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技術 遠心式送風機

出願人 株式会社デンソー
発明者 鈴木祐哉小坂翔小田修三今東昇一
出願日 2019年2月7日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2019-020906
公開日 2020年1月30日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2020-016229
状態 未査定
技術分野 非容積形ポンプの構造
主要キーワード 仮想円筒面 二層流 境目部分 外向き面 内側空 外側向き 遠心ファン側 筒内側
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題

2つの空気流れを分離して流す遠心式送風機において、分離筒によって空気流れに生じる圧力損失を低減する。

解決手段

分離筒18は、ファン軸方向DRaの他方側ほどファン径方向DRrへ拡がっている。そして、分離筒18は、その分離筒18の分離筒他端位置PTaでは、ファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。従って、例えば分離筒18が分離筒他端位置PTaでファン軸方向DRaに対し直交してファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している場合と比較して、分離筒18において拡径する他方側部分184の曲率半径Rcを大きくすることが可能である。すなわち、分離筒18の外縁径Dcrの拡大を必要とせずに、分離筒18に沿う空気流れを曲げることに起因した圧力損失を低減することが可能である。

概要

背景

特許文献1には、内外気二層流式の車両用空調装置に適用される遠心式送風機が記載されている。この遠心式送風機は、2つの空気流れを区分して同時に片方から吸入することができる。この遠心式送風機は、複数のブレードを有しファン軸心を中心に回転する遠心ファンと、その複数のブレードに対して遠心ファンの径方向の内側に配置された分離筒とを備えている。

その分離筒は、ファン軸心を中心とした略円筒状を成し、スクロールケーシングの吸入口から遠心ファンに至る空気通路を2つの空気通路に仕切る。そして、分離筒は、ファン軸心の軸方向で吸入口側から遠心ファン側へ向かうに連れて遠心ファンの径方向へ拡がった形状を成している。更に、分離筒は、その遠心ファン側の端の位置では、ファン軸心に直交し径方向の外側へ延伸する形状を成している。

概要

2つの空気流れを分離して流す遠心式送風機において、分離筒によって空気流れに生じる圧力損失を低減する。分離筒18は、ファン軸方向DRaの他方側ほどファン径方向DRrへ拡がっている。そして、分離筒18は、その分離筒18の分離筒他端位置PTaでは、ファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。従って、例えば分離筒18が分離筒他端位置PTaでファン軸方向DRaに対し直交してファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している場合と比較して、分離筒18において拡径する他方側部分184の曲率半径Rcを大きくすることが可能である。すなわち、分離筒18の外縁径Dcrの拡大を必要とせずに、分離筒18に沿う空気流れを曲げることに起因した圧力損失を低減することが可能である。

目的

本発明は上記点に鑑みて、分離筒によって空気流れに生じる圧力損失を低減することができる遠心式送風機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遠心式送風機であって、ファン軸心(CL)周りに配置された複数のブレード(121)、および分離板(13)を有し、前記ファン軸心の軸方向(DRa)の一方側から吸入した空気を径方向(DRr)の外側に向けて吹き出す遠心ファン(12)と、前記遠心ファンを収容し、前記遠心ファンに対し前記軸方向の前記一方側に配置され前記遠心ファンへ吸い込まれる空気が通過する吸入口(14a)と前記遠心ファンに対する前記径方向の外側に設けられ該遠心ファンから吹き出された空気が流れる吹出空気通路(142a)とが形成され、該吹出空気通路を第1空気通路(142b)と該第1空気通路に対し前記軸方向の他方側に配置された第2空気通路(142c)とに仕切仕切板(15)を有するファンケーシング(14)と、前記複数のブレードに対して前記遠心ファンの前記径方向の内側に配置され、前記軸方向を向いた筒状を成す分離筒(18)とを備え、前記分離筒は、前記吸入口を通過する空気を、前記分離筒に対する前記径方向の内側を流れる内側空気と前記分離筒に対する前記径方向の外側を流れる外側空気とに分離し、前記分離板は、前記径方向に拡がる板状を成し、前記複数のブレードの相互間において前記分離板に対する前記軸方向の前記一方側に前記外側空気が流れ且つ前記分離板に対する前記軸方向の前記他方側に前記内側空気が流れるように配置され、前記仕切板は、前記遠心ファンから前記第1空気通路に前記外側空気が流れ込み且つ前記第2空気通路に前記内側空気が流れ込むように配置され、前記分離筒は、前記軸方向の前記他方側ほど前記径方向へ拡がっており、前記軸方向の前記他方側の端の位置である分離筒他端位置(PTa)では、前記軸方向に対し斜め前記径方向の外側を向いて拡がった形状を成している、遠心式送風機。

請求項2

前記分離板は、前記径方向の外側に設けられた分離板外側端(131)と、前記径方向の内側に設けられた分離板内側端(132)とを有し、前記分離板内側端は、前記分離板外側端に対して前記軸方向の前記一方側に位置している、請求項1に記載の遠心式送風機。

請求項3

前記ファン軸心を含む平面で前記遠心ファンを切断した縦断面において、前記分離板は、前記分離板内側端から前記分離板外側端へ向かうほど前記ファン軸心に直交する向きに近い角度で前記径方向に拡がるように湾曲している、請求項2に記載の遠心式送風機。

請求項4

前記ファン軸心を含む平面で前記遠心ファンを切断した縦断面において、前記分離板は、前記分離板内側端から前記分離板外側端へ向かうほど前記分離板が前記ファン軸心に対して成す角度が前記ファン軸心に直交する角度に段階的に近づくように形成されている、請求項2に記載の遠心式送風機。

請求項5

前記仕切板は、前記径方向の内側に設けられた仕切板内側端(152)と、該仕切板内側端に対し前記軸方向の前記他方側に位置する部分(153、155、156)とを有している、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の遠心式送風機。

請求項6

前記ファンケーシングは、前記吹出空気通路に対し前記径方向の外側から面する外周壁(143)を有し、前記仕切板は、前記径方向の外側に設けられ前記外周壁に接続した仕切板外側端(151)を有し、該仕切板外側端の位置では、前記軸方向に対し直交する方向に沿って拡がる形状を成している、請求項5に記載の遠心式送風機。

請求項7

前記ファン軸心を含む平面で前記遠心ファンを切断した縦断面において、前記仕切板は、前記仕切板内側端から前記径方向の外側へ向かうほど前記ファン軸心に直交する向きに近い角度で前記径方向に拡がるように湾曲している、請求項5または6に記載の遠心式送風機。

請求項8

前記ファン軸心を含む平面で前記遠心ファンを切断した縦断面において、前記仕切板は、前記仕切板内側端から前記径方向の外側へ向かうほど前記仕切板が前記ファン軸心に対して成す角度が前記ファン軸心に直交する角度に段階的に近づくように形成されている、請求項5または6に記載の遠心式送風機。

請求項9

前記分離板は、前記径方向の内側の端の位置で、前記軸方向の前記一方側から前記他方側へ延伸する内側端面(132a)を有し、前記分離筒は、前記分離筒他端位置で、前記軸方向の前記一方側から前記他方側へ延伸する分離筒端面(185a)を有し、前記軸方向において、前記内側端面の前記他方側の端(132b)は、前記分離筒端面の前記一方側の端(185b)よりも前記他方側に位置している、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の遠心式送風機。

請求項10

前記分離板は、前記径方向の外側の端の位置で、前記軸方向の前記一方側から前記他方側へ延伸する外側端面(131a)を有し、前記仕切板は、前記径方向の内側の端の位置で、前記軸方向の前記一方側から前記他方側へ延伸する仕切板端面(152a)を有し、前記軸方向において、前記外側端面の前記一方側の端(131b)は、前記仕切板端面の前記他方側の端(152b)よりも前記一方側に位置している、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の遠心式送風機。

請求項11

前記遠心ファンは、前記分離筒に対し前記軸方向の前記他方側に配置され前記径方向に拡がる板状を成す主板(122)を有し、前記主板は、前記軸方向の前記一方側に、前記内側空気が前記径方向の外側に向けて流れるように該内側空気を案内する主板案内面(122a)を有し、前記分離筒は、前記径方向の内側を向いた内向き面(182a)を含んで前記分離筒他端位置まで延びる分離筒内側面(182)を有し、前記主板案内面は、前記径方向の外側ほど前記軸方向の前記他方側に位置するように延びており、前記ファン軸心を含む平面で前記遠心ファンを切断した縦断面において、前記分離筒他端位置における前記分離筒内側面の法線(Ln)と前記主板案内面とが交差する交点(Pn)で得られる前記主板案内面の接線方向(D2t)は、前記分離筒他端位置で得られる前記分離筒内側面の接線方向(D1t)と同じ向き、または、該分離筒内側面の接線方向よりも前記ファン軸心に直交する向きに近い向きとなっている、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の遠心式送風機。

