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技術 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法

出願人 株式会社豊田自動織機
発明者 東隆裕植田浩生
出願日 2018年7月31日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-143999
公開日 2020年2月6日 (9ヶ月経過) 公開番号 2020-021605
状態 未査定
技術分野 電気二重層コンデンサ等 二次電池(鉛及びアルカリ蓄電池)
主要キーワード 終端電極 廃棄部分 枠状部分 拘束荷重 未塗工領域 モジュール積層体 二次シール 拘束部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年2月6日)のものです。
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図面 (16)

課題

隙間部が重なった部分が薄くなることを低減する。

解決手段

電極板15と電極板15の周縁部15cを囲繞する樹脂枠21とが複数積層されている蓄電モジュール4において、樹脂枠21のそれぞれは、樹脂シート50,60の複数の外縁部58,68が折線56,66に沿って折り曲げられて樹脂シート50,60が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294,391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294,391,392,393,394の間の隙間部30a,30b,30cとを備え、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていない。このため、隙間部30a,30b,30cが積層方向Dに重なることにより、隙間部30a,30b,30cが重なった部分が薄くなることを低減することができる。

概要

背景

特許文献1には、蓄電モジュールが記載されている。この蓄電モジュールは、積層された複数枚バイポーラ電極を備える。バイポーラ電極は、集電体と、集電体の片方の面上に設けられた正極層と、集電体の他方の面上に設けられた負極層とを有する。また、この蓄電モジュールは、バイポーラ電極の周縁部を被覆する樹脂枠を備えている。樹脂枠は、電池内部の電解液等が外部に漏液しないように封止するために設けられている。

概要

隙間部が重なった部分が薄くなることを低減する。電極板15と電極板15の周縁部15cを囲繞する樹脂枠21とが複数積層されている蓄電モジュール4において、樹脂枠21のそれぞれは、樹脂シート50,60の複数の外縁部58,68が折線56,66に沿って折り曲げられて樹脂シート50,60が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294,391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294,391,392,393,394の間の隙間部30a,30b,30cとを備え、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていない。このため、隙間部30a,30b,30cが積層方向Dに重なることにより、隙間部30a,30b,30cが重なった部分が薄くなることを低減することができる。

目的

本発明は、隙間部が積層方向に重なることにより、隙間部が重なった部分が薄くなることを低減することができる蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

電極板と前記電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とが複数積層されている蓄電モジュールであって、前記樹脂枠のそれぞれは、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて前記樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の隙間部と、を備え、前記電極板及び前記樹脂枠の積層方向から視て、少なくとも互いに隣接する前記樹脂枠の前記隙間部は重なっていない、蓄電モジュール。

請求項2

複数の前記樹脂枠は、前記折曲部と前記隙間部とを備えた第1樹脂枠と、前記積層方向から視て前記第1樹脂枠とは異なる位置に前記折曲部と前記隙間部とを備えた第2樹脂枠とを含み、前記第1樹脂枠と前記第2樹脂枠とは互いに隣接しつつ交互に積層されている、請求項1に記載の蓄電モジュール。

請求項3

前記第1樹脂枠は、前記積層方向から視て対称ではない形状を有する前記樹脂シートの複数の前記外縁部が前記折線に沿って折り曲げられて前記樹脂シートが折り重ねられた複数の前記折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の前記隙間部とを備え、前記第2樹脂枠は、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートの複数の前記外縁部が前記折線に沿って折り曲げられて前記樹脂シートが折り重ねられた複数の前記折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の前記隙間部とを備える、請求項2に記載の蓄電モジュール。

請求項4

前記第1樹脂枠は、前記積層方向から視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、前記積層方向に対向する第1面と前記第1面とは反対側の第2面とを有する前記樹脂シートにより形成され、前記第2樹脂枠は、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートの前記第1面及び前記第2面のそれぞれが前記積層方向に対して前記第1樹脂枠とは反対側に向くように前記軸の周りに裏返された前記樹脂シートにより形成されている、請求項3に記載の蓄電モジュール。

請求項5

前記第1樹脂枠は、前記積層方向から視て点対称ではない形状を有する前記樹脂シートにより形成され、前記第2樹脂枠は、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートが前記積層方向に沿った回転軸の周りに回転させられた前記樹脂シートにより形成されている、請求項3に記載の蓄電モジュール。

請求項6

電極板と前記電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とが複数積層されている蓄電モジュールの製造方法であって、前記樹脂枠のそれぞれについて、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて前記樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の隙間部とを形成する樹脂枠形成工程と、前記電極板と前記電極板の前記周縁部を囲繞する前記樹脂枠とを複数積層する積層工程と、を備え、前記樹脂枠形成工程では、前記積層工程後に、前記電極板及び前記樹脂枠の積層方向から視て、少なくとも互いに隣接する前記樹脂枠の前記隙間部は重なっていないように、前記折曲部と前記隙間部とを形成する、蓄電モジュールの製造方法。

