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技術 帯状の繊維集合体を加工する方法ならびに粗紡機

出願人 マシーネンファブリクリーターアクチェンゲゼルシャフト
発明者 クリスティアングリースハマーペトルハシュカ
出願日 2017年6月27日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2019-501676
公開日 2019年9月5日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-525017
状態 未査定
技術分野 紡績及び撚糸
主要キーワード サクション管 引出し通路 非回転式 ドラフティング 堆積パターン 引出し装置 運動軌道 並進的
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月5日)のものです。
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図面 (4)

課題・解決手段

本発明は、帯状繊維集合体(1)を加工する方法であって、繊維集合体(1)を粗糸(3)の製造のために働く粗紡機空気紡績ノズル(2)に供給し、繊維集合体(1)に空気紡績ノズル(2)の内部で空気紡績ノズル(2)の平常運転中に渦動空気流により撚りを加え、これにより繊維集合体(1)から粗糸(3)を形成し、粗糸(3)は、最終的に空気紡績ノズル(2)の出口(4)を介して空気紡績ノズル(2)を出る、帯状の繊維集合体(1)を加工するための方法に関する。本発明によれば、空気紡績ノズル(2)を出た粗糸(3)を、粗紡機の領域に準備された収容部(5)内または収容部(5)上に堆積させることが提案される。さらに、帯状の繊維集合体(1)から粗糸(3)を製造するための粗紡機が提案される。

概要

背景

概要

本発明は、帯状繊維集合体(1)を加工する方法であって、繊維集合体(1)を粗糸(3)の製造のために働く粗紡機空気紡績ノズル(2)に供給し、繊維集合体(1)に空気紡績ノズル(2)の内部で空気紡績ノズル(2)の平常運転中に渦動空気流により撚りを加え、これにより繊維集合体(1)から粗糸(3)を形成し、粗糸(3)は、最終的に空気紡績ノズル(2)の出口(4)を介して空気紡績ノズル(2)を出る、帯状の繊維集合体(1)を加工するための方法に関する。本発明によれば、空気紡績ノズル(2)を出た粗糸(3)を、粗紡機の領域に準備された収容部(5)内または収容部(5)上に堆積させることが提案される。さらに、帯状の繊維集合体(1)から粗糸(3)を製造するための粗紡機が提案される。

目的

本発明の課題は、粗糸を供給される、ますます高速で作業する繊維機械に関して公知の方法を改善することにある

効果

実績

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請求項1

帯状繊維集合体(1)を加工する方法であって、前記繊維集合体(1)を粗糸(3)の製造のために働く粗紡機空気紡績ノズル(2)に供給し、前記繊維集合体(1)に前記空気紡績ノズル(2)の内部で前記空気紡績ノズル(2)の平常運転中に渦動空気流により撚りを加え、これにより前記繊維集合体(1)から粗糸(3)を形成し、前記粗糸(3)は、最終的に前記空気紡績ノズル(2)の出口(4)を介して前記空気紡績ノズル(2)から出る、帯状の繊維集合体(1)を加工するための方法であって、前記空気紡績ノズル(2)を出た前記粗糸(3)を、前記粗紡機の領域に準備された収容部(5)内または収容部(5)上に堆積させることを特徴とする、帯状の繊維集合体(1)を加工するための方法。

請求項2

前記粗糸(3)を、引出し装置(6)により前記空気紡績ノズル(2)から引き出し、堆積装置(7)により、かつ/またはループ状に、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に堆積させる、請求項1記載の方法。

請求項3

前記粗糸(3)を、前記引出し装置(6)の通過後に、前記堆積装置(7)により直接に捕捉し、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に堆積させる、請求項2記載の方法。

請求項4

前記粗糸(3)が、前記引出し装置(6)と、前記堆積装置(7)との間で弛み部(8)を形成し、該弛み部(8)の鉛直方向の空間的な延在長さを、前記堆積装置(7)の堆積速度に基づいて調節する、請求項2または3記載の方法。

