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技術 置換免疫療法薬としてのIL−12の使用

出願人 ニューメディスンズ,インク.
発明者 バジル,レナエー.
出願日 2017年7月18日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2019-503344
公開日 2019年9月5日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-524753
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 正体積 光子線 物理的劣化 回収容量 フレームレス 参照資料 ガンマレベル 非電離放射線
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重要な関連分野

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図面 (20)

課題・解決手段

本開示の態様及び実施形態は、置換免疫療法薬としてインターロイキン12(IL−12)を含む治療方法を提供する。該方法は、外因性IL−12の生理学投与量を被験体に投与する工程を含む。

概要

背景

以下には、本開示の様々な態様と実施形態を理解するのに役立ち得る情報が含まれる。本明細書に提供される情報の何れかが先行技術である、或いは現在記載又は請求される発明に関連するものであること、或いは、具体的又は暗黙に言及されるあらゆる刊行物又は文書が先行技術であることは、認められるものではない。

インターロイキン12(IL−12)は、免疫における役割が周知であるp40とp35両方のサブユニットを含む、ヘテロ二量体サイトカインである。約20年間におよぶ多数の報告において、IL−12は、炎症反応先天性感染抵抗性、及び適応免疫の調節による免疫の先天性及び適応性アーム間相互作用において不可欠な役割を持つことが示されている。内因性IL−12は、多くの病原体、及び移植可能であり且つ化学的誘導された腫瘍に対する抵抗性のために、必要とされる。免疫におけるIL−12の顕著な効果は、ナチュラルキラー(NK)細胞マクロファージ、及びT細胞からのインターフェロンガンマ(IFN−ガンマ)の産生を刺激する能力である。更に、90年代初期から中期での様々なインビトロの研究は、IL−12が他のサイトカインにより造血相乗的に刺激可能であることを報告した。IL−12の造血促進活性は、使用されたこれらの研究が高度に精製された前駆細胞又は単細胞をも使用したため、骨髄幹細胞に対する直接作用によるものと思われる。様々な研究が造血の促進及び抑制の両方をIFNガンマに関連づけたため、IL−12の造血活性におけるIFNガンマの役割は不明確である。

IL−12は、全身放射への暴露前又はその直後に使用された時、放射線防護機能を持つと示されている。IL−12は、電離放射線から骨髄を保護し、且つ電離放射線に対して腸管を敏感にする。IL−12は、電離放射後の内因性造血の回復及び幹細胞移植の両方を容易にする。

IL−12は十分に特徴づけられたサイトカインである。1989年、IL−12は独立的に、Genetics Institute, Inc.及びThe Wistar Institute of Anatomy and Biologyによってナチュラルキラー刺激因子(NKSF)であると同定された。1990年、IL−12は独立的に、Hoffmann−La Roche, Incにより細胞障害性リンパ球成熟因子(CLMF)であると同定された。1991年、IL−12cDNAは、Genetics Institute, Incによりクローン化され且つインターロイキン12と命名された。1993年、先天免疫及び適応免疫を調節し且つ架橋する際のIL−12の中心的な役割が発見された。1995年、IL−12の抗血管新生特性が発見された。1996年、IL−12受容体はHoffmann−La Roche, Incにより特徴づけられた。1993−2002年に、IL−12の抗腫瘍活性及び抗転移活性が、黒色腫乳癌結腸癌腎癌、及び肉腫を含むマウスモデルにおいて広範囲に示された。1997−2004年に、IL−12の主に単独療法が、癌患者において調査された。CTCL、AIDS関連性カポジ肉腫、NHL、及び黒色腫を除き、効能は単一の薬剤として最小であった。癌患者における限定的な臨床的効能の理由は、タキフィラキシー脱感作)を引き起こす、利用された高度且つ繰り返しの投与レジメンによるものであった。

2003−2007年に、Neumedicines Incは、IL−12の単一の低投与量がマウスにおける致命的な電離放射後に内因性造血の回復を容易にすることを発見した。2005−2008年に、Neumedicines Incは、骨髄抑制された(myelosuppressed)、癌を抱えるマウスモデルのシステムにおいて、抗造血(pro−hematopoiesis)及び抗腫瘍活性(造血性免疫治療効果)の両方を実証した。2008年−現在、NeumedicinesとBARDAの共同により、放射線医学対策としてIL−12の開発が開始された。2009−2014年に、Neumedicines Incは、サルにおける放射線医学の対策としてIL−12の効能(造血効果)を実証し、且つ健康なボランティアにおける安全性を実証した。

内因性のIL−12の発現の抑制をもたらすという点で関連づけられる、基礎的な免疫抑制により様々な疾患及び創傷処置する方法が、当該技術分野で必要とされている。

概要

本開示の態様及び実施形態は、置換免疫療法薬としてインターロイキン12(IL−12)を含む治療方法を提供する。該方法は、外因性IL−12の生理学的投与量を被験体に投与する工程を含む。

目的

それ故、NM−IL−12は、骨髄の造血再生と共に、強力な抗感染性且つ抗腫瘍性の効果を固有に提供する

効果

実績

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請求項1

置換免疫療法薬としてIL−12を投与する方法であって、該方法は:(a)必要とする被験体を同定する工程であって、被験体は、内因性IL−12発現の抑制をもたらす疾患又は創傷に苦しんでいる、工程;及び(b)被験体に外因性IL−12の1つ以上の生理学的投与量を投与する工程を含む方法。

請求項2

外因性IL−12の1つ以上の生理学的投与量の投与前に、被験体には、約5pg/ml未満のIL−12発現レベルがある、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項3

被験体には約3pg/ml未満又は約1pg/ml未満のIL−12発現レベルがある、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。

請求項4

IL−12の外因性の生理学的投与量は、IL−12p70について標準ELISAにより測定されるように、1ml当たり約1ピコグラムを超え且つ1ml当たり約200ピコグラム未満の、被験体の末梢血中のNM−IL−12の範囲をもたらす、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の方法。

請求項5

(a)被験体の末梢血中のIL−12の測定可能なレベルが、末梢血中のIFNガンマの増加も示し;及び/又は(b)被験体の末梢血中のIL−12の測定可能なレベルが末梢血中のIFN−ガンマの付随的な増加も示し、ここで、IL−12の投薬後のIFN−ガンマの付随的なレベルは約20pg/mlから約1000pg/mlの範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の方法。

請求項6

IL−12の外因性の生理学的投与量が約1μgを超え且つ約20μg未満である、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の方法。

請求項7

IL−12の外因性の生理学的投与量が約8μgを超え且つ最大約15μgである、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1つに記載の方法。

請求項8

IL−12の外因性の生理学的投与量が約10μgを超え且つ最大約12μgである、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1つに記載の方法。

請求項9

疾患又は創傷のための処置の経過中に、被験体は2つの生理学的投与量レベルのIL−12:1つ以上の処置量のIL−12及び1つ以上の維持量のIL−12を与えられる、ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載の方法。

請求項10

(a)IL−12の処置量は、約1μgを超え且つ約20μg未満であり;及び(b)IL−12の維持量は、約1μgを超え且つ約10μg未満であることを特徴とする請求項9に記載の方法。

請求項11

(a)IL−12の処置量は、約2週ごと、約3週ごと、又は約4週ごとに与えられ;及び/又は(b)IL−12の維持量は、約1か月ごと、約2か月ごと、又は約3か月ごとに与えられることを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。

請求項12

(a)IL−12の1つ以上の生理学的投与量は任意の薬学的に許容可能な手段により投与され;及び/又は(b)IL−12の1つ以上の生理学的投与量は、局所、皮下、静脈内、腹腔内、筋肉内、硬膜外、又は非経口で投与されることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1つに記載の方法。

請求項13

IL−12はrHuIL−12である、ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1つに記載の方法。

請求項14

(a)内因性IL−12発現の抑制は、抗原提示細胞及び樹状細胞を含む、主要な免疫細胞の抑制をもたらし;及び/又は(b)外因性IL−12の投与は、被験体の必要性に基づいて、内因性IL−12発現に関連する多面的で、修復的で、抗感染性で、且つ非腫瘍性の反応を含む、内因性IL−12の多面的な免疫効果及び造血効果を回復し;及び/又は(c)前記方法が、疾患及び/又は創傷を抱える被験体のための結果の改善をもたらすことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1つに記載の方法。

請求項15

被験体は慢性腎疾患CKD)を抱え、外因性IL−12の投与は、腎臓の修復及び再生をもたらし、それによりCKDの進行を遅くする、ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1つに記載の方法。

請求項16

(a)CKDの進行は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%遅くされ;及び/又は(b)CKDの進行の遅延は、被験体において、クレアチニンの減少、血中尿素窒素(BUN)の減少、タンパク尿の減少、又は糸球体濾過率GFR)の増加の1以上によって実証され;及び/又は(c)外因性IL−12の投与は、CKDの従来の処置と組み合わせて使用されることを特徴とする請求項15に記載の方法。

請求項17

被験体は創傷を抱え、外因性IL−12の投与は、創傷治癒組織修復補助するために組織への細胞の容易な移動をもたらし、それにより創傷の治癒加速をもたらす、ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1つに記載の方法。

請求項18

(a)被験体は高齢であり;(b)被験体は糖尿病であり;(c)被験体は高齢であり、且つ褥瘡を抱え;(d)被験体は糖尿病であり、且つ足潰瘍を抱え;及び/又は(e)創傷は外科的創傷であることを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項19

(a)外因性IL−12の投与は結果として、外因性IL−12の投与が無い状態で観察される治癒の速度と比較して、創傷治癒を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%速め;及び/又は(b)外因性IL−12の投与は、創傷の従来の処置と組み合わせて使用されることを特徴とする請求項17又は18に記載の方法。

請求項20

被験体は加齢黄斑変性(AMD)を抱え、外因性IL−12の投与は、AMDの進行の遅延又は逆転をもたらす、ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1つに記載の方法。

請求項21

(a)AMDの進行は、(i)IL−12が多数の血管新生因子に対する広範な抗血管新生効果を持つことから、新生血管形成を減らし;及び/又は(ii)老化マクロファージの補充により免疫平衡を回復させるIL−12の効果によって遅くされ又は逆転され;及び/又は(b)外因性IL−12の投与は結果として、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、AMDの進行を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%遅くし又は逆転し;及び/又は(c)外因性IL−12の投与は、AMDの従来の処置と組み合わせて使用される、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。

請求項22

(a)被験体は、眼内以外の任意の経路を介してIL−12を投与され;(b)被験体は皮下注射を介してIL−12を投与され;又は(c)被験体は眼内注射を介してIL−12を投与されることを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。

請求項23

被験体は骨粗鬆症に苦しみ、外因性IL−12の投与は、結果として造血幹細胞骨髄中の細胞を再生成且つ動員させる、ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1つに記載の方法。

請求項24

(a)外因性IL−12の投与は結果として骨損失を減らし;(b)外因性IL−12の投与は結果として破骨細胞形成を減らし;及び/又は(c)外因性IL−12の投与は結果として、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、骨損失及び/又は破骨細胞形成を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%減らし;及び/又は(d)外因性IL−12の投与は、骨粗鬆症の従来の処置と組み合わせて使用されることを特徴とする請求項23に記載の方法。

技術分野

0001

関連出願への相互参照
本出願は、2016年7月18日出願の米国仮特許出願第62/363,684号の優先権の利益を主張するものであり、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
技術分野

0002

本開示は通常、置換免疫療法(replacement immunotherapy)においてIL−12を利用する方法及び組成物に関する。

背景技術

0003

以下には、本開示の様々な態様と実施形態を理解するのに役立ち得る情報が含まれる。本明細書に提供される情報の何れかが先行技術である、或いは現在記載又は請求される発明に関連するものであること、或いは、具体的又は暗黙に言及されるあらゆる刊行物又は文書が先行技術であることは、認められるものではない。

0004

インターロイキン12(IL−12)は、免疫における役割が周知であるp40とp35両方のサブユニットを含む、ヘテロ二量体サイトカインである。約20年間におよぶ多数の報告において、IL−12は、炎症反応先天性感染抵抗性、及び適応免疫の調節による免疫の先天性及び適応性アーム間相互作用において不可欠な役割を持つことが示されている。内因性IL−12は、多くの病原体、及び移植可能であり且つ化学的誘導された腫瘍に対する抵抗性のために、必要とされる。免疫におけるIL−12の顕著な効果は、ナチュラルキラー(NK)細胞マクロファージ、及びT細胞からのインターフェロンガンマ(IFN−ガンマ)の産生を刺激する能力である。更に、90年代初期から中期での様々なインビトロの研究は、IL−12が他のサイトカインにより造血相乗的に刺激可能であることを報告した。IL−12の造血促進活性は、使用されたこれらの研究が高度に精製された前駆細胞又は単細胞をも使用したため、骨髄幹細胞に対する直接作用によるものと思われる。様々な研究が造血の促進及び抑制の両方をIFNガンマに関連づけたため、IL−12の造血活性におけるIFNガンマの役割は不明確である。

0005

IL−12は、全身放射への暴露前又はその直後に使用された時、放射線防護機能を持つと示されている。IL−12は、電離放射線から骨髄を保護し、且つ電離放射線に対して腸管を敏感にする。IL−12は、電離放射後の内因性造血の回復及び幹細胞移植の両方を容易にする。

0006

IL−12は十分に特徴づけられたサイトカインである。1989年、IL−12は独立的に、Genetics Institute, Inc.及びThe Wistar Institute of Anatomy and Biologyによってナチュラルキラー刺激因子(NKSF)であると同定された。1990年、IL−12は独立的に、Hoffmann−La Roche, Incにより細胞障害性リンパ球成熟因子(CLMF)であると同定された。1991年、IL−12cDNAは、Genetics Institute, Incによりクローン化され且つインターロイキン12と命名された。1993年、先天免疫及び適応免疫を調節し且つ架橋する際のIL−12の中心的な役割が発見された。1995年、IL−12の抗血管新生特性が発見された。1996年、IL−12受容体はHoffmann−La Roche, Incにより特徴づけられた。1993−2002年に、IL−12の抗腫瘍活性及び抗転移活性が、黒色腫乳癌結腸癌腎癌、及び肉腫を含むマウスモデルにおいて広範囲に示された。1997−2004年に、IL−12の主に単独療法が、癌患者において調査された。CTCL、AIDS関連性カポジ肉腫、NHL、及び黒色腫を除き、効能は単一の薬剤として最小であった。癌患者における限定的な臨床的効能の理由は、タキフィラキシー脱感作)を引き起こす、利用された高度且つ繰り返しの投与レジメンによるものであった。

0007

2003−2007年に、Neumedicines Incは、IL−12の単一の低投与量がマウスにおける致命的な電離放射後に内因性造血の回復を容易にすることを発見した。2005−2008年に、Neumedicines Incは、骨髄抑制された(myelosuppressed)、癌を抱えるマウスモデルのシステムにおいて、抗造血(pro−hematopoiesis)及び抗腫瘍活性(造血性免疫治療効果)の両方を実証した。2008年−現在、NeumedicinesとBARDAの共同により、放射線医学対策としてIL−12の開発が開始された。2009−2014年に、Neumedicines Incは、サルにおける放射線医学の対策としてIL−12の効能(造血効果)を実証し、且つ健康なボランティアにおける安全性を実証した。

