図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2020年2月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

画質調整処理を必要としないときであっても定着部電力を供給し続ける場合と比べ、定着部に供給する電力の無駄を低減することを目的とする。

解決手段

予め定められた第1の時刻起動されて定着部に電力の供給を開始し、定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、画質調整処理が不要な場合における、その第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、定着部への電力供給を停止する。

概要

背景

トナー像を形成して用紙上に転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着部で用紙上に定着することにより用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置が知られている。

この画像形成装置では、色味階調などの画質を予め定められた画質に保つために画質調整処理が行われる。この画質調整処理は、例えば連続プリント中の予め定められた枚数ごとに行われる。また、この画質調整処理は、通常は画像形成装置を使用していないと考えられる時刻に画像形成装置を自動的に立ち上げて、画質調整処理が必要か否かを判定し、必要と判定した場合に行われる。画質調整処理が必要か否かは、例えば、画質調整処理を前回実行してからの経過時間や、画質調整処理を前回実行したときの環境温湿度と比べて環境温湿度が例えば10%以上変化しているか否かといった情報が判定基準となる。

ここで、画像形成装置を立ち上げるにあたっては、立ち上げ開始後、できる限り短時間に画像形成処理が実行可能となるように、立ち上げを完了することが求められている。定着部が予め定められた規定温度にまで達するには時間がかかり、これが立ち上げの律速となることが多い。また、立ち上げ時に画質調整処理を行なう場合、定着部への電力供給を開始した時刻よりも時間が暫く経過した後の時刻となるときがある。

ここで、特許文献1には、画質調整処理の実行開始から画質調整処理の終了時まで、定着部への電力供給を中断することが開示されている。

概要

画質調整処理を必要としないときであっても定着部へ電力を供給し続ける場合と比べ、定着部に供給する電力の無駄を低減することを目的とする。予め定められた第1の時刻に起動されて定着部に電力の供給を開始し、定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、画質調整処理が不要な場合における、その第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、定着部への電力供給を停止する。

目的

本発明は、画質調整処理を必要としないときに定着部へ電力を供給し続ける場合に比べ、定着部に供給する電力の無駄を低減することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該画質調整処理が不要な場合であって、かつ、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合における、該第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、前記定着部への電力供給を停止させることを特徴とする画像形成装置

請求項2

前記画質調整処理が必要な場合にも、前記制御部は、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における前記第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、前記定着部への電力供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記第3の時刻は、前記第2の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記第3の時刻は、前記第2の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。

請求項5

用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合に、前記画質調整処理が終了した第4の時刻を含むこれ以降の第5の時刻に、前記定着部への電力の供給を停止させることを特徴とする画像形成装置。

請求項6

前記第5の時刻は、前記第4の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

請求項7

前記第5の時刻は、前記第4の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

請求項8

用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合であって、前記画質調整処理が終了した第4の時刻と前記定着部の温度が予め定められた規定温度に達すると予想される第6の時刻との間の差分時間が予め定められた閾値時間以内の場合に、該定着部の温度が該規定温度に達した第7の時刻を含むこれ以降の第8の時刻に、前記定着部への電力の供給を停止させることを特徴とする画像形成装置。

請求項9

前記第8の時刻は、前記第7の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項10

前記第8の時刻は、前記第7の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。

請求項11

前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記第1の時刻に前記定着部に第1のパワーの電力の供給を開始し、前記第2の時刻に、該定着部への供給電力を前記第1のパワーよりも小さい第2のパワーに切り替えることにより、前記画質調整処理の実行に要するパワーを確保することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置に関する。

背景技術

0002

トナー像を形成して用紙上に転写し、用紙上に転写されたトナー像を定着部で用紙上に定着することにより用紙上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置が知られている。

0003

この画像形成装置では、色味階調などの画質を予め定められた画質に保つために画質調整処理が行われる。この画質調整処理は、例えば連続プリント中の予め定められた枚数ごとに行われる。また、この画質調整処理は、通常は画像形成装置を使用していないと考えられる時刻に画像形成装置を自動的に立ち上げて、画質調整処理が必要か否かを判定し、必要と判定した場合に行われる。画質調整処理が必要か否かは、例えば、画質調整処理を前回実行してからの経過時間や、画質調整処理を前回実行したときの環境温湿度と比べて環境温湿度が例えば10%以上変化しているか否かといった情報が判定基準となる。

