図面 (/)

技術 水分含量の多い表面を有するシリコーンヒドロゲルレンズ

出願人 ノバルティスアーゲー
発明者 チュ,ユンシンプルーイット,ジョン・ダラスザクヴェリ,シビチェンタッカー,ロバート・キャリーネルソン,ジャレッド
出願日 2019年9月17日 (1年2ヶ月経過) 出願番号 2019-168420
公開日 2020年1月16日 (10ヶ月経過) 公開番号 2020-008873
状態 拒絶査定
技術分野 メガネ
主要キーワード 表面係数 最短線 メカニカル特性 複合設計 内部域 切断道具 移行域 液滴接触角
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年1月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (15)

課題

層状構造形状:水分含量の多い(例えば、80%超の含水率)、完全に又は実質的にシリコーンを含有しないヒドロゲルの層で完全に覆われた低含水率シリコーンヒドロゲル核(又はバルク材料)を有する水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。

解決手段

水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、角膜の健康を維持するための高い酸素透過度及び装着の快適性のための柔軟で水分含量の多い潤滑面を有する。

概要

背景

概要

層状構造形状:水分含量の多い(例えば、80%超の含水率)、完全に又は実質的にシリコーンを含有しないヒドロゲルの層で完全に覆われた低含水率シリコーンヒドロゲル核(又はバルク材料)を有する水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、角膜の健康を維持するための高い酸素透過度及び装着の快適性のための柔軟で水分含量の多い潤滑面を有する。C

目的

SiHyコンタクトレンズ中の水分は、SiHyレンズの十分長い期間の装着を可能にし、そして、患者に、適度な初期快適性(すなわち、レンズ挿入直後)、患者がこれらに順応するのに必要な適応時間が比較的短時間であること、及び/又は適切な適合性などの利益を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

前面及び反対の後面;ならびに前面から後面の層状構造形状を含む、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、層状構造形状が、前面外ヒドロゲル層シリコーンヒドロゲル材料内部層及び後面外部ヒドロゲル層を含み、シリコーンヒドロゲル材料が、少なくとも約50、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約70、さらにより好ましくは、少なくとも約90、最も好ましくは、少なくとも約110barrerの酸素透過度、及び約10%〜約70%、好ましくは、約10%〜約65%、より好ましくは、約10%〜約60%、さらにより好ましくは、約15%〜約55%、最も好ましくは、約15%〜約50%(重量)の第一含水率(WCSiHyと表される)を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズ周辺端部で融合しており、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、(a)WCSiHy≦45%である場合、少なくとも約100%(好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、さらにより好ましくは、少なくとも約250%、最も好ましくは、少なくとも約300%)の水膨張率を有すること、又は(b)WCSiHy>45%である場合、少なくとも約の水膨張率を有することを特徴とする、WCSiHyより高い第二含水率を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層の各々の厚さが、約0.1μm〜約20μm、好ましくは、約0.25μm〜約15μm、より好ましくは、約0.5μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約1μm〜約10μmである(完全に水和した状態のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの後面から前面の断面にわたって原子間力顕微鏡法で測定したとき)、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項2

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCSiHy≦55%である場合、少なくとも約150%の水膨張率を有する、請求項1に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項3

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCSiHy≦60%である場合、少なくとも約200%の水膨張率を有する、請求項1に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項4

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCSiHy≦65%である場合、少なくとも約250%の水膨張率を有する、請求項1に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項5

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、少なくとも約300%の水膨張率を有する、請求項1に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項6

シリコーンヒドロゲル材料が、少なくとも約70の酸素透過度、及び約15%〜約55%(重量)の第一含水率(WCSiHy)を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層の各々の厚さが、約0.25μm〜約15μmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項7

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、内部層に対して少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%低下した表面係数(surface modulus)を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項8

前面及び後面外部ヒドロゲル層の各々の厚さが、約0.5μm〜約12.5μmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項9

シリコーンヒドロゲル材料が、約0.4MPa〜約1.5MPaの弾性率を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項10

前面及び後面が、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項11

バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含む水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び断面表面係数プロファイル(ここで、該断面表面係数プロファイルは、コンタクトレンズの断面の表面の前面と後面間の最短線に沿って、該前面及びその近傍を含む前面外部域;該最短線の中心及びその周囲を含む内部域;及び該後面及びその近傍を含む後面外部域を含み、該前面外部域は、平均前面係数を有し、該後面外部域は、平均後面係数を有し、該内部域は、平均内部表面係数を有し、の少なくとも1つは、少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%であり、該前面及び後面外部域は独立して、少なくとも約0.1μm、好ましくは、約0.1μm〜約20μm、より好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmの範囲に及ぶ)を有する、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項12

前面及び後面が、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有する、請求項11に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項13

バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含む水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、(1)少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び(2)約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数を有することを特徴とする良好な表面潤滑性を有し、該前面及び後面が、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有する、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項14

シリコーンヒドロゲル材料の内部層、前面外部ヒドロゲル層及び後面外部ヒドロゲル層を含む水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合しており、断面表面係数プロファイルにおける前面外部域、後面外部域及び内部域が、それぞれ、前面外部ヒドロゲル、後面外部ヒドロゲル及び内部層を表し、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、約10%〜約70%、好ましくは、約10%〜約65%、より好ましくは、約10%〜約60%、さらにより好ましくは、約15%〜約55%、最も好ましくは、約15%〜約50%(重量)の含水率(WCLens)を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、約0.1μm〜約20μm、より好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmの厚さを有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCLensが45%以下である場合、少なくとも約100%(好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、さらにより好ましくは、少なくとも約250%、最も好ましくは、少なくとも約300%)の水膨張率、又はWCLensが45%超である場合、少なくとも約の水膨張率を有する、請求項11〜13のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項15

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCLens≦55%である場合、少なくとも約150%の水膨張率を有する、請求項14に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項16

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCLens≦60%である場合、少なくとも約200%の水膨張率を有する、請求項14に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項17

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCLens≦65%である場合、少なくとも約250%の水膨張率を有する、請求項14に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項18

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、少なくとも約300%の水膨張率を有する、請求項14に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項19

前面及び後面外部ヒドロゲル層が独立して、約0.25μm〜約15μmの厚さを有する、請求項1〜7、9、10及び14〜18のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項20

前面及び後面外部ヒドロゲル層が独立して、約0.5μm〜約12.5μmの厚さを有する、請求項1〜10及び14〜18のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項21

前面及び後面外部ヒドロゲル層が独立して、約1μm〜約10μmの厚さを有する、請求項1〜10及び14〜18のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項22

その層状構造形状中に、ポリマー材料の2つの移行層をさらに含むシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、2つの移行層の各々が、内部層と前面及び後面外部ヒドロゲル層の1つの間に位置しており、そして、実質的に均一の厚さであり、各移行層の厚さが、少なくとも約0.05μm、好ましくは、約0.05μm〜約10μm、より好ましくは、約0.1μm〜約7.5μm、さらにより好ましくは、約0.15μm〜約5μmである、請求項1〜10及び14〜21のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項23

SiHyコンタクトレンズを指の間で摩擦した後に、暗視野下で表面のクラッキングラインが見られないことを特徴とする高いデジタル摩擦耐性を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項24

約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数を有することを特徴とする良好な表面潤滑性を有する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項25

少なくとも約10秒の水崩壊時間を有することを特徴とする表面親水性;約90degree以下、好ましくは、約80degree以下、より好ましくは、約70degree以下、さらにより好ましくは、約60degree以下、最も好ましくは、約50degree以下の平均水接触角を有することを特徴とする表面湿潤性;又はそれらの組み合わせを有する、請求項1〜23のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項26

移行層が、カルボキシル(COOH)含有ポリマー、好ましくは、アクリル酸又はメタクリル酸ホモ又はコポリマー、より好ましくは、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸を含む、請求項22に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項27

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料を事前に形成するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ上に適用及び架橋することにより形成され、事前に形成するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが、コンタクトレンズの表面及び/又は近傍にアミノ及び/もしくはカルボキシル基、又はアミノ及び/もしくはカルボキシル基を含むベースコーティングを含み;事前に形成するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが架橋後に内部層になる、請求項1〜10、14〜22及び26のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項28

水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料が、三次元網目構造及び該網目構造内の架橋性基、好ましくは、アゼチジニウム基を含む部分架橋ポリマー材料である、請求項27に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項29

水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料が、(i)エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンから誘導される、約20%〜約95%(重量)の第一ポリマー鎖、(ii)アミノ基、カルボキシル基、チオール基及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの反応性官能基を有する少なくとも1つの親水性増強剤から誘導される、約5%〜約80%(重量)の親水性部分又は第二ポリマー鎖(ここで、親水性部分又は第二ポリマー鎖は、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンの1つのアゼチジニウム(azetitdinium)基と親水性増強剤の1つのアミノ、カルボキシル又はチオール基間でそれぞれ形成される1つ又は複数の共有結合を介して、第一ポリマー鎖に共有連結している)、及び(iii)第一ポリマー鎖の一部又は第一ポリマー鎖に共有連結しているペンダントもしくは末端基であるアゼチジニウム基を含む、請求項27に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項30

親水性増強剤としての親水性ポリマーが、PEG−NH2;PEG−SH;PEG−COOH;H2N−PEG−NH2;HOOC−PEG−COOH;HS−PEG−SH;H2N−PEG−COOH;HOOC−PEG−SH;H2N−PEG−SH;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有する多岐PEG;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有するPEGデンドリマー非反応性親水性ビニルモノマージアミノ−、ジカルボキシル−、モノアミノ−又はモノカルボキシル末端ホモ−又はコポリマー;(1)約60%(重量)以下、好ましくは、約0.1%〜約30%、より好ましくは、約0.5%〜約20%、さらにより好ましくは、約1%〜約15%(重量)の少なくとも1つの反応性ビニルモノマー及び(2)少なくとも1つの非反応性親水性ビニルモノマーを含む組成物重合生成物であるコポリマー;又はそれらの組み合わせであり、PEGが、ポリエチレングリコールセグメントであり、反応性ビニルモノマーが、アミノ−C1−C6アルキルメタアクリレート、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルキル(メタ)アクリレート、アリルアミンビニルアミン、アミノ−C1−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、C1−C6アルキルアミノ−C1−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、アクリル酸、C1−C4アルキルアクリル酸、N,N−2−アクリルアミドグリコール酸、β−メチル−アクリル酸、α−フェニルアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸ソルビン酸アンゲリカ酸ケイ皮酸、1−カルボキシ−4−フェニルブタジエン−1,3、イタコン酸シトラコン酸メサコン酸グルタコン酸、アコニット酸マレイン酸フマル酸トリカルボキシエチレン及びそれらの組み合わせからなる群より選択され、非反応性ビニルモノマーが、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、グリセロールメタクリレート、3−アクリロイルアミノ1−プロパノール、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−アクリルアミド、N−メチル−3−メチレン2−ピロリドン、1−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、5−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ホスホリルコリン含有ビニルモノマー、最大1500ダルトン重量平均分子量を有するC1−C4−アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルイソプロピルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミドアリルアルコールビニルアルコール(コポリマー中の酢酸ビニル加水分解形態)及びそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項29に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項31

前面及び後面外部ヒドロゲル層が、熱誘導カップリング反応においてアゼチジニウム基から誘導される架橋を含む、請求項1〜10、14〜22、26〜30のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項32

シリコーンヒドロゲル材料が、シリコーン含有ビニルモノマー、シリコーン含有ビニルマクロマーシリコーン含有プレポリマー、親水性ビニルモノマー、疎水性ビニルモノマー、架橋剤、フリーラジカル開始剤、親水性ビニルマクロマー/プレポリマー及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの成分を含むシリコーンヒドロゲルレンズ調合物から得られる、請求項1〜31のいずれか一項に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

請求項33

シリコーンヒドロゲルレンズ調合物が、(1)N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、ヒドロキシエチルメタクリレートヒドロキシエチルアクリレート及びそれらの組み合わせからなる群より選択される親水性ビニルモノマー;ならびに(2)シリコーン含有ビニルモノマー、ポリシロキサン−含有ビニルモノマーもしくはマクロマー及び/又はシリコーン含有プレポリマーを含む、請求項32に記載の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。

技術分野

0001

本発明は、一般的に、眼科用デバイス、特に、含水率勾配を生成するレンズ構造形状を有し、そして、約10%〜約70%(重量)の含水率(WCSiHyと表される)を有するシリコーンヒドロゲルバルク材料と、約0.1〜約20μmの厚さを有し、該シリコーンヒドロゲルバルク材料を完全に覆い、完全に又は実質的にシリコーンを含有しないヒドロゲル材料からなり、そして、完全に水和した状態のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの断面をAFMで測定したとき、WCSiHy≦45%である場合、少なくとも約100%の水膨張率を特徴とするか、又はWCSiHy>45%である場合、少なくとも約[120・WCSiHy/(1−WCSiHy)]%の水膨張率を特徴とするより高い含水率を有する外部表面層とを含む、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズに関する。

0002

背景
シリコーンヒドロゲル(SiHy)コンタクトレンズは、様々な種類の視力異常を矯正するために広く使用されている。これらは、レンズポリマーマトリックス内にシリコーン及び一定量の水を平衡状態で含有する水和した架橋ポリマー材料からなる。FDAのコンタクトレンズの分類によれば、ヒドロゲルコンタクトレンズは、一般的に、2種類の主要なカテゴリー低含水率コンタクトレンズ(50%未満の水を含有)及び高含水率コンタクトレンズ(50%超の水を含有)に分類される。SiHyコンタクトレンズの場合、角膜の健康に及ぼすコンタクトレンズの有害作用を最小にするために必要な高い酸素透過度は、含水率を高めるのではなく、架橋ポリマー材料中にシリコーンを組み込むことにより達成される。結果として、従来のヒドロゲルコンタクトレンズとは異なり、SiHyコンタクトレンズは、比較的高い酸素透過度(Dk)を依然として有しながら、低含水率を有することができる。例えば、CIBA Vision Corporation社のFocus(登録商標)Night&Day(登録商標)(約23.5%H2O及びDk〜140Barrer;CIBA Vision Corporation社のAir Optix(登録商標)(約33%H2O及びDk〜110Barrer);Bausch&Lomb社のPureVision(登録商標)(約36%H2O及びDk〜100Barrer);Johnson&Johnson社のAcuvue(登録商標)Oasys(登録商標)(約38%H2O、Dk〜105Barrer);Johnson&Johnson社のAcuvue(登録商標)Advance(登録商標)(約47%H2O、Dk〜65Barrer);Johnson&Johnson社のAcuvue(登録商標)TruEye(商標)(約46%H2O、Dk〜100Barrer);CooperVision社のBiofinity(登録商標)(約48%H2O、Dk〜128Barrer);CooperVision社のAvaira(商標)(約46%H2O、Dk〜100Barrer);及びMenicon社のPremiO(商標)(約40%H2O、Dk〜129Barrer)。

0003

SiHyコンタクトレンズ中の水分は、SiHyレンズの十分長い期間の装着を可能にし、そして、患者に、適度な初期快適性(すなわち、レンズ挿入直後)、患者がこれらに順応するのに必要な適応時間が比較的短時間であること、及び/又は適切な適合性などの利益を提供する、所望の柔軟性を提供することができる。より高い含水率は、生体適合性及び快適性を有するSiHyコンタクトレンズを提供するために望ましいであろう。しかし、従来のヒドロゲルコンタクトレンズのようにコンタクトレンズに必要な十分な機械的強度及び剛性を依然として有しながら、SiHyコンタクトレンズが含有することができる水分量には制限がある(80%であると考えられる)。さらに、高い含水率は、また、望ましくない影響を及ぼす可能性がある。例えば、SiHyコンタクトレンズの酸素透過度は、含水率を高めることにより低下する可能性がある。さらに、高い含水率を有するSiHyコンタクトレンズは、眼の限られた供給量涙液(水)を失わせる恐れがあるため、SiHyレンズの高い含水率は、眼内脱水をより高め、その結果として脱水により生じる装着不快感をもたらす可能性がある。眼内脱水がコンタクトレンズの前面における蒸発(すなわち、水分の喪失)から生じる可能性があり、そのような水分の喪失が、レンズの後面から前面へ経由する水の拡散により主に制御されていること、そして、拡散の速度は、平衡状態のレンズバルク材料の含水率に密接に比例していると考えられている(L. Jones et al., Contact Lens & Anterior Eye 25 (2002) 147-156、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。

