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技術 フィルム層及びその形成方法

出願人 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
発明者 ジョン・スー・リーアウドフット・ヴァサント・カーカーカール・アルトマンティアン・シア岩津宇洸ハンジン・フアン
出願日 2017年7月11日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2019-501458
公開日 2019年8月15日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-522581
状態 未査定
技術分野 積層体(2) 被包材
主要キーワード 任意追加的 フルオロポリマー材料 気体透過速度 粘着度 フルオロポリマーフィルム ハロゲン化カリウム 摩耗耐性 水分バリア
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

フィルム層及びフィルム層を形成する方法が本明細書で提供される。フィルム層は、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。第1ポリマーは、クロトリフルオロエテンと、少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。第2ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと、任意追加的に、4重量%未満の量で第2ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。多層フィルム及び多層フィルムを形成する方法もまた本明細書で提供される。実施形態において、多層フィルムは、第1フィルム層及び第1フィルム層に隣接し、かつシールされた第2フィルム層を含む。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。

概要

背景

例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール変性(PETG)、及びポリ塩化ビニルPVC)、並びに特にフルオロポリマーを含む、広範な種々の熱可塑性ポリマー及び熱可塑性ポリマーから形成されるフィルムが当該技術分野において周知である。そのようなフィルムの重要な物理特質は、ガス香気、及び水蒸気などの蒸気に対するバリアを含むバリア特性、並びに、強靭性摩耗耐性、及び風化耐性、並びに光透過性などの他の物理的特質を含む。これらの特性及び特質は、例えば、食品製品又は医療製品用の梱包材料としてフィルムを使用する際などのフィルム適用例において特に重要である。医療ブリスターパッケージなどの多くの適用例において、これらのフィルムは、アルミニウム箔層と組み合わされて、その中に錠剤密閉する。

単一層及び多層フルオロポリマーフィルムを製造することは、当該技術分野において周知である。多くのフルオロポリマー材料は、優れた水分バリア特性及び蒸気バリア特性で当該技術分野において周知であり、したがって、包装フィルム、特に蓋フィルム及び医薬品用のブリスターパッケージの望ましい構成成分である。加えて、フルオロポリマーは、高い耐熱性及び優れた強靭性を呈する。クロトリフルオロエテンとフッ化ビニリデンコポリマーなどの特定のポリマーは、フィルムに形成されたとき、優れたヒートシール性、透明性、及びバリア特性を有することが見出されている。しかしながら、これらのコポリマーから形成されるフィルムは、「破壊性シールを提供し、それによってシールを、ヒートシールされた後に分離できないほど十分に強力な状態にする。特定の適用例において、ヒートシールされた後に、バリア特性を維持しながら多層フィルム別個の層を分離し再シールできるようにする多層の「剥離可能」フィルムを形成することが望ましい。これらのコポリマーから形成されるフィルムの密封性を(例えば、「破壊性」から「剥離可能」へ)変更する試みがなされてきたが、クロロトリフルオロエテンのポリマーは、概ねオレフィンポリエステルナイロン、及び他のフルオロポリマーなどの他のポリマーと不適合である。

更に、ブリスターパッケージなどのアルミニウム箔層を含む適用において、錠剤へのアクセスは、ポリマーフィルムとアルミニウム箔層との間の結合の強度及びアルミニウム箔層を通して押される錠剤に抵抗するアルミニウム箔層の強度のために困難な場合がある。たとえユーザーがアルミニウム箔層を通して錠剤を押すことができるとしても、アルミニウム箔層の一部分は、裂けることがあり、次にユーザーに摂取される恐れがある。

したがって、クロロトリフルオロエテンとビニリデンのコポリマーを含むフィルム層を、フィルム層が互いにシールされ、かつ剥離可能な状態で形成するための組成物及び方法を提供することが望ましい。更に、他の望ましい特徴及び特質は、後続の「発明を実施するための形態」及び添付の「特許請求の範囲」を、前述の「技術分野」及び「背景技術」と併せ読むことで明らかになるであろう。

概要

フィルム層及びフィルム層を形成する方法が本明細書で提供される。フィルム層は、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。第1ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと、少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。第2ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと、任意追加的に、4重量%未満の量で第2ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。多層フィルム及び多層フィルムを形成する方法もまた本明細書で提供される。実施形態において、多層フィルムは、第1フィルム層及び第1フィルム層に隣接し、かつシールされた第2フィルム層を含む。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。

目的

したがって、クロロトリフルオロエテンとビニリデンのコポリマーを含むフィルム層を、フィルム層が互いにシールされ、かつ剥離可能な状態で形成するための組成物及び方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

多層フィルムであって、第1フィルム層と、前記第1フィルム層にシールされた第2フィルム層と、を含み、前記第1フィルム層又は前記第2フィルム層のうちの少なくとも1つが、第1ポリマーであって、クロトリフルオロエテンと前記第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として少なくとも4重量%の量で前記第1ポリマー中に利用されるフッ化ビニリデンと、の反応生成物を含む第1ポリマーと、第2ポリマーであって、クロロトリフルオロエテンと任意追加的に、前記第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として4重量%未満の量で前記第2ポリマー中に利用されるフッ化ビニリデンと、の反応生成物を含む第2ポリマーと、を含む、多層フィルム。

請求項2

前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層が、単一フィルムシートの構成要素である、請求項1に記載の多層フィルム。

請求項3

前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層の両方が、前記第1ポリマーと、前記第2ポリマーと、を含む、請求項1に記載の多層フィルム。

請求項4

前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層が、ASTMF88に従って、互いに剥離可能である、請求項1に記載の多層フィルム。

請求項5

前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層が、その間に空洞を画定し、前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層が、前記空洞の周囲に配置されたインタフェースで接する、請求項1に記載の多層フィルム。

