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技術 ヒト胎盤灌流液細胞、その亜集団を含む組成物、およびそれらの使用

出願人 アントフロゲネシスコーポレーション
発明者 ジョディピー.グルネイキアオクイズハングステイシーハーブロバートジェイ.ハリリ
出願日 2019年9月6日 (10ヶ月経過) 出願番号 2019-162780
公開日 2020年2月6日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-019777
状態 未査定
技術分野 動物,微生物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 部分再構成 環境温 灌流流体 最短期間 中心ライン 参照文 プラスチック製チューブ 電気的変化
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

キメリズム確立し、移植片対宿主病重症度又は持続期間を減少させ、サルコペニア代謝障害、及び血液学的悪性腫瘍などの血液学的障害の症状を治療又は寛解し、虚血性脳症(例えば、低酸素性虚血性脳症)及び他の中枢神経系損傷の症状を治療又は寛解するための方法の提供。

解決手段

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+細胞を含む前記組成物を、治療対象投与することを含む方法。

概要

背景

(2.背景
胎盤灌流液は、胎盤脈管構造を介して灌流溶液を通すことにより得られた胎盤細胞の収
集物、および脈管構造由来、胎盤の母体面由来、またはその両方由来の灌流液収集物
含む。哺乳類胎盤還流方法は、例えば、米国特許第7,045,146号および米国特
許第7,255,879号に記載されている。還流により得られた胎盤細胞の集団は、不
均一であり、とりわけ、CD34+細胞顆粒球単球、およびマクロファージなどの有
核細胞、および組織培養基質接着性胎盤幹細胞を含む。

概要

キメリズム確立し、移植片対宿主病重症度又は持続期間を減少させ、サルコペニア代謝障害、及び血液学的悪性腫瘍などの血液学的障害の症状を治療又は寛解し、虚血性脳症(例えば、低酸素性虚血性脳症)及び他の中枢神経系損傷の症状を治療又は寛解するための方法の提供。単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+細胞を含む前記組成物を、治療対象投与することを含む方法。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+細胞を含む、前記組成物。

請求項2

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+細胞をさらに含む、請求項1に記載の組成物。

請求項3

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+細胞をさらに含む、請求項1に記載の組成物。

請求項4

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+細胞をさらに含む、請求項1に記載の組成物。

請求項5

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+細胞を含む、請求項1に記載の組成物。

請求項6

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも5×105個のCD34+CD45−細胞を含む、前記組成物。

請求項7

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CD45−細胞をさらに含む、請求項6に記載の組成物。

請求項8

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CD45−細胞をさらに含む、請求項6に記載の組成物。

請求項9

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CD45−細胞をさらに含む、請求項6に記載の組成物。

請求項10

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD45−細胞を含む、請求項6に記載の組成物。

請求項11

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+CD31+細胞を含む、前記組成物。

請求項12

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CD31+細胞をさらに含む、請求項11に記載の組成物。

請求項13

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CD31+細胞をさらに含む、請求項11に記載の組成物。

請求項14

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CD31+細胞をさらに含む、請求項11に記載の組成物。

請求項15

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD31+細胞を含む、請求項11に記載の組成物。

請求項16

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも5×105個のCD34+KDR+細胞を含む、前記組成物。

請求項17

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+KDR+細胞をさらに含む、請求項16に記載の組成物。

請求項18

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+KDR+細胞をさらに含む、請求項16に記載の組成物。

請求項19

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+KDR+細胞をさらに含む、請求項16に記載の組成物。

請求項20

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+KDR+細胞を含む、請求項16に記載の組成物。

請求項21

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも5×105個のCD34+CXCR4+細胞を含む、前記組成物。

請求項22

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CXCR4+細胞をさらに含む、請求項21に記載の組成物。

請求項23

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CXCR4+細胞をさらに含む、請求項21に記載の組成物。

請求項24

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CXCR4+細胞をさらに含む、請求項21に記載の組成物。

請求項25

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CXCR4+細胞を含む、請求項21に記載の組成物。

請求項26

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+CD38−細胞を含む、前記組成物。

請求項27

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CD38−細胞をさらに含む、請求項26に記載の組成物。

請求項28

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CD38−細胞をさらに含む、請求項26に記載の組成物。

請求項29

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CD38−細胞をさらに含む、請求項26に記載の組成物。

請求項30

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD38−細胞を含む、請求項26に記載の組成物。

請求項31

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも7×105個のCD34+CD117−細胞を含む、前記組成物。

請求項32

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CD117−細胞をさらに含む、請求項31に記載の組成物。

請求項33

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CD117−細胞をさらに含む、請求項31に記載の組成物。

請求項34

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CD117−細胞をさらに含む、請求項31に記載の組成物。

請求項35

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD117−細胞を含む、請求項31に記載の組成物。

請求項36

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも6×105個のCD34+CD140a+細胞を含む、前記組成物。

請求項37

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+CD140a+細胞をさらに含む、請求項36に記載の組成物。

請求項38

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+CD140a+細胞をさらに含む、請求項36に記載の組成物。

請求項39

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+CD140a+細胞をさらに含む、請求項36に記載の組成物。

請求項40

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD140a+細胞を含む、請求項36に記載の組成物。

請求項41

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも3×105個のCD34+ネスチン+細胞を含む、前記組成物。

請求項42

前記組成物が、2倍を超える数のCD34+ネスチン+細胞をさらに含む、請求項40に記載の組成物。

請求項43

前記組成物が、10倍を超える数のCD34+ネスチン+細胞をさらに含む、請求項40に記載の組成物。

請求項44

前記組成物が、50倍を超える数のCD34+ネスチン+細胞をさらに含む、請求項40に記載の組成物。

請求項45

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+ネスチン+細胞である、請求項40に記載の組成物。

請求項46

単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物であって、該ヒト胎盤灌流液が、少なくとも3×104個のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞を含む、前記組成物。

請求項47

前記組成物が、2倍を超える数のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞をさらに含む、請求項46に記載の組成物。

請求項48

前記組成物が、10倍を超える数のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞をさらに含む、請求項46に記載の組成物。

請求項49

前記組成物が、50倍を超える数のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞をさらに含む、請求項46に記載の組成物。

請求項50

前記組成物が、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞である、請求項46に記載の組成物。

請求項51

前記ヒト胎盤灌流液が、単一の胎盤灌流から単離されたものである、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物。

請求項52

対象において中枢神経系の損傷、疾患、または障害治療する方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項53

前記中枢神経系の損傷、疾患、または障害が、低酸素性虚血性脳症である、請求項52に記載の方法。

請求項54

対象においてサルコペニアを治療する方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項55

対象においてキメリズムを誘発する方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項56

対象における細胞生着の方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項57

対象において移植片対宿主病(GVHD)の持続期間または重症度を低減させる方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項58

対象において代謝障害を治療する方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項59

対象において血液学的障害または血液学的悪性腫瘍を治療する方法であって、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物および別の供給源からの造血細胞を該対象に投与することを含む、前記方法。

請求項60

(a)対象における中枢神経系の損傷、疾患、または障害の治療の方法であって、好ましくは、該中枢神経系の損傷、疾患、または障害が、低酸素性虚血性脳症である、前記方法;(b)対象においてキメリズムを誘発する方法;(c)細胞生着の方法;(d)対象において移植片対宿主病(GVHD)の持続期間または重症度を低減する方法;(e)対象において代謝障害を治療する方法;(f)対象において血液学的障害または血液学的悪性腫瘍を治療する方法;または(g)対象においてサルコペニアを治療する方法で使用するための、請求項1〜50のいずれか1項に記載の組成物。

請求項61

前記組成物が、別の供給源からの造血細胞をさらに含む、請求項60に記載の使用のための組成物。

技術分野

0001

(1.分野)
本出願は、2013年11月15日出願の米国仮特許出願第61/905,076号お
よび2013年11月15日出願の米国仮特許出願第61/905,077号の利益を主
張するものであり、それらの開示は、それらの全体において参照により本明細書に組み込
まれている。
本明細書で提供されるのは、ヒト胎盤灌流液由来単核球を含む組成物、および、例え
ば、キメリズム確立し、移植片対宿主病重症度または持続期間を減少させ、サルコペ
ニア代謝障害、および血液学的悪性腫瘍などの血液学的障害の症状を治療または寛解
虚血性脳症(例えば、低酸素性虚血性脳症)および他の中枢神経系損傷の症状を治療ま
たは寛解するために、細胞造血細胞とともに使用することを含む、そのような細胞を使
用する方法である。

背景技術

0002

(2.背景
胎盤灌流液は、胎盤脈管構造を介して灌流溶液を通すことにより得られた胎盤細胞の収
集物、および脈管構造由来、胎盤の母体面由来、またはその両方由来の灌流液の収集物
含む。哺乳類胎盤還流方法は、例えば、米国特許第7,045,146号および米国特
許第7,255,879号に記載されている。還流により得られた胎盤細胞の集団は、不
均一であり、とりわけ、CD34+細胞、顆粒球単球、およびマクロファージなどの有
核細胞、および組織培養基質接着性胎盤幹細胞を含む。

0003

(3.概要
本明細書で提供されるのは、単離されたヒト胎盤灌流液を含む組成物である。特定の実
施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも6×105個のCD34+細胞を含む。いく
つかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のCD34+細胞をさらに含む
。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、10倍を超える数のCD34+細胞をさ
らに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+
細胞をさらに含む。より具体的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト
胎盤灌流液CD34+細胞を含む。

0004

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも5×105個のCD34+C
D45−細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のC
D34+CD45−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、1
0倍を超える数のCD34+CD45−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒ
ト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CD45−細胞をさらに含む。より具体
的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD4
5−細胞を含む。

0005

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも6×105個のCD34+C
D31+細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のC
D34+CD31+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、1
0倍を超える数のCD34+CD31+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒ
ト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CD31+細胞をさらに含む。より具体
的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD3
1+細胞を含む。

0006

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも5×105個のCD34+K
DR+細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のCD
34+KDR+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、10倍
を超える数のCD34+KDR+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤
灌流液は、50倍を超える数のCD34+KDR+細胞をさらに含む。より具体的な実施
態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+KDR+細胞を
含む。

0007

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも5×105個のCD34+C
XCR4+細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数の
CD34+CXCR4+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は
、10倍を超える数のCD34+CXCR4+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様で
は、ヒト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CXCR4+細胞をさらに含む。
より具体的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34
+CXCR4+細胞を含む。

0008

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも6×105個のCD34+C
D38−細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のC
D34+CD38−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、1
0倍を超える数のCD34+CD38−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒ
ト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CD38−細胞をさらに含む。より具体
的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+CD3
8−細胞を含む。

0009

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも7×105個のCD34+C
D117−細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数の
CD34+CD117−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は
、10倍を超える数のCD34+CD117−細胞をさらに含む。いくつかの実施態様で
は、ヒト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CD117−細胞をさらに含む。
より具体的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34
+CD117−細胞を含む。

0010

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも6×105個のCD34+C
D140a+細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数
のCD34+CD140a+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流
液は、10倍を超える数のCD34+CD140a+細胞をさらに含む。いくつかの実施
態様では、ヒト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+CD140a+細胞をさら
に含む。より具体的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液
CD34+CD140a+細胞を含む。

0011

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも3×105個のCD34+ネ
スチン+細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、2倍を超える数のC
D34+ネスチン+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、1
0倍を超える数のCD34+ネスチン+細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒ
ト胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD34+ネスチン+細胞をさらに含む。より具体
的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎盤灌流液CD34+ネスチ
ン+細胞を含む。

0012

他の特定の実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、少なくとも3×104個のCD3+CD
4+CD8−CD25高CD127低細胞を含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌
流液は、2倍を超える数のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞をさら
に含む。いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、10倍を超える数のCD3+CD
4+CD8−CD25高CD127低細胞をさらに含む。いくつかの実施態様では、ヒト
胎盤灌流液は、50倍を超える数のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細
胞をさらに含む。より具体的な実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、実質的に純粋なヒト胎
盤灌流液CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞を含む。

0013

いくつかの実施態様では、ヒト胎盤灌流液は、単一の胎盤の灌流から単離されたもので
ある。

0014

また、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象において
中枢神経系の損傷、疾患、または障害を治療する方法である。特定の実施態様では、前記
中枢神経系の損傷、疾患、または障害は、虚血性脳症(例えば、低酸素性虚血性脳症)で
ある。

0015

また、本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌
流液を含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象に
おいてサルコペニアを治療する方法である。

0016

本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象において
キメリズムを誘発する方法である。

0017

本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象における
細胞生着の方法である。

0018

本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象において
移植片対宿主病(GVHD)の持続期間または重症度を低減させる方法である。

0019

本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象において
代謝障害を治療する方法である。

0020

本明細書で提供されるのは、本明細書において提供される単離されたヒト胎盤灌流液を
含む組成物および別の供給源からの造血細胞を対象に投与することを含む、対象において
血液学的障害または血液学的悪性腫瘍を治療する方法である。

