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技術 噛合チェーン及び可動体移動装置

出願人 株式会社椿本チエイン
発明者 新田宏之中原隆
出願日 2018年8月7日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-148485
公開日 2020年2月13日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-024002
状態 特許登録済
技術分野 伝動装置 プラットフォームとその他の持ち上げ ベルト・チェーン
主要キーワード ジョイントリンク 規制端面 チェーン部材 剛体構造 各連結ピン リンクプレート同士 噛合面 座屈荷重
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月13日)のものです。
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図面 (12)

課題

チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる噛合チェーン及び可動体移動装置を提供する。

解決手段

噛合チェーンは、一対のチェーン部材を有し、チェーン部材同士が進行方向Z1に移動することで噛み合って一体化し、退行方向Z2に移動することで噛み外れる。チェーン部材は複数のリンクプレート22,30が一対のピン孔21,29において連結ピン23によって回動自在に連結され、リンクプレート22,30は噛合面25,32と係合面27,34とを有し、チェーン部材同士が噛み合った状態では、チェーン部材同士が噛合面25,32において噛合するとともに係合面27,34において係合する。係合面27,34には互いに係合面27,34において係合したリンクプレート22,30同士の係合面27,34の延びる方向における位置ずれを抑制する凹凸面が設けられている。

概要

背景

従来、この種の可動体移動装置として、例えば特許文献1に示す噛合チェーン式進退作動装置が知られている。このような噛合チェーン式進退作動装置では、進退移動可能な一対の噛合チェーンチェーン部材)が進行方向への移動に伴い相互に噛み合って一体化する一方で退行方向への移動に伴い相互に噛み外れ分岐することにより昇降テーブル昇降されるようになっている。

こうした噛合チェーンは、それぞれ一対のピン孔を有したリンクプレートが、屈曲可能に連結ピンにより一対のピン孔においてチェーン長手方向に多数連結された構成になっている。リンクプレートは、進退移動方向における一方側にS字状に湾曲した平坦フック状噛合端面噛合面)を有するとともに他方側に進退移動方向に対して斜めに交差する方向に直線状に延びる平坦な座屈規制端面係合面)を有している。

概要

チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる噛合チェーン及び可動体移動装置を提供する。噛合チェーンは、一対のチェーン部材を有し、チェーン部材同士が進行方向Z1に移動することで噛み合って一体化し、退行方向Z2に移動することで噛み外れる。チェーン部材は複数のリンクプレート22,30が一対のピン孔21,29において連結ピン23によって回動自在に連結され、リンクプレート22,30は噛合面25,32と係合面27,34とを有し、チェーン部材同士が噛み合った状態では、チェーン部材同士が噛合面25,32において噛合するとともに係合面27,34において係合する。係合面27,34には互いに係合面27,34において係合したリンクプレート22,30同士の係合面27,34の延びる方向における位置ずれを抑制する凹凸面が設けられている。

目的

その目的は、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる噛合チェーン及び可動体移動装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなす前記チェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れ分岐する噛合チェーンであって、前記チェーン部材は、進退移動方向に並ぶ一対のピン孔を有した複数のリンクプレートが一対の前記ピン孔において直列連結ピンによって回動自在に連結され、前記リンクプレートは、前記進退移動方向における一方側に噛合面を有するとともに他方側に前記連結ピンと直交する方向に延びる係合面を有し、前記チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態では、前記チェーン部材同士が、それらの前記リンクプレートの前記噛合面において噛合するとともにそれらの前記リンクプレートの前記係合面において係合し、前記係合面には、互いに前記係合面において係合した前記リンクプレート同士の前記係合面の延びる方向における位置ずれを抑制する凹凸面が設けられていることを特徴とする噛合チェーン。