請求項12

前記複数のブレードはそれぞれ、該ブレードのうち前記分離板に対する前記軸方向の前記一方側の部分であるブレード一方側部分(121c)と、前記ブレードのうち前記分離板に対する前記軸方向の前記他方側の部分であるブレード他方側部分(121d)とを有し、前記分離板は、前記ブレード一方側部分よりも前記径方向の内側にまで延びている、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の遠心式送風機。

請求項13

前記ファン軸心を中心とした前記ブレード他方側部分の内径寸法(DIb)は、前記ファン軸心を中心とした前記ブレード一方側部分の内径寸法(DIa)よりも小さい、請求項12に記載の遠心式送風機。

技術分野

0001

本発明は、遠心式送風機に関するものである。

背景技術

0002

特許文献1には、内外気二層流式の車両用空調装置に適用される遠心式送風機が記載されている。この遠心式送風機は、2つの空気流れを区分して同時に片方から吸入することができる。この遠心式送風機は、複数のブレードを有しファン軸心を中心に回転する遠心ファンと、その複数のブレードに対して遠心ファンの径方向の内側に配置された分離筒とを備えている。

0003

その分離筒は、ファン軸心を中心とした略円筒状を成し、スクロールケーシングの吸入口から遠心ファンに至る空気通路を2つの空気通路に仕切る。そして、分離筒は、ファン軸心の軸方向で吸入口側から遠心ファン側へ向かうに連れて遠心ファンの径方向へ拡がった形状を成している。更に、分離筒は、その遠心ファン側の端の位置では、ファン軸心に直交し径方向の外側へ延伸する形状を成している。

先行技術

0004

特開2004−132342号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1の遠心式送風機では、吸入口から遠心ファンへ向かう空気流れは、分離筒の湾曲した形状に沿って軸方向向きから径方向外側向きにされた上で、遠心ファンのブレードの相互間に吸い込まれる。このように空気流れの向きが分離筒によって強制的に変えられるので、分離筒のうちの遠心ファン側の端部付近では、分離筒に沿う空気流れに圧力損失が生じてしまう。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。

0006

本発明は上記点に鑑みて、分離筒によって空気流れに生じる圧力損失を低減することができる遠心式送風機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、請求項1に記載の遠心式送風機は、
ファン軸心(CL)周りに配置された複数のブレード(121)、および分離板(13)を有し、ファン軸心の軸方向(DRa)の一方側から吸入した空気を径方向(DRr)の外側に向けて吹き出す遠心ファン(12)と、
遠心ファンを収容し、遠心ファンに対し上記軸方向の一方側に配置され遠心ファンへ吸い込まれる空気が通過する吸入口(14a)と遠心ファンに対する上記径方向の外側に設けられ遠心ファンから吹き出された空気が流れる吹出空気通路(142a)とが形成され、その吹出空気通路を第1空気通路(142b)とその第1空気通路に対し上記軸方向の他方側に配置された第2空気通路(142c)とに仕切る仕切板(15)を有するファンケーシング(14)と、
複数のブレードに対して遠心ファンの上記径方向の内側に配置され、上記軸方向を向いた筒状を成す分離筒(18)とを備え、
分離筒は、吸入口を通過する空気を、分離筒に対する上記径方向の内側を流れる内側空気と分離筒に対する上記径方向の外側を流れる外側空気とに分離し、
分離板は、上記径方向に拡がる板状を成し、複数のブレードの相互間において分離板に対する上記軸方向の一方側に外側空気が流れ且つ分離板に対する上記軸方向の他方側に内側空気が流れるように配置され、
仕切板は、遠心ファンから第1空気通路に外側空気が流れ込み且つ第2空気通路に内側空気が流れ込むように配置され、
分離筒は、上記軸方向の他方側ほど上記径方向へ拡がっており、上記軸方向の他方側の端の位置である分離筒他端位置(PTa)では、上記軸方向に対し斜め上記径方向の外側を向いて拡がった形状を成している。

0008

このようにすれば、例えば分離筒が分離筒他端位置で軸方向に対し直交し径方向の外側を向いて拡がった形状を成している場合と比較して、分離筒に沿う空気流れの向きをブレードの相互間へ向かうように緩やかに変えることが可能である。そのため、分離筒の外径拡大を必要とせずに、分離筒に沿う空気流れを曲げることに起因した圧力損失を低減することが可能である。

0009

なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。

図面の簡単な説明

0010

第1実施形態における遠心式送風機の概略構成を示した図であって、遠心式送風機のファン軸心を含む平面で遠心式送風機を切断した縦断面を示す断面図である。
図1のII部分を拡大して表示した部分拡大図である。
第1実施形態と比較される第1比較例を(a)に模式的に示すと共に、第1実施形態と比較される第2比較例を(b)に模式的に示した断面図である。
第3比較例の遠心式送風機の概略構成を示した縦断面図であって、図1に相当する図である。
第4比較例の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図である。
第2実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図である。
第3実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第4実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第5実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第6実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第7実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第8実施形態の遠心式送風機の縦断面図において分離筒と分離板と仕切板とを模式的に示した図であって、図6に相当する図である。
第9実施形態の遠心式送風機の概略構成を示した縦断面図であって、図1に相当する図である。
第10実施形態の遠心式送風機の概略構成を示した縦断面図であって、図1に相当する図である。
第11実施形態の遠心式送風機の概略構成を示した縦断面図である。
図15のXVI部分を拡大して示した部分拡大図である。

実施例

0011

以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。

0012

(第1実施形態)
図1に示す本実施形態の遠心式送風機10は、内外気二層流式の車両用空調装置に適用される。この車両用空調装置は、車室内空気(すなわち、内気)および車室外空気(すなわち、外気)を区分して同時に吸入することができる。以下の説明では、遠心式送風機10を単に送風機10と呼ぶ。

0013

図1に示すように、送風機10は、遠心ファン12と、ファンケーシング14と、モータ16と、分離筒18とを備えている。遠心ファン12は、ファン軸心CLを中心に回転する。遠心ファン12は、その遠心ファン12の回転に伴い、ファン軸心CLの軸方向DRaの一方側から吸入した空気を遠心ファン12の径方向DRrの外側に向けて吹き出す。この図1は、ファン軸心CLを含む平面で遠心ファン12とファンケーシング14と分離筒18とを切断した縦断面、要するにファン軸心CLを含む平面で送風機10を切断した縦断面を示している。以下の説明では、この縦断面を、送風機10の縦断面、または図1の縦断面と呼ぶ。

0014

なお、本実施形態では、ファン軸心CLの軸方向DRaすなわち遠心ファン12の軸方向DRaをファン軸方向DRaと呼ぶ。また、ファン軸心CLの径方向DRrすなわち遠心ファン12の径方向DRrをファン径方向DRrと呼ぶ。ファン径方向DRrは、ファン軸方向DRaに対して垂直な方向である。

0015

遠心ファン12は、複数のブレード121と、主板122と、補強部材123と、分離板13とを有している。複数のブレード121は、ファン軸心CLの周りに並んで配置されている。複数のブレード121のそれぞれは、ファン軸方向DRaの一方側の端である一方端121aと、ファン軸方向DRaの他方側の端である他方端121bとを有する。

0016

主板122は、ファン径方向DRrへ拡がる板状を成している。要するに、主板122は、ファン軸心CLを中心とした円盤状である。主板122は、分離筒18に対しファン軸方向DRaの他方側に配置されている。主板122の中心部には、モータ16の回転軸161が相対回転不能に連結されている。主板122のうちファン径方向DRrの外側の部分には、複数のブレード121の他方端121bが固定されている。

0017

また、主板122は、ファン軸方向DRaの一方側に、主板案内面122aを有している。この主板案内面122aは、ファン軸方向DRaの一方側を向いてファン径方向DRrに拡がっている。

0018

補強部材123は、遠心ファン12を補強する。補強部材123は、ファン軸心CLを中心とした環状を成している。補強部材123は、複数のブレード121のそれぞれのうち一方端121a側かつ径方向外側の部分に、固定されている。

0019

分離板13は、複数のブレード121の相互間に流れる空気を、分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側を流れる空気と、分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側を流れる空気とに分離する。

0020

具体的に、分離板13は、複数のブレード121のそれぞれと交差し且つファン軸心CLを中心として環状に延びている。そして、分離板13は、ファン径方向DRrに拡がる板状を成している。複数のブレード121のそれぞれと分離板13とは、ブレード121と分離板13とが交差している部分で、互いに固定されている。本実施形態では、複数のブレード121、主板122、補強部材123、および分離板13は、一体に樹脂成形された一体成形品として構成されている。

0021

図1および図2に示すように、分離板13は、ファン径方向DRrの外側に設けられた分離板外側端131と、ファン径方向DRrの内側に設けられた分離板内側端132とを有している。その分離板外側端131は、ファン径方向DRrの外側を向いた外側端面131aを有している。外側端面131aは、ファン径方向DRrにおける分離板13の外側の端の位置で、ファン軸方向DRaの一方側から他方側へ延伸する環形状の端面である。