0021

本明細書で提供されるのは、(a)対象における中枢神経系の損傷、疾患、または障害
の治療の方法であって、好ましくは、前記中枢神経系の損傷、疾患、または障害が、低酸
素性虚血性脳症である、前記方法;(b)対象においてキメリズムを誘発する方法;(c
)細胞生着の方法;(d)対象において移植片対宿主病(GVHD)の持続期間または重
症度を低減する方法;(e)対象において代謝障害を治療する方法;(f)対象において
血液学的障害または血液学的悪性腫瘍を治療する方法;または(g)対象においてサルコ
ペニアを治療する方法で使用する、単離されたヒト胎盤灌流液またはヒト胎盤灌流液細胞
を含む組成物である。

0022

また、本明細書で提供されるのは、(a)対象における中枢神経系の損傷、疾患、また
は障害の治療の方法であって、好ましくは、前記中枢神経系の損傷、疾患、または障害が
、低酸素性虚血性脳症である、前記方法;(b)対象においてキメリズムを誘発する方法
;(c)細胞生着の方法;(d)対象において移植片対宿主病(GVHD)の持続期間ま
たは重症度を低減する方法;(e)対象において代謝障害を治療する方法;(f)対象に
おいて血液学的障害または血液学的悪性腫瘍を治療する方法;または(g)対象において
サルコペニアを治療する方法で使用する、単離されたヒト胎盤灌流液またはヒト胎盤灌流
液細胞を含む組成物であり、組成物は、別の供給源からの造血細胞をさらに含む。

図面の簡単な説明

0023

(4.図面の簡単な説明)
図1は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血単位の43個の適合対の全有核細胞数を示す。

0024

図2A〜2Cは、CD45+細胞(B)に最初にゲートされたヒト胎盤灌流液細胞(A)、およびCD34+細胞(C)に最初にゲートされたヒト胎盤灌流液細胞(A)のFACS分析を示す。

0025

図3A〜3Eは、CD34+細胞に最初にゲートされたヒト胎盤灌流液(A)と臍帯血(B)の間の比較を示す。次いで、CD34+細胞(C)にゲートされたヒト胎盤灌流液細胞をソーティングして、CD34+CD45−(D)およびCD34+CD45+(E)細胞に分離してもよい。

0026

図4は、ヒト胎盤灌流液(HPP)または臍帯血(HUCB)中で特異的CD34+表現型発現する有核細胞の割合を示す。

0027

図5は、ヒト胎盤灌流液内皮細胞(上側)を用いたリポタンパク質取り込み実験、および、HUVECおよびヒト胎盤灌流液(HPP)細胞(下側)で観察された微小血管形成を示す。

0028

図6は、ヒト胎盤灌流液(HPP)または臍帯血(HUCB)中でCD34および/またはネスチンを発現する有核細胞の割合を示す。

0029

図7は、ヒト胎盤灌流液(HPP)または臍帯血(HUCB)中で特異的HLA抗原を発現する有核細胞の割合を示す。

0030

図8は、ヒト胎盤灌流液または臍帯血(HUCB)中で、CD4の有無によらず、かつCD8の有無によらずCD3を発現する有核細胞の割合を示す。

0031

(5.詳細な説明)
種々の態様では、本明細書で提供されるのは、ヒト胎盤灌流液由来の単核球(HPC)
、例えば、ヒト胎盤灌流液を産生する方法、そのような細胞を含む組成物、および中枢
経系の損傷、疾患、障害、または状態を有する個人の治療においてそのような細胞の使用
である。より具体的な実施態様では、前記疾患、障害、または状態は、虚血性脳症(例え
ば、低酸素性虚血性脳症)である。また、本明細書で提供されるのは、移植片対宿主病の
重症度を減少させ、血液学的悪性腫瘍などの代謝異常および血液学的障害の症状を治療ま
たは寛解するために、HPC(例えば、ヒト胎盤潅流液)を対象、例えば、ヒト対象に投
与する方法である。また、本明細書で提供されるのは、サルコペニアの症状を治療または
寛解するために、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液を対象、例えば、ヒト対象に投与する
方法である。
(5.1.胎盤灌流液細胞を含む組成物、およびそれらの使用方法
胎盤灌流液は、本明細書に記載のように、胎盤を通過した灌流溶液から得た全単核球を
含む。一般に、単一の胎盤灌流由来の胎盤灌流液は、約1億〜約5億個の有核細胞を含む
。ある実施態様では、単一の胎盤灌流由来の胎盤灌流液は、約1億〜約4億個の有核細胞
、約1億〜約3億個の有核細胞、または約1億〜約2億個の有核細胞を含む。

0032

本開示に従って使用するためのヒト胎盤灌流液(HPC)、例えば、ヒト胎盤灌流液由
来の単核球は、任意の医学的または薬学的に許容される様式で収集してもよく、組成物、
例えば、医薬組成物中に存在してもよい。ある実施態様では、本明細書で提供される組成
物(例えば、医薬組成物、すなわち、ヒトへの投与に適した医薬品グレード溶液)は、
ヒト胎盤灌流液を含む。

0033

ある実施態様では、胎盤灌流液または灌流液細胞は、CD34+細胞、例えば、造血幹
細胞、または前駆細胞、または内皮前駆細胞を含む。そのような細胞は、より具体的な実
施態様では、CD34+CD45−幹細胞または前駆細胞、CD34+CD45+幹細胞
または前駆細胞、骨髄系前駆細胞、リンパ前駆細胞、および/または赤血球前駆細胞を含
み得る。

0034

他の実施態様では、胎盤灌流液および胎盤灌流液細胞は、例えば、内皮前駆細胞、骨細
胞前駆細胞、および/またはナチュラルキラー細胞を含む。

0035

ある実施態様では、胎盤から収集して赤血球欠失させた胎盤灌流液、またはそのよう
な灌流液から単離した灌流液細胞は、約60〜90%、例えば、約60%、65%、70
%、80%、85%、または90%、例えば、約60〜90%、65〜90%、70〜9
0%、または約75〜90%の白血球を含む。ある実施態様では、胎盤から収集して赤血
球を欠失させた胎盤灌流液、またはそのような灌流液から単離した灌流液細胞は、例えば
フローサイトメトリー、例えば、FACS分析によって決定されるように、約2〜11
%、例えば、約2、3、4、5、6、7、8、9、10または11%、例えば、約5〜8
%、または約6〜7%のナチュラルキラー細胞(CD3−、CD56+);および/また
は約7〜37%、例えば、約7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、
17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、3
0、31、32、33、34、35、36、または37%、例えば、約20〜25%、約
22〜24%、または約22〜23%のT細胞(CD3+);および/または約5〜15
%、例えば、約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15%、例
えば、約8〜12%、または約10〜11%のB細胞(CD19+);および/または約
20〜32%、例えば、約20、21、22、23、24、25、26、27、28、2
9、30、31、または32%、例えば、約22〜28%、25〜28%、または約26
〜27%の単球(CD14+);および/または約1〜5%、例えば、約1、2、3、4
、または5%、例えば、約2〜4%または約2〜3%の内皮前駆細胞(例えば、CD34
+、CD31+);および/または約0.5〜5%、例えば、約0.5、1、2、3、4
、または5%、例えば、約2〜4%または約2〜3%の神経前駆細胞(ネスチン+);お
よび/または約1〜7%、例えば、約1、2、3、4、5、6、または7%、例えば、約
2〜4%または約3〜4%の造血前駆細胞(CD34+);および/または約1〜5%、
例えば、約1、2、3、4、または5%、例えば、約2〜4%、約2〜3%、または約1
〜2%の接着性胎盤幹細胞(例えば、CD34−、CD117−、CD105+、および
CD44+)を含む。

0036

ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞は、CD34+細胞を含む。より具体的な実施
態様では、前記CD34+細胞は、CD34+CD45−細胞である。別の実施態様では
、前記CD34+細胞は、胎盤から単離される。さらに別の実施態様では、胎盤灌流液細
胞の前記集団は、前記灌流液から単離されないさらなる単離CD34+細胞(例えば、
帯血、胎盤血、末梢血、骨髄などから単離された)をさらに含む。別の実施態様では、前
記さらなるCD34+細胞は、臍帯血、胎盤血、末梢血、または骨髄から単離される。

0037

他の実施態様では、CD34+細胞はさらに、CD117−である。ある実施態様では
、CD34+細胞はさらに、CD31+、CXCR4+、および/またはKDR+である
。ある実施態様では、CD34+細胞はさらに、CD140a+である。ある実施態様で
は、CD34+細胞はさらに、ネスチン+である。ある実施態様では、前記ヒト胎盤灌流
液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも多いCD11
7−細胞を含む。ある実施態様では、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数
よりも多いCD31+、CXCR4+、および/またはKDR+細胞を含む。ある実施態
様では、前記CD34+細胞のいずれかは、CD34+CD45−細胞である。ある実施
態様では、前記ヒト胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞
の当量数よりも多いCD140a+細胞を含む。ある実施態様では、前記ヒト胎盤灌流液
細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも多いネスチン+
細胞を含む。

0038

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯
血由来のCD34+細胞の当量数よりも高いレベルで1つ以上の血管新生関連マーカー
量を産生する。特定の実施態様では、前記マーカーは、CD31、KDR、および/また
はCXCR4を含む。特定の実施態様では、前記CD34+細胞は、CD45−である。
より具体的な実施態様では、前記CD34+細胞またはCD34+CD45−細胞は、臍
帯血由来のCD34+細胞の当量数よりも高いレベルのCD31、CXCR4、またはK
DRの少なくとも1つを発現する。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前
記CD34+胎盤細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも高いレベルのネスチンを発現
する。

0039

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD34+細胞の濃縮である。ある実施
態様では、前記胎盤灌流液は、CD45−細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎
盤灌流液は、CD34+CD45−細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流
液は、CD31+、KDR+、および/またはCXCR4+細胞の濃縮である。ある実施
態様では、前記胎盤灌流液は、CD34+CD31+、CD34+KDR+、および/ま
たはCD34+CXCR4+細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液は、
CD140a+細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD34+C
D140a+細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD117−細
胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD34+CD117−細胞の
濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD38−細胞の濃縮である。ある
実施態様では、前記胎盤灌流液は、CD34+CD38−細胞の濃縮である。ある実施態
様では、前記胎盤灌流液は、ネスチン+細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤
灌流液は、CD34+ネスチン+細胞の濃縮である。ある実施態様では、前記胎盤灌流液
は、CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞の濃縮である。

0040

濃縮に関して、特定の細胞集団は、例えば、そのような細胞型単数または複数)を集
団に導入し、さらなる量の細胞型(単数または複数)を集団に追加し、および/または1
つ以上の異なる細胞型、例えば、異なる特定の細胞表面マーカー表現型を呈する細胞(の
いくつかまたは全てを除去する)を集団から欠失させることで、1つ以上の細胞型、例え
ば、特定の細胞表面マーカー表現型を呈する細胞の濃縮であってもよい。

0041

いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団
または亜集団の濃縮は、1つ以上のラウンド細胞ソーティング、例えば、FACS細胞
ソーティングを介して達成される。いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の濃縮は、細胞の1つ以上の他の集団また
は亜集団の除去を介して達成される。いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎
盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の濃縮は、胎盤灌流液から単離されてい
る細胞の集団または亜集団の追加を介して達成される。いくつかの実施態様では、前記胎
盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の濃縮は、別の供給源
(例えば、臍帯血)から単離されている細胞の集団または亜集団の追加を介して達成され
る。いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集
団または亜集団の濃縮は、細胞の集団または亜集団で濃縮されている胎盤灌流液の追加を
介して達成される。他の実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の
特定の集団または亜集団の濃縮は、細胞の集団または亜集団の拡張を介して達成される。
いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団ま
たは亜集団の濃縮は、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中のそれらの細胞の総数を増
加させることによって達成される。いくつかの実施態様では、前記胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の濃縮は、前記胎盤灌流液または胎盤灌流
細胞中のそれらの細胞の割合を増やすことによって達成される。いくつかの実施態様で
は、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の濃縮は、
培養を介した細胞の特定の集団または亜集団の拡張によって達成される。いくつかの実施
態様では、前記胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中の細胞の特定の集団または亜集団の欠
失は、培養を介した細胞の別の特定の集団または亜集団の拡張によって達成される。細胞
の特定の集団または亜集団の濃縮または単離は、細胞の特定の集団または亜集団の拡張後
に行ってもよく、または胎盤灌流液由来の全有核細胞上で行ってもよい。

0042

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎
盤灌流液細胞は、6×105〜3×107個のCD34+細胞を含む。別の実施態様では
、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×107個のCD34+
細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×10
5〜1×108個のCD34+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×108個のCD34+細胞を含む。特定の実施態
様では、前記CD34+細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核
胞の細胞ソーティングにより得られている。いくつかの実施態様では、前記CD34+細
胞は、胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞から単離されている。いくつかの実施態様で
は、胎盤灌流液由来のCD34+細胞は、培養で拡張されている。

