図面 (/)

技術 乗客コンベア装置

出願人 株式会社日立ビルシステム株式会社日立製作所
発明者 前田圭佑宇津宮博文三村一美松尾利昭
出願日 2018年7月24日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-138150
公開日 2020年1月30日 (11ヶ月経過) 公開番号 2020-015573
状態 未査定
技術分野 エスカレータ,移動歩道
主要キーワード 立設支 ジャッキボルト 一文字状 プラスドライバー 皿ねじ 往路側 螺合位置 マイナスドライバー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年1月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

乗降床を取り外すことなく乗降床のガタツキ調整や段差調整を行うことのできる乗客コンベア装置を提供する。

解決手段

乗客コンベア装置は、本体枠と、本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間循環移動する踏段と、本体枠の両端部に形成される機械室と、床枠21に支持され、機械室上部を塞ぐ先端乗降床7aとを備える。また、頭部32に先端乗降床7aが載置され、下部が床枠21に設けられたねじ孔22aに螺合するジャッキボルト31と、ジャッキボルト31に螺合され、床枠21に当接してジャッキボルト31を固定するロック部材とを備える。そして、先端乗降床7aは、ジャッキボルト31を締結するためのボルト用工具が貫通する第1の開口15と、ロック部材51を締結するためのロック部材用工具が貫通する第2の開口とを有する。

概要

背景

乗客コンベア装置は、一般に、一方の床と他方の床との間に架設される本体枠と、本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間循環移動する踏段と、本体枠の両端部に形成される機械室と、機械室上部を塞ぐ乗降床とを備えている。そして、特許文献1には、乗降床のガタツキや、乗降床と階床との間に生じる段差を調整する技術が記載されている。

特許文献1に記載された乗客コンベア乗降口床板は、断面略コ字状の床フレーム溶接され、床板上面の少なくとも四隅に設けた皿ねじ穴と、この皿ねじ穴の鉛直下部に位置する床フレームに設けたねじ部と、このねじ部締結され、頂部に六角穴を設けるとともに、底部が床枠に当接するジャッキボルトとを備える。そして、ジャッキボルトには、螺進を抑制するロックナットが設けられている。

概要

乗降床を取り外すことなく乗降床のガタツキ調整や段差調整を行うことのできる乗客コンベア装置を提供する。乗客コンベア装置は、本体枠と、本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間を循環移動する踏段と、本体枠の両端部に形成される機械室と、床枠21に支持され、機械室上部を塞ぐ先端乗降床7aとを備える。また、頭部32に先端乗降床7aが載置され、下部が床枠21に設けられたねじ孔22aに螺合するジャッキボルト31と、ジャッキボルト31に螺合され、床枠21に当接してジャッキボルト31を固定するロック部材とを備える。そして、先端乗降床7aは、ジャッキボルト31を締結するためのボルト用工具が貫通する第1の開口15と、ロック部材51を締結するためのロック部材用工具が貫通する第2の開口とを有する。

目的

本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、乗降床を取り外すことなく乗降床のガタツキ調整や段差調整を行うことのできる乗客コンベア装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

一方の床と他方の床との間に架設される本体枠と、前記本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間循環移動する踏段と、前記本体枠の両端部に形成される機械室と、床枠に支持され、前記機械室を塞ぐ乗降床とを備えた乗客コンベア装置において、頭部に前記乗降床が載置され、下部が前記床枠に設けられたねじ孔に螺合するジャッキボルトと、前記ジャッキボルトに螺合され、前記床枠に当接して前記ジャッキボルトを固定するロック部材と、を備え、前記乗降床は、前記ジャッキボルトを締結するためのボルト用工具が貫通する第1の開口と、前記ロック部材を締結するためのロック部材用工具が貫通する第2の開口と、を有することを特徴とする乗客コンベア装置。

請求項2

前記ロック部材の外周部には、前記ロック部材用工具が係合する被係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。

請求項3

前記ジャッキボルトは、頭部に多角形の穴を有し、当該多角形の穴に前記ボルト用工具が嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。