0004

コンタクトレンズ材料にシリコーンを組み込むことは、また、シリコーンが疎水性であり、且つ、空気に曝されているレンズ表面に移動する傾向が強いため、コンタクトレンズの生体適合性に望ましくない効果を及ぼす。結果として、SiHyコンタクトレンズは、一般的に、コンタクトレンズのシリコーンの曝露を排除又は最小にするために、そして、親水性表面を維持するために、例えば、様々なプラズマ処理(例えば、CIBA Vision Corporation社のFocus(登録商標)Night&Day(登録商標)及びAir Optix(登録商標);Bausch&Lomb社のPureVision(登録商標);ならびにMenicon社のPremiO(商標));SiHyポリマーマトリックス中に物理的及び/又は化学的に埋め込まれた内部湿潤剤(例えば、Johnson&Johnson社のAcuvue(登録商標)Oasys(登録商標)、Acuvue(登録商標)Advance(登録商標)及びAcuvue(登録商標)TruEye(商標);CooperVision社のBiofinity(登録商標)及びAvaira(商標))などの表面修飾プロセスが必要であろう。市販のSiHyレンズの製造に使用される表面修飾技術は、適度な親水性表面を有する新しい(未使用)SiHyレンズを提供することができるが、眼内に装着されるSiHyレンズは、空気の曝露、眼瞼せん断力(shearing force)、シリコーン移動及び/又はシリコーンの曝露の部分的な保護不良のため生じるドライスポット及び/又は疎水性表面領域を有する可能性がある。これらのドライスポット及び/又は疎水性表面領域は、非湿潤性で、眼内環境から脂質又はタンパク質吸着しやすく、そして、眼に付着して、患者に不快感を与える可能性がある。

0005

従って、眼内で一日を通して維持することができる持続的な親水性、湿潤性及び潤滑性を有する、親水性表面を有するSiHyコンタクトレンズが求められている。

0006

発明の概要
本発明は、眼内で一日を通して持続的な表面親水性表面湿潤性及び表面潤滑性を有する親水性表面を有する、SiHyコンタクトレンズの必要性を満たすことができる。

0007

一態様においては、本発明は、前(凸)面及び反対の後(凹)面;ならびに前面から後面の層状構造形状を含む水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、層状構造形状が、前面外ヒドロゲル層シリコーンヒドロゲル材料内部層及び後面外部ヒドロゲル層を含み、シリコーンヒドロゲル材料が、少なくとも約50、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約70、さらにより好ましくは、少なくとも約90barrer、最も好ましくは、少なくとも約110barrerの酸素透過度(Dk)、及び約10%〜約70%、好ましくは、約10%〜約65%、より好ましくは、約10%〜約60%、さらにより好ましくは、約15%〜約55%、最も好ましくは、約15%〜約50%(重量)の第一含水率(WCSiHyと表される)を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合しており、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCSiHy≦45%である場合、少なくとも約100%(好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、さらにより好ましくは、少なくとも約250%、最も好ましくは、少なくとも約300%)の水膨張率(WSRと表される)を有すること、又はWC>45%である場合、少なくとも約[120・WCSiHy/(1−WCSiHy)]%(好ましくは、[130・WCSiHy/(1−WCSiHy)]%、より好ましくは、[140・WCSiHy/(1−WCSiHy)]%、さらにより好ましくは、[150・WCSiHy/(1−WCSiHy)]%)の水膨張率を有することを特徴とする、WCSiHyより高い第二含水率を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層の各々の厚さが、約0.1μm〜約20μm、好ましくは、約0.25μm〜約15μm、より好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、さらにより好ましくは、約1μm〜約10μmである(完全に水和した状態のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの後面から前面の断面にわたって原子間力顕微鏡法で測定したとき)、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。

0008

別の態様においては、本発明は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。本発明の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含み;該コンタクトレンズは、少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び断面表面係数(surface modulus)プロファイル(コンタクトレンズの断面の表面の前面と後面間の最短線に沿って、前面を含み、且つ、その近傍の前面外部域;最短線の中心を含み、且つ、その周囲の内部域;及び後面を含み、且つ、その近傍の後面外部域を含み、該前面外部域は、平均前面係数




を有し、該後面外部域は、平均後面係数




を有し、該内部域は、平均内部表面係数




を有し、




の少なくとも1つは、少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%である)を有する。

0009

さらなる態様においては、本発明は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。本発明の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含み;該コンタクトレンズは、(1)少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び(2)約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数(CCOFと表される)を有することを特徴とする表面潤滑性を有し、前面及び後面は、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度カルボン酸基などの負電荷基を有する。

0010

様々な好ましい実施態様を任意の組み合わせで含む本発明のこれらの及び他の態様は、下記の本発明の好ましい実施態様の説明から明らかになるであろう。詳細な説明は、本発明を単に説明するためのものであり、添付の特許請求の範囲及びその均等物により定義される本発明の範囲を限定するものではない。当業者にとって明らかであるように、本開示の新規概念の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の多くの変形及び改変を実施することができる。

図面の簡単な説明

0011

図1は、本発明の好ましい実施態様に係る、SiHyコンタクトレンズの構造形状の断面図を概略的に示す。
図2は、本発明の別の好ましい実施態様に係る、SiHyコンタクトレンズの構造形状の断面図を概略的に示す。
図3Aは、共焦点レーザー蛍光顕微鏡法でのSiHyコンタクトレンズの断面にわたる蛍光強度プロファイルを示す。
図3Bは、共焦点レーザー蛍光顕微鏡法でのSiHyコンタクトレンズの断面にわたる蛍光強度プロファイルを示す。
図4Aは、凍結乾燥状態の本発明のSiHyコンタクトレンズのSEM走査電子顕微鏡)画像を示す。
図4Bは、凍結乾燥状態の本発明のSiHyコンタクトレンズのSEM(走査電子顕微鏡)画像を示す。
図4Cは、凍結乾燥状態の本発明のSiHyコンタクトレンズのSEM(走査電子顕微鏡)画像を示す。
図5は、好ましい実施態様に係る、傾斜平板法の設定を概略的に説明する。
図6Aは、正電荷粒子(DOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂)の分散物中に浸漬した後の様々なコーティングをその上に有するコンタクトレンズの光学顕微鏡画像を示す。
図6Bは、正電荷粒子(DOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂)の分散物中に浸漬した後の様々なコーティングをその上に有するコンタクトレンズの光学顕微鏡画像を示す。
図6Cは、正電荷粒子(DOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂)の分散物中に浸漬した後の様々なコーティングをその上に有するコンタクトレンズの光学顕微鏡画像を示す。
図7は、AFM試験のために、本発明のSiHyコンタクトレンズの断面片を金属クランプ中に垂直に備え付ける方法を概略的に説明する。
図8は、本発明の好ましい実施態様に係る、完全に水和した状態(リン酸緩衝生理食塩水中、pH〜7.3)のSiHyコンタクトレンズの断面の一部のAFM(原子間力顕微鏡法)画像を示す。
図9は、距離の関数としてのカンチレバーのたわみをプロットすることにより近似的に表される、本発明の好ましい実施態様に係る、SiHyコンタクトレンズの断面の表面の前面と後面間の2つの最短線に沿った、完全に水和した状態(リン酸緩衝生理食塩水中、pH〜7.3)の本発明のSiHyコンタクトレンズの断面表面係数プロファイルを示す。

0012

発明の実施態様の詳細な説明
ここで、本発明の実施態様について詳細に言及する。当業者であれば、本発明において、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、様々な改変、変形及び組み合わせを実施することができることが明らかであろう。例えば、一実施態様の一部として例示又は記載される特徴を別の実施態様に使用して、なおさらなる実施態様を得ることができる。従って、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内となるように、本発明がこのような改変、変形及び組み合わせを包含することが意図される。本発明の他の目的、特徴及び態様は、下記の詳細な説明において開示されるか、又はそこから明らかである。当業者であれば、本発明の考察が単に例示的な実施態様を記載するものであり、本発明のより広範な態様を限定するものではないことを理解されたい。

0013

特に指定しない限り、本明細書において使用される全ての技術及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者に通常理解されるものと同一の意味を有する。一般的に、本明細書において使用される命名法及び実験室手順は、当技術分野においてよく知られており、一般的に使用されている。当技術分野及び様々な一般参考文献において与えられるようなこれらの手順には従来の方法が用いられる。用語が単数形で与えられる場合、本発明者らはその用語の複数形も想定している。本明細書において使用される命名法及び下記の実験室手順は、当技術分野においてよく知られており、一般的に使用されている。

0014

本願で使用されるように、用語「シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ」は、シリコーンヒドロゲル材料を含むコンタクトレンズを指す。

0015

本願で使用されるように、用語「ヒドロゲル」又は「ヒドロゲル材料」は、非水溶性であり、且つ、完全に水和した場合にそのポリマーマトリックス中に少なくとも10%(重量)の水を含有することができる架橋ポリマー材料を指す。

0016

本願で使用されるように、用語「非シリコーンヒドロゲル」は、シリコーンを理論上含有しないヒドロゲルを指す。

0017

本願で使用されるように、用語「シリコーンヒドロゲル」は、シリコーンを含有するヒドロゲルを指す。シリコーンヒドロゲルは、典型的には、少なくとも1つのシリコーン含有ビニルモノマー又は少なくとも1つのシリコーン含有ビニルマクロマー又はエチレン性不飽和基を有する少なくとも1つのシリコーン含有プレポリマーを含む重合性組成物の共重合により得られる。

0018

本願で使用されるように、用語「ビニルモノマー」は、1つの単一エチレン性不飽和基を有し、且つ、化学線又は熱により重合することができる化合物を指す。

0019

本願で使用されるように、用語「オレフィン性不飽和基」又は「エチレン性不飽和基」は、本明細書において広い意味で使用され、少なくとも1つの>C=C<基を含有する任意の基を包含することを意図する。典型的なエチレン性不飽和基には、




スチニル又は他のC=C含有基が含まれるが、これらに限定されない。

0020

本願で使用されるように、用語「(メタアクリルアミド」は、メタクリルアミド及び/又はアクリルアミドを指す。

0021

本願で使用されるように、用語「(メタ)アクリレート」は、メタクリレート及び/又はアクリレートを指す。

0022

本願で使用されるように、用語「親水性ビニルモノマー」は、ホモポリマーとして、典型的には、水溶性であるか、又は少なくとも10%(重量)の水を吸収することができるポリマーを生成するビニルモノマーを指す。

0023

本願で使用されるように、用語「疎水性ビニルモノマー」は、ホモポリマーとして、典型的には、水に不溶性であり、且つ、10%(重量)未満の水を吸収することができるポリマーを生成するビニルモノマーを指す。

0024

本願で使用されるように、用語「マクロマー」又は「プレポリマー」は、2つ以上のエチレン性不飽和基を含有する中分子量高分子量化合物又はポリマーを指す。中分子量〜高分子量は、典型的には、700ダルトン超の平均分子量を意味する。

0025

本願で使用されるように、用語「架橋剤」は、少なくとも2つのエチレン性不飽和基を有する化合物を指す。「架橋剤」は、約700ダルトン以下の分子量を有する架橋剤を指す。

0026

本願で使用されるように、用語「ポリマー」は、1つ又は複数のモノマー又はマクロマー又はプレポリマーを重合/架橋することにより形成される材料を意味する。

0027

本願で使用されるように、ポリマー材料(モノマー又はマクロマー材料を含む)の用語「分子量」は、具体的に別途指示のない限り、又は試験条件が別途指示されない限り、重量平均分子量を指す。

0028

本願で使用されるように、用語「アミノ基」は、具体的に別途指示のない限り、式−NHR’(式中、R’は、水素又はC1−C20非置換もしくは置換、直鎖もしくは分岐鎖アルキル基である)で表される、第一級又は第二級アミノ基を指す。

0029

本願で使用されるように、用語「エピクロロヒドリン官能化ポリアミン」又は「エピクロロヒドリン官能化ポリアミドアミン」は、ポリアミン又はポリアミドアミンをエピクロロヒドリンと反応させて、ポリアミン又はポリアミドアミンの全て又はかなりの割合のアミン基アゼチジニウム基に変換することにより得られるポリマーを指す。

0030

本願で使用されるように、用語「アゼチジニウム基」は、




で表される正電荷基を指す。

0031

本願で使用されるように、用語「熱架橋性」は、ポリマー材料又は官能基に関して、ポリマー材料又は官能基と別の材料又は官能基との架橋(又はカップリング)反応を、比較的高温(約40℃〜約140℃)で行うことができるが、一方で、ポリマー材料又は官能基と別の材料又は官能基との同じ架橋反応(又はカップリング反応)を、室温(すなわち、約22℃〜約28℃、好ましくは、約24℃〜約26℃、特に、約25℃)で行うことができない(約1時間かけて検出可能な程度(すなわち、約5%超)になるまで)ことを意味する。

0032

本願で使用されるように、用語「ホスホリルコリン」は、




(式中、nは、1〜5の整数であり、R1、R2及びR3は、互いに独立して、C1−C8アルキル又はC1−C8ヒドロキシアルキルである)
で表される両性イオン基を指す。

0033

本願で使用されるように、用語「反応性ビニルモノマー」は、カルボキシル基又はアミノ基(すなわち、第一級又は第二級アミノ基)を有するビニルモノマーを指す。

0034

本願で使用されるように、用語「非反応性親水性ビニルモノマー」は、任意のカルボキシル基又はアミノ基(すなわち、第一級又は第二級アミノ基)を含有しない親水性ビニルモノマーを指す。非反応性ビニルモノマーは、第三級又は第四級アミノ基を含むことができる。

0035

本願で使用されるように、用語「水溶性」は、ポリマーに関して、室温(上記で定義)で、最大約30%(重量)の濃度を有するポリマーの水溶液を生成するのに十分な程度まで、ポリマーを水に溶解させることができることを意味する。

0036

本願で使用されるように、用語「水接触角」は、接触角測定値を平均することにより得られる、平均水接触角(すなわち、液滴法により測定される接触角)を指す。

0037

本願で使用されるように、用語「無損傷」は、SiHyコンタクトレンズ上のコーティングに関して、コンタクトレンズを、実施例1に記載のSudan Black染色試験において、Sudan Blackによりどの程度染色することができるかを表すことを意図する。SiHyコンタクトレンズ上のコーティングの良好な無損傷は、コンタクトレンズが実質的にSudan Blackにより染色されないことを意味する。

0038

本願で使用されるように、用語「耐久性」は、SiHyコンタクトレンズ上のコーティングに関して、SiHyコンタクトレンズ上のコーティングがデジタル摩擦試験を耐え抜くことができることを表すことを意図する。

0039

本願で使用されるように、用語「デジタル摩擦試験を耐え抜く」又は「耐久性試験を耐え抜く」は、コンタクトレンズ上のコーティングに関して、実施例1に記載の手順に従ってレンズを指で摩擦した後の指で摩擦したレンズの水接触角が、依然として約100degree以下、好ましくは、約90degree以下、より好ましくは、約80degree以下、最も好ましくは、約70degree以下であることを意味する。

0040

材料の固有の「酸素透過度」Dkは、酸素が材料を透過する割合である。本願で使用されるように、用語「酸素透過度(Dk)」は、ヒドロゲル(シリコーン又は非シリコーン)又はコンタクトレンズに関して、本明細書下記の実施例に示される手順に従って境界層効果により生じる酸素フラックスに対する表面抵抗について補正された測定された酸素透過度(Dk)を意味する。酸素透過度は、従来より、barrer単位で表され、「barrer」は、[(酸素cm3)(mm)/(cm2)(秒)(mmHg)]×10−10として定義される。

0041

レンズ又は材料の「酸素伝達率」Dk/tは、酸素が、測定される面積にわたって平均厚さt[mm単位]を有する特定のレンズ又は材料を透過する割合である。酸素伝達率は、従来より、barrer/mm単位で表され、「barrer/mm」は、[(酸素cm3)/(cm2)(秒)(mmHg)]×10−9として定義される。

0042

レンズを透過する「イオン透過性」は、イオノフラックス拡散係数相関する。イオノフラックス拡散係数D([mm2/分]単位)は、下記のようなFickの法則を適用することによって決定される:
D=−n’/(A×dc/dx)
(式中、n’=イオン輸送の割合[mol/分];A=曝露されたレンズの面積[mm2];dc=濃度差[mol/L];dx=レンズの厚さ[mm])

0043

本願で使用されるように、用語「眼科適合性」は、眼内環境に重大な損傷及び使用者重度の不快感を与えることなく、眼内環境と長期間密接に接触することができる材料又は材料の表面を指す。

0044

本願で使用されるように、用語「眼科的に安全」は、コンタクトレンズを殺菌及び保存するためのパッケージング溶液に関して、該溶液中に保存されたコンタクトレンズを、オートクレーブ後リンスしなくても眼の上に直接配置した際に安全であること、そして、該溶液が、コンタクトレンズを介した眼との毎日の接触に対して安全であり、十分に快適であることを意味することを意図する。オートクレーブ後の眼科的に安全なパッケージング溶液は、眼と適合する浸透圧及びpHを有し、国際ISO標準及び米国FDA規制による眼に刺激性又は眼に細胞毒性の材料を実質的に含有しない。

0045

本願で使用されるように、SiHyコンタクトレンズの用語「断面」は、ナイフ又は切断道具を用いて、レンズの前面あるいは後面に対して実質的に垂直な角度でレンズを切断することにより得られるレンズ断面を指す。当業者であれば、コンタクトレンズの断面を得るために、コンタクトレンズを手動(すなわち、手で切断)又はCryosta Microtomeもしくはラスで切断することをよく知っている。得られたコンタクトレンズの断面は、イオンエッチング又は類似の技術を用いて研磨することができる。

