図面 (/)

技術 車両駆動システムの冷却装置

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 道川内亮三好悠司平井琢也品川知広林邦彦藍川嗣史小倉陽一矢野雅俊杉原寛之大船悠
出願日 2018年7月20日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-136604
公開日 2020年1月23日 (11ヶ月経過) 公開番号 2020-011676
状態 未査定
技術分野 機械または機関の冷却一般 ハイブリッド電気車両 車両の電気的な推進・制動
主要キーワード 連結水路 内部水路 システム起動スイッチ ヒートポンプ作動 連結制御 熱交換液 変形装置 外気熱交換器
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年1月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

ハイブリッドシステム循環水路機関循環水路を連結しているとハイブリッドシステムの温度を適正に維持できない可能性があったため、冷却水循環連結装置の作動を制御する冷却装置を提供する。

解決手段

内燃機関110を冷却する冷却水を循環させる第1水路20、第1水路に配設された第1ラジエータ13、ハイブリッドシステム構成要素180、120を冷却する冷却水を循環させる第2水路50、第2水路に配設された第2ラジエータ43、及び、第1水路を第2水路に連結する連結水路301、302を含む連結装置300を備える。内燃機関を冷却する要求が発生しておらず且つ第1水路を第2水路に連結する連結制御を行ったときに第1水路から流入する冷却水がハイブリッドシステム構成要素を冷却する能力を有する場合、連結制御を行うと共にハイブリッドシステム構成要素を冷却する冷却水を第1ラジエータ及び第2ラジエータによって冷却する。

概要

背景

内燃機関モータとを含む車両駆動システムによって駆動されるハイブリッド車両が知られている。ハイブリッド車両の車両駆動システムは、モータに供給する電力を蓄えるバッテリを備えている。ハイブリッド車両は、内燃機関、モータ及びバッテリの温度が過剰に高くならないように、これら内燃機関、モータ及びバッテリを冷却する冷却水循環させる循環水路を含む冷却装置を備える。

一般に、モータ及びバッテリを含むハイブリッドシステムの温度(以下、「ハイブリッドシステム温度」と称呼する。)は、機関温度(即ち、内燃機関の温度)よりも低い温度に維持される必要がある。このため、ハイブリッド車両の冷却装置は、ハイブリッドシステムを冷却する冷却水を循環させる循環水路(以下、「ハイブリッドシステム循環水路」と称呼する。)を、内燃機関を冷却する冷却水を循環させる循環水路(以下、「機関循環水路」と称呼する。)とは別個に備えている。

更に、ハイブリッドシステムが稼働していない場合、ハイブリッドシステムを冷却する必要がないことから、ハイブリッドシステム循環水路における冷却水の循環を停止するようにした冷却装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この冷却装置(以下、「従来装置」と称呼する。)は、ハイブリッドシステムが稼働していないときに機関循環水路を流れる冷却水の温度が非常に高い場合、内燃機関を冷却する冷却水を、機関循環水路に配設されたラジエータだけでなく、ハイブリッドシステム循環水路に配設されたラジエータも用いて冷却するために、機関循環水路をハイブリッドシステム循環水路に連結するようになっている。

概要

ハイブリッドシステム循環水路と機関循環水路を連結しているとハイブリッドシステムの温度を適正に維持できない可能性があったため、冷却水の循環と連結装置の作動を制御する冷却装置を提供する。内燃機関110を冷却する冷却水を循環させる第1水路20、第1水路に配設された第1ラジエータ13、ハイブリッドシステム構成要素180、120を冷却する冷却水を循環させる第2水路50、第2水路に配設された第2ラジエータ43、及び、第1水路を第2水路に連結する連結水路301、302を含む連結装置300を備える。内燃機関を冷却する要求が発生しておらず且つ第1水路を第2水路に連結する連結制御を行ったときに第1水路から流入する冷却水がハイブリッドシステム構成要素を冷却する能力を有する場合、連結制御を行うと共にハイブリッドシステム構成要素を冷却する冷却水を第1ラジエータ及び第2ラジエータによって冷却する。

目的

本発明の目的の1つは、ハイブリッドシステムを冷却する冷却水を、ハイブリッドシステム循環水路に配設されたラジエータのみならず、機関循環水路に配設されたラジエータを用いて冷却する場合において、ハイブリッドシステムの温度を過剰に上昇させることを回避できる、車両駆動システムの冷却装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

車両を駆動させる車両駆動システム内燃機関を冷却するための冷却水循環させる第1循環水路、冷却水を外気によって冷却するために前記第1循環水路に配設された第1ラジエータ、前記車両駆動システムのバッテリ及びモータの少なくとも1つを含むハイブリッドシステム構成要素を冷却するための冷却水を循環させる第2循環水路、冷却水を外気によって冷却するために前記第2循環水路に配設された第2ラジエータ、前記第1循環水路を前記第2循環水路に連結する連結水路を含む連結装置、並びに、冷却水の循環及び前記連結装置の作動を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記内燃機関を冷却する要求である第1冷却要求が発生している場合、前記内燃機関が冷却水によって冷却されるように前記第1循環水路において冷却水を循環させ、前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する要求である第2冷却要求が発生している場合、前記ハイブリッドシステム構成要素が冷却水によって冷却されるように前記第2循環水路において冷却水を循環させる、ように構成された、車両駆動システムの冷却装置において、前記制御装置は、前記第2冷却要求が発生しており且つ前記第1冷却要求が発生しておらず且つ前記連結装置によって前記第1循環水路を前記第2循環水路に連結する連結制御を行ったときに前記第1循環水路から前記第2循環水路に流入する冷却水である連結流入冷却水が前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する能力として要求される要求冷却能力を有するとの連結条件成立している場合、前記連結制御を行うと共に、前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する冷却水が前記第1ラジエータ及び前記第2ラジエータによって冷却されるように前記第2循環水路、前記第1循環水路及び前記連結水路において冷却水を循環させるように構成された、車両駆動システムの冷却装置。

技術分野

0001

本発明は、車両駆動システム冷却装置に関する。

背景技術

0002

内燃機関モータとを含む車両駆動システムによって駆動されるハイブリッド車両が知られている。ハイブリッド車両の車両駆動システムは、モータに供給する電力を蓄えるバッテリを備えている。ハイブリッド車両は、内燃機関、モータ及びバッテリの温度が過剰に高くならないように、これら内燃機関、モータ及びバッテリを冷却する冷却水循環させる循環水路を含む冷却装置を備える。

0003

一般に、モータ及びバッテリを含むハイブリッドシステムの温度(以下、「ハイブリッドシステム温度」と称呼する。)は、機関温度(即ち、内燃機関の温度)よりも低い温度に維持される必要がある。このため、ハイブリッド車両の冷却装置は、ハイブリッドシステムを冷却する冷却水を循環させる循環水路(以下、「ハイブリッドシステム循環水路」と称呼する。)を、内燃機関を冷却する冷却水を循環させる循環水路(以下、「機関循環水路」と称呼する。)とは別個に備えている。

0004

更に、ハイブリッドシステムが稼働していない場合、ハイブリッドシステムを冷却する必要がないことから、ハイブリッドシステム循環水路における冷却水の循環を停止するようにした冷却装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この冷却装置(以下、「従来装置」と称呼する。)は、ハイブリッドシステムが稼働していないときに機関循環水路を流れる冷却水の温度が非常に高い場合、内燃機関を冷却する冷却水を、機関循環水路に配設されたラジエータだけでなく、ハイブリッドシステム循環水路に配設されたラジエータも用いて冷却するために、機関循環水路をハイブリッドシステム循環水路に連結するようになっている。

先行技術

0005

特許第4753996号公報

0006

ところで、内燃機関の運転が停止されている場合、内燃機関を冷却する必要がなく、従って、機関循環水路に配設されたラジエータは、内燃機関を冷却する冷却水の冷却には使用されていない。従って、従来装置の考え方に従えば、ハイブリッドシステムに対する冷却水の冷却能力を増大させるために、内燃機関の運転が停止されている場合、ハイブリッドシステムを冷却する冷却水を、ハイブリッドシステム循環水路に配設されたラジエータだけでなく、機関循環水路に配設されたラジエータも用いて冷却するために、ハイブリッドシステム循環水路を機関循環水路に連結するように冷却装置を構成することが考えられる。

0007

しかしながら、先に述べたように、ハイブリッドシステムの温度は、内燃機関の温度よりも低く維持される必要がある。従ってハイブリッドシステム循環水路を機関循環水路に連結した時点で機関循環水路に残っている冷却水の温度が高いと、その温度の高い冷却水がハイブリッドシステム循環水路に流入し、その冷却水がハイブリッドシステムに供給される。この場合、その冷却水によってハイブリッドシステムが加熱され、ハイブリッドシステムの温度が上昇する可能性がある。その結果、ハイブリッドシステムの温度を適正範囲内の温度に維持できない可能性がある。

0008

本発明は、上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の1つは、ハイブリッドシステムを冷却する冷却水を、ハイブリッドシステム循環水路に配設されたラジエータのみならず、機関循環水路に配設されたラジエータを用いて冷却する場合において、ハイブリッドシステムの温度を過剰に上昇させることを回避できる、車両駆動システムの冷却装置を提供することにある。

0009

本発明に係る車両駆動システムの冷却装置(以下、「本発明装置」と称呼する。)は、第1循環水路(20)、第1ラジエータ(13)、第2循環水路(50)、第2ラジエータ(43)、連結装置(300)及び制御装置(90)を備える。

0010

前記第1循環水路(20)は、車両(100)を駆動させる車両駆動システム(200)の内燃機関(110)を冷却するための冷却水を循環させる冷却水の水路である。前記第1ラジエータ(13)は、冷却水を外気によって冷却するために前記第1循環水路に配設されたラジエータである。

0011

前記第2循環水路(50)は、前記車両駆動システムのバッテリ(120)及びモータ(111、112)の少なくとも1つを含むハイブリッドシステム構成要素を冷却するための冷却水を循環させる冷却水の水路である。前記第2ラジエータ(43)は、冷却水を外気によって冷却するために前記第2循環水路に配設されたラジエータである。

0012

前記連結装置(300)は、前記第1循環水路を前記第2循環水路に連結する連結水路(301、302、304、305)を含む装置である。前記制御装置(90)は、冷却水の循環及び前記連結装置の作動を制御する装置である。

0013

前記制御装置は、前記内燃機関を冷却する要求である第1冷却要求が発生している場合(図9のステップ920にて「Yes」と判定される場合を参照。)、前記内燃機関が冷却水によって冷却されるように前記第1循環水路において冷却水を循環させる(図9のステップ930及びステップ940の処理を参照。)ように構成されている。

0014

更に、前記制御装置は、前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する要求である第2冷却要求が発生している場合(図10のステップ1010にて「Yes」と判定される場合、ステップ1020にて「Yes」と判定される場合及び図12のステップ1210にて「Yes」と判定される場合を参照。)、前記ハイブリッドシステム構成要素が冷却水によって冷却されるように前記第2循環水路において冷却水を循環させる(図10のステップ1040、ステップ1060及びステップ1070の処理、図11のステップ1120及びステップ1130の処理並びに図12のステップ1220の処理を参照。)ように構成されている。

