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技術 コンバイン

出願人 株式会社クボタ
発明者 三井孝文熊取剛北村信樹
出願日 2018年7月31日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2018-143500
公開日 2020年2月6日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-018197
状態 未査定
技術分野 脱穀機の要素(3)(選別・排塵)
主要キーワード 止めピン孔 流下抵抗 膨出突条 下流路 上下方向幅 前下がり傾斜姿勢 角度調節機構 揺動搬送
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

チャフリップ板上に載った被処理物中から、粒状の穀粒の落下は妨げずに、線状の夾雑物はできるだけ移送方向に沿う姿勢方向付けして、チャフリップ板同士の間から落下し難くするコンバインを提供する。

解決手段

チャフシーブ43,44,49に、被処理物の移送方向に交差する方向に長手方向を沿わせた複数のチャフリップ板60が備えられ、チャフリップ板60は、被処理物を受け止め載置する載置面部61が、前下がり傾斜姿勢に配置され、載置面部61の後端上縁が上下方向の波形に形成されるとともに、載置面部61に、載置面部61における板面の一部が他の部位よりも前方側膨出する複数箇の膨出突条部62が、移送方向に長手方向を沿わせた状態で形成されている。

概要

背景

上記のようなチャフシーブが備えられたコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のコンバインが既に知られている。
特許文献1には、チャフシーブを複数のチャフリップ板で構成し、かつチャフリップ板の上端縁を上下方向の波形状に形成した技術が開示されている。

概要

チャフリップ板上に載った被処理物中から、粒状の穀粒の落下は妨げずに、線状の夾雑物はできるだけ移送方向に沿う姿勢方向付けして、チャフリップ板同士の間から落下し難くするコンバインを提供する。チャフシーブ43,44,49に、被処理物の移送方向に交差する方向に長手方向を沿わせた複数のチャフリップ板60が備えられ、チャフリップ板60は、被処理物を受け止め載置する載置面部61が、前下がり傾斜姿勢に配置され、載置面部61の後端上縁が上下方向の波形に形成されるとともに、載置面部61に、載置面部61における板面の一部が他の部位よりも前方側膨出する複数箇の膨出突条部62が、移送方向に長手方向を沿わせた状態で形成されている。

目的

効果

実績

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牽制数
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請求項1

脱穀処理部の下方に選別処理部が配設され、前記選別処理部に、脱穀処理後の被処理物を受け止めて後方揺動搬送しながら、被処理物中の穀粒選別して漏下させるチャフシーブが備えられ、前記チャフシーブに、前記被処理物の移送方向に交差する方向に長手方向を沿わせた複数のチャフリップ板が備えられ、前記チャフリップ板は、前記被処理物を受け止め載置する載置面部が、前下がり傾斜姿勢に配置され、前記載置面部の後端上縁が上下方向の波形に形成されるとともに、前記載置面部に、当該載置面部における板面の一部が他の部位よりも前方側膨出する複数箇の膨出突条部が、前記移送方向に長手方向を沿わせた状態で形成されているコンバイン

請求項2

前記膨出突条部は、前記載置面部のうちで、後端上縁に形成された波形の上方側への突出部分合致する位置に形成されている請求項1記載のコンバイン。

請求項3

前記チャフリップ板は、前記膨出突条部が形成された上方部と、その上方部の下方で、前記移送方向に交差する長手方向に沿って延出された下方部と、を備え、前記下方部に、前記膨出突条部の長手方向と交差する方向に長い横向き突条部が、前記下方部の長手方向の全長にわたって形成されている請求項1又は2記載のコンバイン。

請求項4

前記載置面部のうちで、前記波形が存在する部位の上下方向幅は、前記膨出突条部が存在する部位の上下方向幅の半分よりも短い範囲である請求項1〜3のいずれか一項記載のコンバイン。

