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技術 機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステム。

出願人 大王製紙株式会社
発明者 星野忠義高橋一雄
出願日 2018年8月6日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-147377
公開日 2020年2月13日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-024485
状態 未査定
技術分野 固体廃棄物の処理
主要キーワード 再生紙製 二次元シンボル 搬送履歴 リサイクルループ 古紙リサイクル 搬送業者 排出事業所 ハンディプリンタ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月13日)のものです。
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図面 (8)

課題

機密情報漏洩させることなく機密古紙を効率的に処理すると共に、過度白色度を高めるような工程を経ることなく機密書類の作成に供される白色度の高い再生紙を製造する。

解決手段

機密古紙排出事業者P1から排出され、細断がされていない機密古紙11を白色度が50%以上の紙で製造される機密古紙収納紙箱12に収納する機密古紙排出工程ST2と、機密古紙11の機密守秘義務を負う搬送業者P2によって、機密古紙収納紙箱12に収納された機密古紙11を、機密古紙排出事業所O1から機密古紙処理事業所O2まで搬送する第二搬送工程ST3と、機密古紙処理事業所O2に搬送された機密古紙11を、機密を維持したまま機密古紙収納紙箱12と共に古紙パルプ化する機密古紙処理工程ST4と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造工程ST5とを含める。

概要

背景

現代社会において、ビジネスの場では、機密情報を記録した書面(以下、機密古紙と称す。)が日々作成される。このような機密古紙は、その性質上、廃棄する際に、機密情報が流出しないような処理が必要であり、従来では、シュレッダーを用いて細断するといった手法が多くとられてきた。

しかしながら、廃棄する機密古紙の量が多いと、シュレッダーを用いて細断すること自体に多くの労力が必要となる。また、本来、古紙はリサイクル可能な資源であるが、シュレッダーを用いて細断されると紙繊維が切断され、リサイクルが難しい状態となり、廃棄、焼却されてしまう。このため、環境保護の観点から考えても、シュレッダーを用いた機密古紙の処理は好ましくない。

このような状況に鑑みて、例えば、非特許文献1に示すような、機密文書を機密情報が漏洩しないよう専用の段ボール箱回収し、段ボール箱ごとパルプ化する機密古紙のリサイクルシステムの技術が提案されてきた。

概要

機密情報を漏洩させることなく機密古紙を効率的に処理すると共に、過度白色度を高めるような工程を経ることなく機密書類の作成に供される白色度の高い再生紙を製造する。機密古紙排出事業者P1から排出され、細断がされていない機密古紙11を白色度が50%以上の紙で製造される機密古紙収納紙箱12に収納する機密古紙排出工程ST2と、機密古紙11の機密守秘義務を負う搬送業者P2によって、機密古紙収納紙箱12に収納された機密古紙11を、機密古紙排出事業所O1から機密古紙処理事業所O2まで搬送する第二搬送工程ST3と、機密古紙処理事業所O2に搬送された機密古紙11を、機密を維持したまま機密古紙収納紙箱12と共に古紙パルプ化する機密古紙処理工程ST4と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造工程ST5とを含める。

目的

本発明の目的の一は、機密情報を漏洩させることなく機密古紙を効率的に処理すると共に、過度に白色度を高めるような漂白処理等を行うことなく、機密書類の作成に供される白色度の高い再生紙を製造することが可能な機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

機密古紙排出事業者から排出される機密古紙を、白色度が50%以上の紙で製造され、前記機密古紙を収納可能な機密古紙収納紙箱に収納する機密古紙排出工程と、前記機密古紙の機密守秘義務を負う搬送業者によって、前記機密古紙収納紙箱に収納された前記機密古紙を、前記機密古紙排出事業者の機密古紙排出事業所から機密古紙処理事業者の機密古紙処理事業所まで前記機密古紙の機密を維持したまま搬送する搬送工程と、前記機密古紙処理事業所に搬送された機密古紙を、機密を維持したまま前記機密古紙収納紙箱と共に古紙パルプ化する機密古紙処理工程と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造工程と、を含む機密古紙のリサイクル方法