0004

ここで、画像形成装置を立ち上げるにあたっては、立ち上げ開始後、できる限り短時間に画像形成処理が実行可能となるように、立ち上げを完了することが求められている。定着部が予め定められた規定温度にまで達するには時間がかかり、これが立ち上げの律速となることが多い。また、立ち上げ時に画質調整処理を行なう場合、定着部への電力供給を開始した時刻よりも時間が暫く経過した後の時刻となるときがある。

0005

ここで、特許文献1には、画質調整処理の実行開始から画質調整処理の終了時まで、定着部への電力供給を中断することが開示されている。

先行技術

0006

特開2004−117738号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、画質調整処理を必要としないときに定着部へ電力を供給し続ける場合に比べ、定着部に供給する電力の無駄を低減することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

請求項1は、
用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、
前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、
前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、
用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、
前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該画質調整処理が不要な場合であって、かつ、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合における、該第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、前記定着部への電力供給を停止させることを特徴とする画像形成装置である。

0009

請求項2は、前記画質調整処理が必要な場合にも、前記制御部は、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における前記第2の時刻を含むこれ以降の第3の時刻に、前記定着部への電力供給を停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。

0010

請求項3は、前記第3の時刻は、前記第2の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。

0011

請求項4は、前記第3の時刻は、前記第2の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。

0012

請求項5は、
用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、
前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、
前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、
用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、
前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合に、前記画質調整処理が終了した第4の時刻を含むこれ以降の第5の時刻に、前記定着部への電力の供給を停止させることを特徴とする画像形成装置である。

0013

請求項6は、前記第5の時刻は、前記第4の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。

0014

請求項7は、前記第5の時刻は、前記第4の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。

0015

請求項8は、
用紙上に転写されたトナー像を該用紙上に定着する定着部と、
前記定着部に送る電力の制御、および、形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する制御部と、
前記制御部の動作の契機となる時刻に前記制御部を起動する起動部と、
用紙上に画像を形成する画像形成処理の開始を指示する指示部とを備え、
前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記定着部に電力の供給を開始し、前記指示部による画像形成処理の開始の指示がないまま時間が経過した場合における、該定着部への電力の供給を開始した第1の時刻よりも後の第2の時刻に、前記画質調整処理が必要な場合には画質調整制御を開始し、該指示部による画像形成処理の開始の指示がないままさらに時間が経過した場合であって、前記画質調整処理が終了した第4の時刻と前記定着部の温度が予め定められた規定温度に達すると予想される第6の時刻との間の差分時間が予め定められた閾値時間以内の場合に、該定着部の温度が該規定温度に達した第7の時刻を含むこれ以降の第8の時刻に、前記定着部への電力の供給を停止させることを特徴とする画像形成装置である。

0016

請求項9は、前記第8の時刻は、前記第7の時刻と一致した時刻であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置である。

0017

請求項10は、前記第8の時刻は、前記第7の時刻よりも予め定められた時間だけ後の時刻であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置である。

0018

請求項11は、前記制御部は、前記起動部による起動を受けて前記第1の時刻に前記定着部に第1のパワーの電力の供給を開始し、前記第2の時刻に、該定着部への供給電力を前記第1のパワーよりも小さい第2のパワーに切り替えることにより、前記画質調整処理の実行に要するパワーを確保することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置である。

発明の効果

0019

請求項1によれば、画質調整処理が不要な場合には、第3の時刻以降における定着部への無駄な電力供給が抑えられる。

0020

請求項2によれば、画質調整処理が必要な場合にも、第3の時刻以降における定着部への無駄な電力供給が抑えられる。

0021

請求項3によれば、第3の時刻として第2の時刻よりも遅れた時刻を採用した場合と比べ、定着部への無駄な電力供給が抑えられる。

0022

請求項4によれば、第3の時刻として第2の時刻と一致した時刻を採用した場合と比べ、ユーザの利便性が向上する。

0023

請求項5によれば、定着部への第5の時刻以降の無駄な電力供給を避けるとともに、定着部への電力供給を第5の時刻よりも前の時刻に停止する場合と比べ、ユーザの利便性が向上する。

0024

請求項6によれば、第5の時刻として第4の時刻よりも遅れた時刻を採用した場合と比べ、定着部への無駄な電力供給が抑えられる。

0025

請求項7によれば、第5の時刻として第4の時刻と一致した時刻を採用した場合と比べ、ユーザの利便性が向上する。

0026

請求項8によれば、定着部への電力供給を第8の時刻よりも前の時刻に停止する場合と比べ、ユーザの利便性が向上する。

0027

請求項9によれば、第8の時刻として第7の時刻よりも遅れた時刻を採用した場合と比べ、定着部への無駄な電力供給が抑えられる。

0028

請求項10によれば、第8の時刻として第7の時刻と一致した時刻を採用した場合と比べ、ユーザの利便性が向上する。

0029

請求項11によれば、第1の時刻に前記定着部に第1のパワーの電力の供給を開始し、第2の時刻に、画質調整処理の実行に要するパワーを確保するという、従来の制御を踏襲することができる。

