図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2019年6月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題・解決手段

本発明の実施形態は、アレナウイルス糖タンパク質によって偽型化された複製可腫瘍溶解性ラブドウイルスに関連する組成物及び方法、並びに抗癌治療としての、特に補体阻害剤と組み合わせたそれらの使用に関する。

概要

背景

[IV.背景技術
腫瘍溶解性ウイルスは、正常組織には影響を与えないままとしつつ、悪性細胞に特異的に感染し、悪性細胞の中で複製し、悪性細胞を殺傷する。いくらかの腫瘍溶解性ウイルスは、様々な新生物治療のための臨床評価の進んだステージに到達してきている。

水疱性口炎ウイルス(VSV)、マラバウイルスMRB)を含むラブドウイルスは、広範に前臨床的に研究されてきている、腫瘍溶解性ラブドウイルスの2つの例である。ラブドウイルスは、ウイルスが遺伝子再結合宿主ゲノムへの組込み、又は悪性形質転換の可能性を全く示さないので、有望な臨床候補である。このウイルスは、広範囲腫瘍細胞にわたって溶解性であり、I型インターフェロンに対して、非常に感受性であり、治療指数を極めて大きいものとしている。さらに、ヒトの感染はまれであり、通常は無症候であり、ヒトにおいて既存の免疫が実質的に存在しない。腫瘍溶解性VSV及びMRBは、現在、フェーズIヒト臨床治験において、臨床的に評価されている。

いくつかの研究はマウスモデルを使用し、腫瘍溶解性ラブドウイルスによる初回インビボ治療の後、強い中和抗体応答が起こり、その後のウイルスの投与の有効性を大幅に低減することを実証してきている。当該技術分野における重要な進歩は、循環する腫瘍溶解性ラブドウイルスの抗体中和を克服する治療方法から生じるであろう。

概要

本発明の実施形態は、アレナウイルス糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスに関連する組成物及び方法、並びに抗癌治療としての、特に補体阻害剤と組み合わせたそれらの使用に関する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

治療及び/又は防止を必要とする哺乳動物において癌又は転移を治療及び/又は防止するための方法であって、(a)アレナウイルス糖タンパク質によって偽型化された複製可腫瘍溶解性ラブドウイルスと、(b)1つ又は複数の補体阻害剤とを含む組合せの有効量を前記哺乳動物に対して投与するステップを含む、方法。

請求項2

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、野生型又は遺伝子改変型のベシクロウイルスバックボーンを有する、請求項1に記載の方法。

請求項3

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、野生型又は遺伝子改変型のVSV又はマラバウイルスのバックボーンを有する、請求項2に記載の方法。

請求項4

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、野生型又は遺伝子改変型のマラバウイルスのバックボーンを有する、請求項3に記載の方法。

請求項5

前記補体阻害剤が、古典的補体経路阻害剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項6

前記補体阻害剤が、C1を標的とし、C1エステラーゼ阻害剤(シンライズ又はベリナート)、及びTNT009又はTNT010等の抗C1s抗体から任意選択で選択される、請求項5に記載の方法。

請求項7

前記補体阻害剤が、副補体経路の阻害剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項8

前記補体阻害剤が、補体因子B(CFB)及び/又は補体因子D(CFD)を標的とし、TA106、FCFD4514S、及びランパリズマブ等の抗体又は抗体フラグメント、抗CFBsiRNA、抗CFDsiRNA、並びにアプタマーから任意選択で選択される、請求項7に記載の方法。

請求項9

前記補体阻害剤が、古典的経路及び副経路の阻害剤である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。

請求項10

前記補体阻害剤がC3を標的とし、TT30(CR2/CFH)、MiniCFH、sCR1(CDX−1135)、ミクロセプトAPT070)、TT32(CR2/CR1)、H17等の抗体、コンプスタチン又は類似体ペプチド模倣薬、又は4(1MeW)/POT−4、4(1MeW)/APL−1/2、Cp40/AMY−101、及びPEG−Cp40等のそれらの誘導体から任意選択で選択される、請求項9に記載の方法。

請求項11

前記補体阻害剤がC5を標的とし、エクリズマブLFG316、ムボディナ、CaCP29及びパキセリズマブ等の抗体又はそれらの抗原結合フラグメントコバーシン(OmCl)等の組換えタンパク質、ARC1005及びARC1905等のアプタマー、ALN−CC5等の抗C5siRNA、並びにNGD2000−1、CCX168、PMX53及びAcPhe[Orn−Pro−D−シクロヘキシルアラニン−Trp−Arg](AcF−[OpdChaWR]等のC5a受容体アンタゴニストから任意選択で選択される、請求項9に記載の方法。

請求項12

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、好ましくは古典補体経路の阻害剤及び副補体経路の阻害剤及び/又は終末経路の阻害剤を含む、少なくとも2種の補体阻害剤と組み合わせて哺乳動物に投与される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。

請求項13

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス及び前記補体阻害剤が同時に投与される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。

請求項14

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス及び前記補体阻害剤が逐次投与され、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの初回投与が、補体阻害剤の初回投与の前に起こり、好ましくは、補体阻害剤の初回投与の30日以内に起こる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。

請求項15

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが少なくとも8日間の期間にわたって複数回投与され、補体阻害剤の初回投与が、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの第2又は後に続く投与の前に起こる、請求項14に記載の方法。

請求項16

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス及び前記補体阻害剤が逐次投与され、補体阻害剤の初回投与が、偽型複製可能腫瘍溶解性ウイルスの初回投与の前に起こり、好ましくは、偽型複製可能腫瘍溶解性ウイルスの初回投与の30日以内に起こる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。

請求項17

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが複数回投与される、請求項16に記載の方法。

請求項18

前記偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスが腫瘍抗原発現する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。

請求項19

前記腫瘍抗原が、MAGEA3、ヒトパピローマウイルスE6/E7融合タンパク質、ヒト前立腺回膜貫通型上皮抗原タンパク質癌精巣抗原1、及びそれらのバリアントからなる群から選択される腫瘍関連抗原である、請求項18に記載の方法。

請求項20

前記哺乳動物が、前記腫瘍関連抗原に対する既存の免疫を有している、請求項18又は19に記載の方法。

請求項21

前記哺乳動物における前記既存の免疫が、前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスを投与する前に、前記腫瘍関連抗原を前記哺乳動物に対して投与することによって確立されている、請求項20に記載の方法。

請求項22

前記複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、旧世界アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。

請求項23

前記旧世界アレナウイルスの糖タンパク質が、LCMV、ラッサウイルス、モペイアウイルス、モバラウイルス、イッピイウイルス、マリエンタルウイルス、メリノウォークウイルス、メネクレウイルス、ガイロウイルス、バグローブウイルス、モロゴロウイルス、コドコウイルス、ランクウイルス、オカハンジャウイルス、ルーヨウイルス、レミニスコミスウイルス、コビトハツカネズミウイルス、ウンシュウウイルス、及びルナウイルスの糖タンパク質からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。

請求項24

前記旧世界アレナウイルスの糖タンパク質がLCMV又はラッサウイルスの糖タンパク質である、請求項23に記載の方法。

請求項25

前記複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、新世界アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。

請求項26

前記新世界アレナウイルスの糖タンパク質が、フニンウイルス、タカリベウイルスマチュポウイルス、キュピキシウイルス、アマパリウイルス、パラナウイルス、パタワウイルス、タミアミウイルス、ピチンデウイルス、ラチノウイルス、フレキサルウイルス、グアナリトウイルス、サビアウイルスオリベロスウイルス、ホワイトウォーターアロヨウイルス、ピリタルウイルス、パンパウイルス、ベアキャニオンウイルス、オコソコアトラエスピノサウイルス、アルパフアヨウイルス、トンクリークウイルス、ビッグブラッシタンクウイルス、レアデカトルセウイルス、カタリナウイルス、スキンナータンクウイルス、及びチャパレウイルスの糖タンパク質から選択される、請求項25に記載の方法。

請求項27

前記新世界アレナウイルスの糖タンパク質がフニンウイルスの糖タンパク質である、請求項26に記載の方法。

請求項28

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、106〜1014pfu、106〜1012pfu、108〜1014pfu、又は108〜1012pfuののうちの1つ又は複数の用量で投与される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。

請求項29

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、少なくとも8日間の期間にわたって、106〜1014pfu、106〜1012pfu、108〜1014pfu、又は108〜1012pfuの用量で複数回投与される、請求項28に記載の方法。

請求項30

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが血管内及び/又は腫瘍内投与される、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。

請求項31

前記癌が、結腸直腸癌肺癌食道癌黒色腫膵癌卵巣癌腎細胞癌子宮頸癌肝癌乳癌頭頚部癌前立腺癌、脳癌、膀胱癌、及び軟部組織肉腫である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。

請求項32

前記補体阻害剤が抗体又は抗体フラグメントであり、0.01〜10mg/kg、0.1〜10mg/kg、1〜10mg/kg、2〜8mg/kg、3〜7mg/kg、4〜5mg/kg、又は少なくとも10mg/kgのうちの1つ又は複数の用量で投与される、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。

請求項33

前記補体阻害剤が、週当たり少なくとも3回、週当たり少なくとも4回、週当たり少なくとも5回、毎週、隔週、2週間ごとに、又は3週間ごとに投与される、請求項32に記載の方法。

請求項34

前記哺乳動物がヒトである、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。

請求項35

前記ヒトが、1つ又は複数の以前の治療レジメン不応性である癌を有する、請求項34に記載の方法。

請求項36

(a)アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと(b)1つ又は複数の補体阻害剤とを含む、医薬組成物

請求項37

薬学的に許容可能なアジュバント希釈剤、又は担体と共に、(a)アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと(b)1つ又は複数の補体阻害剤とを含む、組合せ製剤

請求項38

以下の構成要素:(a)薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤、又は担体と共の、アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス、及び(b)薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤、又は担体と共の、1つ又は複数の補体阻害剤を含むパーツキットであって、前記構成要素が、逐次、個別、及び/又は同時の投与に好適な形態で提供される、キット。

請求項39

前記偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが哺乳動物において癌を治療するのに有効な量で存在し、前記補体阻害剤が哺乳動物において補体活性阻害するのに有効な量で存在する、請求項38に記載のキット。

請求項40

複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス、好ましくはアレナウイルスの糖タンパク質をコードする遺伝子を含む野生型又は弱毒化されたVSV又はマラバウイルスであって、前記アレナウイルスの糖タンパク質がLCMVの糖タンパク質以外であり、マラバウイルス又はVSVのGタンパク質をコードする機能的遺伝子欠如している、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス。

請求項41

前記ラブドウイルスが、フニン若しくはラッサウイルスの糖タンパク質によって偽型化された野生型若しくは弱毒化されたVSVであるか、又はフニン若しくはラッサウイルスの糖タンパク質によって偽型化された野生型若しくは弱毒化されたマラバウイルスである、請求項40に記載の複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス。

請求項42

請求項40又は請求項41に記載の偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの有効量と、薬学的に許容可能なアジュバント、希釈剤、又は担体とを含む、医薬組成物。

技術分野

0001

[III. 技術分野]
本発明は、一般的にはウイルス学及び医学に関する。ある態様において、本発明は腫瘍溶解性ウイルス、特にキメラ腫瘍溶解性ラブドウイルス、及び、癌の治療のための補体阻害剤と組み合わせたそれらの使用に関する。

背景技術

0002

[IV.背景技術
腫瘍溶解性ウイルスは、正常組織には影響を与えないままとしつつ、悪性細胞に特異的に感染し、悪性細胞の中で複製し、悪性細胞を殺傷する。いくらかの腫瘍溶解性ウイルスは、様々な新生物の治療のための臨床評価の進んだステージに到達してきている。

0003

水疱性口炎ウイルス(VSV)、マラバウイルスMRB)を含むラブドウイルスは、広範に前臨床的に研究されてきている、腫瘍溶解性ラブドウイルスの2つの例である。ラブドウイルスは、ウイルスが遺伝子再結合宿主ゲノムへの組込み、又は悪性形質転換の可能性を全く示さないので、有望な臨床候補である。このウイルスは、広範囲腫瘍細胞にわたって溶解性であり、I型インターフェロンに対して、非常に感受性であり、治療指数を極めて大きいものとしている。さらに、ヒトの感染はまれであり、通常は無症候であり、ヒトにおいて既存の免疫が実質的に存在しない。腫瘍溶解性VSV及びMRBは、現在、フェーズIヒト臨床治験において、臨床的に評価されている。

0004

いくつかの研究はマウスモデルを使用し、腫瘍溶解性ラブドウイルスによる初回インビボ治療の後、強い中和抗体応答が起こり、その後のウイルスの投与の有効性を大幅に低減することを実証してきている。当該技術分野における重要な進歩は、循環する腫瘍溶解性ラブドウイルスの抗体中和を克服する治療方法から生じるであろう。

0005

いくつかの実施形態において、ラブドウイルスの糖タンパクの代わりのアレナウイルスエンベロープ糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス、及び、アレナウイルスの糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物が提供される。いくつかの実施形態において、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、野生型又は組換え型シクロウイルスであり、特に水疱性口炎ウイルス(VSV)又はマラバウイルス(MRB)の糖タンパク質を置き換えるアレナウイルスの糖タンパク質を有する、野生型又は組換え型水疱性口炎ウイルス(VSV)又はマラバウイルス(MRB)である。いくつかの実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、ウイルスの腫瘍選択性及び/又は腫瘍溶解性効果を向上する1つ又は複数の遺伝的改変を含むVSV又はMRBである。他の好ましい実施形態において、アレナウイルスの糖タンパク質は、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルスLCMV)の糖タンパク質、ラッサウイルスの糖タンパク質、フニンウイルスの糖タンパク質、又はそれらのバリアントである。特に好ましい実施形態において、VSV又はマラバウイルスの糖タンパク質を置き換える、ラッサ又はフニンの糖タンパク質を有する、偽型腫瘍溶解性VSV又はマラバウイルスが提供される。いくつかの実施形態において、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、同一の遺伝的背景を有する非偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと比べて、低減された向神経性を示す。他の実施形態において、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、その内容がいずれも参照により本明細書に組み込まれる、WIPO公開番号国際公開第2014/127478号の段落[0071]〜[0082]及び米国特許出願公開第2012/0014990号の段落[0042]において述べられているもののような1つ又は複数の腫瘍抗原をコードする異種核酸配列、及び/又は1つ又は複数のサイトカインをコードする異種核酸配列、及び/又は1つ又は複数の免疫チェックポイント阻害剤をコードする異種核酸配列を含む。

0006

他の実施形態において、癌を治療及び/又は防止する方法、及び/又は転移を治療及び/又は防止する方法であって、アレナウイルスの糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの有効量を、治療及び/又は防止を必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法が提供される。好ましい実施形態において、腫瘍溶解性ラブドウイルスは、ラッサウイルス又はフリンウイルスの糖タンパク質によって偽型化されたVSV又はマラバウイルスであり、哺乳動物はヒトである。哺乳動物が、全身(例えば血管内)及び/又は腫瘍内経路の投与によって、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの複数回投与(2、3、4、5、6、又はそれ以上の投与)を投与されることが好ましい。他の好ましい実施形態において、治療及び/又は防止されるべき癌は、肝癌、脳癌(例えば神経膠腫)、黒色腫前立腺癌乳癌結腸癌結腸直腸癌肺癌腎癌膵癌食道癌、及び膀胱癌から選択される。

0007

関連する実施形態において、(i)アレナウイルスの糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと、(ii)補体阻害剤とを含む、医薬組合せが提供される。好ましい実施形態において、癌を治療及び/又は防止する方法、及び/又は転移を治療及び/又は防止する方法であって、癌と診断された、又は癌若しくは転移を起こす危険性を有する哺乳動物に対して、(i)癌及び/又は転移を治療及び/又は防止する有効量のアレナウイルスの糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと、(ii)補体活性阻害する有効量の補体阻害剤とを共投与することを含む、方法が提供される。組合せの偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、腫瘍内、全身、特に血管内(静脈内及び/又は動脈内)、又は頭蓋内投与されること、並びに複数回投与されることが好ましい。いくつかの実施形態において、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの治療濃度は、哺乳動物内において、単独で(すなわち、補体阻害剤の非存在において)投与されるときの同一の偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと比べて、増加した時間、維持される。

0008

関連する実施形態において、哺乳動物におけるアレナウイルスの糖タンパク質を含む偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスに対する抗体の中和効果を防ぐか又は低減する方法であって、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に1つ又は複数の補体阻害剤を哺乳動物に対して共投与することを含む、方法が提供される。哺乳動物がヒトであることが好ましい。

0009

他の関連する実施形態において、上記ウイルスの上記哺乳動物に対する単回又は複数回投与に続くアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの持続を向上させる方法であって、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に1つ又は複数の補体阻害剤を哺乳動物に対して共投与することを含む、方法が提供される。哺乳動物がヒトであることが好ましい。