請求項2

請求項1に記載の機密古紙のリサイクル方法であって、前記機密古紙収納紙箱に、リサイクルシステムトレーシング管理を可能とする、情報処理端末にて読み取り可能なシンボルが設けられていることを特徴とする機密古紙のリサイクル方法。

請求項3

請求項1又は請求項2のいずれか一に記載の機密古紙のリサイクル方法であって、前記機密古紙処理工程は、前記機密古紙収納紙箱が前記搬送工程によって前記機密古紙処理事業所に搬入されてから前記機密古紙のパルプ化が開始されるまでの過程撮像により監視記録することを特徴とする機密古紙のリサイクル方法。

請求項4

請求項1〜3のいずれか一に記載の機密古紙のリサイクル方法であって、前記機密古紙排出事業者から排出された機密古紙を収納した機密古紙収納紙箱は、撮像による監視記録下で、前記搬送事業者及び/又は前記機密古紙処理事業者によって一時的に保管されることを特徴とする機密古紙のリサイクル方法。

請求項5

機密古紙排出事業者から排出される機密古紙と、白色度が50%以上の紙で製造され、前記機密古紙を収納可能な機密古紙収納紙箱と、前記機密古紙の機密守秘義務を負う搬送業者によって、前記機密古紙収納紙箱に収納された前記機密古紙を、前記機密古紙排出事業者の機密古紙排出事業所から機密古紙処理事業者の機密古紙処理事業所まで前記機密古紙の機密を維持したまま搬送する搬送手段と、前記機密古紙処理事業所に搬送された機密古紙を、機密を維持したまま前記機密古紙収納紙箱と共に古紙パルプ化する機密古紙処理手段と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造手段と、を備える機密古紙のリサイクルシステム。

請求項6

請求項5に記載の機密古紙のリサイクルシステムであって、前記機密古紙収納紙箱に、リサイクルシステムのトレーシング管理を可能とする、情報処理端末にて読み取り可能なシンボルが設けられていることを特徴とする機密古紙のリサイクルシステム。

請求項7

請求項5又は請求項6に記載の機密古紙のリサイクルシステムであって、前記機密古紙処理手段は、前記機密古紙収納紙箱が前記搬送手段によって前記機密古紙処理事業所に搬入されてから前記機密古紙のパルプ化が開始されるまでの過程を撮像により監視記録する監視記録手段を備えることを特徴とする機密古紙のリサイクルシステム。

請求項8

請求項5〜7のいずれか一に記載の機密古紙のリサイクルシステムであって、前記機密古紙排出事業者から排出された機密古紙を収納した機密古紙収納紙箱は、撮像による監視記録下で、前記搬送事業者及び/又は前記機密古紙処理事業者によって一時的に保管されることを特徴とする機密古紙のリサイクルシステム。

技術分野

0001

本発明は、機密古紙の処理と、機密古紙を用いた再生紙の製造を行うことによって、環境負荷を少なくし、リサイクル効率を高めることが可能な機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムに関する。

背景技術

0002

現代社会において、ビジネスの場では、機密情報を記録した書面(以下、機密古紙と称す。)が日々作成される。このような機密古紙は、その性質上、廃棄する際に、機密情報が流出しないような処理が必要であり、従来では、シュレッダーを用いて細断するといった手法が多くとられてきた。

0003

しかしながら、廃棄する機密古紙の量が多いと、シュレッダーを用いて細断すること自体に多くの労力が必要となる。また、本来、古紙はリサイクル可能な資源であるが、シュレッダーを用いて細断されると紙繊維が切断され、リサイクルが難しい状態となり、廃棄、焼却されてしまう。このため、環境保護の観点から考えても、シュレッダーを用いた機密古紙の処理は好ましくない。

0004

このような状況に鑑みて、例えば、非特許文献1に示すような、機密文書を機密情報が漏洩しないよう専用の段ボール箱回収し、段ボール箱ごとパルプ化する機密古紙のリサイクルシステムの技術が提案されてきた。

先行技術

0005

ヤマトロスティックス、"機密古紙リサイクルサービス回収・廃棄"、[online]、[平成30年7月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.y-logi.com/ylc/logistics/kimitsubunsho.html?cid=y_mv_kimitsubunsho〉

