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技術 航空機の除氷モジュールおよび除氷方法

出願人 ジーイー・アビエイション・システムズ・エルエルシー
発明者 シュウィッチェンバーグ,ブライアン・イーミラー,ランス・エフオピフィシウス,ジュリアン・エー
出願日 2017年8月22日 (3年5ヶ月経過) 出願番号 2019-512881
公開日 2019年10月17日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2019-529213
状態 拒絶査定
技術分野 飛行船・気球・飛行機
主要キーワード 湾曲トラック ジャッキねじ 取り付けアセンブリ ゴム製マット 正弦運動 中心長手方向軸 作動部品 回転システム
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題・解決手段

例えば航空機(10)の(14)上の、蓄積する表面(50、52、66)を除氷するための装置および方法。除氷モジュール(26、126)のための装置および方法は、作動部品(64)、ケーシング(28、128)、および可動部材(34、36、134)を含む。可動部材(34、36、134)は、翼(14)の表面(50、52、66)に蓄積した氷を破壊する。

概要

背景

現代ターボプロップエンジン航空機は、特定の飛行条件において蓄積を受けやすい可能性がある表面を有するを含む。既知着氷状態への飛行承認された航空機は、翼に許容できないレベルの氷が蓄積するのを防ぐための設備を含まなければならない。翼への氷の付着は翼の空気力学的効率に影響を与える。氷の蓄積または蓄積量を制限すると、空気力学的効率が向上する。

従来の航空機は、氷の付着、蓄積、または離脱を制御するために空気力学的表面および/またはプロペラブレード周期的または連続的に加熱するための電気または空気加熱システムを含み得る。従来の航空機はまた、空気圧によって周期的に膨張する膨張ゴム膜(しばしば「ブーツ」と呼ばれる)を使用することができる。この手法は、空力抵抗不利益が増加するため、移動速度が遅い航空機に限られている。別の手法は、保護される表面の下に設置され、氷を破砕するために高頻度で周期的に作動される電磁式または圧電式アクチュエータのセットである。小型の民間航空機およびUAVのための別の一般的な手法は、除氷流体を圧送し、それをスプレーノズルまたは吹き抜け穴を介して保護領域に送ることである。

概要

例えば航空機(10)の翼(14)上の、氷が蓄積する表面(50、52、66)を除氷するための装置および方法。除氷モジュール(26、126)のための装置および方法は、作動部品(64)、ケーシング(28、128)、および可動部材(34、36、134)を含む。可動部材(34、36、134)は、翼(14)の表面(50、52、66)に蓄積した氷を破壊する。

目的

前縁42は捩り剛性を提供することができ、一方、後縁44は可撓性、剛性、またはその両方の組合せを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

航空機表面(50、52、66)に動作可能に結合されたケーシング(28、128)と、前記ケーシング(28、128)と前記航空機表面(50、52、66)との間に位置する少なくとも1つの可動部材(34、36、134)と、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合されており、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記ケーシング(28、128)上に蓄積した解放するのに十分な程度まで前記ケーシング(28、128)を変形させるように、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を前記ケーシング(28、128)の下で移動させるように構成されている駆動機構(30)と、を備える、航空機(10)の除氷モジュール(26、126)。

請求項2

前記ケーシング(28、128)が、エラストマー材料または金属材料から形成されたマット(62)を含む可撓性ケーシング(28、128)である、請求項1に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項3

前記マット(62)は、(14、114)の前縁(42、142)の少なくとも一部を覆う、請求項2に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項4

前記駆動機構(30)が、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合された回転アクチュエータ(64)を含む、請求項1に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項5

前記駆動機構(30)が、前記回転アクチュエータ(64)を前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合するジャッキねじまたはケーブルシステム(72)をさらに含む、請求項4に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項6

前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記ケーシング(28、128)の隣接部分に移動するときに前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を案内するように構成されたトラック(82、182)のセットをさらに備える、請求項1に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項7

前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が、反対方向に動く対向する可動部材(34、36、134)を含む、請求項1に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項8