請求項5

前記平常運転を、停止段階により中断し、該停止段階中では、前記空気紡績ノズル(2)によって前記粗糸(3)を製造せず、前記停止段階と、後続の平常運転との間で、開始段階を実施し、該開始段階中においては、前記空気紡績ノズル(2)により製造された前記粗糸(3)を、前記空気紡績ノズル(2)から出た後で、少なくとも一時的に、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に堆積させることなく、粗糸導出部(9)を介して排出する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。

請求項6

前記収容部(5)が、規定された充填度に達するか、または規定された粗糸量または粗糸長さが前記空気紡績ノズル(2)により製造され、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に堆積されると、次いで収容部交換工程を実施し、該収容部交換工程中に、充填された前記収容部(5)を空の収容部(5)と交換する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。

請求項7

前記粗糸(3)の製造を、前記収容部交換工程中に停止しない、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。

請求項8

前記収容部交換工程中に前記空気紡績ノズル(2)により製造された前記粗糸(3)を、少なくとも部分的に粗糸導出部(9)を介して排出する、請求項6または7記載の方法。

請求項9

前記粗糸(3)の製造を、前記収容部交換工程中に一時的に中断する、請求項6または8記載の方法。

請求項10

前記粗糸製造の中断後に、開始段階を実施し、該開始段階中に、前記空気紡績ノズル(2)により製造された前記粗糸(3)を、前記空気紡績ノズル(2)を出た後で、少なくとも一時的に、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に堆積させることなく、粗糸導出部(9)を介して排出する、請求項9記載の方法。

請求項11

前記収容部(5)を、粗糸(3)による部分的なまたは完全な充填後に、糸の製造に役立つ空気紡績機へと移動させ、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に存在する前記粗糸(3)を前記空気紡績機により紡績して糸を形成する、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。

請求項12

前記収容部(5)を、粗糸(3)による部分的なまたは完全な充填後に、編成品を製造する紡績編み機へと移動させ、前記収容部(5)内または前記収容部(5)上に存在する前記粗糸(3)から前記紡績編み機により編成品を形成する、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。

請求項13

帯状の繊維集合体(1)から粗糸(3)を製造する粗紡機であって、前記粗紡機が、供給された前記繊維集合体(1)から粗糸(3)を製造するための少なくとも1つの空気紡績ノズル(2)を有しており、前記空気紡績ノズル(2)が、前記繊維集合体(1)に前記空気紡績ノズル(2)の内部で、該空気紡績ノズル(2)の空気ノズル(10)により形成された渦動空気流によって撚りを加えるように形成されており、これにより前記繊維集合体(1)から粗糸(3)を形成するようになっており、前記空気紡績ノズル(2)が、出口(4)を有しており、該出口(4)を介して前記粗糸(3)が前記空気紡績ノズル(2)の運転時に前記空気紡績ノズル(2)から出る、粗紡機において、該粗紡機が、堆積装置(7)を有しており、該堆積装置(7)により、前記空気紡績ノズル(2)を出た前記粗糸(3)が収容部(5)内または収容部(5)上に堆積可能であることを特徴とする、粗紡機。

請求項14

前記粗紡機は、制御装置を有しているか、または制御装置に接続されており、該制御装置は、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法にしたがって前記粗紡機を運転するように構成されている、請求項13記載の粗紡機。

技術分野

0001

本発明は、帯状繊維集合体を加工する方法に関し、繊維集合体は、粗糸の製造のために働く粗紡機空気紡績ノズルに供給され、繊維集合体は空気紡績ノズル内で、該空気紡績ノズルの平常運転中に渦動空気流により撚りを与えられるので、繊維集合体から粗糸が形成され、粗糸は、最終的に空気紡績ノズルの出口を介して空気紡績ノズルを出るようになっている。