請求項4

前記第1の開口及び前記第2の開口を塞ぐカバーを備えることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。

請求項5

前記第1の開口は、孔であり、前記第2の開口は、前記第1の開口の周囲に設けられた2つ以上の溝であることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア装置。

技術分野

0001

本発明は、乗客コンベア装置に関する。

背景技術

0002

乗客コンベア装置は、一般に、一方の床と他方の床との間に架設される本体枠と、本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間循環移動する踏段と、本体枠の両端部に形成される機械室と、機械室上部を塞ぐ乗降床とを備えている。そして、特許文献1には、乗降床のガタツキや、乗降床と階床との間に生じる段差を調整する技術が記載されている。

0003

特許文献1に記載された乗客コンベア乗降口床板は、断面略コ字状の床フレーム溶接され、床板上面の少なくとも四隅に設けた皿ねじ穴と、この皿ねじ穴の鉛直下部に位置する床フレームに設けたねじ部と、このねじ部締結され、頂部に六角穴を設けるとともに、底部が床枠に当接するジャッキボルトとを備える。そして、ジャッキボルトには、螺進を抑制するロックナットが設けられている。

先行技術

0004

特開2004−155561号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載された発明では、乗降床のガタツキ調整や段差調整をする際、乗降床の着脱を必要最低限の回数に抑えることができるものの、重量物である乗降床を着脱する必要がある。そのため、乗降床のガタツキ調整や段差調整が、作業者への負担となっていた。

0006

本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、乗降床を取り外すことなく乗降床のガタツキ調整や段差調整を行うことのできる乗客コンベア装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の乗客コンベア装置は、一方の床と他方の床との間に架設される本体枠と、本体枠に配置され、無端状に連結されて乗降口間を循環移動する踏段と、本体枠の両端部に形成される機械室と、床枠に支持され、機械室を塞ぐ乗降床とを備える。また、頭部に乗降床が載置され、下部が床枠に設けられたねじ孔に螺合するジャッキボルトと、ジャッキボルトに螺合され、床枠に当接してジャッキボルトを固定するロック部材とを備える。そして、乗降床は、ジャッキボルトを締結するためのボルト用工具が貫通する第1の開口と、ロック部材を締結するためのロック部材用工具が貫通する第2の開口とを有する。

発明の効果

0008

上記構成の乗客コンベア装置によれば、乗降床を取り外すことなく乗降床のガタツキ調整や段差調整を行うことができる。
なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置の構成を示す構成図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置の乗降口を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置における乗降床の上面図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置の乗降床に形成された開口を示す説明図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置における乗降床支持構造の断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置におけるロック部材の上面図である。
本発明に係るロック部材用工具を示す斜視図である。
本発明の第2の実施形態に係る乗客コンベア装置の乗降床を示す断面図である。

実施例

0010

1.第1の実施形態
以下、本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置について、図1図7を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。

0011

[乗客コンベア装置の構成]
まず、図1及び図2を参照して乗客コンベア装置の構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る乗客コンベア装置の構成を示す構成図である。図2は、第1の実施形態に係る乗客コンベア装置の乗降口を示す説明図である。

0012

図1に示すように、乗客コンベア装置1は、建築構造物上階下階との間に架設される傾斜型乗客コンベア、いわゆるエスカレーターである。乗客コンベア装置1は、建築構造物の上階および下階に架設された本体枠2と、乗客を乗せる複数の踏段3と、複数の踏段3の両側に立設された欄干4とを備えている。そして、乗客コンベア装置1には、下階床に連なる下部乗降口5Aと、上階床に連なる上部乗降口5Bが形成されている。

0013

本体枠2は、下枠と、下枠と対向する上枠と、下枠及び上枠を連結する縦枠とを有するトラス構造により構成されている。本体枠2の長手方向の両端部には、それぞれ下部機械室6Aと、上部機械室6Bとが設けられている。下部機械室6Aは、下部乗降床7Aによって塞がれており、上部機械室6Bは、上部乗降床7Bによって塞がれている。

