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技術 フォーカルプレンシャッタ、及び撮像装置

出願人 日本電産コパル株式会社
発明者 河上健太
出願日 2018年7月30日 (1年10ヶ月経過) 出願番号 2018-142631
公開日 2020年2月6日 (4ヶ月経過) 公開番号 2020-020882
状態 未査定
技術分野 カメラ本体及び細部(構成部品等) カメラのシャッター
主要キーワード 従アーム 主アーム 走行空間 走行作動 羽根側 貼付作業 羽根押さえ 補足事項
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

フォーカルプレンシャッタにおいて、シャッタ羽根動作時に摩擦により発生する塵埃飛散を抑制可能な構成とする。

解決手段

フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部、及び第1回動軸を有する地板と、前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アームと、前記第1アームを駆動する第1駆動ピンと、前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板と、を備え、前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に、粘着剤が配置された第1孔部を有する構成とする。

概要

背景

シャッタ羽根によって開口部(露光開口とも称する)を開閉することで撮像素子に対する露光を行うフォーカルプレンシャッタでは、地板カバー板との間に形成された羽根室に配置されたシャッタ羽根を駆動機構により駆動することで開口部の開閉状態を変化させ、露光が行われる構成となっている。このようなフォーカルプレンシャッタでは、羽根の駆動に伴い各構成が互いに摺動して摩擦することにより摩耗粉などが発生し、羽根の走行空間に摩耗粉が侵入したり、摩耗粉が撮像素子に付着したりすることがある。羽根の走行空間に摩耗粉が侵入すると羽根の走行に影響を与える場合がある。また、撮像素子に摩耗粉が付着すると、撮像した画像の画質低下につながる場合がある。ところで、特許文献1には、シャッタ地板及び補助地板貫通孔が形成され、粘着シートが取り付けられた構成が開示されている。特許文献2には、貫通孔を有する隣接板を備えた構成が開示されている。

概要

フォーカルプレンシャッタにおいて、シャッタ羽根動作時に摩擦により発生する塵埃飛散を抑制可能な構成とする。フォーカルプレンシャッタにおいて、開口部、及び第1回動軸を有する地板と、前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アームと、前記第1アームを駆動する第1駆動ピンと、前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板と、を備え、前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に、粘着剤が配置された第1孔部を有する構成とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口部、及び第1回動軸を有する地板と、前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アームと、前記第1アームを駆動する第1駆動ピンと、前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板と、を備え、前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に、粘着剤が配置された第1孔部を有する、フォーカルプレンシャッタ

請求項2

前記第1孔部は、複数の円状の孔である、請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。

請求項3

開口部、及び第1回動軸を有する地板と、前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根と、前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アームと、前記第1アームを駆動する第1駆動ピンと、前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板と、を備え、前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に形成された円弧状の第1孔部を有する、フォーカルプレンシャッタ。

請求項4

前記第1孔部は前記第1羽根の移動軌跡に沿って形成されていて、粘着剤が配置される、請求項3に記載のフォーカルプレンシャッタ。

請求項5

前記第1孔部が貫通孔であり、前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根に対向する面とは逆側の面に、前記第1羽根側粘着面を有する粘着シート貼付されている、請求項1、請求項2または請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。

請求項6

前記第1孔部が溝であって、前記溝の底部に前記粘着剤が配置されている、請求項1、請求項2または請求項4に記載のフォーカルプレンシャッタ。

請求項7

前記地板は第2回動軸を有し、前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根と、前記第2回動軸を中心に回動し、前記第2羽根の一端側に連結された第2アームと、前記第2アームを駆動する第2駆動ピンと、前記第2羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第2羽根押さえ板と、を備え、前記第2羽根押さえ板は、前記第2羽根の他端側における移動軌跡に、粘着剤が配置された第2孔部を有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。