0022

また、分離板内側端132は、ファン径方向DRrの内側を向いた内側端面132aを有している。内側端面132aは、ファン径方向DRrにおける分離板13の内側の端の位置で、ファン軸方向DRaの一方側から他方側へ延伸する環形状の端面である。

0023

また、分離板内側端132は、分離板外側端131に対してファン軸方向DRaの一方側に位置している。詳細には、分離板13は、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの他方側に位置するように連続的に延びている。更に、分離板13は、図1の縦断面では、ファン軸心CLに対して傾斜し、分離板内側端132から分離板外側端131まで直線的に延びている。

0024

本実施形態では、ブレード121のうち、分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側の部分であるブレード一方側部分121cの翼型は、シロッコファンの翼型である。これと同様に、ブレード121のうち、分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側の部分であるブレード他方側部分121dの翼型も、シロッコファンの翼型である。

0025

ファンケーシング14は、送風機10の外殻を構成する筐体として機能し、ファンケーシング14の内部に遠心ファン12を収容している。ファンケーシング14には、遠心ファン12へ吸い込まれる空気が通過する吸入口14aが形成されている。この吸入口14aは、遠心ファン12に対しファン軸方向DRaの一方側に配置されている。

0026

そして、ファンケーシング14は、吸入口14aの周縁部を構成するベルマウス141を有している。そのベルマウス141の断面形状は、吸入口14aを空気が円滑に流れるように、円弧状となっている。

0027

また、ファンケーシング14は、空気通路形成部142と仕切板15とを有している。この空気通路形成部142には、遠心ファン12に対するファン径方向DRrの外側に設けられた吹出空気通路142aが形成されている。この吹出空気通路142aには、遠心ファン12から吹き出された空気が集まって流れる。例えば、この吹出空気通路142aは、遠心ファン12のまわりに渦巻き状に形成されている。そして、ファンケーシング14はスクロールケーシングとも呼ばれる。

0028

空気通路形成部142は、遠心ファン12の周囲でファン軸方向DRaに延伸する外周壁143を有している。この外周壁143は、吹出空気通路142aに対しファン径方向DRrの外側から面している。

0029

仕切板15は、吹出空気通路142aの内部に設けられている。仕切板15は、仕切板15に対するファン軸方向DRaの一方側に配置された第1空気通路142bと、仕切板15に対するファン軸方向DRaの他方側に配置された第2空気通路142cとに、吹出空気通路142aを仕切っている。

0030

仕切板15は、ファン径方向DRrに延伸する板状である。そして、仕切板15は、ファン径方向DRrの外側に設けられた仕切板外側端151と、ファン径方向DRrの内側に設けられた仕切板内側端152とを有している。仕切板外側端151は、外周壁143に接続している。すなわち、仕切板15は、仕切板外側端151を基端として、外周壁143から遠心ファン12に向かって延伸している。本実施形態では、空気通路形成部142と仕切板15とは、一体に樹脂成形された一体成形品として構成されている。仕切板15の板厚、分離板13の板厚、および分離筒18の板厚は、例えば同じまたは略同じになっている。

0031

仕切板内側端152は、ファン径方向DRrの内側を向いた仕切板端面152aを有している。その仕切板端面152aは、ファン径方向DRrにおける仕切板15の内側の端の位置で、ファン軸方向DRaの一方側から他方側へ延伸する環形状の端面である。

0032

また、仕切板15は、仕切板外側部分153と、その仕切板外側部分153に対するファン径方向DRrの内側に配置され仕切板外側部分153に直列に連結された仕切板内側部分154とを有している。仕切板外側部分153には仕切板外側端151が含まれ、仕切板内側部分154には仕切板内側端152が含まれる。

0033

そして、仕切板外側部分153は、ファン軸方向DRaへ変位することなくファン径方向DRrに拡がる形状を成している。すなわち、仕切板外側部分153は、ファン軸方向DRaに対し直交する方向へ拡がる形状を成している。更に別言すれば、仕切板外側部分153は、ファン軸方向DRaに対し直交する方向に沿って拡がる形状を成している。従って、仕切板15は、仕切板外側端151の位置では、ファン軸方向DRaに対し直交する方向に沿って拡がる形状を成している。

0034

これに対し、仕切板内側部分154は、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの他方側に位置するように延びている。更に、仕切板内側部分154は、図1の縦断面では、ファン軸心CLに対して傾斜し直線的に延びている。そのため、仕切板内側部分154は、仕切板内側部分154と仕切板外側部分153との境目で折れ曲がるようにして仕切板外側部分153へ連結している。

0035

すなわち、図1の縦断面において、仕切板15は、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほど、仕切板15がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。

0036

そして、仕切板内側部分154のうち仕切板内側端152を除いた部分と仕切板外側部分153は、仕切板内側端152に対しファン軸方向DRaの他方側に位置する部分となっている。更に言えば、その仕切板外側部分153は、仕切板15のうち、ファン軸方向DRaの最も他方側に位置する部分となっている。そして、仕切板外側端151は、仕切板内側端152に対しファン軸方向DRaの他方側に位置している。

0037

また、図1の縦断面において、ファン軸心CLに対する仕切板内側部分154の傾斜角度は、分離板13の傾斜角度と同じになっている。

0038

モータ16は、遠心ファン12を回転させる電動式駆動装置である。モータ16は、回転軸161と、本体部162とを有している。回転軸161は、本体部162からファン軸方向DRaの一方側に向かって延伸している。回転軸161が回転することで、遠心ファン12が回転する。本体部162は、ファンケーシング14に固定されている。本体部162とファンケーシング14と分離筒18は、回転しない非回転部材である。

0039

分離筒18は、ファン軸方向DRaに延伸する筒状の部材である。要するに、分離筒18は、ファン軸方向DRaを向いた筒状を成している。また、分離筒18は、ファン軸方向DRaの一方側の端と他方側の端とのそれぞれで開放された筒形状となっている。分離筒18は、ベルマウス141と遠心ファン12の複数のブレード121とに対してファン径方向DRrの内側に配置されている。分離筒18は、その分離筒18の一部が吸入口14aを通ってファンケーシング14内へ挿入された配置となっている。分離筒18は、例えばファンケーシング14に対して固定されている。

0040

このような形状および配置により、分離筒18は、吸入口14aから遠心ファン12に向かう空気流れを2つの空気流れに分離する。分離筒18は、吸入口14aから遠心ファン12に至る空気通路を2つの空気通路に仕切っている。すなわち、分離筒18は、吸入口14aを通過する空気を、分離筒18に対するファン径方向DRrの内側を流れる内側空気と分離筒18に対するファン径方向DRrの外側を流れる外側空気とに分離する。図1では、その外側空気の流れが矢印Foで表され、その内側空気の流れが矢印Fiで表されている。

0041

また、分離筒18はその内側空気と外側空気とをブレード121の相互間へ導くために、ファン軸方向DRaの他方側ほどファン径方向DRrへ拡がった形状を成している。すなわち、分離筒18のうちファン軸方向DRaの他方側では、ファン軸方向DRaの一方側から他方側の端へ向かうにつれて分離筒18の直径が拡大している。

0042

詳細には、分離筒18は、一方側部分183と、その一方側部分183に対するファン軸方向DRaの他方側に配置され一方側部分183に直列に連結された他方側部分184とを有している。その一方側部分183は、分離筒18の直径を変化させずに、ファン軸方向DRaに沿って延びている。

0043

これに対し、分離筒18の他方側部分184は、ファン径方向DRrの外側へ拡がるように曲がりながら、ファン軸方向DRaの一方側から他方側へと延びている。そして、分離筒18は、分離筒18のうちファン軸方向DRaの他方側の端の位置である分離筒他端位置PTaでは、ファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。その分離筒他端位置PTaは、他方側部分184におけるファン軸方向DRaの他方側の端の位置でもある。

0044

また、分離筒18は、ファン軸方向DRaの他方側に設けられた分離筒他方端185を有している。この分離筒他方端185は、分離筒18の他方側部分184に含まれ、分離筒18のうちファン径方向DRrの外側に設けられた径方向外側端でもある。

0045

分離筒他方端185は、ファン径方向DRrの外側を向いた分離筒端面185aを有している。分離筒端面185aは、分離筒他端位置PTaで、ファン軸方向DRaの一方側から他方側へ延伸する環形状の端面である。

0046

また、分離筒18は、上述したように筒形状であるので、その筒形状の外側壁面として構成された分離筒外側面181と、その筒形状の内側壁面として構成された分離筒内側面182とを有している。分離筒外側面181および分離筒内側面182は何れも、一方側部分183から他方側部分184にわたって形成されている。

0047

分離筒外側面181は、ファン径方向DRrの外側を向いた外向き面181aを含んで分離筒他端位置PTaまで延びている。別言すれば、分離筒外側面181は、その外向き面181aを含んで分離筒他方端185まで延びている。その外向き面181aは、分離筒18の一方側部分183が有する外側壁面であり、ファン軸心CLに沿ってファン軸方向DRaに延びている。