0014

下部機械室6Aには、下部ターミナルスプロケット(不図示)が配置されており、上部機械室6Bには、上部ターミナルスプロケット(不図示)が配置されている。また、下部機械室6A又は上部機械室6Bには、踏段駆動部(不図示)が配置されている。上部ターミナルスプロケット又は下部ターミナルスプロケットは、踏段駆動部が駆動することで回転する。

0015

また、上部ターミナルスプロケットと下部ターミナルスプロケットには、踏段鎖(不図示)が巻き掛けられている。例えば、踏段駆動部が駆動して上部ターミナルスプロケットが回転すると、踏段鎖が循環移動すると共に下部ターミナルスプロケットが回転する。複数の踏段3は、踏段鎖に連結されており、踏段鎖と一緒に循環移動する。

0016

欄干4は、本体枠2の上部に立設支持されており、本体枠2の幅方向の両側に配置されている。したがって、欄干4は、往路側を通る複数の踏段3の両側に配置されている。欄干4の周縁には、移動手摺8が設けられている。移動手摺8は、無端状のベルト部材により構成されており、欄干4に移動可能に支持される。また、移動手摺8は、複数の踏段3の循環移動の動作に同期して、循環移動する。

0017

図2に示すように、下部乗降床7Aは、乗客の踏み面を形成している。なお、上部乗降床7Bは、下部乗降床7Aと同じ構成であり、下部乗降床7Aと同様に乗客の踏み面を形成している。したがって、ここでは、下部乗降床7Aを例に挙げて、乗降床の構成について説明する。

0018

下部乗降床7Aは、例えば、先端乗降床7aと、先端乗降床7aに隣接する中間乗降床7bと、中間乗降床7bに隣接する後端乗降床7cとを有する3分割構造になっている。これら先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7cは、後述する床枠21に載置される。先端乗降床7aは、中間乗降床7b及び後端乗降床7cよりも、複数の踏段3側に配置されており、端部に櫛板9を有している。この櫛板9は、複数の踏段3のクリート非接触状態で噛み合う。

0019

[乗降床の構成]
次に、乗降床の構成について、図3図5を参照して説明する。
図3は、乗客コンベア装置における乗降床の上面図である。図4は、乗客コンベア装置の乗降床に形成された開口を示す説明図である。図5は、乗客コンベア装置における乗降床支持構造の断面図である。

0020

上述した先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7cは、同様の構成であるため、ここでは、先端乗降床7aを例に挙げて、乗降床の構成について説明し、中間乗降床7b及び後端乗降床7cの構成については、説明を省略する。

0021

先端乗降床7aは、上面に滑り止めの凹凸が施された床板11と、この床板11の下面に溶接固定された床フレーム12と、4つのカバー13とを有する(図5参照)。図3に示すように、床板11は、略長方形板体であり、四隅に切欠き11aを有している。切欠き11aは、床板11の短辺に開口されており、略正方形に形成されている。切欠き11aには、4つのカバー13が嵌合される。

0022

床フレーム12は、床板11と同じ大きさの略長方形に形成されており、床板11が重ね合されている。この床フレーム12における床板11の切欠き11aに対向する部分には、第1の開口14と、第2の開口15が形成されている。

0023

図4に示すように、第1の開口14は、円形貫通孔である。この第1の開口14には、後述のジャッキボルト31を締結するためのボルト用工具(不視図)が貫通する。また、第2の開口15は、第1の開口14の周囲に設けられた2つの円弧状(略U字状)の溝である。2つの円弧状の溝は、第1の開口14の同心円に沿って配置されており、第1の開口14を挟んで対向している。第2の開口15には、後述のロック部材41を締結するためのロック部材用工具51(図7参照)が貫通する。

0024

4つのカバー13は、床板11と略同一の厚さの板体であり、床板11の切欠き11aに対応した略正方形に形成されている。4つのカバー13は、床板11の切欠き11aに嵌合され、床フレーム12に固定ねじ17を用いて固定される。したがって、4つのカバー13は、床フレーム12の第1の開口14及び第2の開口15を塞ぐ。

