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技術 Parkin酵素機能の小分子活性化因子

出願人 メイヨ・ファウンデーション・フォー・メディカル・エデュケーション・アンド・リサーチ
発明者 スプリンガー,ウォルフディーターフィーゼル,ファビエンヌシー.カールフィールド,トーマスアール.
出願日 2017年7月28日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2019-503975
公開日 2019年9月12日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-525929
状態 未査定
技術分野 ピリジン系化合物 1,3-ジアゾール系化合物 1,3-ジアジン系化合物 他の環と縮合した1,3ージアゾール環 窒素含有縮合複素環(3) 複数複素環系化合物 その他のN系縮合複素環2 テトラゾ-ル系化合物 Nおよび(O又はS)縮合複素環 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 挿入プレート 分岐構成 試験ポイント 窒素発生器 自動回収装置 電気抵抗器 乗り切る 試験点
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この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
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課題・解決手段

本開示は、E3ユビキチンリガーゼ酵素活性活性化させるための化合物、及び縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する対象における疾患又は障害処置する方法に関する。一部の実施形態においては、本開示は、式(I)の化合物もしくは式(II)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。

概要

背景

幅広保護作用を有するE3ユビキチンリガーゼ酵素活性及びミトコンドリア品質管理は、パーキンソン病等のある特定の疾患又は障害を患っている患者において喪失又は減少していることが多く、老化していく間や、他の加齢性ヒト障害において縮小される。結果として、機能障害性のミトコンドリアが蓄積し、最終的には細胞死がもたらされる。

ミトコンドリアキナーゼであるPINK1及びサイトゾルのE3ユビキチンリガーゼであるParkinは、一緒に、オートファジー(マイトファジー)による損傷ミトコンドリアの選択的分解を媒介する(非特許文献1及び2)。このきわめて重要なミトコンドリア品質管理経路によって、細胞は、有害な損傷ミトコンドリアの蓄積から保護される。すべての細胞がミトコンドリア損傷によって影響を受けるものの、ニューロン及び筋肉細胞のようなエネルギーを必要とする細胞は、ミトコンドリア品質管理の不全に対して特に脆弱である。PINK1及びParkinの機能喪失型変異は、ミトコンドリア品質管理を抑止し、早期発症劣性遺伝性パーキンソン病(PD)と関連付けられる(非特許文献3及び4)。加えて、Parkinの不活性化については、孤発性晩期発症PDにおいても報告されている(非特許文献5〜8)。しかしながら、PINK1及びParkinは、すべての多細胞真核生物において保存されており、すべての組織/細胞にまたがって広く発現されている。すべての細胞におけるミトコンドリアの存在、及びそのようなストレス誘発性の品質管理経路の必要性を考慮すると、マイトファジーを通じた選択的クリアランスは、PDだけでなく広範囲にわたる関連性を伴う、基礎的な細胞保護的メカニズムであると思われる。

概要

本開示は、E3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させるための化合物、及び縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する対象における疾患又は障害を処置する方法に関する。一部の実施形態においては、本開示は、式(I)の化合物もしくは式(II)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。なし

目的

本出願は、式I:





の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH又はOであり、
Bは、CH又はNであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Wは、C又はNであり、
Xは、C又はNであり、
Yは、C又はNであり、
Zは、C又はNであり、
R1は、H、C1-4アルキルフェニル、又はhetAr1であり、
R2はHであり、
R3はHであり、
又はR2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R7はHであり、
又は任意選択で、nが0である場合、R1及びR7は、それらが結合している原子と一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4は、H、C1-4アルキル、ハロゲン、CF3、又はフェニルであり、
R5は、H、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、任意選択でハロゲンによって置換されているフェニル、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、S(C1-4アルキル)、S(C4-6シクロアルキル)、(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)、hetAr1、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)であり、
R6は、H又はC1-4アルキルであり、
hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、1〜3個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール環であり、
hetCyc1は、少なくとも1個の、窒素である環ヘテロ原子を有する6〜10員二環式環であり、環のうちの少なくとも一方が芳香族であり、
mは、0又は1であり、
nは、0又は1であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]
を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

式I:の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、Aは、CH又はOであり、Bは、CH又はNであり、Dは、C又はNであり、Eは、CH又はNであり、Wは、C又はNであり、Xは、C又はNであり、Yは、C又はNであり、Zは、C又はNであり、R1は、H、C1-4アルキルフェニル、又はhetAr1であり、R2は、Hであり、R3は、Hであり、又はR2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、R7は、Hであり、又は任意選択で、nが0である場合、R1及びR7は、それらが結合している原子と一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、R4は、H、C1-4アルキル、ハロゲン、CF3、又はフェニルであり、R5は、H、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、任意選択でハロゲンによって置換されているフェニル、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、S(C1-4アルキル)、S(C4-6シクロアルキル)、(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)、hetAr1、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)であり、R6は、H又はC1-4アルキルであり、hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、1〜3個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール環であり、hetCyc1は、少なくとも1個の、窒素である環ヘテロ原子を有する6〜10員二環式環であり、環のうちの少なくとも一方が芳香族であり、mは、0又は1であり、nは、0又は1であり、pは、0又は1であり、破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]。

請求項2

Aが、CHである、請求項1に記載の化合物。

請求項3

BがCHである、請求項1又は2に記載の化合物。

請求項4

BがNである、請求項1又は2に記載の化合物。

請求項5

AがOであり、BがNである、請求項1に記載の化合物。

請求項6

Dが、Cである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。

請求項7

DがNである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。

請求項8

EがCHである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。

請求項9

EがNである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。

請求項10

WがNである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。

請求項11

WがCである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。

請求項12

XがCである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。

請求項13

YがCである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。

請求項14

YがNである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。

請求項15

ZがNである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。

請求項16

ZがCである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。

請求項17

R1がHである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。

請求項18

R1が、C1-4アルキル又はhetAr1である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。

請求項19

R1が、メチルイソプロピル、フェニル、又はピリジンである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。

請求項20

R4が、Hである、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物。

請求項21

R4が、Cl、CF3、メチル、又はフェニルである、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物。

請求項22

R5が、H又は任意選択でハロゲンによって置換されているフェニルである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。

請求項23

R5が、Fによって置換されているフェニルである、請求項22に記載の化合物。

請求項24

R5が、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。

請求項25

C4-6シクロアルキルが、シクロペンチル又はシクロヘキシルである、請求項24に記載の化合物。

請求項26

R5が、(C1-3アルキル)O(シクロペンチル)又はO(C1-4アルキル)(C4-6シクロヘキシル)である、請求項24に記載の化合物。

請求項27

R5が、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、又は(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。

請求項28

hetCyc1が、1個以上の窒素原子を有する9員二環式環である、請求項27に記載の化合物。

請求項29

hetCyc1が、イソインドリンである、請求項28に記載の化合物。

請求項30

R5が、S(C1-4アルキル)又はS(C4-6シクロアルキル)である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。

請求項31

C4-6シクロアルキルが、シクロペンチル又はシクロヘキシルである、請求項30に記載の化合物。

請求項32

R5が、hetAr1である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。

請求項33

hetAr1が、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、ピリジン又はピリミジンである、請求項32に記載の化合物。

請求項34

R6がHである、請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物。

請求項35

nが0である、請求項1〜34のいずれか一項に記載の化合物。

請求項36

mが1である、請求項1〜35のいずれか一項に記載の化合物。

請求項37

pが0である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の化合物。

請求項38

pが1である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の化合物。

請求項39

式Iの化合物が、又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物。

請求項40

式II:の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、Aは、CH、N、又はSであり、Bは、CH、N、O、又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、CH又はNであり、Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、Wは、CH、CH2、N、又はNRaであり、Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、Yは、CH、CH2又はOであり、Zは、N又はCR2'であり、R1は、H又はC1-3アルキルであり、R2は、存在しないか又はC1-6アルキレンであり、R2'は、H又はC1-6アルキルであり、又はZがCR2'である場合、R2及びR2'は、Cと一緒になって、まとめてC1-6複素環を形成してもよく、R3は、H、ハロゲン、C1-3アルキル、C3-6シクロアルキル、又はC1-3アルコキシであり、R4は、H又はC1-3アルキルであり、R4'は、H又はC1-3アルキルであり、Raは、H又はC1-3アルキルであり、RbはC1-3アルキルであり、mは、0、1、又は2であり、nは、1又は2であり、pは、0又は1であり、破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよいが、ただし、nが2であり、R1がメチルであり、DがCであり、R3がHであり、A、B、及びEがすべてCHである場合、W、X、及びYのうちの少なくとも1つがCH2ではないことを条件とする]。

請求項41

AがCHである、請求項40に記載の化合物。

請求項42

AがNである、請求項40に記載の化合物。

請求項43

AがSである、請求項40に記載の化合物。

請求項44

BがCHである、請求項40〜43のいずれか一項に記載の化合物。

請求項45

Bが、N、O、又はSである、請求項40〜43のいずれか一項に記載の化合物。

請求項46

DがCである、請求項40〜45のいずれか一項に記載の化合物。

請求項47

EがCHである、請求項40〜46のいずれか一項に記載の化合物。

請求項48

EがNである、請求項40〜46のいずれか一項に記載の化合物。

請求項49

Lが、C1-3アルキレンである、請求項40〜48のいずれか一項に記載の化合物。

請求項50

Lが、メチレンである、請求項40〜48のいずれか一項に記載の化合物。

請求項51

WがCH2である、請求項40〜50のいずれか一項に記載の化合物。

請求項52

WがNである、請求項40〜50のいずれか一項に記載の化合物。

請求項53

XがCH2である、請求項40〜52のいずれか一項に記載の化合物。

請求項54

XがCHである、請求項40〜52のいずれか一項に記載の化合物。

請求項55

XがNRbである、請求項40〜52のいずれか一項に記載の化合物。

請求項56

Rbが、メチルである、請求項55に記載の化合物。

請求項57

YがCH2である、請求項40〜56のいずれか一項に記載の化合物。

請求項58

YがCHである、請求項40〜56のいずれか一項に記載の化合物。

請求項59

ZがNである、請求項40〜58のいずれか一項に記載の化合物。

請求項60

R2が存在しない、請求項40〜59のいずれか一項に記載の化合物。

請求項61

ZがCR2’である、請求項40〜58のいずれか一項に記載の化合物。

請求項62

R2及びR2'が、Cと一緒になって、1個の窒素原子を有する5員複素環を形成する、請求項61に記載の化合物。

請求項63

R1が、Hである、請求項40〜62のいずれか一項に記載の化合物。

請求項64

R1がメチルである、請求項40〜62のいずれか一項に記載の化合物。

請求項65

Raが、H又はメチルである、請求項40〜64のいずれか一項に記載の化合物。

請求項66

Rbがメチルである、請求項40〜65のいずれか一項に記載の化合物。

請求項67

R3が、H、ハロゲン、又はC3-6シクロアルキルである、請求項40〜66のいずれか一項に記載の化合物。

請求項68

R3が、塩素である、請求項67に記載の化合物。

請求項69

R3が、シクロプロピルである、請求項67に記載の化合物。

請求項70

R4及びR4'が、それぞれHである、請求項40〜69のいずれか一項に記載の化合物。

請求項71

R4及びR4'が、それぞれメチルである、請求項40〜69のいずれか一項に記載の化合物。

請求項72

nが1である、請求項40〜71のいずれか一項に記載の化合物。

請求項73

nが2である、請求項40〜72のいずれか一項に記載の化合物。

請求項74

mが、1又は2である、請求項40〜73のいずれか一項に記載の化合物。

請求項75

pが0である、請求項40〜74のいずれか一項に記載の化合物。

請求項76

pが1である、請求項40〜74のいずれか一項に記載の化合物。

請求項77

式IIの化合物が、又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項40〜76のいずれか一項に記載の化合物。

請求項78

式IIの化合物が、式IIa:の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、Aは、CH又はNであり、Bは、N、O、又はSであり、Dは、C又はNであり、Eは、CH又はNであり、Wは、CH2又はNRaであり、Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、Yは、CH、CH2又はOであり、Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、R1は、H又はC1-3アルキルであり、R3は、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、R4は、H又はC1-3アルキルであり、R4'は、H又はC1-3アルキルであり、Raは、H又はC1-3アルキルであり、Rbは、C1-3アルキルであり、nは、1又は2であり、mは、0、1、又は2であり、pは、0又は1であり、破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]である、請求項40に記載の化合物。

請求項79

式IIの化合物が、式IIb:の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、R1は、C1-3アルキルであり、R5は、(C1-3アルキル)フェニルである]である、請求項40に記載の化合物。

請求項80

請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物

請求項81

対象におけるE3ユビキチンリガーゼ酵素活性活性化させる方法であって、治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項82

E3ユビキチンリガーゼが、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。

請求項83

酵素活性が、ミトコンドリアストレス中に活性化又は増進される、請求項81又は82に記載の方法。

請求項84

化合物が、ミトコンドリア品質管理刺激する、請求項81〜83のいずれか一項に記載の方法。

請求項85

化合物が、リガーゼ自己阻害干渉する、請求項81〜84のいずれか一項に記載の方法。

請求項86

対象が、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する、請求項81〜85のいずれか一項に記載の方法。

請求項87

酵素活性が、疾患、老化、又は加齢障害に起因して縮小されている、請求項86に記載の方法。

請求項88

請求項89

疾患又は障害が、パーキンソン病である、請求項88に記載の方法。

請求項90

疾患又は障害が、がんである、請求項88に記載の方法。

請求項91

請求項92

対象における縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を処置する方法であって、治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項93

E3ユビキチンリガーゼが、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される、請求項92に記載の方法。

請求項94

疾患又は障害が、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、自閉症、鬱病、早老性障害、ハンセン病、封入体筋炎、糖尿病、糖尿病性腎疾患、肝疾患、リソソーム蓄積症、神経性疾患、筋疾患、ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される、請求項92又は93に記載の方法。

請求項95

疾患又は障害が、パーキンソン病である、請求項94に記載の方法。

請求項96

疾患又は障害が、がんである、請求項94に記載の方法。

請求項97

がんが、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される、請求項96に記載の方法。

請求項98

対象における疾患又は障害を処置する方法であって、(a)縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を検出すること、及び(b)治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項99

E3ユビキチンリガーゼが、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される、請求項98に記載の方法。

請求項100

疾患又は障害が、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、自閉症、鬱病、ハンセン病、封入体筋炎、糖尿病、糖尿病性腎疾患、肝疾患、リソソーム蓄積症、神経性疾患、筋疾患、ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される、請求項98又は99に記載の方法。

請求項101

疾患又は障害が、パーキンソン病である、請求項100に記載の方法。

請求項102

疾患又は障害が、がんである、請求項100に記載の方法。

請求項103

がんが、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される、請求項102に記載の方法。

請求項104

対象におけるパーキンソン病を処置する方法であって、(a)対象におけるパーキンソン病を検出すること、及び(b)治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項105

対象における加齢性障害を処置する方法であって、(a)対象における加齢性障害を検出すること、及び(b)治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項106

対象におけるがんを処置する方法であって、(a)対象におけるがんを検出すること、及び(b)治療有効量の、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法。

請求項107

がんが、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される、請求項106に記載の方法。

請求項108

細胞におけるE3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させる方法であって、請求項1〜79のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を細胞と接触させることを含む、方法。

請求項109

E3ユビキチンリガーゼが、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される、請求項108に記載の方法。

請求項110

酵素活性が、ミトコンドリアストレス中に活性化される、請求項108又は109に記載の方法。

請求項111

化合物が、ミトコンドリア品質管理を刺激する、請求項108〜110のいずれか一項に記載の方法。

請求項112

化合物が、リガーゼの自己阻害に干渉する、請求項108〜111のいずれか一項に記載の方法。

請求項113

細胞が、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する、請求項108〜112のいずれか一項に記載の方法。

請求項114

接触させることが、インビトロである、請求項108〜113のいずれか一項に記載の方法。

技術分野

0001

本開示は、E3ユビキチンリガーゼ酵素活性活性化させるための化合物、及び縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する対象における疾患又は障害処置する方法に関する。

背景技術

0002

幅広保護作用を有するE3ユビキチンリガーゼの酵素活性及びミトコンドリア品質管理は、パーキンソン病等のある特定の疾患又は障害を患っている患者において喪失又は減少していることが多く、老化していく間や、他の加齢性ヒト障害において縮小される。結果として、機能障害性のミトコンドリアが蓄積し、最終的には細胞死がもたらされる。

