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技術 アスファルト合材用の凍結防止添加剤組成物

出願人 イテルキミカエス.アール.エル.
発明者 ベルトゥレッティ、エリーザバルッツィ、ピエロジャンナッタージオ、フェデリーカ
出願日 2017年6月15日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2018-562515
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-525965
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 円柱形試料 磁器製容器 電気抵抗器 ブレーキ能力 アルカリ塩化物 凍結防止効果 粉末顆粒 アルカリ金属ギ酸塩
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (2)

課題・解決手段

道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適した凍結防止組成物であって、アルカリ金属塩化物アルカリ土類金属炭酸塩アルカリ金属又はアルカリ土類金属ギ酸塩ポリシロキサン、及び所望によりアルカリ土類金属塩化物を含み、ポリシロキサンは、組成物の総重量に対して0.5〜2.0重量%の量で含有されている凍結防止組成物;また、骨材と、アスファルトと、フィラーと、骨材の重量に対して2〜6重量%の上記凍結防止組成物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材についても述べる。

概要

背景

冬季の間、舗装道路表面でのの形成により、この表面に対するタイヤグリップ(tire adhesion)が大きく低下し、この結果、車両のスリップ、制御の喪失、及びブレーキ能力の低下というリスクが発生し得ることは周知である。

また、上述のリスクを低減するために従来採られている対策として、道路表面上に、塩、一般的には塩化ナトリウムを予め散布することも周知であり、塩により水の凝固点が低下し、氷の形成が防止され道路舗装材へのの付着が回避される。

しかしながら、塩の散布は、雪が降り始める直前、又は大気湿度が高い条件下で温度が急低下する直前に行わなければならず、これは、常に起こるわけではないか、いずれにしても道路全長にわたって常に起こるわけではないことは明白である。

電気抵抗器が道路舗装材中に挿入されている場合もあるが、生産及び管理の点で多大なコストが生じ、道路表面の抵抗を低下させるものである。

道路の氷形成のリスクが高いエリアを、氷形成を防止又は低減するための添加剤が配合された特別なアスファルト合材舗装することも提案されている。

この例は欧州特許出願第0332803号明細書に示されており、これは、アルカリ塩化物と、熱可塑性材料と、タルクセメント、又はポリウレタン粉末などの添加剤と、を含む顆粒混合物3〜5%をアスファルト合材中に配合することにより得られる凍結防止道路被覆材に関する。

別の例が欧州特許第0506984号明細書に示されており、5〜95%のアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属塩化物と5〜15%のアルカリ金属アルケンシリコネートとを含み、アスファルト合材中に配合される又は道路表面に直接付与される凍結防止組成物について記載されている。

さらなる例が国際出願公開第2007/096690号明細書に示されており、200Da未満の分子量を有するアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩、例えば、ギ酸若しくは酢酸ナトリウム塩又はカルシルム塩;ポリアミンアルキルアミドが好ましい、少なくとも1種の界面活性剤;並びに、所望によりシロキサンを含み、アスファルト合材中に配合される凍結防止組成物について記載されている。

本出願人も、アスファルト合材中に配合するのに適し、塩化ナトリウム、塩化カルシウムギ酸ナトリウム、及び炭酸カルシウムを含むWinterpavと称する凍結防止組成物を数年にわたって製造、販売している。この組成物は、これが配合された道路舗装材の表面における氷の形成を防止する又は少なくとも大きく低減するのに非常に効果的であることが立証されており、凍結防止効果が何ヶ月にもわたって維持される。

さらに、道路舗装材用の合材中に存在する上記組成物の量がこの合材に対して5重量%までであれば、この合材を用いて得られる道路舗装材の物理機械的特性が実質的に変化しないことが確認されている。

しかしながら、上記凍結防止組成物はその取扱い及び保存に関していくつかの欠点を有する。実際に、上記凍結防止組成物は種々の粒子サイズを有する粉末状の固体化合物の組成物であり、非常に微細な粒子も存在することから、これを使用する作業者吸入するという潜在的なリスクに繋がり得る。また、成分の一部、とりわけ塩化カルシウム及び塩化ナトリウムは吸湿性が高く、これにより保存中でのパッキング現象(packing phenomena)が起こり得る。