0025

図5に示すように、4つのカバー13が床フレーム12に固定された状態において、4つのカバー13の表面は、床板11の表面と段差がない同一平面を形成する。また、固定ねじ17は、カバー13の表面から突出しない、いわゆる皿ねじが好ましい。本実施形態では、床フレーム12の4つのカバー13が固定される部分に凹部12aを設け、固定ねじ(皿ねじ)17の頭部がカバー13の表面から突出しないようにしている。なお、カバー13の厚みが、固定ねじ(皿ねじ)17の頭部の高さ以上であれば、凹部12aを設ける必要は無い。

0026

先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7cによって塞がれる下部機械室6A(図1参照)には、先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7cを支持する床枠21が設けられている。床枠21は、下部機械室6Aの上方の壁や梁に固定されている。先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7cは、ジャッキボルト31を介して床枠21に支持される。

0027

図5に示すように、床枠21は、垂直方向に平行な断面が略L字状に形成されており、水平方向と略平行な平面を有する水平部22と、垂直方向と略平行な平面を有する垂直部23とを有する。床枠21の水平部22には、ねじ孔22aが形成されている。このねじ孔22aには、ジャッキボルト31が螺合される。

0028

[ジャッキボルトの構成]
次に、ジャッキボルトの構成について、図5を参照して説明する。
ジャッキボルト31は、頭部32と、ボルト部33とを有している。ジャッキボルト31のボルト部33は、床枠21のねじ孔22aに螺合される。また、ジャッキボルト31のボルト部33には、ロック部材41が螺合される。

0029

ジャッキボルト31の頭部32には、ボルト用工具が係合する六角穴32aが形成されている。したがって、ジャッキボルト31を締結するボルト用工具として、一般的な六角レンチを適用することができる。頭部32の六角穴32aは、先端乗降床7aの第1の開口14よりも小さい外形であり、第1の開口14に対向している。また、頭部32の上面は、平面に形成されており、頭部32の上面には、先端乗降床7aの床フレーム12が載置される。

0030

[ロック部材の構成]
次に、ロック部材の構成について、図5及び図6を参照して説明する。
図6は、ロック部材の上面図である。

0031

図5に示すように、ロック部材41は、ジャッキボルト31のボルト部33に螺合され、頭部32と床枠21の水平部22との間に配置される。図6に示すように、ロック部材41は、適当な厚みを有する略円形の板体からなる。このロック部材41の外周部には、被係合部の一具体例を示す複数の係合溝42が形成されている。複数の係合溝42は、ロック部材41の外周部に沿って適当な間隔を空けて配置されている。

0032

ロック部材41の複数の係合溝42には、後述のロック部材用工具51が係合する。本実施形態では、複数の係合溝42を4つとし、必要強度を確保しつつ、後述するロック部材用工具51との係合を容易なものにしている。しかし、本発明に係るロック部材の複数の係合溝の数は、適宜設定でき、第2の開口15に対向している係合溝が常に1つ以上あればよい。

0033

また、ロック部材41の中央部には、ジャッキボルト31のボルト部33にロック部材41を螺合するためのねじ孔43が形成されている。ロック部材41は、ジャッキボルト31のボルト部33に螺合された状態で、床枠21の水平部22に当接することにより、ジャッキボルト31を固定し、ジャッキボルト31を固定する。

0034

[ロック部材用工具の構成]
次に、ロック部材用工具の構成について、図7を参照して説明する。
図7は、ロック部材用工具を示す斜視図である。

0035

図7に示すように、ロック部材用工具51は、円板状の本体52と、本体52の一方の平面から突出した2つの脚部53とを有している。本体52は、ロック部材41を締結する際に作業者が把持する把持部である。2つの脚部53は、本体52の一方の平面と平行な断面が円弧状に形成されている。