請求項8

請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のフォーカルプレンシャッタを備える撮像装置

技術分野

0001

本発明の一態様は、カメラなどの撮像装置に用いられるフォーカルプレンシャッタなどに関する。

背景技術

0002

シャッタ羽根によって開口部(露光開口とも称する)を開閉することで撮像素子に対する露光を行うフォーカルプレンシャッタでは、地板カバー板との間に形成された羽根室に配置されたシャッタ羽根を駆動機構により駆動することで開口部の開閉状態を変化させ、露光が行われる構成となっている。このようなフォーカルプレンシャッタでは、羽根の駆動に伴い各構成が互いに摺動して摩擦することにより摩耗粉などが発生し、羽根の走行空間に摩耗粉が侵入したり、摩耗粉が撮像素子に付着したりすることがある。羽根の走行空間に摩耗粉が侵入すると羽根の走行に影響を与える場合がある。また、撮像素子に摩耗粉が付着すると、撮像した画像の画質低下につながる場合がある。ところで、特許文献1には、シャッタ地板及び補助地板貫通孔が形成され、粘着シートが取り付けられた構成が開示されている。特許文献2には、貫通孔を有する隣接板を備えた構成が開示されている。

先行技術

0003

特開2003−280066号公報
特開2015−125370号公報

発明が解決しようとする課題

0004

フォーカルプレンシャッタでは、羽根と駆動機構との間にアームを介在させて羽根を駆動させるが、この際の羽根と他の部材との摺動で樹脂及び金属などの摩耗粉が発生する。特に、羽根の支点となるアームと羽根との連結部分から離れるほど、多くの摩耗粉が発生することが判ってきた。これは、羽根の支点となるアームと羽根との連結部分から離れるほど、羽根がばたつくことが原因であると考えられる。つまり、羽根と、羽根の先端部分を押さえ羽根押さえ板との間には動作時の摺動で大きな摩擦が生じることとなり、樹脂及び金属などの摩耗粉が比較的多く発生する。近年、さらなる品質の向上が求められており、このような摩耗粉の飛散を効果的に抑制する構成のフォーカルプレンシャッタが求められている。この点、特許文献1に記載の構成では、アームから離れた位置における、羽根と羽根押さえ板との摺動で発生する摩耗粉などの塵埃を十分に捕獲できない場合があった。また、特許文献2に記載の構成は、静電気の発生を低減させるための構成であって、そもそも摩耗粉などの塵埃を捕獲するという効果はあまり期待できなかった。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。

0006

本発明の第1の手段は、
開口部(1a)、及び第1回動軸(13、14)を有する地板(1)と、
前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(4、5)と、
前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アーム(61、71)と、
前記第1アーム(61、71)を駆動する第1駆動ピンと、
前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板(81、82、83、84)と、を備え、
前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に、粘着剤が配置された第1孔部(81a、82a、83a1、83a2、84a)を有する、
フォーカルプレンシャッタである。

0007

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根と羽根押さえ板とが摺動する位置の近傍に第1孔部が配置されるため、摺動により発生した摩耗粉が飛散して撮像素子に付着したり、駆動機構内に溜まったりすることを抑制することができる。これにより、摩耗粉に起因する羽根の動作不具合、及び撮像した画像の画質の低下を抑制することができる。

0008

上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1孔部は、複数の円状の孔(81a、82a)である。

0009

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、地板に対する加工により孔部を比較的簡易に形成することができるため、比較的簡易かつ低コストで、摩耗粉の飛散防止の構成を含む構成にすることができる。

0010

本発明の第2の手段は、
開口部(1a)、及び第1回動軸(13、14)を有する地板(1)と、
前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第1羽根(4、5)と、
前記第1回動軸を中心に回動し、前記第1羽根の一端側に連結された第1アーム(61、71)と、
前記第1アームを駆動する第1駆動ピンと、
前記第1羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第1羽根押さえ板(83、84)と、を備え、
前記第1羽根押さえ板は、前記第1羽根の移動領域に形成された円弧状の第1孔部(83a1、83a2、84a)を有する、
フォーカルプレンシャッタである。

0011

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、第1羽根と第1羽根押さえ板との摺動で発生する摩耗粉を、円弧状の第1孔部によって捕獲可能な構成にすることができる。これにより、摩耗粉の飛散を抑制することができる。特に長孔形状の第1孔部を有する構成にすると、第1孔部によって塵埃の飛散を抑制する効果が得られる。

0012

上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1孔部は前記第1羽根の移動軌跡に沿って形成されていて、粘着剤が配置される。

