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技術 逆序列機構スライドレール

出願人 株式会社スカイ
発明者 野口広幸
出願日 2018年7月3日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2018-126567
公開日 2020年1月16日 (5ヶ月経過) 公開番号 2020-005685
状態 特許登録済
技術分野 家具の組合わせ、厨房家具家具の引き出し 直線運動をする物品用の軸受
主要キーワード 突起状部材 中間メンバ 鉤型形状 当接押圧 解除溝 内側ボール 係合当接 引込動作
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年1月16日)のものです。
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図面 (8)

課題

段式スライドレールトラベル時の各々の作動序列を制御するための逆序列機構装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを提供する。

解決手段

逆序列機構スライドレールの序列機構10が、アウターメンバ先端部100eの係合位置Sに突設される中間メンバ制御突起110と、中間メンバ先端部に揺動自在に軸着され係合位置方向へ回転付勢される作動制御板310と、インナーメンバ先端部200eに突設される中間メンバ係合突起210と、からなり、作動制御板は、中間メンバ制御突起に係合するアウターメンバ係合突部314と、中間メンバ係合突起に係合するインナーメンバ係合突部と、インナーメンバ200に当接して作動制御板を回転付勢と逆方向へ回転させる中間メンバ係合解除凸部318と、を突設するとともに、インナーメンバは、引込作動時に作動制御板を保持する保持部220と、保持を解除する回転解除溝230と、を設けた。

概要

背景

従来より、電子機器家具等に設置される重量のある引き戸や、キャビネット抽斗等の移動体収納体を容易に摺動引出引込するための手段として、スライドレールが多数使用されている。スライドレールは、可動部分である抽斗等を引出し、または引戻して収納する際に生じる摩擦を軽減し、重量のある抽斗等であっても容易に引出/引戻移動を可能とするものである。

3段式のスライドレールでは、アウターメンバインナーメンバの間に中間メンバが摺動自在に設置される構造であるため、中間メンバのスライド位置、すなわち作動序列を制御しないと、例えば、スライドレールの引込時に中間メンバがはみ出した状態になる可能性がある。

多くの場合は、引込時に過引込を防止するため、中間メンバにインナーメンバのストッパを設け、アウターメンバに中間メンバのストッパが設けられている例がある。これにより、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置しており引込動作途中であるにも拘われずインナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込む状態となったり、中間メンバがアウターメンバからはみ出すことを簡易的に防止することが可能となっている。しかしながら、これは、インナーメンバと中間メンバが略同じ長さからなる場合であり、インナーメンバが中間メンバより短い場合には、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置する引込動作途中であっても、高確率で、インナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込んでしまう状態が発生するという問題点が内在する。

本発明の出願人は、特許第5636029号(特開2014−061081号)の特許権者である。ここでは、3段式スライドレールの作動序列を制御するための機構に係る発明として、制御板と各レールに設けられた突起とからなる作動制御部により各レールの作動順序を制御する構造が開示されている。具体的には、中間レールロック解除機構が、中間レールの前進を停止するために設けられた係止突起に当接する当接脚と、中間レールの後退を阻止するために設けられる係止突起に当接する係止脚とからなり、インナーレールのロック・解除機構が、係合凸部に係合させてインナーレールを中間レールにロック抱合係止させるとともに係合を解除する係合当接片と、前進状態で停止させる先端ストッパとからなり、上記係止脚と当接脚と係合当接片を備えた制御板が、中間レールに回動自在に軸着される構造が開示されている。

この構造により、スライドレールの伸張時には、中間レール、インナーレールの順で作動し、後退時は、インナーレール、中間レールの順に移動するよう、各レールの作動序列を規則化して制御することが可能となる旨が開示されている。

確かにこの技術によれば、各レールの作動序列を制御することが可能となるが、中間レールよりインナーレールの方が短い場合にインナーレールが中間レールより先に引込まれないように制御しながら、全てのレールを引込むことが出来ないという問題点があった。

そこで、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置する引込動作途中にインナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込んで、中間メンバが外部へ突出した状態となることを防止するための逆序列機構を装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを開発することが望まれていた。
特許第5636029号(特開2014−061081号)公報