0008

内因性のIL−12の発現の抑制をもたらすという点で関連づけられる、基礎的な免疫抑制により様々な疾患及び創傷処置する方法が、当該技術分野で必要とされている。

0009

本開示は、置換免疫療法薬(replacement immunotherapeutic)としてIL−12を投与する方法を提供し、該方法は、(a)必要とする被験体を同定する工程であって、被験体は内因性IL−12発現の抑制をもたらす疾患又は創傷に苦しんでいる、工程;及び(b)被験体に外因性IL−12の1つ以上の生理学的投与量を投与する工程を含む。内因性IL−12発現の抑制は、抗原提示細胞及び樹状細胞を含む、主要な抑制免疫細胞の抑制をもたらすことができる。

0010

本発明の1つの態様において、外因性IL−12の1つ以上の生理学的投与量の投与前に、処置される患者集団は、約5pg/ml未満又は約1pg/ml未満のIL−12発現レベルを持つ。一般的に、処置される患者は、1pg/ml未満のIL−12発現レベルを持ち、或いは検出下限値LLOD)より下の発現レベルを持つ。

0011

本発明の1つの実施形態において、外因性IL−12の生理学的投与量の投与は、内因性IL−12発現に関連する多面的で、修復的で、抗感染性で、且つ非腫瘍性の反応を含む、内因性IL−12の多面的な免疫効果及び造血効果を回復する。更に、外因性IL−12の生理学的投与量の投与は、慢性疾患及び創傷を抱える被験体のための結果の改善をもたらし得る。

0012

本発明の別の実施形態において、IL−12の外因性の生理学的投与量は、IL−12 p70について標準ELISAにより評価されるように、1ml当たり約5ピコグラムを超え且つ1ml当たり約200ピコグラム未満の、末梢血中のNM−IL−12の範囲をもたらす。被験体の末梢血中のIL−12の測定可能なレベルはまた、末梢血中のIFN−ガンマの付随的な増加を示すことができ、更には、投薬後のIFN−ガンマの付随的なレベルは、約20pg/mlから最大約1000pg/mlの範囲にあり得る。

0013

更に、IL−12の外因性の生理学的投与量は、約1μgを超え且つ約20μg未満、約8μgを超え且つ最大約15μg、或いは約10μgを超え且つ最大約12μgであり得る。

0014

また別の実施形態において、疾患又は創傷のための処置の経過中、被験体は、IL−12の2つの生理学的投与量レベル:処置量及び維持量を与えられ得る。投与量の2つのタイプは同じ又は異なるものであり得る。例えば、IL−12の処置量は、約1μgを超え且つ約20μg未満であり;及び/又は、IL−12の維持量は、約1μgを超え且つ約10μg未満であり得る。更に、IL−12の処置量は、約2週ごと、約3週ごと、又は約4週ごとに与えられ;及び/又はIL−12の維持量は、約1か月ごと、約2か月ごと、又は約3か月ごとに与えられ得る。

0015

IL−12の1つ以上の生理学的投与量は、局所、皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、硬膜外、又は非経口的を含むがこれらに限定されない任意の薬学的に許容可能な手段により投与することができる。

0016

NM−IL−12は、組み換え型ヒトIL−12、例えばrHuIL−12であり得る。

0017

本発明の1つの実施形態において、被験体は慢性腎疾患を抱え、外因性IL−12の投与は、腎臓の修復及び再生をもたらし、それによりCKDの進行を遅くする。CKDの進行の遅れは、例えば下記の被験体の1以上によって実証され得る:クレアチニンの減少、血中尿素窒素(BUN)の減少、タンパク尿の減少、又は糸球体濾過率GFR)の増加。例えば、外因性NM−IL−12の投与は、外因性IL−12の投与が無い状態で観察される進行と比較して、CKDの進行を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%遅くすることができる。外因性IL−12の投与は、CKDの従来の処置と組み合わせて使用することができる。

0018

本発明の別の実施形態において、被験体は創傷を抱え、外因性IL−12の投与は、創傷治癒組織修復補助するために組織への細胞の容易な移動をもたらし、それにより創傷の治癒加速をもたらす。被験体は、高齢の被験体、糖尿病患者、又は外科的創傷を抱える被験体を含むがこれらに限定されずない、創傷を抱える人であり得る。他の実施形態において、被験体は高齢であり且つ褥瘡を抱え、或いは、被験体は糖尿病であり且つ足潰瘍を抱える。外因性NM−IL−12の投与は、外因性IL−12の投与が無い状態で観察される治癒の速度と比較して、治癒を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%速くすることができる。外因性IL−12の投与は、創傷の従来の処置と組み合わせて使用することができる。

0019

1つの実施形態において、被験体は加齢黄斑変性(AMD)を抱え、外因性IL−12の投与は、AMDの進行の遅延又は逆転をもたらす。例えば、AMDの進行は、(i)IL−12が多数の血管新生因子に対する広範囲の抗血管新生効果を持つことにより新生血管形成(neovascularization)を減少させる、及び/又は(ii)老化マクロファージの補充により免疫平衡を回復させる、IL−12の効果によって遅延又は逆転され得る。外因性IL−12の投与は、AMDの従来の処置と組み合わせて使用することができる。1つの実施形態において、外因性IL−12の投与は、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、AMDの進行を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%遅延又は逆転する。別の実施形態において、IL−12は、(i)任意の経路を介して;(ii)眼内以外の経路を介して、(iii)皮下注射を介して、又は(iv)眼内注射を介して投与され得る。

0020

別の実施形態において、被験体は骨粗鬆症に苦しみ、外因性IL−12の投与は、結果として造血幹細胞に骨髄中の細胞を再生成且つ動員させる。外因性IL−12の投与は、骨損失の減少及び/又は破骨細胞形成の減少をもたらし得る。例えば、外因性IL−12の投与は、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、骨損失及び/又は破骨細胞形成を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%減少させることができる。外因性IL−12の投与は、骨粗鬆症の従来の処置と組み合わせて使用することができる。

0021

本明細書に記載且つ請求される本発明は、多くの特質及び実施形態を有しており、限定されないが、この概要に説明、記載、又は参照されるものが含まれる。これは、全てを含むようには意図されておらず、本明細書に記載且つ請求される本発明は、制限ではなく単なる例示目的のために含まれる、この概要において識別される特徴又は実施形態に、或いはそれによって制限されるものではない。付加的な実施形態は、以下の詳細な説明に開示され得る。

図面の簡単な説明

0022

NM−IL−12が、再生する(血液細胞系を全て補充するよう機能する、幹細胞及び前駆細胞を介して)、根絶する(先天免疫(NK細胞)及び適応免疫(CD8+及びCD4+細胞)を介した、ウイルス、細菌、及び腫瘍)、及び修復する(創傷治癒、組織修復、及び免疫学的監視)、幹細胞、造血細胞因子、及び免疫細胞因子であることを図解で実証する。
放射線暴露(例えば骨髄切断)(A)の後のNM−IL−12を評価し、細胞の再生(B)が著しく増強したことを実証する、非ヒト霊長類における非臨床研究写真を示す。更に、NM−IL−12は、組織損傷(C)の修復を実証する際にストーマ閉鎖した(stoma takedown)患者において臨床的な成功が見られ、分子は、外科的切開により引き起こされた組織損傷の著しく速められた閉鎖(100%)(D)を実証する。最後に、NM−IL−12は、腫瘍増殖の根絶における臨床的な成功が見られ、IL−12は、根絶において結果として生じる皮膚T細胞リンパ腫患者を処置し(E)、その結果、根絶、及び完全な持続的反応(F)をもたらすために使用される。
どのようにしてNM−IL−12が、CD34+細胞、幹細胞、前駆細胞、巨核球リンパ芽球肉芽芽細胞未熟なNK細胞、及び網状赤血球などの骨髄中の細胞の刺激によって造血を刺激するかを、図解で表す。NM−IL−12はまた、創傷治癒と組織修復を補助するために血液から組織への細胞の移動を容易にする。
3つの典型的な疾患条件:糖尿病性足部潰瘍DFU)、慢性腎疾患(CKD)、及び骨粗鬆症において再生、根絶、及び修復を誘導する時の、NM−IL−12の効果を図解で示す。
2つの典型的な疾患状態びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)及び加齢黄斑変性(AMD)におけるNM−IL−12が再生、根絶、及び修復を誘導する時の、NM−IL−12の効果を図解で示す。
どのようにして慢性疾患又は老化が、主な免疫細胞、即ち抗原提示細胞/樹状細胞を抑制し、IL−12産生を阻害し、それにより免疫能力を減少させるかを、図解で表す。
図6で提供される問題の解決策を図解で示すものであり、前記解決策は、重要な免疫能力を回復させ、それにより慢性疾患、癌、感染、及び加齢を抱える患者に関する結果を改善することによって、外因性NM−IL−12が、多面的で修復的な抗感染性反応及び抗腫瘍性反応を再発させる(reignites)時の、IL−12の使用である。
どのようにしてNM−IL−12が置換免疫療法薬として、全ての重要な免疫エフェクター細胞に、及び骨髄の未熟な前駆細胞と幹細胞に見出される特有のIL−12受容体との相互作用を介して、(Lasek et al., Cancer Immunol. Immunother., 63:419 (2014)から採用される)内因性IL−12の多面的な免疫効果及び造血効果を回復するかを視覚的に表す。
EPOの発現が腎臓の骨髄性細管(kidney medullary tubules)から生じると示されることを示している。ヒトの皮質及び髄質からのスライドが、アカゲザルの髄質からのスライドと共に示されており、ヒトの皮質の細管ではなくヒト及びアカゲザルにおける骨髄性細管におけるIL−12Rベータ2の発現を例示する。
単一の低用量のNM−IL−12がアカゲザルにおいてEPOを誘導し、網状赤血球、即ち赤血球の前駆体の増加を引き起こすことを示す。EPG(pg/mL)対時間が3つの処置群について示される:群1=0ng/kgのNM−IL−12(n=3);群2=50ng/kgのNM−IL−12(n=3);及び群3=500ng/kgのNM−IL−12(n=4)。また図面には、同じ3つの処置群についての網状赤血球(%変化)対時間のグラフが示される。
単一の低用量のNM−IL−12(12μg)がヒトにおいてEPOを直接誘導することを示す。グラフは2つの処置群についての経時的なEPO(pg/mL)を表している:群1=NM−IL−12を、12μgの単回投与でSC投与された、n=4の被験体;及び群2=プラセボを投与した、n=8の被験体。
NM−IL−12の単一の低用量のSC注射が、身体に必要とされるような、組織修復と再生のための循環する成熟末梢血赤血球及び未熟のCD34+造血前駆細胞を動員すると見出されたことを示す。A−Fは、健康なボランティアにおける12μgのNM−IL−12(48の被験体)又はプラセボ(12の被験体)による血液学的変化を示しており、A=網状赤血球、B=血小板、C=CD34+細胞、D=リンパ球、E=好中球、及びFの=NK細胞である。
創傷が治癒していない糖尿病患者及び高齢者における遅い創傷治癒の閉鎖を速める際のIL−12の予期される有用性を視覚的に表す。
創傷治癒の刺激におけるIL−12の以前に確認されていない役割が、標準の皮膚組織(A)、創傷を受けた皮膚組織(B)、及び照射された皮膚組織(C)において実証される。照射された皮膚において、IL−12Rベータ2受容体は、真皮基底膜(BM)及び毛嚢の下にある皮脂(SE)における前駆細胞に高度に発現されることが見出される。
オスメス両方のマウスへのビヒクル又は組換え型マウスIL−12(15ng)の局所投与で得られる結果の比較による、創傷面積(0日目の%として表される)対損傷後の日の図を示す。全身照射(TBI、500cGy)及び全層皮膚損傷がもたらされた、オスとメスのマウスへの組換え型マウスIL−12(rMuIL−12、15ng、局所)の投与は、損傷の時点及び損傷の3日後と6日後に、ビヒクルで処置したマウスと比較して、創傷治癒が著しく速められ、完全な創傷の閉鎖がもたらされた。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、**p≦0.01。
糖尿病の背景を抱えるZukerラットにおけるビヒクル及び2つの異なる用量の組換え型マウスIL−12(rMuIL−12、15及び474ng、局所)の局所投与で得られる結果の比較による、創傷面積(0日目の%として表される)対損傷後の日の図を示す。rMuIL−12の単回投与により、全層損傷の治癒が著しく速められた。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、**p≦0.01。
4つの処置群についての創傷面積(0日目の%として表される)対損傷後の日の図を示す:ビヒクル(局所)、15ngのrMuIL−12局所3x/日、15ngのrMuIL−12局所1x/日、及び20ngのrMuIL−12皮下(SC)1x/日。20ngのrMuIL−12 SC 1x/日を受けた動物は著しく最も速い創傷治癒を示し、15ngのrMuIL−12局所3x/日を受ける動物は次の最も速い治癒速度を示した。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、**p≦0.01、***p≦0.001。
Aはビヒクルの局所投与後の創傷の写真を示し、一方でBは創傷の著しい治癒を示し、SC rMuIL−12で得られた結果(20ng、図17のデータから生成)を表している。
蛍光寿命顕微鏡検査を使用した、治癒中に創傷のある皮膚における代謝活性動力学を示す。蛍光寿命(ps)対研究日のグラフは、治療中に創傷のある皮膚における代謝活性の動力学を示す。2日目の創傷のあるプラセボ群と比較して、SC rMuIL−12+創傷群には著しく長い蛍光寿命がある(‡、p<0.05)。3日目の創傷のない群と比較して、SC rMuIL−12+創傷群には著しく長い蛍光寿命がある(‡、p<0.05)。最後に、0日目と比較して、rMuIL−12+創傷群には、2及び3日目に著しく長い蛍光寿命がある(*、p<0.05)。
どのようにしてNM−IL−12が置換療法薬として、感染症戦い且つ創傷を治癒する、内因性のIL−12の多面的な免疫効果と造血効果を回復するのかを、図解で表す(Lasek et al., Cancer Immunol. Immunother., 63:419 (2014)から採択される)。
どのようにしてAMDにおけるNM−IL−12の多面的効果が、(i)IL−12が複数の血管新生因子に広範囲の抗血管新生効果を持つことから新生血管形成を少なくすること;(ii)目における「免疫融解」の重要な媒介物質であるIL−17を抑えること;及び(iii)初老のマクロファージの補充により免疫平衡を回復させることによって、進行を逆転させると予測されるのかを、図解で表す。
塩基性線維芽細胞増殖因子で誘導された(ペレットP)マウス角膜新生血管形成に対する組換え型マウスIL−12の効果を示す。A−Fは、塩基性線維芽細胞増殖因子ペレット(P)の移植の5日後の、ビヒクル処置した(対照)C57BL/6マウス(A)、SCIDマウス(B)、及びベージュマウス(C)、又は12−処置したC57BL/6マウス(D)、SCIDマウス(E)、及びベージュマウス(F)の角膜を表す写真を表す。図面は、rMuIL−12が血管新生の阻害剤であることを示す。
レーザーで誘導された眼損傷モデル実験的な脈絡膜新生血管形成)における平均病変体積に基づく眼内の組換え型マウスIL−12に関する用量応答を示す。0.1及び1ng/目でのrMuIL−12は、(蛍光標識した抗コラーゲンIV抗体染色の分析から判定される)平均血管病変体積を著しく減らした。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.02、0.1及び1ng/目のrMuIL−12の両方に関するビヒクル単独と比較される。
レーザーで誘導された眼損傷モデルにおける、ビヒクルの眼内投与又は組換え型マウスIL−12の投与後の蛍光の血管病変の可視化を示す(A=ビヒクル;B=0.1ngのIL−12;C=0.1ngのIL−12;及びD=1ngのIL−12)。
レーザーで誘導された眼損傷モデルにおける、ビヒクル(約2.6)、抗VEGF抗体(約1.7)、及びrMuIL−12(約1.75)での処置後の平均血管病変体積(μm3x106)のグラフを示す。rMuIL−12及び抗VEGF抗体は、血管新生の同様に著しい阻害をもたらした。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、ビヒクル単独と比較される。
レーザーで誘導された眼損傷モデルにおける、ビヒクル(約112)、抗VEGF(約60)、及びIL−12(約60)での処置後の平均Iba−1正体積(μm3x103)のグラフを示す。rMuIL−12及び抗VEGF抗体は、血管新生の同様に著しい阻害をもたらした。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、ビヒクル単独と比較される。
NM−IL−12がインビトロでIL−17を有意に抑える。PBMCに加えられたNM−IL−12は、病原性のTh17/IL−17反応を制限するのに有効である。この研究において、ヒトPBMCは2日間、0、1、及び10pMのNM−IL−12で培養された。溶解物を調製し、IFN−γ及びIL−17のためのmRNAについて探索した(PCR)。データは平均±SEMであり、p値はスチューデントt検定である。予測されたように、IL−12での処置は、抗血管新生IFN−γを有意に増大させ(A)、且つ破壊的なIL−17を有意に減らす(B)と示される。
目の新生血管形成における標準対老化のマクロファージの役割を示す。網膜のレーザーで誘導された損傷の後、マクロファージ浸透が、若い(<2か月)及び高齢(>18か月)のマウス両方に生じる。高齢のマウスにおいて、IL−12の減少及びIL−10の増加は、目における損傷により誘導された新生血管形成を減らす能力を制限する。
どのようにしてNM−IL−12が、RANKLの天然の阻害剤として骨損失を減らし、骨髄中の骨芽細胞を増加させ、且つ、抗原提示を促進し且つ腫瘍への細胞輸送を増強することの他、CD8+及びNK細胞を活性化することによって抗腫瘍効果を持つのかを、図解で表す。
TRAPの数−大腿骨、例えば、非ヒト霊長類における2つの処置群(0ng/kg及び250NM−IL−12ng/kg)に関する総大腿骨面積のTRAP(酒石酸耐性フォスファターゼ)画分を示す。NM−IL−12のSC投与は、大腿骨において測定された破骨細胞形成の著しい減少をもたらした。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.01、ビヒクルと比較される。
同様に、TRAPの数−肋骨、例えば、非ヒト霊長類における2つの処置群(0ng/kg及び250NM−IL−12ng/kg)に関する総肋骨面積のTRAP酒石酸画分を示す。NM−IL−12のSC投与は、肋骨において測定された破骨細胞形成の著しい減少をもたらした。スチューデントt検定による統計分析、*p≦0.05、ビヒクルと比較される。
マウスIL−12は、照射されたマウスにおける造血の回復を促進する。IL−12Rβ2のために染色された照射されず且つ未処置のマウスの大腿部の骨髄の代表的な部分は、AとBに示される。動物はTBI(8.0Gy)にさらされ、続いて、照射後の示された時間でビヒクルを皮下投与(CとD)又はrMuIL−12(20ng/マウス)を皮下投与された(EとF)。大腿部の骨髄は、照射の12日後にIL−12Rβ2(橙色)について免疫組織化学的に染色された。ビヒクルで処置されたマウスの骨髄(CとD)はIL−12Rβ2発現細胞を欠いており、且つ造血の再生の兆候を示さなかった一方、rMuIL−12で処置されたマウス(EとF)は、造血再構成、及びIL−12Rβ2発現巨核球、骨髄性前駆細胞、並びに骨芽細胞の存在を示した。倍率=100x。
骨髄におけるIL−12、IFN−ガンマ、及びIL−18で誘導された破骨細胞アポトーシス機構、それによる骨損失の減少を視覚的に表す。
健康なヒト被験体へのNM_IL−12又はプラセボのSC投与後の、時間に対するIFN−ガンマ及びIL−18の両方の循環濃度のグラフを示す。IL−12及びその誘導された下流因子であるIFN−ガンマとIL−12は、RANKLの天然阻害剤であり、それにより骨損失を減らす。*プラセボで処置した被験体におけるIFN−ガンマの循環濃度は、定量化の制限未満であった。
IL−12とIFN−ガンマのベースライン値を示す。AとBに示される箱ひげ図は、110の被験体のIL−12(35A)及びIFN−ガンマ(35B)のベースライン値を記載し、ひげ(whiskers)はベースライン値の5−95パーセンタイルカバーする。IL−12のベースライン値はキット標準曲線を使用して定義された。Aに示されるように、110の被験体に関する投与前IL−12レベルは全て、定量限界未満(BLQ)(LLOQ=0.367pg/ml)であった。Bに示されるように、IFN−ガンマのレベルの略全ては、LLOQ(LLOQ=1.08pg/ml)より上、大半は低いpg/ml範囲で定量可能であった。被験体1033及び1055を含む5つの上限外れ値が、23pg/mlを超えるIFN−γのベースラインレベルを示した。