請求項6

多層フィルムであって、第1フィルム層と、前記第1フィルム層にシールされた第2フィルム層とであって、前記第1フィルム層又は前記第2フィルム層のうちの少なくとも1つが、第1ポリマーであって、クロロトリフルオロエテンと前記第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として少なくとも4重量%の量で前記第1ポリマー中に利用されるフッ化ビニリデンと、の反応生成物を含む第1ポリマーを含む、第1フィルム層と、第2フィルム層と、前記第1フィルム層と前記第2フィルム層との間に画定された空洞であって、前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層は、前記空洞の周囲に配置されたインタフェースで接し、前記インタフェースが、第1シール強度を有する第1部分と第2シール強度を有する第2部分とを含み、前記第1シール強度が、前記第2シール強度より低い、空洞と、を含む、多層フィルム。

請求項7

前記第1部分が、ASTMF88に従って、10ニュートンセンチメートル幅(N/cm)以下からの量で前記第1シール強度を有する、請求項6に記載の多層フィルム。

請求項8

前記第2部分が、ASTMF88に従って、10N/cm超の量で前記第2シール強度を有する、請求項6に記載の多層フィルム。

請求項9

前記第1フィルム層又は前記第2フィルム層の少なくとも1つが、前記第1ポリマーと、第2ポリマーと、を含み、前記第2ポリマーが、クロロトリフルオロエテンと任意追加的に、前記第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として4重量%未満の量で前記第2ポリマー中に利用されるフッ化ビニリデンと、の反応生成物を含む、請求項6に記載の多層フィルム。

請求項10

前記第1フィルム層及び前記第2フィルム層が、ASTMF88に従って、前記インタフェースの前記第1部分に隣接して互いに剥離可能である、請求項6に記載の多層フィルム。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
本出願は、米国非仮出願第15/646,419号(2017年7月11日出願)、米国仮出願第62/367,252号(2016年7月27日出願)、及び国際仮出願PCT/CN2016/091829号(2016年7月27日出願)の利益を主張するものであり、これらは全て参照によりそれらの全体にわたり本明細書に組み込まれる。

0002

産業上の利用分野は、概ねフィルム層及びフィルム層を形成するための方法に関する。より具体的には、産業上の利用分野は、第1フィルム層及び第2フィルム層を含む多層フィルムに関する。

背景技術

0003

例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール変性(PETG)、及びポリ塩化ビニルPVC)、並びに特にフルオロポリマーを含む、広範な種々の熱可塑性ポリマー及び熱可塑性ポリマーから形成されるフィルムが当該技術分野において周知である。そのようなフィルムの重要な物理特質は、ガス香気、及び水蒸気などの蒸気に対するバリアを含むバリア特性、並びに、強靭性摩耗耐性、及び風化耐性、並びに光透過性などの他の物理的特質を含む。これらの特性及び特質は、例えば、食品製品又は医療製品用の梱包材料としてフィルムを使用する際などのフィルム適用例において特に重要である。医療ブリスターパッケージなどの多くの適用例において、これらのフィルムは、アルミニウム箔層と組み合わされて、その中に錠剤密閉する。

0004

単一層及び多層フルオロポリマーフィルムを製造することは、当該技術分野において周知である。多くのフルオロポリマー材料は、優れた水分バリア特性及び蒸気バリア特性で当該技術分野において周知であり、したがって、包装フィルム、特に蓋フィルム及び医薬品用のブリスターパッケージの望ましい構成成分である。加えて、フルオロポリマーは、高い耐熱性及び優れた強靭性を呈する。クロトリフルオロエテンとフッ化ビニリデンコポリマーなどの特定のポリマーは、フィルムに形成されたとき、優れたヒートシール性、透明性、及びバリア特性を有することが見出されている。しかしながら、これらのコポリマーから形成されるフィルムは、「破壊性シールを提供し、それによってシールを、ヒートシールされた後に分離できないほど十分に強力な状態にする。特定の適用例において、ヒートシールされた後に、バリア特性を維持しながら多層フィルムの別個の層を分離し再シールできるようにする多層の「剥離可能」フィルムを形成することが望ましい。これらのコポリマーから形成されるフィルムの密封性を(例えば、「破壊性」から「剥離可能」へ)変更する試みがなされてきたが、クロロトリフルオロエテンのポリマーは、概ねオレフィンポリエステルナイロン、及び他のフルオロポリマーなどの他のポリマーと不適合である。

0005

更に、ブリスターパッケージなどのアルミニウム箔層を含む適用において、錠剤へのアクセスは、ポリマーフィルムとアルミニウム箔層との間の結合の強度及びアルミニウム箔層を通して押される錠剤に抵抗するアルミニウム箔層の強度のために困難な場合がある。たとえユーザーがアルミニウム箔層を通して錠剤を押すことができるとしても、アルミニウム箔層の一部分は、裂けることがあり、次にユーザーに摂取される恐れがある。

0006

したがって、クロロトリフルオロエテンとビニリデンのコポリマーを含むフィルム層を、フィルム層が互いにシールされ、かつ剥離可能な状態で形成するための組成物及び方法を提供することが望ましい。更に、他の望ましい特徴及び特質は、後続の「発明を実施するための形態」及び添付の「特許請求の範囲」を、前述の「技術分野」及び「背景技術」と併せ読むことで明らかになるであろう。

0007

フィルム層が本明細書において提供される。フィルム層は、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。第1ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと、第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。第2ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと任意追加的に、第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として4重量%未満の量で第2ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。

0008

多層フィルム及び多層フィルムを形成する方法もまた本明細書で提供される。実施形態において、多層フィルムは、第1フィルム層及び第1フィルム層にシールされた第2フィルム層を含む。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。

0009

実施形態において、方法は、第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせて、ポリマー組成物を形成することを含む。方法は、ポリマー組成物を押し出して、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つなどのフィルム層を形成することを更に含む。実施形態において、方法はまた、第1フィルム層及び第2フィルム層を合わせてシールして多層フィルムを形成することも含む。