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、前述の機密古紙のリサイクルシステムは、機密古紙の回収に一般的な段ボール箱を利用し、機密情報が流出しないよう段ボール箱ごと機密古紙を溶解させているが、一般的な段ボール等に由来する未漂白パルプ(例えば繊維が色のパルプ)が混入するため、白色度を高めるような漂白処理等を行わない限り、白色度が低い紙以外の再生紙への再利用ができなかった。すなわち、白色度の高い機密古紙(一般に機密情報を記録する際には白色度の高い紙が用いられるため、機密古紙自体の白色度も高い。)を原料に用いるにも拘わらず、白色度の低い紙を製造する、いわば、品質下げるリサイクルであった。

0007

本発明は、従来のこのような問題点に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一は、機密情報を漏洩させることなく機密古紙を効率的に処理すると共に、過度に白色度を高めるような漂白処理等を行うことなく、機密書類の作成に供される白色度の高い再生紙を製造することが可能な機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムを提供することにある。

課題を解決するための手段及び発明の効果

0008

本発明の第1の側面に係る機密古紙のリサイクル方法によれば、機密古紙排出事業者から排出される機密古紙を、白色度が50%以上の紙で製造され、前記機密古紙を収納可能な機密古紙収納紙箱に収納する機密古紙排出工程と、前記機密古紙の機密守秘義務を負う搬送業者によって、前記機密古紙収納紙箱に収納された前記機密古紙を、前記機密古紙排出事業者の機密古紙排出事業所から機密古紙処理事業者の機密古紙処理事業所まで前記機密古紙の機密を維持したまま搬送する搬送工程と、前記機密古紙処理事業所に搬送された機密古紙を、機密を維持したまま前記機密古紙収納紙箱と共に古紙パルプ化する機密古紙処理工程と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造工程とを含むよう構成できる。

0009

前記構成によれば、機密古紙を、機密情報を漏洩させることなく効率的に処理できる。また、一般に機密情報を記録する際には、白色度の高い紙が用いられるため、機密古紙は白色度が高く、該機密古紙を白色度の高い機密古紙収納紙箱で回収するので、白色度を高めるような漂白処理等を行うことなく、白色度の高い再生紙を製造することができる。すなわち、利用価値の高い状態(エントロピーが小さい状態)で資源を回収することができ、回収資源に近い状態の製品(エントロピーの増加が少ない)を製造することができるので、環境負荷が少なく、リサイクル効率の良い(ライフサイクルアセスメントが優れている)リサイクルを実現できる。さらに、製造される、白色度が50%以上の紙を機密古紙排出事業者に供給し、該紙が機密情報の記録媒体として利用されることで、効率的な古紙リサイクルループを構成する機密古紙のリサイクルシステムを提供できる。加えて、製造される、白色度が50%以上の紙を用いて機密古紙収納紙箱を製造し、該機密古紙収納紙箱の機密古紙排出事業者への供給を当該搬送業者が行うようにすることで、より効率的な古紙リサイクルループを構成する機密古紙のリサイクル方法を提供できる。

0010

また、本発明の第2の側面に係る機密古紙のリサイクル方法によれば、前記機密古紙収納紙箱に、リサイクルシステムのトレーシング管理を可能とする、情報処理端末にて読み取り可能なシンボルを設けることができる。

0011

前記構成によれば、機密古紙排出事業者から排出された機密古紙の搬送履歴が記録されるため、機密管理責任所在を明確にでき、機密古紙のより機密性の高い搬送が望めるようになる。

0012

さらにまた、本発明の第3の側面に係る機密古紙のリサイクル方法によれば、前記機密古紙処理工程は、さらに、前記機密古紙収納紙箱が前記搬送工程によって前記機密古紙処理事業所に搬入されてから前記機密古紙のパルプ化が開始されるまでの過程撮像により監視記録することができる。

0013

さらにまた、本発明の第4の側面に係る機密古紙のリサイクル方法によれば、前記機密古紙排出事業者から排出された機密古紙を収納した機密古紙収納紙箱は、撮像による監視記録下で、前記搬送事業者及び/又は前記機密古紙処理事業者によって一時的に保管することができる。