請求項2

前記凹凸面は、曲面であることを特徴とする請求項1に記載の噛合チェーン。

請求項3

対をなす前記チェーン部材のうち、一方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第1リンクプレートとされ、他方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第2リンクプレートとされ、前記第1リンクプレートの前記係合面は第1係合面とされ、前記第2リンクプレートの前記係合面は第2係合面とされ、前記第1係合面には、前記第1係合面に沿って延びる係合凹部が設けられ、前記第2係合面には、前記第1係合面と前記第2係合面とが係合した場合に前記係合凹部と嵌合される係合凸部が前記第2係合面に沿って延びるように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噛合チェーン。

請求項4

対をなす前記チェーン部材のうち、一方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第1リンクプレートとされ、他方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第2リンクプレートとされ、前記第1リンクプレートの前記噛合面は第1噛合面とされ、前記第2リンクプレートの前記噛合面は第2噛合面とされ、前記第1噛合面には、前記第1噛合面に沿って延びる噛合凸部が設けられ、前記第2噛合面には、前記第1噛合面と前記第2噛合面とが噛合した場合に前記噛合凸部と嵌合される噛合凹部が前記第2噛合面に沿って延びるように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の噛合チェーン。

請求項5

請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の噛合チェーンと、前記噛合チェーンに連結されて前記噛合チェーンとともに前記噛合チェーンの進退移動方向へ移動可能な可動体とを備えた可動体移動装置

技術分野

0001

本発明は、噛合チェーン及び当該噛合チェーンを用いて可動体を移動させる可動体移動装置に関する。

背景技術

0002

従来、この種の可動体移動装置として、例えば特許文献1に示す噛合チェーン式進退作動装置が知られている。このような噛合チェーン式進退作動装置では、進退移動可能な一対の噛合チェーン(チェーン部材)が進行方向への移動に伴い相互に噛み合って一体化する一方で退行方向への移動に伴い相互に噛み外れ分岐することにより昇降テーブル昇降されるようになっている。

0003

こうした噛合チェーンは、それぞれ一対のピン孔を有したリンクプレートが、屈曲可能に連結ピンにより一対のピン孔においてチェーン長手方向に多数連結された構成になっている。リンクプレートは、進退移動方向における一方側にS字状に湾曲した平坦フック状噛合端面噛合面)を有するとともに他方側に進退移動方向に対して斜めに交差する方向に直線状に延びる平坦な座屈規制端面係合面)を有している。

先行技術

0004

特開2012−237406号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、上述のような噛合チェーン式進退作動装置において、一対の噛合チェーンが進行方向への移動に伴い相互に噛み合って一体化した状態では、一対の噛合チェーンのうち一方側の噛合チェーンのリンクプレートの座屈規制端面と、当該リンクプレートと隣り合う他方側の噛合チェーンのリンクプレートの座屈規制端面とが当接する。

0006

そして、一体化した状態の一対の噛合チェーンに対して進退移動方向の高い圧縮荷重が作用した場合には、リンクプレートの座屈規制端面が平坦であるため、座屈規制端面において互いに当接した隣り合う2つのリンクプレート同士が互いの座屈規制端面に沿って滑ることによって一体化した状態の一対の噛合チェーンが座屈するおそれがある。このため、一体化した状態の一対の噛合チェーンの座屈荷重を向上する上では改善の余地を残すものとなっている。

0007

本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされた。その目的は、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる噛合チェーン及び可動体移動装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する噛合チェーンは、進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなす前記チェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンであって、前記チェーン部材は、進退移動方向に並ぶ一対のピン孔を有した複数のリンクプレートが一対の前記ピン孔において直列に連結ピンによって回動自在に連結され、前記リンクプレートは、前記進退移動方向における一方側に噛合面を有するとともに他方側に前記連結ピンと直交する方向に延びる係合面を有し、前記チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態では、前記チェーン部材同士が、それらの前記リンクプレートの前記噛合面において噛合するとともにそれらの前記リンクプレートの前記係合面において係合し、前記係合面には、互いに前記係合面において係合した前記リンクプレート同士の前記係合面の延びる方向における位置ずれを抑制する凹凸面が設けられていることを要旨とする。