0010

別の多層フィルム及び多層フィルムを形成する別の方法もまた本明細書で提供される。多層フィルムは、第1フィルム層及び第1フィルム層にシールされた第2フィルム層を含み、第1フィルム層又は第2フィルム層のうち少なくとも1つは、第1ポリマーを含む。第1ポリマーは、クロロトリフルオロエテンと、少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用される、フッ化ビニリデンとの反応生成物を含む。多層フィルムは、第1フィルム層と第2フィルム層との間に画定された空洞を更に含む。第1フィルム層及び第2フィルム層は、空洞周囲に配置されたインタフェースで接触する。インタフェースは、第1シール強度を有する第1部分及び第2シール強度を有する第2部分を含む。第1シール強度は、第2シール強度より低い。

0011

実施形態において、方法は、第1ポリマーを提供することを含む。方法は、第1ポリマーを押し出して、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つを形成することを更に含む。方法はまた、第1フィルム層及び第2フィルム層をインタフェースで合わせてヒートシールして多層フィルムを形成することも含む。インタフェースは、第1シール強度を有する第1部分及び第2シール強度を有する第2部分を含む。第1シール強度は、第2シール強度より低い。

0012

以下の「発明の詳細な説明」は、事実上単に例示のものであり、請求項に記載されるような多層フィルムを形成するための組成物及び方法を限定することは意図しない。更に、前述の「背景技術」又は以下の「発明の詳細な説明」で提示される、任意の理論によって拘束されることは意図していない。

0013

フィルム層及びフィルム層を形成する方法が本明細書で提供される。更に、第1フィルム層及び第2フィルム層を含む多層フィルム、並びに多層フィルムを第1フィルム層及び第2フィルム層が互いにシールされ、かつ剥離可能な状態に形成する方法が本明細書で提供される。用語「シールされた」は、第1フィルム層及び第2フィルム層に関して本明細書で利用されるとき、第1フィルム層と第2フィルム層との間のインタフェースで、このインタフェースがバリア特性を有するようにする結合が形成されることを意味する。バリア特性の非限定例としては、ガス、香気、及び水蒸気などの蒸気に対するバリアを挙げることができる。用語「剥離可能」は、第1フィルム層及び第2フィルム層に関して本明細書で利用されるとき、潜在的消費者の大部分が適用することができる剥離力の下で、第1フィルム層及び第2フィルム層をインタフェースで分離することができることを意味する。実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層は、インタフェースで合わせてシールされている。インタフェースは、多層フィルム内に、0.01平方インチ(sq.in.)〜10,000平方フィート(sq.ft.)、例えば0.01〜10sq.in.など、又は0.01〜5sq.inなどの表面積を有してもよい。

0014

様々な実施形態において、第1フィルム層又は第2フィルム層のうち少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。特定の実施形態では、第1ポリマーは、コポリマーであり、第2ポリマーは、コポリマー又はホモポリマーである。第1ポリマーは、クロロトリフルオロエテン(「CTFE」)とフッ化ビニリデン(「VDF」)との反応生成物を含み、VDFは、第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用されている。一実施形態では、第2ポリマーは、CTFEとVDFとの反応生成物を含むコポリマーであり、VDFは、第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として4重量%未満の量で第2ポリマー中に利用されている。別の実施形態では、第2ポリマーは、CTFEから形成されたホモポリマーである。理論に束縛されるものではないが、第1ポリマー及び第2ポリマーの両方を含むフィルム層は、例えば、ヒートシール、超音波などによってシールされた後にフィルム層を潜在的消費者の大部分が適用することができる剥離力の下で、分離し再シールすることができる剥離可能シールを有するフィルム層を提供すると考えられる。

0015

特に、第1ポリマー及び第2ポリマーの両方を含むフィルム層は、シールされた後に分離し再シールすることができ、それによってフィルム層を互いに剥離可能にする制御された粘着度を呈する。対照的に、特定の実施形態では、第1ポリマーのみを含むフィルム層は、シール後互いに分離することができず、それによってその間に形成されたシールを破壊性とする。用語「破壊性」は、第1フィルム層及び第2フィルム層に関して本明細書で利用されるとき、第1フィルム層及び第2フィルム層を互いに分離するのに必要な剥離力が、第1フィルム層及び第2フィルム層を分離する前に多層フィルムの破損をもたらすであろうことを意味する。更に、第2ポリマーのみを含むフィルム層は、フィルム層内で利用されるVDFの量が4重量%未満であるか、又は全く利用されないために、シール後、その間にシールを形成することができない。シール後の多層フィルムのフィルム層において、潜在的消費者の大部分が適用することができる剥離力の下で第1フィルム層及び第2フィルム層の互いからの分離を可能にするのは、第1ポリマー及び第2ポリマーの意外な組み合わせである。

0016

更に、第1ポリマー及び第2ポリマーは、互いに相性が良く、結果として、ポリマーを組み合わせてポリマー組成物を形成した後に、ポリマー組成物が、ポリマー組成物の黒色への色の変化及び有毒ガスの発生などの不適合性指標を呈しない。当該技術分野において周知であるように、CTFEの単位を含むポリマーは、オレフィン、ポリエステル、ナイロン、及び他のフルオロポリマーなどの他のポリマーと概ね不適合である。したがって、第1ポリマー及び第2ポリマーが互いに相性が良いことは意外である。

0017

他の実施形態では、第1フィルム層又は第2フィルム層のうち少なくとも1つは、第1ポリマーを含む。第1ポリマーを含むフィルム層は、詳細に後述されるように、物体がフィルム層のシールを「押し通される」ことを可能にするための理想的なシール強度を有するシールを形成することができる。第1ポリマーのみを含むフィルム層の上述された「破壊性」シールに関して、実施形態では、処理条件(例えば、ヒートシール温度、ヒートシール圧力、ヒートシール滞留時間など)を修正して、物体がフィルム層のシールを「押し通される」ことを可能にするための理想的なシール強度を有するシールを形成する。換言すれば、フィルム層のシールは、第2ポリマーの包含によって、又は特定の処理条件を利用することによって修正することができる。第1ポリマーは、CTFEとVDFとの反応生成物を含み、VDFは、第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として少なくとも4重量%の量で第1ポリマー中に利用されている。