0015

更に、前記制御装置は、前記第2冷却要求が発生しており且つ前記第1冷却要求が発生しておらず且つ前記連結装置によって前記第1循環水路を前記第2循環水路に連結する連結制御を行ったときに前記第1循環水路から前記第2循環水路に流入する冷却水である連結流入冷却水が前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する能力として要求される要求冷却能力を有するとの連結条件成立している場合(図10のステップ1030にて「Yes」と判定される場合を参照。)、前記連結制御を行うと共に、前記ハイブリッドシステム構成要素を冷却する冷却水が前記第1ラジエータ及び前記第2ラジエータによって冷却されるように前記第2循環水路、前記第1循環水路及び前記連結水路において冷却水を循環させる(図10のステップ1040の処理を参照。)ように構成されている。

0016

これによれば、第2循環水路を第1循環水路に連結させて第1循環水路から第2循環水路に冷却水を流入させたとき、その流入する冷却水が要求冷却能力を有している。そして、第2循環水路を第1循環水路に連結させることにより、第1ラジエータと第2ラジエータとの両方によって冷却された冷却水によってハイブリッドシステム構成要素が冷却される。従って、ハイブリッドシステム構成要素に対する冷却水による冷却能力が高くなる。このため、ハイブリッドシステム構成要素の温度を過剰に上昇させることを回避しつつ、ハイブリッドシステム構成要素に対する冷却水の冷却能力を増大させることができる。

0017

上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。

図面の簡単な説明

0018

図1は、本発明の実施形態に係る車両駆動システムの冷却装置が適用される車両の全体図である。
図2は、本発明の実施形態に係る車両駆動システムの冷却装置を示した図である。
図3の(A)は、連結制御弁が第1位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(B)は、連結制御弁が第2位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(C)は、連結制御弁が第3位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(D)は、連結制御弁が第4位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図である。
図4の(A)は、第1HV流量制御弁が第1位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(B)は、第1HV流量制御弁が第2位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図である。
図5の(A)は、第2HV流量制御弁が第1位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(B)は、第2HV流量制御弁が第2位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(C)は、第2HV流量制御弁が第3位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(D)は、第2HV流量制御弁が第4位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図である。
図6の(A)は、第3HV流量制御弁が第1位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(B)は、第3HV流量制御弁が第2位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(C)は、第3HV流量制御弁が第3位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(D)は、第3HV流量制御弁が第4位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図である。
図7は、図2と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図8は、図2と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図9は、図2に示したECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
図10は、図2に示したECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
図11は、図2に示したECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
図12は、図2に示したECUのCPUが実行するルーチンを示したフローチャートである。
図13は、図2と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図14は、図2と同様の図であって、冷却水及び冷媒の流れを示した図である。
図15は、図2と同様の図であって、冷却水及び冷媒の流れを示した図である。
図16は、図2と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図17は、図2と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図18は、図2と同様の図であって、冷媒の流れを示した図である。
図19は、図2と同様の図であって、冷却水及び冷媒の流れを示した図である。
図20は、本発明の実施形態の1つの変形例に係る車両駆動システムの冷却装置を示した図である。
図21の(A)は、連結制御弁が第1位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(B)は、連結制御弁が第2位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(C)は、連結制御弁が第3位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図であり、(D)は、連結制御弁が第4位置に設定されたときの冷却水の流れを示した図である。
図22は、図20と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図23は、図20と同様の図であって、冷却水の流れを示した図である。
図24は、図20と同様の図であって、冷却水及び冷媒の流れを示した図である。
図25は、図20と同様の図であって、冷却水及び冷媒の流れを示した図である。

実施例

0019

以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る車両駆動システムの冷却装置(以下、「実施装置」と称呼する。)について説明する。実施装置は、図1に示した車両100に搭載される。車両100には、車両100を駆動する駆動力を車両100に与えるための車両駆動システム200として、内燃機関110(以下、単に「機関110」と称呼する。)、バッテリ120及びハイブリッドデバイス180(以下、単に「デバイス180」と称呼する。)が搭載されている。

0020

デバイス180は、2つのモータジェネレータ111及び112(以下、それぞれ「第1MG111」及び「第2MG112」と称呼する。)、パワーコントロールユニット130及び動力分割機構140等を含んでいる。パワーコントロールユニット130(以下、「PCU130」と称呼する。)は、インバータ131(図2を参照。)、昇圧コンバータ及びDC/DCコンバータ等を含んでいる。

0021

車両100は、機関110、第1MG111及び第2MG112から出力される動力によって駆動されるタイプの所謂、ハイブリッド車両である。実施装置が適用される車両100は、外部の電力源からバッテリ120に電力を充電可能なタイプの所謂、プラグインハイブリッド車両であってもよい。

0022

動力分割機構140は、例えば、遊星歯車機構である。動力分割機構140は、機関110から出力軸150を介して動力分割機構140に入力されるトルク(以下、「機関トルク」と称呼する。)を「動力分割機構140の出力軸を回転させるトルク」と「第1MG111を発電機として駆動するトルク」とに所定割合(所定の分割特性)で分割する。

0023

動力分割機構140は、「機関トルク」及び「第2MG112から動力分割機構140に入力されたトルク」を車輪駆動軸160を介して左右の前輪170(以下、「駆動輪170」と称呼する。)に伝達する。動力分割機構140は公知である(例えば、特開2013−177026号公報等を参照。)。

0024

第1MG111及び第2MG112は、それぞれ、永久磁石式同期電動機であり、PCU130のインバータ131を介してバッテリ120と接続されている。

0025

第1MG111は、入出力軸151を介して動力分割機構140に接続されている。第1MG111は、主にジェネレータ(発電機)として用いられる。第1MG111がジェネレータとして用いられる場合、車両の走行エネルギー又は機関トルク等の外力によってその回転軸が回転され、電力を生成する。生成された電力は、PCU130のインバータ131を介してバッテリ120に充電される。尚、第1MG111は、モータ(発電機)としても用いられる。第1MG111がモータとして用いられる場合、第1MG111は、PCU130のインバータ131を介してバッテリ120から供給される電力によって駆動される。

0026

第2MG112は、入出力軸152を介して動力分割機構140に接続されている。第2MG112は、主にモータ(電動機)として用いられる。第2MG112がモータとして用いられる場合、第2MG112は、PCU130のインバータ131を介してバッテリ120から供給される電力によって駆動される。尚、第2MG112は、ジェネレータ(発電機)としても用いられる。第2MG112がジェネレータとして用いられる場合、第2MG112は、上記外力によってその回転軸が回転され、電力を生成する。生成された電力は、PCU130のインバータ131を介してバッテリ120に充電される。

0027

図2に示したように、インバータ131は、ECU90に電気的に接続されている。ECU90は、エレクトロニックコントロールユニット略称であり、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。CPUは、メモリ(ROM)に格納されたインストラクション(ルーチン)を実行することにより後述する各種機能を実現する。

0028

インバータ131の作動は、ECU90によって制御される。ECU90は、インバータ131の作動を制御することにより、第1MG111の作動及び第2MG112の作動を制御する。

0029

実施装置は、機関システム温度制御装置10、ハイブリッドシステム温度制御装置40、ヒートポンプ70、熱交換ファン79及び連結装置300を備える。以下、機関システム温度制御装置10を「機関温度制御装置10」と称呼し、ハイブリッドシステム温度制御装置40を「HV温度制御装置40」と称呼する。

0030

<連結装置>
連結装置300は、第1連結水路301、第2連結水路302及び連結制御弁303を含む。図3に示したように、連結制御弁303は、第1ポート303a、第2ポート303b及び第3ポート303cを備える。第1ポート303aには、後述する第4機関水路24が接続されている。第2ポート303bには、第2連結水路302が接続されている。第3ポート303cには、後述する第3機関水路23が接続されている。

0031

図2に示したように、第1連結水路301は、後述する第6HV水路56を後述する第2機関水路22に接続する冷却水の水路である。第2連結水路302は、連結制御弁303の第2ポート303bを後述する第5HV水路55に接続する冷却水の水路である。

0032

連結制御弁303は、ECU90に電気的に接続されている。連結制御弁303の設定位置は、ECU90によって制御される。連結制御弁303が第1位置に設定されている場合、図3の(A)に示したように、連結制御弁303は、第3機関水路23と第4機関水路24との間での冷却水の通流許容する。連結制御弁303が第2位置に設定されている場合、図3の(B)に示したように、連結制御弁303は、第3機関水路23と第2連結水路302との間の冷却水の通流を許容する。連結制御弁303が第3位置に設定されている場合、図3の(C)に示したように、連結制御弁303は、第4機関水路24と第2連結水路302との間の冷却水の通流を許容する。連結制御弁303が第4位置に設定されている場合、図3の(D)に示したように、連結制御弁303は、第3機関水路23と第4機関水路24との間の冷却水の通流、第3機関水路23と第2連結水路302との間の冷却水の通流、及び、第4機関水路24と第2連結水路302との間の冷却水の通流を許容する。

0033

<機関温度制御装置>
機関温度制御装置10は、機関ポンプ11、暖房ポンプ12、第1ラジエータとしての機関ラジエータ13、ヒータコア14、電気ヒータ15、機関水路遮断弁16及び第1循環水路としての機関循環水路20を備える。

0034

以下、「機関循環水路20及び後述するHV循環水路50」を循環する液体として所謂、冷却水を用いて実施装置を説明するが、この液体は、熱交換を行える液体(即ち、熱交換液)であればよい。

0035

図2に示したように、機関循環水路20は、第1機関水路21乃至第9機関水路29、機関内部水路31、機関ラジエータ13の内部水路(図示略)、コア水路33、機関凝縮器水路34、機関ポンプ11の内部水路(図示略)、暖房ポンプ12の内部水路(図示略)及び連結制御弁303の内部水路(図示略)によって形成されている。

0036

機関内部水路31は、機関110に形成された冷却水の通路である。コア水路33は、ヒータコア14に形成された冷却水の通路である。機関凝縮器水路34は、後述するヒートポンプ70の機関凝縮器73eに形成された冷却水の通路である。

0037

第1機関水路21は、機関ポンプ11の吐出口を機関内部水路31の入口に接続する冷却水の通路である。第2機関水路22は、機関内部水路31の出口を機関ラジエータ13の内部水路の入口に接続する冷却水の通路である。第3機関水路23は、機関ラジエータ13の内部水路の出口を連結制御弁303の第3ポート303cに接続する冷却水の通路である。第4機関水路24は、連結制御弁303の第1ポート303aを機関ポンプ11の取込口に接続する冷却水の通路である。

0038

第5機関水路25は、暖房ポンプ12の吐出口を機関凝縮器水路34の一端に接続する冷却水の通路である。第6機関水路26は、機関凝縮器水路34の他端をコア水路33の入口に接続する冷却水の通路である。第7機関水路27は、コア水路33の出口を暖房ポンプ12の取込口に接続する冷却水の通路である。

0039

第8機関水路28の一端は、第2機関水路22に接続され、第8機関水路28の他端は、第6機関水路26に接続されている。第9機関水路29の一端は、第5機関水路25に接続され、第9機関水路29の他端は、第4機関水路24に接続されている。