技術分野

0001

本発明は、脱穀処理部の下方に配設された選別処理部に、脱穀処理後の被処理物を受け止めて後方揺動搬送しながら、被処理物中の穀粒選別して漏下させるチャフシーブが備えられたコンバインに関する。

背景技術

0002

上記のようなチャフシーブが備えられたコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のコンバインが既に知られている。
特許文献1には、チャフシーブを複数のチャフリップ板で構成し、かつチャフリップ板の上端縁を上下方向の波形状に形成した技術が開示されている。

先行技術

0003

特開2016−36261号公報(段落0059、図7,図8参照)

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載のコンバインでは、チャフリップ板の上端縁が上下方向の波形状に形成されている。このようにチャフリップ板の上端縁が波形状に形成されていると、被処理物中に混在する「のぎ」や「切れワラ」等の、粒状の穀粒に比べては細長い線状の夾雑物の一部が、波形部分の谷部に入り込んで係止された状態となり易い。
波形部分の谷部に係止された線状の夾雑物の姿勢は、それが相当に長いものであれば、複数のチャフリップ板にわたる状態で係止された姿勢となって、前後のチャフリップ板同士の間から落下し難くなる。しかし、それほど長くないもので、単一のチャフリップ板の上端縁における波形部分のみに係止された状態であれば、チャフシーブの揺動作動に伴う夾雑物の姿勢変化を抑制できず、前後のチャフリップ板同士の間から簡単に落下する虞がある点で改善の余地がある。

0005

本発明は、チャフリップ板上に載った被処理物中から、粒状の穀粒の落下は妨げずに、線状の夾雑物はできるだけ移送方向に沿う姿勢に方向付けして、チャフリップ板同士の間から落下し難くしようとするものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の特徴は、脱穀処理部の下方に選別処理部が配設され、前記選別処理部に、脱穀処理後の被処理物を受け止めて後方へ揺動搬送しながら、被処理物中の穀粒を選別して漏下させるチャフシーブが備えられ、前記チャフシーブに、前記被処理物の移送方向に交差する方向に長手方向を沿わせた複数のチャフリップ板が備えられ、前記チャフリップ板は、前記被処理物を受け止め載置する載置面部が、前下がり傾斜姿勢に配置され、前記載置面部の後端上縁が上下方向の波形に形成されるとともに、前記載置面部に、当該載置面部における板面の一部が他の部位よりも前方側膨出する複数箇の膨出突条部が、前記移送方向に長手方向を沿わせた状態で形成されていることにある。

0007

本特徴構成によれば、チャフリップ板の載置面部において、後端上縁が上下方向の波形に形成され、かつ、その載置面部における板面に、移送方向に長手方向を沿わせた前方側への膨出突条部が形成されている。
つまり、チャフリップ板の載置面部には、後端上縁の波形部分と共に、載置面部の板面で移送方向に長手方向を沿わせた膨出突条部が備えられ、この両者が被処理物中に混在する線状の夾雑物に作用し易く設けられている。これにより、チャフリップ板の載置面部における平面視でのほぼ全域に、線状の夾雑物を係止し易い部分が備えられる。すなわち、移送方向の前後で隣り合うチャフリップ板同士にわたる状態のみならず、夾雑物の一部が一つのチャフリップ板の上端縁の波形部分に係止し、隣のチャフリップ板の上端縁の波形部分には係止していない状態であっても、夾雑物の他の部位が載置面部の板面に存在する膨出突条部に係止して、移送方向に沿う姿勢が維持され易い。
したがって、被処理物中に混在する線状の夾雑物のうち、一旦、長手方向が移送方向に沿う状態になった線状の夾雑物が、揺動選別中にチャフリップ板の長手方向に沿う姿勢に変化する可能性を低減させられる。その結果、線状の夾雑物がチャフリップ板同士の間から下方へ落下してしまう虞を少なくして、選別性能の向上を図り得る効果がある。