0018

本明細書に記載される多層フィルムは、食品製品又は医療製品用の梱包材料など様々な適用例で使用され得る。多層フィルムを利用して、食品製品及び医療製品の貯蔵のための袋、小袋容器、及びブリスターパッケージを形成する、又は容器若しくはトレー上の蓋フィルムとして形成することができる。特定の実施形態では、多層フィルムは、第1フィルム層及び第1フィルム層に隣接し、かつシールされた第2フィルム層を含む。他の実施形態では、多層フィルムは、第1フィルム層及び第2フィルム層を含むが、第1フィルム層及び第2フィルム層は、互いに直接シールされていない。多層フィルムが、第3層、第4層、第10層などのように2層を超える層を含むことができることを理解されたい。多層フィルムは、第1フィルム層と第2フィルム層との間など多層フィルムの層の間にそれぞれ独立して配置された、結合層吸収層、又はそれらの組み合わせを更に含んでもよい。多層フィルムのこれらの追加のフィルム層が、第1ポリマー、第2ポリマー、第1ポリマー及び第2ポリマーと異なる他のポリマー、又はそれらの組み合わせを含んでもよいこともまた理解されたい。他のポリマーの非限定例として、ポリ塩化ビニル(「PVC」)、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)、ポリエチレンテレフタレートグリコール変性(「PETG」)、ポリプロピレン(「PP」)、ポリエチレン(「PE」)、ナイロンなどのポリアミド、及びそれらの組み合わせが挙げられる。このために、これらの追加のフィルム層は、互いに剥離可能であってもよいか、破壊性シールを形成してもよいか、又は互いに全くシール可能でなくてもよい。第1フィルム層及び第2フィルム層は、例えば、多層フィルムを形成するために正中線の周囲で合わせて折り畳まれた単一フィルムシートの2つの面など単一フィルムシートの構成要素であってもよいか、又は第1フィルム層及び第2フィルム層は、例えば、多層フィルムを形成するために合わせて位置付けられた2つのフィルムシートなど別個のフィルムシートの構成要素であってもよい。

0019

様々な実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層のうちの1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含み、第1フィルム層及び第2フィルム層のうちの他方は、第1ポリマー、第2ポリマー、他のポリマーのうちの1つ以上、又はそれらの組み合わせを含む。多層フィルムの1つの非限定例は、第1層及び第2層の両方が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層が第2ポリマーのみから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、PE、又はナイロンなどの他のポリマーのうちの1つから形成された、第1層、結合層、及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、若しくはPE、から形成されるか又は吸収層であり、第3層がナイロン、PETG、若しくはPETから形成された、第1層、結合層、第2層、別の結合層、及び第3層を含む。第1ポリマー及び第2ポリマーを含む、第1フィルム層、第2フィルム層、又はその両方などのフィルム層は、シール層として更に定義され得る。

0020

他の実施形態において、1つの第1フィルム層及び第2フィルム層は、第1ポリマーを含み、第1フィルム層及び第2フィルム層のうちの他方は、第1ポリマー、第2ポリマー、他のポリマーのうちの1つ以上、又はそれらの組み合わせを含む。多層フィルムの1つの非限定例は、第1層及び第2層の両方が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層及び第2層の両方が第1ポリマーのみから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマーのみから形成され、第2層が第2ポリマーのみから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層が第2ポリマーのみから形成された、第1層及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、PE、又はナイロンなどの他のポリマーのうちの1つから形成された、第1層、結合層、及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマーのみから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、PE、又はナイロンなどの他のポリマーのうちの1つから形成された、第1層、結合層、及び第2層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマー及び第2ポリマーから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、若しくはPE、から形成されるか又は吸収層であり、第3層がナイロン、PETG、若しくはPETから形成された、第1層、結合層、第2層、別の結合層、及び第3層を含む。多層フィルムの別の非限定例は、第1層が第1ポリマーのみから形成され、第2層がPVC、PETG、PP、若しくはPE、から形成されるか又は吸収層であり、第3層がナイロン、PETG、若しくはPETから形成された、第1層、結合層、第2層、別の結合層、及び第3層を含む。

0021

実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層は、ASTMF88に従って、互いに剥離可能である。実施形態において、用語「剥離可能」は、第1フィルム及び第2フィルムに関して本明細書で利用されるとき、第1フィルム層及び第2フィルム層が、ASTM F88に従って、それぞれ1インチ毎分の速度、及び90度の分離角度での1インチ試料片の分離を基準にして2000以下、例えば1500以下など、1000以下など、750以下など、500以下など、又は400グラム毎インチ以下などのシール強度で合わせてシールされることを意味する。様々な実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層が、ASTM F88に従って、それぞれ1インチ毎分の速度、及び90度の分離角度での1インチ試料片の分離を基準にして、2000以下、例えば1500以下など、1000以下など、750以下など、500以下など、又は400グラム毎インチ以下などのシール強度で合わせてシールされる。あるいは、他の実施形態では、第1フィルム層及び第2フィルム層は、ASTM F88に従って、それぞれ1インチ毎分の速度、及び90度の分離角度での1インチ試料片の分離を基準にして、約1〜2000以下、例えば約1〜約1500、約1〜約1000、約1〜約750、約1〜約500、又は約1〜約400グラム毎インチなどのシール強度で合わせてシールされる。詳細に後述されるように、第1フィルム層及び第2フィルム層は、ヒートシールによって合わせてシールされてもよい。

0022

実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層は、インタフェースで直接接触し、互いにシールされており、つまりは、第1フィルム層と第2フィルム層との間のインタフェースで、このインタフェースがバリア特性を有するようにする結合が形成されることを意味する。多層フィルムがブリスターパッケージ又はパウチストライプパッケージなど)に利用されるときなどの特定の実施形態では、第1フィルム層及び第2フィルム層は、その間に空洞を、第1フィルム層及び第2フィルム層が空洞の周囲に配置されたインタフェースで直接接触した状態で画定してもよい。インタフェースは、インタフェースが空洞の周囲に配置される限り、任意の構成を有してもよい。