0023

I.NM−IL−12:置換免疫療法
本発明の前に存在する問題は、慢性疾患、損傷又は創傷、老化、感染症、及び癌などの疾患に関連する外見上異なる状態が、IL−12発現の抑制をもたらし、それにより無数の望ましくない効果をもたらしたという点で関連していたことを認識することができないというものであった。驚くことに、内因性IL−12の産生の欠如に関連付けられる望ましくない効果は、IL−12の生理学的投与量の投与によって対処され得ることが発見された。具体的に、慢性疾患、損傷又は創傷、及び老化などの疾患は、重大な免疫細胞、即ち抗原提示細胞/樹状細胞を抑制し、且つIL−12産生を阻害する。図6を参照。この問題の解決策は、外因性NM−IL−12の生理学的投与量が、多面的で修復的な抗感染性及び抗腫瘍性反応を再発させ、それにより重要な免疫効果を回復し、疾患及び創傷を抱える患者の結果を改善することから、外因性IL−12の生理学的投与量の投与である。図7を参照。また、どのようにしてNM−IL−12が置換免疫療法薬として、内因性IL−12の多面的な免疫効果と造血効果を回復するのかを視覚的に表す、図8も参照。要するに、NM−IL−12は、健康な場合に身体が送達可能なものを回復させる(gives back)、置換免疫療法薬である。多くの病状、損傷、及び老化は、内因性IL−12を産生する細胞を機能障害にし、且つIL−12を産生できなくする。本発明は、多くの様々な病状における置換免疫療法薬として機能し得る主要因としてのIL−12の発見に関するものである。

0024

本発明の1つの態様において、外因性IL−12の1つ以上の生理学的投与量の投与前に、処置される患者集団には、約5pg/ml未満、約4pg/ml未満、約3pg/ml未満、約2pg/ml未満、又は約1未満pg/mlのIL−12発現レベルがある。一般的に、患者集団には、検出又は定量の限界未満(LLPQ)であるIL−12レベルがある。慢性疾患、又は創傷などの疾患を抱える患者集団におけるそのようなIL−12発現レベルは、所望の又は必要なレベルの内因性IL−12を産生できない被験体を示す。

0025

内生要因の置換として役立つ画期的なタンパク薬物は、インスリン(1960年代に導入)、ヒト成長ホルモン(HGH)(1980年代に導入)、及びEPO(1990年代に導入)を含む。NM−IL−12は、独立型の処置として、又は、慢性疾患、損傷、及び老化のケア処置の標準と組み合わせて、2020年代にこの同じ役割の役目を果たすと構想されている。

0026

修復、再生、及び根絶:様々なモデルの指標が、修復、再生、及び根絶においてIL−12の広がりを実証し、且つ、有用な置換免疫療法薬として機能することができる。具体的に、修復と再生は、加齢黄斑変性(AMD)、慢性腎疾患(CKD)、創傷治癒、及び骨粗鬆症(以下に詳述)を処置する際のIL−12の有効性によって実証され得る。樹状細胞は、身体のIL−12を産生する主要なものであるが、特定の病状において、これら細胞は、機能障害となり、そしてIL−12を放出できなくなるか、或いは十分な量で放出することができなくなる。外因性IL−12は、AMDの治療、創傷治癒、骨粗鬆症、及びCKDなど、インビボのIL−12産生の欠如に悩む疾病において修復及び再生を刺激するために内因性IL−12(例えば「置換免疫療法薬」)を置換することができる。

0027

安全性:IL−12は特有のサイトカインである。組換え型のヒトIL−12(本明細書で「NM−IL−12」、「IL−12」、及びHemaMax(商標)(rHuIL−12)とも称される)は、安全であると実証されている。例えば、IL−12の安全性は、3つの研究における>200の健康なボランティア、及び様々な臨床試験における患者において実証された。例えば、(i)「NM−IL−12 in Cutaneous T−Cell Lymphoma (CTCL) Undergoing Total Skin Electron Beam Therapy (TSEBT)」に係るClinicalTrials.gov Idendifier No.NCT02542124(進行中の臨床試験);(ii)「NM−IL−12 (rHuIL−12) in Subjects with Open Surgical Wounds」に係るClinicalTrials.gov Identifier No. NCT02544061(進行中の臨床試験);(iii)「Safety Study of HemaMax* (rHuIL−12) to Treat Acute Radiation Syndrome」に係るClinicalTrials.gov Identifier No. NCT02343133(完了した臨床試験);及び(iv)「Safety and Tolerability of HemaMax(商標) (rHuIL−12) as Radiation Countermeasure」に係るClinicalTrials.gov Identifier No. NCT01742221(完了した臨床試験)を参照。NM−IL−12は、汎血球減少症に対し強力な効果を持ち、骨髄再生を介した骨髄切除後の生存を著しく増強すると証明された、唯一の分子である。更に、IL−12は、感染と出血を減らすと示され、直接研究(head to head study)におけるNeupogen(登録商標)の生存上の利益をもたらし、今では第3相臨床研究にある。効能研究は、米国生物学的製剤承認申請(BLA)の承認のために完了した。

0028

NM−IL−12は安全且つ十分に耐性があるが、製剤分野の一般通念はIL−12が有毒であるということであった。これは主に2人の患者の死亡をもたらした第2相試験設計における誤差によるものであったが、NM−IL−12の最大耐用量及び投薬スケジュールを判定した第1相試験は成功裡に終わった。初期の製薬研究者は、試験設計における誤差につながるIL−12の生物学を理解しなかった。その御、IL−12は、40以上の臨床試験において調査者により評価されており、耐性が十分(1389人の患者)であると見出されている。

0029

損傷/修復/再生における新たな効果:IL−12は、免疫と造血の主要なレギュレーターである。主要なレギュレーターであることから、IL−12は、身体中構造的に産生されない。IL−12は、損傷後必要とされる時にのみ産生され、故に身体中で高度に調節される。しかし、老化、損傷、癌及び感染症などの多くの疾患状態、特に慢性疾患状態などは、IL−12を生成する細胞に影響を及ぼし、その産生を阻害する。故に、CKD、骨粗鬆症、AMD、並びに糖尿病性創傷治癒などの、慢性疾患、損傷、及び老化(aged)において、外因性IL−12は、損傷した組織を修復するために内生要因の代わりとして機能することができる。

0030

NM−IL−12には放射線暴露(例えば、骨髄切除)において臨床的な成功が見られ、有意に増強された生存を実証する(図2)。更に、NM−IL−12には、組織損傷の修復を実証する際に臨床的な成功が見られ、分子は、外科的切開(D)により引き起こされた組織損傷の著しく速められた閉鎖(100%)を実証する(図2)。最後に、NM−IL−12には、癌増殖の根絶における臨床的な成功が見られ、IL−12は、根絶において結果として生じる皮膚リンパ腫を処置し、その結果、根絶、及び完全な持続的反応をもたらすために使用される(図2)。

0031

NM−IL−12には特有の作用機構がある。具体的には、IL−12は、骨髄中の細胞を再生成し、且つ、骨髄から末梢血へ、そして損傷した組織及び臓器へとこれら前駆細胞と幹細胞を移動させるための造血幹細胞のレベルで作用する。更に、分子は増殖し、感染及び癌などの病理学侵入物戦うために重要な細胞傷害性免疫細胞、即ちCD8+及びNK細胞を活性化する。それ故、NM−IL−12は、骨髄の造血再生と共に、強力な抗感染性且つ抗腫瘍性の効果を固有に提供する。更に、特有のIL−12受容体が、成熟した及び未熟な免疫エフェクター細胞、即ちCD8+、CD4+、NK細胞及びB細胞、並びに、幼若骨髄前駆細胞及び幹細胞上にあるという事実は、新たな前駆細胞が骨髄から生じて、免疫活性の繰り返しのために成熟したエフェクター細胞に至ることを可能にする、身体におけるその重要性を強調する。

0032

図1に示されるように、NM−IL−12は、再生する(血液細胞系を全て補充するよう機能する、幹細胞及び前駆細胞を介して)、根絶する(先天免疫(NK細胞)及び適応免疫(CD8+及びCD4+細胞)を介した、ウイルス、細菌、及び腫瘍)、及び修復する(創傷治癒、組織修復、及び免疫学的監視)、幹細胞、造血細胞因子、及び免疫細胞因子である。従って、NM−IL−12は、CD34+細胞、幹細胞、前駆細胞、巨核球、リンパ芽球、肉芽性芽細胞、未熟NK細胞、及び網状赤血球などの、骨髄中の細胞の刺激によって造血を刺激する。NM−IL−12はまた、創傷治癒と組織修復を補助するために組織への細胞の移動を容易にする。図3を参照。

0033

置換免疫療法薬としてのIL−12の有効性の例として、NM−IL−12は、糖尿病性足部潰瘍(DFU)における創傷治癒を速め、慢性腎疾患(CKD)の進行を遅くし、且つ骨粗鬆症における骨損失を少なくすることが分かっている。具体的に、DFUにおいて、NM−IL−12は、(i)免疫細胞、血小板、幹細胞、及び前駆細胞を再生(例えば再生体)し、(ii)感染を減少(例えば根絶)し、及び(iii)創傷閉鎖を改善し、創傷側での代謝活性を増大させ、且つコラーゲン沈着を増大(例えば修復)することが分かっている。同様に、CKDにおいて、NM−IL−12は、(i)免疫細胞、幹細胞、及び前駆細胞を再生成(例えば再生)し、(ii)CKD関連性貧血を減少させてEPO耐性を減少(例えば根絶)し、及び(iii)IL−12Rベータ2陽性細管細胞からEPOを増大させ、腎臓修復を増大させ、且つ再生(例えば修復)することが分かっている。最後に、骨粗鬆症の処置において、NM−IL−12は、(i)骨芽細胞増殖を誘発(例えば再生)し;(ii)骨損失を減少(例えば根絶)し、及び(iii)NF−カッパリガンド(RANKL)の阻害を増大させ且つ骨芽細胞数を増加させることが分かっている。図4を参照。