概要

道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適した凍結防止組成物であって、アルカリ金属塩化物アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属又はアルカリ土類金属ギ酸塩ポリシロキサン、及び所望によりアルカリ土類金属塩化物を含み、ポリシロキサンは、組成物の総重量に対して0.5〜2.0重量%の量で含有されている凍結防止組成物;また、骨材と、アスファルトと、フィラーと、骨材の重量に対して2〜6重量%の上記凍結防止組成物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材についても述べる。

目的

本発明の課題は、道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適し、上述の製品と同様の効果を有しつつ上記で概説した欠点を有さない凍結防止組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
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- 件

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請求項1

道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適した凍結防止組成物であって、アルカリ金属塩化物アルカリ土類金属炭酸塩アルカリ金属ギ酸塩又はアルカリ土類金属ギ酸塩ポリシロキサン、及び所望によりアルカリ土類金属塩化物を含み、前記ポリシロキサンは、前記組成物の総重量に対して0.5〜2.0重量%の量で含有されている、凍結防止組成物。

請求項2

アルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属塩化物を含み、前記アルカリ金属塩化物は塩化ナトリウムであり、前記アルカリ土類金属塩化物は塩化カルシウムである、請求項1に記載の凍結防止組成物。

請求項3

前記アルカリ土類金属炭酸塩は、炭酸カルシウムである、請求項2に記載の凍結防止組成物。

請求項4

前記ギ酸塩は、アルカリ金属ギ酸塩、好ましくはギ酸ナトリウムである、請求項3に記載の凍結防止組成物。

請求項5

前記組成物の総重量に対する重量パーセントで示される以下の成分:塩化ナトリウム60〜84ギ酸ナトリウム5〜15塩化カルシウム5〜15炭酸カルシウム2〜8ポリシロキサン0.5〜2.0からなる、請求項4に記載の凍結防止組成物。

請求項6

前記ポリシロキサンは、ポリジメチルシロキサンジメチコン)である、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の凍結防止組成物。

請求項7

前記ポリジメチルシロキサンの粘度が、300〜400mm2/秒、好ましくは325〜375mm2/秒である、請求項6に記載の凍結防止組成物。

請求項8

20〜70重量%の請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の凍結防止組成物、及び30〜80重量%のアスファルトを含む凍結防止アスファルト調合物

請求項9

30〜60重量%の前記凍結防止組成物及び40〜70重量%のアスファルトを含む、請求項8に記載のアスファルト調合物。

請求項10

骨材と、アスファルトと、フィラーと、前記骨材の重量に対して2〜6重量%、好ましくは3〜5重量%の請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の前記凍結防止組成物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材。

請求項11

骨材と、フィラーと、前記骨材の重量に対して3〜10重量%の請求項8又は請求項9に記載の前記凍結防止アスファルト調合物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材。

請求項12

130℃〜200℃の範囲内の温度で撹拌しながら、アスファルト及び請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の凍結防止組成物を骨材及びフィラーの混合物に添加する工程を有する、請求項10に記載のアスファルト合材の製造方法。

請求項13

130℃〜200℃の範囲内の温度で撹拌しながら、請求項8〜請求項9のいずれか一項に記載の凍結防止アスファルト調合物を骨材及びフィラーの混合物に添加する工程を有する、請求項11に記載のアスファルト合材の製造方法。

請求項14

前記アルカリ金属塩化物、前記アルカリ土類金属炭酸塩、前記アルカリ金属ギ酸塩又はアルカリ土類金属ギ酸塩、及び所望により前記アルカリ土類金属塩化物を混合して、均一な粉末状の混合物を得る工程と、微細に分散された前記ポリシロキサンを、前記均一な粉末状の混合物に添加する工程と、を有する、請求項1に記載の凍結防止組成物の製造方法。