概要

3段式スライドレールのトラベル時の各々の作動序列を制御するための逆序列機構を装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを提供する。逆序列機構スライドレールの序列機構10が、アウターメンバ先端部100eの係合位置Sに突設される中間メンバ制御突起110と、中間メンバ先端部に揺動自在に軸着され係合位置方向へ回転付勢される作動制御板310と、インナーメンバ先端部200eに突設される中間メンバ係合突起210と、からなり、作動制御板は、中間メンバ制御突起に係合するアウターメンバ係合突部314と、中間メンバ係合突起に係合するインナーメンバ係合突部と、インナーメンバ200に当接して作動制御板を回転付勢と逆方向へ回転させる中間メンバ係合解除凸部318と、を突設するとともに、インナーメンバは、引込作動時に作動制御板を保持する保持部220と、保持を解除する回転解除溝230と、を設けた。

目的

本発明の目的は、上記の課題を解決するため、電子機器、家具等の引出/引込動作が行われる可動部に設置されるスライドレールに関し、特に、アウターメンバと中間メンバとインナーメンバとからなる3段スライドレールのトラベル時の各々の作動序列を制御し、インナーメンバの引込時に、インナーメンバが中間メンバを追い越した状態で中間メンバがアウターメンバに引き込まれることを防止するための逆序列機構を装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

アウターメンバ(100)と、インナーメンバ(200)と、前記アウターメンバおよびインナーメンバの間に前後動自在に設置されるインナーメンバより長尺中間メンバ(300)と、ボール(410)と、ボールリテーナ(400)とからなる序列機構(10)付きの逆序列機構スライドレール(1)において、前記序列機構(10)は、アウターメンバ先端部(100e)のスライドレール幅方向中央から端辺部方向へ偏位した係合位置(s)に突設される中間メンバ制御突起(110)と、中間メンバ先端部(300e)に揺動自在に軸着されるとともに弾性部材(312)によって係合位置(s)方向へ回転付勢される作動制御板(310)と、インナーメンバ先端部(200e)に突設される前記作動制御板と付勢回転により係合する中間メンバ係合突起(210)と、からなり、前記作動制御板(310)は、前記中間メンバ制御突起(110)に係合するためのアウターメンバ係合突部(314)と、前記中間メンバ係合突起(210)に係合するためのインナーメンバ係合突部(316)と、前記インナーメンバに当接して作動制御板を回転付勢と逆方向へ回転させるための中間メンバ係合解除凸部(318)と、を突設するとともに、前記インナーメンバ(200)は、引込作動時に前記作動制御板(310)を保持する保持部(220)と、前記作動制御板の保持を解除して係合位置s方向へ回転可能とする回転解除溝(230)と、を設けた事を特徴とする逆序列機構スライドレール。

請求項2

前記逆序列機構スライドレールは、前記インナーメンバの引出作動時は、係合位置(s)方向へ回転付勢される前記作動制御板(310)の前記アウターメンバ係合突部(314)が前記中間メンバ制御突起(110)に係合することにより、前記アウターメンバ(100)が前記中間メンバ(300)をロック停止した状態で前記中間メンバ内を前記インナーメンバ(200)がスライドレールの先端方向に摺動前進し、前記インナーメンバ先端部(200e)が前記中間メンバ先端部(300e)へ到達した時には、前記インナーメンバ先端部(200e)が中間メンバ係合解除凸部(318)に当接押圧して前記アウターメンバ係合突部(314)と前記中間メンバ制御突起(110)との係合を解除することにより、前記中間メンバのロック停止が解除され、前記中間メンバ(300)が前記アウターメンバ(100)の中を解放された状態で先端まで摺動伸延するとともに前記インナーメンバ(200)が前記作動制御板(310)を保持しながら中間メンバ(300)の中を先端まで摺動伸延するように作動序列制御され、前記インナーメンバの引込作動時は、前記インナーメンバ(200)の摺動後退中途で前記中間メンバ先端部(300e)に前記インナーメンバ先端部(200e)が到達した際に、保持部(220)に保持された前記作動制御板(310)が前記回転解除溝(230)に嵌合して係合位置(s)方向へ回転することにより、前記インナーメンバ係合突部(316)が前記中間メンバ係合突起(210)に係合して前記インナーメンバ(200)が前記中間メンバ(300)にロック抱合され、前記アウターメンバ(100)の中を前記中間メンバ(300)が前記インナーメンバ(200)とともに摺動後退し、前記中間メンバ(300)の先端部(300e)が前記アウターメンバ(100)の先端部(100e)に到達すると、前記作動制御板(310)のアウターメンバ係合突部(314)が中間メンバ制御突起(110)に当接して前記作動制御板(310)を回転付勢と逆方向(A上方向)へ回転することにより前記インナーメンバ係合突部(316)と前記中間メンバ係合突起(210)との係合が解除されて前記中間メンバ(300)と前記インナーメンバ(200)のロックが解除され、前記インナーメンバ(200)が前記中間メンバ(300)の中を摺動後退するとともに、前記中間メンバ(300)が前記アウターメンバ(100)にロック抱合されるように作動序列制御されることを特徴とする請求項1記載の逆序列機構スライドレール。