0040

機関水路遮断弁16は、第8機関水路28に配設されている。機関水路遮断弁16は、ECU90に電気的に接続されている。機関水路遮断弁16の設定位置は、ECU90によって制御される。機関水路遮断弁16が開弁位置に設定されている場合、冷却水は、機関水路遮断弁16を通過することができる。一方、機関水路遮断弁16が閉弁位置に設定されている場合、冷却水は、機関水路遮断弁16を通過することができない。

0041

電気ヒータ15は、第6機関水路26に配置されている。電気ヒータ15は、ECU90に電気的に接続されている。電気ヒータ15の作動は、ECU90によって制御される。ECU90は、後述するヒータコア加熱要求が発生しているときに機関110の熱によってヒータコア14を加熱できない場合、及び、ヒータコア加熱要求が発生しているときにヒートポンプ70によってヒータコア14を加熱できない場合、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、電気ヒータ15及び暖房ポンプ12を作動させる。これにより、ヒータコア14は、電気ヒータ15によって加熱された冷却水によって加熱される。

0042

機関ポンプ11は、ECU90に電気的に接続されている。機関ポンプ11の作動は、ECU90によって制御される。暖房ポンプ12も、ECU90に電気的に接続されている。暖房ポンプ12の作動も、ECU90によって制御される。

0043

<HV温度制御装置>
HV温度制御装置40は、バッテリポンプ41、デバイスポンプ42、第2ラジエータとしてのHVラジエータ43、HV水路遮断弁44、第1HV流量制御弁45、第2HV流量制御弁46、第3HV流量制御弁47及び第2循環水路としてのHV循環水路50を備える。

0044

図4に示したように、第1HV流量制御弁45は、第1ポート45a、第2ポート45b、第3ポート45c及び第4ポート45dを備える。図5に示したように、第2HV流量制御弁46は、第1ポート46a、第2ポート46b及び第3ポート46cを備える。図6に示したように、第3HV流量制御弁47は、第1ポート47a、第2ポート47b及び第3ポート47cを備える。

0045

図2に示したように、HV循環水路50は、第1HV水路51乃至第13HV水路63、バッテリ水路68a、蒸発器水路68b、デバイス水路68c、HVラジエータ43の内部水路(図示略)、バッテリポンプ41の内部水路(図示略)、デバイスポンプ42の内部水路(図示略)、第1HV流量制御弁45の内部水路(図示略)、第2HV流量制御弁46の内部水路(図示略)及び第3HV流量制御弁47の内部水路(図示略)によって形成されている。

0046

バッテリ水路68aは、バッテリ120に形成された冷却水の通路である。蒸発器水路68bは、ヒートポンプ70の第1蒸発器71aに形成された冷却水の通路である。デバイス水路68cは、デバイス180に形成された冷却水の通路である。

0047

第1HV水路51は、バッテリポンプ41の吐出口を第3HV流量制御弁47の第2ポート47bに接続する冷却水の通路である。第2HV水路52は、第3HV流量制御弁47の第1ポート47aを第5HV水路55に接続する冷却水の通路である。第3HV水路53は、デバイスポンプ42の吐出口をデバイス水路68cの入口に接続する冷却水の通路である。第4HV水路54は、デバイス水路68cの出口を第5HV水路55に接続する冷却水の通路である。

0048

第5HV水路55は、第2HV水路52及び第4HV水路54をHVラジエータ43の内部水路の入口に接続する冷却水の水路である。第6HV水路56は、HVラジエータ43の内部水路の出口を第1HV流量制御弁45の第2ポート45bに接続する冷却水の通路である。第7HV水路57は、第1HV流量制御弁45の第1ポート45aを第2HV流量制御弁46の第2ポート46bに接続する冷却水の通路である。第8HV水路58は、第2HV流量制御弁46の第3ポート46cをバッテリ水路68aの入口に接続する冷却水の通路である。第9HV水路59は、バッテリ水路68aの出口をバッテリポンプ41の取込口に接続する冷却水の通路である。

0049

第10HV水路60は、第2HV流量制御弁46の第1ポート46aをデバイスポンプ42の取込口に接続する冷却水の通路である。第11HV水路61は、第3HV流量制御弁47の第3ポート47cを蒸発器水路68bの入口に接続する冷却水の通路である。第12HV水路62は、蒸発器水路68bの出口を第1HV流量制御弁45の第3ポート45cに接続する冷却水の通路である。第13HV水路63は、第1HV流量制御弁45の第4ポート45dを第8HV水路58に接続する冷却水の通路である。

0050

HV水路遮断弁44は、第5HV水路55に配設されている。HV水路遮断弁44は、ECU90に電気的に接続されている。HV水路遮断弁44の設定位置は、ECU90によって制御される。HV水路遮断弁44が開弁位置に設定されている場合、冷却水は、HV水路遮断弁44を通過することができる。一方、HV水路遮断弁44が閉弁位置に設定されている場合、冷却水は、HV水路遮断弁44を通過することができない。

0051

第1HV流量制御弁45は、ECU90に電気的に接続されている。第1HV流量制御弁45の設定位置は、ECU90によって制御される。第1HV流量制御弁45が第1位置に設定されている場合、図4の(A)に示したように、第1HV流量制御弁45は、第6HV水路56と第7HV水路57との間の冷却水の通流、及び、第12HV水路62と第13HV水路63との間の冷却水の通流を許容する。第1HV流量制御弁45が第2位置に設定されている場合、図4の(B)に示したように、第1HV流量制御弁45は、第6HV水路56と第12HV水路62との間の冷却水の通流、及び、第7HV水路57と第13HV水路63との間の冷却水の通流を許容する。

0052

第2HV流量制御弁46は、ECU90に電気的に接続されている。第2HV流量制御弁46の設定位置は、ECU90によって制御される。第2HV流量制御弁46が第1位置に設定されている場合、図5の(A)に示したように、第2HV流量制御弁46は、第8HV水路58と第10HV水路60との間の冷却水の通流を許容する。第2HV流量制御弁46が第2位置に設定されている場合、図5の(B)に示したように、第7HV水路57と第10HV水路60との間の冷却水の通流を許容する。第2HV流量制御弁46が第3位置に設定されている場合、図5の(C)に示したように、第2HV流量制御弁46は、第7HV水路57と第8HV水路58との間の冷却水の通流を許容する。第2HV流量制御弁46が第4位置に設定されている場合、図5の(D)に示したように、第2HV流量制御弁46は、第7HV水路57と第8HV水路58との間の冷却水の通流、第7HV水路57と第10HV水路60との間の冷却水の通流、第8HV水路58と第10HV水路60との間の冷却水の通流を許容する。

0053

第3HV流量制御弁47は、ECU90に電気的に接続されている。第3HV流量制御弁47の設定位置は、ECU90によって制御される。第3HV流量制御弁47が第1位置に設定されている場合、図6の(A)に示したように、第3HV流量制御弁47は、第2HV水路52と第11HV水路61との間の冷却水の通流を許容する。第3HV流量制御弁47が第2位置に設定されている場合、図6の(B)に示したように、第1HV水路51と第2HV水路52との間の冷却水の通流を許容する。第3HV流量制御弁47が第3位置に設定されている場合、図6の(C)に示したように、第3HV流量制御弁47は、第1HV水路51と第11HV水路61との間の冷却水の通流を許容する。第3HV流量制御弁47が第4位置に設定されている場合、図6の(D)に示したように、第3HV流量制御弁47は、第1HV水路51と第2HV水路52との間の冷却水の通流、第1HV水路51と第11HV水路61との間の冷却水の通流、及び、第2HV水路52と第11HV水路61との間の冷却水の通流を許容する。

0054

図2に示したように、バッテリポンプ41は、ECU90に電気的に接続されている。バッテリポンプ41の作動は、ECU90によって制御される。デバイスポンプ42も、ECU90に電気的に接続されている。デバイスポンプ42の作動も、ECU90によって制御される。

0055

熱交換ファン79は、作動されたときに、機関ラジエータ13、HVラジエータ43及び外気熱交換器72に風を当てることができるように、これら機関ラジエータ13、HVラジエータ43及び外気熱交換器72の近くに配設される。熱交換ファン79は、ECU90に電気的に接続されている。熱交換ファン79の作動は、ECU90によって制御される。

0056

<ヒートポンプ>
ヒートポンプ70は、第1蒸発器71a、第2蒸発器71b、外気熱交換器72、機関凝縮器73e、コンプレッサ74、第1膨張弁75a、第2膨張弁75b、第3膨張弁75c、HPバイパス弁77、第1冷媒通路遮断弁78a、第2冷媒通路遮断弁78b及び冷媒循環通路80を備える。

0057

冷媒循環通路80は、第1蒸発器71aの内部水路(図示略)、第2蒸発器71bの内部水路(図示略)、外気熱交換器72の内部水路(図示略)、機関凝縮器73eの内部水路(図示略)、第1冷媒通路81乃至第6冷媒通路86及びバイパス通路87によって形成されている。

0058

第1冷媒通路81は、コンプレッサ74の冷媒吐出口を機関凝縮器73eの冷媒入口に接続する冷媒の通路である。第2冷媒通路82は、機関凝縮器73eの冷媒出口を外気熱交換器72の冷媒入口に接続する冷媒の通路である。第3冷媒通路83は、外気熱交換器72の冷媒出口を第1蒸発器71aの冷媒入口に接続する冷媒の通路である。第4冷媒通路84は、第1蒸発器71aの冷媒出口をコンプレッサ74の冷媒取込口に接続する冷媒の通路である。第5冷媒通路85は、第3冷媒通路83を第2蒸発器71bの冷媒入口に接続する冷媒の通路である。第6冷媒通路86は、第2蒸発器71bの冷媒出口を第4冷媒通路84に接続する冷媒の通路である。バイパス通路87は、「第5冷媒通路85と第3冷媒通路83との接続部分P1」と「第1蒸発器71aの冷媒入口」との間の第3冷媒通路83を、「第6冷媒通路86と第4冷媒通路84との接続部分P2」と「第1蒸発器71aの冷媒出口」との間の第4冷媒通路84に接続する冷媒の通路である。

0059

第1膨張弁75aは、「バイパス通路87と第3冷媒通路83との接続部分P3」と「第1蒸発器71aの冷媒入口」との間の第3冷媒通路83に配設されている。第1膨張弁75aは、ECU90に電気的に接続されている。第1膨張弁75aの作動は、ECU90によって制御される。第1膨張弁75aが減圧位置に設定された場合、冷媒が第1膨張弁75aを通過したときに、その冷媒の圧力が低下する。その結果、その冷媒が蒸発しやすい状態となる。一方、第1膨張弁75aが非減圧位置に設定された場合、冷媒が第1膨張弁75aを通過しても、その冷媒の圧力は変化しない。

0060

第2膨張弁75bは、第5冷媒通路85に配設されている。第2膨張弁75bは、ECU90に電気的に接続されている。第2膨張弁75bの作動は、ECU90によって制御される。第2膨張弁75bが減圧位置に設定された場合、冷媒が第2膨張弁75bを通過したときに、その冷媒の圧力が低下する。その結果、その冷媒が蒸発しやすい状態となる。一方、第2膨張弁75bが非減圧位置に設定された場合、冷媒が第2膨張弁75bを通過しても、その冷媒の圧力は変化しない。

