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技術 新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法

出願人 青島大学
発明者 董ちぃえん于チ悦魏賓夏楠董氷子朱呈瞻周顕軍
出願日 2017年7月4日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-557136
公開日 2019年10月3日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-527534
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 処理場所 疲れ目 医療カテーテル ブランク領域 肝門部 代替策 医療用カテーテル 倍対物レンズ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月3日)のものです。
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図面 (9)

課題・解決手段

本願は、新鮮肝臓清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法に関する。この方法は、動物の体から新鮮な肝臓の全体を素早く取り出し、胆嚢を除去するステップであって、肝臓の第一肝門部の血管は残しておくステップと、門脈胆道肝動脈、および下大静脈の上下端を素早く切開し確認するステップと、消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管に挿入するステップと、カテーテル灌流液灌流し、肝臓中の多数の毒素、血液および有害物質を含有するマクロファージおよび他の免疫細胞を連続的に排出し、胆道から胆汁を流出させるステップと、新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなったら肝臓の処理を完了するステップと、を含む。当該方法によって肝臓を処理した後に、できるだけ肝臓の細胞や組織が損傷していないことを保証することができ、肝臓内の毒素、血液、有害物質を排除することができる。

概要

背景

動物肝臓、例えばブタの肝臓は、豚肉の10倍以上の栄養分を含み、栄養価が高い。動物の肝臓中のビタミンA含量は、ミルク、肉およびなどは他の食品中での含量よりも高い。ビタミンAは、目を保護し、正常な視力を維持し、ドライアイ疲れ目を防ぎ、乳幼児の骨の成長を助け、表皮組織修復を促進し、夜盲症に対する治療効果を有する。また、動物の肝臓には、健康な顔色を保ち、正常な成長繁殖機能を維持し、人体免疫反応を促進し、抗酸化作用抗老化作用を有し得るビタミンB2が含まれている。動物の肝臓にはさらに、栄養貧血児のための好ましい栄養食品一種である豊富タンパク質動物性の鉄が含まれている。しかし、動物の肝臓はまた、最大の有毒物質処理場所であり、動物の体内解毒臓器でもある。血液中の有毒物質のほとんどは、タンパク質と結合した有毒物質や病原体でも肝臓に侵入する可能性がある。今日のますます深刻となる環境汚染の中で、動物の肝臓中の毒素や病原体の含有量筋肉中よりも何倍も高く、肝臓の肝類洞洞様毛細血管ともいう)には肝臓中の毒素や病原体を貪食する多数のマクロファージおよび免疫細胞が存在している。多数の毒素および病原体を含むこれらのマクロファージおよび免疫細胞は、肝臓の数万の肝類洞中で凝集している。多数の毒素および病原体を含むこれらのマクロファージおよび免疫細胞が除去されない場合、肝臓食品の完全な解毒を達成することは不可能である。

動物の肝臓を解毒する従来の方法では、まず肝臓を切り分け、これらの断片を水道水で10分間洗浄し、次いで水に30分間浸漬する。しかしながら、肝臓が動物の体から取り出された後、血液が急速に凝固し、血液中の多数の毒素を含むマクロファージやその他の免疫細胞が肝臓の数万の肝類洞で凝集し、血液凝固を伴う可能性があるため、肝臓に含まれる毒素や有害物質はごく少量しか除去することができず、肝臓を切り分けて洗浄し浸漬した後でも、毒素や有害物質の大部分が肝臓の肝類洞や毛細血管中に依然として残存している可能性がある。したがって、伝統的な動物の肝臓の解毒方法は、完全な解毒を達成することができない。

概要

本願は、新鮮な肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法に関する。この方法は、動物の体から新鮮な肝臓の全体を素早く取り出し、胆嚢を除去するステップであって、肝臓の第一肝門部の血管は残しておくステップと、門脈胆道肝動脈、および下大静脈の上下端を素早く切開し確認するステップと、消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管に挿入するステップと、カテーテル灌流液灌流し、肝臓中の多数の毒素、血液および有害物質を含有するマクロファージおよび他の免疫細胞を連続的に排出し、胆道から胆汁を流出させるステップと、新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなったら肝臓の処理を完了するステップと、を含む。当該方法によって肝臓を処理した後に、できるだけ肝臓の細胞や組織が損傷していないことを保証することができ、肝臓内の毒素、血液、有害物質を排除することができる。