請求項3

前記中間メンバ制御突起(110)は、当接する前記アウターメンバ係合突部(314)を係合位置(s)方向と反対側に回転移動させるため、前記中間メンバ先端部(200e)側に制御スロープ(112)を設けたことを特徴とする請求項1記載の逆序列機構スライドレール。

技術分野

0001

本発明は、電子機器家具等の引出引込動作が行われる可動部に設置されるスライドレールであって、特に、アウターメンバ中間メンバインナーメンバとからなる3段スライドレールのインナーメンバの引込時に、インナーメンバが中間メンバを追い越した状態で中間メンバがアウターメンバに引き込まれることを防止するための逆序列機構装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールに関する。

背景技術

0002

従来より、電子機器や家具等に設置される重量のある引き戸や、キャビネット抽斗等の移動体収納体を容易に摺動引出/引込するための手段として、スライドレールが多数使用されている。スライドレールは、可動部分である抽斗等を引出し、または引戻して収納する際に生じる摩擦を軽減し、重量のある抽斗等であっても容易に引出/引戻移動を可能とするものである。

0003

3段式のスライドレールでは、アウターメンバとインナーメンバの間に中間メンバが摺動自在に設置される構造であるため、中間メンバのスライド位置、すなわち作動序列を制御しないと、例えば、スライドレールの引込時に中間メンバがはみ出した状態になる可能性がある。

0004

多くの場合は、引込時に過引込を防止するため、中間メンバにインナーメンバのストッパを設け、アウターメンバに中間メンバのストッパが設けられている例がある。これにより、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置しており引込動作途中であるにも拘われずインナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込む状態となったり、中間メンバがアウターメンバからはみ出すことを簡易的に防止することが可能となっている。しかしながら、これは、インナーメンバと中間メンバが略同じ長さからなる場合であり、インナーメンバが中間メンバより短い場合には、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置する引込動作途中であっても、高確率で、インナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込んでしまう状態が発生するという問題点が内在する。

0005

本発明の出願人は、特許第5636029号(特開2014−061081号)の特許権者である。ここでは、3段式スライドレールの作動序列を制御するための機構に係る発明として、制御板と各レールに設けられた突起とからなる作動制御部により各レールの作動順序を制御する構造が開示されている。具体的には、中間レールロック解除機構が、中間レールの前進を停止するために設けられた係止突起に当接する当接脚と、中間レールの後退を阻止するために設けられる係止突起に当接する係止脚とからなり、インナーレールのロック・解除機構が、係合凸部に係合させてインナーレールを中間レールにロック抱合係止させるとともに係合を解除する係合当接片と、前進状態で停止させる先端ストッパとからなり、上記係止脚と当接脚と係合当接片を備えた制御板が、中間レールに回動自在に軸着される構造が開示されている。

0006

この構造により、スライドレールの伸張時には、中間レール、インナーレールの順で作動し、後退時は、インナーレール、中間レールの順に移動するよう、各レールの作動序列を規則化して制御することが可能となる旨が開示されている。

0007

確かにこの技術によれば、各レールの作動序列を制御することが可能となるが、中間レールよりインナーレールの方が短い場合にインナーレールが中間レールより先に引込まれないように制御しながら、全てのレールを引込むことが出来ないという問題点があった。

