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技術 ビタミンBの二重層錠剤及びその製造方法

出願人 アクセスビジネスグループインターナショナルリミテッドライアビリティカンパニー
発明者 デイビッドエス.チャンドゥナベンゾンシルパロートアリクロスナージャンジライントラエドワードエス.カーラー
出願日 2017年3月30日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2018-551202
公開日 2019年5月23日 (5ヶ月経過) 公開番号 2019-513022
状態 未査定
技術分野 食品の着色及び栄養改善 食品の調整及び処理一般 医薬品製剤 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード 撹拌運動 表面バリア バイオ発酵 応用科学 木材樹脂 外側コーティング層 表面障壁 微小空洞
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題・解決手段

経口投与用組成物及びその製造方法が記載される。特に、調節された送達のためにビタミンB類を含む二重層錠剤の形態の組成物が、記載される。二重層マルチビタミンB錠剤は、リボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)等の第1のセットのビタミンB類の即時放出をもたらし、続いて、葉酸ビオチンナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)及びチアミン(B1)等の第2のセットのビタミンB類の制御放出をもたらす。

概要

背景

経口投与のための組成物及び前記組成物の調製方法が記載される。特に、被験者への調節された又は制御された送達のためのビタミンB類を含む二重層錠剤の形態の組成物が記載される。二重層マルチビタミンB錠剤は、リボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)等の第1のセットのビタミンB類の即時放出(immediate release)をもたらし、続いて、サプリメントとして、葉酸ビオチンナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、及びチアミン(B1)等の第2のセットのビタミンB類の調節放出(modified release)をもたらす。

ビタミン及びミネラルの十分な摂取は健康にとって重要であり、健康によい食事によって得ることが出来る。このような食事がない場合、栄養補助食品は、推奨量より少ない量で吸収され得る可能性がある1つ以上のこれらの微量栄養素の有用な供給源であり得る。補助的なビタミンやミネラルは、消化管吸収が損なわれたり、過剰な損失が生じたり、必要量が増加する場合にも必要とされ得る。例えば、胃壁が薄くなる萎縮性胃炎; 体がビタミンB12を吸収することを困難にさせる悪性貧血;体重減少手術を含む又は小腸の一部を切除した手術;クローン病セリアック病細菌増殖、又は寄生虫等の小腸に影響を及ぼす状態; 大量飲酒;グレーブス病(Graves' disease)又は狼瘡(lupus)等の免疫系障害;胃酸抑制剤の長期使用、等の全てが、ビタミンB欠乏及び微量栄養素の必要性の増加の一因となる。1つ以上のビタミン類又はミネラル類の欠乏の影響は、深刻になることがある。

加えて、ビタミン及びミネラルの不十分な吸収の原因となり得る要因が頻繁にある。例えば、ビタミンB12は、持続放出型(timed-release)で投与された場合、よく吸収されない。ビタミンB12は、身体に吸収されるために内因性因子に結合しなければならない。内因性因子は胃壁に位置する壁細胞からのみ放出されるため、吸収に必要な完全なB12-内因性因子複合体を形成するために遊離B12が胃内利用可能でなければならない。従って、B12が持続放出型(time release)の製品として送達される際、この栄養素は、胃及び十二指腸内で完全に放出され得ず、吸収が不完全で栄養素が無駄になる可能性がある。

現在市販されている持続放出型の製品は、持続放出型の特性を達成するために多量のポリマーを使用する。例えば、製造者は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヒドロキシプロピルセルロース、又はプルラン等の親水性親水コロイドゲル化ポリマーを用いて徐放性(sustained release)錠剤又はカプセル剤を製剤化するために用いてきた。これらのポリマーは最初に、低pHの水性環境に曝された際にゲルを形成し、それによって、ポリマーマトリックス内に含まれる活性薬剤緩慢拡散する。しかしながら、ゲルが、腸内に見出されるような高いpH環境に入る場合、それは溶解し、調節された薬剤放出がより少なくなる。より高いpH環境においてより良好な徐放特性を提供するために、いくつかの製薬製造者は、アクリル樹脂アクリルラテックス分散液、酢酸フタル酸セルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等のより高いpHでのみ溶解するポリマーを、単独又は親水性ポリマーと組み合わせての何れかで用いる。

一般に、これらの製剤は、薬剤を親水性ポリマーの細粉、又は親水性ポリマー及び水不溶性ポリマーと組み合わせることによって調製される。これらの成分は混合され、水又は有機溶媒造粒され、顆粒が乾燥される。次いで、乾燥した顆粒は、通常、種々の医薬添加物とさらにブレンドされ、錠剤に圧縮される。

これらのタイプの製剤は、除放特性を示す剤型を製造するために首尾よく用いられているが、これらの製剤は一般に、長期間にわたる所望の放出プロファイル又は薬剤の血清中濃度を有さない。また、ポリマーを有することは、製品内に主として天然成分を含ませようとする場合、望ましくない可能性がある。

単独又は他の適切な賦形剤との組合せで、賦形剤として天然物を用いて体内の適切な場所において持続放出型でビタミンB類を送達することができる多層製剤が必要とされている。

概要

経口投与用組成物及びその製造方法が記載される。特に、調節された送達のためにビタミンB類を含む二重層錠剤の形態の組成物が、記載される。二重層マルチビタミンB錠剤は、リボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)等の第1のセットのビタミンB類の即時放出をもたらし、続いて、葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)及びチアミン(B1)等の第2のセットのビタミンB類の制御放出をもたらす。

目的

特定の実施形態は、ベーシックbasic酵母及び第1のセットの活性成分を含む第1の層を含む二重層マルチ活性製剤であって、消化管における第1の位置で前記第1のセットの活性成分の即時放出を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

a.ベーシック酵母及び第1のセットの活性成分を含む第1の層であって、消化管における第1の位置で前記第1のセットの活性成分の即時放出を提供する前記第1の層;b. ベーシック酵母及び第2のセットの活性成分を含む第2の層であって、消化管における第2の位置で前記第2のセットの活性成分の調節放出を提供する前記第2の層; ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母は、前記第2の層からの前記第2のセットの活性成分の前記調節放出に寄与する; 及びc. 任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む二重層マルチ活性製剤

請求項2

a.ベーシック酵母並びにリボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)を含む第1のセットのビタミンB類を含む第1の層であって、消化管における第1の位置で前記第1のセットのビタミンB類の即時放出を提供する前記第1の層;b. ベーシック酵母並びに葉酸ビオチンナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、チアミン(B1)、及びそれらの組合せからなる群から選択される第2のセットのビタミンB類を含む第2の層であって、消化管における第2の位置で前記第2のセットのビタミンB類の調節放出を提供する前記第2の層; ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母は、前記第2の層からの前記第2のセットのビタミンB類の前記調節放出に寄与する; 及びc. 任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む二重層マルチビタミンB製剤。

請求項3

前記ベーシック酵母が、前記製剤からの前記葉酸の溶解プロファイルを調節する、請求項2に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項4

前記第2の層からの前記第2のセットのビタミンB類の前記調節放出が、8時間の期間にわたって行われる、請求項2〜3の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項5

前記製剤が、経口送達のためのものである、請求項2〜4の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項6

前記製剤が、錠剤の形態である、請求項2〜5の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項7

前記ビタミンB類が、単一又は分割用量において、約0.01mg〜1000mgの量で存在する、請求項2〜6の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項8

前記製剤が、1〜5mgのB1、1〜10mgのB2、15〜30mgのB3、5〜30mgのB5、1〜5mgのB6、200〜500μgの葉酸、20〜200μgのビオチン、及び1〜10μgのB12を含む、請求項2〜8の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項9

前記第1の層における前記ベーシック酵母の量が、前記第1の層の重量に対して約1〜90%の範囲である、請求項2〜8の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項10

前記第2の層における前記ベーシック酵母の量が、前記第2の層の重量に対して約1〜90%の範囲である、請求項2〜8の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項11

前記製剤の表面の水和時に、粘着性ゲル層が、前記表面に形成される、請求項2〜10の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項12