0043

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約10%の
CD34+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は
、8%〜12%のCD34+細胞を含む。

0044

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CD45−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液ま
たは前記胎盤灌流液細胞は、5×105〜1×107個のCD34+CD45−細胞を含
む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×
107個のCD34+CD45−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または
前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CD45−細胞を含む。
別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×10
8個のCD34+CD45−細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+CD45
−細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティング
を経由した後、CD45に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティング
により得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+CD45−細胞は、CD
45に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後、
CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られて
いる。いくつかの実施態様では、前記CD34+CD45−細胞は、胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0045

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CD31+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液ま
たは前記胎盤灌流液細胞は、6×105〜3×107個のCD34+CD31+細胞を含
む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×
107個のCD34+CD31+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または
前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CD31+細胞を含む。
別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×10
8個のCD34+CD31+細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+CD31
+細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティング
を経由した後、CD31に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティング
により得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+CD31+細胞は、CD
31に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後、
CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られて
いる。いくつかの実施態様では、前記CD34+CD31+細胞は、胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0046

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+KDR+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液また
は前記胎盤灌流液細胞は、5×105〜2×107個のCD34+KDR+細胞を含む。
別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×10
7個のCD34+KDR+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎
盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+KDR+細胞を含む。別の実施
態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×108個のC
D34+KDR+細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+KDR+細胞は、C
D34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後
、KDRに対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られて
いる。別の特定の実施態様では、前記CD34+KDR+細胞は、KDRに対する抗体に
よる胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後、CD34に対する抗
体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られている。いくつかの実
施態様では、前記CD34+KDR+細胞は、胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞から
単離されている。

0047

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CXCR4+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液
または前記胎盤灌流液細胞は、6×105〜3×107個のCD34+CXCR4+細胞
を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜
1×107個のCD34+CXCR4+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液
または前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CXCR4+細胞
を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜
1×108個のCD34+CXCR4+細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34
+CXCR4+細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞
ソーティングを経由した後、CXCR4に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞
のソーティングにより得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+CXCR
4+細胞は、CXCR4に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティ
ングを経由した後、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティ
ングにより得られている。いくつかの実施態様では、前記CD34+CXCR4+細胞は
、胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0048

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CD38−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液ま
たは前記胎盤灌流液細胞は、6×105〜3×107個のCD34+CD38−細胞を含
む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×
107個のCD34+CD38−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または
前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CD38−細胞を含む。
別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×10
8個のCD34+CD38−細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+CD38
−細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティング
を経由した後、CD38に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティング
により得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+CD38−細胞は、CD
38に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後、
CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られて
いる。いくつかの実施態様では、前記CD34+CD38−細胞は、胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0049

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CD117−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液
または前記胎盤灌流液細胞は、7×105〜2×107個のCD34+CD117−細胞
を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜
1×107個のCD34CD117−細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液ま
たは前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CD117−細胞を
含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1
×108個のCD34+CD117−細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+
CD117−細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソ
ティングを経由した後、CD117に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の
ソーティングにより得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+CD117
−細胞は、CD117に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティン
グを経由した後、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティン
グにより得られている。いくつかの実施態様では、前記CD34+CD117−細胞は、
胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0050

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+CD140a+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流
液または前記胎盤灌流液細胞は、6×105〜2×107個のCD34+CD140a+
細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×10
6〜1×107個のCD34+CD140a+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤
灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+CD140
a+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×
104〜1×108個のCD34+CD140a+細胞を含む。特定の実施態様では、前
記CD34+CD140a+細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有
核細胞の細胞ソーティングを経由した後、CD140aに対する抗体による胎盤灌流液由
来の全有核細胞のソーティングにより得られている。別の特定の実施態様では、前記CD
34+CD140a+細胞は、CD140aに対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核
細胞の細胞ソーティングを経由した後、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全
有核細胞のソーティングにより得られている。いくつかの実施態様では、前記CD34+
CD140a+細胞は、胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0051

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD34+ネスチン+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液ま
たは前記胎盤灌流液細胞は、6×105〜2×107個のCD34+ネスチン+細胞を含
む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×
107個のCD34+ネスチン+細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または
前記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD34+ネスチン+細胞を含む。
別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×104〜1×10
8個のCD34+ネスチン+細胞を含む。特定の実施態様では、前記CD34+ネスチン
+細胞は、CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティング
を経由した後、ネスチンに対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティング
により得られている。別の特定の実施態様では、前記CD34+ネスチン+細胞は、ネス
チンに対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞の細胞ソーティングを経由した後、
CD34に対する抗体による胎盤灌流液由来の全有核細胞のソーティングにより得られて
いる。いくつかの実施態様では、前記CD34+ネスチン+細胞は、胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞から単離されている。

0052

別の特定の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、約2×106
、3×106、4×106、5×106、6×106、7×106、8×106、または
9×106個のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞を含む。別の実施
態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、4×104〜5×106個のC
D3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞を含む。別の実施態様では、前記胎
盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、1×106〜1×107個のCD3+CD4+C
D8−CD25高CD127低細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前
記胎盤灌流液細胞は、1×105〜1×108個のCD3+CD4+CD8−CD25高
CD127低細胞を含む。別の実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞
は、1×104〜1×108個のCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞
を含む。特定の実施態様では、前記CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細
胞は、単離されている。より具体的な実施態様では、前記CD3+CD4+CD8−CD
25高CD127低細胞は、ヒトCD4+CD25高CD127低調節性T細胞カタ
グ#15861、StemCell)用の完全キットを用いて単離されている。

0053

ある実施態様では、CD34+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+細胞の濃縮は、濃縮されていな
い胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD34+細胞の
濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、
8、9、10、15、20、25、30、40、または50倍である。別の実施態様では
、胎盤灌流液細胞は、CD34+細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0054

ある実施態様では、CD45−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD45−細胞の濃縮は、濃縮されていな
い胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD45−細胞の
濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、
8、9、10、15、または20倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD
45−細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0055

ある実施態様では、CD34+CD45−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液
または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+CD45−細胞の濃
縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様で
は、CD34+CD45−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液
細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または
50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+CD45−細胞の純粋
または実質的に純粋な集団である。

0056

ある実施態様では、CD31+、KDR+、および/またはCXCR4+細胞の濃縮は
、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、
CD31+、KDR+、および/またはCXCR4+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎
盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD31+、KDR+
、および/またはCXCR4+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌
流液細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、ま
たは50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD31+、KDR+、およ
び/またはCXCR4+細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0057

ある実施態様では、CD34+CD31+、CD34+KDR+、および/またはCD
34+CXCR4+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の
2倍である。ある実施態様では、CD34+CD31+、CD34+KDR+、および/
またはCD34+CXCR4+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌
流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD34+CD31+、CD34+KDR+
、および/またはCD34+CXCR4+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液ま
たは胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30
、40、または50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+CD3
1+、CD34+KDR+、および/またはCD34+CXCR4+細胞の純粋または実
質的に純粋な集団である。

0058

ある実施態様では、CD117−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎
盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD117−細胞の濃縮は、濃縮されて
いない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD117−
細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6
、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または50倍である。別の実施態
様では、胎盤灌流液細胞は、CD117−細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0059

ある実施態様では、CD34+CD117−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流
液または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+CD117−細胞
の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態
様では、CD34+CD117−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、
または50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+CD117−細
胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0060

ある実施態様では、CD38−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD38−細胞の濃縮は、濃縮されていな
い胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD38−細胞の
濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、
8、9、10、15、20、25、30、40、または50倍である。別の実施態様では
、胎盤灌流液細胞は、CD38−細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0061

ある実施態様では、CD34+CD38−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液
または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+CD38−細胞の濃
縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様で
は、CD34+CD38−細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液
細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または
50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+CD38−細胞の純粋
または実質的に純粋な集団である。

0062

ある実施態様では、CD140a+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液また
は胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD140a+細胞の濃縮は、濃縮
されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD1
40a+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4
、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または50倍である。別
の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD140a+細胞の純粋または実質的に純粋な集
団である。

0063

ある実施態様では、CD34+CD140a+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌
流液または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+CD140a+
細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実
施態様では、CD34+CD140a+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液また
は胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、
40、または50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+CD14
0a+細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0064

ある実施態様では、ネスチン+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤
灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、ネスチン+細胞の濃縮は、濃縮されていな
い胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、ネスチン+細胞の
濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2、3、4、5、6、7、
8、9、10、15、20、25、30、40、または50倍である。別の実施態様では
、胎盤灌流液細胞は、ネスチン+細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0065

ある実施態様では、CD34+ネスチン+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液
または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、CD34+ネスチン+細胞の濃
縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様で
は、CD34+ネスチン+細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液
細胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または
50倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD34+ネスチン+細胞の純粋
または実質的に純粋な集団である。

0066

ある実施態様では、CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞の濃縮は、
濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞の2倍である。ある実施態様では、C
D3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌
流液または胎盤灌流液細胞の3倍である。ある実施態様では、CD3+CD4+CD8−
CD25高CD127低細胞の濃縮は、濃縮されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細
胞の2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または5
0倍である。別の実施態様では、胎盤灌流液細胞は、CD3+CD4+CD8−CD25
高CD127低細胞の純粋または実質的に純粋な集団である。

0067

ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来
の細胞の当量数よりも低いレベルでCD3を発現する。ある実施態様では、前記胎盤灌流
液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも低いレベルで
CD3およびCD8を発現する。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記
CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも低いレベルでCD3およびCD4を
発現する。

0068

ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来
の細胞の当量数よりも少ないCD3+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細
胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+C
D8+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細
胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+細胞を含む。ある実施態
様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞には、CD3+細胞が欠失されている
。ある実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞には、CD3+CD8+
細胞が欠失されている。ある実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞に
は、CD3+CD4+細胞が欠失されている。

0069

ある実施態様では、CD3+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎
盤灌流液細胞中よりも2倍少ないCD3+細胞をもたらす。ある実施態様では、CD3+
細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中よりも3倍少な
いCD3+細胞をもたらす。ある実施態様では、CD3+細胞の欠失により、欠失されて
いない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中よりも2、3、4、5、6、7、8、9、10
、15、または20倍少ないCD3+細胞をもたらす。

0070

ある実施態様では、CD3+CD8+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液
または胎盤灌流液細胞中よりも2倍少ないCD3+CD8+細胞をもたらす。ある実施態
様では、CD3+CD8+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎盤灌
流液細胞中よりも3倍少ないCD3+CD8+細胞をもたらす。ある実施態様では、CD
3+CD8+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中よ
りも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または5
0倍少ないCD3+CD8+細胞をもたらす。

0071

ある実施態様では、CD3+CD4+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液
または胎盤灌流液細胞中よりも2倍少ないCD3+CD4+細胞をもたらす。ある実施態
様では、CD3+CD4+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎盤灌
流液細胞中よりも3倍少ないCD3+CD4+細胞をもたらす。ある実施態様では、CD
3+CD4+細胞の欠失により、欠失されていない胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞中よ
りも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、または5
0倍少ないCD3+CD4+細胞をもたらす。

0072

ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来
の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞を含
む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由
来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25高CD127低CD4
5RA+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+
細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25高C
D127低CD45RA−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば
、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD
8−CD25高CD127低CD45RA−HLADR+細胞を含む。ある実施態様では
、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数より
も少ないCD3+CD4+CD8−CD25+/−CD127+/−細胞を含む。ある実
施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の
当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25+/−CD127+/−CD45
RA+HLADR−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記
CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−C
D25+/−CD127+/−CD45RA−CCR7+細胞を含む。ある実施態様では
、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数より
も少ないCD3+CD4+CD8−CD25+/−CD127+/−CD45RA−CC
R7−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細
胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25+/−
CD127+/−CD45RA+CCR7−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌
流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD
3+CD4+CD8−CD25+/−CD127+/−CD45RA−HLADR+細胞
を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯
血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4+CD8−CD25+/−CD127
+/−CD45RA−CD69+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、
例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4
−CD8+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34
+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4−CD8+CD45R
A+HLADR−CCR7+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例え
ば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4−C
D8+CD45RA−CCR7+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、
例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4
−CD8+CD45RA+CCR7−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細
胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+C
D4−CD8+CD45RA−CCR7−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流
液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3
+CD4−CD8+CD45RA−HLADR+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎
盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ない
CD3+CD4+CD8+細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば
、前記CD34+細胞は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4−CD
8−細胞を含む。ある実施態様では、前記胎盤灌流液細胞、例えば、前記CD34+細胞
は、臍帯血由来の細胞の当量数よりも少ないCD3+CD4−CD8−CD69+細胞を
含む。

0073

ある実施態様では、本明細書に記載のCD34+細胞またはCD34+細胞の集団のい
ずれかは、拡張される。ある実施態様では、本明細書に記載のCD34+細胞またはCD
34+細胞の集団のいずれかは、濃縮される。ある実施態様では、本明細書に記載のCD
3+細胞、例えば、CD34+CD3+細胞のいずれかは、欠失される。