0048

そして、分離筒内側面182は、ファン径方向DRrの内側を向いた内向き面182aを含んで分離筒他端位置PTaまで延びている。別言すれば、分離筒内側面182は、その内向き面182aを含んで分離筒他方端185まで延びている。その内向き面182aは、分離筒18の一方側部分183が有する内側壁面であり、ファン軸心CLに沿ってファン軸方向DRaに延びている。

0049

主板案内面122aは、矢印Fiで示すように、複数のブレード121に対する空気流れ上流側で内側空気がファン径方向DRrの外側に向けて流れるように内側空気を案内する。そして、図1の縦断面において、分離筒他端位置PTaにおける分離筒内側面182の法線Lnと主板案内面122aとが交差する交点Pnを主板案内面交点Pnとして得た場合に、次のようなことが言える。すなわち、図1の縦断面において、分離筒他端位置PTaで得られる分離筒内側面182の接線方向D1tは、主板案内面交点Pnで得られる主板案内面122aの接線方向D2tと同じ向きになっている。詳細に言えば、その分離筒内側面182の接線方向D1tは、その主板案内面122aの接線方向D2tと平行になっている。

0050

図1に示すように、分離板13は、矢印Foで示される外側空気の流れと、矢印Fiで示される内側空気の流れとを、分離筒18に対する空気流れ下流側でファン軸方向DRaに分離するように配置されている。すなわち、分離板13は、複数のブレード121の相互間において分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側に矢印Foのように外側空気が流れ且つ分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側に矢印Fiのように内側空気が流れるように配置されている。

0051

そして、仕切板15は、矢印Foで示される外側空気の流れと、矢印Fiで示される内側空気の流れとを、遠心ファン12に対する空気流れ下流側でファン軸方向DRaに分離するように配置されている。すなわち、仕切板15は、遠心ファン12から第1空気通路142bに矢印Foのように外側空気が流れ込み且つ第2空気通路142cに矢印Fiのように内側空気が流れ込むように配置されている。

0052

要するに、分離板13と仕切板15はそれぞれ、外側空気と内側空気とが分離筒18に対する空気流れ下流側で混ざり合うことを抑制するように配置されている。

0053

なお、図1に示すように、分離板13と分離筒18との間、および分離板13と仕切板15との間にはそれぞれ、相対回転を許容するために隙間がある。従って、詳細には次のように言える。すなわち、複数のブレード121の相互間において、分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側には外側空気の方が内側空気よりも格段に多く流れ、且つ分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側には内側空気の方が外側空気よりも格段に多く流れる。そして、遠心ファン12から第1空気通路142bには外側空気の方が内側空気よりも格段に多く流れ込み、且つ第2空気通路142cには内側空気の方が外側空気よりも格段に多く流れ込む。

0054

上述のように外側空気と内側空気とを分離するために、具体的には、図2に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の内側端面132aが有する他方側の端132bは、分離筒端面185aが有する一方側の端185bよりも他方側に位置している。

0055

詳細に言うと、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、分離筒18から連続してつながるように配置されている。その「連続してつながる」ことは、段差および折曲がりが全く無くつながることだけでなく、分離板13および分離筒18の板厚と比較して微少な段差または微少な折曲がりが生じる程度で分離板13と分離筒18とがつながることであっても差し支えない。このことは、後述する分離板13と仕切板15との間における「連続してつながる」ことについても同様である。

0056

そして、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の外側端面131aが有する一方側の端131bは、仕切板端面152aが有する他方側の端152bよりも一方側に位置している。詳細に言うと、送風機10の縦断面において、分離板外側端131と仕切板内側端152との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、仕切板15から連続してつながるように配置されている。

0057

以上のように構成された本実施形態の送風機10では、モータ16によって遠心ファン12が回転すると、遠心ファン12の軸方向DRaの一方側から遠心ファン12のファン径方向DRrの内側に空気が吸込まれる。その吸込まれた空気は、遠心ファン12からファン径方向DRrの外側へ吹き出される。遠心ファン12から吹出された空気は、ファンケーシング14の吹出空気通路142aを流れた後、ファンケーシング14の出口から吹出される。

0058

このとき、図1に示すように、送風機10の内部では、分離筒18、分離板13および仕切板15によって、矢印Foで表される外側空気と矢印Fiで表される内側空気とが分離した状態で流れる。

0059

送風機10から吹出された空気は、図示しない車両用空調装置の空調ケーシングを流れる。空調ケーシングの内部には、空気温度を調整する温度調整器が配置されている。送風機10から吹出された空気は、温度調整器によって温度が調整された後、車室内に吹出される。空調ケーシングの内部でも、外側空気の流れと内側空気の流れとが分離された状態は維持される。そして、2つの空気流れはそれぞれ温度調整された後、例えば互いに異なる吹出口から車室内へ吹出される。

0060

上述したように、本実施形態によれば、図1に示すように、分離筒18は、ファン軸方向DRaの他方側ほどファン径方向DRrへ拡がっている。そして、分離筒18は、その分離筒18の分離筒他端位置PTaでは、ファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。

0061

従って、例えば図3の(a)に示される第1比較例の送風機91と比較して、分離筒18において拡径する他方側部分184の曲率半径Rcを大きくすることが可能である。すなわち、その第1比較例の送風機91との比較で、分離筒18に沿う空気流れの向きをブレード121の相互間へ向かうように緩やかに変えることが可能である。そのため、本実施形態では、分離筒18の外縁径Dcrの拡大を必要とせずに、分離筒18に沿う空気流れを曲げることに起因した圧力損失を低減することが可能である。

0062

ここで、図3の(b)に示される第2比較例の送風機92のように、第1比較例の送風機91に対し矢印Acrのように外縁径Dcrを拡大することで、他方側部分184の曲率半径Rcを大きくすることは可能である。しかしながら、そのようにすれば、送風機92の体格が拡大してしまう。これに対し、図1に示す本実施形態の分離筒18は、その分離筒18の分離筒他端位置PTaでは、ファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。従って、分離筒18の外縁径Dcrを拡大することなく、他方側部分184の曲率半径Rcを大きくすることが可能である。

0063

なお、図3の(a)(b)に示すように、第1、第2比較例の送風機91、92が有する分離筒18は何れも、分離筒18の分離筒他端位置PTa(図1参照)では、ファン軸方向DRaに対し直交してファン径方向DRrの外側を向いて拡がった形状を成している。また、図3の(a)(b)では、送風機91、92の縦断面のうちファン軸心CLに対する片側だけが抜粋して表されており、このことは、図3と同様の後述する図でも同じである。

0064

また、本実施形態によれば、図1および図2に示すように、分離板13において分離板内側端132は、分離板外側端131に対してファン軸方向DRaの一方側に位置している。従って、分離筒外側面181に沿って流れファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を有する外側空気が分離板13へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0065

また、本実施形態によれば、仕切板15は仕切板外側部分153を有し、その仕切板外側部分153は、仕切板内側端152に対しファン軸方向DRaの他方側に位置する部分に含まれる。

0066

従って、複数のブレード121の相互間から吹き出た空気が、仕切板内側端152まわりで、ファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を有しながらファン軸方向DRaに対し斜めファン径方向DRrの外側を向いて流れることを妨げにくい。そのため、そのブレード121の相互間から吹き出た外側空気が仕切板15へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0067

また、本実施形態によれば、ファンケーシング14は、吹出空気通路142aに対しファン径方向DRrの外側から面する外周壁143を有している。また、仕切板15は、ファン径方向DRrの外側に設けられ外周壁143に接続した仕切板外側端151を有している。更に、仕切板15は、その仕切板外側端151の位置では、ファン軸方向DRaに対し直交する方向に沿って拡がる形状を成している。

0068

従って、図4に示すように仕切板15が仕切板外側端151の位置において斜めファン軸方向DRaの他方側を向きつつファン径方向DRrの外側へ拡がる形状を成している第3比較例の送風機93と比較して、次のようなことが言える。すなわち、本実施形態では、図4の第3比較例の送風機93と比較して、仕切板15に沿ってファンケーシング14の外周壁143にまで到達する外側空気の向きが例えば図4の矢印Frのように急変することを抑制することができる。その結果、延いては、送風機10の出力向上を図ることが可能である。

0069

また、本実施形態によれば、図1および図2に示すように、送風機10の縦断面において、仕切板内側部分154は仕切板内側端152を含み、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの他方側に位置するように直線的に延びて傾斜している。その一方で、仕切板外側部分153は、ファン軸方向DRaに対し直交する方向へ拡がる形状を成している。すなわち、送風機10の縦断面において、仕切板15は、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほど仕切板15がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。

0070

従って、仕切板15に沿って流れる空気の向きを、ファン軸心に直交しファン径方向DRrの外側を向いた向きへ近づくように緩やかに変化させることが可能である。その結果、例えば、遠心ファン12から矢印Foのように吹き出た外側空気が仕切板15へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0071