0002

対応する空気紡績ノズルを備えた粗紡機は、先行技術から公知であり、長く延びる帯状の繊維集合体から粗糸を製造するために役立つ。空気紡績ノズルは、通常かつ好適には本発明に係る空気紡績機においても、内側に位置する渦動室ならびに渦動室内に開口する空気ノズルを有している。この空気ノズルを介して、空気紡績機の運転時に渦動室内に渦動空気流が形成される。繊維集合体の外側に位置する繊維は、渦動室内に延びる糸形成エレメント入口開口の領域において渦動空気流により、内側に位置するコア繊維巻き付けられ、これにより、粗糸の所望の強度のために決定的な巻付き繊維を形成する。これにより、典型的な撚りを有する粗糸が生じ、この粗糸は最終的に、引出し通路を介して渦動室から導出され、最終的に出口を介して空気紡績ノズルを出る。

0003

概して、本発明の主旨における「粗糸(別の呼称加撚繊維(Lunte))」という概念は、繊維の少なくとも一部が内側に位置するコアに巻き付けられている繊維集合体である。このような種類の糸は、このような糸が、糸を後続繊維機械に搬送するために十分である、ある程度の強度を有しているにも拘わらず、未だに延伸可能であることにより優れている。つまりこの粗糸は、粗糸を加工する繊維機械、たとえばリング精紡機ドラフト機、たとえばドラフト装置によって延伸することができ、その後に最終的に紡績されて従来の糸を形成する。

0004

先行技術では、空気紡績ノズルを出た粗糸が巻管上に巻き取られることが通常であるので、しの巻(粗糸を巻かれた巻管)が形成される。このしの巻は、最終的に後続の繊維機械に引き渡される。対応する粗紡機は、たとえば、欧州特許出願公開第2511403号明細書(EP2511403A1)に記載されている。

0005

本発明の課題は、粗糸を供給される、ますます高速で作業する繊維機械に関して公知の方法を改善することにある。

0006

この課題は、独立請求項に記載の特徴を有する方法ならびに粗紡機により解決される。

0007

本発明によれば、帯状の繊維集合体を加工する方法は、空気紡績ノズルを出た粗糸を、粗紡機の領域に準備されている収容部内または収容部上に堆積させることにより優れている。公知の先行技術とは異なり、粗糸は、しの巻を形成するために巻管上に巻き取られるのではない。むしろ、収容部内または収容部上への緩やかな堆積が行われ、後続の繊維機械への収容部の搬送後に、この収容部から粗糸は再び取り出され、加工され得る。

0008

収容部とは、好適には容器であり、特に好適には、紡績過程において公知であり、通常は紡績ケンスと呼ばれる上方に向かって開放した容器である。この場合、紡績ケンスは、上から見た平面図において円形であるか、または細長く、たとえば方形に形成されていてよい。可能である形状に関しては、たとえば独国特許出願公開第10241011号明細書(DE10241011A1)または旧東ドイツ国経済特許第232246号明細書(DD232246A1)が参照される。この場合、容器の形状は本発明にとってどちらかというと二次的なものである。しかし、収容部が、単に側壁を有しない平坦区分として形成されていることも可能である。この平坦な区分上に粗糸は堆積中にたとえば山状に堆積される。つまり、収容部は、たとえばディスク状のエレメントとして存在することもでき、このエレメントは粗糸の堆積後に粗糸と一緒に別の繊維機械へと搬送され得る。

0009

重要であるのは、粗糸が、通常のように緊張されて巻管上に巻き取られるのではなく、堆積後にもはや粗糸が引っ張り応力にさらされていないように、収容部内または収容部上に堆積されることである。好適には、収容部は、容器として形成されている。この容器は、少なくとも0.05m3の容積、好適には少なくとも0.1m3の容積を有している。収容部内または収容部上に堆積された粗糸の量は、巻管上に巻き取られ得る粗糸の量の数倍に一致するので、本発明により堆積された粗糸は、高い粗糸消費量を有する繊維機械にも引き渡され得る。たとえば、相応して充填された容器は、紡績箇所毎に1分当たり数百メートルの糸が製造される従来の空気紡績機のための蓄え部として著しく適している。