0003

ミトコンドリアキナーゼであるPINK1及びサイトゾルのE3ユビキチンリガーゼであるParkinは、一緒に、オートファジー(マイトファジー)による損傷ミトコンドリアの選択的分解を媒介する(非特許文献1及び2)。このきわめて重要なミトコンドリア品質管理経路によって、細胞は、有害な損傷ミトコンドリアの蓄積から保護される。すべての細胞がミトコンドリア損傷によって影響を受けるものの、ニューロン及び筋肉細胞のようなエネルギーを必要とする細胞は、ミトコンドリア品質管理の不全に対して特に脆弱である。PINK1及びParkinの機能喪失型変異は、ミトコンドリア品質管理を抑止し、早期発症劣性遺伝性パーキンソン病(PD)と関連付けられる(非特許文献3及び4)。加えて、Parkinの不活性化については、孤発性晩期発症PDにおいても報告されている(非特許文献5〜8)。しかしながら、PINK1及びParkinは、すべての多細胞真核生物において保存されており、すべての組織/細胞にまたがって広く発現されている。すべての細胞におけるミトコンドリアの存在、及びそのようなストレス誘発性の品質管理経路の必要性を考慮すると、マイトファジーを通じた選択的クリアランスは、PDだけでなく広範囲にわたる関連性を伴う、基礎的な細胞保護的メカニズムであると思われる。

先行技術

0004

Narendraら、(2008年)、J. Cell Biol.、183巻:795〜803頁
Geislerら、(2010年)、Nat. Cell Biol.、12巻:119〜131頁
Kitadaら、(1998年)、Nature、392巻:605〜608頁
Valenteら、(2004年)、Science、304巻:1158〜1160頁
Dawsonら、(2014年)、Neurodegener. Dis.、13巻:69〜71頁
LaVoieら、(2005年)、Nat. Med.、11巻:1214〜1221頁
LaVoieら、(2007年)、J. Neurochem.、103巻:2354〜2368頁
Wongら、(2007年)、J. Biol. Chem.、282巻:12310〜12318頁

発明が解決しようとする課題

0005

したがって、Parkinの活性化は、広範囲のヒト疾患及び老化に対する、潜在的に有益でありかつ幅広く応用可能な新しい療法として認識されている。

課題を解決するための手段

0006

本開示の、前述及び他の態様及び実施形態は、以下の発明を実施するための形態及び特許請求の範囲を参照することによって、より完全に理解することができる。

0007

本出願は、式I:

0008

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH又はOであり、
Bは、CH又はNであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Wは、C又はNであり、
Xは、C又はNであり、
Yは、C又はNであり、
Zは、C又はNであり、
R1は、H、C1-4アルキルフェニル、又はhetAr1であり、
R2はHであり、
R3はHであり、
又はR2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R7はHであり、
又は任意選択で、nが0である場合、R1及びR7は、それらが結合している原子と一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4は、H、C1-4アルキル、ハロゲン、CF3、又はフェニルであり、
R5は、H、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、任意選択でハロゲンによって置換されているフェニル、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、S(C1-4アルキル)、S(C4-6シクロアルキル)、(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)、hetAr1、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)であり、
R6は、H又はC1-4アルキルであり、
hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、1〜3個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール環であり、
hetCyc1は、少なくとも1個の、窒素である環ヘテロ原子を有する6〜10員二環式環であり、環のうちの少なくとも一方が芳香族であり、
mは、0又は1であり、
nは、0又は1であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]
を提供する。

0009

一部の実施形態においては、AはCHである。

0010

一部の実施形態においては、BはCHである。一部の実施形態においては、BはNである。

0011

一部の実施形態においては、AはOであり、BはNである。

0012

一部の実施形態においては、DはCである。一部の実施形態においては、DはNである。

0013

一部の実施形態においては、EはCHである。一部の実施形態においては、EはNである。

0014

一部の実施形態においては、WはNである。一部の実施形態においては、WはCである。

0015

一部の実施形態においては、XはCである

0016

一部の実施形態においては、YはCである。一部の実施形態においては、YはNである。

0017

一部の実施形態においては、ZはNである。一部の実施形態においては、ZはCである。

0018

一部の実施形態においては、R1はHである。一部の実施形態においては、R1は、C1-4アルキル又はhetAr1である。一部の実施形態においては、R1は、メチルイソプロピル、又はピリジンである。

0019

一部の実施形態においては、R4はHである。一部の実施形態においては、R4は、Cl、CF3、メチル、又はフェニルである。

0020

一部の実施形態においては、R5は、H又は任意選択でハロゲンによって置換されているフェニルである。一部の実施形態においては、R5は、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)である。一部の実施形態においては、C4-6シクロアルキルは、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。一部の実施形態においては、R5は、(C1-3アルキル)O(シクロペンチル)又はO(C1-4アルキル)(C4-6シクロヘキシル)である。一部の実施形態においては、R5は、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、又は(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)である。一部の実施形態においては、hetCyc1は、1個以上の窒素原子を有する9員二環式環である。一部の実施形態においては、hetCyc1は、イソインドリンである。一部の実施形態においては、R5は、S(C1-4アルキル)又はS(C4-6シクロアルキル)である。一部の実施形態においては、C4-6シクロアルキルは、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。一部の実施形態においては、R5は、Fによって置換されているフェニルである。一部の実施形態においては、R5はhetAr1である。一部の実施形態においては、hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、ピリジン又はピリミジンである。

0021

一部の実施形態においては、R6はHである。

0022

一部の実施形態においては、mは1である。

0023

一部の実施形態においては、nは0である。

0024

一部の実施形態においては、pは0である。一部の実施形態においては、pは1である。

0025

一部の実施形態においては、式Iの化合物は、

0026

又はその薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。

0027

本出願はさらに、式II:

0028

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH、N、又はSであり、
Bは、CH、N、O、又はSであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、
Wは、CH、CH2、N、又はNRaであり、
Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、
Yは、CH、CH2又はOであり、
Zは、N又はCR2'であり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R2は、存在しないか又はC1-6アルキレンであり、
R2'は、H又はC1-6アルキルであり、
又はZがCR2'である場合、R2及びR2'は、Cと一緒になって、まとめてC1-6複素環を形成してもよく、
R3は、H、ハロゲン、C1-3アルキル、C3-6シクロアルキル、又はC1-3アルコキシであり、
R4は、H又はC1-3アルキルであり、
R4'は、H又はC1-3アルキルであり、
Raは、H又はC1-3アルキルであり、
RbはC1-3アルキルであり、
nは、1又は2であり、
mは、0、1、又は2であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよいが、
ただし、nが2であり、R1がメチルであり、DがCであり、R3がHであり、A、B、及びEがすべてCHである場合、W、X、及びYのうちの少なくとも1つがCH2ではないことを条件とする]
を提供する。

0029

一部の実施形態においては、AはCHである。一部の実施形態においては、AはNである。一部の実施形態においては、AはSである。

0030

一部の実施形態においては、BはCHである。一部の実施形態においては、Bは、N、O、又はSである。

0031

一部の実施形態においては、DはCである。

0032

一部の実施形態においては、EはCHである。一部の実施形態においては、EはNである。

0033

一部の実施形態においては、LはC1-3アルキレンである。一部の実施形態においては、Lはメチレンである。

0034

一部の実施形態においては、WはCH2である。一部の実施形態においては、WはNである。

0035

一部の実施形態においては、XはCH2である。一部の実施形態においては、XはCHである。一部の実施形態においては、XはNRbである。一部の実施形態においては、Rbはメチルである。

0036

一部の実施形態においては、YはCH2である。一部の実施形態においては、YはCHである。

0037

一部の実施形態においては、ZはNである。

0038

一部の実施形態においては、R2は存在しない。

0039

一部の実施形態においては、ZはCR2'である。一部の実施形態においては、R2及びR2'は、Cと一緒になって、1個の窒素原子を有する5員複素環を形成する。

0040

一部の実施形態においては、R1はHである。一部の実施形態においては、R1はメチルである。

0041

一部の実施形態においては、Raは、H又はメチルである。

0042

一部の実施形態においては、Rbはメチルである。

0043

一部の実施形態においては、R3は、H、ハロゲン、又はC3-6シクロアルキルである。一部の実施形態においては、R3は塩素である。一部の実施形態においては、R3はシクロプロピルである。

0044

一部の実施形態においては、R4及びR4'は、それぞれHである。一部の実施形態においては、R4及びR4'は、それぞれメチルである。

0045

一部の実施形態においては、nは2である。一部の実施形態においては、nは1である。

0046

一部の実施形態においては、mは、1又は2である。

0047

一部の実施形態においては、pは0である。一部の実施形態においては、pは1である。

0048

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、

0049

又はその薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。

0050

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、式IIa:

0051

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH又はNであり、
Bは、N、O、又はSであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Wは、CH2、NRaであり、
Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、
Yは、CH、CH2又はOであり、
Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R3は、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
R4は、H又はC1-3アルキルであり、
R4'は、H又はC1-3アルキルであり、
Raは、H又はC1-3アルキルであり、
Rbは、C1-3アルキルであり、
nは、1又は2であり、
mは、0、1、又は2であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]
である。

0052

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、式IIb:

0053

の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、
R1は、C1-3アルキルであり、
R5は、(C1-3アルキル)フェニルである]
である。

0054

本出願はさらに、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。

0055

本出願はさらに、対象におけるE3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させる方法であって、治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法を提供する。

0056

一部の実施形態においては、E3ユビキチンリガーゼは、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される。

0057

一部の実施形態においては、酵素活性は、ミトコンドリアストレス中に活性化又は増進される。

0058

一部の実施形態においては、化合物は、ミトコンドリア品質管理を刺激する。

0059

一部の実施形態においては、化合物は、リガーゼ自己阻害干渉する。

0060

一部の実施形態においては、対象は、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する。一部の実施形態においては、酵素活性は、疾患、老化、又は加齢性障害に起因して縮小されている。

0061

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病、パーキンソン症候群アルツハイマー病認知症筋萎縮性側索硬化症前頭側頭型認知症、自閉症鬱病早老性障害、ハンセン病封入体筋炎糖尿病糖尿病性腎疾患肝疾患リソソーム蓄積症神経性疾患筋疾患ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される。

0062

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病である。

0063

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、がんである。一部の実施形態においては、がんは、肝臓がん、脳がん、皮膚がん腎臓がん、肺がん結腸がん、膵臓がん肝細胞癌グリオーマ皮膚黒色腫明細胞癌、非小細胞肺がん肺腺癌扁平上皮がん結腸直腸がん膵臓腺癌腺様嚢胞癌急性リンパ芽球性白血病慢性骨髄性白血病膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌食道腺癌胃がん子宮頚がん甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される。

0064

本出願はさらに、対象における縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を処置する方法であって、治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む、方法を提供する。

0065

一部の実施形態においては、E3ユビキチンリガーゼは、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される。

0066

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、自閉症、鬱病、早老性障害、ハンセン病、封入体筋炎、糖尿病、糖尿病性腎疾患、肝疾患、リソソーム蓄積症、神経性疾患、筋疾患、ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される。

0067

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病である。

0068

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、がんである。一部の実施形態においては、がんは、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される。

0069

本出願はさらに、対象における疾患又は障害を処置する方法であって、
(a)縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む、方法を提供する。

0070

一部の実施形態においては、E3ユビキチンリガーゼは、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される。

0071

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、自閉症、鬱病、ハンセン病、封入体筋炎、糖尿病、糖尿病性腎疾患、肝疾患、リソソーム蓄積症、神経性疾患、筋疾患、ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される。

0072

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病である。

0073

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、がんである。一部の実施形態においては、がんは、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される。

0074

本出願はさらに、対象におけるパーキンソン病を処置する方法であって、
(a)対象におけるパーキンソン病を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む、方法を提供する。

0075

本出願はさらに、対象における加齢性障害を処置する方法であって、
(a)対象における加齢性障害を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む、方法を提供する。

0076

本出願はさらに、対象におけるがんを処置する方法であって、
(a)対象におけるがんを検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む、方法を提供する。

0077

一部の実施形態においては、がんは、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんからなる群から選択される。

0078

本出願はさらに、細胞におけるE3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させる方法であって、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を細胞と接触させることを含む、方法を提供する。

0079

一部の実施形態においては、E3ユビキチンリガーゼは、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2からなる群から選択される。