0034

NM−IL−12はまた、治癒の速度を上げ、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL又はDLBL)における化学療法関連の毒性を減らし、且つ加齢黄斑変性(AMD)の進行を阻害することが分かっている。具体的には、DLBCLにおいて、IL−12は、(i)免疫能力を回復させ、造血を増大し、且つ免疫細胞を動員(例えば、再生)し;(ii)B細胞リンパ腫を減らし、抗原提示細胞及びT細胞のクローンを増大させ、且つ細胞毒性を増大(例えば根絶(eradiate))し;及び(iii)完全寛解を増大させ且つ血液毒性を減少(例えば修復)することが分かっている。更に、AMDに関して、NM−IL−12は、(i)免疫平衡を増大させ且つ老化マクロファージの置換を増大(例えば再生)し;(ii)IL−17産生を減らし且つ血管新生と新生血管形成を減少(例えば根絶)し;及び(iii)視力喪失を最小限にし且つIL−17で誘導された網膜細胞死を減少(例えば修復)することが分かっている。図5を参照。

0035

故に、NM−IL−12は、3つの主な効果、再生、根絶、及び修復による、革新的な再生方法を提供する。血液学において、NM−IL−12は、例えば汎血球減少症、好中球減少症、貧血、血小板減少、及び/又はリンパ球減少症を(同時に、又はそれらを組み合わせて)を処置することができる。IL−12は、初期治療により引き起こされる血液毒性を軽減するだけでなく、腫瘍患者における相乗的な根絶(抗腫瘍)反応を提供する。患者はまた更なる利益を受け、毒性は、併用処置で使用した時に初期治療にわたってほとんど又は全く存在しない。NM−IL−12での処置は、初期治療のみにわたり延命効果をもたらすと予測される。他の要因は、これら革新的な効果があるとは知られていない。

0036

置換免疫療法薬としての外因性IL−12の投与は、処置される疾病のためのあらゆる従来の処置と組み合わせることができる。併用処置は、連続投与同時投与、或いは、時間、日、週、又は月を含むあらゆる望ましい期間に分けられる共投与を含み得る。

0037

A.慢性腎臓疾患
上述のように、CKDは、置換免疫療法薬としてIL−12の有用性を実証するモデル指標である。現在まで、CKDの進行を実際に遅くすることが可能な薬剤は、CKDの市場又は供給経路において存在していない。故にNM−IL−12は当該技術分野での満たされていない必要性を供給する。NM−IL−12は、内因性EPO産生を誘導し、正常なヒト及びにおける網状赤血球及び赤血球を増大させ、且つ、非ヒト霊長類における致死性放射線後に網状赤血球及び赤血球を増大させる。しかし、NM−IL−12は赤血球集団を増大させるためにEPOを送達するだけでなく、NM−IL−12の多面的効果は、腎臓の修復及び再生に通じるとも予測され、それによりCKDの進行を遅くする。予備データは、NM−IL−12が、CKD患者、具体的に初期ステージの患者における腎性貧血の新たな処置であり、それによりCKDの進行が遅くされ得ることを示す。CKDにおけるNM−IL−12の多面的効果は、特に骨髄中のその幹細胞活性、並びに、修復と再生のために骨髄から末梢組織へとCD34+及び間葉細胞(mesencyhmal cells)などの幹細胞を動員する能力により、CKDの進行を遅くすると予測される。NM−IL−12はまた、IL−12Rベータ2+ve腎尿細管細胞からEPO放出を誘導し、CKD関連性の貧血を減らす。更に、NM−IL−12は、造血前駆細胞、幹細胞、及び成熟免疫細胞を動員して、腎臓の修復及び再生を引き起こす。最後に、NM−IL−12は、免疫平衡を回復させ、EPO耐性を減らして、感染速度を下げる。

0038

NM−IL−12を使用するCKDの成功的な処置のための測定可能なエンドポイントは、遅くされたCKDの進行である。代替的に、EPOの生成、及び、ヘモグロビンレベルなどの血液パラメータにおける関連する変化も、臨床的エンドポイントとして利用可能である。CKDの進行の遅れは、例えば下記の被験体の1以上によって実証され得る:クレアチニンの減少、血中尿素窒素(BUN)の減少、タンパク尿の減少、又は糸球体濾過率(GFR)の増加。本発明の1つの実施形態において、NM−IL−12での処置は、例えば腎臓機能の測定、クレアチニン測定、ヘモグロビンレベル、EPOの生成、BUN、GFR、アルブミン尿、或いはそれらの任意の組み合わせにより、CKDの進行を約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%遅くする。

0039

以下の表1は慢性腎疾患の5つの段階を詳述するものであり、各段階で残る腎機能の量の他、各段階に関連する記載及び症状が含まれている。

0040

0041

上述のように、CKDの進行の遅延は、例えば、被験体において、クレアチニンの減少、血中尿素窒素(BUN)の減少、タンパク尿の減少、又は糸球体濾過率(GFR)の増加の1以上によって実証することができる。以下の表2は、GFR及びアルブミン尿のカテゴリーごとに判定されるようなCKDの予後を詳述するものである。

0042

0043

IL−12受容体(IL−12Rb2)の特有のサブユニットは、ヒトとアカゲザルにおける腎臓の骨髄性細管細胞上に発現される。IL−12Rベータ2は、ネフロンを含む骨髄性細管細胞(皮質尿細管ではない)において極度に染色される。これは、EPOの発現が腎臓の骨髄性細管(kidney medullary tubules)から生じると示されることにおいて、著しいものである。図9を参照。単一の低用量のNM−IL−12がアカゲザルにおいてEPOを誘導し、網状赤血球、即ち赤血球の前駆体の増加を引き起こす。図10を参照。更に、単一の低用量のNM−IL−12は、支援的ケアがない状態で、サルにおける骨髄破壊(致死性の放射線)後に主要な血液細胞型ナディア(nadir)を著しく減らす。NM−IL−12は、造血幹細胞に対する活性を介した特有の多系列の再生効果、及び赤血球形成に対する正の効果を示す。表3を参照。

0044

0045

更に、単一の低用量のNM−IL−12(12mg)は、ヒトにおいてEPOを直接誘導する。図11を参照。NM−IL−12の単一の低用量のSC注射が、身体に必要とされるような、組織修復と再生のために全ての成熟末梢血赤血球及び未熟CD34+造血前駆細胞を動員することが分かった。図12を参照。これらの結果は、NM−IL−12の特有の分化多能性且つ一貫した動員効果を実証する。故に、EPOはCKDのための現行の標準的な処置であるが、NM−IL−12はCKDにおいてEPOよりも広範で特有の多面的な利益を提供する。表4を参照。

0046

0047

本発明の1つの実施形態において、NM−IL−12は、EPOなどのCKDの従来の処置と組み合わせて使用される。

0048

本明細書で詳述されるようなIL−12活性の実証を裏付ける例示的な文献には、例えば、(1)「Erythropoietin enhances immunostimulatory properties of immature dendritic cells」、Clin. and Exp. Immunology, 165: 202−210 (2011);及び「Role of cytokines in response to erythropoietin in hemodialysis patients」、Kidney International, 54:1337−43 (1998)を含む、IL−12とEPOが内因性フィードバックループに存在しないこと、及び、低いIL−12レベルとEPO耐性との間に負の相関があることを教示する刊行物;(2)「Characteristics and causes of immune dysfunction related to uremia and dialysis.」Proceedings Of The 3rd Asian Chapter Meeting Of The ISPD, 28(3) June 2008, and Kidney International, 54:1337−43 (1998)を含む、尿毒症の毒性が、適応免疫及び先天性免疫の応答並びにIL−12の放出を損ない、免疫機能障害を引き起こすことを教示する刊行物;及び(3)「Cytokine patterns and survival in haemodialysis patients」、Nephrol. Dial. Transplant, 25: 1239−1243 (2010)を含む、内因性IL−12を発現可能な透析患者がより長く生存することを教示する刊行物が、挙げられる。

0049

B.創傷免疫療法
IL−12はまた組織修復に有用であり、特に創傷治癒を補助及び改善するのに有用である。組織修復におけるIL−12の有用性を実証するために使用されるモデル損傷は、特に処置が困難であり得る糖尿病患者及び高齢患者における創傷である。他の実施形態において、被験体は高齢であり且つ褥瘡を抱え、或いは、被験体は糖尿病であり且つ足潰瘍を抱える。現在まで、糖尿病患者及び高齢患者における遅い創傷治癒を著しく改善する薬物は存在しない。本明細書に記載される新たな発見は、IL−12受容体が皮膚の前駆細胞に見出されること、この受容体が創傷面においてアップレギュレートされること、及び、マウスIL−12が、免疫無防備状態且つ糖尿病性のマウスモデルにおける創傷閉鎖を速めることを示している。これらの発見は、一般的に創傷免疫療法、具体的には糖尿病患者と高齢患者に見出される遅い創傷治癒における、NM−IL−12の使用のための方法を築く。例えば、糖尿病患者及び高齢患者における遅い創傷治癒の終了を速める際にIL−12の予期された有用性を視覚的に表す図13を参照。特に、IL−12は、(i)NK細胞、細胞障害性T細胞(CTL)、及びマクロファージなどの免疫細胞に対する重要な効果を介して感染を減らす;(ii)創傷部位でのコラーゲン沈着及び代謝活性を増加する;及び(iii)免疫細胞、血小板、及び骨髄の前駆細胞と幹細胞を創傷へと動員することが予測される。

0050

ストーマ閉鎖した患者における手術後の速められた創傷治癒は、創傷免疫療法におけるNM−IL−12の効果に関する概念実証を表し、これは、糖尿病性足部潰瘍患者(DFU)における第2b相試験のための方法を築くことができる。糖尿病性足部潰瘍を効果的に予防又は処置可能な、利用可能な薬物は存在しない。DFU患者における創傷閉鎖の改善の臨床的エンドポイントは、多くの満たされていない必要性を考慮して、迅速条件付承認適格である。

0051

本発明の1つの実施携帯において、外因性IL−12の投与は結果として、外因性IL−12の投与が無い状態で観察される治癒の速度と比較して、創傷治癒を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%速める。

0052

創傷免疫療法における科学的な裏付け:IL−12受容体は、真皮及び脂線における前駆細胞に発現され、且つ創傷及び放射線の後に創傷面においてアップレギュレートされる。創傷治癒の刺激におけるIL−12の以前に確認されていない役割が、標準の皮膚組織(図14のA)、創傷を受けた皮膚組織(図14のB)、及び照射された皮膚組織(図14のC)において実証される。通常の損傷を受けていない皮膚において、IL−12受容体は、真皮の基底膜(BM)及び毛嚢の下にある皮脂(SE)腺における前駆細胞に高度に発現されることが見出される。これらの前駆細胞は、皮膚損傷後の再上皮化の主な媒介物質である。第3度熱傷と同等である全層の損傷後、IL−12受容体は、創傷面での発現において高度にアップレギュレートされることが確認される。これらのデータは、皮膚損傷後のNM−IL−12による創傷治癒の刺激のための基礎を提供する。

0053

更に、局所NM−IL−12は、全層の免疫抑制されたマウスモデルにおける創傷治癒を速めることが分かっている。図15を参照。具体的に、図15は、オスとメス両方のマウスのための、ビヒクル(オスとメス)及び組換え型マウスIL−12(15ng)の局所投与で得られる結果の比較による、創傷面積(0日目の%)対損傷後の日のグラフを示す。TBI(500cGy)及び全層皮膚損傷がもたらされた、オスとメスのマウスへのrMuIL−12(15ng、局所)の投与は、損傷の時点及び損傷の3日後と6日後に、ビヒクルで処置したマウスと比較して、創傷治癒が速められ、完全な創傷の閉鎖がもたらされた。

0054

追加のデータは、局所NM−IL−12が全層の糖尿病マウスモデルにおける創傷治癒を速めることを示した。具体的に、図16に示されるように、全層皮膚損傷を抱える糖尿病ラットへのrMuIL−12(15ng及び474ng、局所)の投与は、ビヒクルで処置したラットと比較して、損傷の時の創傷治癒を速めた。具体的に、図16は、ビヒクル及び2つの異なる用量の組換え型マウスIL−12の局所投与で得られる結果の比較による、創傷面積(0日目の%)対損傷後の日のグラフを示す。

0055

創傷治癒データは局所投与に限定されない。特に、マウスNM−IL−12の単回SC注射は、全層のマウスモデルにおける創傷治癒を速めることが分かり、局所投与よりも優れている。例えば、図17及び18を参照。全層皮膚損傷投与の24時間後のrMuIL−12(20ng)の単回投与(sc)、又はrMuIL−12(15ng、損傷の24時間、3日、及び5日後)の3回の投与(局所)は、ビヒクルの単回投与(局所)と比較して創傷治癒を速めた。図17は、4つの群についての創傷面積(0日目の%)対損傷後の日の図を示す:ビヒクル、15ngのrMuIL−12局所3x/日、15ngのrMuIL−12局所1x/日、及び20ngのrMuIL−12 SC 1x/日。20ngのrMuIL−12 SC 1x/日を受けた動物は最も速い創傷治癒を示し、15ngのrMuIL−12局所3x/日を受ける動物は次に最も速い治癒速度を示した。図18のAはビヒクルの局所投与後の創傷の写真を示し、一方でBは創傷の著しい治癒を示し、SC rMuIL−12で得られた結果を表している。

0056

マウスNM−IL−12の単回注射が、全層のマウス切除創傷(excisional wound)における、著しくより速く且つ大きな代謝反応を引き起こすことも分かった。蛍光寿命(ps)対研究日のグラフを示す図19は、治療中に創傷のある皮膚における代謝活性の動力学を示す。(‡)2日目の創傷のあるプラセボ群と比較して、SC rMuIL−12+創傷群には著しく長い蛍光寿命がある(p<0.05)。(†)3日目の創傷のない群と比較して、SC rMuIL−12+創傷群には著しく長い蛍光寿命がある(p<0.05)。最後に、(*)0日目と比較して、rMuIL−12+創傷群には、2及び3日目に著しく長い蛍光寿命がある(p<0.05)。例えば、Li et al., Biomedical Optics Express, 6:243477 (2015)を参照。

0057

現在、人工肛門分解後の外科的創傷を抱える患者における第2a相の概念実証の研究が行なわれている。人工肛門分解後の外科的創傷が開いている被験体は、二次的な意図により治癒が可能である。研究は、手術の24−36時間後に投与される、単回の12μgのユニットSCを利用する。副次評価項目は、50%を超える外科的ストーマ部位(創傷)閉鎖までの中央の時間である。図20は、どのようにしてNM−IL−12が置換療法薬として、創傷を治癒するために内因性のIL−12の多面的な免疫効果と造血効果を回復するのかを、図解で表す(Lasek et al., Cancer Immunol. Immunother., 63:419 (2014)から採択される)。

0058

他の研究は、創傷治癒を補助及び速める際の、具体的には遅い創傷治癒のためのIL−12の有用性及び有効性に関する分析と推定を裏付けている。例えば、(i)「Interleukin−12 in infectious diseases」、Clin. Microbiology Rev., 10(4):611−36 (1997)を含む、IL−12には強力な抗感染性効果があることを詳述する引用文献;(ii)「Single low−dose rHuIL−12 safely triggers multilineage hematopoietic and immune−mediated effects」、Exp. Hematology & Oncology, 3:11 (2014)を含む、CD34+骨髄細胞を含む組織へと全ての主要な末梢血赤血球を動員するという点でNM−IL−12が独特であることを詳述する引用文献;(iii)「Granulocyte−colony stimulating factors as adjunctive therapy for diabetic foot infections」、Cochrane Database of Systematic Reviews, Issue 8. Art. No.: CD006810.DOI: 10.1002/14651858.CD006810.pub3 (2013)を含む、G−CSFの動員は感染又は創傷治癒に影響しないが、DFUにおける下肢外科的介入の減少を示すことを詳述する引用文献;(iv)「Recombinant interleukin−12, but not G−CSF, improves survival in lethally irradiated nonhuman primates in the absence of supportive care」、22 May 2014 in Wiley Online Library (wileyonlinelibrary.com) DOI: 10.1002/ajh.23770を含む、NM−IL−12が致死性の放射線照射後の骨髄の再生における強力な効果を示すことを詳述する引用文献;及び(v)「Effect of rIL−12 on murine skin regeneration and cell dynamics using in vivo multimodal microscopy」、Biomedical Optics Express, 6(11) (Nov. 2015) DOI:10.1364/BOE.6.004277を含む、マウスIL−12が全層創傷後の代謝活性とコラーゲン沈着の増加を示すことを詳述する引用文献。