前記第1及び第2の層の各々が、前記二重層錠剤を形成する隣接する実質的に平面の層を含む、請求項2〜11の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項13

前記消化管における前記第1の位置が、、及び十二指腸からなる群から選択される、請求項2〜12の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項14

前記消化管における前記第2の位置が、十二指腸、小腸、及び大腸からなる群から選択される、請求項2〜13の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項15

前記第1の層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリアクリル酸からなる群から選択されるポリマーをさらに含む、請求項2〜14の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項16

前記第2の層が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ヒドロキシエチルセルロース、及びポリアクリル酸からなる群から選択されるポリマーをさらに含む、請求項2〜15の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項17

前記第2の層が、約12〜15%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、請求項15〜16の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤。

請求項18

ビタミンB欠乏を予防又は治療する方法であって、請求項2〜17の何れか1項に記載の二重層マルチビタミンB製剤を被験者投与することを含む方法。

請求項19

a.ベーシック酵母並びにリボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)を含む第1のセットのビタミンB類を含む第1の層であって、前記消化管における第1の位置で前記第1のセットのビタミンB類の即時放出を提供する前記第1の層;b. ベーシック酵母並びに葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、チアミン(B1)、及びそれらの組合せからなる群から選択される第2のセットのビタミンB類を含む第2の層であって、前記消化管における第2の位置で前記第2のセットのビタミンB類の調節放出を提供する前記第2の層; ここで前記第1の層からの前記ベーシック酵母が、前記第2の層からの前記第2のセットのビタミンB類の前記調節放出に寄与する; 及びc. 任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング;を含む調節放出錠剤。

請求項20

a.ベーシック酵母及び第1のセットの活性成分を含む第1の層であって、前記消化管における第1の位置で前記第1のセットの活性成分の即時放出を提供する前記第1の層;b. ベーシック酵母及び第2のセットの活性成分を含む第2の層であって、前記第2のセットの活性成分の調節放出を提供する前記第2の層; ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母が、前記消化管における第2の位置で前記第2の層からの前記第2のセットの前記活性成分の前記調節放出に寄与する; 及びc. 任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング;を含む二重層マルチ活性製剤を含む栄養補助食品

請求項21

錠剤製剤中の速度制御天然ポリマーとしてのベーシック酵母の使用。

請求項22

前記錠剤製剤が、単一層の錠剤製剤である、請求項21に記載の使用。

技術分野

0001

関連出願
本出願は、2016年4月1日に出願された米国仮特許出願62/316,867の35U.S.C.第119条(e)に基づく出願日の利益を主張する。

背景技術

0002

経口投与のための組成物及び前記組成物の調製方法が記載される。特に、被験者への調節された又は制御された送達のためのビタミンB類を含む二重層錠剤の形態の組成物が記載される。二重層マルチビタミンB錠剤は、リボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)等の第1のセットのビタミンB類の即時放出(immediate release)をもたらし、続いて、サプリメントとして、葉酸ビオチンナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、及びチアミン(B1)等の第2のセットのビタミンB類の調節放出(modified release)をもたらす。

0003

ビタミン及びミネラルの十分な摂取は健康にとって重要であり、健康によい食事によって得ることが出来る。このような食事がない場合、栄養補助食品は、推奨量より少ない量で吸収され得る可能性がある1つ以上のこれらの微量栄養素の有用な供給源であり得る。補助的なビタミンやミネラルは、消化管吸収が損なわれたり、過剰な損失が生じたり、必要量が増加する場合にも必要とされ得る。例えば、胃壁が薄くなる萎縮性胃炎; 体がビタミンB12を吸収することを困難にさせる悪性貧血;体重減少手術を含む又は小腸の一部を切除した手術;クローン病セリアック病細菌増殖、又は寄生虫等の小腸に影響を及ぼす状態; 大量飲酒;グレーブス病(Graves' disease)又は狼瘡(lupus)等の免疫系障害;胃酸抑制剤の長期使用、等の全てが、ビタミンB欠乏及び微量栄養素の必要性の増加の一因となる。1つ以上のビタミン類又はミネラル類の欠乏の影響は、深刻になることがある。

0004

加えて、ビタミン及びミネラルの不十分な吸収の原因となり得る要因が頻繁にある。例えば、ビタミンB12は、持続放出型(timed-release)で投与された場合、よく吸収されない。ビタミンB12は、身体に吸収されるために内因性因子に結合しなければならない。内因性因子は胃壁に位置する壁細胞からのみ放出されるため、吸収に必要な完全なB12-内因性因子複合体を形成するために遊離B12が胃内利用可能でなければならない。従って、B12が持続放出型(time release)の製品として送達される際、この栄養素は、胃及び十二指腸内で完全に放出され得ず、吸収が不完全で栄養素が無駄になる可能性がある。

0005

現在市販されている持続放出型の製品は、持続放出型の特性を達成するために多量のポリマーを使用する。例えば、製造者は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースヒドロキシプロピルセルロース、又はプルラン等の親水性親水コロイドゲル化ポリマーを用いて徐放性(sustained release)錠剤又はカプセル剤を製剤化するために用いてきた。これらのポリマーは最初に、低pHの水性環境に曝された際にゲルを形成し、それによって、ポリマーマトリックス内に含まれる活性薬剤緩慢拡散する。しかしながら、ゲルが、腸内に見出されるような高いpH環境に入る場合、それは溶解し、調節された薬剤放出がより少なくなる。より高いpH環境においてより良好な徐放特性を提供するために、いくつかの製薬製造者は、アクリル樹脂アクリルラテックス分散液、酢酸フタル酸セルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等のより高いpHでのみ溶解するポリマーを、単独又は親水性ポリマーと組み合わせての何れかで用いる。

0006

一般に、これらの製剤は、薬剤を親水性ポリマーの細粉、又は親水性ポリマー及び水不溶性ポリマーと組み合わせることによって調製される。これらの成分は混合され、水又は有機溶媒造粒され、顆粒が乾燥される。次いで、乾燥した顆粒は、通常、種々の医薬添加物とさらにブレンドされ、錠剤に圧縮される。

0007

これらのタイプの製剤は、除放特性を示す剤型を製造するために首尾よく用いられているが、これらの製剤は一般に、長期間にわたる所望の放出プロファイル又は薬剤の血清中濃度を有さない。また、ポリマーを有することは、製品内に主として天然成分を含ませようとする場合、望ましくない可能性がある。

0008

単独又は他の適切な賦形剤との組合せで、賦形剤として天然物を用いて体内の適切な場所において持続放出型でビタミンB類を送達することができる多層製剤が必要とされている。

0009

特定の実施形態は、ベーシックbasic酵母及び第1のセットの活性成分を含む第1の層を含む二重層マルチ活性製剤であって、消化管における第1の位置で前記第1のセットの活性成分の即時放出を提供する前記第1の層; ベーシック酵母及び第2のセットの活性成分を含む第2の層であって、消化管における第2の位置で前記第2のセットの活性成分の調節放出を提供する第2の層; ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母は、前記第2の層からの前記第2のセットの活性成分の前記調節放出に寄与する; 及び任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む二重層マルチ活性製剤に関する。