0080

一部の実施形態においては、酵素活性は、ミトコンドリアストレス中に活性化される。

0081

一部の実施形態においては、化合物は、ミトコンドリア品質管理を刺激する。

0082

一部の実施形態においては、化合物は、リガーゼの自己阻害に干渉する。

0083

一部の実施形態においては、細胞は、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する。

0084

一部の実施形態においては、接触させることは、インビトロである。

図面の簡単な説明

0085

増強された緑色蛍光タンパク質(EGFP)-Parkin移行ハイコンテントイメージング(HCI)による一次スクリーニングアッセイの結果を示す図である。図1Aは、GFP-Parkinを安定に発現するHeLa細胞を使用したHCIアッセイの結果を示す。GFP-Parkinは、非ストレス細胞中の細胞全体にわたって局在化するが、ミトコンドリア膜電位が損なわれ、Parkinが活性化している場合、ミトコンドリアに移行する。固定細胞自動画像取得後、各細胞の目的の領域を、分析ソフトウェアを用いて画定した。アッセイには、核色素であるHoechstの補助により作られた核マスク及び細胞質マスクをもたらす「RING - 2出力(two output)」アルゴリズムを使用した。GFP-Parkinのミトコンドリアへの再局在化を定量化するために、細胞質及び核におけるGFP強度比を計算した。非ストレス条件下で、この比は約1である。図1Bは、0.5〜0.8のZ因子(Z')でのアッセイの結果を示す棒グラフであり、これはスクリーニングアッセイとしてのそのロバスト性及び有用性を示している。アッセイの検証を、PINK1 siRNAを使用することによって実施している。
CCCPタイトレーションを用いた一次HCIアッセイを示す図である。図2Aは、EGFP-Parkin移行の一次HCIアッセイの図解である。GFP-Parkinを安定に発現するHeLa細胞を、1ウェル当たり1350個の細胞(1ウェル当たり25μL)で384ウェルプレート播種した。細胞を終夜付着させた後、薬物を3連で25μLの体積、2×濃縮で添加した。2時間後、試験化合物を含有するすべてのウェル及び陰性対照ウェルに、50μLの2×低用量CCCP(3.5μM CCCPの最終濃度となる)を添加した。陽性対照ウェルについては、CCCPを10μMの最終濃度で添加した。CCCPとの2時間のインキュベーション後、細胞を固定し、Hoechstで少なくとも1時間標識した後、細胞を画像化した。図2Bは、CCCPタイトレーションの例を示す。図2Cは、典型的な薬物スクリーニングプレートの結果を示す。値は、陰性及び陽性対照値に対して標準化し、%活性としてプロットした。Z'を、品質管理のために計算した。陽性対照を緑色で、陰性対照ウェルを赤色で示した。50%を超える活性をもたらす薬物を有効(青色)とみなす
図2−1の続きである。
化合物1(図3B)、2(図3C)、3(図3D)、4(図3E)及び31(図3A)の用量応答曲線(DRC)を示すグラフであり、これらは1μMで活性を示した。グラフは、損傷ミトコンドリアへのEGFP-Parkin移行のDRCを示す。細胞を、384ウェルプレート中、12の異なる薬物濃度を用いて3連で処理した。%活性を、対数スケールの濃度[M]に対してプロットしている。曲線適合及びEC50値計算は、Graph Pad Prismソフトウェアを用いて行った。すべてのEC50は、上側ナノモル範囲である。
pS65-Ub抗体を用いた化合物1(図4B)、2(図4C)、3(図4D)、4(図4E)及び31(図4A)の標準化DRCを示すグラフである(EGFP-Parkin移行対pS65-UBレベル対細胞死)。細胞の数を四角で示す。pS65-Ubの曲線適合を丸で示す。移行の曲線適合を三角で示す。細胞死を1ウェル当たりの細胞の数を計算することによって制御した。さらに、同じプレートをpS65-Ub抗体で染色した。Parkin移行の標準化DRCの重ね合わせ及びpS65-Ubシグナルは、すべての試験化合物について同様の値を示した。
化合物1、2、3、4及び31での前処理によるFLAG-Parkin C431S(WB)のUbチャージングの増強を示す図である。Parkin活性の別の尺度は、ParkinのUbチャージングである。Parkinは、E2酵素からUbを受けてそれを基質タンパク質に移行させる。Ubは、不安定なチオエステル結合においてParkin C431によって結合する。このアミノ酸(C431S)のセリン置換により、安定なオキシエステル結合がもたらされる。次いで、結合Ubは、ウェスタンブロット実験においてバンドシフトとして視覚化することができる。HeLa 3×FLAG-Parkin C431S細胞を、12ウェルプレートに播種し、終夜付着させた。細胞を、5μM(上パネル)又は1μM(下パネル)の化合物1、2、3、4及び31で2時間処理した後、CCCPをさらに2時間添加した。10μM CCCPを陽性対照(PC)ウェルに添加し、一方、他のすべてのサンプルには3.5μMの低用量濃度を与えた。細胞を沸騰する熱SDS溶解緩衝液中で収穫し、タンパク質濃度をBCAによって決定した。サンプルを分割し、未処理のままにするか、又は示すようにNaOHで処理した。サンプルを8〜16%トリス-グリシンゲル上に流し、膜上にブロッティングし、Flag及びpS65-Ubに対する抗体で調べた。GAPDHを、ローディング対照として用いた。バンドシフトにより、ユビキチンへのParkin結合が示されているが、これはNaOHにより切断可能である。
化合物1、2、3、4及び31での前処理によるFLAG-Parkin C431SのUbチャージングの増強(MSDアッセイ)を示すグラフである。Parkinのユビキチンチャージングを、電気化学発光を使用するELISA様MesoScale Discoveryアッセイによってモニタリングした。プレートをFlag抗体でコーティングし、5μMの化合物1、2、3、4及び31又はDMSO(左、-)で2時間前処理した3×FLAG-Parkin C431S細胞由来ライセートインキュベートした後、これらを低用量(3.5μM)CCCPあり(+)又はなし(-)でさらに2時間インキュベートした。陽性対照(PC)細胞を、10μM CCCPで処理した。洗浄後、pS65-Ub抗体を、硫黄タグ付抗ラビット抗体とともに添加した。値を、PC(10μM CCCP)及び陰性対照(-)に対して標準化した。統計分析を、Tukey事後検定による一元ANOVAによって実施した。****はp<0.0001である。
化合物1、2、3、4及び31での前処理によるユビキチン化の増強及びParkin基質の分解を示す図である。非タグ付Parkinを安定に発現するHeLa細胞を未処理のまま又は5μMの化合物1、2、3、4及び31で2時間前処理し、低用量CCCP(3.5μM CCCP)あり(+)又はなし(-)で処理した。陽性対照(PC)として、一部の細胞を、10μM CCCPで処理した。ライセートを8〜16%トリス-グリシンゲル上にローディングし、膜上にブロッティングし、Parkin基質に対する抗体で調べた。低用量CCCP処理単独は、基質分解をもたらさず、化合物1、2、3、4及び31で前処理した細胞は、陽性対照細胞と同様に、基質レベルの低減を示した。
化合物1、2、3、4及び31での前処理によるpS65-Ubシグナルの増幅の増強を示す図である。非タグ付Parkinを安定に発現するHeLa細胞を未処理のまま又は5μMの化合物1、2、3、4及び31で2時間前処理し、低用量CCCP(3.5μM CCCP)あり(+)又はなし(-)で処理した。陽性対照(PC)を、10μM CCCPで2時間処理した。ライセートを8〜16%トリス-グリシンゲル上にローディングし、膜上にブロッティングしpS65-Ubに対する抗体で調べた。低用量CCCP処理単独は、pS65-Ub蓄積をもたらさず、化合物1、2、3、4及び31で処理した細胞は、陽性対照に対して、pS65-Ubの頑強誘導を示した。
ミトコンドリア損傷の存在下における化合物4での前処理によるマイトファジー流動の増強を示すグラフである。384ウェルプレート中HCIを使用して、酸性対中性mtKeima比を計算した。10μM CCCPで処理すると、mtKeima比の有意な増加があった。化合物4での前処理(破線、ここでは5μMの化合物4を示す)は、低用量CCCP濃度でもこれを誘導した一方、低用量CCCP単独(実線)は、酸性対中性mtKeima比に対してわずかな効果しか有さなかった。
図9−1の続きである。
マイトファジーアッセイにおける化合物1、2、3、4及び31のDRCを示すグラフである。HeLa mtKeima細胞を、異なる用量の化合物1、2、3、4及び31で2時間前処理した後、低用量CCCPを添加した(3μM最終濃度)。10μM CCCPを、陽性対照ウェルに添加した。細胞を、CCCPの4時間及び8時間後、生で画像化した。値を、各時点について、陽性及び陰性(3μM CCCP)対照値に対して標準化した。曲線適合を使用して、EC50値を計算した。
化合物1、2、3、4及び31での処理によるミトコンドリア膜電位の品質管理(JC-10アッセイ)を示すグラフである。ミトコンドリア膜電位を減衰させる化合物を除外するために、JC-10アッセイを使用した。HeLa細胞を、384ウェルプレートにプレーティングし、示すように異なる用量のCCCP又は5μMの化合物1、2、3、4及び31で2時間処理した。JC-10色素を生細胞に添加した。細胞は45分間染色する。次いで、プレートを、蛍光プレートリーダーを用いて測定した。JC-10は、ミトコンドリア膜電位の存在下において赤色蛍光を放出するミトコンドリア色素である。蛍光は、ミトコンドリア膜電位の非存在下において緑色に変化する。化合物1、2、3及び4は、JC-10に対する効果を示さなかった一方、化合物31は、DMSO対照と比較して、ミトコンドリア脱分極を有意に増加させた。3回の独立した実験の平均値を示す。統計分析を、Tukey事後検定による一元ANOVAによって実施した。***はp<0.0005である。
化合物1〜6、8、20及び31のパラメータ概要を示す表である。この表は、一次アッセイスクリーニング(ミトコンドリアへのParkin移行)において評価した、20種のPACのケモイフォマテクス特性及びインビトロ毒性パラメータを、それらの分子量及びそれらのEC50値とともにまとめる。リピンスキールールオブファイブのうち違反を示さない化合物は、CNS測定基準に対してニュートラルである又はインシリコ毒性懸念の低い良好なCNS浸透度、並びにCNS機能を改善する優れたMW、PSA、logP及びCaco-2すら予測される。
異なるCCCP用量に応答した、標準化EGFP-Parkin移行[%]を示すグラフである。
384ウェルプレートに播種し、陰性対照として3.5μM CCCP及び陽性対照について10μM CCCPで処理したHeLa EGFP-Parkin細胞を示すグラフである。細胞を化合物1、2、3、4又は31で2時間前処理した後、低用量CCCPを添加するか、又は化合物及びCCCPを同時に添加した。細胞を固定し、Parkin移行のためにHCIで分析した。5種すべての化合物について、両方の実験レジメンで同様のEC50値がもたらされた。
一次線維芽細胞ニューロン細胞及びインビトロにおけるParkin活性化を示す図である。陽性対照(PC)細胞は、DMSO及び10μM CCCPで処理した。陰性対照(NC)細胞は、3.5μM CCCPで処理し、一部の細胞は、未処理(-)のままとした。図15A:5μMの化合物4で2時間処理した後、異なる濃度のCCCPを添加したヒト線維芽細胞のウェスタンブロットにより、マイトフュジンのユビキチン化/分解の増加及びpSer65-Ubシグナルの増幅が示される。ビンキュリンを、ローディング対照として使用した。図15B:5μMの化合物1、2、3、4及び31の後低用量CCCP(3.5μM)で前処理した線維芽細胞のウェスタンブロットにより、基質MFN1/2の分解の増強及びpSer65-Ubレベルの増加が示される。図15C:ヒト線維芽細胞を、ニューロンに直接変換し、図15Bに示す通りに処理した。ウェスタンブロットにより、PCと同様に、化合物処理により変性MFN1及びpSer65-Ubが誘導され、NC細胞では誘導されないことが示される。ベータIIIチューブリンにより、線維芽細胞のiニューロンへの変換の成功を確認した。図15D:ラットPC12細胞を図15Aにおける通りに処理した。ウェスタンブロットにより、PCと同様のMFN2及びTOM70のユビキチン化の増強、並びに頑強なpSer65-Ub誘導が示されるが、NC細胞では示されない。図15E:インビトロE2排出アッセイ。組換えParkinを、化合物4又は対照としてDMSOとプレインキュベートし、UbローディングUbcH7に混合した。FLAG-ユビキチン及びUbcH7ウェスタンブロットは、いずれも、化合物4の存在下においてわずかに多いE2排出を示す。対照反応をPINK1又はParkinなしで実施した。図15F:Parkinを含まない未処理又はCCCP処理HeLa細胞由来の単離ミトコンドリアを用いたインビトロアッセイ。ミトコンドリア調製物を、組換えParkin、E1、UbcH7、ATP及び化合物4又は対照としてDMSOのいずれかと混合し、示した時間インキュベートした。MFN1ウェスタンブロットにより、化合物4が存在する場合、ユビキチン化が増加することが示される。対照サンプルを、Parkinを含まない反応ミックス中でインキュベートした。図15G:タンパク質溶融を、SYPROオレンジ及び対照としてDMSO又は500nM化合物4と混合した50ng精製Parkinを用いて実施した。3連の反応の分析により、3℃の温度シフトが明らかになった。図15H:図15Gにおいて実施される通りの3回の独立した実験の統計分析。平均値+/- SD(対応のない両側t検定、*** p<0.0005)で示す。
図15−1の続きである。
図15−2の続きである。
図15−3の続きである。
初代及びニューロン細胞における効果を示す図である。図16A:図15Aに記載される通りに処理したヒト線維芽細胞において実施した6回の独立した実験からの、サンドイッチELISAを使用したpSer65-Ubシグナルの定量化。平均-/+ SDで示す。Tukey事後検定による一元ANOVA(*** p<0.0005)。図16B:ヒト一次線維芽細胞を、異なる濃度の5種すべての化合物(1、2、3、4及び31)で2時間処理した。化合物処理単独(すなわち、CCCPの非存在下)では、MFN1ユビキチン化又はpSer65-Ubシグナルは誘導されなかった。異なるCCCP濃度を陽性対照として使用した。図16C:ラットPC12細胞を、5μMの化合物で2時間前処理し、次いで、低用量のCCCP(3.5μM)で処理した。対照細胞は、DMSO及び10μM CCCP(PC)又は3.5μM(NC)のいずれかで処理した。一部の細胞にはCCCPを与えなかった(-)。ウェスタンブロットにより、ユビキチン化(灰色の矢じり)及び/又は未変性(黒色の矢じり)MFN1/2及びTOM70の減少が示される。PINK1/Parkin生成物であるpSer65-Ubが、低用量処理した5種すべての化合物によって及び陽性対照において誘導された。図16D:PC12細胞を、NGFでの処理によって分化させた(NGF+)。一部の細胞は、未分化のままであった(NGF-)。細胞を、示すように5μMの化合物又はDMSOで処理した。2時間後、低用量CCCP(3.5μM)を、試験化合物で処理した細胞に添加した。DMSO対照を、3.5μM CCCP(NC)又は10μM CCCP(PC)のいずれかで処理した。一部の細胞は、CCCPで処理しなかった(-)。MFN1に対する抗体で調べたウェスタンブロットにより、化合物で処理した細胞及び陽性対照における分解が示される。いくつかの分解が、陰性対照においても観察することができる。PINK1/Parkin生成物であるpSer65は、陰性対照と比較して、化合物で処理されている細胞において誘導の増加を示す。ベータIIIチューブリンを使用して、分化の成功を確認した。ビンキュリンを、ローディング対照として使用した。
図16−1の続きである。
Parkin活性化化合物1〜6、8〜12、14〜20及び29〜31の詳細なケモインフォマティック特性を示す表である。表は、列に化合物を列挙し、各列には、ドッキングスコア、用量応答からの実験活性(nM)、ケモインフォマティック特性及びリガンド効率が含まれる。図17A〜17Cは、化合物1〜4及び6の特性を示す。図17D〜17Fは、化合物8〜12の特性を示す。図17G〜17Iは、化合物14〜18の特性を示す。図17J〜17Lは、化合物19、20及び29〜31の特性を示す。
図17−1の続きである。
図17−2の続きである。
図17−3の続きである。
図17−4の続きである。
図17−5の続きである。
図17−6の続きである。
図17−7の続きである。
図17−8の続きである。
図17−9の続きである。
図17−10の続きである。
図17−11の続きである。
化合物1〜4及び31についてのインビトロhERG蛍光偏光アッセイからのトレーサー結合阻害を示す棒グラフである。
化合物1〜4及び31並びに参照化合物(イミプラミン及びプロプラノロール)についての、マウス肝ミクロソームにおけるミクロソーム定性データを示す表である。
図19−1の続きである。
図19−2の続きである。
図19−3の続きである。
化合物1〜4及び31についてのCYP阻害プロファイルを示すグラフである。図20Aは、化合物31についてのCYP阻害プロファイルである。図20Bは、化合物1についてのCYP阻害プロファイルである。図20Cは、化合物2についてのCYP阻害プロファイルである。図20Dは、化合物3についてのCYP阻害プロファイルである。図20Eは、化合物4についてのCYP阻害プロファイルである。
図20−1の続きである。
図20−2の続きである。
化合物5、21〜28、32、33及び43〜46での前処理によるFLAG-Parkin C431S(WB)のUbチャージングの増強を示す図である。バンドシフトにより、ユビキチンへのParkin結合が示されているが、これはNaOHにより切断可能である。

0086

Parkinは、サイトゾルのE3ユビキチン(Ub)リガーゼであり、ミトコンドリアキナーゼであるPINK1の下流で作用する。ミトコンドリアストレスの際、PINK1は、ミトコンドリア外膜において安定化され、保存残基セリン65におけるUbのリン酸化によってParkinを動員する(Kaneら、(2014年)、J. Cell Biol.、205巻:143〜153頁、Kazlauskaiteら、(2014年)、Biochem. J.、460巻:127〜139頁、Koyanoら、(2014年)、Nature、510巻:162〜166頁)。リン酸化されたUb(ps65-Ub)は、Parkinを活性化させることができ、ミトコンドリア表面においてParkinの受容体としても作用する(Okatsuら、(2015年)、J. Cell Biol.、109巻:111〜128頁)。Parkinの再局在化は、その酵素活性化及びUb分子のミトコンドリア基質タンパク質へのライゲーションと関連し(Kazlauskaiteら、(2014年)、Open Biol.、4巻:130213)、これがひいては、PINK1及びParkinの追加的基質として働く(Fieselら、(2015年)、J. Cell Sci.、127巻:3488〜3504頁)。形成されたpS65-Ubシグナルは、マイトファジーのタグとして作用し、リソソーム内の全細胞小器官の最終的な分解のために、オートファジーアダプターによって認識される(Ordureauら、(2015年)、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.、112巻:6637〜6642頁、Richterら、(2016年)、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.、113巻:4039〜4044頁)。

0087

ストレスの際、PINK1/Parkin経路は、ミトコンドリアの代謝回転を促進し、細胞変性につながる可能性がある機能障害性のミトコンドリアの蓄積を予防する。基本条件の下では、PINK1及びParkinの両方が、異なるメカニズムを通じて抑圧される。PINK1は、恒常的に、ミトコンドリアプロテアーゼPARLによって切断され、その後、プロテアソームによって分解される(Yamanoら、(2013年)、Autophagy、9巻:1758〜1769頁)。Parkinは、基本条件下で存在するが、活性を妨げるいくつかの自己相互作用によって、構造的に非常に圧縮されている(Caulfieldら、(2015年)、Biochem. Soc. Trans.、43巻:269〜274頁、Caulfieldら、(2014年)、PLoS Comput. Biol.、10巻:e1003935)。活性になるためには、これらの自己相互作用は解放されなければならず、Parkinは「開け放たれる」必要がある。Parkinは、E3ユビキチンリガーゼの新しいファミリーとして最近説明されている、RING-in-between-RING(RBR)リガーゼである(Wenzelら、(2011年)、Nature、474巻:105〜108頁)。これは、古典的なRING型リガーゼのメンバーと同様に、E2ユビキチン結合コファクターを結合させるいくつかのRINGドメインを含有する。しかしながら、Parkinは機構的には、それが基質上に運ばれる前に、その活性システイン(C431)を有するUb部分をE2から物理的に受容することから、HECT E3リガーゼのように作用する。ParkinのUbチャージング(すなわち、活性化)は、そのミトコンドリア動員と密接に関連している(Iguchiら、(2013年)、J. Biol. Chem.、288巻:22019〜22032頁、Zhengら、(2013年)、Cell Res.、23巻:886〜897頁)。Parkinは、保存されたSer65残基を有する、N末端ユビキチン様(UBL)ドメインを含有する。修飾因子タンパク質UbのS65におけるリン酸化とともに、UBL内でのParkin S65のPINK1依存性リン酸化(Kazlauskaiteら、(2014年)、Biochem. J.、460巻:127〜139頁、Iguchiら、(2013年)、J. Biol. Chem.、288巻:22019〜22032頁、Shiba-Fukushimaら、(2014年)、PLoS Genet.、10巻:e1004391)は、Parkinの活性化をもたらすキーイベントである(Kazlauskaiteら、(2014年)、Open Biol.、4巻:130213、Caulfieldら、(2014年)、PLoS Comput. Biol.、10巻:e1003935)。