0009

この構成によれば、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態では、それぞれのリンクプレートの係合面に設けられた凹凸面同士が嵌合する。このため、係合面において係合したリンクプレート同士の係合面の延びる方向における位置ずれが抑制されるので、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる。

0010

上記噛合チェーンにおいて、前記凹凸面は、曲面であることが好ましい。
この構成によれば、チェーン部材同士が噛み合って一体化される際に、それぞれのリンクプレートの係合面に設けられた凹凸面同士を円滑に嵌合させることができる。

0011

上記噛合チェーンにおいて、対をなす前記チェーン部材のうち、一方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第1リンクプレートとされ、他方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第2リンクプレートとされ、前記第1リンクプレートの前記係合面は第1係合面とされ、前記第2リンクプレートの前記係合面は第2係合面とされ、前記第1係合面には、前記第1係合面に沿って延びる係合凹部が設けられ、前記第2係合面には、前記第1係合面と前記第2係合面とが係合した場合に前記係合凹部と嵌合される係合凸部が前記第2係合面に沿って延びるように設けられていることが好ましい。

0012

この構成によれば、チェーン部材同士が第1リンクプレートの第1係合面及び第2リンクプレートの第2係合面において係合した状態では、係合凸部と係合凹部とが嵌合する。このため、連結ピンの延びる方向における第1リンクプレートと第2リンクプレートとの位置ずれが抑制されるので、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重をより一層向上することができる。

0013

上記噛合チェーンにおいて、対をなす前記チェーン部材のうち、一方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第1リンクプレートとされ、他方の前記チェーン部材の前記リンクプレートは第2リンクプレートとされ、前記第1リンクプレートの前記噛合面は第1噛合面とされ、前記第2リンクプレートの前記噛合面は第2噛合面とされ、前記第1噛合面には、前記第1噛合面に沿って延びる噛合凸部が設けられ、前記第2噛合面には、前記第1噛合面と前記第2噛合面とが噛合した場合に前記噛合凸部と嵌合される噛合凹部が前記第2噛合面に沿って延びるように設けられていることが好ましい。

0014

この構成によれば、チェーン部材同士が第1リンクプレートの第1噛合面及び第2リンクプレートの第2噛合面において噛合した状態では、噛合凸部と噛合凹部とが嵌合する。このため、連結ピンの延びる方向における第1リンクプレートと第2リンクプレートとの位置ずれが抑制されるので、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重をより一層向上することができる。

0015

上記課題を解決する可動体移動装置は、上記構成の噛合チェーンと、前記噛合チェーンに連結されて前記噛合チェーンとともに前記噛合チェーンの進退移動方向へ移動可能な可動体とを備えたことを要旨とする。

0016

この構成によれば、上記噛合チェーンと同様の作用効果を得ることができる。

発明の効果

0017

本発明によれば、チェーン部材同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる。

図面の簡単な説明

0018

一実施形態の可動体移動装置において、噛合チェーンが進行方向へ移動したときの状態を示す正面図。
可動体移動装置において、噛合チェーンが退行方向へ移動したときの状態を示す正面図。
可動体移動装置を構成する噛合チェーンの一部を示す斜視図。
第1リンクプレートの斜視図。
第2リンクプレートの斜視図。
第1リンクプレートの第1係合面と第2リンクプレートの第2係合面とが係合したときの状態を示す斜視図。
第1リンクプレートの第1噛合面と第2リンクプレートの第2噛合面とが噛合したときの状態を示す斜視図。
変更例のリンクプレートの斜視図。
変更例のリンクプレートの係合面同士が係合したときの状態を示す斜視図。
変更例の第1リンクプレートを示す斜視図。
変更例の第2リンクプレートを示す斜視図。

実施例

0019

以下、可動体移動装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、可動体移動装置11は、互いに噛合可能な一対のチェーン部材12A,12Bを有するとともにその長手方向に沿って進退移動可能な噛合チェーン12と、噛合チェーン12の基端側に固定状態で配置される収容部13と、噛合チェーン12の先端側の端部にジョイントリンク14を介して連結された可動体15とを備えている。