請求項15

前記ポリシロキサンを添加する前記工程は、ミキサー中、好ましくはスクリューミキサー中で前記均一な粉末状の混合物を撹拌しながら、噴霧装置により前記ポリシロキサンを前記混合物に噴霧することにより行われる、請求項14に記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、道路舗装材用のアスファルト合材製造の技術分野に関する。

0002

具体的には、本発明は、道路舗装材の表面におけるの形成を防止、低減、又は遅延させることを可能とする、アスファルト合材用の添加剤組成物に関する。

背景技術

0003

冬季の間、舗装道路表面での氷の形成により、この表面に対するタイヤグリップ(tire adhesion)が大きく低下し、この結果、車両のスリップ、制御の喪失、及びブレーキ能力の低下というリスクが発生し得ることは周知である。

0004

また、上述のリスクを低減するために従来採られている対策として、道路表面上に、塩、一般的には塩化ナトリウムを予め散布することも周知であり、塩により水の凝固点が低下し、氷の形成が防止され道路舗装材へのの付着が回避される。

0005

しかしながら、塩の散布は、雪が降り始める直前、又は大気湿度が高い条件下で温度が急低下する直前に行わなければならず、これは、常に起こるわけではないか、いずれにしても道路全長にわたって常に起こるわけではないことは明白である。

0006

電気抵抗器が道路舗装材中に挿入されている場合もあるが、生産及び管理の点で多大なコストが生じ、道路表面の抵抗を低下させるものである。

0007

道路の氷形成のリスクが高いエリアを、氷形成を防止又は低減するための添加剤が配合された特別なアスファルト合材で舗装することも提案されている。

0008

この例は欧州特許出願第0332803号明細書に示されており、これは、アルカリ塩化物と、熱可塑性材料と、タルクセメント、又はポリウレタン粉末などの添加剤と、を含む顆粒混合物3〜5%をアスファルト合材中に配合することにより得られる凍結防止道路被覆材に関する。

0009

別の例が欧州特許第0506984号明細書に示されており、5〜95%のアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属塩化物と5〜15%のアルカリ金属アルケンシリコネートとを含み、アスファルト合材中に配合される又は道路表面に直接付与される凍結防止組成物について記載されている。

0010

さらなる例が国際出願公開第2007/096690号明細書に示されており、200Da未満の分子量を有するアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩、例えば、ギ酸若しくは酢酸ナトリウム塩又はカルシルム塩;ポリアミンアルキルアミドが好ましい、少なくとも1種の界面活性剤;並びに、所望によりシロキサンを含み、アスファルト合材中に配合される凍結防止組成物について記載されている。

0011

本出願人も、アスファルト合材中に配合するのに適し、塩化ナトリウム、塩化カルシウムギ酸ナトリウム、及び炭酸カルシウムを含むWinterpavと称する凍結防止組成物を数年にわたって製造、販売している。この組成物は、これが配合された道路舗装材の表面における氷の形成を防止する又は少なくとも大きく低減するのに非常に効果的であることが立証されており、凍結防止効果が何ヶ月にもわたって維持される。

0012

さらに、道路舗装材用の合材中に存在する上記組成物の量がこの合材に対して5重量%までであれば、この合材を用いて得られる道路舗装材の物理機械的特性が実質的に変化しないことが確認されている。

0013

しかしながら、上記凍結防止組成物はその取扱い及び保存に関していくつかの欠点を有する。実際に、上記凍結防止組成物は種々の粒子サイズを有する粉末状の固体化合物の組成物であり、非常に微細な粒子も存在することから、これを使用する作業者吸入するという潜在的なリスクに繋がり得る。また、成分の一部、とりわけ塩化カルシウム及び塩化ナトリウムは吸湿性が高く、これにより保存中でのパッキング現象(packing phenomena)が起こり得る。

発明が解決しようとする課題

0014

上記で考察した先行技術、及びとりわけ製品Winterpavに関して明らかとされた欠点に鑑み、本発明の課題は、道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適し、上述の製品と同様の効果を有しつつ上記で概説した欠点を有さない凍結防止組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0015

