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技術 抗菌性複合体及びその製造方法

出願人 蘇廷弘
発明者 蔡宗霖侯佳成王昊宸蘇廷弘
出願日 2018年8月6日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-147869
公開日 2020年2月13日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-023448
状態 未査定
技術分野 農薬・動植物の保存 高分子成形体の処理 高分子組成物
主要キーワード 抗菌性複合体 不混和性相 油物質 内部細孔 消費機器 ポリアミドアミンデンドリマー 混合効果 高疎水性
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重要な関連分野

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図面 (3)

課題

プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることが可能な抗菌性複合体及びその製造方法を提供する。

解決手段

抗菌性複合体は、抗菌性物質マイクロエマルション(microemulsion)方式で被覆してデンドリマーに配置してなるものであり、有害な細菌を抑制するのに用いられ、最終的な抗菌性複合体とプラスチック基材との間の親水性及び疎水性相違により、抗菌性複合体をプラスチック基材の表面に滞在させることができる。

概要

背景

デンドリマー(dendrimers)は、高度に分岐したポリマーであり、内部にキャビティを有するほか、表面上に改質のための多数の官能基を有する。PEG化、アセチル化グリコシル化及びアミノ酸等の官能基化による表面改質により、表面上のカチオン電荷中和し、そのデンドリマーの生体適合性及び生体分解性を改善する。構造上には、キャビティ内は、疎水性又は非極性を有し、キャビティ外は、親水性を有し、界面活性剤の特性と同じように水及び油物質に対して乳化作用を有する。また、その最大の特徴は、同時に表面の特別な官能基と内部細孔を同時に利用することにより、抗菌性物質色素体DNA、ヌクレオチドや抗体等の異なる種類の物質を配置して安定した複合体を形成することである。したがって、デンドリマーは、物質送達遺伝子治療診断イメージング難溶性薬物の溶解度の増加等、様々な用途に適用可能である。

マイクロエマルション(microemulsion)は、油相水相補助界面活性剤及び界面活性剤の混合物からなる3元系耐温性等方性液体である。通常、外観半透明〜透明であり、一般的なエマルジョンに使用される高剪断を必要とすることなく、容易に攪拌し調製可能である。水相は、1つ以上の塩及び/又は他の可溶性水成分を含有してもよく、油相は、実際に単一の油やオレフィン等の水不溶性物質、又は複雑な水不溶性混合物であってもよい。ここで、2つの不混和性相(水及び油)が界面活性剤と共に存在し、界面活性剤分子は、油と水との間の界面で単層を形成することができる。界面活性剤分子の疎水性尾部が油相に、親水性頭部基が水相に溶解する。最大の特徴は、水不溶性抗菌性物質を可溶化して安定化させ、抗菌力を高めることである。安価で、高エネルギー消費機器を必要とせず、化粧品医薬品等産業で適用される。

概要

プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることが可能な抗菌性複合体及びその製造方法を提供する。抗菌性複合体は、抗菌性物質をマイクロエマルション(microemulsion)方式で被覆してデンドリマーに配置してなるものであり、有害な細菌を抑制するのに用いられ、最終的な抗菌性複合体とプラスチック基材との間の親水性及び疎水性の相違により、抗菌性複合体をプラスチック基材の表面に滞在させることができる。

目的

また、その最大の特徴は、同時に表面の特別な官能基と内部細孔を同時に利用することにより、抗菌性物質、色素体DNA、ヌクレオチドや抗体等の異なる種類の物質を配置して安定した複合体を形成することである

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

抗菌性物質マイクロエマルション方式で被覆してなる抗菌性物質含有マイクロエマルションが配置技術によりデンドリマーに配置されてなる抗菌性複合体であって、前記デンドリマーと前記抗菌性物質含有マイクロエマルションの重量比は、1:1〜10:1であり、前記配置技術は、前記抗菌性物質含有マイクロエマルションを前記デンドリマーに共役結合するための共役結合技術、又は前記抗菌性物質含有マイクロエマルションを前記デンドリマーに包埋させるための包埋技術である、抗菌性複合体。

