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技術 装身具用止め金具および装身具

出願人 株式会社ミキモト装身具
発明者 阿部尚人有竹茂
出願日 2018年8月13日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-152387
公開日 2020年2月20日 (1年2ヶ月経過) 公開番号 2020-025762
状態 未査定
技術分野 装身具
主要キーワード ピンクゴールド 螺合方向 回転操作性 ピン挿入口 ホワイトゴールド 背面部材 スカーフ 挿通方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

装身具を装着する被着体の厚さに関わらず、装身具本体が常に被着体に密着して装着され、傾いて美観を損ねることなく、安定した使用感が得られるようにする。

解決手段

装身具本体1の裏面に突設されたピン2を、被着体4を通過した裏側で挿入させて抜け止め保持する装身具用止め金具3が、挿入されたピン2の先端部を外部に突出させずに金具筐体30内に収納する。その金具筐体30にピン2の挿入量を調整する挿入量調整機構として、背面部材31を円筒ネジ部材32に固着し、それを金具筐体30の螺合部33に螺合させる。その背面部材31を螺合方向に回転させることにより、そのピン挿入方向の位置を調整可であり、装身具を装着する被着体の厚さに応じて装身具本体1と止め金具3との間隔を調整し、装身具本体1が被着体4に常に密着して装着されるようにする。

概要

背景

衣服等の被着体に付けるブローチなどの装身具には、装飾を施した貴金属真珠珊瑚あるいは宝石などの宝玉等からなる装身具本体の裏面にピン(「スティックピン」とも称す)を突設しているものがある。その装身具を衣服等に装着する際には、そのピンを被着体(布等)に刺し通して、被着体の裏側で装身具用止め金具(「キャッチ」とも称す)に嵌入させて抜け止め保持し、ピンの先端部を装身具止め金具で覆った安全な状態で装着する。

このような装身具用止め金具は、一般に上記ピンが挿入される筐体内に設けた複数のボール円錐面に押圧されることによって、挿入されたピンの先端部を抜け止め保持するようになっている。そして、筐体の背面に突出した摘み部を引張ったり、筐体の側方に突出する突片を押し込むことによって、ピンが抜き取り可能になる。
また、例えば特許文献1に記載されているように、止め金具自体を押さえてピンを引き抜くだけで抜ける構造や、特許文献2に記載されているように、筒状の受け金具をピンから引き離すように引くことによって、ピンの引き抜きを可能にする構造のものもある。

概要

装身具を装着する被着体の厚さに関わらず、装身具本体が常に被着体に密着して装着され、傾いて美観を損ねることなく、安定した使用感が得られるようにする。 装身具本体1の裏面に突設されたピン2を、被着体4を通過した裏側で挿入させて抜け止め保持する装身具用止め金具3が、挿入されたピン2の先端部を外部に突出させずに金具筐体30内に収納する。その金具筐体30にピン2の挿入量を調整する挿入量調整機構として、背面部材31を円筒ネジ部材32に固着し、それを金具筐体30の螺合部33に螺合させる。その背面部材31を螺合方向に回転させることにより、そのピン挿入方向の位置を調整可であり、装身具を装着する被着体の厚さに応じて装身具本体1と止め金具3との間隔を調整し、装身具本体1が被着体4に常に密着して装着されるようにする。

目的

この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、装身具を装着する被着体の厚さに応じて、被着体を挟む装身具本体と止め金具とが対向する部分の間隔が適切な大きさになるように調整できるようにし、装身具本体が常に被着体に密着して装着され、傾いて美観を損ねることなく、安定した使用感も得られるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

装身具本体の裏面に突設されたピンを、被着体を通過した裏側で挿入させて抜け止め保持する装身具用止め金具であって、前記ピンを挿入可能で、挿入されたピンの先端部を外部に突出させずに収納する金具筐体と、前記挿入されたピンを挟持及び解放する機構とを備え、前記金具筐体に、前記ピンの挿入量を調整する挿入量調整機構を設けたことを特徴とする装身具用止め金具。

請求項2

前記挿入量調整機構は、前記金具筐体の前記ピンの先端と対向する背面部材円筒ネジ部材に固着し、該円筒状ネジ部材を前記金具筐体の螺合部に螺合させ、前記背面部材を螺合方向に回転させることにより、該背面部材の前記ピンの挿入方向の位置を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の装身具用止め金具。