0013

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、円弧状の第1孔部によってより効果的に摩耗粉を捕獲可能な構成とすることができる。これにより、より効果的に摩耗粉の飛散を抑制することができる。

0014

上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1孔部が貫通孔であり、
前記第1羽根押え板は、前記第1羽根に対向する面とは逆側の面に、前記第1羽根側粘着面を有する粘着シートが貼付されている。

0015

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、地板への貫通孔の形成加工及び粘着シートの貼付作業で摩耗粉の飛散防止を行うための構成とすることができる。これにより、比較的簡易かつ低コストで、摩耗粉の飛散防止の構成を含む構成にすることができる。

0016

上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記第1孔部が溝であって、前記溝の底部に前記粘着剤が配置されている、

0017

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、粘着シートを用いる構成と比較すると、粘着シートが剥がれ落ちたり、羽根の摺動に影響を与えたりすることを回避した構成にすることができる。

0018

上記フォーカルプレンシャッタにおいて、好ましくは、
前記地板は第2回動軸を有し、
前記開口部を覆う状態と開放する状態とを切り替える第2羽根と、
前記第2回動軸を中心に回動し、前記第2羽根の一端側に連結された第2アームと、
前記第2アームを駆動する第2駆動ピンと、
前記第2羽根の少なくとも他端側に重なるよう配置された第2羽根押え板と、を備え、
前記第2羽根押え板は、前記第2羽根の他端側における移動軌跡に、粘着剤が配置された第2孔部を有する。

0019

上記構成のフォーカルプレンシャッタによれば、例えば、先羽根及び後羽根の双方について、摩耗粉を捕獲して飛散を抑制した構成にすることができる。これにより、さらに効果的に摩耗粉の飛散を抑制することができる。

0020

上記いずれかのフォーカルプレンシャッタは、カメラなどの撮像装置に好適に適用される。

0021

上記のような撮像装置によれば、摩耗粉などの塵埃が飛散して駆動機構の特定部位に溜まったり、撮像素子に付着したりすることを抑制した構成にすることができる。これによって、摩耗粉に起因する動作不具合を防止しつつ、撮像装置で撮像される画像の品質の低下を抑制することなどが可能となる。

図面の簡単な説明

0022

図1は、実施形態1における羽根走行前のフォーカルプレンシャッタの平面図である。
図2は、実施形態1における羽根走行後のフォーカルプレンシャッタの平面図である。
図3は、実施形態1のフォーカルプレンシャッタの断面図である。
図4は、実施形態1の先羽根用羽根押さえ板の平面図である。
図5は、実施形態1の後羽根用羽根押さえ板の平面図である。
図6は、実施形態2における羽根走行前のフォーカルプレンシャッタの平面図である。
図7は、実施形態2における羽根走行後のフォーカルプレンシャッタの平面図である。

実施例

0023

本発明のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラなどの撮像装置に利用されるものであり、フォーカルプレンシャッタの羽根の動作により発生する摩耗粉などの塵埃の飛散を捕獲して抑制するための羽根押さえ板の構成などに特徴のひとつを有する。

0024

本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態1
2.実施形態2
3.本発明の特徴
4.補足事項

0025

<1.実施形態1>
まず、本発明の実施形態1について具体的に説明する。図1及び図2は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図であって、図1は羽根走行前の状態を示し、図2は羽根走行後の状態を示している。図3は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの断面図である。図4は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおける先羽根用羽根押さえ板81を示している。図5は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタにおける後羽根用羽根押さえ板82を示している。

0026

図1及び図2に示されるように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタは、地板1、カバー板2、中間板3、先羽根4、後羽根5、先羽根用主アーム61、先羽根用従アーム62、後羽根用主アーム71、後羽根用従アーム72、先羽根用羽根押さえ板81、及び後羽根用羽根押さえ板82を含んで構成される。図3の断面図に記載されたように、これらの構成は、カバー板2、先羽根用羽根押さえ板81、先羽根4、中間板3、後羽根5、後羽根用羽根押さえ板82、地板1の順に積層されて配置される。本明細書では、先羽根4及び後羽根5を「羽根」と総称することがある。先羽根用主アーム61及び後羽根用主アーム71を「主アーム」と総称することがある。先羽根用従アーム62及び後羽根用従アーム72を「従アーム」と総称することがある。また、主アームと従アームとを「アーム」と総称することがある。