請求項2

前記抗菌性物質は、フェニルアクロレインベンズアルデヒド及びシンナムアルデヒドのいずれか単一物質又はこれらの混合物である、請求項1に記載の抗菌性複合体。

請求項3

前記デンドリマーは、ポリアミンデンドリマーである、請求項1に記載の抗菌性複合体。

請求項4

(a)界面活性剤と抗菌性物質とを1:1〜10:1の重量比で溶解させて抗菌性物質含有界面活性剤を調製する工程と、(b)補助界面活性剤と、水と、前記抗菌性物質含有界面活性剤とを1:10:0.1〜2:10:0.5の重量比で混合し、1〜2時間攪拌して抗菌性物質含有マイクロエマルションを調製する工程と、(c)前記抗菌性物質含有マイクロエマルションを配置技術によりデンドリマーに配置して抗菌性複合体を調製する工程と、を含む、抗菌性複合体の製造方法。

請求項5

前記配置技術は、前記デンドリマーと前記抗菌性物質含有マイクロエマルションとの重量比が1:1〜10:1で前記抗菌性物質含有マイクロエマルションに前記デンドリマーを添加し、6時間攪拌を続けて前記抗菌性物質含有マイクロエマルションを前記デンドリマーに包埋させて、前記デンドリマーに包埋された前記抗菌性複合体を得る包埋技術である、請求項4に記載の抗菌性複合体の製造方法。

請求項6

前記配置技術は、前記抗菌性物質含有マイクロエマルションにデンドリマー及び架橋剤を添加し、前記抗菌性物質含有マイクロエマルションを前記デンドリマーに共役結合するように室温で5時間反応させて、前記デンドリマーに共役結合された前記抗菌性複合体を得る共役結合技術である、請求項4に記載の抗菌性複合体の製造方法。

請求項7

前記架橋剤は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミドとN−ヒドロキシスクシミドとの混合物である、請求項6に記載の抗菌性複合体の製造方法。

請求項8

(a)界面活性剤とデンドリマーとを10:1〜1:10の重量比で、逆浸透水中に温度50〜70℃で加熱して均一に攪拌し、架橋剤を添加して室温で5時間反応させて、前記界面活性剤を前記デンドリマーの表面に充分に共役結合する工程と、(b)前記工程(a)で得られた産物をシクロヘキサンで3〜5回繰り返し洗浄し、減圧下に濃縮してラウリン酸に共役結合されたデンドリマーを得る工程と、(c)前記ラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと抗菌性物質と界面活性剤と補助界面活性剤とを1:0.1:2:1〜1:0.5:3:2の重量比で混合して抗菌性複合体を得る工程とを含む、抗菌性複合体の製造方法。

請求項9

前記工程(c)は、(c1)前記抗菌性物質に前記界面活性剤及び前記補助界面活性剤を添加し、逆浸透水を添加して5時間攪拌した後、前記ラウリン酸に共役結合されたデンドリマーをさらに添加し、18時間攪拌を続けて前記抗菌性複合体を得る工程、を含む、請求項8に記載の抗菌性複合体の製造方法。

請求項10

前記架橋剤は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとN−ヒドロキシスクシミドとの混合物であり、前記界面活性剤の長炭素鎖分子は、ラウリン酸である、請求項8に記載の抗菌性複合体の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、抗菌性複合体及びその製造方法に関し、特に、本発明の抗菌性複合体は、抗菌性物質マイクロエマルション(microemulsion)方式で被覆してデンドリマー(dendrimers)に配置してなるものであり、この抗菌性複合体を一般に使用されているプラスチック基材に適用することで、プラスチック基材の抗菌効果を増大させることができる。

背景技術

0002

デンドリマー(dendrimers)は、高度に分岐したポリマーであり、内部にキャビティを有するほか、表面上に改質のための多数の官能基を有する。PEG化、アセチル化グリコシル化及びアミノ酸等の官能基化による表面改質により、表面上のカチオン電荷中和し、そのデンドリマーの生体適合性及び生体分解性を改善する。構造上には、キャビティ内は、疎水性又は非極性を有し、キャビティ外は、親水性を有し、界面活性剤の特性と同じように水及び油物質に対して乳化作用を有する。また、その最大の特徴は、同時に表面の特別な官能基と内部細孔を同時に利用することにより、抗菌性物質、色素体DNA、ヌクレオチドや抗体等の異なる種類の物質を配置して安定した複合体を形成することである。したがって、デンドリマーは、物質送達遺伝子治療診断イメージング難溶性薬物の溶解度の増加等、様々な用途に適用可能である。

