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技術 インフルエンザウイルス感染に使用するための官能化ペンタン酸

出願人 ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
発明者 ギーユモン,ジェローム,エミール,ジョルジュベールマンズ,ウェンディ,ミア,アルバートエムシーゴーワン,デイヴィッド,クレイグモット,マガリ,マドレーヌ,シモーヌランソワ,ダヴィッド,フランシス,アランランベール,エミリー,マリー
出願日 2017年1月5日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-535337
公開日 2019年2月28日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-505518
状態 未査定
技術分野 その他のN系縮合複素環2 窒素含有縮合複素環(3) 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 分離複合 シリカハイブリッド 液体負荷 脱プロトン化分子 空気感染 結合順序 分割錠剤 固体プラグ
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図面 (1)

本発明は、インフルエンザ感染治療または予防のために使用することができる、式(I)

化1

の構造を有する化合物に関する。

概要

背景

米国では、毎年のインフルエンザ流行により、おおよそ3,000万人が外来患者となり、医療費は年間100億ドルに達する。病気および死亡による収入損失は、年間、150億ドルを超える経費に相当し、毎年のインフルエンザ流行による米国の経済的負担は合計で850億ドル超に達する。

インフルエンザを引き起こす病原体は、オルソミクソウイルス(Orthomyxoviridae)科に属する、マイナス鎖一本鎖RNAウイルスである。インフルエンザウイルスには3つの型:A型、B型およびC型がある。インフルエンザA型ウイルスは、最も一般的な型で、哺乳類および鳥類広がり得る。インフルエンザA型亜型は、表面タンパク質ヘマグルチニン(H)およびノイラミニダーゼ(N)の型によって名付けられている。18種の異なるヘマグルチニンおよび11種の公知のノイラミニダーゼがある。ヒトで見出されている今日の季節性インフルエンザウイルスは、主にH1N1亜型およびH3N2亜型である。インフルエンザB型ウイルスは通常、ヒトにおいてのみ、見出されている。それらは亜型に分類されていないが、異なる株にさらに分類することができる。循環インフルエンザウイルスは毎年大きく変化し、インフルエンザA型およびB型は両方とも世界中で季節的流行を引き起こしている。インフルエンザC型ウイルスは、症状が非常に穏やかで、流行を引き起こすことはない。

全ての3つの型のウイルスは、似たゲノム構造を有している。ゲノムは、型に応じて、9〜11種のタンパク質エンコードする8個のセグメントを含んでいる。インフルエンザAは、表面タンパク質(ヘマグルチニン(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)、ポリメラーゼ複合体(PA、PB1およびPB2)、核タンパク質(NP)、膜タンパク質(M1およびM2)、ならびに他のタンパク質(NS1、NS2、NEP)を含む、11種のタンパク質をエンコードする。3つのインフルエンザウイルスの型の中で、インフルエンザA型が最も高い率で変異する。インフルエンザBは、Aよりも遅いが、Cよりも速く進化する。分節ゲノムは、遺伝子が異なるウイルス株間で交換することを可能にし、それは、インフルエンザウイルスの新たな変異株を生み出す。

インフルエンザウイルスは、感染した個体またはウイルスに汚染された物質直接接触することによって、ヒトの間で感染し得る。人はまた、空気中に浮遊するウイルスの飛沫吸入することによって感染し得る。それらの飛沫は、感染した個体がくしゃみ、または話をすることによって生じる。季節性インフルエンザは、急激な高熱、(通常、乾いた)咳、頭痛筋肉および関節痛重度倦怠感(気分が悪い感じ)、の痛み、ならびに鼻水を特徴としている。咳はひどく、2週間以上続き得る。殆どの人は、治療せずに1週間以内に、熱および他の症状から回復する。しかし、インフルエンザは、上述したような高いリスクを有する人には、重度の病気または死を引き起こし得る。感染から発病するまでの時間は、潜伏期間として知られ、約2日である。

疾患および/または病気がもたらす重度の結果を防止する最も有効な方法は、ワクチンの摂取である。安全で有効なワクチンが入手可能であり、60年を超えて使用されている。健康な成人の間では、インフルエンザワクチン妥当な保護を提供し得る。しかしながら、ワクチン接種にはいくつかの制限がある。第1に、インフルエンザワクチンは高齢者の病気の予防に効果が少なく、疾患の重症度ならびに合併症および死亡の発生率を低下させ得るのみである。さらに、インフルエンザワクチン接種は、循環ウイルスがワクチンウイルスとうまくマッチする場合に最も有効であり、ワクチン接種の成功は、その季節の最も蔓延するウイルス型の良好な予測に大きく依存している。抗原連続変異によるインフルエンザウイルス株の急速で継続的な進化は、現在のインフルエンザワクチンに対するワクチン誘発免疫応答が短いという性質と相まって、季節的に適切な株のワクチンの接種が、予防のために毎年必要であることを意味する。

インフルエンザの現在の治療は、直接的な抗ウイルス薬か、インフルエンザが誘発する症状を除く医薬かのどちらかを使用する。市場で入手可能なインフルエンザ抗ウイルス薬には2つの種類、ノイラミニダーゼ阻害剤およびM2チャネル阻害剤がある。ノイラミニダーゼ阻害剤オセルタミビルまたはザナミビルは、インフルエンザの予防および治療のために推奨される第一の抗ウイルス薬である。これらは、インフルエンザウイルスのA型およびB型の両方に有効である。これらの抗ウイルス薬に対する耐性発現が、季節性インフルエンザの治療期間中に、散発的オセルタミビル耐性2009H1N1ウイルスにおいて特定されているが、今のところ、公衆の健康への影響は限られている。アマンタジンおよびリマンジン(アマンタダン)などの、M2チャネル阻害剤は、インフルエンザA型株に対して有効であるが、インフルエンザB型株には有効ではない。循環インフルエンザAウイルスの間でのアダマンタン耐性は、2003年〜2004年中に始まって世界中に急速に増加した。それ故、アマンタジンおよびリマンタジンは、現在循環しているインフルエンザAウイルス株の抗ウイルス治療または化学的予防のために推奨されない。

2009年に、新規ブタH1N1株が、ヒト、ブタおよびのH1N1ウイルスの遺伝子の再集合の結果として、予期されないインフルエンザの流行を引き起こした。この過去の流行は、高病原性鳥H5N1株の継続している循環、ならびに中国で単離され、ヒトからヒトへの感染に潜在的に適合し得た、死亡率40%の深刻な呼吸器系疾患を伴う、鳥起源の新しい再集合体である、H7N9ウイルスの最近の出現とともに、新しいインフルエンザ株に対する世界の人口の脆弱性を強調した。ワクチン接種は、今もインフルエンザ感染の制御に向けての主要な予防戦略であるが、新しいワクチンが入手可能になる前の期間を埋め、重度のインフルエンザ症例を治療し、ならびにウイルス耐性の問題に立ち向かうために、抗インフルエンザ薬幅広い選択が求められている。新規な抗インフルエンザウイルス薬の開発がそれ故再び、高い優先度を持ち、未だ達成されていない医学的要求になっている。

概要

本発明は、インフルエンザ感染の治療または予防のために使用することができる、式(I)の構造を有する化合物に関する。

目的

効果

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請求項1

式(I)(式中、YはNであり、XはCであり、R1はハロゲンであり、R2はCNであり、R3はHetもしくはC2〜6アルケンであるか;または、YはNであり、XはNであり、R1はハロゲンであり、R2はHであり、R3はHetであるか;または、YはNであり、XはCもしくはNであり、ZはCもしくはNであり、R1はハロゲンもしくはHであり、R2はHもしくはCNであり、R3はHet、OCH3もしくはCH3である)の化合物、その立体異性体薬学的に許容される塩、溶媒和物または多形体。