0088

したがって、本出願は、Parkinの活性化にとって有用な化合物を提供する。これらのParkin活性化化合物(PAC)は、低マイクロモル範囲/高ナノモル範囲において活性であり、ヒト細胞培養物において広範に試験された。これらの化合物の目的は、PINK1/Parkinミトコンドリア品質管理を改善することである。この経路は、異なる形態の家族性及び孤発性PDでは損なわれている。加えて、ミトコンドリア品質管理の活性化は、様々な神経性疾患、筋疾患、及び他の加齢性疾患にとって有益であると証明され得る。

0089

90%を超える活性が必要とされることが多い、酵素/経路の阻害因子(すなわち、阻害)とは対照的に、所与の酵素/経路の活性化因子/エンハンサーは、10%の活性しか必要としない場合がある(すなわち、活性化)。これは、少量の活性標的でも、経路の間にさらに増幅され得るためである。これは、有効性にとって必要とされる薬物濃度がより低くなることに起因して、副作用を減少させる。一部の実施形態においては、本明細書に記載されるPACは、PINK1によって媒介される、初期のミトコンドリアストレス誘発性リン酸化(これがParkinのコンフォメーション変化をもたらし、薬物結合部位へのアクセスを可能にする)の際の、Parkinの活性化を増進することができる。いかなる理論によっても束縛されるものではないが、これによって、必要とされるとき及び必要とされる場合にのみ、Parkinの酵素機能の活性化を制限することができると考えられる。

0090

1.定義
本明細書において使用される場合、「置換されている」という用語は、指定された原子、通常は炭素酸素、又は窒素原子上の任意の1個以上の水素が、指定された基からの選択物で置き換えられていることを意味するが、ただし、指定された原子の通常の原子価を上回ることはなく、置換によってもたらされる化合物は安定であることを条件とする。置換基ケト又はオキソ(すなわち、=O)である場合、原子上の2個の水素が置き換えられている。本明細書において使用される場合、環二重結合とは、2つの隣接する環原子間で形成される二重結合のことである(例えば、C=C、C=N、N=N等)。

0091

本明細書において使用される場合、「アルキル」は、指定された数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことが意図される。例えば、C1-4アルキルは、C1、C2、C3、及びC4を含むことが意図される。C1-6アルキルは、C1、C2、C3、C4、C5、及びC6アルキル基を含むことが意図され、C1-8アルキルは、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、及びC8を含むことが意図される。アルキルの一部の例としては、限定されるものではないが、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、s-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、及びn-オクチルが挙げられる。

0092

本明細書において使用される場合、「アルケニル」は、直線構成又は分岐構成のいずれかの炭化水素鎖、及び鎖の途中の任意の安定なポイントにおいて起こり得る、1個以上の不飽和炭素-炭素結合を含むことが意図され、例えばエテニル及びプロペニルである。例えば、C2-6アルケニルは、C2、C3、C4、C5、及びC6アルケニル基を含むことが意図され、C2-8アルケニルは、C2、C3、C4、C5、C6、C7、及びC8アルケニル基を含むことが意図される。

0093

本明細書において使用される場合、「アルキレン」は、ジラジカルである、すなわち2つの結合点を有する部分を含むことが意図される。ジラジカルであるそのようなアルキレン部分非限定的例は、-CH2CH2-であり、すなわち、分子の残部に対してそれぞれの末端炭素原子を介して共有結合しているC2アルキル基である。アルキレンジラジカルは、「アルキレニルラジカルとしても公知である。アルキレン基は、1つ又はいくつかの位置において、飽和であってもよく、又は不飽和であってもよい(例えば、-CH=CH-又は-C≡C-サブユニットを含有する)。一部の実施形態においては、アルキレン基は、1から9個の炭素原子を含む(例えば、1から6個の炭素原子、1から4個の炭素原子、又は1から2個の炭素原子)。アルキレン基の一部の例としては、限定されるものではないが、メチレン、エチレン、n-プロピレンイソプロピレン、n-ブチレンイソブチレン、sec-ブチレン、tert-ブチレン、n-ペンチレンイソペンチレン、sec-ペンチレン、及びneo-ペンチレンが挙げられる。

0094

本明細書において使用される場合、「シクロアルキル」は、飽和又は不飽和の非芳香環基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル等を含むことが意図される。例えば、「C3-8シクロアルキル」という用語は、C3、C4、C5、C6、C7、及びC8シクロアルキル基を含むことが意図される。シクロアルキルは、複数のスピロ環、又は縮合環、又は架橋環を含んでもよい。例えば、シクロアルキルとしては、限定されるものではないが、スピロブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、又はデシル基ビシクロブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、又はデシル基、アダマンチル基、及びノルボルニル基を挙げることができる。

0095

本明細書において使用される場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、別途指定されない限り、1個以上のヘテロ原子(O、N、S、又はSe等)を有する、飽和又は不飽和の、非芳香族の、3〜8員単環式環系、7〜12員二環式環系(縮合環、架橋環、又はスピロ環)、又は11〜14員三環式環系(縮合環、架橋環、又はスピロ環)を指す。縮合芳香環を含有するヘテロシクロアルキル基が、その縮合芳香環の環形成原子を含む任意の環形成原子を通じて結合されてもよい。一部の実施形態においては、ヘテロシクロアルキルは、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1個又は2個のヘテロ原子を有し、1個以上の酸化された環員を有する、単環式の4〜6員ヘテロシクロアルキルである。一部の実施形態においては、ヘテロシクロアルキルは、窒素、酸素、又は硫黄から独立して選択される1個、2個、3個、又は4個のヘテロ原子を有し、1個以上の酸化された環員を有する、単環式又は二環式の4〜10員ヘテロシクロアルキルである。ヘテロシクロアルキル基の例としては、限定されるものではないが、ピペリジニルピペラジニルピロリジニルジオキサニルテトラヒドロフラニル、イソインドニル、インドリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、トリアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、オキシラニルアゼチジニルオキセタニルチエタニル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジニルテトラヒドロピラニルジヒドロラニル、ピラニル、モルホリニル、1,4-ジアゼパニル、1,4-オキサゼパニル、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.5]デカニル、及び同類のものが挙げられる。

0096

本明細書において使用される場合、「アミン」又は「アミノ」は、別途指定されない限り、非置換の-NH2を指す。

0097

本明細書において使用される場合、「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロクロロ、ブロモ、及びヨード置換基を指す。

0098

本明細書において使用される場合、「ハロアルキル」は、1個以上のハロゲンによって置換されている、指定された数の炭素原子を有する、分岐鎖及び直鎖両方の飽和脂肪族炭化水素基(例えば、-CvFwH2v-w+1(式中、v=1から3であり、w=1から(2v+1)である))を含むことが意図される。ハロアルキルの例としては、限定されるものではないが、トリフルオロメチルトリクロロメチルペンタフルオロエチル、及びペンタクロロエチルが挙げられる。

0099

本明細書において使用される場合、「ハロアルコキシ」という用語は、1個以上のハロゲンで置換されている、本明細書において定義されているようなアルコキシ基を指す。ハロアルコキシの例としては、限定されるものではないが、トリフルオロメトキシジフルオロメトキシペンタフルオロエトキシトリクロロメトキシ等が挙げられる。

0100

本明細書において使用される場合、「アルコキシル」又は「アルコキシ」は、酸素架橋を通じて結合される、指定された数の炭素原子を有する、上に定義したようなアルキル基を指す。C1-6アルコキシは、C1、C2、C3、C4、C5、及びC6アルコキシ基を含むことが意図される。C1-8アルコキシは、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、及びC8アルコキシ基を含むことが意図される。アルコキシの例としては、限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、n-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、n-ペントキシ、s-ペントキシ、n-ヘプトキシ、及びn-オクトキシが挙げられる。

0101

本明細書において使用される場合、「アリール」は、少なくとも1個の芳香環を有し、環構造中にいかなるヘテロ原子も含有しない「共役」系又は多環式系を含む、芳香族性を有する基を含む。アリールは、単環式であってもよく、又は多環式であってもよい(例えば、2個、3個、又は4個の縮合環を有する)。「Cn-mアリール」という用語は、nからm個環炭素原子を有するアリール基を指す。一部の実施形態においては、アリール基は、6から10個の炭素原子を有する。一部の実施形態においては、アリール基は、フェニル又はナフチルである。

0102

本明細書において使用される場合、「芳香族複素環」、「芳香族複素環式化合物」、又は「ヘテロアリール」環という用語は、炭素原子、並びに窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される、1個以上のヘテロ原子、例えば1個、又は1〜2個、又は1〜3個、又は1〜4個、又は1〜5個、又は1〜6個のヘテロ原子からなる、安定な、5、6、7、8、9、10、11、又は12員の単環式又は二環式芳香環を意味することが意図される。二環式芳香族複素環式化合物、又は複素環、又はヘテロアリール環の場合、2つの環のうちの一方だけだが芳香族(例えば、2,3-ジヒドロインドール)である必要があるが、両方が芳香族(例えば、キノリン)であってもよい。第2の環はまた、複素環に関して上に定義したように、縮合されていてもよく、又は架橋されていてもよい。窒素原子は、置換されていてもよく、又は非置換であってもよい(すなわち、N又はNR(式中、Rは、H又は定義されるような別の置換基である))。窒素及び硫黄のヘテロ原子は、任意選択で、酸化されていてもよい(すなわち、N→O及びS(O)p(式中、p=1又は2である))。ある特定の化合物においては、芳香族複素環中のS及びO原子の総数は、1以下である。

0103

芳香族複素環、芳香族複素環式化合物、又はヘテロアリールの例としては、限定されるものではないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリルベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニルベンゾチアゾリルベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、ベンゾオキサジアゾリルカルバゾリル、4aH-カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラザニル、イミダゾリル、イミダゾロニル、1H-インダゾリル、インドリジニル、インドリル、3H-インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチルベンゾトリアゾリル、メチルフラニル、メチルイミダゾリル、メチルチアゾリルナフチリジニル、オキサジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,2,5-オキサジアゾリル、1,3,4-オキサジアゾリル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニルプリニル、ピラジニルピラゾリルピリダジニルピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニルピリジノニル、ピリジルピリミジニル、2H-ピロリル、ピロリル、キナゾリニルキノリニル、4H-キノリジニル、キノキサリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H-1,2,5-チアジアゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,5-チアジアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニルチエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニルトリアゾロピリミジニル、1,2,3-トリアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,5-トリアゾリル、及び1,3,4-トリアゾリルが挙げられる。

0104

ヒドロキシアルキル」という用語は、1個以上のOH基によって置換されている、上に定義したようなアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例としては、HO-CH2-、HO-CH2-CH2-、及びCH3-CH(OH)-が挙げられる。

0105

本明細書において使用される場合、「シアノ」という用語は、三重結合によって窒素原子と結合した炭素原子、すなわちC≡Nを有する置換基を意味する。

0106

本明細書において使用される場合、「オキソ」は、「=O」基を意味する。

0107

本明細書において使用される場合、「薬学的に許容される」という語句は、しっかりとした医学的判断の範囲内にあり、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、又は他の問題もしくは合併症を伴わずに人間及び動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、妥当損益比と釣り合うような、化合物もしくはその互変異性体、もしくはその塩、材料、組成物、及び/又は剤形を指す。

0108

本明細書において使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、開示された化合物又はその互変異性体の誘導体であって、親化合物又はその互変異性体が、親化合物又はその互変異性体の酸塩又は塩基塩を作製することによって改変されている、誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例としては、限定されるものではないが、アミン等の塩基性残基鉱酸又は有機酸塩カルボン酸等の酸性残基のアルカリ又は有機塩、及び同類のものが挙げられる。薬学的に許容される塩としては、例えば、無毒性無機酸又は有機酸から形成される、親化合物又はその互変異性体の従来の無毒性塩又は第四級アンモニウム塩が挙げられる。例えば、そのような従来の無毒性塩としては、限定されるものではないが、2-アセトキシ安息香酸2-ヒドロキシエタンスルホン酸酢酸アスコルビン酸ベンゼンスルホン酸安息香酸重炭酸炭酸クエン酸エデト酸エタンジスルホン酸エタンスルホン酸フマル酸グルコヘプトン酸、グルコン酸グルタミン酸グリコール酸グリコリルアルサニル酸、ヘキシルレゾルシン酸ヒドラバミン酸、臭化水素酸塩酸ヨウ化水素酸ヒドロキシマレイン酸ヒドロキシナフトエ酸イセチオン酸乳酸ラクトビオン酸ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸マンデル酸メタンスルホン酸、ナプシル酸、硝酸シュウ酸、パモ酸、パントテン酸フェニル酢酸リン酸ポリガラクツロ酸プロピオン酸サリチル酸ステアリン酸、二次酢酸、コハク酸スルファミン酸スルファニル酸硫酸タンニン酸酒石酸、及びトルエンスルホン酸から選択される無機酸及び有機酸から誘導されるようなものが挙げられる。

0109

本開示の薬学的に許容される塩は、塩基性又は酸性部分を含有する親化合物又はその互変異性体から、従来の化学的方法によって合成することができる。概して、そのような薬学的に許容される塩は、遊離酸又は塩基形態のこれらの化合物又はその互変異性体を、化学量論的量の適切な塩基又は酸と、水中もしくは有機溶媒中、又はこれら2つの混合物中で反応させることによって調製することができる。概して、エーテル酢酸エチルエタノールイソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。好適な塩のリストは、Remington's Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Company、Easton、PA、USA、1445頁(1990年)に見出される。

0110

本明細書において使用される場合、「安定な化合物」及び「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度までの単離及び有効な治療剤への製剤化を乗り切るのに十分なほど頑強である化合物を示すことが意図される。

0111

本明細書において使用される場合、「処置する」という用語は、治療目的のために、本明細書において提供されるような化合物又は医薬組成物を投与することを指す。「治療的処置」という用語は、既に疾患を患っている患者に処置を投与することで、治療上有益な効果、例えば既存の症状の寛解、症状の根底にある代謝的原因の寛解、障害のさらなる発達延期もしくは予防、及び/又は発達することになるもしくは発達することが予期される症状の重症度の低減等をもたらすことを指す。

0112

本明細書において使用される場合、「不飽和」は、不飽和度が少なくとも1である(例えば、少なくとも1個の多重結合を有する)化合物を指し、部分及び完全不飽和化合物を含む。

0113

本明細書において使用される場合、「有効量」という用語は、本開示の化合物、又はその化合物の薬学的に許容される塩もしくは互変異性体(化合物及び/もしくはその互変異性体、並びに/又は前記化合物もしくは互変異性体の薬学的に許容される塩の組合せを含む)の、抗菌剤として単独で又は組み合わせて投与された場合に有効である量を指す。例えば、有効量は、生物学的活性を引き出すのに十分な、受容患者又は対象に与えられる組成物、製剤中に存在する、化合物もしくはその互変異性体、又は前記化合物もしくは互変異性体の薬学的に許容される塩の量を指す。

0114

本明細書においては、文脈が別途明確に規定しない限り、単数形は複数形も包含する。別途定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野における当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。抵触する場合は、本明細書が優先される。本明細書において使用される場合、「哺乳動物」は、ヒト及び非ヒト患者を指す。

0115

本明細書において使用される場合、「本開示の式」又は「本明細書において開示される式」という用語は、式:(I)、(Ia)、(Ia-1)、(Ia-2)、(Ib-a)、(Ib)、(Ia-3)、(Ic)、(Ic-1)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ie-1)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、及び(Ik)のうちの1つ以上を含む。

0116

本明細書において使用される場合、「本開示の化合物」又は「本明細書において開示される化合物」は、1つ以上の本開示の式の化合物、又は本明細書において明示的に開示される化合物を含む。