0010

組合せの補体阻害剤は、C3a若しくはC3a受容体を介するシグナル伝達、又はC5a若しくはC5a受容体を介するシグナル伝達を生じる補体活性化経路活性化及び/又は伝播を阻害、防止又は低減する。組合せにおいて有用な補体阻害剤は、古典経路副経路、又はレクチン経路に作用するものを含む。いくつかの実施形態において、組合せの補体阻害剤は、古典経路を阻害する。他の実施形態において、組合せの補体阻害剤は、副経路を阻害する。さらに他の実施形態において、組合せの補体阻害剤は、古典経路及び副経路を阻害し、この場合、補体阻害剤は、C3又はC5等の終末経路の補体を標的とすることが好ましい。

0011

組合せのラブドウイルスは、野生型又は遺伝子改変型の、アラジャス(Arajas)ウイルス、チャンディプラウイルス、球菌ウイルス、イスファハン(Isfahan)ウイルス、マラバウイルス、ピリウイルス、水疱性口内炎アラゴウイルス、BeAn157575ウイルス、ボテクウイルス、カルチャキ(Calchaqui)ウイルス、アメリカウナギのラブドウイルス、グレーロッジ(Gray Lodge)ウイルス、ユロナ(Jurona)ウイルス、クラマス(Klamath)ウイルス、クワッタ(Kwatta)ウイルス、ラホヤ(La Joya)ウイルス、マルススプリング(Malpais Spring)ウイルス、マウントエルゴンコウモリウイルス、ペリネ(Perinet)ウイルス、ツパイ(Tupaia)ウイルス、ファーミントン(Farmington)、バイアグランデ(Bahia Grande)ウイルス、ミュアスプリングス(Muir Springs)ウイルス、リードランチ(Reed Ranch)ウイルス、ハートパークウイルス、フランダーズウイルスカメセ(Kamese)ウイルス、モスケイロ(Mosqueiro)ウイルス、モスリル(Mossuril)ウイルス、バルールウイルス、フクオカ(Fukuoka)ウイルス、ケルンキャニオンウイルス、コルビッソン(Nkolbisson)ウイルス、ルダンテック(Le Dantec)ウイルス、キューリバ(Keuraliba)ウイルス、コネチカット(Connecticut)ウイルス、ニューミント(New Minto)ウイルス、ソーグラス(Sawgrass)ウイルス、チャコウイルス、セナ・マドレイラ(Sena Madureira)ウイルス、ティンボ(Timbo)ウイルス、アルンピバーウイルス、アルアクウイルス、バンランウイルス、ビンボウイルス、ビベンアーム(Bivens Arm)ウイルス、ブルークラブ(Blue crab)ウイルス、シャルルヴィル(Charleville)ウイルス、コースタプレインズ(Coastal Plains)ウイルス、DakArK7292ウイルス、エントアメーバ(Entamoeba)ウイルス、ガルバ(Garba)ウイルス、ゴサス(Gossas)ウイルス、ハンプティドゥー(Humpty Doo)ウイルス、ジョインジャカカ(Joinjakaka)ウイルス、カンナマンガラム(Kannamangalam)ウイルス、コロンゴ(Kolongo)ウイルス、コールピンヤ(Koolpinyah)ウイルス、コトンコン(Kotonkon)ウイルス、ランジャ(Landjia)ウイルス、マニトバ(Manitoba)ウイルス、マルコ(Marco)ウイルス、ナソウル(Nasoule)ウイルス、ナバロ(Navarro)ウイルス、ガイガン(Ngaingan)ウイルス、オークベール(Oak−Vale)ウイルス、オボジャング(Obodhiang)ウイルス、オイタ(Oita)ウイルス、オウァンゴ(Ouango)ウイルス、パリークリーク(Parry Creek)ウイルス、リオグラデシクリドウイルス(Rio Grande cichlid)ウイルス、サンジンバ(Sandjimba)ウイルス、シグマウイルススリプル(Sripur)ウイルス、スイートウォーターブランチ(Sweetwater Branch)ウイルス、チブロガルガン(Tibrogargan)ウイルス、キシブレマ(Xiburema)ウイルス、ヤタ(Yata)ウイルス、ロードアランド、アデレードリバー(Adelaide River)ウイルス、ベリマー(Berrimah)ウイルス、キンバリー(Kimberley)ウイルス、又はウシ流行熱ウイルスを非限定的に含む。いくつかの好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、偽型の野生型又は組換え型のベシクロウイルスである。他の好ましい実施形態において、組合せの腫瘍溶解性ラブドウイルスは、野生型又は組換え型の、VSV、ファーミントン、マラバカラジャス、ミュアスプリングス、又はバイアグランデのウイルス、それらのバリアントを含むウイルスのバックグラウンド系統に基づく。特に好ましい実施形態において、組合せの偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、VSV又はマラバラブドウイルスのバックグラウンド系統に基づく。他の特に好ましい実施形態において、腫瘍溶解性ラブドウイルスは、腫瘍選択性及び/又はウイルスの腫瘍溶解性効果を向上する1つ又は複数の遺伝的改変を含むVSV又はマラバラブドウイルスである。

0012

関連する実施形態において、併用療法による偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、WIPO公開番号国際公開第2014/127478号の段落[0071]〜[0082]及び米国特許出願公開第2012/0014990号の段落[0042]において述べられているもののような1つ又は複数の腫瘍抗原を発現するよう遺伝子操作を受けている。好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルス(例えばVSV又はマラバ系統)は、MAGEA3、ヒトパピローマウイルスE6/E7融合タンパク質、ヒト前立腺回膜貫通型上皮抗原タンパク質、若しくは癌精巣抗原1、又はそれらのバリアントを発現する。特に好ましい実施形態において、腫瘍溶解性ウイルスは、MAGEA3、ヒトパピローマウイルスE6/E7融合タンパク質、ヒト前立腺6回膜貫通型上皮抗原タンパク質、若しくは癌精巣抗原1、又はそれらのバリアントを発現する、マラバ及びVSVdelta51から選択される腫瘍溶解性ラブドウイルスである。

0013

他の実施形態において、併用療法による偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、1つ又は複数のサイトカインを発現するよう遺伝子操作を受けている。

0014

他の実施形態において、1つ又は複数の免疫チェックポイント阻害剤は、好ましくは治療及び/又は防止を必要とするヒト対象において、癌又は転移を治療及び/又は防止するための補体阻害剤と偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスとの医薬的組合せと共投与される。

0015

組合せの偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、10、100、103、104、105、106、107、108、109、1010、1011、1012、1013、1014、又はそれ以上のウイルス粒子(vp)又はプラーク形成単位(pfu)ののうちの1つ又は複数の用量で投与され得る。好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、野生型又は遺伝子改変型の、VSV又はマラバの糖タンパク質を置き換えるラッサ又はフニンの糖タンパク質を有するVSV又はマラバであり、任意選択で、1つ又は複数の腫瘍抗原及び/又はサイトカインを発現し、癌を有するヒトに対して、106〜1014pfu、106〜1012pfu、108〜1014pfu、又は108〜1012pfuののうちの1つ又は複数の用量で投与される。投与は、腫瘍内、腹腔内、静脈内、動脈内、筋肉内、皮膚内、皮内、頭蓋内、皮下、又は鼻腔内によるものであり得る。好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、注入灌流等を含む、全身、特に血管内(静脈内及び/又は動脈内)投与によって投与される。

0016

偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤は、投与を必要とする哺乳動物に対して、同時又は逐次に投与され、同一の製剤の一部として、又は異なる製剤中で投与され得る。いくつかの実施形態において、補体阻害剤の初回投与は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの初回投与の後であるが、続く(例えば2回目の)投与より前に投与される。他の実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの初回投与よりも、補体阻害剤の投与が先行し、任意選択で、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの各々の続く投与よりも、補体阻害剤の投与が先行する。したがって、いくつかの実施形態において、補体阻害剤の初回投与は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの初回投与より前に投与され、補体阻害剤の2回目投与は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの2回目の投与等より前に投与される。

0017

本明細書において記載される組合せによって治療されるべき癌は、白血病急性リンパ球性白血病急性骨髄性白血病骨髄芽球前骨髄球骨髄単球性単球赤白血病慢性白血病慢性骨髄性顆粒球)白血病、慢性リンパ球性白血病マントル細胞リンパ腫原発性中枢神経リンパ腫バーキットリンパ腫及び辺縁B細胞リンパ腫、真性赤血球増加リンパ腫、ホジキン病、非ホジキン病、多発性骨髄腫ワルデンシュトレームマクログロブリン血症H鎖病固形腫瘍肉腫、及び癌腫線維肉腫粘液肉腫脂肪肉腫軟骨肉腫(chrondrosarcoma)、骨原性肉腫骨肉腫脊索腫血管肉腫内皮肉腫(endotheliosarcoma)、リンパ管肉腫リンパ管内皮細胞肉腫、滑膜腫中皮腫ユーイング腫瘍平滑筋肉腫横紋筋肉腫結腸肉腫、結腸直腸癌、膵癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌基底細胞癌腺癌汗腺癌脂腺癌、乳頭癌乳頭状腺癌嚢胞腺癌髄様癌気管支原性肺癌、腎細胞癌肝細胞腫胆管癌絨毛癌精上皮腫胎児性癌ウィルムス腫瘍子宮頸癌子宮癌精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌非小細胞肺癌、膀胱癌、上皮癌、神経膠腫、星状細胞腫髄芽細胞腫頭蓋咽頭腫上衣腫松果体腫血管芽細胞腫聴神経腫瘍、希突起神経膠腫、髄膜腫(menangioma)、神経芽細胞腫網膜芽細胞腫鼻咽腔癌、食道癌、基底細胞癌、胆管癌、膀胱癌、骨癌、脳及び中枢神経系(CNS)の癌、子宮頸癌、絨毛癌、結腸直腸癌、結合組織癌、消化器系癌、子宮内膜癌、食道癌、眼癌、頭頚部癌胃癌上皮内新生物、腎癌、喉頭癌、肝癌、肺癌(小細胞肺癌、扁平上皮非小細胞肺癌、及び非扁平上皮非小細胞肺癌を含む)、黒色腫(転移性黒色腫を含む)、神経芽細胞腫、口腔癌(例えば、口唇口腔、及び咽頭を含む)、卵巣癌、膵癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、直腸癌呼吸器系の癌、肉腫、皮膚癌、胃癌、精巣癌、甲状腺癌、子宮癌、並びに泌尿器系の癌を非限定的に含む。いくつかの好ましい実施形態において、治療すべき癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)、乳癌(例えば、ホルモン不応性転移性乳癌)、頭頚部癌(例えば、頭頚部扁平上皮細胞癌)、転移性結腸直腸癌、ホルモン感受性又はホルモン不応性前立腺癌、結腸直腸癌、卵巣癌、肝細胞癌、腎細胞癌、軟部組織肉腫、及び小細胞肺癌から選択される。

0018

一態様において、組合せによって治療されるべき対象は、1つ又は複数の化学療法薬による治療に対して不応性及び/又は1つ又は複数の抗体による治療に対して不応性である、癌を有するヒトである。

0019

さらなる態様において、方法は、併用療法の前に、併用療法と同時に、又は併用療法の後に、対象に対する、化学療法薬の投与、標的治療照射化学療法、又は温熱療法をさらに含む。

0020

本発明の関連する実施形態は、哺乳動物において、癌の治療において使用するための、又は癌を治療する医薬の製造において使用するための医薬的組合せを提供し、ここで、組合せは、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルス、好ましくは、LCMV、ラッサ、又はフニンの糖タンパク質によって偽型化された野生型又は弱毒化されたVSV又はマラバウイルスと、補体阻害剤とを含む。いくつかの実施形態において、医薬的組合せは、C3阻害剤及び/又はC5阻害剤と、LCMV、ラッサ、又はフニンの糖タンパク質によって偽型化されたVSVdelta51又はマラバウイルスとを含む。

0021

さらなる態様において、哺乳動物において癌を治療するのに使用するキットであって、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルス、好ましくは、偽型の野生型又は弱毒化されたマラバ又はVSVと、補体阻害剤とを含む、キットが提供される。いくつかの実施形態において、キットは、MAGEA3、ヒトパピローマウイルスE6/E7融合タンパク質、ヒト前立腺6回膜貫通型上皮抗原タンパク質、癌精巣抗原1、又はそれらのバリアントを発現するVSVdelta51又はマラバ系統のラブドウイルスと、補体阻害剤とを含む。キットは、癌を治療するための組合せの使用のための説明書をさらに含み得る。

0022

本発明の方法及び組成物は、腫瘍溶解性又は複製の欠損したウイルス等の第2の治療用ウイルスを含み得る。腫瘍溶解性は、典型的には、癌細胞を殺傷すること、溶解すること、又は停止させることのできる因子を指す。腫瘍溶解性ウイルスに関して、用語は、癌細胞においていくらか複製でき、癌細胞の死、溶解、増殖の停止を引き起こし、典型的には非癌細胞に対して最小限の毒作用を有する、ウイルスを指す。第2のウイルスは、アデノウイルスワクシニアウイルスニューカッスル病ウイルスアルファウイルスパルボウイルスヘルペスウイルス、ラブドウイルス、非VSVラブドウイルス等を含むが、これらに限定されない。他の態様において、組成物は、薬学的に許容可能な組成物である。組成物はまた、化学療法薬、放射線治療薬、又は免疫治療薬等の第2の抗癌剤を含み得る。

0023

本発明の他の実施形態は、本願全体にわたって論じられている。本発明の1つの態様に関して論じられている全ての実施形態は、本発明の他の態様に対して同様に適用され、その逆もまた同様である。発明を実施するための形態及び実施例のセクションにおける実施形態は、本発明の全ての態様に適用可能な本発明の非限定的な実施形態であると理解されるべきである。

0024

用語「阻害する」、「低減する」、若しくは「防止する」、又はこれらの用語の任意の変形は、特許請求の範囲及び/又は明細書において使用されるとき、所望の結果を達成するための、任意の測定可能な低減又は完全な阻害を含む。所望の結果は、癌性又は過剰増殖性の状態の好転、低減、緩徐化、又は撲滅、及び、改善された生活の質又は寿命延長を含むが、これらに限定されない。

0025

「補体阻害剤」は、3つの活性化経路又は終末経路のいずれかの活性化を防止又は低減する任意の薬剤である。これは、最終的には、C3又はC5の切断、及び、後に続く細胞又は病原体の膜表面への会合した分子沈着と重要なシグナル伝達分子の放出とを防止することができる。補体阻害剤は、1つ又は複数の補体経路、すなわち、古典経路、副経路、又はレクチン経路に作用することができる。「C3阻害剤」は、C3のC3aとC3bへの切断を防止又は低減する分子又は物質である。「C5a阻害剤」は、C5aの活性を防止又は低減する分子又は物質である。「C5aR阻害剤」は、C5aのC5a受容体に対する結合を防止又は低減する分子又は物質である。「C3aR阻害剤」は、C3aのC3a受容体に対する結合を防止又は低減する分子又は物質である。「D因子阻害剤」は、D因子の活性を防止又は低減する分子又は物質である。「B因子阻害剤」は、B因子の活性を防止又は低減する分子又は物質である。「C4阻害剤」は、C4のC4bとC4aへの切断を防止又は低減する分子又は物質である。「C1q阻害剤」は、抗体抗原複合体ビリオン感染細胞、又はC1qが結合して補体活性化を開始する他の分子へのC1qの結合を防止又は低減する分子又は物質である。本明細書において記載されている補体阻害剤の任意のものは、当業者によって理解されるような、抗体又は抗体フラグメントを含み得る。

0026

単語「a」又は「a」の使用は、特許請求の範囲及び/又は明細書において、用語「含む」と組み合わせて使用されるとき、「1」を意味し得るが、それはまた、「1つ又は複数」、「少なくとも1つ」、及び「1つ又は1つ又は複数」の意味と矛盾しない。

0027

本出願全体にわたって、用語「約」は、値が、値を決定するために使用される装置又は方法についての誤差標準偏差を含むことを示すのに使用される。

0028

特許請求の範囲における用語「又は」の使用は、本開示が選択肢のみ、及び「及び/又は」を指す定義を裏付けるとしても、選択肢のみを指すと明示的に示されない限り、又は選択肢が互いに排他的である場合を除いて、「及び/又は」を意味するのに使用される。

0029

本明細書及び特許請求の範囲の請求項(複数可)において使用されるとき、用語「含むこと(comprising)」(並びに、「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」等の含むことの任意の形態)、「有すること(having)」(並びに、「有する(have)」及び「有する(has)」等の有することの任意の形態)、又は「含むこと(containing)」(並びに、「含む(contains)」及び「含む(contain)」等の含むことの任意の形態)は、両立的又はオープンエンドであり、追加の、言及されていない要素又は方法のステップを排除しない。