請求項2

R1がクロロもしくはフルオロであり、R3が、N、OまたはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む複素環であり、前記複素環が、4、5、6もしくは7個の環原子を有してもよく、任意選択的にC1〜6アルキル置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。

請求項3

構造式(II)または(III)を有する、請求項1または2に記載の化合物。

請求項4

請求項1に記載の式(I)、式(II)、式(III)の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体を、1種以上の薬学的に許容される賦形剤希釈剤または担体一緒に含む医薬組成物

請求項5

薬剤として使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体、または請求項4に記載の医薬組成物。

請求項6

インフルエンザ治療に使用するための、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体、または請求項4に記載の医薬組成物。

請求項7

生物試料または患者におけるインフルエンザウイルスの複製を阻害するための、次の構造式(I)(式中、YはNであり、XはCであり、R1はハロゲンであり、R2はCNであり、R3はHetもしくはC2〜6アルケンであるか;または、YはNであり、XはNであり、R1はハロゲンであり、R2はHであり、R3はHetであるか;または、YはNであり、XはCもしくはNであり、ZはCもしくはNであり、R1はハロゲンもしくはHであり、R2はHもしくはCNであり、R3はHet、OCH3もしくはCH3である)によって示される化合物、その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物または多形体の使用。

請求項8

追加の治療薬同時投与をさらに含む、請求項7に記載の使用。

請求項9

前記追加の治療薬が、抗ウイルス薬もしくはインフルエンザワクチン、またはその両方から選択される、請求項8に記載の使用。

技術分野

0001

インフルエンザは、ヒト集団で高い発生率を有する公衆の健康上の深刻な問題であり、定期的な大規模罹患率および死亡率をもたらす。それは、急性発熱性疾患を引き起こす伝染性の高い空気感染性疾患である。全身性症状の程度は、軽度の倦怠感から呼吸不全および死まで変化する。WHOによれば、毎年の流行の平均世界的負担は、毎年、約10億の症例、重症疾患の3百〜5百万の症例および300,000〜500,000人の死亡であり得る。毎年、インフルエンザウイルスはヒトに拡がり、典型的にはあらゆる年齢群で人口の5〜20%に影響を及ぼし、この数字は大流行期中には30%まで上昇する。重い病気および死亡の率は、65超の人々、2歳未満の子供、および慢性心臓腎臓肝臓血液疾患もしくは代謝病、または免疫系の働き低下などの、インフルエンザによる合併症リスク増加に彼らをさらす病状を有する任意の年齢の人々の間で最も高い。死亡は、子供の間ではめったに起こらないが、入院の率は、併発状態の存在または不在に依存して、5歳未満の子供について10,000人当たりおおよそ100〜500人の範囲である。24ヶ月未満の月齢幼児の入院率は、65歳超の人々の間で報告されている率に匹敵する。

背景技術

0002

米国では、毎年のインフルエンザ流行により、おおよそ3,000万人が外来患者となり、医療費は年間100億ドルに達する。病気および死亡による収入損失は、年間、150億ドルを超える経費に相当し、毎年のインフルエンザ流行による米国の経済的負担は合計で850億ドル超に達する。

0003

インフルエンザを引き起こす病原体は、オルソミクソウイルス(Orthomyxoviridae)科に属する、マイナス鎖一本鎖RNAウイルスである。インフルエンザウイルスには3つの型:A型、B型およびC型がある。インフルエンザA型ウイルスは、最も一般的な型で、哺乳類および鳥類広がり得る。インフルエンザA型亜型は、表面タンパク質ヘマグルチニン(H)およびノイラミニダーゼ(N)の型によって名付けられている。18種の異なるヘマグルチニンおよび11種の公知のノイラミニダーゼがある。ヒトで見出されている今日の季節性インフルエンザウイルスは、主にH1N1亜型およびH3N2亜型である。インフルエンザB型ウイルスは通常、ヒトにおいてのみ、見出されている。それらは亜型に分類されていないが、異なる株にさらに分類することができる。循環インフルエンザウイルスは毎年大きく変化し、インフルエンザA型およびB型は両方とも世界中で季節的流行を引き起こしている。インフルエンザC型ウイルスは、症状が非常に穏やかで、流行を引き起こすことはない。

0004

全ての3つの型のウイルスは、似たゲノム構造を有している。ゲノムは、型に応じて、9〜11種のタンパク質エンコードする8個のセグメントを含んでいる。インフルエンザAは、表面タンパク質(ヘマグルチニン(HA)およびノイラミニダーゼ(NA)、ポリメラーゼ複合体(PA、PB1およびPB2)、核タンパク質(NP)、膜タンパク質(M1およびM2)、ならびに他のタンパク質(NS1、NS2、NEP)を含む、11種のタンパク質をエンコードする。3つのインフルエンザウイルスの型の中で、インフルエンザA型が最も高い率で変異する。インフルエンザBは、Aよりも遅いが、Cよりも速く進化する。分節ゲノムは、遺伝子が異なるウイルス株間で交換することを可能にし、それは、インフルエンザウイルスの新たな変異株を生み出す。

0005

インフルエンザウイルスは、感染した個体またはウイルスに汚染された物質直接接触することによって、ヒトの間で感染し得る。人はまた、空気中に浮遊するウイルスの飛沫吸入することによって感染し得る。それらの飛沫は、感染した個体がくしゃみ、または話をすることによって生じる。季節性インフルエンザは、急激な高熱、(通常、乾いた)咳、頭痛筋肉および関節痛重度の倦怠感(気分が悪い感じ)、の痛み、ならびに鼻水を特徴としている。咳はひどく、2週間以上続き得る。殆どの人は、治療せずに1週間以内に、熱および他の症状から回復する。しかし、インフルエンザは、上述したような高いリスクを有する人には、重度の病気または死を引き起こし得る。感染から発病するまでの時間は、潜伏期間として知られ、約2日である。

0006

疾患および/または病気がもたらす重度の結果を防止する最も有効な方法は、ワクチンの摂取である。安全で有効なワクチンが入手可能であり、60年を超えて使用されている。健康な成人の間では、インフルエンザワクチン妥当な保護を提供し得る。しかしながら、ワクチン接種にはいくつかの制限がある。第1に、インフルエンザワクチンは高齢者の病気の予防に効果が少なく、疾患の重症度ならびに合併症および死亡の発生率を低下させ得るのみである。さらに、インフルエンザワクチン接種は、循環ウイルスがワクチンウイルスとうまくマッチする場合に最も有効であり、ワクチン接種の成功は、その季節の最も蔓延するウイルス型の良好な予測に大きく依存している。抗原連続変異によるインフルエンザウイルス株の急速で継続的な進化は、現在のインフルエンザワクチンに対するワクチン誘発免疫応答が短いという性質と相まって、季節的に適切な株のワクチンの接種が、予防のために毎年必要であることを意味する。

0007

インフルエンザの現在の治療は、直接的な抗ウイルス薬か、インフルエンザが誘発する症状を除く医薬かのどちらかを使用する。市場で入手可能なインフルエンザ抗ウイルス薬には2つの種類、ノイラミニダーゼ阻害剤およびM2チャネル阻害剤がある。ノイラミニダーゼ阻害剤オセルタミビルまたはザナミビルは、インフルエンザの予防および治療のために推奨される第一の抗ウイルス薬である。これらは、インフルエンザウイルスのA型およびB型の両方に有効である。これらの抗ウイルス薬に対する耐性発現が、季節性インフルエンザの治療期間中に、散発的オセルタミビル耐性2009H1N1ウイルスにおいて特定されているが、今のところ、公衆の健康への影響は限られている。アマンタジンおよびリマンジン(アマンタダン)などの、M2チャネル阻害剤は、インフルエンザA型株に対して有効であるが、インフルエンザB型株には有効ではない。循環インフルエンザAウイルスの間でのアダマンタン耐性は、2003年〜2004年中に始まって世界中に急速に増加した。それ故、アマンタジンおよびリマンタジンは、現在循環しているインフルエンザAウイルス株の抗ウイルス治療または化学的予防のために推奨されない。