上記課題は、アルカリ金属塩化物アルカリ土類金属炭酸塩アルカリ金属ギ酸塩又はアルカリ土類金属ギ酸塩ポリシロキサン、及び所望によりアルカリ土類金属塩化物を含み、ポリシロキサンは、組成物の総重量に対して0.5〜2.0重量%の量で含有されている、道路舗装材用のアスファルト合材中に配合するのに適した凍結防止組成物を提供することにより解決される。

図面の簡単な説明

0016

図1は、実施例1に係る凍結防止組成物を含有する実施例6のアスファルト合材Aを用いて、実験室で作製した厚板(slab)の写真である。
図2は、本発明に係る凍結防止組成物を含有しない実施例6の比較アスファルト合材Bを用いて、実験室で作製した厚板(slab)の写真である。

0017

上記組成物は、アルカリ金属塩化物及びアルカリ土類金属塩化物を含むことが好ましく、アルカリ金属塩化物が塩化ナトリウムでありアルカリ土類金属塩化物が塩化カルシウムであることがより好ましい。

0018

アルカリ土類金属炭酸塩は、炭酸カルシウムであることが好ましい。

0019

上記組成物は、アルカリ金属ギ酸塩を含むことが好ましく、ギ酸ナトリウムを含むことがより好ましい。

0020

ポリシロキサンは、ポリジメチルシロキサン又はジメチコンからなることが好ましく、25℃での粘度が、300〜400mm2/秒であることが好ましく、325〜375mm2/秒であることがより好ましい。

0021

凍結防止組成物は、当該組成物の総重量に対する重量パーセントで表した以下の成分により形成されることが特に好ましい:
塩化ナトリウム60〜84
ギ酸ナトリウム5〜15
塩化カルシウム5〜15
炭酸カルシウム2〜8
ポリシロキサン0.5〜2.0

0022

明細書中に記載のパーセントはすべて、特に断りのない限り、重量/重量パーセントであるとして理解されたい。

0023

本発明に係る凍結防止組成物を用いて、アスファルト合材の成分として用いるためのアスファルト調合物を調製してもよい。

0024

本発明に係る凍結防止組成物から調製されるアスファルト調合物は、一般的に、20〜70%の凍結防止組成物及び30〜80%のアスファルトを含む。

0025

アスファルト調合物は、30〜60%の凍結防止組成物及び40〜70%のアスファルトを含むことが好ましい。

0026

次に、アスファルト調合物を用いて、凍結防止道路舗装材を作製するためのアスファルト合材を調製してもよい。アスファルト合材は:骨材、ここで、骨材は例えば不活性無機材料を含み、不活性無機材料としては例えば、粉砕された石材顆粒状の粉砕されたスラグ、特定の鉱物又は岩石(例:ボーキサイト又は特定のクレイ)を例えば高温溶融することにより製造された人工骨材が挙げられる;フィラー;及び、適宜顆粒状の高分子材料を、一般的には骨材の重量に対して3〜10重量%の量で含有される上述のアスファルト調合物に加えて含む。

0027

別の選択肢として、本発明に係る凍結防止組成物は、骨材とフィラーとアスファルトとを含むアスファルト合材に、最終アスファルト合材に含まれる上記組成物が骨材の重量に対して2重量%〜6重量%、好ましくは3重量%〜5重量%になるように直接添加され、混合されてもよい。

0028

したがって、本発明は、骨材と、フィラーと、アスファルトと、骨材の重量に対して2〜6重量%、好ましくは3〜5重量%の上述の凍結防止組成物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材に関し、さらには、骨材と、フィラーと、骨材の重量に対して3〜10重量%の上述の凍結防止アスファルト調合物と、を含む、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材にも関する。

0029

本発明は、ある態様では、130℃〜200℃の範囲内の温度で撹拌しながら、アスファルト及び上述の凍結防止組成物を骨材及びフィラーの混合物に添加する工程を有する、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材の製造方法に関する。