0046

用語「表面係数」、「表面柔軟性」、「表面弾性率」、「表面ヤング係数」又は「表面圧縮係数」は本願において互換的に使用され、当業者に公知のように、接触モードナノインデンテーション法、Peakforce QNM法又はHarmonic Force法を用いて、完全に水和した状態(リン酸緩衝液中、pH〜7.3±0.2)の材料の表面又はコンタクトレンズの断面を、原子間力顕微鏡法(AFM)により測定されるナノメカニカル特性弾性特性)を意味する。Jan Domke及びManfred Radmacherは、薄層の弾性特性をAMFで測定することができることを報告した(Langmuir 1998, 14, 3320-3325、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。AFMナノインデンテーションは、Gonzalez-Meijome JM, AlmeidaJBand Parafita MA in Microscopy: Science, Technology, Applications and Education, 「Analysis of Surface Mechanical Properties of Unworn and Worn Silicone Hydrogel Contact Lenses Using Nanoindentation with AFM」, pp554-559, A. Mendez-Vilas and J. Diaz (Eds.), Formatex Research Center, Badajoz, Spain (2010)、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)により記載される実験手順に従って実施することができる。コンタクトレンズの前面又は後面ではなく、コンタクトレンズの断面の表面(これらの論文中のGonzalez-Meijome JM, Almeida JB and Parafita MAにより実施)が、AFMでのナノインデンテーションを用いて分析されることに留意されたい。ナノインデンテーション法、Peakforce QNM法及びHarmonic Force法は、Kim Sweers, et al. in Nanoscale Research Letters 2011, 6:270の論文において、タイトル「Nanomechanical properties of a-synuclein amyloid fibrils: a comparative study by nanoindentation, harmonic force microscopy, and Peakforce QNM」で記載されている(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。また、完全に水和したSiHyコンタクトレンズの断面の前面からバルク又はバルクから後面(逆もまた同様)にわたって、AFMを用いて表面弾性率の測定を実施した際、コンタクトレンズの断面にわたる表面係数プロファイルは、コンタクトレンズの断面の表面の前面と後面間の最短線に沿って確定することができることを理解されたい。さらに、良好な近似として、任意の実験的及び直接的に測定された量を、測定された量が表面係数に比例する範囲で表面係数を表すために使用することができることを理解されたい。

0047

本願で使用されるように、用語「前面外部ヒドロゲル層」は、本発明のSiHyコンタクトレンズに関して、コンタクトレンズの前面を含み、実質的に均一の厚さであり(すなわち、厚さの変動は、その層の平均厚さの約10%以下である)、そして、少なくとも約0.1μmの平均厚さを有するヒドロゲル層を意味する。前面外部ヒドロゲル層の「平均厚さ」は、本願において、単に「前面外部ヒドロゲル層の厚さ」とも呼ぶ。

0048

本願で使用されるように、用語「後面外部ヒドロゲル層」は、本発明のSiHyコンタクトレンズに関して、コンタクトレンズの後面を含み、実質的に均一の厚さであり(すなわち、厚さの変動は、その層の平均厚さの約10%以下である)、そして、少なくとも約0.1μmの平均厚さを有するヒドロゲル層を意味する。後面外部ヒドロゲル層の「平均厚さ」は、本願において、単に「後面外部ヒドロゲル層の厚さ」とも呼ぶ。

0049

本願で使用されるように、用語「内部層」は、本発明のSiHyコンタクトレンズに関して、中央の曲線状の面(コンタクトレンズを2つの部分に分割し、一方は前面を含有し、他方は後面を含有する)を含み、可変の厚さを有する層を意味する。

0050

本願で使用されるように、用語「架橋コーティング」又は「ヒドロゲルコーティング」は、完全に水和した場合に水を含有することができる三次元網目構造を有する架橋ポリマー材料を表すために互換的に使用される。架橋ポリマー材料の三次元網目構造は、2つ以上の直鎖又は分岐鎖ポリマーを架橋することにより架橋連結を介して形成することができる。

0051

本願で使用されるように、用語「水膨張率」は、本発明のSiHyコンタクトレンズのヒドロゲル材料の前面又は後面外部ヒドロゲル層に関して、WSR=LWet/LDry×100%に従って、AFMにより決定される値を意味する(式中、WSRは、前面及び後面外部ヒドロゲル層の1つの水膨張率であり、LWetは、完全に水和した状態(すなわち、リン酸緩衝液中、pH〜7.3±0.2)のSiHyコンタクトレンズの断面をAFMで測定したときの、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの外部ヒドロゲル層の平均厚さであり、そして、LDryは、乾燥状態(ヒドロゲル材料の多孔性を保持することなく乾燥、例えば、真空乾燥)及び実質的に乾燥雰囲気中のSiHyコンタクトレンズの断面をAFMで測定したときの、乾燥状態のSiHyコンタクトレンズの外部ヒドロゲル層の平均厚さである)。各外部ヒドロゲル層(本発明のSiHyコンタクトレンズの)の水膨張率が、各外部ヒドロゲル層が有する含水率に比例しており、そして、少なくとも約100%又は




(いずれもより大きい、WCSiHyは、本発明のSiHyコンタクトレンズのバルク(又は内部層)シリコーンヒドロゲル材料の含水率である)の水膨張率は、本発明のSiHyコンタクトレンズのバルク(又は内部層)シリコーンヒドロゲル材料に対して、より高い含水率を有する外部ヒドロゲル層の性質の良好な指標となることができると考えられる。

0052

本願において使用されるように、用語「低下した表面係数」は、本発明のSiHyコンタクトレンズの前面及び後面外部ヒドロゲル層のいずれか又は両方に関して、下記の式:




(式中、RSMは、内部層に対して低下した前面又は後面外部ヒドロゲル層の係数であり、




は、後面又は前面外部ヒドロゲル層の平均表面係数であり、そして




は、内部層の平均表面係数である)
に基づいて計算される値を意味することを意図する。




は、上述したように、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面表面係数プロファイルから得られる(表面機械特性、すなわち、完全に水和したSiHyコンタクトレンズの断面表面係数を、AFMを用いて分析することにより測定される)。断面表面係数プロファイル(すなわち、表面係数対完全に水和した状態のSiHyレンズの断面の表面の前面と後面間の最短線に沿った前面及び後面の1つから他の表面までの距離のグラフ)が、少なくとも2つの外部域(一方が前面を含み、他方が後面を含む)及び1つの内部域(バルクシリコーンヒドロゲル材料に相当する)を有するものと予想される。外部域(すなわち、外部ヒドロゲル層)の平均表面係数は、外部域と内部域(すなわち、境界領域又は移行域内及び/又は近傍)間の約1〜約2ミクロンの領域を除く外部域内の全ての表面係数を平均することにより得られる。

0053

「臨界摩擦係数」は、レンズが押された後傾斜面上を滑り始めるが、止まるか、又は端に到達する前に10秒超かかる、傾斜面の最大傾斜角である臨界角タンジェントである。臨界摩擦係数(CCOF)を決定するための手順は、実施例29に記載している。コンタクトレンズの臨界摩擦係数(CCOF)がそのコンタクトレンズの表面潤滑性と相関し、そして、コンタクトレンズの表面潤滑性を定量化するために使用することができると考えられる。

0054

本願で使用されるように、「正電荷粒子付着試験」は、水和SiHyコンタクトレンズの負電荷基(例えば、カルボン酸基)の表面濃度を特徴づけるための試験を指す。正電荷粒子付着試験は下記のように実施される。DOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂(球状のI型強塩基性樹脂(N+(CH3)3Cl−官能基及び4%ジビニルベンゼンを含有するスチレン/ジビニルベンゼンコポリマー)である)の水性分散物を、所定量のDOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂をリン酸緩衝生理食塩水(pH〜7.3)に5%(重量)の樹脂濃度を有するように分散させた後、約1000rpmで10秒間振とう又は撹拌又はボルテックスにより十分に混合することにより調製する。水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを、上記で調製したDOWEX(商標)1×4 20〜50メッシュ樹脂の水性分散物に浸漬し、約1000〜1100rpmで約1分間、ボルテックスで撹拌して、次いで、DI水でリンスし、DI水中で約1分間ボルテックスする。次に、レンズをガラスペトリディッシュ内の水に入れ、Nikon光学顕微鏡で下部照明を使用してレンズの画像を撮る。各レンズ表面に付着した正電荷粒子の数をカウントすることができる。レンズ表面に付着した正電荷粒子の数は、コンタクトレンズの負電荷基の表面濃度に比例する。

0055

本願で使用されるように、用語「カルボン酸含有率」は、本発明のSiHyコンタクトレンズの架橋コーティング又は外部ヒドロゲル層に関して、SiHyコンタクトレンズの架橋コーティング又は外部ヒドロゲル層の重量に基づくカルボン酸基(COOH)の重量(%)を意味する。架橋コーティング又は外部ヒドロゲル層のカルボン酸含有率は、架橋コーティング又は外部ヒドロゲル層を作製するための出発材料組成及び各出発材料のカルボン酸含有率に基づいて理論的推定することができる。

0056

本発明は、層状構造形状及びSiHyコンタクトレンズの内側から外側への特有水勾配を有し:より高い含水率及び適度な厚さ(少なくとも約0.1μm)を有し、且つ、実質的にシリコーンを含有しない(好ましくは、完全にシリコーンを含有しない)外部(表面)ヒドロゲル層で完全に覆われている、より低い含水率のシリコーンヒドロゲル核(又はバルク材料);及びバルク材料の含水率の少なくとも約1.2倍(又は120%)、好ましくは、少なくとも約1.3倍(又は130%)、より好ましくは、少なくとも約1.4倍(又は140%)、さらにより好ましくは、少なくとも約1.5倍(150%)、最も好ましくは、少なくとも約2倍(又は200%)である含水率の外部ヒドロゲル層を有するSiHyコンタクトレンズに関する。図1は、好ましい実施態様に係る、層状構造形状を有するSiHyコンタクトレンズを概略的に説明する。本発明のこの好ましい実施態様によれば、SiHyコンタクトレンズ100は、前面(又はフロントカーブもしくは凸面)101及び使用者が装着した際に眼の角膜上に静止する反対の後面(又はベースカーブもしくは凹面)102を有する。SiHyコンタクトレンズ100は、内部(又は中間)層110及び2つの外部層120を含む。内部層110は、SiHyコンタクトレンズ100のバルク材料であり、SiHyコンタクトレンズ100に非常に近接している3次元形状を有する。内部層110は、好ましくは、より低い含水率のシリコーンヒドロゲルからなる。実質的に同一である2つの外部層120は、実質的に均一の厚さであり、内部層110の含水率に対してより高い含水率を有する実質的にシリコーンを含有しない(好ましくは、完全にシリコーンを含有しない)ヒドロゲル材料からなる。2つの外部層120は、コンタクトレンズ100の周辺端部103で融合し、内部層110を完全に覆っている。

0057

本発明の層状構造形状を有するSiHyコンタクトレンズは、従来のコンタクトレンズと比較して、いくつかの利点を提供することができる。第一に、このようなSiHyコンタクトレンズは、眼の角膜の健康を維持するために必要な高い酸素透過度を依然として有することができる。第二に、内部層(バルク材料)が、コンタクトレンズに必要なバルクの機械的強度及び剛性を提供するので、外部ヒドロゲル層は、含水率に関して制限されることなく、可能な限りの水を含有することができる。そのため、外部ヒドロゲル層は、水を多く含む膜又はレンズ構造形状に含水率勾配(レンズ表面の近傍及びそれを含む領域において最高の含水率ならびにレンズ核において最低の含水率)を有するコンタクトレンズを提供することができる。第三に、本発明の層状構造形状を有するSiHyコンタクトレンズは、低い眼内脱水を有し、眼に低乾燥の感覚をもたらし、そして、結果として、終日の装着快適性を改善することができる。低い含水率を有する内部層(すなわち、レンズのバルク材料)は、レンズの後面から前面へ経由する水の拡散率、そして、レンズの前面の蒸発(水分喪失)を制御(制限)すると考えられる。また、本発明の層状構造形状は、内部の水濃度勾配(すなわち、前面からレンズ核へ内部に進むに従って含水率が低下する)を生じさせる可能性があるが、これは、拡散のFickの法則によるとレンズの後面から前面へ経由する水の拡散には好ましくないと考えられる。第四に、本発明の層状構造形状を有するSiHyコンタクトレンズは、水が涙液と高い生体適合性であるため、そして、外部ヒドロゲル層中の高い含水率(例えば、好ましくは、>75%H2O)が、眼が直接接触し、生体適合性が最大になる前面及び後面の内部及び近傍に位置するため、高い生体適合性を提供することができる。第五に、適度な厚さを有する外部ヒドロゲル層中の高い含水率は、柔軟性の高い表面、すなわち、「水のクッション」を有するSiHyコンタクトレンズを提供することができる。第六に、本発明の層状構造形状を有するSiHyコンタクトレンズは、高い潤滑面を有することができる。非常に高い含水率及び適度な厚さを有する外部ヒドロゲル層は、レンズ表面に広がる涙液を引き付けることができる「水を好む」表面を提供するであろうと考えられる。バルクレンズ材料(内部層)よりもかなり高い柔軟性を有する外部ヒドロゲル層は、圧力(すなわち、眼瞼のせん断力)下で非常に変形しやすく、そのようなSiHyコンタクトレンズが眼内に装着された場合、弾性流体潤滑をもたらすことができると考えられる。第七に、本発明のSiHyコンタクトレンズ中の層状構造形状は、シリコーンの曝露を防ぐことができる。適度な厚さを有する外部ヒドロゲル層の三次元メッシュ網目構造(すなわち、ポリマーマトリックス)は、シリコーンを覆うことができ、シリコーンのレンズ表面への移動を防ぐことができると考えられる。第八に、本発明のSiHyコンタクトレンズは、低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有することができ、患者の取り扱い中での重度の残屑付着及び装着中の重度のタンパク質付着の影響を受けにくい(涙液中のタンパク質の大部分は正電荷であると考えられる)。

0058

一態様においては、本発明は、前(凸)面及び反対の後(凹)面;ならびに前面から後面の層状構造形状を含む水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズであって、層状構造形状が、前面外部ヒドロゲル層、シリコーンヒドロゲル材料の内部層及び後面外部ヒドロゲル層を含み、シリコーンヒドロゲル材料が、少なくとも約50、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約70、さらにより好ましくは、少なくとも約90、最も好ましくは、少なくとも約110barrerの酸素透過度(Dk)、及び約10%〜約70%、好ましくは、約10%〜約65%、より好ましくは、約10%〜約60%、さらにより好ましくは、約15%〜約55%、最も好ましくは、約15%〜約50%(重量)の第一含水率(WCSiHyと表される)を有し、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合しており、そして、前面及び後面外部ヒドロゲル層が、互いに独立して、WCSiHy≦45%である場合、少なくとも約100%(好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、さらにより好ましくは、少なくとも約250%、最も好ましくは、少なくとも約300%)の水膨張率を有すること、又はWCSiHy>45%である場合、少なくとも約




の水膨張率を有することを特徴とする、WCSiHyより高い第二含水率を有し、各外部ヒドロゲル層の厚さが、約0.1μm〜約20μm、好ましくは、約0.25μm〜約15μm、より好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、さらにより好ましくは、約1μm〜約10μmである(完全に水和した状態のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの後面から前面の断面にわたって原子間力顕微鏡法で測定したとき)、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。好ましくは、前面及び後面は、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有する。また、好ましくは、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数(CCOFと表される)を有することを特徴とする表面潤滑性を有する。

0059

本発明によれば、SiHyコンタクトレンズの内部層は、実質的にレンズのバルク材料である。これは、2つの外部ヒドロゲル層を事前に形成するSiHyコンタクトレンズ上に直接的及び/又は間接的に適用し、接着させる表面修飾プロセスで、事前に形成するSiHyコンタクトレンズから直接誘導することができる。事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、任意の市販のSiHyレンズ、例えば、上述したレンズの1つであってよい。あるいは、事前に形成するSiHyは、当業者によく知られる任意の方法に従って製造することができる。例えば、事前に形成するコンタクトレンズは、例えば、米国特許第3,408,429号に記載の従来の「スピンキャスト成形」で、又は米国特許第4,347,198号;第5,508,317号;第5,583,463号;第5,789,464号;及び第5,849,810号に記載の静止状態でのフルキャスト成形プロセスにより、又はカスタマイズコンタクトレンズの製造で使用されるシリコーンヒドロゲル下部の旋盤切断(lathe cutting)により製造することができる。キャスト成形では、レンズ調合物は、典型的には、コンタクトレンズを製造するための成形用型分注し、成形用型中で硬化(すなわち、重合及び/又は架橋)させる。事前に形成するSiHyコンタクトレンズを製造するために、キャスト成形もしくはスピンキャスト成形のための、又はコンタクトレンズの旋盤切断で使用されるSiHyロッドを製造するためのSiHyレンズ調合物は、一般的に、当業者によく知られているように、シリコーン含有ビニルモノマー、シリコーン含有ビニルマクロマー、シリコーン含有プレポリマー、親水性ビニルモノマー、疎水性ビニルモノマー、架橋剤(約700ダルトン以下の分子量を有し、且つ、少なくとも2つのエチレン性不飽和基を含有する化合物)、フリーラジカル開始剤光開始剤又は熱開始剤)、親水性ビニルマクロマー/プレポリマー及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの成分を含む。SiHyコンタクトレンズ調合物は、また、当業者に公知のように、当業者に公知の他の必要な成分、例えば、UV吸収剤可視性着色剤(例えば、染料色素又はそれらの混合物)、抗菌剤(例えば、好ましくは、銀ナノ粒子)、生物活性剤浸出性潤滑剤、漏出性涙液安定化剤(leachable tear-stabilizing agent)及びそれらの混合物などを含むことができる。得られた事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、次に、当業者に公知のように、得られたレンズから非重合成分を除去するための抽出溶媒を用いた抽出及び水和プロセスに供することができる。また、事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、着色コンタクトレンズ(すなわち、当業者によく知られている、プリントされた少なくとも1つの色パターンを有するSiHyコンタクトレンズ)であってよい。