0008

2009年に、新規ブタH1N1株が、ヒト、ブタおよびのH1N1ウイルスの遺伝子の再集合の結果として、予期されないインフルエンザの流行を引き起こした。この過去の流行は、高病原性鳥H5N1株の継続している循環、ならびに中国で単離され、ヒトからヒトへの感染に潜在的に適合し得た、死亡率40%の深刻な呼吸器系疾患を伴う、鳥起源の新しい再集合体である、H7N9ウイルスの最近の出現とともに、新しいインフルエンザ株に対する世界の人口の脆弱性を強調した。ワクチン接種は、今もインフルエンザ感染の制御に向けての主要な予防戦略であるが、新しいワクチンが入手可能になる前の期間を埋め、重度のインフルエンザ症例を治療し、ならびにウイルス耐性の問題に立ち向かうために、抗インフルエンザ薬幅広い選択が求められている。新規な抗インフルエンザウイルス薬の開発がそれ故再び、高い優先度を持ち、未だ達成されていない医学的要求になっている。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、インフルエンザウイルス感染の治療、または予防に使用することができる式(I):



(式中、
YはNであり、XはCであり、R1はハロゲンであり、R2はCNであり、R3はHetもしくはC2〜6アルケンであるか;
または、
YはNであり、XはNであり、R1はハロゲンであり、R2はHであり、R3はHetであるか;
または、
YはNであり、XはCもしくはNであり、ZはCもしくはNであり、R1はハロゲンもしくはHであり、R2はHもしくはCNであり、R3はHet、OCH3もしくはCH3である)
化合物、その立体異性体薬学的に許容される塩、溶媒和物または多形体に関する。

0010

好ましくは、本発明に係る化合物は、式(I)(式中、R1はクロロまたはフルオロであり、R3は、N、OまたはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む複素環であり、前記複素環は、4、5、6または7個の環原子を有してもよく、任意選択的にC1〜6アルキル置換されていてもよい)の化合物である。

0011

本発明に係る最も好ましい化合物の1つは、構造式(II):




を有する。

0012

本発明に係る最も好ましい化合物は、次の構造(III):




を有する。

0013

本発明の一部はまた、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤希釈剤または担体とともに式(I)、(II)もしくは(III)の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体を含む医薬組成物である。

0014

医薬組成物はまた、別の抗ウイルス薬もしくはインフルエンザワクチン、または両方のような追加の治療薬を含んでもよい。

0015

本発明にはまた、薬剤として使用するための式(I)、(II)もしくは(III)の化合物、その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体、または医薬組成物が属する。

0016

さらに、本発明は、インフルエンザの治療に使用するための、式(I)、(II)もしくは(III)の化合物、その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくは多形体、または医薬組成物に関する。

0017

だから、本発明の一部は、生物試料または患者におけるインフルエンザウイルスの複製を阻害するための、次の構造式(I)




(式中、
YはNであり、XはCであり、R1はハロゲンであり、R2はCNであり、R3はHetもしくはC2〜6アルケンであるか;
または、
YはNであり、XはNであり、R1はハロゲンであり、R2はHであり、R3はHetであるか;
または、
YはNであり、XはCもしくはNであり、ZはCもしくはNであり、R1はハロゲンもしくはHであり、R2はHもしくはCNであり、R3はHet、OCH3もしくはCH3である)
で示される化合物、その立体異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物または多形体の使用である。

0018

前記使用はまた、追加の治療薬の同時投与を含んでもよく、ここで、前記追加の治療薬は、抗ウイルス薬もしくはインフルエンザワクチン、または両方から選択される。

0019

「複素環」(Het)という用語は、N、OまたはSから、特にNおよびOから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む、飽和しているもしくは部分的に飽和している分子を指す。前記複素環は4、5、6または7個の環原子を有してもよい。特に、前記複素環は、5または6個の環原子を有してもよい。

0020

式(I)の化合物の薬学的に許容される塩としては、その酸付加塩および塩基塩が挙げられる。好適な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。好適な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。

0021

本発明の化合物はまた、非溶媒和形態および溶媒和形態で存在してもよい。「溶媒和物」という用語は、本発明の化合物と、1種以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば、エタノールとを含む分子複合体を表すために本明細書では用いられる。

0022

「多形体」という用語は、本発明の化合物が2つ以上の形態または結晶構造で存在できることを指す。

0023

本発明の化合物は、結晶質または非晶質製品として投与されてもよい。それらは、沈澱結晶化、凍結乾燥噴霧乾燥、または蒸発乾燥などの方法によって、例えば、固体プラグ粉末、またはフィルムとして得ることができる。それらは、単独で、または本発明の1種以上の他の化合物と組み合わせて、または1種以上の他の薬物と組み合わせて投与されてもよい。一般に、それらは、1種以上の薬学的に許容される賦形剤を伴って製剤として投与されるであろう。「賦形剤」という用語は、本発明の化合物以外の任意の成分を表すために本明細書では用いられる。賦形剤の選択は、特定の投与形態溶解性および安定性への賦形剤の影響、ならびに剤形の性質などの要因に大きく左右される。

0024

本発明の化合物またはそれらの任意のサブグループは、投与目的のために様々な医薬品形態へと製剤化され得る。適切な組成物として、全身投与薬物用に通常用いられる全ての組成物が挙げられ得る。本発明の医薬組成物を調製するために、活性成分としての、有効量の特定の化合物は、任意選択的に付加塩形態で、薬学的に許容される担体と組み合わせられて均質混合物になり、その担体は、投与に所望される製剤の形態に応じて、多種多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、例えば、経口、直腸内、または経皮投与に好適な単一の剤形であることが望ましい。例えば、経口剤形の組成物を調製する際に、懸濁剤シロップ剤エリキシル剤乳剤および液剤などの経口液体製剤の場合には、例えば、水、グリコールオイルアルコールなど;または散剤丸剤カプセル剤および錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、希釈剤、滑剤結合剤崩壊剤などの固体担体などの通常の医薬媒体のいずれも用いられ得る。それらの投与の容易さのために、錠剤およびカプセルが最も有利な経口単位剤形を表し、その場合には固体医薬担体が明らかに用いられる。使用の直前に、液体形態に変換することができる固形製剤もまた含まれる。経皮投与に好適な組成物においては、担体は、少ない割合の任意の性質の好適な添加剤と任意選択的に組み合わせて、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を任意選択的に含み、これらの添加剤は、有意な有害作用を皮膚に及ぼすものではない。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にし得るおよび/または所望の組成物を調製するのに役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮的パッチとして、スポットオンとして、軟膏として投与され得る。本発明の化合物はまた、吸入または吹送による投与のために当該技術分野において用いられる方法および製剤を用いて、吸入または吹送によって投与され得る。したがって、一般に、本発明の化合物は、溶液、懸濁液または乾燥粉末の形態で肺に投与され得る。

0025

投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述した医薬組成物を単位剤形に製剤化することは特に有利である。本明細書で用いられるような単位剤形は、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性成分を含有する。そのような単位剤形の例は、錠剤(分割錠剤またはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケットウエハー坐剤注射液または懸濁剤など、およびそれらの分離複合剤である。