請求項7

前記樹脂枠形成工程では、複数の前記樹脂枠として、前記折曲部と前記隙間部とを備えた第1樹脂枠と、前記積層方向から視て前記第1樹脂枠とは異なる位置に前記折曲部と前記隙間部とを備えた第2樹脂枠とを形成し、前記積層工程では、前記第1樹脂枠と前記第2樹脂枠とを互いに隣接させつつ交互に積層する、請求項6に記載の蓄電モジュールの製造方法。

請求項8

前記樹脂枠形成工程では、前記積層方向から視て対称ではない形状を有する前記樹脂シートの複数の前記外縁部を前記折線に沿って折り曲げることにより、複数の前記折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の前記隙間部とを備えた前記第1樹脂枠を形成し、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートの複数の前記外縁部を前記折線に沿って折り曲げることにより、複数の前記折曲部と、互いに隣接する前記折曲部の間の前記隙間部とを備えた前記第2樹脂枠を形成する、請求項7に記載の蓄電モジュールの製造方法。

請求項9

前記樹脂枠形成工程では、前記積層方向から視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、前記積層方向に対向する第1面と前記第1面とは反対側の第2面とを有する前記樹脂シートにより前記第1樹脂枠を形成し、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートの前記第1面及び前記第2面のそれぞれが前記積層方向に対して前記第1樹脂枠とは反対側に向くように前記軸の周りに裏返された前記樹脂シートにより前記第2樹脂枠を形成する、請求項8に記載の蓄電モジュールの製造方法。

請求項10

前記樹脂枠形成工程では、前記積層方向から視て点対称ではない形状を有する前記樹脂シートにより前記第1樹脂枠を形成し、前記第1樹脂枠の前記樹脂シートと同一形状を有する前記樹脂シートが前記積層方向に沿った回転軸の周りに回転させられた前記樹脂シートにより前記第2樹脂枠を形成する、請求項8に記載の蓄電モジュールの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、蓄電モジュールが記載されている。この蓄電モジュールは、積層された複数枚バイポーラ電極を備える。バイポーラ電極は、集電体と、集電体の片方の面上に設けられた正極層と、集電体の他方の面上に設けられた負極層とを有する。また、この蓄電モジュールは、バイポーラ電極の周縁部を被覆する樹脂枠を備えている。樹脂枠は、電池内部の電解液等が外部に漏液しないように封止するために設けられている。

先行技術

0003

特開2005−005163号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述したようなバイポーラ電池の製造方法において、バイポーラ電極のそれぞれに設けられる樹脂枠を形成する際には、例えば、樹脂シートからの切り出しが考えられる。この場合、樹脂シートから切り出された枠状の部分は樹脂枠として使用される一方で、枠状の部分に囲われる中心部分は廃棄される。特に、樹脂枠の厚さが厚くなるにつれて、廃棄部分も厚くなり、廃棄量が増大する。

0005

そのため、樹脂シートの廃棄率を低減するために、樹脂シートの外縁部を折り曲げて樹脂シートを折り重ねることにより、樹脂枠の厚さを確保して、樹脂シートの廃棄率を低減することが考えられる。この場合、樹脂枠の製造の便宜の見地から、樹脂枠のそれぞれは、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられている複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部との間の隙間部とを備える。

0006

しかしながら、蓄電モジュールを製造する際に、樹脂枠の隙間部が積層方向に重なることにより、蓄電モジュールの隙間部が重なった部分が積層方向から視て薄くなることがある。蓄電モジュールの隙間部の重なりにより薄くなった部分は、樹脂枠の外側に設けられる二次シール密閉性が確保されない可能性がある。

0007

そこで本発明は、隙間部が積層方向に重なることにより、隙間部が重なった部分が薄くなることを低減することができる蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、電極板と電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とが複数積層されている蓄電モジュールであって、樹脂枠のそれぞれは、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備え、電極板及び樹脂枠の積層方向から視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠の隙間部は重なっていない蓄電モジュールである。

0009

この構成によれば、電極板と電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とが複数積層されている蓄電モジュールにおいて、樹脂枠のそれぞれは、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備え、電極板及び樹脂枠の積層方向から視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠の隙間部は重なっていない。このため、隙間部が積層方向に重なることにより、隙間部が重なった部分が薄くなることを低減することができる。

0010

この場合、複数の樹脂枠は、折曲部と隙間部とを備えた第1樹脂枠と、積層方向から視て第1樹脂枠とは異なる位置に折曲部と隙間部とを備えた第2樹脂枠とを含み、第1樹脂枠と第2樹脂枠とは互いに隣接しつつ交互に積層されていることが好適である。

0011

この構成によれば、複数の樹脂枠は、折曲部と隙間部とを備えた第1樹脂枠と、積層方向から視て第1樹脂枠とは異なる位置に折曲部と隙間部とを備えた第2樹脂枠とを含み、第1樹脂枠と第2樹脂枠とは互いに隣接しつつ交互に積層されている。このため、2種類の樹脂枠による構成によって隙間部が重なった部分が薄くなることを低減することができ、蓄電モジュールの製造の労力を低減することができる。