0074

ある実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、CD3+細胞の増殖
を抑制するために処置されている。ある実施態様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌
流液細胞は、CD3+CD8+細胞の増殖を抑制するために処置されている。ある実施態
様では、前記胎盤灌流液または前記胎盤灌流液細胞は、CD3+CD4+細胞の増殖を抑
制するために処置されている。特定の実施態様では、CD3+CD4+細胞の増殖の抑制
は、単離CD3+CD4+CD8−CD25高CD127低細胞の追加によって達成され
る。

0075

胎盤灌流液、胎盤灌流液細胞、およびそれらの任意の集団および亜集団は、組み合わせ
てもよい。一実施態様では、前記胎盤灌流液細胞の1つ以上の集団または亜集団を、胎盤
灌流液由来の全有核細胞と組み合わせる。別の実施態様では、前記胎盤灌流液細胞の1つ
以上の集団または亜集団を互いに組み合わせる。特定の実施態様では、前記1つ以上の集
団または亜集団は、細胞の1つ以上の特定の表現型について濃縮されている。別の特定の
実施態様では、前記1つ以上の集団または亜集団は、胎盤灌流液または胎盤灌流液細胞か
ら単離されている。別の特定の実施態様では、前記1つ以上の集団または亜集団は、1つ
以上のラウンドの細胞ソーティングを介して得られている。別の特定の実施態様では、前
記1つ以上の集団または亜集団は、細胞の1つ以上の特定の表現型について欠失されてい
る。

0076

さらに別の実施態様では、胎盤灌流液または灌流液細胞の集団を、複数のCD34+細
胞と組み合わせる。そのようなCD34+細胞は、例えば、未処理胎盤、臍帯血または末
梢血内、胎盤血、臍帯血または末梢血由来の全有核細胞中、胎盤血、臍帯血または末梢血
由来のCD34+細胞の単離集団中、未処理骨中、骨髄由来の全有核細胞中、骨髄由来
のCD34+細胞の単離集団などに含有され得る。特定の実施態様では、造血幹細胞は、
CD34+胎盤内皮前駆細胞である。

0077

一態様では、本明細書で提供されるのは、胎盤灌流液または本明細書で提示される細胞
集団または亜集団のいずれか、またはその任意の組み合わせを、中枢神経系の損傷、疾患
または障害の1つ以上の症状の検出可能な改善、または該症状の悪化の軽減をもたらすの
に十分な量で個人に投与することを含む、中枢神経系の損傷、疾患または障害を有する個
人を治療する方法である。特定の実施態様では、中枢神経系の損傷、疾患、または障害は
、虚血性脳症(例えば、低酸素性虚血性脳症)である。別の特定の実施態様では、前記胎
盤灌流液細胞は、胎盤灌流液由来の全有核細胞である。別の実施態様では、前記胎盤灌流
液細胞は、本明細書に記載の胎盤灌流液細胞を含む、任意の集団、亜集団、または組み合
わせである。別の特定の実施態様では、胎盤灌流液細胞の前記集団は、単一の胎盤の灌流
から単離した胎盤灌流液細胞を含む。別の特定の実施態様では、胎盤灌流液細胞の前記集
団は、前記灌流液から単離されない単離CD34+細胞を含む。より具体的な実施態様で
は、前記CD34+細胞は、胎盤から単離される。別のより具体的な実施態様では、前記
CD34+細胞は、臍帯血、胎盤血、末梢血、または骨髄から単離される。別のより具体
的な実施態様では、前記CD34+細胞は、臍帯血由来のCD34+細胞の当量数よりも
高いレベルのネスチンを発現する。

0078

別の態様では、本明細書で提供されるのは、移植片対宿主病の重症度を減少させ、およ
び/または血液学的悪性腫瘍などの代謝異常および血液学的障害の症状を治療または寛解
するために、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液を対象、例えば、ヒト対象に投与する方法
である。

0079

別の態様では、本明細書で提供されるのは、サルコペニアの症状を治療または寛解する
ために、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液を対象、例えば、ヒト対象に投与する方法であ
る。そのような方法のさらなる実施態様は、以下のセクションでより詳細に説明する。

0080

(5.2.胎盤灌流液細胞の単離、ソーティング、および特徴付け
本明細書で提供されるのは、哺乳類胎盤から胎盤灌流液および胎盤灌流液細胞を得る方
法である。本明細書に記載の全ての実施態様では、好ましい灌流液は、ヒト胎盤灌流液で
あり、好ましい灌流液細胞は、ヒト胎盤灌流液細胞である。また、本明細書で記載される
のは、細胞集団および亜集団を単離し、細胞集団および亜集団およびその組み合わせを特
徴付ける方法である。

0081

本開示に従って使用するためのヒト胎盤灌流液(HPC)、例えば、ヒト胎盤灌流液由
来の単核球は、任意の医学的または薬学的に許容される様式で収集してもよく、組成物、
例えば、医薬組成物中に存在してもよい。ある実施態様では、本明細書で提供される組成
物(例えば、医薬組成物、すなわち、ヒトへの投与に適した医薬品グレードの溶液)は、
ヒト胎盤灌流液を含む。ある実施態様では、組成物は、部分的に放血させた胎盤から得た
ヒト胎盤灌流液を含む。ある実施態様では、組成物は、放血させた胎盤から得られるヒト
胎盤灌流液を含む。ある実施態様では、組成物は、ヒト胎盤灌流液から単離した幹細胞な
どの細胞を含む。ある実施態様では、組成物は、ヒト胎盤灌流液から単離した有核細胞、
例えば、単核球または全有核細胞を含む。

0082

一実施態様では、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液は、無菌である。

0083

特定の実施態様では、HPCまたはヒト胎盤灌流液は、標準的な方法に従って赤血球お
よび/または顆粒球を除去することで処理し、有核細胞の集団を生成する。そのような濃
縮した細胞集団は、凍結せずに使用してもよく、またはその後の使用のために凍結しても
よい。細胞集団を凍結しようとする場合、標準的な凍結保存剤(例えば、DMSO、グリ
セロール、Epilife(商標)Cell Freezing Medium(Cas
cade Biologics))を、濃縮した細胞集団に添加してから、細胞集団を凍
結することができる。

0084

ある実施態様では、胎盤灌流液から得た細胞は、胎盤灌流液由来の単核球を含む。ある
実施態様では、胎盤灌流液から得た細胞は、胎盤灌流液由来の全有核細胞を含む。特定の
実施態様では、灌流液を処理して、ヘタスターチヒドロキシエチルスターチ)を灌流液
に加えた後、重力によって沈降させることで、赤血球を除去または実質的に除去すること
ができる。

0085

ある実施態様では、胎盤灌流液から得た細胞は、単一の胎盤から得られる。ある実施態
様では、胎盤灌流液から得た細胞は、2つ以上の胎盤から得られる。ある実施態様では、
胎盤灌流液由来の細胞は、2つの胎盤から得られる。細胞が2つ以上の胎盤から得られる
実施態様では、異なる胎盤由来の細胞は、互いに血縁関係にあるかまたは適合している必
要はない。

0086

本明細書に記載のように、胎盤灌流液は、臍帯血を流し出しており、かつ、胎盤細胞を
得るための灌流前に残留血液を除去するために灌流されている胎盤から得てもよい。胎盤
灌流液は、臍帯血を流し出しているが、残留血液を除去するために灌流されていない胎盤
から得てもよい。胎盤灌流液は、臍帯の0.5〜6.0インチ、例えば、0.5〜1.0
、1.0〜1.5、1.5〜2.0、2.0〜2.5、2.5〜3.0、3.0〜3.5
、3.5〜4.0、または4.0〜6.0インチを除いた全てから分離されている胎盤か
ら得てもよく、臍帯は、残余の臍帯血を含んでもよく、その一部は、灌流中に胎盤灌流液
に入ることがあるため、胎盤灌流液に含まれる。胎盤灌流液は、臍帯血を流し出しておら
ず、かつ、灌流前に残留血液を除去するために灌流されてもいない胎盤から得てもよい。
後者の2つの実施態様では、胎盤細胞、例えば、胎盤灌流液由来の有核細胞、例えば、H
PCは、胎盤血および/または臍帯血由来の有核細胞を含む。特定の実施態様では、本開
示に従って使用される胎盤灌流液は、臍帯血を含まない。別の特定の実施態様では、本開
示に従って使用される胎盤灌流液は、臍帯血を実質的に含まず、例えば、前記胎盤灌流液
は、10%未満、5%未満、1%未満、0.5%未満、または0.1%未満の臍帯血を含
む。一般に、灌流液由来の細胞が臍帯血細胞を含む場合、そのような細胞は、本明細書で
提供される方法の目的上、HPC集団の一部であり、HT細胞、例えば、UCB細胞の一
部ではないと見なされる。

0087

胎盤灌流液は、投与のために、単一の個人から(すなわち、単一の単位として)収集し
てもよく、または例えば、同じ個人または1人または複数の他の個人から他の単位と共に
プールしてもよい。ある実施態様では、胎盤灌流液またはそれから得た細胞を投与前に保
管する。ある実施態様では、1単位の胎盤灌流液は、対象のキログラム体重当たり少なく
とも約1.0×105、0.5×106、1.0×106、1.5×106、2.0×1
06、2.5×106、3.0×106、4.0×106、5.0×106、または1.
0×107個の胎盤灌流液から得た細胞、例えば、全有核細胞を投与するように十分な数
の細胞を含有する。ある実施態様では、1単位の胎盤灌流液またはそれから得た細胞を投
与する。ある実施態様では、1単位未満を投与する。ある実施態様では、2単位以上を投
与する。

0088

胎盤灌流液を得るための胎盤は、出産および胎盤剥離成功した後に回収することがで
きる。ある実施態様では、胎盤は、正期産から得る。ある実施態様では、胎盤は、早産
ら得る。いくつかの実施態様では、胎盤は、妊娠約23〜約25週で出生した乳児の胎盤
である。いくつかの実施態様では、胎盤は、妊娠約26〜約29週で出生した乳児の胎盤
である。いくつかの実施態様では、胎盤は、妊娠約30〜約33週で出生した乳児の胎盤
である。いくつかの実施態様では、胎盤は、妊娠約34〜約37週で出生した乳児の胎盤
である。いくつかの実施態様では、胎盤は、妊娠約37〜約42週で出生した乳児の胎盤
である。

0089

特定の実施態様では、胎盤は、約1時間〜約72時間または約4時間〜約24時間の期
間にわたって保管し、それから、胎盤を灌流していずれの残余の臍帯血も除去してもよく
、または残余の臍帯血を除去せずに胎盤を灌流してもよい。胎盤を、抗凝固溶液中で、約
5℃〜約25℃、例えば、室温付近の温度で保管してもよい。適切な抗凝固溶液は、当該
技術分野においてよく知られている。例えば、ヘパリンまたはワルファリンナトリウム
溶液を使用することができる。一実施態様では、抗凝固溶液は、ヘパリン溶液(1:10
00溶液中、1%w/w)を含む。ある実施態様では、胎盤は、HPC、例えば、ヒト胎
盤灌流液を収集する前、36時間以上は保管しない。

0090

本開示に従って使用するためのヒト胎盤灌流液またはそれから得た細胞は、一般に、細
胞の対象レシピエントと非血縁である。本開示に従って使用するためのヒト胎盤灌流液ま
たはそれから得た細胞は、一般に、細胞の対象レシピエントに不適合であるかまたは部分
的に不適合である。

0091

本開示に従って使用するためのヒト胎盤灌流液またはそれから得た細胞は、任意の方法
によって得ることができる。胎盤灌流液は、例えば、米国特許第7,045,148号、
米国特許第7,255,879号、および/または米国特許第8,057,788号に開
示されるように得ることができる。これらの各々の内容は、その全体が参照により本明細
書に組み込まれる。そのような灌流は、例えば、灌流流体を、胎盤脈管構造を強制的に通
過させ、かつ胎盤、典型的には母側から滲出する灌流液を、胎盤を含むパン中に収集する
パン法による灌流であってもよい。灌流は、例えば、灌流液を通過させ、胎盤の胎児脈管
構造のみから収集する閉回路灌流であってもよい。例えば、米国特許第8,057,78
8号を参照されたい。この内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。特定
の実施態様では、そのような灌流は、連続的であってもよく、すなわち、胎盤を通過した
灌流液を、胎盤灌流液から得た細胞(例えば、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞
)の単離に先立ってもう1回または複数回通過させる。

0092

ある実施態様では、約0.5〜2リットル、例えば、約0.5〜1リットル、または約
750mLの灌流液を用いて、胎盤を灌流させる。特定の実施態様では、胎盤の灌流は、
約15分〜2時間、例えば、約30分〜1.5時間、約30分〜1時間、または約30分
以内に完了させる。