0014

本発明の第5の側面に係る機密古紙のリサイクルシステムによれば、機密古紙排出事業者から排出される機密古紙と、白色度が50%以上の紙で製造され、前記機密古紙を収納可能な機密古紙収納紙箱と、前記機密古紙の機密守秘義務を負う搬送業者によって、前記機密古紙収納紙箱に収納された前記機密古紙を、前記機密古紙排出事業者の機密古紙排出事業所から機密古紙処理事業者の機密古紙処理事業所まで前記機密古紙の機密を維持したまま搬送する搬送手段と、前記機密古紙処理事業所に搬送された機密古紙を、機密を維持したまま前記機密古紙収納紙箱と共に古紙パルプ化する機密古紙処理手段と、前記古紙パルプを主原料として、白色度が50%以上の紙を製造する再生紙製造手段と、を備えることができる。

0015

また、本発明の第6の側面に係る機密古紙のリサイクルシステムによれば、前記機密古紙収納紙箱に、リサイクルシステムのトレーシング管理を可能とする、情報処理端末にて読み取り可能なシンボルを設けることができる。

0016

さらにまた、本発明の第7の側面に係る機密古紙のリサイクルシステムによれば、前記機密古紙処理手段は、さらに、前記機密古紙収納紙箱が前記搬送手段によって前記機密古紙処理事業所に搬入されてから前記機密古紙のパルプ化が開始されるまでの過程を撮像により監視記録する監視記録手段を備えることができる。

0017

さらにまた、本発明の第8の側面に係る機密古紙のリサイクルシステムによれば、前記機密古紙排出事業者から排出された機密古紙を収納した機密古紙収納紙箱は、撮像による監視記録下で、前記搬送事業者及び/又は前記機密古紙処理事業者によって一時的に保管することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の実施の形態に係る機密古紙のリサイクル方法を説明するための模式図である。
本発明の実施の形態に係る機密古紙のリサイクル方法の手順を示すフローチャートである。
第一搬送工程の手順を示すフローチャートである。
第二搬送工程の手順を示すフローチャートである。
機密古紙処理工程の手順を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る機密古紙のリサイクルシステムの模式図である。
本発明の実施の形態に係る機密古紙のリサイクルシステムの模式図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムを例示するものであって、本発明は機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムを以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(機密古紙のリサイクル方法)

0020

本発明を適用した機密古紙のリサイクル方法について、図1図5に基づいて説明する。

0021

図1の模式図及び図2の概略図に示すように、本発明を適用した機密古紙のリサイクル方法は、機密古紙排出事業者P1が排出した機密古紙11を、第一搬送工程ST1、機密古紙排出工程ST2、第二搬送工程ST3(特許請求の範囲における「搬送工程」の一例に対応する。)、機密古紙処理工程ST4及び再生紙製造工程ST5を経て、機密情報を漏洩させることなく処理し、白色度の高い再生紙にリサイクルする方法である。なお、以下の説明において、第一搬送工程ST1及び第二搬送工程ST3は、同一の搬送業者P2によって行われるとして説明するが、それぞれ異なる搬送業者によって実施されてもよい。
(第一搬送工程ST1)

0022

第一搬送工程ST1は、搬送業者P2が機密古紙排出事業者P1の機密古紙排出事業所O1に機密古紙収納紙箱12を搬送する工程である。以下、第一搬送工程ST1について、図3のフローチャートに基づいて説明する。

0023

第一搬送工程ST1において、まず、ステップst101で、機密古紙排出事業者P1が搬送業者P2に機密古紙収納紙箱12の発注を行う。次に、ステップst102で、搬送業者P2が発注に応じて、機密古紙収納紙箱12にバーコード121(特許請求の範囲における「シンボル」の一例に対応する。)を取り付け、ステップst103で、バーコードリーダ13aを用いてバーコード121を読み取る。これにより、搬送業者P2が機密古紙排出事業者P1の機密古紙排出事業所O1に発送する機密古紙収納紙箱12を特定する固有情報が搬送業者P2の管理するパソコンに送信される。最後に、ステップst104で、搬送業者P2が機密古紙排出事業者P1の機密古紙排出事業所O1に、機密古紙収納紙箱12を搬送する。
(機密古紙11)