0010

特定の実施形態は、ベーシック酵母及びリボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)を含む第1のセットのビタミンB類を含む第1の層であって、消化管における第1の位置で前記第1のセットのビタミンB類の即時放出を提供する前記第1の層; ベーシック酵母並びに葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、チアミン(B1)、及びそれらの組合せからなる群から選択される第2のセットのビタミンB類を含む第2の層であって、消化管における第2の位置で前記第2のセットのビタミンB類の調節放出を提供する前記第2の層、ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母は、前記第2の層からの前記第2のセットのビタミンB類の前記調節放出に寄与する; 及び任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む二重層マルチビタミンB製剤に関する。二重層マルチビタミンB製剤において、ベーシック酵母は、製剤からの葉酸の溶解プロファイルを調節する。二重層マルチビタミンB製剤において、第2の層からの第2のセットのビタミンBの調節放出は、8時間を超える。二重層マルチビタミンB製剤において、製剤は、経口送達用であり、錠剤の形態であり得る。二重層マルチビタミンB製剤において、ビタミンB類は、約0.01mg〜1000mgの範囲の量の単一又は分割用量で存在する。二重層マルチビタミンB製剤は、1〜5mgのB1、1〜10mgのB2、15〜30mgのB3、5〜30mgのB5、1〜5mgのB6、200〜500μgの葉酸、20〜200μgのビオチン、及び1〜10μgのB12を含み得る。前記第1の層における前記ベーシック酵母の量は、約1〜99%の範囲であり得る。前記第2の層における前記ベーシック酵母の量は、約1〜99%の範囲であり得る。二重層マルチビタミンB製剤において、前記製剤の表面の水和時に、粘着性ゲル層が、前記表面に形成される。二重層マルチビタミンB製剤において、前記第1及び第2の層の各々が、前記二重層錠剤を形成する隣接する実質的に平面の層を含む。前記消化管における前記第1の位置が、胃、十二指腸、小腸、及び大腸からなる群から選択され得る。前記消化管における前記第2の位置が、胃、十二指腸、小腸、及び大腸からなる群から選択され得る。前記消化管における第1の位置及び第2の位置は、同じであっても異なっていてもよい。

0011

特定のさらなる実施形態は、本発明の二重層マルチビタミンB製剤を被験者に投与することを含む、ビタミンB欠乏を予防又は治療するための方法に関する。

0012

特定のさらなる実施形態は、ベーシック酵母及びリボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)を含む第1のセットのビタミンB類を含む第1の層であって、前記消化管における第1の位置で前記第1のセットのビタミンB類の即時放出を提供する前記第1の層; ベーシック酵母及び葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、チアミン(B1)、及びそれらの組合せからなる群から選択される第2のセットのビタミンB類を含む第2の層であって、前記消化管における第2の位置で前記第2のセットのビタミンB類の調節放出を提供する前記第2の層、ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母が、前記第2の層からの前記第2のセットのビタミンB類の前記調節放出に寄与する; 及び任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む調節放出錠剤に関する。

0013

特定のさらなる実施形態は、ベーシック酵母及び第1のセットの活性成分を含む第1の層であって、前記消化管における第1の位置で前記第1のセットの活性成分の即時放出を提供する前記第1の層; ベーシック酵母及び第2のセットの活性成分を含む第2の層であって、前記第2のセットの活性成分の調節放出を提供する前記第2の層、ここで、前記第1の層からの前記ベーシック酵母が、前記消化管における第2の位置で前記第2の層からの前記第2のセットの前記活性成分の前記調節放出に寄与する; 及び任意で、前記第1の層及び前記第2の層を覆うフィルムコーティング、を含む二重層マルチ活性製剤を含む栄養補助食品に関する。

0014

特定のさらなる実施形態は、錠剤製剤中の速度制御天然ポリマーとしてのベーシック酵母の使用に関する。前記錠剤製剤は、本明細書に記載の二重層錠剤製剤であり得る。あるいは、前記錠剤製剤は、単一層の錠剤製剤であり得る。前記ベーシック酵母は、前記錠剤からの前記製剤成分の溶解プロファイルを調節する。

図面の簡単な説明

0015

図1は、ビタミンB複合体サプリメントからの二重層二重放出の概略図を示す。
図2は、錠剤の調節放出層に存在するビタミンBのインビトロ溶解パーセント累積放出を示すグラフを表す(ラベルクレーム(label claim)に基づく累積リリース率)。
図3は、経時的な葉酸放出のパーセントを示すグラフを表す。
図4は、錠剤の調節放出層に存在するビタミンBのインビトロ溶解パーセント累積放出を示すグラフを表す(インプットに基づく累積リリース率)。
図5は、TNOTIM-1モデルテストしたビタミンB製剤の延長放出(extended release)プロファイルを示すグラフを表す。
図6は、経時的なラベルクレームに基づく葉酸についてのインビトロインビボ相関(IVIVC)のパーセント累積放出を示すグラフを表す。
図7は、経時的なインプットに基づく葉酸についての累積放出パーセントIVIVCを示すグラフを表す。
図8は、経時的な葉酸放出のビタミンB二重層溶解を表す。

0016

以下の定義は、特許請求される製剤及びプロセスの様々な態様及び特徴を記載するために使用される。

0017

用語「即時放出(immediate release)」は、錠剤からの成分の放出が、その意図された位置で一度遅延しないこと、例えば、上部消化管における錠剤の一部の急速な崩壊及び送達を意味する。

0018

用語「調節放出(modified release)」は、即時放出を除き、制御放出(controlled release)、延長放出(extended release)、パルス放出(pulsed release)、徐放放出(sustained release)、遅延放出(delayed release)、持続放出(timed release)、可変放出(variable release)及びそれらの組合せを包含することが意図される。これらの用語は、互換的に使用され得る。

0019

用語「延長放出」は、組成物の投与と特定の層からの成分の放出の間の時間の持続時間を意味する。

0020

用語「十分な量(sufficient amounts)」は、その量が、現在受け入れられている推奨されるヒトの食事許容量及び摂取量を満たすことを意味する。

0021

活性(active)」とは、薬剤、医薬、ビタミン又はミネラルサプリメント等のサプリメントの何れかを指す。

0022

用語「ラベルクレーム(label claim)」は、製品ラベルに記載されている特定のビタミンの量を指す。

0023

製剤
特定の実施形態は、経口錠剤サプリメントからのビタミンB類の送達に関する。これらの実施形態はビタミンB類のタイムリーな放出に関する。

0024

ビタミンB2及びB12は、バイオ発酵によって製造される。他のBビタミンは合成であり、市販されている。これらの物質は、粉末又は粉砕物として得られ、他の賦形剤と共に錠剤を形成するためにインハウス(in-house)でブレンドされる。

0025

送達の利点は、混合ビタミンB製剤の調節又は制御が、小腸内の重要なビタミンB輸送体飽和及び競合を最小限に抑えることによって多数の瞬間(instant)放出用量に関連する無駄を範囲内に収めることに役立つことである。このように、記載された送達システム及び製剤は、B2及びB12の即時放出を提供する第1の層及び少なくとも8時間の期間にわたりビタミンB類の調節放出を提供する残り6つのビタミンB類(葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、及びチアミン(B1))からなる第2の層を有する二重層錠剤として設計される。

0026

即時及び調節放出下で様々な用量レベルのビタミンB類を投与するために有用なマルチ成分送達システム(すなわち、二重層錠剤)が記載される。本明細書に記載のマルチ成分送達システムは、病気栄養失調又は他の原因によるビタミンB欠乏症の人々にビタミンB類を投与するために特に有用である。マルチ成分送達システムは、制御放出ポリマー等の一般的に用いられる薬学的に許容される賦形剤に加えて、又はその代わりに、ベーシック酵母を使用する。

0027

ベーシック酵母(すなわち、酵母又は天然酵母の用語は、互換的に使用し得る)は、天然であり、アミノ酸及びミネラルの供給源であり得る。ベーシック酵母は、栄養強化されていない。例えば、ベーシック酵母は、S. cerevisiae等の全酵母であり得る。対照的に、調節放出製品において通常用いられる賦形剤は、典型的に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ヒドロキシエチルセルロースポリアクリル酸等の非栄養性の製造されたポリマーである。記載された製剤において天然の賦形剤として用いられるベーシック酵母は、二重層錠剤からのビタミンB類の調節放出及び延長放出に寄与する。驚くべきことに、即時放出層における酵母が、調節放出層における葉酸の放出に影響を及ぼすことが観察された。これは、マルチビタミンB調節放出錠剤からの葉酸の溶解プロファイルに対するベーシック酵母の効果を示す最初の例である。以下に提供されるデータは、葉酸の放出プロファイルに対する酵母(即時放出層に存在する)の効果をさらに詳述する。驚くべきことに、データは、ベーシック酵母等の天然の栄養賦形剤が、他の一般的に用いられるポリマー材料による除放(slow release)を増強し、調節/制御持続放出を達成するために安全に用いられ得ることを示している。ベーシック酵母の使用はまた、ポリマーレベルを低く保ちながら所望の持続放出プロファイルを得ることに役立つ。