0061

第3膨張弁75cは、第2冷媒通路82に配設されている。第3膨張弁75cは、ECU90に電気的に接続されている。第3膨張弁75cの作動は、ECU90によって制御される。第3膨張弁75cが減圧位置に設定された場合、冷媒が第3膨張弁75cを通過したときに、その冷媒の圧力が低下する。その結果、その冷媒が蒸発しやすい状態となる。一方、第3膨張弁75cが非減圧位置に設定された場合、冷媒が第3膨張弁75cを通過しても、その冷媒の圧力は変化しない。

0062

第1冷媒通路遮断弁78aは、「バイパス通路87と第3冷媒通路83との接続部分P3」と「第1膨張弁75a」との間の第3冷媒通路83に配設されている。第1冷媒通路遮断弁78aは、ECU90に電気的に接続されている。第1冷媒通路遮断弁78aの作動は、ECU90によって制御される。第1冷媒通路遮断弁78aが開弁位置に設定されている場合、冷媒は、第1冷媒通路遮断弁78aを通過することができる。一方、第1冷媒通路遮断弁78aが閉弁位置に設定されている場合、冷媒は、第1冷媒通路遮断弁78aを通過することができない。

0063

第2冷媒通路遮断弁78bは、「第5冷媒通路85と第3冷媒通路83との接続部分P1」と「第2膨張弁75b」との間の第5冷媒通路85に配設されている。第2冷媒通路遮断弁78bは、ECU90に電気的に接続されている。第2冷媒通路遮断弁78bの作動は、ECU90によって制御される。第2冷媒通路遮断弁78bが開弁位置に設定されている場合、冷媒は、第2冷媒通路遮断弁78bを通過することができる。一方、第2冷媒通路遮断弁78bが閉弁位置に設定されている場合、冷媒は、第2冷媒通路遮断弁78bを通過することができない。

0064

HPバイパス弁77は、バイパス通路87に配設されている。HPバイパス弁77は、ECU90に電気的に接続されている。HPバイパス弁77の設定位置は、ECU90によって制御される。HPバイパス弁77が開弁位置に設定されている場合、冷媒は、HPバイパス弁77を通過することができる。一方、HPバイパス弁77が閉弁位置に設定されている場合、冷媒は、HPバイパス弁77を通過することができない。

0065

コンプレッサ74は、ECU90に電気的に接続されている。コンプレッサ74の作動は、ECU90によって制御される。

0066

システム起動スイッチ
システム起動スイッチ91は、車両100の運転者によって操作されるスイッチである。システム起動スイッチ91は、ECU90に電気的に接続されている。システム起動スイッチ91が運転者によってオン位置に設定されると、ECU90は、車輪駆動軸160を介して駆動輪170に供給すべき出力PDreq(以下、「要求駆動力PDreq」と称呼する。)に応じて「機関運転(即ち、機関110の運転)、第1MG111の駆動及び第2MG112の駆動」の少なくとも何れかを行う状態となる。一方、システム起動スイッチ91が運転者によってオフ位置に設定されると、ECU90は、「機関運転、第1MG111の駆動及び第2MG112の駆動」を停止する。

0067

冷暖房スイッチ>
冷暖房スイッチ92は、車両100の運転者によって操作されるスイッチである。冷暖房スイッチ92は、ECU90に電気的に接続されている。システム起動スイッチ91がオン位置に設定されているときに冷暖房スイッチ92が運転者によって冷房位置に設定されると、ECU90は、車両100の室内を冷房する要求が発生していると判断する。これに対し、システム起動スイッチ91がオン位置に設定されているときに冷暖房スイッチ92が運転者によって暖房位置に設定されると、ECU90は、車両100の室内を暖房する要求が発生していると判断する。一方、システム起動スイッチ91がオン位置に設定されているときに冷暖房スイッチ92が運転者によってオフ位置に設定されると、ECU90は、車両100の室内を冷房する要求も暖房する要求も発生していないと判断する。更に、冷暖房スイッチ92が冷房位置又は暖房位置に設定されているときにシステム起動スイッチ91がオフ位置に設定された場合にも、ECU90は、車両100の室内を冷房する要求も暖房する要求も発生していないと判断する。

0068

車両100の運転者により車両100の室内の冷房が要求された場合、実施装置は、第2蒸発器71bに風を当てることができるように第2蒸発器71bの近くに配設されたファン(図示略)を作動させることにより、第2蒸発器71bに風を当てて第2蒸発器71bによって冷却された空気を車両100の室内に供給する。これにより、車両100の室内を冷やす(冷房する)。

0069

一方、車両100の運転者により車両100の室内の暖房が要求された場合、実施装置は、ヒータコア14に風を当てることができるようにヒータコア14の近くに配設されたファン(図示略)を作動させることにより、ヒータコア14に風を当ててコア水路33を流れる冷却水の熱によって加熱された空気を車両100の室内に供給する。これにより、車両100の室内を暖める(暖房する)。

0070

センサ
機関水温センサ93は、「機関内部水路31の出口」と「第2機関水路22と第8機関水路28と第1連結水路301との接続部分P4」との間の第2機関水路22に配設されている。機関水温センサ93は、ECU90に電気的に接続されている。機関水温センサ93は、機関内部水路31から流出する冷却水の温度を検出し、その温度を表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいて機関内部水路31から流出する冷却水の温度を機関水温TWengとして取得する。

0071

バッテリ水温センサ94は、第9HV水路59に配設されている。バッテリ水温センサ94は、ECU90に電気的に接続されている。バッテリ水温センサ94は、バッテリ水路68aから流出する冷却水の温度を検出し、その温度を表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいてバッテリ水路68aから流出する冷却水の温度をバッテリ水温TWbatとして取得する。

0072

デバイス水温センサ95は、第4HV水路54に配設されている。デバイス水温センサ95は、ECU90に電気的に接続されている。デバイス水温センサ95は、デバイス水路68cから流出する冷却水の温度を検出し、その温度を表す信号をECU90に出力する。ECU90は、その信号に基づいてデバイス水路68cから流出する冷却水の温度をデバイス水温TWdevとして取得する。

0073

<ラジエータ・外気熱交換器>
本例においては、図1に示したように、機関ラジエータ13、HVラジエータ43及び外気熱交換器72は、車両100の前部に設けられたエンジンコンパートメントの最も前方の領域に配置される。更に、これら機関ラジエータ13、HVラジエータ43及び外気熱交換器72のうち、外気熱交換器72が最も前方の領域に配置され、機関ラジエータ13とHVラジエータ43とは、外気熱交換器72の直ぐ後方に、車両100の横方向に並んで配置される。

0074

<実施装置の作動の概要
次に、実施装置の作動の概要について説明する。

0075

<内燃機関の運転等>
実施装置は、公知のように、車輪駆動軸160を介して駆動輪170に供給すべき出力PDreq(即ち、要求駆動力PDreq)を算出する。実施装置は、その要求駆動力PDreqに基づいて機関110から動力分割機構140に出力させる動力、第1MG111から動力分割機構140に出力させる動力及び第2MG112から動力分割機構140に出力させる動力をそれぞれ目標機関出力PEtgt、目標第1MG出力PM1tgt及び目標第2MG出力PM2tgtとして算出する。

0076

実施装置は、目標機関出力PEtgtの出力が機関110から動力分割機構140に出力されるように機関110の運転を制御し、目標第1MG出力PM1tgt及び目標第2MG出力PM2tgtの出力がそれぞれ第1MG111及び第2MG112から動力分割機構140に出力されるようにインバータ131の作動を制御する。

0077

<機関温度制御装置の作動>
機関110が運転されている場合、機関110は熱を発する。機関110は、その温度Tengが零度よりも高い所定の温度範囲WTeng内の温度に維持されているとき、機関110から排出される排ガス中のエミッションの量が少なくなる等、好ましい状態で作動する。

0078

そこで、実施装置は、機関運転中、機関水温TWengが機関暖機水温TWeng_dan以上である場合、機関110を冷却する要求である第1冷却要求(以下、「機関冷却要求」と称呼する。)が発生していると判断する。一方、機関運転中、機関水温TWengが機関暖機水温TWeng_danよりも低い場合、実施装置は、機関冷却要求が発生していないと判断する。本例において、機関暖機水温TWeng_danは、機関温度Tengが所定の温度範囲WTengの下限温度Teng_lowerであるときの機関水温TWengであり、実験等に基づいて予め設定される。

0079

尚、実施装置は、機関運転が停止されている場合にも、機関冷却要求が発生していないと判断する。

0080

更に、先に述べたように、実施装置は、システム起動スイッチ91がオン位置に設定されているときに冷暖房スイッチ92が暖房位置に設定された場合、車両100の室内を暖房する要求が発生していると判断する。このとき、実施装置は、ヒータコア14の温度を上昇させるためにヒータコア14を加熱する要求(以下、「ヒータコア加熱要求」と称呼する。)が発生していると判断する。

0081

<第1機関循環制御
実施装置は、機関冷却要求が発生しており且つヒータコア加熱要求が発生していない場合、図7鎖線の矢印で示したように機関循環水路20において冷却水を循環させる第1機関循環制御を行う。実施装置は、第1機関循環制御を行う場合、連結制御弁303を第1位置に設定し、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、機関ポンプ11を作動させ、暖房ポンプ12の作動を停止させ、熱交換ファン79を作動させる。

0082

第1機関循環制御が行われた場合、機関ポンプ11から吐出された冷却水は、第1機関水路21を介して機関内部水路31に流入する。その冷却水は、機関内部水路31を流れた後、第2機関水路22を介して機関ラジエータ13の内部水路に流入する。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れた後、第3機関水路23、連結制御弁303の内部水路及び第4機関水路24を介して機関ポンプ11に取り込まれる。

0083

この場合、冷却水は、機関内部水路31を流れる間に加熱される。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れる間に機関ラジエータ13によって冷却される。その冷却水は、機関内部水路31に供給される。これにより、機関110が冷却される。

0084

<機関循環停止制御
機関冷却要求が発生していない場合、実施装置は、機関ポンプ11の作動を停止させる機関循環停止制御を行う。又、機関110の運転が停止している場合にも、実施装置は、機関循環停止制御を行う。

0085

<HV温度制御装置及びヒートポンプの作動>
バッテリ120から第1MG111又は第2MG112に電力が供給されている場合、バッテリ120は熱を発する。バッテリ120は、その温度Tbatが零度よりも高い所定の温度範囲WTbat内の温度に維持されているときに第1MG111又は第2MG112に効率良く電力を供給することができる。そこで、実施装置は、バッテリ120が作動しており且つバッテリ水温TWbatがバッテリ暖機水温TWbat_dan以上である場合、バッテリ120を冷却する要求(以下、「バッテリ冷却要求」と称呼する。)が発生していると判断する。本例において、バッテリ暖機水温TWbat_danは、バッテリ温度Tbatが所定の温度範囲WTbatの下限温度Tbat_lowerであるときのバッテリ水温TWbatであり、実験等に基づいて予め設定される。