0024

機密古紙11は、例えば、顧客情報商品仕様会議内容等の機密情報を書面に記録したものである。一般的に、ビジネスの場における書面にはコピー用紙が用いられるため、機密古紙11の白色度は70%程度であることが想定される。
(機密古紙収納紙箱12)

0025

機密古紙収納紙箱12は、白色度が50%以上の紙を用いて製造される箱である。例えば、古紙が脱墨又は漂白等の処理がなされ、JIS P 8220(1998)に準拠した方法で離解したパルプをJIS P 8222(1998)に準拠した方法で調整した手抄き紙のJIS P 8148(2001)に基づく白色度が50%以上、好適には80%以上、更に好適には85%以上のパルプ及び/又はクラフトパルプで、JIS P 8120(1998)に規定する紙、板紙及びパルプ−繊維組成試験方法に準ずるC染色法による呈色表に基づいて測定した機械パルプの繊維配合率が3〜30質量%、好ましくは10〜30質量%の原料パルプが抄紙されてなる多層抄き板紙を用いて製造される。

0026

機密古紙収納紙箱12は、一定量の機密古紙11を収納し、後述する第二搬送工程ST3の過程で破損しない程度の強度があればよく、形状や大きさは限定されない。なお、本実施の形態において、基本的に、機密古紙収納紙箱12に機密古紙11以外ものが収納されることは想定していないが、例えば、ホチキスの芯やプラスチック製のファイル等の紙以外のものであれば、後述する機密古紙処理工程ST4で、機密古紙収納紙箱12と、機密古紙収納紙箱12に収納されたものとを溶解する過程やその後の精選工程で除去することが可能である。

0027

また、茶色の封筒のような未漂白のパルプや、染色されたパルプを用いた紙は、禁忌品として収納されないことが好ましいが、後述する再生紙製造工程ST5において再生紙を製造する際に、これらの含有率が全体の20%未満であれば無視することができる(再生紙の品質に影響しない)。なお、以下の説明において、機密古紙収納紙箱12には機密古紙11のみが収納されるものとして説明を行う。
(白色度)

0028

白色度とは、JIS P 8148(2001)で定められる紙のISO白色度拡散青色光反射率)を指し、同一条件下において、完全拡散反射面によって反射された放射に対し、物体によって反射された放射の比率百分率で表した値で紙の白さの程度を定義したものである。
(バーコ−ド121)

0029

前述のとおり、バーコード121は、特許請求の範囲における「シンボル」の一例に対応するものである。本発明に於いては、シンボルとしてバーコードを例に挙げ説明するが、シンボルには、一次元コード二次元コードに加え、これらを組み合わせた合成シンボルも含む。一次元コードは、バーコードや一次元シンボル等とも呼ばれ、Code39やCode128等が挙げられる。二次元コードも同様に二次元バーコード二次元シンボル等とも呼ばれ、QRコード登録商標)、マイクロQRコードデータマトリクス(DataMatrix)、ベリコード(VeriCode)、アズテックコード(AztecCode)、PDF417、MicroPDF417、マキシコード(MaxiCode)などがある。また合成シンボルには、一次元コードと二次元コードが混在するGS1合成シンボルなどがある。GS1合成シンボルはベースになる一次元コードとしてEAN/UPC(EAN-13、EAN-8、UPC-A、UPC-E)、GS1-128及びGS1データバー三種が利用できる。更に、近年多用されているリーダライタと非接触で交信して、情報記憶、表示に使用する非接触型ICタグ利用可能である。
(機密古紙排出工程ST2)

0030

機密古紙排出工程ST2は、第一搬送工程ST1において、機密古紙排出事業所O1に搬送された機密古紙収納紙箱12に、機密古紙排出事業者P1が機密古紙11を収納する工程である。例えば、機密古紙収納紙箱12に収納した機密古紙11が一定量に達した場合に、機密古紙排出事業者P1が機密古紙収納紙箱12をテープシール等を用いて封をする。これにより、機密古紙11を外部から視認できない状態となる。
(第二搬送工程ST3)

0031

第二搬送工程ST3は、機密古紙排出工程ST2にて機密古紙排出事業者P1が封をした機密古紙収納紙箱12及び機密古紙収納紙箱12に収納された機密古紙11を機密古紙排出事業所O1から機密古紙処理事業所O2に搬送する工程である。以下、第二搬送工程ST3について、図4のフローチャートに基づいて説明する。