0012

この場合、第1樹脂枠は、積層方向から視て対称ではない形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備え、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備えることが好適である。

0013

この構成によれば、第1樹脂枠は、積層方向から視て対称ではない形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備え、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備える。このため、積層方向から視て対称ではない第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートにより容易に第2樹脂枠も形成することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0014

この場合、第1樹脂枠は、積層方向から視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、積層方向に対向する第1面と第1面とは反対側の第2面とを有する樹脂シートにより形成され、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの第1面及び第2面のそれぞれが積層方向に対して第1樹脂枠とは反対側に向くように軸の周りに裏返された樹脂シートにより形成されていてもよい。

0015

この構成によれば、第1樹脂枠は、積層方向から視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、積層方向に対向する第1面と第1面とは反対側の第2面とを有する樹脂シートにより形成され、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの第1面及び第2面のそれぞれが積層方向に対して第1樹脂枠とは反対側に向くように軸の周りに裏返された樹脂シートにより形成されている。このため、同一形状を有する樹脂シートを反対方向に裏返し、複数の外縁部を折り曲げて樹脂シートを折り重ねて折曲部と隙間部とを形成するだけで第1樹脂枠と第2樹脂枠とを製造することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0016

また、第1樹脂枠は、積層方向から視て点対称ではない形状を有する樹脂シートにより形成され、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートが積層方向に沿った回転軸の周りに回転させられた樹脂シートにより形成されていてもよい。

0017

この構成によれば、第1樹脂枠は、積層方向から視て点対称ではない形状を有する樹脂シートにより形成され、第2樹脂枠は、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートが積層方向に沿った回転軸の周りに回転させられた樹脂シートにより形成されている。このため、同一形状を有する樹脂シートを積層方向に沿った回転軸の周りに回転させ、複数の外縁部を折り曲げて樹脂シートを折り重ねて折曲部と隙間部とを形成するだけで第1樹脂枠と第2樹脂枠とを製造することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0018

また、本発明は、電極板と電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とが複数積層されている蓄電モジュールの製造方法であって、樹脂枠のそれぞれについて、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを形成する樹脂枠形成工程と、電極板と電極板の周縁部を囲繞する樹脂枠とを複数積層する積層工程とを備え、樹脂枠形成工程では、積層工程後に、電極板及び樹脂枠の積層方向から視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠の隙間部は重なっていないように、折曲部と隙間部とを形成する蓄電モジュールの製造方法である。

0019

この場合、樹脂枠形成工程では、複数の樹脂枠として、折曲部と隙間部とを備えた第1樹脂枠と、積層方向から視て第1樹脂枠とは異なる位置に折曲部と隙間部とを備えた第2樹脂枠とを形成し、積層工程では、第1樹脂枠と第2樹脂枠とを互いに隣接させつつ交互に積層することが好適である。

0020

この場合、樹脂枠形成工程では、積層方向から視て対称ではない形状を有する樹脂シートの複数の外縁部を折線に沿って折り曲げることにより、複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備えた第1樹脂枠を形成し、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの複数の外縁部を折線に沿って折り曲げることにより、複数の折曲部と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部とを備えた第2樹脂枠を形成することが好適である。

0021

この場合、樹脂枠形成工程では、積層方向から視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、積層方向に対向する第1面と第1面とは反対側の第2面とを有する樹脂シートにより第1樹脂枠を形成し、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの第1面及び第2面のそれぞれが積層方向に対して第1樹脂枠とは反対側に向くように軸の周りに裏返された樹脂シートにより第2樹脂枠を形成してもよい。

0022

また、樹脂枠形成工程では、積層方向から視て点対称ではない形状を有する樹脂シートにより第1樹脂枠を形成し、第1樹脂枠の樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートが積層方向に沿った回転軸の周りに回転させられた樹脂シートにより第2樹脂枠を形成してもよい。

発明の効果

0023

本発明の蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法によれば、隙間部が重なった部分が薄くなることを低減することができる。

図面の簡単な説明

0024

蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。
図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。
(a)は図2に示された第1樹脂枠及びバイポーラ電極を示す側面図であり、(b)は図2に示された第1樹脂枠及びバイポーラ電極を示す平面図である。
(a)は図2に示された第2樹脂枠及びバイポーラ電極を示す側面図であり、(b)は図2に示された第2樹脂枠及びバイポーラ電極を示す平面図である。
(a)は図2に示された第3樹脂枠及び負極終端電極を示す側面図であり、(b)は図2に示された第3樹脂枠及び負極終端電極を示す平面図である。
図3(a)及び図3(b)に示された第1樹脂枠を製造するための樹脂シートを示す平面図である。
図4(a)及び図4(b)に示された第2樹脂枠を製造するための樹脂シートを示す平面図である。
図5(a)及び図5(b)に示された第3樹脂枠を製造するための樹脂シートを示す平面図である。
図6(a)及び図6(b)に示された第1樹脂枠を製造するための樹脂シートにバイポーラ電極を溶着した状態を示す平面図である。
図7(a)及び図7(b)に示された第2樹脂枠を製造するための樹脂シートにバイポーラ電極を溶着した状態を示す平面図である。
図8(a)及び図8(b)に示された第3樹脂枠を製造するための樹脂シートに負極終端電極を溶着した状態を示す平面図である。
図3(a)及び図3(b)に示された第1樹脂枠及びバイポーラ電極に、図4(a)及び図4(b)に示された第2樹脂枠及びバイポーラ電極を積層する状態を示す図である。
従来の樹脂枠を製造するための樹脂シートを示す平面図である。
図13に示された樹脂シートから製造された樹脂枠及びバイポーラ電極を示す平面図である。
2つの図14に示された樹脂枠及びバイポーラ電極を積層する状態を示す図である。

