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技術 止水板及びそれを用いた止水構造

出願人 有限会社トラッド
発明者 松本裕多
出願日 2018年8月6日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-148010
公開日 2020年2月13日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-023801
状態 未査定
技術分野 異常な外部の影響に耐えるための建築物 水門 特殊ウィング
主要キーワード 圧接係止 配向割合 入口両側 止水パネル 用固定具 ゲリラ豪雨 取付角 防水板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月13日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

緊急時に1人でも簡単に作業ができ、普段のメンテナンスも必要なく確実に止水ができ、事前金具取付の必要がなくどこにでも固定ができる止水板とそれを用いた止水構造を提供すること。

解決手段

弾性を有する平板状の止水板本体11と止水板本体11の両端に設けられる取付具とからなる止水板1を水の流入する方向に突出するように湾曲させた状態で、略L字形状剛性体である取付部を開口部左右の取付角部に沿わせて止水板本体11の弾性反発力で取付部を取付角部に圧接係止させた止水構造を提供する。

概要

背景

近年、ゲリラ豪雨巨大台風等の影響で低い土地での浸水が発生し、特に地下街地下駐車場地下鉄等の出入口から水が浸入すると、都市機能がマヒし甚大な被害が生じる。

これを防止するために、出入口で水の侵入遮断するための止水装置が種々使用されるが、従来は、止水板としてフレーム形状の枠に板を張り、厚みのあるパネルを緊急時に出入口部分に固定したり、格納しているものをレールで引き出したり、蝶番ヒンジ開閉する等して設置していた。

例えば、特許文献1では、建造物入口両側に溝を設けた柱を立て、この溝に弾性止水ゴムを設けた防水板を嵌めこんで、柱に防水板を圧接することで水の侵入を防ぐ構造であり、これによれば、防水板はアルミ製の中空構造で内部をステンレス板補強したもので、柱間を一枚で遮蔽するための大きな板材であり、多人数での作業が必要で、緊急時に迅速な対応がし難い。

特許文献2では、開口部両端の側壁止水パネル連結部材で連結され、通常は側壁部分に収納され、緊急時には止水パネルを引き出して中央部で固定し開口部を遮蔽する止水扉が得られことができる。これによれば、特許文献1の問題点が解消され一人でも簡単に作業ができるという利点がある。

しかし、この止水扉では構造が複雑になり常にメンテナンスをしなければ、故障によって緊急時に遮蔽できない場合もあり、さらに、止水パネルが中央で精度よく接合しなければ、接合部分から水が浸入するおそれもある。

特許文献3では、これらの問題点を解決し簡単に設置できるものであるが、開口部左右の取付角部には事前連結具が取り付ける必要があり、止水板を必要としない緊急時以外の場合も連結具を開口部に固定された状態で邪魔になると共に見栄えが悪く、例えば、コンビニエンスストア等の店舗のように開口部の大部分がガラスサッシで形成された入口の場合は取付自体が不可能となる。

概要

緊急時に1人でも簡単に作業ができ、普段のメンテナンスも必要なく確実に止水ができ、事前の金具取付の必要がなくどこにでも固定ができる止水板とそれを用いた止水構造を提供すること。弾性を有する平板状の止水板本体11と止水板本体11の両端に設けられる取付具とからなる止水板1を水の流入する方向に突出するように湾曲させた状態で、略L字形状剛性体である取付部を開口部左右の取付角部に沿わせて止水板本体11の弾性反発力で取付部を取付角部に圧接係止させた止水構造を提供する。

目的

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、緊急時に1人でも簡単に作業ができ、普段のメンテナンスも必要なく確実に止水ができ、事前の金具取付の必要がなくどこにでも固定ができる止水板とそれを用いた止水構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口部左右の取付角部に固定される止水板であって、弾性を有する平板状の止水板本体と止水板本体の両端に設けられる取付具とからなることを特徴とする止水板。

請求項2

取付具は取付角部に沿わせて係止される水平部と垂直部とからなる略L字形状剛性体であることを特徴とする請求項1に記載の止水板。

請求項3

水の流入する方向に突出するように止水板本体を湾曲させた状態で、取付部を開口部左右の取付角部に沿わせて止水板本体の弾性反発力で取付部を取付角部に圧接係止させることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の止水板を用いた止水構造

技術分野

0001

本発明は、水の流入方向に向かって湾曲させて開口部に固定する止水板及びそれを用いた止水構造に関するものである。

背景技術

0002

近年、ゲリラ豪雨巨大台風等の影響で低い土地での浸水が発生し、特に地下街地下駐車場地下鉄等の出入口から水が浸入すると、都市機能がマヒし甚大な被害が生じる。

0003

これを防止するために、出入口で水の侵入遮断するための止水装置が種々使用されるが、従来は、止水板としてフレーム形状の枠に板を張り、厚みのあるパネルを緊急時に出入口部分に固定したり、格納しているものをレールで引き出したり、蝶番ヒンジ開閉する等して設置していた。