0059

C.加齢黄斑変性
加齢黄斑変性(AMD)、具体的に滲出型AMD)は、年齢を重ねる目における血管の成長異常(血管新生)によりもたらされると考えられている。滲出型AMDにおける現行の承認された製品は、抗VEGF抗体(Lucentis,Eyelea)である。これら薬剤は、効能が制限されており、且つ、処置した集団の3分の1において結果が乏しく且つ視力が低下すると示されている。開発における後続の滲出型AMD製品はまた、関連する抗血管新生因子、即ち抗PDGF抗体を備えたPDGFを標的とする。

0060

IL−12は、癌モデル及び癌患者における血管新生を減らす(VEGF及び関連する因子を減らす)、並びに様々なモデルシステムにおける角膜新生血管形成(滲出型AMD)を減らす際に活性であると示された、強力な抗血管新生効果を持つ。免疫機能障害がAMDのコアに存在する場合があり、老化マクロファージはIL−12の産生において減少するという報告も存在する。故に、NM−IL−12は、単一の薬剤として、或いは他の薬物と組み合わせての何れかで、AMD患者を処置するための追加の機構をもたらす、魅力的な新たな薬物である。図21に視覚的に表されるように、AMDにおけるNM−IL−12の多面的効果は、(i)IL−12が多数の血管新生因子に対する広範な抗血管新生効果をもつことから新生血管形成を減らすことにより;及び(ii)老化マクロファージの補充により免疫平衡を回復させることによって、進行を遅くする又は逆転させると予測される。

0061

本発明の1つの実施形態において、外因性IL−12の投与は結果として、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、AMDの進行を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100遅くする又は逆転させる。他の実施形態において、IL−12は、(i)眼内以外の任意の経路を介して、(ii)皮下注射を介して、又は(iii)眼内注射を介して投与され得る。

0062

AMDの処置の改善のための重要な必要性が存在する。具体的に、長期的な評価は、〜7年のomラニビズマブ治療の後、患者の3分の1の結果が乏しかったことを明らかにした。また、ベースラインと比較して、目のほぼ半分は安定していたが、3分の1は15文字(letters)以上低下していた。「Seven−Year Outcomes in Ranibizumab−Treated Patients in ANCHOR, MARINA, and HORIZON.」 Ophthalmology, 1e8 (2013)。故に、治療経過の後期でさえ、滲出性AMD患者は、実質的な視力低下リスクを抱えたままである。現在、滲出型AMDのための承認薬は、VEGFの阻害を介して血管新生を標的とする。明白に、この手法は全ての患者を助けるものではなく、新たな薬物のための必要性の大部分が満たされていないままである。NM−IL−12は、多面的な免疫効果と造血効果と共に抗血管新生効果を提供する、滲出型AMDの処置における新たな方向性、並びに作用の特有且つ新たな機構を提供し;これら総合的な効果は、VEGF阻害剤機械学的な達成、或いは単一の標的治療の範囲外にある。

0063

他のデータは、IL−12がAMDを処置及び改善するのに有用であるという、本明細書で提供される分析と推定を裏付ける。具体的には、癌における血管新生の役割を最初に解明したJudah Folkmanは1995年に、IL−12が角膜新生血管形成モデルにおける血管新生の強力な阻害剤であるという証拠を提供した。塩基性線維芽細胞増殖因子で誘導されたマウス角膜新生血管形成に対する組換え型マウスIL−12の効果を示す、図22のA−Fを参照。図22のA−Fは、塩基性線維芽細胞増殖因子ペレット(P)の移植の5日後の、ビヒクル処置した(対照)C57BL/6マウス(A)、SCIDマウス(B)、及びベージュマウス(C)、又は12−処置したC57BL/6マウス(D)、SCIDマウス(E)、及びベージュマウス(F)の角膜を表す写真を表す。対照の角膜には顕著な新たな血管が存在する一方、血管反応はIL−12での処置後にほとんど見られなかった。J. of the National Can. Institute, 87(8) (April 19, 1995)。ほぼ20年後、本発明は、マウスIL−12が、1つの目につき0.1ngの単一の低用量を使用して、レーザーで誘導された眼外傷(実験上の脈絡膜新生血管形成)を保護することができることを示す。図23は、平均病変体積でのマウスIL−12のための用量応答を示す。図24のA−Dは、マウスIL−12の与えられた投与量での病変の視覚化を示す(0.1及び1ngの両方について、0ngのIL−12に対して*p<0.02)(A=ビヒクル;B=0.1ngのIL−12;C=0.1ngのIL−12;及びD=1ngのIL−12)。

0064

発明者は、マウスIL−12(1つの目につき0.1ng)が、実験上の脈絡膜新生血管形成マウスモデルにおいて抗VEGF(1つの目につき15mcg)と同等の、レーザーで誘導された眼損傷の効果を弱めることができることを示している。Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ注射)又はEylea(登録商標)(アフリベルセプト)などの従来のAMD処置とのNM−IL−12の組み合わせは、相乗作用又は少なくとも相加作用を提供すると予測される。例えば、ビヒクル(約2.6)、抗VEGF(約1.7)、及びIL−12(約1.75)での処置後の平均血管病変体積(μm3x106)のグラフを示す図25を参照。また、ビヒクル(約112)、抗VEGF(約60)、及びIL−12(約60)での処置後の平均Iba−1正体積(μm3x103)のグラフを示す図26も参照。

0065

NM−IL−12はインビトロでIL−17を有意に抑える。PBMCに加えられたNM−IL−12は、病原性のTh17/IL−17反応を制限するのに有効である。この研究において、ヒトPBMCは2日間、0、1、及び10pMのNM−IL−12で培養された。溶解物を調製し、IFN−γ及びIL−17のためのmRNAについて探索した(PCR)。データは平均±SEMであり、p値はスチューデントt検定である。予測されたように、IL−12での処置は、抗血管新生IFN−γを有意に増大させ(図27のA)、且つ破壊的なIL−17を有意に減らす(図27のB)と示され;これらの効果は、血管新生を減少させ且つインビボで免疫平衡を回復させると予測される。

0066

故に、IL−12は、加齢した目における「ミッシングリンク」であり;外因性NM−IL−12による免疫平衡の回復は、先行技術におけるAMD処置に遭遇する問題に対処する。図28は、目の新生血管形成における標準対老化のマクロファージの役割を示す。網膜のレーザーで誘導された損傷の後、マクロファージ浸透が、若い(<2か月)及び高齢(>18か月)のマウス両方に生じる。しかし、このマクロファージ浸透は、高齢のマウスのみにおける新生血管形成に関連する。高齢のマウスの網膜から単離されたマクロファージのRT−PCR分析は、若いマウスの網膜におけるマクロファージにおけるものよりも低い発現レベルのIL−12、TNF−α、FasL、及びIL−6を明らかにした。IL−10発現の増加は全てのマウスの網膜において観察されたが、ベースライン値は高齢のマウスの方が高かった。これらのデータは、マウスが加齢するにつれて、IL−10の発現の増大、及びサイトカイン発現の改変が、目における損傷で誘導された新生血管形成を調節する老化マクロファージの能力を制限することを示唆している。以下の表5に要約されるように、現在市場に出された製品と比較して、NM−IL−12はAMDにおける広範且つ特有の機械学的な利益を提供する。

0067

0068

D.骨粗鬆症
癌処置、即ち、放射線、化学療法、ステロイドは、骨密度の減少を引き起こし得る。加えて、高齢者、及び特定の薬剤を摂取する被験体などの、他の患者集団は、骨密度の減少及び骨粗鬆症に苦しむ場合がある。発明者は、低投与量のNM−IL−12の単回注射が、高線量の全身照射(TBI)後のサルの骨における破骨細胞レベルを有意に減少させることができること、及び、マウスにおけるTBIの後、IL−12受容体が、再生の効果を暗示する骨髄中の骨芽細胞上に見出されることを、示している。IL−12は、骨芽細胞形成を増大させ、且つ破骨細胞形成の強固な阻害剤であると報告されており、それによりIL−12が骨形成の主要調節因子かもしれないと示唆されている。しかし、老化、及び抗原酸化ストレスに対する一生の暴露の効果は、IL−12の放出が骨吸収を阻害することを可能にする、生理的な逆の調節性免疫プロセスを損なう。発明者のデータは、老化又は他の因子による骨質量欠損を抱える患者と同様に、癌の処置を受ける患者におけるNM−IL−12の使用を示唆する。

0069

本発明の1つの実施形態において、外因性IL−12の投与は、外因性IL−12の投与が無い状態で観察されるものと比較して、骨損失及び/又は破骨細胞形成を、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、又は約100%減らす。

0070

図29に図解で表されるように、NM−IL−12は、RANKLの天然の阻害剤として骨損失を減らし、骨髄中の骨芽細胞を増加させ、且つ、抗原提示及び腫瘍への輸送の他、CD8+及びNK活性化における抗腫瘍効果を持つ。

0071

癌患者は、癌処置、即ち放射線、化学療法、及びステロイドの他、基礎疾患により、より高度の骨損失速度を経験する。NM−IL−12は、癌処置を受ける癌患者において2重の利益持つと予測される:(1)骨損失と骨折を減らし、(2)癌処置、即ち放射線又は化学療法により相乗的な抗腫瘍機構を提供する。骨盤部への放射を受ける癌患者における骨損失の減少の臨床的エンドポイントは、骨折速度の減少のためのサロゲートエンドポイントとして、速められた条件付承認に適格であり得る。癌に付随する抗腫瘍効果による骨損失の減少の2重の利益を提供することが可能な薬物の満たされていない必要性は、市場への比較的短い経路がNM−IL−12に利用可能であり得ると予測する。

0072

放射線は破骨細胞形成を誘導する。低薬量のNM−IL−12の単回SQ注射は、対照と比較して、サルにおけるTBIの骨を損傷させる投与量(bone damaging doses)の後に、破骨細胞形成を減少させる。TRAPの数−大腿骨、例えば、非ヒトにおける2つの処置群(0ng/kg及び250NM−IL−12ng/kg)に関する総大腿骨面積のTRAP(酒石酸耐性酸フォスファターゼ)画分を示す、図30を参照。TRAPは破骨細胞の酵素マーカーである。同様に、図31は、TRAPの数−肋骨、例えば、非ヒトにおける2つの処置群(0ng/kg及び250NM−IL−12ng/kg)に関する総肋骨面積のTRAP酒石酸画分を示す。IL−12の投与の結果、大腿骨及び肋骨の両方で評価された破骨細胞形成が著しく減少した(図30及び31)。

0073

IL−12Rベータ2は、骨髄中の通常のマウス骨芽細胞上に見出され、受容体は致死性の放射線の後に存在する。しかし、受容体は、放射線を受ける対照マウスには存在せず、このことは、放射後に、NM−IL−12はその受容体を介して骨芽細胞を活性化/増殖することができると示している。例えば、IL−12Rベータ2のために染色された大腿部の骨髄の代表的な部分を示す図32を参照。図32は、mNM−IL−12が、照射されたマウスの造血の回復を促進することを示す。具体的に、図32のAとBは、照射及び処置を行わない通常の大腿部の骨部分を示し、成熟及び未熟な巨核球が、後骨髄球と共に視認可能である。図32のCとDは、照射及びビヒクルでの処置後の大腿部の骨部分を示す。最後に、図32のEとFは、照射及びmNM−IL−2での処置後の大腿部の骨部分を示す。骨芽細胞は、図32のEではっきりと視認可能である。照射されたマウスでは、mNM−IL−12は、造血再構成、及び、IL−12Rベータ2+ve巨核球、前駆細胞、及び骨芽細胞の存在をもたらした。

0074

IL−12及びその誘導された下流因子であるIFN−ガンマとIL−18は、RANKLの天然阻害剤である。図33は、骨髄中のIL−12、IFNガンマ、及びIL−18で誘導された破骨細胞アポトーシスの機構を視覚的に表す。健康なヒトにおけるNM−IL−12(12mg)の単回SQ注射は、INFガンマとIL−18の両方を誘導することができ、故にIL−12だけがRANKLの阻害に必要とされる。以下の処置群のためのIFNガンマ対時間のグラフを示す図34を参照:同じ処置群に関して、プラセボ及びNM−IL−12、及びIL−12対時間。故に、表6に要約されるように、NM−IL−12は、癌患者に付随する抗腫瘍効果による骨保全の2重の利益を特有に提示する。また、癌処置を受けていない被験体において、IL−12は、骨粗鬆症の初期から後期の人々における骨損失を予防又は減少させるために与えることができる。

0075

0076

II.NM−IL−12
NM−IL−12(HemaMax(商標)(rHuIL−12)としても知られる)は、ジスルフィド結合により結合された2つのサブユニットから成るヘテロ二量体タンパク質である。2つのサブユニットはそれぞれ、p35及びp40と称されるAサブユニット及びBサブユニットである。ヘテロ二量体IL−12は503のアミノ酸を含んでいる。タンパク質は、約75.0kDaの総分子量を備えたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の組換え型タンパク質生成技術により生成することができ、且つ、内因性IL−12のように、その最終形態での糖タンパク質である。NM−IL−12の糖鎖付加パターンは内因性IL−12とは異なる。NM−IL−12は、インビトロでヒト免疫細胞、及びインビトロとインビボの両方で非ヒト霊長類(アカゲザル)において、薬力学反応(インターフェロン−γ[IFN−γ])を誘発する。表7は、NM−IL−12の治験薬の用量/投与を提供する。

0077

0078

NM−IL−12(rHuIL−12):NM−IL−12は、マウスモデルの他、骨髄破壊処置後の非ヒト霊長類(NHP)モデルにおける血小板回復、即ち、骨髄抑制治療又は骨髄破壊治療後の回復を含む、優れた血液細胞回復を実証した。実際に、概念実証の致死性の放射線のNHP研究において、ビヒクルで処置したサルの80%は血小板輸血を必要とした一方、NM−IL−12で処置したサルは25%しか血小板輸血を必要としなかった(p<0.007、カイ二乗検定)。NM−IL−12の作用機構(MOA)は造血幹細胞(HSC)のレベルで造血を再生成することに関与する。このMOAの裏付けにおいて、新薬(Neumedicines)は、ヒトHSCの様々な重要な部分集団上にIL−12受容体を見出し、これはCD34、c−Kit、及びKDRなどの既知幹細胞マーカーと共に共発現されると。