実施例

0025

以下、添付図面を参照しながら一実施形態について詳細に説明する。図1に示される蓄電装置1は、例えば、フォークリフトハイブリッド自動車電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してその積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。

0026

モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5と、を含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向から見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。

0027

積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側と、にそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。

0028

導電板5の内部には、空気等の冷媒流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば、積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さいが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくてもよい。

0029

拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10と、によって構成されている。エンドプレート8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8の内側面(モジュール積層体2側の面)には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。

0030

エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向に拘束荷重が付加される。

0031

次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製の封止体12と、を備えている。電極積層体11は、セパレータ13を介して、積層方向Dに沿って積層された複数の電極(複数のバイポーラ電極14、単一の負極終端電極18、及び、単一の正極終端電極19)を含む。本実施形態では、電極積層体11の積層方向Dはモジュール積層体2の積層方向と一致している。電極積層体11は、積層方向Dに延びる側面11aを有している。

0032

バイポーラ電極14は、電極板15、電極板15の第1面15aに設けられた正極16、電極板15の第1面15aの反対の第2面15bに設けられた負極17を含んでいる。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合うさらに別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。

0033

負極終端電極18は、電極板15及び電極板15の第2面15bに設けられた負極17を含んでいる。負極終端電極18は、その第2面15bが電極積層体11の内側(積層方向Dについての中心側)になるように、積層方向Dの一端に配置されている。負極終端電極18の負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。正極終端電極19は、電極板15、及び電極板15の第1面15aに設けられた正極16を含んでいる。正極終端電極19は、その第1面15aが電極積層体11の内側になるように、積層方向Dの他端に配置されている。正極終端電極19の正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。

0034

負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、導電板5が接触している。また、正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5が接触している。拘束部材3からの拘束荷重は、導電板5を介して負極終端電極18及び正極終端電極19から電極積層体11に付加される。すなわち、導電板5は、積層方向Dに沿って電極積層体11に拘束荷重を付加する拘束部材でもある。

0035

電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の周縁部(バイポーラ電極14、負極終端電極18、及び、正極終端電極19の縁部)15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の第2面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の第1面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。

0036

セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物補強されたものであってもよい。

0037

封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。封止体12は、周縁部15cを包囲するように電極積層体11の側面11aに設けられている。封止体12は、側面11aにおいて周縁部15cを保持している。封止体12は、電極板15の周縁部15cを囲繞する1次シールとしての樹脂枠21と、側面11aに沿って樹脂枠21を外側から包囲するように樹脂枠21に接合された単一の二次シール22とを有している。樹脂枠は、例えば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂材料から形成されている。二次シール22は、例えば、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)等の樹脂材料から形成されている。

0038

樹脂枠21は、矩形枠状に形成されている。樹脂枠21は、電極板15の周縁部15cの全周にわたって連続的に設けられている。樹脂枠21は、電極板15の第1面15aに気密(液密)に接合(例えば溶着)されている。樹脂枠21は、例えば超音波又は熱によって溶着されている。樹脂枠21は所定の厚さ(積層方向Dの長さ)を有する樹脂シートから形成されている。蓄電モジュール4では、電極板15と電極板15の周縁部15cを囲繞する樹脂枠21とが複数積層されている。

0039

樹脂枠21の積層方向Dに直交する方向から視た内側の一部は、積層方向Dに互いに隣り合う電極板15の周縁部15c同士の間に位置しており、樹脂枠21の積層方向Dに直交する方向から視た外側の一部は、電極板15から外側に張り出している。樹脂枠21は、当該外側の一部において二次シール22に埋設されている。積層方向Dに沿って互いに隣り合う樹脂枠21同士は、互いに離間している。

0040

本実施形態では、複数種類の樹脂枠21である第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25が用いられている。第1樹脂枠23aは、バイポーラ電極14及び正極終端電極19の電極板15の周縁部15cにおいて、電極板15の第1面15aに設けられている。第2樹脂枠23bは、バイポーラ電極14の電極板15の周縁部15cにおいて、電極板15の第1面15aに設けられている。第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとは互いに隣接しつつ交互に積層されている。第3樹脂枠25は、負極終端電極18の電極板15の周縁部15cにおいて、電極板15の第1面15aに設けられている。