目的

(特になし)






上記の欠点によれば、本願の目的は、新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存のための方法を提供する

効果

実績

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請求項1

新鮮動物肝臓清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法であって、当該方法は、以下のステップ、即ち、S1:動物(ヒトを除く)の体から新鮮な肝臓の全体を素早く取り出し、胆嚢を除去するステップであって、前記肝臓の第一肝門部の血管は肝臓を取り出す際に残しておく、ステップと、S2:取り出した肝臓を清潔な平面に静かに広げ、前記肝臓の第一肝門部を素早く切開し、門脈胆道肝動脈、並びに下大静脈の上下端を確認し、消毒した医療用カテーテルを前記門脈の血管、前記胆道および前記肝動脈の血管に挿入するステップと、S3:前記門脈、肝動脈および胆道内の前記カテーテルに30℃〜35℃の灌流液灌流し、前記門脈および前記肝動脈を介して前記灌流液が十分に肝類洞系に流れ、前記胆道を通して胆道系に十分に流入するステップと、S4:前記灌流液を連続的に灌流し、前記肝臓中にある毒素、血液および有害物質を含むマクロファージおよび免疫細胞を前記下大静脈の上端および下端から連続的に排出し、胆汁を前記胆道系から洗い流すステップと、S5:前記新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、次いで前記肝臓の門脈、胆道および肝動脈から前記カテーテルを取り出して、血管灌流清浄、解毒ならびに前記肝臓の細胞および組織の保存を完了するステップと、を備えてなる、ことを特徴とする方法。

請求項2

前記第一肝門部に残される前記血管の長さが3cm〜4cmであることを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項3

ステップS1において、取り出された前記肝臓の表面カプシュラ(表皮)の完全性を確保することを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項4

ステップS2において、前記門脈の血管、前記胆道および前記肝動脈の血管が前記カテーテルに接続されている結合部を固定することを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項5

ステップS3において、前記灌流液の灌流速度が20〜30mL/sであることを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項6

ステップS3において、前記灌流液が水と塩との溶液であり、前記塩の水に対する比率が、水1000ミリリットル当たり塩8.5〜9グラムであることを特徴とする、請求項1又は5に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項7

ステップS3において、前記灌流液が水と塩化ナトリウムの溶液、すなわち塩化ナトリウム水溶液であり、前記塩化ナトリウムの水に対する比率が、水1000ミリリットル当たり塩化ナトリウム8.5〜9グラムであることを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項8

ステップS5において、前記新鮮な肝臓が血液の赤色から白色になったら、前記肝臓の血管灌流清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存が完了することを特徴とする、請求項1に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項9

ステップS1において、前記取り出された肝臓の表面カプシュラ(表皮)の完全性を確保することを特徴とする、請求項8に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項10

ステップS3において、前記灌流液の灌流速度が20〜30mL/sであることを特徴とする、請求項8に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

請求項11

ステップS3において、前記灌流液が水と塩との溶液であり、前記塩の水に対する比率が、水1000ミリリットル当たり塩8.5〜9gであることを特徴とする、請求項8に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存方法

請求項12

ステップS3において、前記灌流液が水と塩化ナトリウムの溶液、すなわち塩化ナトリウム水溶液であり、前記塩化ナトリウムの水に対する比率が、水1000ミリリットル当たり塩化ナトリウム8.5〜9gであることを特徴とする、請求項8に記載の新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、並びに細胞および組織の保存のための方法。

技術分野

0001

本願は、食品加工の分野に関し、特に、新鮮動物肝臓清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存のための方法に関する。