0079

HemaMaxの作用機構と周知の造血成長因子の作用機構との間に重複は存在しない。HemaMaxの作用機構は、他の造血因子の活性の造血幹細胞上流の活性化に関与する。結果的に、HemaMaxは切除後に造血及び免疫系を補充且つ再生成することができるが、これら下流の作用因子は、単一の血液細胞型をもたらすために前駆細胞を標的とするため、補充も再生成もできない。この初期の作用(上流)機構を介して、初期の造血幹細胞のHemaMaxの活性化は、主要な血液細胞型を全て回復させることができる。

0080

特有のIL−12受容体は、骨髄の前駆細胞及び幹細胞上にあり、且つ、CD8+、CD4+、NK、及びB細胞などの成熟免疫エフェクター細胞、並びに好酸球など他の細胞にもある。この特有の受容体は、多くの組織の細胞上にもあり、且つ、図14に表されるような創傷治癒の文脈に観察されたものなどの、組織及び臓器の損傷後に存在する。外因性IL−12と相互作用する特有のIL−12受容体の役割は、置換免疫療法薬としてのIL−12のコアにある。全体的に、損傷後又は疾患の間など、身体に必要とされる場合のIL−12受容体のアップレギュレーションは、身体に必要とされるように、根絶、修復、及び再生のためにIL−12の外因性送達と組み合わせて、本発明の基礎となる。

0081

1つの態様において、HemaMax(rMuIL−12)に対するマウス対照物は、致死量以下又は致死性の全身照射(TBI)に晒された通常のマウスと癌を抱えるマウス両方における、白血球、赤血球、及び血小板を含む完全な系列血液細胞回復を促進する。HemaMaxの活性は、骨髄区画に存在する原始細胞(造血細胞及び非造血幹細胞)のレベルで開始される。これら原始細胞の活性化は、放射又は化学療法により引き起こされた骨髄破壊又は骨髄抑制後の骨髄区画の再生を引き起こす。

0082

「インターロイキン−12」(IL−12)は、本明細書に開示される造血特性の少なくとも1つをもたらすIL−12分子を指し、当該技術分野で既知の様式又は将来的に開発される様式で産生される、現在既知の又は将来的に開発される、天然IL−12分子、変異体IL−12分子、及び共有結合的に修飾されたIL−12分子が挙げられる。

0083

IL−12分子は、実質的に単離された形態で存在し得る。産物は、産物の意図した目的に干渉しない担体又は希釈剤と混合されてもよく、実質的に単離されると今なお見なされることが、理解される。本発明の産物は実質的に精製された形態で存在してもよく、その場合は通常、ペプチド又は調製物の乾燥質量の、例えば少なくとも約95%、少なくとも約98%、又は少なくとも約99%を含む、約80%、85%、又は90%を含む。

0084

通常、本発明の実施形態で使用されるIL−12分子のアミノ酸配列は、本発明の方法により処置される特定の哺乳動物由来する。故に、例示目的のために、ヒトについて、通常はヒトIL−12又は組換え型のヒトIL−12は、本発明の方法においてヒトに投与され、及び同様に、ネコ科動物について、例えばネコIL−12又は組換え型ネコのIL−12は、本発明の方法においてネコ科動物に投与される。

0085

しかし、本発明にはまた、IL−12分子が本発明の治療方法の被験体である哺乳動物からそのアミノ酸配列を引き出さない実施形態も含まれる。例示目的のために、ヒトIL−12又は組換え型ヒトIL−12は、ネコ科哺乳動物に利用されてもよい。本発明のまた他の実施形態は、IL−12の天然アミノ酸配列が天然配列から改変されるが、IL−12分子は本明細書に開示されるIL−12の造血特性をもたらすように機能する、IL−12分子を含む。IL−12の天然の種に特異的なアミノ酸配列からの改変は、IL−12の一次配列の変化を含み、且つ、変異体IL−12分子をもたらすために一級アミノ基酸配列に対する欠失及び付加を包含する。高度に誘導されたIL−12分子の一例は、Maxygen, Inc.(Leong S R, et al., Proc. Natl. Acad. Sci., USA., 100 (3): 1163−8 (2003))により生成された再設計IL−12分子であり、そこでは、変異体IL−12分子がDNAシャフリング方法により生成される。また、修飾されたIL−12分子は、米国特許第4,640,835号;第4,496,689号;第4,301,144号;第4,670,417号;第4,791,192号又は第4,179,337号で説明される様式で、その貯蔵寿命半減期、効能、溶解性、送達などを増大させるIL−12分子に対する共有結合性修飾、ポリエチレングリコール基ポリプロピレングリコールなどの付加といった、本発明の方法に含まれる。IL−12分子の共有結合性修飾の一種は、IL−12ポリペプチド標的アミノ酸残基を、IL−12ポリペプチドの側鎖或いはN末端又はC末端残基と反応させることが可能な有機誘導化剤と反応させることによって、分子へと導入される。天然配列IL−12及びIL−12のアミノ酸配列変異体の両方は、共有結合的に修正されてもよい。また、本明細書で言及されるように、IL−12分子は、組換え法を含む、当該技術分野で既知の様々な方法によって生成することができる。本開示に含まれる他のIL−12変異体は、標準の配列が翻訳語修飾、例えばグリコシル化されるものである。特定の実施形態において、IL−12は、哺乳動物発現系又は細胞株において発現される。1つの実施形態において、IL−12は、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の発現により生成される。

0086

様々なIL−12ポリペプチドの特徴を前もって予測することはしばしば困難であるので、最適な変異体を選択するためには回収された変異体の何らかのスクリーニングが必要とされることが理解されるであろう。変異IL−12分子の血液学的刺激または増強特性の変化を評価する好ましい方法は、以下に開示される致死照射救助プロトコル(lethal irradiation rescue protocol)によるものである。レドックスもしくは熱安定性疎水性タンパク質分解に対する感受性、または、担体とのもしくは多量体への凝集の傾向などのタンパク質またはポリペプチド特性の他の可能な調節は、当技術分野において周知の方法によってアッセイされる。

0087

一般的に、IL−12の産生は、INF−γの産生を刺激し、これは順にIL−12の産生を増強し、従って正のフィードバックループを形成する。インビトロのシステムにおいて、IL−12は他のサイトカイン(例えばIL−3およびSCF)と相乗作用して初期の造血前駆細胞の増殖と分化を刺激することが報告されている(Jacobsen S E, et al., 1993, J. Exp Med 2: 413−8; Ploemacher R E, et al., 1993, Leukemia 7: 1381−8; Hirao A, et al., 1995, Stem Cells 13: 47−53)。

0088

NM−IL−12の投与の方法

0089

本開示は、所望の治療効果を達成するために一定の期間にわたって1つ以上の生理学的投与量のIL−12を被験体に投与することによる治療方法を提供する。被験体は、好ましくは、ウシブタウマトリ、ネコ、イヌなどの動物を含むがこれらに限定されない哺乳動物であり、最も好ましくはヒトである。

0090

NM−IL−12の「生理学的投与量」は、投与経路にかかわらず、IL−12 p70について標準的なELISAにより測定される、1ml当たり約1ピコグラムより多いが、好ましくは1ml当たり約10から約100ピコグラムの間の範囲のNM−IL−12を末梢血においてもたらす投与量である。本発明の他の実施形態において、外因性のIL−12の生理学的投与量は、1ml当たり約1ピコグラムより多く、または約10pg/mlより多く、かつ、約100未満、約95未満、約90未満、85未満、約80未満、約75未満、約70未満、約65未満、約60未満、約55未満、約50未満、約45未満、約40未満、約35未満、約30未満、約25未満、約20未満、約15未満、約10未満、もしくは約5ピコグラム未満、またはそれらの任意の組み合わせの、末梢血におけるNM−IL−12の量をもたらし、これは例えば、約1pg/mlより多く約50pg/mlより少なく;または、約1pg/mlより多く約15pg/mlより少なく;または、約1pg/mlより多く約10pg/mlより少なく;または、約10pg/mlより多く約50pg/mlより少なく;または、約10pg/mlより多く約20pg/mlより少ない、などである。

0091

様々な送達システムが知られており、例えば、リポソームでのカプセル化(encapsulation in liposomes)、微粒子マイクロカプセル、IL−12を発現することができる組換え細胞、受容体媒介性エンドサイトーシス(例えばWu and Wu, 1987, J. Biol. Chem. 262:4429−4432を参照)、レトロウイルスまたは他のベクターなどの一部としてのIL−12の遺伝子を含む核酸構築、などの本発明の方法に従ってIL−12を投与するために使用することができる。導入の方法は、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、および経口の経路を含むがこれらに限定されない。

0092

IL−12は、任意の好都合な経路によって、例えば、注入またはボーラス注射によって、上皮または粘膜裏層(linings)(例えば、口腔粘膜直腸および腸粘膜など)を通した吸収によって投与することができ、他の生物学的に活性な薬剤と一緒に投与することができる。投与は全身的または局所的であり得る。局所送達の一例は、AMDの例における眼への送達である。加えて、脳室内およびクモ膜下注入を含む、任意の適切な経路による中枢神経系へのIL−12を含む医薬組成物の導入が望ましい場合がある;脳室内注入は、たとえば、オマヤリザーバ(Ommaya reservoir)などのリザーバに取り付けられた脳室内カテーテルによって促進され得る。例えば、吸入器またはネブライザーの使用、およびエアロゾル化剤を用いた製剤によって、肺内投与もまた使用され得る。IL−12を含む医薬組成物を、処置を必要とする領域に局所的に投与することが望ましい場合がある;これは、例えば、限定されないが、局所適用、注射、カテーテル、坐薬、またはインプラントによって達成されることができ、前記インプラントは、シラスティック膜などの膜または繊維を含む、多孔質非多孔質、またはゼラチン状材料のものである。

0093

IL−12の投与の他のモードは、小胞、特にリポソーム、における送達を含む。(以下参照Langer, Science 249:1527−1533 (1990): Treat et al., in Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer, Lopez−Berestein and Fidler (eds.), Liss, New York, pp. 353−365 (1989); Lopez−Berestein, ibid., pp. 317−327; 一般に同書を参照のこと)

0094

IL−12の投与のなお他のモードは制御放出システムにおける送達を含む。ある実施形態において、ポンプが使用されてもよい(以下参照:Langer, supra; Sefton,CRCCrit. Ref. Biomed. Eng. 14:201 (1987); Buchwald et al., Surgery 88:507 (1980); Saudek et al., N. Engl. J. Med. 321:574 (1989)).加えて、高分子材料を使用することができる (以下参照:Medical Applications of Controlled Release, Langer and Wise (eds.), CRC Pres, Boca Raton, Fla. (1974);Controlled Drug Bioavailability, Drug Product Design and Performance, Smolen and Ball (eds.), Wiley.N.Y. (1984);Ranger and Peppas, J. Macromol.Sci.Rev. Macromol.Chem. 23:61 (1983; see also Levy et al., Science 228:190 (1985); During et al., Ann. Neurol. 25:351 (1989); Howard et al., J. Neurosurg. 71:105 (1989))、または、制御放出システムは治療標的、すなわち脳の近くに配置することができ、したがって全身投与量のほんの一部しか必要としない(例えば、 Goodson, in Medical Applications of Controlled Release, supra, vol. 2, pp. 115−138 (1984)を参照)。他の制御放出システムはLangerによるレビュー議論されている(Science 249:1527−1533 (1990))。

0095

一態様において、1以上の有効量のIL−12は、局所、皮下、皮内、静脈内、腹腔内、筋肉内、硬膜外、非経口、眼内、鼻腔内、および/または頭蓋内に投与される。

0096

NM−IL−12の形態および用量

0097

本発明の実施形態で使用されるNM−IL−12の適切な剤形は、本質的に無毒かつ非治療的な生理学的に許容可能な担体を包含する。そのような担体の例としては、イオン交換体アルミナステアリン酸アルミニウムレシチンヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質リン酸塩など緩衝物質グリシンソルビン酸ソルビン酸カリウム飽和野菜脂肪酸部分グリセリド合物、水、塩、あるいは硫酸プロタミンなどの電解液リン酸水素二ナトリウムリン酸水素二カリウム塩化ナトリウム亜鉛塩コロイドシリカ三珪酸マグネシウムポリビニルピロリドンセルロース系物質、および、PEG、が含まれる。IL−12ポリペプチドの局所用形態またはゲル系形態のための担体には、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたはメチルセルロースなどの多糖類、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレートポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、PEG、およびウッドワックスアルコール、が含まれる。すべての投与については、従来のデポ形態が適切に使用される。そのような形態は例えば、マイクロカプセル、ナノカプセル、リポソーム、硬膏剤吸入形態、鼻スプレー舌下錠および徐放性製剤を含む。

0098

徐放性製剤の適切な例としては、ポリペプチドを含有する固体疎水性ポリマー半透性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは例えばフィルム、またはマイクロカプセルなどの造形品の形態である。徐放性のマトリックスの例には、ポリエステルヒドロゲル(例えば、上記Langer et al.および上記Langerに記載のポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール)、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L−グルタミン酸およびガンマエチルL−グルタミン酸のコポリマー(上記Sidman et al)、非分解性エチレン酢酸ビニル(上記Langer)、Lupron Depot(商標)などの分解性乳酸グリコール酸コポリマー、(乳酸グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドからなる注射可能なミクロスフィア)、および、ポリD−(−)−3−ヒドロキシ酪酸、が含まれる。エチレン酢酸ビニルおよび乳酸グリコール酸などのポリマーは、100日を超えて分子の放出を可能にするが、ある種のヒドロゲルはより短い期間でタンパク質を放出する。カプセル封入されたIL−12ポリペプチドが体に長期間残る場合、それらは37℃の水分にさらされた結果として変性または凝集し、その結果、生物学的活性が失われ免疫原性が変化する可能性がある。関与するメカニズムに応じて安定化のための合理的な戦略考案することができる。例えば、凝集メカニズムがチオジスルフィド交換による分子間S−−S結合形成であることが発見された場合、スルフヒドリル残基の修飾、酸性溶液からの凍結乾燥含水量の制御、適切な添加剤の使用、および、特定のポリマーマトリックス組成物の開発により、安定化を達成することができる。

0099

徐放性のIL−12含有組成物はまた、リポソームに封入されたポリペプチドを含む。IL−12ポリペプチドを含有するリポソームは、Eppstein et al., Proc.Natl.Acad. Sci.USA 82:3688−3692 (1985);Hwang et al., Proc.Natl.Acad. Sci.USA 77:4030 (1980);および米国特許第4,485,045号、第4,544,545号;に記載のように当技術分野で既知の方法により調製されている。通常、リポソームは、小さい(約200−800オングストローム単層型(unilamelar type)であり、その中の脂質含量は約30モルコレステロールより多く、選択された割合は、最適なWntポリペプチド療法のために調整されている。循環時間が向上したリポソームは、米国特許第5,013,556号に開示されている。

0100

疾患の治療について、IL−12ポリペプチドの適切な用量は、上に定義されるように、処置される疾患のタイプ、その疾患の重症度および経過、以前の治療、患者の病歴および本明細書に開示されたIL−12治療方法に対する反応、および、主治医の判断に応じて変わるだろう。本発明に従って、IL−12は、患者に一度でまたは一連の処置にわたり適切に投与される。