0004

例えば、特許文献1では、建造物入口両側に溝を設けた柱を立て、この溝に弾性止水ゴムを設けた防水板を嵌めこんで、柱に防水板を圧接することで水の侵入を防ぐ構造であり、これによれば、防水板はアルミ製の中空構造で内部をステンレス板補強したもので、柱間を一枚で遮蔽するための大きな板材であり、多人数での作業が必要で、緊急時に迅速な対応がし難い。

0005

特許文献2では、開口部両端の側壁止水パネル連結部材で連結され、通常は側壁部分に収納され、緊急時には止水パネルを引き出して中央部で固定し開口部を遮蔽する止水扉が得られことができる。これによれば、特許文献1の問題点が解消され一人でも簡単に作業ができるという利点がある。

0006

しかし、この止水扉では構造が複雑になり常にメンテナンスをしなければ、故障によって緊急時に遮蔽できない場合もあり、さらに、止水パネルが中央で精度よく接合しなければ、接合部分から水が浸入するおそれもある。

0007

特許文献3では、これらの問題点を解決し簡単に設置できるものであるが、開口部左右の取付角部には事前連結具が取り付ける必要があり、止水板を必要としない緊急時以外の場合も連結具を開口部に固定された状態で邪魔になると共に見栄えが悪く、例えば、コンビニエンスストア等の店舗のように開口部の大部分がガラスサッシで形成された入口の場合は取付自体が不可能となる。

先行技術

0008

特開2001−98792号公報
特開2002−30867号公報
特開2017−128902号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、緊急時に1人でも簡単に作業ができ、普段のメンテナンスも必要なく確実に止水ができ、事前の金具取付の必要がなくどこにでも固定ができる止水板とそれを用いた止水構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記の目的の達成のため、請求項1に記載の止水板は、開口部左右の取付角部に固定され、弾性を有する平板状の止水板本体と止水板本体の両端に設けられ止水板本体と一体化された取付具とからなることを特徴とする。

0011

請求項2に記載の止水板は、請求項1に記載の取付角部に沿わせて係止される取付具が水平部と垂直部とからなる略L字形状剛性体であることを特徴とする。

0012

請求項3に記載の止水構造は、請求項1又は請求項2に記載の止水板を用いて、水の流入する方向に突出するように止水板本体を湾曲させた状態で、取付部を開口部左右の取付角部に沿わせて止水板本体の弾性反発力で取付部を取付角部に圧接係止させることができる。

発明の効果

0013

本発明の止水板は、開口部左右の取付角部に固定され、弾性を有する平板状の止水板本体と止水板本体の両端に設けられ止水板本体と一体化された取付具とからなることで、使用せずに保管している時は平板上で置いておくことができるので、大きな場所を取ることなく、湾曲した状態での板の破損や変形を防止できる。そして、弾性を有することで使用時には湾曲させて、弾性反発力で開口部左右の取付角部に取付具を確実強固に圧接係止させることができる。また、止水板本体と取付具が一体化されているので、開口部に事前に金具を取り付けておく必要がなくどこにでも取り付けることができる。

0014

請求項2の発明では、請求項1に記載の取付角部に沿わせて係止される取付具が水平部と垂直部とからなる略L字形状の剛性体であることで、取付具が開口部左右の取付角部に密着して係止固定され、剛性が高い材料で形成されているので水圧に対しても変形せず止水板が強固に設置できる。

0015

請求項3の発明では、請求項1又は請求項2に記載の止水板を用いて、水の流入する方向に突出するように止水板本体を湾曲させた状態で、取付部を開口部左右の取付角部に沿わせて止水板本体の弾性反発力で取付部を取付角部に圧接係止させることができるので、止水板本体の弾性反発力で垂直部が取付角部の垂直面押し付けられると共に、水流が水平部を押し付けるので、取付具が強固に取付角部に押し付けられる。また、止水板にぶつかる水流が湾曲した止水板に沿って横方向にも流れていくため、止水板にぶつかる水圧の一部が横方向に流れて、より大量の水にも耐えることができる。

図面の簡単な説明

0016

止水板(湾曲させた状態)の平面図である。
止水板の正面図である。
止水板を開口部に取り付けた構造を示す斜視図である。
図3における取付構造の詳細を現す斜視図である。
図4の平面図である。
他の実施形態を示す斜視図である。

実施例

0017

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。

0018

図1は本発明の湾曲させた状態の止水板1を示す平面図であり、図2は正面図である。止水板1は弾性を有しており曲げ荷重をかけて湾曲させない時は平板状である止水板本体11と止水板本体の両端に設けられ、止水板本体と一体化された取付具2からなる。止水板本体11は大部分の繊維を一方向に配向させ樹脂で固定した例えばFRPやCFRPのような繊維樹脂複合体であり、基本的に繊維の配向方向は、鉛直(短手)方向の配向である。これによって、止水板は繊維を直交する(折り曲げる)方向には曲げ難く、繊維方向には曲げ易い。この性質を利用すれば止水板本体11は、中心線1cを最突出部分として手でも容易に湾曲させることができる。