また、本実施形態によれば、図2に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の内側端面132aが有する他方側の端132bは、分離筒端面185aが有する一方側の端185bよりも他方側に位置している。従って、内側端面132aの他方側の端132bが逆に分離筒端面185aの一方側の端185bよりも一方側に位置する場合と比較して、分離筒18によって分離された2つの空気流れが分離筒18と分離板13との間の隙間を介して混ざり合うことが抑制される。

0072

また、本実施形態によれば、図2に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の外側端面131aが有する一方側の端131bは、仕切板端面152aが有する他方側の端152bよりも一方側に位置している。従って、外側端面131aの一方側の端131bが逆に仕切板端面152aの他方側の端152bよりも他方側に位置する場合と比較して、分離板13によって分離された2つの空気流れが仕切板15と分離板13との間の隙間を介して混ざり合うことが抑制される。

0073

また、本実施形態によれば、図1の縦断面において、分離筒他端位置PTaにおける分離筒内側面182の法線Lnと主板案内面122aとが交差する交点Pnが主板案内面交点Pnとして得られる。この場合、図1の縦断面において、分離筒他端位置PTaで得られる分離筒内側面182の接線方向D1tは、主板案内面交点Pnで得られる主板案内面122aの接線方向D2tと同じ向きになっている。

0074

ここで、分離筒内側面182と主板案内面122aとの間に形成され内側空気が流れる流路においてファン軸心CLを中心とした流路断面周方向長さは下流側ほど長くなるので、その周方向長さの変化は下流側ほど流路断面積を拡大するように作用する。そして、仮に、分離筒内側面182の接線方向D1tが主板案内面122aの接線方向D2tよりもファン軸心に直交する向きに近い向きとなっていることを想定した場合、図1の縦断面に表われる上記流路断面の高さの変化は、上記流路断面積の拡大を助長する。

0075

これに対し、本実施形態では、図1の縦断面に表われる上記流路断面の高さの変化は、上記流路断面積の拡大を助長しにくい。従って、上記の想定した場合と比較して、内側空気が流れる上記流路の流路断面積の変化率を小さくすることができる。

0076

本実施形態と比較される第4比較例の送風機94が図5に示されている。その第4比較例の送風機94では、ファン軸方向DRaにおける位置が分離筒他方端185と分離板内側端132との間で一致し、且つ、仕切板内側端152と分離板外側端131との間でも一致している。

0077

これに対し、本実施形態によれば、上記の第4比較例と比較して、図1および図2に示すように、分離板内側端132の位置は、分離筒他方端185の位置に対しファン軸方向DRaの他方側へずれている。そして、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、分離筒18から連続してつながるように配置されている。

0078

従って、図5の第4比較例と比較して、本実施形態では、分離筒18に沿って流れる外側空気と内側空気とを、分離板13に沿うように円滑に流すことが可能である。そして、分離筒18と分離板13との間の隙間が、図1の矢印Fo、Fiで示される外側空気および内側空気の流れにその隙間の位置で直交する方向に有する大きさを、最小(具体的には、)にすることができる。そのため、例えば上記の第4比較例と比較して、その外側空気と内側空気とを分離しながら流す分離性を向上することが可能である。

0079

また、本実施形態によれば、上記の第4比較例と比較して、図1および図2に示すように、仕切板内側端152の位置は、分離板外側端131の位置に対しファン軸方向DRaの他方側へずれている。そして、送風機10の縦断面において、分離板外側端131と仕切板内側端152との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、仕切板15から連続してつながるように配置されている。

0080

従って、図5の第4比較例と比較して、本実施形態では、分離板13に沿って流れる外側空気と内側空気とを、仕切板15に沿うように円滑に流すことが可能である。そして、仕切板15と分離板13との間の隙間が、図1の矢印Fo、Fiで示される外側空気および内側空気の流れにその隙間の位置で直交する方向に有する大きさを、最小(具体的には、零)にすることができる。そのため、例えば上記の第4比較例と比較して、その外側空気と内側空気とを分離しながら流す分離性を向上することが可能である。

0081

(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。

0082

図6に示すように、本実施形態では、ファン軸方向DRaにおいて分離筒18と分離板13と仕切板15との相対的な位置関係が、第1実施形態と異なっている。

0083

具体的には、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の内側端面132aが有する一方側の端132cは、分離筒端面185aが有する他方側の端185cよりも他方側に位置している。そして、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の外側端面131aが有する他方側の端131cは、仕切板端面152aが有する一方側の端152cよりも一方側に位置している。

0084

従って、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合には、分離板13と分離筒18との間に折れ曲がりが入り、分離板13と分離筒18は連続するようにはつながらない。このことは、分離板13と仕切板15との相対的な位置関係においても同様である。

0085

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0086

また、本実施形態によれば、ファン軸方向DRaにおいて、分離板13の内側端面132aが有する一方側の端132cは、分離筒端面185aが有する他方側の端185cよりも他方側に位置している。従って、外側空気が分離板13に沿わされつつ矢印Faのように流れる際に、外側空気がファン軸方向DRaの他方側へ矢印Fitのように流れようとする慣性を利用し、例えば図5の第4比較例と比較して送風機10の出力向上を図ることが可能である。

0087

(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。

0088

図7に示すように、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、分離筒18から連続してつながるように配置されている。そして、その送風機10の縦断面において、分離板外側端131と仕切板内側端152との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、仕切板15から連続してつながるように配置されている。この点では、本実施形態は第1実施形態と同様である。

0089

しかし、図7に示すように、本実施形態では、分離板13および仕切板15の形状が、第1実施形態と異なっている。なお、図7の矢印F1o、F2oは、外側空気の流れを示している。

0090

具体的には、送風機10の縦断面において、本実施形態の分離板13は直線的には延びていない。その縦断面において、分離板13は、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほどファン軸心CLに直交する向きに近い角度でファン径方向DRrに拡がるように湾曲している。別言すれば、送風機10の縦断面において、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほど分離板13の接線方向がファン軸心CLに直交する向きに近づくように、分離板13は湾曲している。

0091

そして、分離板13は、分離板内側端132の位置では、ファン径方向DRrの内側を向きつつ斜めファン軸方向DRaの一方側を向いて延びている。また、分離板13は、分離板外側端131の位置では、ファン軸心CLに直交する向きを向いて延びている。

0092

従って、送風機10の縦断面に表される分離板13の曲率半径Rfの中心Crfは、分離板13に対しファン軸方向DRaの一方側に位置している。また、その縦断面に表される分離板13は、例えばファン径方向DRrの全幅にわたって湾曲している。

0093

本実施形態の仕切板15は、送風機10の縦断面において折れ曲がるようには形成されていない。図7に示すように、送風機10の縦断面において仕切板15は、仕切板内側端152から仕切板外側端151まで、ファン軸心CL(図1参照)に直交してファン径方向DRrに直線的に延びている。

0094

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0095

また、本実施形態によれば、送風機10の縦断面において、分離板13は、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほどファン軸心CLに直交する向きに近い角度でファン径方向DRrに拡がるように湾曲している。従って、分離筒18に沿って流れファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を有する外側空気が分離板13へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。そして、外側空気を分離板13に沿わせることにより、その外側空気が有するファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を減少させつつ、ファン径方向DRrの外側向きに外側空気を案内することが可能である。

0096

なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。

0097

(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第3実施形態と異なる点を主として説明する。

0098

図8に示すように、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、分離筒18から連続してつながるように配置されている。この点では、本実施形態は第3実施形態と同様である。

0099

しかし、本実施形態では、送風機10の縦断面において分離板外側端131と仕切板内側端152との間をつなぐように直線的に補完した場合に、その補完した補完部分135は分離板13に対し連続してつながるが、仕切板15に対しては折れ曲がってつながる。すなわち、そのように補完した場合、分離板13と仕切板15は連続するようにはつながらない。この点では、本実施形態は第3実施形態と異なっている。

0100

そして、本実施形態では、分離板13の形状が第3実施形態と異なっており、本実施形態の分離板13は、送風機10の縦断面において湾曲していない。

0101

具体的に本実施形態では、送風機10の縦断面において、分離板13は、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほど分離板13がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。

0102

詳細には、分離板13は、分離板外側部分133と、その分離板外側部分133に対するファン径方向DRrの内側に配置され分離板外側部分133に直列に連結された分離板内側部分134とを有している。分離板外側部分133には分離板外側端131が含まれ、分離板内側部分134には分離板内側端132が含まれる。

0103

そして、送風機10の縦断面において、分離板外側部分133と分離板内側部分134は何れも、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの他方側に位置するように直線的に延びている。但し、その縦断面において分離板外側部分133がファン軸心CLに対して成す角度は、分離板内側部分134がファン軸心CLに対して成す角度よりも、ファン軸心CLに直交する角度に近い角度となっている。そのため、分離板内側部分134は、分離板内側部分134と分離板外側部分133との境目で折れ曲がるようにして分離板外側部分133へ連結している。