0060

任意の適切なシリコーン含有ビニルモノマーを本発明において使用することができる。好ましいシリコーン含有ビニルモノマーの例には、N−[トリス(トリメチルシロキシシリルプロピル]−(メタ)アクリルアミド、N−[トリス(ジメチルプロピルシロキシ)−シリルプロピル]−(メタ)アクリルアミド、N−[トリス(ジメチルフェニルシロキシ)シリルプロピル](メタ)アクリルアミド、N−[トリス(ジメチルエチルシロキシ)シリルプロピル](メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシ−3−(3−(ビストリメチルシリルオキシメチルシリルプロピルオキシプロピル)−2−メチルアクリルアミド;N−(2−ヒドロキシ−3−(3−(ビス(トリメチルシリルオキシ)メチルシリル)プロピルオキシ)プロピル)アクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(ビス(トリメチルシリルオキシ)メチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]−2−メチルアクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(ビス(トリメチルシリルオキシ)メチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]アクリルアミド;N−(2−ヒドロキシ−3−(3−(トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル)プロピルオキシ)プロピル)−2−メチルアクリルアミド;N−(2−ヒドロキシ−3−(3−(トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル)プロピルオキシ)プロピル)アクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル)プロピルオキシ)プロピル]−2−メチルアクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル)プロピルオキシ)プロピル]アクリルアミド;N−[2−ヒドロキシ−3−(3−(t−ブチルジメチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]−2−メチルアクリルアミド;N−[2−ヒドロキシ−3−(3−(t−ブチルジメチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]アクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(t−ブチルジメチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]−2−メチルアクリルアミド;N,N−ビス[2−ヒドロキシ−3−(3−(t−ブチルジメチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]アクリルアミド;3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサン、トリス(トリメチルシリルオキシ)シリルプロピルメタクリレート(TRIS)、(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン)、(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、3−メタクリルオキシ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−プロピルオキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、N−2−メタクリルオキシエチル−O−(メチル−ビス−トリメチルシロキシ−3−プロピル)シリルカルバメート、3−(トリメチルシリル)プロピルビニルカルボネート、3−(ビニルオキシカルボニルチオ)プロピル−トリス(トリメチル−シロキシ)シラン、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルアリルカルバメート、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルビニルカルボネート、t−ブチルジメチル−シロキシエチルビニルカルボネート;トリメチルシリルエチルビニルカルボネート及びトリメチルシリルメチルビニルカルボネート)が含まれるが、これらに限定されない。最も好ましい式(1)のシロキサン含有(メタ)アクリルアミドモノマーは、N−[トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル]アクリルアミド、TRIS、N−[2−ヒドロキシ−3−(3−(t−ブチルジメチルシリル)プロピルオキシ)プロピル]アクリルアミド又はそれらの組み合わせである。

0061

好ましいシリコーン含有ビニルモノマー又はマクロマーのクラスは、ポリシロキサン含有ビニルモノマー又はマクロマーである。そのようなポリシロキサン含有ビニルモノマー又はマクロマーの例は、様々な分子量のモノメタクリレート又はモノアクリレートポリジメチルシロキサン(例えば、モノ−3−メタクリルオキシプロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジメチルシロキサン又はモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端、モノ−ブチル末端ポリジメチルシロキサン);様々な分子量のジメタクリレート又はジアクリレートポリジメチルシロキサン;ビニルカルボネート末端ポリジメチルシロキサン;ビニルカルバメート末端ポリジメチルシロキサン;様々な分子量のビニル末端ポリジメチルシロキサン;メタクリルアミド末端ポリジメチルシロキサン;アクリルアミド末端ポリジメチルシロキサン;アクリレート末端ポリジメチルシロキサン;メタクリレート末端ポリジメチルシロキサン;ビス−3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジメチルシロキサン;N,N,N’,N’−テトラキス(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)−α,ω−ビス−3−アミノプロピル−ポリジメチルシロキサン;ポリシロキサニルアキル(メタ)アクリルモノマー;米国特許第5,760,100号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載のマクロマーA、マクロマーB、マクロマーC及びマクロマーDからなる群より選択されるシロキサン含有マクロマーグリシジルメタクリレートとアミノ官能化ポリジメチルシロキサン反応生成物ヒドロキシル官能化シロキサン含有ビニルモノマー又はマクロマー;米国特許第4,136,250号、第4,153,641号、第4,182,822号、第4,189,546号、第4,343,927号、第4,254,248号、第4,355,147号、第4,276,402号、第4,327,203号、第4,341,889号、第4,486,577号、第4,543,398号、第4,605,712号、第4,661,575号、第4,684,538号、第4,703,097号、第4,833,218号、第4,837,289号、第4,954,586号、第4,954,587号、第5,010,141号、第5,034,461号、第5,070,170号、第5,079,319号、第5039,761号、第5,346,946号、第5,358,995号、第5,387,632号、第5,416,132号、第5,451,617号、第5,486,579号、第5,962,548号、第5,981,675号、第6,039,913号及び第6,762,264号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示のポリシロキサン含有マクロマー;米国特許第4,259,467号、第4,260,725号及び第4,261,875号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示のポリシロキサン含有マクロマーである。ポリジメチルシロキサンとポリアルキレンオキシドからなるジ−及びトリ−ブロクマクロマーも使用することができる。例えば、酸素透過度を改善するために、メタクリレートで末端キャップしたポリエチレンオキシド−ブロック−ポリジメチルシロキサン−ブロック−ポリエチレンオキシドを使用してもよい。適切な一官能化ヒドロキシル官能化シロキサン含有ビニルモノマー/マクロマー及び適切な多官能化ヒドロキシル官能化シロキサン含有ビニルモノマー/マクロマーは、Gelest, Inc, Morrisville, PAから市販されている。

0062

別のクラスの好ましいシリコーン含有マクロマーは、親水性セグメント及び疎水性セグメントを含むシリコン(silicon)含有プレポリマーである。任意の適切な親水性セグメント及び疎水性セグメントを有するシリコーン含有プレポリマーを本発明において使用することができる。そのようなシリコーン含有プレポリマーの例には、所有者が同じ米国特許第6,039,913号、第7,091,283号、第7,268,189号及び第7,238,750号、第7,521,519号;所有者が同じ米国特許出願公報第US 2008-0015315 A1号、第US 2008-0143958 A1号、第US 2008-0143003 A1号、第US 2008-0234457 A1号、第US 2008-0231798 A1号ならびに所有者が同じ米国特許出願第61/180,449号及び第61/180,453号に記載のものが含まれる。これらの全てが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

0063

好ましい親水性ビニルモノマーの例は、N,N−ジメチルアクリルアミドDMA)、N,N−ジメチルメタクリルアミド(DMMA)、2−アクリルアミドグリコール酸、3−アクリロイルアミノ1−プロパノール、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−アクリルアミド、N−メチル−3−メチレン2−ピロリドン、1−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、5−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−n−プロピル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−n−プロピル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−イソプロピル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−イソプロピル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−n−ブチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−tert−ブチル−3−メチレン−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルメタクリレートHEMA)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、ヒドロキシプロピルアクリレートヒドロキシプロピルメタクリレート(HPMA)、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートトリメチルアンモニウム塩酸塩、アミノプロピルメタクリレート塩酸塩ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、グリセロールメタクリレート(GMA)、N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)、アリルアルコールビニルピリジン、最大1500の重量平均分子量を有するC1−C4−アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メタクリル酸、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルイソプロピルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、アリルアルコール、N−ビニルカプロラクタム及びそれらの混合物である。

0064

好ましい疎水性ビニルモノマーの例には、メチルアクリレートエチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、シクロキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、メチルメタクリレートエチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、酢酸ビニルプロピオン酸ビニル酪酸ビニル吉草酸ビニル、スチレン、クロロプレン塩化ビニル塩化ビニリデンアクリロニトリル、1−ブテンブタジエンメタクリロニトリルビニルトルエンビニルエチルエーテルペルフルオロへキシルエチル−チオ−カルボニルアミノエチル−メタクリレート、イソボルニルメタクリレートトリフルオロエチルメタクリレートヘキサフルオロ−イソプロピルメタクリレート、ヘキサフルオロブチルメタクリレートが含まれる。

0065

好ましい架橋剤の例には、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレートジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレートエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、ビニルメタクリレートエチレンジアミンジメチルアクリルアミド、エチレンジアミンジアクリルアミドグリセロールジメタクリレートトリアリルイソシアヌレートトリアリルシアヌレートアリルメタクリレート、アリルメタクリレート、1,3−ビス(メタクリルアミドプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N’−メチレンビスメタクリルアミド、N,N’−エチレンビスアクリルアミド、N,N’−エチレンビスメタクリルアミド,1,3−ビス(N−メタクリルアミドプロピル)−1,1,3,3−テトラキス−(トリメチルシロキシ)ジシロキサン、1,3−ビス(メタクリルアミドブチル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)−ジシロキサン、1,3−ビス(アクリルアミドプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン、1,3−ビス(メタクリルオキシエチルウレイドプロピル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好ましい架橋剤は、テトラ(エチレングリコール)ジアクリレート、トリ(エチレングリコール)ジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジ(エチレングリコール)ジアクリレート、メチレンビスアクリルアミド、トリアリルイソシアヌレート又はトリアリルシアヌレートである。使用される架橋剤の量は、全ポリマーに対する重量含有率として表され、好ましくは、約0.05%〜約4%の範囲、より好ましくは、約0.1%〜約2%の範囲である。

0066

適切な熱開始剤の例には、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニトリル)、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物などが含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、熱開始剤は、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)である。

0067

適切な光開始剤は、ベンゾインメチルエーテルジエトキシアセトフェノンベンゾイルホスフィンオキシド、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトンならびにDarocur及びIrgacur型、好ましくは、Darocur 1173(登録商標)及びDarocur 2959(登録商標)である。ベンゾイルホスフィンオキシド開始剤の例には、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド;ビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−N−プロピルフェニルホスフィンオキシド;及びビス−(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−N−ブチルフェニルホスフィンオキシドが含まれる。例えば、マクロマーに組み入れ可能であるか、又は特殊なモノマーとして使用することができる反応性光開始剤も適している。反応性光開始剤の例は、欧州特許出願第632 329号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示されるものである。次に、化学線、例えば、光、特に、適切な波長UV光により重合を開始することができる。適宜、適切な光増感剤を加えることでスペクトル要件を制御することができる。

0068

任意の適切な重合性UV吸収剤を本発明において使用することができる。好ましくは、重合性UV吸収剤は、ベンゾトリアゾール部分又はベンゾフェノン部分を含む。好ましい重合性UV吸収剤の例には、2−(2−ヒドロキシ−5−ビニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−アクリリルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルアミドメチル−5−tertオクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリルアミドフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリルアミドフェニル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリルオキシプロピル−3’−t−ブチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリルオキシエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリルオキシプロピルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−アクリルオキシアルコキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシアルコキシベンゾフェノン、アリル−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリルオキシベンゾフェノンが含まれるが、これらに限定されない。

0069

生物活性剤は、眼の病気を予防し、眼の病気の症状を軽減することができる任意の化合物である。生物活性剤は、薬物、アミノ酸(例えば、タウリングリシンなど)、ポリペプチド、タンパク質、核酸又はこれらの組み合わせであってよい。本明細書において有用な薬物の例には、レバミピドケトチフェン、オラプチジンクログリコラートシクロスポリン、ネドクロミルレボカバスチン、ロドキサミド、ケトチフェン又はその薬学的に許容しうる塩もしくはエステルが含まれるが、これらに限定されない。生物活性剤の他の例には、2−ピロリドン−5−カルボン酸(PCA)、α−ヒドロキシル酸(例えば、グリコール酸、乳酸リンゴ酸酒石酸マンデル酸及びクエン酸ならびにその塩など)、リノール酸及びγ−リノール酸ならびにビタミン類(例えば、B5、A、B6など)が含まれる。

0070

浸出性潤滑剤の例には、ムチン様材料(例えば、ポリグリコール酸)及び非架橋性親水性ポリマー(すなわち、エチレン不飽和基を含有しない)が含まれるが、これらに限定されない。任意のエチレン性不飽和基を含有しない任意の親水性ポリマー又はコポリマーを、浸出性潤滑剤として使用することができる。非架橋性親水性ポリマーの好ましい例には、ポリビニルアルコールPVA)、ポリアミドポリイミドポリラクトンビニルラクタムのホモポリマー、1つ又は複数の親水性ビニルコモノマーの存在下又は非存在下での少なくとも1つのビニルラクタムのコポリマー、アクリルアミド又はメタクリルアミドのホモポリマー、アクリルアミド又はメタクリルアミドと1つ又は複数の親水性ビニルモノマーのコポリマー、ポリエチレンオキシド(すなわち、ポリエチレングリコール(PEG))、ポリオキシエチレン誘導体ポリ−N−N−ジメチルアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリ−2−エチルオキサゾリンヘパリン多糖類、多糖類及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。非架橋性親水性ポリマーの重量平均分子量Mwは、好ましくは、5,000〜1,00,000である。

0071

漏出性涙液安定化剤の例には、リン脂質モノグリセリドジグリセリドトリグリセリド糖脂質グリセロ糖脂質スフィンゴ脂質スフィンゴ糖脂質脂肪族アルコール脂肪酸鉱油及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、涙液安定化剤は、リン脂質、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、糖脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴ脂質、スフィンゴ糖脂質、8〜36個の炭素原子を有する脂肪酸、8〜36個の炭素原子を有する脂肪族アルコール又はそれらの混合物である。

0072

本発明によれば、SiHyレンズ調合物は、約20℃〜約85℃の温度で溶液又は溶融物であってよい。好ましくは、重合性組成物は、適切な溶媒又は適切な溶媒の混合物中の全ての所望の成分の溶液である。

0073

SiHyレンズ調合物は、当業者に公知のように、全ての所望の成分を、任意の適切な溶媒、例えば、水、水と水に混和性の1つもしくは複数の有機溶媒の混合物、有機溶媒又は1つもしくは複数の有機溶媒の混合物に溶解させることにより調製することができる。

0074

好ましい有機溶媒の例には、テトラヒドロフラントリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテルケトン(例えば、アセトンメチルエチルケトンなど)、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールフェニルエーテルプロピレングリコールメチルエーテル酢酸プロピレングリコールメチルエーテル酢酸ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテルジプロピレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール酢酸エチル酢酸ブチル酢酸アミル乳酸メチル乳酸エチル、乳酸i−プロピル、塩化メチレン2−ブタノール、1−プロパノール、2−プロパノールメントールシクロヘキサノールシクロペンタノール及びエクソノルボルネオール2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、3−メチル−2−ブタノール、2−ヘプタノール、2−オクタノール、2−ノナノール、2−デカノール、3−オクタノール、ノルボルネオール、tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、2−メチル−2−ペンタノール、2,3−ジメチル−2−ブタノール、3−メチル−3−ペンタノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3,7−ジメチル−3−オクタノール、1−クロロ−2−メチル−2−プロパノール、2−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−2−オクタノール、2−2−メチル−2−ノナノール、2−メチル−2−デカノール、3−メチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−4−ヘプタノール、3−メチル−3−オクタノール、4−メチル−4−オクタノール、3−メチル−3−ノナノール、4−メチル−4−ノナノール、3−メチル−3−オクタノール、3−エチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−エチル−4−ヘプタノール、4−プロピル−4−ヘプタノール、4−イソプロピル−4−ヘプタノール、2,4−ジメチル−2−ペンタノール、1−メチルシクロペンタノール、1−エチルシクロペンタノール、1−エチルシクロペンタノール、3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテン、4−ヒドロキシ−4−メチル−1−シクロペンタノール、2−フェニル−2−プロパノール、2−メトキシ−2−メチル−2−プロパノール、2,3,4−トリメチル−3−ペンタノール、3,7−ジメチル−3−オクタノール、2−フェニル−2−ブタノール、2−メチル−1−フェニル−2−プロパノール及び3−エチル−3−ペンタノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−メチル−2−プロパノール、t−アミルアルコール、イソプロパノール、1−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルプロピオンアミドジメチルホルムアミドジメチルアセトアミド、ジメチルプロピオンアミド、N−メチルピロリジノン及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。