0026

感染症の治療の当業者は、本明細書で以下に示される試験結果から有効量を決定することができるであろう。一般に、有効な日量は、0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より好ましくは0.1mg/kg〜10mg/kg体重であろうと考えられる。必要な用量を2、3、4またはそれ以上のサブ用量として、一日の間に適切な間隔を置いて投与することが適切であり得る。前記サブ用量は、例えば、単位剤形当たり1〜1000mg、特に、5〜200mgの有効成分を含有する単位剤形として製剤化され得る。

0027

正確な投与量および投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の病態、治療される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重および全身的な身体状態、ならびに個体が摂取している可能性のある他の薬剤に依存する。さらに、有効量は、治療される対象の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、減少または増加させ得ることは明らかである。上記の有効量の範囲はそれ故指針であるに過ぎず、本発明の範囲または使用を、いかなる程度であれ限定することを意図しない。

0028

本開示はまた、本発明の化合物に存在する原子の任意の同位体を含むことを意図している。例えば、水素の同位体はトリチウムおよびジュウテリウムを含み、炭素の同位体は、C−13およびC−14を含む。

0029

本発明に使用される本化合物はまた、同じ結合順序で結合している同じ原子から構成されるが、異なる三次元構造を有し、交換可能ではない全ての可能な化合物を定義する、それらの立体化学的異性体で存在してもよい。特に言及しないまたは示さない限り、化合物の化学名は、前記化合物が所有し得る全ての可能な立体化学的異性体の混合物包含する。

0030

前記混合物は、前記化合物の基本分子構造の全てのジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含有し得る。純粋な形態でまたは互いに混合されているかのどちらかで本発明において使用される化合物の全ての立体化学的異性体は、任意のラセミ混合物またはラセミ化合物を含めて、本発明の範囲内に包含されることを意図している。

0031

本明細書に記載されるような化合物および中間体の純粋な立体異性体は、前記化合物または中間体と同じ基本分子構造の他のエナンチオマーまたはジアステレオマーを実質的に含まない異性体と定義される。特に、「立体異性として純粋な」という用語は、少なくとも80%(すなわち最小90%の1種の異性体および最大10%の他の可能な異性体)の立体異性体過剰率から100%(すなわち100%の1種の異性体で他種の異性体を全く含まない)の立体異性体過剰率までを有する化合物または中間体、より特に、90%から100%までの立体異性体過剰率を有する、さらにより特に94%から100%までの立体異性体過剰率を有する、最も特に、97%から100%までの立体異性体過剰率を有する化合物または中間体に関する。「エナンチオマーとして純粋な」および「ジアステレオマーとして純粋な」という用語も同様に理解されるべきであるが、その場合、それらはそれぞれ、当該混合物のエナンチオマー過剰率、ジアステレオマー過剰率に関するものとする。

0032

本発明において使用される化合物および中間体の純粋な立体異性体は、この分野で知られている手順を適用することにより得られ得る。例えば、エナンチオマーは、光学的に活性な酸または塩基を用いてそれらのジアステレオマー塩を選択的に結晶化することによって互いに分離され得る。光学活性酸の例は、酒石酸ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸である。あるいは、エナンチオマーは、キラル固定相を用いるクロマトグラフ法により分離され得る。前記純粋な立体化学的異性体はまた、反応が立体特異的に起こるという条件で、適切な出発原料の対応する純粋な立体化学的異性体から誘導され得る。好ましくは、特異的な立体異性体が望ましい場合、前記化合物は立体特異的な製造方法により合成されるであろう。これらの方法は有利には、エナンチオマーとして純粋な出発物質を用いるであろう。

0033

本発明に係る化合物の調製

0034

中間体A1の調製
メタンスルホン酸(1.3mL、20.4ミリモル)を、室温でTHF(150mL)の中の活性亜鉛(17.4g、267ミリモル)の懸濁液に添加した。反応混合物を15分間還流攪拌し、THF(50mL)中の2−メチル−2−(2−ピリジルプロパンニトリル[CA−81039−18−1](7.8g、55.3ミリモル)の溶液を添加した。次に、THF(50mL)中のブロモ酢酸エチル(17.8mL、160ミリモル)の溶液を、還流で45分にわたって滴加した。反応混合物を1時間還流で攪拌した。NaHCO3の飽和水溶液を添加し、EtOAcで洗浄した。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、シクロヘキサン/EtOAcグラジエントを用いる分取LC(無定形SiOH、15〜40μm、GraceResolv、移動相)によって精製した。純粋な画分を集め、蒸発させて12.8gの中間体A1を無色液体として得た(定量的)。

0035

中間体A2の調製
NaBH3CN(1.9g;30.7ミリモル)を、EtOH(300mL)およびAcOH(28mL)中の中間体A1(6g;25.6ミリモル)の溶液に添加した。結果として生じた混合物を3時間60℃で加熱した。NaHCO3の飽和水溶液、次に、水層をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、3.6gの中間体A2(59%)を黄色オイルとして得た。

0036

化合物A3の調製
中間体A2(1.8g、7.62ミリモル)、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(31.15g、6.9ミリモル)およびジイソプロピルアミン(7.6mL、41.55ミリモル)の溶液を、17時間70℃で攪拌し、加熱した。水を反応混合物に添加し、次に水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を集め、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗生成物を得た。未精製品を、ヘプタン/EtOAcグラジエントを用いる、シリカゲルクロマトグラフィー(無定形SiOH、15〜40μm、80g GraveREsolv)によって精製した。画分をプールし、溶媒を除去して無色オイルのA3、2.08g、65%を得た。

0037

化合物A5の調製
DME(3mL)中の中間体A4[CAS−934178−97−9](273mg、0.7ミリモル)、中間体A3(275.9mg、0.8ミリモル)およびK2CO3(1mL、2M、2.1ミリモル)の溶液を、5分間N2流れでパージし、次にPd(dppf)Cl2(56mg、0.07ミリモル)を添加した。結果として生じた混合物を40分間、0〜400Wの出力範囲の単一モードのマイクロ波(Biotage initiator60)を用いて120℃で攪拌し、加熱した。混合物を水およびDCMに注ぎ込み、有機層を疎水性フリットで分離し、蒸発乾固した。精製を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(無定形SiOH、15〜35μm、40g、100/0〜80/20のヘプタン/EtOAc)によって実施した。純粋な画分を集め、無色オイル、0.270g、65%として中間体A5へと蒸発させた。

0038

化合物A6の調製
KOH(248.4mg、4.4ミリモル)を、MeOH/水の混合物([2:1]、0.75mL)中のA5(270mg、0.4ミリモル)の溶液に添加した。結果として生じた溶液を17時間50℃で攪拌し、加熱した。溶液を室温にまで冷却した。DCM(2mL)を添加し、混合物をHCl 3Nで中和した。層を疎水性フリットを通して分離した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。精製は、分取逆相固定相:X−Bridge−C18 5μm 30*150mm、移動相:90%NH4HCO3 0.5%、10%CAN〜50%NH4HCO3 0.5%、50%ACNのグラジエント)にょって行った。純粋な画分を集め、蒸発させた。結果として生じた固体を、5時間40℃で減圧下に乾燥させて化合汚物A6、0.11g、4.6%を得た。mp℃:158。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm1.30(s,3H)1.38(s,3H)2.01(dd,J=15.4Hz,2.8Hz,1H)2.38(m,2H)5.65(m,1H)7.23(dd,J=7.9Hz,5.0Hz,1H)7.44(d,J=7.9Hz,1H)7.73(td,J=8.9Hz1.9Hz,1H)8.04(br,d,J=8.2Hz,1H)8.13(d,J=4.1Hz,1H)8.16(s,1H)8.76(d,J=3.8Hz,1H)8.85(s,1H)10.2(s,1H)