0010

好適には、粗糸は、この粗糸が収容部の完全な充填後に、少なくとも0.14g/cm3、好適には少なくとも0.15g/cm3、特に好適には少なくとも0.16g/cm3の平均密度を有しているように、収容部内または収容部上に堆積される。

0011

粗糸が、引出し装置により空気紡績ノズルから引き出されると特に有利である。引出し装置は、たとえば駆動装置により駆動される対応する2つの引出しローラを有していてよく、これらの引出しローラの間で、粗糸は、空気紡績ノズルを出た後に挟まれながらガイドされ、収容部の方向へと導かれる。引出し装置の通過後に、粗糸は、最終的に好適には堆積装置の領域に到達し、この堆積装置により捕捉されて、収容部内または収容部上に堆積される。この場合、堆積装置は、粗糸が規定されかつ制御された形式で収容部内または収容部上に到達するように働くので、粗糸の交絡、または収容部から後に粗糸を取り出すために不都合である規定されていない粗糸の重畳が阻止される。好適には、粗糸は堆積装置によりループ状に収容部内または収容部上に堆積され、この場合、ループは少なくとも部分的に円形状または楕円形状を有していてよい。

0012

堆積装置は、好適には堆積通路を備えた堆積皿を有している。堆積通路を通って、粗糸は堆積中にガイドされる。この場合、堆積皿は、粗糸の堆積中に、好適には駆動装置により回転運動させられる。

0013

付加的にまたは択一的には、回転皿も設けられていてよい。この回転皿上に、収容部が堆積中に位置しており、粗糸の堆積中に、駆動装置により駆動される(この場合、駆動装置は、堆積皿をも駆動する同一の駆動装置であってよく、両方の皿は同期的に駆動され得る)。

0014

堆積皿および/または回転皿の回転運動が可能である一方で、堆積皿および/または回転皿は、対応する回転皿および/または堆積皿の非回転式運動を引き起こす駆動装置によっても駆動され得る。たとえば、特に回転皿の代わりに、別の運動エレメントが設けられていてもよい。この運動エレメント上に収容部が粗糸の堆積中に置かれるか、または別の方法で保持され、運動エレメントは、運動軌道上で運動させられる。運動軌道は、個別の線形または湾曲された区分から成っているか、または線形または湾曲された区分を有しており、これにより、堆積中に長手方向軸線を中心とした粗糸の不都合な回転を阻止することができる。特に、収容部は、専らまたは部分的に並進的に運動され得る。

0015

さらに、収容部が、第1の方向と、およびこの第1の方向とは反対の第2の方向とへ交互に回転させられることも可能である。たとえば、収容部は、交互に、360°だけ時計回り方向に、次いで同一の値だけ反時計回りに回転させられてよく、これにより堆積される粗糸の望ましくない回転を阻止することができる。同様に、2つの堆積皿が設けられていてもよく、これらの堆積皿は、相並んで配置された2つの空気紡績ノズルからの粗糸を1つの共通の収容部内または収容部上に堆積させる。この場合も、これらの堆積皿は、互いに反対に向けられた回転方向で交互に回転することができ、この場合、180°の角度範囲が有利である。

0016

同様に、粗糸が、引出し装置の通過後に堆積装置により直接に捕捉され、収容部内または収容部上に堆積されると有利である。引出し装置と堆積装置との間には、この場合、粗糸を直接的な接触によりガイドする別のエレメントは設けられていない。当然ながら、引出し装置と堆積装置との間には、1つまたは複数のセンサが配置されていてよく、これらのセンサは、粗糸の品質(太さ、多毛性等)を監視するか、または粗糸が空気紡績ノズルから出ているか否か、かつ/または堆積装置の領域に達しているか否かを監視し、または粗糸の走行を監視する。