0075

多くのSiHyレンズ調合物が、本願の出願日までに発表された多くの特許及び特許出願に記載されている。本発明のSiHyコンタクトレンズの内部層になる事前に形成するSiHyレンズを得る際に、上記に指定のDk及び含水率を有するSiHy材料を生成する範囲で、これらの全てを使用することができる。lotrafilcon A、lotrafilcon B、balafilcon A、galyfilcon A、senofilcon A、narafilcon A、narafilcon B、comfilcon A、enfilcon A、asmofilcon A、filcon II 3などの市販のSiHyレンズを製造するためのSiHyレンズ調合物は、また、事前に形成するSiHyコンタクトレンズ(本発明のSiHyコンタクトレンズの内部層)の製造に使用することができる。

0076

コンタクトレンズを製造するためのレンズ成形用型は、当業者によく知られており、例えば、キャスト成形又はスピンキャスティングにおいて使用される。例えば、成形用型(キャスト成形の場合)は、一般的に、少なくとも2つの成形用型部位(又は部分)又は成形用型半部、すなわち、第一及び第二の成形用型半部を含む。第一の成形用型半部は、第一の成形(又は光学)面を規定し、第二の成形用型半部は、第二の成形(又は光学)面を規定する。第一及び第二の成形用型半部は、第一の成形面と第二の成形面の間にレンズ形成キャビティが形成されるように互いを合わせるように構成される。成形用型半部の成形面は、成形用型のキャビティ形成表面であり、レンズ形成材料と直接接触する。

0077

コンタクトレンズをキャスト成形するための成形用型部位を製造する方法は、一般的に、当業者によく知られている。本発明のプロセスは、任意の特定の成形用型形成方法に限定されない。実際に、成形用型を形成する任意の方法を、本発明において使用することができる。第一及び第二の成形用型半部は、射出成形又は旋盤加工などの様々な技術により形成することができる。成形用型半部を形成するための適切なプロセスの例は、米国特許第4,444,711号(Schad);第4,460,534号(Boehm等);第5,843,346号(Morrill);及び第5,894,002号(Boneberger等)に開示されており、これらは、また、参照により本明細書に組み込まれる。

0078

実質的には、当技術分野で知られている成形用型を製造するための全ての材料を使用して、コンタクトレンズを作製するための成形用型を製造することができる。例えば、ポリエチレンポリプロピレンポリスチレンPMMA、Topas(登録商標)COCグレード8007-S10(エチレンノルボルネンの透明な非晶質コポリマー、Ticona GmbH of Frankfurt, Germany and Summit, New Jersey)などのポリマー材料を使用することができる。石英ガラス及びサファイアなどのUV光透過性の他の材料を使用してもよい。

0079

好ましい実施態様においては、再利用可能な成形用型を使用して、シリコーンハイドロゲルレンズ形成組成物を空間的に制限した化学線下で化学線により硬化させることにより、SiHyコンタクトレンズを形成する。好ましい再利用可能な成形用型の例は、米国特許出願第08/274,942号(1994年7月14日出願)、第10/732,566号(2003年、10月10日出願)、第10/721,913号(2003年11月25日出願)及び米国特許第6,627,124号(参照によりその全体が組み込まれる)に開示されるものである。再利用可能な成形用型は、石英ガラス、サファイア、CaF2、環状オレフィンコポリマー(例えば、Topas(登録商標)COCグレード8007-S10(エチレンとノルボルネンの透明な非晶質コポリマー)(Ticona GmbH of Frankfurt, Germany and Summit, New Jersey)、Zeonex(登録商標)及びZeonor(登録商標)(Zeon ChemicalsLP, Louisville, KY))、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、DuPont社のポリオキシメチレン(Delrin)、G.E. Plastics社のUltem(登録商標)(ポリエーテルイミド)、PrimoSpire(登録商標)などから製造することができる。

0080

本発明によれば、内部層のシリコーンヒドロゲル(バルク材料)は、少なくとも約50、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約70、さらにより好ましくは、少なくとも約90barrer、最も好ましくは、少なくとも約110barrerの酸素透過度を有する。シリコーンヒドロゲル材料は、また、約10%〜約70%、好ましくは、約10%〜約65%、より好ましくは、約10%〜約60%;さらにより好ましくは、約15%〜約55%、最も好ましくは、約15%〜約50%(重量)の(第一)含水率WCSiHyを有することができる。シリコーンヒドロゲル材料は、約0.3MPa〜約1.8MPa、好ましくは、0.4MPa〜約1.5MPa、より好ましくは、約0.5MPa〜約1.2MPaのバルク弾性率又はバルクヤング係数(下記で、用語「柔軟性」、「弾性率」及び「ヤング係数」は、その用語が語「表面」により修飾されない場合、本願において互換的に使用して、バルク弾性率を意味する)をさらに有することができる。本発明のSiHyコンタクトレンズのシリコーンヒドロゲル材料の内部層の酸素透過度、弾性率及び含水率は、内部層が誘導される事前に形成するSiHyレンズの酸素透過度、弾性率及び含水率を測定することにより決定することができる。外部ヒドロゲル層が非常に薄いため、妥当な近似として、本発明のSiHyコンタクトレンズの弾性率が、内部層のシリコーンヒドロゲル材料の弾性率であると考えることができることを理解されたい。SiHyコンタクトレンズのシリコーンヒドロゲル材料の弾性率及び含水率をどのように決定すればよいかは、当業者であればよく知っている。例えば、全ての市販のSiHyコンタクトレンズの弾性率及び含水率の値が報告されている。

0081

本発明のSiHyコンタクトレンズの2つの外部ヒドロゲル層は、好ましくは、互いに実質的に同一であり、所望のDk、含水率及びバルク弾性率を有する事前に形成するSiHyコンタクトレンズ上に適用される架橋コーティングである。

0082

本発明のSiHyコンタクトレンズの層状構造形状は、上述したように、完全に水和した状態(すなわち、水又は緩衝生理食塩水中に直接)のSiHyコンタクトレンズの断面を、原子間力顕微鏡法(AFM)を用いて分析することにより確定することができ、これを実施例に示す。断面の後面側から前面側にわたって表面係数の任意の変化を可視化するために、断面表面係数を、AFM(例えば、フォースボリュームモード)を用いて特徴付ける(画像化する)ことができる。完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面にわたる前面と後面間の最短線に沿って、約0.04μm、好ましくは、約0.03μm、より好ましくは、約0.02μm、さらにより好ましくは、約0.01μmの厚さにわたる、表面係数において観測される有意な変化(例えば、約20%以上、好ましくは、約30%以上)(AFM画像を調査することによる)は、1つの層から異なる層への移行部を示す。各外部ヒドロゲル層の平均厚さは、当業者によく知られているように、AFM画像から決定することができる。

0083

本発明のSiHyコンタクトレンズの2つの外部ヒドロゲル層は、実質的に均一の厚さである。これらは、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に取り込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合している。各外部ヒドロゲル層の厚さは、約0.1μm〜約20μm、好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmである。本発明のSiHyコンタクトレンズの外部ヒドロゲル層(又は架橋コーティング)の厚さは、上述したように、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面のAFM分析により決定される。より好ましい実施態様においては、各外部ヒドロゲル層の厚さは、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの中心厚の、好ましくは、最大約30%(すなわち、30%以下)、好ましくは、最大約20%(20%以下)、より好ましくは、最大約10%(10%以下)である。

0084

本発明のSiHyコンタクトレンズの層状構造形状が、また、実施例に示すように、走査電子顕微鏡(SEM)を用いた凍結乾燥SiHyコンタクトレンズの断面の分析により定性的に確定することができることを理解されたい。SEMは、凍結乾燥状態のSiHyコンタクトレンズの断面の各層の様々な組成及び/又は構造を示すことができる。凍結乾燥状態のSiHyコンタクトレンズの断面にわたる約0.04μm、好ましくは、約0.03μm、より好ましくは、約0.02μm、さらにより好ましくは、約0.01μmの厚さにわたる、組成において観測される有意な変化(例えば、約20%以上、好ましくは、約30%以上)及び/又は構造における有意な(視覚的に顕著)変化(SEM画像を調査することによる)は、1つの層から異なる層への移行部を示す。しかし、凍結乾燥状態のSiHyレンズの断面のSEM分析に基づく厚さの値は、典型的には、凍結乾燥後、外部ヒドロゲル層、もしあれば移行層及び内部層の崩壊のために実際の値より低い。

0085

本発明のこの態様によれば、本発明のSiHyコンタクトレンズの2つの外部ヒドロゲル層(前面及び後面外部ヒドロゲル層)は、シリコーンヒドロゲル材料の内部層の(第一)含水率(WCSiHy)より高い必要がある、より具体的には、シリコーンヒドロゲル材料の内部層の(第一)含水率(WCSiHy)の少なくとも約1.2倍(すなわち、120%)である必要がある(第二)含水率を含む。各外部ヒドロゲル層の水膨張率が、その含水率と相関し、良好な近似として、外部ヒドロゲル層の含水率を適切に表すことができると考えられる。別の好ましい実施態様において、シリコーンヒドロゲル材料の内部層の含水率(WCSiHy)が約55%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率が少なくとも約150%であり;シリコーンヒドロゲル材料の内部層の含水率(WCSiHy)約60%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率が少なくとも約200%であり;シリコーンヒドロゲル材料の内部層の含水率(WCSiHy)が約65%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率が少なくとも約250%であり;シリコーンヒドロゲル材料の内部層の含水率(WCSiHy)が約70%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率が少なくとも約300%である。

0086

前面及び後面外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)の含水率を、実施例23に記載の手順に従ってより正確に決定することができることを理解されたい。あるいは、2つの外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)の含水率は、非水吸収性の薄型基質及びその上の架橋コーティングを含む物品を用いて決定することができ、架橋コーティングは、SiHyコンタクトレンズと同一のコーティングプロセスに従って、実質的に同一の条件下で非水吸収性の薄型基質上に適用される。次に、各外部ヒドロゲル層の含水率を、架橋コーティングを有する物品の乾燥重量と水和重量の違いに基づいて決定することができる。

0087

本発明によれば、2つの外部ヒドロゲル層の各々は、実質的にシリコーンを含有せず、好ましくは、完全にシリコーンを含有しない。しかし、X線光電子分光法(XPS)を、外部ヒドロゲル層中のケイ素の存在又は非存在を確定するために使用する場合(一般的に、1.5〜6nmの探針)、例えば、ポリエチレンシート、CIBA Vision Corporation社のDAILIES(登録商標)AquaComfortPlus(商標)コンタクトレンズ又はJohnson&Johnson社のACUVUE(登録商標)Moist(下記実施例21を参照)などの理論上ケイ素原子を全く含有しない試料表面のXPSによるケイ素検出により示されるように、試料に、環境ケイ素が必然的に混入することがよく知られている。そのため、用語「ケイ素を実質的に含有しない」は、本願において、SiHyコンタクトレンズ上のXPSにより測定される表面ケイ素原子%が、元来(理論的に)ケイ素を含有しないことが知られている対照試料(例えば、ポリエチレンシート、CIBA Vision Corporation社のDAILIES(登録商標)AquaComfortPlus(商標)コンタクトレンズ又はJohnson&Johnson社のACUVUE(登録商標)Moist)のケイ素原子%の約200%未満、好ましくは、約175%未満、より好ましくは、約150%未満、さらにより好ましくは、約125%未満であることを意味するために使用される。あるいは、本発明のSiHyコンタクトレンズの各外部ヒドロゲル層は、乾燥状態のコンタクトレンズをXPS分析により測定したとき、全元素%の約5%以下、好ましくは、約4%以下、さらにより好ましくは、約3%以下のケイ素原子%を有することを特徴とするようにケイ素を実質的に含有しない。SiHyコンタクトレンズの表面特性(親水性、湿潤性及び/又は潤滑性)を大きく低下させない限り、わずかな比率のシリコーンを、外部ヒドロゲル層のポリマー網目構造に、場合により組み込む(しかし、好ましくは、組み込まない)ことができることを理解されたい。

0088

好ましい実施態様においては、前面及び後面外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)は、SiHyコンタクトレンズを指の間で摩擦した後に、暗視野下で表面のクラッキングラインが見られないことを特徴とする高いデジタル摩擦耐性を有する架橋コーティング又は外部ヒドロゲル層(すなわち、SiHyコンタクトレンズ)を与えるのに十分に低い架橋密度を有する。デジタル摩擦から生じる表面のクラッキングは、表面潤滑性を低下させる可能性があり、そして/又はシリコーンの表面への移動(曝露)を防ぐことができない可能性があると考えられる。表面のクラッキングは、また、表面弾性率に影響を及ぼす可能性がある表面層中の過剰の架橋密度を示すことができる。好ましくは、外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)中の非シリコーンヒドロゲル材料は、熱誘導カップリング反応においてアゼチジニウム基から誘導される架橋を含む。

0089

別の好ましい実施態様においては、前面及び後面は、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度のカルボン酸基などの負電荷基を有する。高い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有するコンタクトレンズでは、患者の取り扱い中での重度の残屑付着、装着中の重度のタンパク質付着(涙液中のタンパク質の大部分は正電荷であると考えられる)、コンタクトレンズケア溶液に存在するポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)などの抗菌剤の重度の沈着及び蓄積を生じやすいため、本発明のSiHyコンタクトレンズ上に最小表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有することが望ましい。低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有するために、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、比較的低いカルボン酸含有率を有する必要がある。好ましくは、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、約20%(重量)以下、好ましくは、約15%(重量)以下、さらにより好ましくは、約10%(重量)以下、最も好ましくは、約5%(重量)以下のカルボン酸含有率を有する。

0090

別の好ましい実施態様においては、本発明のSiHyコンタクトレンズは、約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数(CCOFと表される)を有することを特徴とする良好な表面潤滑性を有する。あるいは、本発明のSiHyコンタクトレンズは、好ましくは、実施例1に記載の潤滑性評価手順に従ってブラインドテストで測定したとき、ACUVUEOASYS又はACUVUE TruEyeより良好な潤滑性を有する。

0091

別の好ましい実施態様においては、本発明のSiHyコンタクトレンズは、図2において概略的に説明するように、その層状構造形状中に、ポリマー材料の2つの移行層をさらに含む。2つの移行層の各々115は、内部層110と2つの外部ヒドロゲル層120の1つの間に位置している。各移行層は、実質的に均一の厚さである。各移行層の厚さは、少なくとも約0.05μm、好ましくは、約0.05μm〜約10μm、より好ましくは、約0.1μm〜約7.5μm、さらにより好ましくは、約0.15μm〜約5μmである。移行層は、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合している。移行層の存在及び厚さは、好ましくは、外部ヒドロゲル層及び内部層について上述したように、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面のAFM分析により決定することができる。

0092

本発明のSiHyコンタクトレンズの2つの移行層は、基本的に、架橋コーティング(外部ヒドロゲル層)が適用される前に、所望のDk、含水率及びバルク弾性率を有する事前に形成するSiHyコンタクトレンズ上に適用されるベース(又はプライム)コーティングである。移行層(ベースコーティング)は、外部ヒドロゲル層を固定/連結するために機能する。好ましくは、移行層は、カルボキシル(COOH)含有ポリマー、好ましくは、アクリル酸又はメタクリル酸又はC2−C12アルキルアクリル酸ホモ又はコポリマーを含む。カルボキシル含有ポリマーが、バルク材料中に侵入し、外部ヒドロゲル層中に伸びることができることを理解されたい。シリコーンヒドロゲル材料の内部層中へのそのような侵入が起こる場合、各移行層は、一緒に結び付くカルボキシル含有ポリマーとシリコーンヒドロゲルを含むだろう。また、特に、カルボキシル含有ポリマーを含む場合、移行層の存在が、カルボキシル基の高い水結合特性のため、外部ヒドロゲル層により厚い層及び/又は水貯留層を超える比較的高い含水率を与えることができると考えられる。さらに、たとえ移行層が多くのカルボン酸基を含有することができるとしても、カルボン酸基の表面濃度が主として移行層を完全に覆う外部ヒドロゲル層により決定されるため、SiHyコンタクトレンズのカルボン酸基の表面濃度に及ぼす悪影響は最小であろう。低い表面濃度のカルボン酸基を有する外部ヒドロゲル層は、レンズを装着している患者の涙液からの正電荷タンパク質の沈着を防ぐことができる。

0093

別の好ましい実施態様においては、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、互いに独立して、内部層に対して少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%低下した表面係数を有する。

