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技術 検図支援装置

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 重田佳奈新實桂佑二谷真悠子
出願日 2018年7月19日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-135800
公開日 2020年1月23日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2020-013377
状態 未査定
技術分野 CAD
主要キーワード 修正図 検支援装置 幾何公差 形状線 寸法線 図面要素 保証サーバ 共通形式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年1月23日)のものです。
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図面 (12)

課題

CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態でCADデータをユーザに検図させる。

解決手段

検図支援装置1の制御部10は、CADデータに含まれる、所定のルールに従う複数の構成情報について、上記複数の構成情報の座標値紐付け、座標値をもつ要素情報として上記複数の構成情報をグループ化する処理を行う。この処理は、複数種類のルールに従って実行される。制御部10は、要素情報における座標値を主キーとして、CADデータの要素情報毎に、CADデータを画像化した画像データにおける要素情報に対応する領域のデータを紐付けて、検図用データを生成する。制御部10は、比較対象となる2つのCADデータについて生成された2つの検図用データを、要素情報毎に、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、表示部12に表示させる。

概要

背景

CAD(Computer Aided Design)データとして図面を作成した際、それを検図する作業が行われる。特に、異なるCADシステムから作成された図面同士を検図する際には、複数の図面間における要素の比較が必要であり、また作図ルール適合性も必要である。

特許文献1には、図面を構成する図面要素とその図面要素が図面においてどのように表現されているかを規定するパラメータとから構成されるCADデータの同一性保証する同一性保証サーバ装置が開示されている。特許文献1に記載の同一性保証サーバ装置では、共通形式のデータに変換後、原本データと比較することにより、元のCADデータのファイル形式を問わず同一性を確認することができる。

概要

CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態でCADデータをユーザに検させる。検支援装置1の制御部10は、CADデータに含まれる、所定のルールに従う複数の構成情報について、上記複数の構成情報の座標値紐付け、座標値をもつ要素情報として上記複数の構成情報をグループ化する処理を行う。この処理は、複数種類のルールに従って実行される。制御部10は、要素情報における座標値を主キーとして、CADデータの要素情報毎に、CADデータを画像化した画像データにおける要素情報に対応する領域のデータを紐付けて、検用データを生成する。制御部10は、比較対象となる2つのCADデータについて生成された2つの検用データを、要素情報毎に、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、表示部12に表示させる。

目的

本発明の目的は、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザに検図させることが可能な検図支援装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、CAD(Computer Aided Design)データに含まれる構成情報のうち、所定のルールに従う複数の構成情報について、前記複数の構成情報の座標値紐付け、座標値をもつ要素情報として前記複数の構成情報をグループ化するグループ化処理を、複数種類のルールに従って実行し、前記要素情報における座標値を主キーとして、前記CADデータの要素情報毎に、前記CADデータを画像化した画像データにおける前記要素情報に対応する領域のデータを紐付けて、検図用データを生成する、第1の制御と、比較対象となる2つのCADデータについて前記第1の制御により生成された2つの検図用データを、前記要素情報毎に、前記要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、前記表示部に表示させる第2の制御と、を実行する、検図支援装置

技術分野

0001

本発明は、検図支援装置に関する。

背景技術

0002

CAD(Computer Aided Design)データとして図面を作成した際、それを検図する作業が行われる。特に、異なるCADシステムから作成された図面同士を検図する際には、複数の図面間における要素の比較が必要であり、また作図ルール適合性も必要である。

0003

特許文献1には、図面を構成する図面要素とその図面要素が図面においてどのように表現されているかを規定するパラメータとから構成されるCADデータの同一性保証する同一性保証サーバ装置が開示されている。特許文献1に記載の同一性保証サーバ装置では、共通形式のデータに変換後、原本データと比較することにより、元のCADデータのファイル形式を問わず同一性を確認することができる。

先行技術

0004

特開2007−206956号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載の技術では、同じ値の寸法が複数存在する図面において、当該寸法が属する断面図が大きく動かされた場合など、座標値が近い又は同じ値をもつ異なる断面図の寸法に誤って対応付けられてしまうことがある。そして、このような寸法等の誤った対応付けがなされた場合には、正確な検図ができないことになる。