0104

以上説明したことを除き、本実施形態は第3実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第3実施形態と共通の構成から奏される効果を第3実施形態と同様に得ることができる。

0105

また、本実施形態によれば、送風機10の縦断面において、分離板13は、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほど分離板13がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。従って、分離筒18に沿って流れファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を有する外側空気が分離板13へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。そして、外側空気を分離板13に沿わせることにより、その外側空気が有するファン軸方向DRaの他方側へ向いた速度成分を減少させつつ、ファン径方向DRrの外側向きに外側空気を案内することが可能である。

0106

(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。

0107

図9に示すように、送風機10の縦断面において、分離筒他方端185と分離板内側端132との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、分離筒18から連続してつながるように配置されている。そして、その送風機10の縦断面において、分離板外側端131と仕切板内側端152との間をつなぐように直線的に補完した場合に、分離板13は、仕切板15から連続してつながるように配置されている。この点では、本実施形態は第1実施形態と同様である。

0108

しかし、図9に示すように、本実施形態では、仕切板15の形状が、第1実施形態と異なっている。

0109

具体的には、送風機10の縦断面において、本実施形態の仕切板15は、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほどファン軸心CLに直交する向きに近い角度でファン径方向DRrに拡がるように湾曲している。別言すれば、送風機10の縦断面において、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほど仕切板15の接線方向がファン軸心CLに直交する向きに近づくように、仕切板15は湾曲している。

0110

詳細に言うと、送風機10の縦断面において仕切板外側部分153と仕切板内側部分154は、それらの境目で折れ曲がることなく互いに連続するように連結されている。そして、仕切板外側部分153は、その全長にわたって、ファン軸心CL(図1参照)に直交してファン径方向DRrに直線的に延びている。

0111

その一方で、仕切板内側部分154は、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸心CLに直交する向きに近い角度でファン径方向DRrに拡がるように湾曲している。そして、仕切板内側部分154は、仕切板内側端152の位置では、ファン径方向DRrの内側を向きつつ斜めファン軸方向DRaの一方側を向いて延びている。また、仕切板内側部分154は、仕切板外側部分153に接続する位置では、ファン軸心CLに直交する向きを向いて延びている。

0112

従って、送風機10の縦断面に表される仕切板内側部分154の曲率半径Rdの中心Crdは、仕切板15に対しファン軸方向DRaの一方側に位置している。

0113

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0114

また、本実施形態によれば、送風機10の縦断面において、仕切板15は、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほどファン軸心CLに直交する向きに近い角度でファン径方向DRrに拡がるように湾曲している。従って、仕切板15に沿って流れる空気の向きを、ファン軸心に直交しファン径方向DRrの外側を向いた向きへ近づくように緩やかに変化させることが可能である。その結果、例えば、遠心ファン12から矢印F2oのように吹き出た外側空気が仕切板15へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0115

なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2〜第4実施形態のうちの何れかと組み合わせることも可能である。

0116

(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。

0117

図10に示すように、送風機10の縦断面において、仕切板15は、仕切板内側端152からファン径方向DRrの外側へ向かうほど仕切板15がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。この点では、本実施形態は第1実施形態と同様である。

0118

しかし、仕切板15が折れ曲がっている折曲り箇所は、第1実施形態では図2に示すように1箇所であるのに対し、本実施形態では図10に示すように2箇所である。すなわち、本実施形態の仕切板15は、折曲り箇所P1、P2を有する。

0119

そのため、本実施形態では図10に示すように、仕切板15は、仕切板外側部分153と仕切板内側部分154とに加え、その仕切板外側部分153と仕切板内側部分154との間に設けられた仕切板中間部分155を有している。そして、その仕切板中間部分155は折曲り箇所P1にて仕切板外側部分153に連結し、折曲り箇所P2にて仕切板内側部分154に連結している。

0120

その仕切板中間部分155は、仕切板内側端152に対しファン軸方向DRaの他方側に位置する部分に含まれる。

0121

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0122

(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第3実施形態と異なる点を主として説明する。

0123

図11に示すように、本実施形態では、送風機10の縦断面において分離板13は、湾曲した形状を成している。この点では本実施形態は第3実施形態と同様である。しかし、本実施形態では、送風機10の縦断面において分離板13は、ファン径方向DRrの全幅にわたって湾曲してはいない。この点において、本実施形態は第3実施形態と異なっている。

0124

具体的には図11に示すように、送風機10の縦断面において分離板13は、直線的に延びた2箇所の直線部分13a、13bと、その2箇所の直線部分13a、13bの間に設けられ湾曲した湾曲部分13cとを含んで構成されている。そして、その2箇所の直線部分13a、13bは、その湾曲部分13cを介して連続的につながっている。

0125

以上説明したことを除き、本実施形態は第3実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第3実施形態と共通の構成から奏される効果を第3実施形態と同様に得ることができる。

0126

(第8実施形態)
次に、第8実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第4実施形態と異なる点を主として説明する。

0127

第4実施形態では図8に示すように、送風機10の縦断面において、分離板13は、分離板内側端132から分離板外側端131へ向かうほど分離板13がファン軸心CLに対して成す角度がファン軸心CLに直交する角度に段階的に近づくように形成されている。これに対し、図12に示す本実施形態の分離板13は、そのようには形成されていない。

0128

具体的には図12に示すように、本実施形態の分離板13は、第1実施形態の分離板13と同様に、送風機10の縦断面において分離板内側端132から分離板外側端131まで直線的に延びている。

0129

以上説明したことを除き、本実施形態は第4実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第4実施形態と共通の構成から奏される効果を第4実施形態と同様に得ることができる。

0130

(第9実施形態)
次に、第9実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。

0131

図13に示すように、本実施形態では、仕切板15が第1実施形態と異なっている。

0132

具体的に、仕切板内側部分154は、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの他方側に位置するように延びている。この点では、本実施形態の仕切板15は第1実施形態の仕切板15と同様である。

0133

但し、本実施形態では第1実施形態と異なり、仕切板外側部分153は、ファン径方向DRrの外側ほどファン軸方向DRaの一方側に位置するように延びている。従って、仕切板15は、仕切板外側部分153と仕切板内側部分154との境目部分156を有し、その境目部分156が、仕切板15のうち、ファン軸方向DRaの最も他方側に位置する部分となっている。当然、その境目部分156は、仕切板内側端152に対しファン軸方向DRaの他方側に位置する部分に含まれる。

0134

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0135

なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2〜第8実施形態のうちの何れかと組み合わせることも可能である。

0136

(第10実施形態)
次に、第10実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。

0137

図14に示すように、本実施形態では、主板案内面122aの向きが第1実施形態と異なっている。

0138

具体的に、図14に示す送風機10の縦断面において、分離筒他端位置PTaにおける分離筒内側面182の法線Lnと主板案内面122aとが交差する交点Pnが主板案内面交点Pnとして得られる。この場合、送風機10の縦断面において、主板案内面交点Pnで得られる主板案内面122aの接線方向D2tは、分離筒他端位置PTaで得られる分離筒内側面182の接線方向D1tよりもファン軸心CLに直交する向きに近い向きとなっている。

0139

これにより、本実施形態でも第1実施形態と同様に、分離筒内側面182と主板案内面122aとの間に形成され内側空気が流れる流路の流路断面積の変化率を小さくすることができる。なお、図14には、見やすい図示とするために、上記分離筒内側面182の接線方向D1tと平行で主板案内面交点Pnを通る二点鎖線L1tが示されている。

0140

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0141

なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2〜第9実施形態のうちの何れかと組み合わせることも可能である。

0142

(第11実施形態)
次に、第11実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明するが、その前に、先ず、第1実施形態と同様の点についても説明する。

0143

図15および図16に示すように、複数のブレード121はそれぞれ、第1実施形態と同様に、ブレード一方側部分121cとブレード他方側部分121dとを有している。本実施形態の説明では、そのブレード一方側部分121cを一方側ブレード121cとも称し、ブレード他方側部分121dを他方側ブレード121dとも称する。

0144

また、第1実施形態と同様に、吸入口14aは、分離筒18の一方側部分183に対するファン径方向DRrの外側に形成された筒外側吸入口14bと、その一方側部分183に対するファン径方向DRrの内側に形成された筒内側吸入口14cとを含んでいる。筒外側吸入口14bは、筒内側吸入口14cの外周側を取り巻くように形成された円環状の開口となっている。

0145

また、第1実施形態と同様に、複数の一方側ブレード121cは、その複数の一方側ブレード121cの相互間における空気流れの上流側の端に位置する一方側ブレード前縁121eをそれぞれ有している。そして、複数の一方側ブレード121cは、その複数の一方側ブレード121cの相互間における空気流れの下流側の端に位置する一方側ブレード後縁121fをそれぞれ有している。すなわち、その一方側ブレード前縁121eは、一方側ブレード121cの相互間に形成された空気通路の入口の一部を構成するものであり、一方側ブレード後縁121fは、その空気通路の出口の一部を構成するものである。