0094

前面及び後面外部ヒドロゲル層は、好ましくは、同じ又は実質的に同一の材料(好ましくは、完全にシリコーンを含有しない)からなり、これは、コンタクトレンズの表面及び/又は近傍にアミノ及び/もしくはカルボキシル基、又はアミノ及び/もしくはカルボキシル基を含むベースコーティングを含む事前に形成するSiHyコンタクトレンズ上に、水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料を適用及び架橋することにより形成することができる。事前に形成するSiHyコンタクトレンズは架橋後に内部層になる。

0095

本発明によれば、事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、その表面及び/又は近傍にアミノ基及び/又はカルボキシル基を元来含むか、あるいは、含むように修飾することができる。

0096

事前に形成するSiHyコンタクトレンズが、その表面及び/又は近傍にアミノ基及び/又はカルボキシル基を元来含む場合、これは、反応性ビニルモノマーを含むシリコーンヒドロゲルレンズ調合物を重合することにより得られる。

0097

好ましい反応性ビニルモノマーの例には、アミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリレート、C1−C6アルキルアミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリレート、アリルアミンビニルアミン、アミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、C1−C6アルキルアミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、アクリル酸、C1−C12アルキルアクリル酸(例えば、メタクリル酸、エチルアクリル酸、プロピルアクリル酸、ブチルアクリル酸ペンチルアクリル酸など)、N,N−2−アクリルアミドグリコール酸、β−メチル−アクリル酸(クロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸ソルビン酸アンゲリカ酸ケイ皮酸、1−カルボキシ−4−フェニルブタジエン−1,3、イタコン酸シトラコン酸メサコン酸グルタコン酸、アコニット酸マレイン酸フマル酸トリカルボキシエチレン及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好ましくは、SiHyコンタクトレンズは、アミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリレート、C1−C6アルキルアミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリレート、アリルアミン、ビニルアミン、アミノ−C1−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、C1−C6アルキルアミノ−C2−C6アルキル(メタ)アクリルアミド、アクリル酸、C1−C12アルキルアクリル酸、N,N−2−アクリルアミドグリコール酸及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの反応性ビニルモノマーを含むレンズ調合物から製造される。

0098

レンズ調合物は、好ましくは、約0.1%〜約10%、より好ましくは、約0.25%〜約7%、さらにより好ましくは、約0.5%〜約5%、最も好ましくは、約0.75%〜約3%(重量)の上述の反応性ビニルモノマーを含む。

0099

事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、また、コンタクトレンズの表面にアミノ基及び/又はカルボキシル基を有する反応性ベースコーティングを形成するために表面処理に供することができる。表面処理の例には、エネルギー(例えば、プラズマ静電気、放射線又は他のエネルギー源)による表面処理、化学処理化学蒸着物品表面への親水性ビニルモノマー又はマクロマーのグラフティング、米国特許第6,451,871号、第6,719,929号、第6,793,973号、第6,811,805号及び第6,896,926号シリーズならびに米国特許出願公報第2007/0229758A1号、第2008/0152800A1号及び第2008/0226922A1号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載の方法に従って得られるレイヤーバイレイヤーコーティング(「LbLコーティング」)が含まれるが、これらに限定されない。本明細書において使用される「LbLコーティング」は、コンタクトレンズのポリマーマトリックスに共有結合しておらず、そして、レンズ上への荷電又は荷電可能(プロトン化又は脱プロトン化により)及び/又は非荷電材料のレイヤーバイレイヤー(「LbL」)沈着を介して得られるコーティングを指す。LbLコーティングは、1つ又は複数の層から構成することができる。

0100

好ましくは、表面処理は、LbLコーティングプロセスである。この好ましい実施態様(すなわち、反応性LbLベースコーティングの実施態様)においては、得られたシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、少なくとも1つの反応性ポリマー(すなわち、ペンダントアミノ基及び/又はカルボキシル基を有するポリマー)の層を含む、反応性LbLベースコーティング(すなわち、2つの移行層)を含み、反応性LbLベースコーティングは、コンタクトレンズを反応性ポリマーの溶液と接触させることにより得られる。コンタクトレンズと反応性ポリマーのコーティング溶液の接触は、コンタクトレンズをコーティング溶液中に浸漬するか、又はコンタクトレンズにコーティング溶液をスプレーすることにより行うことができる。接触プロセスの1つは、単に、コンタクトレンズをコーティング溶液浴中に一定時間浸漬するか、あるいは、コンタクトレンズを一連のコーティング溶液浴中に、各浴でより短い時間、連続して浸漬することを含む。別の接触プロセスは、単に、コーティング溶液をスプレーすることを含む。しかし、当業者であれば、スプレー及び浸漬工程の様々な組み合わせを含む多くの代替法を設計することができる。コンタクトレンズと反応性ポリマーのコーティング溶液の接触時間は、最長で約10分間、好ましくは、約5〜約360秒、より好ましくは、約5〜約250秒、さらにより好ましくは、約5〜約200秒であってもよい。

0101

この反応性LbLベースコーティングの実施態様によれば、反応性ポリマーは、ペンダントアミノ基及び/又はカルボキシル基を有する直鎖又は分岐鎖ポリマーであることができる。ペンダントアミノ基及び/又はカルボキシル基を有する任意のポリマーを、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ上にベースコーティングを形成するための反応性ポリマーとして使用することができる。そのような反応性ポリマーの例には、反応性ビニルモノマーのホモポリマー;2つ以上の反応性ビニルモノマーのコポリマー;反応性ビニルモノマーと1つ又は複数の非反応性親水性ビニルモノマー(すなわち、任意のカルボキシル又は(第一級又は第二級)アミノ基を含有しない親水性ビニルモノマー)のコポリマー;ポリエチレンイミン(PEI);ペンダントアミノ基を有するポリビニルアルコール;カルボキシル含有セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロースカルボキシエチルセルロースカルボキシプロピルセルロース);ヒアルロン酸塩コンドロイチン硫酸;ポリ(グルタミン酸);ポリ(アスパラギン酸);及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。

0102

上述の任意の好ましい反応性ビニルモノマーは、反応性LbLベースコーティングを形成するための反応性ポリマーを形成するために、この実施態様において使用することができる。

0103

カルボキシル又はアミノ基を含有しない非反応性親水性ビニルモノマーの好ましい例には、アクリルアミド(AAm)、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N,N−ジメチルメタクリルアミド(DMMA)、N−ビニルピロリドン(NVP)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEM)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA)、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMAm)、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAAm)、グリセロールメタクリレート、3−アクリロイルアミノ−1−プロパノール、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−アクリルアミド、N−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、1−エチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、5−エチル−3−メチレン−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、最大1500ダルトンの重量平均分子量を有するC1−C4−アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルイソプロピルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、アリルアルコール、ビニルアルコール(コポリマー中の酢酸ビニルの加水分解形態)、ホスホリルコリン含有ビニルモノマー((メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及び米国特許第5,461,433号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるものを含む)及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。

0104

好ましくは、反応性LbLベースコーティングを形成するための反応性ポリマーは、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリ(C2−C12アルキルアクリル酸)、ポリ(アクリル酸−co−メタクリル酸)、ポリ[C2−C12アルキルアクリル酸−co−(メタ)アクリル酸]、ポリ(N,N−2−アクリルアミドグリコール酸)、ポリ[(メタ)アクリル酸−co−アクリルアミド]、ポリ[(メタ)アクリル酸−co−ビニルピロリドン]、ポリ[C2−C12アルキルアクリル酸−co−アクリルアミド]、ポリ[C2−C12アルキルアクリル酸−co−ビニルピロリドン]、加水分解ポリ[(メタ)アクリル酸−co−酢酸ビニル]、加水分解ポリ[C2−C12アルキルアクリル酸−co−酢酸ビニル]、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリアリルアミン塩酸塩(PAH)ホモもしくはコポリマー、ポリビニルアミンホモもしくはコポリマー又はそれらの組み合わせである。

0105

反応性LbLベースコーティングを形成するための反応性ポリマーの重量平均分子量Mwは、少なくとも約10,000ダルトン、好ましくは、少なくとも約50,000ダルトン、より好ましくは、約100,000ダルトン〜5,000,000ダルトンである。

0106

コンタクトレンズ上に反応性LbLベースコーティングを形成するための反応性ポリマーの溶液は、1つ又は複数の反応性ポリマーを水、水と水に混和性の1つもしくは複数の有機溶媒の混合物、有機溶媒又は1つもしくは複数の有機溶媒の混合物に溶解させることにより調製することができる。好ましくは、反応性ポリマーは、水と1つもしくは複数の有機溶媒の混合物、有機溶媒又は1つもしくは複数の有機溶媒の混合物に溶解させる。少なくとも1つの有機溶媒を含有する溶媒系が、事前に形成するSiHyコンタクトレンズを膨張させることができ、それによって、反応性ポリマーの一部が事前に形成するSiHyコンタクトレンズ中に侵入し、反応性ベースコーティングの耐久性を増加させることができると考えられる。上述の任意の有機溶媒は、反応性ポリマーを溶解させることができるのであれば、反応性ポリマーの溶液の調製に使用することができる。

0107

別の好ましい実施態様においては、事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、元来その表面及び/又は近傍にアミノ基及び/又はカルボキシル基を含み、そして、アミノ基及び/又はカルボキシル基をその中に有する反応性LbLベースコーティングを形成するために、さらに表面処理に供する。

0108

別の好ましい実施態様(反応性プラズマベースコーティング)においては、事前に形成するSiHyコンタクトレンズは、コンタクトレンズ上に共有結合する反応性プラズマベースコーティングを形成するためにプラズマ処理に供する。すなわち、放電により生成するプラズマの作用下で、1つ又は複数の反応性ビニルモノマー(以前に記載したもののいずれか1つ)を重合する(いわゆるプラズマ誘導重合)。用語「プラズマ」は、例えば、基底又はより高次の任意の形態の励起状態にある電子、いずれかの極性イオンガス原子及び分子ならびに光子から構成されうるグロー放電により生成する、イオン化ガスを表す。これは「低温プラズマ」とも呼ばれる。プラズマ重合及びその用途の概説については、R. Hartmann 「Plasma polymerisation」: Grundlagen, Technik und Anwendung, Jahrb. Oberflachentechnik (1993) 49, pp. 283-296, Battelle-Inst. e.V. Frankfurt/Main Germany; H. Yasuda, 「Glow Discharge Polymerization」, Journal of Polymer Science: Macromolecular Reviews, vol. 16 (1981) , pp. 199-293; H. Yasuda, 「Plasma Polymerization」, Academic Press, Inc. (1985); Frank Jansen, 「Plasma Deposition Processes」, in 「Plasma Deposited Thin Films」, ed. by T. Mort and F. Jansen,CRCPress Boca Raton (19 ); O. Auciello et al. (ed.) 「Plasma-Surface Interactions and Processing of Materials」 publ. by Kluwer Academic Publishers in NATOASI Series; Se-ries E: Applied Sciences, vol. 176 (1990) , pp. 377-399; and N. Dilsiz and G. Akovali 「Plasma Polymerization of Selected Organic Compounds」, Polymer, vol. 37 (1996) pp. 333-341を参照されたい。好ましくは、プラズマ誘導重合は、WO98028026(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるような「グロー後」プラズマ誘導重合である。「グロー後」プラズマ重合の場合、コンタクトレンズの表面は、最初に、非重合性プラズマガス(例えば、H2、He又はAr)で処理した後、後続の工程において、活性化した表面を、プラズマ出力オフにしながら、アミノ基又はカルボキシル基を有するビニルモノマー(上述の任意の反応性ビニルモノマー)に曝露する。活性化により、表面にプラズマ誘導によるラジカル生成が起こり、後続の工程において、その上でビニルモノマーの重合が開始される。

0109

本発明によれば、外部ヒドロゲル層(又は架橋コーティング)を形成するための水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料は、架橋性基、好ましくは、熱架橋性基、より好ましくは、アゼチジニウム基を含む。好ましくは、外部ヒドロゲル層(又は架橋コーティング)を形成するための水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料は、三次元網目構造と網目構造内に架橋性(好ましくは、熱架橋性)基、より好ましくは、アゼチジニウム基を含む部分架橋ポリマー材料である。用語「部分架橋」は、ポリマー材料に関して、架橋反応において、ポリマー材料を製造するための出発材料の架橋性基が完全に消費されていないことを意味する。架橋性基の例には、アゼチジニウム基、エポキシ基イソシアネート基アジリジン基アズラクトン基及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。

0110

好ましい実施態様においては、外部ヒドロゲル層(又は架橋コーティング)を形成するための水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料は、(i)エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンから誘導される、約20%〜約95%(重量)の第一ポリマー鎖、(ii)アミノ基、カルボキシル基、チオール基及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの反応性官能基を有する少なくとも1つの親水性増強剤から誘導される、約5%〜約80%(重量)の親水性部分又は第二ポリマー鎖(ここで、親水性部分又は第二ポリマー鎖は、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンの1つのアゼチジニウム(azetitdinium)基と親水性増強剤の1つのアミノ、カルボキシル又はチオール基間でそれぞれ形成される1つ又は複数の共有結合を介して、第一ポリマー鎖に共有連結している)、及び(iii)第一ポリマー鎖の一部又は第一ポリマー鎖に共有連結しているペンダントもしくは末端基であるアゼチジニウム基を含む。

0111

そのような水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料を用いて、単純に、事前に形成するSiHyコンタクトレンズ(コンタクトレンズの表面及び/又は近傍にアミノ及び/もしくはカルボキシル基、又はアミノ及び/もしくはカルボキシル基を含むベースコーティングを有する)を、水溶液中、親水性ポリマー材料の存在下、約40℃〜約140℃の温度で、親水性ポリマー材料の1つのアゼチジニウム基とコンタクトレンズの表面及び/又は近傍の1つのアミノ及び/又はカルボキシル基との間でそれぞれ形成される共有結合を介して、コンタクトレンズの表面に親水性ポリマー材料を共有連結させるのに十分な時間加熱することにより、外部ヒドロゲル層(又は架橋コーティング)を形成することができ、それによって、コンタクトレンズ上に架橋親水性コーティングを形成することができる。架橋性基(例えば、上述したもの)を含有する任意の水溶性及び架橋性親水性ポリマー材料を、SiHyコンタクトレンズの前面及び後面外部ヒドロゲル層を形成するために本発明において使用することができることを理解されたい。

0112

アゼチジニウム基を含有する水溶性及び熱架橋性親水性ポリマー材料は、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンから誘導される、約20%〜約95%、好ましくは、約35%〜約90%、より好ましくは、約50%〜約85%(重量)の第一ポリマー鎖、ならびにアミノ基、カルボキシル基、チオール基及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの反応性官能基を有する少なくとも1つの親水性増強剤から誘導される、約5%〜約80%、好ましくは、約10%〜約65%、さらにより好ましくは、約15%〜約50%(重量)の親水性部分又は第二ポリマー鎖を含む(すなわち、これを含む組成を有する)。親水性ポリマー材料の組成は、上記スキームIに示される架橋反応に従って熱架橋性親水性ポリマー材料を調製するために使用される反応混合物の組成により決定される(反応物の総重量に基づく)。例えば、反応混合物が、約75%(重量)のエピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミン及び約25%(重量)の少なくとも1つの親水性増強剤を含む場合(反応物の総重量に基づく)、得られた親水性ポリマー材料は、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンから誘導される、約75%(重量)の第一ポリマー鎖、及び前記少なくとも1つの親水性増強剤から誘導される、約25%(重量)の親水性部分又は第二ポリマー鎖を含む。熱架橋性親水性ポリマー材料のアゼチジニウム基は、熱架橋性親水性ポリマー材料を調製するための架橋反応に関与しないアゼチジニウム基(エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンの)である。

0113

エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンは、エピクロロヒドリンをポリアミンポリマー又は第一級もしくは第二級アミノ基を含有するポリマーと反応させることにより得ることができる。例えば、ポリアミンとジカルボン酸から誘導される重縮合体であるポリ(アルキレンイミン)又はポリ(アミドアミン)(例えば、アジピン酸ジエチレントリアミンコポリマー)は、エピクロロヒドリンと反応させて、エピクロロヒドリン官能化ポリマーを形成することができる。同様に、アミノアルキル(メタ)アクリレート、モノ−アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリルアミド又はモノ−アルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミドのホモポリマー又はコポリマーは、また、エピクロロヒドリンと反応させて、エピクロロヒドリン官能化ポリアミンを形成することができる。ポリアミン又はポリアミドアミンポリマーのエピクロロヒドリン官能化の反応条件は、欧州特許第1465931号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に教示されている。好ましいエピクロロヒドリン官能化ポリマーは、例えば、Hercules社のKymene(登録商標)もしくはPolycup(登録商標)樹脂(エピクロロヒドリン官能化アジピン酸−ジエチレントリアミンコポリマー)、又はServo/Delden社のPolycup(登録商標)もしくはServamine(登録商標)樹脂などのポリアミノアミド−エピクロロヒドリン(PAE)(又はポリアミド−ポリアミン−エピクロロヒドリンもしくはポリアミド−エピクロロヒドリン)である。