0003

マイクロエマルション(microemulsion)は、油相水相補助界面活性剤及び界面活性剤の混合物からなる3元系耐温性等方性液体である。通常、外観半透明〜透明であり、一般的なエマルジョンに使用される高剪断を必要とすることなく、容易に攪拌し調製可能である。水相は、1つ以上の塩及び/又は他の可溶性水成分を含有してもよく、油相は、実際に単一の油やオレフィン等の水不溶性物質、又は複雑な水不溶性混合物であってもよい。ここで、2つの不混和性相(水及び油)が界面活性剤と共に存在し、界面活性剤分子は、油と水との間の界面で単層を形成することができる。界面活性剤分子の疎水性尾部が油相に、親水性頭部基が水相に溶解する。最大の特徴は、水不溶性抗菌性物質を可溶化して安定化させ、抗菌力を高めることである。安価で、高エネルギー消費機器を必要とせず、化粧品医薬品等産業で適用される。

発明が解決しようとする課題

0004

抗菌性物質は、その機能を発揮するために細菌体と接触する必要があるが、抗菌性複合体をプラスチック基材と混合すると、抗菌性複合体中の抗菌性物質の放出が遮蔽される恐れがある。そのため、抗菌作用の有効性を効果的に高めるために、この抗菌性複合体の濃度を増加させなければならない。

0005

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一つの目的は、有害な細菌を抑制するのに用いられ、抗菌性物質を徐々に放出することができ、わずかな濃度で細菌の増殖抑制効果の優れた抗菌性複合体を提供することである。

0006

本発明の他の目的は、有害な細菌を抑制するのに用いられ、抗菌性物質を徐々に放出することができ、わずかな濃度で細菌の増殖抑制効果の優れた抗菌性複合体の製造方法を提供することである。

0007

本発明の別の目的は、抗菌性複合体とプラスチック基材との間の親水性及び疎水性の相違により、抗菌性複合体がプラスチック基材の表面に滞在することで、プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることが可能な他の抗菌性複合体の製造方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、抗菌及び防カビ製品として抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してデンドリマーに配置してなるものを見出し、産業発展の促進と生活の質の向上のために、この抗菌性複合体をプラスチック基材に添加する可能性を研究し、本発明を完成するに至った。

0009

上記目的を達成するために、本発明に係る抗菌性複合体は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してなる抗菌性物質含有マイクロエマルションが配置技術によりデンドリマーに配置されてなり、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションの重量比は、1:1〜10:1であり、配置技術は、抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに共役結合するための共役結合技術、又は抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに包埋させるための包埋技術である。

0010

上記他の目的を達成するために、本発明に係る抗菌性複合体の製造方法は、界面活性剤と抗菌性物質とを1:1〜10:1の重量比で溶解させて抗菌性物質含有界面活性剤を調製する工程と、補助界面活性剤と、水と、抗菌性物質含有界面活性剤とを1:10:0.1〜2:10:0.5の重量比で混合し、1〜2時間攪拌して抗菌性物質含有マイクロエマルションを調製する工程と、抗菌性物質含有マイクロエマルションを配置技術によりデンドリマーに配置して抗菌性複合体を調製する工程とを含む。

0011

上記別の目的を達成するために、本発明に係る抗菌性複合体の製造方法は、界面活性剤とデンドリマーとを10:1〜1:10の重量比で、逆浸透水中に温度50〜70℃で加熱して均一に攪拌し、架橋剤を添加して室温で5時間反応させて、界面活性剤をデンドリマーの表面に充分に共役結合する工程と、シクロヘキサンで3〜5回繰り返し洗浄し、減圧下に濃縮してラウリン酸に共役結合されたデンドリマーを得る工程と、ラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと抗菌性物質と界面活性剤と補助界面活性剤とを1:0.1:2:1〜1:0.5:3:2の重量比で混合して抗菌性複合体を得る工程とを含む。