0030

「併用療法」は、組合せの成分の同時、逐次、又は個別の投与を想定することは理解されよう。本発明の一態様において、「併用療法」は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤との同時投与を想定する。本発明のさらなる態様において、「併用療法」は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤との逐次投与を想定する。本発明の別の態様において、「併用療法」は、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤との個別の投与を想定する。偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤の投与が逐次又は個別である場合、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤は、治療薬共同的、例えば相乗効果を示すことを可能にする時間間隔内に投与される。好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスと補体阻害剤は、互いに、1、2、3、6、12、24、48、72時間以内、又は4、5、6、若しくは7日間以内、又は8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、若しくは31日間以内に投与される。

0031

本発明の他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明により明確となるであろう。しかしながら、本発明の精神及び範囲内での様々な変更及び修正は、この詳細な説明から当業者に明らかになるであろうから、詳細な説明及び具体的な実施例は、本発明の具体的な実施形態を示しているが、単に例示として与えられているにすぎないことは理解されるはずである。

図面の簡単な説明

0032

以下の図面は本明細書の一部を形成し、本発明の特定の態様をさらに示すために含まれる。本発明は、本明細書に提示される特定の実施形態の詳細な説明と組み合わせてこれらの図面の1つ又は複数を参照することにより、よりよく理解できる。
MRBLCMV G抗体は、補体の存在下においてのみ、ウイルス中和を誘導するが、MG1抗体は誘導しない。図1A:インビボ及びインビトロ処理スケジュールラットは、0日目に、107プラーク形成単位(pfu)のMG1(Gタンパク質Q242R及びMタンパク質L123W点変異を含むマラバ)又はMRB LCMV G(LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内(IV)にワクチン接種した。15日目に、各々の群から半分のラットを、補体を枯渇させるために35Uのコブラ毒因子CVF)で処理した。16日目に、ラットから血液を採取した。図1B〜C:ラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿による、MG1(図1B)又はMRB LCMV G(図1C)のエクスビボ中和。補体枯渇を伴うか、又は伴わない、ワクチン接種されていない(ナイーブ)マウスからのラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿によるMG1又はMRB LCMV Gの中和を比較のために示す。免疫/補体の状態当たり1匹のラットを使用し、データを、テクニカルレプリケート(technical replicates)±SDとして表す。
MRB LCMV G抗体は、補体の存在下においてのみ、ウイルス中和を誘導するが、MG1抗体は誘導しない。図1A:インビボ及びインビトロの処理スケジュール。ラットは、0日目に、107プラーク形成単位(pfu)のMG1(Gタンパク質Q242R及びMタンパク質L123W点変異を含むマラバ)又はMRB LCMV G(LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内(IV)にワクチン接種した。15日目に、各々の群から半分のラットを、補体を枯渇させるために35Uのコブラ毒因子(CVF)で処理した。16日目に、ラットから採取した。図1B〜C:ラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿による、MG1(図1B)又はMRB LCMV G(図1C)のエクスビボ中和。補体枯渇を伴うか、又は伴わない、ワクチン接種されていない(ナイーブ)マウスからのラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿によるMG1又はMRB LCMV Gの中和を比較のために示す。免疫/補体の状態当たり1匹のラットを使用し、データを、テクニカルレプリケート(technical replicates)±SDとして表す。
MRB LCMV G抗体は、補体の存在下においてのみ、ウイルス中和を誘導するが、MG1抗体は誘導しない。図1A:インビボ及びインビトロの処理スケジュール。ラットは、0日目に、107プラーク形成単位(pfu)のMG1(Gタンパク質Q242R及びMタンパク質L123W点変異を含むマラバ)又はMRB LCMV G(LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内(IV)にワクチン接種した。15日目に、各々の群から半分のラットを、補体を枯渇させるために35Uのコブラ毒因子(CVF)で処理した。16日目に、ラットから採取した。図1B〜C:ラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿による、MG1(図1B)又はMRB LCMV G(図1C)のエクスビボ中和。補体枯渇を伴うか、又は伴わない、ワクチン接種されていない(ナイーブ)マウスからのラットの血液、血漿、又は熱不活化血漿によるMG1又はMRB LCMV Gの中和を比較のために示す。免疫/補体の状態当たり1匹のラットを使用し、データを、テクニカルレプリケート(technical replicates)±SDとして表す。
LCMVの糖タンパク質に起因するウイルスの補体依存性抗体中和はラブドウイルスのバックボーンとは独立している。図2A:ラットは、108pfuのMG1若しくはMRB LCMV G又は107pfuの野生型マラバ(マラバwt)、VSDd51、若しくはVSVLCMV G(LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたVSV)をワクチン接種した。ワクチン接種後14日目に血清を採取した。ウイルス中和は、ナイーブラット血清(補体の源)、又は、C3を枯渇させるためにコブラ毒因子(CVF)によって予め処理したナイーブラット血清を含む、デキストロースゼラチンベロナール緩衝液GVB対照緩衝液)と混合した熱不活化免疫血清との約5×105pfuの対応するウイルスのインキュベーション(1時間37℃)に続くエクスビボプラークアッセイによって評価した。図1B:各々の群について、投入したウイルスの相対的な回復を示す。N=2ラット/群;データは、群平均±SDとして表す。
LCMVの糖タンパク質に起因するウイルスの補体依存性抗体中和はラブドウイルスのバックボーンとは独立している。図2A:ラットは、108pfuのMG1若しくはMRB LCMV G又は107pfuの野生型マラバ(マラバwt)、VSDd51、若しくはVSV LCMV G(LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたVSV)をワクチン接種した。ワクチン接種後14日目に血清を採取した。ウイルス中和は、ナイーブラット血清(補体の源)、又は、C3を枯渇させるためにコブラ毒因子(CVF)によって予め処理したナイーブラット血清を含む、デキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB対照緩衝液)と混合した熱不活化免疫血清との約5×105pfuの対応するウイルスのインキュベーション(1時間37℃)に続くエクスビボプラークアッセイによって評価した。図1B:各々の群について、投入したウイルスの相対的な回復を示す。N=2ラット/群;データは、群平均±SDとして表す。
LCMV G偽型ラブドウイルス抗体中和の、補体依存性の性質は、げっ歯類特異的な現象ではない。図3A:2匹のカニクイザル(cynomolgus macaques)に、1010pfuを静脈内(動物1)に、又は109pfuを頭蓋内(動物2)に投与した。中和は、カニクイザル血清(補体の源)、又は、CP40によって処理したカニクイザル血清(阻害された補体)を含む、対照緩衝液を含む熱不活化免疫血清のエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。図3B:ワクチン接種後の様々な時点における動物1の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。図3C:ワクチン接種後の様々な時点における動物2の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。データを、テクニカルレプリケート±SDとして表す。
LCMV G偽型ラブドウイルス抗体中和の、補体依存性の性質は、げっ歯類特異的な現象ではない。図3A:2匹のカニクイザル(cynomolgus macaques)に、1010pfuを静脈内(動物1)に、又は109pfuを頭蓋内(動物2)に投与した。中和は、カニクイザル血清(補体の源)、又は、CP40によって処理したカニクイザル血清(阻害された補体)を含む、対照緩衝液を含む熱不活化免疫血清のエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。図3B:ワクチン接種後の様々な時点における動物1の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。図3C:ワクチン接種後の様々な時点における動物2の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。データを、テクニカルレプリケート±SDとして表す。
LCMV G偽型ラブドウイルス抗体中和の、補体依存性の性質は、げっ歯類特異的な現象ではない。図3A:2匹のカニクイザル(cynomolgus macaques)に、1010pfuを静脈内(動物1)に、又は109pfuを頭蓋内(動物2)に投与した。中和は、カニクイザル血清(補体の源)、又は、CP40によって処理したカニクイザル血清(阻害された補体)を含む、対照緩衝液を含む熱不活化免疫血清のエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。図3B:ワクチン接種後の様々な時点における動物1の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。図3C:ワクチン接種後の様々な時点における動物2の免疫血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。データを、テクニカルレプリケート±SDとして表す。
補体依存性MRB LCMV Gウイルス中和の無効化は、古典経路又は終末経路のいずれかを介して達成できる。図4A:免疫ラット血清は、MRB LCMV Gワクチン接種後18日目又は21日目に採取された。C3試験において使用された免疫血清は、採取する前の日に35UのCVFによって処理された動物から採取された。免疫ラット血清(抗体の源)は、対照緩衝液DVB、正常ヒト血清(NHS)、C1q免疫枯渇NHS、C3免疫枯渇NHS、又はC5免疫枯渇NHS(補体の源)と混合した。示される場合、C1q又はC5は、それぞれ70又は75ug/mLの濃度で添加して戻した。さらに、ヒトC3を阻害するために25μMの濃度のCP40を添加したか、又はC5を阻害するために100μg/mLの濃度でC5モノクローナル抗体エクリズマブを使用した。MRB LCMV Gは、これらの抗体及び補体の源、並びにプラークアッセイで定量された感染性ウイルスと共に37℃で1時間インキュベートした。図4B:C1q枯渇血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復。C1q枯渇血清(図4B)、C3枯渇血清(図4C)、及びC5枯渇血清(図4D)からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。
補体依存性MRB LCMV Gウイルス中和の無効化は、古典経路又は終末経路のいずれかを介して達成できる。図4A:免疫ラット血清は、MRB LCMV Gワクチン接種後18日目又は21日目に採取された。C3試験において使用された免疫血清は、採取する前の日に35UのCVFによって処理された動物から採取された。免疫ラット血清(抗体の源)は、対照緩衝液DVB、正常ヒト血清(NHS)、C1q免疫枯渇NHS、C3免疫枯渇NHS、又はC5免疫枯渇NHS(補体の源)と混合した。示される場合、C1q又はC5は、それぞれ70又は75ug/mLの濃度で添加して戻した。さらに、ヒトC3を阻害するために25μMの濃度のCP40を添加したか、又はC5を阻害するために100μg/mLの濃度でC5モノクローナル抗体、エクリズマブを使用した。MRB LCMV Gは、これらの抗体及び補体の源、並びにプラークアッセイで定量された感染性ウイルスと共に37℃で1時間インキュベートした。図4B:C1q枯渇血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復。C1q枯渇血清(図4B)、C3枯渇血清(図4C)、及びC5枯渇血清(図4D)からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。
補体依存性MRB LCMV Gウイルス中和の無効化は、古典経路又は終末経路のいずれかを介して達成できる。図4A:免疫ラット血清は、MRB LCMV Gワクチン接種後18日目又は21日目に採取された。C3試験において使用された免疫血清は、採取する前の日に35UのCVFによって処理された動物から採取された。免疫ラット血清(抗体の源)は、対照緩衝液DVB、正常ヒト血清(NHS)、C1q免疫枯渇NHS、C3免疫枯渇NHS、又はC5免疫枯渇NHS(補体の源)と混合した。示される場合、C1q又はC5は、それぞれ70又は75ug/mLの濃度で添加して戻した。さらに、ヒトC3を阻害するために25μMの濃度のCP40を添加したか、又はC5を阻害するために100μg/mLの濃度でC5モノクローナル抗体、エクリズマブを使用した。MRB LCMV Gは、これらの抗体及び補体の源、並びにプラークアッセイで定量された感染性ウイルスと共に37℃で1時間インキュベートした。図4B:C1q枯渇血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復。C1q枯渇血清(図4B)、C3枯渇血清(図4C)、及びC5枯渇血清(図4D)からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。
補体依存性MRB LCMV Gウイルス中和の無効化は、古典経路又は終末経路のいずれかを介して達成できる。図4A:免疫ラット血清は、MRB LCMV Gワクチン接種後18日目又は21日目に採取された。C3試験において使用された免疫血清は、採取する前の日に35UのCVFによって処理された動物から採取された。免疫ラット血清(抗体の源)は、対照緩衝液DVB、正常ヒト血清(NHS)、C1q免疫枯渇NHS、C3免疫枯渇NHS、又はC5免疫枯渇NHS(補体の源)と混合した。示される場合、C1q又はC5は、それぞれ70又は75ug/mLの濃度で添加して戻した。さらに、ヒトC3を阻害するために25μMの濃度のCP40を添加したか、又はC5を阻害するために100μg/mLの濃度でC5モノクローナル抗体、エクリズマブを使用した。MRB LCMV Gは、これらの抗体及び補体の源、並びにプラークアッセイで定量された感染性ウイルスと共に37℃で1時間インキュベートした。図4B:C1q枯渇血清からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復。C1q枯渇血清(図4B)、C3枯渇血清(図4C)、及びC5枯渇血清(図4D)からのMRB LCMV Gウイルスの相対的な回復を示す。
表面糖タンパク質に対して生成された抗体の補体依存性は、汎アレナウイルスの現象である。図5A:ラットは、107プラーク形成単位(pfu)のMRBラッサG(ラッサの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)、又はMRBフニンG(フニンの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内にワクチン接種され、ワクチン接種後14日目に血清を採取した。中和は、ラット血清(補体の源)、又は、C3を枯渇させるためにCVFによって予め処理したラット血清(補体枯渇)を含む、デキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB++)と混合した熱不活化免疫血清との約5×105pfuの対応するウイルスのエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。ウイルスの回復をプラークアッセイによって評価した。図5B:MRBフニンGウイルス相対的な回復。図5C:MRBラッサGウイルスの相対的な回復。N=3ラット/群;データは、群平均±SDとして表す。
表面糖タンパク質に対して生成された抗体の補体依存性は、汎アレナウイルスの現象である。図5A:ラットは、107プラーク形成単位(pfu)のMRBラッサG(ラッサの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)、又はMRBフニンG(フニンの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内にワクチン接種され、ワクチン接種後14日目に血清を採取した。中和は、ラット血清(補体の源)、又は、C3を枯渇させるためにCVFによって予め処理したラット血清(補体枯渇)を含む、デキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB++)と混合した熱不活化免疫血清との約5×105pfuの対応するウイルスのエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。ウイルスの回復をプラークアッセイによって評価した。図5B:MRBフニンGウイルス相対的な回復。図5C:MRBラッサGウイルスの相対的な回復。N=3ラット/群;データは、群平均±SDとして表す。
表面糖タンパク質に対して生成された抗体の補体依存性は、汎アレナウイルスの現象である。図5A:ラットは、107プラーク形成単位(pfu)のMRBラッサG(ラッサの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)、又はMRBフニンG(フニンの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス)を静脈内にワクチン接種され、ワクチン接種後14日目に血清を採取した。中和は、ラット血清(補体の源)、又は、C3を枯渇させるためにCVFによって予め処理したラット血清(補体枯渇)を含む、デキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB++)と混合した熱不活化免疫血清との約5×105pfuの対応するウイルスのエクスビボインキュベーション(1時間37℃)に続いて評価した。ウイルスの回復をプラークアッセイによって評価した。図5B:MRBフニンGウイルス相対的な回復。図5C:MRBラッサGウイルスの相対的な回復。N=3ラット/群;データは、群平均±SDとして表す。
補体枯渇は、免疫された動物において、MRB LCMV Gの安定性及び送達を向上するが、MG1に関しては向上しない。図6A:Fisherラットに、MRB LCMV G又はMG1を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後6日目に、ラットに両側の13762MATBIII腫瘍を移植した。実験14日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、同一の用量で同種のウイルスを静脈内投与した。ウイルス処理の10分後にラットを屠殺し、血液及び腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。図6B:MRB LCMV G処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。図6C:MG1処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。群当たりN=3のラット。データは群平均±SDとして表され、各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(***p<0.001、**p<0.01、*p<0.05、nsp>0.05)。
補体枯渇は、免疫された動物において、MRB LCMV Gの安定性及び送達を向上するが、MG1に関しては向上しない。図6A:Fisherラットに、MRB LCMV G又はMG1を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後6日目に、ラットに両側の13762MATBIII腫瘍を移植した。実験14日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、同一の用量で同種のウイルスを静脈内投与した。ウイルス処理の10分後にラットを屠殺し、血液及び腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。図6B:MRB LCMV G処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。図6C:MG1処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。群当たりN=3のラット。データは群平均±SDとして表され、各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(***p<0.001、**p<0.01、*p<0.05、nsp>0.05)。
補体枯渇は、免疫された動物において、MRB LCMV Gの安定性及び送達を向上するが、MG1に関しては向上しない。図6A:Fisherラットに、MRB LCMV G又はMG1を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後6日目に、ラットに両側の13762MATBIII腫瘍を移植した。実験14日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、同一の用量で同種のウイルスを静脈内投与した。ウイルス処理の10分後にラットを屠殺し、血液及び腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。図6B:MRB LCMV G処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。図6C:MG1処理した動物について、血液及び腫瘍内の感染性ウイルスを定量した。群当たりN=3のラット。データは群平均±SDとして表され、各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(***p<0.001、**p<0.01、*p<0.05、nsp>0.05)。
補体枯渇が、免疫ラットにおいて、MRGB LCMV Gの局所投与に続いて、腫瘍の感染を向上したが、MG1では向上しなかった。図7A:Fisherラットに、MRB LCMV G(図7B)又はMG1(図7C)を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後9日目に、ラットに両側の13762 MATBIII腫瘍を移植した。実験19日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、示された用量で同種のウイルスを腫瘍内注入した。ウイルス処理の24時間後にラットを屠殺し、腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。皮下腫瘍力価を示す(群当たりn=4)。データは群平均±SDとして表す。各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(*p<0.05、nsp>0.05)。
補体枯渇が、免疫ラットにおいて、MRGB LCMV Gの局所投与に続いて、腫瘍の感染を向上したが、MG1では向上しなかった。図7A:Fisherラットに、MRB LCMV G(図7B)又はMG1(図7C)を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後9日目に、ラットに両側の13762 MATBIII腫瘍を移植した。実験19日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、示された用量で同種のウイルスを腫瘍内注入した。ウイルス処理の24時間後にラットを屠殺し、腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。皮下腫瘍の力価を示す(群当たりn=4)。データは群平均±SDとして表す。各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(*p<0.05、nsp>0.05)。
補体枯渇が、免疫ラットにおいて、MRGB LCMV Gの局所投与に続いて、腫瘍の感染を向上したが、MG1では向上しなかった。図7A:Fisherラットに、MRB LCMV G(図7B)又はMG1(図7C)を静脈内でワクチン接種するか、又はウイルスに対してナイーブのまま残した。ワクチン接種後9日目に、ラットに両側の13762 MATBIII腫瘍を移植した。実験19日目に、動物の半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。実験20日目に、ラットに、示された用量で同種のウイルスを腫瘍内注入した。ウイルス処理の24時間後にラットを屠殺し、腫瘍からの感染性ウイルスをプラークアッセイによって定量した。皮下腫瘍の力価を示す(群当たりn=4)。データは群平均±SDとして表す。各々のドットがラットを表す。ND=検出されない。一元配置ANOVA(*p<0.05、nsp>0.05)。
野生型マラバ(マラバWT)、LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス(MRB LCMV G)、フニンの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス(MRB LCMV G)、及びラッサの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルス(MRB Lassa G)のゲノムマップ