0032

第二搬送工程ST3において、まず、ステップst301で、機密古紙排出事業者P1が搬送業者P2に機密古紙収納紙箱12の搬送を依頼する。該依頼を受けた搬送業者P2は、機密古紙排出事業所O1に向かう。次にステップst302で、搬送業者P2は、バーコードリーダ13aを用いて搬送する機密古紙収納紙箱12に取り付けられたバーコード121を読み取る。これにより、搬送業者P2が機密古紙処理事業者P3の機密古紙処理事業所O2に搬送する機密古紙収納紙箱12を特定する固有情報が搬送業者P2の管理するパソコンに送信される。送信された情報は、メールシステムによって機密古紙処理事業者P3の管理するパソコンに送信される。次いで、ステップst303で、ステップst302にて送信された固有情報に基づき搬送業者P2のハンディプリンタから搬送業者名、機密古紙収納紙箱12を回収した日時、回収した機密古紙収納紙箱12の個数等が記載された受領書発行され、機密古紙排出事業者P1に渡された後、ステップst304で、搬送業者P2が、回収した機密古紙収納紙箱12及び機密古紙収納紙箱12に収納された機密古紙11を機密古紙処理事業者P3の機密古紙処理事業所O2に搬送する。
(機密古紙処理工程ST4)

0033

機密古紙処理工程ST4は、第二搬送工程ST3にて搬送業者P2が回収し、機密古紙処理事業者P3の機密古紙処理事業所O2に搬送した機密古紙収納紙箱12及び機密古紙収納紙箱12に収納された機密古紙11を溶解し、パルプ化する工程である。以下、機密古紙処理工程ST4について、図5のフローチャートに基づいて説明する。

0034

機密古紙処理工程ST4において、まず、ステップst401で、機密古紙処理事業者P3はバーコードリーダ13bを用いて、搬送された機密古紙収納紙箱12に取り付けられたバーコード121を読み取る。これにより、機密古紙収納紙箱12の固有情報が機密古紙処理事業者P3の管理するパソコンに送信され、搬送業者P2が機密古紙排出事業者者P1より回収した機密古紙収納紙箱12と一致するか否かが確認される。一致した場合、ステップst402に進み、一致しない場合は再度確認作業を行う。次いで、ステップst402で、機密古紙11を機密古紙収納紙箱12と共に溶解し、パルプ化する。ここで、機密古紙11の回収に白色度の高い機密古紙収納紙箱12が用いられていることにより、ステップst402において白色度を高めるような漂白処理を行う必要がなく、ライフサイクルアセスメントが優れたリサイクルが可能となる。最後に、ステップst403で、搬送業者名、溶解した日時、溶解した機密古紙収納紙箱12の個数等が記載された溶解証明書を発行し、機密古紙排出事業者P1に郵送する。なお、以上の説明では、バーコード121を用いたトレーシングによって機密古紙収納紙箱12の管理を行っているが、その他のシンボルを用いたトレーシングを行ってもよい。また、機密古紙排出事業者P1が直接監視できるようにしてもよい。

0035

このように、本発明を適用した機密古紙のリサイクルシステムは、機密古紙排出工程ST2で機密古紙収納紙箱12の封をしてから、機密古紙処理工程ST4で機密古紙11を機密古紙収納紙箱12と共に溶解し、パルプ化するまでの間、機密古紙収納紙箱12を開封することが無いため、機密情報を漏洩させることなく、機密古紙を処理することができる。
(再生紙製造工程ST5)

0036

再生紙製造工程ST5は、再生紙製造事業者P4が機密古紙処理事業所O2に隣接する再生紙製造事業所O3にて、機密古紙処理工程ST4にて製造されたパルプを主原料とし、必要に応じて漂白パルプ等の白色度調整用のパルプを混在させながら、白色度の高い再生紙を製造する工程である。白色度が高い(70%程度)ことが想定される機密古紙11と白色度が高い機密古紙収納紙箱12からなるパルプを主原料とするため、別途、白色度を高めるような工程を経ることなく、粗選工程、精選工程、必要に応じ脱墨工程を経て白色度の高い再生紙を製造することが可能である。すなわち、利用価値の高い状態(エントロピーが小さい状態)で資源を回収することができ、回収資源に近い状態の製品(エントロピーの増加が少ない)を製造することができるので、環境負荷が少なく、リサイクル効率の良い(ライフサイクルアセスメントが優れている)リサイクルを実現できる。