0006

そこで、本発明の目的は、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザに検図させることが可能な検図支援装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するための本発明の一態様は、
表示部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
CADデータに含まれる構成情報のうち、所定のルールに従う複数の構成情報について、前記複数の構成情報の座標値を紐付け、座標値をもつ要素情報として前記複数の構成情報をグループ化するグループ化処理を、複数種類のルールに従って実行し、
前記要素情報における座標値を主キーとして、前記CADデータの要素情報毎に、前記CADデータを画像化した画像データにおける前記要素情報に対応する領域のデータを紐付けて、検図用データを生成する、第1の制御と、
比較対象となる2つのCADデータについて前記第1の制御により生成された2つの検図用データを、前記要素情報毎に、前記要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、前記表示部に表示させる第2の制御と、
を実行する、
検図支援装置である。

0008

この態様に係る検図支援装置では、変更前後の検図用データを、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けて表示させる。よって、この態様によれば、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザに検図させることが可能な検図支援装置を提供することができる。

発明の効果

0009

本発明によれば、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザに検図させることが可能な検図支援装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施形態に係る検図支援装置の一構成例を示すブロック図である。
図1の検図支援装置における検図用データの生成処理の一例を説明するためのフロー図である。
図2の生成処理で生成される検図用データの一例を示す概念図である。
図2の生成処理で生成された検図用データを用いて検図を行う検図処理の一例を説明するためのフロー図である。
CADデータに基づく要素間の関連付け及び階層化の処理の一例を示す概念図である。
グループ化により得られた要素情報の一例を示す概念図である。
図6の要素情報と画像データとの紐付けの一例を示す概念図である。
図面の変更前後の検図用データの一例を示す図である。
図4の検図処理における比較作業の一例を示す概念図である。
図4の検図処理における適合性確認作業の一例を示す概念図である。
図4の検図処理における重なり検査の一例を示す概念図である。

実施例

0011

以下、本発明の一実施形態に係る検図支援装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る検図支援装置の一構成例を示すブロック図である。

0012

図1に示すように、本実施形態に係る検図支援装置1は、その全体を制御する制御部10を備えるとともに、記憶部11及び表示部12を備えることができる。

0013

制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、作業用メモリ、及び不揮発性記憶装置などによって、或いは集積回路(IntegratedCircuit)によって実現することができる。この記憶装置にCPUによって実行される制御プログラムを格納しておき、CPUがその制御プログラムを作業用メモリに読み出して実行することで、制御部10の機能を果たすことができる。上記制御プログラムは、後述する第1及び第2の制御に係る処理を例えばCPUに実行させるためのプログラムとすることができる。

0014

制御部10は、この例に限らず、検図支援装置1の全体、又は、第1及び第2の制御に必要な部分を制御する機能が果たせればよい。なお、検図支援装置1は、汎用コンピュータによって実現することもできる。また、上記の記憶装置は、記憶部11の記憶領域として利用することができる。また、検図支援装置1は、表示部12が組み込まれた構成に限らず、検図支援装置1の本体の外部に表示部12としての表示装置が接続された構成とすることもできる。

0015

記憶部11は、CADデータと、そのCADデータを画像化(イメージ化)した画像データと、を記憶する。この画像データは、座標値とその座標値における画素値とが規定されるようなデータとすることができる。この画像データは、CADデータを、例えばPortable Document Format(PDF形式等の、紙に印刷するイメージ電子的に保存するファイル形式に変換したデータとすることができる。或いは、この画像データは、CADデータを印刷処理する際に得られるような中間データとすることもできる。制御部10は、CADデータから画像データを生成し、記憶部11に記憶する制御を行うように構成することもできる。

0016

CADデータ及びその画像データを記憶する記憶部11は、検図支援装置1の外部にネットワーク等を介して接続されたサーバコンピュータ等のサーバ装置に設けておくこともできる。つまり、CADデータ等は、検図支援装置1にネットワークを介して又は直接接続されたサーバ装置に記憶させておくこともできる。