前記駆動機構(30)が可逆作動を含む、請求項6に記載の除氷モジュール(26、126)。

請求項9

前記可動部材(34、36、134)が連続回転ステム(172)におけるボール(132)である、請求項1に記載の除氷モジュール(26、126)。

技術分野

0001

本発明は、航空機除氷モジュールおよび除氷方法に関する。

背景技術

0002

現代ターボプロップエンジン航空機は、特定の飛行条件において蓄積を受けやすい可能性がある表面を有するを含む。既知着氷状態への飛行承認された航空機は、翼に許容できないレベルの氷が蓄積するのを防ぐための設備を含まなければならない。翼への氷の付着は翼の空気力学的効率に影響を与える。氷の蓄積または蓄積量を制限すると、空気力学的効率が向上する。

0003

従来の航空機は、氷の付着、蓄積、または離脱を制御するために空気力学的表面および/またはプロペラブレード周期的または連続的に加熱するための電気または空気加熱システムを含み得る。従来の航空機はまた、空気圧によって周期的に膨張する膨張ゴム膜(しばしば「ブーツ」と呼ばれる)を使用することができる。この手法は、空力抵抗不利益が増加するため、移動速度が遅い航空機に限られている。別の手法は、保護される表面の下に設置され、氷を破砕するために高頻度で周期的に作動される電磁式または圧電式アクチュエータのセットである。小型の民間航空機およびUAVのための別の一般的な手法は、除氷流体を圧送し、それをスプレーノズルまたは吹き抜け穴を介して保護領域に送ることである。

先行技術

0004

国際公開第2009/019696号

0005

一態様では、本開示は、航空機の表面に動作可能に結合されたケーシングと、ケーシングと航空機表面との間に位置する少なくとも1つの可動部材と、少なくとも1つの可動部材に動作可能に結合されており、少なくとも1つの可動部材がケーシング上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度までケーシングを変形させるように、少なくとも1つの可動部材をケーシングの下で移動させるように構成されている駆動機構とを有する、航空機の除氷モジュールに関する。
別の態様では、本開示は、航空機翼であって、航空機翼の翼形部の深さおよび形状を画定するリブのセットであって、翼形部は、前縁と、上面と、下面と、前縁から離間されている後縁とを含む、リブのセットと、リブのセットを相互接続する少なくとも1つのスパーと、翼形部の少なくとも一部を覆う少なくとも1つの外板と、除氷機構であって、前縁の少なくとも一部を覆うケーシングと、ケーシングと航空機表面との間に位置する少なくとも1つの可動部材と、少なくとも1つの可動部材に動作可能に結合されており、少なくとも1つの可動部材がケーシング上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度までケーシングを変形させるように、少なくとも1つの可動部材をケーシングの下で移動させるように構成されている駆動機構とを備える、除氷機構とを備える、航空機翼に関する。
さらに別の態様では、本開示は、氷が蓄積する表面を除氷するための方法に関し、この方法は、少なくとも1つの可動部材が表面上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度まで表面を変形させるように、少なくとも1つの可動部材を表面の下で移動させることを含み、少なくとも1つの可動部材は、表面上に蓄積した氷を連続して解放するために、表面の下で移動される。

図面の簡単な説明

0006

本明細書に記載の様々な態様による、翼およびプロペラを有する航空機の例示の概略上面図である。
本明細書に記載の様々な態様による、図1の航空機に含まれ得る翼の斜視図である。
本明細書に説明される様々な態様による、上面が取り除かれた図2の翼の斜視図である。
本明細書に記載の様々な態様による、図2の翼の一端の拡大図である。
本明細書に記載の様々な態様による、図2の翼の第2の端部の拡大図である。
本明細書に記載の様々な態様による、図2の翼の正面の断面図である。
本明細書に記載の様々な態様による、図2の翼の正面の追加の実施形態の断面図である。

実施例

0007

本明細書に記載の様々な態様は、航空機翼上での氷の付着、蓄積、または離脱を防止または低減することに関する。本開示の実施形態は、表面によって実行される機能に関係なく、表面上の氷を防止または低減するための任意の環境、装置、または方法で実施することができる。非限定的な例として、そのような表面は、航空機がターボプロップエンジンまたはターボファンジェットエンジンまたは航空機用の他の任意の適切なエンジンを有することができる航空機翼の表面である。したがって、本出願の残りの部分はそのような環境に焦点を合わせている。