図面の簡単な説明

0030

本発明の画像形成装置の一実施形態に相当するコピー機概略構成図である。
停止していたコピー機の立ち上げ時の動作シーケンスを示した図である。
画質調整処理のための立ち上げの時刻監視処理を示した図である。
図3のステップS02における起動を受けて実行される立ち上げシーケンスの前半部分を示した図である。
図4の動作終了時点(時刻t2)で起動される、立ち上げ処理処理の後半部分の第1例を示した図である。
画質調整処理ルーチンを示した図である。
加熱停止処理ルーチンの第1例を示した図である。
加熱停止処理ルーチンの第2例を示した図である。
立ち上げ処理の後半部分の第2例を示した図である。
立ち上げ処理の後半部分の第3例を示した図である。

実施例

0031

以下、本発明の実施の形態について説明する。

0032

図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に相当するコピー機の概略構成図である。

0033

このコピー機1はいわゆるタンデム式カラーコピー機であり、このコピー機1の上部には、原稿から画像を読み取る画像読取部10と、ユーザインタフェース(UI)20が備えられている。

0034

画像読取部10には画像読取センサが内蔵されていて、画像読取部10にセットされた原稿の画像を読みとって画像データを生成する。

0035

ユーザインタフェース(UI)20はタッチパネル式表示画面を有し、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行う。

0036

このコピー機1には、コピー機1全体の動作を制御する主制御部30が備えられている。この主制御部30は、本実施形態の特徴部分に関連する事項として、電源31から定着器70に送る電力の制御や、このコピー機1に、後述する画像形成エンジン40C,40M,40Y,40Kによって形成されるトナー像の画質調整処理を実行させる画質調整制御を実行する。詳細は後述する。また、この主制御部30は、画像読取部10から画像データを入手し、その画像データに対して画像処理を施す機能なども有している。

0037

このコピー機1は、主制御部30から送られてくる各色(ここでは一例としてC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒)の4色)それぞれの画像を表わす画像データに対応した各色のトナー像を形成する4基の画像形成エンジン40C,40M,40Y,40Kと、形成されたトナー像を用紙P上に転写する転写部50と、用紙Pを搬送経路Xに沿って搬送する用紙搬送部60とを備えている。

0038

画像形成エンジン40C,40M,40Y,40Kは、電子写真方式でトナー像を形成する。これら4基の画像形成エンジン40C,40M,40Y,40Kは、互いに同一の構造を有する。そこで、これ以降、これら4基の画像形成エンジン40C,40M,40Y,40Kに共通する説明については色の区別を表わすC,M,Y,Kの符号を省き、画像形成エンジン40と称する。画像形成エンジン40の各構成要素やこのコピー機1のその他の構成要素についても同様である。

0039

画像形成エンジン40には、矢印A方向に回転する円筒形状の像保持体41が備えられている。この像保持体41には、回転しながらその表面に静電潜像が形成され、その静電潜像がトナー現像されてトナー像が形成され、そのトナー像が一時的に保持される。

0040

各画像形成エンジン40は、像保持体41の周りに、帯電器42と、露光器43と、現像器44と、クリーナ45とを備えている。

0041

帯電器42は、像保持体41に接触して回転する帯電ロールであり、帯電バイアス印加を受けて像保持体41の表面を帯電する。

0042

露光器43は、主制御部30から対応する色の画像データを受け取り、その受け取った画像データに応じて変調された露光光を像保持体41に照射して像保持体41上に静電潜像を形成する。

0043

現像器44は、現像ロール441を備え、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容している。現像ロール441は、円筒形状を有し矢印B方向に回転しながら現像器44に収容されている現像剤を表面に保持して像保持体41に対面する現像位置に運ぶ。そして、その現像ロール441は、現像剤中のトナーで像保持体41上の静電潜像を現像する。

0044

また、このコピー機1には、トナーを収容したトナーカートリッジ91が配置されている。現像器44内のトナーが消費されると、その現像器44に、対応する色のトナーを収容したトナーカートリッジ91からトナーが補充される。