0023

特定の実施形態では、インタフェースは、第1シール強度を有する第1部分及び第2シール強度を有する第2部分を、第1シール強度が第2シール強度より低い状態で含む。第1シール強度は、ASTMF88に従って、10以下、9以下、又は8以下(ニュートンセンチメートル幅(N/cm))の量であってもよい。あるいは、第1シール強度は、ASTM F88に従って、約3〜10以下、約4〜約9、又は約5〜約8N/cmの量であってもよい。第2シール強度は、ASTM F88に従って、10超、11超、又は12N/cm超の量であってもよい。あるいは、第2シール強度は、ASTM F88に従って、10超〜約40、約11〜約30、又は約12〜約20N/cmの量であってもよい。インタフェースが正方形状の構成を有するときの実施形態において、インタフェースの片側は、第1部分であってもよく、インタフェースの他方の側は、第2部分であってもよい。これらの実施形態では、錠剤などの物体は、空洞内に配置され、潜在的消費者の大部分が適用することができる押圧力の下でインタフェースの第1部分を「押し通され」るが、インタフェースの第2部分を「押し通され」なくてもよい。あるいは、物体にアクセスするために、第1フィルム層及びインタフェースの第1部分に隣接した第2フィルム層を、潜在的消費者の大部分が適用することができる剥離力の下で互いに「剥離」する、ことができるが、インタフェースの第2部分に隣接して互いに「剥離」することはできない。様々な実施形態において、第1フィルム層及び第2フィルム層は、ASTM F88に従って、インタフェースの第1部分で互いに剥離可能である。

0024

実施形態において、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。特定の実施形態では、第1フィルム層及び第2フィルム層の両方が、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。様々な実施形態において、第1フィルム層のみが、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。他の実施形態では、第2フィルム層のみが、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。多層フィルムの層は、他の任意のポリマー及び/又は添加物が、第1ポリマー及び第2ポリマーと相性が良い場合に限り、第1ポリマー及び第2ポリマーに追加して他のポリマー及び/又は添加物を含んでもよい。

0025

第1ポリマーは、CTFEとVDFとの反応生成物を含む。換言すれば、第1ポリマーは、CTFE単位及びVDF単位を含む。第1ポリマーは、CTFE及びVDFから形成されたコポリマーとして更に定義されてもよい。VDFは、それぞれ第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として、少なくとも4、例えば少なくとも4.25など、又は少なくとも4.5重量%などの量で第1ポリマー中に利用されている。あるいは、VDFは、それぞれ第1ポリマーの全ての反応物質の総重量を基準として、約4〜約5、例えば約4.25〜約4.75など、又は約4.4〜約4.6重量%などの量で第1ポリマー中に利用されている。CTFEは、第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を100重量%に合わせる量で第1ポリマー中に利用されている。理論に束縛されるものではないが、特定の実施形態において、第1ポリマー中にVDFを5重量%超の量で利用することは、実質的に第1ポリマーのレオロジーを増加させることがあり、それによってフィルムを形成するための第1ポリマーの押出しを困難にすると考えられる。更に、理論に束縛されるものではないが、特定の実施形態において、第1ポリマー中にVDFを4重量%未満の量で利用することは、第1ポリマーと第2ポリマーの不適合性をもたらすことがあると考えられる。様々な実施形態において、第1ポリマーは、275℃の温度及び162.1s−1の剪断速度で、30,000パスカル秒(Pa・s)以下、例えば25,000Pa・s以下若しくは20,000Pa・s以下などの動的粘度を有し、それぞれ275℃の温度及び0.7レシプロカル秒(s−1)の剪断速度で、又は5,000Pa・s以下、例えば3,000Pa・s以下若しくは2,000Pa・s以下の動的粘度を有する。

0026

実施形態において、第1ポリマーは、ランダム型コポリマーである。しかしながら、第1ポリマーは、ブロック型又は交互型コポリマーなどの任意の型のコポリマーであってもよいことを理解されたい。第1ポリマーは、線状であってもよい。しかしながら、第1ポリマーは、分枝状であってもよいことを理解されたい。第1ポリマーは、275℃の温度及び0.7s−1の剪断速度で、約100〜約30,000Pa・s、例えば、約10,000〜約25,000Pa・s、又は約12,000〜約20,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第1ポリマーは、275℃の温度及び13.3s−1の剪断速度で、約100〜約15,000Pa・s、例えば、約2,000〜約10,000Pa・s、又は約4,000〜約8,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第1ポリマーは、275℃の温度及び51.7s−1の剪断速度で、約100〜約10,000Pa・s、例えば、約1,000〜約7,500Pa・s、又は約2,000〜約5,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第1ポリマーは、275℃の温度及び162.1s−1の剪断速度で、約100〜約5,000Pa・s、例えば、約500〜約3,000Pa・s、又は約1,000〜約2,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。好適な第1ポリマーの非限定例として、Honeywell Aclar VX(登録商標)が挙げられる。第1ポリマーは、それぞれ第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つの総重量を基準として、約50〜約99、約70〜約99、約80〜約99、又は約85〜約95重量%の量で、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに利用される。

0027

第2ポリマーは、CTFE及び任意追加的にVDFから形成される。換言すれば、第1ポリマーは、CTFE単位を含み、任意追加的にVDF単位を含む。特定の実施形態では、第2ポリマーは、CTFEから形成されたホモポリマーとして更に定義される。これらの実施形態では、第2ポリマーは、VDF単位など他のモノマー単位が実質的にない。用語「実質的にない」は、第2ポリマーに関して本明細書で利用されるとき、第2ポリマーが、それぞれ第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として、2未満、例えば、1未満など、0.5未満など、又は0.01重量%未満などの量でCTFE以外のモノマー単位を含むことを意味する。