0039

中間体B2の調製
窒素下に、TEA(0.87mL、6.3ミリモル)を、乾燥DCM(27mL)中のB1[1123787−64−3](710mg、4.2ミリモル)とN−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.87g、5.4ミリモル)との混合物に添加し、一晩室温で攪拌した。混合物を濃縮して残留物を得、それを、分取LC(固定相:Interchim、30μm、24g、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc90/10〜60/40)によって精製して561mg(46%)のB2を無色オイルとして得た。

0040

中間体B3の調製
ステンレスボンベ中で、EtOH(22mL)中のB2(561mg、1.9ミリモル)およびPearlman(パールマン)触媒(537mg;38μモル)の溶液を、一晩H2の雰囲気(5バール)下に攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過した。溶媒を真空で除去してB3(311mg、無色オイル、87%)を得た。

0041

中間体B4の調製
THF(2.1mL)およびEtOH(2.1mL)中の2,4−ジクロロ−5フルオロピリミジン(0.138g;0.828ミリモル)、DIPEA(0.71mL;4.1ミリモル)、B3(0.155g;0.828ミリモル)を封管中18時間90℃で加熱した。EtOAcを添加し、塩水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて無色オイルを得、それを、分取LC(定形SiOH 30μm、24g Interchim、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 80/20〜50/50)によって精製して170mgのB4を白色固体として得た(65%)。

0042

中間体B5の調製
N2下に、封管中、1,4ジオキサン(2.3mL)および水(0.72mL)中の化合物X(141mg;0.29ミリモル、90%純度)と、B4(85mg;0.27ミリモル)とCs2CO3(0.31g;0.94ミリモル)との混合物を5分間N2で脱気した。PdCl2(PPh3)2(19mg;27μモル)を添加し、反応混合物を2分間N2で再び脱気した。反応混合物を1時間30分90℃で加熱した。反応混合物を室温にまで冷却した。DCMおよび塩水を反応混合物に添加した。水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機層を洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾別し、濃縮乾固して残留物を得、それを、分取LC(定形SiOH 30μm、12g、Interchim、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 85/15〜60/40)によって精製して89mgのB5を白色固体として得た(57%)。

0043

化合物B6の調製
LiOH一水和物(128mg、3.1ミリモル)を、水(0.29mL)およびTHF(0.84mL)中のB5(90mg、0.15ミリモル)の混合物に添加した。混合物を60℃で18時間攪拌した。溶液をHCl 3Nで中和し(注意:好ましくは塩基性pH、せいぜい約7〜8にとどまること)、溶媒を真空で蒸発させて250mgの残留物を得、それを、逆相(固定相:X−Bridge−C18 5μm 30*150mm、移動相:90%(水性NH4HCO3 0.5%)、10%MeCN〜50%(水性NH4HCO3 0.5%)、50%MeCNのグラジエント)によって精製した。純粋な化合物を含有する画分を蒸発させ、得られた固体をMeCN/H2O中で凍結乾燥させてB6(18mg、白色固体、29%)を得た。LC−MS質量実測値[M+H]+=406.1.Rt(分)=1.78(方法A)
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm1.39(s,3H),2.45−2.55(m,1H),2.58(dd,J=15.8,10.4Hz,1H),4.10(d,J=5.7Hz,1H),4.19(d,J=6.0Hz,1H),4.51(d,J=6.0Hz,1H),4.73(d,J=5.7Hz,1H),5.18−5.30(m,1H),7.77(brs,1H),8.18(dJ=4.1Hz,1H),8.19(s,1H),8.28(d,J=2.2Hz,1H),8.81(d,2.2Hz,1H),12.35(brs,2H)

0044

中間体C2の調製
メタンスルホン酸(0.675mL、10.4ミリモル)を、室温でTHF(60mL)中の活性Zn(8.94g、137ミリモル)の懸濁液に添加した。反応混合物を15分間還流で攪拌し、THF(20mL)中の化合物C1[J.Org.Chem.2013,78,762−769](4.00g、27.4ミリモル)の溶液を添加した。次に、THF(40mL)中のブロモ酢酸エチル(9.14mL、82.1ミリモル)の溶液を還流で滴加した。反応混合物を1時間還流で攪拌した。飽和NaHCO3の水溶液を添加し、混合物をセライト(celte)上で濾過した。濾液酢酸エチル(2×15mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を分取LC(無定形SiOH、40〜63μm、Fluka、液体負荷(DCM)、移動相:DCM100%)によって精製して3.6gの中間体C2を黄色液体として得た(56%)。

0045

中間体C3の調製
EtOH(50mL)中の中間体C2(2.3g;5.67ミリモル)の混合物に、NH4OAc(2.19g;28.3ミリモル)を添加した。反応混合物を18時間80℃で攪拌した。混合物を室温に冷却し、AcOH(6.17mL;108ミリモル)およびTHF中のNaBH3CN 1Mの市販溶液(85mL;85.0ミリモル)を添加し、反応混合物を4時間60℃で加熱した。NaHCO3の飽和水溶液およびEtOAcを添加した。水層をEtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させた。残留物を分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、80g GraceResolv、移動相グラジエント:DCM/MeOH/水性NH3 100/0/0〜90/10/1)によって精製して1.63gの中間体C3を得た(定量的)。

0046

中間体C4の調製
THF(50mL)およびEtOH(50mL)中の中間体C3(1.80g;7.62ミリモル)、2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(1.46g;762ミリモル)、DIPEA(6.65mL;38.1ミリモル)を18時間90℃で加熱した。

0047

追加量の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(0.145g;0.762ミリモル)を添加し、反応混合物を4時間90℃で攪拌した。水および塩水を添加した。水層をEtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させ、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、120g GraceResolv、液体負荷(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc:90/10〜60/40)によって精製して1.76gの中間体C4を得た(59%)。

0048

化合物C5の調製
N2下に、封管中、ジオキサン(15mL)およびH2O(6mL)中の化合物X[CA−866546−11−4](1.22g;2.83ミリモル)と、中間体C4(0.850g;2.18ミリモル)とCs2CO3(2.48g;7.61ミリモル)との混合物を5分間N2で脱気した。PdCl2(PPh3)2(153mg、0.217ミリモル)を添加し、反応混合物を2分間N2で再び脱気した。反応混合物を2時間90℃で加熱した。

0049

反応混合物を室温にまで冷却した。EtOAcおよび塩水を反応混合物に添加した。水層をEtOAcで抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾別し、真空で蒸発させ、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、40g Graceresolv、SiOH上での乾燥負荷、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10〜50/50)によって精製して230mgの化合物C5を固体として得た(14%)。

0050

化合物C6の調製
封管中、THF(2mL)およびH2O(0.7mL)中の化合物X(300mg;0.227ミリモル)の溶液に、LiOH一水和物(68mg;1.59ミリモル)を添加した。反応混合物を一晩25℃で撹拌した。

0051

反応混合物を蒸発させ、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、40g GraceResolv、乾燥負荷(SiOH上での)、移動相グラジエント:DCM/MeOH 100/0〜80/20)によって精製して80mgの不純な化合物。DCMを不純な化合物に添加し、固体を濾過し、DCM、次にアセトンリンスした。固体を、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、24g GraceResolv、SiOH上での乾燥負荷、移動相グラジエント:DCM/MeOH 100/0〜93/7)によって再び精製して75mgのC6を得た(69%)、mp=256.46℃。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm1.34(s,3H)1.37(s,3H)2.17(brd,J=15.1Hz,1H)2.50(m,1H)5.58(brt,J=9.5Hz,1H)7.18(t,J=6.6Hz,1H)7.39(brd,J=7.9Hz,1H)7.67(t,J=7.6Hz,1H)7.64−7.81(brs,1H)7.85(brd,J=11.4Hz,1H)8.32(s,1H)8.37(s,1H)8.47(brd,J=3.8Hz,1H)9.13(brs,1H)12.08(brs,1H)12.47(s,1H)
LC−MS質量実測値[M+H]+=479.0.Rt(分)=2.39分(方法A)