0017

なお、検図支援装置1は、記憶部11を内部に備える場合、記憶部11に記憶させるCADデータ等を入力する入力部を備えることができる。検図支援装置1は、記憶部11を外部に備える場合、後述する第1及び第2の制御のために、その記憶部11からCADデータ等を受信して入力する入力部(受信部)を備えることができる。

0018

制御部10は、次に説明する第1の制御及び第2の制御を実行する。概略的には、第1の制御は検図用データを生成するための制御に相当し、第2の制御は比較対象となる第1の制御で生成された2つの検図用データを用いてユーザに検図させるための制御に相当する。

0019

まず、図2及び図3を併せて参照しながら第1の制御の例について説明する。図2は、検図支援装置1における検図用データの生成処理の一例を説明するためのフロー図で、図3は、図2の生成処理で生成される検図用データの一例を示す概念図である。

0020

第1の制御は、所定のルールに従う複数の構成情報について、上記複数の構成情報の座標値を紐付け、座標値をもつ要素情報として上記複数の構成情報をグループ化するグループ化処理を、複数種類のルールに従って実行する(ステップS1)。

0021

ここで、構成情報とは、CADデータに含まれる構成情報であり、例えば値、線、属性などで例示されるものである。但し、ここで言うところの構成情報は、座標値をもつ情報とする。例えば、上記の値は描画させるテキストなどを指し、上記の属性は描画させるリーダなどを指す。

0022

グループ化処理では、CADデータに含まれる構成情報のうち、所定のルールに従う複数の構成情報を検索して、検索された複数の構成情報を変換することで、要素情報を生成すること、つまりグループ化することができる。

0023

また、所定のルールとは、例えば、製図ルール(作図ルール)、構成情報で表現(グラフィック表現)される要素間の接続性に関するルール、構成情報で表現される要素同士の座標の近さに関するルールなどが挙げられる。無論、これらのルールを2つ以上組み合わせたものを所定のルールとすることもできる。要素間の接続性に関するルールは、例えば、要素間が少なくとも一部で接続されていることで規定することができる。要素同士の座標の近さに関するルールは、例えば、要素間の距離が所定値より短いことで規定することができる。

0024

上述のようにグループ化処理は、複数種類の所定のルールに従って実行される。複数種類の製図ルールを例に挙げて説明する。例えば、グループ化処理は、製図ルールのうち、線やテキスト等の要素(上記構成情報に該当する要素であり、換言すれば上記構成情報でグラフィック表現される要素)から、寸法やビュー名等の要素を構成する(作成する)ためのルールを採用することができる。線やテキスト等の要素、寸法やビュー名等の要素は、例えば図3で図示したようなものである。

0025

ここでは、構成する要素毎に異なる種類の所定のルールを採用することになる。例えば、寸法の要素を構成するためには、寸法を記す対象の両端を示す2つの線、それらの線間に配置された矢印付きの線、及びテキスト(寸法を示す数値のテキスト)が必要である、といったルールが挙げられる。

0026

また、例えば、ビュー名の要素を構成するためには所定サイズ以上のフォントのテキストのみが必要である、といったルールも挙げることができる。例示したビュー名のように、結果的に1つの構成情報のみを1つの要素情報に変換する変換処理についても、上記グループ化処理に含めることが好ましい。以下では、このような、グループに含まれる構成情報が1つの場合の変換処理についても、グループ化処理の一部として説明する。

0027

また、1つのルールに従ったグループ化により得られる要素情報は、1つのみならず複数存在することもできる。また、要素情報がもつ座標値(要素情報の座標値)は、例えば、紐付けた複数の構成情報の座標値のうちの1つとすることができる。また、要素情報の座標値は、例えば、これら複数の構成情報のうち最も広範囲で規定される範囲(領域)の左下座標及び右上座標とすることができる。このように、要素情報の座標値は、どのようなルールに従って決定してもよく、予めそのルールを定めておけばよい。

0028

第1の制御では、さらに、グループ化により得られた要素情報のうち、複数の要素情報を関連付けて、新たな要素情報を生成し、要素情報に対して多層化(階層化)処理を行う(ステップS2)。ここで生成される新たな要素情報は、グループ化処理で生成(変換)された要素情報と同様に、座標値をもつものとし、例えば、座標値をもち且つ断面図を示す要素情報とすることができる。この断面図を示す要素情報は、断面図情報と称することもできる。ステップS2により、断面図情報は1又は複数生成することができる。