0030

別の態様では、本発明は、130℃〜200℃の範囲内の温度で撹拌しながら、上述の凍結防止アスファルト調合物を骨材及びフィラーの混合物に添加する工程を有する、凍結防止道路舗装材を提供するためのアスファルト合材の製造方法に関する。

0031

さらに、本発明は、
アルカリ金属塩化物、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ金属ギ酸塩又はアルカリ土類金属ギ酸塩、及び所望によりアルカリ土類金属塩化物を混合して、均一な粉末状の混合物を得る工程と、
微細に分散されたポリシロキサンを、上記均一な粉末状の混合物に添加する工程と、
を有する、上述の凍結防止組成物の製造方法に関する。

0032

この方法により、粉末顆粒が、最も小さい顆粒も含めてポリシロキサンで均一にコーティングされ、本発明に係る凍結防止組成物の取り扱い中及び輸送作業中に粉末顆粒が空気中に散乱することが防止され、これらの作業に携わる者が吸入するリスクが阻止される。

0033

ポリシロキサン添加工程は、ミキサー中、好ましくはスクリューミキサー中で上記均一な粉末状の混合物を撹拌しながら、噴霧装置によりポリシロキサンを噴霧することにより行うことが好ましい。

0034

本発明に係る凍結防止組成物は、道路舗装材用のアスファルト合材に添加されると、凍結防止組成物が添加されていない同様のアスファルト合材から得られた道路舗装材と比較して、物理的機械的特性が実質的に変化せず、表面上での氷の形成を防止又は少なくとも大きく低減することができる道路舗装材を得ることを可能とするものである。

0035

アスファルト合材中に配合される凍結防止組成物により道路舗装材に付与される凍結防止効果は、少なくとも2ヶ月間、典型的には約12ヶ月間は大きく変化することなく維持され、その後次第に減少するものの、もう24ヶ月間は氷形成に対する良好な保護を提供するのに依然として有用である。

0036

さらに、本発明に係る組成物は、これを使用する作業者により吸入される可能性のある微細粉末を含まないため、取扱いが容易で安全である。

0037

本発明に係る組成物は、さらに、固まること(packing)のリスクなしに長期間、何ヶ月にわたっても保存することができ、時間が経ってもその流動特性を変化なく維持するものであり、この特性は、上記組成物をアスファルト合材に添加する際に投入量を正確で再現性のあるものにするために重要である。

0038

本発明の特徴及び利点を、添付の図面も参照して、本発明のいくつかの実施形態により更に明らかにしていく。これらの実施形態は限定のためではなく、例示のために以下に示されるものである。

0039

以下に記載されるものは、本発明に係る凍結防止組成物のいくつかの例であり、調製して試験したところ氷形成防止効果に関して好ましい結果が得られた。

0040

<実施例1>
塩化ナトリウム70%
塩化カルシウム13%
ギ酸ナトリウム11%
炭酸カルシウム5%
25℃での粘度350mm2/秒のジメチコン1%

0041

<実施例2>
塩化ナトリウム80%
ギ酸ナトリウム12%
炭酸カルシウム6%
25℃での粘度300mm2/秒のジメチコン2%

0042

<実施例3>
塩化ナトリウム60%
塩化カルシウム15%
ギ酸ナトリウム15%
炭酸カルシウム8%
25℃での粘度400mm2/秒のジメチコン2%

0043

<実施例4>
塩化ナトリウム84%
塩化カルシウム5%
ギ酸ナトリウム5%
炭酸カルシウム5.5%
25℃での粘度350mm2/秒のジメチコン0.5%

0044

実施例1〜4の組成物は、上記で列挙した粗粉末状の種々の塩のうち炭酸カルシウム以外のものをスクリューミキサー中で混合し、撹拌しながら、スプレーガンによりジメチコンを均一に噴霧することにより調製した。ジメチコンの添加後、撹拌しながら、粉末状の炭酸カルシウムを添加し、均一な混合物が得られるまで撹拌を継続する。