0033

アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスが、ウイルス粒子を中和するのに補体を必要とする抗体応答を誘発することが発見された。さらに、この中和は、補体阻害剤を使用すること又は補体を枯渇することによって防止することができ、これは、血液中の感染性ウイルスの増加した存在をもたらす。

0034

本出願は、補体阻害が、血液中の偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの安定性を大幅に増加させ、ウイルスの局所及び全身投与に続いて、ウイルスの腫瘍に対する送達を大幅に増加させることを実証する。アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス、並びに哺乳動物における癌の治療及び/又は防止、及び/又は転移の治療及び/又は防止におけるそれらの使用が、哺乳動物における癌の治療及び/又は防止、及び/又は転移の治療及び/又は防止の使用のための、(i)有効な量の、アレナウイルスの糖タンパクによって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスの有効量と、(ii)哺乳動物における補体活性を阻害するのに有効な量の補体阻害剤とを含む、医薬的組合せと同様に提供される。

0035

本発明の実施形態は、偽型ラブドウイルス及びそれらの抗癌治療薬としてのそれらの使用に関連する組成物及び方法を含む。特に、ラブドウイルスバックグラウンド系統(又はバックボーン)に基づく偽型ラブドウイルスが提供され、ここで糖タンパク質遺伝子は、異種のアレナウイルスの糖タンパク質と置き換えられている。

0036

I.ラブドウイルス科(ラブドウイルス)
任意の複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルス系統が、天然のラブドウイルスの糖タンパク質を異種のアレナウイルスの糖タンパク質と置き換えるよう改変され得る。

0037

典型的なラブドウイルスは、このウイルス科の最も研究されたものである、狂犬病ウイルス及び水疱性口炎ウイルス(VSV)である。ラブドウイルスは、非セグメント化(−)センスRNAゲノムを有する弾丸状のウイルスの科である。ラブドウイルス科は、以下を含むが、これらに限定されない:アラジャスウイルス、チャンディプラウイルス(AF128868/gi:4583436、AJ810083/gi:57833891、AY871800/gi:62861470、AY871799/gi:62861468、AY871798/gi:62861466、AY871797/gi:62861464、AY871796/gi:62861462、AY871795/gi:62861460、AY871794/gi:62861459、AY871793/gi:62861457、AY871792/gi:62861455、AY871791/gi:62861453)、球菌ウイルス(AF045556/gi:2865658)、イスファハンウイルス(AJ810084/gi:57834038)、マラバウイルス(参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,481,023号の配列番号1〜6、HQ660076.1)、カラジャスウイルス(参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,481,023号の配列番号7〜12、AY335185/gi:33578037)、ピリウイルス(D26175/gi:442480、Z15093/gi:61405)、水胞性口内炎アラゴウイルス、BeAn157575ウイルス、ボテクウイルス、カルチャキウイルス、アメリカウナギのラブドウイルス、グレーロッジウイルス、ユロナウイルス、クラマスウイルス、クワッタウイルス、ラホヤウイルス、マルペススプリングウイルス、マウントエルゴンコウモリウイルス(DQ457103/gi|91984805)、ペリネウイルス(AY854652/gi:71842381)、ツパイウイルス(NC_007020/gi:66508427)、ファーミントンバイアグランデウイルス(参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,481,023号の配列番号13〜18、KM205018.1)、ミュアスプリングスウイルス(KM204990.1)、リードランチウイルス、ハートパークウイルス、フランダーズウイルス(AF523199/gi:25140635、AF523197/gi:25140634、AF523196/gi:25140633、AF523195/gi:25140632、AF523194/gi:25140631、AH012179/gi:25140630)、カメセウイルス、モスケイロウイルス、モスリルウイルス、バルールウイルス、フクオカウイルス(AY854651/gi:71842379)、ケルンキャニオンウイルス、コルビッソンウイルス、ルダンテックウイルス(AY854650/gi:71842377)、キューラリバウイルス、コネチカットウイルス、ニューミントウイルス、ソーグラスウイルス、チャコウイルス、セナ・マドレイラウイルス、ティンボウイルス、アルンピバーウイルス(AY854645/gi:71842367)、アルアクウイルス、バンゴランウイルス、ビンボウイルス、ビベンスアームウイルス、ブルークラブウイルス、シャルルヴィルウイルス、コースタルプレインズウイルス、DakArK7292 ウイルス、エントアメーバウイルス、ガルバウイルス、ゴサスウイルス、ハンプティドゥーウイルス(AY854643/gi:71842363)、ジョインジャカカウイルス、カンナマンガラムウイルス、コロンゴウイルス(DQ457100/gi|91984799核タンパク質(N)mRNA、部分的なコード領域);コールピンヤウイルス、コトンコンウイルス(DQ457099/gi|91984797、AY854638/gi:71842354);ランジャウイルス、マニトバウイルス、マルコウイルス、ナソウルウイルス、ナバロウイルス、ガインガンウイルス(AY854649/gi:71842375)、オークベールウイルス(AY854670/gi:71842417)、オボジャングウイルス(DQ457098/gi|91984795)、オイタウイルス(AB116386/gi:46020027)、オウァンゴウイルス、パリークリークウイルス(AY854647/gi:71842371)、リオグランデシクリッドウイルス、サンジンバウイルス(DQ457102/gi|91984803)、シグマウイルス(AH004209/gi:1680545、AH004208/gi:1680544、AH004206/gi:1680542)、スリプルウイルス、スイートウォーターブランチウイルス、チブロガルガンウイルス(AY854646/gi:71842369)、キシブレマウイルス、ヤタウイルス、ロードアイランド、アデレードリバーウイルス(U10363/gi:600151、AF234998/gi:10443747、AF234534/gi:9971785、AY854635/gi:71842348)、ベリマーウイルス(AY854636/gi:71842350])、キンバリーウイルス(AY854637/gi:71842352)又はウシ流行熱ウイルス(NC_002526/gi:10086561)。

0038

好ましい実施形態において、例えば腫瘍選択性を向上させるために任意選択で遺伝的に改変されている野生型マラバ系統のラブドウイルス又はそれらのバリアントは、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのバックグラウンド系統としての役割を果たす。好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、アレナウイルスの糖タンパク質、好ましくはLCMV、フニン、又はラッサ系統の糖タンパク質を含む、マラバ系統(例えばMG1)である。

0039

別の好ましい実施形態において、例えば腫瘍選択性を向上させるために任意選択で遺伝的に改変されている、VSV系統(例えば、VSVインディアナ株、VSVニュージャージー株)、又はそれらのバリアントは、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのバックグラウンド系統としての役割を果たす。特に好ましい実施形態において、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、参照によりその内容が本明細書に組み込まれる、Stojdl他、Cancer Cell.、4(4):263−75 (2003)に記載されているように、Mタンパク質の51位のメチオニン欠失を含むVSV(VSVd51)である。VSV系統は、参照によりその内容が本明細書に組み込まれる、米国特許第8,282,917号に記載されるように、Mタンパク質からの1つ又は複数のアミノ酸の変異及び/又は欠失によってさらに弱毒化されているか、又は、代替的に弱毒化される。いくつかの好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、LCMV、フニン、又はラッサ系統の糖タンパク質を有する、VSVバックボーン(例えばVSVd51)を含む。

0040

他の実施形態において、偽型反復可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、2つ以上の系統又は血清型由来の遺伝子を含む。例えば、バックグラウンド系統は、1つの系統又は血清型由来のN、P、M、及び/又はL遺伝子と、異なる系統又は血清型由来の残りの遺伝子とを含む。

0041

アレナウイルスの糖タンパク質
例えば、Bowen他、」J.Virology、6992−7004(2000)に記載されるような、任意のもののような、アレナウイルスの任意の系統由来の(異種の)糖タンパク質は、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスバックグラウンド中で置き換えられて、偽型複製可能腫瘍溶解性ウイルスを産生する。アレナウイルスは、アレナウイルス科メンバーであるウイルスであり、そのメンバーは、2つの一本鎖アンビセンスRNAからなるゲノムを有するエンベロープ型ウイルスである。2つのRNAセグメントは、Small(S)及びLarge(L)と名付けられ、各々のセグメントが、反対方向で、2つの(非重複の)ウイルスタンパク質をコードする。Lセグメントは、約3.5kbであり、ヌクレオカプシドタンパク質(NP)及び糖タンパク質前駆体(GPC)をコードする。Lセグメントは約7.2kbであり、ウイルスRNA依存性RNAポリメラーゼ(L)及び小RINドメイン含有タンパク質(Z)をコードする。アレナウイルスの糖タンパク質(GP)は、ビリオン表面にスタッド打ち込むよう非共有的相互作用する、平行するエンベロープ糖タンパク質GP1及びGP2、並びに安定なシグナルペプチドSSP)へのGPCの翻訳後切断によって形成される、三量体複合体である。

0042

アレナウイルスは、遺伝的に異なる2つの血清学的グループに、地理的分布、すなわち新世界アレナウイルス(東半球に見出される)と旧世界アレナウイルス(西半球に見出された)によって分けられている。旧世界アレナウイルスは、LCMV、ラッサウイルス、モペイアウイルス、モバラウイルス、イッピイ(Ippy)ウイルス、マリエンタル(Mariental)ウイルス、メリノウォーク(Merino Walk)ウイルス、メネクレ(Menekre)ウイルス、ガイロ(Gairo)ウイルス、バグローブ(Gbagroube)ウイルス、モロゴロ(Morogoro)ウイルス、コドコ(Kodoko)ウイルス、ランク(Lunk)ウイルス、オカハンジャ(Okahandja)ウイルス、ルーヨ(Lujo)ウイルス、レミニスコミス(Lemniscomys)ウイルス、コビトハツカネズミウイルス、ウンシュウ(Wenzhou)ウイルス、及びルナ(Luna)ウイルスを含む。新世界アレナウイルスは、タカリベウイルス、フニンウイルス、マチュポウイルス、キュピキシ(Cupixi)ウイルス、アマパリウイルス、パラナウイルス、パタワ(Patawa)ウイルス、タミアミウイルス、ピチンデウイルス、ラチノウイルス、フレキサル(Flexal)ウイルス、グアナリトウイルス、サビアウイルスオリベロス(Oliveros)ウイルス、ホワイトウォーターアロヨ(Whitewater Arroyo)ウイルス、ピリタル(Pirital)ウイルス、パンパ(Pampa)ウイルス、ベアキャニオン(Bear Canyone)ウイルス、オコソコアトラエスピノサ(Ocozocoautla de Espinosa)ウイルス、アルパフアヨ(Allpahuayo)ウイルス、トントクリーク(Tonto Creek)ウイルス、ビッグブラッシタンク(Big Brushy Tank)ウイルス、レアデカトルセ(Real de Catorce)ウイルス、カタリナ(Catarina)ウイルス、スキンナータンク(Skinner Tank)ウイルス、及びチャパレ(Chapare)ウイルスを含む。いくつかの実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、旧世界複合アレナウイルス由来のアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。他の実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、新世界アレナウイルス由来のアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。

0043

いくつかの好ましい実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、LCMVの糖タンパク質によって偽型化されている。LCMV WE系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号AJ297484において見出すことができ、例示的なpHCM発現ベクターの配列は、GenBank受入番号AJ318512(pHCMV−LCMV−GP(WE))及びAJ318513(pHCMV−LCMV−GP(WE−HPI))において見出すことができる。LCMVアームストロング系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号M20869において見出すことができる。他の好ましい実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、ラッサの糖タンパク質によって偽型化されている。ラッサ系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号AAT49014、AAT49012、AAT49010において見出すことができる。ラッサの糖タンパク質をコードするDNA配列の例は、GenBank受入番号HQ688673(ヨシアセグメントS、完全長配列)、AY179173(位置36〜1511)、AF246121(位置54〜1529)、AF333969(位置52〜1524)、AF181854(位置52〜1524)、及びAF181853(位置52〜1524)で開示されている。他の好ましい実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、フニンの糖タンパク質によって偽型化されている。例示的なフニン系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号NC_005081において見出すことができる。いくつかの実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、GenBank受入番号AJ297484、AAT49014、AAT49012、AAT49010、HQ688673、AY179173、AF246121、AF333969、AF181854、AF181853、又はNC_005081.1で開示されるアレナウイルスの糖タンパク質の配列に対し、少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%同一であるアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。いくつかの実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、LCMV系統由来の糖タンパク質ではないアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。他の実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、ラッサ系統由来の糖タンパク質ではないアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。他の実施形態において、複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスは、ラッサ系統由来でもLCMV系統由来の糖タンパク質でもないアレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されている。イッピイウイルス系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号U80003に見出すことができ、モペイアウイルス系統の糖タンパク質の配列は、GenBank受入番号U80005(系統AN20410)及びM33879 (系統AN21366)に見出すことができる。モバラウイルス系統の糖タンパク質の配列はGenBank受入番号AF012530(系統3076)に見出すことができる。

0044

いくつかの好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのゲノムは、フニン系統の糖タンパク質、それらのオープンリーディングフレーム、又はフラグメント、又はそれらのオープンリーディングフレームに対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有するそれらのバリアントをコードする以下のコドン最適化核酸配列を含む:
GGTACCCAGTTATATTTGTTACAACAATGGGACAATTCATCTCCTTCATGCAGGAGATACCTACTTTCCTCCAAGAGGCTCTCAATATCGCTCTGGTGGCGGTTTCACTGATCGCTATCATAAAGGGCATTGTGAACTTGTACAAATCAGGCCTGTTCCAATTCTTTGTGTTCCTGGCTCTTGCAGGGAGATCTTGTACAGAAGAGGCTTTTAAAATCGGCCTCCACACTGAGTTTCAGACCGTGAGTTTCTCAATGGTCGGCCTGTTTTCAAATAATCCCCATGACCTGCCCCTGTTGTGTACCCTGAACAAGAGTCACCTGTACATCAAGGGCGGAAACGCATCATTCATGATCTCCTTTGACGATATTGAAGTGCTGCTGCCTCAATACGATGTGATAATACAGCACCCAGCCGACATGTCCTGGTGCAGCAAGTCCGATGACCAAATTTGGTTGTCCCAGTGGTTTATGAATGCAGTCGGACATGATTGGCACTTGGACCCACCCTTCCTTTGCCGCAATAGAACTAAGACCGAGGGTTTCATTTTTCAGGTCAACACAAGCAAGACTGGGGTCAACGAAAACTATGCAAAAAAGTTCAAGACAGGTATGCATCACCTCTACCGGGAGTACCCTGATTCTTGCCTGAACGGGAAGTTGTGCCTGATGAAGGCCCAGCCAACGTCCTGGCCTCTGCAGTGCCCTTTGGACCATGTGAACACTTTGCACTTTCTCACTAGAGGCAAAAACATCCAGCTCCCTAGGCGATCCCTTAAGGCGTTCTTTTCTTGGAGTCTGACGGATTCTTCCGGAAAGGACACCCCTGGGGGCTACTGTCTCGAAGAATGGATGCTGGTAGCTGCAAAGATGAAATGTTTTGGGAACACTGCCGTCGCGAAATGCAACCTGAACCATGATTCTGAATTTTGCGATATGCTCCGACTTTTCGACTATAATAAGAATGCTATCAAGACACTGAACGATGAAACTAAGAAACAGGTGAATCTCATGGGACAGACCATTAATGCTCTGATCAGTGACAATCTGCTGATGAAGAATAAAATCCGAGAGCTGATGTCAGTGCCCTATTGTAATTATACAAAATTTTGGTACGTGAATCACACACTGTCCGGCCAGCACTCTCTGCCGAGGTGCTGGCTGATTAAGAATAATAGCTACTTGAACATCAGCGACTTCAGAAACGACTGGATTCTCGAGTCCGATTTTCTGATCAGCGAAATGCTCAGTAAAGAGTATTCAGACAGACAGGGCAAGACACCCCTTACTCTCGTTGATATTTGTTTTTGGAGTACAGTTTTTTTTACGGCCTCCCTGTTCCTCCATCTGGTCGGTATTCCTACCCACCGACATATCCGCGGCGAGGCATGTCCACTGCCTCATCGCCTCAATTCACTGGGAGGCTGTCGATGTGGAAAGTATCCGAATCTCAAAAAACCTACCGTCTGGCGCAGAAGACATTAGGCGGCCGC(配列番号1)