0101

重量ベースまたは固定のNM−IL−12の投与:その疾患のタイプおよび重症度に応じて、IL−12の約10ng/kg〜2000ng/kgが、例えば1回以上の別々の投与によるかまたは持続注入によるかにかかわらず、患者への投与のための初期の候補となる用量である。あるいは、約40μg、約35μg、約30μg、約25μg、約20μg、約19μg、約18μg、約17μg、約16μg、約15μg、約14μg、約13μg約12μg約11μg約10μg約9μg、約8μg、約7μg、約6μg、約5μg、約4μg、約3μg、約2μg、または約1μgなどの固定投与量のNM−IL−12を利用することができる。典型的な投与量の範囲は、限定されないが、(i)約1μgより大きく約20μg未満;(ii)約8μgから最大約15μgまで;および、(iii)約10μgから約12μg、を含む。初期投与後のNM−IL−12の例示的な維持量は、約5μから約10μgであるが、本明細書に記載の任意の用量を初期量または維持量に使用することができる。ヒトは約500ng/kgの反復用量に安全に耐えることができるが、最大約200ng/kgの単回投与は有毒な副作用を起こすべきではない。例えば、投与量は、G−CSF、GM−CSFおよびEPOなど他のサイトカインについての投与量と同じであってもよい。数日またはより長い反復投与については、状態に応じて、疾患症状の所望の抑制が生じるまで処置を持続させる。しかしながら、他の投与レジメンも有用でありうる。この治療の進行は、従来の技術およびアッセイにより容易にモニタリングされる。

0102

本発明の別の態様は、置換免疫療法薬として外因性IL−12を必要とする被験体を同定する方法に関する。身体において細胞、組織または臓器の根絶、修復または再生(eradication, repair or regeneration of cells, tissues or organs)のいずれかについての必要性が同定された被験体は、本明細書に記載のように、外因性IL−12を受けることが適切である。しかし、必要とする被験体のIL−12発現のベースラインレベルは、約5pg/ml未満、または約3pg/ml未満、または約1pg/ml未満である。一般的に、必要としている被験体は、IL−12 p70の検出に関して、本明細書に記載のように、検証されたアッセイを用いた検出限界を下回るベースラインレベルを有する。したがって、本発明は、本明細書に記載されている方法から利益を得る特定の患者集団を同定した。

0103

本発明の一態様において、治療方法は、(i)IL−12の処置量および(ii)IL−12の維持量について、異なるかまたは同じであり得る2つの生理学的投与量レベルのIL−12を使用する工程を含む。一実施形態において、本明細書に記載の任意のIL−12投与量を処置用IL−12投与量として使用することができるが、IL−12の処置量は約1μgより多く約20μg未満である。別の実施形態では、本明細書に記載の任意のIL−12投与量を維持用IL−12投与量として使用することができるが、IL−12の維持量は約1μgより多く約10μg未満である。典型的な実施形態では、IL−12の処置量は、外因性IL−12の投与開始時に定期的に、例えば1週間に1回、約2週間ごと、約3週間ごと、約4週間ごと、約5週間ごと、または約6週間ごとなどに投与することができる。典型的な実施形態では、最初の投与期間の完了後に維持量のIL−12が与えられ、約1ヶ月ごと、約2ヶ月ごと、約3ヶ月ごと、約4ヶ月ごと、約5ヶ月ごと、または約6ヶ月ごとなどの頻度で与えられる。

0104

本発明の別の態様において、必要としている被験体に投与される外因性のIL−12の生理学的投与量は、IL−12 p70についての標準的なELISAによる測定のように、1ml当たり約1ピコグラムより多く1ml当たり約200ピコグラム未満である、末梢血におけるNM−IL−12の範囲をもたらす。末梢血におけるIL−12 p70の200pg/mlを越えるレベルが有用ではない場合があることには留意する価値がある。他の実施形態では、末梢血におけるNM−IL−12の範囲は、約1pg/mlより多く、および、約200pg/ml未満、約175pg/ml未満、約150pg/ml未満、約125pg/ml未満、約100pg/ml未満、約75pg/ml未満、約50pg/ml未満、約25pg/ml未満、約15pg/ml、または、約10pg/mlである。本発明のなお別の態様において、IL−12の投与後、被験体の末梢血におけるIL−12の測定可能なレベルに加えて、末梢血中のIFN−γも同時に増加する:および/または、被験体の末梢血におけるIL−12の測定可能なレベルはまた、末梢血中のIFN−γの増加を示し、ここでIL−12投与後の付随するIFN−γのレベルは約20pg/mlから約1000pg/mlの範囲内である。他の態様において、IL−12投与後のIFN−ガンマの範囲は、約1000pg/ml以下、約900pg/ml以下、約800pg/ml以下、約700pg/ml以下、約600pg/ml以下、約500pg/ml以下、約400pg/ml以下、約300pg/ml以下、約200pg/ml以下、約100pg/ml以下、約75pg/ml以下、または約50pg/ml以下になりうる。

0105

本発明の別の態様は、末梢血中のIL−12p70とIFN−γの両方の随伴性のレベルは、置換免疫療法としての有効性のマーカーと見なすことができる、というものである。いずれかの因子のレベルが、NM−IL−12を投与した後の血中の初期のレベルから実質的に減少する場合、置換の有効性はそれほど治療的ではない場合がある。この場合、その後のNM−IL−12の投与量を減らすことができる。

0106

以下の表8は、12μgの単回IL−12投与後に患者の血液中に観察されたIL−12の量の範囲を示す。(これは健常な被験体で行われた薬物動態学/薬力学分析の一部である。)

0107

0108

任意の従来のアッセイはヒト血漿におけるIL−12の濃度を測定するために使用することができる。一例として、限定する意図はないが、ヒト血漿中のIL−12(例えばNM−IL−12)の濃度は、酵素結合免疫吸着検査法(ELISA)または電気化学発光免疫測定法(MSD)によって抑制することができる。ELISA:この方法は、ヒトK2EDTA血漿中でNM−IL−12の濃度を測定するために定量的サンドイッチ酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)を利用する。基準、対照、およびNM−IL−12を含む試験サンプルは、IL−12捕捉抗体で予めコーティングされている96ウェルプレートインキュベートする。インキュベーション後、次いで、未結合物質を洗い流し、NM−IL−12をヒトIL12検出抗体コンジュゲート(Human IL 12 Detection Antibody Conjugate)で検出する。インキュベーション後、次いで、未結合物質を洗い流し、基質溶液ウェルに加える。最後に、増幅溶液を全てのウェルに加えると、最初の工程で結合したNM−IL−12の量に比例して発色する。発色を停止させ、色の強度を、波長補正を650nmに設定して、490nmで測定する。MSD:典型的なアッセイにおいて、50マイクロリットルの基準および検証サンプルを、Meso Scale Discovery V−PLEX Human IL−12p70プレートの適切なウェルに加えた。プレートを蓋で覆い、プレートシェーカー(設定2−4)上で室温で約2時間インキュベートした。次にプレートを1ウェルあたり約300μLのMSD洗浄緩衝液で3回洗浄した。25マイクロリットルの検出抗体をプレートに加えた。プレートを蓋で覆い、プレートシェーカー(設定2−4)上で室温で約2時間インキュベートした。検出抗体を用いたインキュベーション後、プレートを1ウェルあたり約300μLのMSD洗浄緩衝液で3回洗浄し、そして2xRead Buffer Tをプレートの各ウェルに分注する。プレートをSector Imager 6000(Meso Scale Discovery)プレートリーダーで直ちに読み取った。標準曲線を、log10変換データの4パラメータロジスティック曲線適合(Gen5 Secureソフトウェア、BioTek Instruments)を使用して生成した。

0109

さらなる任意の従来のアッセイがIFNガンマのレベルを測定するために本発明の方法に使用できる。例は以下のとおりである:電気化学発光免疫測定法(MSD)によるIFN−γ検出。50マイクロリットルの基準およびヒト血漿サンプルを、Meso Scale Discovery Proinflammatory Panel 1(ヒト)プレートの適切なウェルに加えた。プレートを蓋で覆い、プレートシェーカー(設定2−4)上で室温で約2時間インキュベートした。次にプレートを1ウェルあたり約300μLのMSD洗浄緩衝液で3回洗浄した。25マイクロリットルのSULFO−TAG抗hu−IFN−γ抗体検出抗体をプレートに加えた。プレートを蓋で覆い、プレートシェーカー(設定2−4)上で室温で約2時間インキュベートした。検出抗体を用いたインキュベーション後、プレートを1ウェルあたり約300μLのMSD洗浄緩衝液で3回洗浄し、そして2xRead Buffer Tをプレートの各ウェルに分注する。プレートをSector Imager 6000(Meso Scale Discovery)プレートリーダーで直ちに読み取った。標準曲線を、log10変換データの4パラメータロジスティック曲線適合(Gen5 Secureソフトウェア、BioTek Instruments)を使用して生成した。

0110

IL−12は直接的な共投与または連続投与のいずれかにより他のサイトカインと共に投与されてもよい。1つ以上のサイトカインがIL−12で共投与される場合、より少ない投与量のIL−12が利用されうる。他のサイトカイン、すなわちIL−12以外のサイトカインの適切な投与量は、約1μg/kgから約15mg/kgのサイトカインである。例えば、投与量は、G−CSF、GM−CSFおよびEPOなど他のサイトカインについての投与量と同じであってもよい。他方のサイトカインは、IL−12の投与の前、同時、または後に投与されてもよい。サイトカインおよびIL−12を組み合わせて、哺乳動物への同時投与のための医薬組成物を形成してもよい。ある実施形態において、IL−12およびサイトカインの量は、IL−12および他のサイトカインの投与時に、哺乳動物において血球の相乗的な再増殖(または造血細胞の増殖および/または分化の相乗的な増加)が起こるような量である。言いかえれば、血球の再増殖(または造血細胞の増殖/分化)に関する2つ以上の薬剤(すなわち、IL−12および1つ以上のサイトカイン)の協調作用は、これらの分子の個々の効果の合計よりも大きい。

0111

IL−12の治療用製剤は、凍結乾燥ケーキまたは水溶液の形態で、所望の純度を有するIL−12を任意の生理学的に許容される担体、賦形剤、または安定化剤と混合することによって保存用に調製される(Remington’s Pharmaceutical Sciences, 16th edition, Osol, A., Ed., (1980))。許容される担体、賦形剤、または安定化剤は、使用される用量および濃度ではレシピエントに無毒であり、リン酸塩、クエン酸塩、および他の有機酸などの緩衝剤アスコルビン酸を含む酸化防止剤;低分子量(約10未満の残基)のポリペプチド;血清アルブミンゼラチン、または免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミンアスパラギンアルギニン、またはリジンなどのアミノ酸;単糖類二糖類、および、グルコースマンノース、またはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤マンニトールまたはソルビトールなどの糖アルコールナトリウムなどの塩を形成する対イオン;および/または、Tween(登録商標)、pluronics(商標)、またはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤、を含む。

0112

本明細書に使用されるように、用語「緩衝剤」は、医薬製剤のpHを安定させる、薬学的に許容可能な賦形剤を表わす。適切な緩衝剤は当技術分野において周知であり、文献に見出すことができる。薬学的に許容可能な緩衝剤は、ヒスチジン緩衝剤クエン酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、アルギニン緩衝剤、またはこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。上述の緩衝剤は、一般に、約1mM〜約100mM、約5mM〜約50mM、および約10〜20mMの量で使用される。緩衝液のpHは、少なくとも4.0、少なくとも4.5、少なくとも5.0、少なくとも5.5、または、少なくとも6.0であってもよい。緩衝液のpHは、7.5未満、7.0未満、または6.5未満であってもよい。緩衝液のpHは当技術分野で知られている酸または塩基、例えば、塩酸、酢酸、リン酸硫酸およびクエン酸、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムで、約4.5〜約7.5、約5.5〜約7.5、約5.0〜約6.5、および約5.5〜約6.5であってもよい。pHを記載するときに本明細書中で使用されるとき、「約」は、プラスまたはマイナス0.2pH単位を意味する。

0113

本明細書で使用されているように、用語「界面活性剤」は、撹拌と剪断などの機械的ストレスに対してタンパク質製剤を保護するために使用される、薬学的に許容可能な賦形剤を含みうる。薬学的に許容可能な界面活性剤の例には、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(Tween)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(Brij)、アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル(Triton−X)、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマー(Poloxamer、Pluronic)およびドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が含まれる。適切な界面活性剤は、ポリソルベート20(Tween20(登録商標)の商標で販売)およびポリソルベート80(Tween80(登録商標)の商標で販売)などのポリオキシエチレンソルビタンエステルを含む。適切なポリエチレンポリプロピレンコポリマーは、Pluronic(登録商標)F68またはポロクサマー188(登録商標)の名称で販売されたものである。適切なポリオキシエチレンアルキルエーテルはBrij(登録商標)の商標で販売されたものである。適切なアルキルフェノールポリオキシエチレンエステルはTriton−Xの商標で販売されている。ポリソルベート20(Tween20(登録商標))およびポリソルベート80(Tween80(登録商標))が使用される場合、それらは、一般に、約0.001〜約1%、約0.005〜約0.2%および約0.01%〜約0.1%w/v(重量/容量)の濃度範囲で使用される。

0114

本明細書で使用されているように、用語「安定剤」は、薬学的に許容可能な賦形剤を含んでいてもよく、これは、製造、貯蔵および適用中に活性医薬成分および/または製剤を化学的および/または物理的劣化から保護する。タンパク質製剤の化学的および物理的な分解経路は以下によりレビューされる:Cleland et al., Crit. Rev. Ther.Drug Carrier Syst., 70(4):307−77 (1993);Wang, Int.J. Pharm., 7S5(2):129−88 (1999);Wang, Int.J. Pharm., 203(1−2):1−60 (2000);and Chi et al, Pharm. Res., 20(9):1325−36 (2003)。安定化剤は、限定されないが、糖、アミノ酸、ポリオールシクロデキストリン、例えばヒドロキシプロピルベータ−シクロデキストリン、スルホブチルエチル−ベータ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ポリエチレングリコール、例えばPEG3000、PEG3350、PEG4000、PEG6000、アルブミン人血清アルブミンHSA)、ウシ血清アルブミンBSA)、塩、例えば塩化ナトリウム、塩化マグネシウム塩化カルシウムキレート化剤、例えば以後定義されるEDTA、を含む。上記に言及されるように、安定化剤は、製剤中に約10〜約500mMの量、約10〜約300mMの量、または約100mM〜約300mMの量で存在することができる。いくつかの実施形態において、例示的なIL−12は、安定している適切な医薬製剤に溶解することができる。

0115

IL−12は、例えば、コアセルベーション技術または界面重合(例えば、それぞれ、ヒドロキシメチルセルロース、またはゼラチンマイクロカプセルおよびポリ−(メチルメタクリレート)マイクロカプセル)により、調製されたマイクロカプセル中に、コロイド薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェアマイクロエマルジョンナノ粒子、およびナノカプセル)中に、またはマクロエマルジョン中に封入されてもよい。前記技術は前出のRemington’s Pharmaceutical Sciencesに開示されている。

0116

インビボでの投与のために使用されるIL−12は無菌でなければならない。これは、凍結乾燥および再構成の前または後に、滅菌濾過膜を通して濾過することによって容易に達成される。IL−12は凍結乾燥された形態または溶液で保存される。治療的なIL−12組成物は、一般的に、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針が貫通可能なストッパーを有する、静脈内注射用の溶液バッグまたはバイアルに入れられる。