0093

哺乳類胎盤から収集された細胞の数および型は、例えば、形態および細胞表面マーカー
の変化を、例えば、フローサイトメトリー、細胞ソーティング、免疫細胞化学法(例えば
組織特異的または細胞マーカー特異的抗体での染色)、蛍光活性化細胞ソーティング(
FACS)、磁気活性化細胞ソーティング(MACS)などの標準細胞検出技術を用いて
測定することによって、光学顕微鏡もしくは共焦点顕微鏡を用いる細胞の形態の検査によ
って、および/または、PCRおよび遺伝子発現プロファイリングなどの当該技術分野に
おいてよく知られた技術を用いて遺伝子発現の変化を測定することによって、モニター
ることができる。これらの技術を用いて、1つ以上の特定のマーカーについて陽性である
細胞も同定することができる。例えば、CD34に対する抗体を用いて、細胞が検出可能
な量のCD34を含むかどうか(もしそうならば、その細胞はCD34+である)を上記
技術を用いて決定することができる。同様に、細胞が、RT−PCRによって特定のマー
カーに対して検出可能であるのに十分なRNAを産生するか、または特定のマーカーに対
してRNAを成熟細胞よりも著しく多く産生する場合、その細胞は、マーカーに対して陽
性である。細胞表面マーカー(例えば、CD34などのCDマーカー)に対する抗体、お
よび特異的遺伝子の配列は、当該技術分野においてよく知られている。

0094

別の実施態様では、胎盤細胞、例えば、胎盤灌流液または灌流液細胞は、コロニー形成
単位アッセイによって同定され、特徴付けることができる。コロニー形成単位アッセイは
、当該技術分野において一般的に知られている。

0095

さらに、胎盤灌流液または灌流液細胞は、(生存能を評価するための)トリパンブルー
排除アッセイ、フルオレセインジアセテート取込みアッセイ、ヨウ化プロピジウム取込み
アッセイ;および(増殖を評価するための)チミジン取込みアッセイ、MT細胞増殖
セイなどの当該技術分野で知られている標準技術を用いて生存能、増殖力、および寿命
について評価することができる。寿命は、長期培養倍加した最大数の集団を決定するこ
とによるなどの当該技術分野においてよく知られた方法によって決定してもよい。

0096

細胞は、例えば、ソーティングすることができ、例えば、蛍光活性化細胞ソーター(F
ACS)を用いてソーティングすることができる。蛍光活性化細胞ソーティング(FA
S)は、粒子蛍光性質に基づいて、細胞を含む粒子を分離するためのよく知られた方法
である(Kamarch、1987、MethodsEnzymol、151:150
−165)。個々の粒子における蛍光部分レーザー励起によって小さな電気的変化が生
じ、それによって、混合物からプラスの粒子およびマイナスの粒子の電磁気的分離が可能
になる。一実施態様では、細胞表面マーカー特異的抗体またはリガンドは、別々の蛍光
識で標識される。細胞は、用いられた抗体に結合するそれらの能力に基づいて細胞の分離
を可能にする細胞ソーターによって処理される。FACSソーティングされた粒子は、分
離およびクローニングを容易にするために、96ウェルまたは384ウェルのプレート
個々のウェルへ直接堆積させてもよい。

0097

別の実施態様では、磁気ビーズを用いて、細胞を分離するかまたはソーティングする、
および/または細胞集団を欠失することができる。細胞は、例えば、磁気活性化細胞ソー
ティング(MACS)技術を用いてソーティングしてもよく、その技術とは、粒子を、磁
ビーズ(0.5〜100μm直径)を結合するそれらの能力に基づいて分離するための
方法である。磁気ミクロスフェアに様々な有用な修飾を施すことができ、それらには、特
定の細胞表面分子またはハプテンを特異的に認識する抗体の共有結合的付加が挙げられる
。その後、ビーズは、結合を可能にするように細胞と混合される。その後、細胞を、磁場
に通過させて、特定の細胞表面マーカーを有する細胞を分離して取り出す。一実施態様で
は、これらの細胞を、次いで、単離し、追加の細胞表面マーカーに対する抗体に結合した
磁気ビーズと再混合することができる。細胞を、再び、磁場に通過させ、抗体を両方とも
結合した細胞を単離する。次いで、そのような細胞を、クローン単離のためにマイクロ
イターディッシュなどの別個のディッシュに希釈することができる。

0098

胎盤灌流液細胞は、当該技術分野で知られた他の技術、例えば、所望の細胞の選択的増
殖(陽性選択)、望まない細胞の選択的破壊陰性選択);混合集団における、例えば、
ダイズ凝集素とのような、異なる細胞凝集能に基づいた分離;凍結融解手順;濾過;通常
遠心分離およびゾーン遠心分離遠心性水簸向流遠心分離);単位重力分離向流
配;電気泳動などを用いて分離することができる。

0099

(5.3.造血細胞、例えば、臍帯血細胞、およびヒト胎盤灌流液由来の細胞を使用する
方法)
一態様では、本明細書で提供されるのは、ヒト胎盤灌流液(HPC)、例えば、ヒト胎
盤灌流液由来の単核球と組み合わせて造血細胞を投与することを含む、造血細胞を対象、
例えば、ヒト対象に移植する方法である。前記HPCは、ヒト胎盤灌流液、胎盤灌流液由
来の全有核細胞、または本明細書に記載のヒト胎盤灌流液由来の単核球の任意の集団、亜
集団、または組み合わせであってもよく、特定の集団または亜集団を濃縮したものまたは
欠失したものを含む。本明細書に記載の造血細胞を移植する方法で使用することができる
造血細胞の供給源としては、例えば、骨髄またはそれに由来する細胞、末梢血またはそれ
に由来する細胞、および臍帯血またはそれに由来する細胞が挙げられる。本明細書で用い
る場合、造血細胞のこれらの供給源は、「HT細胞」と総称される。

0100

一実施態様では、本明細書で提供されるのは、HT細胞、例えば、ヒト臍帯血細胞(U
CB)細胞、例えば、ヒト臍帯血を対象、例えば、ヒト対象に移植する方法であって、H
T細胞、例えば、ヒト臍帯血細胞(UCB)細胞、例えば、ヒト臍帯血をヒト胎盤灌流液
(HPC)、例えば、ヒト胎盤灌流液由来の単核球と組み合わせて投与することを含む、
前記方法である。一実施態様では、HT細胞、例えば、ヒトUCB細胞、例えば、ヒトU
CBは、対象と非血縁である。特定の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞、例
えば、ヒトUCBは、対象に部分的に不適合である。別の実施態様では、HPC、例えば
、ヒト胎盤灌流液は、対象と非血縁である。特定の実施態様では、HPC、例えば、ヒト
胎盤灌流液は、対象に部分的に不適合である。別の特定の実施態様では、HPC、例えば
、ヒト胎盤灌流液は、対象に適合しない。さらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、
ヒトUCB細胞、例えば、ヒトUCBは、対象と非血縁であり、HPC、例えば、ヒト胎
盤灌流液は、対象と非血縁である。さらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、ヒトU
CB細胞、例えば、ヒトUCBは、対象と非血縁であり、かつ、該対象に部分的に不適合
であり、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液は、対象と非血縁であり、かつ、該対象に部分
的に不適合であるかまたは不適合である。一実施態様では、HPC、例えば、ヒト胎盤灌
流液は、HT細胞、例えば、ヒトUCB細胞、例えば、UCBと非血縁であり、かつ、不
適合である。一実施態様では、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液は、HT細胞、例えば、
ヒトUCB細胞、例えば、UCB、およびレシピエントと非血縁であり、かつ、不適合で
ある。

0101

特に記載のない限り、UCBまたはHPCの文脈において本明細書で使用される「血縁
関係にある」とは、自身または一等親もしくは二等親血縁者のことを言う。例えば、対象
に血縁関係にあるUCBとは、対象自身由来のUCB、または対象の一等親もしくは二等
親血縁者由来のUCBのことを言う。別の例では、HPCに血縁関係にあるUCBとは、
同じドナー、または一等親もしくは二等親血縁者であるドナー由来のUCBおよびHPC
のことを言う。同様に、特に記載のない限り、これらの文脈における「非血縁である」と
は、二等親血縁者の関係よりも遠い関係のことを言う。

0102

特に記載のない限り、UCBまたはヒト胎盤灌流液由来の細胞(例えば、HPC)の文
脈において本明細書で使用される「適合した」とは、HLA適合のことを言う。さらに、
本明細書で使用される、UCBまたはヒト胎盤灌流液由来の細胞(例えば、HPC)の文
脈において本明細書で使用される「部分的に不適合である」とは、3/6、4/6、また
は5/6のHLA遺伝子座で適合する状況のことを言う。また、特に記載のない限り、U
CBまたはヒト胎盤灌流液由来の細胞(例えば、HPC)の文脈において本明細書で使用
される「不適合である」とは、0/6、1/6、または2/6のHLA遺伝子座での適合
のことを言う。「適合した」、「部分的に不適合であった」、および「不適合であった」
とは、例えば、HT細胞、例えば、UCB細胞とHPCとの間、HT細胞、例えば、UC
B細胞の単位間、および/または、HT細胞、例えば、UCB細胞、および/またはHP
Cと細胞のレシピエントである対象との間の関係のことを言う。

0103

ある実施態様では、そのような方法は、1単位のUCBまたはそれに由来する細胞を投
与することを含む。別の実施態様では、本明細書に示される方法は、複数単位のUCBま
たはそれに由来する細胞を投与することを含む。例えば、本明細書に示される方法は、2
、3、または4単位のUCBまたはそれに由来する細胞を投与することを含むことができ
る。2単位以上のHT細胞、例えば、UCB細胞を使用する例では、ある実施態様では、
HT細胞、例えば、UCB細胞の少なくとも一部分は、対象に、HPCに、および/また
は、HT細胞、例えば、UCB細胞(例えば、他のUCB細胞単位)の他の部分と非血縁
であり得る。2単位以上のHT細胞、例えば、UCB細胞を使用する例では、ある実施態
様では、HT細胞、例えば、UCB細胞の少なくとも一部分は、対象に、HPCに、およ
び/または、HT細胞、例えば、UCB細胞(例えば、他のUCB細胞単位)の他の部分
に不適合であるかまたは部分的に不適合であり得る。別の実施態様では、本明細書に示さ
れる方法は、1単位未満のHT細胞またはUCBまたはそれに由来する細胞を投与するこ
とを含むことができる。例えば、本明細書に示される方法は、0.2、0.3、0.4、
0.5、0.6、0.7、0.8、または0.9単位のHT細胞またはUCBまたはそれ
に由来する細胞を投与することを含むことができる。特定の実施態様では、本明細書に示
される方法は、複数投与にわたって特定数の単位(1未満、1、または2以上)を投与す
ることを含むことができる。

0104

別の態様では、本明細書で提供されるのは、HT細胞、例えば、UCB細胞、例えば、
UCBと、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液との組み合わせを対象に投与することを含む
、対象におけるキメリズムを誘発する方法であって、HT細胞、例えば、UCB細胞の少
なくとも一部分は、対象に部分的に不適合であり、および/または、HPCは、対象にお
けるキメリズムが起こるように、対象に不適合であるかまたは部分的に不適合である、前
記方法である。特に記述がない限り、本明細書で使用される「キメリズム」とは、対象に
おける非自己DNAの存在、例えば、レシピエント対象に対して不適合であるかまたは部
分的に不適合である細胞由来のDNAの存在のことを言う。

0105

そのような方法の一実施態様では、2単位以上のHT細胞、例えば、UCB細胞を対象
に投与し、例えば、2、3、または4単位のHT細胞、例えば、UCB細胞を対象に投与
する。2単位以上のHT細胞、例えば、UCB細胞を対象に投与する特定の実施態様では
、キメリズムを誘発する方法は、複数のキメリズムをもたらすことができる、すなわち、
2単位以上および最大で全単位の投与したHT細胞、例えば、UCB細胞、単位、または
その子孫を伴うキメリズムをもたらし得る。

0106

そのような方法の別の実施態様では、HPCまたはその子孫を伴うキメリズムをもたら
し得る。さらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞(2単位以上のHT細
胞、例えば、UCB細胞を投与する例では、複数のキメリズムを含む)またはその子孫、
およびHPCまたはその子孫を伴うキメリズムをもたらし得る。

0107

そのような方法のさらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象と
非血縁である。2単位以上のHT細胞、例えば、UCBを投与する例では、1以上のHT
細胞、例えば、UCB細胞単位は、対象と非血縁であることがある。そのような方法の特
定の実施態様では、HPCは、対象と非血縁であり、さらに、HT細胞、例えば、UCB
細胞と非血縁であり得る。そのような方法のさらに別の実施態様では、HT細胞、例えば
、UCB細胞とHPCの両方は、対象と非血縁である。