0020

なお、以下の記載では、可動体15を移動させる際の噛合チェーン12の進退移動方向をZとする。この場合、噛合チェーン12の進行方向(図1では上方向)をZ1とし、噛合チェーン12の退行方向(図1では下方向)をZ2とする。また、進退移動方向Zと直交する方向のうち、対をなすチェーン部材12A,12B同士が相互に噛み合って一体化した噛合状態にある噛合チェーン12が退行方向Z2への移動に伴いチェーン部材12A,12B同士を相互に噛み外れさせて分岐させる方向を分岐方向X(図1では左右方向)とする。さらに、進退移動方向Z及び分岐方向Xの両方と直交する方向を前後方向Y(図1では紙面と直交する方向)とする。そして、図1及び図2では、収容部13の外装の図示を省略して、収容部13の内部構成を図示している。

0021

図1に示すように、収容部13は、噛合チェーン12を収容可能に構成されている。収容部13内における分岐方向Xの中央部には、前後方向Yに延びる軸線を中心に正逆両方向に回転可能なスプロケット16が片方のチェーン部材12B(噛合チェーン12)と噛み合うように設けられている。スプロケット16は、図示しないモーターによって正逆両方向に回転駆動される。そして、このスプロケット16の回転駆動に伴って噛合チェーン12は進退移動方向Zに沿って進退移動する。

0022

さらに、収容部13は、前後方向Yにおいて外装(図示略)と略同一の矩形状をなす誘導板17を備えている。誘導板17の内側面には、噛合状態から分岐した一対のチェーン部材12A,12Bが渦巻きながら移動するように、一対のチェーン部材12A,12Bを誘導可能な渦巻状の部分を有する一対の誘導溝18が図1においてほぼ左右対称となるように設けられている。

0023

また、収容部13において、外装(図示略)の内側面には、誘導板17の一対の誘導溝18と対応するように一対の誘導溝18が設けられている。したがって、収容部13の前後方向Yにおける両内側面には、一対の誘導溝18同士がそれぞれ対向するように設けられている。なお、収容部13における進行方向Z1側の面における分岐方向Xのほぼ中央部には、噛合チェーン12を通すための開口部19が形成されている。

0024

図2図4に示すように、本実施形態において、噛合チェーン12を構成するチェーン部材12Aには、一列のチェーン部材が採用されている。チェーン部材12Aは、進退移動方向Zに並ぶ一対の円形状のピン孔21を有した複数のリンクプレートとしての第1リンクプレート22と、複数の第1リンクプレート22を一対のピン孔21において直列に回動自在に連結する円柱状の連結ピン23とを有している。

0025

チェーン部材12Aを構成する複数の第1リンクプレート22は、2つずつ前後方向Yで対向配置されてそれぞれ対をなすように配置されている。複数対の第1リンクプレート22は、比較的間隔の狭い対をなす第1リンクプレート22と、比較的間隔の広い対をなす第1リンクプレート22とを含んでいる。

0026

そして、チェーン部材12Aは、比較的間隔の狭い一対の第1リンクプレート22と、比較的間隔の広い一対の第1リンクプレート22とを、それぞれの片方のピン孔21同士が前後方向Yで重なるように長手方向に交互に複数配置した状態で、前後方向Yで重なり合ったピン孔21同士にそれぞれ連結ピン23を嵌合させることによって組み立てられる。

0027

この場合、比較的間隔の広い対をなす第1リンクプレート22、すなわち前後方向Yにおける外側に位置する対をなす第1リンクプレート22のピン孔21には、連結ピン23が回転不能に嵌合されている。一方、比較的間隔の狭い対をなす第1リンクプレート22、すなわち前後方向Yにおける内側に位置する対をなす第1リンクプレート22のピン孔21には、連結ピン23が回転可能に嵌合されている。