0146

これと同様に、複数の他方側ブレード121dは、その複数の他方側ブレード121dの相互間における空気流れの上流側の端に位置する他方側ブレード前縁121gをそれぞれ有している。そして、複数の他方側ブレード121dは、その複数の他方側ブレード121dの相互間における空気流れの下流側の端に位置する他方側ブレード後縁121hをそれぞれ有している。すなわち、その他方側ブレード前縁121gは、他方側ブレード121dの相互間に形成された空気通路の入口の一部を構成するものであり、他方側ブレード後縁121hは、その空気通路の出口の一部を構成するものである。

0147

また、第1実施形態と同様に、ファン軸心CLを中心とした複数の他方側ブレード121dの内径寸法DIbは、ファン軸心CLを中心とした複数の一方側ブレード121cの内径寸法DIaよりも小さい。その他方側ブレード121dの内径寸法DIbとは、詳しく言うと、ファン軸心CLを中心とし且つ複数の他方側ブレード121dに対しその径方向内側にて接する仮想円筒面の直径である。別言すれば、その他方側ブレード121dの内径寸法DIbとは、ファン軸心CLを中心とし且つ複数の他方側ブレード121dに対し内接する仮想円筒面の直径である。一方側ブレード121cの内径寸法DIaについても、これと同様に説明できる。

0148

このように本実施形態でも第1実施形態と同様の構成はあるが、本実施形態では、ブレード121の形状および分離板13の形状が第1実施形態と異なっている。

0149

具体的には、ファン軸心CLを中心とした複数の一方側ブレード121cの外径寸法DOaは、ファン軸心CLを中心とした複数の他方側ブレード121dの外径寸法DObよりも小さい。その他方側ブレード121dの外径寸法DObとは、詳しく言うと、ファン軸心CLを中心とし且つ複数の他方側ブレード121dに対しその径方向外側にて接する仮想円筒面の直径である。別言すれば、その他方側ブレード121dの外径寸法DObとは、ファン軸心CLを中心とし且つ複数の他方側ブレード121dに対し外接する仮想円筒面の直径である。一方側ブレード121cの外径寸法DOaについても、これと同様に説明できる。

0150

上述した内径寸法DIb、DIaの差および外径寸法DOb、DOaの差から判るように、ファン径方向DRrにおける複数の他方側ブレード121dの翼長さLRbは、ファン径方向DRrにおける複数の一方側ブレード121cの翼長さLRaに比して長い。その一方側ブレード121cの翼長さLRaとは、詳しく言えば、ファン径方向DRrにおいて一方側ブレード121cが占める径方向幅であり、他方側ブレード121dの翼長さLRbとは、ファン径方向DRrにおいて他方側ブレード121dが占める径方向幅である。従って、一方側ブレード121cの翼長さLRaは、図15および図16に示すように、「LRa=(DOa−DIa)/2」という式から得られる。また、他方側ブレード121dの翼長さLRbは、「LRb=(DOb−DIb)/2」という式から得られる。

0151

また、図16に示すように、ファン軸方向DRaにおいて、他方側ブレード前縁121gの高さHFbは一方側ブレード前縁121eの高さHFaよりも小さい。それと共に、ファン軸方向DRaにおいて、他方側ブレード後縁121hの高さHBbは一方側ブレード後縁121fの高さHBaよりも小さい。要するに、他方側ブレード121dは、一方側ブレード121cと比較して、ファン径方向DRrに長く且つファン軸方向DRaには短い翼形状を成している。例えば、本実施形態の一方側ブレード121cの翼型はシロッコファンの翼型であり、他方側ブレード121dの翼型はターボファンの翼型である。

0152

また、分離板13は、一方側ブレード121cよりもファン径方向DRrの内側にまで延びている。それと共に、分離板13は、一方側ブレード121cよりもファン径方向DRrの外側にまで延びている。

0153

以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。

0154

また、本実施形態によれば、図15および図16に示すように、複数のブレード121はそれぞれ、一方側ブレード121cと他方側ブレード121dとを有している。一方側ブレード121cは、ブレード121のうち分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側の部分であり、他方側ブレード121dは、ブレード121のうち分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側の部分である。そして、分離板13は、一方側ブレード121cよりもファン径方向DRrの内側にまで延びている。これにより、分離板13がそうなっていない場合と比較して、分離筒18と分離板13との間の隙間を拡げることなく、一方側ブレード121cと分離筒18との間の空間をファン径方向DRrに拡げることができる。従って、分離筒18の径方向外側を通って一方側ブレード121cの相互間へ吸い込まれる空気に生じる圧損を低減することが可能である。

0155

また、本実施形態によれば、ファン軸心CLを中心とした複数の他方側ブレード121dの内径寸法DIbは、ファン軸心CLを中心とした複数の一方側ブレード121cの内径寸法DIaよりも小さい。従って、それらの内径寸法DIa、DIbの大小関係がそうなっていない場合と比較して、一方側ブレード121cに対する径方向内側において吸込み流路面積を稼ぎ易く、遠心ファン12に吸い込まれる空気に生じる圧損の低減を図ることが可能である。

0156

また、本実施形態によれば、他方側ブレード121dの内径寸法DIbは一方側ブレード121cの内径寸法DIaよりも小さく、且つ、他方側ブレード121dの翼長さLRbは一方側ブレード121cの翼長さLRaに比して長い。これにより、特にデメリットも無く、ファン軸方向DRaにおける遠心ファン12の高さである翼車高さ(別言すれば、ファン高さ)を低減することが可能である。

0157

(他の実施形態)
(1)上述の第1〜第10実施形態において、例えば図2に示すように、分離筒端面185aはファン軸方向DRaに平行な面となっているが、ファン軸方向DRaに対し傾いた面であっても差し支えない。このことは、分離板13の外側端面131a、分離板13の内側端面132a、および仕切板端面152aについても同様である。

0158

(2)上述の第1〜第10実施形態では例えば図1に示すように、ファン径方向DRrにおいて分離板13の幅は、ブレード121の幅と同じになっているが、これに限られるわけではない。例えば分離板13は、ブレード121に対して、ファン径方向DRrの外側または内側にはみ出していても差し支えない。また、ファン径方向DRrにおいて分離板13の幅は、ブレード121の幅に対し狭くなっていても差し支えない。

0159

(3)上述の各実施形態において、遠心式送風機10は、内外気二層流式の車両用空調装置に適用されるが、遠心式送風機10の用途は、それに限定されるわけではない。例えば遠心式送風機10は、車両用空調装置以外の用途に用いられても差し支えない。

0160

(4)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、仕切板15の板厚、分離板13の板厚、および分離筒18の板厚は、例えば同じまたは略同じになっているが、互いに異なっていても差し支えない。

0161

(5)上述の第1〜第10実施形態では例えば図1に示すように、空気通路形成部142と仕切板15とは、一体に樹脂成形された一体成形品として構成されているが、これは一例である。空気通路形成部142と仕切板15とが別々の部材として成形された上で、空気通路形成部142と仕切板15とが組み立てられることによりファンケーシング14が構成されていても差し支えない。また、空気通路形成部142は、別々に成形された複数の部材から構成されていても差し支えない。仕切板15についても同様である。

0162

(6)上述の第1〜第10実施形態では例えば図1に示すように、ブレード121の翼型は、ブレード一方側部分121cでもブレード他方側部分121dでも、シロッコファンの翼型であるが、これに限らない。

0163

例えば、ブレード一方側部分121cの翼型がシロッコファンの翼型であり、ブレード他方側部分121dの翼型がラジアルファンの翼型であってもよい。逆に、ブレード一方側部分121cの翼型がラジアルファンの翼型であり、ブレード他方側部分121dの翼型がシロッコファンの翼型であってもよい。また、ブレード一方側部分121cの翼型がシロッコファンの翼型であり、ブレード他方側部分121dの翼型がターボファンの翼型であってもよい。逆に、ブレード一方側部分121cの翼型がターボファンの翼型であり、ブレード他方側部分121dの翼型がシロッコファンの翼型であってもよい。また、ブレード一方側部分121cの翼型とブレード他方側部分121dの翼型とが両方ともラジアルファンの翼型であってもよい。また、ブレード一方側部分121cの翼型とブレード他方側部分121dの翼型とが両方ともターボファンの翼型であってもよい。要するに、ブレード一方側部分121cの翼型とブレード他方側部分121dの翼型は互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。なお、ブレード一方側部分121cの枚数とブレード他方側部分121dの枚数は互いに同じであることもあれば、互いに異なることもある。

0164

(7)上述の第1実施形態では図2に示すように、送風機10の縦断面において、分離板内側端132の位置における分離板13の延伸方向と分離筒他方端185の位置における分離筒18の延伸方向とが互いに同じになっているが、これは一例である。例えば、その両方の延伸方向が互いに異なっていることも想定できる。このことは、第2実施形態以降の実施形態でも同様である。