0008

さらに、本発明において、前記膨出突条部は、前記載置面部のうちで、後端上縁に形成された波形の上方側への突出部分合致する位置に形成されていると好適である。

0009

本特徴構成によれば、波形の後方上部側への突出部分を膨出突条部で補強し得るので、チャフリップ板を薄板材で構成した場合にも、波形部分における波形の山、谷、の上下幅を大きく形成し易い。

0010

さらに、本発明において、前記チャフリップ板は、前記膨出突条部が形成された上方部と、その上方部の下方で、前記移送方向に交差する長手方向に沿って延出された下方部と、を備え、前記下方部に、前記膨出突条部の長手方向と交差する方向に長い横向き突条部が、前記下方部の長手方向の全長にわたって形成されていると好適である。

0011

本特徴構成によれば、下方部の長手方向の全長にわたって、膨出突条部の長手方向と交差する方向に長い横向き突条部が形成されているので、チャフリップ板の長手方向に交差する方向の外力に対する抗力を高めることができる。これによって、長尺のチャフリップ板を採用した場合に、そのチャフリップ板の板厚を必要以上に厚くすることなく強度を高め易い。
また、横向き突条部が、下方部の長手方向の全長にわたって存在することで、前後のチャフリップ板同士の間に形成される被処理物の漏下流路を、屈曲した経路とすることができる。これによって、例えば、この漏下流路を単なる直線状に形成した場合よりも、チャフリップ板同士の間隔を狭めずに流下抵抗増し、被処理物の流下速度を緩やかなものとし易い。
したがって、被処理物の漏下量としては所定量を確保して、被処理物の詰まり発生の虞は回避しながら、チャフシーブ上における被処理物の滞留時間を十分に長くして効果的な選別処理を行わせ易い。

0012

さらに、本発明において、前記載置面部のうちで、前記波形が存在する部位の上下方向幅は、前記膨出突条部が存在する部位の上下方向幅の半分よりも短い範囲であると好適である。

0013

本特徴構成によれば、波形が存在する部位よりも、膨出突条部が存在する部位の上下方向幅が倍以上に長く形成されている。したがって、波形が存在する部位から離れた位置での膨出突条部による線状の夾雑物に対する係止が確実に行われ易い。

図面の簡単な説明

0014

コンバインを示す左側面図である。
揺動選別装置を示す側面図である。
揺動選別装置におけるチャフリップ板の取付状態を示す斜視図である。
揺動選別装置におけるチャフリップ板の取付状態を示す断面図である。
チャフリップ板を示す断面図である。

実施例

0015

以下、本発明に係るコンバインの実施形態を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用したコンバインの前進側の進行方向(図1における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1における矢印B参照)が「後」である。

0016

〔コンバインの全体構成〕
図1は、普通型コンバイン(本発明に係る「コンバイン」に相当)を示している。
普通型のコンバインは、機体フレーム1が走行装置10に支持されている。走行装置10は、機体フレーム1の前部に駆動可能に装備された左右一対前車輪10F、機体フレーム1の後部に操向可能に装備された左右一対の後車輪10Rを有している。

0017

機体フレーム1の前端部に、作業走行時に機体の前方に位置する水稲や麦あるいは菜種などの作物穀稈を刈り取って後方へ搬送する刈取搬送部2が前方側へ向けて連結されている。
刈取搬送部2には、植立穀稈を切断する刈刃20と、植立穀稈を掻き込む掻込リール21と、刈取穀稈を掻き込む掻込オーガ22と、掻き込まれた刈取穀稈を後方搬送するフィーダ23と、が備えられている。
この刈取搬送部2は、機体左右向きの昇降軸芯Pを支点にした昇降揺動が可能な状態で連結されている。刈取搬送部2の昇降揺動は、機体フレーム1とフィーダ23にわたって架設された油圧式昇降シリンダ24の伸縮作動で行われる。