0028

連結ピン23の両端部は、前後方向Yにおいて外側に位置する対をなす第1リンクプレート22よりも外側に突出している。そして、チェーン部材12Aが収容部13内に収容される際には、それらの連結ピン23の両端部が収容部13内にて前後方向Yで対向するそれぞれの一対の誘導溝18に摺動可能に挿入される。すなわち、チェーン部材12Aが収容部13内に収容される際には、各連結ピン23の一端部が収容部13の誘導板17に設けられた誘導溝18に挿入され、各連結ピン23の他端部が収容部13の外装(図示略)の内側面に設けられた誘導溝18に挿入される。

0029

第1リンクプレート22は、進行方向Z1側の端部に、略U字状に切り欠かれてなる切欠凹部24を有している。切欠凹部24の底面は、第1リンクプレート22の輪郭を形成する端面の一部を構成し、噛合面としての第1噛合面25とされている。第1噛合面25における前後方向Y(第1リンクプレート22の厚さ方向)の中央部には、第1噛合面25の長手方向に沿って延びる噛合凸部26が形成されている。

0030

第1リンクプレート22は、退行方向Z2側の端部に、進退移動方向Zに対して斜めに交差するように延びる係合面としての第1係合面27を有している。第1係合面27は、連結ピン23の延びる方向である前後方向Yと直交する方向に延びている。第1係合面27は、第1リンクプレート22の輪郭を形成する端面の一部を構成し、且つ凹凸面としての波形の曲面によって構成されている。第1係合面27における前後方向Y(第1リンクプレート22の厚さ方向)の中央部には、第1係合面27の長手方向に沿って延びる係合凹部28が形成されている。係合凹部28の底面は、第1係合面27に合わせた波形の曲面によって構成されている。

0031

図2図3及び図5に示すように、本実施形態において、噛合チェーン12を構成するチェーン部材12Bには、チェーン部材12Aと同様に一列のチェーン部材が採用されている。チェーン部材12Bは、進退移動方向Zに並ぶ一対の円形状のピン孔29を有した複数のリンクプレートとしての第2リンクプレート30と、複数の第2リンクプレート30を一対のピン孔29において直列に回動自在に連結する円柱状の連結ピン23とを有している。

0032

チェーン部材12Bを構成する複数の第2リンクプレート30は、2つずつ前後方向Yで対向配置されてそれぞれ対をなすように配置されている。複数対の第2リンクプレート30は、比較的間隔の狭い対をなす第2リンクプレート30と、比較的間隔の広い対をなす第2リンクプレート30とを含んでいる。

0033

そして、チェーン部材12Bは、比較的間隔の狭い一対の第2リンクプレート30と、比較的間隔の広い一対の第2リンクプレート30とを、それぞれの片方のピン孔29同士が前後方向Yで重なるように長手方向に交互に複数配置した状態で、前後方向Yで重なり合ったピン孔29同士にそれぞれ連結ピン23を嵌合させることによって組み立てられる。

0034

この場合、比較的間隔の広い対をなす第2リンクプレート30、すなわち前後方向Yにおける外側に位置する対をなす第2リンクプレート30のピン孔29には、連結ピン23が回転不能に嵌合されている。一方、比較的間隔の狭い対をなす第2リンクプレート30、すなわち前後方向Yにおける内側に位置する対をなす第2リンクプレート30のピン孔29には、連結ピン23が回転可能に嵌合されている。

0035

連結ピン23の両端部は、前後方向Yにおいて外側に位置する対をなす第2リンクプレート30よりも外側に突出している。そして、チェーン部材12Bが収容部13内に収容される際には、それらの連結ピン23の両端部が収容部13内にて前後方向Yで対向するそれぞれの一対の誘導溝18に摺動可能に挿入される。すなわち、チェーン部材12Bが収容部13内に収容される際には、各連結ピン23の一端部が収容部13の誘導板17に設けられた誘導溝18に挿入され、各連結ピン23の他端部が収容部13の外装(図示略)の内側面に設けられた誘導溝18に挿入される。