0045

現像ロール441での現像により像保持体41上に形成された静電潜像は、転写部50の作用により、搬送されてきた用紙P上に転写される。

0046

転写後の像保持体41上に残存する残存トナーは、クリーナ45を構成しているブレード451により像保持体41から掻き取られて、不図示の廃トナータンクに収容される。

0047

転写部50は、矢印C方向に周回移動する無端状の転写ベルト51と、像保持体41から転写ベルト51上にトナー像を転写する1次転写器52と、転写ベルト51から用紙P上にトナー像を転写する2次転写器53とを備えている。

0048

このコピー機1の下部には、2基の用紙トレイTが配置されていて、各用紙トレイTには、用紙Pが収容されている。

0049

用紙搬送部60は、各用紙トレイTごとに、その用紙トレイTから用紙Pを取り出すピックアップロール61と、用紙トレイTから取り出された用紙Pを捌いて1枚だけ搬送経路X上に送り出す捌きロール62とを備えている。また、この用紙搬送部60は、搬送経路Xに沿って用紙Pを搬送する多数の搬送ロール63を備えている。2基の用紙トレイTのうちのいずれの用紙トレイTから用紙Pを取り出すかは、画像読取部10にセットされた原稿の寸法あるいはUI20でのユーザ操作に基づいて決定される。

0050

このコピー機1の搬送経路X上には、定着器70が備えられている。さらに、搬送経路Xの終端には、排紙トレイ85が備えられている。

0051

定着器70は、熱源711を内蔵した加熱ロール71と、その加熱ロール71との間に用紙Pを挟んで加圧する加圧ロール72とを備えている。この定着器70では、トナー像が転写された用紙Pを加熱ロール71と加圧ロール71との間に挟んで熱と力を加えることにより、用紙P上のトナー像を用紙P上に定着させる。

0052

この定着器70は、加熱ロール71の温度を測定する温度センサ73を備えている。この温度センサ73で測定された加熱ロール71の温度測定値は、主制御部30に送られる。主制御部30は、加熱ロール72の温度が定着処理に適した温度に保たれるように、電源31から熱源711に送られる電力を制御する。

0053

このコピー機1における基本的な画像形成動作では、まず、ユーザによって画像読取部10に原稿がセットされ、UI20が操作されてコピー開始が指示される。すると、主制御部30による制御の下で画像読取部10によって原稿の画像が読み取られて画像データが生成される。この読取りにより得られた画像データは、主制御部30に送られ、主制御部30では、その画像データに対し、色分解処理スクリーン処理など画像形成に必要な画像処理が施される。画像処理を経た各色の画像データは主制御部30から露光器43へと送られ、各像保持体41上に各色に対応する静電潜像が形成され、さらにトナーで現像されてトナー像が形成される。各像保持体41上に形成されたトナー像は転写ベルト51上に順次に重なるように転写されて、カラーのトナー像が形成される。このカラーのトナー像は、用紙搬送部60によって搬送されてきた用紙P上に転写される。カラーのトナー像が転写された用紙Pは、搬送経路Xに沿って搬送されることで定着器70を通過し、定着器70によってトナー像が定着されて、排紙トレイ85上に排出される。

0054

また、このコピー機1には、機内の温湿度環境測定用環境センサ32が備えられている。この環境センサ32により測定された温湿度は、主制御部30に伝えられる。

0055

さらに、このコピー機1には、画質調整用センサ33が備えられている。この画質調整センサ33による測定結果も、主制御部30に入力される。

0056

このコピー機1では後述するいくつかのタイミングで画質調整処理が実行される。この画質調整処理が開始されると、各画像形成エンジン40上に、画質調整用(濃度調整用位置ずれ調整用)のトナー像が形成されて、転写ベルト51上に転写される。そして、画質調整用センサ33により、濃度調整用トナー像の濃度や、位置ずれ調整用のトナー像の転写ベルト51上の位置が測定されて、主制御部30に送られる。主制御部30では、高画質の画像が形成されるように、画質調整用センサ33による測定結果に基づいてトナー像の濃度調整やトナー像の位置調整の制御がなされる。

0057

ここで、このコピー機1では、画質調整処理を実行するタイミングとして、以下のタイミングが設定されている。
・コピー機1の稼働中は、コピー枚数が例えば100枚に達するごとに実行する。

0058

・予め定められた時刻にこのコピー機1を立ち上げる。立ち上げる時刻としては、コピー機1が停止していると考えられる、例えば、始業時刻より前の、7時半、昼休み中の12時30分、定刻後の18時等が設定されている。
・そして、立ち上げ後に前回の画質調整処理を行なった時刻を調べ、その前回の時刻から予め定められた時間以上、例えば6時間以上経過していた場合に実行する。
・あるいは、立ち上げ後に現在の温湿度環境を測定し、前回の画質調整処理の時点の温湿度環境と比べ、温度が例えば10°C以上、あるいは湿度が例えば10%以上変化していた場合に実行する。