0165

また、分離板外側端131の位置における分離板13の延伸方向と仕切板内側端152の位置における仕切板15の延伸方向とが互いに同じになっているが、これも一例である。例えば、その両方の延伸方向が互いに異なっていることも想定できる。このことは、第2実施形態以降の実施形態でも同様である。なお、分離板13、仕切板15、および分離筒18の上記延伸方向はそれぞれ、所定の基準(例えば、ファン軸心CL)に対する勾配言い換えられてもよい。

0166

(8)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、ブレード121の前縁のうち分離板13に対するファン軸方向DRaの他方側の部分は、ファン軸心CLに対して傾斜しているが、ブレード121の前縁形状に限定はない。例えば、ブレード121の前縁が、一方端121aから他方端121bまでファン軸心CLに沿って延びていても差し支えない。また、ブレード121の前縁のうち分離板13に対するファン軸方向DRaの一方側の部分が、ファン軸心CLに対して傾斜していても差し支えない。

0167

(9)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。

0168

また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。

0169

また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。

0170

(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、遠心式送風機は、ファン軸心の軸方向の一方側から吸入した空気を径方向の外側に向けて吹き出す遠心ファンと、ファンケーシングと、分離筒とを備える。そして、分離筒は、上記軸方向の他方側ほど遠心ファンの径方向へ拡がっており、上記軸方向の他方側の端の位置である分離筒他端位置では、上記軸方向に対し斜め上記径方向の外側を向いて拡がった形状を成している。

0171

また、第2の観点によれば、分離板は、上記径方向の外側に設けられた分離板外側端と、上記径方向の内側に設けられた分離板内側端とを有する。また、分離板内側端は、分離板外側端に対して上記軸方向の一方側に位置している。従って、分離筒に沿って流れ上記軸方向の他方側へ向いた速度成分を有する外側空気が分離板へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0172

また、第3の観点によれば、ファン軸心を含む平面で遠心ファンを切断した縦断面において、分離板は、分離板内側端から分離板外側端へ向かうほどファン軸心に直交する向きに近い角度で上記径方向に拡がるように湾曲している。従って、分離筒に沿って流れ上記軸方向の他方側へ向いた速度成分を有する外側空気が分離板へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。そして、外側空気を分離板に沿わせることにより、その外側空気が有する上記軸方向の他方側へ向いた速度成分を減少させつつ、上記径方向の外側向きに外側空気を案内することが可能である。

0173

また、第4の観点によれば、ファン軸心を含む平面で遠心ファンを切断した縦断面において、分離板は、分離板内側端から分離板外側端へ向かうほど分離板がファン軸心に対して成す角度がファン軸心に直交する角度に段階的に近づくように形成されている。このようにしても、上記の第3の観点による作用効果と同様の作用効果を得ることができる。

0174

また、第5の観点によれば、仕切板は、上記径方向の内側に設けられた仕切板内側端と、その仕切板内側端に対し上記軸方向の他方側に位置する部分とを有している。従って、複数のブレードの相互間から吹き出た空気が、仕切板内側端まわりで、上記軸方向の他方側へ向いた速度成分を有しながら上記軸方向に対し斜め径方向の外側を向いて流れることを妨げにくい。そのため、そのブレード相互間から吹き出た外側空気が仕切板へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0175

また、第6の観点によれば、ファンケーシングは、吹出空気通路に対し上記径方向の外側から面する外周壁を有する。また、仕切板は、上記径方向の外側に設けられ外周壁に接続した仕切板外側端を有し、その仕切板外側端の位置では、上記軸方向に対し直交する方向に沿って拡がる形状を成している。従って、仕切板が例えば仕切板外側端の位置において斜め上記軸方向の他方側を向きつつ径方向の外側へ拡がる形状を成している場合と比較して、仕切板に沿ってファンケーシングの外周壁にまで到達する外側空気の向きが急変することを抑制することができる。その結果、延いては、遠心式送風機の出力向上を図ることが可能である。

0176

また、第7の観点によれば、ファン軸心を含む平面で遠心ファンを切断した縦断面において、仕切板は、仕切板内側端から上記径方向の外側へ向かうほどファン軸心に直交する向きに近い角度で上記径方向に拡がるように湾曲している。従って、仕切板に沿って流れる空気の向きを、ファン軸心に直交し径方向の外側を向いた向きへ近づくように緩やかに変化させることが可能である。その結果、例えば、遠心ファンから吹き出た外側空気が仕切板へ衝突することに起因した圧損を減らすことが可能である。

0177

また、第8の観点によれば、ファン軸心を含む平面で遠心ファンを切断した縦断面において、仕切板は、仕切板内側端から上記径方向の外側へ向かうほど仕切板がファン軸心に対して成す角度がファン軸心に直交する角度に段階的に近づくように形成されている。このようにしても、上記の第7の観点による作用効果と同様の作用効果を得ることができる。

0178

また、第9の観点によれば、分離板は、上記径方向の内側の端の位置で、上記軸方向の一方側から他方側へ延伸する内側端面を有する。また、分離筒は、分離筒他端位置で、上記軸方向の一方側から他方側へ延伸する分離筒端面を有する。そして、上記軸方向において、内側端面の他方側の端は、分離筒端面の一方側の端よりも他方側に位置している。従って、その内側端面の他方側の端が逆に分離筒端面の一方側の端よりも一方側に位置する場合と比較して、分離筒によって分離された2つの空気流れが分離筒と分離板との間の隙間を介して混ざり合うことを抑制することができる。

0179

また、第10の観点によれば、分離板は、上記径方向の外側の端の位置で、上記軸方向の一方側から他方側へ延伸する外側端面を有する。また、仕切板は、上記径方向の内側の端の位置で、上記軸方向の一方側から他方側へ延伸する仕切板端面を有する。そして、上記軸方向において、外側端面の一方側の端は、仕切板端面の他方側の端よりも一方側に位置している。従って、その外側端面の一方側の端が逆に仕切板端面の他方側の端よりも他方側に位置する場合と比較して、分離板によって分離された2つの空気流れが仕切板と分離板との間の隙間を介して混ざり合うことを抑制することができる。

0180

また、第11の観点によれば、遠心ファンは、分離筒に対し上記軸方向の他方側に配置され上記径方向に拡がる板状を成す主板を有する。その主板は、上記軸方向の一方側に、内側空気が上記径方向の外側に向けて流れるようにその内側空気を案内する主板案内面を有する。また、分離筒は、上記径方向の内側を向いた内向き面を含んで分離筒他端位置まで延びる分離筒内側面を有する。主板案内面は、上記径方向の外側ほど上記軸方向の他方側に位置するように延びている。ファン軸心を含む平面で遠心ファンを切断した縦断面において、分離筒他端位置における分離筒内側面の法線と主板案内面とが交差する交点で得られる主板案内面の接線方向は、分離筒他端位置で得られる分離筒内側面の接線方向と同じ向きとなっている。または、上記縦断面において、上記主板案内面の接線方向は、上記分離筒内側面の接線方向よりもファン軸心に直交する向きに近い向きとなっている。

0181

ここで、分離筒内側面と主板案内面との間に形成され内側空気が流れる流路においてファン軸心を中心とした流路断面の周方向長さは下流側ほど長くなるので、その周方向長さの変化は下流側ほど流路断面積を拡大するように作用する。そして、仮に、上記分離筒内側面の接線方向の方が上記主板案内面の接線方向よりもファン軸心に直交する向きに近い向きとなっていることを想定した場合、上記縦断面に表われる上記流路断面の高さの変化は、上記流路断面積の拡大を助長する。

0182

これに対し、上記第11の観点では、上記縦断面に表われる上記流路断面の高さの変化は、上記流路断面積の拡大を助長しにくい。従って、上記の想定した場合と比較して、内側空気が流れる上記流路の流路断面積の変化率を小さくすることができる。

0183

また、第12の観点によれば、複数のブレードはそれぞれ、そのブレードのうち分離板に対する上記軸方向の一方側の部分であるブレード一方側部分と、ブレードのうち分離板に対する上記軸方向の他方側の部分であるブレード他方側部分とを有する。そして、分離板は、ブレード一方側部分よりも上記径方向の内側にまで延びている。これにより、分離板がそうなっていない場合と比較して、分離筒と分離板との間の隙間を拡げることなく、ブレード一方側部分と分離筒との間の空間を上記径方向に拡げることできる。従って、分離筒の径方向外側を通ってブレード一方側部分の相互間へ吸い込まれる空気に生じる圧損を低減することが可能である。

0184

また、第13の観点によれば、ファン軸心を中心としたブレード他方側部分の内径寸法は、ファン軸心を中心としたブレード一方側部分の内径寸法よりも小さい。従って、ブレード一方側部分に対する径方向内側において吸込み流路面積を稼ぎ易く、遠心ファンに吸い込まれる空気に生じる圧損の低減を図ることが可能である。

0185

12遠心ファン
13分離板
14ファンケーシング
15仕切板
18分離筒
14a吸入口
121ブレード
142a吹出空気通路
142b 第1空気通路
142c 第2空気通路

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