0045

関連する実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのゲノムは、以下のフニンの糖タンパク質、又は機能的フラグメント、又はそれらに対し、少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有するそれらのバリアントをコードする核酸配列を含む:
MGQFISFMQEIPTFLQEALNIALVAVSLIAIIKGIVNLYKSGLFQFFVFLALAGRSCTEEAFKIGLHTEFQTVSFSMVGLFSNNPHDLPLLCTLNKSHLYIKGGNASFMISFDDIEVLLPQYDVIIQHPADMSWCSKSDDQIWLSQWFMNAVGHDWHLDPPFLCRNRTKTEGFIFQVNTSKTGVNENYAKKFKTGMHHLYREYPDSCLNGKLCLMKAQPTSWPLQCPLDHVNTLHFLTRGKNIQLPRRSLKAFFSWSLTDSSGKDTPGGYCLEEWMLVAAKMKCFGNTAVAKCNLNHDSEFCDMLRLFDYNKNAIKTLNDETKKQVNLMGQTINALISDNLLMKNKIRELMSVPYCNYTKFWYVNHTLSGQHSLPRCWLIKNNSYLNISDFRNDWILESDFLISEMLSKEYSDRQGKTPLTLVDICFWSTVFFTASLFLHLVGIPTHRHIRGEACPLPHRLNSLGGCRCGKYPNLKKPTVWRRRH(配列番号2)

0046

いくつかの好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのゲノムは、ラッサ系統の糖タンパク質、それらのオープンリーディングフレーム、又はフラグメント、又はそれらのオープンリーディングフレームに対して少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有するそれらのバリアントをコードする以下のコドン最適化核酸配列を含む:
GGTACCCAGTTATATTTGTTACAACAATGGGACAAATCATCACGTTTTTCCAGGAAGTGCCCCACGTCATAGAGGAGGTAATGAATATAGTGCTCATTGCCCTCAGTTTGCTGGCGATCCTGAAAGGGATCTACAACGTGGCGACTTGTGGTCTGTTTGGCTTGGTGTCTTTCCTGCTGTTGTGCGGTCGAAGCTGCAGTACCACCTATAAGGGAGTCTACGAGCTGCAGACACTGGAACTGGACATGGCTAGCTTGAACATGACTATGCCTCTCTCCTGCACAAAGAATAACAGTCACCATTACATAATGGTGGGGAATGAAACTGGTTTGGAACTCACACTTACCAACACATCCATCATAAATCACAAGTTTTGTAACCTCAGTGACGCCCACAAAAAAAACTTGTATGATCACGCTCTCATGTCCATAATCAGCACTTTTCACCTGTCTATCCCTAACTTCAATCAGTACGAGGCTATGTCTTGCGACTTTAACGGGGGCAAAATCAGCGTGCAATACAATCTGAGCCACGCATATGCCGTCGACGCCGCCAACCACTGCGGAACTATCGCTAACGGCGTCCTGCAGACATTCATGCGGATGGCTTGGGGCGGCTCCTATATCGCTCTGGATAGCGGAAAGGGCAGTTGGGACTGTATTATGACCTCATACCAGTACCTTATTATCCAGAACACCACCTGGGAGGATCACTGTCAATTTTCCCGGCCGTCCCCAATCGGCTATCTGGGCCTCCTGAGCCAAAGAACTCGGGACATTTACATATCTCGGCGACTCCTCGGGACATTCACATGGACCCTGTCCGACTCTGAAGGGAATGAAACGCCAGGCGGGTATTGCCTGACCCGATGGATGCTGATCGAAGCCGAGCTCAAGTGCTTTGGAAATACCGCAGTCGCCAAGTGTAATGAAAAGCATGATGAAGAATTTTGCGATATGCTGCGGCTGTTCGATTTCAATAAACAGGCCATTCGACGGCTGAAAACCGAGGCCCAAATGAGTATCCAGCTGATTAACAAGGCCGTTAATGCCCTGATTAATGACCAGCTCATTATGAAAAATCACCTGCGGGATATCATGGGCATTCCTTACTGTAACTATTCCAAGTATTGGTATCTGAACCACACCGTGACTGGCAAAACGTCACTGCCAAGGTGCTGGCTGGTCTCCAATGGAAGCTACCTGAACGAGACCCATTTTTCCGATGATATCGAGCAGCAGGCCGATAATATGATTACCGAACTGTTGCAGAAAGAATACATGGACCGCCAGGGCAAAACTCCACTTGGGTTGGTCGACCTGTTTGTGTTCTCTACCAGCTTCTACTTGATTAGCATTTTCCTGCACCTGGTGCGCATCCCCACGCACAGACATGTCATCGGTAAGCCATGCCCTAAGCCGCATAGACTCAACCATATGGGGATTTGCTCCTGTGGTCTCTATAAACACCCCGGCGTGCCTGTCAAATGGAAGAGGTGAGCGGCCGC(配列番号3)

0047

関連する実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスのゲノムは、以下のラッサの糖タンパク質、又は機能的フラグメント、又はそれらに対し、少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の同一性を有するそれらのバリアントをコードする核酸配列を含む:
MGQIITFFQEVPHVIEEVMNIVLIALSLLAILKGIYNVATCGLFGLVSFLLLCGRSCSTTYKGVYELQTLELDMASLNMTMPLSCTKNNSHHYIMVGNETGLELTLTNTSIINHKFCNLSDAHKKNLYDHALMSIISTFHLSIPNFNQYEAMSCDFNGGKISVQYNLSHAYAVDAANHCGTIANGVLQTFMRMAWGGSYIALDSGKGSWDCIMTSYQYLIIQNTTWEDHCQFSRPSPIGYLGLLSQRTRDIYISRRLLGTFTWTLSDSEGNETPGGYCLTRWMLIEAELKCFGNTAVAKCNEKHDEEFCDMLRLFDFNKQAIRRLKTEAQMSIQLINKAVNALINDQLIMKNHLRDIMGIPYCNYSKYWYLNHTVTGKTSLPRCWLVSNGSYLNETHFSDDIEQQADNMITELLQKEYMDRQGKTPLGLVDLFVFSTSFYLISIFLHLVRIPTHRHVIGKPCPKPHRLNHMGICSCGLYKHPGVPVKWKR(配列番号4)

0048

偽型ウイルスのゲノムをコードする偽型ウイルスのゲノム又はプラスミドが完全なアレナウイルスの糖タンパク質前駆体をコードして、GP1とGP2の両方が、発現され、偽型ウイルスのエンベロープの形成に寄与するようになっていることが好ましい。他の実施形態において、偽型ウイルスのゲノムをコードする偽型ウイルスのゲノム又はプラスミドは、完全なアレナウイルスの糖タンパク質前駆体に満たないものをコードする。例えば、実施形態において、組換え型ウイルスゲノムをコードする偽型ウイルスのゲノム又はプラスミドは、短縮型GPC又はGP1のみ若しくはGP2のみをコードする。

0049

さらなる異種核酸配列
他の好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、α−フェトプロテイン及び癌胎児性抗原等の癌胎児性抗原、CA125等の表面糖タンパク質、Her2等の腫瘍遺伝子ドパクロムトートメラーゼ(DCT)、GP100、及びMART1等の黒色腫関連抗原、MAGEタンパク質及びNY−ESO1等の癌精巣抗原、HPVE6及びE7等のウイルスの癌遺伝子、並びに、通常は胚組織若しくは胚体外組織に制限されているが、腫瘍において異所性に発現する、PLAC等のタンパク質等の1つ又は複数の腫瘍抗原、又は腫瘍関連抗原のバリアントを発現する。腫瘍関連抗原の「バリアント」は、(a)腫瘍関連抗原性タンパク質由来の少なくとも1つの腫瘍関連抗原のエピトープを含み、(b)腫瘍関連抗原性タンパク質に対し、少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、又は少なくとも95%同一である、タンパク質を指す。広く受け入れられている抗原性エピトープを要約するデータベースは、Van der Bruggen P、Stroobant V、Vigneron N、Van den Eynde Bによって「Database of T cell−defined human tumor antigens: the 2013 update」、Cancer Immun 2013 13:15及びwww.cancerimmunity.org/peptideにおいて提供される。特に好ましい実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、MAGEA3、ヒトパピローマウイルスE6/E7融合タンパク質、ヒト前立腺6回膜貫通型上皮抗原タンパク質、又は癌精巣抗原1を発現する。関連する態様において、腫瘍抗原を発現する偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、癌を治療するために癌を有する哺乳動物に対し補体阻害剤と共に共投与される。哺乳動物は、腫瘍抗原を発現する偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスを投与する前に、自然に存在するか、又は哺乳動物に対し腫瘍抗原を投与することによって確立されている、腫瘍抗原に対する既存の免疫を有し得る。

0050

腫瘍特異的抗原をコードするMAGEファミリーの遺伝子は、De Plaen他、Immunogenetics 40:360−369(1994)において論じられている。MAGEA3は、黒色腫、非小細胞肺癌、頭頚部癌、結腸直腸癌、及び膀胱癌を含む多種多様な腫瘍において発現している。腫瘍関連抗原のエピトープはMAGEA3についてすでに同定されており、それらのエピトープのいずれも偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスによって発現され得る。

0051

ヒトパピローマウイルス(HPV)の腫瘍性タンパク質E6/E7は、子宮頸癌において構成的に発現している(Zur Hausen、H(1996)Biochem Biophys Acta1288:F55−F78)。さらに、HPVの16型及び18型は、75%の子宮頸癌の原因である(Walboomers JM(1999)J Pathol189:12−19)。

0052

前立腺6回膜貫通型上皮抗原(huSTEAP)は、最近同定されたタンパク質であり、前立腺癌において過剰発現していること、並びに、膵臓、結腸、乳房、精巣、頸部膀胱卵巣、急性リンパ球性白血病(lyphocytic leukemia)、及びユーイング肉腫を含む複数の癌細胞株において上方制御されていることが示されている(Hubert RS他、1999)Proc Natl Acad Sci 96:14523−14528)。STEAP遺伝子は、親水性アミノ及びカルボキシ末端ドメインに隣接された6回の起こりうる膜貫通の領域をコードする。

0053

癌精巣抗原1(NYES01)は、精巣及び卵巣等の正常成人組織、並びに様々な癌において発現する癌/精巣抗原である(Nicholaou T他、(2006)Immunol Cell Biol84:303−317)。癌精巣抗原は、独特なファミリーの抗原であり、正常成人において、精巣胚細胞に限定された発現を有するが、軟部肉腫、黒色腫、及び上皮癌を含む、様々な固形腫瘍において異常発現する。

0054

他の実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、腫瘍壊死因子α(TNFα)、腫瘍壊死因子β(TNFβ)、インターロイキン1(IL−1)、インターロイキン2(IL−2)、インターロイキン4(IL−4)、インターロイキン5(IL−5)、インターロイキン6(IL−6)、インターロイキン10(IL−10)、インターロイキン12(IL−12)、インターロイキン15(IL−15)、インターロイキン21(IL−21)、インターフェロンα(IFNα)、インターフェロンβ(IFNβ)、インターフェロンγ(IFNγ)等の1つ又は複数のサイトカイン、並びにそれらのバリアント及びフラグメントを発現する。関連する態様において、サイトカインを発現する偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、癌を治療するために癌を有する哺乳動物に対し補体阻害剤と共に共投与される。他の実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA4)、プログラム細胞死タンパク質1(PD−1)、並びにそのリガンドPD−L1及びPD−L2、B7−H3、B7−H4、ヘルペスウイルス侵入メディエーター(HVEM)、T細胞膜タンパク質3(TIM3)、ガレクチン9(GAL9)、リンパ球活性化遺伝子3(LAG3)、T細胞活性化のVドメイン免疫グロブリンIg)含有抑制因子(VISTA)、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)、B及びTリンパ球アテニュエーターBTLA)、Ig及びITIMドメインを有するT細胞免疫受容体(TIGIT)、又はそれらの組合せ等の免疫チェックポイントタンパク質に結合し、その活性をアンタゴナイズする1つ又は複数の免疫チェックポイント阻害剤を発現する。好ましい実施形態において、免疫チェックポイント阻害剤は、抗PD−1、抗PD−L1、若しくは抗CLTA4抗体、又はそれらの抗原結合フラグメント若しくは融合タンパク質である。いくつかの実施形態において、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスは、イピリムマブ(ヤーボイ(Yervoy)(登録商標)、BMS)若しくはトレリムマブ(AstraZeneca/MedImmune)等のCTLA4に対するモノクローナル抗体、及び/又はニボルマブ(オプジーボ(Opdivo)(登録商標)Bristol−Myers Squibb;コードネームBMS−936558)、ペンブロリズマブ(キイトルーダ(Keytruda)(登録商標))、若しくはピディリズマブ等のPD−1に対するモノクローナル抗体を発現する。

0055

本明細書において記載される方法による偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの投与経路は、病変の位置及び性質によって当然に変動し、例えば、皮内、経皮非経口、血管内(静脈内又は動脈内)、筋肉内、鼻腔内、皮下、局所、経皮、気管内、腹腔内、膀胱内、腫瘍内、吸入、灌流、洗浄直接注入食物性及び経口投与、並びに製剤を含む。好ましい実施形態において、組合せの腫瘍溶解性ラブドウイルスと、薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物は、腫瘍内注入及び/又は血管内で、癌を有する哺乳動物に投与されるが、代替的に、医薬組成物は、米国特許第5,543,158号、米国特許第5,641,515号、及び米国特許第5,399,363号(各々は参照によりその全てが本明細書に具体的に組み込まれる)に記載されるように、腫瘍内、非経口、静脈内、動脈内、皮内、筋肉内、経皮、頭蓋内、又は腹腔内投与され得る。本明細書において使用されるとき、「担体」は、任意及び全ての、溶媒分散媒ビヒクルコーティング希釈剤抗菌剤及び抗真菌剤等張剤及び吸収遅延剤、緩衝液、担体、溶液、懸濁液、コロイド等を含む。薬学的に活性な物質のためのそのような媒体及び剤の使用は、当該技術分野において周知である。任意の従来の媒体又は剤が活性成分不適合である場合を除き、治療用の組成物におけるその使用が意図されている。補助的な活性剤もまた、組成物中に組み入れることができる。

0056

ある実施形態において、治療される腫瘍は、少なくとも最初は、切除可能ではないことがある。治療用ウイルスコンストラクトによる治療は、縁部における縮小により、又はある特定の浸潤部分の排除によって、腫瘍の切除可能性を向上し得る。治療に続いて、切除が可能になり得る。切除に続くさらなる治療は、腫瘍部位における顕微鏡的に残存する疾患の排除に寄与するであろう。

0057

原発性腫瘍又は切除後の腫瘍床の典型的な治療経路は、複数回の投与を含むであろう。典型的な原発性腫瘍の治療は、1、2、3、4、5、6週間の期間又はそれ以上にわたる、1、2、3、4、5、6又はそれ以上の回数の投与を含む。2週間のレジメンは、1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の回数繰り返され得る。治療経路の間、計画された投与の完了について、再評価され得る。いくつかの実施形態において、補体阻害剤と共投与されるとき、偽型腫瘍溶解性ラブドウイルスの第2、第3、第4、第5、第6、又はそれ以上の続く投与は、以前の投与された用量と比べて、効果の実質的な減少及び/又は用量の実質的な増加なしに起こる。