0028

特定の実施形態において、ベーシック酵母は、記載された二重層錠剤製剤とは独立して、速度制御天然ポリマーとして用いられ得る; 具体的には、ベーシック酵母は、単一層の典型的な錠剤製剤において速度制御天然ポリマーとして用いられ得る。ベーシック酵母は、錠剤製剤からの製剤成分の溶解プロファイルを調節する。

0029

特定の実施形態において、一般に使用されているポリマーと組み合わせてベーシック酵母を利用することにより、相乗的な所望の持続放出プロファイルを達成することが出来る。この技術は、より少ない量の両原料を利用することによって所望の結果を達成する。例えば、現在の推奨事項は、一貫した放出プロファイルを達成するために少なくとも20%のポリマーを使用することであるが、驚くべきことに、所望の放出プロファイルを達成するために本明細書に記載されるように、12〜15%のポリマーが、ベーシック酵母と組み合わせに必要であった。より少量(<12〜15%)のポリマーも使用することが出来ると考えられている。酵母を含む製剤と同様の放出を達成するために必要なポリマー量を示す研究の詳細を以下に示す。

0030

記載された送達システム又は製剤は、消化管の第1の位置で第1のセットの成分の即時放出を提供する第1の層を有し、及びベーシック酵母及び第1のセットのビタミンB類、リボフラビン(B2)、シアノコバラミン(B12)を、それぞれ十分な量で且つ、第1の位置で吸収可能な形態で含む。第1の位置は、胃及び十二指腸からなる群から選択される。

0031

送達システムはまた、ベーシック酵母及び葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、チアミン(B1)、及びそれらの組合せからなる群から選択され、各々が第2の位置で十分な量で且つ、吸収可能な形態である第2のセットのビタミンB類を含む第2の層を有し、ここで、第2の層は、消化管の第2の位置で第2のセットのビタミンB類の調節放出を提供し、第2の位置は第1の位置と同じであり、さらに第1の位置の消化管より下流であるか、又はそれらの両方である。第2の層からの第2のセットのビタミンB類の調節放出は、緩慢である(すなわち、8時間にわたって)。第2の層からの第2のセットのビタミンB類の調節放出は、即時放出層からのベーシック酵母による影響を受ける。

0032

第2の位置は、十二指腸、小腸及び大腸からなる群から選択される。第2の位置は、消化管の第1の位置と同じであってもよく(例えば、下部十二指腸にいくらかの重なりがあってもよい)、又は異なってもよい。

0033

これら6つのビタミンB類の調節放出は、腸管内腔の濃度を低い効率及び無駄な受動輸送よりも能動輸送を利用するために低く保つことによって、輸送体の飽和を最小限に抑え、それによって、腸管壁を経る効率的な吸収をサポートし、血流に達する。また、ビオチン(B7)及びパントテン酸(B5)は、腸内において同じナトリウム依存性キャリア媒介摂取メカニズムを利用することが知られているため、そのシステムの飽和を最小にすることにより、2つのビタミンによる競合が防止されることが知られている。本発明の製剤は、6つのビタミンB類を緩慢に(すなわち、8時間にわたって)放出することが可能であり、効率的な吸収をサポートし、より多い用量に伴う栄養素の無駄を制限する。

0034

吸収効率を最大にするために、2つの層は、リボフラビン及びB12の瞬間放出を提供する即時放出層及び葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド、ピリドキシン、パントテン酸及びチアミンの調節放出を提供する調節放出(例えば、調節放出層)の二重作用を提供する。

0035

これらの栄養素の分離は、現在のビタミンB製品に見られる欠点のいくつかと、最近確認された、いくつかの欠点を克服する。B12が早期に放出され、その後の回腸吸収のために胃及び十二指腸における内因性因子と結合することがあるので、このビタミンを即時放出層に含めることが重要である。さらに、以下に記載する研究のように、シミュレートされた消化管の状態内では、即時放出製剤中においてB2が最も良好に放出され、腸管壁にまたがり効率的な生理学的吸収のために能動輸送のカイネティクスをサポートすることで内腔濃度を維持する。このため、B2も即時放出層に含まれる。

0036

具体的には、以下に示すデータは、リボフラビン(B2)が、製剤の調節放出層の代わりに即時放出層に組み込まれた際に最もよく放出することを示す。ヒト上部消化管を模する動的コンピュータ制御インビトロシステム(TIM-1システム)において放出プロファイルを決定するために、即時放出及び調節放出製剤を個別にテストした。データ(実施例2)は、表4に示すように、即時放出錠剤(低用量で79%及び高用量で89%)対調節放出錠剤(低用量で42%及び高用量で56%)からのB2のより高いバイオアクセシビリティ(bioaccessibility)を示した。また、48.2%のリボフラビンが残っているので、低用量製剤で明白であった5時間の研究の経過後に、B2が錠剤中に高い割合のビタミンを残すことも見出された。このデータから、瞬間放出栄養素として配合された際にB2が最も放出されたと結論付けられた。この設計要素のサポートにおいて、瞬間的に放出されたリボフラビンからの腸管内腔の濃度のピークは、測定された最大リボフラビン輸送体カイネティクスの下にとどまり、このビタミンの吸収効率は、即時放出層に含まれることによって維持される。最大ビタミンB2濃度は、TIM-1システムにおいて、60〜120分の時間で約2マイクロモルであると測定され、これは、25マイクロモル未満でのビタミンB2の能動輸送のための最大透過性濃度を実証する公表された研究よりもはるかに低い(Zielinska-Dawidziak M, et al. Transport of high concentration of thiamin, riboflavin and pyridoxine across intestinal epithelial cells caco-2. J Nutr Sci Vitaminol 54:423-429, 2008)。

0037

ビタミンB成分を層に分離する利点の1つは、消化管における最適な吸収の位置に対応する時間と位置で、層からの放出を制御できることである。このビタミンB成分の分離は、ビタミンB成分のバイオアベイラビリティ(bioavailability)を低下させ得る食品及び他の粒子への望ましくない結合の可能性を制限する。組成物の異なる層における種々の成分を分離することにより、それらは、互いに吸収しあって、消化管の成分の干渉を最小限に抑える助けとなる。

0038

ビタミンB成分を層に分離する別の利点は、混合ビタミンB製剤の調節放出が、小腸内の重要なビタミンB輸送体に対する競合の飽和を最小限に抑えることによって、大きな瞬間放出用量に伴う無駄を制限するために役立つことである。

0039

製剤は、ビタミンB類(リボフラビン(B2)、シアノコバラミン(B12)、葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)及びチアミン(B1))を含み得、その各々は、米国での栄養所要量(RDAs)で例示されているように、そのようなビタミンに通常用いられる量である。例えば、ビタミンB類は、単回又は分割用量で1日約0.01mg〜1000mg、好ましくは約0.1〜約500mgの範囲の量で使用され得る。

0040

以下の表1に示され、各ビタミンBの量が示された範囲内にある以下の製剤は、二重層マルチビタミンB錠剤を形成するために使用され得るいくつかのマルチビタミンB組成物の1つを提供する。

0041

いくつかの実施形態において、ビタミンB類の重量比は、二重層製剤の重量に対して1%〜99%であり、これは逆に、ベーシック酵母及び/又はポリマー等の賦形剤は、1%〜99%である。