0029

ステップS2における生成処理は、換言すれば、所定のルールに従って、複数の要素情報の座標値を紐付け、座標値をもつ新たな要素情報(断面図情報等)として上記複数の要素情報をグループ化する処理(第2のグループ化処理と称す)に該当する。ここでの、断面図情報生成用の所定のルールとしては、例えば、製図ルールのうち寸法やビュー名等の要素から断面図を構成するためのルール、及び座標値で示されるそれらの要素間の距離が所定値より小さい(つまり要素間が近い)というルールが挙げられる。

0030

以下、ステップS2で生成される要素情報が断面図を示すものである例を挙げて説明するが、断面図の代わりに、例えば詳細な平面図などを採用することもできる。なお、後述の第2の制御による比較を、ステップS1でのグループ化により得られる要素情報について行うだけでよい場合には、ステップS2は必須の制御ではない。

0031

ステップS2における階層化処理は、生成した断面図情報を元の要素情報の上位層として関連付ける処理とすることができる。また、階層化の観点から、構成情報は要素情報の下位層として位置づけることができ、このような関連付けを行っておくとよい。なお、階層化は、3層に限らず、N(Nは2以上の自然数)層とすることもできる。

0032

図3で例示するように、断面図情報31、断面図情報31が示す断面図内の寸法を示す寸法情報32等、寸法情報32内のテキスト情報33等は、それぞれ階層1、階層2、階層3として階層化することができる。また、このような階層化処理は、要素等及びその階層を指定するユーザ操作によっても実行できるように構成することもできる。

0033

第1の制御では、さらに、要素情報における座標値を主キーとして、CADデータの要素情報毎に、そのCADデータの画像データにおける要素情報に対応する領域(対応する部分)のデータを紐付けて、検図用データを生成する(ステップS3)。例えば、構成情報からのグループ化により得られた寸法情報32等の要素情報だけでなく、要素情報の一つである断面図情報31も画像データにおける対応する領域のデータに紐付けておくことができる。

0034

図3で例示する検図用データは、画像データの全体図30と、上述した階層1〜3の要素情報、構成情報等が含まれ、これらが階層的に紐付けられている。この場合、全体図30は、例えば階層0として取り扱うことができる。ここで、全体図30における要素(部品等)の平面図又は外観図などが示される領域に、その要素についての断面図を示す断面図情報31が紐付けられる。これにより、検図を行うに際しては、全体図30を表示部12に表示させた状態で、この領域に対する選択操作受け付けた場合に断面図情報31を表示させるように構成することができる。

0035

ステップS3で生成される検図用データは、CADデータと画像データとの紐付けに関し、図3で例示したように、断面図情報31と全体図30における対応する要素とを紐付けしておくことができる。但し、上述のように、CADデータと画像データとの紐付けはこれに限ったものではなく、制御部10は、要素情報の座標値を主キーとして、CADデータと画像データとで要素情報毎に紐付けする。よって、この検図用データは、断面図情報31とそれに対応する画像データを、寸法情報32等の要素情報とそれに対応する画像データを、テキスト情報33等の構成情報とそれに対応する画像データを、それぞれ紐付けておくことができる。このように、上述のような紐付けや階層化を行っておくことで、検図に際し、図3で図示するような階層に従い、見た目全体図面から、階層化された見た目の図(断面図等)、要素情報、構成情報をそれぞれユーザに確認させることが可能になる。

0036

なお、要素情報は、上述のように座標値をもっており、CADデータと画像データの双方における座標の原点を、図面の左下などの予め定めた位置に共有化しておけば、画像データにおけるその要素情報に対応する領域の座標も分かる。制御部10は、両者をこのように紐付けた状態にし、検図用データとして記憶部11に別途記憶させるか、或いは、記憶部11に記憶されたCADデータ及び画像データの一方を、他方に紐付けた状態に更新する。後者の場合、更新したデータが検図用データとして取り扱われることになる。