0018

機体の前部には、機体フレーム1の前部に立設した搭載台11を介して、搭乗運転部としての運転キャビン12が設けられている。
運転キャビン12よりも後側における機体フレーム1上には、刈取搬送部2が搬送する刈り取り後の穀稈を脱穀対象物として受け入れて脱穀処理し、脱穀処理後の被処理物に選別処理を施す脱穀装置3が設けられている。
そして、脱穀装置3の上方における前部位置に、脱穀装置3から搬送された単粒化穀粒回収して貯留する穀粒タンク13が設けられている。穀粒タンク13の下部には、貯留された穀粒を排出するスクリューコンベヤ13Aが接続されている。脱穀装置3の上方における後部位置には、動力源となるエンジン内装した原動部14が設けられている。
さらに、脱穀装置3の後側には、脱穀処理後の排藁細断処理するための排藁細断装置15が連設されている。

0019

〔脱穀装置について〕
脱穀装置3は、脱穀処理を行う脱穀処理部3Aと、選別処理を行う選別処理部3Bとを備えている。脱穀処理部3Aに脱穀用扱胴30を備え、その脱穀処理部3Aよりも下方の選別処理部3Bに選別用の揺動選別装置40及び唐箕50が備えられている。

0020

脱穀処理部3Aの扱胴30は、図2に示すように、前後方向に沿う回転軸心P1回りで回転駆動される。前方側の被処理物投入口(図示せず)から投入された被処理物としての刈取穀稈を、扱胴30の回転に伴って回転させながら脱粒処理する。扱胴30の回転に伴って茎稈から分離した穀粒等の被処理物は、扱胴30の下半側に備えた受網35を通過して、脱穀処理部3Aから自重落下し、選別処理部3Bに供給される。
扱胴30は、回転軸心P1が後上がり傾斜姿勢となる状態で配置されている。したがって、茎稈から分離して受網35上に受け止められた被処理物が、扱胴30の回転や図示しない送塵弁の作用で後方送りされる際に、受網35上における滞留時間を比較的長く保ち易い。つまり、例えば、回転軸心P1が水平や後下がりである場合に比べて、被処理物の後方送りにある程度の抵抗を与えながら後方送りすることができるので、受網35上における脱穀処理時間を比較的長く確保し易い。
穀粒等の被処理物を分離させた後の、受網35を通過しない排ワラは、後方の排藁細断装置15に送り込まれて細断された後、機体後方下方へ向けて放出される。

0021

選別処理部3Bに備えられる揺動選別装置40は、受網35から漏下した被処理物を受け止めて、前後方向及び上下方向での振動を加えながら機体前方側から後方側へ移送して選別処理するものである。
つまり、揺動選別装置40は、第一グレンパン41、第二グレンパン42、第一チャフシーブ43(チャフシーブに相当する)、第二チャフシーブ44(チャフシーブに相当する)、補助チャフシーブ49(チャフシーブに相当する)、グレンシーブ45等を有したシーブケース40Aを備えている。そして、このシーブケース40Aが、前端側に備えた前後スライド運動機構(図示せず)、及び後端側に備えた偏心運動機構(図示せず)によって、前後方向及び上下方向に揺動自在に構成されている。このように、シーブケース40Aの全体を前後方向及び上下方向に揺動させて、シーブケース40A上の被処理物を比重選別しながら後方へ送るようにしている。
このシーブケース40Aも、扱胴30の回転軸心P1の後上がりの傾斜に比べると少ないが、前方側よりも後方側がやや上位となる後上がり傾斜姿勢で配設されている。

0022

このとき、前方下方に備えた唐箕50から後方上方へ向けて選別風が送り込まれ、シーブケース40A内を上段から下段移行する途中の被処理物に選別風を供給して、風力選別によっても選別処理するように構成されている。
そして、選別処理部3Bの下部には、揺動選別装置40によって選別された一番物を回収するための一番物回収部31と、枝付き穀粒等の二番物を回収するための二番物回収部32とが備えられている。