0008

本明細書で使用する場合、「前方」または「上流」という用語は、エンジン入口に向かう方向の移動、または別の構成要素と比較してエンジン入口に相対的に近い構成要素を指す。「前方」または「上流」と関連して使用される「後方」または「下流」という用語は、エンジンの後部もしくは出口へと向かう方向、または別の構成要素と比較してエンジン出口に比較的近いことを指す。

0009

さらに、本明細書で使用されるとき、用語「翼幅方向」は翼の長さに沿った寸法を指し、「翼弦方向」は翼の幅に沿った寸法を指す。

0010

さらに、本明細書で使用する場合、「半径方向の」または「半径方向に」という用語は、エンジンの中心長手方向軸とエンジン外周との間に延伸する寸法を指す。

0011

すべての方向についての言及(例えば、半径方向、軸方向、近位遠位、上部、下部、上方、下方、左、右、横方向、前部、後部、頂部、底部、上に、下に、垂直、水平、時計回り反時計回り、上流、下流、前方、後方など)は、本発明の読者の理解を助けるための識別目的のためだけに使用され、特に本発明の位置、向き、または使用に関して限定するものではない。接続についての言及(例えば、取り付けられる、結合される、接続される、および接合される)は、広く解釈されるべきであり、別段の指示がない限り、1群の要素間の中間部材および要素間の相対移動を含むことができる。このように、接続についての言及は、2つの要素が直接に接続されて互いに固定された関係にあることを、必ずしも意味しない。例示される図面は、あくまでも説明を目的とするものであり、添付の図面に反映される寸法、位置、順序、および相対サイズは、様々に変更可能である。

0012

図1は、胴体12および胴体12から外側に延伸する翼14を有する航空機10を示している。航空機10は、対向する翼14と結合されたエンジン16のセットとして示されている、航空機10に結合された少なくとも1つのターボプロップエンジン16を含むことができる。ターボプロップエンジン16は、エンジン16が回転軸20の周りでプロペラの回転22を駆動するように、回転可能ハブアセンブリ19においてエンジン16と結合されたプロペラブレード18のセットを含むことができる。

0013

2つのターボプロップエンジン16を有する航空機10が示されているが、本開示の実施形態は、任意の数のエンジン16もしくはプロペラブレード18、または航空機に対する任意の配置のエンジン16もしくはブレード18を含むことができる。さらに、プロペラブレード18の回転22は、本開示の実施形態の理解のために提供されている。本開示の実施形態は、プロペラブレード18の代替の回転22の方向、またはターボプロップエンジン16のセットが同じもしくは反対の方向にプロペラブレード18を回転させる実施形態を含むことができる。

0014

図2は、前縁42と後縁44とを有する翼形部40を含む翼14のうちの1つの例示的な部分の拡大斜視図を示す。前縁42は捩り剛性を提供することができ、一方、後縁44は可撓性、剛性、またはその両方の組合せを提供することができる。リブ46のセットが、翼形部40の深さおよび形状を画定する。外板48は、翼形部40の少なくとも一部を覆い、内部54を画定するように前縁42から後縁44まで延伸する上面50および下面52を含む。内部54は、翼14の根元区画56から先端区画58まで翼幅方向に延伸する。少なくとも1つのスパー60がリブ46のセットを相互接続し、内部54内で翼幅方向に延伸する。翼14は、炭素繊維アルミニウム合金チタンまたは任意の適切な材料の組合せから形成され得る。

0015

除氷モジュール26も示されており、これはケーシング28、駆動機構30、および少なくとも1つの可動部材34を含む。除氷モジュール26は、前縁42において翼14に装着するか、または、他の様態で取り付けることができる。例えば、トラック82のセットがリブ46のセット(図3)に装着されており、翼14の内部54に配置されている。磁石湾曲トラックボールベアリングレールのセットなどを含む装着機構を有する他の取り付けアセンブリも考えられ得る。図示の例では、翼14の翼形部形状が実質的に変化しないようにトラックがリブ46のセット内に挿入されている。