0037

第2の制御は、比較対象となる2つのCADデータについて第1の制御により生成された2つの検図用データを、要素情報毎に、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、表示部12に表示させる。また、要素情報における座標値とは、要素情報の座標を示す値であり、グループ化の過程で定められた値である。また、第2の制御は、比較以外の検図作業にも対応させるようにしておくことができる。

0038

図4を併せて参照しながら、具体的に、検図作業を行うための検図処理の例について説明する。図4は、図2の生成処理で生成された検図用データを用いて検図を行う検図処理の一例を説明するためのフロー図である。

0039

まず、制御部10は、記憶部11から上記2つの検図用データを入力し(ステップS11)、どのような種類の検図処理を行うかを決定する(ステップS12)。ステップS12の決定は、制御部10がユーザ操作を図示しない操作部から受け付け、そのユーザ操作に従うものとする。なお、ステップS12の決定処理は、ステップS11の入力処理の前に行うこともでき、その場合、必要な分だけの検図用データ、例えば修正後の図面に係る検図用データだけを入力すれば済む場合もある。

0040

複数の図面の比較を行う場合、制御部10は比較対象の検図用データ同士を対応付ける処理を行う(ステップS13)。この対応付けは、比較対象の2つの(又はそれ以上の)検図用データを、要素情報毎に、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にすることで行う。次いで、制御部10は、複数図面間の要素をユーザに比較させるために、このように比較対象の検図用データを互いに紐付けた状態で同時に表示部12に表示させる(ステップS14)。なお、このとき、例えば検図用データにチェック用の層を重ねて表示し、その層に要素毎にチェックボックスを設けるなどしておけば、ユーザにチェック結果を入力させることができる。制御部10は、例えば未チェックの要素を抽出してその結果を一覧として表示部12に表示させる(又は図示しない印刷装置で印刷させる)などして出力する(ステップS17)。

0041

要素と作図ルールの適合性を確認する場合、制御部10は、確認対象となる検図用データ(通常は修正図面に対応する検図用データ)を適合性確認用に表示部12に表示させる(ステップS15)。上述のように、検図用データは、見た目の全体図から、階層化された、見た目の断面図(断面図情報)、要素情報、構成情報をそのまま又はユーザ操作により階層を追うように閲覧可能な状態で表示させることができる。よって、ユーザは、要素と作図ルールの適合性を容易に確認することができる。

0042

なお、このとき、例えば検図用データにチェック用の層を重ねて表示し、その層に作図ルールが問題ないかをチェックするチェックボックスを要素毎に設けるなどしておけば、ユーザにチェック結果を入力させることができる。制御部10は、例えば未チェックの要素を抽出してその結果を一覧として表示部12に表示させるなどして出力する(ステップS17)。

0043

1図面内の要素同士の重なり検査を行う場合、制御部10は、検査対象となる検図用データ(通常は修正図面に対応する検図用データ)を重なり検査用に拡大するなどして、表示部12に表示させる(ステップS16)。なお、このとき、例えば検図用データにチェック用の層を重ねて表示し、その層に重なりがないかをチェックするチェックボックスを要素毎に設けるなどしておけば、ユーザにチェック結果を入力させることができる。制御部10は、例えば未チェックの要素を抽出してその結果を一覧として表示部12に表示させるなどして出力する(ステップS17)。

0044

上述したような第1の制御及び第2の制御のより具体的な例について、以下に説明する。
図5は、CADデータに基づく要素間の関連付け及び階層化の処理の一例を示す概念図である。図6はグループ化により得られた要素情報の一例を示す概念図、図7図6の要素情報と画像データとの紐付けの一例を示す概念図である。なお、図5図7及び後述する図8において、座標を表す位置を「×」で示している。

0045

上述したように、第1の制御では、異なるCADデータでも同じように存在している線、値、属性等の汎用的な情報(構成情報)を製図ルールや接続性、位置関係からグループ化し、図面の要素情報(寸法情報や断面図情報等)へ変換する。さらに要素情報が示す要素の接続性、位置関係、内容から要素同士を関連付けて多層化する。