0059

このコピー機1では、常に高画質のコピー画像が得られるように、上記の各種のタイミングで画質調整処理が実行される。

0060

図2は、停止していたコピー機の立ち上げ時の動作シーケンスを示した図である。

0061

停止していたコピー機1を立ち上げるにあたっては、立ち上げ開始後、できる限り短時間にコピー動作が実行可能となるように立ち上げを完了させることが求められている。ここで、定着器70が予め定められた規定温度にまで達するには時間がかかり、このことが立ち上がり完了までの時間を左右する律速となることが多い。このため、時刻t1に立ち上げを開始した後、暫くの時間(図2に示す時刻t2に達するまでの時間)は定着器70に最大限に電力を送り込み、定着器70をフルパワーで加熱する。主制御部30は、このフルパワー加熱の途中では、主制御部30自体が立ち上がらず、また十分な電力供給を受けられないことから、時刻t2までは動作を開始できない。時刻t2に達すると、定着器70に送る電力を少しセーブしてパワーカットオフ加熱とし、主制御部30は、現時点での画質調整処理が必要か否かを判定する。そして、画質調整処理が必要な場合は、画質調整処理を実行させる。そして、時刻t4(時刻t3等、この図2に示されていない時刻については後述する。)に画質調整処理が終了すると、画質調整処理のための機械的な動作を停止させる。その停止と相前後して、時刻t7に定着器70の温度が予め定められた定着スタンバイ温度に達する。ただし、この定着器70の温度が定着スタンバイ温度に達する時刻t7は、立ち上げ開始時の定着器70の温度(常温にまで冷えた状態にあるか、冷える途中にあり常温よりは高温の状態にあるか等)や、現時点の環境温湿度等によって変動する。定着スタンバイ温度に達すると、定着器70には、暫くの間、その定着スタンバイ温度を維持する保温のためのパワーが供給される。定着スタンバイ温度を予め定められた時間維持していてもコピーの指示が無い場合は、保温を停止する。その後は、定着器70は徐々に冷えていく。

0062

ここで、この図2における定着スタンバイ温度は、本発明にいう規定温度の一例に相当する。また、フルパワー加熱におけるパワーおよびパワーカットオフ加熱におけるパワーは、本発明にいう、それぞれ第1のパワーおよび第2のパワーの各一例に相当する。

0063

このコピー機1をユーザが使おうとして立ち上げたときは、この図2に示した動作シーケンスが有効に機能する。しかしながら、このコピー機1をユーザが使うかどうかは不明であるが、画質調整処理の必要性の有無の確認のための立ち上げの場合にもこの図2の動作シーケンスと同じ動作シーケンスを採用すると、定着器70に供給したパワーが無駄になるおそれがある。一方、この立ち上げの際にこのコピー機1を使おうとするユーザが現れる可能性もある。あるいは、コピー機1が使われていないと考えられる時刻ではなく、コピー機1が使われる頻度が高い時刻に画質調整処理のための立ち上げを行なうことができればコピー機1を使おうとするユーザが現れる可能性も高まり、その立ち上げの際に定着器70に供給したパワーの無駄が抑えられることになる。

0064

そこで、本実施形態のコピー機1では、画質調整処理のための立ち上げの際の動作シーケンスとして、以下の動作シーケンスが採用されている。

0065

図3は、画質調整処理のための立ち上げの時刻監視処理を示した図である。

0066

ここでは、画質調整処理のための立ち上げの時刻として設定されている設定時刻に達したか否かが監視され(ステップS01)、設定時刻t1に達すると、コピー機1が立ち上げられる(ステップS02)。この処理は、本発明にいう起動部の一例に相当する。なお、この図3では、ソフトウェアイメージで説明したが、この図3の処理は、図1に示す主制御部30の制御を受けることのない、ハードウェア上のシーケンスとして組み立てられている。

0067

また、このコピー機1は、ユーザによる、図1に示すUI20を構成しているスタートタン(不図示)の押下によりコピー動作が開始される。このスタートボタンの押下に起因するコピー動作の開始指示は、本発明にいう指示部の一例に相当する。

0068

図4は、図3のステップS02における起動を受けて実行される立ち上げシーケンスの前半部分を示した図である。

0069

この図4も、ソフトウェアのイメージの図であるが、この図4の処理も、図1に示す主制御部30の制御を受けることのない、ハードウェア上のシーケンスとして組み立てられている。