0052

C6の純粋異性体の分離
化合物C6を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL AD(5.0cmI.D×25cmL)、移動相:70%CO2、30%EtOHによって精製した。次に、各異性体を、キラルHPLC(固定相:CHIRALPAK AD、移動相:70%ヘキサン、30%EtOH、0.1%AcOHによって再精製して30mgの[(−)−C6]と呼ばれるエナンチオマー1;mp℃=231.52、[α]25℃589nm=−37.1および35mgの[(+)−C6]と呼ばれるエナンチオマー2、m=35mg;mp℃=229.28、[α]25℃589nm=41.0を得た。

0053

化合物D5

0054

中間体D2の調製
乾燥THF(100mL)中の活性Zn(13g;198ミリモル)の懸濁液を還流下に加熱し、次に1,2−ジブロモエタン(855μL;9.92ミリモル)および数滴のブロモ酢酸エチルを添加した。還流で20分後に、乾燥THF(100mL)中の化合物D1(5g;33.1ミリモル)を一度に添加した。ブロモ酢酸エチル(15mL;132ミリモル)を50分にわたって滴加した。混合物を20分間70℃で攪拌し、次に室温にまで冷却し、次にNaHCO3の水溶液で処理し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液をEtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して10gの粗D2を得た。

0055

未精製品を、分取LC(定形SiOH 30μm、200g Interchim、液体負荷(DCM)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 100:0〜80/20)によって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、溶媒を真空で除去して5.7gの中間体D2(72%)を無色オイルとして得た。

0056

中間体D3の調製
NaBH3CN(1.5g;23.9ミリモル)を、MeOH(118mL)およびAcOH(12mL)中の中間体D2(4.7g;19.6ミリモル)の溶液に添加した。結果として生じた混合物を一晩室温で撹拌した。混合物を水の添加によってクエンチし、溶媒を真空で蒸発させた。結果として生じた混合物を、pH=10〜14 NaOHの溶液(1N)の添加によって塩基性化し、次にDCMで抽出した(2回)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して4.6gの中間体D3(97%)を無色オイルとして得た。

0057

中間体D4の調製
THF(10mL)およびEtOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(396mg;2.07ミリモル)と、中間体D3(500mg;2.07ミリモル)とDIPEA(543μL;3.11ミリモル)との混合物を2時間90℃で攪拌した。混合物を封管に移し、2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(396mg;2.07ミリモル)を添加し、結果として生じた混合物を16時間90℃で攪拌した。2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(396mg;2.07ミリモル)およびDIPEA(543μL;3.11ミリモル)を添加し、混合物を6時間90℃で攪拌した。混合物を濃縮乾固し、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、50g Merck、移動相グラジエント:ヘプタン/DCM 80:20〜0:100)によって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、溶媒を真空で除去して224mgの中間体D4を黄色固体として得た(40%)。

0058

化合物D5を、化合物Xおよび中間体D4から出発してラセミ化合物C6と同じ方法で調製した。




1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm1.18(s,3H)1.37(s,3H)2.26(brd,J=15.1Hz,1H)2.57−2.67(m,1H)5.35(brt,J=9.9Hz,1H)6.90−6.95(m,2H)7.34(dd,J=4.9,1.4Hz,1H)7.67−7.86(brs,1H)7.88(d,J=11.4Hz,1H)8.31(s,1H)8.36(d,J=2.5Hz,1H)9.03(d,J=2.2Hz,1H)12.17(brs,1H)12.48(brs,1H).LC−MS質量実測値[M+H]+=484.1.Rt(分)=2.55(方法A)、mp℃=280.59.

0059

化合物E6

0060

中間体E2の調製
tBuOK(14.5g;130ミリモル)を、0℃でTHF(200mL)中の化合物E1[1142927−97−6](6.28g;51.8ミリモル)および18−クラウン−6(2.1g;7.8ミリモル)の溶液に分割添加した。混合物を15分間0℃で攪拌し、その後、ヨードメタン(9.7mL;156ミリモル)をゆっくり添加した。混合物を15分間0℃で、次に16時間室温で攪拌した。反応混合物をNH4Clの水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて8gの粗E2を得た。

0061

未精製品を分取LC(定形SiOH 30μm、300g Interchim、乾燥負荷(シリカ上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 80/20〜0/100)によって精製して6gの中間体E2を無色オイルとして得た(78%)。

0062

中間体E3の調製
THF(65mL)中の活性Zn(10.5g;161ミリモル)およびメタンスルホン酸(800μL、12.3ミリモル)の懸濁液を15分間還流下に加熱し、次にTHF(15mL)中の中間体E2(4.8g;32.2ミリモル)を添加した。次にTHF(50mL)中のブロモ酢酸エチル(10.7mL、96.7ミリモル)を45分にわたって滴加した。混合物を1時間還流で攪拌し、次に室温にまで冷却し、次にNaHCO3の飽和水溶液で処理し、セライトのパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、分取LC(定形SiOH 30μm、300g、Interchim、乾燥負荷(シリカ上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 80/20〜50/50)によって精製して6.37gの中間体E3を無色オイルとして得た(83%)。

0063

中間体E4の調製
NaBH3CN(1.86g;29.6ミリモル)を、MeOH(80mL)およびAcOH(15mL)中の中間体E3(2.94g;12.4ミリモル)の溶液に添加した。結果として生じた混合物を56時間室温で攪拌した。混合物を水の添加によってクエンチし、溶媒を真空で蒸発させた。結果として生じた混合物を、pH=10〜14までNaOHの溶液(1N)の添加によって塩基性化し、次にDCMで抽出した(2回)。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して2.9gの粗E4を得た。

0064

未精製品を、分取LC(定形SiOH 15〜30μm、80g Interchim、移動相グラジエント:DCM/MeOH:100/0〜90/10)によって精製して2.09gの中間体E4を無色オイルとして得た(70%)。

0065

中間体E5の調製
THF(10mL)およびEtOH(10mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(851mg;4.46ミリモル)、DIPEA(3.9mL;22.3ミリモル)、中間体E4(1g;4.18ミリモル)を封管中16時間90℃で加熱した。溶媒を蒸発させた。水を添加した。水層をDCMで抽出した(3回)。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させ、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、50g Merck、乾燥負荷(SiOH上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc:90/10〜50/50)によって精製して843mgの中間体E5をガムとして得た(48%)。

0066

化合物E6
化合物E6を、化合物Xおよび中間体E5から出発してラセミ化合物C6と同じ方法で調製した。




1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm1.16(s,3H)1.26(s,3H)2.35−2.56(m,2H)3.73(s,3H)5.24(brt,J=9.4Hz,1H)6.06(d,J=2.0Hz,1H)7.46−7.60(m,1H)7.53(d,J=1.5Hz,1H)7.85(d,J=11.1Hz,1H)8.31(brs,1H)8.34(d,J=2.5Hz,1H)9.03(d,J=2.5Hz,1H)12.07(brs,1H)12.45(brs,1H).LC−MS質量実測値[M+H]+=484.1.Rt(分)=2.55(方法A)、mp℃=288.09.