0008

そこで、中間メンバが未だアウターメンバの外側に位置する引込動作途中にインナーメンバの先端部が中間メンバ内に入り込んで、中間メンバが外部へ突出した状態となることを防止するための逆序列機構を装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを開発することが望まれていた。
特許第5636029号(特開2014−061081号)公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の目的は、上記の課題を解決するため、電子機器、家具等の引出/引込動作が行われる可動部に設置されるスライドレールに関し、特に、アウターメンバと中間メンバとインナーメンバとからなる3段スライドレールのトラベル時の各々の作動序列を制御し、インナーメンバの引込時に、インナーメンバが中間メンバを追い越した状態で中間メンバがアウターメンバに引き込まれることを防止するための逆序列機構を装備した序列機構付きの逆序列機構スライドレールを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記目的を達成するため本発明に係る逆序列機構スライドレールは、アウターメンバと、インナーメンバと、前記アウターメンバおよびインナーメンバの間に前後動自在に設置されるインナーメンバより長尺の中間メンバと、ボールと、ボールリテーナとからなる序列機構付きの逆序列機構スライドレールであって、前記序列機構は、アウターメンバ先端部のスライドレール幅方向中央から端辺部方向へ偏位した係合位置に突設される中間メンバ制御突起と、中間メンバ先端部に揺動自在に軸着されるとともに弾性部材によって係合位置方向へ回転付勢される作動制御板と、インナーメンバ先端部に突設される前記作動制御板と付勢回転により係合する中間メンバ係合突起と、からなり、前記作動制御板は、前記中間メンバ制御突起に係合するためのアウターメンバ係合突部と、前記中間メンバ係合突起に係合するためのインナーメンバ係合突部と、前記インナーメンバに当接して作動制御板を回転付勢と逆方向へ回転させるための中間メンバ係合解除凸部と、を突設するとともに、前記インナーメンバは、引込作動時に前記作動制御板を保持する保持部と、前記作動制御板の保持を解除して係合位置方向へ回転可能とする回転解除溝と、を設けた構成である。

0011

また、前記逆序列機構スライドレールは、前記インナーメンバの引出作動時は、係合位置方向へ回転付勢される前記作動制御板の前記アウターメンバ係合突部が前記中間メンバ制御突起に係合することにより、前記アウターメンバが前記中間メンバをロック停止した状態で前記中間メンバ内を前記インナーメンバがスライドレールの先端方向に摺動前進し、前記インナーメンバ先端部が前記中間メンバ先端部へ到達した時には、前記インナーメンバ先端部が中間メンバ係合解除凸部に当接押圧して前記アウターメンバ係合突部と前記中間メンバ制御突起との係合を解除することにより、前記中間メンバのロック停止が解除され、前記中間メンバが前記アウターメンバの中を解放された状態で先端まで摺動伸延するとともに前記インナーメンバが前記作動制御板を保持しながら中間メンバの中を先端まで摺動伸延するように作動序列制御され、前記インナーメンバの引込作動時は、前記インナーメンバの摺動後退の中途で前記中間メンバ先端部に前記インナーメンバ先端部が到達した際に、保持部に保持された前記作動制御板が前記回転解除溝に嵌合して係合位置方向へ回転することにより、前記インナーメンバ係合突部が前記中間メンバ係合突起に係合して前記インナーメンバが前記中間メンバにロック抱合され、前記アウターメンバの中を前記中間メンバが前記インナーメンバとともに摺動後退し、前記中間メンバの先端部が前記アウターメンバの先端部に到達すると、前記作動制御板のアウターメンバ係合突部が中間メンバ制御突起に当接して前記作動制御板を回転付勢と逆方向へ回転することにより前記インナーメンバ係合突部と前記中間メンバ係合突起との係合が解除されて前記中間メンバと前記インナーメンバのロックが解除され、前記インナーメンバが前記中間メンバの中を摺動後退するとともに、前記中間メンバが前記アウターメンバにロック抱合されるように作動序列制御される構成である。

0012

また、前記中間メンバ制御突起は、当接する前記アウターメンバ係合突部を係合位置方向と反対側に回転移動させるため、前記中間メンバ先端部側に制御スロープを設けた構成である。

発明の効果

0013

本発明に係る逆序列機構スライドレールは、上記詳述した通りの構成であるので、以下のような効果がある。
1.作動制御板を係合位置方向へ回転付勢させるとともに、係合位置に中間メンバ制御突起および中間メンバ係合突起を設ける構成としたため、作動制御板の回転動作を制御することにより、各メンバの引出/引込順を制御することが可能となる。また、作動制御板に各種突部を突設したため、スライドレールの前後動中にアウターメンバやインナーメンバに設けられた各係合突起に各種突部が接することによって作動制御板の回転動作のタイミングを取る事が可能となり、少ない部品点数で、自然かつスムーズな作動序列の制御を行う事が可能となる。