0036

2つの脚部53は、先端乗降床7aの第2の開口15(図5参照)を貫通し、ロック部材41の複数の係合溝42に係合する。2つの脚部53をロック部材41の複数の係合溝42に係合させて、本体52を回転させることにより、ロック部材41を回転させることができる。

0037

[乗降床のガタツキ調整や段差調整]
次に、先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整について、図5を参照して説明する。
乗客コンベア装置1を設置する場合や乗客コンベア装置1の保守点検を行った場合に、乗降床(先端乗降床7a、中間乗降床7b及び後端乗降床7c)に前後左右のガタツキが発生したり、隣接する乗降床間建屋の階床との間に上下方向の段差が生じたりすることがある。この場合に、作業者は、乗降床のガタツキ調整や段差調整を行う。

0038

例えば、先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整を行う場合に、作業者は、まず、床フレーム12からカバー13を取り外して、先端乗降床7aの第1の開口14及び第2の開口15を露出させる。次に、ロック部材用工具51(図7参照)の2つの脚部53を第2の開口15に挿通し、ロック部材41の複数の係合溝42のうちの2つに係合させる。

0039

次いで、作業者は、ロック部材用工具51の本体52を把持して、ロック部材用工具51を回転させ、ロック部材41を緩める。これにより、ロック部材41は、床枠21の水平部22から離れ、ジャッキボルト31の固定が解除される。その後、作業者は、ボルト用工具(不視図)を第1の開口14に挿通し、ジャッキボルト31における頭部32の六角穴32aに係合させる。

0040

次に、作業者は、ボルト用工具を時計回りあるいは反時計回りに回転させる。これにより、床枠21の水平部22に対するジャッキボルト31の螺合位置が変化し、ジャッキボルト31の頭部32の上下方向における位置が変化する。その結果、ジャッキボルト31の頭部32に載置された先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整が行われる。

0041

先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整が終了すると、作業者は、ロック部材用工具51の2つの脚部53を第2の開口15に挿通し、ロック部材41の複数の係合溝42のうちの2つに係合させる。次いで、作業者は、ロック部材用工具51の本体52を把持して、ロック部材用工具51を回転させ、ロック部材41を締結する。これにより、ロック部材41は、床枠21の水平部22に当接し、ジャッキボルト31が固定される。そして、ロック部材41と床枠21の水平部22との係合部分においても、先端乗降床7aの荷重を受ける。

0042

次に、作業者は、固定ねじ17を用いて床フレーム12にカバー13を取り付けて、先端乗降床7aの第1の開口14及び第2の開口15を塞ぐ。これにより、先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整が終了する。

0043

本実施形態によれば、先端乗降床7aの第1の開口14及び第2の開口15に、ボルト用工具及びロック部材用工具51を挿通して、ジャッキボルト31及びロック部材41を回転させることで、先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整を行う。したがって、先端乗降床7a(乗降床)を取り外すことなく、先端乗降床7aのガタツキ調整や段差調整を行うことができ、作業者にかかる負担の軽減を図ることができる。

0044

また、本実施形態によれば、第1の開口14の周囲に円弧状の第2の開口15を配置した。これにより、第1の開口14および第2の開口15を設けつつ先端乗降床7a(乗降床)の強度を保つことができ、且つ、ジャッキボルト31を締結するボルト用工具及びロック部材用工具51を挿通可能にすることができる。

0045

2.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態に係る乗客コンベア装置について、図8を参照して説明する。
図8は、第2の実施形態に係る乗客コンベア装置の乗降床を示す断面図である。

0046

第2の実施形態に係る乗客コンベア装置は、上述の第1の実施形態に係る乗客コンベア装置1と同様な構成を有しており、異なる部分は、乗降床の構成である。したがって、ここでは、第2の実施形態に係る乗降床の構成について説明し、その他の第1の実施形態と共通する部分の説明を省略する。

0047

[乗降床の構成]
第2の実施形態に係る乗降床70は、上面に滑り止めの凹凸が施された床板61と、この床板61の下面に溶接固定された床フレーム62とを有する。床板61は、略長方形の板体として形成されている。また、床フレーム62は、床板61と同じ大きさの略長方形に形成されており、床板61が重ね合されている。床板61及び床フレーム62の四隅には、両者を貫通する第1の開口64及び第2の開口65が形成されている。