0058

治療は様々な「単位用量」を含み得る。単位用量は、所定の量の治療用組成物を含むと定義される。投与されるべき量、及び特定の経路及び製剤は、臨床の技術分野における当業者の技能の範囲内である。単位用量は、単回注入として投与する必要がないが、所定の期間にわたる連続注入を含んでもよい。本発明の単位用量は、便宜的に、プラーク形成単位(pfu)又はウイルスコンストラクトのウイルス粒子を単位として記載してもよい。単位用量は、103、104、105、106、107、108、109、1010、1011、1012、1013pfu又はvp、及びそれ以上の範囲である。代替的に、ウイルスの種類及び取得可能な力価に応じて、1〜100、10〜50、100〜1000、又は約1×104、1×105、1×106、1×107、1×108、1×109、1×1010、1×1011、1×1012、1×1013、1×1014、若しくは1×1015若しくはそれ以上までの感染性ウイルス粒子(vp)を患者又は患者の細胞に送達する。

0059

語句「薬学的に許容可能」又は「薬理学的に許容可能」は、ヒトに投与されるとき、アレルギー反応又は同様の有害反応をもたらさない分子実体及び組成物を指す。タンパク質を活性成分として含む水性組成物の調製は、当該技術分野において十分に理解されている。そのような組成物が溶液又は懸濁液のいずれかの注入可能なものとして調整されること、注入前に液体又は懸濁液とするために好適な固体形態もまた調製され得ることが典型的である。

0060

II.補体阻害剤
様々な態様において、治療及び/又は防止を必要とする哺乳動物に対して、(i)アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化された複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと(ii)1つ又は複数の補体阻害剤とを、癌を治療及び/又は防止するのに有効な量で混合して共投与することを含む、癌を治療及び/又は防止、及び/又は転移を治療及び/又は防止するための併用療法が提供される。

0061

補体系は、自然免疫における重要な構成要素である。補体系は、3つの別個の経路、古典経路、副経路、及びレクチン経路のいずれか1つによって活性化でき、それらの全ては、それらの認識の様式について異なるが、中心的な構成要素C3をC3a及びC3bへと切断するC3転換酵素の生成において収束する。続いて、C3転換酵素は、別のC3b分子をC3転換酵素へと含ませることによって、C5転換酵素に変化する。このC5転換酵素は、C5を切断して、C5aの放出とC5b−9複合体の形成とをもたらす。補体阻害剤は、C3a若しくはC3a受容体を介するシグナル伝達、又はC5a若しくはC5a受容体を介するシグナル伝達を生じる補体活性化経路の活性化及び/又は伝播を防止又は低減する。組合せにおいて有用な補体阻害剤は、古典経路、副経路、若しくはレクチン経路、又は共有された終末経路に作用するものを含む。

0062

C3を標的とする阻害剤は、補体活性化プロセスにおけるC3の中心的な位置のために、全ての3つ(古典、副、及びレクチン)の経路を阻害できる。いくつかの実施形態において、組合せの補体阻害剤は、C3を阻害する。C3を阻害する補体阻害剤は、ヒト化モノクローナル抗体H17(EluSys Therapeutics)、環状ペプチドコンプスタチン及び類似体ペプチド模倣薬、及び4(1MeW)/POT−4(Potentia)、4(1MeW)/APL−1、APL−2(Apellis)、Cp40/AMY−101、PEG−Cp40(Amyndas)等のそれらの誘導体、並びに参照により各々の内容が本明細書に組み込まれる米国特許第6,319,897号及び米国特許第7,888,323号及び国際公開第2013/036778号A2に記載されるもの、TT30(CR2/CFH;Alexion)、MiniCFH(Amyndas)等のCFHに基づくタンパク質、sCR1(CDX−1135;Celldex/Avant Immunotherapeutics)、ミクロセプト(Microcept)、(APT070)及びTT32(CR2/CR1;Alexion Pharmaceuticals)等のCR1に基づくタンパク質を非限定的に含む。好ましい実施形態において、補体阻害剤は、コンプスタチン若しくは類似体、ペプチド模倣薬、又はそれらの誘導体である。

0063

C5を標的とする阻害剤はまた、3つ全ての経路を阻害できる。したがって、他の実施形態において、組合せの補体阻害剤は、補体成分5(C5)を阻害する。C5を標的とする補体阻害剤は、(Soliris;Alexion Pharmaceuticals)及びLFG316(Novartis/Morphosys)等のモノクローナル抗体、ムボディナ(Mubodina)(Adienne)等のヒトミニボディ、パキセリズマブ(Alexion Pharmaceuticals)等のヒト化単鎖可変フラグメント(scFV)、コバーシン(Coversin)(OmCl;Volution Immuno−Pharmaceuticals)等の組換えタンパク質、ARC1005(NovoNordisk)、ARC1905(Ophthotech)、及びSOMAmers(SomaLogic)等のアプタマー、SOB1002(アルブミン結合ドメインと融合されている;Swedish Orpahn Biovitrum)等のアフィボディ、抗C5siRNA(Alnylam)等のsiRNAを非限定的に含む。好ましい実施形態において、補体阻害剤は、C5に結合して、そのC5a及びC5bへの切断を阻害するヒト化モノクローナル抗体である、エクリズマブである。

0064

古典経路は、抗原抗体複合体の形成によって活性化される。C1は、C1q、2つのC1r分子、及び2つのC1s分子からなるカスケードの第1の酵素複合体である。この複合体は、C1qドメインを介して抗原抗体複合体に結合し、カスケードを開始する。一度活性化すると、C1sは、C4を切断して、最終的にC2に結合するC4bをもたらす。C2は、C1niよって切断されて、活性化形態となり、C2aがC4bと結合し(C4b2a)、古典経路のC3転換酵素を形成する。続いて、C4b2aは、さらなるC3b分子の結合によって、C5転換酵素へと転換する。古典経路は、例えば、C2a及び/又はC2のC2a部分を標的とすることによって特異的に阻害できる。一態様において、古典経路の阻害剤は、C2とC4との間の相互作用と干渉するモノクローナル抗C2a抗体である。古典経路は、例えば、C2a及び/又はC2のC2a部分を標的とすることによって特異的に阻害できる。一態様において、古典経路の阻害剤は、C2とC4との間の相互作用と干渉するモノクローナル抗C2a抗体である。他の実施形態において、補体阻害剤はC1を阻害する。C1(例えばC1s)を阻害する補体阻害剤は、精製又は組換え型のC1エステラーゼ阻害剤(例えば、シンライズCinryze)(ViroPharma/Baxter))、並びにTNT003、TNT009、及びTNT010(True North Therapeutics)等のモノクローナル抗体を非限定的に含む。好ましい実施形態において、補体阻害剤は、シンライズ、TNT009、又はTNT010である。因子Iはまた、古典のC3転換酵素を阻害することによって古典経路を阻害する。

0065

副経路(AP)は、特異的な認識分子を欠いている。この経路において、C3転換酵素の会合は、C3bの活性剤表面への共有結合によって開始される。次のステップにおいて、補体因子B(CFB)は、表面に結合したC3bへと結合し、続いて、補体因子D(CFD)によって切断され、C3bBbを生成する。続いて、C3bBbは、さらなるC3b分子の結合によって、C5転換酵素へと転換する。いくつかの実施形態において、補体阻害剤はCFB及び/又はCFDを阻害する。CFBを阻害する補体阻害剤は、TA106(Alexion Pharmaceuticals)等のモノクローナル抗体、及び抗FB siRNA(Alnylam)等のsiRNAを含む。CFDを阻害する補体阻害剤は、FCFD4514S(Genentech/Roche)等のモノクローナル抗体、及びランパリズマブ(Genetech)等の抗原結合抗体フラグメントを含む。CFD及びCFBを阻害する補体阻害剤は、SOMAmers(SomaLogic)等のアプタマー、及びNovartisより入手可能なもの等の小分子阻害剤を含む。可溶性糖タンパクである因子H(不活性C3b)もまた、C3bへの結合について因子Bと競合することによってC3転換酵素の形成を阻害することによって、副経路を阻害する。

0066

補体の生物活性を阻害する剤の他の例は、以下を含むが、これらには限定されない:C5a受容体アンタゴニスト、例えば、NGD2000−1(Neurogen,Corp.、Branford、Conn.)、CCX168(ChemoCentryx)、PMX53(Promics/Cephalon)、及びAcPhe[Orn−Pro−D−シクロヘキシルアラニン−Trp−Arg](AcF−[OPdChaWR];例えばStrachan,A.J.他、Br.J.Pharmacol.134(8):1778−1786(2001)を参照);因子I(不活性C4b);可溶性1型補体受容体(sCR1;例えば米国特許第5,856,297号を参照)及びsCR1−sLe(X)(例えば米国特許第5,856,300号を参照);細胞膜補因子タンパク質MCP)、崩壊促進因子(DAF)、及びCD59、並びにそれらの可溶性組換え型(Ashgar,S.S.他、Front Biosci.5:E63−E81(2000)、及びSohn,J.H.他、Invest.Opthamol.Vis.Sci.41(13):4195−4202(2000));少なくとも2つの補体阻害性ドメインを有するキメラ補体阻害剤タンパク質(例えば米国特許第5,679,546号、米国特許第5,851,528号、及び米国特許第5,627,264号を参照);並びに小分子アンタゴニスト(例えばPCT国際公開第02/49993号、米国特許第5,656,659号、米国特許第5,652,237号、米国特許第4,510,158号、米国特許第4,599,203号、及び米国特許第4,231,958号を参照)。他の公知の補体阻害剤は当該技術分野において知られ、本明細書において記載される方法に包含される。さらに、(例えば、補体活性を阻害する剤を同定するために)補体活性を測定する方法もまた当該技術分野において公知である。そのような方法は、例えば、50%溶血性補体(CH50)アッセイを用いること(例えば、Kabat他、Experimental Immunochemistry、第2版(Charles C.Thomas,Publisher、Springfield、Ill.)、p.133−239(1961)を参照)、酵素免疫測定法EIA)を用いること、リポソーム免疫測定法(LIA)を用いること、(例えば、Jaskowski他、Clin.Diagn.Lab.Immunol.6(1):137−139(1999)を参照)を含む。

0067

組合せによる補体阻害剤は、血管内(静脈内及び/又は動脈内)、筋肉内、皮下、硝子体内、並びに経口を含む、任意の好適な投与経路によって、癌を有する哺乳動物に投与することができる。

0068

組合せによる補体阻害剤は、哺乳動物において癌を治療及び/又は防止するのに有効な混合量で、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に、哺乳動物に共投与される。補体阻害剤は、哺乳動物において、補体活性を阻害するのに有効な量で投与されることが典型的である。適切な用量は、当該技術分野において公知であり、投与される阻害剤に依存する。抗体に関して、適切な用量は、一般的に0.1mg/患者の体重のkg〜20mg/患者の体重のkg、好ましくは、1mg/患者の体重のkg〜10mg/患者の体重のkgの範囲である。例えば、エクリズマブは、1、2、3、4、又はそれ以上の週間、7日目ごとに、600又は900mgの用量で静脈内注入によって投与され得、その後、用量を、1回投与される(7日後)900又は1200mgへと増加でき、続いて、その後に2週間ごとに900又は1200mgとすることができる。パキセリズマブは、単回の2.0mg/kgのボーラスによって投与でき、任意選択で、20〜24時間の0.05mg/kg/時間の注入が後に続く。シンライズは、3又は4日ごとに、静脈内に1000Uで投与できる。ペプチドコンプスタチン及びその類似体(例えばCP40)は、例えば約0.5mg/kg〜25mg/kgの用量で、1回(例えば単回のボーラス)又はそれ以上投与できる。例えば、コンプスタチン又はそれらの類似体は、2〜10mg/kgの単回ボーラスとして投与でき、任意選択で、連続注入が後に続く。

0069

いくつかの実施形態において、癌を治療及び/又は防止するために、単一の補体阻害剤が、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に共投与される。他の実施形態において、癌を治療及び/又は防止するために、2つ以上の補体阻害剤の組合せが、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に共投与される。例えば、哺乳動物において癌を治療及び/又は防止するために、古典経路の阻害剤と副経路の阻害剤の組合せが、偽型複製可能腫瘍溶解性ラブドウイルスと共に哺乳動物に共投与される。

0070

さらなる治療法
本発明の化合物及び方法は、癌と関連して使用できる。本明細書において記載される治療方法の有効性を高めるために、本明細書において記載される組成物を、癌の防止/治療に有効な他の薬剤と組み合わせることが望ましくあり得る。例えば、癌の治療は、本発明の治療用化合物と、抗癌剤又は手術等の他の抗癌治療とで実施され得る。

0071

抗癌」剤は、対象において、例えば、癌細胞におけるアポトーシスを含む癌細胞の殺傷、癌細胞の増殖率の低減、転移の発生若しくは数の低減、腫瘍サイズの低減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍若しくは癌細胞に対する血液供給の低減、癌細胞若しくは腫瘍に対する免疫応答の促進、癌の増殖の防止若しくは阻害、又は癌を有する対象の寿命の増加によって、癌にとって悪い影響を及ぼす場合がある。抗癌剤は、生物学的製剤生物学的療法)、化学療法剤、及び放射線療法剤を含む。より一般的には、これらの他の組成物は、細胞の殺傷又は細胞の増殖を阻害するのに有効な量で混合されて提供される。このプロセスは、ウイルス又はウイルスコンストラクトと剤(複数可)又は複数の因子(複数可)とを同時に細胞と接触させることを含む。これは、両方の剤を含む単一の組成物若しくは医薬製剤を細胞と接触させることによって、又は、1つの組成物がウイルスを含み、他が第2の剤(複数可)を含む2つの異なる組成物若しくは製剤と細胞と同時に接触させることによって、達成され得る。

0072

化学療法剤及び放射線療法剤に対する腫瘍細胞の耐性は、臨床腫瘍学における主要な問題を表す。現在の癌研究の1つの終点は、遺伝子療法と組み合わせることによって化学療法及び放射線療法の有効性を向上させる方法を見出だすことである。例えば、レトロウイルスベクター系によって脳腫瘍へと送達されるとき、単純ヘルペスチミジンキナーゼ(HS−tK)遺伝子は、抗ウイルス剤ガンシクロビルに対する感受性を成功裏に導入する(Culver他、1992)。本発明に関連して、ポックスウイルス療法が、他のアポトーシス促進剤又は細胞周期制御剤に加えて、化学療法、放射線療法、免疫療法、又は他の生物学的介入と組み合わせて同様に使用され得る。

0073

代替的に、ウイルス療法は、分から週の範囲の間隔によって他の治療に先行又は後続し得る。他の剤及びウイルスが、個別に細胞に適用される実施形態において、各々の送達の間にかなりの期間が過ぎないようにして、剤及びウイルスが、細胞に対する併用効果を有益に発揮することがまだできるようにすることが、一般的に確保されている。そのような状況において、細胞を両方の治療法と、互いに約12〜24時間以内、より好ましくは、互いに6〜12時間以内に接触し得る。いくつかの状況において、治療のための期間を十分に延長することが望ましいが、それぞれの投与の間に、数日(2、3、4、5、6、又は7日)から数週間(1、2、3、4、5、6、7、又は8週間)経過する。

0074

癌療法はまた、化学放射線の両方に基づく治療との様々な併用療法を含む。併用化学療法は、例えば、シスプラチン(CDDP)、カルボプラチンプロカルバジン、メクロレタミン、シクロホスファミドカンプトテシンイホスファミドメルファランクロラムブシルブスルファンニトロスウレア(nitrosurea)、ダクチノマイシンダウノルビシンドキソルビシンブレオマイシンプリコマイシン(plicomycin)、マイトマイシンエトポシド(VP16)、タモキシフェンラロキシフェンエストロゲン受容体結合剤タキソールゲムシタビンナベルビンファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤トランス白金(transplatinum)、5−フルオロウラシルビンクリスチン及びメトトレキサート、テマゾロミド(Temazolomide)、又は、先行するものの任意の類似体若しくは誘導バリアントを含む。化学療法の生物学的療法との組合せは、生物化学療法として知られている。

0075

DNAに損傷を引き起こし、広範に使用されている他の因子は、γ線X線プロトンビーム、及び/又は放射性同位体の腫瘍細胞への直接的な送達として知られているものを含む。マイクロ波及びUV照射等のDNA損傷因子の他の形態もまた、企図されている。これらの因子の全ては、DNA、DNAの前駆体、DNAの複製及び修復、並びに、染色体の会合と維持に対し広範囲の損傷を与える可能性が最も高い。X線の線量範囲は、長期間(3〜4週間)に対して50〜200レントゲンの1日用量から2000〜6000レントゲンの単回用量までの範囲までである。放射性同位体の線量範囲は、広範囲に変動し、同位体半減期、放出された放射線の強さと型、新生物細胞による取り込みに依存する。

0076

細胞に適用されるとき、用語「接触した」及び「曝露された」は、本明細書において、治療用コンストラクト及び化学療法剤又は放射線療法剤が標的細胞に送達されるか、又は標的細胞との直接的に並置されるプロセスを記載するのに使用される。細胞の殺傷又は停止を達成するために、両方の剤が、細胞を殺傷するか、又は細胞の分裂を防止するのに有効な混合量で、細胞に送達される。