0086

同様に、デバイス180が作動している場合、デバイス180は熱を発する。デバイス180は、その温度Tdevが零度よりも高い所定の温度範囲WTdev内の温度に維持されているときに良好に作動する。そこで、実施装置は、デバイス180が作動しており且つデバイス水温TWdevがデバイス暖機水温TWdev_dan以上である場合、デバイス180を冷却する要求(以下、「デバイス冷却要求」と称呼する。)が発生していると判断する。本例において、デバイス暖機水温TWdev_danは、デバイス温度Tdevが所定の温度範囲WTdevの下限温度Tdev_lowerであるときのデバイス水温TWdevであり、実験等に基づいて予め設定される。

0087

ところで、機関冷却要求が発生していない場合、及び、機関運転が停止されている場合、実施装置は、機関ポンプ11の作動を停止させる機関循環停止制御を行う。従って、このとき、機関ラジエータ13は、機関110を冷却する冷却水の冷却に使用されていない。このとき、バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生している場合、バッテリ水路68aに供給される冷却水(以下、「バッテリ冷却水」と称呼する。)及びデバイス水路68cに供給される冷却水(以下、「デバイス冷却水」と称呼する。)をHVラジエータ43と機関ラジエータ13との両方によって冷却すれば、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水に対する冷却が大きくなるので、バッテリ温度Tbat及びデバイス温度Tdevをそれぞれ所定の温度範囲WTbat及び所定の温度範囲WTdev内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0088

そこで、実施装置は、バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生している場合(即ち、第2冷却要求が発生している場合)、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水をHVラジエータ43と機関ラジエータ13との両方によって冷却するためにHV循環水路50を機関循環水路20に連結する条件(以下、「連結条件」と称呼する。)が成立しているか否かを判断する。連結条件は、以下に述べるように成立する連結許可条件C1が成立しており且つ「以下に述べるように成立する連結許可条件C2及びC3並びに連結要求条件C4」の少なくとも1つが成立している場合に成立する。

0089

(1)連結許可条件C1は、機関冷却要求が発生していない場合に成立する。

0090

(2)連結許可条件C2は、機関水温TWengがHV水温TWhv以下である場合に成立する。即ち、実施装置は、機関水温TWengがHV水温TWhv以下である場合、連結装置300によって機関循環水路20がHV循環水路50に連結されたときに機関循環水路20からHV循環水路50に流入する冷却水がハイブリッドシステム構成要素としてのバッテリ120及びデバイス180を冷却する能力として要求される要求冷却能力を有すると判断する。HV水温TWhvは、HV循環水路50を流れる冷却水の水温であり、実施装置は、バッテリ水温TWbatとデバイス水温TWdevとを平均することによりHV水温TWhv(=(TWbat+TWdev)/2)を取得する。

0091

(3)連結許可条件C3は、機関水温TWengがバッテリ温度Tbatの許容上限値Tbat_upper以下であり且つデバイス温度Tdevの許容上限値Tdev_upper以下である場合に成立する。即ち、実施装置は、機関水温TWengがバッテリ温度Tbatの許容上限値Tbat_upper以下であり且つデバイス温度Tdevの許容上限値Tdev_upper以下である場合、連結装置300によって機関循環水路20がHV循環水路50に連結されたときに機関循環水路20からHV循環水路50に流入する冷却水がハイブリッドシステム構成要素としてのバッテリ120及びデバイス180を冷却する能力として要求される要求冷却能力を有すると判断する。許容上限値Tbat_upperは、所定の温度範囲WTbatの上限温度であり、実験等に基づいて予め設定される。しかしながら、許容上限値Tbat_upperは、所定の温度範囲WTbatの上限温度よりも高い温度であって、バッテリ120が熱劣化しない等、バッテリ120が許容される状態を維持できるバッテリ温度Tbatの上限値に設定されてもよい。又、許容上限値Tdev_upperは、所定の温度範囲WTdevの上限温度であり、実験等に基づいて予め設定される。しかしながら、許容上限値Tdev_upperは、所定の温度範囲WTdevの上限温度よりも高い温度であって、デバイス180が熱劣化しない等、デバイス180が許容される状態を維持できるデバイス温度Tdevの上限値に設定されてもよい。

0092

(4)連結要求条件C4は、デバイス180の発熱量Hdevとバッテリ120の発熱量Hbatとの合計量である発熱量HtotalがHVラジエータ43が放熱可能な最大熱量Hmaxよりも大きい場合に成立する。即ち、実施装置は、発熱量Htotalが最大熱量Hmaxよりも大きい場合、連結装置300によって機関循環水路20がHV循環水路50に連結されたときに機関循環水路20からHV循環水路50に流入する冷却水がハイブリッドシステム構成要素としてのバッテリ120及びデバイス180を冷却する能力として要求される要求冷却能力を有すると判断する。本例において、発熱量Htotalは、第1MG111の出力及び発熱量、第2MG112の出力及び発熱量並びにデバイス180を潤滑する潤滑油の温度等のパラメータ引数とするルックアップテーブルにこれらパラメータを適用することにより、或いは、これらパラメータから発熱量Htotalを算出するための算出式にこれらパラメータを適用することにより取得される。一方、最大熱量Hmaxは、車両100の速度SPD及び外気の温度Ta等のパラメータを引数とするルックアップテーブルにこれらパラメータを適用することにより、或いは、これらパラメータから最大熱量Hmaxを算出するための算出式にこれらパラメータを適用することにより取得される。

0093

<第1HV循環制御>
バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生しているときに連結条件が成立していない場合、ヒートポンプ70のコンプレッサ74を作動させる条件(以下、「ヒートポンプ作動条件」と称呼する。)が成立していなければ、実施装置は、図7実線の矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第1HV循環制御を行う。上記ヒートポンプ作動条件は、バッテリ水温TWbatが所定水温TWbat_thよりも高い場合に成立する。

0094

実施装置は、第1HV循環制御を行う場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第4位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第2位置に設定し、HV水路遮断弁44を開弁位置に設定し、バッテリポンプ41及びデバイスポンプ42をそれぞれ作動させ、熱交換ファン79を作動させる。このとき、実施装置は、連結制御弁303を第1位置に設定している。

0095

第1HV循環制御が行われた場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路及び第2HV水路52を介して第5HV水路55に流入する。一方、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第3HV水路53を介してデバイス水路68cに流入する。その冷却水は、デバイス水路68cを流れた後、第4HV水路54を介して第5HV水路55に流入する。

0096

第5HV水路55に流入した冷却水は、第5HV水路55を流れてHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第6HV水路56、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。その冷却水の一部は、第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。一方、第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の残りは、第10HV水路60を介してデバイスポンプ42に取り込まれる。

0097

この場合、冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れる間にHVラジエータ43によって冷却される。その冷却水は、バッテリ水路68a及びデバイス水路68cに供給される。これにより、バッテリ120及びデバイス180が冷却される。

0098

<連結循環制御>
一方、バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生しているときに連結条件が成立している場合、実施装置は、図8に実線の矢印で示したようにHV循環水路50、第1連結水路301、第2連結水路302及び機関循環水路20において冷却水を循環させる連結循環制御を行う。実施装置は、連結循環制御を行う場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第4位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第2位置に設定し、HV水路遮断弁44を開弁位置に設定し、連結制御弁303を第2位置に設定し、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、バッテリポンプ41及びデバイスポンプ42をそれぞれ作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0099

連結循環制御が行われた場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路及び第2HV水路52を介して第5HV水路55に流入する。一方、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第3HV水路53を介してデバイス水路68cに流入する。その冷却水は、デバイス水路68cを流れた後、第4HV水路54を介して第5HV水路55に流入する。

0100

第5HV水路55に流入した冷却水の一部は、第5HV水路55を流れてHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第6HV水路56、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。

0101

第5HV水路55に流入した冷却水の残りは、第5HV水路55、第2連結水路302、連結制御弁303の内部水路及び第3機関水路23を介して機関ラジエータ13の内部水路に流入する。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れた後、第2機関水路22、第1連結水路301、第6HV水路56、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。

0102

第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の一部は、第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。

0103

第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の残りは、第10HV水路60を介してデバイスポンプ42に取り込まれる。

0104

第1HV循環制御が行われた場合、バッテリ冷却水もデバイス冷却水も、HVラジエータ43によって冷却される。一方、連結循環制御が行われた場合、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水は、HVラジエータ43と機関ラジエータ13との両方によって冷却される。従って、連結循環制御が行われた場合、第1HV循環制御が行われた場合に比べて、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水の温度が低くなる。このため、バッテリ温度Tbat及びデバイス温度Tdevをそれぞれ所定の温度範囲WTbat及びWtdev内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0105

以上が実施装置の作動の概要である。実施装置が連結循環制御を行うことにより、バッテリ温度Tbatを所定の温度範囲WTbat内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0106

<実施装置の具体的な作動>
次に、実施装置の具体的な作動について説明する。実施装置のECU90のCPU(以下、単に「CPU」と称呼する。)は、システム起動スイッチ91がオン位置に設定されているとき、図9にフローチャートにより示したルーチンを所定時間の経過毎に実行するようになっている。

0107

従って、所定のタイミングになると、CPUは、図9のステップ900から処理を開始してステップ905に進み、機関運転フラグXeng_opの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXeng_opの値は、機関運転が行われている場合に「1」に設定され、機関運転が停止されている場合に前記に設定される。

0108

機関運転フラグXeng_opの値が「1」である場合、CPUは、ステップ905にて「Yes」と判定してステップ910に進み、機関冷却要求フラグXeng_coolの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXeng_coolの値は、機関冷却要求が発生している場合に「1」に設定され、機関冷却要求が発生していない場合に「0」に設定される。

0109

機関冷却要求フラグXeng_coolの値が「1」である場合、CPUは、ステップ910にて「Yes」と判定してステップ920に進み、コア加熱要求フラグXhc_heatの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXhc_heatの値は、ヒータコア加熱要求が発生している場合に「1」に設定され、ヒータコア加熱要求が発生していない場合に「0」に設定される。

0110

コア加熱要求フラグXhc_heatの値が「1」である場合、CPUは、ステップ920にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ930の処理を行う。その後、CPUは、ステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0111

ステップ930:CPUは、図13に鎖線の矢印で示したように機関循環水路20において冷却水を循環させる第2機関循環制御を実行する。実施装置は、第2機関循環制御を行う場合、連結制御弁303を第1位置に設定し、機関水路遮断弁16を開弁位置に設定し、機関ポンプ11及び暖房ポンプ12をそれぞれ作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0112

第2機関循環制御が行われた場合、暖房ポンプ12から吐出された冷却水は、第5機関水路25、第9機関水路29及び第4機関水路24を介して機関ポンプ11に取り込まれる。機関ポンプ11から吐出された冷却水は、第1機関水路21を介して機関内部水路31に流入する。その冷却水は、機関内部水路31を流れた後、第2機関水路22に流出する。その冷却水の一部は、第2機関水路22を介して機関ラジエータ13の内部水路に流入する。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れた後、第3機関水路23、連結制御弁303の内部水路及び第4機関水路24を介して機関ポンプ11に取り込まれる。一方、第2機関水路22に流出した冷却水の残りは、第2機関水路22、第8機関水路28及び第6機関水路26を介してコア水路33に流入する。その冷却水は、コア水路33を流れた後、第7機関水路27を介して暖房ポンプ12に取り込まれる。