0117

本明細書において使用されるすべての百分率及び比は、別途指示のない限り、重量を基準とする。

0118

本明細書全体を通じて、組成物が特定の構成成分を有する(having)、含む(including)、もしくは含む(comprising)と説明される場合、又は方法が特定の方法ステップを有する(having)、含む(including)、もしくは含む(comprising)と説明される場合、本開示の組成物がまた、列挙された構成成分から本質的になる(consist essentially of)、又はそれらからなる(consist of)こと、及び本開示の方法がまた、列挙された処理ステップから本質的になる(consist essentially of)、又はそれらからなる(consist of)ことが企図される。さらに、ステップの順序又はある特定の行為を実施する順序は、本発明が実施可能であり続ける限り、重要ではないことが理解されるべきである。また、2つ以上のステップ又は行為が、同時に実行されてもよい。

0119

2.本開示の化合物
本出願は、式I:

0120

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH又はOであり、
Bは、CH又はNであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Wは、C又はNであり、
Xは、C又はNであり、
Yは、C又はNであり、
Zは、C又はNであり、
R1は、H、C1-4アルキル、フェニル、又はhetAr1であり、
R2はHであり、
R3はHであり、
又はR2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R7はHであり、
又は任意選択で、nが0である場合、R1及びR7は、それらが結合している原子と一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4は、H、C1-4アルキル、ハロゲン、CF3、又はフェニルであり、
R5は、H、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、任意選択でハロゲンによって置換されているフェニル、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、S(C1-4アルキル)、S(C4-6シクロアルキル)、(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)、hetAr1、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)であり、
R6は、H又はC1-4アルキルであり、
hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、1〜3個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール環であり、
hetCyc1は、少なくとも1個の、窒素である環ヘテロ原子を有する6〜10員二環式環であり、環のうちの少なくとも一方が芳香族であり、
nは、0又は1であり、
mは、0又は1であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]を提供する。

0121

一部の実施形態においては、AはCHである。一部の実施形態においては、Aは、Oである

0122

一部の実施形態においては、BはCHである。一部の実施形態においては、BはNである。

0123

一部の実施形態においては、AはOであり、BはNである。

0124

一部の実施形態においては、DはCである。一部の実施形態においては、DはNである。

0125

一部の実施形態においては、EはCHである。一部の実施形態においては、EはNである。

0126

一部の実施形態においては、WはNである。一部の実施形態においては、WはCである。

0127

一部の実施形態においては、XはCである

0128

一部の実施形態においては、YはCである。一部の実施形態においては、YはNである。

0129

一部の実施形態においては、ZはNである。一部の実施形態においては、ZはCである。

0130

一部の実施形態においては、R1はHである。一部の実施形態においては、R1は、C1-4アルキル又はhetAr1である。一部の実施形態においては、R1は、メチル、イソプロピル、フェニル、又はピリジンである。

0131

一部の実施形態においては、R4はHである。一部の実施形態においては、R4は、Cl、CF3、メチル、又はフェニルである。

0132

一部の実施形態においては、R5は、H又は任意選択でハロゲンによって置換されているフェニルである。一部の実施形態においては、R5は、Fによって置換されているフェニルである。一部の実施形態においては、R5は、(C1-3アルキル)O(C4-6シクロアルキル)、O(C1-4アルキル)(C4-6シクロアルキル)、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)である。一部の実施形態においては、C4-6シクロアルキルは、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。一部の実施形態においては、R5は、(C1-3アルキル)O(シクロペンチル)又はO(C1-4アルキル)(C4-6シクロヘキシル)である。一部の実施形態においては、R5は、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、又は(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)である。一部の実施形態においては、hetCyc1は、1個以上の窒素原子を有する9員二環式環である。一部の実施形態においては、hetCyc1は、イソインドリンである。一部の実施形態においては、R5は、S(C1-4アルキル)又はS(C4-6シクロアルキル)である。一部の実施形態においては、C4-6シクロアルキルは、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。一部の実施形態においては、R5はhetAr1である。一部の実施形態においては、hetAr1は、任意選択でC1-4アルキルによって置換されている、ピリジン又はピリミジンである。

0133

一部の実施形態においては、R6はHである。

0134

一部の実施形態においては、nは0である。

0135

一部の実施形態においては、mは1である。

0136

一部の実施形態においては、pは0である。一部の実施形態においては、pは1である。

0137

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1は、H、メチル、イソプロピル、フェニル、又は1個の環窒素原子を有する6員ヘテロアリール環であり、
R4は、H、ハロゲン、メチル、又はCF3であり、
R5は、H又はフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0138

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R4はHであり、
R5は、(C1-3アルキル)O(シクロペンチル)、O(C1-4アルキル)(シクロヘキシル)、C1-4アルキル、C4-10シクロアルキル、(C1-3アルキル)(C4-9hetCyc1)、S(C1-4アルキル)S(C4-6シクロペンチル)、又は任意選択でCNによって置換されているO(フェニル)であり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0139

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはCであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R4はHであり、
R5はフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは1であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0140

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはOであり、
BはNであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R4はフェニルであり、
R5はHであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは0であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0141

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはNであり、
YはNであり、
ZはNであり、
R1はC1-4アルキルであり、
R4はHであり、
R5はフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0142

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はC1-4アルキルであり、
R2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4はHであり、
R5はフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0143

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4は、H又はメチルであり、
R5は、C1-4アルキル(例えば、メチル)によって置換されている、ピリジン又はピリミジンであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0144

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはCであり、
XはCであり、
YはNであり、
ZはCであり、
R3はHであり、
R1及びR7は、それらが結合している原子と一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4はHであり、
R5はフェニルであり、
R6はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは0である、
化合物が提供される。

0145

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはNであり、
DはCであり、
EはCHであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R4はHであり、
R5はフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0146

一部の実施形態においては、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
Bは、CH又はNであり、
DはNであり、
Eは、CH又はNであり、
WはNであり、
XはCであり、
YはCであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2及びR3は、Y及びXと一緒になって、6員シクロアルキル環を形成し、
R5は、任意選択でハロゲン(例えば、フルオロ)によって置換されているフェニルであり、
R6はHであり、
R7はHであり、
mは1であり、
nは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0147

一部の実施形態においては、式Iの化合物は、

0148

又はその薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。

0149

一部の実施形態においては、式Iの化合物は、表1に列挙される化合物のうちのいずれか1つ又は薬学的に許容される化合物の塩である。

0150

0151

本出願はさらに、式II:

0152

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
Aは、CH、N、又はSであり、
Bは、CH、N、O、又はSであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、
Wは、CH、CH2、N、又はNRaであり、
Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、
Yは、CH、CH2又はOであり、
Zは、N又はCR2'であり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R2は、存在しないか又はC1-6アルキレンであり、
R2'は、H又はC1-6アルキルであり、
又はZがCR2'である場合、R2及びR2'は、Cと一緒になって、まとめてC1-6複素環を形成してもよく、
R3は、H、ハロゲン、C1-3アルキル、C3-6シクロアルキル、又はC1-3アルコキシであり、
R4は、H又はC1-3アルキルであり、
R4'は、H又はC1-3アルキルであり、
Raは、H又はC1-3アルキルであり、
RbはC1-3アルキルであり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1又は2であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよいが、
ただし、nが2であり、R1がメチルであり、DがCであり、R3がHであり、A、B、及びEがすべてCHである場合、W、X、及びYのうちの少なくとも1つがCH2ではないことを条件とする]
を提供する。

0153

一部の実施形態においては、AはCHである。一部の実施形態においては、AはNである。一部の実施形態においては、AはSである。

0154

一部の実施形態においては、BはCHである。一部の実施形態においては、Bは、N、O、又はSである。

0155

一部の実施形態においては、DはCである。

0156

一部の実施形態においては、EはCHである。一部の実施形態においては、EはNである。

0157

一部の実施形態においては、LはC1-3アルキレンである。一部の実施形態においては、Lはメチレンである。

0158

一部の実施形態においては、WはCH2である。一部の実施形態においては、WはNである。

0159

一部の実施形態においては、XはCHである。一部の実施形態においては、XはCH2である。一部の実施形態においては、XはNRbである。

0160

一部の実施形態においては、Rbはメチルである。

0161

一部の実施形態においては、YはCHである。一部の実施形態においては、YはCH2である。

0162

一部の実施形態においては、ZはNである。一部の実施形態においては、ZはCR2'である。

0163

一部の実施形態においては、R2は存在しない。一部の実施形態においては、R2及びR2'は、Cと一緒になって、1個の窒素原子を有する5員複素環を形成する。

0164

一部の実施形態においては、R1はHである。一部の実施形態においては、R1はメチルである。

0165

一部の実施形態においては、Raは、H又はメチルである。

0166

一部の実施形態においては、Rbはメチルである。

0167

一部の実施形態においては、R3は、H、ハロゲン、又はC3-6シクロアルキルである。一部の実施形態においては、R3はハロゲンである。一部の実施形態においては、R3は塩素である。一部の実施形態においては、R3はシクロプロピルである。

0168

一部の実施形態においては、R4及びR4'は、それぞれHである。一部の実施形態においては、R4及びR4'は、それぞれメチルである。

0169

一部の実施形態においては、mは、1又は2である。

0170

一部の実施形態においては、nは1である。一部の実施形態においては、nは2である。

0171

一部の実施形態においては、pは0である。一部の実施形態においては、pは1である。

0172

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
Bは、N、O、又はSであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
Xは、CH2又はNRbであり、
YはCH2であり、
ZはNであり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R2は存在せず、
R3はC1-3アルキルであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
RbはC1-3アルキルであり、
nは2であり、
mは1であり、
pは0である、
化合物が提供される。

0173

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
XはNRbであり、
YはCH2であり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2は存在せず、
R3はC1-3アルコキシであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
RbはC1-3アルキルであり、
nは2であり、
mは1であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0174

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはNRaであり、
XはNであり、
YはCHであり、
ZはNであり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R2は存在せず、
R3はHであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
RaはC1-3アルキルであり、
nは2であり、
mは0であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0175

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはNRaであり、
XはCH2であり、
YはOであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2は存在せず、
R3はHであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
RaはHであり、
nは2であり、
mは1であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0176

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
Lは、C(=O)又はC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
XはCH2であり、
YはCH2であり、
ZはNであり、
R1はC1-3アルキルであり、
R2は存在せず、
R3はHであり、
R4は、H又はC1-3アルキルであり、
R4'は、H又はC1-3アルキルであり、
nは1であり、
mは1であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0177

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
XはCH2であり、
YはCH2であり、
ZはCR2'であり、R2及びR2'は、Cと一緒になって、まとめてC5-6複素環を形成してもよく、
R1はC1-3アルキルであり、
R3はHであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
nは1であり、
mは1であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0178

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
Aは、CH又はSであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
XはCH2であり、
YはCH2であり、
ZはNであり、
R1はメチルであり、
R2は存在せず、
R3は、H又はハロゲン(例えば、クロロ)であり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
mは1であり、
nは2であり、
pは、0又は1である、
化合物が提供される。

0179

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはNであり、
BはOであり、
DはCであり、
EはNであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはCH2であり、
XはCH2であり、
YはCH2であり、
ZはNであり、
R1はメチルであり、
R2は存在せず、
R3はC3-6シクロアルキルであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
mは1であり、
nは2であり、
pは0である、
化合物が提供される。

0180

一部の実施形態においては、式IIの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
AはCHであり、
BはCHであり、
DはCであり、
EはCHであり、
LはC1-3アルキレンであり、
WはNであり、
XはCHであり、
YはCHであり、
ZはNであり、
R1はHであり、
R2は存在せず、
R3はHであり、
R4はHであり、
R4'はHであり、
mは1であり、
nは2であり、
pは1である、
化合物が提供される。

0181

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、

0182

又はその薬学的に許容される塩
からなる群から選択される。

0183

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、式IIa:

0184

の化合物又はその薬学的に許容される塩[式中、
Aは、CH又はNであり、
Bは、N、O、又はSであり、
Dは、C又はNであり、
Eは、CH又はNであり、
Wは、CH2又はNRaであり、
Xは、CH、CH2、N、又はNRbであり、
Yは、CH、CH2又はOであり、
Lは、C1-3アルキレン又はC(=O)であり、
R1は、H又はC1-3アルキルであり、
R3は、C1-3アルキル又はC1-3アルコキシであり、
R4は、H又はC1-3アルキルであり、
R4'は、H又はC1-3アルキルであり、
Raは、H又はC1-3アルキルであり、
Rbは、C1-3アルキルであり、
nは、1又は2であり、
mは、0、1、又は2であり、
pは、0又は1であり、
破線は、単結合であってもよく、又は二重結合であってもよい]
である。

0185

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、式IIb:

0186

の化合物又はその薬学的に許容される塩
[式中、
R1は、C1-3アルキルであり、
R5は、(C1-3アルキル)フェニルである]
である。

0187

一部の実施形態においては、式IIの化合物は、表2に列挙される化合物のうちのいずれか1つ又は薬学的に許容される化合物の塩である。

0188

0189

3.本開示の化合物の合成
理解されるように、本明細書において提供される化合物は、それらの塩も含め、公知の有機合成技法を使用して調製することができ、多数の可能な合成経路のいずれかに従って合成することができる。そのようにして得られた化合物は、例えばフラッシュカラムクロマトグラフィー高速液体クロマトグラフィー結晶化、又は任意の公知の精製方法によってさらに精製することができる。

0190

一実施形態においては、本開示の化合物、例えば式I及び式IIの化合物は、下の合成スキーム1〜4に例証されている手順に従って合成することができる。

0191

イミダゾピリジン構造を有する式Iの化合物は、例えば、スキーム1及び2に例証されている汎用的方法を使用して調製することができる。提案されている合成経路は、3つの重要な段階、すなわち、置換されたイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドの形成(ステップA)、アニリンアシル化(ステップB)、及び最終化合物の合成(ステップC)を有する。ステップAは、文献によく記載されており(例えば、Chavignonら、(1992年)、J. Heterocycl. Chem.、29巻(4号):691頁を参照されたい)、2つの段階:1)置換された2-アミノピリジンを、1,1,3-トリクロロアセトンとともに1,2-ジメトキシエタン中で加熱して縮合させることによる、対応する2-(ジクロロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの形成、2)2-(ジクロロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの、炭酸カルシウムで処理することによる、対応するイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドへの変換からなる。ステップBもまた、2つの段階、すなわち、副産物の形成を回避するための、boc保護アミノ酢酸(R3=H)のアミドの合成、及び酸性条件下におけるboc保護基の除去を有する。最終的なステップCは、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒドを対応するアミンと反応させた後、水素化ホウ素ナトリウム還元することによる、シッフ塩基の形成を示している。

0192

R3=アルカンであった場合、合成経路はより短くなり、3つの段階、すなわち、Alk置換アミノ酢酸tert-ブチルエステルの、対応する2-(クロロメチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンによるアルキル化(ステップD、スキーム2)、加水分解(ステップE、スキーム2)、及び最終的なアミドの形成(ステップF、スキーム2)を伴う。

0193

0194

イミダゾール構造を有する式Iの化合物は、例えば、スキーム3に例証されている汎用的方法を使用して調製することができる。この方法は、対応するイミダゾリル-酢酸をアニリンと反応させることによる、アミド結合の形成を含む。R1及びR2の化学的性質に応じて、カルボジイミド(DCC、EDC)、カルボニルジイミダゾール(CDI)等の異なる活性化剤を使用することができる(例えば、Montalbettiら、(2005年)、Tetrahedron 61:10827頁を参照されたい)。

0195

0196

ピリミジン/ホモピペラジン骨格を有する式IIの化合物は、例えば、スキーム4に例証されている汎用的方法を使用して調製することができる。

0197

0198

当業者であれば、本明細書に記載されている方法が、本明細書において提供される化合物を合成することができる排他的手段であるわけではないこと、及び幅広いレパートリーの合成有機反応が、本明細書において提供される化合物の合成において潜在的に用いるのに利用可能であることを理解するであろう。当業者であれば、適当な合成経路をどのように選択及び実行するかを知っている。出発物質中間体、及び生成物の好適な合成方法は、文献を参照することによって特定することができ、例えばAdvances in Heterocyclic Chemistry、1〜107巻、(Elsevier、1963〜2012年)、Journal of Heterocyclic Chemistry、1〜49巻、(Journal of Heterocyclic Chemistry、1964〜2012年)、Carreiraら(編)、Science of Synthesis、1〜48巻、(2001〜2010年)及びKnowledge Updates KU2010/1〜4、2011/1〜4、2012/1〜2、(Thieme、2001〜2012年)、Katritzkyら(編)、Comprehensive Organic Functional Group Transformations、(Pergamon Press、1996年)、Katritzkyら(編)、Comprehensive Organic Functional Group Transformations II、(Elsevier、第2版、2004年)、Katritzkyら(編)、Comprehensive Heterocyclic Chemistry、(Pergamon Press、1984年)、Katritzkyら、Comprehensive Heterocyclic Chemistry II、(Pergamon Press、1996年)、Smithら、March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure、第6版、(Wiley、2007年)、Trostら(編)、Comprehensive Organic Synthesis、(Pergamon Press、1991年)等の出典が挙げられる。