0067

化合物F6

0068

中間体F2の調製
乾燥THF(10mL)中の活性Zn(1.41g;21.6ミリモル)およびメタンスルホン酸(107μL、1.65ミリモル)の懸濁液を15分間還流下に加熱し、次に乾燥THF(5mL)中の化合物F1[856659−63−7](930mg;4.32ミリモル)を添加した。次に乾燥THF(5mL)中のブロモ酢酸エチル(1.4mL、13.0ミリモル)を10分にわたって滴加した。混合物を1時間還流で攪拌し、次に室温にまで冷却し、次にNaHCO3の飽和水溶液で処理し、セライトのパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。層を分離した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、40g、Grace、乾燥負荷(SiOH上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10〜50/50)によって精製して672mgの中間体F2を無色オイルとして得た(51%)。

0069

中間体F3/F3’の調製
MeOH(20mL)中の中間体F2(670mg;2.21ミリモル)とCPME中のHCl[3M](2.2mL、6.62ミリモル)との混合物を56時間室温で攪拌した。混合物を蒸発乾固して残留物を得、それをEt2Oおよびペンタン取り上げ、溶媒を蒸発させて510mgの中間体F3とF3’との混合物(70/30)を無色オイルとして得た(98%)。

0070

中間体F4/F4’の調製
THF(6.4mL)およびEtOH(6.4mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(457mg、2.39ミリモル)、DIPEA(2.1mL;12.0ミリモル)、中間体F3/F3’(510mg、2.56ミリモル)を封管中2時間90℃で加熱した。溶媒を蒸発させた。EtOAcを添加し、結果として生じた溶液を水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、分取シリカLC(定形SiOH 30μm、25g Interchim、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10〜50/50)によって精製して304mgの中間体F4を黄色固体として(36%)、および76mgの中間体F4’を黄色オイルとして(9%)得た。

0071

化合物F5
化合物F5を、化合物Xおよび中間体F4/F4’の混合物から出発してラセミ化合物C6と同じ方法で調製した。




1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm0.84(s,3H)0.89(s,3H)2.05(brd,J=7.6Hz,2H)2.56−2.74(m,2H)4.88−4.99(m,3H)5.82(m,1H)7.52(brd,J=7.6Hz,1H)7.84(d,J=11.1Hz,1H)8.32(d,J=3.0Hz,1H)8.33(t,J=3.0Hz,1H)8.97(d,J=2.0Hz,1H)12.09(brs,1H)12.45(brs,1H).LC−MS質量実測値[M+H]+=442.1.Rt(分)=2.60(方法A)、mp℃=257.3および263.62.

0072

化合物G6

0073

中間体G2の調製
t−BuOK(4.74g、42.3ミリモル)を、0℃で、THF(65mL)中の化合物G1[101010−74−6](2.10g、16.9ミリモル)の溶液に添加した。18−クラウン−6(0.670g、2.50ミリモル)を混合物に添加した。混合物を15分間0℃で攪拌し、ヨードメタン(2.57mL、50.7ミリモル)を0℃で滴加した。反応混合物を15分間0℃で、次に一晩室温で攪拌した。NH4Clの飽和水溶液を添加した。反応混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、分取LC(無定形SiOH、40〜63μm、Fluka、液体負荷(DCM)、移動相:シクロヘキサン/EtOAcグラジエント:90/10〜70/30)によって精製して1.64gの中間体G2を黄色液体として得た(64%)。

0074

中間体G3の調製
メタンスルホン酸(0.260mL、4.00ミリモル)を、室温でTHF(24mL)中の活性Zn(3.43g、52.5ミリモル)の懸濁液に添加した。反応混合物を15分間還流で攪拌し、THF(8mL)中の中間体G2(1.60g、10.5ミリモル)の溶液を添加した。次に、THF(16mL)中のブロモ酢酸エチル(3.50mL、31.5ミリモル)の溶液を還流で滴加した。反応混合物を1時間還流で攪拌した。NaHCO3の飽和水溶液を添加し、混合物をセライト上で濾過した。濾液を酢酸エチル(2×15mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、残留物を、分取LC(無定形SiOH、40〜63μm、Fluka、液体負荷(DCM)、移動相:シクロヘキサン/EtOAc 8/2)によって精製して1.90gの中間体G3を無色液体として得た(75%)。

0075

中間体G4の調製
MeOH(73mL)およびAcOH(20.5mL)中の中間体G3(1.89g;7.86ミリモル)の溶液に、室温でTHF中のNaBH3CN 1Mの市販溶液(18.9mL;18.9ミリモル)を滴加した。反応混合物を16時間室温で攪拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物をトルエンで共蒸発させて白色ガムを得た。次に、残留物を水に取り上げ、NaOHの水溶液(1M)を添加し、水層をDCM(3×)で抽出した。組み合わせた有機層をMgSO4上で乾燥させ、濃縮して1.7gの粗G4を得た。

0076

このオイルを、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、50g Merck、移動相グラジエント:DCM/MeOH:100/0〜90/10)によって精製して583gの中間体G4を無色オイルとして得た(31%)。

0077

中間体G5の調製
THF(6mL)およびEtOH(6mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(429mg;2.24ミリモル)、DIPEA(2mL;11.4ミリモル)、中間体G4(582mg;2.40ミリモル)を封管中2時間90℃で加熱した。溶媒を蒸発させた。EtOAcを添加し、結果として生じた溶液を水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させ、分取LC(定形SiOH 30μm、40g Interchim、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc:90/10〜50/50)によって精製して500mgの中間体G5をベージュ色固体として得た(56%)。

0078

化合物G6
化合物G6を、化合物Xおよび中間体G5から出発してラセミ化合物C6と同じ方法で調製した。




1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm1.33(s,3H)1.45(s,3H)2.42 (brd,J=14.7Hz,1H)2.62(dd,J=15.7, 11.1Hz,1H)5.45(brt,J=9.9Hz,1H)7.58(d,J=3.0Hz,1H)7.60−7.71(m,1H)7.67(d,J=3.0Hz,1H)7.88(d,J=11.6Hz,1H)8.31(d,J=2.5Hz,1H)8.34(d,J=2.0Hz,1H)9.02(d,J=2.5Hz,1H)12.11(brs,1H)12.45(brs,1H).LC−MS質量実測値[M+H]+=485.Rt(分)=2.24(方法A)、mp℃=263.9.

0079

化合物H2

0080

中間体H1の調製
封管中、THF(10mL)およびEtOH(10mL)中の2,4−ジクロロ−5−フルオロ−ピリミジン(318mg;1.91ミリモル)、中間体D3(460mg;1.91ミリモル)およびDIPEA(1.6mL;9.53ミリモル)の溶液を一晩80℃で攪拌した。混合物を蒸発乾固し、残留物をEtOAc中で可溶化し、次に水を添加し、層を分離した。有機層を塩水で洗浄し(1回)、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮し、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、30g Merck、液体負荷、移動相グラジエント:ヘプタン/DCM 50:50〜80:20)によって精製した。生成物を含有する画分を組み合わせ、溶媒を真空で除去して338mgの中間体H1を黄色固体として得た(48%)。

0081

化合物H2
化合物H2を、最終鹸化を室温でEtOH/H2Oの混合物中のKOH(10当量)で行ったことを除いて、化合物Xおよび中間体H1から出発してラセミ化合物C6と同じ方法で調製した。




1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm1.31(s,3H)1.41(s,3H)2.25(brd,J=16.7Hz,1H)2.50(m,1H)5.12−5.32(m,1H)6.97(m,1H)7.04(m,1H)7.30−7.96(m,1H)7.39(d,J=5.1Hz,1H)8.16(d,J=3.5Hz1H)8.19(s,1H)8.30(d,J=2.5Hz,1H)8.93(s,1H)12.04(brs,1H)12.31(brs,1H).LC−MS質量実測値[M+H]+=460.Rt(分)=2.36(方法A)、mp℃=175.6および228.74.