背景技術

0002

動物の肝臓、例えばブタの肝臓は、豚肉の10倍以上の栄養分を含み、栄養価が高い。動物の肝臓中のビタミンA含量は、ミルク、肉およびなどは他の食品中での含量よりも高い。ビタミンAは、目を保護し、正常な視力を維持し、ドライアイ疲れ目を防ぎ、乳幼児の骨の成長を助け、表皮組織修復を促進し、夜盲症に対する治療効果を有する。また、動物の肝臓には、健康な顔色を保ち、正常な成長繁殖機能を維持し、人体免疫反応を促進し、抗酸化作用抗老化作用を有し得るビタミンB2が含まれている。動物の肝臓にはさらに、栄養貧血児のための好ましい栄養食品一種である豊富タンパク質動物性の鉄が含まれている。しかし、動物の肝臓はまた、最大の有毒物質処理場所であり、動物の体内の解毒臓器でもある。血液中の有毒物質のほとんどは、タンパク質と結合した有毒物質や病原体でも肝臓に侵入する可能性がある。今日のますます深刻となる環境汚染の中で、動物の肝臓中の毒素や病原体の含有量筋肉中よりも何倍も高く、肝臓の肝類洞洞様毛細血管ともいう)には肝臓中の毒素や病原体を貪食する多数のマクロファージおよび免疫細胞が存在している。多数の毒素および病原体を含むこれらのマクロファージおよび免疫細胞は、肝臓の数万の肝類洞中で凝集している。多数の毒素および病原体を含むこれらのマクロファージおよび免疫細胞が除去されない場合、肝臓食品の完全な解毒を達成することは不可能である。

0003

動物の肝臓を解毒する従来の方法では、まず肝臓を切り分け、これらの断片を水道水で10分間洗浄し、次いで水に30分間浸漬する。しかしながら、肝臓が動物の体から取り出された後、血液が急速に凝固し、血液中の多数の毒素を含むマクロファージやその他の免疫細胞が肝臓の数万の肝類洞で凝集し、血液凝固を伴う可能性があるため、肝臓に含まれる毒素や有害物質はごく少量しか除去することができず、肝臓を切り分けて洗浄し浸漬した後でも、毒素や有害物質の大部分が肝臓の肝類洞や毛細血管中に依然として残存している可能性がある。したがって、伝統的な動物の肝臓の解毒方法は、完全な解毒を達成することができない。

先行技術

0004

(特になし)

発明が解決しようとする課題

0005

上記の欠点によれば、本願の目的は、新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存のための方法を提供することである。この方法により、肝臓の細胞や組織はできるだけ損傷を受けずに肝臓内の血液、毒素、有害物質を排除することができることを保証できる。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、本願の技術スキームは、新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存のための方法であって、以下のステップ、即ち、
S1:動物(ヒトを除く)の体から新鮮な肝臓全体を素早く取り出し、胆嚢を除去するステップであって、肝臓を取り出す際に肝臓の第一肝門部中の血管は残しておくステップと、
S2:取り出した肝臓を清浄な平面上に静かに広げ、肝臓の第一肝門部を素早く切開し、門脈胆道胆管ともいう)、肝動脈下大静脈の上下端を確認し、次に消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管にそれぞれ挿入するステップと、
S3:門脈、肝動脈および胆道のカテーテルに30℃〜35℃の灌流液灌流するステップであって、潅流液はすべて門脈および肝動脈を通って肝類洞に流れ、胆道を通って肝道系中にすべて流入するステップと、
S4:灌流液を連続的に灌流することにより、肝臓内の多数の毒素、血液、有害物質を含むマクロファージや他の免疫細胞が下大静脈の上下両端から連続的に排除され、胆汁を胆道系から流出させるステップと、
S5:新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、次いで肝臓の門脈、胆道および肝動脈からカテーテルを取り出して血管灌流清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存を完了するステップと、を含む、新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織保存のための方法を提供することである。

0007

好ましくは、第一肝門部中に残される血管の長さは3cm〜4cmである。

0008

好ましくは、ステップS1において、取り出した肝臓の表面カプシュラ(surface capsula,表皮)の完全性を確保する。

0009

好ましくは、ステップS2において、肝動脈の血管、胆道および門脈の血管がカテーテルに接続する結合部を固定する。

0010

好ましくは、ステップS3において、灌流液の灌流速度は20〜30mL/sである。

0011

好ましくは、ステップS3において、灌流液は水と塩の溶液であり、水に対する塩の比は水1000ミリリットル当たり塩8.5〜9グラムである。

0012

好ましくは、ステップS3において、灌流液は水と塩化ナトリウムの溶液、すなわち塩化ナトリウムの水溶液であり、塩化ナトリウムと水との比は水1000ミリリットル当たり塩化ナトリウム8.5〜9グラムである。