0017

同様に、粗糸が引出し装置と堆積装置との間で弛み部を形成することが可能である。この弛み部の鉛直方向の空間的な延在長さは、堆積装置の堆積速度を介して調節される。つまり粗糸は、たとえば空気紡績ノズルもしくは引出し装置と、堆積装置もしくはこの堆積装置に前置されたガイド(たとえばガイドローラ)との間で放物線を描く。鉛直方向の空間的な延在長さが予め規定された最大値を上回るもしくは最大値に達すると、堆積速度が高められる。鉛直方向の空間的な延在長さが予め規定された最小値を下回るもしくは最小値に達すると、堆積速度が減じられる。この場合、堆積の速度は、たとえば堆積皿および/または回転皿の回転速度の変更により高められるか、もしくは減じられ、この場合、変更は好適には粗紡機の制御装置により自動的に実施される。

0018

最終的には、粗糸が、引出し装置と堆積装置との間でガイドを介してガイドされることも可能である。ガイドは、たとえば搬送ベルトとして、または細長い通路として形成されていてよい。この場合、1つまたは複数のノズルが設けられていてよく、これらのノズルは、圧縮空気供給部に接続されていて、これにより粗糸を圧縮空気により堆積装置の方向にガイドするか、またはガイドにより運動させることができる。ノズルは、ノズルから出る空気流により糸通し補助部としても働くことができる。これにより、粗糸を、引出し装置もしくは空気紡績ノズルから出た後にガイド内またはガイド上へと運動させることができる。

0019

通常は、粗紡機の平常運転(平常運転中に粗糸が製造され、収容部内または収容部上に堆積される)は、空気紡績ノズルによって粗糸を製造しない停止段階により中断される。その理由は、たとえば粗糸の破断、繊維集合体の供給における問題または空気紡績ノズルの詰まりである。好適には、このような停止段階と、後続の平常運転との間に開始段階が実施されることが規定されている。開始段階は、粗糸の製造が再び開始され、この場合、開始段階中に、空気紡績ノズルにより製造された粗糸は、空気紡績ノズルを出た後に少なくとも一時的に、収容部内または収容部上に堆積されるのではなく、粗糸導出部を介して排出されることにより優れている。粗糸導出部は、たとえば負圧を加えられたサクションエレメント(たとえばサクション管)であってよい。いずれの場合も、粗糸製造の再開時に製造された粗糸の始端区分が収容部上または収容部内に到達しないと有利である。なぜならば、始端区分の品質は、通常は設定値に一致しないからである。規定された量/長さの粗糸が開始段階中に導出させられると、粗糸導出部が非作動にされるか、または(たとえば粗糸の走行に影響を与える転路器により)迂回されるので、次いで製造された粗糸は収容部内または収容部上に到達する。この場合、収容部内または収容部上に到達した粗糸は、導出された粗糸区分から分離される(これにより、導出されたこの粗糸区分が最終的に収容部内または収容部上に到達することを阻止することができる)。

0020

収容部が、規定された充填度に到達するか、または規定された粗糸量または粗糸長さが空気紡績ノズルから製造され、収容部内または収容部上に堆積された場合に、収容部交換工程が実施されると特に有利である。粗糸量、粗糸長さもしくは上述の充填度は、1つまたは複数のセンサにより監視され得る。いずれの場合も、対応する目標値への到達後に、この時点までに充填された収容部が、空の収容部と交換される。この場合、交換工程は、自動的に粗紡機の収容部交換装置により、または手動オペレータにより実施され得る。

0021

さらに、粗糸の製造が、収容部交換工程中に停止されないと有利である。つまり言い換えると、収容部交換工程中に、粗糸は、空気紡績機により製造されることが望ましい。つまり製造された粗糸は、収容部交換工程前に第1の収容部内または第1の収容部上に堆積される。収容部交換工程中または収容部交換工程後に、粗糸堆積は最終的に第2の収容部内または第2の収容部上で行われる。この場合、相応する収容部が、(たとえば、上述の収容部交換装置により)常に同一の箇所に留まる空気紡績ノズルの下方に移動させられる。収容部交換工程後に両収容部の間に存在している粗糸ループは、最終的に切断されなければならない。これにより満たされた収容部を、新しい収容部の充填から独立して粗紡機から取り出すことができる。