0046

図5等を参照しながら、要素情報として「幾何公差」を認識する例を挙げて説明する。
図5で例示するCADデータ上において、幾何公差50は、幾何公差を構成する複数の構成情報で表現される。幾何公差50では、TEXT、LEADER、LINEという構成要素を示す情報と、それぞれの座標値(例えば、それぞれ座標a,b,c)と、を有することができる。このように、例示した各構成情報を含め、CADデータ内の全ての構成要素には、それぞれの座標を示す座標値が含まれている。なお、幾何公差50では、TEXTについては4つの構成情報を含み、LINEについても4辺に対応する4つの構成情報を含むことができる。

0047

これらの構成情報を要素情報へグループ化するに際しては、先頭公差記号のテキスト情報をもち、且つラインで4辺が囲われている(製図ルール)ものを幾何公差と認識する。このように認識できた構成情報群から、幾何公差の要素51を示す要素情報に変換すること、或いは別途幾何公差の要素51を示す要素情報を生成することができる。

0048

具体的には、図6で例示するように、構成要素をグループ化して「幾何公差」という要素情報61として認識させ、要素情報を示すデータ60にはその要素情報61に対応付けてTEXT、LEADER、LINE等の一塊としての座標値(この例では座標x)をもたせる。データ60には、寸法情報で例示するように他の要素情報も含むことができる。なお、上述したように、グループ化の方法は、製図ルールや接続性、座標値の近さ等に基づいて行うことができる。

0049

このような幾何公差の要素情報61を含め、複数の要素情報を関連付けて多層化することで、断面図52を示す断面図情報を生成することができる。例えば、幾何公差の要素情報61から接続するリーダの先を接続点として認識し、接続線の先の形状線(断面図)と関連付けるとともに、同一の値をもつデータム記号と関連付けを行う。

0050

第1の制御では、次に印刷時の見た目と同じ画像データと要素情報に変換されたCADデータを入力として、座標値(座標位置)をキー紐付を行うことで、画像データに対して要素情報を重ねてユーザに認識させるように検図用データを生成する。この検図用データは、検図に必要な断面図や幾何公差・データム記号などの要素情報を保有したデータとなる。

0051

図7を併せて参照し、検図用データの生成例について説明する。図7で例示する検図用データ70は、画像データ71に対し、幾何公差72(幾何公差50と同じ)を重ねて表示できるように幾何公差72を示す要素情報61が紐付けされている。紐付けは、要素情報61の座標値(この例では座標x)を画像データ71の対応する座標値(この例では座標x)に対応付けることで行うことができる。これにより、検図用データ70は、画像データ71に幾何公差72が重ねられた状態で表示させることができる。なお、この例では、簡略化のために、幾何公差72のみが画像データ71に紐付けられる例を挙げているが、他の要素情報が示す要素も同様である。

0052

第2の制御では、2つの検図用データを比較できるように表示させることができる。この表示例について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、図面の変更前後の検図用データの一例を示す図で、図9は、図4の検図処理における比較作業の一例を示す概念図である。

0053

図8に示す検図用データ80には、断面図81を示す情報82が含まれている。この検図用データ80の元となった図面のCADデータをユーザが修正し、修正したCADデータ及びその画像データから検図用データ83が生成されたものとする。修正後の検図用データ83は、断面図81が移動された断面図84を示す情報85が含まれている。このように断面図81が断面図84へ移動された場合(座標値が変更された場合)であっても、形状線や寸法線などに変更がないため、座標値以外の値を主キーとして変更前の検図用データ80と変更(修正)後の検図用データ83とを紐付けすることができる。

0054

これにより、新図面の検図用データ90と旧図面の検図用データ91とを表示させ、且つ、ユーザ操作により新図面又は旧図面から選択された要素についての断面図92を表示させることができる。断面図92では、新図面と旧図面とで色を変えて表示させておくことで、断面図92における変化点をユーザに確認させることができる。この表示例は、図4のステップS14における表示例に該当する。

0055

次に、図4のステップS15,S16における表示例について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、図4の検図処理における適合性確認作業の一例を示す概念図、図11は、図4の検図処理における重なり検査の一例を示す概念図である。