0199

本明細書に記載されている化合物を調製するための反応は、有機合成の技術分野における当業者であれば容易に選択することができる好適な溶媒中で実行することができる。好適な溶媒は、反応が実行される温度(例えば、溶媒の凍結温度から溶媒の沸騰温度までの範囲にあり得る温度)において、出発物質(反応物質)、中間体、又は生成物に対して実質的に非反応性であり得る。所与の反応は、1種の溶媒中で、又は2種以上の溶媒の混合物中で実行されてもよい。当業者であれば、特定の反応ステップに応じて、特定の反応ステップにとって好適な溶媒を選択することができる。

0200

本明細書に記載されている化合物の調製は、様々な化学基の保護及び脱保護を伴う可能性がある。当業者であれば、保護及び脱保護に対する必要性、並びに適当な保護基の選択を容易に決定することができる。保護基の化学的性質については、例えば、T. W. Greene及びP. G. M. Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley & Sons, Inc.、New York、(1999年)において見出すことができる。

0201

反応は、当該技術分野において公知である任意の好適な方法に従って監視することができる。例えば、生成物の形成は、分光学的手段、例えば核磁気共鳴分光法(例えば、1H又は13C)、赤外分光法分光光度法(例えば、UV可視)、質量分析法等によって、又はクロマトグラフィー法、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS)、もしくは薄層クロマトグラフィー(TLC)等によって監視することができる。化合物は、当業者であれば、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及び順相シリカクロマトグラフィーを含めた様々な方法で精製することができる。

0202

また、本明細書において提供される化合物は、互変異性型も含む。互変異性型は、プロトンの移動を同時に伴う、単結合の隣接する二重結合とのスワッピングから結果として生じる。互変異性型には、同じ実験式及び総電荷を有する、異性体のプロトン化状態である、プロトトロピー互変異性体が含まれる。例示的なプロトトロピー互変異性体としては、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、エナミン-イミン対、並びにプロトンが複素環式系の2つ以上の位置を占有し得る環状型、例えば1H-及び3H-イミダゾール、1H-、2H-、及び4H-1,2,4-トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、並びに1H-及び2H-ピラゾールが挙げられる。互変異性型は、平衡状態であってもよく、又は適当な置換によって一方の型へと立体的に固定されてもよい。

0203

すべての化合物及びその薬学的に許容される塩は、水及び溶媒等の他の物質と一緒に見出されてもよく(例えば、水和物及び溶媒和物)、又は単離されてもよい。

0204

一部の実施形態においては、化合物の調製は、例えば所望される反応の触媒作用又は酸付加塩等の塩形態の形成に影響を及ぼす、酸又は塩基の添加を伴ってもよい。

0205

例示的な酸は、無機酸であってもよく、又は有機酸であってもよく、限定されるものではないが、強酸及び弱酸を含む。一部の例示的な酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、p-トルエンスルホン酸、4-ニトロ安息香酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、及び硝酸が挙げられる。一部の弱酸としては、限定されるものではないが、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、安息香酸、酒石酸、ピログルタミン酸グロン酸ペンタン酸ヘキサン酸ヘプタン酸オクタン酸ノナン酸、及びデカン酸が挙げられる。マロン酸、フマル酸、及びマレイン酸等の有機二酸も挙げられる。

0206

例示的な塩基としては、水酸化リチウム水酸化ナトリウム水酸化カリウム炭酸リチウム炭酸ナトリウム炭酸カリウム、及び炭酸水素ナトリウムが挙げられる。一部の例示的な強塩基としては、限定されるものではないが、水酸化物アルコキシド金属アミド金属水素化物、金属ジアルキルアミド、及びアリールアミンが挙げられ、アルコキシドとしては、メチル、エチル、及びt-ブチルオキシドのリチウムナトリウム、及びカリウム塩が挙げられ、金属アミドとしては、ナトリウムアミドカリウムアミド、及びリチウムアミドが挙げられ、金属水素化物としては、水素化ナトリウム水素化カリウム、及び水素化リチウムが挙げられ、金属ジアルキルアミドとしては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、トリメチルシリル、及びシクロヘキシル置換アミドのリチウム、ナトリウム、及びカリウム塩が挙げられる。

0207

一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物又はその塩は、実質的に単離されている。「実質的に単離されている」とは、化合物が、それが形成又は検出された環境から、少なくとも部分的又は実質的に分離されていることを意味する。部分的分離としては、本明細書において提供される化合物に富んだ組成物を挙げることができる。実質的な分離としては、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、又は少なくとも約99重量%の、本明細書において提供される化合物又はその塩を含有する組成物を挙げることができる。化合物及びそれらの塩を単離する方法は、当該技術分野においては常法である。

0208

本明細書において使用される場合、「周囲温度」、及び「室温」又は「rt」という表現は、当該技術分野においては理解され、概して、反応が実行される部屋の温度周辺、例えば、約20℃から約30℃の温度である温度、例えば反応温度を指す。

0209

4.使用の方法
それを必要とする対象におけるE3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させる方法が、本明細書において提供される。本明細書において使用される場合、「対象」という用語は、哺乳動物を含めた任意の動物を指す。例えば、マウス、ラット、他の齧歯動物ウサギイヌネコブタウシヒツジウマ霊長類、及びヒト。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、治療有効量の、本明細書において提供される化合物(例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩)を対象に投与することを含む。

0210

一部の実施形態においては、対象は、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する。E3ユビキチンリガーゼの例としては、限定されるものではないが、Parkin、ARIH1(HHARI)、ARIH2(TRIAD1)、RNF31(HOIP)、RBCK1(HOIL-1L)、MUL1(MAPL、MULAN)、MARCH5(MITOL)、E3A、mdm2、後期促進複合体(APC)、UBR5 (EDD1)、SOCS、LNXp80、CBX4、CBLL1、HACE1、HECTD1、HECTD2、HECTD3、HECW1、HECW2、HERC1、HERC2、HERC3、HERC4、HUWE1、ITCH、NEDD4、NEDD4L、PPIL2、PRPF19、PIAS1、PIAS2、PIAS3、PIAS4、RANBP2、RNF4、RBX1、SMURF1、SMURF2、STUB1、TOPORS、TRIP12、UBE3A、UBE3B、UBE3C、UBE4A、UBE4B、UBOX5、UBR5、WWP1、及びWWP2が挙げられる。一部の実施形態においては、E3ユビキチンリガーゼはParkinである。

0211

本明細書において提供される方法の一部の実施形態においては、酵素活性は、ミトコンドリアストレス中に活性化又は増進される。一部の実施形態においては、化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩は、ミトコンドリア品質管理を刺激する。一部の実施形態においては、化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩は、リガーゼの自己阻害に干渉する。

0212

一部の実施形態においては、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性は、疾患、老化、又は加齢性障害に起因する。疾患又は障害の例としては、限定されるものではないが、パーキンソン病、パーキンソン症候群、アルツハイマー病、認知症、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、自閉症、鬱病、ハンセン病、封入体筋炎、糖尿病、糖尿病性腎疾患、肝疾患、リソソーム蓄積症、神経性疾患、筋疾患、ミトコンドリア性疾患、及びがんからなる群から選択される。

0213

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、パーキンソン病である。

0214

一部の実施形態においては、疾患又は障害は、がんである。がんの例としては、限定されるものではないが、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんが挙げられる。

0215

本出願はさらに、対象における縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を処置する方法を提供する。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与することを含む。

0216

対象における疾患又は障害を処置する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、
(a)疾患又は障害が、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連するかどうかを決定すること、及び
(b)疾患が、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連すると決定された場合、治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0217

一部の実施形態においては、対象における疾患又は障害を処置する方法は、
(a)縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0218

対象におけるパーキンソン病を処置する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、
(a)対象がパーキンソン病を有するかどうかを決定すること、及び
(b)対象がパーキンソン病を有した場合、治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0219

一部の実施形態においては、対象におけるパーキンソン病を処置する方法は、
(a)対象におけるパーキンソン病を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0220

対象における加齢性障害を処置する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、
(a)対象が加齢性障害を有するかどうかを決定すること、及び
(b)対象が加齢性障害を有した場合、治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0221

一部の実施形態においては、対象における加齢性障害を処置する方法は、
(a)対象における加齢性障害を検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0222

対象におけるがんを処置する方法が本明細書において提供される。一部の実施形態においては、対象はヒトである。一部の実施形態においては、方法は、
(a)対象ががんを有するかどうかを決定すること、及び
(b)対象ががんを有した場合、治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0223

一部の実施形態においては、対象におけるがんを処置する方法は、
(a)対象におけるがんを検出すること、及び
(b)治療有効量の、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を対象に投与すること
を含む。

0224

がんの例としては、限定されるものではないが、肝臓がん、脳がん、皮膚がん、腎臓がん、肺がん、結腸がん、膵臓がん、肝細胞癌、グリオーマ、皮膚黒色腫、腎明細胞癌、非小細胞肺がん、肺腺癌、肺扁平上皮がん、結腸直腸がん、膵臓腺癌、腺様嚢胞癌、急性リンパ芽球性白血病、慢性骨髄性白血病、膀胱尿路上皮がん、頭頚部扁平上皮癌、食道腺癌、胃がん、子宮頚がん、甲状腺がん、及び類内膜がんが挙げられる。

0225

細胞におけるE3ユビキチンリガーゼの酵素活性を活性化させる方法が、本明細書において提供される。一部の実施形態においては、方法は、本明細書において提供される化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を細胞と接触させることを含む。一部の実施形態においては、接触させることは、インビトロである。

0226

本明細書において提供される方法の一部の実施形態においては、酵素活性は、ミトコンドリアストレス中に活性化又は増進される。一部の実施形態においては、化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩は、ミトコンドリア品質管理を刺激する。一部の実施形態においては、化合物、例えば式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩は、リガーゼの自己阻害に干渉する。一部の実施形態においては、細胞は、縮小したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性を有する。

0227

本明細書において提供される方法のいずれかの一部の実施形態においては、本明細書に記載されている方法において使用するための化合物(例えば、式I又は式IIの化合物)は、本開示において提供され、記載されている化合物のうちの1つ以上と組み合わせて使用されてもよい。

0228

5.併用療法
一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物のうちの1つ以上を、少なくとも1種の追加的な薬剤と組み合わせて、それを必要とする対象に投与することができる。一部の実施形態においては、この追加的な薬剤は、本明細書において提供される化合物(例えば、式I又は式IIの化合物)である。

0229

本明細書において提供される、疾患又は障害を処置するための、本出願の化合物と組み合わせて使用するための、好適な追加的な薬剤のさらなる例としては、限定されるものではないが、一般的なオートファジーの活性化因子、例えばラパマイシン及びレスベラトロール等(例えば、mTOR経路阻害)、又はAMPK経路活性化の活性化因子(例えば、メトホルミン);リソソーム機能/生合成、例えば主要制御因子TFEBの刺激の活性化因子;PINK1キナーゼ活性の活性化因子、例えばカイネチン;並びにリン-ユビキチン模倣物を含めたリン-ユビキチン結合等の代替的なメカニズムによってParkinを活性化させる分子が挙げられる。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、減少又は縮小したE3ユビキチンリガーゼ活性と関連する疾患又は障害を処置するための、少なくとも1種の追加的な薬剤と組み合わせて、それを必要とする対象に投与されてもよい。一部の実施形態においては、酵素活性は、疾患、老化、又は加齢性障害に起因して縮小されている。

0230

6.医薬組成物及び製剤
本明細書において提供される化合物(例えば、式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩)、及び少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物が、本明細書において提供される。医薬品として用いられる場合、本明細書において提供される化合物は、医薬組成物の形態で投与されてもよく、したがって、本明細書に記載されている方法は、医薬組成物を投与することを含んでもよい。これらの組成物は、本明細書又は他の場所に記載されているように調製することができ、局所処置又は全身処置のどちらが所望されているかに応じて、及び処置されるべき領域に応じて、様々な経路で投与することができる。投与は、肺内(例えば、ネブライザーによるものを含めた、粉末もしくはエアロゾル吸入もしくは吹送による、気管内、又は鼻腔内)、経口、又は非経口であってもよい。非経口投与としては、限定されるものではないが、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内、筋肉内注射もしくは注入、又は頭蓋内(例えば、髄腔内、眼内、又は脳室内)投与を挙げることができる。非経口投与は、単回のボーラス投与量の形態であってもよく、又は例えば継続的な潅流ポンプによるものであってもよい。従来の薬学的担体水性、粉末、又は油性基剤増粘剤、及び同類のものが必須又は望ましい場合がある。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、経口投与及び非経口投与にとって好適である。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、経口投与にとって好適である。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、非経口投与にとって好適である。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、静脈内投与にとって好適である。一部の実施形態においては、本明細書において提供される化合物は、経皮投与(例えば、パッチ又はマイクロニードルを使用する投与)にとって好適である。局所投与のための医薬組成物としては、経皮パッチ(例えば、通常又は電気刺激)、軟膏ローションクリームジェル点滴薬、坐薬スプレー液剤、及び粉剤を挙げることができる。従来の薬学的担体、水性、粉末、又は油性基剤、増粘剤、及び同類のものが必須又は望ましい場合がある。

0231

また、活性成分として、本明細書において提供される化合物(例えば、式I又は式IIの化合物)又はその薬学的に許容される塩を、1種以上の薬学的に許容される担体(賦形剤)と組み合わせて含有する医薬組成物も提供される。本明細書において提供される組成物を作製する際、活性成分は、典型的には、賦形剤と混合されたり、賦形剤によって希釈されたり、又はそのような担体内に、例えば、カプセル剤サシェ剤、紙剤、もしくは他の容器の形態で封入されたりする。賦形剤が希釈剤として働く場合、賦形剤は、活性成分のためのビヒクル、担体、又は媒体として作用する、固体半固体、又は液体の材料であり得る。したがって、組成物は、錠剤丸剤、粉剤、ロゼンジ、サシェ剤、カシェ剤エリキシル剤懸濁剤エマルション溶剤シロップ、エアロゾル(固体としての又は液体媒体中の)、軟膏、軟質及び硬質ゼラチンカプセル、坐薬、滅菌注射用溶液、並びに滅菌包装粉末の形態であってもよい。

0232

好適な賦形剤の一部の例としては、限定されるものではないが、ラクトースデキストローススクロースソルビトールマンニトールデンプンアラビアゴムリン酸カルシウムアルギネートトラガントゼラチンケイ酸カルシウム微結晶セルロースポリビニルピロリドンセルロース、水、シロップ、及びメチルセルロースが挙げられる。製剤は、追加的に、限定されるものではないが、タルクステアリン酸マグネシウム、及び鉱油等の滑沢剤湿潤剤乳化剤及び懸濁剤、メチル及びプロピルヒドロキシベンゾエート等の保存剤甘味剤着香剤、又はそれらの組合せを含むことができる。

0233

活性化合物は、幅広い投与量の範囲にわたって有効であり得、概して、薬学的有効量で投与される。しかしながら、実際に投与される化合物の量及び投与のスケジュールは、通常、処置されるべき状態、選ばれた投与経路、投与される実際の化合物、個別の対象の年齢、体重、及び応答、対象の症状の重症度、並びに同類のものを含めた関連する状況に従って、医師によって決定されることが理解されるであろう。

0234

7.キット
また、本明細書において提供される化合物、より具体的には式Iもしくは式IIの化合物、又はその薬学的に許容される塩を含むキットも本明細書において提供される。一部の実施形態においては、キットは、例えば本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩のための、1種以上の送達ステム、及びキットを使用するための指図書(例えば、対象を処置するための説明書)を含んでもよい。一部の実施形態においては、キットは、本明細書において提供される化合物又はその薬学的に許容される塩、及び本明細書において提供されるような、1種以上の追加的な薬剤を含んでもよい。

0235

一部の実施形態においては、化合物は、表1に提供される化合物又は薬学的に許容される化合物の塩の群から選択される。一部の実施形態においては、化合物は、表2に提供される化合物又は薬学的に許容される化合物の塩の群から選択される。

0236

一部の実施形態においては、キットは、本明細書において提供されるような、1種以上の化合物もしくは追加的な薬剤、又はその薬学的に許容される塩、及び内容物が、縮小又は減少したE3ユビキチンリガーゼ酵素活性と関連する疾患又は障害を患っている対象に投与されるものであることを示すラベルを含んでもよい。一部の実施形態においては、キットは、本明細書において提供されるような、1種以上の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び内容物が、本明細書において提供されるような、1種以上の追加的な薬剤とともに投与されるものであることを示すラベルを含んでもよい。

0237

[実施例1]
合成経路
以下の表3に列挙される化合物1〜46を、以下に記載される一般合成スキームに従って合成した。

0238

0239

A.化合物1、3、8〜10、12及び15〜20の合成
化合物1、3、8〜10、12及び15〜20は、以下の一般合成スキームに従って調製することができる。

0240

0241

実験:
ジメチルホルムアミド(7mL)中、(3-{[(エチルイミノ)メチリデン]アミノ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩(EDC・HCl)(1.2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(1.2mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2mmol)、酸(1.2mmol)及びアニリン(1mmol)の混合物を、室温で24〜48時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(35mL)で処理し、粗生成物をろ過し、アセトニトリルからの再結晶化によって、又はHPLCクロマトグラフィー(メタノール/水)によって精製した。収率:酸及びアニリンの構造に応じて15〜70%。

0242

化合物1、3、8〜10、12及び15〜20の各々についてのスペクトルデータを以下に列挙する。

0243

化合物1:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 7.7 (m, 6H, CPhH), 7.4 (m, 3H, CPhH), 7.35 (s, 1H,CimidH), 4.85 (s, 2H, CH2), 2.4 (t, 4H, 2CH2), 1.75 (m, 4H, 2CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値332.2/332.2.