0070

ここでは先ず、定着器70のフルパワー加熱が指示される(ステップS11)。このフルパワー加熱が指示される時刻は、図2に示す時刻t1である。そして、この時刻t1におけるフルパワー加熱の指示に続き図2に示す時刻t2までの時間計測のためのタイマが起動される(ステップS12)。そして、そのタイマのタイムアップにより時刻t2に達すると(ステップS13)、定着器70の加熱がパワーカットオフ加熱に切り換えられる(ステップS14)。すなわち、フルパワー加熱よりも定着器70への単位時間当たりの供給電力が下げられる。

0071

図5は、図4の動作終了時点(時刻t2)で起動される、立ち上げ処理の後半部分の第1例を示した図である。この立ち上げ処理の後半部分は、主制御部30におけるソフトウェアの実行によって行われる処理である。

0072

なお、図4に示した、ハードウェア上のシーケンスとして組み立てられている立ち上げシーケンスの前半部分と、図5に示した、主制御部30におけるソフトウェアの実行によって行われる立ち上げシーケンスの後半部分とからなる立ち上げ処理、および、図7図10を参照して後述する主制御部30での処理を合わせた構成、すなわち、ハードウェア上で組まれている処理と主制御部30でのソフトウェアの実行による処理とを合わせた構成が、本発明にいう制御部の一例に相当する。

0073

図5に示す立ち上げ処理の後半部分では、主制御部30により、現在の温湿度環境と、画質調整処理を前回行った時点の温湿度環境との比較や、画質調整処理を前回行った時点からの経過時間が調べられ、現時点で画質調整処理を行なう必要があるか否かが判定される(ステップS21)。そして、画質調整処理が必要な場合は、画質調整処理ルーチンが起動される(ステップS22)。

0074

図6は、画質調整処理ルーチンを示した図である。

0075

図5のステップS22で画質調整処理ルーチンが起動されると、画質調整処理が実行される(ステップS31)。前述の通り、この画質調整処理では、各画像形成エンジン40上に、画質調整用(濃度調整用や位置ずれ調整用)のトナー像が形成されて、転写ベルト51上に転写される。そして、画質調整用センサ33により、濃度調整用のトナー像の濃度や、位置ずれ調整用のトナー像の転写ベルト51上の位置が測定されて、主制御部30に送られる。主制御部30では、高画質の画像が形成されるように、画質調整用センサ33による測定結果に基づいてトナー像の濃度調整やトナー像の位置調整の制御がなされる。

0076

この画質調整処理が終了すると(ステップS32)、加熱停止処理ルーチンが起動される(ステップS33)。この画質調整処理が終了する時刻は、図2に示した時刻t4に相当する。

0077

図7は、加熱停止処理ルーチンの第1例を示した図である。

0078

ここでは、時刻t4から定着器70の加熱停止時刻t5までの時間計測のためのタイマが起動される(ステップS41)。そして、そのタイマがタイムアップすると(ステップS42)、定着器70への加熱停止が指示される(ステップS43)。すると、電源31から定着器70への電力供給が停止される。

0079

時刻t5まで待ってから定着器70の加熱停止を指示する理由は、その間にユーザがこのコピー機1を使おうとする可能性があり、その場合のユーザの便宜のためである。ただし、定着器70への電力供給を抑えようとする思想の場合は、ステップS41〜S42を置かずに、画質調整処理終了したタイミング(時刻t4)で、定着器70の加熱停止を指示してもよい。

0080

ここで、図7のステップS43では、定着器70の加熱を停止するのではなく、パワーカットオフ加熱よりもさらに下げた電力を定着器70へ供給し続けてもよい。そうすれば、このコピー機1をユーザが使おうとしたときに定着器70がある程度温まっているため立ち上がり時間が短縮でき、ユーザの利便性が高められる。

0081

図8は、加熱停止処理ルーチンの第2例を示した図である。この第2例の加熱停止処理ルーチンは、図6のステップS33において、図7に示す第1例の加熱停止処理ルーチンに代わって起動される加熱停止処理ルーチンである。

0082

前述した通り、定着器70の温度が定着スタンバイ温度に達する時刻(図2に示す時刻t7)は、立ち上げ開始時の定着器70の温度(常温にまで冷えた状態にあるか、冷える途中にあり常温よりは高温の状態にあるか等)や、現時点の環境温湿度等によって変動する。

0083

そこで、図8の加熱停止処理ルーチンの実行が開始されると、現在の時刻t4から定着器70が定着スタンバイ温度に達する時刻t7までの間の差分時間の推定が行われる(ステップS51)。ここでは、時刻t4に至るまでの間の定着器70の温度上昇カーブ外挿して定着スタンバイ温度に達する時刻を推定することにより、時刻t4と、定着スタンバイ温度に達すると推定された時刻t6との間の差分時間が求められる。