0027

<地板1>
地板1は、フォーカルプレンシャッタの基板部分であって、略矩形状の開口部1aを有している。開口部1aは、矩形以外の任意の形状であってもよい。図1及び図2に示されるように、地板1の開口部1aの側方(図の左側)の後述する羽根室外には、先羽根4及び後羽根5を駆動する駆動部(図示省略)が搭載される。駆動部は、電磁アクチュエータまたはモータなどを備える従来同様の構成である。駆動部は、先羽根用主アーム61及び後羽根用主アーム71に連結された、動力を出力する駆動ピンを有し、これらの主アームを介して羽根に動力を伝達する。駆動部の具体的な構成については説明を省略する。

0028

地板1は、図1図2に示されるように、後述する羽根室内に先羽根用主アーム61を回動可能に支持し、先羽根用主アーム61の回動の中心となる回動軸13を有する。地板1は、後述する羽根室内に後羽根用主アーム71を回動可能に支持し、後羽根用主アーム71の回動の中心となる回動軸14を有する。回動軸13及び14は、例えば地板1に立設された軸状の構成である。地板1には、駆動部の駆動ピンの移動軌跡に沿って、貫通孔11及び12が形成されている。貫通孔11及び12は、それぞれ回動軸13及び14を中心として円弧状に延びる長孔であって、地板1を貫通している。貫通孔11及び12には、それぞれ先羽根4用の駆動ピンと後羽根5用の駆動ピンとが挿通される。

0029

<カバー板2>
カバー板2は、地板1と対向する位置に、地板1に対して所定の間隔を空けて取り付けられる。カバー板2と地板1との間の空間が、先羽根4及び後羽根5を収容する羽根室となる。地板1とカバー板2とにより形成された空間、または地板1及びカバー板2と中間板3とにより形成された空間を、「羽根室」と称することがある。カバー板2は、フォーカルプレンシャッタが搭載された撮像装置において、撮像素子(図示省略)に近い位置に配置される。ただし、撮像素子の位置に対する地板1及びカバー板2の向きは任意に変更可能である。地板1とカバー板2との間の羽根室には、中間板3、先羽根4、後羽根5、先羽根用主アーム61、先羽根用従アーム62、後羽根用主アーム71、後羽根用従アーム72、先羽根用羽根押さえ板81、及び後羽根用羽根押さえ板82などが配置される。カバー板2は、地板1の開口部1aに対向する位置に形成された開口部2aを有する。開口部2aは、開口部1aと類似の矩形状であるが、完全な矩形状ではなくてもよいし、矩形以外の任意の形状であってもよい。

0030

<中間板3>
中間板3は、地板1とカバー板2との間に配置される。中間板3と地板1との間には、後羽根5、後羽根用主アーム71、及び後羽根用従アーム72が収容される。中間板3とカバー板2との間には、先羽根4、先羽根用主アーム61、及び先羽根用従アーム62が収容される。中間板3は、地板1の開口部1a及びカバー板2の開口部2aに対向する位置に、矩形状の開口部3aを有する。開口部1a及び2a同様、中間板3の開口部3aも矩形状ではない任意の形状であってもよい。

0031

<先羽根4>
先羽根4は、上記のようにカバー板2と中間板3との間の羽根室に配置される。先羽根4は、複数の板状部材41〜44からなり、リベットなどの連結具によって、先羽根用主アーム61及び先羽根用従アーム62の先端側から回動中心側に向けて順に連結される。先羽根4は、駆動部が配置された側(図の左側)の位置で、先羽根用主アーム61及び先羽根用従アーム62と連結される。先羽根4は、先羽根用主アーム61を介して、先羽根用駆動ピン(図示省略)により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。先羽根4及び後羽根5は、それぞれアルミニウムなどの金属、カーボンファイバー、または樹脂などの素材により形成されるが、これらの素材に限定されるものではない。