0041

図2図3(a)及び図3(b)に示されるように、第1樹脂枠23aは、断面矩形状の枠状部分である第1層27と、断面矩形状の枠状部分であり、第1層27に積層された第2層29とを含む。第1樹脂枠23aは、第1層27において電極板15の周縁部15cの第1面15aに接合されている。第1層27の外縁部27aと第2層29の外縁部29aとは、積層方向Dから視て一致している。一方、第1層27の内縁部27bと第2層29の内縁部29bとは、積層方向Dから視て離間している。

0042

より具体的には、第1層27の内縁部27bは、第2層29の内縁部29bよりも第1面15aの積層方向Dから視た内側に位置している。これにより、第1層27には、第2層29に覆われる部分と、第2層29から露出する部分とが形成される。すなわち、第1樹脂枠23aの全体としては、第2層29から露出されて第1層27のみからなる内側の非重複部分23pと、第1層27及び第2層29からなる外側の重複部分23rとを含む。内側の非重複部分23pは、第1樹脂枠23aの内縁部27bを含み、外側の重複部分23rよりも薄い。外側の重複部分23rは、第1樹脂枠23aの外縁部27a,29aを含み、内側の非重複部分23pよりも厚い。これにより、第1樹脂枠23aに対して、セパレータ13が配置される段差部23tが形成される。

0043

第1層27と第2層29とは、互いに連続している。ここでは、第1層27と第2層29とは、それぞれの外縁部27a,29aにおいて互いに連続している。これは、後述するように、第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25のそれぞれは、第1層27に対応する部分と第2層29に対応する部分とが連続するように形成された樹脂シートを折線に沿って折り曲げて樹脂シートを折り重ねることにより形成されているためである。

0044

図3(a)及び図3(b)に示されるように、第1樹脂枠23aは、重複部分23rにおいて、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられている複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30aとを備えている。本実施形態では、第1樹脂枠23aは、4つの折曲部291,292,293,294と、4つの隙間部30aとを備えている。

0045

図4(a)及び図4(b)に示されるように、第2樹脂枠23bは、重複部分23rにおいて、樹脂シートの外縁部が複数の折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられている複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30bとを備えている。本実施形態では、第2樹脂枠23bは、4つの折曲部291,292,293,294と、4つの隙間部30bとを備えている。第2樹脂枠23bは、積層方向Dから視て互いに隣接する第1樹脂枠23aとは異なる位置に折曲部291,292,293,294と隙間部30bとを備えている。

0046

つまり、本実施形態では、複数の樹脂枠21は、折曲部291,292,293,294と隙間部30aとを備えた第1樹脂枠23aと、積層方向Dから視て第1樹脂枠23aとは異なる位置に折曲部291,292,293,294と隙間部30bとを備えた第2樹脂枠23bとを含み、第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとは互いに隣接しつつ交互に積層されている。

0047

また、後述するように、第1樹脂枠23aは、積層方向Dから視て対称ではない形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30aとを備える。第2樹脂枠23bは、第1樹脂枠23aの樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部の間の隙間部30bとを備える。

0048

また、後述するように、第1樹脂枠23aは、積層方向Dから視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、積層方向Dに対向する第1面と第1面とは反対側の第2面とを有する樹脂シートにより形成されている。第2樹脂枠23bの樹脂シートは、第1樹脂枠23aの樹脂シートと同一形状を有する樹脂シートの第1面及び第2面のそれぞれが積層方向Dに対して第1樹脂枠23aとは反対側に向くように任意の軸の周りに裏返された樹脂シートにより形成されている。

0049

図5(a)及び図5(b)に示されるように、第3樹脂枠25についても、第1樹脂枠23a及び第2樹脂枠23bと同様の方法により形成され得る。すなわち、第3樹脂枠25も、枠状の第1層27と第1層27に積層された枠状の第2層29とを含む。また、第3樹脂枠25においても、第1層27と第2層29とが、その外縁部27a,29aにおいて互いに連続している。ただし、第3樹脂枠25においては、第1層27の内縁部27bと第2層29の内縁部29bとが一致している。すなわち、第3樹脂枠25においては、その全体が、第1層27と第2層29との重複部分25rとなっている。これにより、第3樹脂枠25は、上述したように全体として断面矩形状となる。

0050

第3樹脂枠25は、重複部分25rにおいて、樹脂シートの複数の外縁部が折線に沿って折り曲げられて樹脂シートが折り重ねられた複数の折曲部391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部391,392,393,394の間の隙間部30cとを備えている。第3樹脂枠25は、積層方向Dから視て互いに隣接する第2樹脂枠23bとは異なる位置に折曲部391,392,393,394と隙間部30cとを備えている。これにより、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていない。

0051

なお、樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていないとは、例えば、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、隙間部30a,30b,30cが完全に重なっていなければよく、一部に重なっている部位があってもよいことを意味する。また、第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25において、電解液を注液するための注液口は適宜設けられる。