請求項3

前記挿入量調整機構は、前記金具筐体の前記装身具本体の裏面と対向する側の面の少なくとも中央部を所定の間隔を置いて覆い、前記ピンを挿通させる孔を有するスペーサを、前記ピンを挿通させる使用位置と該使用位置から退避した退避位置とに移動可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の装身具用止め金具。

請求項4

前記挿入されたピンを挟持及び解放する機構は、前記ピンが挿通可能で、該ピンの挿通方向と直交する径方向に延びる可動部材と、該可動部材の前記径方向の両端に固設され、前記金具筐体から突出する一対のつまみ部と、前記可動部材の中央部に固設され、前記ピンが挿通される中心孔を有し、該中心孔の周囲に前記ピンを挟持する複数のボールを前記径方向に移動可能に保持する円筒部材と、を備え、前記可動部材及び前記複数のボールを保持する円筒部材が、前記金具筐体内に前記ピンの挿入方向に沿って相対移動可能に収納され、前記金具筐体のピン挿入口の内側に、該ピン挿入口の中心線軸線として前記ピンの挿入方向に沿って内径が次第に大きくなる円錐状の内壁面を、前記複数のボールと接触するように形成しており、前記金具筐体と前記可動部材との間に、前記複数のボールを前記円錐状の内壁面の内径が小さい部分に接触させる方向に付勢するスプリング介装したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の装身具用止め金具。

請求項5

前記装身具本体及びその裏面に突設されたピンと、請求項1から4のいずれか一項に記載の装身具用止め金具とからなることを特徴とする装身具。

技術分野

0001

この発明は、装身具本体の裏面に突設されたピンが、衣服ネクタイ帽子スカーフ等を含む)等の被着体に刺し通されたときに、その被着体の裏側で、そのピンを挿入させて抜け止め保持する装身具用止め金具に関する。また、その装身具本体及びピンと装身具用止め金具とからなる装身具にも関する。

背景技術

0002

衣服等の被着体に付けるブローチなどの装身具には、装飾を施した貴金属真珠珊瑚あるいは宝石などの宝玉等からなる装身具本体の裏面にピン(「スティックピン」とも称す)を突設しているものがある。その装身具を衣服等に装着する際には、そのピンを被着体(布等)に刺し通して、被着体の裏側で装身具用止め金具(「キャッチ」とも称す)に嵌入させて抜け止め保持し、ピンの先端部を装身具止め金具で覆った安全な状態で装着する。

0003

このような装身具用止め金具は、一般に上記ピンが挿入される筐体内に設けた複数のボール円錐面に押圧されることによって、挿入されたピンの先端部を抜け止め保持するようになっている。そして、筐体の背面に突出した摘み部を引張ったり、筐体の側方に突出する突片を押し込むことによって、ピンが抜き取り可能になる。
また、例えば特許文献1に記載されているように、止め金具自体を押さえてピンを引き抜くだけで抜ける構造や、特許文献2に記載されているように、筒状の受け金具をピンから引き離すように引くことによって、ピンの引き抜きを可能にする構造のものもある。

先行技術

0004

実開平6−13517号公報
特開平11−113613号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、このような従来の装身具用止め金具および装身具は、装身具を衣服等の被着体に取り付けるために、ピンを被着体に刺し通し、そのピンを止め金具に挿入して抜け止め保持させた状態で、被着体を挟む装身具本体と止め金具とが対向する部分の間隔が、被着体の厚さに関わらず一定である。
そのため、厚い被着体にも装着できるように、その間隔を厚い被着体に合わせて設計すると、比較的薄い被着体に装着する場合には、被着体の厚さに比べて上記間隔が大き過ぎ、装着した装身具が自重によって傾いて美観を損ねたり、使用者動きに伴って搖動して安定した使用感が得られなくなるという問題があった。

0006

この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、装身具を装着する被着体の厚さに応じて、被着体を挟む装身具本体と止め金具とが対向する部分の間隔が適切な大きさになるように調整できるようにし、装身具本体が常に被着体に密着して装着され、傾いて美観を損ねることなく、安定した使用感も得られるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