0014

2.インナーメンバの引出動作時において、アウターメンバ係合突部が中間メンバ制御突起に係合して中間メンバが先行して前進することを防止し、この係合をインナーメンバ先端部が解除する構成としたため、スライドレールの伸張時にインナーメンバを優先的に延伸させることが可能となる。また、インナーメンバの引込作動時において、中間メンバ先端部にインナーメンバ先端部が到達した際、作動制御板が回転解除溝に嵌合して係合位置方向へ回転することにより、インナーメンバ係合突部が中間メンバ係合突起に係合する構成としたため、インナーメンバが中間メンバにロック抱合されることとなり、インナーメンバが中間メンバを追い越して引込むことが防止できる。

0015

3.中間メンバ制御突起の中間メンバ先端部側に制御スロープを設けたため、アウターメンバ係合突部が当接する際に、容易に作動制御板を係合位置と逆方向へ回転させることが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明に係る逆序列機構スライドレールを図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る逆序列機構スライドレールの初期状態を示す平面図であり、図2aは、作動制御板の平面斜視図であり、図2bは、作動制御板の背面斜視図である。図3は、逆序列機構スライドレールのフルトラベル状態を示す平面図であり、図4は、インナーメンバが中間メンバをロックした状態を示す平面図である。図5は、インナーメンバが中間メンバをロックした状態を示す背面斜視図であり、図6は、逆序列機構スライドレールの断面図である。

0017

本発明に係る逆序列機構スライドレール1は、アウターメンバ100と、インナーメンバ200と、中間メンバ300と、ボール410を整列保持するボールリテーナ400と、序列機構10と、からなり、序列機構10が、アウターメンバ100とインナーメンバ200と中間メンバ300とからなる3段式スライドレールのトラベル時の各々の作動序列を制御し、特にインナーメンバ200の引込作動時に、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越した状態で中間メンバ300がアウターメンバ100に引き込まれることを防止することを可能とした序列機構付きの逆序列機構スライドレールである。

0018

アウターメンバ100は、抽斗、可動棚等が設置されるフレーム、壁、梁等に直接またはブラケット等の結合部材により固定される部材であり、図1および図6に示すように、ボールリテーナ400を介して中間メンバ300に接続される外部部材である。本実施例では、金属製細長板の長手方向両側端立ち上げ屈曲させて鉤型形状にすることで断面略字型に形成しており、横断面の長手方向の両側端を平行に抱え込んで、断面略C字型のボール410走行面を形成した構成である。

0019

インナーメンバ200は、抽斗、可動棚等の可動側に装着される部材であり、図1および図6に示すように、ボールリテーナ400を介して摺動自在にアウターメンバ100に内装保持される構成である。本実施例では、金属製細長板の横断面の長手方向両側端を屈曲して断面略逆U字型に形成するとともに、屈曲した両側端の外側面を曲面状に形成してボール410の走行面を形成した構成である。

0020

中間メンバ300は、アウターメンバ100およびインナーメンバ200の間に前後動自在に設置される、スライドレールのトラベルの長さを延長するための部材であり、図1および図6に示すように、金属製細長板の横断面の長手方向両側端を屈曲して断面略U字型に形成するとともに、屈曲した両側端の外側面および内側面を曲面状に形成してボール410の走行面を形成した構成である。本実施例では、中間メンバ300は、インナーメンバ200より長尺に形成されており、インナーメンバ200は他のメンバより短く構成されているため、各メンバが最終端まで引き込まれた場合、インナーメンバ200は、アウターメンバ100ないし中間メンバ300の先端部(100e・300e)より内側に引込まれて収納される事となる。

0021

ボールリテーナ400は、アウターメンバ100と中間メンバ300の間、および、インナーメンバ200と中間メンバ300の間にそれぞれ装着される部材であり、それぞれの間に装着されて左右一対の列を成す複数のボール410を整列保持する部材である。ボールリテーナ400は、本実施例では、細長金属板からなり、図6に示すように、アウターメンバ100と中間メンバ300の間、および、インナーメンバ200と中間メンバ300の間にそれぞれ挿入可能に形成されており、細長金属板の長手方向両側端を屈曲して形成した断面略U字型の両腕部に複数のボール410を回転自在に整列保持する構造である。