0013

好ましくは、ステップS5の代わりに、新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなったら、肝臓の血管灌流清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存が完了するようにする。

発明の効果

0014

本願(本発明)の有益な効果は以下の通りである。
1.本願では、動物の肝臓を分離した後、速やかに動物の体温に近い温度の灌流液で肝臓中の血管および肝類洞を灌流することにより、肝臓中の多数の毒素、血液および有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞が下大静脈の上端および下端から絶えず排除され、肝臓の灌流、清浄化および解毒が実現され、これにより肝臓を食するための健全安全対策が提供される。
2.肝臓の灌流の間、肝臓食品の苦味を取り除くために、胆道を通して苦い胆汁を絶えず排除する。
3.本願のプロセスは迅速であり、また灌流液の温度が動物の体温に近いので、肝臓の細胞および組織ができるだけ損傷を受けず、最終的に得られた動物の肝臓を新鮮なままで保持できることを保証できる。

図面の簡単な説明

0015

実施形態1による血管灌流清浄化後の肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(4倍対物レンズ)。
血管灌流清浄化を行わない肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(4倍の対物レンズ)。
実施形態1による血管灌流清浄化後の肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(10倍対物レンズ)。
血管灌流清浄化を行わない肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(10倍の対物レンズ)。
実施形態1による血管灌流清浄化後の肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(20倍対物レンズ)。
血管灌流清浄化を行わない肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(20倍の対物レンズ)。
実施形態1による血管灌流洗浄後の肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(40倍の対物レンズ)。
血管灌流清浄化を行わない肝臓組織の形態の顕微鏡写真である(40倍の対物レンズ)。

実施例

0016

[本発明の詳細な説明]
本願を、具体的な実施形態と関連して以下でさらに説明する。

0017

本出願は、新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存のための方法であって、以下のステップを含む方法に関する。

0018

S1:新鮮な肝臓を動物の体から迅速に取り出し、胆嚢を除去し、肝臓を取り出す際に肝臓の第一肝門部中の血管は残しておく。肝臓の第一肝門部中の血管を残す目的は、その後の切開および灌流の際に血管を確認し、カテーテルを血管内に迅速に挿入することを容易にするためである。

0019

S2:取り出した肝臓を清潔な平面上に静かに広げ、まず肝臓の第一肝門部を切開し、門脈、胆道、肝動脈、および下大静脈の上下端を確認し、次いで消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管にそれぞれ挿入する。ここで、下大静脈の上端および下端は、上端および下端に限定されず、下大静脈の2つの端として表すこともできる。

0020

S3:門脈、肝動脈、胆道中のカテーテルに30℃〜35℃の灌流液を灌流することにより、門脈と肝動脈を介して灌流液が完全に肝類洞系に流れ、胆道を通って胆道系に完全に流入する。灌流液の温度が低すぎると、肝類洞の血液が急速に凝固し、潅流プロセスにとって好ましくない。灌流液の温度が高すぎる場合、肝臓の細胞および組織が容易に破壊される。したがって、灌流液の温度は、灌流のために動物の体温に近い温度として選択される。灌流液の温度は、上記範囲内で合理的に選択できると理解され、例えば32℃、33℃、34℃などであり得る。

0021

動物の屠殺、肝臓の摘出や灌流のプロセスは、素早く行わなければならない。非常に短時間で灌流を行うことができない場合、肝臓の肝類洞の血液は急速に凝固し、内部の肝臓組織および免疫細胞構造は自己分解して破壊される。従って、肝臓の新鮮さを確実にするためには、非常に短い時間内に灌流を行って肝臓組織構造が破壊されないようにしなければならない。実際の操作では、約10分かかる。