0036

第2リンクプレート30は、退行方向Z2側の端部に、略U字状に切り欠かれてなる切欠凹部31を有している。切欠凹部31の底面は、第2リンクプレート30の輪郭を形成する端面の一部を構成し、噛合面としての第2噛合面32とされている。第2噛合面32における前後方向Y(第2リンクプレート30の厚さ方向)の中央部には、第2噛合面32の長手方向に沿って延びる噛合凹部33が形成されている。噛合凹部33は、第2リンクプレート30の第2噛合面32と第1リンクプレート22の第1噛合面25とが噛合した場合に、噛合凸部26と嵌合する。

0037

第2リンクプレート30は、進行方向Z1側の端部に、進退移動方向Zに対して斜めに交差するように延びる係合面としての第2係合面34を有している。第2係合面34は、連結ピン23の延びる方向である前後方向Yと直交する方向に延びている。第2係合面34は、第2リンクプレート30の輪郭を形成する端面の一部を構成し、且つ凹凸面としての波形の曲面によって構成されている。

0038

第2係合面34における前後方向Y(第2リンクプレート30の厚さ方向)の中央部には、第2係合面34の長手方向に沿って延びる係合凸部35が形成されている。係合凸部35は、第2リンクプレート30の第2係合面34と第1リンクプレート22の第1係合面27とが係合した場合に、係合凹部28と嵌合する。係合凸部35の先端面は、第2係合面34に合わせた波形の曲面によって構成されている。

0039

そして、図1に示すように、噛合チェーン12は、一対のチェーン部材12A,12Bの進行方向Z1への移動に伴って一対のチェーン部材12A,12B間で対応する複数の第1リンクプレート22及び複数の第2リンクプレート30が相互に噛み合うことで直棒状に一体化した剛体構造の噛合状態となる。

0040

一対のチェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化された状態では、一対のチェーン部材12A,12B同士が、それらの第1リンクプレート22の第1噛合面25及び第2リンクプレート30の第2噛合面32において噛合するとともに、それらの第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34において係合する。

0041

この場合、第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34は、互いに嵌合可能な凹凸面である波形の曲面によって構成されている。このため、第1リンクプレート22の第1係合面27と第2リンクプレート30の第2係合面34とが係合した場合には、第1係合面27と第2係合面34とが凹凸嵌合することで、第1係合面27及び第2係合面34の延びる方向における第1リンクプレート22と第2リンクプレート30との位置ずれが抑制される。

0042

一方、図2に示すように、噛合チェーン12は、一対のチェーン部材12A,12B同士が噛合した噛合状態から一対のチェーン部材12A,12Bの退行方向Z2への移動に伴って一対のチェーン部材12A,12B同士が相互に噛み外れることで分岐方向Xに分岐されてそれらの大部分が収容部13内に収容される。

0043

なお、一対のチェーン部材12A,12Bにおいて、互いに噛合する前後方向Yの外側に位置する対をなす第1リンクプレート22及び対をなす第2リンクプレート30と、互いに噛合する前後方向Yの内側に位置する対をなす第1リンクプレート22及び対をなす第2リンクプレート30とは、進退移動方向Zに並ぶ連結ピン23の1ピッチ分だけ位置がずれている。

0044

また、図1及び図2に示すように、噛合チェーン12は、長手方向における進行方向Z1側の端部が可動体15に連結されている。可動体15には、各種の機能部材(例えば、昇降テーブルやクレーンなど)が取り付けられるようになっている。そして、噛合チェーン12の進退移動に伴って可動体15が進退移動方向Zへ移動すると、可動体15に取り付けられた機能部材も可動体15と一緒に進退移動方向Zへ移動する。

0045

次に、可動体移動装置11において、一対のチェーン部材12A,12Bの進行方向Z1への移動に伴ってこれらが相互に噛み合って一体化することで、噛合チェーン12が直棒状の噛合状態になるときの作用を説明する。

0046

さて、一対のチェーン部材12A,12Bを噛合させて噛合チェーン12を噛合状態とする場合には、まず、スプロケット16を図2において時計方向に回転駆動させる。すると、一対のチェーン部材12A,12Bは、一対の誘導溝18により連結ピン23においてそれぞれガイドされながら進行方向Z1へ移動する。