0042

二重層製剤の重量に対するビタミンB類のこの重量比は、少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約11%、少なくとも約12%、少なくとも約13%、少なくとも約14%、少なくとも約15%、少なくとも約16%、少なくとも約17%、少なくとも約18%、少なくとも約19%、少なくとも約20%、少なくとも約21%、少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なくとも約31%、少なくとも約32%、少なくとも約33%、少なくとも約34%、少なくとも約35%、少なくとも約36%、少なくとも約37%、少なくとも約38%、少なくとも約39%、少なくとも約40%、少なくとも約41%、少なくとも約42%、少なくとも約43%、少なくとも約44%、少なくとも約45%、少なくとも約46%、少なくとも約47%、少なくとも約48%、少なくとも約49%、少なくとも約50%、少なくとも約51%、少なくとも約52%、少なくとも約53%、少なくとも約54%、少なくとも約55%、少なくとも約56%、少なくとも約57%、少なくとも約58%、少なくとも約59%、少なくとも約60%、少なくとも約61%、少なくとも約62%、少なくとも約63%、少なくとも約64%、少なくとも約65%、少なくとも約66%、少なくとも約67%、少なくとも約68%、少なくとも約69%、少なくとも約70%、少なくとも約71%、少なくとも約72%、少なくとも約73%、少なくとも約74%、少なくとも約75%、少なくとも約76%、少なくとも約77%、少なくとも約78%、少なくとも約79%、少なくとも約80%、少なくとも約81%、少なくとも約82%、少なくとも約83%、少なくとも約84%、少なくとも約85%、少なくとも約86%、少なくとも約87%、少なくとも約88%、少なくとも約89%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、であり得る。

0043

製剤は、賦形剤も含み得る。

0044

二重層製剤の重量に対する酵母/ポリマーの重量比は、約1〜99%の範囲であり得る。二重層製剤中の制御放出層の重量に対する酵母/ポリマーの重量比は、約1〜99%の範囲であり得る; 二重層製剤中の即時放出層の重量に対する酵母/ポリマーの重量比は、約1〜99%の範囲であり得る。

0045

持続放出製品における一般的に使用されるポリマーは、典型的に、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレンオキシド、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸等の非栄養性の製造されたポリマーである。ベーシック酵母は、天然であり、いくつかのアミノ酸及びミネラルの供給源となり得る。

0046

特定の実施形態において、ベーシック酵母は、記載された二重層製剤において唯一の天然賦形剤として使用される。そのような製剤において、ポリマーは、賦形剤又は添加剤として使用されない。

0047

特定の実施形態において、少なくとも15%のヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーが、制御放出層に使用され得る。

0048

ベーシック酵母は、即時放出層、調節放出層、又はその両方で使用され得る。使用され得るベーシック酵母の量は、両方の層において同じであっても異なってもよい。特定の実施形態において、製剤中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜90%の範囲であり得る。特定の実施形態において、即時放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜50%の範囲であり得る; 調節放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜50%の範囲であり得る。特定の実施形態において、即時放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜25%の範囲であり得、調節放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜25%の範囲であり得る。特定の実施形態において、即時放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜15%の範囲であり得る; 調節放出層中のベーシック酵母賦形剤の量は、約1〜15%の範囲であり得る。

0049

以下の実施例で実証されるように、ベーシック酵母は、錠剤からのビタミンB類の延長放出に寄与した。驚くべきことに、第1の層又は即時放出層中のベーシック酵母は、第2の層又は調節放出層中の葉酸の放出に影響を及ぼすことが観察された。以下に提供されるデータは、第2の層の葉酸放出プロファイル上でのベーシック酵母(第1の層又は即時放出層に存在する)の効果を詳述する。データは、ビタミンB成分の持続放出を達成するために他の一般的に使用される材料の代わりに使用され得る天然の栄養賦形剤の使用を示す。酵母を使用するさらなる利点はまた、製剤中のポリマーレベルを低く保ち(標準的な錠剤製剤と比較して)、さらにビタミンB成分の所望の持続放出プロファイルを得ることを助けることである。従って、特定の実施形態において、ベーシック酵母は、製剤中の唯一の賦形剤である。

0050

特定の実施形態において、送達システムはまた、ポリマーであり得る。ベーシック酵母を含む製剤に含まれることに適したポリマーの例は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸、又はプルラン等の親水性親水コロイドゲル化ポリマーが含まれる。他の適切なポリマーもまた、含まれ得る。

0051

特定の実施形態において、送達システムは、任意で調節放出層及び即時放出層を覆うフィルムコーティングを含み得る。

0052

特定の実施形態において、送達システムはまた、他のビタミン類又はミネラル類を含む他の非ビタミンB類、又は第1の位置及び/又は第2の位置で放出される微量元素を含み得る。具体的には、特定のさらなる実施形態において、即時放出層及び/又は調節放出層は、A、C、E、D及びK等の他のビタミン類を含み得る。加えて、限定されないが、クロムカルシウム亜鉛マグネシウムモリブデンセレン、銅及びヨウ素を含む1つ以上のミネラル及び微量元素は、即時放出層及び調節放出層に含まれ得る。さらに、植物栄養素(例えば、ベータカロチンリコペンルテインゼアキサンチン等のカロチノイド)、又はフラボノイド類(例えば、カテキンヘスペリジンケルセチン等)、又はエラグ酸類(例えば、レスベラトロール)、グルコシノレート類、植物エストロゲン類、又は医薬品有効成分類が含まれ得る。調節放出層の成分は、即時放出層の成分の後に放出され得、即時放出層の成分の放出と同じ時点及び/又は下流時点で放出され得る。

0053

本明細書に記載の送達システムはまた、薬物、他の活性成分、ビタミン、ミネラル等を送達するために使用され得る。

0054

調製方法
二重層状態の形態のマルチビタミンB製剤を形成する際に、リボフラビン及びB12を含む即時放出層は、即時放出層の約1〜約90重量%、好ましくは約5〜約85重量%の範囲の量のベーシック酵母を含む。

0055

加えて、特定の実施形態において、即時放出層はまた、ラクトース結晶セルロース木材セルロースコーンスターチ調節コーンスターチリン酸カルシウム砂糖デキストロースマンニトール又はソルビトール等の充填剤を含み得る。ベーシック酵母及び/又は充填剤は、リボフラビン及びB12を含む即時放出層の約1〜約90重量%、好ましくは約5〜約85重量%の量で存在し得る。

0056

葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)、及びチアミン(B1)、及び/又はその組合せを含む二重層錠剤の調節放出層はまた、調節放出層の約1〜約90重量%、好ましくは約5〜約85重量%の範囲内の量のベーシック酵母を含む。

0057

加えて、調節放出層はまた、ラクトース、結晶セルロース、加工コーンスターチ、リン酸カルシウム等の充填剤又は即時放出層について上述したような他の充填剤等の充填剤を約1〜約90重量%、好ましくは約5〜約85重量%の範囲内の量で含み得る。

0058

特定の実施形態において、即時放出層及び調節放出層はまた、ステアリン酸亜鉛ステアリン酸マグネシウムステアリン酸カルシウムタルクカルナウバワックスステアリン酸パルミチン酸又は硬化植物油及び脂肪等の打錠潤滑剤を、それぞれ、約0.01〜約4重量%、好ましくは0.02〜約2重量%で含み得る。

0059

加えて、前記層は、各層で約0.5〜約20重量%、好ましくは約1〜約10重量%の範囲内の量で、コーンスターチ、アルファ化デンプンポリビニルピロリドンPVP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルセルロースアセチルセルロース及び同様のもの等のバインダーを含み得、及び各層で約0.01〜約4重量%、好ましくは約0.02〜約2重量%の量で、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤、又は各層に関して上述したような他の潤滑剤を含み得る。

0060

二重層錠剤を形成する際に、両方の層は、従来の湿式顆粒化又は乾式顆粒化(圧縮)技術、又は当該技術分野で知られる他の技術によって調製され得る。

0061

次いで、これらの層を圧縮し、組み合わせて、従来の二重層打錠装置を用いて二重層錠剤を形成することが出来る。

0062

特定の実施形態において、即時放出層及び調節放出層の各々は、二重層錠剤を形成する実質的に平坦隣接層を含む。

0063

二つの層の何れかに任意で存在し得る他の従来の成分は、防腐剤、安定剤、抗付着剤又はシリカフローコンディショナー又は滑剤、例えば、Syloidブランド二酸化ケイ素が含まれる。