発明の効果

0012

本発明の利点は次の通りである。
1.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してデンドリマーに配置してなる最終的な抗菌性複合体と、プラスチック基材との間の親水性及び疎水性の相違により、抗菌性複合体がプラスチック基材の表面に滞在することで、プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることができる。
2.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してデンドリマーに配置してなる抗菌性複合体をプラスチック基材と混合することにより、抗菌性複合体中の抗菌性物質の放出を遮蔽せずに、抗菌性物質を徐々に放出することができ、わずかな濃度で細菌の増殖抑制効果を達成することができる。
3.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆することにより、水不溶性抗菌性物質を可溶化して安定化させ、抗菌力を高めることができる。
4.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆する技術が簡単で製造が容易かつ安価であるため、高エネルギー消費機器が必要なく、化粧品や医薬品等の産業に適用可能である。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施例に係る抗菌性複合体の製造フローチャートである。
本発明の他の実施例に係る抗菌性複合体の製造フローチャートである。

実施例

0014

本発明の詳細な説明及び技術内容について、図面を参照して以下に説明するが、図面は、ただ参考及び説明に用いるのみであり、本発明の特許請求の範囲に制限を加えるものではない。

0015

本発明の一実施例に係る抗菌性複合体は、抗菌性物質をマイクロエマルション(microemulsion)方式で被覆してデンドリマー(dendrimers)に配置してなるものである。ここで、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションの重量比が1:1〜10:1である。これにより、抗菌性複合体は、有害な細菌を抑制するのに用いられ、抗菌性物質を徐々に放出することができ、わずかな濃度で細菌に対する優れた増殖抑制効果を有している。具体的に、上述した抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに配置することは、抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに共役結合するか、又は抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに包埋させるという改質(modified)技術を指す。

0016

本発明の他の実施例に係る抗菌性複合体は、抗菌性物質をマイクロエマルション(microemulsion)方式で被覆することで、有害な細菌を抑制するのに用いられ、この抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマー(dendrimers)に配置してなるものである。最終的な抗菌性複合体とプラスチック基材との間の親水性及び疎水性の相違により、抗菌性複合体がプラスチック基材の表面に滞在することで、プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることができる。別の実施例において、マイクロエマルションの油相は、水不溶性の抗菌性物質であってもよいし、他の高疎水性物質であってもよい。水相は、逆浸透水である。界面活性剤及び補助界面活性剤は、主鎖が長炭素鎖であり、末端アニオン性又は非荷電性である。デンドリマーは、複数のアミン基(−NH2)を有する物質であってもよい。本実施例では、適用する油相が、例えばフェニルアクロレインベンズアルデヒド及びシンナムアルデヒド単一物質又は混合物等の疎水性抗菌性物質である。界面活性剤としては、例えばドデカン酸(ラウリン酸)やアルキルグリコシドが挙げられる。補助界面活性剤としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸又はその塩化合物が挙げられる。デンドリマーは、ポリアミドアミンデンドリマー(polyamidoamine dendrimers,PAMAM dendrimers)である。

0017

以下、本発明の抗菌性複合体の製造方法について詳細に説明する。図1に示すように、抗菌性複合体の製造方法は、以下の工程を含む。工程S150では、界面活性剤と抗菌性物質とを1:1〜10:1の重量比で溶解させた。一実施例において、界面活性剤はラウリン酸であり、抗菌性物質はフェニルアクロレインの疎水性抗菌性物質である。この場合、工程S150では、ラウリン酸とフェニルアクロレイン等の疎水性抗菌性物質とを10:1の重量比で混合し、50℃〜70℃で加熱溶解して抗菌性物質含有界面活性剤を調製した。ここで、加熱温度が60℃に近いほど、より良好な溶解効果は得られ、加熱温度が60℃である場合、溶解効果は最も高い。

0018

第2実施例において、界面活性剤はラウリン酸及びアルキルグリコシドであり、抗菌性物質はフェニルアクロレイン等のような疎水性抗菌性物質である。工程S150では、ラウリン酸とアルキルグリコシドとフェニルプロペニルの疎水性抗菌性物質とを3:2:1の重量比で、疎水性抗菌性物質を溶解可能な有機溶媒、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide,DMSO)、ジメチルホルムアミド(dimethyl formmide,DMF)等の中に予め添加して、抗菌性物質含有界面活性剤を調製した。

0019

第3の実施例において、界面活性剤はアルキルグリコシドであり、抗菌性物質はシンナムアルデヒドとベンズアルデヒドの混合物である。工程S150では、アルキルグリコシドと、シンナムアルデヒドとベンズアルデヒドの混合物とを1:1の重量比で、疎水性抗菌性物質を溶解可能な有機溶媒、例えばジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide,DMSO)、ジメチルホルムアミド(dimethyl formmide,DMF)、又はプロピレングリコールメチルエーテルコハク酸の混合物の中に予め添加して、抗菌性物質含有界面活性剤を調製した。