0047

これにより、一対のチェーン部材12A,12Bにおける互いに対応する第1リンクプレート22の第1噛合面25と第2リンクプレート30の第2噛合面32とが順次に噛合するとともに第1リンクプレート22の第1係合面27と第2リンクプレート30の第2係合面34とが順次に係合し、図1に示すように、噛合チェーン12が噛合状態となる。

0048

このとき、図6に示すように、第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34は、互いに嵌合可能な凹凸面である波形の曲面によって構成されている。このため、第1係合面27と第2係合面34とが係合した場合には、第1係合面27と第2係合面34とが凹凸嵌合することで、第1係合面27及び第2係合面34の延びる方向における第1リンクプレート22と第2リンクプレート30との位置ずれが抑制される。

0049

また、図6に示すように、第1係合面27と第2係合面34とが係合した場合には、第1係合面27に形成された係合凹部28と第2係合面34に形成された係合凸部35とが嵌合(すきま嵌め)する。加えて、図6及び図7に示すように、第1リンクプレート22の第1噛合面25と第2リンクプレート30の第2噛合面32とが噛合した場合には、第2噛合面32に形成された噛合凹部33と第1噛合面25に形成された噛合凸部26とが嵌合(すきま嵌め)する。したがって、これら係合凹部28と係合凸部35との嵌合と、噛合凹部33と噛合凸部26との嵌合とにより、前後方向Y(連結ピン23の延びる方向)における第1リンクプレート22と第2リンクプレート30との位置ずれが効果的に抑制される。

0050

よって、噛合チェーン12が直棒状の噛合状態となったときに噛合チェーン12に対して進退移動方向Zの圧縮荷重が作用した場合でも、第1係合面27と第2係合面34との嵌合と、係合凹部28と係合凸部35との嵌合と、噛合凹部33と噛合凸部26との嵌合とにより、噛合チェーン12の座屈荷重が向上し、噛合チェーン12が座屈し難くなる。

0051

以上詳述した実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
(1)噛合チェーン12において、チェーン部材12Aの第1リンクプレート22の第1係合面27及びチェーン部材12Bの第2リンクプレート30の第2係合面34には、第1係合面27と第2係合面34とが係合したリンクプレート22,30同士の係合面27,34の延びる方向における位置ずれを抑制する凹凸面が設けられている。この構成によれば、チェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化された状態では、リンクプレート22,30の係合面27,34に設けられた凹凸面同士が嵌合する。このため、係合面27,34において係合したリンクプレート22,30同士の係合面27,34の延びる方向における位置ずれを抑制できるので、チェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重を向上することができる。

0052

(2)噛合チェーン12において、係合面27,34に設けられた凹凸面は波形の曲面である。この構成によれば、チェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化される際に、それぞれのリンクプレート22,30の係合面27,34に設けられた凹凸面同士を円滑に嵌合させることができる。

0053

(3)噛合チェーン12において、チェーン部材12Aの第1リンクプレート22の第1係合面27には第1係合面27に沿って延びる係合凹部28が設けられ、チェーン部材12Bの第2リンクプレート30の第2係合面34には第1係合面27と第2係合面34とが係合した場合に係合凹部28と嵌合される係合凸部35が第2係合面34に沿って延びるように設けられている。この構成によれば、チェーン部材12A,12B同士が第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34において係合した状態では、係合凸部35と係合凹部28とが嵌合する。このため、連結ピン23の延びる方向となる前後方向Yにおける第1リンクプレート22と第2リンクプレート30との位置ずれを抑制できるので、チェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重の向上に寄与できる。