0022

詳細には、中間メンバ300は、アウターメンバ100に収納された状態で、内側ボール走行面がアウターメンバ100の外側ボール走行面と対を成すように形成されており、ボール410は、ボールリテーナ400の両腕部によって並列にスライドレールの摺動方向の数箇所に複数個保持される。更に、インナーメンバ200は、中間メンバ300に収納された状態で、内側ボール走行面が中間メンバ300の外側ボール走行面と対を成すように形成されており、ボール410は、ボールリテーナ400の両腕部によって並列にスライドレールの摺動方向の数箇所に複数個保持される構成である。

0023

本発明に係る逆序列機構スライドレール1は序列機構10を装備する構成である。序列機構10は、アウターメンバ100とインナーメンバ200と中間メンバ300とからなる3段式スライドレールのトラベル時において各々の作動序列を制御することを目的とするもので、特にインナーメンバ200の引込作動時において、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越した状態で中間メンバ300がアウターメンバ100に引き込まれることを防止するための機構であり、アウターメンバ100およびインナーメンバ200に設けられる各種突起および中間メンバ300に設けられる作動制御板310とからなる構成である。序列機構10を形成する各部材がスライドレールのトラベル時に協動することにより、各メンバの作動序列を順次制御する構造である。

0024

序列機構10は、中間メンバ制御突起110と、中間メンバ係合突起210と、作動制御板310とからなる。中間メンバ制御突起110は、スライドレールの引出方向へのトラベル時に、インナーメンバ200より先に中間メンバ300が引出方向へ移動しないようにするために用いられる突起状部材であり、図1に示すように、アウターメンバ先端部100eのスライドレール幅方向中央から端辺部方向へ偏位した係合位置sに突設される。

0025

中間メンバ係合突起210は、スライドレールの引込方向へのトラベル時に、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越して引込方向へ移動しないようにするために用いられる突起状部材であり、図1に示すように、インナーメンバ先端部200e近くに突設され、スライドレールの引込作動時に、後述する作動制御板310に対して付勢回転により係合する構成である。

0026

作動制御板310は、スライドレールの各メンバの動作に応じて揺動することにより、中間メンバ制御突起110および中間メンバ係合突起210に当接して係合することにより、または係合を解除して、スライドレールを構成する各メンバの作動序列を制御する部材であり、図1に示すように、中間メンバ先端部300eに揺動自在に軸着される。

0027

作動制御板310は、本実施例では、図1に示すように、バネ状の弾性部材312によって、係合位置s方向(図1に示す矢印A下方向)へ回転付勢された状態を保持した構成である。これにより、作動制御板310は、常に係合位置方向へ付勢されることとなり、作動制御板310が係合位置s方向へ付勢されて軸回転している状態の場合に、中間メンバ制御突起110または中間メンバ係合突起210に係合してロック状態を形成するものである。また、弾性部材312による作動制御板310の係合位置方向への付勢が解除された場合に、中間メンバ制御突起110または中間メンバ係合突起210への係合によるロック状態が解除される構成である。

0028

作動制御板310について、詳細に説明する。作動制御板310は、本実施例では、図1図2aおよび図2bに示すように、4つの脚を4角に立てた状態の平板状の部材であり、アウターメンバ係合突部314と、インナーメンバ係合突部316と、中間メンバ係合解除凸部318と、が4角に突設された構成である。

0029

アウターメンバ係合突部314は、スライドレールの引出動作時に、中間メンバ制御突起110に当接して、中間メンバ300がインナーメンバ200より先に引出方向へ移動することを防止するための脚状の突部であり、アウターメンバ100方向へ向けて立ち上がり突設されている。本実施例では、図1図2aおよび図2bに示すように、作動制御板310の端部に二つのアウターメンバ係合突部314が対称に設けられる構成となっているが、これに限定されることはなく、中間メンバ制御突起110に係合可能であれば、一のアウターメンバ係合突部314であってもよいし、形状を変更して構成することが可能である。