0064

特定の実施形態において、二重層錠剤は、二重層錠剤の0〜約15重量%を構成し得る外側保護コーティング層を含み得る。二重層錠剤上に適用される外側コーティング層は、従来のコーティング製剤の何れかを含み得、及び1つ以上のフィルム形成剤又はバインダー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等の親水性ポリマー及びエチルセルロース、セルロースアセテートポリビニルアルコール-無水マレイン酸コポリマーアクリルコポリマー、β-ピネンポリマー、木材樹脂グリセロールエステル及び同様のもの等の様疎水性ポリマー、及び1つ以上の可塑剤、例えば、ポリエチレングリコールクエン酸トリエチルフタル酸ジエチルプロピレングリコールグリセリンフタル酸ブチルヒマシ油、及び同様のもの等を含む。

0066

投与方法
本発明の方法を実施する際に、リボフラビン(B2)及びシアノコバラミン(B12)を含む第1のセットのビタミンB成分及び葉酸、ビオチン、ナイアシンアミド(B3)、ピリドキシン(B6)、パントテン酸(B5)及びチアミン(B1)を含む第2のビタミンB成分を含む二重層マルチビタミンB製剤は、栄養補助食品としてサルイヌネコラット、ヒト等の哺乳動物種に投与することができ、上記のように錠剤に組み込まれ得る。特定の実施形態において、剤形はまた、必須担体材料、賦形剤、潤滑剤、緩衝液抗菌剤、充填剤(マンニトール等)、ビタミンC及びビタミンEなどの抗酸化剤、並びにミネラル、亜硫酸水素ナトリウム、及び同様のものを含み得る。

0067

投与される用量は、被験者の年齢、体重及び状態、並びに投与経路、剤形及びレジメン及び所望の結果に従い調整されなければならない。

0068

上述の組成物は、1日1回〜4回の単回用量又は分割用量で上記のような剤形で投与され得る。

0069

上記の範囲内のビタミンB類を含み、残りが医薬的に許容される担体(例えば、ベーシック酵母)又は許容医薬実務(accepted pharmaceutical practice)に従った他の材料である種々のサイズの錠剤は、例えば全重量約2〜2000mgで調製され得る。

0070

以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を表す。

0071

実施例1:ビタミンB調節放出錠剤からの葉酸の溶解プロファイルに対するベーシック酵母の影響

0072

A. 製剤
8種全てのビタミンB類、すなわち、B1、B2、B3、B5、B6、B7、B9及びB12を含む二重層錠剤が、製剤化された。層1は、6つのビタミンB類を8時間にわたって徐々に放出するように製剤化され、層2は、B2及びB12を瞬間放出するように設計される。二重層製剤を図1に示す。HPMCを制御放出ポリマーとして使用した。予備的なプロトタイプ作成の間に、層2の酵母が、層1からのビタミンB類の放出に影響を及ぼすことが見出された。

0073

B. 検討

0074

ビタミンB持続放出錠剤からの葉酸の溶解プロファイルに対するベーシック酵母の効果を調べるために、異なる量の酵母を含む5つの製剤(表2)をテストした。調節放出層中の酵母の量は、30mgで一定に保たれ、少なくとも15%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む(制御放出ポリマーとして作用する)。

0075

溶解テストは、USP装置2(パドル)として75rpm及び37±0.5℃での操作に適したSotax溶解テスターを用いて行った。溶解に適した培地は、種々のビタミンB類で異なり、テスト期間、すなわち8時間にわたりこれらのビタミン類の分解を最小限に抑えるように選択された。各溶解テストは、6錠で行った。サンプルアリコートを2、4、6、及び8時間で収集し、0.45μm Millex-HVシリンジフィルターで濾過し、溶解サンプルについてHPLC分析した。

0076

USP XXXIXの第1088章に基づき、延長放出錠剤は、摂取後長期間にわたって活性物質を利用できるように製剤化される(インビトロ及びインビボ投与形態の評価<1088>米国薬局方国民医薬品集USP 26-NF 21; 米国薬局方協会, Inc.: Rockville, MD (2002))。

0077

ビタミンB複合体延長放出錠剤に利用可能なUSPモノグラフはない。従って、経時的な製品の安定した安定した放出特性を決定するために適切なインビトロ溶解プロトコールを開発することは、製剤化学者責務である。使用された溶解溶媒は、種々のビタミンB類で異なり、テスト中に8時間にわたりビタミン類の安定性を確保する。延長放出剤形の溶解のためにUSPガイドラインが存在する。当該ガイドラインは、「延長放出剤形の場合、薬局方の目的のためにインビトロ薬物放出プロファイル特徴づけるために少なくとも3つのテスト時間点を選択する」と示している。用量のダンピング(dumping)の可能性が低いことを示すために、早い時点(通常1〜2時間)が選択される。中間時点は、剤形のインビトロ放出プロファイルを規定するために選択され、最終時点は、薬物の本質的に完全な放出を示すために選択される。テスト時間及び仕様は、通常、放出プロファイルデータの評価に基づいて確立される(延長放出経口剤形: インビトロ/インビボ相関の開発、評価、及び適用;産業のためのガイダンス; 米国保健福祉省、食品医薬品局、薬物評価研究センター(CDER)、米国政府印刷局ワシトンDC(1997年9月))。従って、4つの時点が選択され、2時間、4時間、6時間及び8時間での放出を研究した。

0078

図2に見られるように、層1からのBビタミンは、8時間にわたって緩慢に放出され、データは、10%未満のRSDを有することが見出された(ビオチンは分析されなかった)。即時放出層から、B2を分析し、ラベルクレームの約104%を放出すると予想されるように実施した。従って、B2及びB12が1時間以内の瞬間的に放出され、残りの6つのビタミンB類が8時間にわたり徐放される二重層錠剤から二重放出が達成されることが示された。今後の研究において、インビボでの摂取及び生物学的利用可能性胃腸モデルで評価する予定である。

0079

水溶性マルチビタミンについて、USPは、1つの指標ビタミンと葉酸の<2010>テストを推奨する。このテストは、葉酸欠乏と神経管欠損リスクの関係の重要性を理由として、FDAによって要求されている。リボフラビンが存在する場合、その限られた溶解性を理由に指標ビタミンとして選択される(米国薬局方及び国民医薬品集(USP 39)ロックビル(MD)中の栄養補助食品の崩壊及び溶解<2040>)。加えて、葉酸は、光と酸素による分解の影響を受けやすい最も敏感なビタミンである(Joseph JA製剤の課題: 複数のビタミン及びミネラル剤形。Augsburger Larry及びHoag Stephen編。医薬品の剤形:錠剤、第2巻合理的なデザインと製剤(第3版)ニューヨーク、NY、USACRC出版(2008); Arcot J; Shrestha A, “Folate: Methodsof analysis,” Trends in Food Science and Technology, (16):253-266 (2005)); 従って、このビタミンは、製剤中のマーカービタミンとして用いられた。

0080

ベーシック酵母は、天然であり、アミノ酸及びミネラルの供給源となり得る。製剤中の天然緒賦形剤として使用されるベーシック酵母は、錠剤からのビタミンB類の長期放出に寄与した。驚くべきことに、表2に示すように、即時放出層中のベーシック酵母は、調節放出層中の葉酸の放出に影響を及ぼすことが観察された。このデータは、葉酸の放出プロファイルに対するベーシック酵母(即時放出層に存在する)の効果を実証している。

0081

従って、このデータは、持続放出を達成するために、他の一般的に使用される材料の代わりに天然の栄養賦形剤(より少ない量のポリマーと組み合わせて)を使用出来ることを示す。

0082

ベーシック酵母の使用はまた、ポリマーレベルを低く保ちながら、所望の持続放出プラフイルを得ることに役立つ。

0083

層1からの5つのビタミンB類の延長放出プロファイルを確認した後、さらなる研究は、6つのビタミンB類の延長放出プロファイルの代表的なプロファイルとみなすことが出来る錠剤からの葉酸の放出に関してのみ行われた。