0056

ステップS15における表示例を挙げる。検図用データの要素情報を表示させる際に、例えば図10の断面図100のように、同じデータム記号を結びつけるような線Lなどを表示させてもよい。これにより、ユーザに幾何公差とデータムとの関連性を確認させることができる。この線Lに限らず、要素と作図ルールとの適合性を確認させるために様々な表示形態を採用することができる。

0057

ステップS16における表示例を挙げる。検図用データの全体図又は断面図などの図面の全体を表示させる際に、図11の図面110のように、その画像データ(見た目を示すデータ)を表示させるだけでなく、そこに含まれる構成情報(線、値等)を表示させてもよい。これにより、形状線と寸法値の重なりDなど、図面中の各要素の重なり具合をユーザに確認させることができる。

0058

以上に説明したように、検図支援装置1は、印刷時の画像データなどの画像データ(人が図面を見た状態と同じ状態を示すような画像データ)とCADデータとを活用したシステムである。

0059

図4のステップS14〜S16で例示したような検図作業は、図面を構成する要素単位や印刷時の見た目で判断することが重要で、且つ異なるCADシステムで作成された図面同士を検図できることが必要である。このため、検図支援装置1では、見た目の情報をもつ画像データと図面内の要素情報をもつCADデータとを単体で活用するのではなく、複合的に双方活用するような装置となっている。特に、検図支援装置1は、CADデータの値、線、属性等をそれぞれの座標値を主キーとして、画像データとCADデータを紐付けて、両者を検図用データとして使用するか、両者から別途生成した検図用データを使用して、ユーザに検図させる。これにより、これらの検図作業が情報不足となることなく、精度良くユーザに実施させることができる。

0060

効率良く検図ができる検図用データを生成するために、図面中の要素を認識させる必要があるが、検図支援装置1では、そのためにCADデータの構成情報同士を紐付けて要素情報とし、要素情報同士の関連付け及び階層化も行っている。

0061

検図支援装置1では、このような紐付けや階層化などにより、見た目全体図面から、階層化された見た目図、要素情報、構成情報をそれぞれ検図用データで確認させることができ、また、断面図などのユーザが所望の図面も見た目形状のみで検図することもできる。前者の効果により、要素と作図ルールの適合性を確認する検査をユーザに精度良く行わせることができる。

0062

さらに、検図支援装置1では、このような紐付けや階層化により、比較対象図面中の要素を、上位階層から順次対応付けするなどによって、座標値以外を主キーとした対応付けができるため、位置が移動した要素も正確に対応付けができる。

0063

このように、本実施形態に係る検図支援装置1では、変更前後の検図用データを、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けて表示させる。よって、本実施形態に係る検図支援装置1によれば、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザ(検図作業者)に検図させることができる。

0064

代替例)
次に、本実施形態における代替例について説明する。
上述した本実施形態に係る検図支援装置は、図1で例示したものに限ったものではなく、その機能が果たせればよく、例えば、分散したシステムとして構築することもできる。また、CADデータは、それを生成するシステムによりデータ構造や定義が異なることもあるが、構成情報、要素情報などの用語は、それぞれのシステムの対応する用語に適用することができる。

0065

以上に、本実施形態について説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
即ち、上記実施形態に係る検図支援装置1は、表示部12と、制御部10と、を備える。制御部10は、第1の制御及び第2の制御を実行する。第1の制御は、CADデータに含まれる構成情報のうち所定のルールに従う複数の構成情報について、上記複数の構成情報の座標値を紐付け、座標値をもつ要素情報として前記複数の構成情報をグループ化するグループ化処理を、複数種類のルールに従って実行する。第1の制御は、要素情報における座標値を主キーとして、CADデータの要素情報毎に、CADデータを画像化した画像データにおける要素情報に対応する領域のデータを紐付けて、検図用データを生成する。第2の制御は、比較対象となる2つのCADデータについて第1の制御により生成された2つの検図用データを、要素情報毎に、要素情報における座標値以外の値を主キーとして紐付けた状態にして、表示部12に表示させる。

0066

以上の構成の検図支援装置1では、CADデータを変更した際に要素の位置が大きく変更されていた場合であっても、比較すべき要素同士を対応付けた状態で、CADデータをユーザに検図させることができる。

0067

1検図支援装置
10 制御部
11 記憶部
12 表示部

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