0022

特に有利には、収容部交換工程中に空気紡績ノズルにより製造された粗糸が少なくとも部分的に粗糸導出部を介して排出される。つまり粗糸は、収容部交換工程中も継続的に製造され、この場合、収容部交換工程前には第1の収容部内または第1の収容部上に到達し、かつ収容部交換工程後もしくは既に収容部交換工程中には第2の収容部内または第2の収容部上に到達する。一時的に空気紡績ノズルを出た粗糸の導出が粗糸導出部を介して行われる。この場合、まず第1の収容部内または第1の収容部上に位置する粗糸区分が分離される。導出工程の終了後に、空気紡績ノズルを出た粗糸は最終的に再び堆積装置に供給される。堆積装置は粗糸を上述の第2の収容部内または第2の収容部上に堆積させる。好適には、空気紡績ノズルにより時間単位毎に製造される粗糸の量が、収容部交換工程中にもしくは粗糸が粗糸導出部を介して排出される時間中に、少なくとも一時的に平常運転時に対して絞られる。これにより、排出される粗糸の量を最小限にすることができる。

0023

粗糸の製造が、収容部交換工程中にまたは収容部交換前に一時的に中断されると同様に有利である。このことは、空気紡績ノズルへの繊維集合体の供給の停止により、または空気紡績ノズルへの空気供給の中断により行われ得る。いずれの場合も、粗糸製造の停止が行われる。既に充填された収容部が空の収容部に交換されると、粗糸製造が再び開始される。この場合、原則的には、粗糸が堆積装置に到達する前に、堆積装置が既に運動、たとえば回転させられていると有利である。

0024

粗糸製造が既に上述の収容部の交換中に再び開始され、次いで製造された粗糸の始端区分を一定の時間の長さにわたって粗糸導出部を介して導出し、その後に粗糸が再び当初は空の収容部内または収容部上に堆積されることも可能である。特に有利には、粗糸製造の中断後に、開始段階が実施される。この開始段階中に、空気紡績ノズルにより製造された粗糸は、空気紡績ノズルを出た後に少なくとも一時的に、収容部内または収容部上に堆積されるのではなく、粗糸導出部を介して排出される。

0025

収容部が、粗糸で部分的または完全に充填された後に、従来の糸の製造のために役立つ空気紡績機へと移動されると特に有利である。この場合、収容部内または収容部上に存在する粗糸は、空気紡績機により紡績されて糸を形成する。つまり、充填された収容部は、同様に渦動空気流により粗糸から従来の糸を製造する空気紡績機のための貯蔵部として働く。糸は最終的にたとえば織機により加工されて布地を形成することができる。対応する空気紡績機は先行技術から十分に公知であり、通常は粗糸を延伸するためのそれぞれ1つのドラフト装置と、所望の撚りを加え、ひいては糸を製造するための後続の空気紡績ノズルと、空気紡績ノズルを出た糸を巻き取るための巻取りユニットとを備える複数の紡績箇所を含んでいる。

0026

収容部が、粗糸で部分的または完全に充填された後に、編成品の製造に役立つ紡績編み機へと移動されると同様に有利である。この場合、収容部内または収容部上に存在する粗糸から、紡績編み機により編成品が製造される。紡績編み機は、通常、同様に粗糸を延伸するためのドラフト装置を有している。さらに、延伸された粗糸に軽い撚りを加える撚りユニットを備えているので、粗糸は、紡績編み機の編みユニットへと搬送され得る。編みユニットは、延伸された粗糸を最終的に編成品へと加工する。概して、紡績編み機の編みユニットは、撚りユニットから数センチメートルから数メートルだけ離間して位置していてよい。この離間が予め規定された最大値を超えている場合、材料に1つまたは複数のフィラメントを備えると有利である。この場合、フィラメントは、ドラフト装置または撚りユニットの範囲において、材料の流れ内にもたらされてよく、一種芯糸が生じる。

0027

本発明による粗紡機は、最終的には、当該粗紡機が少なくとも1つの堆積装置を有していて、この堆積装置により空気紡績ノズルを出た粗糸が好適にはループ状に収容部内または収容部上に堆積可能であることにより優れている。さらに、上記または下記で挙げられる単独または全ての物質的な特徴、たとえば引出し装置が実現されていてよい。