0082

化合物I3の合成

0083

中間体I1の調製
THF(3.0mL)およびEtOH(3.0mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(0.23g;1.2ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(1.1mL;6.1ミリモル)、3−アミノ−4−メトキシ−4−メチルペンタン酸エチル(CAS[1878209−66−5]、0.23g;1.2ミリモル)を封管中18時間90℃で加熱した。EtOAcを添加し、塩水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて無色オイルを得た。

0084

それを、分取LC(定形SiOH 30μm、24g、移動相グラジエント:ヘプタン/AcOEt 80/20〜70/30)によって精製して0.195gの中間体I1を白色固体として得た(47%)。

0085

中間体I2の調製
N2下に、封管中、1,4−ジオキサン(2.4mL)および水(0.75mL)中のX(144mg;0.33ミリモル)と、I1(95mg;0.28ミリモル)と炭酸セシウム(0.32g;0.97ミリモル)との混合物を5分間N2で脱気した。PdCl2(PPh3)2(19mg;28μモル)を添加し、反応混合物を2分間N2で再び脱気した。反応混合物を2時間90℃で加熱した。反応混合液を室温にまで冷却した。DCMおよび塩水を反応混合物に添加した。水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機層を洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾別し、濃縮乾固して粗化合物を得た。それを、分取LC(定形SiOH 30μm、12g、乾燥負荷、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 90/10〜70/30)によって精製して81mgの中間体I2を白色固体として得た(48%)。

0086

化合物I3の調製
水(0.25mL)中の水酸化リチウム一水和物(28mg、0.66ミリモル)の溶液を、THF(0.73mL)中のI2(81mg;0.13ミリモル)の混合物に添加した。混合物を60℃で18時間撹拌した。

0087

溶液を真空で蒸発させ、分取LC(定形SiOH 30μm、12g、移動相グラジエント:DCM/MeOH/酢酸99/1/0.1〜95/5/0.5)によって精製し、蒸発後に画分を得、それをMeCN/H2O中で凍結乾燥させて37mgの化合物I3を白色固体として得た(65%、m.p.=275℃)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm1.07(s,3H)1.12(s,3H)2.61−2.72(m,2H)3.15(s,3H)5.14(dt,J=9.6;2.0Hz,1H)7.57(brd,J=8.6Hz,1H)7.86(d,J=11.1Hz,1H)8.31(s,1H)8.32(s,1H)8.97(d,J=2.0Hz,1H)11.7−12.4(m,1H)12.45(brs,1H)

0088

化合物J3の合成

0089

中間体J1の調製
THF(13mL)およびEtOH(13mL)中の2,6−ジクロロ−3シアノ−5フルオロピリジン(1g;5.24ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(4.5mL;26.2ミリモル)、3−アミノ−4,4−ジメチルペンタン酸エチル(CAS[197904−09−9]、1.09g;6.28ミリモル)を封管中18時間90℃で加熱した。EtOAcを添加し、塩水で2回洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空で蒸発させて2.4gを黄色オイルとして得た。それを、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、80g Grace、乾燥負荷(SiOH上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 95/5〜50/50)によって精製して1.33gの中間体J1を黄色固体として得た(77%)。

0090

中間体J2の調製
N2下に、封管中、1,4−ジオキサン(11mL)および水(3mL)中のX(250mg;0.578ミリモル)と、J1(246mg;0.751ミリモル)と炭酸セシウム(0.659g;2.02ミリモル)との混合物を5分間N2で脱気し、PdCl2(PPh3)2(41mg;58μモル)を添加し、反応混合物を2分間N2で再び脱気した。反応混合物を1時間90℃で加熱した。反応混合液を室温にまで冷却した。DCMおよび塩水を反応混合物に添加した。水層をDCMで抽出した。組み合わせた有機層を洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾別し、濃縮乾固して粗化合物を得た。それを、分取LC(無定形SiOH 15〜40μm、10g、乾燥負荷(SiOH上での)、移動相グラジエント:ヘプタン/EtOAc 95/5〜70/30)によって精製して142mgの中間体J2を淡緑色固体として得た(41%)。

0091

化合物J3の調製
水(3.7mL)中のJ2(142mg;237μモル)の溶液に、H2O中の水酸化ナトリウム3M(475μL;1.42ミリモル)を添加した。反応混合物を16時間室温で撹拌した。溶媒を真空で蒸発させ、残留物を水に取り上げた。HClの水溶液(1N)をpH=1まで添加した。生じた沈澱物を濾別し、水で洗浄し、真空下に乾燥させて69mgのベージュ色固体を得た。
それをMeOH/H2O/DMSO(5/2/3mL)中へ粉末化し、.超音波処理した。沈澱物を濾過して43mgの化合物J3を得た(44%,)。
1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δppm0.93(s,9H)2.53−2.71(m,2H)4.84(brt,J=9.5Hz,1H)7.59(brs,1H)7.83(d,J=11.4Hz,1H)8.33(s,1H)8.36(s,1H)8.99(s,1H)12.07(brs,1H)12.47(brs,1H)

0092

一般的手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に明記されるようなLCポンプダイオードアレイDAD検出器またはUV検出器、およびカラムを用いて行った。必要ならば、追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照されたい)。

0093

カラムからの流れを、大気圧イオン源装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。

0094

化合物は、それらの実測保持時間(Rt)およびイオンで表される。データの表に別に明記されていなければ、報告される分子イオンは、[M+H]+(プロトン化分子)および/または[M−H]−(脱プロトン化分子)に相当する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を明記する(すなわち、[M+NH4]+、[M+HCOO]−など)。複数の同位体パターンを持った分子(Br、Clなど)については、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。全ての結果は、用いられた方法に通常付随する実験不確実性を伴って得られた。

0095

本明細書では以下、「SQD」は、シングル四重極検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサンシリカハイブリッドを意味し、「HSS」は、高強度シリカを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味する。

0096

0097

式(I)の化合物の生物学的活性
化合物のインビトロ抗ウイルス活性は、細胞ベース抗ウイルスアッセイを用いて測定した。このアッセイでは、インフルエンザウイルスA/Taiwan/1/86(H1N1)に感染したMadin−Darbyイヌ腎臓(MDCK細胞における細胞変性効果CPE)を化合物の存在または不在下で監視した。白色384ウェルマイクロタイターアッセイプレート(Greiner)に、echo liquid handler(Labcyte,Sunnyvale,California)を用いるアコスティック液滴吐出によって満たした。200ナノリットルの化合物原液(100%DMSO)をアッセイプレートに移した。MDCK細胞を、25,000個または6,000個の細胞/ウェルの最終密度プレート分注した。次に、インフルエンザA/Taiwan/1/86(H1N1)ウイルスを、それぞれ、0.001または0.01の感染多重度で添加した。ウェルは、1体積当たり0.5%のDMSOを含有する。ウイルス感染および感染の対照が、各試験に含まれた。プレートを、5%のCO2中37℃で培養した。ウイルス暴露の3日後に、細胞変性効果を、ATPliteTMキット(PerkinElmer,Zaventem,Belgium)を製造業者使用説明書に従って用いて、ATPレベルの低下を測定することによって定量化した。IC50は、50%阻害濃度と定義した。並行して、化合物を、白色384ウェルのマイクロタイタープレート中で3日間インキュベートし、MDCK細胞における化合物のインビトロ細胞毒性を、ATPliteTMキット(PerkinElmer,ventem,Belgium)を製造業者の使用説明書に従って用いて細胞のATP含量を測定することによって求めた。細胞毒性は、CC50、すなわち、細胞生存度の50%低下を引き起こす濃度として報告した。

0098

実施例

0099

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