0048

第1の開口64は、円形の貫通孔である。この第1の開口64には、ジャッキボルト31を締結するためのボルト用工具(不視図)が貫通する。また、第2の開口65は、第1の開口64の周囲に設けられた2つの円弧状(略U字状)の溝である。2つの円弧状の溝は、第1の開口64の同心円に沿って配置されており、第1の開口64を挟んで対向している。第2の開口65には、ロック部材41を締結するためのロック部材用工具51(図7参照)が貫通する。

0049

このように、乗降床70は、第1の開口64及び第2の開口65を覆うカバーを有していない。第1の開口64及び第2の開口65が乗客の通行範囲にない場合などは、第1の開口64及び第2の開口65を覆う(塞ぐ)カバーを設けないことも考えられる。この場合であっても、第1の実施形態と同様に、乗降床70を取り外すことなく、乗降床70のガタツキ調整や段差調整を行うことができ、作業者にかかる負担の軽減を図ることができる。

0050

3.まとめ
以上説明したように、本実施形態では、ジャッキボルト31の頭部32に先端乗降床7a(或いは乗降床70)が載置され、ボルト部33が床枠21に設けられたねじ孔22aに螺合する。また、ロック部材41は、ジャッキボルト31に螺合され、床枠21に当接してジャッキボルト31を固定する。そして、先端乗降床7a(或いは乗降床70)は、ジャッキボルト31を締結するためのボルト用工具が貫通する第1の開口14(64)と、ロック部材を締結するためのロック部材用工具51が貫通する第2の開口15(65)とを有する。

0051

このような構成によれば、第1の開口14(64)及び第2の開口15(65)に、ボルト用工具及びロック部材用工具51を挿通して、ジャッキボルト31及びロック部材41を回転させることができる。したがって、先端乗降床7a(或いは乗降床70)を取り外すことなく、先端乗降床7a(或いは乗降床70)のガタツキ調整や段差調整を行うことができる。

0052

また、本実施形態では、ロック部材41の外周部に複数の係合溝42を設けており、複数の係合溝42にロック部材用工具51の2つの脚部53が係合する。これにより、ロック部材41を容易に回転させることができ、作業性を向上させることができる。

0053

また、本実施形態では、ジャッキボルト31の頭部32が六角穴32aを有し、その六角穴32aにボルト用工具が嵌合されるようにした。これにより、第1の開口14(64)をジャッキボルト31の頭部32よりも小さくすることができ、ジャッキボルト31の頭部32によって先端乗降床7a(或いは乗降床70)を支えることができる。また、ボルト用工具として、一般的な六角レンチを適用することができ、ボルト用工具に要するコストの低減を図ることができる。

0054

また、第1の実施形態では、第1の開口14及び第2の開口15を塞ぐ4つのカバー13を備えるようにした。これにより、第1の開口14及び第2の開口15が乗客の通行範囲に配置されている場合であっても、乗客の等が第1の開口14及び第2の開口15に入り込むことを防ぎ、乗客の歩行の妨げにならないようにすることができる。

0055

また、4つのカバー13の表面は、先端乗降床7aにおける床板11の表面と段差がない同一平面を形成する。これにより、4つのカバー13が乗客の通行範囲に配置されている場合であっても、乗客の歩行の妨げにならないようにすることができる。

0056

また、本実施形態では、第1の開口14(64)は、孔であり、第2の開口15(65)は、第1の開口14(64)の周囲に設けられた2つの円弧状(略U字状)の溝にした。これにより、ジャッキボルト31の頭部32に支持される部分を確保しつつ、ボルト用工具及びロック部材用工具51が貫通する開口を設けることができる。

0057

以上、本発明の乗客コンベア装置の実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の乗客コンベア装置は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。