0037

なお、再生紙製造事業所O3は機密古紙処理事業所O2に隣接している必要はなく、機密古紙処理工程ST4にて製造されたパルプを搬送業者P2が機密古紙処理事業所O2から再生紙製造事業所O3に搬送するようにしてもよい。また、本発明を適用した機密古紙のリサイクル方法の第二搬送工程ST3及び機密古紙処理工程ST4において、機密古紙11が収納された機密古紙収納紙箱12を、監視カメラ等を用いて撮像し、監視記録できるようにしてもよい。さらに、この監視記録下においては、搬送業者P2又は機密古紙処理事業者P3によって、機密古紙11が収納される機密古紙収納紙箱12を一時的に保管することも可能である。
(機密古紙のリサイクルシステム)

0038

本発明を適用した機密古紙のリサイクルシステムについて、図6及び図7の模式図に基づいて説明する。

0039

本発明を適用した機密古紙のリサイクルシステムは、前述の機密古紙のリサイクル方法における搬送業者P2、機密古紙処理事業者P3、再生紙製造事業者P4を一元管理することでシステム化したものであって、第一搬送工程ST1に対応する第一搬送手段W1、機密古紙搬出工程ST2に対応する機密古紙搬出手段W2、第二搬送工程ST3に対応する第二搬送手段W3(特許請求の範囲における「搬送手段」の一例に対応する。)、機密古紙処理工程ST4に対応する機密古紙処理手段W4及び再生紙製造工程ST5に対応する再生紙製造手段W5を備える。これにより、機密古紙のリサイクル方法と同様に、機密情報を漏洩させることない機密古紙の効率的な処理と、白色度を高めるための漂白処理を介さない白色度の高い再生紙の製造が可能である。

0040

また、例えば、図6に示すように、再生紙製造手段W5においてコピー用紙を製造、機密古紙排出事業者P1に供給することで、該コピー用紙が機密情報の記録媒体として利用され、機密古紙11となれば、機密古紙11のリサイクルループを構成する機密古紙のリサイクルシステムとなる。さらにまた、図7に示すように、再生紙製造手段W5において製造された再生紙を用いて機密古紙収納紙箱12を製造すれば、機密古紙11のリサイクルループを構成する機密古紙のリサイクルシステムとなる。このようにリサイクルシステム内で、機密古紙11のリサイクルループが構成されることで、より効率的なリサイクルが可能となり、環境問題への取り組みに寄与することができる。

0041

以上説明したように、本実施形態に係る機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムは、(1)機密情報を漏洩させることのない機密古紙の効率的な処理と、(2)白色度を高めるための漂白処理を介さない白色度の高い再生紙の製造が可能である。また、利用価値の高い状態で資源を回収することができ、回収資源に近い状態の製品を製造することができるので、(3)環境負荷が少なく、リサイクル効率の良いリサイクルを実現できる。

0042

さらに、(4)本実施形態によって製造されたパルプを用いて製造する再生紙の態様を適宜変更することで、より効率的な機密古紙のリサイクルを実現することも可能である。

0043

本発明に係る機密古紙のリサイクル方法及び機密古紙のリサイクルシステムは、環境負荷を少なくし、リサイクル効率を高めた機密古紙のリサイクルを行う用途に適用できる。

0044

11…機密古紙
12…機密古紙収納紙箱;121…バーコード
13a、13b…バーコードリーダ
ST1…第一搬送工程
ST2…機密古紙排出工程
ST3…第二搬送工程
ST4…機密古紙処理工程
ST5…再生紙製造工程
P1…機密古紙排出事業者
P2…搬送業者
P3…機密古紙処理事業者
P4…再生紙製造事業者
O1…機密古紙排出事業所
O2…機密古紙処理事業所
O3…再生紙製造事業所

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