この発明による装身具用止め金具は、装身具本体の裏面に突設されたピンを、被着体を通過した裏側で挿入させて抜け止め保持する装身具用止め金具であって、上記の目的を達成するため、上記ピンを挿入可能で、挿入されたピンの先端部を外部に突出させずに収納する金具筐体と、上記挿入されたピンを挟持及び解放する機構とを備え、上記金具筐体に、上記ピンの挿入量を調整する挿入量調整機構を設けたことを特徴とする。

0008

上記挿入量調整機構を、上記金具筐体の上記ピンの先端と対向する背面部材円筒ネジ部材に固着し、その円筒状ネジ部材を上記金具筐体の螺合部に螺合させ、上記背面部材を螺合方向に回転させることにより、該背面部材の上記ピンの挿入方向の位置を調整可能に構成するとよい。

0009

上記挿入量調整機構を、上記金具筐体の上記装身具本体の裏面と対向する側の面の少なくとも中央部を所定の間隔を置いて覆い、上記ピンを挿通させる孔を有するスペーサを、上記ピンを挿通させる使用位置と該使用位置から退避した退避位置とに移動可能に設けた構成にしてもよい。

0010

上記挿入されたピンを挟持及び解放する機構は、上記ピンが挿通可能で、そのピンの挿通方向と直交する径方向に延びる可動部材と、その可動部材の径方向の両端に固設され、上記金具筐体から突出する一対のつまみ部と、上記可動部材の中央部に固設され、上記ピンが挿通される中心孔を有し、その中心孔の周囲に上記ピンを挟持する複数のボールを上記径方向に移動可能に保持する円筒部材と、を備え、
上記可動部材及び上記複数のボールを保持する円筒部材が、上記金具筐体内に上記ピンの挿入方向に沿って相対移動可能に収納され、上記金具筐体のピン挿入口の内側に、該ピン挿入口の中心線軸線として上記ピンの挿入方向に沿って内径が次第に大きくなる円錐状の内壁面を、上記複数のボールと接触するように形成しており、上記金具筐体と上記可動部材との間に、上記複数のボールを上記円錐状の内壁面の内径が小さい部分に接触させる方向に付勢するスプリング介装した構成にするとよい。

0011

この発明による装身具は、上記装身具本体及びその裏面に突設されたピンと、上記いずれかの装身具用止め金具とからなることを特徴とする。

発明の効果

0012

この発明によれば、装身具を装着する被着体の厚さに応じて、被着体を挟む装身具本体と止め金具とが対向する部分の間隔が適切な大きさになるようにピンの挿入量を調整することができ、それによって装身具本体が常に被着体に密着して装着され、傾いて美観を損ねることがなく、安定した使用感を得ることもできる。

図面の簡単な説明

0013

この発明による装身具用止め金具の一実施形態を示す分解斜視図である。
同じくその装身具用止め金具を背面側から見た斜視図である。
同じくその装身具用止め金具の平面図(a)と正面図(b)及び側面図(c)である。
図1図3に示した装身具用止め金具を備えた装身具を被着体に装着した状態を示す断面図であり、(a)は厚い被着体に装着した状態を、(b)は薄い被着体に装着した状態をそれぞれ示す。
同じくその装身具用止め金具からピンを引き抜く際の状態を示す断面図である。
この発明による装身具用止め金具の他の実施形態を背面側から見た斜視図である。
同じくその装身具用止め金具の平面図(a)と正面図(b)及び側面図(c)である。
図6及び図7に示した装身具用止め金具を備えた装身具を被着体に装着した状態を示す断面図であり、(a)は厚い被着体に装着した状態を、(b)は薄い被着体に装着した状態をそれぞれ示す。

実施例

0014

以下、この発明を実施するための形態を図面を参照して具体的に説明する。
この発明による装身具用止め金具(以下、単に「止め金具」と称す)及び装身具の一実施形態を図1図5によって説明する。
図1はその止め金具の分解斜視図、図2は止め金具を背面側から見た図である。図3の(a)はその止め金具の平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図4の(a)(b)は、その止め金具を備えた装身具を厚い被着体と薄い被着体にそれぞれに装着した状態を示す断面図である。図5はその止め金具からピンを引き抜く際の状態を示す断面図である。