0114

任意の適切な親水性増強剤を、少なくとも1つのアミノ基、少なくとも1つのカルボキシル基及び/又は少なくとも1つのチオール基を含有する限り、本発明において使用することができる。

0115

親水性増強剤の好ましいクラスには、アミノ−、カルボキシル−もしくはチオール含有単糖類(例えば、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、1−チオールグリセロール、5−ケト−D−グルコン酸ガラクトサミングルコサミンガラクツロン酸、グルコン酸、グルコサミン酸マンノサミン糖酸1,4−ラクトンサッカリド酸、ケトデオキシノヌロソニン酸(ketodeoxynonulosonic acid)、N−メチル−D−グルカミン、1−アミノ−1−デオキシ−β−D−ガラクトース、1−アミノ−1−デオキシソルビトール、1−メチルアミノ−1−デオキシソルビトール、N−アミノエチルグルコンアミド);アミノ−、カルボキシル−又はチオール含有二糖類(例えば、コンドロイチン二糖ナトリウム塩、ジ(β−D−キシロピラノシル)アミン、ジガラクツロン酸、ヘパリン二糖、ヒアルロン酸二糖、ラクトビオン酸);及びアミノ−、カルボキシル−又はチオール含有オリゴ糖(例えば、カルボキシメチル−β−シクロデキストリンナトリウム塩、トリガラクツロン酸);ならびにそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。

0116

親水性増強剤の別の好ましいクラスは、1つ又は複数のアミノ、カルボキシル及び/又はチオール基を有する親水性ポリマーである。より好ましくは、親水性増強剤としての親水性ポリマー中のアミノ(−NHR’、ここで、R’は、上記で定義したとおりである)、カルボキシル(−COOH)及び/又はチオール(−SH)基を有するモノマーユニット含有率は、親水性ポリマーの総重量に対して、約40%(重量)未満、好ましくは、約30%(重量)未満、より好ましくは、約20%(重量)未満、さらにより好ましくは、約10%(重量)未満である。

0117

親水性増強剤としての親水性ポリマーの1つの好ましいクラスは、例えば、カルボキシメチルセルロース(約40%以下のカルボキシル含有率を有する、繰り返しユニット−[C6H10−mO5(CH2CO2H)m]−(式中、mは、1〜3である)の組成に基づいて推定される)、カルボキシエチルセルロース(約36%以下のカルボキシル含有率を有する、繰り返しユニット−[C6H10−mO5(C2H4CO2H)m]−(式中、mは、1〜3である)の組成に基づいて推定される)、カルボキシプロピルセルロース(約32%以下のカルボキシル含有率を有する、繰り返しユニット−[C6H10−mO5(C3H6CO2H)m]−(式中、mは、1〜3である)の組成に基づいて推定される)、ヒアルロン酸(約11%のカルボキシル含有率を有する、繰り返しユニット−(C13H20O9NCO2H)−の組成に基づいて推定される)、コンドロイチン硫酸(約9.8%のカルボキシル含有率を有する、繰り返しユニット−(C12H18O13NSCO2H)−の組成に基づいて推定される)又はそれらの組み合わせなどのアミノ−又はカルボキシル含有多糖類である。

0118

親水性増強剤としての親水性ポリマーの別の好ましいクラスには、モノ−アミノ、カルボキシル又はチオール基を有するポリ(エチレングリコール)(PEG)(例えば、PEG−NH2、PEG−SH、PEG−COOH);H2N−PEG−NH2;HOOC−PEG−COOH;HS−PEG−SH;H2N−PEG−COOH;HOOC−PEG−SH;H2N−PEG−SH;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有する多岐PEG;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有するPEGデンドリマー;非反応性親水性ビニルモノマーのジアミノ−又はジカルボキシル末端ホモ−又はコポリマー;非反応性親水性ビニルモノマーのモノアミノ−又はモノカルボキシル末端ホモ−又はコポリマー;(1)約60%(重量)以下、好ましくは、約0.1%〜約30%、より好ましくは、約0.5%〜約20%、さらにより好ましくは、約1%〜約15%(重量)の1つ又は複数の反応性ビニルモノマーならびに(2)少なくとも1つの非反応性親水性ビニルモノマー及び/又は少なくとも1つのホスホリルコリン含有ビニルモノマーを含む組成物重合生成物であるコポリマー;ならびにそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。反応性ビニルモノマー及び非反応性親水性ビニルモノマーは以前に記載したものである。

0119

より好ましくは、親水性増強剤としての親水性ポリマーは、PEG−NH2;PEG−SH;PEG−COOH;H2N−PEG−NH2;HOOC−PEG−COOH;HS−PEG−SH;H2N−PEG−COOH;HOOC−PEG−SH;H2N−PEG−SH;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有する多岐PEG;1つ又は複数のアミノ、カルボキシル又はチオール基を有するPEGデンドリマー;アクリルアミド(AAm)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−ビニルピロリドン(NVP)、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、グリセロール(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、最大400ダルトンの重量平均分子量を有するC1−C4−アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ビニルアルコール、N−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、1−メチル−5−メチレン−2−ピロリドン、5−メチル−3−メチレン−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及びそれらの組み合わせからなる群より選択される非反応性親水性ビニルモノマーのモノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ホモ−又はコポリマー;(1)約0.1%〜約30%、好ましくは、約0.5%〜約20%、より好ましくは、約1%〜約15%(重量)の(メタ)アクリル酸、C2−C12アルキルアクリル酸、ビニルアミン、アリルアミン及び/又はアミノ−C2−C4アルキル(メタ)アクリレートならびに(2)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及び/又はアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、グリセロール(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、最大400ダルトンの重量平均分子量を有するC1−C4−アルコキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ビニルアルコール及びそれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つの非反応性親水性ビニルモノマーを含む組成物の重合生成物であるコポリマーである。

0120

最も好ましくは、親水性増強剤としての本親水性増強剤は、PEG−NH2;PEG−SH;PEG−COOH;モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリビニルピロリドン;モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリアクリルアミド;モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(DMA);モノアミノ−又はモノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(DMA−co−NVP);モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(NVP−co−N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート));モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(ビニルアルコール);モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ[(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン]ホモポリマー又はコポリマー;モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(NVP−co−ビニルアルコール);モノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ポリ(DMA−co−ビニルアルコール);約0.1%〜約30%、好ましくは、約0.5%〜約20%、より好ましくは、約1%〜約15%(重量)の(メタ)アクリル酸を有するポリ[(メタ)アクリル酸−co−アクリルアミド];約0.1%〜約30%、好ましくは、約0.5%〜約20%、より好ましくは、約1%〜約15%(重量)の(メタ)アクリル酸を有するポリ[(メタ)アクリル酸−co−NVP);(1)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンならびに(2)約0.1%〜約30%、好ましくは、約0.5%〜約20%、より好ましくは、約1%〜約15%(重量)のカルボン酸含有ビニルモノマー及び/又はアミノ含有ビニルモノマーを含む組成物の重合生成物であるコポリマーならびにそれらの組み合わせである。

0121

官能基を有するPEG及び官能基を有する多岐PEGは、様々な販売業者、例えば、Polyscience及びShearwater Polymers, inc.などからから得ることができる。

0122

1つ又は複数の非反応性親水性ビニルモノマー又はホスホリルコリン含有ビニルモノマーのモノアミノ−、モノカルボキシル−、ジアミノ−又はジカルボキシル末端ホモ−又はコポリマーは、米国特許第6,218,508号(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載の手順に従って調製することができる。例えば、非反応性親水性ビニルモノマーのジアミノ−又はジカルボキシル末端ホモ−又はコポリマーを調製するために、非反応性ビニルモノマー、アミノ又はカルボキシル基を有する連鎖移動剤(例えば、2−アミノエタンチオール2−メルカプトプロピオン酸(mercaptopropinic acid)、チオグリコール酸チオ乳酸又は他のヒドロキシメルカプタン、アミノメルカプタン又はカルボキシル含有メルカプタン)及び場合により他のビニルモノマーを、反応性ビニルモノマー(アミノ又はカルボキシル基を有する)とフリーラジカル開始剤の存在下で共重合(熱又は化学線により)させる。一般的に、連鎖移動剤の反応性ビニルモノマー以外の全てのビニルモノマーに対するモル比は約1:5〜約1:100であり、連鎖移動剤の反応性ビニルモノマーに対するモル比は1:1である。そのような調製において、アミノ又はカルボキシル基を有する連鎖移動剤は、得られる親水性ポリマーの分子量を制御するために使用され、1つの末端アミノ又はカルボキシル基を有する該親水性ポリマーを与えるために、該親水性ポリマーの末端を形成し、一方で、反応性ビニルモノマーは、得られる親水性ポリマーに対してもう一方の末端カルボキシル又はアミノ基を与える。同様に、非反応性親水性ビニルモノマーのモノアミノ−又はモノカルボキシル末端ホモ−又はコポリマーを調製するために、非反応性ビニルモノマー、アミノ又はカルボキシル基を有する連鎖移動剤(例えば、2−アミノエタンチオール、2−メルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸、チオ乳酸又は他のヒドロキシメルカプタン、アミノメルカプタン又はカルボキシル含有メルカプタン)及び場合により他のビニルモノマーを、任意の反応性ビニルモノマーの非存在下で共重合(熱又は化学線により)させる。

0123

本願で使用されるように、非反応性親水性ビニルモノマーのコポリマーは、1つ又は複数の追加のビニルモノマーを有する非反応性親水性ビニルモノマーの重合生成物を指す。非反応性親水性ビニルモノマー及び反応性ビニルモノマー(例えば、カルボキシル含有ビニルモノマー)を含むコポリマーは、任意のよく知られたラジカル重合法に従って調製するか、又は販売業者から入手することができる。メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン及びカルボキシル含有ビニルモノマーを含有するコポリマーは、NOP Corporationから得ることができる(例えば、LIPIDURE(登録商標)−A及びAF)。

0124

少なくとも1つのアミノ、カルボキシル又はチオール基を有する親水性ポリマー(親水性増強剤として)の重量平均分子量Mwは、好ましくは、約500〜約1,000,000、より好ましくは、約1,000〜約500,000である。

0125

本発明によれば、親水性増強剤とエピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンとの反応は、約40℃〜約100℃の温度で、アゼチジニウム基を含有する水溶性及び熱架橋性親水性ポリマー材料を形成するために十分な時間(約0.3時間〜約24時間、好ましくは、約1時間〜約12時間、さらにより好ましくは、約2時間〜約8時間)実施される。

0126

本発明によれば、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンに対する親水性増強剤の濃度は、得られる親水性ポリマー材料を、非水溶性(すなわち、室温で水100ml当たり0.005g未満の溶解度)にしないように、そして、エピクロロヒドリン官能化ポリアミン又はポリアミドアミンのアゼチジニウム基の約99%以下、好ましくは、約98%以下、より好ましくは、約97%以下、さらにより好ましくは、約96%以下が消費されるように選択する必要がある。

0127

本発明によれば、加熱は、好ましくは、コンタクトレンズの表面及び/又は近傍にアミノ及び/もしくはカルボキシル基、又はアミノ及び/もしくはカルボキシル基を含むベースコーティングを含む事前に形成するSiHyコンタクトレンズを、密封したレンズパッケージ中の水溶性熱架橋性親水性ポリマー材料を含むパッケージング溶液(すなわち、緩衝水溶液)中に浸漬させ、約118℃〜約125℃の温度で、約20〜90分間オートクレーブすることにより実施される。本発明のこの実施態様によれば、パッケージング溶液は、オートクレーブ後に眼科的に安全である緩衝水溶液である。あるいは、加熱は、好ましくは、ベースコーティング及びベースコーティング上部の水溶性熱架橋性親水性ポリマー材料の層を含む事前に形成するSiHyコンタクトレンズを、密封したレンズパッケージ中のパッケージング溶液(すなわち、緩衝水溶液)中に浸漬させ、約118℃〜約125℃の温度で、約20〜90分間オートクレーブすることにより実施される。

0128

レンズパッケージ(又は容器)は、ソフトコンタクトレンズをオートクレーブ及び保存するためのもので、当業者によく知られている。任意のレンズパッケージを本発明において使用することができる。好ましくは、レンズパッケージは、基部及びカバーを含むブリスターパッケージである。カバーは、基部に取り外し可能にシールされており、基部は、無菌パッケージング溶液及びコンタクトレンズを受け入れるためのキャビティを含む。

0129

レンズは、使用者に販売する前に、個別のパッケージパッケージングし、密封して、そして、滅菌(例えば、約120℃以上で少なくとも30分間オートクレーブすることにより)される。当業者であれば、どのようにレンズパッケージを密封及び滅菌すればよいかをよく理解しているであろう。

0130

本発明によれば、パッケージング溶液は、当業者に公知の少なくとも1つの緩衝剤及び1つ又は複数の他の成分を含有する。他の成分の例には、等張化剤界面活性剤、抗菌剤、防腐剤及び潤滑剤(又は水溶性粘性増進剤)(例えば、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン)が含まれるが、これらに限定されない。

0131

パッケージング溶液は、パッケージング溶液のpHを所望の範囲、例えば、好ましくは、約6〜約8.5の生理学的に許容しうる範囲で維持するのに十分な量の緩衝剤を含有する。知られているように、生理学的に適合する緩衝剤を使用することができる。本発明に係るコンタクトレンズケア組成物の構成成分としての適切な緩衝剤は、当業者に公知である。例は、ホウ酸ホウ酸塩、例えば、ホウ酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸塩、例えば、クエン酸カリウム重炭酸塩、例えば、重炭酸ナトリウム、TRIS(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、ビス−トリス(ビス−(2−ヒドロキシエチル)−イミノ−トリス−(ヒドロキシメチル)−メタン)、ビス−アミノポリオールトリエタノールアミン、ACES(N−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸)、BES(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸)、HEPES(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)、MES(2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸)、MOPS(3−[N−モルホリノ]−プロパンスルホン酸)、PIPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)、TES(N−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−2−アミノエタンスルホン酸)、それらの塩、リン酸緩衝液、例えば、Na2HPO4、NaH2PO4及びKH2PO4又はそれらの混合物である。好ましいビス−アミノポリオールは、1,3−ビス(トリス[ヒドロキシメチル]−メチルアミノ)プロパン(ビス−TRIS−プロパン)である。パッケージング溶液中の各緩衝剤の量は、好ましくは、0.001%〜2%、好ましくは、0.01%〜1%;最も好ましくは、約0.05%〜約0.30%(重量)である。

0132

パッケージング溶液は、約200〜約450ミリオスモル(mOsm)、好ましくは、約250〜約350mOsmの浸透圧を有する。パッケージング溶液の浸透圧は、浸透圧に影響を及ぶす有機又は無機物質を加えることにより調整することができる。適切な眼科的に許容しうる等張化剤には、塩化ナトリウム塩化カリウム、グリセロール、プロピレングリコール、ポリオール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。

0133

本発明のパッケージング溶液は、25℃で、約1センチポアズ〜約20センチポアズ、好ましくは、約1.2センチポアズ〜約10センチポアズ、より好ましくは、約1.5センチポアズ〜約5センチポアズの粘度を有する。

0134

好ましい実施態様においては、パッケージング溶液は、好ましくは、約0.01%〜約2%、より好ましくは、約0.05%〜約1.5%、さらにより好ましくは、約0.1%〜約1%、最も好ましくは、約0.2%〜約0.5%(重量)の本発明の水溶性及び熱架橋性親水性ポリマー材料を含む。

0135

本発明のパッケージング溶液は、粘度増強ポリマーを含有することができる。粘度増強ポリマーは、好ましくは、非イオン性である。溶液の粘度の増加により、レンズ上にコンタクトレンズの装着快適性を促進することができる膜を提供する。粘度増強成分は、また、挿入の間の眼表面への衝撃を和らげるように機能することができ、そして、また、眼への刺激を軽減するのに役立つ。

0136

好ましい粘度増強ポリマーには、水溶性セルロースエーテル(例えば、メチルセルロース(MC)、エチルセルロースヒドロキシメチルセルロースヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)又はそれらの混合物)、水溶性ポリビニルアルコール(PVAs)、約2000超の分子量(最大10,000,000ダルトン)を有する高分子量ポリ(エチレンオキシド)、約30,000ダルトン〜約1,000,000ダルトンの分子量を有するポリビニルピロリドン、N−ビニルピロリドンと少なくとも1つの7〜20炭素原子を有するジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートのコポリマー及びそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。水溶性セルロースエーテル及びビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマーが最も好ましい粘度増強ポリマーである。N−ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマーは市販されており、例えば、ISP社のコポリマー845及びコポリマー937である。

0137

粘度増強ポリマーは、パッケージング溶液中に、パッケージング溶液の総量に対して約0.01%〜約5%(重量)、好ましくは、約0.05%〜約3%(重量)、さらにより好ましくは、約0.1%〜約1%(重量)の量で存在する。