0016

ケーシング28は、前縁42の少なくとも一部または前縁42全体を含む外板48を覆う可撓性ケーシング28とすることができる。可撓性ケーシング28は、前縁42から翼形部40の上面50まで翼弦方向に延伸することができる。可撓性ケーシングはまた、前縁42から下面52まで、または他の任意の適切な位置まで延伸することができると考えられ得る。可撓性ケーシング28は、例えばネオプレンゴム、または任意の適切な弾性材料から成るがこれらに限定されないゴム製マット62とすることができる。材料は、柔軟な制約内で疲労および強度の限界を有する金属材料であり得ることも考えられる。可撓性ケーシング28は、その上に氷が蓄積する可能性がある表面66を含む。

0017

駆動機構30は、例えば、これに限定されないが、翼14の根元56に配置することができ、例えば、限定はしないが、回転アクチュエータ64を含むことができる。駆動機構30は、例えば、図示されるようにケーブルシステム72をさらに含むがこれに限定されない。チェーンベルト、もしくはねじ駆動システム、またはそのようなシステムの全部または一部の組合せを含むがこれらに限定されない他のシステムもまた考えられ得る。ケーブルシステム72は、ケーブル74、モータ76、およびプーリ78を含む。ケーブルシステム72は、例えば、ジャッキねじ、または翼14の前縁42に沿って横方向に移動することができる任意の他の適切な機構であり得る。

0018

図3を参照すると、翼の外板48および可撓性ケーシング28が切り取られて、トラック82のセットが延伸することができる溝88を有するリブ46のセットが露出している。

0019

ケーブル74はプーリ78の周りに巻き付けられ、少なくとも1つの可動部材34に結合されている。ケーブル74はトラック82のセット内に延伸する。トラックのセットは、リブ46内に陥凹しており、例示的な矩形断面を有するチャネル80を含むことができる。可動部材34は、翼の根元56または先端58の一方の近くの開始位置86において、トラック82のセットの外面84に沿ってかつ可撓性ケーシング28の下方に設けられる。

0020

トラック82のセットは、前縁42に沿って配置された第1のトラック90と、翼形部40の上面50に沿って配置された第2のトラック92とを含むことができる。2つのトラック82として描かれているが、翼14は1つまたは複数のトラック82を含むことができることを理解されたい。

0021

図4は、翼14の先端58の近くの開始位置86における可動部材34の拡大図である。可撓性ケーシング28の一部は、翼14の外板48と共に切り取られている。

0022

少なくとも1つの可動部材34は、複数の可動部材を含む任意の数の部材を含み得る。2つの可動部材は、第1の可動部材34と第2の可動部材36として示されている。可動部材34は、第1のトラック90の外面84に面する、限定されないが正方形として図示される基部100を含む。基部100の中央102において、可動部材34はケーブル74に結合されている。曲面104が、基部から延出し、可動部材34が可撓性ケーシング28に当接するように構成されている先端106において終端している。基部100は、任意の適切な対応するトラック82の形状に適合する任意の適切な形状、例えば、限定ではないが円形、正方形、または角形であってもよい。

0023

図5は、回転アクチュエータ64がリブ46に結合されている翼14の根元56の拡大図である。可撓性ケーシング28は定位置に示されており、可動部材34が可撓性ケーシング28に当接する変形部分108を含む。第1のトラック90および第2のトラック92は、実質的に長方形として示されており、間隙112を画定する対向する側面110を有する。

0024

図6を参照すると、可動部材34の断面は、可撓性ケーシング28に当接するように構成された可動部材34の上部114をともに形成する曲面104および先端106を含む。可動部材34のプロファイルは、翼14に適合して空気力学的完全性を維持し、効率を低下させない。上部114は、翼形部40の上面50に適合する薄いプロファイル116を含む。

0025

可動部材34の中央102において、上部114は、トラック82内に受け入れ可能な任意の形状として形成された下部118に結合されている。ケーブル74は、下部118の中央部分120を貫通し、これに動作可能に結合されている。

0026

トラック82のセットの外面84に沿ってかつ可撓性ケーシング28の下方に設けられているように示されているが、可動部材34は、作動時に拘束されずまたはねじれないように任意の適切な方法で設けることができる。