0032

<後羽根5>
後羽根5は、上記のように地板1と中間板3との間の羽根室に配置される。後羽根5は、先羽根4と同様に複数の板状部材51〜54からなり、リベットなどの連結具によって、後羽根用主アーム71及び後羽根用従アーム72の先端側から回動中心側に向けて順に連結される。後羽根5は、駆動部が配置された側(図の左側)の位置で、後羽根用主アーム71及び後羽根用従アーム72と連結される。後羽根5は、後羽根用主アーム71を介して、後羽根用駆動ピン(図示省略)により駆動され、開口部1a、2a及び3aにより形成される露光開口を覆う状態と開放する状態と(開閉状態)を切り替える。

0033

<先羽根用主アーム61>
先羽根用主アーム61は、先羽根4を駆動する。先羽根用駆動ピンと先羽根4との間に配置され、連結具によって先羽根4に連結される。これにより、先羽根用主アーム61は、駆動部で発生した駆動力を、先羽根用駆動ピンを介して先羽根4に伝達する。先羽根用主アーム61は、地板1の回動軸13を中心として回転する。

0034

<後羽根用主アーム71>
後羽根用主アーム71は、後羽根5を駆動するための構成であって、先羽根用主アーム61と同様の構成である。後羽根用主アーム71は、後羽根用駆動ピンと後羽根5との間に配置され、連結具によって後羽根5に連結される。これにより、後羽根用主アーム71は、駆動部で発生した駆動力を、後羽根用駆動ピンを介して後羽根5に伝達する。後羽根用主アーム71は、地板1の回動軸14を中心として回転する。

0035

<先羽根用従アーム62及び後羽根用従アーム72>
先羽根用従アーム62は、上記のように先羽根4に連結される。先羽根用従アーム62は、先羽根用主アーム61と同様に、地板1の羽根室側の軸に回動自在に連結される。先羽根用従アーム62は、駆動部から直接駆動力は与えられず、先羽根用主アーム61の作動に合わせて作動する。後羽根用従アーム72は、上記のように後羽根5に連結される。後羽根用従アーム72は、後羽根用主アーム71と同様に、地板1の羽根室側の軸に回動自在に連結される。後羽根用従アーム72は、駆動部から直接駆動力は与えられず、後羽根用主アーム71の作動に合わせて作動する。

0036

<先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピン>
先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピンは、それぞれ電磁アクチュエータなどを含む駆動部に連結される。先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピンは、例えば金属で形成される。駆動部は、外部から与えられる電力によって作動して、先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピンに動力を伝達する。先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピンは、それぞれ先羽根用主アーム61及び後羽根用主アーム71を介して、先羽根4及び後羽根5を駆動して開口部1aの開閉状態を切り替える。先羽根4及び後羽根5の走行作動については、従来構成と同様である。

0037

駆動部は、先羽根用駆動ピン及び後羽根用駆動ピンに加え、例えば、永久磁石ヨークコイル、及びコイルばねなどを含み、与えられた電力によって作動する。駆動部は、従来から知られる電磁アクチュエータ、またはモータを含む。

0038

<先羽根用羽根押さえ板81>
先羽根用羽根押さえ板81は、先羽根4とカバー板2との間に配置される(図3参照)。先羽根用羽根押さえ板81は、先羽根4のアームと連結された側とは逆側の端部の移動軌跡に重なるよう配置される。先羽根用羽根押さえ板81は、アームと連結された側とは逆側における、先羽根4の端部の移動軌跡に重なる位置(先羽根4の移動領域)に、複数の円状の貫通孔81aを有する(図1図2及び図4参照)。先羽根用羽根押さえ板81の、先羽根4と対向する面とは逆側の面には、複数の貫通孔81aの形成領域を覆うよう広がる、粘着シート81bが貼付されている(図3参照)。粘着シート81bは、先羽根4側の面、すなわちカバー板2側とは逆側の面が粘着性を有する粘着面となっており、カバー板2側の面は粘着性を有さない。先羽根4側から見ると、先羽根用羽根押さえ板81の複数の貫通孔81aの奥に、粘着シート81bの粘着面が配置された構成となる。粘着シート81bは、アームと連結された側とは逆側において、先羽根4の動作時の摺動等により発生した摩耗粉を捕獲する。