0023

シーブケース40Aに備えた第一グレンパン41、第二グレンパン42、第一チャフシーブ43、第二チャフシーブ44、補助チャフシーブ49、グレンシーブ45等のうち、第一グレンパン41は、側面視で略波形に形成した板体で構成されている。揺動選別装置40における被処理物の移送方向上手側端部(前端部)に備えられ、脱穀処理部3Aにおける移送方向上手側から漏下した被処理物を後方に移送する。
第一グレンパン41の移送方向下手側端部から移送方向下手側に向けて、複数本線状部材で構成されたい線46が片持ち状に延設されている。

0024

第一チャフシーブ43は、第一グレンパン41の移送方向下手側に位置している。この第一チャフシーブ43では、第一グレンパン41から送り出される被処理物、篩い線46から漏下した被処理物、及び、脱穀処理部3Aから漏下した被処理物を受け止めて、後方側へ揺動移送しながら一番物となる穀粒や二番物を下方に漏下させる。
この第一チャフシーブ43は、被処理物の搬送面がシーブケース40Aの後上がり傾斜と同程度の後上がり傾斜姿勢となるように配設されている。第一チャフシーブ43の後端は、一番物回収部31へ被処理物を案内する第一流下板33の後端よりもやや後方にまで延出されている。

0025

第二グレンパン42は、第一グレンパン41と同様に、側面視で略波形に形成した板体で構成され、第一グレンパン41の移送方向下手側で且つ下方側に位置する。この第二グレンパン42は、第一グレンパン41の被処理物移送方向下手側や篩い線46から漏下した処理物、及び第一チャフシーブ43の前部から漏下した被処理物を後方に移送する。

0026

第二グレンパン42の後端部には、網状のグレンシーブ45が連設されており、第二グレンパン42上で比重選別された被処理物のうち、比重が大きくて下層に位置する穀粒を網目から漏下させる。これが、第一流下板33に案内されて一番物回収部31に向かう一番物となる。比較的比重が小さくて上層に位置する残りの被処理物がグレンシーブ45の後端から二番物回収部32側へ排出される。

0027

第一チャフシーブ43の後方には、第一チャフシーブ43の後端から落下した被処理物を受け止めて後方移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる第二チャフシーブ44が設けられている。
第二チャフシーブ44からの漏下物は、第二流下板34に案内されて二番物回収部32側へ案内される。第二チャフシーブ44の後端に達した残りの被処理物は、ほとんどが切れワラなどの夾雑物であるため、機外へ放出される。
この第二チャフシーブ44の被処理物搬送面は、第一チャフシーブ43の被処理物搬送面よりも急角度の後上がり傾斜面となっている。したがって、被処理物が第一チャフシーブ43で所定距離移動して比重選別される場合よりも、単位距離あたりで、より長い時間を掛けて比重選別作用を受けることになる。

0028

第一チャフシーブ43の上面と受網35の下面との上下方向での中間位置に、補助チャフシーブ49が設けられている。
補助チャフシーブ49は、前後方向では、第一チャフシーブ43の後部と第二チャフシーブ44の前部から後部近くにわたる範囲に設けられている。
この補助チャフシーブ49の搬送面は、扱胴30の回転軸心P1と同程度の後上がり傾斜角度に設定されている。したがって、第一チャフシーブ43の搬送面よりも急角度であり、第二チャフシーブ44の搬送面よりも緩やかな角度の後上がり傾斜面となっている。
補助チャフシーブ49上では、扱胴30の後部近くからの漏下被処理物を受けるので、被処理物中における切れワラなどの夾雑物の割合が非常に高い。したがって、そのまま第一チャフシーブ43や第二チャフシーブ44に落下させると、第一チャフシーブ43や第二チャフシーブ44における処理負荷が増大することを回避するために、この補助チャフシーブ49が用いられる。