0113

この場合、機関内部水路31から第2機関水路22に流出した冷却水の一部は、機関ラジエータ13によって冷却されて機関内部水路31に供給され、機関内部水路31から第2機関水路22に流出した冷却水の残りは、機関ラジエータ13によって冷却されずにコア水路33に供給される。従って、機関110は、機関ラジエータ13によって冷却された冷却水によって冷却され、ヒータコア14は、機関ラジエータ13によって冷却されていない冷却水によって加熱される。

0114

一方、CPUがステップ920の処理を実行する時点においてコア加熱要求フラグXhc_heatの値が「0」である場合、CPUは、ステップ920にて「No」と判定し、以下に述べるステップ940の処理を行う。その後、CPUはステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0115

ステップ940:CPUは、上記第1機関循環制御を実行する。この場合、冷却水は、図7に鎖線の矢印で示したように機関循環水路20を循環する。

0116

CPUがステップ910の処理を実行する時点において機関冷却要求フラグXeng_coolの値が「0」である場合、CPUは、ステップ910にて「No」と判定し、以下に述べるステップ945の処理を行う。その後、CPUは、ステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0117

ステップ945:CPUは、機関温度Tengを機関暖機温度Teng_danまで上昇させる機関暖機制御を行う。CPUは、機関暖機制御を行う場合、機関ポンプ11の作動を停止させる。CPUが機関暖機制御を行った場合、機関110は冷却水によって冷却されない。このため、機関温度Tengをより早く機関暖機温度Teng_danに到達させることができる。

0118

CPUがステップ905の処理を実行する時点において機関運転フラグXeng_opの値が「0」である場合、CPUは、ステップ905にて「No」と判定し、以下に述べるステップ950の処理を行う。その後、CPUは、ステップ995に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0119

ステップ950:CPUは、機関ポンプ11の作動を停止させる上記機関循環停止制御を実行する。

0120

更に、CPUは、図10にフローチャートにより示したルーチンを所定時間の経過毎に実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは、図10のステップ1000から処理を開始してステップ1010に進み、バッテリ冷却要求フラグXbat_coolの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXbat_coolの値は、バッテリ冷却要求が発生している場合に「1」に設定され、バッテリ冷却要求が発生していない場合に「0」に設定される。

0121

バッテリ冷却要求フラグXbat_coolの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1010にて「Yes」と判定してステップ1020に進み、デバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXbat_coolの値は、デバイス冷却要求が発生している場合に「1」に設定され、デバイス冷却要求が発生していない場合に「0」に設定される。

0122

デバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1020にて「Yes」と判定してステップ1030に進み、連結条件フラグXconnectの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXconnectの値は、上記連結条件が成立している場合に「1」に設定され、上記連結条件が成立していない場合に「0」に設定される。

0123

連結条件フラグXconnectの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1030にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ1040の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0124

ステップ1040:CPUは、上記連結循環制御及びヒートポンプ70のコンプレッサ74の作動を停止させるHP循環停止制御を実行する。この場合、冷却水は、図8に実線の矢印で示したようにHV循環水路50、第1連結水路301、第2連結水路302及び機関循環水路20を循環する。冷媒循環通路80における冷媒の循環は停止する。

0125

これに対し、連結条件フラグXconnectの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1030にて「No」と判定してステップ1050に進み、ヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「1」であるか否かを判定する。フラグXhpの値は、上記ヒートポンプ作動条件が成立している場合に「1」に設定され、上記ヒートポンプ作動条件が成立していない場合に「0」に設定される。

0126

ヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1050にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ1060の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0127

ステップ1060:CPUは、図14に実線の矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第2HV循環制御及び図14に鎖線の矢印で示したように冷媒循環通路80において冷媒を循環させるHP冷却循環制御を実行する。

0128

CPUは、第2HV循環制御を実行する場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第2位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第3位置に設定し、HV水路遮断弁44を開弁位置に設定し、バッテリポンプ41、デバイスポンプ42及び熱交換ファン79をそれぞれ作動させる。一方、CPUは、HP冷却循環制御を実行する場合、第1冷媒通路遮断弁78aを開弁位置に設定し、第2冷媒通路遮断弁78b及びHPバイパス弁77をそれぞれ閉弁位置に設定し、第1膨張弁75aを減圧位置に設定し、第3膨張弁75cを非減圧位置に設定し、コンプレッサ74を作動させる。

0129

第2HV循環制御が実行された場合、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第3HV水路53を介してデバイス水路68cに流入する。その冷却水は、デバイス水路68cを流れた後、第4HV水路54及び第5HV水路55を介してHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第6HV水路56、第1HV流量制御弁45の内部水路、第7HV水路57、第2HV流量制御弁46の内部水路及び第10HV水路60を介してデバイスポンプ42に取り込まれる。

0130

冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れる間にHVラジエータ43によって冷却される。その冷却された冷却水がデバイス水路68cに供給される。その冷却水によってデバイス180が冷却される。

0131

一方、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路及び第11HV水路61を介して蒸発器水路68bに流入する。その冷却水は、蒸発器水路68bを流れた後、第12HV水路62、第1HV流量制御弁45の内部水路、第13HV水路63及び第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。

0132

コンプレッサ74から吐出された冷媒は、第1冷媒通路81を介して機関凝縮器73eに流入する。その冷媒は、機関凝縮器73e内を流れた後、第2冷媒通路82を介して外気熱交換器72に流入する。その冷媒は、外気熱交換器72内を流れた後、第3冷媒通路83を介して第1蒸発器71aに流入する。その冷媒は、第1蒸発器71a内を流れた後、第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。

0133

HP冷却循環制御によれば、第1膨張弁75aは、減圧位置に設定され、第3膨張弁75cは、非減圧位置に設定されている。従って、コンプレッサ74によって加圧されて温度の高くなった冷媒は、外気熱交換器72を通過するときにその熱を外気に放出する。これにより、その冷媒の温度が低下する。

0134

その温度の低下した冷媒は、第1膨張弁75aを通過する。その冷媒の圧力は、その冷媒が第1膨張弁75aを通過することにより低下する。その圧力の低下した温度の低い冷媒は、第1蒸発器71aを通過する。その冷媒は、第1蒸発器71aを通過するときにHV循環水路50の蒸発器水路68bを流れる冷却水から熱を吸収して蒸発する。これにより、冷却水が冷却される。その冷却された冷却水がバッテリ水路68aに供給される。その冷却水によってバッテリ120が冷却される。

0135

CPUがステップ1050の処理を実行する時点においてヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1050にて「No」と判定し、以下に述べるステップ1070の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0136

ステップ1070:CPUは、上記第1HV循環制御及び上記HP循環停止制御を実行する。

0137

CPUがステップ1020の処理を実行する時点においてデバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1020にて「No」と判定してステップ1080に進み、図11にフローチャートにより示したルーチンを実行する。

0138

従って、CPUは、ステップ1080に進むと、図11のステップ1100から処理を開始してステップ1110に進み、ヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「1」であるか否かを判定する。

0139

ヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1110にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ1120の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1195を経由して図10のステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0140

ステップ1120:CPUは、図15に実線の矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第3HV循環制御及び上記HP冷却循環制御を実行する。CPUは、第3HV循環制御を実行する場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第2位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第3位置に設定し、バッテリポンプ41を作動させ、デバイスポンプ42の作動を停止させ、熱交換ファン79を作動させる。

0141

第3HV循環制御が実行された場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第2HV循環制御においてバッテリポンプ41から吐出された冷却水と同じくHV循環水路50を流れる。このとき、HP冷却循環制御が実行されているので、第1蒸発器71aにおいて冷媒によって冷却された冷却水がバッテリ水路68aに供給される。その冷却水によってバッテリ120が冷却される。

0142

これに対し、ヒートポンプ作動条件フラグXhpの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1110にて「No」と判定し、以下に述べるステップ1130の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1195を経由して図10のステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0143

ステップ1130:CPUは、図16に実線の矢印で矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第4HV循環制御及び上記HP循環停止制御を実行する。CPUは、第4HV循環制御を実行する場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第3位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第2位置に設定し、HV水路遮断弁44を開弁位置に設定し、バッテリポンプ41を作動させ、デバイスポンプ42の作動を停止させ、熱交換ファン79を作動させる。

0144

第4HV循環制御が実行された場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路、第2HV水路52及び第5HV水路55を介してHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第6HV水路56、第1HV流量制御弁45の内部水路、第7HV水路57、第2HV流量制御弁46の内部水路及び第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。これにより、HVラジエータ43によって冷却された冷却水がバッテリ水路68aに供給され、その冷却水によってバッテリ120が冷却される。

0145

CPUが図10のステップ1010の処理を実行する時点においてバッテリ冷却要求フラグXbat_coolの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1110にて「No」と判定してステップ1090に進み、図12にフローチャートにより示したルーチンを実行する。

0146

従って、CPUは、ステップ1090に進むと、図12のステップ1200から処理を開始してステップ1210に進み、デバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「1」であるか否かを判定する。

0147

デバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「1」である場合、CPUは、ステップ1210にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ1220の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1295を経由して図10のステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0148

ステップ1220:CPUは、図17に実線の矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第5HV循環制御及び上記HP循環停止制御を実行する。CPUは、第5HV循環制御を実行する場合、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第2位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第3位置に設定し、HV水路遮断弁44を開弁位置に設定し、バッテリポンプ41の作動を停止させ、デバイスポンプ42を作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0149

第5HV循環制御が実行された場合、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第2HV循環制御においてデバイスポンプ42から吐出された冷却水と同じくHV循環水路50を流れる。これにより、HVラジエータ43によって冷却された冷却水がデバイス水路68cに供給され、その冷却水によってデバイス180が冷却される。

0150

これに対し、デバイス冷却要求フラグXdev_coolの値が「0」である場合、CPUは、ステップ1210にて「No」と判定し、以下に述べるステップ1230の処理を行う。その後、CPUは、ステップ1295を経由して図10のステップ1095に進み、本ルーチンを一旦終了する。

0151

ステップ1230:CPUは、バッテリポンプ41及びデバイスポンプ42の作動を停止させるHV循環停止制御及び上記HP循環停止制御を実行する。これにより、HV循環水路50における冷却水の循環が停止する。

0152

以上が実施装置の具体的な作動である。実施装置は、連結条件が成立しているとき(図10のステップ1050にて「Yes」と判定された場合を参照。)に連結循環制御を実行する(図10のステップ1060の処理を参照。)。これにより、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水がHVラジエータ43と機関ラジエータ13との両方によって冷却される。従って、デバイス冷却水及びバッテリ冷却水をHVラジエータ43のみによって冷却している場合に比べ、デバイス冷却水及びバッテリ冷却水の温度が低くなる。このため、デバイス温度Tdev及びバッテリ温度Tbatをそれぞれ所定の温度範囲WTdev及びWTbat内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0153