0022

S4:灌流液を連続的に灌流することにより、肝臓内の多数の毒素、血液、および有害物質を含むマクロファージや他の免疫細胞が下大静脈の上下両端から連続的に排除され、胆汁が胆道系から排出される。肝臓の肝類洞系および胆道系をそれぞれ灌流し洗浄することにより、多数の毒素、血液および有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞ならびに胆汁が除去される。これにより、肝臓食品の安全性が保証され、肝臓食品の苦味が除去される。

0023

S5:新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、その後、門脈、胆道および肝臓の肝動脈からカテーテルを取り出して肝臓の血管灌流清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存を完了する。

0024

好ましい実施形態として、第一肝門部に残される血管の長さは、3cm〜4cmである。これは、血管内へのカテーテルのより良好な挿入を目的とし、カテーテルとの血管の固定に役立つ。残された血管が短すぎる場合、第1に、血管を見つけるのに時間がかかり、第2に、血管をカテーテルで固定するのに役立たない。したがって、残される血管は若干長くなければならず、例えば、前記残される血管の長さは3.2cm、3.4cm、3.6cm、3.8cmなどであり得る。

0025

好ましい実施態様として、ステップS1において、取り出した肝臓の表面カプシュラの完全性を確保する。肝臓の表面カプシュラが手術中に壊れた場合、後の灌流で使用される灌流液が、肝臓の壊れた表面カプシュラから流出し、このため灌流清浄化が不完全となり、また肝臓の血管への解毒が不完全となり得る。

0026

好適な実施形態として、ステップS2において、血管およびカテーテルの損傷を引き起こし、不完全な灌流清浄化および解毒を引き起こす、血管とカテーテルとの隙間から灌流液が流出するのを防止するために、門脈の血管、胆道、肝動脈の血管がカテーテルに接続する結合部を固定する。上記の固定は、ロープおよびクランプなどの従来の工具を選択することによって達成することができる。さらに、カテーテルを用いて血管を固定する他の方法も、食品衛生基準に適合する限り、代替策として使用することができる。

0027

好ましい実施態様として、ステップ3において、灌流液の灌流速度は20〜30mL/sである。このような灌流速度は、灌流の効率および有効性を高め、多数の毒素、血液および有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞の排除を促進し、肝臓細胞および組織が破壊されるのをできるだけ防ぐことができる。灌流速度は、必要に応じて上記範囲内で合理的に選択することができ、例えば22mL/s、24mL/s、25mL/s、26mL/s、28mL/s等であり得る。

0028

好ましい実施態様として、ステップS3において、灌流液は水と塩の溶液であり、水に対する塩の比は水1000ミリリットル当たり塩8.5〜9グラムである。灌流液の濃度は、上記範囲内で、例えば水1000ミリリットル当たりの塩、8.6g、8.7g、8.8g、8.9gなどで選択することができると理解できる。

0029

好ましい実施態様として、ステップS3において、灌流液は水と塩の溶液、すなわち塩化ナトリウムの水溶液であり、塩化ナトリウムの水に対する比は、水1000ミリリットル当たり塩化ナトリウム8.5〜9グラムである。灌流液の濃度は、上記範囲内で、例えば水1000ミリリットル当たり塩化ナトリウム8.6g、8.7g、8.8g、8.9g等から合理的に選択できることが分かる。

0030

好ましい実施形態として、ステップS5において、カテーテルも残したままで次のステップを直接実施することができ、例えば、肝臓にカテーテルを通して直接調味料を灌流し、次いで肝臓製品にする。すなわち、ステップS5に代えて、新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなったら、肝臓の血管灌流清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存を完了することができる。