0030

インナーメンバ係合突部316は、スライドレールの引込動作時に、中間メンバ係合突起210に係合して、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越して引込方向へ移動することを防止するための突部であり、インナーメンバ200方向へ向けて突設されている。本実施例では、図1図2aおよび図2bに示すように、作動制御板310の中央部であって、作動制御板310の回転付勢方向と反対の位置に設けられる構成となっているが、これに限定されることはなく、中間メンバ係合突起210に係合可能であれば、形状や突設位置を変更して構成することが可能である。

0031

中間メンバ係合解除凸部318は、スライドレールの引出動作時に、インナーメンバ200に当接して作動制御板310を回転付勢と逆方向へ回転させるための突部であり、インナーメンバ200方向へ向けて突設される。中間メンバ係合解除凸部318は、インナーメンバ200が引き出される際に、インナーメンバ200の先端部200eに当接する。作動制御板310は、弾性部材312によって係合位置s方向へ回転付勢されているが、この当接押圧によって係合位置s方向と反対方向に回転する。これにより、中間メンバ制御突起110とアウターメンバ係合突部314の係合か解除される仕組みである。

0032

なお、中間メンバ係合解除凸部318は、本実施例では、図1図2aおよび図2bに示すように、作動制御板310の中央部であって、作動制御板310の回転付勢方向の位置に突設される構成となっているが、これに限定されることはなく、インナーメンバ200の先端部200eに当接可能であれば、形状や突設位置を変更することも可能である。

0033

インナーメンバ200は、図1に示すように、保持部220と、回転解除溝230が設けられた構成である。保持部220は、インナーメンバ200が引込作動時に引き込まれる際に、中間メンバ300に設置される作動制御板310を保持する。保持部220は、本実施例では、図3に示すように、インナーメンバ200の長手方向両側端の内側に設けられ、作動制御板310を弾性部材312によって付勢された方向と反対方向に軸回転した姿勢で摺動可能に保持する。これにより、インナーメンバ200が中間メンバ300を引込方向に移動する際に、中間メンバ300の作動制御板310が弾性部材312による付勢力を維持した状態で、インナーメンバ200内を摺動するように保持される事となる。

0034

回転解除溝230は、インナーメンバ200の係合位置s方向に設けられる溝(開口)であり、保持部220による作動制御板310の保持を解除するために用いられる。回転解除溝230は、本実施例では、インナーメンバ200の長手方向両側端の係合位置s方向に削設され、インナーメンバ200内を摺動する作動制御板310が回転解除溝230の位置まで移動した場合に、弾性部材312による付勢によって回転することを可能とする。この作動制御板310の回転により、作動制御板310のインナーメンバ係合突部316がインナーメンバ200の中間メンバ係合突起210に係合してロック状態を形成し、インナーメンバ200が中間メンバ300に係合した状態で、追い越すことなくアウターレール300内に引き込まれる事となる。

0035

次に、本発明に係る序列機構10付きの逆序列機構スライドレール1の動作について詳述する。
<インナーメンバの引出動作時>
逆序列機構スライドレール1は、インナーメンバ200の引出作動時において、まず、インナーメンバ200の動作に伴ってインナーメンバ200より長尺の中間メンバ300が引き出し方向へ移動した場合、図1に示すように、スライドレールの中央から係合位置s方向(図1の矢印A下方向)方向へ回転付勢されている作動制御板310に突設されるアウターメンバ係合突部314が、アウターメンバ100の中間メンバ制御突起110に係合する。これにより、アウターメンバ100が中間メンバ300をロック停止して、中間メンバ300が先にアウターメンバ100から突出することを防いでいる。その状態で中間メンバ300内をインナーメンバ200がスライドレールの先端方向に摺動前進して引き出される。

0036

その後、インナーメンバ先端部200eが、中間メンバ先端部300eへ到達すると、インナーメンバ先端部200eが中間メンバ係合解除凸部318に当接押圧する。これにより、作動制御板310が係合位置s方向からスライドレールの中央方向(図1の矢印A上方向)へ押圧回転移動し、アウターメンバ係合突部314と中間メンバ制御突起110との係合が解除される。これにより、中間メンバ300のロック停止が解除され、中間メンバ300がアウターメンバ100の中を解放された状態で先端まで摺動伸延することが可能となる。インナーメンバ200は、作動制御板310を保持部220で保持しながら、中間メンバ300の中を先端まで摺動伸延する。これにより、中間メンバ300がインナーメンバ200を追い越すことなく、インナーメンバ200から順番に引き出されるように作動序列制御され、図3に示すように、中間メンバ300およびインナーメンバ200が引き出された状態となる。