0045

<実施例5(比較)>
塩化ナトリウム71%
塩化カルシウム13%
ギ酸ナトリウム11%
炭酸カルシウム5%

0046

この組成物は、粗粉末状の原料成分を、撹拌しながらスクリューミキサーに投入することにより調製し、均一な混合物が得られるまで撹拌を継続する。

0047

<実施例6>
実施例1に係る組成物を用いて、以下の表1に示す割合で当該組成物を含有し、直径100mm及び厚さ約25mmを有するアスファルト合材の厚板(slab)を3つ、実験室で作製した。同様の組成を有するが上記組成物は含有しないアスファルト合材の厚板(slab)も3つ作製した。

0048

0049

骨材(不活性成分、砂)及びフィラーを5リットルプラネタリーミキサー中で180℃の温度とし、撹拌しながら、150℃に加熱したアスファルトを(アスファルト合材Aの場合は更に実施例1の組成物も)いずれも室温で添加し、その後、撹拌を5分間継続することにより実験室でアスファルト合材を作製する。

0050

次に、アスファルト合材をプラネタリーミキサーから取り出し、約300gの量で磁器製容器中に投入し、150℃の温度に保持したロータリープレスに挿入し(30サイクル)、約600kPaの圧力をかけて、直径100mm、厚さ約30mm、及び重量約100gの厚板(slab)をそれぞれ形成する。

0051

続いて、合材Aの3つの厚板(slab)及び合材Bの3つの厚板(slab)をそれぞれ非金属ディスク上に置き、サンプルの熱的標準化が得られるように、−5℃の温度の冷蔵庫中に少なくとも2時間入れておく。続いて、厚板(slab)の表面に4℃の温度の水を6回(約8〜9ml)噴霧し(雨に雪が混ざった状況の模擬実験)、−5℃の冷蔵庫中にさらに12時間保持し、その後厚板(slab)の目視検査を行い、表面上に又は氷が存在するかどうかについて確認する。

0052

霜も氷も形成していない場合、厚板(slab)を室温に戻し、過剰の水を除去し、ディスクを洗浄し、ビーカー(becker)中で水に3回浸漬し、−5℃の冷蔵庫中での標準化、4℃の水の噴霧、及び−5℃の冷蔵庫中での12時間保存の手順を繰り返し、最後に、氷又は霜が形成するかどうかについて確認する。

0053

図1及び図2は、アスファルト合材Aの厚板(slab)及びアスファルト合材Bの厚板(slab)のそれぞれの写真を示す。具体的には、図2は、標準化、水噴霧、及び−5℃での12時間保存のサイクルを1回のみ行った後のアスファルト合材Bの厚板(slab)を示し、図1は、各サイクルの間での上述の水への浸漬を含む、5回の上述のサイクルを行った後の合材Aの厚板(slab)を示す。非常に明白なことに、厚板(slab)Aには氷が存在しないが、厚板(slab)Bの表面には、上述の手順の第一の工程後に形成された氷の層が明らかに目視できる。

0054

このことは、本発明の実施例1に係る凍結防止組成物がアスファルト合材A中に存在していることにより、氷の形成が完全に防止された一方で、実施例1に係る組成物が存在しないこと以外はあらゆる点で合材Aと同じである合材Bでは、凍結防止効果がまったく見られなかったことを示している。

0055

<実施例7>
実施例1に係る組成物による大気中からの水分の吸収を確認し、ジメチコンを含まない実施例5に係る組成物と比較した。

0056

この確認は、注意深く量を測定した上述の各組成物を、それぞれ4つのガラスペトリ皿に載せ、これらのペトリ皿を、以下の表2に示す期間、約20℃の温度で大気に曝すことにより行った。各期間の終了後、吸収された水分の量を、20分間120℃で熱天秤により確認した(水分含有率%)。

0057

0058

表2に示す結果から、本発明に係る組成物中にポリシロキサンが存在すると、大気中の水分に対する高度な保護が付与され、この結果、凝固(packing)現象も、流動特性の低下も回避されるという上述の利点がもたらされることが明らかに分かる。