0052

以下、本実施形態の蓄電モジュールの製造方法について説明する。図6に示されるように、シート状の母材から、第1樹脂枠23aのための枠状の樹脂シート50が切り出される。樹脂シート50は、第1樹脂枠23aを形成する材料から形成されている。図6に示されるように、樹脂シート50は、積層方向Dに対向する第1面55xと第1面55xとは反対側の第2面55yとを有する。樹脂シート50は、複数の折線56と外縁部58との間に、複数の折曲部51,52,53,54を有する。樹脂シート50は、内縁部57を有する。折線56は、第1樹脂枠23aの外縁部27a,29aに対応する部分である。折曲部51,52,53,54は、第1樹脂枠23aの折曲部291,292,293,294に対応する部分である。内縁部57は、第1樹脂枠23aの内縁部27bに対応する部分である。外縁部58は、第1樹脂枠23aの内縁部29bに対応する部分である。

0053

折線56及び折線56の延長線により区画される部分は長方形状を有する。しかし、折曲部51及び折曲部53は、それぞれ長方形状の短辺の同じ一方の側の一部の区間にのみ存在する。折曲部52は、長方形状の長辺の中央の一部の区間にのみ存在する。折曲部54は、長方形状の長辺の全区間に存在する。このため、第1樹脂枠23aのための樹脂シート50は、積層方向Dから視て、折線56及び折線56の延長線により区画される部分の長方形状の線対称の対称軸Lに対して線対称ではない形状を有する。

0054

次に、第2樹脂枠23bのための枠状の樹脂シート50について説明する。本実施形態では、第2樹脂枠23bを形成するために、第1樹脂枠23aとは別に樹脂シート50は切り出されない。図7に示されるように、本実施形態では、積層方向Dに対向する第1面55xと第1面55xとは反対側の第2面55yとを有する樹脂シート50に対して、第1面55x及び第2面55yのそれぞれが積層方向Dに対して第1樹脂枠23aとは反対側に向くように第1樹脂枠23aの樹脂シート50が対称軸Lの周りに裏返される。これにより、第2樹脂枠23bのための枠状の樹脂シート50が製造される。

0055

第1樹脂枠23aのための枠状の樹脂シート50と同様に、折曲部51,52,53,54は、第2樹脂枠23bの折曲部291,292,293,294に対応する部分である。樹脂シート50の他の部位と、第2樹脂枠23bの他の部位と対応関係も第1樹脂枠23aと同様である。

0056

なお、積層方向Dから視て点対称ではない形状を有する樹脂シート50により第1樹脂枠23aが形成され、第1樹脂枠23aの樹脂シート50と同一形状を有する樹脂シート50が積層方向Dに沿った回転軸の周りに回転させられた樹脂シート50により第2樹脂枠23bが形成されてもよい。例えば、図6及び図7の例では、図6に示された第1樹脂枠23aのための枠状の樹脂シート50を積層方向Dに沿った回転軸の周りに180°回転させることにより、図7に示された第2樹脂枠23bのための枠状の樹脂シート50を製造することができる。

0057

図8に示されるように、第3樹脂枠25のための枠状の樹脂シート60は、第1樹脂枠23a及び第2樹脂枠23bの樹脂シート50とは別に切り出される。折線66は、第3樹脂枠25の外縁部27a,29aに対応する部分である。折曲部61,62,63,64は、第3樹脂枠25の折曲部391,392,393,394に対応する部分である。内縁部67は、第3樹脂枠25の内縁部27bに対応する部分である。外縁部68は、第3樹脂枠25の内縁部29bに対応する部分である。

0058

樹脂シート60は、積層方向Dに対向する第1面65xと第1面65xとは反対側の第2面65yとを有する。第1樹脂枠23a及び第2樹脂枠23bのための樹脂シート50と同様に、第3樹脂枠25のための樹脂シート60は、積層方向Dから視て、折線66及び折線66の延長線により区画される部分の長方形状の線対称の対称軸Lに対して線対称ではない形状を有する。また、第3樹脂枠25のための樹脂シート60は、積層方向Dから視て点対称ではない形状を有する。

0059

図9に示されるように、第1樹脂枠23aのための樹脂シート50に、バイポーラ電極14の電極板15の第1面15aの周縁部15cが溶着される。同様にして、第1樹脂枠23aのための樹脂シート50に、正極終端電極19の電極板15の第1面15aの周縁部15cが溶着される。

0060

図10に示されるように、第2樹脂枠23bのための樹脂シート50に、バイポーラ電極14の電極板15の第1面15aの周縁部15cが溶着される。図11に示すように、第3樹脂枠25のための樹脂シート60に、負極終端電極18の電極板15の第1面15aの周縁部15cが溶着される。

0061

第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25のそれぞれについて、樹脂シート50,60の外縁部58,68が複数の折線56,66に沿って折り曲げられて樹脂シート50,60が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294,391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294,391,392,393,394の間の隙間部30a,30b,30cとを形成する樹脂枠形成工程が行われる。