0108

そのような方法のある実施態様では、キメリズム(HT細胞、例えば、UCB細胞、ま
たはその子孫、またはHPCまたはその子孫のいずれかまたは両方を含む)は、HT細胞
、例えば、UCB細胞をHPCと組み合わせて対象に投与した1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、2
1、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34
、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、
48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、6
1、62日以内、またはそれ以上で、対象において最初に検出される。

0109

キメリズムは、当該技術分野で公知の方法を用いて検出することができる。例えば、キ
リズムは、血液試料を用いて検出することができる。一実施態様では、キメリズムは、
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)ベース方法を用いて、例えば、短縦列反復アッセイによ
って検出される。一実施態様では、造血幹細胞移植後のキメリズムに対する試験は、レシ
ピエントとドナーの遺伝子プロファイル識別することと、その後、レシピエントの血液
、骨髄、または他の組織中における混合の度合いを評価することを伴う。DNAによるキ
メリズム試験(生着分析)は、ヒト同一性試験で一般に用いられる方法を使用し、短縦列
反復(STR)遺伝子座と呼ばれるゲノム多型の分析により達成される。一実施態様では
、末梢血ドナーキメリズム(UCBおよび灌流液細胞)(全血、NKおよびT細胞)の定
量(例えば、短縦列反復アッセイを用いて)は、7日目、14日目、30日目、60日目
、100日目、および180日目(+/−10日)に評価し、ここで、末梢血レシピエン
トキメリズムの定量(例えば、短縦列反復アッセイを用いて)は、ベースラインでのドナ
ー細胞(UCBおよび灌流液細胞)のキメリズムに沿ったベースラインで評価する。

0110

さらに別の態様では、本明細書で提供されるのは、HT細胞、例えば、ヒトUCB細胞
、例えば、UCBと、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液との組み合わせを対象に投与する
ことを含む、対象における細胞生着の方法であって、HT細胞、例えば、UCB細胞の少
なくとも一部分は、対象に部分的に適合し、および/または、HPCは、対象において細
胞生着が起こるように、対象に不適合であるかまたは部分的に不適合である、前記方法で
ある。ある実施態様では、細胞生着は、HT細胞、例えば、UCB細胞またはその子孫の
生着を含む。特定の他の実施態様では、細胞生着は、HPCまたはその子孫の生着を含む
。さらに他の実施態様では、生着は、HT細胞、例えば、UCB細胞またはその子孫、お
よびHPCまたはその子孫の生着を含む。

0111

そのような方法の一実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象と非血縁で
ある。特定の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象に部分的に不適合で
ある。別の特定の実施態様では、HPCは、対象と非血縁であり、さらに、HT細胞、例
えば、UCB細胞と非血縁であり得る。特定の実施態様では、HPCは、対象に部分的に
不適合である。別の特定の実施態様では、HPCは、対象に適合しない。さらに別の実施
態様では、UCB細胞は、対象と非血縁であり、HPCは、対象と非血縁である。さらに
別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象と非血縁であり、かつ、該対
象に部分的に不適合であり、HPCは、対象と非血縁であり、かつ、該対象に部分的に不
適合であるかまたは不適合である。ある実施態様では、本明細書に示される方法は、HT
細胞、例えば、UCB細胞の単独での投与と比べて、生着する能力が増したことを示す。

0112

生着は、当該技術分野で公知の方法を用いて検出することができる。例えば、一実施態
様では、分画をもつ全血球計算は、0日目から、好中球対数最低値に到達後3日間で
>500/mm3になり、かつ、血小板数が、3つの異なる日で3回連続した測定で、血
小板輸血から最低7日間独立して≧20,000/mm3に到達するまで、1日〜3日ご
とに行ってもよい。本明細書で用いる場合、「好中球生着」とは、好中球数最低値の後に
好中球絶対数が500/mm3を上回る最初の3日間のことを言う。本明細書で用いる場
合、「血小板生着」とは、血小板が輸血なしで≧20,000/mm3となる7日間の後
に、血小板数が≧20,000/mm3を示す最初の連続3日間のことを言う。

0113

ある実施態様では、対象における細胞生着は、HT細胞、例えば、UCB細胞をHPC
と組み合わせて対象に投与した1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12
、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、
26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、3
9、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52
、53、54、55、56、57、58、59、60、61、または62日、または2カ
月、2.5カ月、3カ月以内に、またはそれ以上で、検出される。

0114

ある実施態様では、本明細書に示される方法は、1単位のHT細胞、例えば、UCB細
胞、例えば、UCBを投与することを含む。別の実施態様では、本明細書に示される方法
は、複数単位のHT細胞、例えば、UCB細胞、例えば、UCBを投与することを含む。
例えば、本明細書に示される方法は、2、3、または4単位のHT細胞、例えば、UCB
細胞、例えば、UCBを投与することを含むことができる。

0115

さらに別の態様では、本明細書で提供されるのは、HT細胞、例えば、ヒトUCB細胞
、例えば、UCBと、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液との組み合わせを対象に投与する
ことを含む、対象におけるGVHDの持続期間または重篤度を軽減する方法であって、対
象におけるGVHDの持続期間または重篤度の軽減が起こるように、HT細胞、例えば、
UCB細胞の少なくとも一部分は、対象に部分的に適合し、および/または、HPCは、
対象に不適合であるかまたは部分的に不適合である、前記方法である。

0116

そのような方法の一実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象と非血縁で
ある。特定の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象に部分的に不適合で
ある。別の特定の実施態様では、HPCは、対象と非血縁であり、さらに、HT細胞、例
えば、UCB細胞と非血縁であり得る。特定の実施態様では、HPCは、対象に部分的に
不適合である。別の特定の実施態様では、HPCは、対象に適合しない。さらに別の実施
態様では、UCB細胞は、対象と非血縁であり、HPCは、対象と非血縁である。さらに
別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象と非血縁であり、かつ、該対
象に部分的に不適合であり、HPCは、対象と非血縁であり、かつ、該対象に部分的に不
適合であるかまたは不適合である。ある実施態様では、本明細書に示される方法は、HT
細胞、例えば、UCB細胞の単独での投与と比べて、GVHDの重症度または持続期間が
軽減されたことを示す。

0117

ある実施態様では、本明細書に示される方法は、1単位のHT細胞、例えば、UCB細
胞、例えば、UCBを投与することを含む。別の実施態様では、本明細書に示される方法
は、複数単位のHT細胞、例えば、UCB細胞、例えば、UCBを投与することを含む。
例えば、本明細書に示される方法は、2、3、または4単位のHT細胞、例えば、UCB
細胞、例えば、UCBを投与することを含むことができる。

0118

別の態様では、本明細書で提供されるのは、サルコペニアを有する個人を治療する方法
であって、胎盤灌流液または本明細書で提示される細胞集団または亜集団のいずれか、ま
たはその任意の組み合わせを、サルコペニアの1つ以上の症状の検出可能な改善、または
該症状の悪化の軽減をもたらすのに十分な量で個人に投与することを含み、HT細胞、例
えば、ヒトUCB細胞、例えば、UCB、およびHPC、例えば、ヒト胎盤灌流液の組み
合わせを対象に投与することを含む、前記方法である。

0119

さらに別の態様では、本明細書で提供されるのは、中枢神経系の損傷、疾患または障害
を有する個人を治療する方法であって、胎盤灌流液または本明細書で示される細胞集団ま
たは亜集団のいずれか、またはその任意の組み合わせを、中枢神経系の損傷、疾患または
障害の1つ以上の症状の検出可能な改善、または該症状の悪化の軽減をもたらすのに十分
な量で個人に投与することを含み、HT細胞、例えば、ヒトUCB細胞、例えば、UCB
、およびHPC、例えば、ヒト胎盤灌流液の組み合わせを対象に投与することを含む、前
記方法である。特定の実施態様では、中枢神経系の損傷、疾患、または障害は、虚血性脳
症(例えば、低酸素性虚血性脳症)である。

0120

ある実施態様では、本明細書に示される方法は、HT細胞、例えば、UCB細胞、例え
ば、UCBを、HPC、例えば、ヒト胎盤灌流液と同時に投与することを含む。特定の実
施態様では、細胞を対象に同時に投与する。別の実施態様では、HT細胞、例えば、UC
B細胞、およびHPCを、互いに、0.5、1、1.5、2、3、4、6、8、10、1
2、16、18、または24時間以内、またはそれ以上、または1、2、3、4、5、6
、または7日以内、またはそれ以上に対象に投与する。特定の実施態様では、HT細胞、
例えば、UCB細胞、例えば、UCBを対象に投与した後、HPC、例えば、ヒト胎盤灌
流液を投与する、例えば、UCBを投与してから1時間以内に、または対象がUCB投与
有害反応を示していないことを確認するのに必要な最短期間以内に投与する。

0121

本明細書で提供される方法は、例えば、細胞生着までにかかる時間の短縮、対象が好中
減少症になる時間の制限、対象が血小板減少症になる時間の制限、キメリズムの確立、
およびHT細胞、例えば、UCB細胞、例えば、UCBの単独投与に対するGVHDの重
症度または持続期間の軽減またはGVHDの予防を含み得る利点を示すことができる。

0122

投与されるHT細胞、例えば、UCB細胞とHPCとの比率は変更可能である。HT細
胞、例えば、UCB細胞とHPCとの比率は、当業者の判断に従って決めることができる
。ある実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞とHPCとの比率は、約100,0
00,000:1、50,000,000:1、20,000,000:1、10,00
0,000:1、5,000,000:1、2,000,000:1、1,000,00
0:1、500,000:1、200,000:1、100,000:1、50,000
:1、20,000:1、10,000:1、5,000:1、2,000:1、1,0
00:1、500:1、200:1、100:1、50:1、20:1、10:1、5:
1、2:1、1:1;1:2;1:5;1:10;1:100;1:200;1:500
;1:1,000;1:2,000;1:5,000;1:10,000;1:20,0
00;1:50,000;1:100,000;1:500,000;1:1,000,
000;1:2,000,000;1:5,000,000;1:10,000,000
;1:20,000,000;1:50,000,000;または約1:100,000
,000である。ある実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞とHPCとの比率は
、約20:1〜約1:20であり、または約1:10、約1:5、約1:1、約5:1、
または約10:1である。

0123

HT細胞、例えば、UCB細胞、およびHPCの投与は、当該技術分野で公知の任意の
細胞投与技術を用いて行うことができる。一実施態様では、投与は、静脈、例えば、静脈
内、例えば、IV、PICCライン中心ラインなどを介してである。例えば、HT細胞
、例えば、UCB細胞、およびHPCは、注射または輸血を含む任意の薬学的または医学
的に許容される様式で、対象に別々の組成物または単一組成物で投与してもよい。ある実
施態様では、組成物(または複数)は、注射用組成物として配合してもよい(例えば、W
O96/39101、その内容全体を文献引用によって本明細書に組み込んだものとする
)。

0124

ある実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞、またはHPCを対象に非経口投与
する。本明細書で使用される用語「非経口」には、皮下注射、静脈内、筋肉内、動脈内注
射、または注入技術が含まれる。ある実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞、ま
たはHPCを対象に静脈内投与する。特定の他の実施態様では、HT細胞、例えば、UC
B細胞、またはHPCを対象に脳室内投与する。

0125

HT細胞、例えば、UCB細胞、およびHPCは、任意の薬学的に許容される担体に別
々または一緒に含まれてもよい。HT細胞、例えば、UCB細胞、またはHPCは、任意
の薬学的または医学的に許容される容器、例えば、血液バッグ移動バッグ、プラスチッ
ク製チューブシリンジバイアルなどで運ぶ、保管する、または輸送してもよい。

0126

HT細胞、例えば、UCB細胞、および/またはHPCの対象への投与は、1回または
複数回で行ってもよい。ある実施態様では、投与は、1回で行う。ある実施態様では、投
与は、複数回、例えば、2、3、4、またはそれ以上の回数で行う。ある実施態様では、
HT細胞、例えば、UCB細胞を複数回投与する。ある実施態様では、HPCを複数回投
与する。

0127

ある実施態様では、本明細書に記載の方法に従って対象に投与される臍帯血またはそれ
から得た細胞(例えば、臍帯血由来の全有核細胞)の量は、臍帯血中に存在する細胞の数
に基づいて決定することができる。対象に投与されるUCBまたはそれから得た細胞(例
えば、臍帯血由来の全有核細胞)、および/または、ヒト胎盤灌流液またはHPCまたは
それから得た全有核細胞の量または数は、臍帯血またはそれから得た細胞(例えば、臍帯
血由来の全有核細胞)、および/または、ヒト胎盤灌流液またはHPCまたはそれに由来
する全有核細胞の供給源、治療される障害または状態の重症度または性質、並びに対象の
年齢、体重、および健康状態などに依存する。ある実施態様では、対象のキログラム体重
当たり約0.01〜約0.1、約0.1〜約1、約1〜約10、約10〜約102、約1
02〜約103、約103〜約104、約104〜約105、約105〜約106、約1
06〜約107、約107〜約108、または約108〜約109個の臍帯血細胞(例え
ば、臍帯血由来の全有核細胞)、ヒト胎盤灌流液またはそれから得た細胞(例えば、HP
Cまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)、または全臍帯血細胞および胎盤灌流液から得た
細胞(例えば、HPCまたは全有核細胞)を投与する。種々の実施態様では、対象のキロ
グラム体重当たり少なくとも約0.1、1、10、102、103、104、105、1
06、107、108、または109個の臍帯血細胞(例えば、臍帯血由来の全有核細胞
)、胎盤灌流液から得た細胞(例えば、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)、ま
たは臍帯血細胞および胎盤灌流液から得た細胞を投与する。