0029

〔チャフシーブについて〕
第一チャフシーブ43、第二チャフシーブ44、及び補助チャフシーブ49の具体構造について説明する。
第一チャフシーブ43、及び第二チャフシーブ44、及び補助チャフシーブ49は、その配設位置及び前後方向長さが異なるだけで、実施的に同一の構造であるため、第一チャフシーブ43についてのみ説明し、第二チャフシーブ44、及び補助チャフシーブ49の具体構造に付いては説明を省略する。

0030

図2〜5に示すように、第一チャフシーブ43は、ステンレスの薄板材で構成された複数のチャフリップ板60を、前後方向に所定間隔をあけて並設している。各チャフリップ板60は、シーブケース40Aに固定の支持板47に設けた固定ピン47aの軸心周りで、上部を揺動自在に支持されて、シーブケース40Aに設けられている。
複数のチャフリップ板60の夫々の下部箇所は、操作板48により一体的に連結されている。この操作板48が、図示しない角度調節機構によって前後方向にスライド操作可能に構成されている。この角度調節機構で各チャフリップ板60の揺動角度を変更させることにより、チャフリップ板60同士の間における開度変更調整することができるように構成されている。つまり、チャフリップ板60同士の間隔を変更する訳ではないが、各チャフリップ板60の揺動角度を変更することによって、前後のチャフリップ板60同士の間に存在する被処理物の流下路全体の傾斜が変更され、流下路を流れる被処理物の流れやすさが変更される。これがチャフリップ板60同士の間における開度の変更である。

0031

図3乃至図5に示すように、各チャフリップ板60は、被処理物を受け止め載置する載置面部61が、被処理物の移送方向に対向し、かつ前側下方から後側上方へ向かう傾斜姿勢に配置されている。
この載置面部61の後端上縁61aは、上下方向の波形に形成されている。そして、載置面部61には、当該載置面部61における板面の一部が他の部位よりも前方側へ膨出するところの、複数箇の膨出突条部62が形成されている。この膨出突条部62は、被処理物の移送方向に長手方向を沿わせた状態で形成されている。

0032

膨出突条部62は、載置面部61のうちで、後端上縁61aに形成された波形の後方上部側への突出部分と合致する位置に、つまり、波形の谷部ではなく山部に相当する部分と合致する部位に形成されている。

0033

チャフリップ板60は、上記の膨出突条部62が形成された上方部60Aを備えているものであるが、この上方部60Aとともに、上方部60Aの下方側に位置して、被処理物の移送方向に交差する長手方向に沿って延出された下方部60Bをも備えている。
そして、下方部60Bには、膨出突条部62の長手方向と交差する方向に長い横向き突条部63が、下方部60Bの長手方向の全長にわたって形成されている。横向き突条部63は、図5に示すように、載置面部61の前方側へ突出する凸部63aと後方側へ突出する凹部63bとを備えた凹凸断面形状に形成されている。

0034

また、載置面部61のうちで、波形が存在する部位の上下方向幅h1は、膨出突条部62が存在する部位の上下方向幅h2の半分よりも短い範囲である。

0035

チャフリップ板60の左右両端部には、このチャフリップ板60を、シーブケース40A側に装着するための取付片64が一体形成されている。
取付片64は、上部側寄りの位置で、載置面部61よりも前方側へ突出する前向き取付片64fと、下部側寄りの位置で、載置面部61よりも後方側へ突出する後向き取付片64rと、が右側端部、及び左側端部の両箇所に設けられている。
これらの前向き取付片64f及び後向き取付片64rのそれぞれに取付孔65が形成されている。この取付孔65は、シーブケース40Aに固定の支持板47からシーブケース40Aの内方側へ向けて突設された固定ピン47a、及び操作板48からシーブケース40Aの内方側へ向けて突設された固定ピン48aに嵌合するように、孔径及び位置が設定されている。

0036

前向き取付片64fと後向き取付片64rが、載置面部61に互いに逆方向へ突出しているのは、操作板48の操作で、支持板47と操作板48との上下方向の距離が狭まったとき、支持板47や操作板48に対する前向き取付片64f及び後向き取付片64rの干渉を避けられるようにするためである。