0244

化合物3:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.45 (s, 1H, NH), 7.6 (m, 3H, 2CPhH,CimidH), 7.45 (dd, 2H, CPhH), 7.16 (d, 1H, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 1.2 (s, 9H, 3CH3) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値290.15/290.2.

0245

化合物8:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.2 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.45 (dd, 2H, CPhH), 7.15 (d, 1H, CimidH), 6.9 (m, 3H, 2CPhH, CimidH), 4.85 (s, 2H, CH2), 3.75 (d, 2H, OCH2), 1.75 (m, 6H, 3CH2), 1.2 (m, 3H, CH, CH2), 1.05 (m, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値314.21/314.1.

0246

化合物9:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.35 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.56 (dd, 2H, CPhH), 7.32 (dd, 2H, CPhH), 7.18 (d, 1H, CimidH), 7.04 (d, 1H, CPhH), 6.98 (t, 1H, CPhH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 6.58 (m, 2H, CPhH), 4.8 (s, 2H, CH2), 4.2 (s, 2H,NCH2), 3.25 (t, 2H, CH2), 2.9 (t, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値333.19/333.1.

0247

化合物10:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.25 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.45 (dd, 2H, CPhH), 7.3 (dd, 2H, CPhH), 7.1 (d, 1H, CimidH), 6.85 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 2.05 (m, 3H, CadamH), 1.8 (m, 12H, CadamH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値336.24/336.1.

0248

化合物12:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.8 (s, 1H, NH), 8.2 (d, 1H, CPhH), 7.85 (m, 1H, CPhH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.4 (m, 4H, CPhH), 7.3 (m, 2H, CPhH), 7.2 (d, 1H, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 5.0 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値346.3/346.2.

0249

化合物15:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.35 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.56 (dd, 2H, CPhH), 7.26 (dd, 2H, CPhH), 7.16 (d, 1H, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 4.4 (s, 2H, OCH2), 3.9 (m, 1H, CH), 1.65 (m, 6H, CH2), 1.5 (m, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値300.19/300.2.

0250

化合物16:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.55 (s, 1H, NH), 7.9 (dd, 2H, CPhH), 7.7 (dd, 2H, CPhH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.1 (m, 5H, 4CPhH, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値319.12/319.2.

0251

化合物17:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.2 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.45 (dd, 2H, CPhH), 7.3 (d, 1H, CimidH), 7.2 (dd, 2H, CPhH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 2.4 (d, 2H, CH2), 1.8 (m, 1H, CisopropH), 0.9 (d, 6H, 2CisopropH3) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値258.18/258.2.

0252

化合物18:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.35 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.56 (dd, 2H, CPhH), 7.34 (dd, 2H, CPhH), 7.18 (d, 1H, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 3.55 (五重線, 1H, CH), 2 (m, 2H, CH2), 1.7 (m, 2H, CH2), 1.5 (m, 4H, 2CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値302.15/302.2.

0253

化合物19:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 7.7 (m, 6H, CPhH), 7.4 (m, 3H, CPhH), 7.1 (d, 1H,CimidH), 6.75 (d, 1H, CimidH), 4.85 (s, 2H, CH2), 2.3 (s, 3H, CH3) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値292.16/292.2.

0254

化合物20:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 8.55 (d, 2H, CpyrH), 7.7 (m, 6H, CPhH), 7.4 (m, 5H, 3CPhH, 2CpyrH), 3.8 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値289.15/289.0.

0255

B.化合物2、4、6、7、11及び14の合成
化合物2、4、6、7、11及び14は、以下の一般合成スキームに従って調製することができる。

0256

0257

実験:
ジメチルホルムアミド(7mL)中、対応する2-クロロ-N-フェニルアセトアミド(1mmol)、イミダゾール(1.5mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35ml、2mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水(35ml)で処理した。粗生成物をろ過し、アセトニトリルからの再結晶化によって、又はHPLCクロマトグラフィー(メタノール/水)によって精製した。収率:出発物質の構造に応じて15〜70%。

0258

化合物2、4、6、7、11及び14の各々についてのスペクトルデータを以下に列挙する。

0259

化合物2:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 7.7 (m, 6H, CPhH), 7.5 (m, 2H, CPhH), 7.35 (m, 1H, CPhH), 7.1 (d, 1H,CimidH), 6.8 (d, 1H, CimidH), 4.95 (s, 2H, CH2), 3.0 (sep, 1H, CisopropH), 1.2 (d, 6H, 2CisopropH3) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値320.2/320.2.

0260

化合物4:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 8.5 (d, 1H, CpyrH), 8.15 (d, 1H, CpyrH), 7.9 (t, 1H, CpyrH), 7.65 (m, 6H, CPhH), 7.45 (m, 2H, CPhH), 7.4 (d, 1H,CimidH), 7.35 (m, 2H, CPhH, CpyrH), 7.1 (d, 1H, CimidH), 5.5 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値355.17/355.2.

0261

化合物6:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.55 (s, 1H, NH), 7.9 (t, 1H, CPhH), 7.7 (d, 1H, CPhH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.45 (m, 6H, CPhH), 7.2 (d, 1H, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 5.0 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値312.1/312.2.

0262

化合物7:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.45 (s, 1H, NH), 7.66 (m, 6H, CPhH), 7.62 (m, 2H, CPhH), 7.46 (m, 5H, CPhH), 7.35 (m, 2H, CPhH,CimidH), 7.1 (d, 1H, CimidH), 4.95 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値354.18/354.1.

0263

化合物11:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.5 (s, 1H, NH), 8.85 (d, 1H, CpyrH), 8.6 (d, 1H, CpyrH), 8.05 (d, 1H, CpyrH), 7.65 (m, 6H, CPhH), 7.45 (m, 3H, 2CPhH,CpyrH), 7.4 (d, 1H,CimidH), 7.3 (m, 1H, CPhH), 7.1 (d, 1H, CimidH), 5.05 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値355.17/355.2.

0264

化合物14:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.55 (s, 1H, NH), 7.62 (m, 2H, CPhH,CimidH), 7.57 (m, 1H, CPhH), 7.35 (t, 2H, CPhH), 7.06 (m, 2H, CPhH, CimidH), 6.95 (m, 4H, CPhH), 6.86 (d, 1H, CimidH), 4.85 (s, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値294.13/294.2.

0265

C.化合物30の合成
化合物30は、以下の合成スキームに従って調製することができる。

0266

0267

実験:
ジメチルホルムアミド(7mL)中、(3-{[(エチルイミノ)メチリデン]アミノ}プロピル)ジメチルアミン塩酸塩(EDC・HCl)(1.2mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(1.2mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35ml、2mmol)、2-(1H-イミダゾール-1-イル)酢酸(1.2mmol)及び3-メチル-4-フェニルアニリン(1mmol)の混合物を、室温で36時間撹拌した。次いで、反応混合物を水(35mL)で処理し、粗生成物をろ過し、アセトニトリルからの再結晶化によって精製した。収率:40%。

0268

化合物30についてのスペクトルデータを以下に列挙する。

0269

化合物30:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.55 (s, 1H, NH), 7.65 (s, 1H,CimidH), 7.45 (m, 4H, CPhH), 7.37 (m, 3H, CPhH),7.17 (m, 2H, CPhH, CimidH), 6.9 (d, 1H, CimidH), 4.9 (s, 2H, CH2), 2.2 (s, 3H, CH3) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値292.16.1/292.0.

0270

D.化合物5の合成
化合物5は、以下の合成スキームに従って調製することができる。

0271

0272

化合物5からのスペクトルデータを以下に列挙する。

0273

化合物5:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 10.9 (s, 1H, NH), 7.95 (d, 1H, CpyH), 7.65 (d, 1H, CpyH), 7.3-7.5 (m, 6H, CPhH;CimidH), 4.85 (s, 2H, CH2CO), 2.4 (m, 4H, 2CH2; s, 3H, CH3), 1.7 (m, 4H, 2CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値347.21/347.2.

0274

E.化合物31の合成
ジメチルアセトアミド(7mL)中、4-クロロ-2-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロキナゾリン(0.183g、1mmol)、1-ベンジル-1,4-ジアゼパン(0.228g、1.2mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2mmol)の混合物を90℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、ブライン(35mL)で処理した。混合物を酢酸エチル(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(70mL)、ブライン(70mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。HPLCクロマトグラフィー(メタノール/水)による精製により、0.188g(0.56mmol、56%収率)の化合物31を油状物として得た。LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値337.48/337.4.

0275

F.化合物32の合成
化合物32は、以下の合成スキームに従って調製することができる。

0276

0277

化合物32からのスペクトルデータを以下に列挙する。

0278

化合物32:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 8.3 (s, 1H, CquinH), 7.3 (m, 5H, CPhH), 3.55 (s, 2H, CH2Ph), 3.5 (m, 4H, 2CH2), 2.7 (m, 4H, 2CH2), 2.55 (m, 4H, 2CH2), 1.85 (m, 2H, CH2), 1.75 (m, 2H, CH2), 1.6 (m, 4H, 2CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値337.28/337.2.

0279

G.化合物33の合成
化合物33は、以下の合成スキームに従って調製することができる。

0280

0281

化合物33からのスペクトルデータを以下に列挙する。

0282

化合物33:
1H NMR(DMSO-d6): δ = 8.3 (s, 1H, CquinH), 7.3 (m, 5H, CPhH), 3.65 (m, 4H, 2CH2), 3.55 (s, 2H, CH2Ph), 2.7 (m, 4H, 2CH2), 2.55 (m, 4H, 2CH2), 1.85 (m, 2H, CH2), 1.75 (m, 2H, CH2), 1.6 (m, 2H, CH2) ppm.
LS-MS (m/z): [M+H]+の計算値/実測値323.26/323.2.

0283

[実施例2]
化合物1〜4及び31のエームス試験
細菌を用いる復帰変異アッセイ(エームス試験)を使用して、試験化合物1〜4及び31の変異特性を評価した。試験には、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)及び大腸菌(Escherichia coli)のアミノ酸依存系統を使用して、1つ又は数個DNA塩基対の置換、付加又は欠失関与する点変異を検出した。点変異を、ヒスチジン(ネズミチフス菌)又はトリプトファン(大腸菌)オペロンにおいて誘導し、試験系統がこれらのアミノ酸を生成できないようにした。試験により、細菌中に存在する変異を復帰させて、ヒスチジン又はトリプトファンを合成する機能的能力復活させる変異が検出された。復帰変異体細菌を、親試験系統によって必要とされるアミノ酸の非存在下において増殖する能力によって検出した。試験化合物の変異潜在性を、これらの細菌系統を異なる濃度の化合物に曝露し、アミノ酸の非存在化(痕跡量)で増殖した復帰変異体コロニーの数を概算することによって評価した。

0284

A.材料及び機器
アッセイにおいて使用した細胞系統としては、ネズミチフス菌株TA 98(Xenometrix PSS-0110)、TA 100(Xenometrix PSS-0111)、TA 1535(Xenometrix PSS-0112)及びTA 1537(Xenometrix PSS-0113)、並びに大腸菌系統wp2[pKM101](Xenometrix PSS-0116)及びwp2 uvrA(Xenometrix PSS-0115)が含まれた。

0285

試薬及び消耗品としては:DMSO(Sigma、カタログ番号34869)、45mMの試験化合物のDMSOストック溶液硫酸マグネシウムMgSO4・H2O(Fluka、カタログ番号83266)、クエン酸一水和物(Enamine、Ukraine)、第二リン酸カリウムK2HPO4(Helicon、カタログ番号Am-0348)、リン酸ナトリウムアンモニウムNa2NH2PO4(Sigma、カタログ番号S9506)、D-グルコース一水和物(Sigma、カタログ番号49158)、寒天(Sigma、カタログ番号A1296)、L-ヒスチジン(Sigma、カタログ番号H6034)、ビオチン(Sigma、カタログ番号B4639)、L-トリプトファン(Sigma、カタログ番号T8941)、普通ブロス(nutrient broth)#2(Oxoid、カタログ番号CV0067)、アンピシリン(Sigma、カタログ番号A9393)、2-ニトフルオレン(Sigma、カタログ番号N16754)、4-ニトロキノリンN-オキシド(Sigma、カタログ番号N8141)、9-アミノアクリジン(Enamine、Ukraine、T5111202)、アジ化ナトリウム(Helicon、カタログ番号Am-0639)、塩化ナトリウム(Sigma、カタログ番号S3014)、塩化マグネシウムMgCl2・6H2O(Sigma、カタログ番号M2670)、35mmペトリ皿(Corning、カタログ番号430588)、及び1.5mLエッペンドルフチューブ(Greiner bio-one、カタログ番号616201)が含まれた。

0286

使用した培地は、Vogel-Bonner E培地(7.5mM MgSO4、10mMクエン酸一水和物、60mM K2HPO4、15mM Na2NH2PO4)、GM培地(最少グルコース寒天培地)(0.5%グルコース、1.5%寒天を添加したVogel-Bonner E培地)、GM液体培地(最少グルコース培地)(0.5%グルコースを添加したVogel-Bonner E培地)、並びにトップアガー(0.6%寒天、0.6% NaCl、0.05mMヒスチジン及び0.05mMビオチン(ネズミチフス菌(S.typhimurium)について)又は0.05mMトリプトファン(大腸菌(E.coli)について))であった。

0287

機器としては、Innova 4080インキュベーター振とう機(New Brunswick Scientific、USA)、BioMate 3 UV/Vis分光光度計(Thermo Scientific、USA)、Termaksインキュベーター、B8054(Termaks、Norway)、水精製システムNANOpure Diamond D11911(Thermo Scientific Barnstead、USA)、並びにピペッター2〜20μL、20〜100μL及び100〜1000μL(Thermo Scientific、USA)が含まれた。

0288

B.方法
試験化合物並びに陽性及び陰性対照を用いた実験を、5種の試験系統(ネズミチフス菌:TA 98、TA 100、TA 1535、TA 1537、及び大腸菌:1:2混合したwp2[pKM101]+wp2 uvrA)に対して2連で行った。陽性対照として、既知の変異活性を有する化合物:TA 98について2-ニトロフルオレン(0.1μg/プレート)、TA 100について4-ニトロキノリンN-オキシド(0.02μg/プレート)、TA 1535についてNaN3(0.15μg/プレート)、TA 1537について9-アミノアクリジン(7.5μg/プレート)、及び大腸菌について4-ニトロキノリンN-オキシド(0.02μg/プレート)を使用した。DMSOを陰性対照として使用した。

0289

各実験のために、試験系統培養物を、235rpmで振とうしながらOxoid普通ブロス#2中37℃で終夜増殖させて、1〜2×109コロニー形成単位/mL(OD540約2)の密度とした。