0128

特定の実施態様では、対象のキログラム体重当たり少なくとも約0.5×106、1
.0×106、1.5×106、2.0×106、2.5×106、3.0×106、3
.5×106、4.0×106、4.5×106、5.0×106、5.5×106、6
.0×106、6.5×106、7.0×106、7.5×106、8.0×106、8
.5×106、9.0×106、9.5×106、1.0×107、1.5×107、2
.0×107、2.5×107、3.0×107、3.5×107、4.0×107、4
.5×107、5.0×107、5.5×107、または6.0×107個の臍帯血細胞
(例えば、臍帯血由来の全有核細胞)、胎盤灌流液由来の細胞(例えば、HPCまたは胎
盤灌流液由来の全有核細胞)、または臍帯血細胞および胎盤灌流液から得た細胞(例えば
、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与する。より具体的な実施態様では、
対象のキログラム体重当たり少なくとも約0.5×106、1.0×106、1.5×1
06、2.0×106、2.5×106、3.0×106、3.5×106、4.0×1
06、4.5×106、または5.0×106個の胎盤灌流液から得た細胞(例えば、H
PCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与する。より具体的な実施態様では、対象
のキログラム体重当たり少なくとも約1.5×107、2.0×107、2.5×107
、3.0×107、3.5×107、4.0×107、4.5×107、5.0×107
、5.5×107、または6.0×107個の臍帯血細胞(例えば、臍帯血由来の全有核
細胞)を投与する。種々の実施態様では、対象のキログラム体重当たり多くとも約104
、105、106、107、108、または109個の臍帯血細胞、胎盤灌流液から得た
細胞(例えば、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)、または臍帯血細胞および胎
盤灌流液から得た細胞(例えば、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与する
。特定の実施態様では、対象のキログラム体重当たり多くとも約0.5×106、1.0
×106、1.5×106、2.0×106、2.5×106、3.0×106、3.5
×106、4.0×106、4.5×106、5.0×106、5.5×106、6.0
×106、6.5×106、7.0×106、7.5×106、8.0×106、8.5
×106、9.0×106、9.5×106、1.0×107、1.5×107、2.0
×107、2.5×107、3.0×107、3.5×107、4.0×107、4.5
×107、5.0×107、5.5×107、または6.0×107個の臍帯血細胞(例
えば、臍帯血由来の全有核細胞)、胎盤灌流液から得た細胞(例えば、HPCまたは胎盤
灌流液由来の全有核細胞)、または臍帯血細胞および胎盤灌流液から得た細胞(例えば、
HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与する。より具体的な実施態様では、対
象のキログラム体重当たり多くとも約0.5×106、1.0×106、1.5×106
、2.0×106、2.5×106、3.0×106、3.5×106、4.0×106
、4.5×106、または5.0×106個の胎盤灌流液から得た細胞(例えば、HPC
または胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与する。より具体的な実施態様では、対象のキ
ログラム体重当たり多くとも約1.5×107、2.0×107、2.5×107、3.
0×107、3.5×107、4.0×107、4.5×107、5.0×107、5.
5×107、または6.0×107個の臍帯血細胞(例えば、臍帯血由来の全有核細胞)
を投与する。

0129

上記実施態様の特定の実施態様、臍帯血細胞(例えば、臍帯血由来の全有核細胞)また
は胎盤灌流液から得た細胞(例えば、HPCまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)は、C
D34+細胞である。ある実施態様では、キログラム体重当たり少なくとも約104〜約
107個のCD34+細胞を投与する。そのようなCD34+細胞は、臍帯血単独に由来
してもよく、または臍帯血および胎盤灌流液に由来してもよい。

0130

HT細胞、例えば、UCB細胞、例えば、UCB、およびHPC、例えば、胎盤灌流
液は、対象のサイズに適した容量で送達することができる。ヒト成人の一般的な血液量
、約85〜100mL/kg体重である。従って、ヒト成人の血液量は、約40mLから
約300mLの範囲である。従って、種々の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細
胞、例えば、UCB、およびHPC、例えば、胎盤灌流液は、約0.5mL、1.0mL
、2mL、3mL、4mL、5mL、6mL、7mL、8mL、9mL、10mL、11
mL、12mL、13mL、14mL、15mL、16mL、17mL、18mL、19
mL、20mL、21mL、22mL、23mL、24mL、25mL、26mL、27
mL、28mL、29mL、または約30mL、またはそれ以上の全容量で投与する。そ
のような容量の投与は、単一投与または複数投与であってもよい。そのような容量の臍帯
血または臍帯血細胞の数、またはヒト胎盤灌流液またはそれから得た細胞(例えば、HP
Cまたは胎盤灌流液由来の全有核細胞)を投与することができる時間は、例えば、0.5
時間、1時間、1.5時間、2時間、2.5時間、3時間、3.5時間、4時間、または
それ以上に変更可能である。

0131

ある実施態様では、20mLを下回る少量の輸血は、シリンジを用いて行われる。より
大容量の輸血は、注入デバイスによって、例えば、1〜4時間以内で投与することができ
る。

0132

本明細書で提供される方法は、それを必要とする任意の対象で行うことができる。一態
様では、対象は、造血再構成部分再構成、または増加を必要としている。ある実施態
様では、対象は、ヒト対象である。ある実施態様では、対象は、成人ヒト対象である。あ
る実施態様では、対象は、25またはそれ以下である。ある実施態様では、対象は、乳
児である。

0133

ある実施態様では、本明細書に示される方法、例えば、キメリズムを誘発する移植方
法、および/または生着方法の前に、例えば、TBI、クロファラビン、および/または
Ara−C1を用いた骨髄破壊前処置;例えば、ブスルファンフルダラビン、および
/またはアレムツズマブを用いた毒性軽減前処置;または放射線治療;または免疫抑制
法または血球数を減少させる療法などの他の療法が患者に施されている。

0134

特定の態様では、本明細書で提供される方法は、先天性代謝異常副腎白質ストロ
フィームコ多糖症ニーマン−ピック病異染性白質ジストロフィーウォルマン病
クラッベ病ゴーシェ病、フコシドーシス、またはバッテン病などの代謝異常の治療方法
として、それを必要とする対象に使用することができる。

0135

別の特定の態様では、本明細書で提供される方法は、血液学的疾患または悪性疾患、例
えば、リンパ造血系悪性疾患、骨髄異形成症候群、無巨核球性血小板減少症、急性リンパ
白血病(例えば、白血病(ALL)および急性骨髄性白血病(AML))、好中球減少
症、鎌状赤血球病(例えば、鎌状赤血球貧血)、ベータサラセミア(例えば、ベータサラ
セミメジャー)、重症複合型免疫不全症、骨髄不全症、または貧血(例えば、重症再生
良性貧血またはダイアモンドブラックファン貧血)の治療方法として、それを必要と
する対象に使用することができる。

0136

本明細書で用いる場合、「治療する(treat)」、「治療する(treating
)」、および「治療(treatment)」という用語は、障害または状態、またはそ
のような障害または状態の任意のパラメータまたは症状の進行、重症度、および/または
持続期間を低下または寛解させることを指す。治療は、対象が生存する場合、または治療
される障害または状態が、治療の結果として何らかの形で測定可能に改善される場合に、
効能を示すとみなすことができる。そのような改善は、例えば、1つまたは複数の測定可
能な指標によって示すことができ、それらとして、例えば、特定の疾患、障害、または状
態に伴う生理的な状態または一連の生理的な状態の検出可能な変化が挙げられる。また、
1つまたは複数の指標が、例えば、ほぼ同年齢の個体についての正常値の範囲内の値、ま
たはそのような(1つもしくは複数の)指標が、治療がない場合に示すと予想されるより
も正常値に近い値に変化することによって、そのような治療に対して応答しているように
見える場合に、治療は有効とみなされる。

0137

本明細書で提供される方法のある実施態様では、本明細書で提供される方法は、障害ま
たは状態の治療において、第1の療法を1つまたは複数の第2の療法と組み合わせて使用
することができる。そのような第2の療法としては、これらに限定されないが、手術、ホ
ルモン療法、免疫療法光線療法、または特定の薬物を用いる治療が挙げられる。本明細
書で提供される方法と組み合わせて使用することができる例示的な療法としては、環境温
度の制御;酸素を用いる補助人工呼吸器または換気装置;末梢血の輸血;鉄の補充;経
静脈栄養;光線療法;手術;代謝異常または血液学的疾患(血液系腫瘍を含む)を治療す
るための薬剤抗生物質または抗ウイルス薬抗炎症剤(例えば、ステロイド系抗炎症性
化合物非ステロイド系抗炎症性(NSAID)化合物);一酸化窒素抗ヒスタミン剤
免疫抑制剤;および免疫調節化合物(例えば、TNF−α阻害剤)が挙げられる。

0138

(5.4.臍帯血細胞)
本開示に従って使用するための臍帯血(本明細書では、UCBまたは「臍帯血」とも呼
ばれる)は、任意の医学的または薬学的に許容される様式で収集してもよいし、組成物、
例えば、医薬組成物中に存在してもよい。臍帯血を収集するための種々の方法が記載され
ている。例えば、米国特許第6,102,871号;米国特許第6,179,819号;
および米国特許第7,147,626号を参照されたい。これらの各々の内容は、その全
体が参照により本明細書に組み込まれる。臍帯血を収集するための従来の技術は、針また
カニューレの使用に基づいており、これは、重力の助けを借りて使用される。臍帯血は
、例えば、血液バッグ、移動バッグ、または無菌のプラスチック製チューブの中に収集し
てもよい。

0139

いくつかの実施態様では、臍帯血は、商業的な臍帯血バンク(例えば、LifeBan
kUSAなど)から得られる。別の実施態様では、臍帯血を、分娩後哺乳動物の臍帯か
ら収集し、直ちに(例えば、収集後1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11ま
たは12時間以内に)使用する。他の実施態様では、対象を治療するために使用する臍帯
血は、凍結保存されていた臍帯血である。臍帯血は、単一の臍帯または複数の臍帯から収
集することができる。

0140

ある実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象および/またはHPCと非
血縁である。別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞は、対象および/または
HPCに部分的に不適合である。さらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細
胞は、HPCに不適合である。さらに別の実施態様では、HT細胞、例えば、UCB細胞
は、HPCと非血縁であり、かつ、不適合である。特定の実施態様では、UCBは、3/
6、4/6、または5/6のHLA遺伝子座で対象に適合する。特定の実施態様では、例
えば、成人の供給源由来のHT細胞は、6/8、7/8、または8/8のHLA遺伝子座
で対象に適合する。

0141

いくつかの実施態様では、臍帯血は、早産の臍帯から調製する。他の実施態様では、臍
帯血は、正期産の臍帯から調製する。ある実施態様では、臍帯血は、正期産の分娩後の哺
動物の臍帯から得られる。他の実施態様では、臍帯血は、早産の分娩後の哺乳動物の臍
帯から得られる。いくつかの実施態様では、臍帯は、妊娠約23〜約25週で出生した乳
児の臍帯である。いくつかの実施態様では、臍帯は、妊娠約26〜約29週で出生した乳
児の臍帯である。いくつかの実施態様では、臍帯は、妊娠約30〜約33週で出生した乳
児の臍帯である。いくつかの実施態様では、臍帯は、妊娠約34〜約37週で出生した乳
児の臍帯である。いくつかの実施態様では、臍帯は、妊娠約37〜約42週で出生した乳
児の臍帯である。