<HP冷房循環制御>
更に、実施装置は、例えば、上記ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ車両110の室内を暖房する要求(以下、「暖房要求」と称呼する。)が発生していないときに車両110の室内を冷房する要求(以下、「冷房要求」と称呼する。)が発生した場合、第2蒸発器71bによって冷却された空気を車両100の室内に供給するためにヒートポンプ70を作動させるように構成されている。即ち、上記ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ暖房要求が発生していないときに冷房要求が発生した場合、実施装置は、図18に鎖線の矢印で示したように冷媒を冷媒循環通路80において循環させるHP冷房循環制御を行う。実施装置は、HP冷房循環制御を行う場合、第2膨張弁75bを減圧位置に設定し、第3膨張弁75cを非減圧位置に設定し、第1冷媒通路遮断弁78aを閉弁位置に設定し、第2冷媒通路遮断弁78bを開弁位置に設定し、HPバイパス弁77を閉弁位置に設定し、コンプレッサ74を作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0154

この場合、コンプレッサ74から吐出された冷媒は、第1冷媒通路81を介して機関凝縮器73eに流入する。その冷媒は、機関凝縮器73eを流れた後、第2冷媒通路82を介して外気熱交換器72に流入する。その冷媒は、外気熱交換器72を流れた後、第3冷媒通路83及び第5冷媒通路85を介して第2蒸発器71bに流入する。その冷媒は、第2蒸発器71bを流れた後、第6冷媒通路86及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。

0155

これによれば、コンプレッサ74によって加圧されて温度の高くなった冷媒は、外気熱交換器72においてその熱を外気に放出する。これにより、冷媒が冷却される。その冷媒は、第3冷媒通路83及び第5冷媒通路85を介して第2蒸発器71bに流入する。冷媒は、第5冷媒通路85を流れる間に第2膨張弁75bを通過する。そのときに冷媒が減圧されて蒸発しやすい状態となる。従って、第2蒸発器71bに流入した冷媒は、その第2蒸発器71bにファンによって当てられる空気から熱を吸収して蒸発する。これにより、第2蒸発器71bにファンによって当てられる空気の温度が低下する。その温度の低下した空気は、車両100の室内に供給される。これにより、車両100の室内が冷房される。尚、第2蒸発器71bにおいて蒸発して温度の上昇した冷媒は、第6冷媒通路86及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。そして、その冷媒の温度は、コンプレッサ74によって加圧されることにより更に上昇する。

0156

<機関暖房循環制御・HP暖房循環制御>
更に、実施装置は、例えば、機関運転の停止中に暖房要求が発生しており且つ上記ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ電気ヒータ15による冷却水の加熱によって所定温度の冷却水がコア水路33に供給できない場合、ヒータコア14を加熱するためにヒートポンプ70を作動させるように構成されている。従って、機関運転の停止中に暖房要求が発生しており且つ上記ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ電気ヒータ15による冷却水の加熱によって所定温度の冷却水がコア水路33に供給できない場合、実施装置は、図19に鎖線の矢印で示したように冷却水を機関循環水路20において循環させる機関暖房循環制御及び図19に鎖線の矢印で示したように冷媒を冷媒循環通路80において循環させるHP暖房循環制御を行う。実施装置は、機関暖房循環制御を行う場合、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、暖房ポンプ12を作動させる。更に、実施装置は、HP暖房循環制御を行う場合、第3膨張弁75cを減圧位置に設定し、第1冷媒通路遮断弁78a及び第2冷媒通路遮断弁78bをそれぞれ閉弁位置に設定し、HPバイパス弁77を開弁位置に設定し、コンプレッサ74を作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0157

機関暖房循環制御が実行された場合、暖房ポンプ12から吐出された冷却水は、第5機関水路25を介して機関凝縮器水路34に流入する。その冷却水は、機関凝縮器水路34を流れた後、第6機関水路26を介してコア水路33に流入する。その冷却水は、コア水路33を流れた後、第7機関水路27を介して暖房ポンプ12に取り込まれる。

0158

一方、コンプレッサ74から吐出された冷媒は、第1冷媒通路81を介して機関凝縮器73eに流入する。その冷媒は、機関凝縮器73eを流れた後、第2冷媒通路82を介して外気熱交換器72に流入する。その冷媒は、外気熱交換器72を流れた後、第3冷媒通路83、バイパス通路87及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。

0159

これによれば、コンプレッサ74によって加圧されて温度の高くなった冷媒は、機関凝縮器73eにおいてその熱を、機関凝縮器水路34を流れる冷却水に放出する。これにより、機関凝縮器水路34を流れる冷却水が加熱される。その加熱された冷却水は、コア水路33に供給される。その冷却水によってヒータコア14が加熱される。ヒータコア14にファンによって当てられる空気は、ヒータコア14によって加熱され、車両100の室内に供給される。これにより、車両100の室内が暖房される。

0160

機関凝縮器73eにおいて冷却水に熱を放出した冷媒は、第2冷媒通路82を介して外気熱交換器72に流入する。冷媒は、第2冷媒通路82を流れる間に第3膨張弁75cを通過する。そのときに冷媒が減圧されて蒸発しやすい状態となる。従って、外気熱交換器72に流入した冷媒は、外気の熱を吸収して蒸発する。これにより、冷媒の温度が上昇する。その温度の上昇した冷媒は、第3冷媒通路83、バイパス通路87及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。そして、その冷媒の温度は、コンプレッサ74によって加圧されることにより更に上昇する。

0161

尚、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。

0162

例えば、本発明は、図20に示したように構成された車両駆動システムの冷却装置にも適用可能である。図20に示した冷却装置(以下、「変形装置」と称呼する。)は、機関温度制御装置10、HV温度制御装置40、ヒートポンプ70、熱交換ファン79及び連結装置300を備える。

0163

<変形装置の連結装置>
変形装置の連結装置300は、第1連結水路304、第2連結水路305及び連結制御弁306を含む。図21に示したように、連結制御弁306は、第1ポート306a、第2ポート306b及び第3ポート306cを備える。第1ポート306aには、後述する第14HV水路64が接続されている。第2ポート306bには、第2連結水路305が接続されている。第3ポート306cには、後述する第15HV水路65が接続されている。

0164

図20に示したように、第1連結水路304は、後述する第16HV水路66を第2機関水路22に接続する冷却水の水路である。第2連結水路305は、連結制御弁306の第2ポート306bを後述する第10機関水路30に接続する冷却水の水路である。

0165

連結制御弁306は、ECU90に電気的に接続されている。連結制御弁306の設定位置は、ECU90によって制御される。連結制御弁306が第1位置に設定されている場合、図21の(A)に示したように、連結制御弁306は、第14HV水路64と第15HV水路65との間での冷却水の通流を許容する。連結制御弁306が第2位置に設定されている場合、図21の(B)に示したように、連結制御弁306は、第14HV水路64と第2連結水路305との間の冷却水の通流を許容する。連結制御弁306が第3位置に設定されている場合、図21の(C)に示したように、連結制御弁306は、第15HV水路65と第2連結水路305との間の冷却水の通流を許容する。連結制御弁306が第4位置に設定されている場合、図21の(D)に示したように、連結制御弁306は、第14HV水路64と第2連結水路305との間の冷却水の通流、及び、第15HV水路65と第2連結水路305との間の冷却水の通流を許容する。

0166

<変形装置の機関温度制御装置>
変形装置の機関温度制御装置10は、機関ポンプ11、暖房ポンプ12、第1ラジエータとしての機関ラジエータ13、ヒータコア14、電気ヒータ15、機関水路遮断弁16及び第1循環水路としての機関循環水路20を備える。

0167

変形装置においては、機関ラジエータ13の内部水路の出口には、第3機関水路23ではなく、第10機関水路30の一端が接続されている。更に、機関ポンプ11の取込口には、第4機関水路24ではなく、第10機関水路30の他端が接続されている。

0168

<変形装置のHV温度制御装置>
変形装置のHV温度制御装置40は、バッテリポンプ41、デバイスポンプ42、第2ラジエータとしてのHVラジエータ43、第1HV流量制御弁45、第2HV流量制御弁46、第3HV流量制御弁47及び第2循環水路としてのHV循環水路50を備える。

0169

変形装置においては、第2HV水路52及び第4HV水路54は、第5HV水路55ではなく、第14HV水路64の一端に接続されている。第14HV水路64の他端は、連結制御弁306の第1ポート306aに接続されている。更に、HVラジエータ43の内部水路の入口は、第5HV水路55ではなく、第15HV水路65の一端に接続されている。第15HV水路65の他端は、連結制御弁306の第3ポート306cに接続されている。

0170

更に、変形装置においては、HVラジエータ43の内部水路の出口は、第6HV水路56ではなく、第16HV水路66の一端に接続されている。第16HV水路66の他端は、HV凝縮器水路68dの入口に接続されている。HV凝縮器水路68dは、後述するヒートポンプ70の第2機関凝縮器73ebに形成された冷却水の通路である。HV凝縮器水路68dの出口は、第17HV水路67の一端に接続されている。第17HV水路67の他端は、第1HV流量制御弁45の第2ポート45bに接続されている。

0171

変形装置のヒートポンプ70は、第1蒸発器71a、第2蒸発器71b、機関凝縮器73e、HV凝縮器73h、コンプレッサ74、第1膨張弁75a、第2膨張弁75b、第3膨張弁75c、HPバイパス弁77、第1冷媒通路遮断弁78a、第2冷媒通路遮断弁78b及び冷媒循環通路80を備える。

0172

変形装置においては、機関凝縮器73eの冷媒出口には、第8冷媒通路88の一端が接続されている。第8冷媒通路88の他端は、HV凝縮器73hの冷媒入口に接続されている。第3膨張弁75cは、第8冷媒通路88に配設されている。更に、HV凝縮器73hの冷媒出口には、第9冷媒通路89の一端が接続されている。第9冷媒通路89の他端は、第1蒸発器71aの冷媒入口に接続されている。

0173

変形装置においては、第5冷媒通路85の一端及びバイパス通路87の一端は、第3冷媒通路83ではなく、第9冷媒通路89に接続されている。バイパス通路87は、「第5冷媒通路85と第9冷媒通路89との接続部分P5」と「第1蒸発器71aの冷媒入口」との間において第9冷媒通路89に接続されている。第1膨張弁75aは、「バイパス通路87と第9冷媒通路89との接続部分P6」と「第1蒸発器71aの冷媒入口」との間の第9冷媒通路89に配設されている。第1冷媒通路遮断弁78aは、「バイパス通路87と第9冷媒通路89との接続部分P6」と「第1膨張弁75a」との間の第9冷媒通路89に配設されている。

0174

<変形装置のラジエータ>
変形装置の機関ラジエータ13及び外気熱交換器72も、車両100の前部に設けられたエンジンコンパートメントの最も前方の領域に配置される。しかしながら、変形装置においては、これら機関ラジエータ13及びHVラジエータ43のうち、HVラジエータ43が最も前方の領域に配置され、機関ラジエータ13は、外気熱交換器72の直ぐ後方に配置される。