0062

樹脂枠形成工程では、図9に示される第1樹脂枠23aのための樹脂シート50の複数の外縁部58を複数の折線56に沿って折り曲げて樹脂シート50を折り重ねることにより、図3に示される複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30aとを備えた第1樹脂枠23aが形成される。

0063

また、樹脂枠形成工程では、図10に示される第2樹脂枠23bのための樹脂シート50の外縁部58を複数の折線56に沿って折り曲げて樹脂シート50を折り重ねることにより、図4に示される複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30bとを備えた第2樹脂枠23bが形成される。

0064

これにより、樹脂枠形成工程では、複数の樹脂枠21として、折曲部291,292,293,294と隙間部30aとを備えた第1樹脂枠23aと、積層方向Dから視て第1樹脂枠23aとは異なる位置に折曲部291,292,293,294と隙間部30bとを備えた第2樹脂枠23bとが形成される。

0065

また、樹脂枠形成工程では、図11に示される第3樹脂枠25のための樹脂シート60の外縁部68を複数の折線66に沿って折り曲げて樹脂シート60を折り重ねることにより、図5に示される複数の折曲部391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部391,392,393,394の間の隙間部30cとを備えた第3樹脂枠25が形成される。

0066

なお、必要に応じて、例えば、樹脂シート50,60の樹脂の融点以下の温度において、重複部分23r,25rを加熱及び加圧することにより、折曲部291,292,293,294,391,392,393,394が折り曲げられて折り重ねられた状態を維持させることができる。また、樹脂シート50,60の樹脂の融点以下の温度において、重複部分23r,25rを加熱及び加圧することにより、重複部分23r,25rを潰して重複部分23r,25rの厚さを調整してもよい。また、上記の第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25において、電解液を注液するための注液口は適宜作製される。

0067

図12に示されるように、電極板15と電極板15の周縁部15cを囲繞する第1樹脂枠23a、第2樹脂枠23b及び第3樹脂枠25とを複数積層する積層工程が行われる。積層工程では、第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとが互いに隣接させられつつ交互に積層させられる。上記の工程により、上記の樹脂枠形成工程では、積層工程後に、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていないように、折曲部291,292,293,294,391,392,393,394と隙間部30a,30b,30cとが形成される。

0068

なお、図12では、簡略化のため、電極板15の間のセパレータ13は図示を省略されている。また、図12では、説明の便宜のため、第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとの水平方向の相対的な位置はずらして表示されている。

0069

複数の樹脂枠21が溶着されたバイポーラ電極14の積層体と、積層体の一端に樹脂枠21が溶着された負極終端電極18と、積層体の他端に樹脂枠21が溶着された正極終端電極19とからなる電極積層体11が形成される。二次シール22によって、電極積層体11における複数の樹脂枠21の周縁を一体的に取り囲む。二次シール22は、例えば、射出成形等により形成される。二次シール22は、樹脂枠21の周縁にモールドを設置し、当該モールド内に流動性を有する二次シール22の樹脂材料を流し込むことによって形成される。これにより、図2に示されるような蓄電モジュール4が形成される。

0070

本実施形態では、電極板15と電極板15の周縁部15cを囲繞する樹脂枠21とが複数積層されている蓄電モジュール4において、樹脂枠21のそれぞれは、樹脂シート50,60の複数の外縁部58,68が折線56,66に沿って折り曲げられて樹脂シート50,60が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294,391,392,393,394と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294,391,392,393,394の間の隙間部30a,30b,30cとを備え、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていない。このため、隙間部30a,30b,30cが積層方向Dに重なることにより、隙間部30a,30b,30cが重なった部分が薄くなることを低減することができる。

0071

つまり、図13に示されるように、従来の樹脂枠のための樹脂シート70は、折曲部71,72,73,74、折線76及び内縁部77を有する。しかし、樹脂シート70は、積層方向Dから視て、折線76及び折線76の延長線により区画される部分の長方形状の線対称の対称軸Lについて線対称な形状を有する。

0072

このため、図14に示されるように、樹脂シート70の外縁部78が複数の折線76に沿って折り曲げられて樹脂シート70が折り重ねられる折曲部491,492,493,494と、互いに隣接する折曲部491,492,493,494の間の隙間部30xとを備える樹脂枠23zが作製されると、図12と同様に図示された図15に示されるように、電極板15及び樹脂枠23zの積層方向Dから視て、樹脂枠23zの隙間部30xは重なっている。このため、従来では、複数の樹脂枠23zの隙間部30xが積層方向Dに重なることにより、蓄電モジュール4の隙間部30xが重なった部分が積層方向から視て薄くなることがある。蓄電モジュール4の隙間部30xの重なりにより薄くなった部分は、樹脂枠23zの外側に設けられる二次シール22で密閉性が確保されない可能性がある。

0073

一方、本実施形態では、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていない。このため、隙間部30a,30b,30cが積層方向Dに重なることにより、隙間部30a,30b,30cが重なった部分が薄くなることを低減することができる。