0031

好ましい実施態様として、本出願で使用される動物の肝臓は、ブタの肝臓、ウシの肝臓および仔ヒツジの肝臓を含むが、これらに限定されない。

0032

肝臓の血液循環系において、門脈は肝臓の機能的血管であり、および腸から肝臓に物質送達する。門脈は、肝門部で左および右の分枝に分かれ、それぞれ肝臓の左葉および右葉に流れ、その後、肝小葉間で繰り返し分岐して葉間静脈を形成する。小葉間静脈は、末端門脈静脈(終末門脈枝)と称される小さな分枝に分岐し、これは2つの隣接する肝小葉間を流れる。末端門脈静脈(終末門脈枝)の分枝は、肝類洞に連結されて、門脈血を肝小葉に送達する。さらに、肝動脈血は酸素が豊富であり、肝動脈は肝臓の栄養血管である。門脈の分枝を伴う肝動脈の分枝は、小葉間動脈に分岐し、次に小葉間動脈は終末肝細動脈に分岐し、これは最終的に肝類洞に流れる。小葉間動脈はまた、小分枝に分岐して、カプシュラ、間充織および胆管に供給する。したがって、肝類洞は、門脈および肝動脈からの混合血液を含む。肝類洞中の血液は、小葉の周囲から中心に流れ、中心静脈に流入する。中心静脈の内皮の外側には平滑筋は存在せず、その代わりにごくわずかな結合組織が存在する。幾つかの中心静脈が小葉下静脈に合流する。小葉下静脈は、小葉間結合組織内で別々に流れ、直径が大きく、厚い。小葉下静脈はさらに2または3の肝静脈に合流し、肝静脈はその後、肝臓から出た後に下大静脈に流れ込む。

0033

肝臓の生理学解剖学的構造によれば、肝臓の門脈、胆道および肝動脈を介して灌流液を灌流することによって、また肝臓内の多数の毒素、血液および有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞を下大静脈の上端および下端を通って排除することにより、肝臓のすべての部分の毒素、血液および有害物質を完全に排除することができることが分かる。

0034

本願で使用される動物肝臓は、ブタの肝臓、ウシの肝臓および仔ヒツジの肝臓を含むが、これらに限定されない。

0035

本願を、具体的な実施形態によって以下で更に説明する。

0036

[実施形態1]
新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法であって、以下のステップを含む:
S1:新鮮なブタの肝臓をブタの体から迅速に取り出し、胆嚢を除去し、ブタの肝臓の第一肝門部の血管は、ブタの肝臓を取り出す際に残しておき、第一肝門部の血管の長さを3cmに保ち、摘出したブタの肝臓の表面カプシュラの完全性を確保する。
S2:取り出したブタの肝臓を清潔な平面に静かに広げ、ブタの肝臓の第一肝門部を素早く切開し、門脈、胆道、肝動脈、下大静脈の上下端を確認し、消毒した医療カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管にそれぞれ挿入し、門脈の血管、胆道、肝動脈の血管がカテーテルと接続する結合部を固定する。
S3:門脈、肝動脈および胆道のカテーテルに30℃の灌流液を灌流することにより、門脈および肝動脈を通して灌流液が完全に肝静脈系に流れ込み、胆道を通して胆道系に完全に流入する。灌流液の灌流速度は25mL/sであった。灌流液は水と塩の溶液であり、水に対する塩の比は水1000ミリリットル当たり塩9gであった。
S4:灌流液を連続的に灌流し、肝内の多数の毒素、血液、有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞を下大静脈の上下両端から連続的に排除し、胆汁を胆道系から流出させる。
S5:新鮮なブタの肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、その後、ブタの肝臓の門脈、胆道および肝動脈からカテーテルを取り出して、ブタの肝臓の血管灌流清浄化、解毒ならびに細胞および組織を完了する。

0037

図1図8は、血管灌流を清浄化した後の本実施形態のブタ肝臓組織の異なる倍率での顕微鏡写真と、処理していない肝臓組織の対応する倍率での顕微鏡写真である。本実施形態の方法で清浄化した後の肝臓組織の形態において、1は、毒素を貪食し病原体を含む当初のマクロファージおよび免疫細胞を血管灌流により除去した後のブランク領域であり、2は、処理していない肝臓組織に含まれる毒素を貪食し病原体を含むマクロファージおよび免疫細胞である。図面の1および2は例示的であり、網羅的ではないことに留意されたい。