0142

臍帯血またはそれから得た細胞(例えば、全有核細胞またはそれに由来する幹細胞)は
、投与のために、単一の個人から(すなわち、単一の単位として)収集してもよく、また
は他の単位と共にプールしてもよい。ある実施態様では、臍帯血またはそれから得た細胞
(例えば、全有核細胞またはそれに由来する幹細胞)は、使用前に保管する。臍帯血を複
数の臍帯からプールする場合、プールした臍帯血は、正期産のみに由来する臍帯血、正期
産の組み合わせに由来する臍帯血、または早産のみに由来する臍帯血を含むことができる
。例えば、未熟児の臍帯に由来する臍帯血は、例えば、他の未熟児に由来する臍帯血、正
期産のみに由来する臍帯血、または早産の胎盤および正期産の胎盤の両方に由来する臍帯
血の組み合わせと組み合わせることができる。自己の臍帯血または同種異系間の臍帯血を
含めて、臍帯血は、末梢血と組み合わせることもできる。ある実施態様では、早産に由来
する臍帯血を使用し、したがって、臍帯血は、正期産由来の臍帯血と比較して、単位体積
当たり、比較的多数のCD34+幹細胞を含む。ある実施態様では、1単位の臍帯血は、
対象のキログラム体重当たり少なくとも約1.0×106、1.5×106、2.0×1
06、1.5×106、2.0×106、2.5×106、3.0×106、3.5×1
06、4.0×106、4.5×106、6.0×106、6.5×106、7.0×1
06、7.5×106、8.0×106、8.5×106、9.0×106、9.5×1
06、1.0×107、1.5×107、2.0×107、2.5×107、3.0×1
07、3.5×107、4.0×107、4.5×107、5.0×107、5.5×1
07、または6.0×107個の前記臍帯血から得られる細胞、例えば、臍帯血由来の全
有核細胞を投与するように十分な数の細胞を含有する。ある実施態様では、1単位の臍帯
血またはそれから得た細胞を投与する。ある実施態様では、1単位未満を投与する。ある
実施態様では、2単位以上を投与する、例えば、2つまたはそれ以上(例えば、2、3、
4、5、6、またはそれ以上)の単位を投与する。

0143

(6.実施例)
(6.1.実施例1:ヒト胎盤灌流液細胞組成物)
この実施例は、細胞型および関連表現型によるヒト胎盤灌流液の組成物の決定を示す。

0144

ヒト胎盤灌流液(HPP)は、上記のセクション5.2に記載したように得た。ドナー
適合HPPおよびヒト臍帯血(HUCB)のバッグを37℃で別々に解凍した後、等容量
の解凍用培地IMDM(カタログ#30〜2005、ATCC)+2%FBS(カタログ
#SH30070.03、Hyclone)+P/S(カタログ#15140〜122、
Gibco))で希釈した。希釈した細胞混合物を400gで、15ml円錐管を用いる
場合には8分間、50ml円錐管の場合には10分間スピンした。細胞ペレットを1×1
07/mlでFACS緩衝液PBS(カタログ#10010〜023、Gibco)+
2%FBS+P/S)に再懸濁した。塩化アンモニウム対細胞の比率を9:1として塩化
アンモニウム溶液(カタログ#07850、StemCell)を加えることで、RBC
(赤血球)を上で10分間溶解した。RBC溶解後、試料を400gで5分間スピンし
た後、FACS緩衝液で2回洗浄した。その後、細胞ペレットを1×107個の細胞当た
り1mlでCytofix/cytoperm溶液(カタログ#554722、BD B
iosciences)に20分間4℃で再懸濁した。試料をFACS緩衝液で2回洗浄
した後、RT(室温)で暗がりで20分間蛍光色素結合抗体で染色した。表現型パネル
表1および表2に記載する。抗体の情報を表3に記載する。データ収集のために、染色試
料をFACS緩衝液で2回洗浄し、200μlのFACS緩衝液で再懸濁させた:製造者
により提供された指示書に従って、FACSAria(BD Biosciences
)による9色パネル、FACS Canto II(BD Biosciences)に
よる6色パネル。FlowJo(Tree Star)によってデータ分析を行った。統
計分析にはペアードスチューデント検定を用いた。

0145

表1:9色表現型パネル

0146

表2:6色表現型パネル

0147

表3:表現型特徴付けに用いた抗体に関する情報。

0148

HPP由来の単核球を分析して、種々の単核細胞型の組成物を決定した。表4は、同定
した細胞型を詳述する:

0149

表4:ヒト胎盤灌流液の組成物

0150

(6.2.実施例2:ヒト胎盤灌流液中の全有核細胞数)
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血単位の全有核細胞数の決定を示す。

0151

43対のドナー適合HPPおよびHUCB単位を処理して、全有核細胞数を決定した。
HPPの単一の単位に対する平均の全有核細胞数は、〜1.35億個の細胞であった。H
UCBの単一の単位に対する平均の全有核細胞数は、〜6.66億個の細胞であった(図
1)。

0152

(6.3.実施例3:ヒト胎盤灌流液中の前駆細胞集団
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中のCD34+CD45−およびCD34
+CD45+細胞の集団の決定を示す。

0153

蛍光活性化細胞ソーティング(FACS)を用いて、ヒト胎盤灌流液細胞の亜集団を決
定した(図2A)。CD34+細胞の亜集団は、CD45−であるため、ISHAGEプ
トコル(Barnettら、1999,Clin.Lab.Haem.21:301−
308)であるシーケンシャルゲーティング戦略図2B)(これは、CD45+細胞を
最初にゲートする)を用いて計数から排除した。別のシーケンシャルゲーティング戦略を
用いたプロトコルが確立されており、それによって、ヒト胎盤灌流液中のCD34+CD
45−およびCD34+CD45+細胞の双方を分析するために、CD34+細胞のゲー
ティングを最初に行った(図2C)。このプロトコルを用いて、CD34+CD45−細
胞の別々の集団が、ヒト胎盤灌流液中で明らかとなった。

0154

FACSによる細胞ソーティングは、以下のように行った:ドナー適合HPPおよびH
UCBのバッグを370℃で別々に解凍した後、塩化アンモニウムによってRBC溶解し
た。その後、FITC抗ヒトCD34(カタログ#555821、BD Bioscie
nces)およびPE抗ヒトCD45(カタログ#555483、BD Bioscie
nces)で、試料をRTで暗がりにて15分間染色した。FACS緩衝液で2回洗浄後
、試料を1×107/mlで再懸濁させ、製造者により提供されたプロトコルを用いて、
FACS Aria(BD Biosciences)によってソーティングした。

0155

FACSソーティングプロトコルを用いて、ヒト胎盤灌流液は、ドナー適合対中の臍帯
血と比べてより大きな割合のCD34+細胞を含有することが確認された(図3A〜3B
)。ヒト胎盤灌流液細胞を用いたコロニー形成アッセイにより、ソーティングの後にCD
34+CD45+細胞およびCD34+CD45−細胞からの成長が実証された。

0156

(6.4.実施例4:ヒト胎盤灌流液中のCD34+亜集団)
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中のCD34+CD31+、CD34+K
DR+、およびCD34+CXCR−4+細胞の集団の決定を示す。

0157

セクション6.1に記載の表現型特徴付けプロトコルを用いて、HPP CD34+細
胞は、HUCB CD34+細胞よりもより高い割合のCD31+、KDR+、およびC
XCR−4+細胞を含むことが確認された(図4)。これらの表現型は、血管芽細胞の集
団を含むHPPと一致している。

0158

(6.5.実施例5:ヒト胎盤灌流液由来の細胞の機能評価
この実施例は、臍帯血細胞と比べたヒト胎盤灌流液細胞の血管新生特性の決定を示す。
図5に示すように、ヒト胎盤灌流液は、本明細書に記載のアッセイにおいて、臍帯血と比
べてより高い血管新生(血管形成活性を示した。

0159

HPP細胞は、上記のセクション5.5に従って得た。HPP細胞(図5、上部の左側
)を10μg/mLのDil−AC LDL(カタログ#L3484、Life tec
hnology)で37℃にて4時間インキュベートし、HPP由来の内皮細胞によるリ
タンパク質取り込みの蛍光写真図5、上部の右側)をAxiovert 200M(
Zeiss)によって撮影した。インビトロ機能的アッセイを行って、ヒト胎盤灌流液由
来の細胞の血管新生特性を評価した。上記のセクション5.5に従って得たHPP細胞を
インビトロ血管新生アッセイキット(Chemicon カタログ#ECM625)を
用いて、96ウェルプレート中で約106細胞/ウェルでECMARIX(商標)上で
18〜24時間培養した。ここで、細胞は、TGF−ベータ、FGF、プラスミノーゲン
、tPAおよびマトリクスメタロプロテアーゼの存在下で培養する。ヒト胎盤灌流液細胞
培養において微小血管形成が観察された(図5、下部の右側)。HUVEC(ヒト臍帯
脈内皮細胞)は、陽性対照として用いた(図5、下部の左側)。臍帯血培養において有意
管形成は観察されなかった。

0160

(6.6.実施例6:ヒト胎盤灌流液中の未分化前駆細胞集団)
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中の種々のCD34+未分化前駆細胞の集
団の決定を示す。

0161

セクション6.1に記載の表現型特徴付けプロトコルを用いて、ヒト胎盤灌流液は、臍
帯血と比べて実質的により大きな割合のネスチン+/CD34+細胞を含むことが確認さ
れた(図6)。ネスチン+CD34+細胞は、より未分化神経前駆体であることが示唆
される(Miiら、J.Cell Biol.,2013)。

0162

ヒト胎盤灌流液は、表5に示すように、臍帯血よりも著しく大量の未熟造血幹細胞集団
(すなわち、CD34+CD45−、CD34+CD38−)を含有する。表2に同様に
示すように、推定血管芽細胞集団(すなわち、CD34+C31+、CD34+KDR+
、およびCD34+CXCR4+)は、臍帯血中よりもヒト胎盤灌流液中でより多い量で
発見される。

0163

表5:ヒト胎盤灌流液対臍帯血中の未分化前駆体

0164

(6.7.実施例7:ヒト胎盤灌流液中のT細胞含有量)
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中の種々のT細胞集団の決定を示す。

0165

HLAクラスIおよびクラスIIの全体的な評価、並びに広範な免疫表現型特徴付けを
、9色T細胞FACSパネルを用いてヒト胎盤灌流液および臍帯血で行い、上記のセクシ
ョン6.1と同様にT細胞亜集団であるCD45RA、CD8、CD25、CD127、
CD69、CD3、CCR7、HLADR、およびCD4を示した。

0166

表6に示すように、結果は、ヒト胎盤灌流液が臍帯血と比べて著しく低いT細胞含有量
を含むことが示される。同様に、ヒト胎盤灌流液細胞は、HLAクラスIおよびHLAク
ラスIIの発現が低い(図7)。CD3、CD4、および/またはCD8を発現する特異
的T細胞集団の相対的比率も、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中で決定した(図8)。ヒト
胎盤灌流液のT細胞含有量は、例えば、同種不適合移植におけるヒト胎盤灌流液細胞の適
合性を示している。

0167

表6:ヒト胎盤灌流液および臍帯血中のT細胞集団。「高」および「低」は、特定の表
現型マーカー発現強度を示す。

0168

(6.8.実施例8:T細胞単離、機能評価、および拡張)
この実施例は、ヒト胎盤灌流液および臍帯血中のTreg細胞の集団を無事に単離、評
価、および拡張するために使用することができる方法を示す。同様の方法を用いて、ヒト
胎盤灌流液細胞の他の集団または亜集団を単離、評価、および拡張してもよい。

0169

ヒトCD4+CD127低CD25+調節性T細胞(カタログ#15861、Stem
Cell)の完全キットを用いて、ドナー適合HPPまたはHUCB由来のTreg細胞
を別々に単離することができる。ドナー適合HPPまたはHUCB由来の別々に単離され
たTreg細胞、ドナー適合HPPまたはHUCB、またはTreg細胞を有さないドナ
ー適合HPPまたはHUCBは、インビトロビーズT細胞反応BTR)アッセイによっ
て評価することができる。簡単に言えば、抗CD3/CD28ビーズで活性化された末梢
血(PB)由来のT細胞は、上に列挙した試料で5日間共培養することができる。CD4
およびCD8 T細胞の増殖の抑制は、FACSによって測定することができる。

0170

2つビーズベースの拡張キットは、Treg拡張キット(カタログ#:130−095
−345、Miltenyi)およびDYNABEADS(登録商標)調節性CD4+C
D25+T細胞キット(カタログ#11363D、Life Technology)を
用いて、ドナー適合HPPおよびHUCB由来のTreg細胞増殖を別々に評価すること
ができる。臨床用途のための増殖したTreg細胞の効力の改善は、壊死因子レセプター
ファミリーメンバー:増強のためのOX40、4−1BBを用いて達成してもよい(Hi
ppenら、2008)。

0171

(均等物:)
本発明は、本明細書に記載の特定の実施態様によって範囲を制限されるものではない。
実際に、本明細書に記載するものに加えて、本発明の種々の改変が、前述の説明から当業
者には明らかになるであろう。そのような改変は、添付の特許請求の範囲に属することを
意図する。

0172

本明細書に引用した参照文献は全て、それぞれの個々の刊行物、特許または特許出願を
特異的かつ個々に、その全体を全ての目的で参照により組み込まれることが示されたかの
ように、それらの全体が全ての目的で参照により本明細書に組み込まれている。

実施例

0173

いずれの刊行物の引用も、本出願日前のその開示に関するものであり、これによって、
本発明が、先行発明によるそのような刊行物に先行するものではないことを認めると解釈
してはならない。

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