0015

この止め金具3は、図4に示す装身具本体1の裏面に突設されたピン2を挿入させて抜け止め保持するものである。そして、ピン2を挿入可能で、挿入されたピン2の先端部を外部に突出させずに収納する金具筐体30と、挿入されたピン2を挟持及び解放する機構とを備えており、その金具筐体30には、ピン2の挿入量を調整する挿入量調整機構を設けている。

0016

装身具本体1は、用途に応じて装飾を施した貴金属で形成されたり、真珠や珊瑚あるいは宝石などの宝玉等で装飾されたりしているが、図4では簡略化して円盤状に示している。この実施形態の装身具は、図4に示した装身具本体1とその裏面に突設されたピン2と、そのピン2を挿入させて抜け止め保持する止め金具3とからなる。具体的には、例えばピンブローチやタイタックなどである。
金具筐体30は、図1に明示するように、対称的な半筐体である前半部30Aと後半部30Bとに分割して形成されているが、組み立て後図2等に示すように接続され、前半部30Aと後半部30Bとが溶接によって一体に固着される。

0017

そして、この実施形態では、ピンの挿入量を調整する挿入量調整機構を次のように構成している。金具筐体30のピンの先端と対向する背面部材31を外周に雄ネジを形成した円筒状ネジ部材32に固着し、その円筒状ネジ部材32を、金具筐体の後半部30Bの雌ネジが形成された螺合部33に螺合させる。そして、背面部材31を図1矢示Rで示す螺合方向に回転させることによりそのねじ込み量を調整し、背面部材31のピン挿入方向(図1で上下方向)の位置、即ちピンの挿入量を調整可能である。
背面部材31の回転操作性を向上させるため、背面部材31の外周面滑り止め用の粗面や凹凸などを形成してもよい。

0018

また、この止め金具3において、挿入されたピンを挟持及び解放する機構は次のように構成されている。
この止め金具3内には図1に明示するように、ピンが挿通可能な透孔41aを形成し、ピンの挿通方向と直交する径方向に延びる板状の可動部材41を備え、その可動部材41の径方向の両端に、金具筐体30から突出する一対のつまみ部42を固設している。各つまみ部42は、その厚さ方向に貫通孔42aを形成して質量を低減している。
可動部材41の透孔41aを形成した中央部には、ピンが挿通される中心孔を有し、その中心孔の周囲にピンを挟持する複数のボール43を上記径方向に移動可能に保持する円筒部材44を固設している。

0019

そして、上記可動部材41及び複数のボール43を保持する円筒部材44が、前半部30Aと後半部30Bとからなる金具筐体30内に、ピンの挿入方向に沿って相対移動可能に収納される。
図4に示すように、その金具筐体30の前半部30Aのピン挿入口34の内側に、ピン挿入口34の中心線を軸線としてピン2の挿入方向に沿って内径が次第に大きくなる円錐状の内壁面35を、複数のボール43と接触するように形成している。

0020

さらに、金具筐体30の後半部30Bと可動部材41との間に、複数のボール43を円錐状の内壁面35の内径が小さい部分に接触させる方向に付勢する一対のスプリング45を介装している。
なお、この実施形態では、円筒部材44がその円周方向に120度間隔で3個のボールを保持しているので、一平面による断面では、図4及び図5に示すように2個のボール43がいずれも円形に現れることはないが、図示の便宜上いずれも円形に示している。

0021

この装身具を保管するときには、ピン2を止め金具3に挿入して装身具本体1と止め金具3とを一体化しておく。図4に示すピン2を、ピン挿入口34から止め金具3に挿入すると、その先端部がボール43に当るが、テーパ面でそれを押し下げて隙間を拡げながら通過することができ、ピン2の先端が背面部材31に突き当たるまで押し込むことができる。
その状態で、スプリング45の弾発力によって、円筒部材44を一体とする可動部材41が図4で下方に押し下げられ、複数のボール43を円錐状の内壁面35の内径が小さい部分に接触させる方向に付勢する。そのため、複数のボール43が互いに接近するように押圧され、ピン2を強く挟持して抜け止めする。