0077

細胞増殖を誘導するタンパク質は、機能に応じて様々なカテゴリー分類される。これらのタンパク質の全ての共有する特徴は、細胞増殖を制御するそれらの能力である。例えば、シス腫瘍遺伝子であるPDGFの形態は、分泌された増殖因子である。腫瘍遺伝子は、増殖因子をコードする遺伝子から生じることがまれであり、現在では、シス腫瘍遺伝子は、唯一の知られている天然に存在する腫瘍遺伝子の増殖因子である。本発明の一実施形態において、細胞増殖の特定の誘導因子に対するアンチセンスmRNAが、細胞増殖の誘導因子の発現を防止するのに使用されることが企図されている。

0078

腫瘍抑制腫瘍遺伝子は、過剰な細胞増殖を阻害するよう機能する。これらの遺伝子の不活化は、それらの阻害活性破壊し、制御されない増殖をもたらす。腫瘍抑制因子は、p53、p16、及びC−CAMを含む。本発明によって使用され得る他の遺伝子は、Rb、APC、DCC、NF−1、NF−2、WT−1、MEN−I、MEN−II、zac1、p73、VHL、MMAC1/PTEN、DBCCR−1、FCC、rsk−3、p27、p27/p16融合、p21/p27融合、抗血栓遺伝子(例えば、COX−1、TFPI)、PGS、Dp、E2F、ras、myc、neu、raf、erb、fms、trk、ret、gsp、hst、abl、E1A、p300、血管新生関与する遺伝子(例えば、VEGF、FGF、トロンボスポンジン、BAI−1、GDAIF、又はそれらの受容体)、及びMCCを含む。

0079

アポトーシス、又はプログラム細胞死は、正常な胚発生において重要なプロセスであり、成人組織におけるホメオスタシスを維持し、発癌を抑制する(Kerr他、1972)。Bcl−2ファミリーのタンパク質及びICE様プロテアーゼは、他の系においてアポトーシスの重要な制御因子及びエフェクターであると実証されてきている。Bcl 2タンパク質は、濾胞性リンパ腫と関連して発見され、アポトーシスを制御すること、及び多様なアポトーシス刺激応答して細胞の生存を増強することにおいて、顕著な役割を果たす(Bakhshi他、1985;Cleary and Sklar、1985;Cleary他、1986;Tsujimoto他、1985;Tsujimoto and Croce、1986)。進化的に保存されたBcl−2タンパク質は、現在、関連するタンパク質のファミリーのメンバーであるとして認識され、死のアゴニスト又は死のアンタゴニストとして分類できる。

0080

その発見に続いて、Bcl2は、様々な刺激によって引き起こされる細胞死を抑制するよう作用する。同様に、共通の構造的配列的相同性を共有するBcl−2細胞死制御タンパク質のファミリーが存在することが現在明らかである。これらの異なるファミリーのメンバーは、Bcl2と同様の機能を有する(例えば、BclXL、BclW、BclS、Mcl−1、A1、Bfl−1)か、又はBcl2機能と反対に作用して細胞死を促進する(例えば、Bax、Bak、Bik、Bim、Bid、Bad、Harakiri)かのいずれかであると示されてきている。

0081

癌を有する個人の約60%は、防止、診断、又は病期分類治癒的及び緩和的な手術を含むいくつかの型の手術を経験する。治癒的手術は、本発明の治療、化学療法、放射線療法、ホルモン療法、遺伝子療法、免疫療法、及び/又は代替治療等の他の治療と組み合わせて使用し得る癌治療である。

0082

治癒的手術は、癌組織の全部又は一部を物理的に除去、切除及び/又は破壊する切除を含む。腫瘍切除は、腫瘍の少なくとも一部の物理的な除去を指す。腫瘍切除に加えて、手術による治療は、レーザー手術、凍結手術電気手術、及び顕微鏡的に制御された手術(モース手術)を含む。本発明が、表在性癌、前癌、又は付随する量の正常組織の除去と組み合わせて使用し得ることもさらに企図される。

0083

癌性細胞、組織、又は腫瘍の全体の一部の切除の際、生体内に空洞を形成することができる。治療は、灌流、直接注入、又はさらなる抗癌治療の領域への局所適用によって達成し得る。そのような治療は、例えば、1、2、3、4、5、6、若しくは7日ごと、又は1、2、3、4、及び5週間ごと、又は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、若しくは12ヶ月ごとに繰り返し得る。同様に、これらの治療は変動する用量であり得る。

0084

治療の治療有効性を向上するために、他の剤が本明細書において記載される組成物及び方法と組み合わせて使用され得るということが企図される。これらのさらなる剤は、上述の免疫チェックポイント阻害剤などの免疫調節薬細胞表面受容体及びギャップジャンクション情報制御に影響を及ぼす剤、細胞分裂停止剤及び分化剤、細胞接着の阻害剤、過剰増殖細胞のアポトーシス誘導因子に対する感受性を増加する剤、又は他の生物学的製剤を含む。免疫調節薬は、腫瘍壊死因子、インターフェロンα、β、及びγ、IL−2及び他のサイトカイン、F42K及び他のサイトカイン類似体、又はMIP−1、MIP−1β、MCP−1、RANTES、並びに他のケモカインを含む。Fas/Fasリガンド、DR4又はDR5/TRAIL(Apo−2リガンド)等の細胞表面受容体又はそれらのリガンドの上方制御が、過剰増殖細胞に対するオートクライン又はパラクライン効果を確立することによって、本発明のアポトーシス誘導能力を強化することもさらに企図される。ギャップジャンクションの数を上昇させることによって細胞内シグナル伝達を増加することは、隣接する過剰増殖細胞集団に対する抗過剰増殖効果を増大させる。他の実施形態において、細胞分裂停止剤及び分化剤は、治療の抗過剰増殖効果を向上するために、本発明と組み合わせて使用できる。細胞接着の阻害剤は、本発明の有効性を向上するために企図される。細胞接着の阻害剤の例は、接着斑キナーゼFAK)阻害剤及びロバスタチンである。抗体c225等の過剰増殖細胞のアポトーシスに対する感受性を向上する他の剤を、治療の有効性を向上するために、本発明と組み合わせて使用できることもさらに企図される。

0085

細胞傷害性化学療法薬の導入に続いて、癌の治療において多くの利点が存在していた。しかしながら、化学療法の結果の1つは、薬剤耐性表現型の発生/獲得、及び多重薬剤耐性の発生である。薬剤耐性の発生は、そのような腫瘍の治療における主要な障害として残り、したがって、ウイルス療法などの代替的なアプローチへの明らかな必要性が存在する。

0086

化学療法、放射線療法、又は生物学的療法と組み合わせた使用のための治療の別の形態は、患者の組織が高温華氏106°まで)に曝露される手順である、温熱療法を含む。外部又は内部の加熱装置は、局所、局所、局部又は全身の温熱療法の適用に含まれ得る。局所温熱療法は、腫瘍などの小さな領域に対する熱の適用を含む。熱は、生体外の装置からの、腫瘍を標的とした高周波によって外部的に生成し得る。内部の熱は、薄い、加熱されたワイヤ又は温水で満たされた中空チューブ、埋め込まれたマイクロ波アンテナ、又は無線周波数電極を含む滅菌プローブを含み得る。

0087

患者の器官又は四肢は、磁石等の高エネルギーを生成するデバイスを使用して達成される局部治療のために加熱される。代替的に、患者の血液のいくらかは、取り出され、内部的に加熱されるであろう領域中に灌流される前に加熱される。全身加熱はまた、癌が生体内全体にわたって広がったような場合において企図される。温水ブランケットホットワックス誘導コイル、及び熱チャンバをこの目的のために使用することができる。

0088

ホルモン療法はまた、本発明と組み合わせて、又は以前に記載した任意の他の癌治療と組み合わせて使用することもできる。ホルモンの使用は、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、又は子宮頸癌などの特定の癌の治療に用いられて、テストステロン又はエストロゲンなどの特定のホルモンのレベルを低下させたり、その効果を遮断するために使用され得る。この治療はしばしば、治療としての少なくとも1つの他の癌治療と組み合わせて使用される。

0089

III.実施例
以下の実施例は、本発明の様々な実施形態を例示する目的のために提供され、いずれかのやり方でも本発明の限定することを意味するものではない。当業者は、本発明は、課題を実施するよう、並びに述べられた目的及び利点、並びに本明細書において固有のそれらの課題、目的、及び利点を得るよう構成されていることを容易に理解するであろう。本明細書において記載される方法による本実施例は、好ましい実施形態の現在受け入れられている代表例であり、例示であり、本発明の範囲の限定としては意図されていない。特許請求の範囲によって規定される本発明の精神に包含される、それらにおける変更及び他の使用は、当業者が想到するであろう。

0090

実施例1
方法
ウイルス及び細胞.ベロ、13762 MAT B III及び9L/LacZ細胞は、American Type Culture Collection(Manassas、VA)から購入した。13762 MAT B III細胞は、10%のウシ胎仔血清(HyClone、Logan、UT)を補充したマッコイ5A培地(ATCC、Manassas、VA)中で維持した。9L/LacZ及びベロ細胞は、10%のウシ胎仔血清(HyClone、Logan、UT)を補充したダルベッコ改変イーグル培地(HyClone、Logan、UT)中で維持した。マラバMG1(Gタンパク質のQ242R及びMタンパク質のL123Wの点変異を含むマラバ)、並びに、マラバ野生型を、これまでに記載されているように使用した。VSVd51(Mタンパク質の51位のメチオニンの欠失を含むVSV)及びVSVLCMV G(LCMVの糖タンパク質(G)をコードする遺伝子を含み、VSVのエンベロープのタンパク質Gの機能性遺伝子欠く、VSV)を、これまでに記載されているように使用した。MRB LCMV G(又はMV−LCMVg)は、マラバのGタンパク質をLCMVの糖タンパク質(G)をコードする遺伝子で置き換えることによって生成した。MRBラッサG(又はMV−Lg)は、マラバのGタンパク質をラッサウイルスの糖タンパク質(G)をコードする遺伝子で置き換えることによって生成した。MRBフニンG(又はMV−Jg)は、マラバのGタンパク質をフニンウイルスの糖タンパク質(G)をコードする遺伝子で置き換えることによって生成した。図8を参照。偽型ウイルスの各々において、天然のVSV又はマラバのGタンパク質が欠失され、VSV又はマラバのGタンパク質遺伝子が欠失されたのと同一の位置において、LCMV、フニン、又はラッサウイルスの糖タンパク質をコードするコドン最適化遺伝子に置き換えられた。手短に、フニンの糖タンパク質及びラッサの糖タンパク質をコードするコドン最適化遺伝子が合成され、上流のKpnI制限部位及び下流のNotI制限部位を有するよう遺伝子操作を受けた。KpnI/NotIのフニンの糖タンパク質とラッサの糖タンパク質のフラグメントを、NotI−糖タンパク質マラバウイルスベクター(糖タンパク質をコードする配列の下流のNotI制限部位を有するよう遺伝子操作を受けた改変マラバウイルスベクター)へとクローニングして天然のマラバ糖タンパク質を置き換えた。

0091

全血によるインビトロ中和末端採取の2週間前に、ラットに、1×107pfuのウイルスを静脈内にワクチン接種した。採取の1日前に、ラットの半分において、35UのCVFによって補体を枯渇させた。血清採取バキュテナーチューブ(BD Bioscience、San Jose、CA)を用いて、ラットから血液を採取し、抗凝固薬レフルダン(Refludan)(50μg/mL)によってすぐに処理した。血液を800×g、10分間遠心して血漿を得た。血漿のアリコートを50℃で30分間インキュベートして補体を不活化した。200μLの血液又はそれらの分画を、2×106pfuのMRBLCMV G又はMG1と共に、37℃で1時間インキュベートした。残った感染性ウイルスを、ベロ細胞におけるプラークアッセイによって定量した。

0092

血清によるインビトロ中和メスのF344Fischerラットに、1×108pfuのMRBLCMV G又はMG1を1×107pfuの野生型(wt)マラバ、VSVd51、VSV LCMV G、MRBラッサG、又はMRBフニンGと共に、静脈内にワクチン接種した。ワクチン接種後14日のラットから、心臓穿刺によって血清を採取した。血清(25μL)を熱不活化(56℃で30分間)し、抗体の源として使用した。補体を、等量(25μL)のラット血清(CompTech、Tyler、TX)で補充した。代替的に、25μLのデキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB++;Lonza、Allendale、NJ)を使用した。血清を、GVB++に希釈し、反応当たり5×105pfuの濃度のウイルスとの37℃1時間のインキュベーションに続いて中和を評価した。残存する感染性ウイルスを、ベロ細胞におけるプラークアッセイによって定量した。中和はまた、10U/mLのコブラ毒因子(CVF;Quidel、San Diego、CA)によって、37℃1位時間予め処理したラット血清(CompTech、Tyler、TX)を用いて評価した。

0093

Animal Resource Centre、University Health Network、Toronto、ON、Canadaによって承認された手順に従って、カニクイザルを、1×1010pfuを静脈内(動物1)又は1×109pfuを頭蓋内(動物2)のいずれかによって処理した。様々な時点(投与前、投与後8日目、14日目、又は36日目)で血清を採取した。ラット及びマウスの免疫血清において記載されたように、中和は、GVB++又はカニクイザル血清(Innovative Research、Novi、MI)との、熱不活化免疫血清(1時間37℃)のインキュベーションに続いて評価された。データを、テクニカルレプリケート±標準偏差として表す。

0094

MRBLCMV Gの中和は、ヒト血清(NHS)又は主要な補体成分を免疫枯渇させた血清によって補充したラット免疫血清によって評価された。C1q枯渇、C3枯渇、及びC5枯渇の血清、並びにNHS(ComTech、Tyler TX)、又はコンプスタチン類似体CP40(25μM)若しくはエクリズマブ(100μg/mL)によって予めインキュベートされた(37℃15分間)NHSを、25μLの熱不活化ラット免疫血清及び5×105pfuで37℃1時間混合した。ヒトC3免疫枯渇血清と混合した免疫ラット血清は、採取の2日前にCVFによって処理された動物に由来する。

0095

インビボ動物試験体重100〜150gのメスのF344 Fischerラットを、Charles River(Wilmington、MA)から購入した。全ての動物は、病原体フリーの環境に収容し、実施された全ての試験は、Animal Care Veterinary Service facility of the University of Ottawaのガイドラインに従っていた。腫瘍は、片側又は左側と右側の両側に、1×106の13762 MATBIII細胞を皮下注入することによって確立した。それらのウイルス処理の2週間前に、動物に、1×107pfuのMG1又はMRBLCMV Gを静脈内でワクチン接種した。補体の枯渇のために、ウイルスの24時間前に、35Uのコブラ毒因子(CFV)(Quidel、San Diego、CA)を腹腔内投与した。投与後早期のウイルスの安定性を試験するために、動物を、1×108pfuMG1又はMRB LCMV Gによって静脈内で処理し、処理後10分間で動物を屠殺した。血液を心臓穿刺によってEDTAバキュテナーチューブ(BD Bioscience、Mississauga ON)中に採取し、腫瘍を切除した。残存するウイルスを定量するために、血液をベロ細胞上で力価決定し、腫瘍を急速冷凍し、ホモジナイズし、感染性ウイルスを定量するために、ベロ細胞上で力価決定した。

0096

ウイルスナイーブ又はワクチン接種ラットはまた、1×107pfuのMG1又はMRBLCMV Gによって腫瘍内で処理した。ウイルス処理の後24時間で腫瘍を採取し、直ぐに凍結した。感染性ウイルスを、ベロ細胞におけるプラークアッセイによって定量した。

0097

結果
MG1(非偽型)及びLCMVの糖タンパク質によって認可マラバウイルス(MRB LCMV G)に対する抗体及び補体の影響を調べるために、ウイルスに対してナイーブであったか、又は採取の2週間前にワクチン接種されていたラットの血液中で、ウイルス中和をエクスビボで評価した(図1A〜C)。採取の1日前に、動物の半分において、コブラ毒因子(CVF)を用いて補体を枯渇させた。血液を動物から単離し、レフルダンによって抗凝固処理し、全血、血漿、及び熱不活化血漿(補体破壊)中においてウイルス中和をインビトロで評価した。MG1群の動物から採取した血液について、感染性MG1は、各々の血液分画に対してインビトロで添加された。MRB LCMV G群の動物から採取した血液について、感染性MRB LCMV Gは、各々の血液分画に対してインビトロで添加された。血液−ウイルス混合物を37℃で1時間インキュベートし、その時点の後、試料中に残存する感染性ウイルスをウイルスプラークアッセイによって評価した。