0084

興味深いことに、即時放出層中の酵母は、持続放出層(第1層)における葉酸の放出に影響を及ぼすことが見出された。第2層に酵母を全く有さない製剤A1について、葉酸の放出が、初期で遥かに高かった。この初期のバースト(burst)放出は、酵母の量が製剤A2〜A4由来の第2の層で30〜90mgに増加するにつれて減速した(表1及び図3)。全ての製剤について、硬度は一定に保たれた。

0085

C. 考察

0086

ビタミンB複合体サプリメントは、6つのビタミンB類を8時間にわたり徐々に放出するように製剤化された。各ビタミンBの放出プロファイルは、その本質的な溶解度に依存することが観察された。活性物質の溶解性は、HPMC延長放出錠剤からの活性物質の放出にとって非常に重要な要素である(Nokhodchi A. et al., “The Role of Oral Controlled Release Matrix Tablets in Drug Delivery Systems,” Bioimpacts 2(4):175-187 (2012))。高溶解活性物質は、放出の主な経路であると考えられるゲルマトリックスを介して溶解することが出来る。高可溶性活性物質はまた、微小空洞の形成を伴う細孔形成剤としても作用し、ゲル構造をより多孔性で弱くし、薬物又は栄養素の放出を増加させる。従って、制御放出マトリックスからの活性物質の放出を予測するために、活性物質の溶解度が用いられ得る。活性ビタミンB類の水への溶解度を表3に示す(Merck Index、第13版Merck and Company Whitehouse Station, NJ (2001); EitenmillerRR, Ye L, Laden WO, “Vitamin Analysis for the health and food sciences,”CRC出版: Boca Raton (2008); Ball GFM, “Vitamins in food: analysis, bioavailability and stability,” Taylor and Francis: Boca RatonFL, VOL 156 (2006); Handbook of Vitamins 第4版 Zempleni J, Rucker RB, McCormick DB. SJW Eds. CRC 出版Boca Raton (2007))。

0087

表3に示すように、溶解性は、ナイアシンアミド(B3)>ピリドキシン(B6)>パントテン酸(B5)>チアミン(B1)>ビオチン>葉酸>リボフラビンのように低下する。マトリックスからの活性物質の放出もまた、それらの固有の溶解性と同じ順序続き、ナイアシンアミド>ピリドキシン>パントテン酸>チアミン>葉酸であることが観察された。この関係に基づいて、葉酸およびチアミンの放出を使用して、中間放出プロファイルを有すると予想されるビオチンの放出を予測した。

0088

この調査は最初に、ビタミンB二重放出製剤からの葉酸の溶解プロファイルに対するベーシック酵母の影響を調査した。延長放出製品中の一般に使用される賦形剤(希釈剤及びフィラー)は、典型的に結晶セルロース又はポリビニルピロリドン(PVP)等の非栄養性の製造賦形剤である。ベーシック酵母は、天然であり、いくつかのアミノ酸及びミネラルの供給源となり得る。この製品の天然賦形剤として使用されるベーシック酵母は、錠剤からのビタミンの延長放出に寄与した。興味深いことに、即時放出層中の酵母は、持続放出層(第1層)中の葉酸の放出に影響を及ぼしたことが観察された。当該データは、持続放出を達成するために他の一般的に使用される材料の代わりに天然の栄養賦形剤を使用できることを示している。酵母の使用はまた、HPMCレベルを低く保ち、所望の持続放出プロファイルを得ることにも役立つ。

0089

このシステムにおいて、瞬間放出(instant release)層は、最初に表面障壁として作用することができ、活性物質の放出のために利用可能な表面領域を持続放出層から制限することが出来る。この制御のために、バースト効果を減少させることができ、薬物放出プロファイルの線形化をもたらすことが出来る。境界面での2つの層の間の成分の潜在的な混合はまた、酵母とポリマーの相互作用に起因して局所的なより高い粘度を引き起こし、放出速度をさらに低下させる。

0090

酵母は、タンパク質細胞壁グルカン多糖類、ビタミン、及び脂質等の多くの成分からなる。キチン等の多糖類のいくつかは、ゲル様の性質を有することが出来る。錠剤表面が水和し、瞬間放出層が急速に浸食されると、わずかに可溶した酵母は錠剤から離れず、徐放性層に粘着すると考えられる。酵母の成分は、表面に形成される粘性ゲル層に寄与する。層2に酵母が存在するために表面に形成されたこのゲル層は、図3に示すように、初期バースト放出を減少させることに役立つ。経時的に、ポリマーの膨潤は、活性物質の拡散経路長を増加させ、放出速度を低下させる。これらの両方の賦形剤の組合せは、葉酸放出を遅い適切なタイミングに管理する。

0091

実施例2: 瞬間放出製剤対調節放出製剤からのリボフラビンのバイオアクセシビリティ

0092

本発明の二重層製品は、瞬間放出を提供する1つの層と、調節放出(すなわち、時間)を提供する1つの層を有する。瞬間放出層は、表面バリアとして作用し、活性物質の放出に利用可能な表面領域を持続放出層から制限することが出来る。この制御のため、バースト効果を減少させることができ、薬物放出プロファイルの線形化をもたらすことが出来る。境界面での2つの層の間の成分の潜在的な混合はまた、酵母とポリマーの相互作用に起因して局所的なより高い粘度を引き起こし、放出速度をさらに低下させる。

0093

酵母は、タンパク質、細胞壁グルカン、多糖、ビタミン、脂質等の多くの成分を含む。キチン等の多糖類のいくつかは、ゲル様の性質を有することが出来る。錠剤表面が水和し、瞬間放出層が急速に侵食されると、わずかに可溶した酵母は錠剤から離れず、遅延放出層に粘着すると考えられる。酵母の成分は、瞬間放出層の表面における粘性ゲル層の形成に寄与する。このゲル層は、図2に示すように、初期バースト放出を減少させることに役立つ。経時的に、ポリマーの膨潤は、活性物質の拡散経路長を増加させ、放出速度を低下させる。これらの賦形剤(ベーシック酵母及びポリマー)の組合せは、葉酸放出を遅い適切なタイミングで保証する。

0094

瞬間放出製剤対調節放出製剤からのリボフラビンのバイオアクセシビリティが、調査された。

0095

ヒト上部消化管を模擬する動的コンピュータ制御インビトロシステム(TIM-1システム)における放出プロファイルを決定するために、即時放出製剤及び調節放出製剤が、個別にテストされた。

0096

表4は、即時放出錠剤(低用量では79%、高用量では89%)対調節放出錠剤(低用量では42%、高用量では56%)からのB2のより高いバイオアクセシビリティを示す。

0097

また、B2は、5時間の調査の経過後、錠剤中に高いパーセンテージのビタミンを残しており、これは、48.2%のリボフラビンが依然として残っているので、低用量製剤において特に明確であった(表5)。

0098

このデータから、B2は、瞬間放出栄養素として配合された際に最もよく放出されたと結論付けられた。この設計要素のサポートにおいて、瞬間的に放出されたリボフラビンからの最大腸管内腔濃度は、測定された最大リボフラビン輸送体カイネティクスの下にとどまり、このビタミンの吸収効率は、瞬間放出層に含まれることによって維持される。最大のビタミンB2濃度は、TIM-1システムにおいて、60〜120分の時間で約2マイクロモルであると測定され、これは、25マイクロモル未満でのビタミンB2の能動輸送のための最大透過性濃度を実証する公表された研究のかなり下にある(Zielinska-Dawidziak M, et al., “Transport of high concentration of thiamin, riboflavin and pyridoxine across intestinal epithelial cells caco-2,” J Nutr Sci Vitaminol, 54:423-429 (2008))。

0099

実施例3:ニュートライグローバルビタミンB(Nutrilite Global Vitamin B)のUSP溶解調査及び応用自然科学研究(Toegepast Natuurwetenschappelijk Onderzoek)(TNO;英語翻訳として、オランダ応用科学研究機構)TIM-1調査