0059

<実施例8>
本発明に係る組成物をアスファルト合材へ添加することにより、合材を用いて作製された摩耗層の物理的機械的特性に何らかの変化が生じるかどうかについて確認した。

0060

この目的のために、以下の表3に示すようにSMカーブに従って、アスファルト合材の試料を作製した。

0061

0062

約1.2kgのアスファルト合材を、150℃に少なくとも2時間保持した円柱形容器中に入れ、ロータリープレスでプレスして、直径100mm及び高さ約65mmの円柱形試料をそれぞれ形成することにより、試料を作製した。各試料について、表4に示す物理的機械的特性を確認した。

0063

0064

10サイクルでの残留空隙のパーセントは、舗装材を付与した後のアスファルト合材のかさ減少の模擬実験であり、120サイクル残留空隙パーセントは、タイヤ通過後(すなわち、舗装道路が交通開放された後)のアスファルト合材のかさ減少の模擬実験であり、200サイクルでの空隙のパーセントは、アスファルト舗装寿命(10〜15年)の終わりに向かうアスファルト合材のかさ減少の模擬実験である。

0065

表3に記載のデータから分かるように、実施例1に係る凍結防止組成物を含有するSMA1合材を用いて作製された摩耗層は、凍結防止組成物を含まないSMA2合材に充分に匹敵するGMM(maximum specific gravity)及びGMB(bulk specific gravity)値、並びに非常に優れた引張強度及び間接引張強度係数値を示した。

0066

このことは、本発明に係る凍結防止組成物を道路舗装材用のアスファルト合材に添加することにより、これを用いて得られる道路舗装材の物理的機械的特性を大きく変化させることなく、表面の氷形成に対する非常に優れた保護がもたらされることを意味している。

0067

<実施例9>
本発明に係る組成物とジメチコンを含まない公知製品Winterpavに相当する実施例5に係る組成物との比較試験を行った。

0068

この目的のために、以下の表5に示すようにSMAカーブに従って、アスファルト合材の試料を作製した。

0069

0070

約1.2kgのアスファルト合材を、150℃に少なくとも2時間保持した円柱形容器中に入れ、ロータリープレスでプレスして、直径100mm及び高さ約65mmの円柱形試料をそれぞれ形成することにより、試料を作製した。各試料について、表6に示す物理的機械的特性を確認した。

0071

0072

表6に記載のデータから分かるように、実施例1に係る凍結防止組成物を含有するSMA1合材を用いて作製された摩耗層は、実施例5に係る凍結防止組成物を含有するSMA5合材に充分に匹敵するGMM及びGMB値、並びに非常に優れた引張強度及び間接引張強度係数値を示した。

0073

このことは、本発明に係る凍結防止組成物中にポリシロキサンが存在することにより、製品Winterpavが有する欠点(含有される非常に微細な粉末粒子の吸入及び吸湿性に起因するパッキング現象のリスク)を克服するという上述の技術的課題の解決を可能とし、上記組成物を含有するアスファルト合材を用いて作製される道路舗装材の物理的機械的特性はいかなる形でも脅かされることなく、同様な凍結防止効果が確保されるものであることを意味している。

実施例

0074

<実施例10>
実施例1に係る組成物を含む製品1500kgを2つのポリエチレン製「ビッグバッグ」(FIBC(flexible intermediate bulk container)中に封入して重ね、その2つを、それぞれ同様の組成物を25kg含有する低融点DPE(low density polyethylene)製の4つの袋の上に置いて、室温の保存室に置いておくことにより、上記製品のバッチの保存中の挙動を確認した。2か月後、2つのビッグバッグを検査して製品の状態をチェックしたところ、パッキング現象は見られず、認識可能な微細なダストの発生は無く、重力により僅か約30秒でこれらのバッグの内容物を取り出すことが可能であった。4つの低融点バッグにもパッキング現象は見られなかった。

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