0039

<後羽根用羽根押さえ板82>
後羽根用羽根押さえ板82は、後羽根5と地板1との間に配置される(図3参照)。後羽根用羽根押さえ板82は、後羽根5のアームと連結された側とは逆側の端部の移動軌跡に重なるよう配置される。後羽根用羽根押さえ板82は、アームと連結された側とは逆側における、後羽根5の端部の移動軌跡に重なる位置(後羽根5の移動領域)に、複数の円状の貫通孔82aを有する(図1図2及び図5参照)。後羽根用羽根押さえ板82の、後羽根5と対向する面とは逆側の面には、複数の貫通孔82aの形成領域を覆うよう広がる、粘着シート82bが貼付されている(図3参照)。粘着シート82bは、後羽根5側の面、すなわち地板1側とは逆側の面が粘着性を有する粘着面となっており、地板1側の面は粘着性を有さない。後羽根5側から見ると、後羽根用羽根押さえ板82の複数の貫通孔82aの奥に、粘着シート82bの粘着面が配置された構成となる。粘着シート82bは、アームと連結された側とは逆側において、後羽根5の動作時の摺動等により発生した摩耗粉を捕獲する。

0040

<2.実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について具体的に説明する。本実施形態の構成は、実施形態1の構成と比較して、羽根押さえ板の構成が異なり、それ以外の構成は共通している。ここでは、実施形態1に対する相違点についてのみ説明し、共通点については説明を省略する。

0041

図6及び図7は、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの平面図であって、図6は羽根走行前の状態を示し、図7は羽根走行後の状態を示している。

0042

図6及び図7に示されるように、本実施形態のフォーカルプレンシャッタの先羽根用羽根押さえ板83及び後羽根用羽根押さえ板84は、実施形態1の先羽根用羽根押さえ板81及び後羽根用羽根押さえ板82と異なる形状の貫通孔を有する。具体的には、先羽根用羽根押さえ板83は、円弧状に延びる2つの貫通孔83a1及び83a2を有する。貫通孔83a1及び83a2は、各々、先羽根4を構成する板状部材41及び42、並びに43及び44のアームと連結された側とは逆側の端部の作動軌跡に形成されている。先羽根用羽根押さえ板83の、先羽根4と対向する面とは逆側の面には、貫通孔83a1及び83a2の形成領域を覆うよう広がる、粘着シート83bが貼付されている(図6参照)。

0043

同様に、後羽根用羽根押さえ板84は、円弧状に延びる貫通孔84aを有する。貫通孔84aは、板状部材51〜54からなる後羽根5において、アームと連結された側とは逆側の端部の移動軌跡に沿って形成されている。後羽根用羽根押さえ板84の、後羽根5と対向する面とは逆側の面には、貫通孔84aの形成領域を覆うよう広がる、粘着シート84bが貼付されている(図7参照)。

0044

<3.本発明の特徴>
上記で実施形態1及び2として具体例を説明した本発明は、以下のような特徴を有する。

0045

各実施形態のフォーカルプレンシャッタは、先羽根用羽根押さえ板81または83、及び後羽根用羽根押さえ板82または84を備え、これらの羽根押さえ板において、アームと連結された側とは逆側における、先羽根4または後羽根5の移動領域に貫通孔が形成され、粘着シート81b〜84bが配置される。このような構成により、羽根と羽根押さえ板とが摺動する位置の近傍に、奥側に粘着シート81b〜84bが配置された貫通孔81a〜84aが配置されるため、羽根と羽根押さえ板を含む他構成との摺動により発生した摩耗粉が飛散して撮像素子に付着したり、駆動機構内に溜まったりすることを抑制することができる。これにより、摩耗粉に起因する羽根の動作不具合、及び撮像した画像の画質の低下を抑制可能な構成となっている。

0046

各実施形態では、先羽根4及び後羽根5の双方について、貫通孔の形成された羽根押さえ板を採用する例を説明したが、いずれか一方についてのみ、貫通孔の形成された羽根押さえ板を採用してもよい。この場合であっても、摩耗粉の捕獲に一定の効果が得られる。このとき、先羽根4及び後羽根5のうち、撮像素子に近接して配置された方の羽根押さえ板に貫通孔及び粘着シートを配置すると、飛散した摩耗粉が撮像素子に付着することを抑制することができるため好ましい場合がある。