0100

持続放出プロファイル及び吸収/バイオアベイラビリティを確認するために、本発明の錠剤(ニュートリライトグローバルビタミンB(NF6853)として設計された)は、模擬ヒト胃腸条件下で、TNOTIM-1調査と相関するインビトロ放出速度を有するように調製された。このように、インビトロインビボ相関(IVIVC)のレベルAが確認され、インビトロ溶解の仕様が正常なヒトの吸収を示すものであることの正当性を示すことが出来た。

0101

開発された方法を以下に記載する。

0102

ニュートリライトビタミンB製剤

0103

解放出プロファイル

0104

USP溶解調査:インビトロデータを確立するために

0105

USP XXXVI章1088(その全体が本明細書に組み込まれる)に基づき、延長放出錠剤は、摂取後長期間にわたって活性物質を利用できるように製剤化される。

0106

マルチビタミンB延長放出錠剤に利用可能なUSPモノグラフはない。従って、適切なインビトロ溶解プロトコールを開発することは、製剤学者の責務である。

0107

TNO腸管モデル-1(TIM-1):インビボデータを確立するために

0108

インビボインビトロ相関のための最良溶解方法は、インビボで発生する事象を説明する方法である。ビタミンB類のインビボでの吸収を決定するために、TIM-1装置を用いたTNO調査は、NF6853からのビタミン類のインビボ放出を表すサロゲートとして用いられた。

0109

溶解のレベルA IVIVC及びTIM-1データ

0110

レベルA IVIVCは、一般にインビトロとインビボのデータ間の線形関係を定義するので、インビトロ溶解速度のみの測定は、薬物動態パラメータを決定することに十分である。水溶性マルチビタミンサプリメントの場合、USP、第2040章(推奨事項は、米国薬局方における崩壊及び溶解に関する第2040章にある)は、1つの指標ビタミンと葉酸のテストを要する。

0111

結果

0112

溶解テスト

0113

ニュートリライトビタミンB延長放出製剤NF6853についてのラベルクレーム%及びインプット%を表す、USP、第711章(その全体が、出典明記により本明細書に組み込まれる)に従い実施した溶解プロファイルを以下に示す。

0114

表7は、ラベルクレームに基づく瞬間放出リボフラビン(B2)の累積放出パーセント並びにインビトロ溶解テストからのインプットを示す。

0115

瞬間放出ビタミン類のためのUSP要件は、1時間以内に放出されるべきラベルクレームの75%未満ではない。上記溶解結果は、1時間以内にリボフラビン(B2)が完全に放出され、USP要件を満たすことを示す。

0116

図4は、錠剤の持続放出層中に存在するビタミンB類のインビトロ溶解の累積放出パーセントを示す。(USP <711>)具体的に、図4は、インプットに基づくビタミンB類の累積放出を示す。

0117

TIM-1テスト

0118

図5は、TNOTIM-1モデルでテストしたビタミンB製剤の延長放出プロファイルを示す。放出プロファイルのアッセイデータを、上記表4に示す。TIM-1システムは、生理学的透過時間を模倣するように設計されているため、調査は5時間で実施される。図2に示すように、バイオアクセシビリティ曲線が、インビトロ溶解プロファイル(%インプットから計算)を用いて、最大8時間まで予測された。TIM-1データとインビトロ溶解データ間の関係は線形であることが明らかになった。線形方程式を用いて、8時間で予想されたバイオアクセシビリティを計算した。

0119

レベルA IVIVC

0120

水溶性マルチビタミンサプリメントの場合、USP推奨(USP第2040章(表1)参照、その全体が出典明記により本明細書に組み込まれる)は、1つの指標ビタミン及び葉酸のテストを要する。リボフラビンが存在する場合、指標ビタミンとして選択される。従って、本発明の錠剤のレベルA IVIVCを決定するために、葉酸が延長放出のために選択され、リボフラビンが、瞬間放出の相関のために選択された。

0121

図6及び図7は、インビトロ溶解データとTIM-1データ間のポイント・ツー・ポイント相関を示す。各データセットからの線は、完全には重なり合わず、異なるテスト条件のために予想される。TIM-1テスト条件は、pHによるインビトロ溶解、撹拌運動、及び全培地量から変化する。しかしながら、統計的分析は、これらのデータセットが有意に異ならないことを示す(スチューデントT検定、p=0.76)。

0122

この分析から、インビトロ溶解データ及びTIM-1調査により、レベルA IVIVCが確立され得ることが実証された。これは、インビトロ溶解テスト手順が、延長放出ビタミンB錠剤のインビトロ性能を決定するための適切な方法であることを意味する。延長放出層は、6つのビタミンB類を緩慢に放出する。

0123

実施例4:ビタミンB二重層の溶解

0124

第2の層又は調節放出層における30mg、60mg及び90mgでのベーシック酵母を含む錠剤からの葉酸の溶解は、8時間にわたり調べられ、ラベルクレームと比較された。

0125

葉酸溶解手順: USP装置IIを使用した。溶媒: 8時間までの溶媒中の葉酸分解を防ぐために1グラムEDTAを含むリン酸緩衝液を用いた(ニュートリライトによって開発された)。

0126

溶媒用量: 500〜900ml

0127

RPM: 50、75、100

0128

温度: 37℃

0129

錠剤を(sinker)シンカーに入れ、溶解容器に加えた。サンプルは、容器から2、4、6及び8時間の時点で引き抜かれた。

0130

図8は、調査の結果を示す。

0131

実施例5:ビタミンB錠剤の家庭での使用テスト

0132

改良されたビタミンB錠剤の消化薬快適性を評価するための調査が設計された。この調査は、3日間にわたるヒト被験者で家庭での使用テストを通して行われた。

0133

合計118人がビタミンBの自宅使用テストを行うために募集された。パネリスト男性53人、女性65人で平均年齢44である。パネリストは、高用量ビタミンB群と低用量ビタミンB群の2群に分けられた。各群は59名のパネリストを含んでいた。

0134

説明文質問については、回答者は、製品評価に先立ち、個々の製品説明文に対して、5点スケール同意/不同意を評価した: 1 =強く不同意、2 =やや不同意、3 =同意も不同意もない、4 =若干同意、5 =強く同意する。

0135

同意スコア(4及び5の合算値)が、50%未満である場合、同意パーセントは、回答として4又は5を選択した回答者の合計パーセントとして計算される。

0136

同意スコア(4及び5の合算値)が、四捨五入されることなく50%以上である場合、その後、回答として3を選択した回答者の割合(同意も不同意もない)は、同意回答(4及び5)と不同意解答(1及び2)の間で均等に分割され得る。3を選択すると、均等に分割できなくなる回答者の偏りがある場合、その後、追加の1パーセンテージポイントは、同意率計算間の不同意スコアに起因する。

0137

次いで、95%及び90%の両方の信頼レベルで合わせられた同意群について二項検定(サイン検定)を実施した。

0138

家庭使用テストからの所見は、低用量ビタミンB及び高用量ビタミンBの両方について、全ての主張が立証されたことを示す。

0139

テストされた製品

0140

効能/用量製剤が含まれる(活性物質は、制御放出層の2〜7及び即時放出層の1〜2に存在する):

0141

低効能製剤が含まれる(活性物質は、制御放出層の2〜7及び即時放出層の1〜2に存在する):

0142

高用量ビタミンBのクレームは、低用量ビタミンBより常に一番低い2つのボックススコアパーセントを有した。これらの結果は、消化薬の快適性のために、低用量ビタミンBが高用量ビタミンBよりもわずかに好ましいことを示す。

0143

**これらのスコアは、問題の否定的性質のために反対とされた。

実施例

0144

本明細書を通して、本発明の好ましい実施形態及び代替の実施形態として種々の指標が与えられている。しかしながら、前述の詳細な説明は、限定ではなく例示としてみなされ、本発明は、好ましい実施形態の何れか1つに限定されない。添付の請求項は、本発明の本質及び範囲を規定することを意図する全ての均等なものを含むことが理解されるべきである。

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