0175

以上説明した変形装置の構成以外の構成は、実施装置の構成と同じである。

0176

<変形装置の作動の概要>
次に、変形装置の作動の概要について説明する。

0177

<第1機関循環制御>
変形装置は、機関冷却要求が発生しており且つヒータコア加熱要求が発生していない場合、図22に鎖線の矢印で示したように機関循環水路20において冷却水を循環させる第1機関循環制御を行う。変形装置は、第1機関循環制御を行う場合、連結制御弁306を第1位置に設定し、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、機関ポンプ11を作動させ、暖房ポンプ12の作動を停止させ、熱交換ファン79を作動させる。

0178

第1機関循環制御が行われた場合、機関ポンプ11から吐出された冷却水は、第1機関水路21を介して機関内部水路31に流入する。その冷却水は、機関内部水路31を流れた後、第2機関水路22を介して機関ラジエータ13の内部水路に流入する。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れた後、第10機関水路30を介して機関ポンプ11に取り込まれる。

0179

この場合、冷却水は、機関内部水路31を流れる間に加熱される。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れる間に機関ラジエータ13によって冷却される。その冷却水は、機関内部水路31に供給される。これにより、機関110が冷却される。

0180

<第1HV循環制御>
バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生しているときに連結条件が成立していない場合、ヒートポンプ70のコンプレッサ74を作動させる条件(即ち、ヒートポンプ作動条件)が成立していなければ、変形装置は、図22に実線の矢印で示したようにHV循環水路50において冷却水を循環させる第1HV循環制御を行う。

0181

変形装置は、第1HV循環制御を行う場合、連結制御弁306を第1位置に設定し、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第4位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第2位置に設定し、バッテリポンプ41及びデバイスポンプ42をそれぞれ作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0182

第1HV循環制御が行われた場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路及び第2HV水路52を介して第14HV水路64に流入する。一方、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第3HV水路53を介してデバイス水路68cに流入する。その冷却水は、デバイス水路68cを流れた後、第4HV水路54を介して第14HV水路64に流入する。

0183

第14HV水路64に流入した冷却水は、第14HV水路64、連結制御弁306の内部水路及び第15HV水路65を介してHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第16HV水路66を介してHV凝縮器水路68dに流入する。その冷却水は、HV凝縮器水路68dを流れた後、第17HV水路67、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。その冷却水の一部は、第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。一方、第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の残りは、第10HV水路60を介してデバイスポンプ42に取り込まれる。

0184

この場合、冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れる間にHVラジエータ43によって冷却される。その冷却水は、バッテリ水路68a及びデバイス水路68cに供給される。これにより、バッテリ120及びデバイス180が冷却される。

0185

<連結循環制御>
一方、バッテリ冷却要求とデバイス冷却要求との両方が発生しているときに連結条件が成立している場合、変形装置は、図23に実線の矢印で示したようにHV循環水路50、第1連結水路304、第2連結水路305及び機関循環水路20において冷却水を循環させる連結循環制御を行う。変形装置は、連結循環制御を行う場合、連結制御弁306を第4位置に設定し、第1HV流量制御弁45を第1位置に設定し、第2HV流量制御弁46を第4位置に設定し、第3HV流量制御弁47を第2位置に設定し、機関水路遮断弁16を閉弁位置に設定し、バッテリポンプ41及びデバイスポンプ42をそれぞれ作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0186

連結循環制御が行われた場合、バッテリポンプ41から吐出された冷却水は、第1HV水路51、第3HV流量制御弁47の内部水路及び第2HV水路52を介して第14HV水路64に流入する。一方、デバイスポンプ42から吐出された冷却水は、第3HV水路53を介してデバイス水路68cに流入する。その冷却水は、デバイス水路68cを流れた後、第4HV水路54を介して第14HV水路64に流入する。

0187

第14HV水路64に流入した冷却水は、第14HV水路64を流れて連結制御弁306の内部水路に流入する。連結制御弁306の内部水路に流入した冷却水の一部は、第15HV水路65を介してHVラジエータ43の内部水路に流入する。その冷却水は、HVラジエータ43の内部水路を流れた後、第16HV水路66、HV凝縮器水路68d、第17HV水路67、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。

0188

一方、連結制御弁306の内部水路に流入した冷却水の残りは、第2連結水路305及び第10機関水路30を介して機関ラジエータ13の内部水路に流入する。その冷却水は、機関ラジエータ13の内部水路を流れた後、第2機関水路22、第1連結水路304、第16HV水路66、HV凝縮器水路68d、第17HV水路67、第1HV流量制御弁45の内部水路及び第7HV水路57を介して第2HV流量制御弁46の内部水路に流入する。

0189

第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の一部は、第8HV水路58を介してバッテリ水路68aに流入する。その冷却水は、バッテリ水路68aを流れた後、第9HV水路59を介してバッテリポンプ41に取り込まれる。

0190

第2HV流量制御弁46の内部水路に流入した冷却水の残りは、第10HV水路60を介してデバイスポンプ42に取り込まれる。

0191

第1HV循環制御が行われた場合、バッテリ冷却水もデバイス冷却水も、HVラジエータ43によって冷却される。一方、連結循環制御が行われた場合、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水は、HVラジエータ43と機関ラジエータ13との両方によって冷却される。従って、連結循環制御が行われた場合、第1HV循環制御が行われた場合に比べて、バッテリ冷却水及びデバイス冷却水の温度が低くなる。このため、バッテリ温度Tbat及びデバイス温度Tdevをそれぞれ所定の温度範囲WTbat及びWtdev内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0192

<HP冷房循環制御>
更に、変形装置は、ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ暖房要求が発生していないときに冷房要求が発生した場合、第2蒸発器71bによって冷却された空気を車両100の室内に供給するためにヒートポンプ70を作動させるように構成されている。例えば、ヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ暖房要求が発生していないときに冷房要求が発生し且つ変形装置が上記第1HV循環制御を行っている場合、変形装置は、図24に鎖線の矢印で示したように冷媒を冷媒循環通路80において循環させるHP冷房循環制御を行う。変形装置は、HP冷房循環制御を行う場合、第2膨張弁75bを減圧位置に設定し、第3膨張弁75cを非減圧位置に設定し、第1冷媒通路遮断弁78aを閉弁位置に設定し、第2冷媒通路遮断弁78bを開弁位置に設定し、HPバイパス弁77を閉弁位置に設定し、コンプレッサ74を作動させ、熱交換ファン79を作動させる。

0193

この場合、コンプレッサ74から吐出された冷媒は、第1冷媒通路81を介して機関凝縮器73eに流入する。その冷媒は、機関凝縮器73eを流れた後、第8冷媒通路88を介してHV凝縮器73hに流入する。その冷媒は、HV凝縮器73hを流れた後、第9冷媒通路89及び第5冷媒通路85を介して第2蒸発器71bに流入する。その冷媒は、第2蒸発器71bを流れた後、第6冷媒通路86及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。

0194

これによれば、コンプレッサ74によって加圧されて温度の高くなった冷媒は、HV凝縮器73hを流れる間にその熱をHV凝縮器水路68dを流れる冷却水に放出する。これにより、冷媒が冷却される。その冷媒は、第9冷媒通路89及び第5冷媒通路85を介して第2蒸発器71bに流入する。冷媒は、第5冷媒通路85を流れる間に第2膨張弁75bを通過する。そのときに冷媒が減圧されて蒸発しやすい状態となる。従って、第2蒸発器71bに流入した冷媒は、その第2蒸発器71bにファンによって当てられる空気から熱を吸収して蒸発する。これにより、第2蒸発器71bにファンによって当てられる空気の温度が低下する。その温度の低下した空気は、車両100の室内に供給される。尚、第2蒸発器71bにおいて蒸発して温度の上昇した冷媒は、第6冷媒通路86及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。そして、その冷媒の温度は、コンプレッサ74によって加圧されることにより更に上昇する。

0195

<機関暖房循環制御・HP暖房循環制御>
更に、変形装置は、機関運転の停止中に暖房要求が発生しており且つヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ電気ヒータ15による冷却水の加熱によって所定温度の冷却水がコア水路33に供給できない場合、ヒータコア14を加熱するためにヒートポンプ70を作動させるように構成されている。従って、機関運転の停止中に暖房要求が発生しており且つヒートポンプ作動条件が成立しておらず且つ電気ヒータ15による冷却水の加熱によって所定温度の冷却水がコア水路33に供給できず且つ変形装置が第1HV循環制御を行っている場合、変形装置は、図25に鎖線の矢印で示したように冷却水を機関循環水路20において循環させる機関暖房循環制御及び図25に鎖線の矢印で示したように冷媒を冷媒循環通路80において循環させるHP暖房循環制御を行う。変形装置が行う機関暖房循環制御及びHP暖房循環制御は、それぞれ、実施装置が行う機関暖房循環制御及びHP暖房循環制御と同じである。

0196

変形装置が機関暖房循環制御を行った場合、暖房ポンプ12から吐出された冷却水は、第5機関水路25を介して機関凝縮器水路34に流入する。その冷却水は、機関凝縮器水路34を流れた後、第6機関水路26を介してコア水路33に流入する。その冷却水は、コア水路33を流れた後、第7機関水路27を介して暖房ポンプ12に取り込まれる。

0197

一方、コンプレッサ74から吐出された冷媒は、第1冷媒通路81を介して機関凝縮器73eに流入する。その冷媒は、機関凝縮器73eを流れた後、第8冷媒通路88を介してHV凝縮器73hに流入する。その冷媒は、HV凝縮器73hを流れた後、第9冷媒通路89、バイパス通路87及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。

0198

これによれば、コンプレッサ74によって加圧されて温度の高くなった冷媒は、機関凝縮器73eにおいてその熱を、機関凝縮器水路34を流れる冷却水に放出する。これにより、機関凝縮器水路34を流れる冷却水が加熱される。その加熱された冷却水は、コア水路33に供給される。その冷却水によってヒータコア14が加熱される。

0199

機関凝縮器73eにおいて冷却水に熱を放出した冷媒は、第8冷媒通路88を介してHV凝縮器73hに流入する。冷媒は、第8冷媒通路88を流れる間に第3膨張弁75cを通過する。そのときに冷媒が減圧されて蒸発しやすい状態となる。従って、HV凝縮器73hに流入した冷媒は、HV凝縮器水路68dを流れる冷却水の熱を吸収して蒸発する。これにより、冷媒の温度が上昇する。その温度の上昇した冷媒は、第9冷媒通路89、バイパス通路87及び第4冷媒通路84を介してコンプレッサ74に取り込まれる。そして、その冷媒の温度は、コンプレッサ74によって加圧されることにより更に上昇する。

0200

以上が変形装置の作動の概要である。変形装置が連結循環制御を行うことにより、バッテリ温度Tbatを所定の温度範囲WTbat内の温度に維持できる可能性が大きくなる。

0201

13…機関ラジエータ、20…機関循環水路、43…HVラジエータ、50…HV循環水路、90…ECU、110…内燃機関、111…第1モータジェネレータ、112…第2モータジェネレータ、120…バッテリ、180…ハイブリッドデバイス、200…車両駆動システム、300…連結装置、301…第1連結水路、302…第2連結水路、303…連結制御弁、304…第1連結水路、305…第2連結水路、306…連結制御弁

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