0290

試験系統(10μLの終夜培養物)を、試験薬(10μLのDMSOストック)及びGM液体培地(30μL)と混合した。得られた混合物を、1.5mL滅菌チューブ中、室温で5分間インキュベートした。次いで、チューブに、44℃で保存した溶融トップアガー200μLを添加して、固化を防いだ。ピペットを用いて混合した後、混合物をGM寒天プレート(プレート当たり2.0mLのGM寒天)の表面に注いだ。トップアガーが固化した後、プレートを逆さにし、37℃で48時間インキュベートした。次いで、結果を、プレート当たりの復帰変異体コロニーの数として表した。

0291

C.結果
試験化合物の最終濃度を、50μM、100μM及び200μMであると決定した。化合物1及び4について、200μMの最終濃度のサンプルの系統-化合物-GM培地混合物中で沈殿物が観察された。

0292

試験化合物1、2、4及び31は、試験系統に対する変異潜在性を有さなかった。200μMの濃度の試験化合物3は、試験系統TA 98、TA 1537、TA 1535及び大腸菌についての変異活性が明らかになった。化合物3は、系統TA 100について、100及び200μMの両方で変異活性を有した。

0293

結果を以下の表4に示す。

0294

0295

[実施例3]
化合物1〜4及び31についての細胞毒性の評価
化合物1〜4及び31を、細胞毒性アッセイにおいて試験した。アッセイは、生細胞の細胞質の還元性環境における非蛍光色素レサズリン蛍光化合物レゾルフィンへの変換に基づいた。サンプル中の生細胞が多いほど、蛍光が高くなり、生細胞が少ないほど蛍光が低くなる。

0296

A.材料及び機器
試薬及び消耗品としては:DMSO Chromasolv Plus、HPLCグレード、≧99.7%(Sigma-Aldrich、USA、カタログ番号34869)、L-グルタミンを含まないDMEM(4.5g/L)液(PAA、UK、カタログ番号E15-009)、Ca及びMgを含まないダルベッコPBS(1×)(PAA、UK、カタログ番号H15-002)、L-グルタミン(200mM)(PAA、UK、カタログ番号M11-004)、EUで承認されたウシ胎仔血清「GOLD」(PAA、UK、カタログ番号A15-151)、ペニシリン/ストレプトマイシン(100×)(PAA、UK、カタログ番号P11-010)、レサズリン(SynbiaS、Ukraine、カタログ番号62758-13-8)、ドキソルビシン注射溶液バリウム(Arterium、Ukraine、医薬品)、DPBSトリプシンEDTA(10×)0.5%/0.2%(PAA、UK、カタログ番号L11-003)、Costar(登録商標)ポリスチレン蓋付丸底96ウェル細胞培養クラスター(Corning Incorporated、カタログ番号3790)、使い捨ピペッターチップ(Thermo Scientific、Fisherbrand、Eppendorf、USA)、遠心分離チューブ、50mL(Santa Cruz、USA、カタログ番号sc-200251)、Falcon(登録商標)96ウェルプレート、黒色/透明(BD、カタログ番号358078)、並びに血清用ピペット5mL、10mL、25mL(Greiner Bio-One)が含まれた。

0297

機器としては:細胞培養CO2インキュベーターモデルCCL-170B-8(ESCO、Singapore)、遠心分離機5804R(Eppendorf、USA)、エッチング血球計数器暗線計数チャンバー(Hausser Scientific、USA、カタログ番号3500)、CyBi(登録商標)-SELMA、半自動96倍ピペッター(Analytik Jena AG)、Labculture生物学用安全キャビネットクラスII、タイプA2(ESCO)、倒立顕微鏡、モデルCK2(オリンパス株式会社、日本)、顕微鏡LeicaDMLS2(Leica Microsystems Wetzlar GmbH、Germany)、マルチモードマイクロプレートリーダーPOLARstar Omega(BMG LabtechGMBH、Germany)、Titertek Multidrop 384モデル832(Thermo Scientific/Titertek、USA)、StakMaxマイクロプレート操作システム(Molecular Devices)、PIPETMANピペット2〜20μL、50〜200μL、200〜1000μL(Gilson、USA)、及びマルチチャンネル電動ピペット2〜125μL、5〜250μL、15〜1250μL、Matrix(Thermo Scientific、USA)が含まれた。

0298

B.方法
HepG2細胞を、75cm2フラスコにおいて、37℃及び5%CO2の加湿雰囲気中で、80〜90%コンフルエンスまで培養し、1:4の継代培養比で週に2回分割した。細胞層をPBSですすいで、血清の痕跡をすべて除去した。次いで、0.25%(w/v)トリプシン及び0.53mMEDTAを含有する3.0mLの溶液をフラスコに添加し、約10分間インキュベートした。HepG2細胞を、スクレーパーを使用して剥がし、10% FBS及び2mMグルタミンを含有するDMEMに再懸濁した。5×105個の細胞/mLの最終濃度の細胞懸濁液を、以前に記載された通り(McMillianら (2002) Cell Biol. Toxicol. 18(3):157〜173頁、Mulvihillら (2009) Future Med. Chem. 1(6):1153〜1171頁)、滅菌96ウェル黒色壁透明平底プレートに分注し、試験化合物を添加した。

0299

化合物DMSOストック溶液を、PBSで希釈して1mMの中間濃度を達成した。細胞増殖評価を、0.1μM〜100μMの範囲の異なる化合物濃度で実施した。20μMの最終濃度のドキソルビシンを、陽性対照として使用した。化合物の添加後、細胞を37℃及び5%CO2の加湿雰囲気中で24時間インキュベートした。

0300

レサズリンを最終濃度(50μM)まで添加し、同じ条件下で4時間インキュベートした。レゾルフィンの存在(細胞生存率)を、蛍光を測定することによって(励起490nm、発光540nm、Vega-Avila及びPugsley(2011) Proc. West Pharmacol. Soc. 54:10〜14頁を参照されたい)、定量した。

0301

細胞増殖阻害のパーセントを、以下の式:

0302

[式中、
CPIは、細胞増殖阻害率であり、
AVG高対照は、細胞懸濁液及びPBSを含有するウェルのRFUの平均であり、
ウェルRFUは、試験化合物を含む標的ウェルのRFUであり、
AVG低対照は、細胞懸濁液及びドキソルビシンを含有するウェルのRFUの平均である]
を適用することによって計算した。

0303

IC50値は、GraphPad Prismソフトウェアを使用して計算した。

0304

C.結果
ドキソルビシンを参照化合物として使用して、細胞増殖の阻害を評価した。20μMのドキソルビシンによるHepG2細胞増殖阻害のデータを高対照として使用し、RFUの値を100%の阻害とみなした。

0305

化合物1〜4及び31によるHepG2細胞増殖阻害率(%)を以下の表5に列挙する。

0306

0307

100μM〜0.1μMの範囲の異なる濃度でのHepG2細胞の増殖阻害試験の結果に基づくと、いずれの試験化合物も有意な細胞毒性効果を示さなかった。

0308

[実施例4]
化合物1〜4及び31についてのインビトロ予測因子hERG蛍光偏光アッセイ
化合物1〜4及び31に結合するヒト遅延整流カリウムイオンチャネル遺伝子(hERG)の予備評価である蛍光偏光アッセイを実施した。蛍光偏光(FP)読取り技術は、小蛍光分子(トレーサー)が偏光によって励起される場合、放出光は、その蛍光寿命の間に溶液中の分子が急速回転するために大幅に偏光解消されるという観察に基づく。hERG予測因子アッセイにより、試験化合物のカリウムチャネルへの結合の可能性及び心エコー図に対するQT延長の潜在性についての価値ある情報がもたらされる。

0309

A.材料及び機器
使用した試薬及び消耗品としては、DMSO Chromasolv Plus、HPLCグレード、≧99.7%(Sigma-Aldrich、USA、ロット番号34869)、Predictor(商標)hERG蛍光偏光アッセイキット(Invitrogen、カタログ番号PV5365)、Corningアッセイプレート、384ウェル、U底、黒色ポリスチレン(Corning、USA、カタログ番号3677)、並びに化合物1〜4及び31が含まれた。

0310

機器としては、TECAN ULTRA多機能プレートリーダー(Tecan、Austria)、マイクロピペット0.5〜5μL、2〜20μL、15〜200μL、100〜1000μL(Finntip、Eppendorf、Gilson)、マルチチャンネルピペット(30μL)(Thermo Matrix、USA)、及び水精製システム、NANOpure Diamond D11911(Thermo Scientific Barnstead、USA)が含まれた。

0311

B.方法
すべての実験を、製造元プロトコルPV5365(Invitrogen、Carlsbad、CA)に従ってPredictor(商標)hERG蛍光偏光アッセイを使用して実施した。

0312

hERG反応を、トレーサー及び膜を溶液中でhERGチャネルとともに2〜4時間インキュベートすることによって実施した。蛍光偏光は、トレーサー及びhERG膜の反応に干渉するものがない場合、最大(最少のトレーサー回転)であった。しかし、試験化合物がhERGチャネルについてトレーサーと競合する場合、遊離非結合トレーサーが溶液中で急速に回転することができるため、放出光の偏光は低減する。参照化合物(E-4031、製造元によって提供された)を使用して、アッセイ性能を検証した。E-4031の較正曲線を使用して、実施したアッセイにおけるE-4031のIC50を、製造元によって提供されたデータと比較した。GraphPad Prismソフトウェアの「S字形用量応答(可変勾配)」関数を、較正曲線の構築及びE-4031評価のためのIC50の計算のために使用した。E-4031についてのIC50値は、公開されたデータに従っておよそ70nMであることが見出された。

0313

化合物についてのすべての試験ポイントは、4連で実施した。試験化合物の3種の希釈物、1μM、5μM及び20μMを評価した。

0314

陽性及び陰性対照の組(アッセイブランク-トレーサー添加なし、アッセイ陰性-100%トレーサー置換を表し、最少アッセイ偏光値をもたらす30μMのE-4031)を、4回繰り返し実施した。

0315

C.結果
化合物1、2、3及び31は、有意かつ用量応答性のトレーサー結合阻害を示したが、これはhERG障害の存在の可能性を示唆している。化合物4は、用量応答ではない、低いトレーサー結合阻害を示した。以下の表6及び図18を参照されたい。

0316

0317

[実施例5]
化合物1〜4及び31についてのCaco-2 A-B浸透性の評価
Caco-2浸透性アッセイを実施して、Caco-2細胞株にわたる化合物の輸送速度を測定することによって腸におけるインビボ薬物吸収を予測することによって、化合物1〜4及び31の経口投与への適合性を決定した。

0318

A.材料及び機器
使用した試薬及び消耗品としては:DPBS中トリプシンEDTA(10×)0.5%/0.2%(PAA、UK、カタログ番号L11-003)、HEPES高純度グレード(Helicon、Am-0485)、Ca及びMgを含まないダルベッコPBS(1×)(PAA、UK、カタログ番号H15-002)、Ca及びMgを含まず、フェノールレッドを含まないハンクスBSS(1×)(PAA、UK、カタログ番号H15-009)、DMSO Chromasolv Plus、HPLCグレード、≧99.7%(Sigma-Aldrich、USA、カタログ番号34869)、L-グルタミンを含まないDMEM(4.5g/L)液(PAA、UK、カタログ番号E15-009)、L-グルタミン(200mM)(PAA、UK、カタログ番号M11-004)、EUで承認されたウシ胎仔血清「GOLD」(PAA、UK、カタログ番号A15-151)、ペニシリン/ストレプトマイシン(100×)(PAA、UK、カタログ番号P11-010)、アセトニトリルChromasolv、HPLC用勾配グレード、≧99.9%(Sigma-Aldrich、USA、カタログ番号34851)、質量分析用ギ酸、約98%(Fluka、USA、カタログ番号94318)、培地フィーダートレイを備えるFalcon(登録商標)HTS 24マルチウェル挿入システム(BD Biosciences、USA、製品番号351181)、Falcon(登録商標)24ウェルTC処理細胞PS浸透性担体付プレート(BD、製品番号353504)、遠心分離チューブ、50mL(Santa Cruz、USA、カタログ番号sc-200251)、血清用ピペット5mL、10mL、25mL(Greiner Bio-One)、使い捨てピペッターチップ(Thermo Scientific、Fisherbrand、Eppendorf、USA)、マイクロラック中1.1mLマイクロチューブ(Thermo Scientific、USA)、Zorbax Eclipse Plus C18カラム2.1×50mm、3.5μm(Agilent Technologies, Inc.、USA)、塩酸プロプラノロール≧99%(TLC)、粉末(Sigma-Aldrich、USA、カタログ番号P0884)、塩酸イミプラミン≧99%(TLC)(Sigma-Aldrich、USA、ロット番号I7379)、及びアテノロール、分析参照物質、≧98.5%(HPLC)(Sigma-Aldrich、USA、カタログ番号74827)が含まれた。

0319

機器としては:細胞培養物CO2インキュベーター、モデルCCL-170B-8(ESCO、Singapore)、遠心分離機5804R(Eppendorf、USA)、遠心分離機4-15C(Qiagen)(Sigma、Germany)、エッチング血球計数器、暗線計数チャンバー(Hausser Scientific、USA、カタログ番号3500)、勾配HPLCシステムVP(株式会社島津製作所、日本)、Innova 4080インキュベーター振とう機(New Brunswick Scientific、USA)、Millicell-ERSシステム電気抵抗器(Millipore、カタログ番号MERS 000 01)、TurboIonSpray Electrosprayモジュールを備えるMS/MS検出器API 3000 PE(PE Sciex、USA)、マルチチャンネル手動ピペット(Thermo Labsystems Finnpipette、FA16-50R)、マルチチャンネル電動ピペット2〜125μL、5〜250μL、15〜1250μL、Matrix(Thermo Scientific、USA)、PIPETMANピペット2〜20μL、50〜200μL、200〜1000μL(Gilson、USA)、VWR膜窒素発生器N2-04-L1466、窒素純度99%+(VWR、USA)、及び水精製システムNANOpure Diamond D11911(Thermo Scientific Barnstead、USA)が含まれた。

0320

すべての測定を、真空脱気器、勾配ポンプ逆相HPLCカラム、カラムオーブン及び自動回収装置を含むShimadzu VP HPLCシステムを使用して実施した。HPLCシステムを、タンデム質量分析計API 3000(PE Sciex)に連結した。TurboIonSprayイオン源を、陽及び陰イオンモードの両方で使用した。データの取得及び分析は、Analyst 1.5.2ソフトウェア(PE Sciex)を使用して実施した。

0321

LC-MS条件は、以下の通りであった。カラム: Agilent ZORBAX Eclipse Plus C18、移動相A:アセトニトリル:水:ギ酸=100:1000:1、移動相B:アセトニトリル:ギ酸=1000:1、勾配:0分25% B、1.1分100% B、1.5分100% B、1.51分25% B、2.7分停止、溶出速度: 400μL/分、カラム温度:30℃、注入容量:2μL、イオン源:Turboスプレー、イオン化モデル:ESI、スキャンタイプ:陽Q3多重イオン噴霧ガス:15L/分、カーテンガス:8L/分、イオンスプレー電圧:5000V、温度:400℃。

0322

B.方法
Caco-2細胞を、ATCC及びMillipore推奨(MilliporeプロトコルノートPC1060EN00P)に従って、75cm2フラスコにおいて、37℃及び5%CO2の加湿雰囲気中、80〜90%コンフルエンスまで培養した。細胞を、トリプシン/EDTA溶液で剥がし、細胞培養培地に再懸濁して2×105個の細胞/mLの最終濃度とした。500μLの細胞懸濁液を、HTS 24マルチウェル挿入システムの各ウェルに添加し、35mLの予備加温した完全培地をフィーダートレイに添加した。Caco-2細胞を、マルチウェル挿入システム中で、輸送実験前10日間インキュベートした。フィルタープレート及びフィーダートレイ中の培地を、1日おきに交換した。10日間の細胞増殖後、単層完全性を、Millicell-ERSシステム電気抵抗器を使用して、すべてのウェルについて経上皮電気抵抗(TEER)を測定することによって検証した。得られたTEER値は、アッセイ条件によって必要とされる通り、1000Ω超(1400〜1500Ω)であった。24ウェル挿入プレートを、そのフィーダープレートから取り出し、新しい滅菌24ウェル輸送分析プレートに置いた。培地を吸引し、挿入物をPBSで洗浄した。

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