0117

局所適用された時、IL−12は適切に担体および/またはアジュバントなどの他の成分と組み合わせられる。そのような他の成分の性質には、意図される投与に対して生理学的に許容されかつ有効でなければならず、組成物の活性成分の活性を低下させてはならないことを除いて制限はない。適切な賦形剤の例には、精製されたコラーゲンの含むまたは含まない軟膏剤クリーム剤ゲル剤または懸濁液を含む。組成物はまた、好ましくは液体または半液体形態で、経皮パッチ、硬膏剤、および包帯含浸されてもよい。

0118

ゲル製剤を得るために、液体組成物中に製剤されたIL−12は、有効量の水溶性多糖類または合成ポリマー、例えばPEG、と混合して、局所適用されるべき適切な粘度のゲルを形成し得る。使用されてもよい多糖類は、例えば、アルキルセルロースヒドロキシアルキルセルロースおよびアルキルヒドロキシアルキルセルロース、例えばメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースカルボキシメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロース、および、ヒドロキシプロピルセルロース、を含むエーテル化されたセルロース誘導体などのセルロース誘導体;デンプンおよび分画されたデンプン(fractionated starch);寒天アルギン酸およびアルギン酸塩アラビアゴムプルランアガロースカラギーナンデキストラン;デキストリン;フルクタンイヌリンマンナンキシランアラビナンキトサングリコーゲングルカン;および合成生体高分子;ならびにキサンタンガムなどのガムグアーガムローカストビーンガム;ガムアラブル(gum arable);トラガカントゴム;および、カラヤゴム;および、それらの誘導体および混合物を含む。本明細書における好ましいゲル化剤は、生物学的システムに対して不活性であり、無毒で、調製が簡単で、そして流れすぎたり粘性が高すぎたりしないものであり、その中に保持されているIL−12分子を不安定化させない。

0119

多糖類は好ましくは、エーテル化セルロース誘導体であり、より好ましくは、USPに明確に定義され、精製され、列挙されているものであり、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、およびヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのメチルセルロースおよびヒドロキシアルキルセルロース誘導体である。本明細書で最も好ましいものはメチルセルロースである。

0120

ゲル化に有用なポリエチレングリコールは、典型的には、適切な粘度を得るための低分子量PEGおよび高分子量PEGの混合物である。例えば、分子量400〜600のPEGと分子量1500のPEGとの混合物は、ペーストを得るために適切な比率で混合された時、この目的に対し有効となるであろう。

0121

多糖類とPEGに適用されるような用語「水溶性」は、コロイド溶液(colloidal solutions)と分散液(dispersions)を含むと意図される。一般に、セルロース誘導体の溶解性は、エーテル基の置換の程度によって判定され、本明細書で有用な安定化誘導体は、誘導体を水溶性にするために、セルロース鎖中の無水グルコース単位当たり十分な量のそのようなエーテル基を有するべきである。無水グルコース単位当たり少なくとも0.35のエーテル基のエーテル置換度であれば、一般的に十分である。さらに、セルロース誘導体は、アルカリ金属塩、例えばLi、Na、K、Cs塩の形態である場合がある。

0122

メチルセルロースがゲルの中で利用される場合、好ましくは、メチルセルロースはゲルの約2−5%、より好ましくは約3%含み、IL−12は、ゲル1ml当たり約300−1000mgの量で存在する。

0123

治療上利用されるIL−12の有効量は、例えば治療対象、投与経路および患者の状態に依存する。したがって、療法士は、最適な治療効果を得るために必要に応じて用量を滴定し(titer)、投与経路を変更することが必要である。典型的には、臨床医は、所望の効果を達成する投与が達成されるまで、IL−12を投与する。全身の処置のための典型的な用量は、上記の要因に応じて、約10ng/kgから2000ng/kgまで、またはそれ以上の範囲となる。いくつかの実施形態では、投与量の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19から、約20まで;約30まで;約50まで;約100まで、約200まで、約300まで、または約500ng/kgまで、である。一態様では、投与量は500ng/kg未満である。別の態様では、投与量は300ng/kg未満である。別の態様では、投与量は約200ng/kg未満である。別の態様では、投与量は約100ng/kg未満である。別の態様では、投与量は約50ng/kg未満である。他の態様では、投与量は、約10〜300ng/kg、20〜40ng/kg、25〜35ng/kg、50〜100ng/kgまで変動することができる。

0124

一態様において、本明細書に記載されている典型的な治療的な組成物は、分割投与量で(in fractionated doses)投与することができる。一実施形態において、治療上有効量は各分割(each fraction)の前に与えられる。一実施形態において、治療上有効量は、個々の化学療法の投与または投与量分割の投与とおおよそ同じ時に与えられる。一実施形態において、治療上有効量は、各分割前5、10、15、20、25、30、35、40、50、または60分;または、各分割後2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12時間;または、各分割前1、2、3、4、5、6、7日、の範囲の各分割前に与えられる。一実施形態では、治療上有効量は、各分割後5、10、15、20、25、30、35、40、50、または60分;または、各分割後2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12時間;または、各分割後1、2、3、4、5、6、7日;または、毎週1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、2週に1回、隔月、化学療法および/または化学療法/放射線治療の組み合わせ中もしくはその後、の範囲の各分割後に与えられる。別の実施形態では、IL−12の1以上の典型的な投与量は、個々の化学療法的な投与の前後に、約5、10、15、20、30、40、50、60分、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24時間、1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日で、(1〜100ng/kgを)投与される。

0125

代替的な一般命題として、IL−12受容体は、有効であるが過度に毒性ではない最大量にまで、組織内で約0.1ng/ccより高いIL−12レベルを確立することができる用量で製剤され、標的部位または組織に送達される。この組織内濃度は、可能であれば、連続注入持続放出、局所適用、または経験的に決定された頻度での注射によることを含む投与レジメンによって維持されるべきである。この治療の進行は、従来のアッセイにより容易にモニタリングされる。

0126

「処置の投与の時間近く」(“Near the time of administration of the treatment”)とは、例えば、約1ヶ月、約3週間、約2週間、約1週間、数日間、約120時間、約96時間、約72時間、約48時間、約24時間、約20時間、数時間、約1時間、または数分、などの処置の投与の前および/または後のいずれかの妥当な期間でのIL−12の投与を指す。「処置の投与の時間近く」とはまた、処置およびIL−12の同時またはほぼ同時の投与、すなわち数分から1日以内のことを指すこともある。

0127

III.定義
本開示の目的のために、以下の定義は、その全体が、技術用語を定義し、そして特許請求の範囲において保護が求められる物質組成の範囲を定義するために使用されるものとする。

0128

本明細書で使用されているように、用語「約」は当業者により理解され、それが使用される文脈に応じてある程度異なる。使用される文脈を考慮して当業者には明らかではない用語の使用がある場合、「約」は特定の用語の最大プラスマイナス10%を意味するであろう。

0129

「骨髄保存」とは、それによって、放射線、化学療法、疾患または毒素によって損傷を受けた骨髄がその正常な状態、またはほぼ正常な状態に維持されるプロセスを意味する。「骨髄回復」とは、それによって、放射線、化学療法、疾患または毒素により損傷を受けた骨髄が、その正常な状態、ほぼ正常な状態、または骨髄機能の測定可能な改善が得られた状態に回復するプロセスを意味する。骨髄機能は、それによって、適正なレベルの様々な血液細胞型またはその系列が造血(血液)幹細胞から生成されるプロセスである。

0130

「骨髄不全」は、放射線、化学療法、疾患または毒素によって損傷を受けた骨髄が正常に回復することができず、従って哺乳動物において適切な造血を維持するのに十分な血球を生成することができない、病理学的プロセスである。

0131

「化学療法」は、現在知られているかまたは医学分野で開発されている天然または合成の薬剤を含む任意の療法を指す。化学療法の例は、現在利用可能な多数の抗癌剤を含む。しかし、化学療法はまた、病状を処置することを意図されている、天然または合成の任意の薬物を含む。本発明のある実施形態において、化学療法は、病状を処置することを意図したいくつかの最先端技術の薬剤の投与を含んでいてもよい。例としては、頭部の局所進行扁平上皮癌患者に対するドセタキセルシスプラチン5−フルオロウラシル併用化学療法(Tsukuda, M. et al., Int J Clin Oncol. 2004 June; 9 (3): 161−6)、および、難治性および再発性無痛性リンパ腫におけるルダラビンベンダムスチン(Konigsmann M, et al., Leuk Lymphoma. 2004; 45 (9): 1821−1827)が含まれる。

0132

放射線療法」は、病状を処置するために任意の形態の放射線が使用されるあらゆる治療を指す。放射線療法のための放射線を生産する機器は、現在利用可能であるかまたは将来利用可能となる機器のいずれかである。

0133

本明細書で使用されているように、放射線療法「処置モダリティ」(radiation therapy “treatment modality”)は、電離および非電離放射線ソースを含みうる。典型的な電離放射線処置モダリティは、例えば、外部照射療法;強度変調放射線治療(IMRT);画像誘導放射線治療(IGRT);X線照射(例えば光子線治療);電子ビーム(例えばβ線照射);プロトン照射;高線形エネルギーLET粒子定位放射線照射;ガンマナイフ線形加速器媒介性フレームレス定位放射線照射;ロボットアーム制御X線照射送達システム;臓器特異的または癌細胞特異的取り込みのための放射性同位体放射線療法;腫瘍標的放射線療法(または放射免疫治療、RIT)のためのモノクローナル抗体に結合した放射性同位元素;近距離照射療法(間室内または腔内)高線量率放射線源刺入;臓器特異的線量送達のための永久放射性シード刺入、を含むことができる。

0134

欠乏を改善する」とは、造血の欠乏の減少、すなわち欠乏症の改善、または、現在の医療行為によって定義されているような正常状態の部分的もしくは完全な回復を意味する。したがって、造血の欠乏の改善とは、造血の全般的または特異的な増加、刺激、増強または促進を指す。造血の欠乏の改善は、全般的であること、即ち2つ以上の造血細胞型またはその系列を増加させること、または、特異的であること、即ち1つの造血細胞型またはその系列を増加させること、が観察され得る。

0135

「骨髄細胞」は、一般的に哺乳動物の骨髄区画に存在し、および/または本拠とする(home to)細胞を指す。用語「骨髄細胞」に含まれるのは、造血再増殖細胞、造血幹細胞および/または前駆細胞を含むがこれらに限定されない造血の起源の細胞のみならず、内皮細胞間葉系細胞骨細胞神経細胞支持細胞間質細胞)などの骨髄由来の任意の細胞(これらおよび他の細胞型および系統の関連する幹細胞および/または前駆細胞を含むがこれらに限定されない)である。

0136

「造血細胞型」は、一般に、様々な種類の分化した造血細胞を指すが、幹細胞、前駆細胞、および骨髄細胞、リンパ球などの様々な系列細胞を含む、血球産生に関連するすべての細胞型を指す様々な芽細胞などの、特定の造血細胞型が由来する造血前駆細胞も含まれ得る。

0137

「造血細胞系列」は、一般的に、骨髄またはリンパ球などの分化した造血細胞の特定の系列を指すが、樹状細胞、赤血球などのより分化した系列を指すこともあり得る。

0138

細胞の「IL−12促進増殖」(“IL−12 facilitated proliferation”)は、一般的に、造血前駆細胞および/または幹細胞などの哺乳動物の骨髄に一般的に存在するまたは本拠とする細胞の拡大または増加に少なくとも部分的に起因する造血の増加、刺激または増強を指すが、骨髄の隙間の微小環境を構成する他の細胞を含む。

0139

「造血の刺激または増大」は、一般に、1つ以上の造血細胞型またはその系列の増加を指し、特に、哺乳動物が1つ以上の造血細胞型またはその系列が欠乏している時の1つ以上の造血細胞型またはその系列の刺激または増大に関する。

0140

「造血長期再増殖細胞(Hematopoietic long−term repopulating cells)」は一般に骨髄中で最も原始的な血液細胞である;これらは、様々な血液細胞型およびその系列の長期間の産生を提供する原因となる血液幹細胞である。

0141

「造血幹細胞」は一般的に血液幹細胞である;2つのタイプが存在する:上記で定義された「長期再増殖」、短期間(哺乳動物に応じて数週間、数ヶ月または時には数年間さえも)で「前駆細胞」を生成することができる「短期再増殖」と、である。

0142

「造血前駆細胞」(Hematopoietic progenitor cells)は、一般的に血液幹細胞から分化する(すなわちそれから成熟する)最初の細胞であり;その後、それらは様々な血液細胞型およびその系列に分化する(成熟する)。

0143

造血支持細胞」(Hematopoietic support cells)は骨髄の非血液細胞である;これらの細胞は、血液細胞産生の「支持」をする。これらの細胞も骨髄間質細胞と呼ばれる。

0144

本明細書に使用されるように、「被験体」は、処置、観察、または実験の対象である動物を指す。「動物」は甲殻類爬虫類および特に哺乳動物などの、冷血脊椎動物および温血脊椎動物ならびに無脊椎動物を含む。「哺乳動物」には以下を含むがこれらに限定されない;マウス;ラット;ウサギモルモット;イヌ;ネコ;ヒツジヤギ;ウシ;ウマ;サル、チンパンジー類人猿出生前のヒト、小児、および成人などの霊長類

0145

本明細書で使用されるように、「予防」または「保護」は、全体的または部分的に予防すること、または改善もしくは制御することを意味する。

0146

本明細書で使用されているように、用語「処置」は、治療的処置と予防的または防止的手段の両方、または、治療的可能性を有すると思われる薬剤を投与することを指す。

0147

用語「治療上有効な量」は、本明細書で使用されるように、処置されている疾患の症状の緩和または寛解を含む、研究者、獣医医師、または他の臨床医に求められる、組織、システム、動物、またはヒトにおける生物学的または医学的な反応を誘発させる、活性化合物または医薬品の量を意味する。

0148

本明細書で使用されているように、本開示の医薬組成物に関する「有効量」とは、有用性を有し、所望の治療エンドポイントを提供するのに十分な量を指す。

0149

一実施形態において、治療モダリティ/レジメンは加速分割照射治療(accelerated fractionation therapy)である。加速分割照射治療において、1日当たりの投与量を増やしても、1画分(fraction)あたりの投与量は変わらず、処置のための合計時間は短くなる。

0150

併用療法(連続的または同時)は、同時投与または同時処方であり得る。

0151

以下の実施例を参照しながら本発明を説明する。これらの実施例は例証の目的のためだけに提供され、そして本発明はこれらの実施例に限定されず、むしろここに提供される教示の結果として明白であるすべての変形を包含する。

0152

実施例1:

0153

図32は、マウスIL−12が、照射されたマウスの造血の回復を促進することを説明する。IL−12Rβ2について染色された(橙色)、照射されていない未処理マウスからの大腿骨の代表的な切片図32のAおよび32のBに示す。動物をTBI(8.0Gy)に供し、続いて、照射後の示されている時間にビヒクル(図32のBおよびC)またはrMuIL−12(20ng/マウス)(図32のDおよび32のE)を皮下投与した。大腿骨髄を、照射して12日後にIL−12Rβ2について免疫組織化学的に染色した(橙色)。ビヒクルで処置したマウスからの骨髄はIL−12Rβ2発現細胞を欠いており、造血再生の徴候を示さなかった(図32のC)が、rMuIL−12で処置したマウスは造血再構成、ならびにIL−12Rβ2発現巨核球、骨髄前駆細胞、および骨芽細胞の存在を示した(図32のEおよび32のF)。

0154

実施例2:

0155

典型的なファーストインヒューマン(FIH)臨床研究の要約および設計

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