0027

先端において終端する曲面を有する可動部材として特徴付けられるが、可動部材の形状は変化し得ることが理解されよう。可動部材はまた、トラックのセットに動作可能に結合されたボールであってもよい。航空機翼上に描かれているが、除氷モジュールは、航空機の他の領域、例えば、限定するものではないが、ナセル、または他のデバイス、例えば、限定されないが、風車、プロペラ、尾部スタビライザフラップ内で実装されてもよい。

0028

動作中、氷が翼14に蓄積した場合に航空機の操縦士が除氷設定をオンにすると、回転アクチュエータ64を作動させることができる。回転アクチュエータ64が回転し、プーリ78を回転させ、トラック82のセット内でケーブルを横方向に移動させる。トラック82のセットは、可撓性ケーシング28を変形させながら、翼14の長さに沿って横方向で対向する方向に2つの可動部材34、36を案内するように構成されている。互いに対向する位置にある可動部材34、36の配置は、翼14に生じ得るバランスのずれを最小限に抑えることを可能にする。各可動部材34、36がそれらの開始位置86からトラック82の反対側の端部に達すると、スイッチ(図示せず)がセットされてモータ76を逆転させ、可動部材34、36をそれぞれの開始位置86に戻す。各可動部材34、36は、別の除氷動作が作動されるまでトラック82の反対側の端部にとどまることも考えられ得る。可撓性ケーシング28の変形は、表面66に蓄積した氷を破壊することができる。可動部材34、36は、翼上の氷検出の信号の受信を受けて自動的に動くことができるとも考えられる。

0029

除氷モジュール26と同様の除氷モジュール126が図7において企図されている。したがって、同様の部品は100だけ増加した同様の参照符号で識別される。特に断りのない限り、除氷モジュール26の同様の部分の説明は除氷モジュール126にも当てはまることを理解されたい。

0030

除氷モジュール126は、非限定的な例としてボール132である可動部材134を有する回転システム172を含むことができ、ボール132は、翼114の前縁142に沿って横方向に連続的に移動するように構成される。回転システム172は、ボール132を貫通するケーブル174を含み、ボール132がトラック182のセットに沿ってスライドするように連続的に回転するように構成される。回転システム172は、摩擦損失を低く抑えるために転動体ベアリング170を含むことができる。

0031

氷が蓄積する表面66を除氷する方法は、少なくとも1つの可動部材34が表面66を変形させるように、表面66の下で少なくとも1つの可動部材34を移動させることを含むことができる。表面が歪められる程度は、表面66上の氷の蓄積を解放するのに十分である。十分な歪みは、1/8インチから1/2インチの間、または約1インチである空気圧ブーツのそれよりも小さい程度であり得る。

0032

少なくとも1つの可動部材34を表面66の隣接部分に移動させて、蓄積した氷を順次解放することができる。さらに、可動部材34を表面66の隣接部分に移動させる際に、氷が表面から解放され、したがって除去されることが考えられる。氷の解放は、すでに蓄積されている氷を破壊すること、または形成過程を始めた氷が完全に形成されるのを妨げられることに起因する。

0033

移動は、例えば、限定ではないが、本明細書に示すように表面の長さに沿って横方向に移動すること、もしくは、表面の一部の下を円運動すること、もしくは、正弦運動、または蓄積した氷を解放するために表面を歪ませるための任意の適切な移動であり得る。

0034

方法は、少なくとも1つの可動部材に動作可能に結合された駆動装置を作動させることをさらに含み得る。駆動装置は、本明細書に記載の回転アクチュエータ64などの任意の駆動機構とすることができる。

0035

歴史的にみて、翼の除氷は航空業界に絶えず課題を呈してきた。現在の除氷技術は、通常、エンジン効率を低下させて燃料消費量を増加させる、翼を加熱するための抽気、追加の重量を含み持続時間が限定されているグリコール浸出、相当の電力を必要とし、同じくエンジン効率を低下させる電気ヒータ、音響的に不快な影響を与える可能性があり、表面および機体への構造的応力を増大させる可能性がある機械的振動方法に依拠する電気的反発、ならびに、気密性を保ち、さらに重量を追加しなければならないブーツ膨張システムを必要とする。ブーツがまた、大きな空力抵抗を生み出し、一般的にはより遅いプロペラ駆動の航空機に限定される。これらの現在の技術は、効率を低下させ、電力使用量を増加させ、重量を増し、そしてより高度な保守を必要とし得る。本明細書において検討される方法は、蓄積した氷を機械的に除去する低電力方法を提供することによってこれらの問題を克服する。