0037

なお、本実施例では、図1および図5に示すように、中間メンバ係合突起210のスライドレール引出方向に解除スロープ214が設けられている。インナーメンバ先端部200eが中間メンバ係合解除凸部318に当接押圧した後に、解除スロープ214が更にインナーメンバ係合突部316を押圧することにより、作動制御板310が更に押圧回転移動して、確実にアウターメンバ係合突部314と中間メンバ制御突起110との係合を解除する。なお、解除スロープ214を形成する事は任意であり、また、この構造に限定されるものではない。

0038

<インナーメンバの引込作動時>
逆序列機構スライドレール1は、インナーメンバ200の引込作動時において、インナーメンバ200の引込による摺動後退の中途で、中間メンバ先端部300eにインナーメンバ先端部200eが到達した場合に、インナーメンバ200の保持部220に保持された作動制御板310が、図4および図5に示すように、弾性部材312によって回転付勢され回転解除溝230に嵌合することにより、係合位置s方向(矢印A下方向、図4参照)へ回転する。これにより、図4および図5に示すように、インナーメンバ係合突部316が、中間メンバ係合突起210に係合する。この係合によって、インナーメンバ200が中間メンバ300にロック抱合されて引込動作が継続されることとなり、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越してアウターメンバ100および中間メンバ300内に引き込まれることが防止できる。

0039

その後、アウターメンバ100の中を中間メンバ300がインナーメンバ200をロック抱合した状態で摺動後退する。中間メンバ300の先端部300eがアウターメンバ100の先端部100eに到達すると、図1で示すように、作動制御板310のアウターメンバ係合突部314が中間メンバ制御突起110に当接して、作動制御板310を弾性部材312による回転付勢と逆方向(矢印A上方向)へ回転する。これにより、インナーメンバ係合突部316と中間メンバ係合突起210との係合が解除され、中間メンバ300とインナーメンバ200のロックが解除されることとなる。

0040

その後、インナーメンバ200が中間メンバ300の中を摺動後退するとともに、作動制御板310に突設されるアウターメンバ係合突部314が、アウターメンバ100の中間メンバ制御突起110に係合することにより、中間メンバ300がアウターメンバ100にロック抱合される。これにより、インナーメンバ200が中間メンバ300を追い越すことなく、引き込まれるように作動序列制御されるとともに、インナーメンバ200の引き込み後に中間メンバ300が単独でアウターメンバ100から引き出されることを防止した状態で、図1に示す初期状態に戻すことが可能となる。

0041

中間メンバ制御突起110は、図1に示すように、本実施例では、制御スロープ112を設けた構成としている。制御スロープ112は、中間メンバ制御突起110の中間メンバ先端部200e側に設けられる傾斜であり、中間メンバ300の引込作動中にアウターメンバ係合突部314がこの傾斜に接することにより、容易に中間メンバ制御突起110をアウターメンバ係合突部314が乗り越えることが可能となる。すなわち、この構成とすることにより、中間メンバ制御突起110に当接するアウターメンバ係合突部314を係合位置s方向と反対側に回転移動させることが可能となり、スムーズな引込作動を実現することが可能となる。

図面の簡単な説明

0042

本発明に係る逆序列機構スライドレールの初期状態を示す平面図
作動制御板の平面斜視図
作動制御板の背面斜視図
逆序列機構スライドレールのフルトラベル状態を示す平面図
インナーメンバが中間メンバをロックした状態を示す平面図
インナーメンバが中間メンバをロックした状態を示す背面斜視図
逆序列機構スライドレールの断面図

0043

1 逆序列機構スライドレール
10 序列機構
100アウターメンバ
100e アウターメンバ先端部
110中間メンバ制御突起
112 制御スロープ
200インナーメンバ
200e インナーメンバ先端部
210 中間メンバ係合突起
214解除スロープ
220 保持部
230 回転解除溝
300 中間メンバ
300e 中間メンバ先端部
310作動制御板
312弾性部材
314 アウターメンバ係合突部
316 インナーメンバ係合突部
318 中間メンバ係合解除凸部
400ボールリテーナ
410ボール
s係合位置

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