0022

この保管状態から装身具を被着体に装着する際には、背面部材31に親指を当て、一対のつまみ部42に人差し指中指掛けて、注射器を操作するように親指で背面部材31を押す。それによって、図5に示すように、可動部材41がスプリング45を圧縮して金具筺体の前半部30Aから離れる方向に移動し、それに伴って複数のボール43が円錐状の内壁面35の内径が大きい部分に接触するように移動し、ピン2の挟持力を緩めて解放する。
その状態では、他方の手の指で装身具本体1を摘まんで、ピン2を止め金具3から容易に引抜くことができる。

0023

その後、装身具本体1を摘まんだまま、図4に示すようにピン2を衣服等の被着体4に刺し通して、被着体4を通過した裏側でそのピンを止め金具3に挿入して抜け止め保持させればよい。そのピン挿入時の動作は、上述した保管のためにピン2を止め金具3に挿入する場合と同様である。そして、ピン2をその先端が背面部材31に突き当たるまで挿入した状態で抜け止めされ、被着体4に装身具が装着される。

0024

この実施形態の止め金具3は、金具筐体30の背面部材31を回転させて、後半部30Bの螺合部33にねじ込んだり戻したりすることによって、背面部材31のピン挿入方向の位置、即ちピンの挿入量を無段階に調整することが可能である。
そこで、被着体4の厚さが厚い場合は、図4の(a)に示すように、予め背面部材31を正回転させて深くねじ込んで、ピンの挿入量が少なくなるように調整しておく。
それによって、被着体4を挟む装身具本体1と止め金具3とが対向する部分の間隔を、厚い被着体4に対応する適切な大きさにすることができる。

0025

被着体4の厚さが薄い場合は、図4の(b)に示すように、予め背面部材31を逆回転させてねじ込みを浅くし、ピンの挿入量が多くなくなるように調整しておく。
それによって、被着体4を挟む装身具本体1と止め金具3とが対向する部分の間隔を、薄い被着体4に対応する適切な大きさにすることができる。
このようにして、被着体4の厚さに関わらず、装身具本体1と止め金具3とによって、被着体4を隙間なく挟持して装着することができ、装身具本体1が傾いて美観を損ねる恐れがなく、安定した使用感を得ることもできる。

0026

ピン2の挿入量は、図4の(a)に示す最少の状態から、(b)に示す最多の状態の間で、被着体4の厚さに応じて任意に調整することができる。
装身具を被着体4から外す際には、図5によって前述したようにして複数のボール43によるピン2の挟持を解放させ、止め金具3からピン2を引き抜けばよい。
また、この実施形態によれば、止め金具3のピン挿入方向の寸法を従来のものよりも小さくすることができ、金具筐体30が扁平な形状で、体に接触する部分である背面部材31が円盤状である。その点でも、衣服等の被着体4に装着した場合に傾き難い形状であり、装着時の安定性を高めることができる。

0027

次に、この発明による装身具用止め金具(以下、単に「止め金具」と称す)及び装身具の他の実施形態を、図6図8によって説明する。
図6はその止め金具の背面側から見た斜視図である。図7の(a)はその止め金具の平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図8は、その止め金具を備えた装身具を被着体に装着した状態を示す断面図であり、(a)は厚い被着体に装着した状態を、(b)は薄い被着体に装着した状態をそれぞれ示す。

0028

この実施形態の止め金具3Cと前述した実施形態の止め金具3とは、ピンの挿入量を調整する挿入量調整機構が異なる以外は略共通しているため、図6図8において、図1図7と対応する部分には便宜上同一の符号を付しており、それらの説明は省略する。
なお、この止め金具3Cの金具筐体30の後半部30Bは、挿入量調整機構を設けていないので、背面部材が一体の同一面に形成され、螺合部33は設けられていない。
この止め金具3Cにおいても、挿入されたピンを挟持及び解放する機構は、前述した実施形態と同じである。

0029

この実施形態の止め金具3Cは図6図8に示すように、ピン2の挿入量を調整する挿入量調整機構として、金具筐体30の装身具本体1の裏面と対向する側の面の少なくとも中央部を所定の間隔を置いて覆い、ピン2を挿通させる孔50aを有するスペーサ50を、ピン2を挿通させる使用位置と、その使用位置から退避した退避位置とに移動可能に設けている。