0074

また、本実施形態では、複数の樹脂枠21は、折曲部291,292,293,294と隙間部30aとを備えた第1樹脂枠23aと、積層方向Dから視て第1樹脂枠23aとは異なる位置に折曲部291,292,293,294と隙間部30bとを備えた第2樹脂枠23bとを含み、第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとは互いに隣接しつつ交互に積層されている。このため、2種類の樹脂枠21のみの構成によって隙間部30a,30bが重なった部分が薄くなることを低減することができ、蓄電モジュール4の製造の労力を低減することができる。

0075

また、本実施形態では、第1樹脂枠23aは、積層方向Dから視て対称ではない形状を有する樹脂シート50の複数の外縁部58が折線56に沿って折り曲げられて樹脂シート50が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30aとを備え、第2樹脂枠23bは、第1樹脂枠23aの樹脂シート50と同一形状を有する樹脂シート50の複数の外縁部58が折線56に沿って折り曲げられて樹脂シート50が折り重ねられた複数の折曲部291,292,293,294と、互いに隣接する折曲部291,292,293,294の間の隙間部30bとを備える。このため、積層方向Dから視て対称ではない第1樹脂枠23aの樹脂シート50と同一形状を有する樹脂シート50により第2樹脂枠23bも容易に形成することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0076

また、本実施形態では、第1樹脂枠23aは、積層方向Dから視て任意の軸に対して線対称ではない形状を有し、積層方向Dに対向する第1面55xと第1面55xとは反対側の第2面55yとを有する樹脂シート50により形成され、第2樹脂枠23bは、第1樹脂枠23aの樹脂シート50と同一形状を有する樹脂シート50の第1面55x及び第2面55yのそれぞれが積層方向Dに対して第1樹脂枠23aとは反対側に向くように対称軸Lの周りに裏返された樹脂シート50により形成されている。このため、このため、同一形状を有する樹脂シート50を互いに反対方向に裏返し、複数の外縁部58を折り曲げて樹脂シート50を折り重ねて折曲部291,292,293,294と隙間部30a,30bとを形成するだけで第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとを製造することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0077

また、本実施形態では、第1樹脂枠23aは、積層方向Dから視て点対称ではない形状を有する樹脂シート50により形成され、第2樹脂枠23bは、第1樹脂枠23aの樹脂シート50と同一形状を有する樹脂シート50が積層方向Dに沿った回転軸の周りに回転させられた樹脂シート50により形成されてもよい。同一形状を有する樹脂シート50を積層方向Dに沿った回転軸の周りに回転させ、複数の外縁部58を折り曲げて樹脂シート50を折り重ねて折曲部291,292,293,294と隙間部30a,30bとを形成するだけで第1樹脂枠23aと第2樹脂枠23bとを製造することができ、2種類の樹脂枠の製造の労力を低減することができる。

0078

以上、本発明の実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cは重なっていなければよい。例えば、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、全ての樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cが重なっていなくてもよい。

0079

また、第1面55x及び第2面55yのそれぞれが積層方向Dに対して第1樹脂枠23aとは反対側に向くように裏返された第1樹脂枠23aの樹脂シート50を用いて第2樹脂枠23bを作製する方法は、電極板15及び樹脂枠21の積層方向Dから視て、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cが重なっていないようにする方法の一例である。例えば、他の方法により、樹脂枠21が作製されることにより、少なくとも互いに隣接する樹脂枠21の隙間部30a,30b,30cが重なっていないようにしてもよい。

0080

1…蓄電装置、2…モジュール積層体、3…拘束部材、4…蓄電モジュール、5…導電板、5a…流路、6…正極端子、7…負極端子、8…エンドプレート、8a…挿通孔、9…締結ボルト、10…ナット、11…電極積層体、11a…側面、12…封止体、13…セパレータ、14…バイポーラ電極(電極)、15…電極板、15a…第1面、15b…第2面、15c…周縁部、16…正極、17…負極、18…負極終端電極(電極)、19…正極終端電極(電極)、21…樹脂枠、22…二次シール、23a…第1樹脂枠、23b…第2樹脂枠、23p…非重複部分、23r…重複部分、23t…段差部、23z…樹脂枠、25…第3樹脂枠、25r…重複部分、27…第1層、27a…外縁部、27b…内縁部、29…第2層、29a…外縁部、29b…内縁部、30a,30b,30c,30x…隙間部、50…樹脂シート、51,52,53,54…折曲部、55x…第1面、55y…第2面、56…折線、57…内縁部、58…外縁部、60…樹脂シート、61,62,63,64…折曲部、65x…第1面、65y…第2面、66…折線、67…内縁部、68…外縁部、70…樹脂シート、71,72,73,74…折曲部、76…折線、77…内縁部、78…外縁部、291,292,293,294…折曲部、391,392,393,394…折曲部、491,492,493,494…折曲部、F…フィルム、D…積層方向、L…対称軸。

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