0038

上記の顕微鏡写真を比較分析したところ、本実施形態の方法で清浄化および解毒により得られた動物の肝臓では、毒素を貪食して病原体を含むマクロファージや免疫細胞などの有害な組織細胞は高い倍率でも基本的に見当たらない。これは、肝臓組織に含まれる毒素を貪食し、病原体を含むマクロファージや免疫細胞が基本的に除去され、肝臓組織の清浄と解毒が完了していることを意味する。加えて、肝細胞の特徴は明らかであり、ほとんど破壊されていない。

0039

[実施形態2]
新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法であって、以下のステップを含む:
S1:新鮮なウシの肝臓をウシの体から素早く取り出し、胆嚢を取り除き、肝臓の第一肝門部の血管は、ウシの肝臓を取り出すときに残しておき、肝臓の第一肝門部の長さを3cmに保ち、取り出したウシの肝臓の表皮の完全性を確保する。
S2:取り出した肝臓を清潔な平面上に静かに広げ、肝臓の第一肝門部を素早く切開し、門脈、胆道、肝動脈および下大静脈の上下端を確認し、消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管にそれぞれ挿入し、門脈の血管、胆道、肝動脈の血管がカテーテルと接続する結合部を固定する。
S3:門脈、肝動脈および胆道のカテーテルに35℃の灌流液を灌流し、門脈および肝動脈を通って肝類洞系に完全に流れ込み、胆道を通って胆道系に完全に流入する。灌流液の灌流速度は20mL/sであった。灌流液は水と塩の溶液であり、水と塩との比は水1000ミリリットル当たり塩8.5グラムであった。
S4:灌流液を連続的に灌流し、肝内の多数の毒素、血液、有害物質を含むマクロファージおよび他の免疫細胞を下大静脈の上下端から連続的に排除し、胆道系から胆汁を流出させた。
S5:新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、次に肝臓の門脈、胆道および肝動脈からカテーテルを取り出し、肝臓の血管の灌流清浄化、解毒、ならびに細胞および組織の保存を完了する。

0040

この実施形態における試験結果の形態の顕微鏡写真は、実施形態1の図1図3図5および図7のものと類似している。本明細書では詳しく説明しない。

0041

[実施形態3]
新鮮な動物の肝臓の清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存のための方法であって、以下のステップを含む:
S1:新鮮な仔ヒツジの肝臓を仔ヒツジの体から素早く取り出し、胆嚢を除去する。肝臓の第一肝門部は、肝臓を取り出すときに残しておき、肝臓の第一肝門部の長さを4cmで保持し、肝臓の表面カプシュラの完全性を確保する。
S2:取り出した肝臓を清潔な平面上に静かに広げ、肝臓の第一肝門部を素早く切開し、門脈、胆道、肝動脈および下大静脈の上下端を確認し、消毒した医療用カテーテルを門脈の血管、胆道および肝動脈の血管にそれぞれ挿入し、門脈の血管、胆道、肝動脈の血管がカテーテルと接続する結合部を固定する。
S3:門脈、肝動脈、胆道のカテーテルに33℃の灌流液を灌流させ、灌流液は門脈と肝動脈を通して肝静脈系に完全に流入し、胆道を通して胆道系に完全に流入する。灌流液の灌流速度は30mL/sであった。灌流液は水と塩の溶液であり、水に対する塩の比は水1000ミリリットル当たり8.7グラムであった。
S4:灌流液を連続的に灌流し、肝内の多数の毒素、血液、有害物質を含むマクロファージ及び他の免疫細胞を下大静脈の上下両端から連続的に排除し、胆汁を胆道系から流出させる。
S5:新鮮な肝臓が血液の赤色から白くなるまで連続的に灌流し、その後、肝臓の門脈、胆道および肝動脈からカテーテルを取り出して、肝臓の血管灌流清浄化、解毒ならびに細胞および組織の保存を完了する。

0042

本実施形態における試験結果の形態の顕微鏡写真は、実施形態1の図1図3図5図7のものと類似している。本明細書では詳しく説明しない。

0043

本願の方法で処理された動物の肝臓は、毒素がなく、より安全でより美味しく、人体に対応する栄養素を提供することができ、また、肝臓組織はそのまま保存され、食する際に見栄えが良い。

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