0036

本明細書に記載された除氷モジュールの利点は、航空機に追加の液体積載して貯蔵する必要がない、作動および駆動アセンブリの重量が低いことを含む。可動部材の機械的な移動は、低デューティサイクル(数分ごとに1回の動作であり、氷を溶かして水を蒸発させるのに十分なエネルギーを熱的防氷のように与える必要がない)であるため、必要とする電力使用量が低い。翼表面を加熱するため、またはゴムブーツを膨張および収縮させるための抽気の必要性を排除することは、エンジンの効率を高め、抽気を他の場所で使用することを可能にする。除氷モジュールの滑らかな横方向の動きは、音響的に静かであり、電気的反発防氷システムと比較して、保護された表面への繰り返し応力サイクルの数を劇的に減少させる。

0037

商業的な利点は、個々の構成要素の高度な技術対応レベルを含み、開発と材料コストの削減をもたらす。飛行中の燃費を向上することによって、運用コストが削減される。本明細書に記載の可撓性ケーシングは気密シールを必要としないため、別の利点には、現在のブーツベース除氷システムに対する保守の改善が含まれる。

0038

これまでに説明されていない範囲において、様々な実施形態の種々の特徴および構造を、所望に応じて互いに組み合わせて使用することができる。1つの特徴を実施形態のすべてにおいて示すことができるわけではないということは、それができないと解釈されるものではなく、説明を簡潔にするためにそのようにしているのである。したがって、異なる実施形態の様々な特徴を所望のとおりに混合し、あるいは結合させて、新たな実施形態を形成することが、そのような新たな実施形態が明示的に説明されているか否かにかかわらず可能である。さらに、様々な要素「のセット」が説明されているが、「セット」は、ただ1つの要素を含む、任意の数のそれぞれの要素を含んでもよいことが理解されよう。本明細書に記載の特徴の組合せまたは置換は、本開示によって包含される。さらに、上の図で示したものに加えて、多くの他の可能な実施形態および構成が本開示によって企図されていることが理解されよう。

0039

本明細書は、本発明の実施形態を最良の形態を含めて開示するとともに、あらゆるデバイスまたはシステムの製作および使用ならびにあらゆる関連の方法の実行を含む本発明の実施形態の実施を当業者にとって可能にするために、実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言との差がない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な差がない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にある。