0054

(4)噛合チェーン12において、チェーン部材12Aの第1リンクプレート22の第1噛合面25には第1噛合面25に沿って延びる噛合凸部26が設けられ、チェーン部材12Bの第2リンクプレート30の第2噛合面32には第1噛合面25と第2噛合面32とが噛合した場合に噛合凸部26と嵌合される噛合凹部33が第2噛合面32に沿って延びるように設けられている。この構成によれば、チェーン部材12A,12B同士が第1リンクプレート22の第1噛合面25及び第2リンクプレート30の第2噛合面32において噛合した状態では、噛合凸部26と噛合凹部33とが嵌合する。このため、連結ピン23の延びる方向となる前後方向Yにおける第1リンクプレート22と第2リンクプレート30との位置ずれを抑制できるので、チェーン部材12A,12B同士が噛み合って一体化された状態での座屈荷重の向上に寄与できる。

0055

(変更例)
なお、上記実施形態は次のように変更してもよい。
・第1リンクプレート22及び第2リンクプレート30を、図8に示すリンクプレート40に変更してもよい。リンクプレート40は、第1リンクプレート22において噛合凸部26及び係合凹部28を省略して厚さを約半分にしたものであり、噛合面41及び係合面42を備えている。このようにすれば、図9に示すように、噛合チェーン12を構成するリンクプレートの種類をリンクプレート40のみの1種類にすることができるので、部品点数の削減に寄与できる。この場合、噛合チェーン12の噛合状態では隣り合うリンクプレート40の凹凸面としての波形の曲面によって構成された係合面42同士が嵌合するため、リンクプレート40同士の係合面42の延びる方向における位置ずれを抑制できる。したがって、噛合チェーン12の噛合状態での座屈荷重の向上に寄与できる。

0056

図10及び図11に示すように、第1リンクプレート22の第1係合面27の係合凹部28の底面及び第2リンクプレート30の第2係合面34の係合凸部35の先端面は、波形の曲面でなく平面にしてもよい。この場合、第1係合面27における係合凹部28を挟んだ両側の面のうちの一方と、第2係合面34における係合凸部35を挟んだ両側の面のうちの一方とを、互いに対応するように波形の曲面でなく平面にしてもよい。

0057

・第1リンクプレート22における噛合凸部26及び第2リンクプレート30における噛合凹部33は省略してもよい。
・第1リンクプレート22における係合凹部28及び第2リンクプレート30における係合凸部35は省略してもよい。

0058

・第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34に設けられる凹凸面は、必ずしも波形の曲面である必要はない。例えば、第1リンクプレート22の第1係合面27及び第2リンクプレート30の第2係合面34に設けられる凹凸面は、鋸歯状の面であってもよい。

0059

・噛合チェーン12は、連結ピン23が挿通されるローラを備えていてもよい。
・噛合チェーン12を構成するチェーン部材12A,12Bは二列以上のチェーン部材であってもよい。

0060

・噛合チェーン12は、二対以上のチェーン部材12A,12Bによって構成してもよい。
・複数対の第1リンクプレート22を連結ピン23及び連結ピン23が挿通される円筒状のブシュを介して直列に回転可能に連結することによってチェーン部材12Aを形成し、複数対の第2リンクプレート30を連結ピン23及び連結ピン23が挿通される円筒状のブシュを介して直列に回転可能に連結することによってチェーン部材12Bを形成するようにしてもよい。すなわち、噛合チェーン12は、所謂ブシュタイプのチェーンであってもよい。

0061

・可動体移動装置11は何れの向きに配置してもよい。例えば、進退移動方向Zが水平方向と一致するように可動体移動装置11を配置してもよいし、進退移動方向Zが水平方向と交差するように可動体移動装置11を配置してもよい。

0062

11…可動体移動装置、12…噛合チェーン、12A,12B…チェーン部材、15…可動体、22…リンクプレートとしての第1リンクプレート、30…リンクプレートとしての第2リンクプレート、21,29…ピン孔、23…連結ピン、25…噛合面としての第1噛合面、26…噛合凸部、27…係合面としての第1係合面、28…係合凹部、32…噛合面としての第2噛合面、33…噛合凹部、34…係合面としての第2係合面、35…係合凸部、40…リンクプレート、Z…進退移動方向、Z1…進行方向、Z2…退行方向。

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