0030

図示のスペーサ50は、金具筐体30の前半部30Aの正面の幅よりも狭い所定幅金属板を折り曲げて形成している。そのスペーサ50の一端部を金具筐体30の前半部30Aにヒンジ部51によって回動可能に取り付け、他端部を前半部30Aに設けた係止片54に係合させて、図7の(c)に示すように止められるようになっている。そのとき、スペーサ50の孔50aと金具筐体30のピン挿入口34(図4参照)とが正対する。スペーサ50には、回動させる際に摘まむ突起部52を設けている。

0031

この実施形態の装身具は、上述した止め金具3Cと、図8に示す装身具本体1及びその裏面に突設されたピン2とからなる。
その装身具を衣服等の被着体4に装着する際には、被着体4の厚さが厚い場合は、止め金具3Cのスペーサ50を、突起部52を摘まんで図8の(a)に示す退避位置に回動させる。その状態で、装身具本体1を摘まんでピン2を被着体4に刺し通し、その裏側で止め金具3Cの金具筐体30にその先端が後半部30Bの背面に突き当たるまで挿入する。
この場合のピンの挿入量は、ピン2が金具筐体30内に挿入された量だけであり、装身具本体1と止め金具3Cとの間隔が、厚い被着体4に対応する適切な間隔になる。

0032

被着体4の厚さが薄い場合は、予め止め金具3Cのスペーサ50を図8の(b)に示すように、ピン2を挿通させる使用位置に回動して係止しておく。そして、装身具本体1に突設したピン2を被着体4に刺し通し、その裏側で止め金具3Cのスペーサ50の孔50aを通して金具筐体30にその先端が背面に突き当たるまで挿入する。
この場合のピンの挿入量は、ピン2がスペーサ50を通過してから金具筐体30に達するまでの量と金具筐体30内に挿入された量との和になり、装身具本体1と止め金具3C(この場合スペーサ50)との間隔が、薄い被着体4に対応する適切な間隔になる。

0033

このようにして、被着体4の厚さに関わらず、装身具本体1と止め金具3とによって、被着体4を隙間なく挟持して装着することができ、装身具本体1が傾いて美観を損ねる恐れがなく、安定した使用感も得ることができる。
但し、この実施形態では、止め金具3Cにおけるピンの挿入量の調整は2段階になる。
スペーサの構成は図示の例に限らず、中央で2分割して両側に対称的に回動して退避位置になるように構成してもよい。また、やかん取っ手のように両端を軸止めして、側方に倒すように回動させて退避位置にするように構成してもよい。

0034

上述したいずれの実施形態においても、止め金具に挿入されたピンを挟持及び解放する機構は、前述した機構に限るものではない。しかし、前述した実施形態のように構成すれば、操作性がよく、止め金具が扁平な形状になるため、より安定した使用感が得られる。
止め金具の少なくとも外部から見える部分は、ホワイトゴールドイエローゴールドピンクゴールドなどの金合金、あるいはプラチナ合金銀合金などの貴金属合金で作製するのが望ましい。複数のボール43はステンレス鋼で形成するとよい。

0035

以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよい。

0036

この発明は、ピンブローチ、タイタック、ピンバッジピアスなど、スティックピンを備えた各種の装身具に利用可能である。

0037

1:装身具本体 2:ピン3,3C:止め金具(装身具用止め金具)
4:被着体30:金具筐体30A:前半部 30B:後半部
31:背面部材32:円筒状ネジ部材33:螺合部 34:ピン挿入口
35:円錐状の内壁面41:可動部材41a:透孔42:つまみ部
42a:貫通孔43:ボール44:円筒部材45:スプリング
50:スペーサ50a:孔 51:ヒンジ部 52:突起部 54:係止片

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    【課題・解決手段】高硬度(HV)で、かつ、金属アレルギーの発生や変色発生が少ない純銀及び銀合金を用いてなる銀宝飾品及びその製造方法を提供する。純銀又は99.9重量%以上の純度を有する銀合金からなる銀宝... 詳細

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