0020

次に、工程S160では、補助界面活性剤と、水と、抗菌性物質含有界面活性剤とを1:10:0.1〜2:10:0.5の重量比で混合し、マイクロエマルションが確実に完了するように1〜2時間攪拌して、マイクロエマルション方式で被覆された抗菌性物質を調製した。一実施例において、補助界面活性剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸又はその塩化合物である。ここで、攪拌時間が2時間に近いほど、より良好な混合効果は得られ、攪拌時間が2時間である場合、混合効果は最も高い。

0021

一実施例において、最後に、工程S170をさらに実行する。工程S170では、工程S160で得られた抗菌性物質含有マイクロエマルションにデンドリマーを添加し、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションとの重量比が1:1〜10:1であり、6時間攪拌を続けて、抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに包埋して、デンドリマーに包埋された抗菌性複合体を得た。一実施例において、デンドリマーはポリアミンデンドリマーである。ここで、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションとの重量比が1:1に近いほど、より良好な抗菌効果は得られ、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションとの重量比が1:1である場合、抗菌効果は最も高い。

0022

他の実施例において、最後に、工程S170’をさらに実行する。工程S170’では、工程S160で得られた抗菌性物質含有マイクロエマルションにデンドリマー及び架橋剤を添加し、室温で5時間反応させて、抗菌性物質含有マイクロエマルションをデンドリマーに共役結合して、共役結合形態の抗菌性複合体を得た。一実施例において、架橋剤は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミドとN−ヒドロキシスクシンイミドとの混合物であり、デンドリマーはポリアミンデンドリマーである。

0023

図2は、抗菌性複合体の他の製造方法を示す図である。図2に示す製造方法は、デンドリマーの表面が界面活性剤に共役結合される点で、図1に示す製造方法と異なっている。まず、デンドリマーの表面に界面活性剤を共役結合する製造方法は、以下の工程S210〜S230を含む。以下、この製造方法について説明する。一実施例において、工程S210では、界面活性剤とデンドリマーとを10:1〜1:10の重量比で、逆浸透水中に温度50℃〜70℃で加熱して均一に攪拌し、架橋剤を添加して室温で5時間反応させて、界面活性剤をデンドリマーの表面に充分に共役結合させた。ここで、界面活性剤とデンドリマーとの重量比が10:1に近く、かつ加熱温度が60℃に近ければ近いほど、界面活性剤のデンドリマーの表面への共役結合効果はより良好になる。界面活性剤とデンドリマーとの重量比が10:1であり、かつ加熱温度が60℃である場合、界面活性剤のデンドリマーの表面への共役結合効果は最も高い。

0024

一実施例において、架橋剤は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドとN−ヒドロキシスクシミドとの混合物であり、界面活性剤の長炭素鎖分子は、ラウリン酸であり、デンドリマーは、ポリアミンデンドリマーである。次に、工程S220を実行する。工程S220では、工程S210で界面活性剤と、デンドリマーと、架橋剤とを完全に作用させた後、シクロヘキサンで3〜5回繰り返し洗浄した。そして、工程S230では、減圧下に濃縮して表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーを得た。

0025

次に、工程S240では、表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと、抗菌性物質と、界面活性剤と、補助界面活性剤とを1:0.1:2:1〜1:0.5:3:2の重量比で混合して抗菌性複合体を得た。具体的に、一実施例では、疎水性抗菌性物質に界面活性剤及び補助界面活性剤を添加し、逆浸透水を添加して5時間攪拌した後、最後に表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーを添加して18時間攪拌を続けると、抗菌性複合体を得た。ここで、疎水性抗菌性物質は、フェニルアクロレイン又はベンズアルデヒドと、シンナムアルデヒドとの混合物であり、界面活性剤はアルキルグリコシドであり、補助界面活性剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸又はその塩化合物である。ここで、表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと、抗菌性物質と、界面活性剤と、補助界面活性剤との重量比が1:0.5:3:2に近い割合で混合されるほど、より良好な抗菌効果は得られ、表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと、抗菌性物質と、界面活性剤と、補助界面活性剤との重量比が1:0.5:3:2の割合で混合されると、最適な抗菌効果は得られる。