0058

例えば、上述した実施形態では、下部乗降床7Aを、先端乗降床7aと、中間乗降床7bと、後端乗降床7cとを有する3分割構造にした。しかし、本発明に係る乗降床としては、任意の数に分割することができ、また、1つにすることもできる。

0059

また、上述した実施形態では、ロック部材41の外周部に複数の係合溝42を設け、ロック部材用工具51に複数の係合溝42に係合する2つの脚部53を設けた。しかし、本発明に係るロック部材及びロック部材用工具の形状は、上述した実施形態の形状に限らず、ロック部材の被係合部に、ロック部材用工具の係合部を係合させ、ロック部材を回転させることができるものであればよい。例えば、ロック部材の外周部に係合突起を設け、この係合突起に係合する係合溝をロック部材用工具に設けてもよい。

0060

また、上述した実施形態では、ジャッキボルト31の頭部32に六角穴32aを設けた。しかし、本発明に係るジャッキボルトとしては、頭部に多角形の穴を設けたものであってもよい。また、本発明に係るジャッキボルトとしては、プラスドライバーが係合する十字状の溝や、マイナスドライバーが係合する一文字状の溝を頭部に設けたものであってもよい。

0061

また、上述した実施形態では、第2の開口15(65)を、第1の開口14(64)の周囲に設けられた2つの円弧状(略U字状)の溝にした。しかし、本発明に係る第2の開口としては、ロック部材用工具が貫通可能であって、ロック部材を回転させることが可能な大きさであれば、形状を適宜設定することができる。また、第2の開口は、2つに限定されず、ロック部材用工具によってロック部材を回転させることが可能であれば、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。

0062

また、上述した実施形態では、第1の開口14(64)、第2の開口15(65)、ジャッキボルト31、及びロック部材41を4組設け、先端乗降床7a(或いは乗降床70)の四隅に配置した。しかし、本発明に係る第1の開口、第2の開口、ジャッキボルト、及びロック部材は、4組に限定されず、ガタツキ調整や段差調整を行うことができれば、設ける組数及び配置箇所を適宜設定することができる。

0063

また、上述した実施形態では、乗客コンベア装置としてエスカレーターを例に挙げて説明した。しかし、本発明に係る乗客コンベア装置としては、例えば、動く歩道であってもよい。

0064

なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。

0065

1…乗客コンベア装置、 2…本体枠、 3…複数の踏段、 4…欄干、 5A…下部乗降口、 5B…上部乗降口、 6A…下部機械室、 6B…上部機械室、 7A…下部乗降床、 7B…上部乗降床、 7a…先端乗降床、 7b…中間乗降床、 7c…後端乗降床、 8…移動手摺、 9…櫛板、 11,61…床板、 12,62…床フレーム、 11a…切欠き、 12a…凹部、 13…カバー、 14,64…第1の開口、 15,65…第2の開口、 21…床枠、 22…水平部、 22a…ねじ孔、 23…垂直部、 31…ジャッキボルト、 32…頭部、 32a…六角穴、 33…ボルト部、 41…ロック部材、 42…係合溝、 43…ねじ孔、 51…ロック部材用工具、 52…本体、 53…脚部、 70…乗降床

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社リンレイの「 手すりベルトのコーティング方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】 手すりベルトの表面と保護膜との高い密着性を確保しつつ、高い光沢度を得ることができ、更には作業時間を短縮することができる手すりベルトのコーティング方法を得る。【解決手段】 手すりベルトのコ... 詳細

  • フジテック株式会社の「 乗客コンベア」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】乗客コンベアの安全回路の制御電源として直流電源を利用する構成において、安全回路における地絡を過電流遮断器により適切に遮断可能とする。【解決手段】エスカレータ1は、当該エスカレータ1の異常を検出... 詳細

  • フジテック株式会社の「 エリア型センサーにより自動発停運転を行なう乗客コンベア及びその制御方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明は、乗り口を含む所定のエリアにおいて、所定時間以上物体が存在したことを検知した場合に、利用者であるか静止物であるかを判断することのできる自動発停運転を行なう乗客コンベア及びその制御方法を... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