0028

他の実施形態では、第2ポリマーは、CTFE及びVDFから形成されたコポリマーとして更に定義される。VDFは、それぞれ第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として、4未満、3.5未満、又は3.25重量%未満の量で第2ポリマー中に利用されている。あるいは、VDFは、それぞれ第2ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を基準として、約0.01〜4未満、例えば約2.5〜約3.5など、又は約2.75〜約3.25重量%などの量で第2ポリマー中に利用されている。CTFEは、第1ポリマーを形成するのに利用される全ての反応物質の総重量を100重量%に合わせる量で第2ポリマー中に利用されている。理論に束縛されるものではないが、特定の実施形態において、第2ポリマー中にVDFを4重量%以上の量で利用することは、上述のように剥離可能でないフィルム層を形成する結果になり得ると考えられる。

0029

第2ポリマーがコポリマーであるときの実施形態において、第2ポリマーは、ランダム型コポリマーであってもよい。しかしながら、第2ポリマーは、ブロック型又は交互型コポリマーなどの任意の型のコポリマーであってもよいことを理解されたい。第2ポリマーは、線状であってもよい。しかしながら、第2ポリマーは、分枝状であってもよいことを理解されたい。第2ポリマーは、275℃の温度及び0.7s−1の剪断速度で、約100〜約30,000Pa・s、例えば、約10,000〜約25,000Pa・s、又は約12,000〜約20,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第2ポリマーは、275℃の温度及び13.3s−1の剪断速度で、約100〜約15,000Pa・s、例えば、約2,000〜約10,000Pa・s、又は約4,000〜約8,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第2ポリマーは、275℃の温度及び51.7s−1の剪断速度で、約100〜約10,000Pa・s、例えば約1,000〜約7,500Pa・s、又は約2,000〜約5,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。第2ポリマーは、275℃の温度及び162.1s−1の剪断速度で、約100〜約5,000Pa・s、例えば約500〜約3,000Pa・s、又は約1,000〜約2,000Pa・sなどの動的粘度を有してもよい。ホモポリマーである好適な第2ポリマーの非限定例として、Honeywell Aclar(登録商標)HP及びDAIKIN NEOFLON(商標)PCTFE M−シリーズが挙げられる。コポリマーである好適な第2ポリマーの非限定例として、Honeywell Aclar(登録商標)VKが挙げられる。第2ポリマーは、それぞれ第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つの総重量を基準として、約1〜約50、約1〜約30、約1〜約20、又は約5〜約15重量%の量で、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに利用される。

0030

上で紹介されたように、特定の実施形態では、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含む。特定の実施形態では、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含み、第2ポリマーはホモポリマーとして更に定義されている。特定の実施形態では、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを含み、第2ポリマーはコポリマーとして更に定義されている。これらの実施形態において、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマー並びに/又は添加物と異なる他のポリマーを更に含んでもよいことを理解されたい。様々な実施形態において、第1ポリマー及び第2ポリマーは、第1フィルム層及び第2フィルム層のうちの少なくとも1つに均一に分布される。換言すれば、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーの均一な分布を含んでもよい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、第1ポリマー及び第2ポリマーを、第1ポリマーと第2ポリマーの重量比1:1〜99:1、7:3〜99:1、4:1〜99:1、又は17:3〜19:1で含んでもよい。

0031

第1フィルム層、第2フィルム層、及び任意の追加層複数可)は、それぞれ独立して、フィルム層で使用するための当該技術分野において周知の1つ以上の従来の添加物も含んでもよい。そのような従来の添加物の使用は、組成物の処理を促進する、並びにそこから形成される製品又は物品を改善する際に望ましい場合がある。そのような従来の添加物の例として、酸化及び熱安定剤潤滑剤、剥離剤難燃加工剤酸化抑制剤、酸化スカベンジャー染料色素及び他の着色剤紫外線吸収剤及び安定剤、粒子状及び繊維状充填剤を含む有機又は無機充填剤強化剤核剤可塑剤、並びにフィルム層で使用するための当該技術分野において周知の他の従来の添加物が挙げられるがこれらに限定されない。それぞれの従来の添加物は、各フィルム層の総重量を基準として10重量%以下の量でフィルム層で利用されてもよい。好適な紫外線安定剤の非限定例として、種々の置換レゾルシノールサリチル酸塩ベンゾトリアゾールベンゾフェノンなどが挙げられる。好適な潤滑剤及び剥離剤の非限定例として、ステアリン酸ステアリルアルコール、及びステアルアミドが挙げられる。好適な難燃剤の非限定例として、デカブロモジフェニルエーテルなどを含む有機ハロゲン化合物並びに無機化合物が挙げられる。染料及び色素を含む好適な着色剤の非限定例として、硫化カドミウムセレン化カドミウム二酸化チタンフタロシアニンウルトラマリンブルーニグロシンカーボンブラックなどが挙げられる。好適な酸化及び熱安定剤の非限定例として、元素周期表のI族メタルハライド、例えばハロゲン化ナトリウムハロゲン化カリウム、及びハロゲン化リチウムなど、加えてハロゲン化銅、並びに更に塩化物臭化物、及びヨウ化物が挙げられ、またヒンダードフェノールハイドロキノン芳香族アミン、並びに上述の族の置換員及びそれらの組み合わせも挙げられる。好適な可塑剤の非限定例として、ラクタム、例えばカプロラクタム及びラウリルラクタムなど、スルホンアミド、例えばo,p−トルエンスルホンアミド及びN−エチル,N−ブチルニレンスルホンアミドなど、並びに上記の任意の組み合わせ、加えて当該技術分野において周知の他の可塑剤が挙げられる。

