれがある。一方、本実施形態では、収容空間S1と収容空間S2とが仕切り部20cにより仕切られているため、ブレーキワイヤ42を容易に収容空間S2内に挿通することができる。
なお、電動モータ30と電力ワイヤ41との接続は、電力ワイヤ41を収容体20に収容する前にされてもよい。あるいは、電力ワイヤ41を収容体20に収容し、収容体20をダウンチューブ13に固定した後にされてもよい。

0052

以上説明したように、本実施形態の収容体20によれば、長手方向に沿って延びる収容空間S1の内部に電力ワイヤ41を収容してから、この収容体20をダウンチューブ13に取り付けることができるため、製造効率の低下を抑制しながら、ダウンチューブ13に沿って配置される電力ワイヤ41およびブレーキワイヤ42のうち、外部に露出する部分の割合を小さくすることができる。

0053

また、収容体20は仕切り部20cを備えているため、2つに仕切られた収容空間S1,S2内に各別に電力ワイヤ41およびブレーキワイヤ42を収容することが可能であり、例えば1つの収容空間にこれらのワイヤを収容する場合と比較して、電力ワイヤ41とブレーキワイヤ42との間の摩擦によって、これらのワイヤを収容空間内に収容しにくくなるのを防止して、自転車1の製造効率の低下を抑制することができる。

0054

また、長手開口部20hの左右方向における幅は、電力ワイヤ41a、41b、41c、41dを通過させられる程度の寸法とされており、この長手開口部20hを通して、これらのワイヤを順次収容空間S1内の長手開口部20h側からその反対側へと押し込むことができる。これにより、収容空間S1の幅と同等若しくはそれより大きい幅を有するワイヤの束41a〜41dを収容空間S1内に容易に収容することが可能となる。本実施形態によれば、例えば収容空間S1の長手方向における端部からこのワイヤの束41a〜41dを収容空間S1内に挿通する場合と比較して、ワイヤの束41a〜41dのうち先に収容空間S1内に収容された部分が、後から収容空間S1内に収容される部分の収容の際の抵抗になりづらく、ワイヤの束41a〜41dを収容空間S1内に収容する作業を効率化することができる。さらに、断面積の小さい収容空間S1内にワイヤの束41a〜41dを容易に押し込むことができるため、収容体20のかさ張りを抑えて、外観の優れた自転車1を提供することができる。

0055

また、長手開口部20hの長手方向に直交する方向における最大の幅は、大径ワイヤ41c、41dの外径と同等若しくはそれ以下であるため、大径ワイヤ41c、41dを収容空間S1内に収容した後、長手開口部20hから大径ワイヤ41c、41dが不意に出てくるのを抑止することができる。なお、大径ワイヤ41c、41dの表面を弾性を有する材質(例えば、ゴムなど)により形成し、大径ワイヤ41c、41dの外径よりも長手開口部20hの幅を小さくした場合には、大径ワイヤ41c、41dをその径方向に圧縮変形させながら長手開口部20hを通して収容空間S1内に収容することができる一方、収容空間S1内に収容した大径ワイヤ41c、41dが、長手開口部20hから不意に出てくるのをより確実に防止することができる。

0056

また、電力ワイヤ41が収容される収容空間S1の断面積が、ブレーキワイヤ42が収容される収容空間S2の断面積よりも大きいため、収容体20のうち電力ワイヤ41を収容する空間を広くすることが可能となり、例えば電力ワイヤ41を太くして電力の損失を抑え、より多くの電力を効率よく電動モータ30に供給することができる。あるいは、自転車1の電動補助機能をより充実させるために、トルクセンサ速度センサなどの各種センサの数を増加させた場合に、これらのセンサ信号線を収容空間S1内に収容することが可能となる。

0057

また、電力ワイヤ41が収容空間S1内に収容された状態で、収容体20をダウンチューブ13に取り付けた後、収容空間S1から仕切られた収容空間S2内にブレーキワイヤ42を収容することができるため、ブレーキワイヤ42を収容体20内に収容する際に、例えばブレーキワイヤ42と電力ワイヤ41とが接触するのを防止して、ブレーキワイヤ42の収容工程を効率化することができる。さらに、ワイヤの束41a〜41dの外径の合計は、収容空間S1の幅よりも大きいため、これらのワイヤは収容体20内で幅方向に広がろうとするが、仕切り部20cによってこれを収容空間S1内に留めることにより、収容空間S2を確実に確保して、ブレーキワイヤ42を収容体20内に収容する作業を容易にして自転車1の製造効率を高めることができる。

0058

なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。

0059

例えば、前記実施形態では、収容体20は収容空間の短手方向を仕切る仕切り部20cを有すると説明したが、これに限られず、仕切り部20cが無い収容体20を用いてもよい。あるいは、仕切り部20cが複数設けられることにより、収容空間が3つ以上に仕切られた収容体20を用いてもよい。

0060

また、前記実施形態では、収容体20には収容空間S1を外部の空間に連通する長手開口部20hが形成されていたが、これに限られず、収容空間S2を外部の空間に連通する長手開口部を備えた収容体20を用いてもよい。あるいは、長手開口部20hが形成されておらず、閉塞された断面形状を有する収容体20を用いてもよい。
また、前記実施形態では、収容体20はフレーム10のうちダウンチューブ13の下部に取り付けられているが、これに限られず、例えばフロントフォーク11やシートチューブ17など、他の部位に取り付けられる収容体20を用いてもよい。
また、前記実施形態では、自転車1は電動補助自転車であると説明したが、これに限られず、例えば電動モータ30やバッテリ31を備えていない自転車1を採用してもよい。あるいは、バッテリ31の電力のみで走行する自転車1を採用してもよい。

0061

その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。

0062

1…自転車、10…フレーム、13…ダウンチューブ(自転車フレーム)、20…収容体、20a…被覆部、20b…支持部、20c…仕切り部、20h…長手開口部、30…電動モータ、31…バッテリ、41…電力ワイヤ、42…ブレーキワイヤ、S1…第1の収容空間、S2…第2の収容空間

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