0138

パッケージング溶液は、約1200ダルトン以下、より好ましくは、600ダルトン以下、最も好ましくは、約100〜約500ダルトンの分子量を有するポリエチレングリコールをさらに含むことができる。

0139

架橋コーティング及びパッケージング溶液の少なくとも1つがポリエチレングリコールセグメントを有するポリマー材料を含有する場合、パッケージング溶液は、好ましくは、α−オキソ多酸(α-oxo-multi-acid)又はその塩を、ポリエチレングリコールセグメントの酸化的分解に対する感受性が低下するのに十分な量で含む。所有者が同じ同時係属特許出願(米国特許出願公報第2004/0116564 A1号、本明細にその全体が組み込まれる)は、オキソ多酸又はその塩が、PEG含有ポリマー材料の酸化的分解に対する感受性を低下させることができることを開示している。

0140

典型的なα−オキソ多酸又はその生体適合性の塩には、クエン酸、2−ケトグルタル酸もしくはリンゴ酸又はその生体適合性(好ましくは、眼科適合性)の塩が含まれるが、これらに限定されない。より好ましくは、α−オキソ多酸は、クエン酸もしくはリンゴ酸又はその生体適合性(好ましくは、眼科適合性)の塩(例えば、ナトリウムカリウムなど)である。

0141

本発明によれば、パッケージング溶液は、ムチン様物質、眼科的に有益な物質及び/又は界面活性剤をさらに含むことができる。典型的な上述のムチン様物質、典型的な上述の眼科的に有益な物質、典型的な上述の界面活性剤をこの実施態様において使用することができる。

0142

好ましい実施態様においては、本発明のSiHyコンタクトレンズは、比較的長い水崩壊時間(WBUT)を有する。WBUTは、水の膜が崩壊(脱湿潤)し、目視検査下で、下層レンズ材料が曝されるのに必要な時間である。より長いWBUTを有するSiHyコンタクトレンズは、眼に装着したときに、水(涙液)の膜をその表面に比較的長い時間保持することができる。これにより、眼瞼の瞬きの間にドライスポットを生じさせにくく、装着快適性が増進されるだろう。WBUTは、本明細書下記の実施例に記載の手順に従って測定することができる。好ましくは、本発明のSiHyコンタクトレンズは、少なくとも約10秒の水崩壊時間を有することを特徴とする表面親水性を有する。

0143

好ましい実施態様においては、本発明のSiHyコンタクトレンズは、約90degree以下、好ましくは、約80degree以下、より好ましくは、約70degree以下、さらにより好ましくは、約60degree以下、最も好ましくは、約50degree以下の平均水接触角を有することを特徴とする表面湿潤性を有する。

0144

好ましい実施態様においては、SiHyコンタクトレンズは、少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約100、最も好ましくは、少なくとも約120barrer/mmの酸素伝達率を有する。

0145

本発明のこの態様において、本発明の好ましい実施態様を含む様々な実施態様を別々に上述することができるが、これらを、任意の所望の様式で組み合わせて、そして/又は一緒に用いて、本発明のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの異なる実施態様を導き出すことができることを理解されたい。

0146

別の態様においては、本発明は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。本発明の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含み;該コンタクトレンズは、少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び断面表面係数プロファイル(コンタクトレンズの断面の表面の前面と後面間の最短線に沿って、該前面を含み、且つ、その近傍の前面外部域;該最短線の中心を含み、且つ、その周囲の内部域;及び該後面を含み、且つ、その近傍の後面外部域を含み、該前面外部域は、平均前面係数




を有し、該後面外部域は、平均後面係数




を有し、該内部域は、平均内部表面係数




を有し、




の少なくとも1つは、少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%である)を有する。好ましくは、該前面及び後面外部域は、少なくとも約0.1μm、好ましくは、約0.1μm〜約20μm、より好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmの範囲を包含する。

0147

好ましい実施態様においては、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、約0.3MPa〜約1.8MPa、好ましくは、約0.4MPa〜約1.5MPa、より好ましくは、約0.5MPa〜約1.2MPaの弾性率(又はヤング係数);約10%〜約75%、好ましくは、約10%〜約70%、より好ましくは、約15%〜約65%;さらにより好ましくは、約20%〜約60%、最も好ましくは、約25%〜約55%(重量)の含水率;約90degree以下、好ましくは、約80degree以下、より好ましくは、約70degree以下、さらにより好ましくは、約60degree以下、最も好ましくは、約50degree以下の平均水接触角を有することを特徴とする表面湿潤性;少なくとも約10秒のWBUTを有することを特徴とする表面親水性;又はそれらの組み合わせを有することができる。

0148

別の好ましい実施態様においては、前面及び後面は、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有する。低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有するために、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、比較的低いカルボン酸含有率を有する必要がある。好ましくは、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、約20%(重量)以下、好ましくは、約15%(重量)以下、さらにより好ましくは、約10%(重量)以下、最も好ましくは、約5%(重量)以下のカルボン酸含有率を有する。

0149

別の好ましい実施態様においては、本発明のSiHyコンタクトレンズは、約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数(CCOFと表される)を有することを特徴とする良好な表面潤滑性を有する。あるいは、本発明のSiHyコンタクトレンズは、好ましくは、実施例1に記載の潤滑性評価手順に従ってブラインドテストで測定したとき、ACUVUEOASYS又はACUVUE TruEyeより良好な潤滑性を有する。

0150

別の好ましい実施態様においては、水和SiHyコンタクトレンズは、好ましくは、SiHyコンタクトレンズを指の間で摩擦した後に、暗視野下で表面のクラッキングラインが見られないことを特徴とする高いデジタル摩擦耐性を有する。デジタル摩擦から生じる表面のクラッキングは、表面潤滑性を低下させる可能性があり、そして/又はシリコーンの表面への移動(曝露)を防ぐことができない可能性があると考えられる。

0151

別の好ましい実施態様においては、本発明の水和SiHyコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲル材料の内部層、前面外部ヒドロゲル層及び後面外部ヒドロゲル層を含み、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合している。断面表面係数プロファイルにおける第一及び第二の外部域が2つの外部ヒドロゲル層に相当し、内部域がシリコーンヒドロゲル材料の内部層に相当することを理解されたい。本発明の他の態様について上述したように、外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、外部ヒドロゲル層として使用することができる。本発明の他の態様について上述したように、シリコーンヒドロゲル材料の内部層の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、シリコーンヒドロゲル材料の内部層として使用することができる。

0152

本発明のこの態様によれば、外部ヒドロゲル層は実質的に均一の厚さであり、少なくとも約0.1μm、好ましくは、約0.1μm〜約20μm、より好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmの厚さを有する。本発明のSiHyコンタクトレンズの各外部ヒドロゲル層の厚さは、上述したように、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面のAFM分析により決定される。より好ましい実施態様においては、各外部ヒドロゲル層の厚さは、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの中心厚の最大約30%(すなわち、30%以下)、好ましくは、最大約20%(20%以下)、より好ましくは、最大約10%(10%以下)である。また、2つの外部ヒドロゲル層の各々は、実質的にシリコーンを含有せず(乾燥状態のコンタクトレンズをXPS分析により測定したとき、全元素%の約5%以下、好ましくは、約4%以下、さらにより好ましくは、約3%以下のケイ素原子%を有することを特徴とする)、好ましくは、完全にシリコーンを含有しない。SiHyコンタクトレンズの表面特性(親水性、湿潤性及び/又は潤滑性)を大きく低下させない限り、わずかな比率のシリコーンを、外部ヒドロゲル層のポリマー網目構造に、場合により組み込む(しかし、好ましくは、組み込まない)ことができることを理解されたい。

0153

別の好ましい実施態様においては、本発明の水和SiHyコンタクトレンズの2つの外部ヒドロゲル層は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの含水率(WCLensで示される)より高い含水率を含み、より具体的には、WCLensの少なくとも約1.2倍(すなわち、120%)である必要がある。各外部ヒドロゲル層の水膨張率が、上記で考察したように、外部ヒドロゲル層の含水率を近似的に表すことができると考えられる。WCLensが約45%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は、好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、より好ましくは、少なくとも約250%、さらにより好ましくは、少なくとも約300%である。WCLensが45%より高い場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は、少なくとも約




、好ましくは、約




、より好ましくは、約




、さらにより好ましくは、約




である。別の好ましい実施態様においては、WCLensが約55%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約150%であり;WCLensが約60%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約200%であり;WCLensが約65%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約250%であり;WCLensが約70%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約300%である。

0154

好ましくは、SiHyコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲル材料と外部ヒドロゲル層間に位置する移行層をさらに含む。本発明の先の態様について記載したように、移行層の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0155

本発明の水和SiHyコンタクトレンズを上述の方法に従って調製することができる。上述した内部層(すなわち、シリコーンヒドロゲル材料)の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、シリコーンヒドロゲル核として使用することができる。本発明の先の態様について記載したように、様々な実施態様の全てを、単独又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0156

本発明のこの態様において、本発明の好ましい実施態様を含む様々な実施態様を別々に上述することができるが、これらを、任意の所望の様式で組み合わせて、そして/又は一緒に用いて、本発明のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの異なる実施態様を導き出すことができることを理解されたい。本発明の先の態様について記載したように、様々な実施態様の全てを、任意の所望の様式で、単独又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0157

さらなる態様においては、本発明は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。本発明の水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、バルク材料としてのシリコーンヒドロゲル材料、前面及び反対の後面を含み;該コンタクトレンズは、(1)少なくとも約40、好ましくは、少なくとも約60、より好ましくは、少なくとも約80、さらにより好ましくは、少なくとも約110barrer/mmの酸素伝達率、及び(2)約0.046以下、好ましくは、約0.043以下、より好ましくは、約0.040以下の臨界摩擦係数(CCOFと表される)を有することを特徴とする表面潤滑性を有し、該前面及び後面は、正電荷粒子付着試験において、最大約200、好ましくは、最大約160、より好ましくは、最大約120、さらにより好ましくは、最大約90、最も好ましくは、最大約60個の正電荷粒子を引き付けることを特徴とする、低い表面濃度のカルボン酸基などの負電荷基を有する。

0158

好ましい実施態様においては、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、約0.3MPa〜約1.8MPa、好ましくは、約0.4MPa〜約1.5MPa、より好ましくは、約0.5MPa〜約1.2MPaの弾性率(又はヤング係数);約10%〜約75%、好ましくは、約10%〜約70%、より好ましくは、約15%〜約65%;さらにより好ましくは、約20%〜約60%、最も好ましくは、約25%〜約55%(重量)の含水率;約90degree以下、好ましくは、約80degree以下、より好ましくは、約70degree以下、さらにより好ましくは、約60degree以下、最も好ましくは、約50degree以下の平均水接触角を有することを特徴とする表面湿潤性;少なくとも約10秒のWBUTを有することを特徴とする表面親水性;又はそれらの組み合わせを有する。

0159

別の好ましい実施態様においては、水和SiHyコンタクトレンズは、好ましくは、SiHyコンタクトレンズを指の間で摩擦した後に、暗視野下で表面のクラッキングラインが見られないことを特徴とする高いデジタル摩擦耐性を有する。デジタル摩擦から生じる表面のクラッキングは、表面潤滑性を低下させる可能性があり、そして/又はシリコーンの表面への移動(曝露)を防ぐことができない可能性があると考えられる。

0160

別の好ましい実施態様においては、本発明の水和SiHyコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲル材料の内部層、前面外部ヒドロゲル層及び後面外部ヒドロゲル層を含み、該前面及び後面外部ヒドロゲル層は、実質的に均一な厚さであり、且つ、シリコーンヒドロゲル材料の内部層を完全に包み込むようにコンタクトレンズの周辺端部で融合している。断面表面係数プロファイルにおける第一及び第二の外部域が2つの外部ヒドロゲル層に相当し、内部域がシリコーンヒドロゲル材料の内部層に相当することを理解されたい。本発明の他の態様について上述したように、外部ヒドロゲル層(架橋コーティング)の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、外部ヒドロゲル層として使用することができる。本発明の他の態様について上述したように、シリコーンヒドロゲル材料の内部層の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、シリコーンヒドロゲル材料の内部層として使用することができる。

0161

本発明のこの態様によれば、外部ヒドロゲル層は実質的に均一の厚さであり、少なくとも約0.1μm、好ましくは、約0.1μm〜約20μm、より好ましくは、約0.25μm〜約15μm、さらにより好ましくは、約0.5μm〜約12.5μm、最も好ましくは、約1μm〜約10μmの厚さを有する。本発明のSiHyコンタクトレンズの各外部ヒドロゲル層の厚さは、上述したように、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの断面のAFM分析により決定される。より好ましい実施態様においては、各外部ヒドロゲル層の厚さは、好ましくは、完全に水和した状態のSiHyコンタクトレンズの中心厚の最大約30%(すなわち、30%以下)、好ましくは、最大約20%(20%以下)、より好ましくは、最大約10%(10%以下)である。また、2つの外部ヒドロゲル層の各々は、実質的にシリコーンを含有せず(乾燥状態のコンタクトレンズをXPS分析により測定したとき、全元素%の約5%以下、好ましくは、約4%以下、さらにより好ましくは、約3%以下のケイ素原子%を有することを特徴とする)、好ましくは、完全にシリコーンを含有しない。SiHyコンタクトレンズの表面特性(親水性、湿潤性及び/又は潤滑性)を大きく低下させない限り、わずかな比率のシリコーンを、外部ヒドロゲル層のポリマー網目構造に、場合により組み込む(しかし、好ましくは、組み込まない)ことができることを理解されたい。低い表面濃度の負電荷基(例えば、カルボン酸基)を有するために、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、比較的低いカルボン酸含有率を有する必要がある。好ましくは、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、約20%(重量)以下、好ましくは、約15%(重量)以下、さらにより好ましくは、約10%(重量)以下、最も好ましくは、約5%(重量)以下のカルボン酸含有率を有する。

0162

別の好ましい実施態様においては、本発明の水和SiHyコンタクトレンズの2つの外部ヒドロゲル層は、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの含水率(WCLensで示される)より高い含水率を含み、より具体的には、水和シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの含水率(WCLens)の少なくとも約1.2倍(すなわち、120%)である必要がある。各外部ヒドロゲル層の水膨張率が、上記で考察したように、外部ヒドロゲル層の含水率を近似的に表すことができると考えられる。WCLensが約45%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は、好ましくは、少なくとも約150%、より好ましくは、少なくとも約200%、より好ましくは、少なくとも約250%、さらにより好ましくは、少なくとも約300%である。WCLensが45%より高い場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は、少なくとも約




、好ましくは、約




、より好ましくは、約




さらにより好ましくは、約




である。別の好ましい実施態様においては、WCLensが約55%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約150%であり;WCLensが約60%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約200%であり;WCLensが約65%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約250%であり;WCLensが約70%以下である場合、各外部ヒドロゲル層の水膨張率は少なくとも約300%である。

0163

別の好ましい実施態様においては、前面及び後面外部ヒドロゲル層は、互いに独立して、内部層に対して少なくとも約20%、好ましくは、少なくとも約25%、より好ましくは、少なくとも約30%、さらにより好ましくは、少なくとも約35%、最も好ましくは、少なくとも約40%低下した表面係数を有する。

0164

好ましくは、SiHyコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲル材料と外部ヒドロゲル層間に位置する移行層をさらに含む。本発明の先の態様について記載したように、移行層の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0165

本発明の水和SiHyコンタクトレンズは、上述の方法に従って調製することができる。上述した内部層(すなわち、シリコーンヒドロゲル材料)の様々な実施態様の全てを、単独で又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において、シリコーンヒドロゲル核として使用することができる。本発明の先の態様について記載したように、様々な実施態様の全てを、単独又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0166

本発明のこの態様において、本発明の好ましい実施態様を含む様々な実施態様を別々に上述することができるが、これらを、任意の所望の様式で組み合わせて、そして/又は一緒に用いて、本発明のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの異なる実施態様を導き出すことができることを理解されたい。本発明の先の態様について記載したように、様々な実施態様の全てを、任意の所望の様式で、単独又は任意の組み合わせで、本発明のこの態様において使用することができる。

0167

前記の開示により、当業者は本発明を実施することができるであろう。本明細書に記載の様々な実施態様に対して、様々な改変、変形及び組み合わせを実施することができる。読者が特定の実施態様及びその利点をより理解することができるように、下記実施例を参照することを提案する。本説明及び実施例は例示として考慮されるものとする。

0168

本発明の様々な態様及び様々な実施態様を特定の用語、機器及び方法を用いて記載しているが、そのような説明は単に例示を目的としている。使用される語は制限するものではなくむしろ説明のための語である。当業者は、下記の特許請求の範囲に記載の本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、変更及び変形を実施することができることを理解されたい。また、様々な実施態様の態様を全体でもしくは部分的に交換するか、又は任意の方法で組み合わせて、そして/もしくは一緒に用いることができることを理解されたい。従って、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲は、本明細書に包含される好ましいバージョンの説明を制限しないものとする。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