0032

第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、0.1〜20ミル、例えば約0.3〜約10ミル、又は約0.4〜約8ミルなどの厚さを有してもよい。多層フィルムのフィルム層は、それぞれ同じ又は異なる厚さを有してもよいことを理解されたい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、それぞれASTMF1249に従って、100°Fの温度及び100%の相対湿度で、水蒸気透過率(WVTR)が1日当たり1平方インチ当たり1グラムミル(gms−mil/in2/日)以下、例えば0.10gms−mil/in2/日以下、0.05gms−mil/in2/日以下、0.04gms−mil/in2/日以下、0.03gms−mil/in2/日以下、又は0.02gms−mil/in2/日以下などであってもよい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、それぞれASTM D3985に従って、77°Fの温度及び0%の相対湿度で、酸素(O2)の気体透過速度が1日当たり100平方インチ当たり20立方センチメートルーミル(cc−mil/100in2/日)以下、例えば15cc−mil/100in2/日以下又は10cc−mil/100in2/日以下などであってもよい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、それぞれASTM D1434に従って、77°Fの温度及び0%の相対湿度で、窒素(N2)の気体透過速度が10cc−mil/100in2/日以下、例えば5cc−mil/100in2/日以下又は2cc−mil/100in2/日以下などであってもよい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、それぞれASTM D1434に従って、77°Fの温度及び0%の相対湿度で、二酸化炭素(CO2)の気体透過速度が50cc−mil/100in2/日以下、例えば30cc−mil/100in2/日以下又は20cc−mil/100in2/日以下などであってもよい。多層フィルムのフィルム層は、それぞれ同じ又は異なるWVTR、及び同じ又は異なる気体透過速度を有してもよいことを理解されたい。第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つは、ASTM D1204に従って、300°Fの温度及び10分間の持続時間で、横方向(TD)−6.0%未満/機械方向(MD)+6.0%未満〜TD−15.0%未満/MD+15%未満の量で熱収縮自在であってもよい。多層フィルムのフィルム層は、それぞれ同じ又は異なる量で熱収縮自在となってもよいことを理解されたい。

0033

本開示はまた、多層フィルムを形成するための方法を提供する。特定の実施形態では、方法は、第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせてポリマー組成物を形成する工程を含む。第1ポリマー及び第2ポリマーは、第1ポリマー及び第2ポリマーから形成されるフィルム層を形成するために組み合わされる。第1ポリマー及び第2ポリマーは、「乾式」混合によって、二軸混合ユニットを利用する溶融混練、並びにポリマーを組み合わせるための当該技術分野において周知の他の方法によって、組み合され得る。他の実施形態では、方法は、第1ポリマーを提供する工程を含む。

0034

第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせる工程は、それぞれポリマー組成物の総重量を基準にして約50〜約99、例えば約70〜約99など、約80〜約99など、又は約85〜約95重量%などの量で第1ポリマーを組み合わせる工程を更に含んでもよい。第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせる工程は、それぞれポリマー組成物の総重量を基準にして約1〜約50、例えば約1〜約30など、約1〜約20など、又は約5〜約15重量%などの量で第2ポリマーを組み合わせる工程を更に含んでもよい。

0035

第1ポリマー及び第2ポリマーは、ポリマー組成物中で均一に分布されてもよい。換言すれば、ポリマー組成物は、第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせる方法に基づいて第1ポリマー及び第2ポリマーの均一な分布を含んでもよい(例えば、押出し、溶融混練など)。ポリマー組成物は、第1ポリマー及び第2ポリマーを、第1ポリマーと第2ポリマーの重量比1:1〜99:1、7:3〜99:1、4:1〜99:1、又は17:3〜19:1で含んでもよい。

0036

特定の実施形態では、方法は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つを形成するためにポリマー組成物を押し出す工程を更に含む。ポリマー組成物を押し出す工程は、フィルム押出し押出しコーティング、並びにポリマー組成物を押し出すための当該技術分野において周知の任意の他の押出しプロセスを利用してもよい。第1フィルム層及び第2フィルム層は、同じ押出しプロセス又は別個の押出しプロセスから形成されてもよい。

0037

他の実施形態では、方法は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つを形成するために第1ポリマーを押し出す工程を更に含む。第1ポリマーを押し出す工程は、フィルム押出し、押出しコーティング、並びにポリマー組成物を押し出すための当該技術分野において周知の任意の他の押出しプロセスを利用してもよい。第1フィルム層及び第2フィルム層は、同じ押出しプロセス又は別個の押出しプロセスから形成されてもよい。

0038

方法は、多層フィルムを形成するために第1フィルム層及び第2フィルム層を合わせてシールする工程を更に含む。第1フィルム層及び第2フィルム層の一部のみが、多層フィルムを形成するために、合わせて位置付けられシールされる必要があることを理解されたい。第1フィルム層及び第2フィルム層が単一フィルムシートの構成要素であるときの実施形態において、単一フィルムシートの部分は、多層フィルムを形成するために合わせて折り畳まれてもよい。第1フィルム層及び第2フィルム層が別個のフィルムシートの構成要素であるときの実施形態において、フィルムシートの部分は、多層フィルムを形成するために、合わせて位置付けられシールされてもよい。

0039

実施形態において、かつ上に言及したように、第1フィルム層及び第2フィルム層をシールすることができる。例えば、第1フィルム層及び第2フィルム層を、ヒートシールによってシールすることができる。実施形態において、方法は、多層フィルム内にシールを形成するために第1フィルム層及び第2フィルム層をヒートシールする工程を更に含む。ヒートシールする工程は、第1フィルム層及び第2フィルム層に温度を付加する工程、第1フィルム層及び第2フィルム層に圧力を付加する工程、並びに第1フィルム層及び第2フィルム層に温度及び圧力の付加を維持する工程として更に定義されてもよい。温度を付加する工程は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに、310〜400、330〜350、335〜345、又は337〜343°Fの温度を付加する工程として更に定義される。圧力を付加する工程は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも16、少なくとも20、少なくとも30、少なくとも40psiの圧力を付加する工程として更に定義される。温度及び圧力の付加を維持する工程は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つへの、310〜400、330〜350、335〜345、又は337〜343°Fの温度、及び少なくとも5、少なくとも10、少なくとも16、少なくとも20、少なくとも30又は少なくとも40psiの圧力の付加を、少なくとも0.5、0.5〜10、2.0〜6.0、3.5〜4.5秒の期間維持する工程として更に定義される。温度及び圧力の付加を維持する期間は、一般に当該技術分野において「滞留時間」と呼ばれる。フィルム層は、Testing Machines,Inc.より市販されているTS−12 Heat Sealerを利用して合わせてヒートシールされ得る。