0019

従来の止水板では、湾曲したものが必要な場合は、事前に型材を用いて成形していたが、高価な型材を使用する必要があり、成形にも手間がかかっていた。また、湾曲させた止水板は保管するにも場所を取ったり、保管中に変形、破損して使用できなくなる場合があったが、本発明の止水板は事前に成形する必要がなく、現場の寸法に応じて簡単にその場で湾曲した止水板が得られる。

0020

一方で、成形し易いということは、水圧によって変形し易いということであるため、繊維のない樹脂の部分に水圧がかかると変形し易くなるが、一方向(短手方向)に配向させた繊維の一部を直交する方向(長手方向)とすることで、いろいろな方向からの水圧に対応できる。幅、長さ両方向への繊維の配向の割合は、成形のし易さと強度のバランスを取らなければならないが、短手方向に配向する繊維の20〜50%を長手方向に配向する繊維とするのが好ましい。

0021

止水板本体11に用いる繊維樹脂複合体(比重1.5〜2.0)は、従来の止水板で用いられた鉄(比重7.8)や軽量のアルミニウム(比重2.7)に比べて軽量であり一人でも作業が可能である。繊維としてはガラス繊維等が使用できるが、高強度の炭素繊維を用いることでより軽量高強度の繊維樹脂複合体すなわち止水板本体11が得られる。

0022

繊維樹脂複合体に用いる繊維としては、ガラス繊維や炭素繊維など各種の補強繊維短繊維または長繊維でも一方向に繊維を配向させたシート複数層積層させることができる。これによって、成形のし易さと強度のバランスを取るために短手方向及び長手方向の繊維の配向割合を容易に調整することができる。また、積層する繊維シートの種類を例えば、表裏層を短手方向に配向させた炭素繊維のシートとし、芯層ガラス繊維シートを複数層繊維配向を適宜組合わせることで、強度やコストのバランスの取れた止水板を得ることができる。

0023

左右の取付具2は、水平部21、垂直部22が直交する略L字形状からなり、L字形状交点から水の流入方向に向かって水平部から若干斜めに突出する固定部23を止水板本体11の端部に重なり合うように密接させて、一体化用固定具3で強固に固定される。なお、この時に接着剤を併用すればさらに水密性の高い固定ができる。取付具2は剛性のある金属を用いるが、硬質で剛性のある樹脂を用いることもできる。取付角部Bの水平面(水の流入する方向にに面する)に水平部21を、水平面とは直角となり互いに他の取付角部と対向する垂直面に垂直部22を沿わせる。止水板本体11と固定部23の間には必要に応じて市販の防水シートを挟んで密着させればより水密性を高めることができる。

0024

次に、止水板1を開口部Aに装着する方法について説明する。本発明では、止水板を固定するのに金具等を取付角部Bに設置する必要がなく、弾性を有する平板状の止水板本
体11を湾曲させて取付具2を取付角部Bに沿わせて係止すれば、図5の矢印で示す方向に止水板本体11の弾性反発力で固定することができる。この状態で水流が止水板本体11に当たると水圧で押されてさらに垂直部22が垂直面に押し付けられ、水平部21も水圧によって直接水平面に押し付けられるので、水圧が高くなるほど止水板1は強固に固定される。

0025

止水板本体11の床面と接する部分は必要に応じて弾性のあるパッキンを取り付けたり、部分的に軟質樹脂を形成することで、不陸のある床面でもより密着させることができる。同様に取付具2の略L字形状の内面に水密性のあるパッキンを取り付けることで、コンクリート製の取付角部Bのように若干の不陸がある場合でもより水密性を高めることができる。

0026

図6では他の実施形態としてより水位の高い場合を想定し、止水板本体11を複数枚重ねて用いる場合を示す。基本構成は既に説明したものと同様であり、上下に重なる部分にパッキン5を取り付け水密性を高めている。なお、パッキン部分で上下の止水板本体11を嵌合できればさらに安定して固定することができる。

0027

このようにして設置される止水板は、予め取付金具を設ける必要がないので、緊急時以外は不必要な金具によって、建物の顔とも言える入口部分の見栄えを悪くすることがなく、コンビニエンスストア等の店舗のように開口部の大部分がガラスで形成された入口のドアの開閉の邪魔になったりすることもない。

0028

本発明は、容易に湾曲させることができる軽量の止水板であり、両端に取付具が設けられているので、緊急時に1人でも簡単に作業ができ、どこでも取り付けが可能なので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。

0029

A 開口部
B取付角部
1止水板
11 止水板本体
2取付具
21水平部
22 垂直部
23 固定部
3一体化用固定具

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