0028

粗紡機が、制御装置を有しているか、または制御装置に接続されていると特に有利である。制御装置は、粗紡機が上記または下記の説明にしたがって駆動されるように構成されている。

0029

本発明の別の利点は以下の実施形態において説明される。

図面の簡単な説明

0030

本発明に係る粗紡機の選択されたエレメントを示す側面図である。
本発明に係る粗紡機の空気紡績ノズルの一部を示す断面図である。
本発明に係る別の粗紡機の選択されたエレメントを示す側面図と、容器として形成された収容部を粗糸と共に示す上から見た平面図である。

0031

図1は、本発明に係る粗紡機の概略的な側面図を示している(この場合、本発明を理解するために重要である選択されたエレメントのみが示されている。同様のことは概して残りの図面にも当てはまる)。

0032

粗紡機は、必要である場合には、それぞれ回転軸線を中心として回転可能な複数のドラフト装置ローラ15を備えたドラフト装置を有していてよい(6つのドラフト装置ローラ15のうちの2つのみに参照符号が付与されている)。この場合、ドラフト装置は、紡績運転中に、たとえばダブリングされた練条スライバの形の繊維集合体1が供給される。

0033

さらに、図示された粗紡機は、内側に位置するそれぞれ1つの渦動室23(図2を参照)を備えた、互いに相並んで配置された1つまたは複数の空気紡績ノズル2を有している。渦動室23内で、繊維集合体1もしくは繊維集合体1の繊維の少なくとも一部が、撚りを加えられる(紡績ノズルの詳細な作用形式は以下でさらに詳しく説明する)。

0034

さらに、粗紡機は、好適には協働する複数の引出しローラ16を備えた引出し装置6を有していてよい。これらの引出しローラ16により、出口4を介して紡績ノズルを出る粗糸3が捕捉され、かつガイドされる(引出しローラ16は、好適には、図示されていない駆動装置により回転運動させることができる)。本発明に係る粗紡機は、(図1および図3に図示されているような)ドラフト装置を必ずしも有していなくてよい。引出しローラ16も必ずしも必要ではない。

0035

いずれの場合も、本発明に係る粗紡機は、空気紡績法にしたがって作業する。粗糸3を形成するために、繊維集合体1が空気紡績ノズル2の、好適にはいわゆる繊維ガイドエレメント14が配置されている入口13を介して、空気紡績ノズル2の渦動室23内へとガイドされる(図2も参照)。この渦動室23内において、粗糸は、撚り加えられる。つまり、繊維集合体1の自由な繊維端部の少なくとも一部が、渦動室23を取り囲んでいる渦動室壁に配置された相応する空気ノズル10によって形成される空気流により、捕捉される。この場合、繊維の一部は、繊維集合体1から少なくとも少しだけ引き出されて、渦動室23内に突出している糸形成エレメント11の先端部の周囲に巻き付けられる。繊維集合体1が糸形成エレメント11の内部に配置された引出し通路12を介して渦動室23から引き出されることにより、最終的には、自由な繊維端部も糸形成エレメント11の方向に引っ張られて、その際にいわゆる巻付き繊維として、中心に延びるコア繊維の周囲に巻き付き、結果として所望の撚りを有する粗糸3が生じる。

0036

概して、ここで明らかにしておくと、製造された粗糸3は、比較的少ない割合の巻き付き繊維を有する糸であるか、もしくは巻き付き繊維が比較的に緩く内側のコアに巻き付いている糸であるので、粗糸3は、ドラフティング可能なままである。このことは、製造された粗糸3が(たとえば従来の空気紡績機の)後続の繊維機械において、もう一度ドラフト装置により延伸される必要があるので、重要である。これにより、たとえば織機で加工して布地を形成することができる従来の糸を形成するように引き続き加工することができる。