0040

特定の実施形態では、多層フィルムがインタフェースの第1部分及びインタフェースの第2部分を含むとき、ヒートシールする工程は、インタフェースの第1部分が第1シール強度を有するようにするために、インタフェースの第1部分に隣接する第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに、第1温度を付加する工程を含む。第1部分は、350以下、345以下、又は343°F以下の第1温度でヒートシールされてもよい。あるいは、第1部分は、約330〜350以下、約335〜約345、又は約340〜約343°Fの第1温度でヒートシールされてもよい。ヒートシールする工程は、インタフェースの第2部分が第2シール強度を有するようにするために、インタフェースの第2部分に隣接する第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに、第2温度を付加する工程を更に含んでもよい。第2部分は、350超、355超、又は360°F超の第2温度でヒートシールされてもよい。あるいは、第2部分は、350超〜約450、約355〜約420、又は約360〜約400°Fの第2温度でヒートシールされてもよい。かくして、第1部分を第1温度で、かつ第2部分を第2温度でヒートシールすることによって、第1部分のシール強度は、第2部分のシール強度より低い。ヒートシールする工程は、第1フィルム層又は第2フィルム層のうちの少なくとも1つに、少なくとも0.05、少なくとも0.1、少なくとも0.2、又は少なくとも0.3メガパスカル(MPa)の圧力を付加する工程を更に含んでもよい。ヒートシールする工程は、第1フィルム層及び第2フィルム層への温度及び圧力の付加を、少なくとも0.5、0.5〜2、0.5〜1.5、又は0.8〜1.2秒の期間維持する工程を更に含んでもよい。

0041

実施例1〜12において、シールを有する多層フィルムは、ポリマー組成物を形成するために第1ポリマー及び第2ポリマーを組み合わせることによって調製される。ポリマー組成物は、次いで第1フィルム層及び第2フィルム層を形成するように押出しにより処理される。第1フィルム層及び第2フィルム層は、次いで多層フィルムを形成するように合わせて位置付けられる。多層フィルムの第1フィルム層及び第2フィルム層は、次いで多層フィルム内にシールを形成するように合わせてヒートシールされる。第1フィルム層及び第2フィルム層は、4.0秒の滞留時間、40psiの圧力、及び特定の温度で合わせてヒートシールされる。ASTMF88に従って、多層フィルムの1インチ試料片のシール強度は、1インチ毎分の速度で、かつ90度の分離角度でInstron Machineを利用して測定される。下の表Iは、第1フィルム層及び第2フィルム層を形成するのに利用されるポリマー組成物中の第1ポリマー及び第2ポリマーの量のリスト、ヒートシール中に第1フィルム層及び第2フィルム層に付加される温度のリスト、並びにInstron Machineによって測定されたシール強度のリストを、各実施例について提供する。

0042

0043

第1ポリマーは、CTFE及びVDFから、VDFが4〜5重量%の量で利用されて形成されたコポリマーであり、また、商標名Aclar(登録商標)VXでHoneywellから市販されている。

0044

第2ポリマーは、CTFEから形成されたホモポリマーであり、商標名Aclar(登録商標)HPでHoneywellから市販されている。

0045

表Iに提供されるように、第1ポリマー及び第2ポリマーの両方を含む実施例1〜12の多層フィルムは、第1ポリマーのみを含む比較例の多層フィルムのシール強度より著しく小さいシール強度を呈する。特に、実施例1〜12の多層フィルムは、350〜450の範囲のヒートシール温度にわたり、比較例の多層フィルムのシール強度より著しく小さいシール強度を呈する。実施例1〜12の多層フィルムは、「剥離可能」シールを呈する。

0046

実施例13〜22において、シールを有する多層フィルムは、第1ポリマーのみを提供することによって調製される。第1ポリマーは、次いで第1フィルム層及び第2フィルム層を、各層が1.6ミルの厚さを有して形成するように押出しによって処理される。第1フィルム層及び第2フィルム層は、次いで多層フィルムを形成するように合わせて位置付けられる。多層フィルムの第1フィルム層及び第2フィルム層は、次いで多層フィルム内にシールを形成するように合わせてヒートシールされる。第1フィルム層及び第2フィルム層は、1秒の滞留時間、0.3MPaの圧力、及び特定の温度で合わせてヒートシールされる。ASTMF88に従って、1.5cmの幅を有する多層フィルムの試料片のシール強度は、30cm毎分の速度で、かつ90度の分離角度でInstron Machineを利用して測定される。下の表IIは、ヒートシール中に第1フィルム層及び第2フィルム層に付加される温度のリスト並びにInstron Machineによって測定されたシール強度のリストを各実施例について提供する。

0047

0048

第1ポリマーは、CTFE及びVDFから、VDFが4〜5重量%の量で利用されて形成されたコポリマーであり、また、商標名Aclar(登録商標)VXでHoneywellから市販されている。

実施例

0049

前述の「発明の詳細な説明」で、少なくとも1つの例示の実施形態が提示されてきたが、膨大な数の変更例が存在することを理解されたい。例示の実施形態又は複数の例示の実施形態は、あくまで例示であり、いかなるようにも範囲、適用性、又は構成を制限する意図がないこともまた理解されたい。むしろ、前述の「発明の詳細な説明」は、当業者らに例示の実施形態を実装するのに簡便なロードマップを提供するだろう。ただし、添付の特許請求に記載される範囲から逸脱することなく、例示の実施形態に記載された要素の機能及び構成に様々な変更を加えることができるものとする。

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