0098

MG1ナイーブ血液及び血漿において、MG1は、補体媒介中和に感受性であった。しかしながら、補体が熱不活化によって破壊されたとき、MG1の中和は観察されなかった(図1B)。MG1ワクチン接種動物から採取した血液において、5ログ近いウイルスが抗MG1抗体によって失われた。補体が完全なものと枯渇したものとを比較することによって観察されるように、全血、及び血漿中の補体の存在は、ウイルス力価におけるさらなる減少の主な原因であったが、この差異は非常に小さかった。同一の小さな差異が熱不活化血漿と血漿試料とで回収したウイルスを比較するときに観察された。したがって、天然のマラバGに対する抗体は、補体によって控えめにのみ増強された。補体の阻害が、感染性ウイルスの力価を控えめにのみ増加させセルので、天然のマラバの糖タンパク質に対して生成した抗体は、補体に独立した様式でウイルスを主に中和するということをデータは実証する。

0099

MRBLCMV Gはまた、ナイーブの血液において、補体中和に対して中程度に感受性であった(図1C)。しかしながら、MG1と対照的に、MRB LCMV Gによって処理されたラットから採取した血液は、補体の存在する場合においてのみ中和する抗体を生じた。補体の存在下(血液及び血漿の試料)において、4ログ近いMRB LCMV Gウイルスが中和された。この効果は、血漿が熱不活化された場合、又はラットが補体阻害剤によって予め処理されていた場合、無効化された。MRB LCMV Gに対して生成した抗体が補体の存在下においてのみMRB LCMV Gを中和できることを、データは実証する。

0100

MRBLCMV G virusによって生じる抗体の補体依存性の表現型が、実際にラブドウイルスのバックボーンと独立していたことを確証するために、エクスビボラット試験を実施した。抗体の源を生成するために、ラットに、野生型マラバウイルス(マラバwt)、MG1、MRB LCMV G、並びに弱毒化VSV(VSVd51)、及びLCMVの糖タンパク質にVSVよって偽型化された(VSV LCMV G)をワクチン接種した。ワクチン接種の2週間後に、ラットから血液を採取し、ウイルス特異的抗体を回収した血清を熱不活化することによって調製した。血清(抗体の源)を、補体の活性源(ナイーブラット血清)又は補体の不活化源(CVF)によって処理したナイーブラット血清)、又は対照緩衝液と混合した。抗体:補体混合物に対し、同種のウイルスを添加し、37℃での1時間のインキュベーションに続いてプラークアッセイによって中和を評価した。図2Aを参照。

0101

天然の糖タンパク質を有するウイルス(マラバwt、MG1、VSVd51)に関して、ワクチン接種動物から回収した抗体は、ウイルス力価における大幅な低減をもたらし、天然のラブドウイルスの糖タンパク質が、少なくとも99%の投入ウイルスを中和することが可能であった抗体を生じたことを確証した。ウイルス中和は、補体(ラット血清)の存在下で控えめにのみ増加し、抗体の大部分が、非補体依存性の様式によって中和することを示す。対照的に、LCMV Gで偽型化されたラブドウイルス(MRB LCMV G及びVSV LCMV G)に関して、ワクチン接種動物の血液から回収された抗体は、補体(ラット血清)の存在下においてウイルス力価における低減をもたらすのみであった。これらのデータは、図2Bに示され、LCMVの糖タンパク質を標的とする抗体が補体なしで非中和であるが、補体の存在下において99%を超える中和を媒介することができることを実証する。さらに、データは、この現象が、ラブドウイルスのバックボーンと独立していることを示す。

0102

抗体中和の補体依存性の性質が、げっ歯類特異的な現象ではないことを確証するために、カニクイザルモデルが使用された。2匹の動物が、MRBLCMV Gによって、静脈内又は頭蓋内のいずれかで処理された。処理後の様々な時点でそれらの血清を回収した。補体を除去するために血清を熱不活化し、2つの源の補体:ナイーブカニクイザル血清(活性補体)、補体阻害剤CP40で処理したナイーブカニクイザル血清(不活性補体)、又は対照緩衝液と混合した。各々の抗体に対し、補体混合物、等量のMRB LCMV Gを添加し、中和を37℃での1時間のインキュベーションに続くプラークアッセイによって評価した。図3Aを参照。

0103

両方のカニクイザルにおいて、ワクチン接種前に、ナイーブサル血清が、補体に起因する、回収可能なウイルスにおける小さな減少をもたらした。MRBLCMV Gによるワクチン接種後8日という早期において、抗体媒介性、補体依存性中和が観察され、投入ウイルスの99%を超える喪失をもたらした。両方の動物において、CP40による補体の阻害が、抗体の効果を大幅に減弱することができた。1匹の動物において、この減弱が、処理後30日の期間にわたって持続した。これらのデータは図3B及び3Cに示され、LCMV G偽型の抗体中和の補体依存性の性質がげっ歯類特異的な現象ではないことを実証する。

0104

ヒト/ラットエクスビボ系を用いて、ヒト補体阻害剤が、補体依存性MRBLCMV Gウイルス中和の無効化におけるそれらの有効性を確証するために評価された。ラットにおいて使用できる試薬の選択がCVFに限定されている一方で、ヒト補体阻害剤は、特にヒトエクスビボ系を用いて評価された。血清は、MRB LCMV Gワクチン接種マウスから回収された。補体を除去するために血清を熱不活化し、対照緩衝液(デキストロースゼラチンベロナール緩衝液(GVB))、活性補体の源としての正常ヒト血清(NHS)、様々な補体阻害剤によって処理されたNHS、又は主要な補体成分(C1q、C3、若しくはC5)を枯渇したNHSと混合した。後者の混合物に対し、C1q及びC5に関して、観察したことが逆転されることを確認するために、枯渇されたNHSに対し3つの成分が添加されたさらなるアドバック(add−back)対照が含まれた。抗体:補体混合物に対し、MRB LCMV Gを添加し、37℃での1時間のインキュベーションに続いて中和を評価した。図4Aを参照。

0105

ラット血清から単離されたMRBLCMV Gウイルスに対する抗体は、対照緩衝液GVBと混合したとき、ウイルスの中和をもたらさなかった。しかしながら、NHS(補体の源として)と混合したとき、回収可能なウイルスの量は、投入の約1%にまで低減した。重要な古典経路の分子C1qがNHSから免疫枯渇された場合、抗体及び補体媒介性のウイルスの中和は無効化された。生理学的な濃度までのC1qの添加の際、中和効果が回復した。これらのデータは図4Bに示され、ウイルス中和が、C1q(古典経路の一部)を介する補体媒介性であることを実証する。同様に、C3NHSを枯渇したNHSと混合するとき、ラット血清から単離したMRB LCMV G抗体は、ウイルス中和をもたらさなかった。この効果は、C3結合タンパク質のNHS(CP40)への添加によって忠実に映し出された。これらのデータは図4Cに示され、ウイルス中和が、C3を介する補体媒介性であることを実証する。

0106

終末補体経路もまた補体依存性MRBLCMV Gの媒介に関与しているかどうかを評価するために、C5免疫枯渇血清及びC5阻害モノクローナル抗体、エクリズマブを使用した。C5の枯渇と阻害の両方は、ウイルス中和を防止することができた。しかしながら、この効果は、C5枯渇血清に関して、生理学的レベルのC5の添加によって逆転された。これらのデータは図4Dに示され、ウイルス中和が、C5(終末経路の一部)を介する補体媒介性であることを実証する。したがって、抗LCMV G抗体の機能的活性は、古典補体経路、終末補体経路のハブ分子C3を阻害することによって無効化できる。

0107

LCMV Gによって偽型化されたラブドウイルスについて観察された補体依存性中和が、LCMVの糖タンパク質に特異的であるか、又はその代わりに、汎アレナウイルスの現象であるかを確かめるために、2つの新規の偽型マラバウイルスを構築した:ラッサウイルスの糖タンパク質によって偽型化されたマラバ(MRBラッサG)、及びフニンウイルスの糖タンパクによって偽型化されたマラバ(MRBフニンG)。ラッサ及びフニンの糖タンパク質は、LCMVの糖タンパク質に対して、それぞれ75%及び51%の相同性を共有する。MRBフニンG及びMRBラッサGの中和は、エクスビボにおいて、これらのウイルスをワクチン接種されたラットからの熱不活化免疫血清の存在下で評価された。血清(抗体の源)を、2つの補体の源:ナイーブラット血清(活性補体)、インビトロでCVFによって処理したナイーブラット血清(不活性補体)のうちの1つ、又は対照緩衝液と混合した。抗体:補体混合物に対し、同種のウイルスを添加し、37℃での1時間のインキュベーションに続いてプラークアッセイによって中和を評価した。これらの結果を図5Aに示す。

0108

熱不活化ナイーブ血清とインキュベートしたMRBフニンGは、対照緩衝液(補体なし)又はラット血清(補体活性)のいずれかと混合したとき、中和されなかった。MRBフニンGワクチン接種ラットから回収した抗体含有免疫血清は、対照緩衝液において中和をもたらさなかったが、ナイーブラット血清(活性補体源)と混合したとき、4ログ近いウイルスの中和をもたらした(相対的な回収が投入ウイルスの0.0001であり、0.01%に対応する)。中和は、抗MRBフニンG抗体をCVFによって補体を枯渇した血清と混合した場合、無効化された。これらのデータは図5Bに示され、フニンの糖タンパク質が、ウイルスを中和するのに補体活性を必要とする抗体を生じることを実証する。

0109

MRBラッサGナイーブ血清において、対照緩衝液(補体なし)と比較して、ラット血清(補体活性)を含む試料から回収されたウイルスにおける少しの減少が存在した。MRBラッサGワクチン接種ラットから回収した血清(抗体の源)は、対照緩衝液において中和をもたらさなかったが、ナイーブラット血清(活性補体源)と混合したとき、3ログを超えるウイルスが中和された(相対的な回収が投入ウイルスの0.001であり、0.1%に対応する)。この効果は、ラット血清を補体阻害剤、CVFによって予め処理した場合、無効かされた。これらのデータは図5Cに示され、ラッサの糖タンパク質がまた、ウイルスを中和するのに補体活性を必要とする抗体を生じることを実証する。

0110

コブラ毒因子(CVF)は、C3b模倣薬として作用し、C3分子を活性化して枯渇させるC3転換酵素を生成するよう結合する。この枯渇は、CP40等の化合物によるC3分子の標的化に類似する。乳腺腺癌細胞株13762 MAT B IIIが同系であるFischerラットモデルを用いて、血液におけるMG1及びMRBLCMV Gウイルスの安定性の増加並びに腫瘍に対する送達の向上の補体枯渇の能力を評価した。手短に、ウイルス接種又はナイーブラットに、両側の乳腺腺癌腫瘍(13762 MAT B III)を移植した。動物の亜集団において補体を枯渇するためにCVFを使用し、続いてウイルスを静脈内送達した(尾静脈注入)。プラークアッセイによって血液中、及び腫瘍におけるウイルスを定量するために、ウイルス投与の10分後に動物を屠殺した。図6Aを参照。

0111

MRBLCMV Gナイーブラットにおいて、補体の完全なラットと比べて、補体枯渇ラットの血液から回収した感染性ウイルスの大幅な増加が存在した。ナイーブ動物と比較して、大幅に少ない感染性ウイルスが、ワクチン接種した動物の血液から回収された。対照的に、静脈内MRB LCMV Gの前に、CVF補体阻害剤によって処理された場合、MRB LCMV G免疫動物の血液からの感染性ウイルス回収の大幅な増加(平均して97倍の増加)が観察された。これらの発見は、MRB LCMV G免疫動物の皮下腫瘍から回収された感染性ウイルスの対応する大幅な増加、及び補体枯渇と関連したナイーブ動物の腫瘍における増加した回収への傾向を説明した。これらのデータは図6Bに示され、インビボの補体阻害が血液におけるMRB LCMV Gウイルスの増大した安定性をもたらし、腫瘍から回収された増加したウイルスと関連することを実証する。

0112

LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたマラバウイルスと対照的に、MG1について、ナイーブ又は免疫動物のいずれにおいても、血液における安定性又は腫瘍への送達に対する補体枯渇からの利益が全く観察されなかった。MG1ラットについて、MG1ナイーブラットから単離した血液から回収されたウイルスを、MG1ワクチン接種ラットと比較すると、回収されたウイルスの劇的な低下が存在した。MG1ワクチン接種ラットから単離した血液において、血液において回収可能なウイルスが全く存在せず、CVFによる処理(補体枯渇)が、この効果を無効化しなかったので、この抗体中和は補体に媒介されていることが見出せなかった。同様の観察が腫瘍において観察された。これらのデータは図6Cに示され、MRB LCMV Gによって観察された補体依存性抗体中和が糖タンパク質特異的であることを実証する。

0113

補体枯渇の効果はまた、ウイルスの局所投与に関連して評価された。ナイーブ及びワクチン接種ラットは、CVF又はシャムによって処理され、続いて、図7におけるスケジュールによってMG1又はMRBLCMV Gウイルスの腫瘍内投与が与えられた。補体枯渇は、ウイルス投与の24時間後に、免疫ラットからの腫瘍から回収されたMRB LCMV Gの力価を増加させたが(平均して135倍の増加)、ウイルスの腫瘍内投与に続いて、ナイーブラットにおいて増加させなかった。血液中のウイルス安定性に関する試験と一致して、MG1に対する抗体は、補体と独立してウイルスを中和し、腫瘍の感染を防止した。補体枯渇はまた、ナイーブ動物において、皮下腫瘍のMG1の感染を助けなかった。したがって、血流腫瘍微小環境の療法において、補体は、アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されたラブドウイルスの感染を制限するための重要な役割を果たす。補体阻害と偽型の組合せ戦略は、抗ウイルス抗体の存在にもかかわらず、感染性ウイルスの腫瘍に対する局所及び全身送達を可能にする。

0114

考察
VSV及びマラバウイルス等のラブドウイルスの投与後の最初の週間に、これらのウイルスに対する中和抗体が生成され、複数ラウンドの投与を制限する。対照的に、LCMV等のアレナウイルスは、早期の中和抗体を生成しない能力が知られている。この性質は、偽型化することによってラブドウイルスに与えられ、マウスで調べると、LCMVの糖タンパク質によって偽型化されたVSVウイルスは、強力な中和抗体を生じず、複数回の治療的投与後、腫瘍に対する増強された送達を実証した。しかしながら、この戦略は他の動物モデル移転されていない。アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されたラブドウイルスをラット及び霊長類モデルにおいて用いて、本出願は、驚くべきことに、3つの異なる種において、アレナウイルスの糖タンパク質に対する早期の抗体が生成され、抗体はそれら自体に対して非中和である一方で、堅牢な補体依存性ウイルス中和を媒介し、これらのウイルスの治療の可能性を制限することを最初に実証した。特に、アレナウイルスの糖タンパク質によって偽型化されたウイルスに結合する抗体は、C1q結合及び膜侵襲複合体を介した中和を媒介する。本出願は、補体阻害がそのような偽型ラブドウイルスの安定性及び腫瘍に対する送達を向上し、腫瘍内注入によって局所的に、又は静脈内注入によって全身に投与される場合に、ナイーブと免疫動物の両方において、腫瘍溶解性感染の持続的な増加をもたらすことを実証する。本出願は、免疫動物又はヒトにおいてウイルス中和を回避するための補体阻害剤の使用が、単回投与として投与されるときに向上した治療効果をもたらし、複数ラウンドの治療用偽型ウイルスが有効に投与されることを可能にすることを裏付ける。

0115

[I. 関連出願への相互参照
本願は、参照により本明細書に組み込まれる、2016年5月19日に出願された米国特許仮出願第62/338,940号の権益を主張する。

実施例

0116

[II.テキストファイルとして提供される配列表の参照による組込み]
本明細書において、2017年5月15日作成の、12.6KBのサイズを有するテキストファイル「PAT 104044W−90 Sequence Listing.txt」として配列表が提供される。テキストファイルの内容は、参照により本明細書にその全てが組み込まれる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • アルプス薬品工業株式会社の「 ルチン組成物」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題】水溶性が改善した、ルチンの高い経口吸収を示す組成物の提供。【解決手段】ルチンとL−アルギニンとアスコルビン酸のアルカリ塩との間のモル比が1:1.6〜3.0:0.1〜2.0である、ルチン、L−ア... 詳細

  • 公益財団法人がん研究会の「 抗ポドプラニン抗体」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】本発明は、ヒト化抗体若しくはマウス−ヒトキメラ抗体である抗ポドプラニン抗体又はその抗原結合領域を含む抗体断片の提供を課題とし、該課題を、所定のアミノ酸配列を含む、単離された、ヒト化抗... 詳細

  • 森永乳業株式会社の「 抗老化用組成物」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】本発明の課題は、新規な抗老化用組成物を提供することである。当該課題を解決する手段は、ロフェノール化合物及びシクロラノスタン化合物からなる群から選択される1又は複数の化合物を、抗老化用... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