0084

そして、その差分時間が予め定められた閾値時間以内であるか否かが判定される(ステップS52)。その差分時間が閾値時間以内であったときは、定着器70が定着スタンバイ温度に実際に達するのを待ってから(ステップS53)、予め定められた時間を計測するタイマを起動する(ステップS54)。そして、そのタイマがタイムアップすると(ステップS55)、そのタイムアップした時刻t8に、定着器70への加熱停止が指示される(ステップS56)。すると、電源31から定着器70への電力供給が停止される(ステップS56)。

0085

ここで、ステップS54〜S55を置かずに、定着器70が定着スタンバイ温度に達した時刻t7で、定着器70の加熱停止指示を行なってもよい。定着器70が定着スタンバイ温度に実際に達する時刻t7あるいはそれ以降の時刻t8まで待ってから定着器70の加熱停止を指示する理由は、定着器70がもう直ぐ(閾値時間以内で)立ち上がるときは、立ち上がるまで待った方がユーザの利便性が向上するからである。

0086

一方、ステップS52において、上記の差分時間が閾値時間を越えていたときは図7に示した第1例の場合と同様、時刻t4から定着器70の加熱停止時刻t5までの時間計測のためのタイマが起動される(ステップS57)。そして、そのタイマがタイムアップすると(ステップS58)、定着器70への加熱停止が指示される(ステップS56)。すると、電源31から定着器70への電力供給が停止される。

0087

図7の説明と重複するが、時刻t5まで待ってから定着器70の加熱停止の指示を行なう理由は、その間にユーザがこのコピー機1を使おうとする可能性があり、その場合のユーザの便宜のためである。ただし、定着器70へのそれ以上の無駄な電力供給を抑えようとする思想の場合は、ステップS57〜S58を置かずに、画質調整処理終了したタイミング(時刻t4)で、定着器70の加熱停止指示を行なってもよい。

0088

なお、図7のステップS43と同様、図8のステップS56において、定着器70の加熱を停止するのではなく、パワーカットオフ加熱よりもさらに下げた電力を定着器70へ供給し続けてもよい。そうすれば、このコピー機1をユーザが使おうとしたときに定着器70がある程度温まっているため立ち上がり時間が短縮でき、ユーザの利便性が高められる。

0089

図9は、立ち上げ処理の後半部分の第2例を示した図である。この第2例は、図4の動作終了時点(時刻t2)で図5に示した第1例に代わって起動される、主制御部30におけるソフトウェアの実行によって行われる処理である。

0090

図9に示す立ち上げ処理の後半部分の第2例では、図5に示した第1例の場合と同様、主制御部30により、現在の温湿度環境と、画質調整処理を前回行った時点の温湿度環境との比較や、画質調整処理を前回行った時点からの経過時間が調べられ、現時点で画質調整処理を行なう必要があるか否かが判定される(ステップS61)。そして、画質調整処理が必要な場合は、画質調整処理ルーチンが起動される(ステップS62)。

0091

一方、図9のステップS61において、現時点での画質調整処理は不要と判定されると、ステップS63に進み、時刻t2から定着器70の加熱停止時刻t3までの時間計測のためのタイマが起動される。そして、そのタイマがタイムアップすると(ステップS64)、定着器70の加熱停止が指示される(ステップS65)。すると、電源31から定着器70への電力供給が停止される。

0092

時刻t3まで待ってから定着器70の加熱停止の指示を行なう理由は、その間にユーザがこのコピー機1を使おうとする可能性があり、その場合のユーザの便宜のためである。ただし、画質調整処理が不要な場合の定着器70への無駄な電力供給を最小限に抑えようとする思想の場合は、ステップS64〜S65を置かずに、現時点での画質調整処理は不要と判定されたタイミング(時刻t2)で、定着器70の加熱停止指示を行なってもよい。

0093

また、図4のステップS14に示したように、時刻t2に、フルパワー加熱からパワーカットオフ加熱に切り換えられるが、図9のステップS65では、定着器70の加熱を停止するのではなく、パワーカットオフ加熱よりもさらに下げた電力を定着器70へ供給し続けてもよい。そうすれば、このコピー機1をユーザが使おうとしたときに定着器70がある程度温まっているため立ち上がり時間が短縮でき、ユーザの利便性が高められる。