0040

[実施態様1]
航空機表面(50、52、66)に動作可能に結合されたケーシング(28、128)と、
前記ケーシング(28、128)と前記航空機表面(50、52、66)との間に位置する少なくとも1つの可動部材(34、36、134)と、
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合されており、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記ケーシング(28、128)上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度まで前記ケーシング(28、128)を変形させるように、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を前記ケーシング(28、128)の下で移動させるように構成されている駆動機構(30)と
を備える、航空機(10)の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様2]
前記ケーシング(28、128)が、エラストマー材料または金属材料から形成されたマット(62)を含む可撓性ケーシング(28、128)である、実施態様1に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様3]
前記マット(62)は、翼(14、114)の前縁(42、142)の少なくとも一部を覆う、実施態様2に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様4]
前記駆動機構(30)が、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合された回転アクチュエータ(64)を含む、実施態様1に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様5]
前記駆動機構(30)が、前記回転アクチュエータ(64)を前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合するジャッキねじまたはケーブルシステム(72)をさらに含む、実施態様4に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様6]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記ケーシング(28、128)の隣接部分に移動するときに前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を案内するように構成されたトラック(82、182)のセットをさらに備える、実施態様1に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様7]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が、反対方向に動く対向する可動部材(34、36、134)を含む、実施態様1に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様8]
前記駆動機構(30)が可逆作動を含む、実施態様6に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様9]
前記可動部材(34、36、134)が連続回転システム(172)におけるボール(132)である、実施態様1に記載の除氷モジュール(26、126)。
[実施態様10]
航空機翼(14、114)であって、
航空機翼(14、114)の翼形部(40)の深さおよび形状を画定するリブ(46)のセットであって、前記翼形部(40)は、前縁(42、142)と、上面(50)と、下面(52)と、前記前縁(42、142)から離間されている後縁(44)とを含む、リブ(46)のセットと、
前記リブ(46)のセットを相互接続する少なくとも1つのスパー(60)と、
前記翼形部(40)の少なくとも一部を覆う少なくとも1つの外板(48)と、
除氷機構であって、
前記前縁(42、142)の少なくとも一部を覆うケーシング(28、128)と、
前記ケーシング(28、128)と前記上面(50)との間に位置する少なくとも1つの可動部材(34、36、134)と、
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合されており、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記ケーシング(28、128)上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度まで前記ケーシング(28、128)を変形させるように、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を前記ケーシング(28、128)の下で移動させるように構成されている駆動機構(30)と
を備える、除氷機構と
を備える、航空機翼(14、114)。
[実施態様11]
前記ケーシング(28、128)が、エラストマー材料または金属材料から形成されたマット(62)を含む可撓性ケーシング(28、128)である、実施態様10に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様12]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)は、第1の可動部材(34)および第2の可動部材(36)の形態の複数の可動部材(34、36、134)を含む、実施態様10に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様13]
前記複数の可動部材(34、36、134)を案内するように構成されたトラック(82、182)のセットをさらに備える、実施態様12に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様14]
前記リブ(46)のセットが、前記トラック(82、182)のセットが延伸する溝(88)を含む、実施態様13に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様15]
前記第1の可動部材(34)が前記前縁(42、142)に沿って軸方向に移動し、前記第2の可動部材(36)が前記上面(50)に沿って軸方向に移動する、実施態様14に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様16]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)は、前記ケーシング(28、128)の一部分上で変形するように構成されている、実施態様10に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様17]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)は、前記翼形部(40)に適合する薄いプロファイル(116)を含む、実施態様10に記載の航空機翼(14、114)。
[実施態様18]
氷が蓄積する表面(50、52、66)を除氷するための方法であって、
少なくとも1つの可動部材(34、36、134)が前記表面(50、52、66)上に蓄積した氷を解放するのに十分な程度まで表面(50、52、66)を変形させるように、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を前記表面(50、52、66)の下で移動させることを含み、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)は、前記表面(50、52、66)上に蓄積した氷を連続して解放するために、前記表面(50、52、66)の下で移動される、方法。
[実施態様19]
前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)を移動させることは、前記少なくとも1つの可動部材(34、36、134)に動作可能に結合された駆動装置を作動させることを含む、実施態様18に記載の方法。
[実施態様20]
前記移動させることは、前記表面(50、52、66)の長さに沿って横方向に移動させることを含む、実施態様18に記載の方法。
[実施態様21]
前記移動させることは、前記表面(50、52、66)の一部の下で円運動させることを含む、実施態様18に記載の方法。

0041

10航空機
12胴体
14翼
16ターボプロップエンジン
18プロペラブレード
19 回転可能ハブアセンブリ
20回転軸
22 回転
26除氷モジュール
28 可撓性ケーシング
30駆動機構
34 第1の可動部材
36 第2の可動部材
40翼形部
42前縁
44後縁
46リブ
48外板
50 上面
52 下面
54 内部
56根元区画、根元
58先端区画、先端
60スパー
62ゴム製マット
64回転アクチュエータ
66 表面
72ケーブルシステム
74ケーブル
76モータ
78プーリ
80チャネル
82トラック
84 外面
86 開始位置
88 溝
90 第1のトラック
92 第2のトラック
100 基部
102 中央
104曲面
106 先端
108変形部分
110 側面
112間隙
114 上部、翼
116 薄いプロファイル
118 下部
120 中央部分
126 除氷モジュール
132ボール
134 可動部材
142 前縁
170転動体ベアリング
172回転システム
174 ケーブル
182 トラック

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