0026

本発明は、抗菌性複合体の実験データを以下の表に示す。表1は、デンドリマーに包埋された抗菌性複合体の試験結果を示す。表2は、デンドリマーの表面が界面活性剤に共役結合された抗菌性複合体の試験結果を示す。

0027

0028

上記の表1に示すように、デンドリマーとマイクロエマルションとの重量比が、それぞれ10:1、5:1、3:1及び1:1である条件の下で、大腸菌黄色ブドウ球菌及び肺炎桿菌に対する抗菌性複合体の抗菌効果を試験した。以上の試験結果より、抗菌効果の仕様に照らして、重量比の混合比が10:1である場合、抗菌活性が低下することが分かる(抗菌領域の直径が10mm未満であるものは、顕著な抗菌活性を有しないことを示す)。重量比の混合比が5:1である場合、抗菌性複合体は、少なくとも軽度〜中等度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が10〜11mmであるものは、軽度の抗菌活性を有することを示す)。重量比の混合比が3:1である場合、抗菌性複合体は、少なくとも中等度〜高度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が11〜15mmであるものは、中等度の抗菌活性を有することを示す)。重量比の混合比が1:1である場合、抗菌性複合体は、少なくとも高度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が15mmより大きいものは、高度の抗菌活性を有することを示す)。このことから、デンドリマーと抗菌性物質含有マイクロエマルションとの重量比が1:1に近いほど、抗菌効果がより良好であることが分かる。

0029

0030

上記の表2に示すように、共役デンドリマーと抗菌性物質と界面活性剤と補助界面活性剤との重量比が、それぞれ1:0.1:2:1、1:0.4:2:2及び1:0.5:3:2である条件の下で、大腸菌、黄色ブドウ球菌及び肺炎桿菌に対する抗菌性複合体の抗菌効果を試験した。以上の試験結果より、抗菌効果の仕様に照らして、重量比の混合比が1:0.1:2:1である場合、抗菌性複合体は、少なくとも軽度〜中等度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が10〜11mmであるものは、軽度の抗菌活性を有することを示す)。重量比の混合比が1:0.4:2:2である場合、抗菌性複合体は、少なくとも中等度〜高度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が11〜15mmであるものは、中等度の抗菌活性を有することを示す)。重量比の混合比が1:0.5:3:2である場合、抗菌性複合体は、少なくとも高度の抗菌活性を有する(抗菌領域の直径が15mmより大きいものは、高度の抗菌活性を有することを示す)。このことから、表面がラウリン酸に共役結合されたデンドリマーと抗菌性物質と界面活性剤と補助界面活性剤との重量比が1:0.5:3:2に近いほど、抗菌効果がより良好であることが分かる。

0031

以上により、本発明の一つ又は複数の実施例は、以下の利点の少なくとも一つを有している。
1.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してデンドリマーに配置してなる最終的な抗菌性複合体と、プラスチック基材との間の親水性及び疎水性の相違により、抗菌性複合体がプラスチック基材の表面に滞在することで、プラスチック基材の表面の抗菌性複合体の濃度が増加して抗菌効果を高めることができる。
2.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆してデンドリマーに配置してなる抗菌性複合体をプラスチック基材と混合することにより、抗菌性複合体中の抗菌性物質の放出を遮蔽せずに、抗菌性物質を徐々に放出することができ、わずかな濃度で細菌の増殖抑制効果を達成することができる。
3.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆することにより、水不溶性抗菌性物質を可溶化して安定化させ、抗菌力を高めることができる。
4.本発明は、抗菌性物質をマイクロエマルション方式で被覆する技術が簡単で製造が容易かつ安価であるため、高エネルギー消費機器が必要なく、化粧品や医薬品産業に適用可能である。

0032

以上、本発明の好適な実施例を挙げて説明したが、これは本発明の実施例の一例に過ぎない。説明した実施例は、本発明の範囲を限定するものではないことが理解されたい。当業者であれば本発明の概念又は技術的思想を含む各種の変動や交換は、本発明の保護を求める範囲内に属するものである。また、特許請求の範囲及び明細書の範囲に記載された特徴は、単独又は任意の組み合わせで実施されることが可能である。

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