0094

ここで、この第2例では、ステップS62で画質調整処理ルーチンを起動した場合は、この時点では、定着器70の加熱停止指示は行われない。これは、画質調整処理を行なっている間はコピー機1が稼働している。このため、仮に定着器70への電力供給を停止してしまうと、ユーザがコピー機を使おうとしたときに、コピー機1が稼働しているにもかかわらず、定着器70の立ち上げに時間がかかってユーザを長く待たせ、ユーザに違和感を感じさせ、ユーザへの利便性を低下させる可能性があるからである。ステップS62で画質調整処理ルーチンを起動した場合は、図6に示した画質調整処理ルーチンに進み、定着器70の加熱停止指示は、画質調整処理が終了してからとなる。

0095

図10は、立ち上げ処理の後半部分の第3例を示した図である。この第3例は、図4の動作終了時点(時刻t2)で図5に示した第1例および図9に示した第2例に代わって起動される、主制御部30におけるソフトウェアの実行によって行われる処理である。

0096

図10に示す立ち上げ処理の後半部分の第3例では、第1例および第2例の場合と同様、主制御部30により、現在の温湿度環境と、画質調整処理を前回行った時点の温湿度環境との比較や、画質調整処理を前回行った時点からの経過時間が調べられ、現時点で画質調整処理を行なう必要があるか否かが判定される(ステップS71)。そして、画質調整処理が必要な場合は、画質調整処理ルーチンが起動される(ステップS72)。その後、画質調整処理が必要であったか否かにかかわらず、時刻t2から定着器70の加熱停止時刻t3までの時間計測のためのタイマが起動される(ステップS73)。そして、そのタイマがタイムアップすると(ステップS74)、定着器70の加熱停止が指示される(ステップS75)。これにより、電源31から定着器70への電力供給が停止される。

0097

時刻t3まで待ってから定着器70の加熱停止の指示を行なう理由は、その間にユーザがこのコピー機1を使おうとする可能性があり、その場合のユーザの便宜のためである。ただし、画質調整処理が必要か否かにかかわらずに定着器70への無駄な電力供給を最小限に抑えようとする思想の場合は、ステップS73〜S74を置かずに、画質調整処理の必要性の有無を判定したタイミング(時刻t2)で、定着器70の加熱停止指示を行なってもよい。

0098

また、これも他の例における定着器70の加熱停止指示のステップと同様、図10のステップS75では、定着器70の加熱を停止するのではなく、パワーカットオフ加熱よりもさらに下げた電力を定着器70へ供給し続けてもよい。そうすれば、このコピー機1をユーザが使おうとしたときに定着器70がある程度温まっているため立ち上がり時間が短縮でき、ユーザの利便性が高められる。

0099

また、以上の各例において、処理を行なっている途中でスタートボタンの押下によるコピー動作の実施が指示されたときは、そのタイミングに応じて、フルパワー加熱やパワーカットオフ加熱による、定着器70の立ち上げに移行する。

0100

以上の各例によれば、停止していたコピー機の立ち上げ時にあたり、コピー機1をユーザが使おうとしているか否かにかかわらず同じ動作シーケンスを採用する場合と比べ、定着器70への無駄な電力供給が抑えられる。

0101

また、以上の各例のうちの、画質調整処理が必要か否かを判定した後、定着器70への電力供給を直ちには停止せずに、定着器70への電力供給の停止を遅らせる例によれば、コピー機1を使おうとするユーザの便宜の向上と、定着器70への無駄な電力供給の抑制との調和が図られる。

0102

なお、ここでは、本発明を図1に示すコピー機1に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、定着動作に先だって予め加熱しておく必要がある定着器を備えた画像形成装置一般に適用することができる。

0103

1コピー機
30 主制御部
31電源
32環境センサ
33画質調整用センサ
40,40C,40M,40Y,40K画像形成エンジン
70定着器
71加熱ロール
711熱源
72加圧ロール
73 温度センサ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • セイコーエプソン株式会社の「 印刷装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】筐体部の内側に異物が侵入することを抑制する。【解決手段】印刷領域に位置する媒体に印刷を行う印刷部6と、印刷部6を収容し、印刷領域を覆う筐体部32と、媒体を支持可能であり、筐体部32の外側の位置... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】画像形成条件の調整用のテストパターンの読取画像に異常が生じた場合であっても、画像形成条件の調整を高精度に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置(プリンタ300)は、A... 詳細

  • セイコーエプソン株式会社の「 記録装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】記録媒体を透過したインクによって記録媒体が汚れてしまうことが抑制された記録装置を提供する。【解決手段】記録装置は、記録媒体を支持する支持面を有する支持部23と、支持面に支持される記録媒体にイン... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