0037

本発明の要旨は、図1および図3から判る。従来、粗糸3が、従来のフライヤまたは空気粗紡機により製造されたか否かとは関係なしに、巻管上に巻き取ることが通常であった。

0038

これとは異なり、本発明は、粗糸3を、空気紡績ノズル2から出たあとに、容器として形成された収容部5内にゆるく堆積させることを提案している。この場合、好適には、紡績過程において公知の紡績ケンスを使用することができる。

0039

特に図1から判るように、粗紡機が、このために堆積装置7を有していると有利である。堆積装置7は、少なくとも1つの堆積皿18を有している。

0040

堆積皿18は、図示されていない駆動装置により回転運動させることができる。これにより、空気紡績ノズル2から出て来た粗糸3を収容部5内にループ状に堆積させることができる。

0041

択一的または付加的には、堆積装置7は、図3に示された回転皿19を有していてもよい。この回転皿19により、収容部5は回転運動することができる。

0042

回転皿19も、堆積皿18(堆積皿18は、図3の場合、収容部5の中心軸線に対してずらされて配置されている)も回転運動させられると、粗糸3の、図3で左下側に示された堆積パターンもしくは示されたループ22が生じる(つまり図3は粗紡機の一部を示し、付加的に、部分的に粗糸3で満たされた収容部5を上方から示している。当然ながら、このことは粗紡機に関する収容部5の実際の位置を反映していない)。

0043

図1図3との比較からさらに示されるように、粗糸3は、引出し装置6を出た後に堆積皿18もしくは堆積皿18の内側に位置する螺旋状に延びる堆積通路21に直接に供給され得る(図1)。しかし、粗糸3がまず、弛み部8を形成し、次いで堆積皿18に供給されることも可能である。この場合、堆積皿18と引出し装置6との間に、1つまたは複数のセンサ17および/またはたとえばガイドローラの形の付加的なガイド20が設けられていてよい。1つまたは複数のセンサ17は、弛み部8の鉛直方向の延在長さを監視する。この場合、制御装置(図示せず)が、1つまたは複数のセンサ17の測定値に基づいて、上述のように、回転皿19および/または堆積皿18の回転速度を調節し、これにより鉛直方向の延在長さを規定された範囲に維持することができる。

0044

最後に、図1は、粗紡機が、たとえばサクション管の形の粗糸導出部9を有していると有利であり得ることを示している。いま、粗糸製造が開始されると、まず、開始段階が行われる。この開始段階中に、空気紡績ノズル2を出た粗糸3が粗糸導出部9により捕捉され、排出される。粗糸3の品質が最終的に設定値に一致すると、粗糸導出部9が非作動にされる。この場合、粗糸導出部9により既に導出された粗糸区分は、図示されていない手段(たとえば切断ユニット)により、今、空気紡績ノズル2によって製造される粗糸区分から分離される。この区分の始端部は、最終的に堆積装置7に供給され、収容部5内に堆積させられる。この場合、最後に製造された粗糸区分の、堆積装置7への引き渡しは、たとえばブローノズルによりまたは機械的な手段により行うことができる。粗糸導出部9に負圧の代わりに正圧が供給される場合、ブローノズルの機能は、通常、粗糸導出部9によっても引き受けることができる。

0045

可能な収容部交換工程に関しては、上述の説明が参照される。

0046

本発明は、図示されかつ説明された実施例に制限されない。特許請求の範囲内での変更は、記載された特徴の任意の組み合わせと同様に、それらの特徴が明細書もしくは請求項の異なる部分または異なる実施例において図示されかつ説明されている場合であっても、その変更が独立請求項の要求に矛盾しない限りは、可能である。

0047

1繊維集合体
2空気紡績ノズル
3粗糸
4出口
5 収容部
6引出し装置
7堆積装置
8 弛み部
9 粗糸導出部
10空気ノズル
11 糸形成エレメント
12引出し通路
13 入口
14繊維ガイドエレメント
15ドラフト装置ローラ
16引出しローラ
17センサ
18堆積皿
19回転皿
20ガイド
21堆積通路
22ループ
23 渦動室

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