0037

取付片64に形成される取付孔65は、取付片64がシーブケース40Aの横外方側から横内方側へ向かう方向からのバーリング加工によって形成される。
したがって、取付孔65の周辺には、固定ピン47a、又は固定ピン48aの軸線方向に沿う立ち上がり突起部分65aが一体形成されている。
この取付孔65を、固定ピン47a、及び固定ピン48aに嵌合させた状態で、固定ピン47a、及び固定ピン48aに備えた抜け止めピン孔47b,48bに、止めピン47c,48cを差し込むことによって連結固定する。

0038

〔別実施形態の1〕
実施の形態では、膨出突条部62が、載置面部61のうちで、後端上縁61aに形成された波形の後方上部側への突出部分と合致する位置に、つまり、波形の谷部ではなく山部に相当する部分と合致する部位に形成された構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、膨出突条部62が、波形の山部と合致する位置に限らず、谷部や、その他の位置に対応する箇所に形成されたものであっても差し支えない。
また、膨出突条部62が、すべての山部と合致する位置に設けられるものに限らず、一つ飛び、や二つ飛び、あるいは全く不規則に設けられたものであっても良い。
尚、本発明でいう、載置面部61における板面の一部が他の部位よりも前方側へ膨出する膨出突条部62とは、載置面部61における板面の一部と他の部位との相対的な位置関係で、前方側に位置する部位が膨出突条部62に該当する。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0039

〔別実施形態の2〕
実施の形態では、後端上縁61aに形成された波形として、一定のピッチで一定の上下方向高さを有した形状のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。
例えば、波形のピッチや波形の大きさが不揃いのものであっても差し支えない。
このとき、膨出突条部62を波形の山部と合致する位置に設ける場合には、その波形のピッチや波形の大きさとも合致するように設けるのが望ましいが、波形のピッチや波形の大きさと合致しない状態で設けてもよい。
また、前後に位置するチャフリップ板60同士の間で、波形のピッチや波形の大きさが一致せず、不揃いであるように設けられたものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0040

〔別実施形態の3〕
実施の形態では、載置面部61のうちで、波形が存在する部位の上下方向幅h1が、膨出突条部62が存在する部位の上下方向幅h2の半分よりも短い範囲である構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、波形が存在する部位の上下方向幅h1と膨出突条部62が存在する部位の上下方向幅h2が同一である構造、あるいは、波形が存在する部位の上下方向幅h1が膨出突条部62が存在する部位の上下方向幅h2よりも長い構造であっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0041

〔別実施形態の4〕
実施の形態では、下方部60Bに設ける横向き突条部63を、一つの凸部63aと一つの凹部63bの組み合わせで構成された凹凸断面形状のものを例示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、二つ以上の凸部63aと二つ以上の凹部63bの組み合わせで構成されたもの、あるいは、一つの凸部63a又は一つの凹部63bによって構成された構造のものであっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0042

〔別実施形態の5〕
実施の形態では、チャフリップ板60の取付片64を、支持板47や操作板48に止め付けるための構造として、固定ピン47a、及び固定ピン48aに備えた抜け止めピン孔47b,48bに、止めピン47c,48cを差し込むことによって連結固定する構造を示したが、必ずしもこの構造に限定されるものではない。例えば、止めピン47c,48cに代えて、固定ピン47a、及び固定ピン48aの突出端部側にサークリップ(図示せず)を装着可能な構造を採用して、取付片64を、支持板47や操作板48に止め付けるようにしても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。

0043

本発明は、普通型コンバインに限らず、自脱型コンバインにも適用可能である。

0044

3A脱穀処理部
3B選別処理部
43,44チャフシーブ
60チャフリップ板
60A 上方部
60B 下方部
61 載置面部
62膨出突条部
63 横向き突条部
63a 凸部
63b 凹部
h1上下方向幅
h2 上下方向幅

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