0047

また、各実施形態において羽根押さえ板に形成された貫通孔は、実施形態1のような円状、実施形態2のような円弧状に限定されるものではなく、種々の形態の貫通孔を採用してもよい。この場合において、形成される貫通孔は、先羽根4及び後羽根5におけるアームと連結された側とは逆型の端部の移動軌跡周辺に沿った位置に配置されることが好ましい。

0048

また、実施形態では羽根押さえ板には貫通孔が形成され、粘着シートが貼付されたが、羽根押さえ板に溝を形成し、溝の底部に粘着剤を配置するような構成としてもよい。このような構成は、粘着シートを用いる構成と比較すると、粘着シートが剥がれ落ちたり、羽根の摺動に影響を与えたりすることを回避した構成にすることができる。

0049

一方で、粘着シートを用いる構成では、地板1への貫通孔の形成加工及び粘着シートの貼付作業で摩耗粉の飛散防止を行うための構成とすることができる。これにより、比較的簡易かつ低コストで、摩耗粉の飛散防止の構成を含む構成にすることができる。

0050

なお、本明細書では、貫通孔及び溝を「孔部」と総称する。

0051

実施形態1では、貫通孔として複数の円状の貫通孔81a及び82aを形成する構成を採用している。このような構成では、地板1に対する加工により貫通孔を比較的簡易に形成することができるため、比較的簡易かつ低コストで、摩耗粉の飛散防止の構成を含む構成にすることができる。なお、上記同様、貫通孔に代えて、底部に粘着剤が配置された溝を採用してもよい。

0052

実施形態2では、貫通孔として円弧状の貫通孔83a1、83a2及び84aを形成する構成を採用している。このような構成では、羽根と羽根押さえ板との摺動で発生する摩耗粉を効果的に捕獲可能な構成とすることができる。これにより、より効果的に摩耗粉の飛散を抑制することができる。

0053

なお、実施形態2のように、先羽根用羽根押さえ板83及び後羽根用羽根押さえ板84の、先羽根4及び後羽根5の移動軌跡に沿って円弧状に形成された貫通孔83a1、83a2、及び/または84aを有する構成とする場合、必ずしも粘着シート83bなどの粘着剤を配置しなくても、摩耗粉の飛散防止にある程度の効果が得られる。

0054

本発明のフォーカルプレンシャッタは、撮像素子を備えるカメラなどの撮像装置に好適に適用される。本発明のフォーカルプレンシャッタを採用した撮像装置では、摩耗粉などの塵埃が飛散して駆動機構の特定部位に溜まったり、撮像素子に付着したりすることを抑制した構成にすることができる。これによって、摩耗粉に起因する動作不具合を防止しつつ、撮像装置で撮像される画像の品質の低下を抑制することなどが可能となる。

0055

<3.補足事項
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一具体例としての説明であって、本発明の範囲はこの実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。

0056

また、実施形態では、フォーカルプレンシャッタに備えられる先羽根4及び後羽根5は、それぞれ複数の羽根部材を有する構成として説明したが、先羽根4及び後羽根5は、それぞれ一枚の羽根部材を有する構成であってもよい。

0057

また、実施形態では先羽根4及び後羽根5を備えるフォーカルプレンシャッタについて説明したが、先羽根4または後羽根5のいずれか一方の羽根のみを備える構成を採用してもよい。その場合、実施形態のフォーカルプレンシャッタでは、中間板3を有する構成例を説明したが、中間板3を有さない構成を採用してもよい。

0058

本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置のフォーカルプレンシャッタなどとして好適に適用される。

0059

1…地板
1a…開口部
11、12…貫通孔
13、14…回動軸
2…カバー板
2a…開口部
3…中間板
3a…開口部
4…先羽根
5…後羽根
61…先羽根用主アーム
62…先羽根用従アーム
71…後羽根用主アーム
72…後羽根用従アーム
81、83…先羽根用羽根押さえ板
82、84…後羽根用羽根押さえ板
81a〜84a…貫通孔
81b〜84b…粘着シート

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